(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023007697
(43)【公開日】2023-01-19
(54)【発明の名称】砂杭造成装置
(51)【国際特許分類】
E02D 3/10 20060101AFI20230112BHJP
【FI】
E02D3/10
E02D3/10 104
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021110702
(22)【出願日】2021-07-02
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-07-22
(71)【出願人】
【識別番号】000222668
【氏名又は名称】東洋建設株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000172961
【氏名又は名称】あおみ建設株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】504211762
【氏名又は名称】家島建設株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001999
【氏名又は名称】弁理士法人はなぶさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】久保 滋
(72)【発明者】
【氏名】高橋 強
(72)【発明者】
【氏名】大古利 勝己
(72)【発明者】
【氏名】下村 和也
(72)【発明者】
【氏名】西妻 勇人
【テーマコード(参考)】
2D043
【Fターム(参考)】
2D043CA02
2D043CA06
2D043DB02
2D043DB05
2D043DB13
2D043DB25
2D043DB29
2D043EA01
(57)【要約】
【課題】構造が簡素化され、N値20~40程度の硬質層を含む地盤であっても、容易に掘削可能である地盤掘削刃を有する砂杭造成装置を提供する。
【解決手段】砂杭造成装置1に採用された地盤掘削刃23は、その下端が全体として側面視逆V字状を呈している。これにより、地盤掘削刃23の構造を簡素化することができ、そのうえで、地盤中のN値20~40程度の硬質層であっても、地盤掘削刃23の回転によって容易に掘削が可能となる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸周りを回転する筒状のケーシングと、該ケーシングの下側先端部に設けられる地盤掘削刃と、を備える砂杭造成装置であって、
前記地盤掘削刃は、その下端が全体として側面視逆V字状を呈することを特徴とする砂杭造成装置。
【請求項2】
前記地盤掘削刃は、左右一対の掘削刃部と、該各掘削刃部の上端が一体的に接続されるケーシング取付部と、を備え、
前記ケーシング取付部は、前記ケーシングの下端開口を横切るように、前記ケーシングの径方向に沿って延びることを特徴とする請求項1に記載の砂杭造成装置。
【請求項3】
前記左右一対の掘削刃部は、底面視にて同じ方向に沿ってそれぞれ延び、前記ケーシング取付部の長手方向に対して傾斜して延びていることを特徴とする請求項2に記載の砂杭造成装置。
【請求項4】
前記左右一対の掘削刃部の内端部は、底面視にて、前記ケーシング取付部の長手方向略中央部にて、前記ケーシングの径方向に沿ってズレた位置にそれぞれ配置されることを特徴とする請求項2または3に記載の砂杭造成装置。
【請求項5】
前記各掘削刃部は、前記ケーシング取付部から下方に向けて前記ケーシングの軸方向に対して傾斜して延び、
前記左右一対の掘削刃部は、側面視にて、前記ケーシング取付部から下方に向けて互いに交差する方向にそれぞれ延びることを特徴とする請求項2~4いずれかに記載の砂杭造成装置。
【請求項6】
前記一方の掘削刃部の下端と、前記他方の掘削刃部の下端との間の角度は、140°~160°の範囲内で適宜設定されることを特徴とする請求項2~5いずれかに記載の砂杭造成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に、静的砂杭締固め工法に使用される砂杭造成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、砂杭造成装置は、軸周りに回転することで地盤中の所定深度まで貫入される筒状のケーシングを備えている。ケーシングの下側先端には、地盤を掘削する地盤掘削刃が備えられている。そして、当該砂杭造成装置を用いた砂杭締固め工法においては、特に、回転装置によってケーシング及び地盤掘削刃を軸周りに正回転(平面視時計周り方向に回転)させ、かつ、ケーシング及び回転装置を鉛直下方へ移動させることで、地盤掘削刃により地盤を掘削しながらケーシングを地盤中の所定深度まで貫入させる工程(
