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特開2023-7644受付支援システム、受付支援プログラム、受付支援装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023007644
(43)【公開日】2023-01-19
(54)【発明の名称】受付支援システム、受付支援プログラム、受付支援装置
(51)【国際特許分類】
   G16H 40/20 20180101AFI20230112BHJP
【FI】
G16H40/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021110626
(22)【出願日】2021-07-02
(71)【出願人】
【識別番号】592246705
【氏名又は名称】株式会社湯山製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【弁理士】
【氏名又は名称】種村 一幸
(72)【発明者】
【氏名】小宮 理誉
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA02
(57)【要約】
【課題】受付担当者による受付業務を支援することのできる受付支援システム、受付支援プログラム、受付支援装置を提供すること。
【解決手段】受付候補者を撮影する画像撮影装置により撮影された前記受付候補者の撮影画像と予め登録された登録済み対象者の登録画像とに基づいて前記受付候補者に対応する前記登録済み対象者を特定し、前記登録済み対象者が特定された前記受付候補者を受付待ち情報に登録し、前記受付待ち情報に登録された前記受付候補者からユーザー操作に応じて選択される前記受付候補者を受付対象者として受付済み情報に登録する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
受付候補者を撮影する画像撮影装置により撮影された前記受付候補者の撮影画像と予め登録された登録済み対象者の登録画像とに基づいて前記受付候補者に対応する前記登録済み対象者を特定する特定処理部と、
前記特定処理部により前記登録済み対象者が特定された前記受付候補者を受付待ち情報に登録する第1登録処理部と、
前記受付待ち情報に登録された前記受付候補者からユーザー操作に応じて選択される前記受付候補者を受付対象者として受付済み情報に登録する第2登録処理部と、
を備える受付支援システム。
【請求項2】
前記特定処理部により特定された前記登録済み対象者と当該登録済み対象者について予め登録された予約情報とに基づいて、当該登録済み対象者を前記受付対象者として前記受付済み情報に自動登録する第3登録処理部を備える、
請求項1に記載の受付支援システム。
【請求項3】
前記第1登録処理部は、前記受付待ち情報に登録されている前記受付候補者の待ち行列を表示部に表示し、
前記第2登録処理部は、前記待ち行列からユーザー操作で選択される前記受付候補者を前記受付対象者として前記受付済み情報に登録する、
請求項1又は2に記載の受付支援システム。
【請求項4】
前記第1登録処理部は、
前記特定処理部で前記登録済み対象者が特定されなかった未登録の前記受付候補者を前記受付待ち情報に登録可能であり、
前記受付候補者が前記登録済み対象者である場合は当該登録済み対象者について予め登録された情報を前記待ち行列に表示し、前記受付候補者が前記登録済み対象者でない場合は当該受付候補者が未登録である旨を前記待ち行列に表示する、
請求項3に記載の受付支援システム。
【請求項5】
前記画像撮影装置は、前記受付候補者の体温を検出可能であり、
前記第1登録処理部は、前記受付候補者の体温を前記待ち行列に表示する、
請求項3又は4に記載の受付支援システム。
【請求項6】
前記受付候補者の撮影画像に基づいて当該受付候補者のマスク着用の有無を判定する判定処理部を備え、
前記第1登録処理部は、前記判定処理部によりマスクが着用されていないと判定された場合に、その旨を前記待ち行列に表示する、
請求項3~5のいずれかに記載の受付支援システム。
【請求項7】
前記第1登録処理部は、前記受付候補者が前記登録済み対象者である場合は、前記登録済み対象者について予め登録されたマイナンバー利用有無の情報に基づいて、当該登録済み対象者がマイナンバーを利用するか否かを前記待ち行列に表示する、
請求項3~6のいずれかに記載の受付支援システム。
【請求項8】
前記第1登録処理部は、前記受付候補者が前記登録済み対象者である場合は、前記登録済み対象者について予め登録された患者の区分を前記待ち行列に表示する、
請求項3~7のいずれかに記載の受付支援システム。
【請求項9】
受付候補者を撮影する画像撮影装置により撮影された前記受付候補者の撮影画像を受付待ち情報に登録し、前記受付待ち情報に登録されている前記撮影画像を表示部に表示する第1登録処理部と、
前記表示部に表示されている前記撮影画像のうちユーザー操作に応じて選択される前記撮影画像に対応する前記受付候補者を受付対象者として受付済み情報に登録する第2登録処理部と、
を備える受付支援システム。
【請求項10】
受付候補者を撮影する画像撮影装置により撮影された前記受付候補者の撮影画像と予め登録された登録済み対象者の登録画像とに基づいて前記受付候補者に対応する前記登録済み対象者を特定する特定ステップと、
前記特定ステップにより前記登録済み対象者が特定された前記受付候補者を受付待ち情報に登録する第1登録ステップと、
前記受付待ち情報に登録された前記受付候補者からユーザー操作に応じて選択される前記受付候補者を受付対象者として受付済み情報に登録する第2登録ステップと、
を一又は複数のプロセッサーに実行させるための受付支援プログラム。
【請求項11】
受付候補者を撮影する画像撮影装置により撮影された前記受付候補者の撮影画像と予め登録された登録済み対象者の登録画像とに基づいて前記受付候補者に対応する前記登録済み対象者が特定された前記受付候補者を受付待ち情報に登録する第1登録処理部と、
前記受付待ち情報に登録された前記受付候補者からユーザー操作に応じて選択される前記受付候補者を受付対象者として受付済み情報に登録する第2登録処理部と、
を備える受付支援装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、施設を利用する利用者である受付対象者の受付業務を支援する受付支援システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば病院のような医療施設では、受付担当者が、医療施設で診療を受ける患者である受付候補者各々が提出する診察券の記載情報に基づいて、受付候補者各々の患者ID又は氏名などを端末にその都度入力して診療待ち行列に登録する受付業務を行うことがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、受付担当者が受付候補者各々の患者ID又は氏名などを端末に入力して診療待ち行列に登録する作業は受付担当者にとって手間である。
【0004】
本発明の目的は、受付担当者による受付業務を支援することのできる受付支援システム、受付支援プログラム、及び受付支援装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る受付支援システムは、受付候補者を撮影する画像撮影装置により撮影された前記受付候補者の撮影画像と予め登録された登録済み対象者の登録画像とに基づいて前記受付候補者に対応する前記登録済み対象者を特定する特定処理部と、前記特定処理部により前記登録済み対象者が特定された前記受付候補者を受付待ち情報に登録する第1登録処理部と、前記受付待ち情報に登録された前記受付候補者からユーザー操作に応じて選択される前記受付候補者を受付対象者として受付済み情報に登録する第2登録処理部と、を備える。
【0006】
また、本発明に係る受付支援システムは、受付候補者を撮影する画像撮影装置により撮影された前記受付候補者の撮影画像を受付待ち情報に登録し、前記受付待ち情報に登録されている前記撮影画像を表示部に表示する第1登録処理部と、前記表示部に表示されている前記撮影画像のうちユーザー操作に応じて選択される前記撮影画像に対応する前記受付候補者を受付対象者として受付済み情報に登録する第2登録処理部と、を備える。
