(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023076655
(43)【公開日】2023-06-01
(54)【発明の名称】ゲーム装置
(51)【国際特許分類】
A63F 13/92 20140101AFI20230525BHJP
A63F 13/211 20140101ALI20230525BHJP
A63F 13/52 20140101ALI20230525BHJP
A63F 13/53 20140101ALI20230525BHJP
A63F 13/55 20140101ALI20230525BHJP
A63F 13/525 20140101ALI20230525BHJP
【FI】
A63F13/92
A63F13/211
A63F13/52
A63F13/53
A63F13/55
A63F13/525
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023061795
(22)【出願日】2023-04-05
(62)【分割の表示】P 2021109750の分割
【原出願日】2016-11-24
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り ウェブサイトの掲載日:平成28年11月21日 ウェブサイトのアドレス:http://p-bandai.jp/item/item-1000110142/
(71)【出願人】
【識別番号】000135748
【氏名又は名称】株式会社バンダイ
(72)【発明者】
【氏名】堀村 有由文
(57)【要約】
【課題】対象物を収集する行為をゲーム装置の表示画像を見ながら体験できるゲーム装置を提供する。
【解決手段】ゲーム装置は、装置本体11と、対象物の配置画像を表示可能な画像表示部14と、画像表示部14に表示されている配置画像中の対象物の位置を変化可能に制御する制御部15とを備えている。また、装置本体11は、画像表示部14の少なくとも表面側に設けられた保護部材を有し、保護部材は、画像表示部に表示されている配置画像を保護部材を介して視認可能に構成され、保護部材には、対象物の収集位置に対応する位置にマーク12aが設けられている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象物を収集する行為を体験できるゲーム装置であって、
装置本体と、
前記対象物の配置画像を表示可能な画像表示部と、
前記画像表示部に表示されている前記配置画像中の前記対象物の位置を変化可能に制御する制御部と、
前記装置本体の回転に基づく方位変化を検出可能な方位センサと、
前記装置本体に設けられ、前記画像表示部に表示された前記対象物と重なることが可能なマークと、を備え、
前記マークは、前記画像表示部の画像表示領域中であって、前記対象物の収集位置に対応する位置に設けられ、
前記制御部は、前記方位変化に基づき、前記画像表示部に表示されている前記配置画像の表示向きを前記収集位置に対応する位置を中心として回転制御可能である、
ゲーム装置。
【請求項2】
前記装置本体の振動を検出可能な振動センサをさらに備え、
前記制御部は、前記振動センサが検出した前記装置本体の振動に応じて前記画像表示部に表示されている前記配置画像中の前記対象物の位置を変化可能に制御する、
請求項1に記載のゲーム装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記振動センサで検出された振動数に基づき、前記画像表示部に表示されている前記配置画像中の前記対象物の位置の変化量を決定するように構成されている、
請求項2に記載のゲーム装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記画像表示部に表示されている前記配置画像中の前記対象物が前記保護部材の前記マークの少なくとも一部と重なったことを条件として、前記対象物を収集したと判断するように構成されている、
請求項2または3に記載のゲーム装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記対象物を収集したと判断したときに、収集数に1を加算するよう構成されている、
請求項4に記載のゲーム装置。
【請求項6】
前記配置画像として、前記対象物の数が異なる複数の配置画像が用意されており、
前記制御部は、前記収集数に応じて前記複数の配置画像の1つを前記画像表示部に選択的に表示するように構成されている、
請求項5に記載のゲーム装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記画像表示部に表示されている前記配置画像から前記対象物の位置を変化させることによって前記画像表示部に前記対象物が表示されなくなったことを条件として、前記複数の配置画像から新たな一つを選択して表示するように構成されている、
請求項6に記載のゲーム装置。
【請求項8】
前記制御部は、倍率変更の要求に基づき、前記画像表示部に表示されている前記配置画像の表示倍率を変更するように構成されている、
請求項1~7のいずれか1項に記載のゲーム装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記画像表示部に表示されている前記配置画像の表示倍率が変更されたときに、前記表示倍率に基づき、前記画像表示部に表示されている前記配置画像中の前記対象物の位置の変化量を変化させるように構成されている、
