(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023076061
(43)【公開日】2023-06-01
(54)【発明の名称】クッション
(51)【国際特許分類】
A61G 7/07 20060101AFI20230525BHJP
A47C 27/00 20060101ALI20230525BHJP
A47G 9/10 20060101ALI20230525BHJP
A61G 7/057 20060101ALN20230525BHJP
【FI】
A61G7/07
A47C27/00 N
A47G9/10 V
A61G7/057
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021189226
(22)【出願日】2021-11-22
(71)【出願人】
【識別番号】000010032
【氏名又は名称】フランスベッド株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】弁理士法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大日向 隆
【テーマコード(参考)】
3B096
3B102
4C040
【Fターム(参考)】
3B096AA04
3B096AC03
3B102AA02
4C040AA04
4C040GG03
(57)【要約】
【課題】 マットレスの上に寝る者の体位の維持や変換を補助することが可能なクッションを提供する。
【解決手段】 一実施形態に係るクッション1は、第1方向Xに長尺な頭枕2と、マットレスMに対して頭枕2を取り付ける取付具3と、頭枕2に取り付けられ、第1方向Xと交わる第2方向Yに延びる背枕4と、を備えている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1方向に長尺な頭枕と、
マットレスに対して前記頭枕を取り付ける取付具と、
前記頭枕に取り付けられ、前記第1方向と交わる第2方向に延びる背枕と、を備える、
クッション。
【請求項2】
前記背枕を前記頭枕に対して前記第1方向にスライド可能に取り付けるスライド機構をさらに備える、
請求項1に記載のクッション。
【請求項3】
前記頭枕は、前記第1方向における第1端部および第2端部を有し、
前記背枕は、前記第1方向における前記頭枕の中心よりも前記第1端部側に取り付けられた第1背枕と、前記中心よりも前記第2端部側に取り付けられた第2背枕と、を含む、
請求項1または2に記載のクッション。
【請求項4】
前記頭枕は、前記第1端部に設けられた第1取手と、前記第2端部に設けられた第2取手と、を有し、
前記第1背枕は、第3取手を有し、
前記第2背枕は、第4取手を有する、
請求項3に記載のクッション。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばマットレス(寝具)の上に寝る際に使用されるクッションに関する。
【背景技術】
【0002】
マットレスの上に寝る者を特定の体位(姿勢)に維持したい場合がある。例えば、長時間にわたって寝たきりを与儀なくされる場合、体の特定の部位が継続的に圧迫されて血流が悪化すると褥瘡を生じ得る。そのため、定期的な体位変換と、変換後の体位の維持が必要となる。
【0003】
他の例としては、いびきの改善のための体位維持が挙げられる。いびきは、就寝時において気管が圧迫されたり呼吸通路が狭まったりすることで生じる。気管の圧迫や呼吸通路の狭小化は、横向き姿勢で寝ることにより緩和されることが従来知られているが、就寝中にこのような姿勢を維持することは困難である。
【0004】
また、寝たきりの患者などの被介護者の体位を変える作業は、介護者にとって大きな負担となる場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、マットレスの上に寝る者の体位の維持や変換を補助することが可能なクッションを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施形態に係るクッションは、第1方向に長尺な頭枕と、マットレスに対して前記頭枕を取り付ける取付具と、前記頭枕に取り付けられ、前記第1方向と交わる第2方向に延びる背枕と、を備えている。
【0008】
前記クッションは、前記背枕を前記頭枕に対して前記第1方向にスライド可能に取り付けるスライド機構をさらに備えてもよい。
【0009】
前記頭枕は、前記第1方向における第1端部および第2端部を有し、前記背枕は、前記第1方向における前記頭枕の中心よりも前記第1端部側に取り付けられた第1背枕と、前記中心よりも前記第2端部側に取り付けられた第2背枕と、を含んでもよい。
【0010】