図6に示す工程(2)及び(3)参照)がある。
【0003】
そこで、ケーシングの先端に設けられた地盤掘削刃として、特許文献1には、砂杭造成装置における内筒管の先端部に、周方向に沿って間隔を置いて複数配置された、地盤を穿孔する掘削刃が設けられ、各掘削刃の先方には、地盤中に介在するN値15程度以上のいわゆる硬質層等に対応する硬質層用掘削ヘッドが交換可能に取付けられていることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したように、特許文献1に記載の地盤掘削刃は、周方向に沿って間隔を置いて複数配置された掘削刃の先方に硬質層用掘削ヘッドが取り付けられて構成されており、その構造が複雑で採用は難しい。しかも、特許文献1に記載の硬質層用掘削ヘッドは、N値15程度以上の地盤に対して掘削可能としているが、N値の上限値の情報はなく、N値20~40程度の硬質層に対しては対応することが難しいと推測され、改善する必要がある。
【0006】
そして、本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、構造が簡素化され、N値20~40程度の硬質層を含む地盤であっても、容易に掘削可能である地盤掘削刃を有する砂杭造成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための手段として、請求項1の砂杭造成装置に係る発明は、軸周りを回転する筒状のケーシングと、該ケーシングの下側先端部に設けられる地盤掘削刃と、を備える砂杭造成装置であって、前記地盤掘削刃は、その下端が全体として側面視逆V字状を呈することを特徴とするものである。
請求項1の発明では、地盤掘削刃の下端が、全体として側面視逆V字状を呈しているだけであるので、その構造を簡素化することができる。また、この地盤掘削刃により、N値20~40程度の硬質層を有する地盤であっても、容易に掘削することが可能になる。
【0008】
請求項2の砂杭造成装置に係る発明は、請求項1の発明において、前記地盤掘削刃は、左右一対の掘削刃部と、該各掘削刃部の上端が一体的に接続されるケーシング取付部と、を備え、前記ケーシング取付部は、前記ケーシングの下端開口を横切るように、前記ケーシングの径方向に沿って延びることを特徴とするものである。
請求項2の発明では、地盤掘削刃は、ケーシング取付部を有するので、当該地盤掘削刃をケーシングの下側先端部に着脱自在に容易に装着することができる。
【0009】
請求項3の砂杭造成装置に係る発明は、請求項2の発明において、前記左右一対の掘削刃部は、底面視にて同じ方向に沿ってそれぞれ延び、前記ケーシング取付部の長手方向に対して傾斜して延びていることを特徴とするものである。
請求項3の発明では、地盤掘削刃をケーシングの軸周りに沿って回転させながら地盤を掘削する際、掘削土砂を、左右一対の掘削刃部の側面に沿って、ケーシングの径方向外側に向かって移動させることができる。その結果、ケーシングを地盤に貫入させる際、地盤の土粒子の入れ替え、すなわち、地盤の下層の土砂が上層の土砂に入れ替わることを抑制することができる。
【0010】
請求項4の砂杭造成装置に係る発明は、請求項2または3発明において、前記左右一対の掘削刃部の内端部は、底面視にて、前記ケーシング取付部の長手方向略中央部にて、前記ケーシングの径方向に沿ってズレた位置にそれぞれ配置されることを特徴とするものである。
請求項4の発明では、底面視にて、一対の掘削刃部がケーシング取付部の幅方向(短手方向)内に収まりつつ、ケーシング取付部の長手方向に対する一対の掘削刃部の傾斜角度を最大限大きくすることができ、地盤掘削刃を回転させながら地盤を掘削する際、掘削土砂の、ケーシングの径方向外側への移動を促進させることができる。
【0011】
請求項5の砂杭造成装置に係る発明は、請求項2~4いずれかの発明において、前記各掘削刃部は、前記ケーシング取付部から下方に向けて前記ケーシングの軸方向に対して傾斜して延び、前記左右一対の掘削刃部は、側面視にて、前記ケーシング取付部から下方に向けて互いに交差する方向にそれぞれ延びることを特徴とするものである。
請求項5の発明では、地盤掘削刃が、ケーシングの軸周りに掘削方向に回転される際、左右一対の掘削刃部による地盤への食い込みがスムーズとなる。
【0012】
