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特開2023-7706エレベータドア用連動ロープテンションゲージ
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  • 特開-エレベータドア用連動ロープテンションゲージ 図1
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  • 特開-エレベータドア用連動ロープテンションゲージ 図4B
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023007706
(43)【公開日】2023-01-19
(54)【発明の名称】エレベータドア用連動ロープテンションゲージ
(51)【国際特許分類】
   B66B 5/00 20060101AFI20230112BHJP
   B66B 13/08 20060101ALI20230112BHJP
【FI】
B66B5/00 D
B66B13/08 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021110717
(22)【出願日】2021-07-02
(71)【出願人】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】徳永 智也
【テーマコード(参考)】
3F304
3F307
【Fターム(参考)】
3F304BA11
3F307BA02
3F307CB26
3F307CB28
(57)【要約】
【課題】より優れた点検作業性でエレベータドア用連動ロープの撓み量を測定することを可能にする、エレベータドア用連動ロープテンションゲージを提供する。
【解決手段】エレベータドア用連動ロープテンションゲージ15は、把持部16と、第1棒部材20と、荷重指標22と、ばね24と、第2棒部材26と、撓み量目盛り27とを備える。第1棒部材20は、把持部16に移動可能に設けられている。ばね24は、把持部16と第1棒部材20とに接続されている。荷重指標22は、第1棒部材20に形成されている。第2棒部材26は、把持部16に固定されている。撓み量目盛り27は、第2棒部材26に形成されている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
把持部と、
前記把持部に移動可能に設けられている第1棒部材と、
前記把持部と前記第1棒部材とに接続されているばねと、
前記第1棒部材に形成されている荷重指標と、
前記把持部に固定されている第2棒部材と、
前記第2棒部材に形成されている撓み量目盛りとを備え、
前記荷重指標は、前記第1棒部材によってエレベータドア用連動ロープに印加される荷重の指標であり、
前記撓み量目盛りは、前記荷重が前記エレベータドア用連動ロープに印加されているときの前記エレベータドア用連動ロープの撓み量を示す、エレベータドア用連動ロープテンションゲージ。
【請求項2】
前記荷重指標は、荷重目盛りである、請求項1に記載のエレベータドア用連動ロープテンションゲージ。
【請求項3】
前記荷重指標は、複数の色領域または複数の模様領域である、請求項1に記載のエレベータドア用連動ロープテンションゲージ。
【請求項4】
前記第1棒部材に装着されている荷重読み取りガイド部材をさらに備える、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のエレベータドア用連動ロープテンションゲージ。
【請求項5】
前記第1棒部材に、前記エレベータドア用連動ロープを収容し得る溝が形成されている、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のエレベータドア用連動ロープテンションゲージ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、エレベータドア用連動ロープテンションゲージに関する。
【背景技術】
【0002】
特開2017-160002号公報(特許文献1)は、エレベータドア用連動ロープを開示している。具体的には、エレベータ乗り場に、一対の乗り場ドアが設置されている。かごに、かごドアが設けられている。乗り場階にかごが停止すると、一対の乗り場ドアのうちの一方の乗り場ドアがかごドアに従動して開閉するとともに、一対の乗り場ドアのうち他方の乗り場ドアは、連動ロープを介して一方の乗り場ドアの開閉動作に連動して、開閉する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-160002号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