前記頭枕は、前記第1端部に設けられた第1取手と、前記第2端部に設けられた第2取手と、を有してもよい。前記第1背枕は、第3取手を有してもよい。さらに、前記第2背枕は、第4取手を有してもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、寝具の上に寝る者の体位の維持や変換を補助することが可能なクッションを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、一実施形態に係るクッションの概略的な平面図である。
【
図2】
図2は、一実施形態に係る頭枕の裏面を示す概略的な平面図である。
【
図3】
図3は、一実施形態に係る取付具の概略的な斜視図である。
【
図4】
図4は、一実施形態に係る第1背枕の一部の概略的な平面図である。
【
図5】
図5は、一実施形態に係るクッションの使用態様の一例を示す概略的な平面図である。
【
図6】
図6は、
図5に示したクッションなどの概略的な側面図である。
【
図7】
図7は、一実施形態に係るクッションを用いた体位変換の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
一実施形態につき図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係るクッション1の概略的な平面図である。以下の説明においては、図示したように第1方向X、第2方向Yおよび第3方向Zを定義する。これらの方向X,Y,Zは、本実施形態においては互いに直交するが、90°以外の角度で交わってもよい。
【0014】
クッション1は、頭枕2と、取付具3と、第1背枕4Lと、第2背枕4Rと、第1スライド機構5Lと、第2スライド機構5Rとを備えている。
【0015】
頭枕2は、第1方向Xに長尺な頭枕本体20を有している。本実施形態においては頭枕本体20の平面形状が概ね長方形であるが、この例に限られない。頭枕本体20は、第1方向Xにおける第1端部21および第2端部22と、第2方向Yにおける第3端部23および第4端部24とを有している。
【0016】
頭枕本体20は、例えば上下の側地でクッション体を挟み込んだ構造を有している。これら上下の側地は、第1端部21、第2端部22、第3端部23、第4端部24および縫合線Lにおいて縫い合わされている。
図1の例においては縫合線LがH字状であるが、この例に限られない。
【0017】
取付具3は、頭枕2を支持するとともに、ベッドの床板の上に置かれたマットレスに対して頭枕2を取り付ける。マットレスが置かれるベッドは、床板を平坦な形状や使用者の上半身を受ける部分が他の部分よりも持ち上げられた背上げ形状などに変形可能なものであってもよい。なお、マットレスは、部屋の床面に置かれたものであってもよい。本実施形態において、マットレスとの用語は主に人体の下に敷かれる寝具を意味し、布団もマットレスの範疇に含まれる。
【0018】
第1背枕4Lおよび第2背枕4Rは、頭枕本体20の第3端部23から第2方向Yに延び、第1方向Xに並んでいる。具体的には、第1背枕4Lは、第1方向Xにおける頭枕2の中心Cよりも第1端部21側に取り付けられている。第2背枕4Rは、中心Cよりも第2端部22側に取り付けられている。
【0019】
第1背枕4Lは第2方向Yに長尺な背枕本体40Lを有し、第2背枕4Rは第2方向Yに長尺な背枕本体40Rを有している。これら背枕本体40L,40Rは、例えば上下の側地でクッション体を挟み込んだ構造を有している。
【0020】
背枕本体40Lは、背枕本体40Rと対向する内端部41Lと、第1方向Xにおいて内端部41Lの反対側に位置する外端部42Lと、頭枕本体20と対向する上端部43Lとを有している。同様に、背枕本体40Rは、背枕本体40Lと対向する内端部41Rと、第1方向Xにおいて内端部41Rの反対側に位置する外端部42Rと、頭枕本体20と対向する上端部43Rとを有している。
【0021】
第1スライド機構5Lは、第1背枕4Lを頭枕2に対して第1方向Xと平行にスライド可能に取り付ける。第2スライド機構5Rは、第2背枕4Rを頭枕2に対して第1方向Xと平行にスライド可能に取り付ける。
図1の例においては、第1スライド機構5Lおよび第2スライド機構5Rがそれぞれ上端部43L,43Rと頭枕本体20の第3端部23とを連結しているが、この例に限られない。第1スライド機構5Lおよび第2スライド機構5Rにより、第1背枕4Lと第2背枕4Rの間の距離D(内端部41L,41Rの間の距離)が調整可能となる。
【0022】
本実施形態において、頭枕2は、第1端部21に設けられた第1取手61と、第2端部22に設けられた第2取手62とを有している。第1背枕4Lは、外端部42Lに設けられた第3取手63を有している。また、第2背枕4Rは、外端部42Rに設けられた第4取手64を有している。これら取手61~64は、例えば人が把持可能なループ状であるが、この例に限られない。
【0023】
図2は、頭枕2の裏面(取付具3と対向する面)を示す概略的な平面図である。頭枕本体20の裏面には、頭枕本体20を取付具3に連結するための連結部25が設けられている。本実施形態において、連結部25は、第1ボタン列25Lおよび第2ボタン列25Rを含む。