【0007】
本発明に係る受付支援プログラムは、受付候補者を撮影する画像撮影装置により撮影された前記受付候補者の撮影画像と予め登録された登録済み対象者の登録画像とに基づいて前記受付候補者に対応する前記登録済み対象者を特定する特定ステップと、前記特定ステップにより前記登録済み対象者が特定された前記受付候補者を受付待ち情報に登録する第1登録ステップと、前記受付待ち情報に登録された前記受付候補者からユーザー操作に応じて選択される前記受付候補者を受付対象者として受付済み情報に登録する第2登録ステップと、を一又は複数のプロセッサーに実行させるための受付支援プログラムである。
【0008】
本発明に係る受付支援装置は、受付候補者を撮影する画像撮影装置により撮影された前記受付候補者の撮影画像と予め登録された登録済み対象者の登録画像とに基づいて前記受付候補者に対応する前記登録済み対象者が特定された前記受付候補者を受付待ち情報に登録する第1登録処理部と、前記受付待ち情報に登録された前記受付候補者からユーザー操作に応じて選択される前記受付候補者を受付対象者として受付済み情報に登録する第2登録処理部と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、受付担当者による受付対象者の受付業務を支援することのできる受付支援システム、受付支援プログラム、及び受付支援装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明の実施形態に係る受付支援システムの一例を示すブロック図である。
図2図2は、本発明の実施形態に係る受付支援システムで用いられる患者マスターの一例を図である。
図3図3は、本発明の実施形態に係る受付支援システムで用いられる照合マスターの一例を示す図である。
図4図4は、本発明の実施形態に係る受付支援システムで用いられる対象患者情報の一例を示す図である。
図5図5は、本発明の実施形態に係る受付支援システムで実行される撮影制御処理の一例を説明するためのフローチャートである。
図6図6は、本発明の実施形態に係る受付支援システムで実行される撮影制御処理における表示例を示す図である。
図7図7は、本発明の実施形態に係る受付支援システムで実行される受付制御処理の一例を説明するためのフローチャートである。
図8図8は、本発明の実施形態に係る受付支援システムで実行される受付制御処理における表示例を示す図である。
図9図9は、本発明の実施形態に係る受付支援システムで実行される受付制御処理における表示例を示す図である。
図10図10は、本発明の実施形態に係る受付支援システムで実行される受付制御処理における表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
【0012】
[受付支援システム1]
図1に示すように、本発明の実施の形態に係る受付支援システム1は、受付支援装置10と、一又は複数のクライアント端末20と、一又は複数の画像撮影装置30とを備える。前記受付支援装置10と前記クライアント端末20及び前記画像撮影装置30とは、LAN又はインターネット等のネットワーク40を介して通信可能に接続される。
【0013】
本実施形態では、前記受付支援システム1が利用される施設が病院であり、前記受付支援システム1における受付候補者は患者である。また、前記受付支援システム1は、患者各々の診療情報(電子カルテ)を管理する電子カルテシステム、及び、患者各々の会計情報を管理するレセプト電算処理システムとしての機能を兼ねるが、その詳細な説明は省略する。なお、本発明に係る受付支援システムは、病院に限らず、例えば映画館及びボーリング場などのアミューズメント施設など、受付対象者である利用者の受付業務を要する他の施設でも利用可能である。
【0014】
[受付支援装置10]
図1に示されるように、前記受付支援装置10は、制御部11、記憶部12、表示部13、操作部14、及び音声通話部15などを備えるコンピュータである。なお、前記受付支援装置10は、前記受付支援装置10が利用される施設の内部又は外部に設けられる。
【0015】
前記制御部11は、CPU、ROM、RAM、及びEEPROM(登録商標)などの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行する一又は複数のプロセッサーを含む。前記制御部11は、前記CPUを用いて、前記ROM、前記EEPROM、又は前記記憶部12に予め記憶された各種のプログラムに従って各種の処理を実行する。
【0016】
前記記憶部12は、前記制御部11によって実行される各種のプログラム及び各種のデータが記憶されるハードディスク、SSD、又はフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶部である。具体的に、前記記憶部12は、プログラム領域121、データ領域122、マスター領域123などの記憶領域を有する。
【0017】
前記プログラム領域121には、前記制御部11に各種の処理を実行させるための受付支援プログラムが記憶される。なお、前記プログラム領域121には、オペレーティングシステム(OS)及びブラウザソフトなどのアプリケーションプログラムも記憶されている。
【0018】
前記データ領域122には、患者の診療に関する診療情報及び患者の診療会計に関する会計情報などの情報が蓄積して記憶される。前記受付支援システム1では、診療情報及び前記会計情報などは、前記受付支援装置10又は前記クライアント端末20などのユーザー操作に応じて編集される。例えば、前記クライアント端末20から前記受付支援装置10に前記診療情報の編集開始要求が行われると、前記制御部11は、前記診療情報を編集するための電子カルテ編集画面(不図示)を前記クライアント端末20に表示させる。そして、前記制御部11は、前記クライアント端末20に表示された前記電子カルテ編集画面に対するユーザー操作に応じて前記診療情報の編集処理及び記録処理を実行する。
【0019】
また、前記データ領域122には、受付待ち情報及び受付済み情報が記憶される。前記受付待ち情報は、診療待ち行列に登録する前の受付候補者に関する情報であり、前記受付済み情報は、前記診療待ち行列に登録された受付対象者に関する情報である。医師、看護師、又は受付担当者などのユーザーは、受付などに設けられる前記クライアント端末2を用いて前記受付待ち情報又は前記受付済み情報を参照し、受付候補者又は受付対象者の数及び受付順番などを判断することが可能である。
【0020】
前記マスター領域123には、患者マスターM1、診療行為マスター、材料価格マスター、病名マスター、及び薬品マスターなどの各種のマスター情報が記憶される。前記各種のマスター情報は、前記受付支援装置10又は前記クライアント端末20などのユーザー操作に応じて編集される。
【0021】
前記患者マスターM1では、図2に示されるように、患者ごとに、患者ID、氏名、生年月日、年齢、性別、マイナンバー利用有無、区分、最終診療日、登録画像などが対応付けて記憶されている。以下、前記患者マスターM1に登録されている患者を登録済み対象者と称することがある。なお、前記区分は、例えば既往症のある患者、アレルギーのある患者、又は特に注意が必要な患者などのような予め設定された基準で分類された患者の区分である。また、前記患者マスターM1において、診療予約が登録されている患者については、当該診療予約の日時及び診療科などの予約情報も含まれる。なお、前記予約情報は、前記患者マスターM1とは別に予約マスター等によって管理されてもよい。
【0022】
前記表示部13は、前記制御部11からの制御指示に従って各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイなどの表示部である。前記操作部14は、前記受付支援装置10に各種の情報を入力するためにユーザーによって操作される操作部である。具体的に、前記操作部14は、前記表示部13に表示される各種の操作画面における入力操作を受け付けるキーボード及びマウス(ポインティングデバイス)を含む。また、前記操作部14は、前記表示部13に表示される各種の操作画面に対するタッチ操作を受け付けるタッチパネル、又は音声認識により各種情報の入力を受け付ける音声入力装置を含むものであってもよい。
