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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023076810
(43)【公開日】2023-06-02
(54)【発明の名称】データ処理を行うための方法
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/1008 20220101AFI20230526BHJP
   G06F 40/151 20200101ALI20230526BHJP
   G06F 40/58 20200101ALI20230526BHJP
【FI】
H04L67/1008
G06F40/151
G06F40/58
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022180263
(22)【出願日】2022-11-10
(31)【優先権主張番号】10-2021-0162485
(32)【優先日】2021-11-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】512096861
【氏名又は名称】株式会社 ビーアイマトリックス
【氏名又は名称原語表記】BI MATRIX CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】New building 17F.,433,Seolleung-ro,Gangnam-gu,Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】弁理士法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ペ、ヨン・グン
(72)【発明者】
【氏名】ファン、ソン・ミン
(72)【発明者】
【氏名】ハン、ジン・ス
(72)【発明者】
【氏名】チェ、ハン・ナ
(72)【発明者】
【氏名】パク、ナ・ミ
(72)【発明者】
【氏名】キム、ハク・ヨン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ス・ミン
(72)【発明者】
【氏名】シン、ハン・スン
【テーマコード(参考)】
5B091
5B109
【Fターム(参考)】
5B091CD15
5B109TA11
(57)【要約】      (修正有)
【課題】複数のサブサーバーを利用して、データ処理を行うための方法を提供する。
【解決手段】メインサーバー、複数のサブサーバー、外部機器及びネットワークを含むシステムにおいて、1つ以上のプロセッサーを含むメインサーバーにより実行されるデータ処理方法は、複数のサブサーバーの中から、複数のサブサーバーの各々の現在の状態に基づき、第1サブサーバーを選択する段階と、複数のデータの中から、第1データを、前記第1サブサーバーに伝送する段階と、第1サブサーバーから、第1データを予め設定された第1電子文書の形態に変換した第1変換データを、受信する段階と、を有する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ以上のプロセッサーを含むメインサーバーにより実行されるデータ処理方法であって、
複数のサブサーバーの中から、前記複数のサブサーバーの各々の現在の状態に基づき、第1サブサーバーを選択する段階と、
複数のデータの中から、第1データを、前記第1サブサーバーに伝送する段階と、
前記第1サブサーバーから、前記第1データを予め設定された第1電子文書の形態に変換した第1変換データを、受信する段階と
を有するデータ処理方法。
【請求項2】
前記複数のサブサーバーの中から、前記複数のサブサーバーの各々の現在の状態に基づき、前記第1サブサーバーを選択する段階は、
前記複数のサブサーバーの中から、遊休状態にあると認識されるサブサーバーを、前記第1サブサーバーとして選択する段階を含む、
請求項1に記載のデータ処理方法。
【請求項3】
前記複数のデータは、
前記第1電子文書の形態と異なるスプレッドシートの形態である第2電子文書の形態に作成された原本データを含む、
請求項1に記載のデータ処理方法。
【請求項4】
前記複数のデータは、
前記原本データを分割した複数の分割データを含む、
請求項3に記載のデータ処理方法。
【請求項5】
前記複数の分割のデータは、
前記複数のサブサーバーにおいて演算が円滑に行われるように、前記原本データを予め設定された容量ごとに分けたデータである、
請求項4に記載のデータ処理方法。
【請求項6】
前記複数の分割のデータは、
前記第2電子文書のページ情報に基づき、前記原本データを一定区間ごとに分けたデータである、
請求項4に記載のデータ処理方法。
【請求項7】
前記複数のサブサーバーの中から、前記複数のサブサーバーの各々の現在の状態に基づき、前記第1サブサーバーと異なる前記第2サブサーバーを選択する段階と、
前記複数のデータの中から、前記第1データと異なる第2データを、第2サブサーバーに伝送する段階と、
前記第2サブサーバーから、前記第2データを前記予め設定された第1電子文書の形態に変換した、第2変換データを受信する段階と、
前記第1変換データと前記第2変換データとを結合した結合データを生成する段階と、をさらに含む、
請求項1に記載のデータ処理方法。
【請求項8】
前記複数のサブサーバーの中から、前記複数のサブサーバーの各々の現在の状態に基づき、前記第2サブサーバーを選択する段階は、
前記複数のサブサーバーの中から、遊休状態にあると認識されるサブサーバーを、前記第2サブサーバーとして選択する段階を含む、
請求項7に記載のデータ処理方法。
【請求項9】
前記第1変換データと前記第2変換データとを結合した前記結合データを生成する段階は、
前記第1変換データと前記第2変換データとを予め設定された結合順序にしたがって結合した前記結合データを生成する段階を含む、
請求項7に記載のデータ処理方法。
【請求項10】
前記予め設定された結合順序は、
前記第1データと前記第2データとの優先順位に基づいて決められた順番である、
請求項9に記載のデータ処理方法。
【請求項11】
データ処理を行うためのメインサーバーにおいて、
プロセッサーと、
複数のデータが保存されているメモリーと、
複数のサブサーバーと通信するネットワーク部と
を含み、
前記プロセッサーは、
前記複数のサブサーバーの中から、前記複数のサブサーバーの各々の現在の状態に基づき、第1サブサーバー選択し、
前記複数のデータの中から、第1データを、前記第1サブサーバーに伝送し、
前記第1サブサーバーから、前記第1データを予め設定された第1電子文書の形態に変換した、第1変換データを受信する、
メインサーバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、データ処理を行うための方法に係り、具体的に、複数のサブサーバーを利用してデータ処理を行うための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、インターネット及びモバイル機器の発展により、生成されるデータの量が急激に増えてきている。そのため、サーバーが処理するデータの量が増加し、比較的データ量が少なかった過去に比べ、データ処理速度が著しく低下しているという問題点がある。
【0003】
また、初期に生成されたデータは、ユーザーがその内容を確認しにくい形態になっている。そのため、ユーザーは、初期に生成されたデータをそのまま確認する方法では、内容を把握しにくいという問題点がある。
【0004】
従って、初期に生成されたデータをユーザーが確認できるデータに変換するとともに、データ処理速度を高めることができる方法に関する研究及び開発の必要性が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】韓国公開特許第10-2007-0102008号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示は、前述の背景技術に対応して案出されたものであり、複数のサブサーバーを利用して、データ処理を行うための方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するための本発明は、1つ以上のプロセッサーを含むメインサーバーにより実行されるデータ処理方法であって、複数のサブサーバーの中から、前記複数のサブサーバーの各々の現在の状態に基づき、第1サブサーバーを選択する段階と、複数のデータの中から、第1データを、前記第1サブサーバーに伝送する段階と、前記第1サブサーバーから、前記第1データを予め設定された第1電子文書の形態に変換した第1変換データを、受信する段階とを有するデータ処理方法である。