【0024】
第1ボタン列25Lおよび第2ボタン列25Rは、第2方向Yに並ぶ複数のボタンB1によってそれぞれ構成され、
図2の例においては大部分が縫合線Lと重なっている。第1ボタン列25Lおよび第2ボタン列25Rは、第1方向Xに間隔を空けて配置されている。具体的には、第1ボタン列25Lは第1方向Xにおいて中心Cと第1端部21の間に位置し、第2ボタン列25Rは第1方向Xにおいて中心Cと第2端部22の間に位置している。
【0025】
頭枕2は、バンド26をさらに備えている。バンド26は、第1部分26Lと、第2部分26Rと、これら第1部分26Lおよび第2部分26Rの間の固定部分26Cとを有している。固定部分26Cは、図示した頭枕本体20の裏面のうち、第3端部23寄りの位置に固定されている。固定部分26Cは、中心Cと重なっている。なお、第1部分26Lおよび第2部分26Rは、それぞれ独立したバンドであってもよい。
【0026】
第1部分26Lの先端部には連結部27Lが設けられ、第2部分26Rの先端部には連結部27Rが設けられている。頭枕本体20の裏面のうち、第1端部21と第3端部23で構成される角部付近には、連結部27Lとの連結および連結解除が可能な連結部28Lが設けられている。さらに、頭枕本体20の裏面のうち、第2端部22と第3端部23で構成される角部付近には、連結部27Rとの連結および連結解除が可能な連結部28Rが設けられている。連結部27Lと連結部28L、および、連結部27Rと連結部28Rは、例えば互いに連結可能なボタンや面ファスナーであるが、この例に限られない。
【0027】
図3は、取付具3の概略的な斜視図である。取付具3は、例えば布材で構成された袋体30を有している。
図3の例において、袋体30は、第1方向Xに長尺な長方形の平面形状を有し、その長辺に沿って開口部31が形成されている。
【0028】
袋体30は、開口部31からマットレスの長手方向における端部(頭側の端部)を挿入することにより、マットレスに装着することが可能である。袋体30のサイズは装着対象のマットレスに応じて適宜に設定し得るが、一例では第1方向Xにおける幅が900~1000mmであり、第2方向Yにおける幅が400~600mmである。
【0029】
袋体30は、頭枕2の連結部25と連結可能な連結部32を有している。本実施形態において、連結部32は、第1ボタン列32Lおよび第2ボタン列32Rを含む。
【0030】
第1ボタン列32Lおよび第2ボタン列32Rは、第2方向Yに並ぶ複数のボタンB2によってそれぞれ構成されている。第1ボタン列32Lおよび第2ボタン列32Rは、第1方向Xに間隔を空けて配置されている。当該間隔は、第1ボタン列25Lおよび第2ボタン列25Rの第1方向Xにおける間隔と同じである。また、第1ボタン列32Lおよび第2ボタン列32Rのそれぞれにおいて複数のボタンB2が第2方向Yに並ぶ間隔は、第1ボタン列25Lおよび第2ボタン列25Rのそれぞれにおいて複数のボタンB1が第2方向Yに並ぶ間隔と同じである。
【0031】
頭枕2を取付具3に取り付ける際には、第1ボタン列25Lを構成するボタンB1の少なくとも1つと、第1ボタン列32Lを構成するボタンB2の少なくとも1つとを連結する。さらに、第2ボタン列25Rを構成するボタンB1の少なくとも1つと、第2ボタン列32Rを構成するボタンB2の少なくとも1つとを連結する。
【0032】
図3においては、第1ボタン列25L,35Lの全てのボタンB1,B2を連結し、第2ボタン列25R,35Rの全てのボタンB1,B2を連結した場合の頭枕2の位置を破線で示している。例えば、第1ボタン列35Lおよび第2ボタン列35Rに対し、図中上方のボタンB2のいくつかが余るように第1ボタン列25Lおよび第2ボタン列25Rをそれぞれ連結すれば、頭枕2が図示した位置よりも下方に取り付けられる。反対に、第1ボタン列35Lおよび第2ボタン列35Rに対し、図中下方のボタンB2のいくつかが余るように第1ボタン列25Lおよび第2ボタン列25Rをそれぞれ連結すれば、頭枕2が図示した位置よりも上方に取り付けられる。
【0033】
なお、連結部25,32には、ここで例示したボタンB1,B2を用いた構成以外にも種々の構成を採用し得る。例えば、連結部25,32は互いに係合可能な面ファスナーであってもよい。第2方向Yに長尺な面ファスナーを図示したボタン列25L,25R,32L,32Rの位置に設けた場合であっても、それらの第2方向Yにおける位置を変更することにより、取付具3に対する頭枕2の第2方向Yにおける位置を調整可能である。
【0034】
図4は、第1背枕4Lの一部の概略的な平面図である。第1背枕4Lは、背枕本体40Lの上端部43Lから延出するシート材44を備えている。シート材44には、第1方向Xに並ぶ一対の受輪45が取り付けられている。受輪45は、第2方向Yに長尺な帯材の第2方向Yにおける両端部をシート材44に固定した構成を有している。
【0035】