【0023】
前記音声通話部15は、前記画像撮影装置30又は前記クライアント端末20との間で音声通話を行うためのマイク及びスピーカーを備える。前記制御部11は、前記音声通話部15を用いて前記画像撮影装置30又は前記クライアント端末20との間で音声を送受信することにより音声通話を実現する。
【0024】
このように構成された前記受付支援装置10では、前記制御部11が、第1登録処理部111、第2登録処理部112、及び第3登録処理部113などの各種の処理部を含む。前記制御部11は、前記受付支援プログラムに従って各種の処理を実行することにより各処理部として機能する。なお、前記制御部11によって実現される各処理部の一部又は全部がASIC又はDSPなどの電子回路であってもよい。
【0025】
前記第1登録処理部111は、後述するように前記画像撮影装置30によって登録済み対象者が特定された受付候補者を前記受付待ち情報に登録する。また、前記第1登録処理部111は、前記受付待ち情報に基づいて前記受付候補者の待ち行列(リスト)を前記表示部13に表示する。なお、前記第1登録低処理部111は、前記登録済み対象者が特定されなかった未登録の前記受付候補者を前記受付待ち情報に登録することも可能である。
【0026】
前記第2登録処理部112は、前記受付待ち情報に登録された前記受付候補者からユーザー操作で選択される前記受付候補者を受付対象者として前記受付済み情報に登録する。例えば、前記第2登録処理部112は、前記表示部13に表示される前記受付候補者の待ち行列からユーザー操作で選択される前記受付候補者を前記受付対象者として前記受付済み情報に登録する。
【0027】
前記第3登録処理部113は、後述するように前記画像撮影装置30によって特定される前記登録済み対象者と当該登録済み対象者について予め登録された前記予約情報とに基づいて、当該登録済み対象者を前記受付対象者として前記受付済み情報に自動登録する。なお、本実施形態において、前記予約情報は前記患者マスターM1に含まれている。
【0028】
[クライアント端末20]
図1に示されるように、前記クライアント端末20は、制御部21、記憶部22、表示部23、操作部24、及び音声通話部25などを備えるコンピュータである。前記クライアント端末20は、病院の受付、診察室、調剤室、病棟、及び会計窓口などに設けられ、受付担当者、医師、薬剤師、看護師、及び事務員などのユーザーによって用いられる操作端末である。
【0029】
前記制御部21は、CPU、ROM、RAM、及びEEPROMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行する一又は複数のプロセッサーを含む。前記制御部21は、前記CPUを用いて、前記ROM、前記EEPROM、又は前記記憶部22に予め記憶された各種のプログラムに従って各種の処理を実行する。
【0030】
前記記憶部22は、前記制御部21によって実行される各種のプログラム及び各種のデータが記憶されるハードディスク、SSD、又はフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶部である。具体的に、前記記憶部22には、オペレーティングシステム(OS)及びブラウザソフトなどのアプリケーションプログラムが記憶される。前記ブラウザソフトは、前記ネットワーク40を介して前記受付支援装置10にアクセスすることにより前記表示部23に各種の操作画面などを表示させると共に、前記操作画面における前記操作部24を用いた入力操作を前記受付支援装置10に伝達するためのアプリケーションソフトウェアである。具体的に、前記制御部21は、前記ブラウザソフトにより表示される操作画面の所定位置に、前記受付支援装置10に対応するURL(Universal Resource Locator)などのアドレス情報が入力された場合に、該アドレス情報に基づいて前記受付支援装置10にアクセスする。
【0031】
前記表示部23は、前記制御部21からの制御指示に従って各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイなどの表示部である。前記操作部24は、前記クライアント端末20に各種の情報を入力するためにユーザーによって操作される操作部である。具体的に、前記操作部24は、前記表示部23に表示される各種の操作画面における入力操作を受け付けるキーボード及びマウス(ポインティングデバイス)を含む。また、前記操作部24は、前記表示部23に表示される各種の操作画面に対するタッチ操作を受け付けるタッチパネル、又は音声認識により各種情報の入力を受け付ける音声入力装置を含むものであってもよい。
【0032】
そして、前記受付支援システム1では、前記受付支援装置10がサーバーとして機能し、前記クライアント端末20が前記受付支援装置10の操作端末として機能するサーバークライアントシステムが構成される。前記受付支援装置10は、前記クライアント端末20のユーザー操作に応じて各種情報の表示処理及び登録処理などの各種の処理を実行する。具体的に、前記サーバー10の前記制御部11が実行する「表示」、及び前記制御部11が受け付ける「操作」、「選択」、及び「入力」などは、前記クライアント端末20の前記表示部23及び前記操作部24を用いて行われる。
【0033】
前記音声通話部25は、前記画像撮影装置30又は前記受付支援装置10との間で音声通話を行うためのマイク及びスピーカーを備える。前記制御部21は、前記音声通話部25を用いて前記画像撮影装置30又は前記受付支援装置10との間で音声を送受信することにより音声通話を実現する。
【0034】
[画像撮影装置30]
前記画像撮影装置30は、病院の入口又は受付窓口などに設置される。図1に示されるように、前記画像撮影装置30は、制御部31、記憶部32、表示部33、操作部34、撮影部35、及び音声通話部36などを備える。
【0035】
前記記憶部32は、前記制御部31によって実行される各種のプログラム及び各種のデータが記憶されるハードディスク、SSD、又はフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶部である。また、前記記憶部32には、図3に示されるように、前記受付支援装置10から取得する前記患者マスターM1のうち少なくとも前記登録済み対象者の識別情報と当該登録済み対象者の顔写真などの登録画像とを含む照合マスターM2が記憶される。前記照合マスターM2は、前記患者マスターM1の更新に伴って前記制御部11又は前記制御部31により随時更新される。
【0036】
なお、他の実施形態として、前記患者マスターM1が前記記憶部32に記憶されており、当該患者マスターM1が前記照合マスターM2として用いられてもよい。また、前記患者マスターM1又は前記照合マスターM2が前記受付支援装置10の前記記憶部12に記憶されており、前記制御部31が前記記憶部12に記憶されている前記患者マスターM1又は前記照合マスターM2を参照可能であってもよい。
【0037】
前記制御部31は、CPU、ROM、RAM、及びEEPROMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行する一又は複数のプロセッサーを含む。前記制御部31は、前記CPUを用いて、前記ROM、前記EEPROM、又は前記記憶部32に予め記憶された各種のプログラムに従って各種の処理を実行する。
【0038】
前記制御部31は、特定処理部311及び判定処理部312などの各種の処理部を含む。前記制御部31は、前記プログラムに従って各種の処理を実行することにより各処理部として機能する。なお、前記制御部31によって実現される各処理部の一部又は全部がASIC又はDSPなどの電子回路であってもよい。
【0039】
