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特開2023-77259タッチパネルディスプレイ用操作入力装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023077259
(43)【公開日】2023-06-05
(54)【発明の名称】タッチパネルディスプレイ用操作入力装置
(51)【国際特許分類】
   H01H 19/00 20060101AFI20230529BHJP
   H01H 36/00 20060101ALI20230529BHJP
【FI】
H01H19/00 Y
H01H36/00 J
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021190499
(22)【出願日】2021-11-24
(71)【出願人】
【識別番号】000102500
【氏名又は名称】SMK株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003694
【氏名又は名称】弁理士法人有我国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中瀬 崇行
【テーマコード(参考)】
5G046
5G219
【Fターム(参考)】
5G046AC22
5G219HT02
5G219KS07
5G219QS02
5G219RS01
5G219RS15
5G219RS37
(57)【要約】
【課題】周囲の明るさによらず、ユーザにタッチパネルディスプレイ上の操作入力装置の位置と大きさを視覚的に認識させる。
【解決手段】操作入力装置1は、タッチパネルディスプレイ100に取り付けられたホルダ90と、タッチパネルディスプレイ100からの光Lを透過させる導光部材50と、ホルダ90及び導光部材50に対して相対的に回転可能である回転円体30と、導電性材料で構成されたパッド20と、パッド20に接触するとともに、タッチパネルディスプレイ100において検出点として検出される導電性材料で構成されたピン80と、を備え、ホルダ90の外径は、回転円体30の外径よりも大きく構成され、ホルダ90と回転円体30との間には垂直方向の隙間Gが形成され、導光部材50は、タッチパネルディスプレイ100からの光Lが隙間Gから外方へ進行する方向に変化させ、回転円体30は、パッド20とピン80とともに回転するよう構成した。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチパネルディスプレイへの操作入力を可能とするタッチパネルディスプレイ用操作入力装置であって、
前記タッチパネルディスプレイの表示面に取り付けられた円環状のホルダと、
前記ホルダの内面周側と係合し、前記タッチパネルディスプレイからの光を透過させる導光部材と、
前記ホルダ及び前記導光部材に対して相対的に回転可能であり、手動操作で回転操作できる円環状の回転部材と、
前記回転部材の上に配置され、導電性材料で構成されたパッドと、
前記パッドに一端部が接触するとともに、他端部が前記タッチパネルディスプレイにおいて検出点として検出される導電性材料で構成されたピンと、を備え、
前記ホルダの外周面と前記回転部材の外周面との間には垂直方向の隙間が形成され、
前記導光部材は、前記タッチパネルディスプレイからの前記光を反射させ、前記光の進行方向を、前記光が前記隙間から外方へ進行する方向に変化させる傾斜面を有し、
前記回転部材は、前記パッドと前記ピンとともに前記タッチパネルディスプレイの表面に垂直な軸線周りを回転し、
前記パッドは、前記回転部材に対し固定されることを特徴とするタッチパネルディスプレイ用操作入力装置。
【請求項2】
絶縁性材料で構成されており、円板状の概形を有し、前記パッドの上方に配置されているトップカバーをさらに備え、
前記トップカバーは、前記パッドと前記回転部材の位置関係を固定するロック部材を有することを特徴とする請求項1に記載のタッチパネルディスプレイ用操作入力装置。
【請求項3】
前記ロック部材は、前記パッドおよび前記回転部材に挿通されるアームと、前記回転部材に固定されるアーム先端固定部とを有することを特徴とする請求項2に記載のタッチパネルディスプレイ用操作入力装置。
【請求項4】
前記回転部材は、前記パッドと接し、手動操作で回転操作できる円環状の回転円体と、前記回転円体に対し下方に固定されるよう設けられ、前記回転円体とともに回転可能であるベース部材と、を有して構成されることを特徴とする請求項3に記載のタッチパネルディスプレイ用操作入力装置。
【請求項5】
前記パッドは、前記アームが挿通される第1のアーム貫通孔が形成されるとともに、前記ピンの一端部に接触して前記ピンと電気的に導通するピン接触部が形成されることを特徴とする請求項3または請求項4のいずれか1項に記載のタッチパネルディスプレイ用操作入力装置。
【請求項6】
前記パッドの外径は、前記回転円体の外径よりも大きいことを特徴とする請求項4に記載のタッチパネルディスプレイ用操作入力装置。
【請求項7】
前記ホルダの外径は、前記回転円体の外径よりも大きいことを特徴とする請求項4に記載のタッチパネルディスプレイ用操作入力装置。
【請求項8】
前記回転円体は、外周面上に沿って筋状隆起部が等間隔で複数設けられていることを特徴とする請求項4に記載のタッチパネルディスプレイ用操作入力装置。