請求項8に記載のゲーム装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記画像表示部に前記配置画像を表示する前に、前記対象物を探索中であることを示す探索画像を表示するように構成されている、
請求項1~9のいずれか1項に記載のゲーム装置。
【請求項11】
前記探索画像として、態様が異なる複数の探索画像が用意されており、
前記制御部は、前記複数の探索画像の1つを選択的に表示するように構成されている、
請求項10に記載のゲーム装置。
【請求項12】
前記画像表示部は、液晶パネルとバックライトとを有している、
請求項1~11のいずれか1項に記載のゲーム装置。
【請求項13】
前記液晶パネルは、濃色を基調とした反転表示の液晶パネルである、
請求項12に記載のゲーム装置。
【請求項14】
前記画像表示部に表示される前記配置画像の前記対象物を除く部分の色と、前記対象物の色とが異なる、
請求項12または13に記載のゲーム装置。
【請求項15】
前記装置本体は、前記画像表示部の少なくとも表面側に設けられた保護部材を有し、
前記保護部材は、前記画像表示部に表示されている前記配置画像を前記保護部材を介して視認可能に構成され、
前記保護部材には、前記対象物の収集位置に対応する位置に前記マークが設けられる、
請求項1~14のいずれか1項に記載のゲーム装置。
【請求項16】
前記マークは、前記配置画像の色と異なる色である、
請求項1~15のいずれか1項に記載のゲーム装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、対象物を収集する行為を体験できるゲーム装置に関する。
【背景技術】
【0002】
後記の特許文献1には、所定の条件に従って液晶パネルに多数の対象物(モンスター)を表示させ、表示された対象物を遊戯者が収集(捕獲)できるようにした対象物収集玩具が開示されている。
【0003】
前掲の対象物探索玩具では、対象物収集玩具に設けられた引き金を引く行為により、対象物を収集することを模擬的に体験させるものである。
【0004】
つまり、対象物を収集するまでの一連の行為をゲーム装置の表示画像を見ながら体験できるようにすれば、遊戯者に収集の楽しさや面白さを感じさせることができるし、収集に至ったときの達成感をも感じさせることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ゲーム装置の表示画像を見ながら対象物を収集する行為を模擬的に体験させることにより、より現実感のある収集体験をさせるゲーム装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を達成するため、本発明に係るゲーム装置は、対象物を収集する行為を体験できるゲーム装置であって、装置本体と、前記対象物の配置画像を表示可能な画像表示部と、前記画像表示部に表示されている前記配置画像中の前記対象物の位置を変化可能に制御する制御部と、前記装置本体の回転に基づく方位変化を検出可能な方位センサと、前記装置本体に設けられ、前記画像表示部に表示された前記対象物と重なることが可能なマークと、を備え、前記マークは、前記画像表示部の画像表示領域中であって、前記対象物の収集位置に対応する位置に設けられ、前記制御部は、前記方位変化に基づき、前記画像表示部に表示されている前記配置画像の表示向きを前記収集位置に対応する位置を中心として回転制御可能である。
【発明の効果】
【0008】
より現実感のある収集を模擬的に体験することにより、興趣性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1(A)は本発明を適用したゲーム装置の正面図、
図1(B)は同ゲーム装置の側面図である。
【
図2】
図2は
図1(B)に示した制御ユニットのブロック図である。
【
図3】
図3は
図1に示したゲーム装置の収集に係る動作フローを示す図である。
【
図4】
図4は
図1に示したゲーム装置の収集に係る動作フローを示す図である。
【
図7】
図7(A)~
図7(C)は収集に係る基本操作を説明するための図である。
【
図8】
図8は対象物を収集したときの配置画像を示す図である。
【
図9】
図9(A)~
図9(C)は収集に係る具体操作を説明するための図である。
【
図10】
図10は収集に際して配置画像を拡大した状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
まず、
図1および
図2を用いて、本発明を適用したゲーム装置の構成について説明する。この説明では、便宜上、
図1(A)の手前側の面を正面、奥側の面を背面と表記し、かつ、
図1(A)の上側を上、下側を下、左側を左、右側を右と表記し、他の図についてもこれらに準じて表記する。
【0011】
ゲーム装置は、
図1(A)および
図1(B)に示したように、装置本体11と、装置本体11の正面に設けられた保護部材12と、装置本体11の上部に設けられた操作部13と、装置本体11内に収容された画像表示部14、制御部15および電源部16とを備えている。
【0012】