請求項6の砂杭造成装置に係る発明は、請求項2~5いずれかの発明において、前記一方の掘削刃部の下端と、前記他方の掘削刃部の下端との間の角度は、140°~160°の範囲内で適宜設定されることを特徴とするものである。
請求項6の発明では、N値20~40程度の硬質層を有する地盤の掘削に対して最適である。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る砂杭造成装置では、N値20~40程度の硬質層を含む地盤であっても、容易に掘削可能である地盤掘削刃を備えている。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】
図1は、本発明の実施形態に係る砂杭造成装置であって、(a)は一方からの側面図であり、(b)は他方からの側面図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施形態に係る砂杭造成装置に採用された地盤掘削刃の断面図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施形態に係る砂杭造成装置に採用された地盤掘削刃の底面図である。
【
図4】
図4は、本発明の実施形態に係る砂杭造成装置に採用された地盤掘削刃の側面図である。
【
図5】
図5は、本発明の実施形態に係る砂杭造成装置に採用された地盤掘削刃の斜視図である。
【
図6】
図6は、本発明の実施形態に係る砂杭造成装置による砂杭造成作業手順を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を実施するための形態を
図1~
図6に基づいて詳細に説明する。
本発明の実施形態に係る砂杭造成装置1は、
図1に示すように、地盤中の所定深度まで貫入される円筒状のケーシング2と、ケーシング2を鉛直方向に昇降可能に支持する柱状のリーダ3と、リーダ3に沿って昇降し、ケーシング2を軸周りに回転させる回転装置4と、ケーシング2内に砂杭33(
図6参照)の構成材料(砂32)を送り込むホッパー5と、を含むものであり、クローラ式のベースマシン8に搭載されて、地盤上を移動自在となっている。図中、符号10で示されるものはバケットであり、図示しない巻き上げ装置によって吊り上げられ、ホッパー5を介してケーシング2の中に砂の補充を行うものである。
【0016】
図1及び
図2に示すように、ケーシング2は、円筒鋼管からなる。ケーシング2は、回転装置4の駆動により軸周りを回転する。ケーシング2の下側先端の外周面から、一対の垂下取付部14、14がそれぞれ垂設される。一対の垂下取付部14、14は互いに対向して配置される。垂下取付部14には、取付シャフト16が挿通される支持孔18が設けられる。
図5を参照して、ケーシング2の下側先端には、一対の垂下取付部14、14間に、一対の外刃20、20が互いに対向してそれぞれ設けられている。垂下取付部14と外刃20とは、ケーシング2の中心角度90°間隔で設けられている。各外刃20は、ケーシング2の周壁部の厚みよりも厚いブロック状であって、ケーシング2の下側先端から下方に向かって垂設される。各外刃20は、ケーシング2の、地盤を掘削する際の回転方向(平面視で時計周り方向)に向かって若干湾曲する形状に形成される。なお、
図1~
図4については、外刃20の図示を省略している。
【0017】
図2~
図4に示すように、ケーシング2の下側先端部には、外地盤掘削刃23が設けられている。
図2及び
図3に示すように、地盤掘削刃23は、ケーシング2の下側先端部から垂設された一対の垂下取付部14、14間に着脱自在に装着される。地盤掘削刃23は、左右一対の掘削刃部24、24と、各掘削刃部24、24の上端が一体的に接続されるケーシング取付部25と、を備えている。ケーシング取付部25は、一対の垂下取付部14、14間に沿って延びる直方体状に形成される。ケーシング取付部25には、長手方向に沿って、取付シャフト16が挿通される取付孔28が貫通されている。ケーシング取付部25は、ケーシング2の一対の垂下取付部14、14間に支持される。
【0018】
ケーシング取付部25の下面には、左右一対の掘削刃部24、24が一体的に接続される。掘削刃部24は、板状に形成される。掘削刃部24の厚みは、外刃20の厚みより相当薄く形成される。掘削刃部24は、側面視略台形状に形成される。各掘削刃部24、24は、側面視にてその長さの短い上底が一致するようにケーシング取付部25に接続される。その結果、地盤掘削刃23は、その下端が全体として側面視逆V字状を呈するようになる。言い換えれば、一方の掘削刃部24の下端と、他方の掘削刃部24の下端とは、側面視逆V字状で連続して延びている。