【請求項9】
前記回転円体は、前記ロック部材のアームが挿通される第2のアーム貫通孔と、前記ピンが挿通される第1のピン貫通孔と、が形成されていることを特徴とする請求項4に記載のタッチパネルディスプレイ用操作入力装置。
【請求項10】
前記ベース部材は、前記ロック部材のアームが挿通される第3のアーム貫通孔と、前記ピンが挿通される第2のピン貫通孔と、が形成されていることを特徴とする請求項4に記載のタッチパネルディスプレイ用操作入力装置。
【請求項11】
前記ピンは、前記ベース部材の前記第2のピン貫通孔に挿通され、さらに前記パッドの前記ピン接触部に接触しながら挿通されるピンシャフトと、前記タッチパネルディスプレイの表示面に対向するように下面が配置されており、前記タッチパネルディスプレイにおいて検出点として検出されるピンヘッドと、を有することを特徴とする請求項4に記載のタッチパネルディスプレイ用操作入力装置。
【請求項12】
前記パッドの前記ピン接触部が突起部を有する貫通孔であるとともに、前記ピンの前記ピンシャフトには、前記ピン接触部と接触する位置に突起嵌合部が形成されており、
前記ピン接触部の前記突起部と前記ピンシャフトの前記突起嵌合部とが嵌合することで、前記ピンが前記パッドに接触固定されることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のタッチパネルディスプレイ用操作入力装置。
【請求項13】
前記回転円体の下面と面接触するとともに、前記導光部材の前記傾斜面と面接触し、
前記回転円体が回転する際の軸受けとなる環状に成形された高滑性の軸受け部材が設けられていることを特徴とする請求項4から10のいずれか1項に記載のタッチパネルディスプレイ用操作入力装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチパネルディスプレイの表示面上に配置され、タッチパネルディスプレイへの操作入力を可能とするタッチパネルディスプレイ用操作入力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、タッチパネルディスプレイ用操作入力装置として、パネル15上に取付可能な操作つまみであって、操作部50と、パネル15の表面から離間した位置で、操作部50に対する操作をパネル15に伝える伝達部と、を備えた操作つまみ、が知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に開示された操作つまみ1020は、操作部50に貫通孔が設けられ、この貫通孔に設けられ、パネル15からの光を透過させる導光部1094をさらに備えられている。さらに、この特許文献1に開示された操作つまみ1020は、タッチパネルディスプレイとしてのパネル15に取り付けられており、中央部分に導光部1094が設けられている。
【0003】
このように構成された操作つまみ1020は、パネル15から入射された光を導光部1094が透過させることにより、上部から上方に進行する光をユーザが視認することができる。これにより、操作つまみ1020は、暗闇の中や周囲の明かりが少ない中であっても、ユーザがパネル15上の操作つまみ1020の中央部分の位置を視覚的に認識することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開2015/174092号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示された操作つまみ1020は、導光部1094の直径が、操作つまみ1020の直径の1/4以下であり、操作つまみ1020の中央部分の導光部1094から外部に進行する光を、暗闇の中や周囲の明かりが少ない中でユーザが認識する場合、導光部1094の位置を認識することができるにすぎず、ユーザが把持し、つまむ必要がある操作つまみ1020の外周を認識することができない。したがって、特許文献1に開示された操作つまみ1020は、周囲の明るさによってユーザによる操作つまみ1020を用いた操作の作業性が下がる。
【0006】
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、周囲の明るさによらず、ユーザにタッチパネルディスプレイ上のタッチパネルディスプレイ用操作入力装置の位置と大きさを視覚的に認識させることができるタッチパネルディスプレイ用操作入力装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るタッチパネルディスプレイ用操作入力装置は、上記目的を達成するため、タッチパネルディスプレイへの操作入力を可能とするタッチパネルディスプレイ用操作入力装置であって、前記タッチパネルディスプレイの表示面に取り付けられた円環状のホルダと、前記ホルダの内面周側と係合し、前記タッチパネルディスプレイからの光を透過させる導光部材と、前記ホルダ及び前記導光部材に対して相対的に回転可能であり、手動操作で回転操作できる円環状の回転部材と、前記回転部材の上に配置され、導電性材料で構成されたパッドと、前記パッドに一端部が接触するとともに、他端部が前記タッチパネルディスプレイにおいて検出点として検出される導電性材料で構成されたピンと、を備え、前記ホルダの外周面と前記回転部材の外周面との間には垂直方向の隙間が形成され、前記導光部材は、前記タッチパネルディスプレイからの前記光を反射させ、前記光の進行方向を、前記光が前記隙間から外方へ進行する方向に変化させる傾斜面を有し、前記回転部材は、前記パッドと前記ピンとともに前記タッチパネルディスプレイの表面に垂直な軸線周りを回転し、前記パッドは、前記回転部材に対し固定されるよう構成される。