装置本体11は、正面形状が円状で外周面が丸みを帯びた形状を成している。また、装置本体12の正面には、保護部材12を取り付けるための円状の開口部11aが設けられている。保護部材12は、透明または半透明の合成樹脂またはガラス等から形成されており、開口部11aに存する部分の正面形状が円状で凸曲面状に膨らんでいる。また、保護部材12の中心には、対象物の収集位置を示す十字状のマーク12aが設けられている。すなわち、保護部材12の開口部11aに存する部分が画像表示領域となっており、画像表示部14に表示されている画像(
図5および
図6を参照)は同部分を通じて視認することができる。なお、マーク12aの色は、画像表示部14に表示されている画像と区別できるような色であって、同画像の色と異なる色とすることが好ましい。
【0013】
操作部13は、押し込み操作と回転操作ができるように、装置本体11の上部に設けられている。操作部13に対する押し込み操作は、制御部15の押しボタンスイッチ15cの押圧に利用される。また、操作部13に対する回転操作は、制御部15のロータリースイッチ15dの回転に利用される。
【0014】
画像表示部14は、正面形状が円状または矩形状の液晶パネルとバックライト(いずれも図示省略)とを有している。液晶パネルは液晶の他に透明電極と偏光フィルタを少なくとも有し、バックライトは液晶パネルの背面側に配置されている。液晶パネルの画素は
図7に示したX軸とY軸を基準としたマトリクス配列であり、総画素数は
図5および
図6に示した画像を表示可能な最小限の総画素数、例えば100×100や50×50等であってもよい。また、液晶パネルには、好ましくは黒色等の濃色を基調とした反転表示の液晶パネルが用いられている。勿論、液晶パネルとして白色等の明色を基調とした非反転表示の液晶パネルを用いることもできる。バックライトは、少なくとも1個の白色または有色の発光ダイオード等の光源から成る。
【0015】
制御部15は、
図2に示したように、制御処理部15aと、電源スイッチ15bと、押しボタンスイッチ15cと、ロータリースイッチ15dと、方位センサ15eと、振動センサ15fと、スピーカ15gと、記憶部15hとを有している。
【0016】
制御処理部15aは、マイクロコンピュータ、液晶パネル駆動用ドライバを含む各種ドライバおよび各種インターフェース等を有しており、動作制御用のプログラムをROMに格納している。電源スイッチ15bは装置本体11の背面に設けられており、電源部16から制御処理部15aへの電源の供給および遮断を行う。ちなみに、電源部16は乾電池や充電池等から成り、装置本体11内の背面側に取り出し可能に設けられている。押しボタンスイッチ15cは操作部13の押し込み操作に基づいて押圧され、ロータリースイッチ15dは操作部13の回転操作に基づいて回転される。
【0017】
方位センサ15eは2軸タイプのものであり、装置本体11の方位を検出するためのものである。振動センサ15fは装置本体11の振動、具体的には後述の対象物の収集に際して装置本体11に与えられる振動を検出するためのものである。これら方位センサ15eと振動センサ15fは、装置本体11の動きを検出する動き検出部を構成している。すなわち、方位センサ15eと振動センサ15fは、方位および振動に相当する物理量を検出可能なセンサ、例えば3次元(3軸)加速度センサ等で代用することも可能である。
【0018】
スピーカ15gは、ガイド音声や効果音等を出力するためのものである。記憶部15hは、画像表示部14に表示される画像(
図5および
図6を参照)の他、ガイド音声や効果音等を記憶している。
【0019】
次に、
図3および
図4を用い、かつ、
図1および
図2に記した符号を適宜引用して、前述のゲーム装置の対象物の収集に係る動作フロー、具体的には画像表示部14として黒色等の濃色を基調とした反転表示の液晶パネルを用いた場合で、かつ、対象物の収集目標数(
図4のステップST22のMAX)が7個の場合の動作フローについて説明する。
【0020】
前述のゲーム装置による対象物の収集は、理想的には、立ち姿勢にある遊戯者が保護部材12が見えるように装置本体11を手に持った状態(
図1(A)および
図7(A)を参照)で行われる。対象物の収集を開始すると、まず、
図5(A)に示した探索画像RI1が画像表示部14に表示され、ガイド音声が出力される(
図3のステップST1およびST2を参照)。ステップST1で表示される探索画像RI1は、画像表示部14に表示されたときに黒色等の濃色下地に白色等の明色波線が小さな起伏で浮かび上がるような画像であり、好ましくは左右方向にスクロールする。ステップST2で出力されるガイド音声は「対象物の探索を開始します」である。
【0021】
続いて、対象物の収集数(
図4のステップST21で記憶されたものを含む)が判断され、ガイド音声が出力される(
図3のステップST3~ST5を参照)。初期段階では対象物の収集数は0個であるため、ステップST4を経由せずにステップST5に移行してガイド音声が出力される。また、対象物の収集数(n)が1個以上の場合は、ステップST4に移行してガイド音声が出力され、その後にステップST5に移行してガイド音声が出力される。ステップST4で出力されるガイド音声は「収集数はn個です」であり、ステップST5で出力されるガイド音声は「探索を開始します」と「操作部を短押ししてください」である。
【0022】
続いて、操作部13の押圧が短押しであるか否かが判断される(
