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▶ ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニーの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023076686
(43)【公開日】2023-06-01
(54)【発明の名称】薬物送達システム
(51)【国際特許分類】
   A61M 5/20 20060101AFI20230525BHJP
【FI】
A61M5/20
【審査請求】有
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023062232
(22)【出願日】2023-04-06
(62)【分割の表示】P 2021151443の分割
【原出願日】2018-10-15
(31)【優先権主張番号】62/572,722
(32)【優先日】2017-10-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】595117091
【氏名又は名称】ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】BECTON, DICKINSON AND COMPANY
【住所又は居所原語表記】1 BECTON DRIVE, FRANKLIN LAKES, NEW JERSEY 07417-1880, UNITED STATES OF AMERICA
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ディビット イー.ブース
(72)【発明者】
【氏名】マイケル ヴィンセント クイン
(57)【要約】
【課題】流体送達中の針アクチュエータの運動防止および投与終了時の患者からの針の引き抜き制御が可能な薬物送達システムの提供。
【解決手段】薬剤を受け入れるように構成される容器と、作動時に容器から薬剤を放出するように構成される駆動組立品と、患者に薬剤を注射するための針と、付勢部材によって付勢される移動可能部分を含み、ならびに使用前位置、患者への薬剤の送達のための使用位置、および薬剤の送達が完了した後の使用後位置の間で針を移動させるように構成される、針アクチュエータ組立品と、容器および針と流体連通する管であって拡張状態および非拡張状態を有する拡張可能部分を含む管と、を含み、拡張可能部分は、駆動組立品の作動時に拡張状態にあり、および針が使用後位置にあるときに非拡張状態にあるように構成される、薬剤を注射するための薬物送達システム。
【選択図】図17
【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬剤を注射するための薬物送達システムであって、前記システムは、
薬剤を送達するように構成される容器と、
作動時に前記容器から前記薬剤を放出するように構成される駆動組立品と、
患者に前記薬剤を注射するための針と、
付勢部材によって付勢される移動可能部分を含み、ならびに使用前位置、前記患者への前記薬剤の送達のための使用位置、および前記薬剤の送達が完了した後の使用後位置の間で前記針を移動させるように構成される、針アクチュエータ組立品と、
前記容器と前記針アクチュエータ組立品との間に延びる管であって、前記容器および前記針と流体連通する管と、
前記容器と前記針アクチュエータ組立品との間の位置において、前記管内に位置付けられた拡張可能部分であって、拡張状態および非拡張状態を有し、前記駆動組立品が作動すると拡張状態となり、前記針が前記使用後位置となったときに非拡張状態となるように構成される、拡張部分と、
を含むことを特徴とする薬物送達システム。
【請求項2】
前記拡張可能部分は、前記針が前記使用前位置にあるときに前記非拡張状態にあることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記針アクチュエータ組立品の前記移動可能部分は、前記拡張可能部分が前記拡張状態であるときに前記拡張可能部分と係合することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記拡張可能部分は、前記駆動組立品の作動によって引き起こされる前記容器内部の圧力によって前記拡張状態に置かれるように構成されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記拡張可能部分は、前記駆動組立品の前記作動によって引き起こされる前記容器内部の圧力が前記容器内部の薬剤の不足によって低減させられたときに、前記拡張状態から前記非拡張状態に変化するように構成されることを特徴とする請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記針アクチュエータ組立品と前記管との間の係合は、前記管が前記非拡張状態となったときに解除され、前記針アクチュエータ組立品が移動し、前記針を格納するのを可能にすることを特徴とする請求項3に記載のシステム。
【請求項7】