【0008】
この構成により、本発明に係るタッチパネルディスプレイ用操作入力装置は、導光部材がタッチパネルディスプレイからの光を透過させ、光の進行方向をホルダの外周面と回転部材の外周面との間の隙間からタッチパネルディスプレイ用操作入力装置の外方に変化させる。そして、タッチパネルディスプレイ用操作入力装置の外方に進行する光は、外方への進行の過程でホルダ上面に投光されるので、ホルダ上面に投光されたタッチパネルディスプレイからの光をユーザがタッチパネル上面から視認することができる。
【0009】
ユーザが視認できる上述の光は、回転部材の外周面、即ち、タッチパネルディスプレイ用操作入力装置の外周面に沿ってユーザ側に進行するため、暗闇の中や周囲の明かりが少ない中であっても、ユーザにタッチパネルディスプレイ上のタッチパネルディスプレイ用操作入力装置の位置と大きさを視覚的に認識させることができる。したがって、周囲の明るさに寄らず、ユーザによるタッチパネルディスプレイ用操作入力装置の操作の作業性を向上させることができる。
【0010】
また、ホルダは、タッチパネルディスプレイに取り付けられて固定されるとともに、導光部材と係合しており、回転部材がホルダ及び導光部材に対して相対的に回転可能であるよう構成されている。したがって、回転部材が回転している間であっても、導光部材とタッチパネルディスプレイとの位置関係は変化せずに保たれるため、透光させたいタッチパネル側の光を変化なく、回転部材が回転していないときと同様に透光することができる。
【0011】
上述した構成のタッチパネルディスプレイ用操作入力装置において、絶縁性材料で構成されており、円板状の概形を有し、前記パッドの上方に配置されているトップカバーをさらに備え、前記トップカバーは、前記パッドと前記回転部材の位置関係を固定するロック部材を有するよう構成してもよい。
【0012】
この構成により、本発明に係るタッチパネルディスプレイ用操作入力装置は、上面をトップカバーにより保護することができるようになるとともに、ロック部材によりパッドと回転部材の位置関係を固定することができるようになる。
【0013】
上述した構成のタッチパネルディスプレイ用操作入力装置において、前記ロック部材は、前記パッドおよび前記回転部材に挿通されるアームと、前記回転部材に固定されるアーム先端固定部とを有するよう構成してもよい。
【0014】
この構成により、本発明に係るタッチパネルディスプレイ用操作入力装置は、ロック部材が有するアームとアーム先端固定部とによりパッドと回転部材との位置関係が固定されるので、パッドが回転部材及びピンとともにホルダに対し相対回転する。
【0015】
上述した構成のタッチパネルディスプレイ用操作入力装置において、前記回転部材は、前記パッドと接し、手動操作で回転操作できる円環状の回転円体と、前記回転円体に対し下方に固定されるよう設けられ、前記回転円体とともに回転可能であるベース部材と、を有するよう構成してもよい。
【0016】
この構成により、本発明に係るタッチパネルディスプレイ用操作入力装置は、回転部材を回転円体とベース部材との別部材の組み合わせで構成したので、例えば、回転円体とベース部材とで導光部材を挟持する場合において、回転部材に導光部材を組付けることが、回転部材が一部材で形成されている場合と比較して容易である。
【0017】
上述した構成のタッチパネルディスプレイ用操作入力装置において、前記パッドは、前記アームが挿通される第1のアーム貫通孔が形成されるとともに、前記ピンの一端部に接触して前記ピンと電気的に導通するピン接触部が形成されるよう構成してもよい。
【0018】
この構成により、本発明に係るタッチパネルディスプレイ用操作入力装置は、ピンがパッドに接触して、ピンとパッドが電気的に導通した状態となっている。ユーザが回転部材の外周縁部を把持する際に、パッドの外周縁部に指を接触させることで、静電容量の変化をピンの他端部に確実に伝達することができ、タッチパネルディスプレイにおいて検出点として検出できるようになる。
【0019】
上述した構成のタッチパネルディスプレイ用操作入力装置において、前記パッドの外径は、前記回転円体の外径よりも大きくなるよう構成してもよい。
【0020】
この構成により、本発明に係るタッチパネルディスプレイ用操作入力装置は、パッドの外径が回転円体の外径よりも大きいので、ユーザが回転部材の外周縁部を把持する際に、パッドの外周縁部に指を確実に接触させることができる。したがって、静電容量の変化をピンの他端部に確実に伝達することができ、タッチパネルディスプレイにおいて検出点として検出できるようになる。
【0021】
上述した構成のタッチパネルディスプレイ用操作入力装置において、前記ホルダの外径は、前記回転円体の外径よりも大きくなるよう構成してもよい。
【0022】
この構成により、本発明に係るタッチパネルディスプレイ用操作入力装置は、タッチパネルディスプレイ用操作入力装置の外方に進行する光が、外方への進行の過程でホルダ上面に投光され、ホルダの外径が回転円体の外径よりも大きいので、ホルダ上面に投光されたタッチパネルディスプレイからの光を回転円体に遮られることなく、より確実にユーザがタッチパネル上面から視認することができる。