前記特定処理部311は、前記画像撮影装置3の前記撮影部35により撮影された前記受付候補者の撮影画像と前記登録済み対象者の登録画像とに基づいて前記受付候補者に対応する前記登録済み対象者を特定する。なお、前記特定処理部311による前記登録済み対象者を特定する処理は、周知の顔認証技術を採用すればよいためここでは説明を省略する。
【0040】
前記判定処理部312は、前記受付候補者の撮影画像に基づいて当該受付候補者のマスク着用の有無を判定する。例えば、前記判定処理部312は、前記撮影画像内の受付候補者の顔にマスクが存在するか否かを周知の画像解析技術により判定することが可能である。例えば、前記判定処理部312は、前記撮影画像内の受付候補者の口が何らかの物体によって覆われている場合にマスクが着用されていると判定する。
【0041】
なお、本実施形態では、前記特定処理部311及び前記判定処理部312が、前記画像撮影装置30に設けられている場合を例に挙げて説明するが、他の実施形態として、前記受付支援装置10の前記制御部11が、前記特定処理部311及び前記判定処理部312のいずれか一方又は両方の機能を備えることも考えられる。
【0042】
前記表示部33は、前記制御部31からの制御指示に従って各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイなどの表示部である。前記操作部34は、前記画像撮影装置30に対応するユーザー操作を受け付けるために用いられる。例えば、前記操作部34は、前記表示部33に表示される各種の操作画面における入力操作を受け付けるタッチパネル又は音声認識によりユーザー操作を受け付ける音声入力装置を含む。
【0043】
前記撮影部35は、前記受付支援システム1が利用される病院などの施設に入館する受付候補者の画像を撮影するために用いられる。前記撮影部35により撮影される撮影画像は、静止画又は動画のいずれであってもよい。また、前記撮影部35は、例えば赤外線によって非接触で受付候補者の体温を検出可能なサーマルカメラである。なお、前記撮影部35による受付候補者の体温の検出手法はこれに限らない。そして、前記撮影部35により撮影される撮影画像及び前記撮影部35により検出される体温は、前記制御部31によって前記記憶部32に記憶され、前記受付支援装置10に送信される。
【0044】
前記音声通話部36は、前記受付支援装置10又は前記クライアント端末20との間で音声通話を行うためのマイク及びスピーカーを備える。前記制御部31は、前記音声通話部36を用いて前記受付支援装置10又は前記クライアント端末20との間で音声を送受信することにより音声通話を実現する。
【0045】
ところで、病院などの施設において、受付担当者が受付候補者各々の患者ID又は氏名などを端末に入力して診療待ち行列に登録する作業は受付担当者にとって手間である。これに対し、本実施形態に係る受付支援システム1では、後述の撮影制御処理及び受付制御処理が実行されることにより、受付担当者による受付対象者の受付業務を支援することができる。
【0046】
[撮影制御処理]
まず、図5のフローチャートを参照しつつ、前記受付支援システム1の前記画像撮影装置30で前記制御部31によって実行される撮影制御処理の一例について説明する。
【0047】
<ステップS1>
ステップS1において、前記制御部31は、前記撮影部35により受付候補者の顔が撮影されたか否かを判定する。前記制御部31は、前記撮影部35で撮影された撮影画像に人物の顔が存在するか否かを周知の画像解析技術により判定することが可能である。ここで、受付候補者の顔が撮影されたと判定されると(S1:Yes)、処理がステップS2に移行し、受付候補者の顔が撮影されていなければ(S1:No)、前記ステップS1の処理が繰り返し実行される。
【0048】
<ステップS2>
ステップS2において、前記制御部31は、前記撮影部35により受付候補者の体温が検出されたか否かを判定する。ここで、受付候補者の体温が検出されたと判定されると(S2:Yes)、処理がステップS3に移行し、受付候補者の体温が検出されていなければ(S2:No)、処理が前記ステップS1に戻される。前記ステップS1~S2では、同一の受付候補者の画像及び体温が同じタイミングで取得される。なお、他の実施形態として、前記ステップS1及びS2の実行順序は逆であってもよい。
【0049】
<ステップS3>
ステップS3において、前記制御部31は、前記ステップS1及びS2で取得された受付候補者の撮影画像及び受付候補者の体温を対応付けて、当該受付候補者に関する取得情報として記憶部32に記憶する。
【0050】
<ステップS4>
ステップS4において、前記制御部31の前記判定処理部312は、前記撮影画像に基づいて、受付候補者のマスク着用有無を判定する判定ステップを実行する。ここで、マスク着用なしと判定されると(S4:No)、処理がステップS5に移行し、マスク着用ありと判定されると(S4:Yes)、処理がステップS6に移行する。
【0051】
なお、受付候補者がマスクを着用していない場合には、前記登録済み対象者との顔の認証精度が低くなるため、前記制御部31は、受付候補者がマスクを着用していない場合に、マスクを一旦外すことを促すメッセージを、前記表示部33又は前記音声通話部36を用いて表示又は音声で通知し、前記ステップS1から処理を再実行してもよい。
【0052】
<ステップS5>
ステップS5において、前記制御部31は、受付候補者がマスクを着用していない旨を前記表示部33に表示させる。例えば、図6(A)に示されるように、前記表示部33では、表示領域A333に「マスク無」のメッセージが表示されることにより、受付候補者がマスクを着用していない旨が報知される。なお、前記表示部33の表示領域A330には、前記撮影部35で撮影される受付候補者の画像が表示される。また、前記制御部31は、受付候補者がマスクを着用していない旨のメッセージ又は着用を促すメッセージなどを、前記音声通話部36を用いて音声で再生してもよい。なお、前記表示部33における受付候補者がマスクを着用していない旨の表示は、その旨が識別可能な態様であれば他の表示態様であってもよい。また、前記制御部31は、受付候補者がマスクを着用している場合に、その旨を前記表示部33に表示させてもよい。なお、前記制御部31が、前記受付候補者がマスクを着用していない旨を前記サーバー10又は前記クライアント端末20に通知してもよい。これにより、前記サーバー10又は前記クライアント端末20を使用する医療スタッフ等のユーザーは、前記音声通話部15及び前記音声通話部36を介して、前記受付候補者に、音声でマスクの着用を促すこと又はその場で待機してもらうこと等を臨機応変に連絡することが可能である。
【0053】
<ステップS6>
ステップS6において、前記制御部31は、受付候補者の体温が予め設定された上限値以上であるか否かを判定する。前記上限値は、予め設定可能な任意の値であり、本実施形態では、前記上限値が37.5℃に設定されているとする。ここで、受付候補者の体温が前記上限値以上ではないと判定されると(S6:No)、処理がステップS61に移行し、受付候補者の体温が前記上限値以上であると判定されると(S6:Yes)、処理がステップS7に移行する。
【0054】
<ステップS61>
ステップS61において、前記制御部31は、受付候補者の体温を前記表示部33に表示させる。例えば、図6(A)では、前記表示部33の表示領域A331に、受付候補者の体温として「36.7℃」の文字が表示されている。このとき、受付候補者の体温の文字の文字色又は外枠などは、予め設定された緑色などの表示態様で表示されることにより、受付候補者の体温が前記上限値未満(正常値)である旨が表示される。また、前記制御部31は、体温が正常である旨のメッセージなどを、前記音声通話部36を用いて音声で再生してもよい。
【0055】
<ステップS7>