前記容器、前記駆動組立品、前記針、前記針アクチュエータ組立品、および前記管の少なくとも一部を包囲するハウジングをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記針の少なくとも一部は、前記使用位置にある前記ハウジングから延ばされることを特徴とする請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記管は、前記針アクチュエータ組立品と係合するように構成されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記管の一部を受け入れるために構成された前記針アクチュエータ組立品内のスロットを含むことを特徴とする請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記管の前記拡張可能部分はバルーンを含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
薬剤を注射するための薬物送達システムであって、前記システムは、
薬剤を送達するように構成される容器と、
作動時に前記容器から前記薬剤を放出するように構成される駆動組立品と、
患者に前記薬剤を注射するための針と、
付勢部材によって付勢される移動可能部分を含み、ならびに使用前位置、前記患者への前記薬剤の送達のための使用位置、および前記薬剤の送達が完了した後の使用後位置の間で前記針を移動させるように構成される、針アクチュエータ組立品と、
前記薬剤の送達の間に前記針アクチュエータ組立品の移動を防止し、薬剤投与終了時に前記針の引き抜きを制御するインライン圧力センサーとして機能するように構成された投与終了検出組立品と、
を含むことを特徴とする薬物送達システム。
【請求項13】
前記投与終了検出組立品は、前記薬剤の送達の間に拡張しおよび投与の終了時に収縮して前記針の移動を可能にする拡張可能部分を含むことを特徴とする請求項12に記載の薬物送達システム。
【請求項14】
前記拡張可能部分は、前記容器と前記針との間に画定される流体経路内の圧力降下によって収縮することを特徴とする請求項13に記載の薬物送達システム。
【請求項15】
前記拡張可能部分は、前記薬剤の送達の間に半径方向に拡張することを特徴とする請求項13に記載の薬物送達システム。
【請求項16】
前記投与終了検出組立品は、前記拡張可能部分が非拡張状態にあるときに、前記針アクチュエータ組立品が前記使用後位置に移動することを可能にするように構成されることを特徴とする請求項13に記載の薬物送達システム。
【請求項17】
前記投与終了検出組立品は、前記拡張可能部分が拡張状態にあるときに、前記針アクチュエータ組立品を保持するように構成されることを特徴とする請求項13に記載の薬物送達システム。
【請求項18】
前記投与終了検出組立品は、前記容器を前記針に接続する管内に配置されることを特徴とする請求項12に記載の薬物送達システム。
【請求項19】
前記容器に対して移動して前記容器から前記薬剤を放出するように構成されるストッパと、
前記ストッパの所定の投与終了位置が達成されるまで前記使用位置から前記使用後位置への前記針アクチュエータ組立品の移動を制限するように構成される規制部材と、
をさらに含み、
前記ストッパの動きは、前記投与終了検出組立品が前記針アクチュエータ組立品を前記使用位置に保持するように、前記規制部材を解除することを特徴とする請求項12に記載の薬物送達システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2017年10月16日に出願された「薬物送達システムのための投与終了検出(End-of-Dose Detection for Drug Delivery System)」という発明の名称の米国仮出願第62/572,722号に対する優先権を主張し、その開示の全体は、参照によって本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
本開示は、概して、注射によって患者の体内に流体を送達するための注射器デバイスおよび方法に関し、および特に、流体の送達の間の針アクチュエータ(needle actuator)の運動を防止するためおよび投与の終了時における患者からの針の引き抜きを制御するための投与終了検出配置(end-of-dose detection arrangement)に関する。
【0003】
様々な種類の自動注射または薬物送達デバイスは、薬液および他の液体治療製剤が訓練されていない人員によって投与されまたは自己注射されることを可能にするために、開発されてきた。概して、これらのデバイスは、液体治療製剤で事前充填されたリザーバ、および使用者によってトリガされ得るある種の自動針注射機構を含む。投与されるべき流体または薬物の容積が概して1mLのような特定の容積未満であるとき、自動注射装置が典型的には使用され、これは典型的には約10秒から15秒の注射時間を有する。投与されるべき流体または薬物の容積が1mLを超えるとき、注射時間は、概して、より長くなり、結果的に、患者にとってデバイスと患者の皮膚の対象領域との間の接触を維持することが困難になる。さらに、投与されるべき薬物の容積が大きくなるにつれて、注射のための時間の増大が望ましくなる。患者にゆっくりと注射されるべき薬品のための従来の方法は、IVを開始しおよび薬物を患者の体内にゆっくりと注射することである。そのような手順は、典型的には、病院または外来診療の場で行われる。
【0004】