【0023】
上述した構成のタッチパネルディスプレイ用操作入力装置において、前記回転円体は、外周面上に沿って筋状隆起部が等間隔で複数設けられているよう構成してもよい。
【0024】
この構成により、本発明に係るタッチパネルディスプレイ用操作入力装置は、回転円体の外周面上に筋状隆起部が等間隔で複数設けられているので、ユーザが回転円体を把持する際に、指が回転円体の外周面上を滑ることなく確実に把持することができる。
【0025】
上述した構成のタッチパネルディスプレイ用操作入力装置において、前記回転円体は、前記ロック部材のアームが挿通される第2のアーム貫通孔と、前記ピンが挿通される第1のピン貫通孔と、が形成されているよう構成してもよい。
【0026】
この構成により、本発明に係るタッチパネルディスプレイ用操作入力装置は、ロック部材のアームが第2のアーム貫通孔に挿通されるので、トップカバーとベース部材に対し、回転円体は固定される。したがって、回転円体は、パッド及びピンとともにホルダに対し相対回転可能である。
【0027】
上述した構成のタッチパネルディスプレイ用操作入力装置において、前記ベース部材は、前記ロック部材のアームが挿通される第3のアーム貫通孔と、前記ピンが挿通される第2のピン貫通孔と、が形成されているよう構成してもよい。
【0028】
この構成により、本発明に係るタッチパネルディスプレイ用操作入力装置は、ロック部材のアームが第3のアーム貫通孔に挿通されるので、トップカバーと回転円体に対し、ベース部材は固定される。したがって、ベース部材は、パッド及びピンとともにホルダに対し相対回転可能である。
【0029】
上述した構成のタッチパネルディスプレイ用操作入力装置において、前記ピンは、前記ベース部材の前記第2のピン貫通孔に挿通され、さらに前記パッドの前記ピン接触部に接触しながら挿通されるピンシャフトと、前記タッチパネルディスプレイの表示面に対向するように下面が配置されており、前記タッチパネルディスプレイにおいて検出点として検出されるピンヘッドと、を有するよう構成してもよい。
【0030】
この構成により、本発明に係るタッチパネルディスプレイ用操作入力装置は、ピンシャフトがパッドのピン接触部に接触するとともに、ピンヘッドがタッチパネルディスプレイの表示面に対向するように配置されているので、ピンがパッドに接触して、ピンとパッドが電気的に導通した状態となっている。したがって、ユーザがパッドに指を接触させることで、静電容量の変化をピンヘッドに確実に伝達することができ、タッチパネルディスプレイにおいて検出点として検出できるようになる。
【0031】
上述した構成のタッチパネルディスプレイ用操作入力装置において、前記パッドの前記ピン接触部が突起部を有する貫通孔であるとともに、前記ピンの前記ピンシャフトには、前記ピン接触部と接触する位置に突起嵌合部が形成されており、前記ピン接触部の前記突起部と前記ピンシャフトの前記突起嵌合部とが嵌合することで、前記ピンが前記パッドに接触固定されるよう構成してもよい。
【0032】
この構成により、本発明に係るタッチパネルディスプレイ用操作入力装置は、ピン接触部において、ピンとパッドを接触させ、かつ、ピンを確実に支持できるようになる。
【0033】
上述した構成のタッチパネルディスプレイ用操作入力装置において、前記回転円体の下面と面接触するとともに、前記導光部材の前記傾斜面と面接触し、前記回転円体が回転する際の軸受けとなる環状に成形された高滑性の軸受け部材が設けられているよう構成してもよい。
【0034】
この構成により、本発明に係るタッチパネルディスプレイ用操作入力装置は、回転円体と導光部材との間の滑り性を向上させて、ユーザによる回転部材のスムーズな回転操作が実現される。
【発明の効果】
【0035】
本発明によれば、周囲の明るさによらず、ユーザにタッチパネルディスプレイ上のタッチパネルディスプレイ用操作入力装置の位置と大きさを視覚的に認識させることができるタッチパネルディスプレイ用操作入力装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1図1(a)は、本発明の実施の形態に係る操作入力装置を上方から見た斜視図であり、図1(b)は、本発明の実施の形態に係る操作入力装置を下方から見た斜視図である。
図2図2(a)は、本発明の実施の形態に係る操作入力装置の上面図であり、図2(b)は、本発明の実施の形態に係る操作入力装置の正面図であり、図2(c)は、本発明の実施の形態に係る操作入力装置の底面図である。
図3図3(a)は、本発明の実施の形態に係る操作入力装置の図2(c)におけるA-A断面図であり、図3(b)は、本発明の実施の形態に係る操作入力装置の図2(c)におけるB-B断面図である。
図4】本発明の実施の形態に係る操作入力装置を上方から見た分解斜視図である。
図5】本発明の実施の形態に係る操作入力装置を下方から見た分解斜視図である。
図6図6(a)は、本発明の実施の形態に係る操作入力装置に用いられる回転円体の上面図であり、図6(b)は、本発明の実施の形態に係る操作入力装置に用いられる回転円体の正面図であり、図6(c)は、本発明の実施の形態に係る操作入力装置に用いられる回転円体の底面図である。
図7図7(a)は、本発明の実施の形態に係る操作入力装置に用いられる回転円体の図6(c)におけるA-A断面図であり、図7(b)は、本発明の実施の形態に係る操作入力装置に用いられる回転円体の図6(c)におけるB-B断面図である。