【0019】
一方の掘削刃部24の下端と、他方の掘削刃部24の下端との間の角度α1は、140°~160°の範囲内で適宜設定される。本実施形態では、角度α1は、略150°に設定されている。一対の掘削刃部24、24全体のケーシング2の径方向に沿う長さは、ケーシング取付部25の長手方向の長さより長く形成される。一対の掘削刃部24それぞれの外端部(長さが長い下底)は、ケーシング2の軸方向に沿って延びる。なお、掘削刃部24の下端と外端部との間の角度α2は、70°~80°の範囲内で適宜設定される。本実施形態では、角度α2は、略75°に設定されている。地盤掘削刃23をケーシング2の下側先端部に装着すると、一対の掘削刃部24の外端部それぞれと、一対の垂下取付部14、14の外面とがケーシング2の径方向に沿って略一致する。なお、各掘削刃部24、24の外端部における上端には、内側に向かって凹む凹部30、30がそれぞれ形成されている。
【0020】
図3から解るように、一対の掘削刃部24、24は、底面視にて同じ方向に沿ってそれぞれ延び、ケーシング取付部25の長手方向に対して傾斜して延びている。一対の掘削刃部24、24の内端部は、底面視にて、ケーシング取付部25の長手方向略中央部(ケーシング2の径方向中央)にて、ケーシング2の径方向に沿ってズレた位置にそれぞれ配置される。一対の掘削刃部24、24の内端部は、互いにズレて接触しており、そのズレた全体の範囲が、ケーシング取付部25の幅長に略一致している。
【0021】
一対の掘削刃部24、24は、ケーシング取付部25の幅長内に収まる範囲で、且つケーシング取付部25の長手方向に対して最大限傾斜してそれぞれ延びている。なお、各掘削刃部24のケーシング取付部25の長手方向に対する傾斜角度βは、ケーシング取付部25の幅長にも関係するが、5°~15°の範囲内で適宜設定される。本実施形態では、傾斜角度βは、略10°に設定される。
【0022】
図4から解るように、一対の掘削刃部24、24のうち一方は、ケーシング取付部25の幅長内に収まる範囲で、ケーシング取付部25の幅方向一端から他端に向かってケーシング2の軸方向に対して傾斜しつつ垂設される。一対の掘削刃部24、24のうち他方は、ケーシング取付部25の幅長内に収まる範囲で、ケーシング取付部25の幅方向他端から一端に向かってケーシング2の軸方向に対して傾斜しつつ垂設される。要する、一対の掘削刃部24、24は、側面視にて、ケーシング取付部25から下方に向けて互いに交差する方向に傾斜してそれぞれ延びる。
【0023】
一対の掘削刃部24、24の傾斜方向は、ケーシング2の正方向の回転、すなわち、一対の掘削刃部24、24にて地盤を掘削する回転方向(平面視で時計周り方向)に一致する。
図3~
図5の白抜き矢印の方向が、地盤を掘削する際のケーシング2及び地盤掘削刃23の回転方向となる。要するに、一対の掘削刃部24、24は、ケーシング取付部25の幅方向端部からケーシング2の正方向の回転方向に向かって傾斜するように形成される。なお、一対の掘削刃部24、24のケーシング2の軸方向に対する傾斜角度γは、ケーシング取付部25の幅長にも関係するが、15°~25°の範囲内で適宜設定される。本実施形態では、傾斜角度γは、略20°に設定される。
【0024】
そして、
図2を参照して、ケーシング2の下側先端部に地盤掘削刃23を取り付ける際には、ケーシング2の下側先端部に設けた一対の垂下取付部14、14間に、地盤掘削刃23のケーシング取付部25を配置して、取付シャフト16を一対の垂下取付部14、14の支持孔18に挿通すると共に、ケーシング取付部25の取付孔28に挿通することで、地盤掘削刃23のケーシング取付部25を一対の垂下取付部14、14間に支持する。
【0025】
その結果、
図2及び
図3を参照して、ケーシング取付部25は、ケーシング2の下端開口を横切るように、ケーシング2の径方向に沿って延びる。また、ケーシング2の下側先端面(下端面)と、地盤掘削刃23のケーシング取付部25との間に隙間が生じる。さらに、地盤掘削刃23の各掘削刃部24の外端部と、一対の垂下取付部14、14の外周面とが、ケーシング2の径方向に沿って略一致する。さらにまた、
図5を参照して、一対の掘削刃部24、24の最も下端と、一対の外刃20、20の最も下端とが、ケーシング2の軸方向において略一致する。
【0026】
そして、本実施形態に係る砂杭造成装置1にて、砂杭締固め作業を行う際には、