特定のデバイスは、家庭の場における自己注射を可能にし、および患者の皮膚内に液体治療製剤を徐々に注射することができる。いくつかの場合において、これらのデバイスは、液体治療製剤が患者に注入されている間に、それらが患者によって「着用(worn)」されるのを可能にするのに十分に小さい(高さおよび全体的サイズの両方において)。これらのデバイスは、典型的には、液体治療製剤をリザーバの中から注射針内に流れさせるためのポンプまたは他の種類の排出機構を含む。そのようなデバイスは、また、典型的には、液体治療製剤を適時に流れ始めさせるための弁または流量制御機構(flow control mechanism)、および注射を開始するためのトリガ機構を含む。
【発明の概要】
【0005】
本発明の1つの態様に従って、薬剤を注射するための薬物送達システムは、薬剤を送達するように構成される容器と、作動時に容器から薬剤を放出するように構成される駆動組立品(drive assembly)と、患者に薬剤を注射するための針と、付勢部材(biasing member)によって付勢される移動可能部分を含み、ならびに使用前位置(pre-use position)、患者への薬剤の送達のための使用位置(use position)、および薬剤の送達が完了した後の使用後位置(post-use position)の間で針を移動させるように構成される、針アクチュエータ組立品(needle actuator assembly)と、容器および針と流体連通する管(tube)であって、拡張状態(expanded state)および非拡張状態(non-expanded state)を有する拡張可能部分(expandable portion)を含む、管と、を含み、拡張可能部分は、駆動組立品の作動時に拡張状態にあり、および針が使用後位置にあるときに非拡張状態にある。
【0006】
管の拡張可能部分は、針が使用前位置にあるときに非拡張状態にある。針アクチュエータ組立品の移動可能部分は、管の拡張可能部分が拡張状態にあるときに管の拡張可能部分と係合する。管の拡張可能部分は、駆動組立品の作動によって引き起こされる容器内部の圧力によって拡張状態に置かれるように構成される。管の拡張可能部分は、駆動組立品の作動によって引き起こされる容器内部の圧力が容器内部の薬剤の不足のために低減させられたときに、拡張状態から非拡張状態に変化するように構成される。針アクチュエータ組立品と管との間の係合は、管が非拡張状態に入るときに解除され、針アクチュエータ組立品が移動しおよび針を格納するのを可能にする。
【0007】
薬物送達システムは、容器、駆動組立品、針、針アクチュエータ組立品、および管の少なくとも一部を包囲するハウジングをさらに含み得る。使用位置にあるときに、針の少なくとも一部は、使用位置にあるハウジングから延ばされる。
【0008】
1つの設計によると、管は、管を適所に保持するために針アクチュエータの上部(top portion)に設けられるスロットを介して針アクチュエータ組立品と関連付けられ得る。
【0009】
本発明の投与終了配置(end-of-dose arrangement)の使用は、ストッパまたはプランジャ部材が容器内部で底に達し(bottom out)およびさらに(still)投与の終了後に患者から針を自動的に引き抜くことを可能にする。
【0010】
本発明の別の実施形態に従って、薬剤を注射するための薬物送達システムは、薬剤を送達するように構成される容器と、作動時に容器から薬剤を放出するように構成される駆動組立品と、を含む。システムは、また、患者に薬剤を注射するための針と、付勢部材によって付勢される移動可能部分を含みならびに使用前位置、患者への薬剤の送達のための使用位置、および薬剤の送達が完了した後の使用後位置の間で針を移動させるように構成される針アクチュエータ組立品と、薬剤の送達の間に針アクチュエータの移動を防止する投与終了検出組立品と、を含む。
【0011】
特定の構成において、投与終了検出組立品は、薬剤の送達の間に拡張しおよび投与の終了時に収縮して(deflates)針の移動を可能にする、拡張可能部分を含む。
【0012】
さらに他の構成において、拡張可能部分は、容器と針との間に画定される流体経路内の圧力降下によって収縮する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
添付図面と併せて開示の実施形態の以下の説明を参照することによって、本開示の上述のおよび他の特徴および利点ならびにそれらを達成する方法はより明らかになり、および開示それ自体はよりよく理解されるであろう。
図1】本発明の1つの態様による薬物送達システムの斜視図である。
図2】本発明の1つの態様による図1の薬物送達システムの斜視断面図である。
図3】本発明の1つの態様による図1の薬物送達システムの正面断面図である。
図4】取り外されたハウジングの上部および使用前位置にある薬物送達システムを示す、本発明の1つの態様による図1の薬物送達システムの上面図である。
図5】使用前位置にある薬物送達システムを示す、本発明の1つの態様による図1の薬物送達システムの上部断面図である。
図6】使用前位置にある薬物送達システムを示す、本発明の1つの態様による図1の薬物送達システムの正面断面図である。
図7】取り外されたハウジングの上部および初期作動位置(initial actuation position)にある薬物送達システムを示す、本発明の1つの態様による図1の薬物送達システムの上面図である。
図8】初期作動位置にある薬物送達システムを示す、本発明の1つの態様による図1の薬物送達システムの上部断面図である。
図9】初期作動位置にある薬物送達システムを示す、本発明の1つの態様による図1の薬物送達システムの正面断面図である。