図3のステップST6を参照)。ここでの短押しは例えば1秒未満の押圧であり、短押しの場合にはステップST8に移行する。操作部13の押圧が短押しでない場合にはステップST7に移行して経過時間が判断される。ステップST7では例えば10秒が経過したか否かが判断され、経過時間が10秒未満の場合にはステップST6に移行して短押しを待ち、経過時間が10秒以上の場合にはステップST5に移行して再度ガイド音声を出力する。
【0023】
続いて、
図5(B)に示した探索画像RI2が画像表示部14に表示され、探索画像RI2が例えば2秒表示された後に後記の配置画像が画像表示部14に表示され、ガイド音声が出力される(
図3のステップST8~ST10を参照)。ステップST10で出力されるガイド音声は「装置本体を対象物に向けてください」である。
【0024】
ステップST8で表示される探索画像RI2は、画像表示部14に表示されたときに黒色等の濃色下地に白色等の明色波線が大きな起伏で浮かび上がるような画像であり、好ましくは左右方向にスクロールする。探索画像RI2の明色波線の起伏が
図5(A)に示した探索画像RI1よりも大きい理由は、対象物が発見されたことを遊戯者に知らせるためである。なお、ステップST8で表示される探索画像RI2には、
図5(C)に示した探索画像RI3を併用してもよい。探索画像RI3は、画像表示部14に表示されたときに黒色等の濃色下地に白色等の明色波線が中間的な起伏で浮かび上がるような画像であり、好ましくは左右方向にスクロールする。この探索画像RI3を例えば2秒表示した後に探索画像RI2を表示するようにすれば、対象物が発見されたことを遊戯者に分かり易く知らせることができる。
【0025】
ステップST9で表示可能な配置画像には、
(1)対象物TAを3個含む配置画像MI1(
図6(A)を参照)
(2)対象物TAを2個含む配置画像MI2(
図6(B)を参照)
(3)対象物TAを1個含む配置画像MI3(
図6(C)を参照)
の他に、
(4)対象物TAを3個含み、かつ、3個の対象物TAの位置が配置画像MI1と異な
る複数の配置画像(図示省略)
(5)対象物TAを2個含み、かつ、2個の対象物TAの位置が配置画像MI2と異な
る複数の配置画像(図示省略)
(6)対象物TAを1個含み、かつ、1個の対象物TAの位置が配置画像MI3と異な
る複数の配置画像(図示省略)
が用意されている。これら配置画像は、画像表示部14に表示されたときに黒色等の濃色下地に白色等の明色対象物が浮かび上がるような画像である。また、配置画像MI1、MI2、MI3は、複数の対象物が画像表示部14内に分布した分布画像と見なすこともできる。
【0026】
先に述べたように対象物の収集目標数が7個の場合、7個全てを収集するまでの収集数は0個~6個となるため、ステップST9では収集数に応じて適当な配置画像が前記(1)~(6)の中から選択されて表示される。この選択方法としては、例えば、収集数が0個~4個の場合には前記(1)~(6)の配置画像のうちの1つをランダムに選択し、収集数が5個の場合には前記(2)、(3)、(5)および(6)の配置画像のうちの1つをランダムに選択し、収集数が5個の場合には前記(3)および(6)の配置画像のうちの1つをランダムに選択する方法を挙げることができる。勿論、これ以外の選択方法によって前記(1)~(6)の中から配置画像を選択してもよい。
【0027】
続いて、装置本体11に方位変化があったか否かが判断される(
図3のステップST11を参照)。この方位変化は方位センサ15eの検出信号に基づいて判断され、方位変化がない場合にはステップST12に移行して経過時間が判断される。ステップST12では例えば10秒が経過したか否かが判断され、経過時間が10秒未満の場合にはステップST11に移行して方位変化を待ち、経過時間が10秒以上の場合にはステップST10に移行して再度ガイド音声を出力する。方位変化があった場合には、ステップST13に移行してガイド音声が出力される。ステップST13で出力されるガイド音声は「対象物に近付いてください」である。
【0028】
ここで、
図7(A)および
図7(B)を用いて、ステップST11の方位変化判断の前提となる遊戯者側の基本操作について説明する。ちなみに、
図7(A)および
図7(B)に示した配置画像MI1は
図6(A)に対応したものであり、この配置画像MI1は3個の対象物TAa、TAbおよびTAcを含んでいる。
【0029】
遊戯者が装置本体11を
図7(A)に示した向きで手に持っている場合、遊戯者が時計回り方向に回転してこの回転に基づく方位変化が装置本体11内の方位センサ15eで検出されると、
図7(B)に示したように、画像表示部14に表示されている配置画像MI1(3個の対象物TAa、TAbおよびTAcを含む)の表示向きが反時計回り方向に変化する。このときの配置画像MI1の表示向き変化は必ずしも装置本体11の回転に連動させる必要はなく、例えば装置本体11が45度回転した後に配置画像MI1の表示向きを45度変化させるようにしてもよい。あるいは、時計回りの回転角が45度より大きくなったときに、反時計回りに90度回転して変化するようにしてもよい。
【0030】
続いて、装置本体11が対象物に接近しているか否かが判断される(