連動ロープは、乗り場ドアの開閉動作が繰り返し行われることによって徐々に伸びる。そのため、エレベータの点検時に、連動ロープのテンションが測定されている。従来、点検作業員は、連動ロープの長手方向に垂直な方向に沿う基準荷重を連動ロープに印加する荷重印加器と、連動ロープに基準荷重が印加された際の連動ロープの撓み量を測定する定規とを持って、連動ロープのテンションを測定していた。しかし、点検作業員は、連動ロープの撓み量を測定する際に、点検作業員の一方の手で荷重印加器を持ち、点検作業員の他方の手で定規を持っているため、点検作業性が悪かった。本開示は、上記の課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、より優れた点検作業性でエレベータドア用連動ロープの撓み量を測定することを可能にする、エレベータドア用連動ロープテンションゲージを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示のエレベータドア用連動ロープテンションゲージは、把持部と、第1棒部材と、ばねと、荷重指標と、第2棒部材と、撓み量目盛りとを備える。第1棒部材は、把持部に移動可能に設けられている。ばねは、把持部と第1棒部材とに接続されている。荷重指標は、第1棒部材によってエレベータドア用連動ロープに印加される荷重の指標であり、第1棒部材に形成されている。第2棒部材は、把持部に固定されている。撓み量目盛りは、荷重がエレベータドア用連動ロープに印加されているときのエレベータドア用連動ロープの撓み量を示し、第2棒部材に形成されている。
【発明の効果】
【0006】
本開示のエレベータドア用連動ロープテンションゲージによれば、より優れた点検作業性でエレベータドア用連動ロープの撓み量を測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施の形態に係るエレベータのドア装置の概略図である。
図2】実施の形態に係るエレベータドア用連動ロープテンションゲージの概略正面図である。
図3A】実施の形態に係るエレベータドア用連動ロープテンションゲージを用いた、実施の形態に係るエレベータドア用連動ロープのテンションの測定方法の一工程を示す概略正面図である。
図3B】実施の形態に係るエレベータドア用連動ロープテンションゲージを用いた、実施の形態に係るエレベータドア用連動ロープのテンションの測定方法の一工程を示す概略側面図であり、かつ、図3AのIIIB方向からの概略側面図である。
図4A】実施の形態に係るエレベータドア用連動ロープテンションゲージを用いた、実施の形態に係るエレベータドア用連動ロープのテンションの測定方法の、図3A及び図3Bに示される工程の次の工程を示す概略正面図である。
図4B】実施の形態に係るエレベータドア用連動ロープテンションゲージを用いた、実施の形態に係るエレベータドア用連動ロープのテンションの測定方法の、図3A及び図3Bに示される工程の次の工程を示す概略側面図であり、かつ、図4AのIVB方向からの概略側面図である。
図5】実施の形態の第1変形例に係るエレベータドア用連動ロープテンションゲージの概略正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図2に示される実施の形態のエレベータドア用連動ロープテンションゲージ15は、例えば、図1に示されるエレベータドア用連動ロープ9のテンションを測定する装置である。
【0009】
図1を参照して、エレベータドアを説明する。エレベータドアは、かご側のドア装置1と乗り場側ドア装置とを含む。最初に、かご側のドア装置1について説明する。
【0010】
ドア装置1は、かごの出入口を開閉するドアパネル2a,2bと、ドア駆動装置3とを備える。ドアパネル2a,2bは、かごの出入口を開閉し得る。
【0011】
ドア駆動装置3は、ドアパネル2a,2bを開閉駆動する。ドア駆動装置3は、例えば、吊り手4a,4bと、桁5と、案内レール6と、ハンガーローラ7a,7bと、プーリ8a,8bと、エレベータドア用連動ロープ9と、連結具10a,10bと、モータ11とを含む。
【0012】
吊り手4aは、ドアパネル2aの上端に設けられている。吊り手4bは、ドアパネル2bの上端に設けられている。桁5は、かごの出入口の上縁部に設けられている。桁5の長手方向は、例えば、水平方向である。案内レール6は、桁5に配置されている。案内レール6の長手方向は、例えば、水平方向である。ハンガーローラ7aは、吊り手4aに設けられている。ハンガーローラ7bは、吊り手4bに設けられている。ハンガーローラ7a,7bは、案内レール6を転がり、案内レール6に沿って移動し得る。