図10】取り外されたハウジングの上部および使用位置にある薬物送達システムを示す、本発明の1つの態様による図1の薬物送達システムの上面図である。
図11】使用位置にある薬物送達システムを示す、本発明の1つの態様による図1の薬物送達システムの上部断面図である。
図12】使用位置にある薬物送達システムを示す、本発明の1つの態様による図1の薬物送達システムの正面断面図である。
図13】取り外されたハウジングの上部および使用後位置にある薬物送達システムを示す、本発明の1つの態様による図1の薬物送達システムの上面図である。
図14】使用後位置にある薬物送達システムを示す、本発明の1つの態様による図1の薬物送達システムの上部断面図である。
図15A】使用前位置にある薬物送達システムを示す、本発明の1つの態様による図1の薬物送達システムの正面断面図である。
図15B】使用前位置にある薬物送達システムと共にパッドを示す、本発明の1つの態様による図1の薬物送達システムの斜視断面図である。
図15C】使用前位置にある薬物送達システムと共にパッドを示す、本発明の1つの態様による図1の薬物送達システムの斜視断面図である。
図15D】使用前位置にある薬物送達システムと共にパッドを示す、本発明の1つの態様による図1の薬物送達システムの斜視断面図である。
図16】弁組立品を示す、本発明の1つの態様による図1の薬物送達システムの部分断面図である。
図17】ハウジングの上部は取り外されおよび薬物送達システムは使用前位置にある、本発明の1つの態様による投与終了検出配置を含む薬物送達システムの上面図である。
図18】薬物送達システムの、特定の構成部品が取り外されている、図17の薬物送達システムおよび投与終了検出配置の上面図である。
図19A】本発明の1つの態様による非膨張状況(uninflated condition)にある、図17の投与終了検出部材の斜視図である。
図19B】本発明の1つの態様による膨張状況(inflated condition)にある、図17の投与終了検出部材の斜視図である。
【0014】
対応する参照符号は、いくつかの図を通して、対応する部分を示す。本明細書に提示される例示は、開示の例示的態様を示し、およびそのような例示は、いかなる方法によっても、開示の範囲を制限するように解釈されるべきではない。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下の記載は、本発明を実施するために考えられる説明された実施形態を当業者が製造しおよび使用することを可能にするために提供される。しかしながら、様々な修正、等価物、変形、および代替物は、依然として、当業者に容易に明らかになるであろう。任意のおよび全てのそのような修正、変形、等価物、および代替物は、本発明の精神および範囲の中に入ることが意図される。
【0016】
以下、説明の目的のために、用語「上部の(upper)」、「下部の(lower)」、「右の(right)」、「左の(left)」、「垂直の(vertical)」、(水平の(horizontal)」、「上の(top)」、「下の(bottom)」、「横の(lateral)」、「縦の(longitudinal)」、およびそれらの派生語は、図面において配向されるように、本発明に関するものとする。しかしながら、本発明は、それとは反対に明示的に特定されない限り、様々な代替的な変形を前提としてもよいことは理解されよう。また、添付図面に示されおよび以下の明細書に記載される具体的なデバイスは、単に、本発明の例示的な実施形態であることも理解されよう。それ故、本明細書に開示される実施形態に関連する具体的な寸法および他の物理的な特徴は、制限的であるとしてみなされるべきではない。
【0017】
図1から図18を参照して、本発明の1つの態様による薬物送達システム10は、駆動組立品12、容器14、弁組立品16、および針アクチュエータ組立品18を含む。駆動組立品12、容器14、弁組立品16、および針アクチュエータ組立品18は、ハウジング20内部に少なくとも部分的に位置付けられる。ハウジング20は、上部22および下部(bottom portion)24を含が、ハウジング20のための他の適当な配置が利用されてもよい。1つの態様において、薬物送達システム10は、使用者に着用されまたは固定されおよび使用者に注射を介して容器14内部に供給される薬剤の所定の投与量を送達するように構成される注射器デバイスである。システム10は、薬剤が設定時間内に送達される「ボーラス注入(bolus injection)」を行うために利用されてもよい。薬剤は、45分に至るまでの時間にわたって送達されてもよいが、他の適当な注射の量および持続時間が利用されてもよい。ボーラス投与または送達は、律速(rate controlling)を用いて実行され得、または具体的な律速を有さなくてもよい。システム10は、速度を可変として固定圧力(fixed pressure)で使用者に薬剤を送達してもよい。システム10の概括的な操作(general operation)は、図1から図18に関連して下述される。駆動組立品12、針アクチュエータ組立品18、およびシステム10の他の特徴の詳細は、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる2016年6月9日に出願された米国仮特許出願第62/347,899号に示されおよび記載される。
【0018】