図4のステップST14を参照)。この接近は方位センサ15eの検出信号と振動センサ15fの検出信号に基づいて判断され、接近していない場合にはステップST15に移行して対象物が離反しているか否かが判断され、離反している場合にはステップST16に移行してガイド音声が出力される。ステップST16で出力されるガイド音声は「対象物から離れています」である。離反していない場合には、ステップST17に移行して対象物が消失しているか否かが判断され、消失している場合にはステップST18に移行してガイド音声が出力され、ステップST5に移行する。ここで、「消失」とは、画像表示部14に表示されている配置画像MI1から対象物(TAa、TAb、TAc)の位置を変化させることによって画像表示部14に前記対象物が表示されなくなったことを意味するものである。なお、対象物が消失した場合には、ステップST5に移行するときに、画像表示部14に表示されている画像が初期の状態(ステップST9で表示される配置画像)に戻される。ステップST18で出力されるガイド音声は「対象物が消えました」である。消失していない場合には、ステップST14に移行して再度接近判断が行われる。
【0031】
ここで、
図7(A)および
図7(C)を用いて、ステップST14の接近判断、ステップST15の離反判断およびステップST17の消失判断の前提となる遊戯者側の基本操作について説明する。ちなみに、
図7(A)および
図7(C)に示した配置画像MI1は
図6(A)に対応したものであり、この配置画像MI1は3個の対象物TAa、TAbおよびTAcを含んでいる。
【0032】
遊戯者が装置本体11を
図7(A)に示した向きで手に持っている場合、遊戯者が対象物に向かって前進したときの1歩毎の振動、または、この前進に見せかけた振動が装置本体11内の振動センサ15fで検出されると、
図7(C)に示したように、画像表示部14に表示されている探索画像RI1中の3個の対象物TAa、TAbおよびTAcの位置が前進方向とは反対方向に変化する。このときの3個の対象物TAa、TAbおよびTAcの位置変化は必ずしも装置本体11の振動数に連動させる必要はなく、例えば振動数が所定数(例えば3回)に達した後に3個の対象物TAa、TAbおよびTAcの位置を1段階変化(例えば1画素分変化または2画素分変化)させるようにしてもよい。
【0033】
ステップST14(接近判断)では、
図7(A)に示した3個の対象物TAa、TAbおよびTAcのいずれか1つがマーク12aに近付いているときに接近と判断される。このような判断の方法以外にも、3個の対象物TAa、TAbおよびTAcの内、最もマーク12aに近い対象物がマーク12aに近付いているときに、接近と判断することも可能である。また、ステップST15(離反判断)は、
図7(A)に示した3個の対象物TAa、TAbおよびTAcがマーク12aから離れたときに離反と判断される。このような判断の方法以外にも、3個の対象物TAa、TAbおよびTAcの内、最もマーク12aに近い対象物がマーク12aから離反しているときに、離反と判断することも可能である。さらに、ステップ17(消失判断)は、
図7(A)に示した3個の対象物TAa、TAbおよびTAcが配置画像MI1から無くなる、すなわち、画像表示部14に表示されなくなったときに消失と判断される。
【0034】
続いて、前記の接近により、対象物がマーク12aに到達したか否かが判断される(
図4のステップST19を参照)。この到達は対象物がマーク12aの少なくとも一部と重なったか否かに基づいて判断され、この重なりは対象物のXY座標がマーク12aのXY座標に近接した場合と、対象物のXY座標がマーク12aのXY座標に一致した場合の両方を含む(
図8を参照)。到達していない場合にはステップST14に移行して再度接近判断が行われる。ここで、対象物の到達の判断は、上述のような判断手法に加えて、マーク12aを含む特定の領域を収集ゲームの到達地点として設定し、設定された特定の領域の一部と対象物が重なったとき、すなわち、設定された特定の領域の一部に対応する座標と対象物に対応する座標の少なくとも一部が一致したときに、到達と判断することもできる。
【0035】
ここで、
図7(A)と
図8と
図9(A)~
図9(C)を用いて、ステップT19の到達判断の前提となる遊戯者側の具体操作について説明する。ちなみに、
図7(A)と
図8と
図9(A)~
図9(C)に示した配置画像MI1は
図6(A)に対応したものであり、この配置画像MI1は3個の対象物TAa、TAbおよびTAcを含んでいる。また、
図9(A)~
図9(C)には、説明の便宜上、XY座標系に保護部材12の画像表示領域を2点鎖線で描き、マーク12aの中心の座標を(x0,y0)で示してある。
【0036】
遊戯者が装置本体11を
図7(A)に示した向きで手に持っている場合に、
図9(A)に示した対象物TAa(初期座標は(x1,y1))をマーク12a(座標を(x0,y0))に到達させるときには、
図9(B)に示したように、遊戯者は装置本体11を時計回り方向に回転させ、この回転に基づいて対象物TAaがY軸上に位置するように変化させる。そして、
図9(C)に示したように、遊戯者は装置本体11に振動を与え、この振動に基づいて対象物TAaの位置を座標(x0,y0)に向かって変化させる。対象物TAaの座標の値によっては、一度の回転により対象物AaがY軸上に位置しない場合も想定されるが、その場合は、回転することで対象物TAaがY軸上に位置する座標まで対象物TAaの座標を変化させ、その後に回転させればよい。
【0037】