【0008】
また本発明は、上記記載の発明であるデータ処理方法であって、前記複数のサブサーバーの中から、前記複数のサブサーバーの各々の現在の状態に基づき、前記第1サブサーバーを選択する段階は、前記複数のサブサーバーの中から、遊休状態にあると認識されるサブサーバーを、前記第1サブサーバーとして選択する段階を含むデータ処理方法である。
【0009】
また本発明は、上記記載の発明であるデータ処理方法であって、前記複数のデータは、前記第1電子文書の形態と異なるスプレッドシートの形態である第2電子文書の形態に作成された原本データを含むデータ処理方法である。
【0010】
また本発明は、上記記載の発明であるデータ処理方法であって、前記複数のデータは、前記原本データを分割した複数の分割データを含むデータ処理方法である。
【0011】
また本発明は、上記記載の発明であるデータ処理方法であって、前記複数の分割のデータは、前記複数のサブサーバーにおいて演算が円滑に行われるように、前記原本データを予め設定された容量ごとに分けたデータであるデータ処理方法である。
【0012】
また本発明は、上記記載の発明であるデータ処理方法であって、前記複数の分割のデータは、前記第2電子文書のページ情報に基づき、前記原本データを一定区間ごとに分けたデータであるデータ処理方法である。
【0013】
また本発明は、上記記載の発明であるデータ処理方法であって、前記複数のサブサーバーの中から、前記複数のサブサーバーの各々の現在の状態に基づき、前記第1サブサーバーと異なる前記第2サブサーバーを選択する段階と、前記複数のデータの中から、前記第1データと異なる第2データを、第2サブサーバーに伝送する段階と、前記第2サブサーバーから、前記第2データを前記予め設定された第1電子文書の形態に変換した、第2変換データを受信する段階と、前記第1変換データと前記第2変換データとを結合した結合データを生成する段階と、をさらに含むデータ処理方法である。
【0014】
また本発明は、上記記載の発明であるデータ処理方法であって、前記複数のサブサーバーの中から、前記複数のサブサーバーの各々の現在の状態に基づき、前記第2サブサーバーを選択する段階は、前記複数のサブサーバーの中から、遊休状態にあると認識されるサブサーバーを、前記第2サブサーバーとして選択する段階を含むデータ処理方法である。
【0015】
また本発明は、上記記載の発明であるデータ処理方法であって、前記第1変換データと前記第2変換データとを結合した前記結合データを生成する段階は、前記第1変換データと前記第2変換データとを予め設定された結合順序にしたがって結合した前記結合データを生成する段階を含むデータ処理方法である。
【0016】
また本発明は、上記記載の発明であるデータ処理方法であって、前記予め設定された結合順序は、前記第1データと前記第2データとの優先順位に基づいて決められた順番であるデータ処理方法である。
【0017】
また本発明は、データ処理を行うためのメインサーバーにおいて、プロセッサーと、複数のデータが保存されているメモリーと、複数のサブサーバーと通信するネットワーク部とを含み、前記プロセッサーは、前記複数のサブサーバーの中から、前記複数のサブサーバーの各々の現在の状態に基づき、第1サブサーバー選択し、前記複数のデータの中から、第1データを、前記第1サブサーバーに伝送し、前記第1サブサーバーから、前記第1データを予め設定された第1電子文書の形態に変換した、第1変換データを受信するメインサーバーである。
【発明の効果】
【0018】
本開示は、複数のサブサーバーを利用してデータ処理を行うことを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0019】
次に、図面を参照して多様な実施例について説明する。以下の図面の記載において、類似の図面番号は類似の構成要素を示すために使われる。以下の実施例において、説明のために、多数の特定の細部事項が1つ以上の様相の総合的な理解を助けるために提供される。しかし、斯かる(複数の)要素を斯かる細部事項がなくても実施できることは明確である。
【0020】
図1】本開示の複数の実施例におけるデータ処理を行うためのシステムを示す図面である。
図2】本開示の複数の実施例におけるデータ処理を行うためのメインサーバーのブロック構成図である。
図3】本開示の複数の実施例におけるメインサーバーを通じてデータ処理を行う過程を説明するためのフローチャートである。
図4】本開示の複数の実施例におけるメインサーバーを通じてデータ処理を行う過程を説明するためのフローチャートである。
図5】本開示の複数実施例を具現化できる例示的なコンピューティング環境に係る簡略で一般的な概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、多様な実施例及び/又は様相を、図面を用いて開示していく。下記の説明においては、説明のために、1つ以上の様相に対する全般的な理解を助けるために多数の具体的な細部事項が開示される。しかし、このような(複数の)様相は、このような具体的な細部事項がなくても実行できるということを、本開示の技術分野における通常の知識を持つ者は認知できる。以下に記載及び添付されている図面は、1つ以上の様相の特定の例示的様相について詳細に記述している。しかし、これらの様相は例示的なものであり、多様な様相の原理に基づく多様な方法のうち一部が利用される場合もあり、ここに述べられている説明は、そのような様相及びそれらの均等物をすべて含むという意図を持っている。具体的に、本明細書に用いられている「実施例」、「例」、「様相」、「例示」等の用語は、必ずしも、ここに述べられている任意の様相又は設計が、他の様相又は設計より優れていたり、利点があると解釈されるとは限らない。
【0022】
以下、図面の符号と関係なく、同一又は類似の構成様相に対しては同一の参照番号を付し、それに係る重複する説明は省略する。さらに、本明細書に開示されている実施例を説明する際、それに係る公知の技術に関する具体的な説明が本明細書に開示されている実施例の要旨を不明確にする可能性があると判断される場合は、その詳細な説明を省略する。また、添付の図面は、本明細書に開示されている実施例に対する理解をより容易にするためのものに過ぎず、添付の図面によって本明細書に開示されている技術的思想が制限されるわけではない。
【0023】
別段の定義がない限り、本明細書に用いられているすべての用語(技術及び科学的用語を含む)は、本開示が属する技術分野における通常の知識を持つ者にとって共通して理解できる意味として使われていると解釈できる。また、一般的な辞書に定義されている用語は、別段の定義がない限り、理想的に又は過度に解釈されないものとする。
【0024】
または、「又は」及び「または」は、排他的な意味の「又は」及び「または」ではなく、内包的な意味の「又は」及び「または」を意味するものとみなされる。つまり、特に意味が特定されておらず、文脈上明確ではない場合、『XはA又はBを利用する」は、自然な内包的置換のうち1つを意味するものとする。つまり、XがAを利用したり;XがBを利用したり;又はXがA及びBの両方を利用する場合、『XはA又はBを利用する」は、これらのいずれにも当てはまるとすることができる。また、本明細書における「及び/又は」という用語は、取り挙げられた複数の関連アイテムのうち、1つ以上のアイテムの可能なすべての組み合わせを指し、含むものとする。なお、「かつ/もしくは」についても同様に解釈する。
また、述語としての「含む(含める)」及び/又は修飾語としての「含む(含める)」という用語は、当該特徴及び/又は構成要素が存在することを意味するが、1つ以上の他のさらなる特徴、構成要素及び/又はこれらのグループの存在又は追加を排除しないものと理解こととする。また、特に数が特定されていない場合や、単数の形を示すことが文脈上明確でない場合、本明細書と請求範囲において単数は、一般的に「1つ又はそれ以上」を意味するものと解釈されたい。