図8図8(a)は、本発明の実施の形態に係る操作入力装置に用いられる導光部材の上面図であり、図8(b)は、本発明の実施の形態に係る操作入力装置に用いられる導光部材の正面図であり、図8(c)は、本発明の実施の形態に係る操作入力装置に用いられる導光部材の底面図である。
図9図9(a)は、本発明の実施の形態に係る操作入力装置に用いられる導光部材の図8(c)におけるA-A断面図であり、図9(b)は、本発明の実施の形態に係る操作入力装置に用いられる導光部材の図8(c)におけるB-B断面図である。
図10図10(a)は、本発明の実施の形態に係る操作入力装置に用いられるベース部材の上面図であり、図10(b)は、本発明の実施の形態に係る操作入力装置に用いられるベース部材の正面図であり、図10(c)は、本発明の実施の形態に係る操作入力装置に用いられるベース部材の底面図である。
図11図11(a)は、本発明の実施の形態に係る操作入力装置に用いられるベース部材の図10(c)におけるA-A断面図であり、図11(b)は、本発明の実施の形態に係る操作入力装置に用いられるベース部材の図10(c)におけるB-B断面図である。
図12】本発明の実施形態に係る操作入力装置をタッチパネルディスプレイの表示面に取り付けた状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態におけるタッチパネルディスプレイ用操作入力装置(以下、操作入力装置と記載)の構成について説明する。
【0038】
本発明の実施形態における操作入力装置は、タッチパネルディスプレイの表示面上に取り付けられた状態で、ユーザにより回転操作が可能なように構成されている。以下の説明では、操作入力装置の回転軸に沿って、トップカバー側を上側と記載し、タッチパネルディスプレイの表示面側を下側と記載することがある。また、トップカバーの上面に平行な方向を水平方向、垂直な方向を垂直方向と記載することがある。
【0039】
図1は、本実施の形態に係る操作入力装置1の斜視図であり、図1(a)は、本実施の形態に係る操作入力装置1を上方から見た斜視図であり、図1(b)は、本実施の形態に係る操作入力装置1を下方から見た斜視図である。図2(a)は、本実施の形態に係る操作入力装置1の上面図であり、図2(b)は、本実施の形態に係る操作入力装置1の正面図であり、図2(c)は、本実施の形態に係る操作入力装置1の底面図である。
【0040】
図3(a)は、本実施の形態に係る操作入力装置1の図2(c)におけるA-A断面図であり、図3(b)は、本実施の形態に係る操作入力装置1の図2(c)におけるB-B断面図である。図4は、本実施の形態に係る操作入力装置1を上方から見た分解斜視図を示しており、図5は、本実施の形態に係る操作入力装置1を下方から見た分解斜視図を示している。
【0041】
図1から図5に示すように、操作入力装置1は、トップカバー10とパッド20と回転円体30と軸受40と導光部材50とベース部材60とピン80とホルダ90と、を備えている。操作入力装置1は、本発明に係るタッチパネルディスプレイ用操作入力装置を構成する。操作入力装置1は、タッチパネルディスプレイに取り付けられ、例えば、車載用の空調設備の温度設定や音響機器の音量設定等の用途に用いられる。
【0042】
(トップカバー10)
トップカバー10は、樹脂等の絶縁性材料で構成されており、円板状の概形を有している。トップカバー10は、後述するパッド20の上方に配置される。トップカバー10は、操作入力装置1の上面を保護する役割を有する。
【0043】
図4及び図5に示すように、トップカバー10は、トップカバー本体11と、円筒部12と、ピンシャフト収容部13と、ロック部材14a、14b、14cと、を有している。
【0044】
トップカバー本体11は、トップカバー本体上部11aと、トップカバー本体下部11bと、を有している。トップカバー本体上部11aは、トップカバー本体11の上側部分を構成し、トップカバー本体下部11bは、トップカバー本体11の下側部分を構成している。
【0045】
トップカバー本体上部11aは、円板状の概形を有しており、かつ、図3(a)、(b)に示すように、側面が傾斜しており、上方から下方にかけて外径が大きくなっている。
【0046】
トップカバー本体上部11aの外径は、例えば、10-50mmの範囲内で、操作入力装置1の用途に応じて、ユーザにとって利用しやすいサイズとなっている。
【0047】
トップカバー本体上部11aの側面の傾斜角度は、例えば、水平面に対し、30-60°の範囲内である。このように側面を傾斜させているのは、トップカバー10の下方に配置されたユーザが後述するパッド20と回転円体30とを把持し、つまみ易くするとともに、デザイン的に美観を起こさせる外観とするためである。
【0048】
トップカバー本体下部11bは、トップカバー本体上部11aと一体的に下方に設けられた、円板状の部材である。トップカバー本体下部11bの外径は、例えば、20-40mmの範囲内で、操作入力装置1の用途に応じて、ユーザにとって利用しやすいサイズとなっている。トップカバー本体下部11bの外径は、図3(a)、(b)に示すように、トップカバー本体上部11aの外径よりも若干大きく構成されている。
【0049】