図6を参照して、ケーシング2を地盤GLの砂杭打設位置にセットし、ホッパー5からケーシング2内に砂32を投入する(工程(1))。続いて、回転装置4によってケーシング2及び地盤掘削刃23を軸周りに正回転させ、かつ、リーダ3によってケーシング2及び回転装置4を鉛直下方へと移動させることで、地盤掘削刃23により地盤を掘削しながらケーシング2を地盤中の所定深度まで貫入させる(工程(2)、(3))。続いて、回転装置4よってケーシング2を逆回転させ、かつ、リーダ3によってケーシング2及び回転装置4を鉛直上方へと移動させながら、ケーシング2の下側開口より所定量の砂32を排出する(工程(4))。
【0027】
続いて、リーダ3によってケーシング2及び回転装置4を所定長だけ下降させて、所定長所定径の締固め砂杭33を造成する(工程(5))。その後、前記工程(4)、(5)の作業を繰り返し、必要深度まで締固め砂杭33を延長する(工程(6)~(8))。最後に、リーダ3によってケーシング2及び回転装置4を鉛直上方へと移動させながら、ケーシング2の下側開口より所定量の砂32を排出しつつ、地盤中からケーシング2を引き抜き、ドレーン杭34を砂(締固め不要)(工程(9))によって造成する。
【0028】
上述した、ケーシング2の下側先端部に設けられた地盤掘削刃23による、地盤に対するケーシング2の貫入工程(上述した工程(2)、(3))において、ケーシング2及び地盤掘削刃23が回転しながら下降することで、地盤内にN値20~40程度の硬質層があったとしても、容易に掘削してケーシング2を貫入することができる。そこで、地盤掘削刃23は、その下端が全体として側面視逆V字状を呈し、一方の掘削刃部24の下端と他方の掘削刃部24の下端との間の角度α1が、例えば略150°に設定され、且つ掘削刃部24の下端と外端部との間の角度α2が、例えば略75°に設定されており、各掘削刃部24、24の剛性を確保したうえで、特に、地盤掘削刃23の、地盤に最初に触れる部位の角度α2が鋭角に設定されている。
【0029】
また、ケーシング2及び地盤掘削刃23が正方向に回転して、地盤掘削刃23にて地盤を掘削する際、地盤掘削刃23(一対の掘削刃部24、24)の外端部(角度α2が鋭角の部位)に回転力が集中することにより、一対の外刃20、20にて最初にほぐされた外側の地盤から、内側に向けて容易に掘削することが可能となる。さらに、地盤掘削刃23の一対の掘削刃部24の外端部は、ケーシング2の径方向に沿って、一対の垂下取付部14、14の外面に至るまでそれぞれ延びているので、一対の外刃20、20にて掘削された外側の地盤から内側に向けて、ケーシング2の直下のほぼ全ての範囲を一度に確実に掘削できるために、ケーシング2の貫入能力を向上させることができる。このような根拠に基づいて、地盤掘削刃23にて、N値20~40程度の硬質層であっても容易に掘削できるものと推測できる。なお、本実施形態に係る地盤掘削刃23においては、これまでの実験によれば、N値40までの硬質層において容易に掘削可能であることを確認している。
【0030】
さらに、地盤掘削刃23の左右一対の掘削刃部24、24は、底面視にて、ケーシング取付部25の長手方向に対して傾斜して延びているので(
図3参照)、掘削土砂の、ケーシング2の径方向外側への移動(
図3の黒塗り矢印の方向)を促進させることができる。しかも、左右一対の掘削刃部24、24は、側面視にて、ケーシング取付部25から下方に向けて互いに交差する方向にそれぞれ延びているので(
図4参照)、地盤掘削刃23の正方向の回転(平面視で時計周り方向)に伴って、左右一対の掘削刃部24、24が地盤に食い込み易くなる。
【0031】
以上説明したように、本実施形態に係る砂杭造成装置1では、地盤掘削刃23は、その下端が全体として側面視逆V字状を呈しているので、地盤中に介在するN値20~40程度の硬質層であっても、ケーシング2及び地盤掘削刃23の回転によって、容易に掘削が可能となる。しかも、地盤掘削刃23には、その下端が全体として側面視逆V字状を呈している構造が採用されているので、従来(特許文献1に記載の地盤掘削刃)よりもその構造を簡素化することができる。
【0032】
また、本実施形態に係る砂杭造成装置1では、地盤掘削刃23は、左右一対の掘削刃部24、24と、該各掘削刃部24、24の上端が一体的に接続されるケーシング取付部25と、を備え、ケーシング取付部25は、ケーシング2の下端開口を横切るように、ケーシング2の径方向に沿って延びている。これにより、地盤掘削刃23を、ケーシング取付部25によりケーシング2の下側先端部に容易に着脱することができる。
【0033】