【0025】
そして、「A又はBのうち少なくとも1つ」という用語については、「Aだけを含む場合」、「Bだけを含む場合」、「AとBの組み合わせの場合」を意味するものと解釈されたい。
【0026】
ある構成要素が他の構成要素に「つがって」いたり「連結されて」いたり、「接続して」いると記載された場合は、当該他の構成要素に直接つながっていたり、連結されていたり又は接続していることもあり得るが、その間に他の構成要素が介在することもあり得ると解釈されたい。一方、ある構成要素が他の構成要素に「直接つながって」いたり、「直接連結されていたり」、「直接接続して」いると記述されている場合は、その間に他の構成要素が存在しないと解釈されたい。
【0027】
以下の説明で用いられる構成要素に係る接尾語の「モジュール」及び「部」は、明細書作成を容易にするためだけの目的で付されたり混用されているものであり、これらの接尾語自体がそれぞれ異なる特定の意味や役割を持つわけではない。
【0028】
本開示により得られる効果は、前述の効果に限定されるものではなく、本開示が属する技術分野における通常の知識を持つ者は、以下の記載内容に基づき、前述の効果以外の効果についても明確に理解できる。
【0029】
本開示における技術的課題は、前述の技術的課題に限定されるものではなく、当業者は以下の記載内容に基づき、前述の技術的課題以外の課題についても明確に理解できる。
【0030】
本開示の目的及び効果、そしてそれらを達成するための技術的構成は、添付の図面とともに詳しく後述する実施例を参照すれば明確になる。本開示の説明において、公知の機能又は構成に関する具体的な説明が、本開示の要旨を不明確にする可能性があると判断される場合は、その詳しい説明を省略する。そして後述の用語は、本開示における機能を考慮して定義された用語であり、これは利用者や運用者の意図又は慣例等によって変わることがあり得る。
【0031】
しかし本開示は、以下に開示される実施例によって限定されるものではなく、多様な形で具現化されることが可能である。ただし、これらの実施例は、本開示を完全なものにし、本開示が属する技術分野における通常の知識を持つ者に開示の範囲を完全に理解させるために提供されるものであり、本開示は、請求項の範囲によって定義される。従って、その定義は、本明細書全般において記載されている内容に基づき決められるべきである。
【0032】
図1は、本開示の複数の実施例におけるデータ処理を行うためのシステムを示す図面である。
【0033】
図1を参照すると、本開示の複数の実施例におけるデータ処理を行うためのシステムは、メインサーバー100、複数のサブサーバー200a、200b、…、200N、外部機器300及びネットワーク400を含むことが可能である。ただし、上述の構成要素は、システムを実装するに当たり、必須のものではなく、システムに含まれる構成要素は、上述の構成要素より多い場合も、少ない場合もある。
【0034】
まず、本開示の複数の実施例におけるメインサーバー100は、データ処理を行うための装置になり得る。例えば、メインサーバー100は、複数のサブサーバーを利用してデータ処理を行う装置になり得る。メインサーバー100に係る具体説明は、図2の説明で後述する。
【0035】
図2は、本開示の複数の実施例におけるデータ処理を行うためのサーバーのブロック構成図である。図2に示すメインサーバー100の構成は、簡略化された例示に過ぎない。本開示の一実施例において、メインサーバー100には、メインサーバー100のコンピューティング環境を実装するための他の構成が含まれることが可能であり、開示されている構成のうち一部だけでメインサーバー100を構成することも可能である。
【0036】
図2によると、メインサーバー100は、プロセッサー110、メモリー130及びネットワーク部150を含むことができる。
【0037】
プロセッサー110は、1つ以上のコアで構成されることが可能であり、メインサーバー100の中央処理装置(CPU:central processing unit)、汎用グラフィック処理装置(GPGPU:general purpose graphics processing unit)、テンサー処理装置(TPU: tensor processing unit)等のデータ処理に係る動作を行うためのプロセッサーを含むことが可能である。
【0038】
プロセッサー110は、通常、メインサーバー100の全般的な動作を制御することが可能である。プロセッサー110は、メインサーバー100に含まれている構成要素を通じて入力又は出力される信号、データ、情報等を処理したり、メモリー130に保存されている応用プログラムを実行させることにより、ユーザーに適切な情報又は機能を提供又は処理することができる。
【0039】
また、プロセッサー110は、メモリー130に保存されている応用プログラムを実行させるために、メインサーバー100の構成要素のうち、少なくとも一部を制御することができる。さらに、プロセッサー110は、応用プログラムの実行のために、メインサーバー100に含まれている構成要素のうち、少なくとも2つ以上を組み合わせて動作させることができる。
【0040】
一方、プロセッサー110は、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nの中から、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nの各々の現在の状態に基づき、第1サブサーバーとして、例えば、サブサーバー200aを選択することが可能である。
【0041】
例えば、プロセッサー110は、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nの中から、遊休状態にあると認識されるサブサーバーを、第1サブサーバーとして選択することが可能である。遊休状態とは、次に実行する命令と作業を待っている間に、他の作業を行わずに待機している状態になり得る。また、遊休状態は、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nにおいて、実行するタスク(task)がない状態になり得る。また、プロセッサー110は、遊休状態にあると認識されるサブサーバーが2つ以上の場合、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nの各々に指定されている順番に基づき、第1サブサーバーを選択することが可能である。
【0042】
他の例を上げると、プロセッサー110は、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nの中に、遊休状態にあると認識されるサブサーバーがない場合、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nの中から、現在の作業状態に基づき、第1サブサーバーを選択することが可能である。具体的に、プロセッサー110は、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nの中から、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nの各々のタスク(task)が完了すると予想される時点に基づき、第1サブサーバーを選択することが可能である。従って、プロセッサー110は、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nの中から、タスクが完了すると予想される時点が最も早いサブサーバーを、第1サブサーバーとして選択することが可能である。
【0043】
他の例を挙げると、プロセッサー110は、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nの中に、遊休状態にあると認識されるサブサーバーがない場合、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nの中から、遊休状態にあると認識されるサブサーバーを見出すまで待機することが可能である。
【0044】
