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  • 特開-水琴窟 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023077048
(43)【公開日】2023-06-05
(54)【発明の名称】水琴窟
(51)【国際特許分類】
   G10K 15/04 20060101AFI20230529BHJP
   A01G 9/02 20180101ALI20230529BHJP
【FI】
G10K15/04 301Z
A01G9/02 101F
A01G9/02 101N
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021190158
(22)【出願日】2021-11-24
(71)【出願人】
【識別番号】392031790
【氏名又は名称】株式会社小泉製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100114074
【弁理士】
【氏名又は名称】大谷 嘉一
(74)【代理人】
【識別番号】100222324
【弁理士】
【氏名又は名称】西野 千明
(72)【発明者】
【氏名】小泉 俊博
(72)【発明者】
【氏名】岩佐 真吾
【テーマコード(参考)】
2B327
【Fターム(参考)】
2B327NC02
2B327NC18
2B327ND01
2B327QB03
2B327RA14
2B327RA22
2B327RB04
(57)【要約】
【課題】水滴の落下による音の響きがよく、貯水部を他の用途と兼ねることも可能な水琴窟の提供を目的とする。
【解決手段】水滴の落下により音が発生する水琴窟であって、下部側の容器部と、水滴として水を落下させるための上部側の貯水部とを有し、前記貯水部は底部に脚部を有し、前記貯水部は前記脚部にて前記容器部の上に重ねられていることを特徴とする。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水滴の落下により音が発生する水琴窟であって、
下部側の容器部と、水滴として水を落下させるための上部側の貯水部とを有し、
前記貯水部は底部に脚部を有し、前記貯水部は前記脚部にて前記容器部の上に重ねられていることを特徴とする水琴窟。
【請求項2】
前記脚部は3本以上の複数の脚部からなり、前記容器部と貯水部との間に、所の隙間が形成されていることを特徴とする請求項1記載の水琴窟。
【請求項3】
前記貯水部は、花瓶又は植木鉢としての機能を有していることを特徴とする請求項1又は2記載の水琴窟。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は水琴窟に関し、特に居住空間や屋内等においても使用できる水琴窟に係る。
【背景技術】
【0002】
水琴窟は壺やかめ等に水滴を落下させて、その音の響きを楽しむものであり、歴史的には日本庭園の造園排水技術の1つとして使用されてきたが、現在は地上型の水琴窟も提案されている。
例えば特許文献1には、下壺とその上に下壺の開口部を塞ぐように載置した上壺からなる水琴窟を開示するが、下壺の開口部が上壺で塞がれているので音の響きが弱い。
また、上壺は水を貯めることしかできずに使用目的が限定的であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006-208760号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、水滴の落下による音の響きがよく、貯水部を他の用途と兼ねることも可能な水琴窟の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る水琴窟は、水滴の落下により音が発生する水琴窟であって、下部側の容器部と、水滴として水を落下させるための上部側の貯水部とを有し、前記貯水部は底部に脚部を有し、前記貯水部は前記脚部にて前記容器部の上に重ねられていることを特徴とする。
ここで、前記脚部は3本以上の複数の脚部からなり、前記容器部と貯水部との間に、所の隙間が形成されているのが好ましい。
このようにすると、容器部で発生した音が脚部の間に形成された空間部を介して外部に伝わり、音色の響きが大きくなる。
【0006】
本発明において、前記貯水部は、花瓶又は植木鉢としての機能を有するようにすることもできる。
例えば、貯水部を植木鉢として使用すると土壌等から水滴がゆっくりと落下し、その音の響きを楽しむことができるとともに植物の根腐れを防止することができる。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る水琴窟は地上型であり、居住空間等の屋内でも使用でき、貯水部をその脚部を介して容器等の上に重ねただけなので、メンテナンス性にも優れる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明に係る水琴窟の外観図を示す。
図2】本発明に係る水琴窟の断面図を示す。
図3】水滴が落下する状態を示す。
図4】ノズルタイプの水滴落下部を示す。
図5】貯水部を持ち上げた状態を示す。
図6】正面図を示す。
図7】背面図を示す。
図8】側面図を示す。
図9】平面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明に係る水琴窟は、下側の容器部11とその上に重ねた貯水部12とからなる。
容器部11は、上部に開口部11bと開口部の周縁部に、上側の貯水部の脚部を載置するためのドーナツ形状の上縁部11aを有している。
【0010】
貯水部12は、上部に設けた開口部12bと底部12dに設けた水滴落下部12cを有し、この底部には3本の脚部12aを設けた例になっている。
水滴落下部は、図4に示すように貯水部を植木鉢として使用した場合に、土壌等を保持しつつ、水滴が落下するようにスリット状の孔を有する弁状の水滴落下部12eでもよい。
【0011】
このように図3に示すように、貯水部12から落下してくる水滴13が容器部11の底部やそこに溜まった水に当たり、水琴窟として音が響く、この際に本発明は容器部11の上部の開口部周縁部に上縁部11aを形成し、その上に複数の脚部12aを用いて貯水部12を載置した。
これにより、貯水部12と容器部11との間に周囲に向けて開いた空間が形成されるので、音の広がりに優れている。
容器部11の材質に特に制限はないが、本発明は地上型なので金属製であると音色がよい。
【0012】
また、貯水部12は上部が開口した有底円筒状等の容器型になっているので植木鉢としても使用でき、居住空間に置き、音を楽しむことや草木を楽しむことができる。
また、デザイン性にも優れ、図6に正面図、図7に背面図、図8に側面図、図9に平面図をそれぞれ示す。
【符号の説明】
【0013】
11 容器部
12 貯水部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9