一方、受付候補者の体温が前記上限値以上である場合、ステップS7において、前記制御部31は、受付候補者の体温が前記上限値以上である旨を前記表示部33に表示させる。例えば、受付候補者の体温が前記上限値以上の「38.5℃」である場合、図6(B)では、前記表示部33の表示領域A331に、受付候補者の体温として「38.5℃」の文字が表示されると共に、当該文字の文字色又は外枠などが予め設定された赤色などの表示態様で表示されることにより、受付候補者の体温が前記上限値以上(異常値)である旨が表示される。なお、前記表示部33における受付候補者の体温が前記上限値以上である旨の表示は、その旨が識別可能な態様であれば他の表示態様であってもよい。また、前記制御部31は、体温が異常である旨のメッセージなどを、前記音声通話部36を用いて音声で再生してもよい。例えば、前記メッセージは、玄関、入口、又は前記画像撮影装置30の設置場所での待機指示、或いは、特定の部屋への案内指示などを前記受付候補者に伝えるためのメッセージである。また、前記制御部31が、前記受付候補者の体温が前記上限値以上である旨を前記サーバー10又は前記クライアント端末20に通知してもよい。これにより、前記サーバー10又は前記クライアント端末20を使用する医療スタッフ等のユーザーは、前記音声通話部15及び前記音声通話部36を介して、前記受付候補者に、音声で前記メッセージと同様の内容を臨機応変に連絡することも可能である。
【0056】
<ステップS8>
ステップS8において、前記制御部31の前記特定処理部311は、前記撮影画像と、前記照合マスターM2に予め登録されている登録済み対象者の画像とに基づいて、当該受付候補者に対応する前記登録済み対象者を特定する特定ステップを実行する。なお、前記特定処理部311は、前記受付候補者に対応する前記登録済み対象者が存在しない場合には、当該受付候補者が前記登録済み対象者に該当しない未登録対象者であると特定する。
【0057】
また、前記制御部31は、前記受付候補者が予め設定された特定人物であるか否かを特定してもよい。そして、前記制御部31は、前記受付候補者が前記特定人物である場合には、当該特定人物を前記受付候補者から除外し、ステップS9以降の処理を省略することが考えられる。これにより、例えば施設に出入りする施設関係者又は出入り業者などを前記受付候補者から除外することができるため、前記受付支援装置10へのデータ送信負荷が軽減され、前記受付支援装置10において前記受付候補者の受付をキャンセルする操作も不要となる。
【0058】
さらに、前記制御部31は、予め設定された特定期間の間に、前記ステップS8において同一の登録済み対象者が前記受付候補者として複数回特定された場合には、2回目以降の前記受付候補者を除外することが考えられる。具体的に、前記制御部31は、2回目以降の前記受付候補者についてはステップS9以降の処理を省略することが考えられる。これにより、前記受付支援装置10で同一の前記受付候補者が前記受付待ち情報に複数回登録されることが防止される。また、前記画像撮影装置30側ではなく、前記受付支援装置10側で同一の前記受付候補者が前記受付待ち情報に複数回登録されることが防止されることも考えられる。例えば、前記受付支援装置10において、前記第1登録処理部111が、前記登録済み対象者が特定された前記受付候補者を前記受付待ち情報に登録した後、予め設定された時間内に同一の前記登録済み対象者が前記受付候補者として特定された場合には、当該受付候補者を前記受付待ち情報に登録しないように処理することが考えられる。
【0059】
<ステップS9>
ステップS9において、前記制御部31は、前記ステップS8による特定結果に基づいて処理を分岐する。具体的に、前記受付候補者に対応する前記登録済み対象者が特定された場合(S9:Yes)、処理がステップS91に移行し、前記受付候補者が前記未登録対象者であると特定された場合(S9:No)、処理がステップS93に移行する。
【0060】
<ステップS91>
ステップS91において、前記制御部31は、前記ステップS8で特定された前記登録済み対象者の氏名などの識別情報を前記照合マスターM2から読み出して前記表示部33に表示させる。例えば、図6(C)では、前記表示部33の表示領域A332に、受付候補者に対応する前記登録済み対象者の氏名(湯山太郎)が表示されている。図6(C)に示される例は、前記受付候補者が前記登録済み対象者であり、マスク着用あり、体温正常である場合の表示例である。なお、前記表示領域A332に表示される前記登録済み対象者の識別情報は、氏名に限らず、例えば患者IDなどであってもよい。また、前記制御部31は、前記登録済み対象者の識別情報などを、前記音声通話部36を用いて音声で再生してもよい。さらに、前記表示部33に、前記登録済み対象者に対応する前記登録画像が表示されてもよい。また、前記表示部33の表示領域A332における前記登録済み対象者の識別情報の表示は省略されてもよく、前記登録済み対象者として認識された旨のみが表示されてもよい。
【0061】
<ステップS92>
ステップS92において、前記制御部31は、前記登録済み対象者の情報を含む受付候補者情報D1を前記受付支援装置10に送信し、処理を前記ステップS1に戻す。図4(A)に示されるように、前記ステップS92で送信される前記受付候補者情報D1には、前記ステップS8で特定された受付候補者(登録済み対象者)の患者ID及び氏名と、前記受付候補者の撮影画像と、前記受付候補者の体温と、前記受付候補者のマスク着用有無の情報とが含まれる。
【0062】
<ステップS93>
ステップS93において、前記制御部31は、受付候補者が前記未登録対象者である旨を示すメッセージなどを前記表示部33に表示させる。例えば、図6(D)では、前記表示部33の前記表示領域A332に、受付候補者が前記未登録対象者である旨を示す「未登録」の文字が表示されている。また、前記制御部31は、未登録である旨のメッセージなどを、前記音声通話部36を用いて音声で再生してもよい。
【0063】
<ステップS94>
ステップS94において、前記制御部31は、前記未登録対象者の情報を含む前記受付候補者情報D1を前記受付支援装置10に送信し、処理を前記ステップS1に戻す。図4(B)に示されるように、前記ステップS94で送信される受付候補者情報D1には、前記受付候補者の撮影画像と、前記受付候補者の体温と、前記受付候補者のマスク着用有無の情報とが含まれるが、受付候補者の患者ID及び氏名が空白となっていることにより受付候補者が前記未登録対象者である旨が示されている。なお、前記受付候補者情報D1において、前記受付候補者の患者ID及び氏名に「未登録」が入力されてもよい。
【0064】
[受付制御処理]
続いて、図7のフローチャートを参照しつつ、前記受付支援システム1の前記受付支援装置10で前記制御部11によって実行される受付制御処理の一例について説明する。
【0065】
<ステップS10>
ステップS10において、前記制御部11は、受付待ちの受付候補者及び受付済みの受付対象者などを管理するための受付管理画面P1を前記表示部13に表示させる。図8図10は、前記受付管理画面P1の一例を示す図である。
【0066】
図8に示されるように、前記受付管理画面P1には、前記受付済み情報が表示される表示領域A11及び前記受付待ち情報が表示される表示領域A12が含まれる。前記表示領域A11には、前記受付済み情報に基づいて受付済みの受付対象者の待ち行列(リスト)が表示され、前記表示領域A12には、前記受付待ち情報に基づいて受付待ちの受付候補者の待ち行列(リスト)が表示される。なお、前記表示領域A12には、受付候補者各々に対応する表示領域A121が含まれる。また、前記受付候補者各々に対応する前記表示領域A121は、前記受付待ち情報に登録された順(又は前記撮影画像の撮影時間順)が早い順で上から下に並べて予め設定された数だけ表示される。
【0067】
前記表示領域A11には、受付済みの受付対象者の情報として、受付対象者である患者の患者ID、氏名、性別、年齢、特記事項、受付時間、待ち時間などを含む各種の情報が表示される。一方、前記表示領域A12では、前記表示領域A121各々に、受付待ちの受付候補者の情報として、受付候補者の患者ID、氏名、性別、年齢、生年月日、体温、マスク着用有無、撮影画像などを含む各種の情報が表示される。なお、前記表示領域A11、A12における情報の表示項目は予め設定可能であり、ここで例示している表示項目のいずれか一つ又は複数が省略されてもよく、他の表示項目が追加されてもよい。また、前記表示領域A121に表示される受付候補者の画像は、前記撮影部35で撮影された撮影写真であってもよいが、前記受付候補者に対応する前記登録済み対象者が存在する場合には、当該登録済み対象者に対応して前記患者マスターM1に記憶されている前記登録画像であってもよく、前記撮影画像及び前記登録画像が共に表示されてもよい。