【0013】
プーリ8a,8bが桁5に設けられている。プーリ8bはプーリ8aから離れて配置されており、プーリ8aとプーリ8bとの間の距離をプーリ間距離と呼ぶ。無端状(環状)のエレベータドア用連動ロープ9は、プーリ8aとプーリ8bとに巻回されている。プーリ8a,8bの少なくとも一つは移動可能であり、プーリ間距離は変更可能である。プーリ間距離を変更することによって、エレベータドア用連動ロープ9のテンションは調整され得る。連結具10aは、ドアパネル2aと、エレベータドア用連動ロープ9のうちドアパネル2a,2bに近位する部分9aとに連結されている。連結具10bは、ドアパネル2bと、エレベータドア用連動ロープ9のうちドアパネル2a,2bから遠位する部分9bとに連結されている。
【0014】
モータ11は、プーリ8aを駆動して、プーリ8aを回転させる。プーリ8aが回転すると、エレベータドア用連動ロープ9が移動する。エレベータドア用連動ロープ9の移動によって、連結具10a,10bは互いに反対方向に移動する。吊り手4a,4bは互いに反対方向に移動して、ドアパネル2a,2bは互いに反対方向に移動する。こうして、ドアパネル2a,2bは、開閉する。
【0015】
次に、乗り場側のドア装置(図示せず)について説明する。乗り場側のドア装置は、かご側のドア装置1と同様に構成されているが、以下の点で、かご側のドア装置1と異なっている。乗り場側のドア装置では、ドアパネルは、乗り場の出入口を開閉し得る。乗り場側のドア装置は、モータ11を含んでいない。かご側のドアパネル2a,2bと乗り場側のドアパネルとは、各々、係合装置(図示せず)を含む。かご側のドアパネル2a,2bの係合装置と乗り場側のドアパネルの係合装置とは、互いに係合している。そのため、乗り場側はドアパネルも、かご側のドアパネル2a,2bに連動して、乗り場の出入口を開閉する。
【0016】
図2を参照して、実施の形態のエレベータドア用連動ロープテンションゲージ15を説明する。エレベータドア用連動ロープテンションゲージ15は、把持部16と、第1棒部材20と、荷重指標22と、ばね24と、第2棒部材26と、撓み量目盛り27とを備える。エレベータドア用連動ロープテンションゲージ15は、荷重読み取りガイド部材29とをさらに備えてもよい。
【0017】
点検作業員がエレベータドア用連動ロープテンションゲージ15を用いてエレベータドア用連動ロープ9のテンションを測定する際に、点検作業員は、例えば、点検作業員の片手で、把持部16を把持する。把持部16は、前端面17を含む。前端面17に、凹部18が設けられている。
【0018】
第1棒部材20は、エレベータドア用連動ロープ9に接触し得る第1前端面20aと、第1前端面20aとは反対側の後端面20bとを含む。第1棒部材20の一部は、前端面17から突出している。第1棒部材20の一部は、第1前端面20aを含む。第1棒部材20の残部は、凹部18内にある。第1棒部材20の残部は、後端面20bを含む。第1棒部材20は、把持部16に移動可能に設けられている。具体的には、ばね24が、凹部18内に収容されている。ばね24は、把持部16と第1棒部材20(後端面20b)とに接続されている。第1棒部材20は、ばね24の付勢力によって、把持部16に対して移動可能である。第1棒部材20に、エレベータドア用連動ロープ9を収容し得る溝21が形成されている。第1棒部材20の第1前端面20aは、例えば、溝21の底面である。
【0019】
荷重指標22は、第1棒部材20に形成されている。荷重指標22は、第1棒部材20によってエレベータドア用連動ロープ9に印加される荷重の指標である。荷重指標22は、例えば、荷重目盛り23である。
【0020】
荷重読み取りガイド部材29は、第1棒部材20に装着されている。荷重読み取りガイド部材29は、第1棒部材20及び第2棒部材26の両方に装着されてもよい。荷重読み取りガイド部材29は、例えば、ゴムリングである。荷重読み取りガイド部材29は、第1棒部材20と異なる色を有してもよい。荷重読み取りガイド部材29は、把持部16の前端面17に面する第1表面29aと、第1表面29aとは反対側の第2表面29bとを含む。第2表面29bに対応する荷重指標22(例えば、荷重目盛り23)が、第1棒部材20によってエレベータドア用連動ロープ9に印加される荷重である。
【0021】