例えば、XY座標系が画素境界線を基準として描かれ、マーク12aの中心の座標が(0,0)であるときの到達の判断について考える。対象物TAaが2×2の4つの画素で構成されていてその中心の座標が(3,4)の場合、すなわち、座標(2,3)、(4,3)、(2,5)、(4,5)を結んだ四角形内の領域の画素によって対象物TAaが構成される場合には、対象物TAaの位置を3画素分X軸に沿ってマーク12aに近づくように変化させ、かつ、4画素分Y軸に沿ってマーク12aに近づくように変化させれば、対象物TAaの中心の座標であった座標(3,4)がマーク12aの中心の座標(0,0)と一致する、すなわち、対象物TAaがマーク12aに到達するため、この到達によって対象物TAaがマーク12aに重なったと判断できる。この場合、対象物TAaの位置を2画素分X軸に沿ってマーク12aに近づくように変化させ、かつ、3画素分Y軸に沿ってマーク12aに近づくように変化させても、対象物TAaの1つの角を構成していた座標(2,3)がマーク12aに到達するため、この到達によっても対象物TAaがマーク12aに重なったと判断してもよい。ここでは、到達点がマーク12aの中心座標(0,0)であるものとして記載したが、例えば、マーク12aのようにマークの形状が十字状である場合等においては、マーク12aの中心座標(0,0)に加えて、十字の部分の座標に対応する(0,1)や(1、0)等の座標を到達点として含めてもよく、到達点として所望の座標を適宜設定することが可能である。また、マーク12aの周囲の複数の座標を到達点として設定しておき、設定された領域に対応する複数の座標の内のいずれかの座標に対象物TAaが到達したときにも、対象物TAaが到達点に到達したと判断するように設定することも可能である。
【0038】
続いて、前記の到達により、ガイド音声が出力され、マーク12aに対する対象物の重なりに基づいて収集数に1が加算され、加算後の収集数が記憶される(
図4のステップST20およびST21を参照)。ステップST20で出力されるガイド音声は「対象物を1個収集しました」である。すなわち、対象物がマーク12aと重なったときにこの対象物を収集したと判断される。
【0039】
続いて、収集数が収集目標数MAX(7個)に達したか否かが判断され、収集目標数MAXに達した場合にはガイド音声が出力され、所期の探索および収集が終了する(
図4のステップST22およびST23を参照)。ステップST23で出力されるガイド音声は「収集数が目標収集数に達しました」である。収集数が収集目標数MAXに達していない場合にはステップST24に移行してガイド音声が出力される。ステップST24で出力されるガイド音声は「探索および収集を終了するときは操作部を長押ししてください」と「続けて探索および収集を続けるときは操作部を短押ししてください」である。
【0040】
続いて、操作部13の押圧が長押しであるか否かが判断される(
図4のステップST25を参照)。ここでの長押しは例えば3秒以上の押圧であり、長押しの場合には所期の探索および収集が終了する。操作部13の押圧が長押しでない場合にはステップST26に移行して操作部13の押圧が短押しであるか否かが判断される。ここでの短押しは例えば1秒未満の押圧であり、短押しの場合にはステップST8に移行する。操作部13の押圧が長押しでもなく短押しでもない場合にはステップST27に移行して経過時間が判断される。ステップST27では例えば10秒が経過したか否かが判断され、経過時間が10秒未満の場合にはステップST25に移行して長押しまたは短押しを待ち、経過時間が10秒以上の場合にはステップST24に移行して再度ガイド音声を出力する。
【0041】
なお、
図3および
図4への記載を省略したが、画像表示部14に表示されている配置画像(MI1~MI3他)は、操作部13を回転操作してロータリースイッチ15dの回転させることによって、表示倍率を変更できるようになっている。
図10は先に述べた収集の途中で
図6(A)に示した配置画像MI1の表示倍率をマーク12aを中心として3倍に拡大した例を示す。例えば、操作部13を反時計回り方向に回転操作することによって表示倍率を拡大可能とし、操作部13を時計回り方向に回転することにより表示倍率を1倍に復元可能とすれば、探索および収集の途中で遊戯者は任意に表示倍率を変えることができる。この場合、表示倍率を拡大したときと表示倍率を復元したときの対象物の振動に対する変化量を異ならせることが好ましく、例えば表示倍率が1倍のときは3回の振動で対象物を1段階変化(例えば1画素分変化または2画素分変化)させ、表示倍率が3倍のときは1回の振動で対象物を1段階変化(例えば1画素分変化または2画素分変化)させるようにすれば、振動に対する対象物の位置変化を表示倍率に対応させることができる。
【0042】
また、
図3および
図4への記載を省略したが、探索画像(RI1~RI3)を表示したタイミング、配置画像(MI1~MI3他)を表示したタイミング、各ガイド音声を出力したタイミング等の各種タイミングにおいて、適宜、効果音が出力されるようになっている。すなわち、適宜出力される効果音によって、遊戯者に探索および収集に係る楽しさをより深く感じさせることができる。
【0043】
次に、前述のゲーム装置によって得られる効果について説明する。
【0044】
(E1)対象物を収集するまでの一連の行為をゲーム装置の表示画像を見ながら体験できるので、遊戯者に収集の楽しさや面白さを感じさせることができるし、収集に至ったときの達成感をも感じさせることができる。