プロセッサー110は、複数のデータの中から、第1データを上記第1サブサーバーに伝送することが可能である。なお、プロセッサー110は、第1サブサーバーから、第1データを予め設定された第1電子文書の形態に変換した第1変換データ、を受信することが可能である。
【0045】
第1電子文書は、テキストエディタ、ワードプロセッサー等のプログラムによって作成された文書になり得る。従って、第1電子文書の形態は、テキストエディタ、ワードプロセッサー等のプログラムによって作成された文書の形態になり得る。
【0046】
複数のデータは、第2電子文書の形態で作成された原本データを含むことが可能である。第2電子文書の形態は、第1電子文書の形態と異なる形態になり得る。例えば、第2電子文書の形態は、スプレッドシートの形態になり得る。スプレッドシートは、Excel, Googleスプレッドシート等を含み、行と列が交差する表に数字や文字等を入力し、演算、統計、図表作成等の作業を行える応用プログラムになり得る。従って、スプレッドシートの形態は、行と列が交差する表の形態の空間に情報を並べておいた形態になり得る。
【0047】
一方、複数のデータは、原本データを分割した複数の分割データを含むことが可能である。
例えば、複数の分割データは、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nにおいて演算が円滑に行われるように、原本データを予め設定された容量(例えば、500メガバイト、1ギガバイト等)ごとに分けたデータになり得る。従って、プロセッサー110は、原本データを予め設定された容量ごとに分けたデータの中から、第1データを、第1サブサーバーに伝送することが可能である。
【0048】
他の例において、複数の分割データは、第2電子文書のページ情報に基づき、原本データを一定区間(例えば、1-3ページ、4-6ページ等)ごとに分けたデータになり得る。従って、プロセッサー110は、第2電子文書のページ情報に基づき、原本データを一定区間ごとに分けたデータの中から、第1データを、第1サブサーバーに伝送することが可能である。
【0049】
プロセッサー110は、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nの中から、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nの各々の現在の状態に基づき、第1サブサーバー、例えば、サブサーバー200aと異なる第2サブサーバー、例えば、サブサーバー200bを選択することが可能である。
【0050】
例えば、プロセッサー110は、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nの中から、遊休状態にあると認識される、第1サブサーバーと異なるサブサーバーを、第2サブサーバーとして選択することが可能である。また、プロセッサー110は、遊休状態にあると認識される複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nが2つ以上の場合には、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nの各々に指定されている順番に基づき、第2サブサーバーを選択することが可能である。
【0051】
他の例を挙げると、プロセッサー110は、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nの中に、遊休状態にあると認識されるサブサーバーがない場合、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nの中から、現在の作業状態に基づき、第2サブサーバーを選択することが可能である。具体的に、プロセッサー110は、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nの中から、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nの各々のタスク(task)が完了すると予想される時点に基づき、第2サブサーバーを選択することが可能である。従って、プロセッサー110は、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nの中から、タスクが完了すると予想される時点が最も早いサブサーバーを、第2サブサーバーとして選択することが可能である。
【0052】
さらに他の例を挙げると、プロセッサー110は、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nの中に、遊休状態にあると認識されるサブサーバーがない場合、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nの中から、遊休状態にあると認識されるサブサーバーを見出すまで待機することが可能である。
【0053】
プロセッサー110は、複数のデータの中から、第1データと異なる第2データを、第2サブサーバーに伝送することが可能である。なお、プロセッサー110は、第2サブサーバーから、第2データを予め設定された第1電子文書の形態に変換した第2変換データを、受信することが可能である。
【0054】
プロセッサー110は、第1変換データと第2変換データとを結合した結合データを生成することが可能である。例えば、プロセッサー110は、第1変換データと第2変換データとを、予め設定された結合順序にしたがって結合した、結合データを生成することが可能である。予め設定された結合順序は、第1データと第2データの優先順位に基づき決められた順番になり得る。本開示の複数の実施例によると、優先順位は、第2電子文書の形態で作成された原本データに対し、第2電子文書のページ情報に基づいて順次に決められた順番になり得る。例えば、第1データが原本データにおける1ー3ページの区間であり、第2データが原本データにおける4ー6ページの区間である場合、プロセッサー110は、第1データの順位を1番に、第2データの順位を2番にし、第1変換データの次に、第2変換データを結合することで、結合データを生成することが可能である。
【0055】
メモリー130は、プロセッサー110が生成又は決定した任意の形態の情報や、ネットワーク部150から受信した任意の形態の情報を保存することができる。例えば、メモリー130は、1つ以上の原本データ、プロセッサー110において原本データを分割した複数の分割データ、1つ以上の変換データ、1つ以上の結合データ等を保存することが可能である。また、メモリー130に、データ処理に関するプログラムが保存されていることが可能である。例えば、メモリー130は、スプレッドシート、テキストエディタ、ワードプロセッサー等を保存することが可能である。
【0056】
メモリー130は、フラッシュメモリータイプ(flash memory type)、ハードディスクタイプ(hard disk type)、マルチメディアカードマイクロタイプ(multimedia card micro type)、カードタイプのメモリー(例えば、SD又はxDメモリー等)、ラム(Random Access Memory、RAM)、SRAM (Static Random Access Memory)、ロム(Read-Only Memory、ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、PROM(Programmable Read-Only Memory)、磁気メモリー、磁気ディスク、光ディスクのうち、少なくとも1つのタイプの保存媒体を含むことができる。
【0057】
ネットワーク部150は、任意の形態のデータや信号等を送受信できる任意の有無線通信ネットワークを含むことが可能である。例えば、ネットワーク部150は、プロセッサー110により生成された結合データを、外部機器300に伝送できる。つまり、プロセッサー110は、結合データを外部機器300に伝送するようにネットワーク部150を制御できる。
【0058】
図1に戻ると、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nは、メインサーバー100との通信のためのメカニズムを持つシステムにおける任意の形態の複数のノードを意味することが可能である。また、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nは、データ処理を行うための装置になり得る。例えば、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nは、メインサーバー100から受信したデータの処理を行う装置になり得る。