円筒部12は、図2に示すように、トップカバー本体下部11bの中央部分の下方に設けられた中空の円筒形の部材である。円筒部12は、図3(a)、(b)に示すように、後述するパッド20の中央孔部23、回転円体30の中央孔部33に挿通され、ベース部材60の中央孔部66の中途部分まで挿入される。
【0050】
ピンシャフト収容部13は、トップカバー本体下部11bに設けられた略円形の窪み部分である。ピンシャフト収容部13は、図3(a)に示すように、後述するピン80のピンシャフト81の先端部分を収容するようになっている。本実施の形態では、装置入力装置1は、ピン80を1つ備えるので、ピンシャフト収容部13の数は1つであるが、ピン80の数が複数個ある場合は、ピンシャフト収容部13も複数個設けるようにする。
【0051】
ロック部材14a、14b、14cは、後述するパッド20、回転円体30及びベース部材60との位置関係を固定するようになっている。ロック部材14a、14b、14cは、トップカバー本体下部11bの下面に設けられている。本実施の形態では、トップカバー10が、ロック部材として、ロック部材14a、14b、14cの3つのロック部材を有する構成となっているが、ロック部材の数は、3つ以上としてもよい。
【0052】
ロック部材14aは、アーム14a1と、係止爪14a2と、を有している。同様に、ロック部材14bは、アーム14b1と、係止爪14b2と、を有しており、ロック部材14cは、アーム14c1と、係止爪14c2と、を有している。係止爪14a2、係止爪14b2、係止爪14c2は、本発明に係るアーム先端固定部を構成する。
【0053】
アーム14a1は、後述するパッド20に設けられた第1のアーム貫通孔21a、回転円体30に設けられた第2のアーム貫通孔31a、ベース部材60に設けられた第3のアーム貫通孔63aに挿通されるようになっている。アーム14a1は、トップカバー本体下部11bの下面から下方に延びる長尺の部位である。
【0054】
同様に、アーム14b1は、後述するパッド20に設けられた第1のアーム貫通孔21b、回転円体30に設けられた第2のアーム貫通孔31b、ベース部材60に設けられた第3のアーム貫通孔63bに挿通されるようになっている。アーム14b1は、トップカバー本体下部11bの下面から下方に延びる長尺の部位である。同様に、アーム14c1は、後述するパッド20に設けられた第1のアーム貫通孔21c、回転円体30に設けられた第2のアーム貫通孔31c、ベース部材60に設けられた第3のアーム貫通孔63cに挿通されるようになっている。アーム14c1は、トップカバー本体下部11bの下面から下方に延びる長尺の部位である。
【0055】
係止爪14a2は、後述するベース部材60の内部に形成された爪係合部63a1に固定されるようになっている。同様に、係止爪14b2は、後述するベース部材60の内部に形成された爪係合部63b1に固定されるようになっている。同様に、係止爪14c2は、後述するベース部材60に形成された爪係合部63c1に固定されるようになっている。
【0056】
係止爪14a2、14b2、14c2は、一例として、アーム14a1、14b1、14c1の上下方向に対して垂直な方向に突出するように成形されており、後述するベース部材60内部の爪係合部63a1、63b1、63c1に係合できるようになっている。
【0057】
図5に示すように、3本のロック部材14a、14b、14cは、例えば、円形状のトップカバー本体下部11bの外周と略同心円弧上に配置され、周方向に等間隔(120°の間隔)で設けられている。3本のロック部材14a、14b、14cの上下方向の寸法は、下方に配置されるパッド20、回転円体30、ベース部材60等の厚さに基づいて、先端に設けられた係止爪14a2、14b2、14c2がベース部材60の内部に設けられた爪係合部63a1、63b1、63c1に係合される寸法となるように設定されている。
【0058】
3本のロック部材14a、14b、14cは、アーム14a1、14b1、14c1の上方側がトップカバー本体下部11bに接続されており、トップカバー本体下部11bと一体となって構成されている。すなわち、3本のロック部材14a、14b、14cの上方側には、アーム14a1、14b1、14c1の上下方向に対して垂直な方向にトップカバー本体下部11bの下面が広がっている。
【0059】
(パッド20)
パッド20は、金属等の導電性材料や導電性材料でメッキされた樹脂等で構成されており、円板状の概形を有している。図3(a)、(b)、図4に示すように、パッド20は、後述する回転円体30の上側に配置されるとともに、トップカバー10の下側に配置される。
【0060】
パッド20の外径は、トップカバー10の外径および回転円体30の外径と略同一、または、これらより大きく設定されることが好ましい。これにより、ユーザが操作入力装置1の外周面を指で把持した際に、ユーザの指をパッド20に確実に接触させることができるようになる。
【0061】
パッド20には、第1のアーム貫通孔21a、21b、21cの3つの貫通孔が形成されている。第1のアーム貫通孔21a、21b、21cは、パッド20の上面および下面で開口する貫通孔である。図4図5に示す例では、アーム14a1、14b1、14c1の略矩形状の断面に合わせて、第1のアーム貫通孔21a、21b、21cの開口形状は略矩形状に成形されている。
【0062】