第2棒部材26は、第2前端面26aを含む。第2棒部材26の一部は、前端面17から突出している。第2棒部材26の一部は、第2前端面26aを含む。第2棒部材26の残部は、凹部18内にある。第2棒部材26は、把持部16に固定されている。第1棒部材20によってエレベータドア用連動ロープ9に荷重が印加されていないとき、第2棒部材26の第2前端面26aは、例えば、第1棒部材20の第1前端面20aに面一である。
【0022】
撓み量目盛り27は、第1棒部材20によってエレベータドア用連動ロープ9に荷重が印加されているときのエレベータドア用連動ロープ9の撓み量を示す。エレベータドア用連動ロープ9のテンションは、第1棒部材20によってエレベータドア用連動ロープ9に基準荷重が印加されたときのエレベータドア用連動ロープ9の撓み量として、測定され得る。具体的には、エレベータドア用連動ロープ9のテンションが小さいほど、第1棒部材20によってエレベータドア用連動ロープ9に基準荷重が印加されたときのエレベータドア用連動ロープ9の撓み量は大きくなる。撓み量目盛り27は、第2棒部材26に形成されている。
【0023】
図3Aから図4Bを参照して、エレベータドア用連動ロープテンションゲージ15を用いた、実施の形態のエレベータドア用連動ロープ9のテンションの測定方法を説明する。
【0024】
図3A及び図3Bを参照して、点検作業員は、把持部16を、例えば点検作業員の片手で、把持する。点検作業員は、第1棒部材20の第1前端面20aを、エレベータドア用連動ロープ9に接触させる。第1棒部材20を用いてエレベータドア用連動ロープ9に荷重が印加されていない。第2棒部材26は、エレベータドア用連動ロープ9から離れている。第2棒部材26の第2前端面26aは、例えば、第1棒部材20の第1前端面20aに面一であり、エレベータドア用連動ロープ9の表面に面一である。エレベータドア用連動ロープ9は、溝21内に収容されている。
【0025】
図4A及び図4Bを参照して、点検作業員は、第1棒部材20をエレベータドア用連動ロープ9に押しつけて、第1棒部材20によってエレベータドア用連動ロープ9に基準荷重(例えば、10N)を印加する。具体的には、点検作業員は、荷重読み取りガイド部材29の第2表面29bが基準荷重の荷重指標22(例えば、荷重目盛り23)に一致するまで、第1棒部材20をエレベータドア用連動ロープ9に押し込む。こうして、基準荷重が、エレベータドア用連動ロープ9に印加される。点検作業員は、基準荷重がエレベータドア用連動ロープ9に印加されたときの撓み量目盛り27を読む。エレベータドア用連動ロープ9のテンションは、基準荷重がエレベータドア用連動ロープ9に印加されたときのエレベータドア用連動ロープ9の撓み量として測定される。
【0026】
基準荷重がエレベータドア用連動ロープ9に印加されたときのエレベータドア用連動ロープ9の撓み量が目標範囲外であるとき、基準荷重がエレベータドア用連動ロープ9に印加されたときのエレベータドア用連動ロープ9の撓み量が目標範囲内となるように、点検作業員は、プーリ8a,8bの少なくとも一つを移動させて、プーリ間距離を調整する。例えば、基準荷重がエレベータドア用連動ロープ9に印加されたときのエレベータドア用連動ロープ9の撓み量が目標範囲を超えている場合、点検作業員は、プーリ8bを移動させて、プーリ間距離を増加させる。こうして、点検作業員は、基準荷重がエレベータドア用連動ロープ9に印加されたときのエレベータドア用連動ロープ9の撓み量が目標範囲内となるまでプーリ間距離を調整して、エレベータドア用連動ロープ9のテンションを増加させる。
【0027】
図5を参照して、本実施の形態の第1変形例のエレベータドア用連動ロープテンションゲージ15を説明する。第1変形例では、荷重指標22は、複数の色領域(例えば、第1色領域31及び第2色領域32)である。複数の色領域は、互いに異なる色を有している。例えば、荷重指標22は、第1色領域31と、第2色領域32とを含む。第1色領域31と第2色領域32との間の境界33が、基準荷重の指標である。点検作業員は、荷重読み取りガイド部材29の第2表面29bが第1色領域31と第2色領域32との間の境界33に一致するまで、第1棒部材20をエレベータドア用連動ロープ9に押しつける。こうして、基準荷重が、エレベータドア用連動ロープ9に印加される。荷重指標22は、複数の模様領域であってもよい。複数の模様領域は、互いに異なる複数の模様を有している。
【0028】