【0059】
複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nの各々は、プロセッサー、メモリー及びネットワーク部を含むことが可能である。しかし、これに限らず、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nは、各々のコンピューティング環境を実装するための他の構成を含むことが可能であり、開示されている構成のうち一部だけで複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nの各々を構成することも可能である。
【0060】
サブサーバーのプロセッサーは、1つ以上のコアで構成することが可能であり、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nの各々の中央処理装置(CPU:central processing unit)、汎用グラフィック処理装置(GPGPU:general purpose graphics processing unit)、テンサー処理装置(TPU: tensor processing unit)等のデータ処理に係る動作を行うためのプロセッサーを含むことが可能である。
【0061】
サブサーバーのプロセッサーは、通常、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nの各々の全般的な動作を制御できる。プロセッサーは、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nの各々に含まれている構成要素を通じて入力又は出力される信号、データ、情報等を処理したり、メモリーに保存されている応用プログラムを実行させることで、ユーザーに適切な情報又は機能を提供又は処理することができる。
【0062】
また、サブサーバーのプロセッサーは、メモリーに保存されている応用プログラムを実行させるために、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nの各々の構成要素のうち、少なくとも一部を制御することができる。さらに、プロセッサーは、応用プログラムの実行のために、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nの各々に含まれている構成要素のうち、少なくとも2つ以上を組み合わせて動作させることができる。
【0063】
一方、サブサーバーのプロセッサーは、メインサーバー100から、データを、サブサーバーのネットワーク部を通して受信できる。サブサーバーのプロセッサーは、受信したデータを、予め設定された第1電子文書の形態に変換することが可能である。データは、スプレッドシートの形態である第2電子文書の形態になり得る。予め設定された第1電子文書の形態は、メインサーバー100において決められた文章の形態になり得る。
【0064】
つまり、サブサーバーのプロセッサーは、第2電子文書の形態のデータ(例えば、原本データ、複数の分割データ等)を、予め設定された第1電子文書の形態に変換した変換データを生成することが可能である。例えば、サブサーバーのプロセッサーは、変換規則リストを通じて変換データを生成することが可能である。従って、サブサーバーのプロセッサーは、第2電子文書の形態のデータを構成する要素を抽出し、変換規則リストを利用して、第2電子文書の形態のデータの各要素を、それに相応する予め設定された第1電子文書の要素に変換することで、変換データを生成することが可能である。
【0065】
例えば、第1サブサーバーのプロセッサーは、メインサーバー100から、第1データを、第1サブサーバーのネットワーク部を通して受信し、受信した第1データを、予め設定された第1電子文書の形態に変換し、第1変換データを生成することが可能である。
【0066】
他の例において、第2サブサーバーのプロセッサーは、メインサーバー100から、第2データを、第2サブサーバーのネットワーク部を通して受信し、受信した第2データを、予め設定された第1電子文書の形態に変換し、第2変換データを生成することが可能である。
【0067】
サブサーバーのメモリーは、サブサーバーのプロセッサーにおいて生成又は決定された任意の形態の情報や、サブサーバーのネットワーク部から受信した任意の形態の情報を保存することができる。例えば、サブサーバーのメモリーは、メインサーバー100から受信したデータ、データを変換して生成した変換データ等を保存することが可能である。また、サブサーバーのメモリーには、データ処理に係るプログラムが保存されていることが可能である。例えば、メモリー130は、スプレッドシート、テキストエディタ、ワードプロセッサー、変換規則リスト等を保存することが可能である。
【0068】
サブサーバーのメモリーは、フラッシュメモリータイプ、ハードディスクタイプ、マルチメディアカードマイクロタイプ、カードタイプのメモリー(例えばSDまたはxDメモリー等)、ラム、SRAM(Static Random Access Memory)、ロム、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、PROM(Programmable Read-Only Memory)、磁気メモリー、磁気ディスク、光ディスクのうち、少なくとも1つのタイプの保存媒体を含むことができる。
【0069】
サブサーバーのネットワーク部は、任意の形態のデータや信号等を送受信できる任意の有無線通信ネットワークを含むことが可能である。例えば、サブサーバーのネットワーク部は、サブサーバーのプロセッサーによって生成された変換データを、メインサーバー100に伝送できる。つまり、サブサーバーのプロセッサーは、変換データをメインサーバー100に伝送するように、サブサーバーのネットワーク部を制御できる。
【0070】
例えば、第1サブサーバーのプロセッサーは、生成した第1変換データをメインサーバー100に伝送するように、第1サブサーバーのネットワーク部を制御できる。
【0071】
他の例において、第2サブサーバーのプロセッサーは、生成した第2変換データをメインサーバー100に伝送するように、第2サブサーバーのネットワーク部を制御できる。
【0072】
外部機器300は、メインサーバー100や複数のサブサーバー200a、200b、…、200N等との通信のためのメカニズムを持つシステムにおける任意の形態の複数のノードを意味することが可能である。例えば、外部機器300は、モバイル端末、スマートフォン等を含むユーザー端末になり得る。外部機器300は、メインサーバー100から結合データを受信することが可能である。
【0073】
ネットワーク400は、任意の形態のデータや信号等を送受信できる任意の有無線通信ネットワークを含むことが可能である。具体的に、ネットワーク400は、メインサーバー100、複数のサブサーバー200a、200b、…、200N及び外部機器300が、互いにデータおよび信号等を送受信できる有無線通信ネットワークを含むことが可能である。
【0074】
一方、データ処理を行うためのシステムにおいて、メインサーバー100を利用してデータ処理を行う具体的なプロセスについては、図3及び図4を用いて後述する。
【0075】
図3及び図4は、本開示の複数の実施例において、メインサーバーを通じてデータ処理を行う過程を説明するためのフローチャートである。
【0076】
図3によると、メインサーバー100のプロセッサー110は、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nの中から、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nの各々の現在の状態に基づき、第1サブサーバー、例えば、サブサーバー200aを選択することが可能である(S110)。
【0077】
具体的に、プロセッサー110は、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nの中から、遊休状態にあると認識されるサブサーバーを、第1サブサーバーとして選択することが可能である。