【0045】
(E2)画像表示部14に表示されている配置画像(MI1~MI3他)を視認可能な保護部材12に、対象物(TA、TAa、TAb、TAc他)の収集位置に対応する位置を示すマーク12aが設けられているので、画像表示部14に表示された配置画像が黒色等の濃色下地に白色等の明色対象物が浮かび上がるような画像であっても、マーク12aの位置確認とマーク12aに対象物を重ねる操作を視覚上で支障なく行うことができる。また、画像表示部14に表示された画像(発光による表示)と、保護部材12のマーク12a(印刷による表示)とは、表示形態が異なることから、対象物とマーク12aとの重なりを認識し易くなる。
【0046】
(E3)画像表示部14に表示されている配置画像(MI1~MI3他)中の対象物(TA、TAa、TAb、TAc他)の位置を変化させて、対象物が保護部材12のマーク12aと重なったときにこの対象物を収集できるようになっているので、対象物の収集に別の操作を行う面倒がないし、別の操作を間違って行うことによる収集ミスも回避することができる。
【0047】
(E4)画像表示部14の液晶パネルとして総画素数が少ないものを用い、かつ、この液晶パネルに対応した低画素密度の探索画像(RI1~RI3)や配置画像(MI1~MI3他)を用いても、対象物(TA、TAa、TAb、TAc他)を収集するまでの一連の行為をゲーム装置の表示画像を見ながら体験できるので、画像表示部14および制御部15を安価に作製できる他、液晶パネルの消費電力を低く抑えることができる。
【0048】
次に、前述のゲーム装置の変形例について説明する。
【0049】
(M1)保護部材12に十字状のマーク12aを設けたゲーム装置を示したが、マーク12aの形状は十字状以外、例えば円状や矩形状等であってもよい。また、マーク(12a)の他に、XY座標系を示す複数のX方向直線およびY方向直線を保護部材12に設けてもよいし、XY座標系を示すX、-X、Y、-Y等の記号を装置本体11の正面または保護部材12に設けてよいし、XY座標系を示す矢印マークや三角形マーク等を装置本体11の正面または保護部材12に設けてよい。
【0050】
(M2)正面形状が円状の装置本体11と、円状の開口部11aに存する部分の正面形状が円状で凸曲面状に膨らんでいる保護部材12とを備えたゲーム装置を示したが、装置本体(11)の正面形状は円状以外、例えば矩形や楕円状等であってもよい。また、開口部(11a)の正面形状も円状以外、例えば矩形や楕円状等であってもよいし、これに合わせて保護部材(12)の開口部(11a)に存する部分の正面形状も円状以外、例えば矩形や楕円状等としてもよい。さらに、保護部材(12)から凸曲面状の膨らみを無くして、開口部(11a)に存する部分を平坦なものとしてもよい。
【0051】
(M3)保護部材12は開口部11aに取り付けられる透明または半透明の合成樹脂またはガラス等から形成されるゲーム装置を示したが、保護部材12は、画像表示部14を保護する部材であればこれに限られず、画像表示部14に貼付されるシート状の部材(シート体)であってもよい。シート状の部材の中心には、対象物の収集位置を示すマーク12aが設けられるが、シート状の部材の少なくとも一部において、マーク12aとは異なる、対象物の位置を認識し易くするような例えば格子状のデザインを施してもよい。
【0052】
(M4)
図5を用いて説明した探索画像(RI1~RI3)と
図6を用いて説明した配置画像(MI1~MI3他)を使用した動作フローを示したが、使用可能な探索画像および配置画像は適宜増減してもよい。また、
図5を用いて説明した探索画像以外の探索画像、例えばマーク12aを中心として直線が残像を残しながら回転する探索画像等を使用してもよい。さらに、
図6を用いて説明した配置画像以外の配置画像、例えば対象物(TA,TAa,TAb,TAc他)が点滅する配置画像等を使用してもよい。
【0053】
(M5)画像表示部14として黒色等の濃色を基調とした反転表示の液晶パネルを用いた場合の動作フローを示したが、画像表示部(14)として白色等の明色を基調とした非反転表示の液晶パネルを用いても、
図3および
図4に示した動作フローにて所期の収集を同様に行うことができる。
【0054】
(M6)対象物の収集目標数が7個の場合の動作フローを示したが、収集目標数は6個以下または8個以上であっても、
図3および
図4に示した動作フローにて所期の収集を同様に行うことができる。
【0055】
(M7)画像表示部14に探索画像(RI1~RI3)を表示した後に配置画像(MI1~MI3他)を表示する動作フローを示したが、探索画像の表示に係る
図3のステップST1およびST8を排除した動作フローを採用しても所期の収集を同様に行うことができる。
【符号の説明】
【0056】
11…装置本体、11a…開口部、12…保護部材、12a…マーク、13…操作部、14…画像表示部、15…制御部、15a…制御処理部、15b…電源スイッチ、15c…押しボタンスイッチ、15d…ロータリースイッチ、15e…方位センサ、15f…振動センサ、15g…スピーカ、15h…記憶部、16…電源部、RI1~RI3…探索画像、MI1~MI3…配置画像、TA,TAa,TAb,TAc…対象物。
【手続補正書】