各受輪45には、頭枕2のバンド26の第1部分26Lを挿入可能である。このように各受輪45に第1部分26Lを挿入し、第1部分26Lの連結部27Lと
図2に示した連結部28Lとを連結することにより、第1背枕4Lが頭枕2に対して取り付けられる。このとき、各受輪45は、第1部分26Lに沿って移動可能である。
【0036】
第2背枕4Rは、第1背枕4Lと同様のシート材44および一対の受輪45を備えている。第2背枕4Rの各受輪45に
図2に示したバンド26の第2部分26Rを挿入し、連結部27Rと連結部28Rとを連結することにより、第2背枕4Rが頭枕2に対して取り付けられる。このとき、第2背枕4Rの各受輪45は、第2部分26Rに沿って移動可能である。
【0037】
ここで、第1部分26L、連結部27L,28L、第1背枕4Lのシート材44および一対の受輪45は、第1スライド機構5Lを構成する。また、第2部分26R、連結部27R,28R、第2背枕4Rのシート材44および一対の受輪45は、第2スライド機構5Rを構成する。
【0038】
第1スライド機構5Lおよび第2スライド機構5Rの構成は、第1背枕4Lおよび第2背枕4Rが頭枕2に対してスライド可能であれば、
図4などに示したものに限られない。例えば、バンド26は、固定部分26Cを有さなくてもよい。この場合においては、第1背枕4Lおよび第2背枕4Rをより広い範囲で移動させることができる。
【0039】
続いて、本実施形態に係るクッション1の作用および効果について説明する。
図5は、クッション1の使用態様の一例を示す概略的な平面図である。
図6は、
図5に示したクッション1などの概略的な側面図である。
図7は、クッション1を用いた体位変換の一例を示す図である。
【0040】
図5および
図6の例においては、袋体30がマットレスMの長手方向における一端に装着されている。使用者Uは、頭部が頭枕本体20の上に位置し、胴体が概ね背枕本体40L,40Rの間に位置するように仰臥している。
【0041】
このような状態においては、背枕本体40L,40RによってマットレスM上での使用者Uの位置が安定する。本実施形態においては、上述の第1スライド機構5Lおよび第2スライド機構5Rによって背枕本体40L,40Rの間の第1方向Xにおける距離Dを調整可能である。したがって、使用者Uの体格などに応じた適切な距離Dを実現できる。
【0042】
また、本実施形態においては取付具3に対する頭枕2の第2方向Yにおける位置も調整可能である。したがって、使用者Uの身長などに応じた適切な頭枕2の位置を実現できる。
【0043】
図7の例においては、使用者Uが左肩を下方にして側臥するように傾けられている。さらに、使用者Uの背中とマットレスMの間に第1背枕4Lが挟まれている。これにより、使用者Uは側臥した状態を容易に維持することが可能となる。さらに、第2背枕4Rが使用者Uの胸側に位置している。これにより、使用者Uが自身の前方に倒れ込まないように第2背枕4Rによって支えられる。
【0044】
なお、この例に限られず、使用者Uの背中とマットレスMの間に第2背枕4Rが挟まれ、第1背枕4Lが使用者Uの胸側に位置してもよい。また、使用者Uがやや伏臥した状態に寝て、第1背枕4Lおよび第2背枕4Rの一方が胸とマットレスMの間に位置し、他方が背中側に位置してもよい。
【0045】
取手61~64は、介護者による使用者Uの体位変換を補助する役割を有している。例えば、
図5の例のように仰臥した使用者Uを
図7の例のように側臥させる際に、介護者が第1取手61および第3取手63を第3方向Z(上方)に引き上げると、頭枕本体20の第1端部21と第1背枕4Lの外端部42Lとが持ち上がる。これにより、使用者Uを自身の左方を向くように側臥させることができる。
【0046】
反対に、介護者が第2取手62および第4取手64を第3方向Zに引き上げると、頭枕本体20の第2端部22と第2背枕4Rの外端部42Rとが持ち上がる。これにより、使用者Uを自身の右方を向くように側臥させることができる。
その他にも、本実施形態に係るクッション1は種々の方法で利用することができる。
【0047】
以上の実施形態は、本発明の範囲を当該実施形態にて開示した構成に限定するものではない。本発明は、当該実施形態にて開示した構成を種々の態様に変形して実施することができる。
【0048】
上記実施形態においては、2つの背枕4L,4Rを備えるクッション1を例示した。しかしながら、クッション1が備える背枕の数は1つであってもよい。
【0049】
取付具3の構成は、マットレスMに頭枕2を取り付けることが可能であれば、袋体30を備えるものに限られない。例えば、取付具3は、マットレスMやそのカバーに設けられた面ファスナーやボタンと連結可能な連結部を有するものであってもよい。
【符号の説明】
【0050】
1…クッション、2…頭枕、3…取付具、4L…第1背枕、4R…第2背枕、5L…第1スライド機構、5R…第2スライド機構、20…頭枕本体、30…袋体、40L,40R…背枕本体、61…第1取手、62…第2取手、63…第3取手、64…第4取手。