例えば、プロセッサー110は、遊休状態にあると認識される複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nが2つ以上の場合には、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nの各々に指定されている順番に基づき、第1サブサーバーを選択することが可能である。
【0078】
他の例において、プロセッサー110は、遊休状態にあると認識される複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nが2つ以上の場合には、遊休状態にあると認識される複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nの中から、ランダム(random)で、第1サブサーバーを選択することが可能である。ただし、第1サブサーバーを選択する方法は、上述の方法に限られず、多様な方法で第1サブサーバーを選択することが可能である。
【0079】
メインサーバー100のプロセッサー110は、複数のデータの中から、第1データを第1サブサーバーに伝送することが可能である(S120)。なお、メインサーバー100のプロセッサー110は、第1サブサーバーから、第1データを予め設定された第1電子文書の形態に変換した第1変換データを、受信することが可能である(S130)。
【0080】
具体的に、第1電子文書は、テキストエディタ、ワードプロセッサー等のプログラムによって作成された文書になり得る。従って、第1電子文書の形態は、テキストエディタ、ワードプロセッサー等のプログラムによって作成された文書の形態になり得る。
【0081】
複数のデータは、第2電子文書の形態で作成された原本データを含むことが可能である。第2電子文書の形態は、第1電子文書の形態と異なる形態になり得る。例えば、第2電子文書の形態は、スプレッドシートの形態になり得る。
【0082】
一方、複数のデータは、原本データを分割した複数の分割データを含むことが可能である。
【0083】
例えば、複数の分割データは、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nにおいて演算が円滑に行われるように、原本データを予め設定された容量(例えば、500メガバイト、1ギガバイト等)ごとに分けたデータになり得る。
【0084】
他の例において、複数の分割データは、第2電子文書のページ情報に基づき、原本データを一定区間(例えば、1-3ページ、4-6ページ等)ごとに分けたデータになり得る。
【0085】
図4によると、メインサーバー100のプロセッサー110は、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nの中から、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nの各々の現在の状態に基づき、第1サブサーバーと異なる第2サブサーバーを選択することが可能である(S140)。
【0086】
具体的に、プロセッサー110は、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nの中から、遊休状態にあると認識される、第1サブサーバーと異なるサブサーバーを、第2サブサーバーとして選択することが可能である。
例えば、プロセッサー110は、遊休状態にあると認識される複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nが2つ以上の場合には、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nの各々に指定されている順番に基づき、第2サブサーバーを選択することが可能である。
【0087】
他の例において、プロセッサー110は、遊休状態にあると認識される複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nが2つ以上の場合には、遊休状態にあると認識される複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nの中から、ランダム(random)で、第2サブサーバーを選択することが可能である。ただし、第2サブサーバーを選択する方法は、上述の方法に限られず、多様な方法で第2サブサーバーを選択することが可能である。
【0088】
メインサーバー100のプロセッサー110は、複数のデータの中から、第1データと異なる第2データを、第2サブサーバーに伝送することが可能である(S150)。
【0089】
なお、メインサーバー100のプロセッサー110は、第2サブサーバーから、第2データを予め設定された第1電子文書の形態に変換した第2変換データを、受信することが可能である(S160)。
【0090】
メインサーバー100のプロセッサー110は、第1変換データと第2変換データとを結合した結合データを生成することが可能である(S170)。
【0091】
具体的に、プロセッサー110は、第1変換データと第2変換データとを、予め設定された結合順序にしたがって結合した、結合データを生成することが可能である。例えば、予め設定された結合順序は、第1データと第2データの優先順位に基づき決められた順番になり得る。本開示の他の複数の実施例によると、優先順位は、原本データを予め設定された容量ごとに分けたときに、分けられたデータの順番に基づき、順次に決められた順位になり得る。
【0092】
図3及び図4に示す段階は、例示である。従って、本開示内容の思想の範囲を逸脱しない限り、図3及び図4に示す複数の段階の一部が省略されたり、ここに示されていない段階が追加されることが可能であることは、当業者にとって自明である。また、図3及び図4に示す構成(100乃至400)に関する具体的な内容は、図1図2の説明で記述しているもので代用することが可能である。
【0093】
図1乃至図4を用いて上述したように、メインサーバー100は、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nを利用できる。従って、メインサーバー100は、1つのプロセッサーにおいて1つのプログラムだけ実行できる応用プログラムを実行する場合、多重サーバー環境においてマルチインスタンスを実行できる。例えば、Excelプログラムは、1つのプロセッサーにおいて、1つのExcelプロセスだけを実行できる。この場合、メインサーバー100は、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nにデータをそれぞれ割り当て、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nの各々においてExcelプログラムが実行されるようにすることが可能である。従って、メインサーバー100は、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nを利用して複数のExcelプロセスを同時に実行できるため、作業速度の向上につながる。
【0094】
また、メインサーバー100は、複数のサブサーバー200a、200b、…、200Nを利用して、データを分散並列方式で処理し、データを結合して結合データを生成することで、1つのサーバーにおいてデータ処理を行う方式に比べて、外部機器300のユーザーに、より迅速に文書形態のデータを提供できる。
【0095】
図5は、本開示の実施例が具現化されることのできる例示的なコンピューティング環境に係る簡略で一般的な概略図である。
【0096】
本明細書において、本開示は、一般的にサーバーにより具現化されることが可能であると述べてきたが、本開示が1つ以上のコンピューター上で実行できるコンピューター実行可能命令及び/又はその他のプログラムモジュールと結合し、かつ/もしくは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせとして、具現化されることが可能であるということは、当業者にとって自明なことである。
【0097】