【提出日】2023-05-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象物を収集する行為を体験できるゲーム装置であって、
装置本体と、
前記対象物の配置画像を表示可能な画像表示部と、
前記画像表示部に表示されている前記配置画像中の前記対象物の位置を変化可能に制御する制御部と、
前記装置本体の回転に基づく方位変化を検出可能な方位センサと、
前記装置本体に設けられ、前記画像表示部に表示された前記対象物と重なることが可能なマークと、を備え、
前記マークは、前記画像表示部の画像表示領域中であって、前記対象物の収集位置に対応する位置に設けられ、
前記制御部は、前記方位変化に基づき、前記画像表示部に表示されている前記配置画像の表示向きを前記収集位置に対応する位置を中心として回転制御可能である、
ゲーム装置。
【請求項2】
前記装置本体の振動を検出可能な振動センサをさらに備え、
前記制御部は、前記振動センサが検出した前記装置本体の振動に応じて前記画像表示部に表示されている前記配置画像中の前記対象物の位置を変化可能に制御する、
請求項1に記載のゲーム装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記振動センサで検出された振動数に基づき、前記画像表示部に表示されている前記配置画像中の前記対象物の位置の変化量を決定するように構成されている、
請求項2に記載のゲーム装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記画像表示部に表示されている前記配置画像中の前記対象物が前記保護部材の前記マークの少なくとも一部と重なったことを条件として、前記対象物を収集したと判断するように構成されている、
請求項2または3に記載のゲーム装置。
【手続補正書】
【提出日】2023-05-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象物を収集する行為を体験できるゲーム装置であって、
装置本体と、
前記装置本体の方位を検出可能な方位センサと、
前記装置本体の動きを検出可能な動き検出センサと、
前記対象物の配置画像を表示可能な画像表示部と、
前記方位センサおよび前記動き検出センサの検出結果に応じて、前記画像表示部に表示された前記配置画像中の前記対象物の位置を変化可能に制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記方位センサの検出結果に応じて前記画像表示部に表示されている前記配置画像の表示向きを、前記対象物を収集可能な位置として該画像表示部に設定された所定の位置に対応する位置を中心として回転させ、
前記制御部による前記対象物を収集可能な位置への到達の判断は、該対象物の位置の変化により該対象物が前記所定の位置に表示されたことによりなされる、
ゲーム装置。
【請求項2】
請求項1に記載のゲーム装置において、
前記制御部は、前記動き検出センサの検出結果に応じて前記配置画像中の前記対象物の位置を前記ゲーム装置を持って該対象物を収集する行為を体験する遊戯者が歩く場合の前進方向とは反対の方向に変化させる、
ゲーム装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載のゲーム装置において、
前記装置本体に前記所定の位置を示すマークが設けられる、
ゲーム装置。
【請求項4】
請求項3に記載のゲーム装置において、
前記制御部は、前記画像表示部に表示されている前記配置画像中の前記対象物が前記マークの少なくとも一部と重なったことを条件として、前記対象物を収集したと判断するよう構成される、
ゲーム装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本発明に係るゲーム装置は、対象物を収集する行為を体験できるゲーム装置であって、装置本体と、前記対象物の配置画像を表示可能な画像表示部と、前記画像表示部に表示されている前記配置画像中の前記対象物の位置を変化可能に制御する制御部と、前記装置本体の回転に基づく方位変化を検出可能な方位センサと、前記装置本体に設けられ、前記画像表示部に表示された前記対象物と重なることが可能なマークと、を備え、前記マークは、前記画像表示部の画像表示領域中であって、前記対象物の収集位置に対応する位置に設けられ、前記制御部は、前記方位変化に基づき、前記画像表示部に表示されている前記配置画像の表示向きを前記収集位置に対応する位置を中心として回転制御可能である。また、本発明に係るゲーム装置は、対象物を収集する行為を体験できるゲーム装置であって、装置本体と、前記装置本体の方位を検出可能な方位センサと、前記装置本体の動きを検出可能な動き検出センサと、前記対象物の配置画像を表示可能な画像表示部と、前記方位センサおよび前記動き検出センサの検出結果に応じて、前記画像表示部に表示された前記配置画像中の前記対象物の位置を変化可能に制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記方位センサの検出結果に応じて前記画像表示部に表示されている前記配置画像の表示向きを、前記対象物を収集可能な位置として該画像表示部に設定された所定の位置に対応する位置を中心として回転させ、前記制御部による前記対象物を収集可能な位置への到達の判断は、該対象物の位置の変化により該対象物が前記所定の位置に表示されたことによりなされる。