本実施の形態の第2変形例のエレベータドア用連動ロープテンションゲージ15では、荷重読み取りガイド部材29が省略されてもよい。第2変形例では、例えば、把持部16の前端面17が荷重読み取りガイドとして機能する。把持部16の前端面17に対応する荷重指標22が、エレベータドア用連動ロープ9に印加される荷重の指標である。点検作業員は、把持部16の前端面17が基準荷重の目盛りに等しくなるまで、第1棒部材20をエレベータドア用連動ロープ9に押しつける。こうして、基準荷重が、エレベータドア用連動ロープ9に印加される。
【0029】
本実施の形態のエレベータドア用連動ロープテンションゲージ15の効果を説明する。
【0030】
本実施の形態のエレベータドア用連動ロープテンションゲージ15は、把持部16と、第1棒部材20と、荷重指標22と、ばね24と、第2棒部材26と、撓み量目盛り27とを備える。第1棒部材20は、把持部16に移動可能に設けられている。ばね24は、把持部16と第1棒部材20とに接続されている。荷重指標22は、第1棒部材20によってエレベータドア用連動ロープ9に印加される荷重の指標であり、第1棒部材20に形成されている。第2棒部材26は、把持部16に固定されている。撓み量目盛り27は、荷重がエレベータドア用連動ロープ9に印加されているときのエレベータドア用連動ロープ9の撓み量を示し、第2棒部材26に形成されている。
【0031】
点検作業員は、エレベータドア用連動ロープテンションゲージ15を片手で持ちながら、エレベータドア用連動ロープ9に基準荷重を印加することと、エレベータドア用連動ロープ9に基準荷重が印加されたときのエレベータドア用連動ロープ9の撓み量を測定することとができる。エレベータドア用連動ロープテンションゲージ15によれば、より優れた点検作業性でエレベータドア用連動ロープ9の撓み量を測定することができる。
【0032】
本実施の形態のエレベータドア用連動ロープテンションゲージ15では、荷重指標22は、荷重目盛り23である。
【0033】
そのため、点検作業員は、エレベータドア用連動ロープ9に基準荷重が印加されたことを容易に認識し得る。エレベータドア用連動ロープテンションゲージ15によれば、より優れた点検作業性でエレベータドア用連動ロープ9の撓み量を測定することができる。
【0034】
本実施の形態のエレベータドア用連動ロープテンションゲージ15では、荷重指標22は、複数の色領域(例えば、第1色領域31及び第2色領域32)または複数の模様領域である。
【0035】
そのため、点検作業員は、エレベータドア用連動ロープ9に基準荷重が印加されたことを容易に認識し得る。エレベータドア用連動ロープテンションゲージ15によれば、より優れた点検作業性でエレベータドア用連動ロープ9の撓み量を測定することができる。
【0036】
本実施の形態のエレベータドア用連動ロープテンションゲージ15は、第1棒部材20に装着されている荷重読み取りガイド部材29をさらに備える。
【0037】
そのため、点検作業員は、エレベータドア用連動ロープ9に基準荷重が印加されたことを容易に認識し得る。エレベータドア用連動ロープテンションゲージ15によれば、より優れた点検作業性でエレベータドア用連動ロープ9の撓み量を測定することができる。
【0038】
本実施の形態のエレベータドア用連動ロープテンションゲージ15では、第1棒部材20に、エレベータドア用連動ロープ9を収容し得る溝21が形成されている。
【0039】
そのため、点検作業員が第1棒部材20をエレベータドア用連動ロープ9に押しつけて、エレベータドア用連動ロープ9に荷重を印加する際に、エレベータドア用連動ロープ9が第1棒部材20から外れることが防止され得る。エレベータドア用連動ロープテンションゲージ15によれば、より優れた点検作業性でエレベータドア用連動ロープ9の撓み量を測定することができる。
【0040】
今回開示された実施の形態及びその変形例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることを意図される。
【符号の説明】
【0041】
1 ドア装置、2a,2b ドアパネル、3 ドア駆動装置、4a,4b 吊り手、5 桁、6 案内レール、7a,7b ハンガーローラ、8a,8b プーリ、9 エレベータドア用連動ロープ、9a,9b 部分、10a,10b 連結具、11 モータ、15 エレベータドア用連動ロープテンションゲージ、16 把持部、17 前端面、18 凹部、20 第1棒部材、20a 第1前端面、20b 後端面、21 溝、22 荷重指標、23 荷重目盛り、24 ばね、26 第2棒部材、26a 第2前端面、27 撓み量目盛り、29 荷重読み取りガイド部材、29a 第1表面、29b 第2表面、31 第1色領域、32 第2色領域、33 境界。
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図5