3つの第1のアーム貫通孔21a、21b、21cは、トップカバー10から下方に延びる3本のロック部材14a、14b、14cのアーム14a1、14b1、14c1に対応する位置に設けられている。3つの第1のアーム貫通孔21a、21b、21cは、例えば、トップカバー10に設けられている3本のロック部材14a、14b、14cと同様に、円形状のパッド20の周方向に等間隔(120°の間隔)で設けられている。第1のアーム貫通孔21aにはアーム14a1が挿通され、第1のアーム貫通孔21bにはアーム14b1が挿通され、第1のアーム貫通孔21cにはアーム14c1が挿通される。
【0063】
パッド20には、ピン接触部22が形成されている。ピン接触部22は、3つの第1のアーム貫通孔21a、21b、21cとは異なる位置に形成されている。
【0064】
ピン接触部22は、パッド20の上面および下面で開口する貫通孔である。ピン接触部22の貫通孔の内側には、突起部22aが設けられている。一例として、2つの突起部22aはピン接触部22の貫通孔の内側に突出するように設けられており、上方から見た場合にピン接触部22の貫通孔は略H字状に形成されている。突起部22aは、後述するピン先端嵌合部83に接触し、パッド20とピン80とが電気的に導通するようになっている。
【0065】
ピン接触部22の貫通孔は、後述するピン80が挿通可能となるようにピンシャフト81の径(太さ)より大きく設定されている一方、2つの突起部22aが対向する離隔距離は、ピンシャフト81に形成されたピン先端嵌合部83の径(太さ)と略同一の寸法となるように設定されている。
【0066】
後述するピンシャフト81のピン先端嵌合部83がピン接触部22の2つの突起部22aの間に嵌合することで、ピン80は、パッド20と電気的に導通した状態で2つの突起部22aにより支持される。2つの突起部22aでピン先端嵌合部83を嵌合することにより、ピン80がパッド20と電気的に導通した状態を維持しながら、ピン80の軸方向の動きを許容した構造を実現することができる。
【0067】
パッド20の略中心部には、上面および下面で開口する中央孔部23が設けられている。中央孔部23の開口寸法は、トップカバー10に設けられた円筒部12の径(太さ)と同程度またはそれより大きく設定されており、円筒部12が中央孔部23に挿通されるようになっている。
【0068】
(回転円体30)
回転円体30は、パッド20と接し、樹脂等の絶縁性材料で構成された手動操作で回転操作できる円環状の部材である。図6(a)は、本発明の実施の形態に係る操作入力装置に用いられる回転円体の上面図であり、図6(b)は、本発明の実施の形態に係る操作入力装置に用いられる回転円体の正面図であり、図6(c)は、本発明の実施の形態に係る操作入力装置に用いられる回転円体の底面図である。また、図7(a)は、本発明の実施の形態に係る操作入力装置に用いられる回転円体の図6(c)におけるA-A断面図であり、図7(b)は、本発明の実施の形態に係る操作入力装置に用いられる回転円体の図6(c)におけるB-B断面図である。
【0069】
回転円体30は、パッド20の下側に配置される。回転円体30は、後述するホルダ90、軸受40、及び導光部材50に対して相対的に回転可能である。回転円体30は、図3(a)、(b)の中心の点線で示す回転軸に沿って水平面内を回転する。回転円体30は、本発明に係る回転部材を構成する。
【0070】
回転円体30の外径は、パッド20の外径と略同一、または、これらより小さく設定されることが好ましい。ユーザが操作入力装置1の外周面を指で把持した際に、ユーザの指をパッド20に確実に接触させるようにするためである。
【0071】
図4及び図5に示すように、回転円体30は、複数の筋状隆起部34と垂直内壁部35a、35b、35cと傾斜内壁部36とを有している。回転円体30には、3つの第2のアーム貫通孔31a、31b、31cと第1のピン貫通孔32及び中央孔部33が形成されている。
【0072】
筋状隆起部34は、回転円体30の外周面に沿って、等間隔で複数設けられている。筋状隆起部34は、径方向外側に突出するよう設けられているので、ユーザが回転円体30を把持する際に、指が回転円体30の外周面上を滑ることなく確実に把持することができる。
【0073】
本実施の形態では、筋状隆起部34は、図6に示すように約50個設けられているが、筋状隆起部の数は、例えば10-100個の範囲で、より多く設けても、より少なく設けてもよい。
【0074】
垂直内壁部35a、35b、35cは、図3図5に示すように、後述する第2のアーム貫通孔31a、31b、31cが形成された位置に対応するよう回転円体30の内部に垂直方向(上下方向)に所定の高さで設けられている。
【0075】
垂直内壁部35aは、回転円体30の内周面と所定の間隔を空けつつ、内周面に沿って中心角が概ね80-100°の範囲で、上面視したときに円弧形状となっている。垂直内壁部35b、35cも同様に構成されている。
【0076】
図3に示すように、垂直内壁部35a、35b、35cは、内面側が後述するベース部材60の外周面と接しており、外面側が後述する軸受40の軸受下部内面42aと接している。
【0077】
傾斜内壁部36は、回転円体30の外周面と垂直内壁部35a、35b、35cの間に、全周に渡って垂直方向に対し所定の角度で傾斜させて設けられた壁部である。図3に示すように、傾斜内壁部36の傾斜の方向は、下方に下がるにつれて傾斜内壁部36の外径が小さくなる傾斜の方向となっている。傾斜内壁部36の傾斜面は、後述する軸受40の軸受上部内面41aと接している。