【0068】
また、前記制御部11は、前記受付候補者情報D1に基づいて、受付候補者がマスクを着用していない場合には、その旨を前記表示領域A12に表示させる。例えば、前記表示領域A12では、マスクを着用していない前記受付候補者に対応する前記撮影画像が表示されている領域の枠が、赤色などの予め設定された表示態様で表示される。なお、図8に示される例では、前記表示領域A121において、マスクを着用していない旨が、前記撮影画像の外枠が太線で表示されることにより示されている。また、前記表示領域A121では、体温の表示欄にも「マスク×」の文字情報が表示されることにより、マスクを着用していない旨が示されている。
【0069】
さらに、前記制御部11は、前記受付候補者情報D1に基づいて、受付候補者の体温が予め設定された前記上限値以上であると判定した場合には、その旨を前記表示領域A12に表示させる。例えば、図8に示されるように、前記表示領域A12では、体温が前記上限値以上である前記受付候補者に対応する前記表示領域A121の外枠及び体温が赤色などの予め設定された表示態様で表示される。なお、図8に示される例では、受付候補者の体温が前記上限値以上である旨が、前記表示領域A121の外枠が太線で表示され、体温が太文字で表示されることにより示されている。
【0070】
ところで、病院などの医療機関では、特定の期間ごとに患者の保険証の資格確認をする必要があり、当該確認は、患者の保険証を用いて行われることもあるが、患者の個人番号(マイナンバー)を用いて行われることがある。例えば、保険証が用いられる場合には、受付担当者が患者から保険証を受け取って保険証の資格確認をすることがある。一方、患者が個人番号の情報が記憶されたマイナンバーカードを不図示のカードリーダーにセットし、前記制御部11が、前記カードリーダーで読み取られる患者のマイナンバーに基づいて、当該患者の情報を特定のサーバーから取得し、患者の保険証の資格確認を行うことも考えられる。そのため、患者が保険証の資格確認をする際にマイナンバーを用いるか否かに応じて、患者への案内の内容が異なる。
【0071】
そこで、前記制御部11は、前記受付候補者が前記登録済み対象者である場合は、前記患者マスターM1に予め登録される前記マイナンバー利用有無の情報に基づいて、前記登録済み対象者がマイナンバーを利用する患者であるか否かを前記表示領域A121に表示する。例えば、図8に示される例では、前記登録済み対象者がマイナンバーを利用する患者である場合には、前記表示領域A121における前記登録画像の表示欄の下部に「マイナンバー」の文字が表示されることにより、前記登録済み対象者がマイナンバーを利用する旨が識別可能に表示される。なお、前記登録済み対象者がマイナンバーを利用しない患者である場合には、「マイナンバー」の文字が非表示となること、又は、「保険証」の文字が表示される。これにより、受付担当者などは、前記登録済み対象者がマイナンバーを利用する患者であるか否かを容易に把握することが可能である。
【0072】
さらに、前記制御部11は、前記受付候補者が前記登録済み対象者である場合は、前記患者マスターM1に予め登録されている前記最終診療日に基づいて、前記保険証の資格確認を行うべきであるか否かを判断し、当該保険証の資格確認を行うべきであるか否かを前記表示領域A121に識別可能に表示してもよい。なお、前記最終診療日は、前記診療情報に基づいて自動的に更新される。また、前記制御部11は、前記保険証の資格確認を行うべきであるか否かの情報を前記画像撮影装置30に送信し、前記保険証の資格確認を行うべきである場合に、その確認に必要な保険証の提示又はマイナンバーカードの読み取りなどの作業内容を、前記表示部33に識別可能に表示させてもよく、前記音声通話部36により音声で通知させてもよい。なお、受付担当者などのユーザーは、前記表示領域A121を参照し、前記音声通話部15を用いて、前記画像撮影装置30近傍にいる前記受付候補者に音声で前記保険情報の確認を行うために必要な作業を伝えてもよい。この場合、前記受付候補者も、前記画像撮影装置30の前記音声通話部36を利用して前記受付担当者などと会話することが可能である。
【0073】
また、前記制御部11は、前記表示領域A121の選択操作に応じて、当該表示領域A121に表示されている前記登録済み対象者の情報が表示される前記患者情報登録画面を前記表示部13に表示させ、当該患者情報登録画面におけるユーザー操作に応じて前記登録済み対象者の情報を変更可能であってもよい。さらに、前記制御部11は、前記患者情報登録画面において、前記表示領域A121に表示されている前記受付候補者に対応する前記登録済み対象者を変更するための操作を受付可能である。即ち、前記制御部11は、前記画像撮影装置30で特定された前記受付候補者と前記登録済み対象者との関係を変更することが可能である。例えば、前記制御部11は、前記患者情報登録画面において、入力される患者ID又は氏名に基づいて前記登録済み対象者を検索し、当該検索された前記登録済み対象者を前記表示領域A121に対応する前記受付候補者として前記受付待ち情報に登録し、前記表示領域A121に表示させてもよい。これにより、前記画像撮影装置30における前記撮影画像に基づく前記登録済み対象者の照合に誤りがあった場合に、その誤りをユーザー操作によって修正することが可能である。
【0074】
また、前記表示領域A121各々には、ユーザー操作を受け付けるための操作キーK121及びK122が表示されている。前記操作キーK121は、前記表示領域A121に表示されている受付候補者を受付対象者として前記受付済み情報に登録するための操作を受け付けるための操作キーである。前記制御部11は、前記操作キーK121が操作されると、当該操作キーK121が表示された前記表示領域A121に対応する受付候補者を前記受付待ち情報から消去して前記受付済み情報に登録する。なお、前記制御部11は、前記操作キーK121に限らず、例えば前記表示領域A12から前記表示領域A11に前記表示領域A121を移動させるためのドラッグアンドドロップ操作が行われた場合に、当該表示領域A121に対応する受付候補者を前記受付待ち情報から消去して前記受付済み情報に登録してもよい。また、前記受付支援システム1では、前記操作キーK121が操作された場合に、前記制御部11が、前記受付候補者を前記受付対象者として前記受付済み情報に即時に登録するか、登録することを確認するための確認メッセージを表示して確認操作が行われた場合に登録するか、を予め初期設定などにおいて設定可能であってもよい。
【0075】
前記操作キーK122は、前記表示領域A121に表示されている受付候補者を受付対象者として前記受付済み情報に登録せずに、当該受付候補者を前記受付待ち情報から削除するための操作を受け付けるための操作キーである。前記制御部11は、前記操作キーK122が操作されると、当該操作キーK122が表示された前記表示領域A121に対応する受付候補者を前記受付待ち情報から消去する。例えば、前記操作キーK122は、実際に診療を受ける患者の付き添い者を受付候補者から除外するために操作される。また、前記受付支援システム1では、前記操作キーK122が操作された場合に、前記制御部11が、前記受付候補者を前記受付待ち情報から即時に消去するか、消去することを確認するための確認メッセージを表示して確認操作が行われた場合に消去するか、を予め初期設定などにおいて設定可能であってもよい。
【0076】
なお、前記制御部11は、前記操作キーK121又はK122の操作によって前記受付待ち情報から消去された情報を履歴情報として前記記憶部12に記憶させておき、当該消去の操作をキャンセルして、当該履歴情報から前記受付待ち情報に情報を戻すことが可能であってもよい。
【0077】