図1から図18を再度参照して、システム10は、システム10は、使用者によるアクチュエーションボタン26の係合を通して機能(operate)するように構成され、これは、使用者の皮膚を貫通する針アクチュエータ組立品18の針28、針28を容器14との流体連通状態に置きおよび容器14から流体または薬剤を放出するための駆動組立品12の作動をもたらし、および薬剤の注射後の針28の引き抜きは完了される。薬物送達システムの概括的な操作は、それらの全体が参照によって本明細書に組み込まれる国際公開第2013/155153号および国際公開第2014/179774号に示されおよび記載されている。システム10のハウジング20は、システム10の状態に関して使用者に表示を提供するように構成される表示器配置(indicator arrangement)32を見るための表示器窓(indicator window)30と、容器14を見るための容器窓31と、を含む。表示器窓30は、表示器配置32の鮮明なビューを提供するための拡大レンズであってもよい。表示器配置32は、システム10の使用前状態、使用状態、および使用後状態を示すように、システム10の使用の間、針アクチュエータ組立品18に沿って移動する。表示器配置32は、状態に関する視覚的しるし(visual indicia)を提供するが、聴覚的または触覚的のような他の適当なしるしが、代替的または付加的なしるしとして設けられていてもよい。
【0019】
図4から図6を参照して、システム10の使用前位置の間、容器14は、駆動組立品12および弁組立品16から間隔が空けられており、および針28は、格納位置(retracted position)にある。システム10の初期作動の間、図7から図9に示されるように、駆動組立品12は、弁組立品16に向かって容器14を移動させるように容器14と係合し、弁組立品16は、容器14のクロージャ36を貫通し、および図17および図18に示されるように管61を介して針28と流体連通する容器14の内部に薬剤を配置するように、構成される。容器内部の薬剤と針28との間に流体連通を確立するための他の適当な配置が設けられ得ることは理解され得る。駆動組立品12は、容器14のストッパ34と係合するように構成され、ストッパ34は、当初、容器14内部の流体または薬剤の非圧縮性によって、容器14全体を弁組立品16と係合するように移動させることとなる。システム10の初期作動は、使用者によるアクチュエーションボタン26の係合によって引き起こされ、使用者によるアクチュエーションボタン26の係合は、以下により詳細に記載されるように針アクチュエータ組立品18および駆動組立品12を解放する。初期作動の間、針28は、依然として格納位置にあり、およびシステム10の使用者に注射するための伸展位置(extended position)に今にも移動しようとしている。
【0020】
システム10の使用位置の間、図10から図12に示されるように、容器14から針28を通しておよび使用者に薬剤を送達するように駆動組立品12が容器14内部でストッパ34を移動させる状態で、針28は、ハウジング20の少なくとも部分的に外側の伸展位置にある。使用位置において、弁組立品16は、既に、針28を容器14との流体連通状態に置くように容器14のクロージャ36を貫通しており、これはまた、流体は容器14から分注され得るので、駆動組立品12が容器14に対してストッパ34を移動させることを可能にする。図13から図15Aに示されるシステム10の使用後位置において、針28は、格納位置にあり、および針28を密封しおよび容器14からの流体または薬剤の何らかの残留流を防止するようにパッド38と係合している。容器14および弁組立品16は、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる国際公開第2015/081337号に示されおよび記載される容器14および弁組立品16であってもよい。
【0021】
図15Bから図15Dを参照して、パッド38は、針アクチュエータ本体96が使用位置から使用後位置に移動する際に、パッド内に付勢される。具体的には、パッド38は、ハウジング20の下部24の表面のカム軌道(cam track)と協働するカム面(cam surface)124を有するパッドアーム122によって受け入れられる。パッドアーム122は、トーションバー128を介して針アクチュエータ本体96に接続される。カム面124は、パッドアーム122を下向きに偏向させるようにカム軌道126と係合するように構成され、それによってパッド38が、針28内に上向きに付勢される前に針28の下を通ることを可能にする。トーションバー128は、パッドアーム122が針アクチュエータ本体96の旋回軸の周りを回転することを可能にする。パッド38は、パッドアーム122の開口内に圧入(press-fit)されていてもよいが、パッド38を固定するための他の適当な配置が利用されてもよい。
【0022】