さらに、本実施形態に係る砂杭造成装置1では、左右一対の掘削刃部24、24は、底面視にて同じ方向に沿ってそれぞれ延び、ケーシング取付部25の長手方向に対して傾斜して延びているので、地盤掘削刃23を回転させながら地盤を掘削する際、掘削土砂を、左右一対の掘削刃部24、24の側面に沿って、ケーシング2の径方向外側に向かって移動させることができる。
【0034】
さらにまた、本実施形態に係る砂杭造成装置1では、左右一対の掘削刃部24、24の内端部は、底面視にて、ケーシング取付部25の長手方向略中央部にて、ケーシング2の径方向に沿ってズレた位置にそれぞれ配置されるので、ケーシング取付部25の長手方向に対する一対の掘削刃部24、24の傾斜角度を最大限大きくすることができ、地盤掘削刃23を回転させながら地盤を掘削する際、掘削土砂の、ケーシング2の径方向外側への移動を促進させることができる。これにより、ケーシング2を地盤に貫入させる際、地盤の下層の土砂が上層の土砂に入れ替わることを抑制することができる。
【0035】
さらにまた、本実施形態に係る砂杭造成装置1では、各掘削刃部24、24は、ケーシング取付部25から下方に向けてケーシング2の軸方向に対して傾斜して延び、各掘削刃部24、24は、側面視にて、ケーシング取付部25から下方に向けて互いに交差する方向にそれぞれ延びる。これにより、地盤掘削刃23が軸周りに掘削する方向に回転される際、左右一対の掘削刃部24、24が地盤に食い込み易くなる。
【符号の説明】
【0036】
1 砂杭造成装置,23 地盤掘削刃,24 掘削刃部,25 ケーシング取付部
【手続補正書】
【提出日】2021-12-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸周りを回転する筒状のケーシングと、該ケーシングの下側先端部に設けられる地盤掘削刃と、を備える砂杭造成装置であって、
前記地盤掘削刃は、左右一対の掘削刃部と、該各掘削刃部の上端が一体的に接続されるケーシング取付部と、を備え、
前記掘削刃部は、側面視略台形状に形成され、当該一対の掘削刃部は、側面視にてその長さの短い上底が一致するように前記ケーシング取付部に接続されており、
前記一方の掘削刃部の下端と、前記他方の掘削刃部の下端とが、側面視逆V字状で連続して延び、
前記地盤掘削刃の最下端が、前記一対の掘削刃部の最下端と一致する態様で構成されることを特徴とする砂杭造成装置。
【請求項2】
前記ケーシングの下側先端部の外周面から一対の垂下取付部がそれぞれ垂設され、
該一対の垂下取付部間に、前記地盤掘削刃の前記ケーシング取付部が着脱自在に装着されることを特徴とする請求項1に記載の砂杭造成装置。
【請求項3】
前記左右一対の掘削刃部は、底面視にて同じ方向に沿ってそれぞれ延び、前記ケーシング取付部の長手方向に対して傾斜して延びていることを特徴とする請求項1または2に記載の砂杭造成装置。
【請求項4】
前記左右一対の掘削刃部の内端部は、底面視にて、前記ケーシング取付部の長手方向略中央部にて、前記ケーシングの径方向に沿ってズレた位置にそれぞれ配置されることを特徴とする請求項1~3いずれかに記載の砂杭造成装置。
【請求項5】
前記各掘削刃部は、前記ケーシング取付部から下方に向けて前記ケーシングの軸方向に対して傾斜して延び、
前記左右一対の掘削刃部は、側面視にて、前記ケーシング取付部から下方に向けて互いに交差する方向にそれぞれ延びることを特徴とする請求項1~4いずれかに記載の砂杭造成装置。
【請求項6】
前記一方の掘削刃部の下端と、前記他方の掘削刃部の下端との間の角度は、140°~160°の範囲内で適宜設定されることを特徴とする請求項1~5いずれかに記載の砂杭造成装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
上記課題を解決するための手段として、請求項1の砂杭造成装置に係る発明は、軸周りを回転する筒状のケーシングと、該ケーシングの下側先端部に設けられる地盤掘削刃と、を備える砂杭造成装置であって、前記地盤掘削刃は、左右一対の掘削刃部と、該各掘削刃部の上端が一体的に接続されるケーシング取付部と、を備え、前記掘削刃部は、側面視略台形状に形成され、当該一対の掘削刃部は、側面視にてその長さの短い上底が一致するように前記ケーシング取付部に接続されており、前記一方の掘削刃部の下端と、前記他方の掘削刃部の下端とが、側面視逆V字状で連続して延び、前記地盤掘削刃の最下端が、前記一対の掘削刃部の最下端と一致する態様で構成されることを特徴とするものである。
請求項1の発明では、地盤掘削刃の下端が、全体として側面視逆V字状を呈しているだけであるので、その構造を簡素化することができる。また、この地盤掘削刃により、N値20~40程度の硬質層を有する地盤であっても、容易に掘削することが可能になる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