また、前記表示領域A121各々には、当該表示領域A121に表示されている前記受付候補者が前記登録済み対象者である場合であって、前記患者マスターM1において当該登録済み対象者の患者の区分が予め設定されている場合には、当該区分を示す識別情報が表示領域A123に表示される。なお、前記表示領域A123に表示される前記識別情報は、前記区分を識別可能であれば、前記区分を示す文字であってもよく、前記区分ごとに予め設定された画像、マーク、記号などであってもよい。
【0078】
前記表示領域A12には、前記受付候補者各々に対応する前記表示領域A121の下方には、前記表示領域A12における前記表示領域A121の最大表示数を超えた一又は複数の前記受付候補者の情報が表示される表示領域A122が含まれる。なお、前記制御部11は、前記表示領域A122における特定の受付候補者を選択するユーザー操作に応じて、前記表示領域A121の操作時と同様に前記受付候補者の詳細情報を表示させることが可能である。
【0079】
また、前記受付管理画面P1には、表示領域A13~A15も含まれる。前記表示領域A13には、前記表示領域A11で選択される受付対象者について、患者ID、氏名、生年月日などの予め設定された特定の項目だけが抽出されて表示される。前記表示領域A14には、前記表示領域A13には、前記表示領域A11で選択される受付対象者について、予め入力された注意事項などのお知らせ情報が表示される。前記表示領域A15には、前記表示領域A11で選択される受付対象者について、過去の診療内容又は今回の予約内容などの予め設定された情報が表示される。
【0080】
さらに、前記受付管理画面P1には、ユーザー操作を受け付けるための操作キーK11~K13などが表示される。前記操作キーK11は、前記患者マスターM1及び前記受付済み情報に患者の情報を登録して前記表示領域A11に表示させるための新規患者の登録作業の開始操作を受け付けるための操作キーである。前記制御部11は、前記操作キーK11が操作されると、新規患者を登録するための患者情報登録画面(不図示)を表示させ、ユーザー操作に応じて新規患者を患者マスターM1に登録すると共に、前記受付済み情報に登録する。
【0081】
前記操作キーK12は、前記表示領域A11に表示されている受付対象者を前記受付済み情報から削除する取消操作を受け付けるための操作キーである。前記制御部11は、前記操作キーK12が操作されると、当該操作キーK12が操作されたときに前記表示領域A11で選択されている受付対象者を前記受付済み情報から消去する。
【0082】
前記操作キーK13は、前記表示領域A11に表示されている受付対象者の前記受付済み情報における順位の変更操作を受け付けるための操作キーである。前記制御部11は、前記操作キーK13が操作されると、当該操作キーK13が操作されたときに前記表示領域A11で選択されている受付対象者の前記受付済み情報における順位を変更する。
【0083】
なお、前記制御部11は、前記操作キーK12の操作によって前記受付済み情報から消去された情報を履歴情報として前記記憶部12に記憶させておき、当該消去の操作をキャンセルして、当該履歴情報から前記受付済み情報に情報を戻すことが可能であってもよい。
【0084】
<ステップS11>
ステップS11において、前記制御部11は、前記画像撮影装置30から前記受付候補者情報D1を受信したか否かを判定する。そして、前記画像撮影装置30から前記受付候補者情報D1を受信したと判定された場合は(S11:Yes)、処理がステップS12に移行し、前記受付候補者情報D1を受信していないと判定された場合は(S11:Yes)、処理がステップS111に移行する。
【0085】
<ステップS12>
ステップS12において、前記制御部11は、前記受付候補者情報D1と前記患者マスターM1とに基づいて、前記登録済み対象者に対応する予約が存在するか否かを判定する。ここで、予約が存在すると判定されると(S12:Yes)、処理がステップS13に移行し、予約が存在しないと判定されると(S12:No)、処理がステップS14に移行する。
【0086】
<ステップS13>
ステップS13において、前記制御部11の前記第3登録処理部113は、前記受付候補者情報D1と前記患者マスターM1とに基づいて、前記登録済み対象者に対応する予約日時に応じて、当該登録済み対象者の情報を前記受付候補者の情報として前記記憶部12に記憶される前記受付済み情報に登録し、受付管理画面P1の表示領域A11に表示させる。例えば、前記制御部11は、予約が存在する前記登録済み対象者の情報を前記受付済み情報に登録されている他の前記受付対象者とは識別可能な態様で表示させる。その後、処理は前記ステップS10に戻される。なお、前記受付制御処理において、処理が前記ステップS10に戻される場合には、前記受付管理画面P1が必要に応じて更新表示される。
【0087】
なお、前記ステップS13が実行される場合には後述のステップS14が実行されない。即ち、前記第3登録処理部113により前記登録済み対象者に対応する前記受付候補者が前記受付済み情報に登録される場合、前記制御部11の前記第1登録処理部111は、前記登録済み対象者は前記表示領域A121に表示させない。また、他の実施形態として、予約が存在する前記登録済み対象者であっても自動的に前記受付済み情報に登録されず、前記制御部11の前記第1登録処理部111が、予約が存在する前記登録済み対象者をユーザー操作による選択候補となる前記受付候補者として前記表示領域A121に表示させてもよい。この場合、前記第1登録処理部111は、前記表示領域A121において前記受付候補者について予約が存在する旨を識別可能に表示してもよい。
【0088】
<ステップS14>
ステップS14において、前記制御部11の前記第1登録処理部111は、前記受付候補者情報D1に基づいて、前記受付候補者に対応する情報を前記受付待ち情報に登録し、前記表示領域A12の前記表示領域A121に表示させる。即ち、前記第1登録処理部111は、前記画像撮影装置30から送信される前記受付候補者情報D1に基づいて、自動的に前記受付候補者の仮受付を行う。その後、処理は前記ステップS10に戻される。なお、他の実施形態として、前記制御部11が、前記特定処理部311と同様の機能を有する場合には、前記制御部11が、前記受付候補者に対応する前記登録済み対象者を特定して前記受付待ち情報に登録し、前記表示領域A12の前記表示領域A121に表示させる。
【0089】
ここで、図8では、最上部の前記表示領域A121に前記登録済み対象者の情報が表示されており、上から2番目の前記表示領域A121に前記未登録対象者の情報が表示されている。図8に示されるように、前記第1登録処理部111は、前記受付候補者が前記登録済み対象者である場合には、前記受付候補者情報D1と、前記患者マスターM1とに基づいて、前記登録済み対象者の患者ID、氏名、性別、年齢、生年月日、体温、マスクの有無などの情報を前記受付待ち情報に登録し、前記表示領域A121に表示させる。一方、図8に示されるように、前記第1登録処理部111は、前記受付候補者が前記登録済み対象者でない場合には、前記受付候補者情報D1に基づいて、体温及びマスクの有無などの情報を前記受付待ち情報に登録して前記表示領域A121に表示させるが、その他の情報については空白にすることにより前記受付候補者が未登録である旨を表示する。なお、前記受付候補者が前記登録済み対象者でない場合には、「未登録」又は「新規」などの情報が前記表示領域A121に表示されてもよい。
【0090】
また、前記患者マスターM1では、当該患者マスターM1に登録されている前記登録画像の登録日時が記憶されていることが考えられる。この場合、前記制御部11は、前記受付候補者が前記登録済み対象者である場合であって、当該登録済み対象者について前記患者マスターM1に登録されている前記登録画像の登録日時が現在から予め設定された更新条件を満たす場合には、前記患者マスターM1に登録されている前記登録画像を前記撮影画像に変更することが考えられる。例えば、前記更新条件は、前記登録日時から特定の期間が経過したこと、特定の年齢に達したこと、及び特定の年齢未満のいずれか一つ又は複数の組み合わせである。なお、前記患者マスターM1の前記登録画像の変更は自動的に行われてもよいが、前記登録画像の変更を促すメッセージ等を表示させた後にユーザーによる変更操作が行われた場合に行われてもよい。