一般的に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行したり特定の抽象的なデータ類型を実装するルーティン、プログラム、コンポーネント、データ構造、その他等々を含む。また、当業者なら、本開示の方法がシングルプロセッサー又はマルチプロセッサーのコンピューターシステム、ミニコンピューター、メインフレームコンピューターはもちろん、パーソナルコンピューター、ハンドヘルド(handheld)コンピューティング装置、マイクロプロセッサーをベースとする家電製品、又はプログラム可能な家電製品、その他等々(これらは、いずれも1つ以上の関連する装置と繋がって動作することができる)をはじめとする、他のコンピューターシステムの構成によって実施されることが可能であることをよく理解できる。
【0098】
本開示において説明された実施例は、さらに、あるタスクが通信ネットワークを通じて繋がっている遠隔処理装置によって実行される、分散コンピューティング環境で実施されることができる。分散コンピューティング環境において、プログラムモジュールは、ローカルと遠隔メモリー保存装置との両方に位置することが可能である。
【0099】
コンピューターは、通常、多様なコンピューター可読媒体を含む。コンピューターによってアクセス可能な媒体は、いずれもコンピューター可読媒体になり得るが、このようなコンピューター可読媒体は、揮発性及び非揮発性媒体、一時的(transitory)及び非一時的(non-transitory)媒体、移動式及び非ー移動式媒体を含む。制限ではなく例として、コンピューター可読媒体は、コンピューター可読保存媒体及びコンピューター可読伝送媒体を含むことができる。コンピューター可読保存媒体は、コンピューター可読命令、データ構造、プログラムモジュール又はその他のデータのような情報を保存する任意の方法又は技術により実装される揮発性及び非揮発性媒体、一時的及び非一時的媒体、移動式及び非移動式媒体を含む。コンピューター可読保存媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリー又はその他のメモリー技術、CDーROM、DVD(digital versatile disc)又はその他の光ディスク保存装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク保存装置又はその他の磁気保存装置、又はコンピューターによってアクセスでき、情報を保存するために使われることのできる任意のその他の媒体を含むが、これに限定されない。
【0100】
コンピューター可読伝送媒体は、通常、搬送波(carrier wave)又はその他の伝送メカニズム(transport mechanism)のような被変調データ信号(modulated data signal)にコンピューター可読命令、データ構造、プログラムモジュール又はその他のデータ等を実装し、すべての情報伝達媒体を含む。被変調データ信号という用語は、信号の中に情報をエンコードするように、その信号の特性のうち1つ以上を設定又は変更した信号を意味する。制限ではなく例として、コンピューター可読伝送媒体は、有線ネットワーク又は直接配線接続(direct-wired connection)のような有線媒体、そして音響、RF、赤外線、その他の無線媒体のような無線媒体を含む。前述の媒体の任意の組み合わせもコンピューター可読伝送媒体の範囲に含まれるものとする。
コンピューター1102を含む本開示の多様な側面を具現化する例示的な環境1100が示されており、コンピューター1102は、処理装置1104、システムメモリー1106及びシステムバス1108を含む。システムバス1108は、システムメモリー1106(これに限定されない)をはじめとするシステムコンポーネントを、処理装置1104につなげる。処理装置1104は、多様な商用のプロセッサーのうち、いずれかのプロセッサーになり得る。デュアルプロセッサーやその他のマルチプロセッサーアーキテクチャも、処理装置1104として利用されることが可能である。
【0101】
システムバス1108は、メモリーバス、周辺装置バス、及び多様な商用のバスアーキテクチャのうち、いずれかを使用するローカルバスに、さらに相互連結できる複数の類型のバス構造のうち、いずれかになり得る。システムメモリー1106は、読み取り専用メモリー(ROM)1110やランダムアクセスメモリー(RAM)1112を含む。基本的な入出力システム(BIOS)は、ROM、EPROM、EEPROM等の非揮発性メモリー1110に保存され、このBIOSは、起動中の時等にコンピューター1102における複数の構成要素間の情報送信をサポートする基本的なルーティンを含む。RAM1112は、さらに、データをキャッシュするための静的RAM等の高速RAMを含むことができる。
【0102】
コンピューター1102は、また、内蔵型ハードディスクドライブ(HDD)1114(例えば、EIDE、SATA)-この内蔵型ハードディスクドライブ1114は、適切なシャシー(図示は省略)の中において外付け型の用途で構成することができる-、磁気フロッピーディスクドライブ(FDD)1116(例えば、移動式ディスケット1118から読み取ったり、それに書き込むためのものである)及び光ディスクドライブ1120(例えば、CD-ROMディスク1122を読み取ったり、DVD等のその他の高容量光媒体から読み取ったり、それに書き込むためのものである)を含む。ハードディスクドライブ1114、磁気ディスクドライブ1116及び光ディスクドライブ1120は、それぞれハードディスクドライブインターフェース1124、磁気ディスクドライブインターフェース1126及び光ドライブインターフェース1128によってシステムバス1108に繋がることができる。外付け型ドライブの実装のためのインターフェース1124は、例えば、USB(Universal Serial Bus)やIEEE 1394インターフェース技術のうち、少なくとも1つ又はその両方を含む。
【0103】
これらのドライブ及びこれらに係るコンピューター可読媒体は、データ、データ構造、コンピューターで実行可能な命令、その他等々に対する非揮発性保存を提供する。コンピューター1102の場合、ドライブ及び媒体は、任意のデータを適切なデジタル形式に保存することに対応する。前述のコンピューター可読保存媒体に係る説明において、HDD、移動式磁気ディスク及びCD又はDVD等の移動式光媒体について触れているが、当業者なら、ジップドライブ(zip drive)、磁気カセット、フラッシュメモリーカード、カートリッジ、その他等々のコンピューターにより読み取り可能な他の類型の保存媒体も、例示的な運営環境において使うことができ、さらに、このような媒体のうち任意のある媒体が、本開示の方法を実行するためのコンピューターで実行可能な命令を含むことができることは自明である。
【0104】
運営システム1130、1つ以上のアプリケーションプログラム1132、その他のプログラムモジュール1134及びプログラムデータ1136をはじめとする多数のプログラムモジュールを、ドライブ及びRAM1112に保存することができる。運営システム、アプリケーション、モジュール及び/又はデータの全部又はその一部分も、RAM1112にキャッシュされることが可能である。本開示が商業的に利用可能な様々な運営システム又は複数の運営システムの組み合わせにより実装されることが可能であることは自明である。
【0105】
ユーザーは、1つ以上の有線・無線の入力装置、例えば、キーボード1138及びマウス1140等のポインティング装置を通じて、コンピューター1102に命令及び情報を入力することができる。その他の入力装置(図示は省略)としては、マイク、IRリモコン、ジョイスティック、ゲームパッド、スタイラスペン、タッチスクリーン、その他等々があり得る。これら及びその他の入力装置は、システムバス1108に繋がっている入力装置インターフェース1142を介して処理装置1104に繋がることがよくあるが、並列ポート、IEEE 1394直列ポート、ゲームポート、USBポート、IRインターフェース、その他等々のその他のインターフェースによって繋がることができる。
【0106】
モニター1144又は他の類型のディスプレイ装置も、ビデオアダプター1146等のインターフェースを通じてシステムバス1108に繋がる。モニター1144に加えて、コンピューターは、一般的にスピーカー、プリンター、その他等々のその他の周辺出力装置(図示は省略)を含む。