図1から図18を参照して、本発明の1つの態様による駆動組立品12が示される。上述されるように、駆動組立品12は、容器14を移動させて容器14のクロージャ36を貫通しおよびまた容器14内部でストッパ34を移動させて容器14から流体または薬剤を分注するように、構成される。駆動組立品12は、先述の米国仮特許出願第62/347,899号にさらに詳細に示されおよび記載されており、および容器のストッパ34によって受け入れられるスペーサ組立品40と係合しおよび協働するように構成される。スペーサ組立品40は、スペーサ42およびスペーサホルダ44を含む。スペーサホルダ44は、ストッパ34によって受け入れられ、およびスペーサ42は、スペーサホルダ44によって受け入れられる。スペーサホルダ44は、ストッパ34の対応するねじ部と係合する第1のねじ部(threaded portion)を含むが、他の適当な配置が利用されてもよい。スペーサ42は、また、スペーサ42をスペーサホルダ44に固定するためにスペーサホルダ44の対応する第2のねじ部と係合するねじ部を含むが、他の適当な配置が利用されてもよい。駆動組立品12は、投与の終了後の針28の格納を含むがこれに限定されずおよびまた駆動組立品12によるストッパ34の不意の(abrupt)係合を最小化しながらシステム10の状態の表示を提供する上述されたシステム10の機能的特徴を維持しながら、容器14の所定の充填容積の範囲を分注するように構成される。駆動組立品12は、スペーサ42の複数のサイズを利用することによって複数の個別の充填容積範囲を分注するように構成される。1つの態様において、12個の充填容積範囲および12個のスペーサ42サイズが設けられる。1つの態様において、スペーサ42の長さは、容器14内に異なった充填容積を収容するように変更される。代替的に、単一サイズのスペーサ42が、スペーサ42によって受け入れられる複数のシム(shims)を利用することによって収容される容器14内に複数の充填容積を備えて利用されてもよい。
【0023】
図1から図18を引き続き参照して、駆動組立品12は、第1のプランジャ部材52と、伸縮自在配置(telescoping arrangement)にある第1のプランジャ部材52によって受け入れられる第2のプランジャ部材54と、第1の付勢部材56と、第2の付勢部材58と、を含む。第1のプランジャ部材52は、スペーサ組立品40と係合しおよび容器14から薬剤を分注するために容器14内部でストッパ34を移動させるように構成される第1のプランジャ部材52を用いて、使用前位置から、使用位置に、使用後位置に、移動可能である。第1のプランジャ部材52は、軸方向に移動するように構成される。第2のプランジャ部材54および第1のプランジャ部材52は、第1のプランジャ部材52が所定の軸方向距離移動した後に第2のプランジャ部材54が軸方向に移動するように構成される伸縮自在配置を形成する。第1および第2のプランジャ部材52、54の移動は、第1および第2の付勢部材56、58によって提供される、これらは圧縮ばねであるが、付勢部材56、58のための他の適当な配置が利用されてもよい。
【0024】
第1の付勢部材56は、第2のプランジャ部材54によって受け入れられ、およびプランジャ作動部材とインデックス部材と第2のプランジャ部材54の第1のばね座(spring seat)との間で拘束される(constrained)。第2の付勢部材58は、第1の付勢部材56から半径方向内側に位置付けられ、および第2のプランジャ部材54によって受け入れられる。第2の付勢部材58は、第2のプランジャ部材54の第2のばね座と第1のプランジャ部材52との間に拘束される。第2の付勢部材58は、第1のプランジャ部材52を容器14に向かって使用前位置から使用位置におよび使用後位置に付勢されるように構成される。第1の付勢部材56は、第2のプランジャ部材54を容器14に向かって付勢するように構成され、これは、次に、第1のプランジャ部材52を容器14に向かって使用前位置から使用位置におよび使用後位置に付勢する。より具体的には、図17および図18に示されるように、第2の付勢部材58は、第1のプランジャ部材52をスペーサ組立品40またはストッパ34に抗して駆動して容器14を弁組立品16との係合状態に移動させ、これによって容器14のクロージャ36を貫通しおよび管61を介して容器14を針28との流体連通に置くように構成される。第1の付勢部材56は、容器14内部でストッパ34を移動させて容器14内部の薬剤を分注するように構成される。第2の付勢部材58は、第1の付勢部材56とは異なったばね定数を有する。具体的には、第2の付勢部材58は、容器14のクロージャ36を貫通するための高い力を提供するために第1の付勢部材56よりも硬く、一方、第1の付勢部材56は、容器14内部の流体または薬剤の粘度にとって適切なように分注するためのより低い力を提供する。
【0025】
以下により詳細に論じられる、アクチュエータボタン26の係合および針アクチュエータ組立品18の解除時に、針アクチュエータ組立品18は、ハウジング20の内部で使用前位置から使用位置におよび使用後位置に移動する。針アクチュエータ組立品18の初期移動の間に、針アクチュエータ組立品18の一部は、プランジャ作動部材の駆動面(drive surface)と係合して、プランジャ作動部材60を第1の回転位置から第2の回転位置に移動させる。
【0026】