【0091】
<ステップS111>
ステップS111において、前記制御部11は、前記表示領域A12に表示されている受付候補者のいずれかについての受付を行うための受付完了操作が行われたか否かを判定する。例えば、前記制御部11は、前記表示領域A12に表示されている前記表示領域A121のいずれかにおいて前記操作キーK121が操作された場合に、前記受付完了操作が行われたと判定する。ここで、前記受付完了操作が行われたと判定されると(S111:Yes)、処理がステップS112に移行し、前記受付完了操作が行われていないと判定されると(S111:No)、処理がステップS113に移行する。
【0092】
<ステップS112>
ステップS112において、前記制御部11の前記第2登録処理部112は、前記ステップS111における前記受付完了操作の対象となっている前記受付候補者を前記受付対象者として前記受付済み情報に登録し、前記表示領域A11に表示させる。その後、処理は前記ステップS10に戻される。
【0093】
例えば、図8に示されるように、前記表示領域A11に受付対象者の情報が表示されておらず、前記表示領域A12に複数の受付候補者の情報が表示されている状態で、当該表示領域A12の最上部に表示されている前記表示領域A121の前記操作キーK121が操作された場合には図9の表示状態に移行する。図9では、図8において最上部の前記表示領域A121に表示されていた「湯山太郎」の情報が前記表示領域A12から消去されて前記表示領域A11に表示されている。また、図9では、前記表示領域A12では、図8において最上部に表示されていた「湯山太郎」に対応する前記表示領域A121が消去され、次の順位の受付候補者に対応する前記表示領域A121が最上部に移動して表示されている。
【0094】
<ステップS113>
ステップS113において、前記制御部11は、手動で新規患者についての受付を行うための新規患者登録操作が行われたか否かを判定する。具体的に、前記制御部11は、前記表示領域A11に表示されている前記操作キーK11の操作が行われた場合に、前記新規患者登録操作が行われたと判定する。また、前記制御部11は、前記表示領域A121のうち前記未登録患者に対応する表示領域A121の前記操作キーK121が操作された場合にも、前記新規患者登録操作が行われたと判定する。ここで、前記新規患者登録操作が行われたと判定されると(S113:Yes)、処理がステップS114に移行し、前記新規患者登録操作が行われていないと判定されると(S113:No)、処理が前記ステップS10に戻される。
【0095】
<ステップS114>
ステップS114において、前記制御部11は、前記患者情報登録画面(不図示)を表示させ、新規患者の情報入力を受け付ける。また、前記ステップS113で前記操作キーK121が操作されたと判断された場合には、当該操作キーK121が表示されている前記表示領域A121に対応する前記未登録対象者の情報入力を新規患者の情報入力として受け付ける。そして、前記制御部11は、前記患者情報登録画面における入力情報を前記患者マスターM1及び前記受付済み情報に登録し、前記新規患者を前記受付対象者として前記表示領域A11に表示する。その後、処理は前記ステップS10に戻される。なお、前記表示領域A121に表示されている前記受付候補者を新規患者として登録する場合、前記制御部11は、前記表示領域A121にも表示されている前記撮影画像を前記登録画像として前記患者マスターM1に登録する。これにより、前記患者マスターM1に前記登録画像が蓄積して記憶され、前記画像撮影装置30における前記登録済み対象者の認証可能頻度が高まる。
【0096】
具体的に、図9に示されるように、前記表示領域A12の最上部に表示されている前記未登録対象者に対応する前記表示領域A121の前記操作キーK121が操作された場合、前記制御部11は、前記未登録対象者の情報を入力するための前記患者情報登録画面(不図示)を表示させる。そして、前記制御部11は、前記患者情報登録画面で前記未登録対象者の情報が入力されると、前記患者情報登録画面で登録された前記未登録対象者の情報を前記受付対象者として前記受付済み情報及び前記患者マスターM1に登録し、図10に示されるように前記表示領域A11に表示させる。なお、このときの前記未登録対象者の情報の入力処理は後述のステップS114と同様に行われる。また、図10において、前記表示領域A12では、前記未登録対象者に対応する前記表示領域A121が消去され、次の順位の受付候補者に対応する前記表示領域A121が最上部に移動して表示される。
【0097】
ところで、前記制御部11は、前記患者情報登録画面(不図示)において、患者の保険証の資格確認をする場合と同様に、前記新規患者のマイナンバーに基づいて患者の情報を取得するための操作に応じて当該患者の情報を取得し、前記患者情報登録画面の入力情報として反映してもよい。具体的に、患者が個人番号(マイナンバー)の情報が記憶されたマイナンバーカードを不図示のカードリーダーにセットし、前記制御部11が、前記カードリーダーで読み取られる患者のマイナンバーに基づいて当該患者の情報を特定のサーバーから取得することが可能である。例えば、前記特定のサーバーから取得される前記患者の情報に、患者の氏名、性別、住所、年齢、生年月日、保険種別などの情報が含まれている場合に、これらの情報を前記患者の情報として前記患者マスターM1に登録することが可能である。なお、複数の患者により前記マイナンバーカードの読み取りが事前に行われ、前記特定のサーバーから取得される前記患者の情報が処理待ち情報として前記記憶部12に記憶されることも考えられる。この場合、前記制御部11は、前記患者情報登録画面におけるユーザー操作に応じて、前記処理待ち情報に基づいて前記特定のサーバーから情報が取得されている患者のリストを表示させ、その中から選択された患者の情報を前記患者情報登録画面に反映してもよい。
【0098】
以上説明したように、本実施形態に係る前記受付支援システム1では、前記画像撮影装置30による撮影画像に基づいて自動的に登録される前記受付待ち情報から任意の前記受付候補者を選択して受付を容易に完了させることが可能であり、受付担当者による受付業務を支援することができる。特に、本実施形態に係る前記受付支援システム1では、前記操作キーK121の操作のみで前記受付候補者を前記受付対象者として前記受付済み情報に容易に登録することが可能である。また、本実施形態に係る前記受付支援システム1では、前記操作キーK122の操作のみで患者の付き添い者などの前記受付候補者を容易に除外することが可能である。具体的に、本実施形態に係る前記受付支援システム1では、患者として予め登録されている前記登録済み対象者であっても、自動的に前記受付済み情報に登録されるのではなく、ユーザー操作によって選択された前記登録済み対象者だけを診療待ちの患者として受け付け、付き添い者として来院した前記登録済み対象者については診療待ちの患者としては受け付けないという運用が実現可能である。さらに、前記受付支援システム1では、予約済みの前記受付候補者については、前記画像撮影装置30による撮影画像に基づいて自動的に受付を完了させることも可能であり、受付担当者による受付対象者の受付業務の負荷をより軽減することができる。
【0099】
なお、本発明は、本実施形態に係る受付支援システム1において、受付候補者を撮影する画像撮影装置30により撮影された前記受付候補者の撮影画像を受付待ち情報に登録し、前記受付待ち情報に登録されている前記撮影画像を前記表示部13に表示する第1登録処理部111と、前記表示部13に表示されている前記撮影画像のうちユーザー操作に応じて選択される前記撮影画像に対応する前記受付候補者を受付対象者として受付済み情報に登録する第2登録処理部112とを備える受付支援システムの発明として捉えてもよい。
図1
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図10