【0107】
コンピューター1102は、有線及び/又は無線通信による、(複数の)遠隔コンピューター1148等の1つ以上の遠隔コンピューターへの論理的接続を利用し、ネットワーク化された環境で動作することができる。(複数の)遠隔コンピューター1148は、ワークステーション、コンピューティングディバイスコンピューター、ルーター、パーソナルコンピューター、携帯用コンピューター、マイクロプロセッサーベースの娯楽機器、ピア装置又はその他の通常のネットワークノードになることが可能であり、一般的にコンピューター1102に関連付けて述べられた構成要素のうち、多数又はその全部を含むが、簡略化のために、メモリー保存装置1150のみ図示されている。図示されている論理的接続は、近距離通信網(LAN)1152及び/又は、より大きいネットワーク、例えば、遠距離通信網(WAN)1154への有線又は無線の接続を含む。このようなLAN及びWANのネットワーキング環境は、オフィスや会社では一般的なものであり、イントラネット等の全社的コンピューターネットワーク(enterprise-wide computer network)を容易にし、これらはすべて世界中のコンピューターネットワーク、例えば、インターネットに繋がることができる。
【0108】
LANネットワーキング環境で使われるとき、コンピューター1102は、有線及び/又は無線通信ネットワークインターフェース、又は、アダプター1156を通じてローカルネットワーク1152に繋がる。アダプター1156は、LAN1152への有線又は無線通信を容易にすることができ、このLAN1152は、無線アダプター1156と通信するために設置されている無線アクセスポイントを含む。
【0109】
WANネットワーキング環境で使われるとき、コンピューター1102は、モデム1158を含むことができたり、WAN1154上の通信コンピューティングディバイス に繋がったり、又はインターネットを通じる等、WAN1154を通じて通信を設定するその他の手段を持つ。内蔵型又は外付け型、そして、有線又は無線装置になり得るモデム1158は、直列ポートインターフェース1142を通じて、システムバス1108に繋がる。ネットワーク化された環境において、コンピューター1102に関連付けて説明されているプログラムモジュール又はその一部分を、遠隔メモリー保存装置1150に保存することが可能である。図示されたネットワーク接続は例示的なものであり、複数のコンピューター間で通信リンクを設定する他の手段が使われることができるということは自明である。
【0110】
コンピューター1102は、無線通信で配置されて動作する任意の無線装置又はユニット、例えば、プリンター、スキャナー、デスクトップ及び/又は携帯用コンピューター、PDA(personal data assistant)、通信衛星、無線で検出可能なタグに係る任意の装備又は場所及び電話と通信する動作をする。これは、少なくとも、Wi-Fi及びブルートゥース(登録商標)無線技術を含む。従って、通信は、従来のネットワークのように、予め定義された構造であったり、単純には少なくとも2つの装置間のアドホック通信(ad hoc communication)になり得る。
【0111】
Wi-Fi(Wireless Fidelity)は、有線で繋がっていなくても、インターネット等への接続を可能にする。Wi-Fiは、このような装置、例えば、コンピューターが室内及び室外で、つまり基地局の通話圏内のどこからでも、データを送受信できるようにする、セル電話のような無線技術である。Wi-Fiネットワークは、安全で信頼性があり、高速の無線接続を提供するためにIEEE 802.11(a、b、g、その他)という無線技術を使う。コンピューターを互いに、インターネット及び有線ネットワーク(IEEE 802.3又はイーサネットを使う)に接続させるために、Wi-Fiを利用することができる。Wi-Fiネットワークは、非認可2.4や5GHzの無線帯域において、例えば、11Mbps(802.11a)又は54Mbps(802.11b)のデータレートで動作したり、両帯域(デュアルバンド)を含む製品において動作することができる。
【0112】
本開示の技術分野における通常の知識を持つ者は、情報及び信号が任意の多様な異なる技術及び手法を利用して示されることができることを理解できる。例えば、上記の説明において参照できるデータ、指示、命令、情報、信号、ビット、シンボル及びチップを、電圧、電流、電磁気波、磁場または粒子、光学場または粒子、またはこれらの任意の組み合わせを通じて示すことが可能である。
【0113】
本開示の技術分野において通常の知識を持つ者は、ここに開示された実施例に係る説明で取り挙げられた多様な例示的な論理ブロック、モジュール、プロセッサー、手段、回路及びアルゴリズム段階を、電子ハードウェア、(利便性のために、ここでは「ソフトウェア」と称される)多様な形のプログラム又は、設計コード、又はこれらすべての結合を通じて実装できることを理解できる。ハードウェア及びソフトウェアのこのような相互互換性を明確に説明するために、多様な例示的なコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、及び段階について、これらの機能に着目して上記で一般的に説明した。このような機能がハードウェアやソフトウェアとして実装されるかどうかは、特定のアプリケーション及び全体システムに対して加えられる設計上の制限によって決まる。本開示の技術分野において通常の知識を持つ者は、個々の特定のアプリケーションについて多様な方法で説明された機能を実現することができるが、このような実現の決定を、本開示の範囲を逸脱するものと解釈すべきではない。
【0114】
ここに示された多様な実施例は、方法、装置、又は標準プログラミング及び/又はエンジニアリング技術を使った製造物品(article)を通じて実現できる。用語「製造物品」は、任意のコンピューターで読み取り可能な装置からアクセス可能なコンピュータープログラム、キャリアー、又は媒体(media)を含む。例えば、コンピューターで読み取り可能な保存媒体は、磁気保存装置(例えば、ハードディスク、フロッピーディスク、磁気ストリップ等)、光学ディスク(例えば、CD、DVD等)、スマートカード及びフラッシュメモリー装置(例えば、EEPROM、カード、スティック、キードライブ等)を含むが、これらに限定されるわけではない。また、ここに示されている多様は保存媒体は、情報を保存するための1つ以上の装置及び/又は他の機械可読媒体を含む。
【0115】
ここに示されたプロセスにおける複数の段階の特定の順番又は階層構造は、例示的なアプローチの一例であることを理解されたい。設計上の優先順位に基づき、本開示の範囲内で、プロセスにおける段階の特定の順番又は階層構造が再配列されることができることを理解されたい。添付の方法請求項は、サンプルとしての順番で、多様な段階のエレメントを提供するが、示された特定の順番又は階層構造に限定されることを意味するわけではない。
【0116】
ここに示された実施例に関する説明は、任意の本開示の技術分野において通常の知識を持つ者が、本開示を利用したり又は実施できるように提供される。このような実施例に対する多様な変形は、本開示の技術分野において通常の知識を持つ者には明確に理解できるものであり、ここに定義された一般的な原理は、本開示の範囲を逸脱することなく他の実施例に適用されることが可能である。従って、本開示はここに示す実施例によって限定されるものではなく、ここに示す原理及び新規な特徴と一貫する最広義の範囲で解釈されるべきである。
【0117】
本発明は、以下に記載された政府支援課題の一環として行われたものである。
【0118】
課題固有番号;1415169086
(機関)詳細課題番号:20008795
省庁名:産業通商資源部
研究管理専門機関:韓国産業技術評価管理院
研究事業名:知識サービス産業核心技術開発-製造サービス融合
研究課題名:製造現場に特化した音声認識適用のためのノイズ除去技術搭載スマートディバイスおよび人工知能バーチャル秘書サービス開発
寄与率:100%
主管機関:(株)ミソ情報技術
参加機関:(株)ビーアイマトリックス
研究期間:2020.05.01~2022.12.31
図1
図2
図3
図4
図5