請求項2の砂杭造成装置に係る発明は、請求項1の発明において、前記ケーシングの下側先端部の外周面から一対の垂下取付部がそれぞれ垂設され、該一対の垂下取付部間に、前記地盤掘削刃の前記ケーシング取付部が着脱自在に装着されることを特徴とするものである。
請求項2の発明では、地盤掘削刃を、ケーシングの下側先端部の外周面からそれぞれ垂設された一対の垂下取付部間に着脱自在に容易に装着することができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
請求項3の砂杭造成装置に係る発明は、請求項1または2の発明において、前記左右一対の掘削刃部は、底面視にて同じ方向に沿ってそれぞれ延び、前記ケーシング取付部の長手方向に対して傾斜して延びていることを特徴とするものである。
請求項3の発明では、地盤掘削刃をケーシングの軸周りに沿って回転させながら地盤を掘削する際、掘削土砂を、左右一対の掘削刃部の側面に沿って、ケーシングの径方向外側に向かって移動させることができる。その結果、ケーシングを地盤に貫入させる際、地盤の土粒子の入れ替え、すなわち、地盤の下層の土砂が上層の土砂に入れ替わることを抑制することができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
請求項4の砂杭造成装置に係る発明は、請求項1~3いずれかの発明において、前記左右一対の掘削刃部の内端部は、底面視にて、前記ケーシング取付部の長手方向略中央部にて、前記ケーシングの径方向に沿ってズレた位置にそれぞれ配置されることを特徴とするものである。
請求項4の発明では、底面視にて、一対の掘削刃部がケーシング取付部の幅方向(短手方向)内に収まりつつ、ケーシング取付部の長手方向に対する一対の掘削刃部の傾斜角度を最大限大きくすることができ、地盤掘削刃を回転させながら地盤を掘削する際、掘削土砂の、ケーシングの径方向外側への移動を促進させることができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
請求項5の砂杭造成装置に係る発明は、請求項1~4いずれかの発明において、前記各掘削刃部は、前記ケーシング取付部から下方に向けて前記ケーシングの軸方向に対して傾斜して延び、前記左右一対の掘削刃部は、側面視にて、前記ケーシング取付部から下方に向けて互いに交差する方向にそれぞれ延びることを特徴とするものである。
請求項5の発明では、地盤掘削刃が、ケーシングの軸周りに掘削方向に回転される際、左右一対の掘削刃部による地盤への食い込みがスムーズとなる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
請求項6の砂杭造成装置に係る発明は、請求項1~5いずれかの発明において、前記一方の掘削刃部の下端と、前記他方の掘削刃部の下端との間の角度は、140°~160°の範囲内で適宜設定されることを特徴とするものである。
請求項6の発明では、N値20~40程度の硬質層を有する地盤の掘削に対して最適である。
【手続補正書】
【提出日】2022-04-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸周りを回転する筒状のケーシングと、該ケーシングの下側先端部に設けられる地盤掘削刃と、を備える砂杭造成装置であって、
前記地盤掘削刃は、左右一対の掘削刃部と、該各掘削刃部の上端が一体的に接続されるケーシング取付部と、を備え、
前記掘削刃部は、側面視略台形状に形成され、当該一対の掘削刃部は、側面視にてその長さの短い上底が一致するように前記ケーシング取付部に接続されており、
前記一方の掘削刃部の下端と、前記他方の掘削刃部の下端とが、側面視逆V字状で連続して延び、
前記地盤掘削刃の最下端が、前記一対の掘削刃部の最下端と一致する態様で構成され、
前記ケーシングの下側先端部の外周面から一対の垂下取付部がそれぞれ垂設され、
該一対の垂下取付部間に、前記地盤掘削刃の前記ケーシング取付部が着脱自在に装着されることを特徴とする砂杭造成装置。
【請求項2】
前記左右一対の掘削刃部は、底面視にて同じ方向に沿ってそれぞれ延び、前記ケーシング取付部の長手方向に対して傾斜して延びていることを特徴とする請求項1に記載の砂杭造成装置。
【請求項3】
前記左右一対の掘削刃部の内端部は、底面視にて、前記ケーシング取付部の長手方向略中央部にて、前記ケーシングの径方向に沿ってズレた位置にそれぞれ配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の砂杭造成装置。