図10から図11図13、および図17を参照して、第2のプランジャ部材54は、システム10のフリッパ部材の規制部材(restriction member)86と係合するように構成される複数のコード化された突起(coded projections)84のうちの事前選択された1つを含む複数のコード化された突起84を含む。以下により詳細に論じられるように、規制部材86は、針アクチュエーション組立品18と協働し、およびストッパ34の所定の投与終了位置(end-of-dose position)が達成されるまで使用位置から使用後位置への針アクチュエータ組立品18の移動を制限する。1つの態様において、規制部材86は、規制部材86と針アクチュエーション組立品18の一部との間の係合を通して、使用位置からの針アクチュエーション組立品18の軸方向移動を制限するように構成される。規制部材86と針アクチュエーション組立品18との間のそのような係合は、ストッパ34が投与終了位置に達したときに、規制部材86の回転によって解除される。針アクチュエータ組立品18の使用位置の間、規制部材86は、規制部材86と第2のプランジャ部材54の複数のコード化された突起84のうちの1つとの間の係合を通して規制部材86の回転が防止された状態で、回転方向に付勢される。複数のコード化された突起84は、可変長(varying length)の軸方向リブであってもよいが、他の適当な配置が利用されてもよい。各コード化された突起84は、規制部材86が回転しそれによって針アクチュエータ組立品18を解除することができる点を画定する。第2のプランジャ部材54の平滑部分は、また、システム10が投与終了位置に移行するときを決定するためのさらなる「コード(code)」を提供してもよい。
【0027】
上述されるように、表示器配置32は、システム10が使用前位置、使用位置、および使用後位置または投与終了位置から移動する際に、表示器配置32の異なった部分が表示器窓30を通して見える状態で移動する。より具体的には、表示器配置32は、規制部材86の一部と係合し、およびシステム10の様々な段階を経て規制部材86と共に移動して、システム10の状態に関して使用者に表示を提供する。
【0028】
システム10の組立の間、容器14の投与量(dosage)は、設定された長さを有する特定のスペーサ42と適合され、および複数のコード化された突起84のうちの対応する1つは、規制部材86と位置合わせされる。したがって、上述されるように、容器14は、各容積が特定のスペーサ42およびコード化された突起84に対応する状態で、複数の投与量容積を備えていてもよい。このようにして、異なった投与量容積のためにさえ、システム10は、使用者に針28を注射して容器14から薬剤投与を行い、投与の終了後に針28を格納し、および駆動組立品12によるストッパ34の不意の係合を最小化しながらシステム10の状態の表示を提供するように構成される。具体的には、ストッパ34のサイズは、第1のプランジャ部材52とスペーサ組立品40との間の距離を最小化するように選択されてもよく、および制動(damping)の使用を必要としない。
【0029】
図1から図18を再度参照して、本発明の1つの態様による針アクチュエータ組立品18が示される。針アクチュエータ組立品18は、ガイド面(guide surfaces)98と、カム面104を有する針シャトル102と、針シャトル102によって受け入れられおよび上述されるように容器14と流体連通するように構成される針28と、を有する針アクチュエータ本体96を含む。針アクチュエータ本体96は、概して、半径方向内側に突出するガイド面98を備える矩形である。針シャトル102は、針アクチュエータ本体96内部に受け入れられる。上述されたように、針アクチュエータ本体96は、ハウジング20内部で、使用前位置(図4から図6に示される)、初期作動位置(図7から図9)、使用位置(図10から図12)、および使用後位置(図13から図15A)から移動可能である。針アクチュエータ本体96は、引張ばね106を介して使用前位置から使用後位置に付勢されるが、他の適当な付勢配置が利用されてもよい。針アクチュエータ本体96は、アクチュエータボタン26の係合時に、解除されおよび使用前位置から使用位置に自由に移動することができる。針アクチュエータ本体96は、規制部材86の回転後に、使用位置から使用後位置に移動する。
【0030】
図1から図18を引き続き参照して、針シャトル102は、針28がハウジング20内部に位置付けられる格納位置と針28の少なくとも一部がハウジング20から外に延びる伸展位置との間の垂直軸(vertical axis)に沿って移動可能である。針シャトル102は、針アクチュエータ96のガイド面98と針シャトル102のカム面104との間の係合を通して格納位置と伸展位置との間を移動するように構成される。カム面104は、第1のカム部材108が第2のカム部材110から間隔が空けられた状態で、第1および第2のカム部材108、110によって提供される。ハウジング20は、針シャトル102上のT字形の突起114を受け入れるように構成される凹部を有するガイドポスト112を含むが、他の形状および構成がガイドポスト112およびT字形の突起114のために利用されてもよい。針シャトル102は、格納位置と伸展位置との間でガイドポスト112に沿って移動する。ガイドポスト112は直線状でありおよびハウジング20からほぼ垂直に延びるが、他の適当な配置が利用されてもよい。針アクチュエータ本体96のガイド面98は非直線状であり、および各々は、第1の側および第1の側とは反対に位置付けられる第2の側を含む。
【0031】
