特開2023-76249IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

折返し治具、折返し装置、及び折返し方法に関するものである。

要約特許出願時に添付された[要約書]

【課題】円筒状のバリア層を円滑に折り返し得る技術を提供する。
【解決手段】折返し治具100は、胴部基体50に対して第1軸方向一方側に張り出す第1バリア層60の張出部61を、胴部基体50の外周面を覆うように第1軸方向他方側に折返す。折返し治具100は、張出部61を第1軸方向一方側に誘導する外周面111を有する第1ガイド部110と、第1ガイド部110に対して第1軸方向一方側に設けられ、第1軸方向一方側に凹む湾曲面121を有し、張出部61を胴部基体50の外周面を覆うように第1軸方向他方側に折り返す折返し部120と、折返し部120によって折り返された張出部61を第1軸方向他方側に誘導する第2ガイド部130と、を備える。
【選択図】図9

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

特許文献1の圧力容器用ライナのように複数の分割体(例えば、円筒状の胴部分割体と、椀状のドーム部分割体とする)によって構成される場合、胴部分割体がドーム部分割体の内側に挿入される構成が考えられる。この場合、シール性を確保するために、バリア層を胴部分割体の内周面だけでなく外周面にも設けることが望ましい。そこで、胴部分割体の内周面に設けられたバリア層の軸方向端部を折り返して、胴部分割体の端部の外周面側も覆うような構成が考えられる。しかしながら、円筒状のバリア層の端部を外周面側に折り返す際に、折り返したバリア層の周長が拡大してしわ等が生じ易いこともあり、円滑な折返しが難しかった。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明の折返し治具は、 胴部基体と前記胴部基体の内周面を覆うように設けられるバリア層とを有し、ドーム部分割体と合体することによって圧力容器を構成する胴部分割体の製造に用いられ、前記胴部基体から軸方向一方側に張り出す前記バリア層の張出部を、前記胴部基体の外周面を覆うように前記軸方向他方側に折返す折返し治具であって、 前記張出部を前記軸方向一方側に誘導する外周面を有する第1ガイド部と、 ・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明の折返し治具によれば、胴部基体を折返し治具に対して軸方向一方側に相対移動させることで、張出部を第1ガイド部の外周面によって折返し部に誘導する。さらに胴部基体を折返し治具に対して軸方向一方側に相対移動させると、張出部が折返し部の湾曲面に沿って胴部基体の外周面を覆うように軸方向他方側に折り返され、第2ガイド部によって軸方向他方側に誘導される。このとき、円環状に設けられる湾曲面にバリア層の張出部が円環状に接触するため、バリア層の張出部の先端から基端に亘って環状に順次折り返されて軸方向他方側に誘導されるため、折り返される部分の周長が拡大することを抑制し、円滑に折り返すことができる。

本発明の折返し装置によれば、第1ガイド部を介してバリア層の張出部に熱を伝達することができ、バリア層の張出部を軟化させた上で折返し部で折り返すことができる。そのため、バリア層の張出部を折り返し易くなる。

本発明の折返し方法によれば、胴部基体を折返し治具に対して軸方向一方側に相対移動させることで、張出部を第1ガイド部の外周面によって折返し部に誘導する。さらに胴部基体を折返し治具に対して軸方向一方側に相対移動させると、折返し部の湾曲面に沿って胴部基体の外周面を覆うように軸方向他方側に折り返され、第2ガイド部によって軸方向他方側に誘導される。このとき、円環状に設けられる湾曲面にバリア層の張出部が円環状に接触するため、バリア層の張出部の先端から基端に亘って環状に順次折り返されて軸方向他方側に誘導されるため、折り返される部分の周長が拡大することを抑制し、円滑に折り返すことができる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 実施例1の圧力容器をあらわす側面図である。
【図2】 圧力容器の断面図である。
【図3】 圧力容器における胴部分割体とドーム部分割体の境界部付近の一部を示す断面図である。
【図4】 折返し治具の軸線を含む平面で切断した断面図である。
【図5】 図4の一部を拡大して示す拡大図である。
【図6】 張出部が折り返される前の第1バリア層、及び胴部基体を備える構造体の断面を示す説明図である。
【図7】 図6に続く工程で、張出部を折返し治具の第1ガイド部に接触させた状態を示す説明図である。
【図8】 図7に続く工程で、張出部が折返し治具の折返し部によって折り返される状態を示す説明図である。
【図9】 図8に続く工程で、張出部が折返し治具の第2ガイド部によって第1方向他方側に誘導される状態を示す説明図である。
【図10】 図9に続く工程で、折返し治具による張出部の折返しが完了した状態を示す説明図である。
【図11】 図10に続く工程で、プレス部材による加圧によって張出部が胴部基体の外周面に密着した状態を示す説明図である。
【図12】 折返し治具の加熱温度と、折返し治具の張出部に対する押込み時間とを変えて折返し工程を行った場合における、折返し結果を示す説明図である。

選択図 図9出願人が指定した本件の代表的な図

10…圧力容器 11…口金 20…胴部分割体 30…ドーム部分割体 31…ドーム部基体 31A…端面 32…第2バリア層 40…外部補強層 50…胴部基体 51…凹部 51A…第1テーパ部 51B…第2テーパ部 52A…第1端面 52B…第2端面 60…第1バリア層(バリア層) 61…張出部 100…折返し治具 110…第1ガイド部 111…外周面 120…折返し部 121…湾曲面 130…第2ガイド部 L1…胴部分割体の軸線 L2…折返し治具の軸線

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