【請求項4】
前記各掘削刃部は、前記ケーシング取付部から下方に向けて前記ケーシングの軸方向に対して傾斜して延び、
前記左右一対の掘削刃部は、側面視にて、前記ケーシング取付部から下方に向けて互いに交差する方向にそれぞれ延びることを特徴とする請求項1~3いずれかに記載の砂杭造成装置。
【請求項5】
前記一方の掘削刃部の下端と、前記他方の掘削刃部の下端との間の角度は、140°~160°の範囲内で適宜設定されることを特徴とする請求項1~4いずれかに記載の砂杭造成装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
上記課題を解決するための手段として、請求項1の砂杭造成装置に係る発明は、軸周りを回転する筒状のケーシングと、該ケーシングの下側先端部に設けられる地盤掘削刃と、を備える砂杭造成装置であって、前記地盤掘削刃は、左右一対の掘削刃部と、該各掘削刃部の上端が一体的に接続されるケーシング取付部と、を備え、前記掘削刃部は、側面視略台形状に形成され、当該一対の掘削刃部は、側面視にてその長さの短い上底が一致するように前記ケーシング取付部に接続されており、前記一方の掘削刃部の下端と、前記他方の掘削刃部の下端とが、側面視逆V字状で連続して延び、前記地盤掘削刃の最下端が、前記一対の掘削刃部の最下端と一致する態様で構成され、前記ケーシングの下側先端部の外周面から一対の垂下取付部がそれぞれ垂設され、該一対の垂下取付部間に、前記地盤掘削刃の前記ケーシング取付部が着脱自在に装着されることを特徴とするものである。
請求項1の発明では、地盤掘削刃の下端が、全体として側面視逆V字状を呈しているだけであるので、その構造を簡素化することができる。また、この地盤掘削刃により、N値20~40程度の硬質層を有する地盤であっても、容易に掘削することが可能になる。さらに、地盤掘削刃を、ケーシングの下側先端部の外周面からそれぞれ垂設された一対の垂下取付部間に着脱自在に容易に装着することができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
請求項2の砂杭造成装置に係る発明は、請求項1の発明において、前記左右一対の掘削刃部は、底面視にて同じ方向に沿ってそれぞれ延び、前記ケーシング取付部の長手方向に対して傾斜して延びていることを特徴とするものである。
請求項2の発明では、地盤掘削刃をケーシングの軸周りに沿って回転させながら地盤を掘削する際、掘削土砂を、左右一対の掘削刃部の側面に沿って、ケーシングの径方向外側に向かって移動させることができる。その結果、ケーシングを地盤に貫入させる際、地盤の土粒子の入れ替え、すなわち、地盤の下層の土砂が上層の土砂に入れ替わることを抑制することができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
請求項3の砂杭造成装置に係る発明は、請求項1または2の発明において、前記左右一対の掘削刃部の内端部は、底面視にて、前記ケーシング取付部の長手方向略中央部にて、前記ケーシングの径方向に沿ってズレた位置にそれぞれ配置されることを特徴とするものである。
請求項3の発明では、底面視にて、一対の掘削刃部がケーシング取付部の幅方向(短手方向)内に収まりつつ、ケーシング取付部の長手方向に対する一対の掘削刃部の傾斜角度を最大限大きくすることができ、地盤掘削刃を回転させながら地盤を掘削する際、掘削土砂の、ケーシングの径方向外側への移動を促進させることができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
請求項4の砂杭造成装置に係る発明は、請求項1~3いずれかの発明において、前記各掘削刃部は、前記ケーシング取付部から下方に向けて前記ケーシングの軸方向に対して傾斜して延び、前記左右一対の掘削刃部は、側面視にて、前記ケーシング取付部から下方に向けて互いに交差する方向にそれぞれ延びることを特徴とするものである。
請求項4の発明では、地盤掘削刃が、ケーシングの軸周りに掘削方向に回転される際、左右一対の掘削刃部による地盤への食い込みがスムーズとなる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
請求項5の砂杭造成装置に係る発明は、請求項1~4いずれかの発明において、前記一方の掘削刃部の下端と、前記他方の掘削刃部の下端との間の角度は、140°~160°の範囲内で適宜設定されることを特徴とするものである。
請求項5の発明では、N値20~40程度の硬質層を有する地盤の掘削に対して最適である。