以下に論じられるように、針アクチュエータ本体96のガイド面98は、針アクチュエータ本体96が使用前位置から使用後位置に軸方向に移動する際に針シャトル102が格納位置と伸展位置との間を垂直に(vertically)移動するように、針シャトル102のカム部材108、110と協働する。針シャトル102は、また、ハウジング20またはアクチュエータボタン26と係合するように構成されるシャトル付勢部材(不図示)を含む。具体的には、シャトル付勢部材は、ハウジング20またはアクチュエータボタン26と係合し、および針アクチュエータ本体96が使用位置から使用後位置に移行しているときに付勢力(biasing force)を提供する。針アクチュエータ本体96が使用後位置に完全に移行されたときに、針シャトル102のカム部材108、110は、針アクチュエータ本体96のガイド面98から係合解除され、およびシャトル付勢部材は、上述されるように、針28がパッド38と係合するように針シャトル102を下向きに付勢する。上述されるように、図1から図18に関連して、しかしながら、パッド38は、また、シャトル付勢部材120を介して針シャトル102を下向きに付勢するのではなく、針28内に付勢されてもよい。針アクチュエータ本体96は、アクチュエータボタン26が使用後位置に達するまで跳び上がってくる(popping back up)のを防止するように、アクチュエータボタン26と相互作用してもよく、これは以下により詳細に論じられる。
【0032】
図3から図15Aを参照して、使用前位置において(図5から図6)、針シャトル102は、カム部材108、110が針アクチュエータ本体96のガイド面98から間隔を開けられた状態で、格納位置にある。針アクチュエータ本体96が使用位置に移動する際に(図10から図12)、針シャトル102の第2のカム部材110は、格納位置から伸展位置に針シャトル102を移動させるようにガイド面98と係合する。針アクチュエータ本体96の使用位置から使用後位置への移行の間(図13から図15A)、針シャトル102の第1のカム部材108は、針シャトル102を伸展位置から格納位置に移動させるようにガイド面98と係合し続ける。針アクチュエータ本体96が使用後位置に完全に移行された後、シャトル付勢部材は、カム部材108、110が針アクチュエータ本体96のガイド面98から係合解除される際に、針28がパッド38と係合する状態で、針シャトル102を下方に付勢する。
【0033】
次に、図17から図18および図19Aから図19Bに参照がなされ、これらは、概して71として示される投与終了検出配置を示す。投与終了配置は、流体の送達の間の針アクチュエータの運動を防止しおよび薬剤投与終了時の患者からの針28の引き抜きを制御するためのインライン圧力センサーとして機能する。投与終了検出配置(end-of-does detection arrangement)71は、容器14および針28と流体連通する管61内に拡張可能部分またはバルーン73を含む。拡張可能部分73は、針アクチュエータ組立品18の移動および針28の引き抜きを防止するために、薬剤の送達の間に駆動組立品12が作動すると拡張するように構成される。拡張可能部分73は、また、容器14内部の薬剤の不足に起因する薬剤からの圧力の降下に起因して、薬剤投与の終了時に、収縮するかまたは非拡張状態になるように構成される。図19Aに示されるように拡張可能部分が非拡張状態になったときに、針アクチュエータ組立品18は、使用後位置に移動することが可能とされ、このようにして患者から針28を格納する。拡張可能部分73を含む管61の1つの例は、Creganna-Tactx Medical社から入手可能なスマートフォーム(SmartForm)(商標)バルーン管であり得るが、しかしながら、他のバルーン管類(tubing)が本発明において利用され得ることは理解されよう。また、投与終了検出配置71は薬物送達デバイスまたは注射器のいずれかと共に使用され得ることも理解されよう。
【0034】
図17から図18を引き続き参照して、1つの実施形態によると、管61の一部は、スロット75内で針アクチュエータ組立品18の上部77に乗る。システム10が起動されたとき、針アクチュエータ組立品18は、針28が患者に挿入される際に、ストッパまたはプランジャ部材34に乗る規制部材またはフリッパ86によって停止される。流体経路内の圧力は増大し、および拡張可能部分73は拡張または膨張する。ストッパまたはプランジャ部材34の動きは、規制部材またはフリッパ86を解除し、患者内に針が残ったまま、針アクチュエータ組立品18が拡張可能部分73によって保持されることを可能にする。流体経路または管61内の圧力が投与の終了時に低下する際に、拡張可能部分73は収縮し、および針アクチュエータ組立品18が患者から針28を格納することを可能にする。
【0035】
本発明の投与終了検出配置71の使用は、ストッパまたはプランジャ部材34が容器14内部で底に達し、および投与の終了後に患者から針28を依然として自動的に引き抜くことを可能にする。
【0036】
1つの開示された態様の要素は、異なる組み合わせを形成するために1つまたは複数の他の開示された態様の要素と組み合わせられ得、その全ては本発明の範囲内であるとみなされる。
【0037】
本開示は例示的な設計を有するように記載されてきたが、本開示は、本開示の精神および範囲の中でさらに修正され得る。本出願は、したがって、その一般原則を用いる開示の任意の変形、使用、または翻案(adaptation)を包含するように意図される。さらに、本出願は、本開示の属するおよび添付される特許請求の範囲内に入る技術分野における慣行または慣例の中に入るような本開示からの逸脱を包含することが意図される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15A
図15B
図15C
図15D
図16
図17
図18
図19A
図19B