【0078】
回転円体30には、3つの第2のアーム貫通孔31a、31b、31cが形成されている。3つの第2のアーム貫通孔31a、31b、31cは、回転円体30の上面で開口する貫通孔である。3つの第2のアーム貫通孔31a、31b、31cは、それぞれ上側のパッド20に形成された第1のアーム貫通孔21a、21b、21cに対応する位置に形成されている。また、3つの第2のアーム貫通孔31a、31b、31cは、トップカバー10から下方に延びる3本のロック部材14a、14b、14cのアーム14a1、14b1、14c1に対応する位置に設けられている。
【0079】
第2のアーム貫通孔31a、31b、31cの開口形状は、アーム14a1、14b1、14c1の略矩形状の断面に合わせて、略矩形状に成形されている。3つの第2のアーム貫通孔31a、31b、31cは、例えば、トップカバー10に設けられている3本のロック部材14a、14b、14cと同様に、円形状の回転円体30の周方向に等間隔(120°の間隔)で設けられている。第2のアーム貫通孔31aにはアーム14a1が挿通され、第2のアーム貫通孔31bにはアーム14b1が挿通され、第2のアーム貫通孔31cにはアーム14c1が挿通される。
【0080】
図6図7に示すように、回転円体30には、第1のピン貫通孔32が形成されている。第1のピン貫通孔32は、3つの第2のアーム貫通孔31a、31b、31cとは異なる位置に形成されている。第1のピン貫通孔32は、例えば、第2のアーム貫通孔31aと第2のアーム貫通孔31cの周方向の中間地点に形成されるが、後述するベース部材60の第2のピン貫通孔67の位置に対応する位置であればよく、必ずしもこの位置に限られない。
【0081】
第1のピン貫通孔32は、回転円体30の上面および下面で開口する貫通孔である。例えば、第1のピン貫通孔32は、開口形状が略円形となるように形成されている。第1のピン貫通孔32の開口寸法は、後述するピンシャフト81の径(太さ)と同程度またはそれより大きく設定されており、ピンシャフト81が第1のピン貫通孔32に挿通されるようになっている。
【0082】
回転円体30の略中心部には、上面および下面で開口する中央孔部33が設けられている。中央孔部33の開口寸法は、トップカバー10に設けられた円筒部12の径(太さ)と同程度またはそれより大きく設定されており、円筒部12が中央孔部33に挿通されるようになっている。
【0083】
(軸受40)
軸受40は、回転円体30の傾斜内壁部36と面接触するとともに、導光部材50の導光部材上部内面51aと面接触し、回転円体30が回転する際の軸受けとなる環状に成形された高滑性の部材である。軸受40を構成する高滑材として、例えば、耐摩耗性および潤滑性に優れ、ベアリングとして利用されている樹脂等を用いることができる。
【0084】
軸受40は、軸受上部41と軸受下部42とが一体となって構成されている。図4図5に示す通り、軸受上部41の内面側は、軸受上部内面41aであり、軸受上部41の外面側は、軸受上部外面41bである。軸受上部内面41aは、上下方向に対し、所定の角度で傾斜しており、回転円体30の傾斜内壁部36と接している。
【0085】
図4図5に示す通り、軸受下部42の内面側は、軸受下部内面42aであり、軸受下部42の外面側は、軸受下部外面42bである。軸受下部外面42bは、上下方向に対し、所定の角度で傾斜しており、後述する導光部材50の傾斜した導光部材上部内面51aと接している。
【0086】
(導光部材50)
導光部材50は、後述するホルダ90の内面周側と係合し、タッチパネルディスプレイ100からの光Lを透過させるようになっている。ここでいう光Lとは、タッチパネルディスプレイ100から発光され導光部材50内を進行し、操作入力装置1の外方に進行する光を指す総称である。導光部材50は、アクリル樹脂やポリカーボネート樹種等の透光性材料で構成されており、円環状の部材である。導光部材50は、導光部材上部51と導光部材下部52とが一体となって構成されている。
【0087】
図8(a)は、本発明の実施の形態に係る操作入力装置に用いられる導光部材の上面図であり、図8(b)は、本発明の実施の形態に係る操作入力装置に用いられる導光部材の正面図であり、図8(c)は、本発明の実施の形態に係る操作入力装置に用いられる導光部材の底面図である。また、図9(a)は、本発明の実施の形態に係る操作入力装置に用いられる導光部材の図8(c)におけるA-A断面図であり、図9(b)は、本発明の実施の形態に係る操作入力装置に用いられる導光部材の図8(c)におけるB-B断面図である。
【0088】
図4に示すように、導光部材上部51の内面側は、導光部材上部内面51aであり、導光部材上部51の外面側は、導光部材上部外面51bである。導光部材上部内面51aは、図9に示すように上下方向に対し所定の角度傾斜している。即ち、導光部材上部内面51aは、軸受40の軸受下部外面42bと接する角度で傾斜している。導光部材上部内面51aは、本発明に係る傾斜面を構成する。
【0089】
導光部材上部外面51bは、図9に示すように上下方向に平行な面であり、回転円体30の内周面と接するとともに、回転円体30の外周面と後述するホルダ90の外周面との間の隙間Gに面している。このように、導光部材上部外面51bが、回転円体30の外周面とホルダ90の外周面との間の隙間Gに面していることで、導光部材50内を進行するタッチパネルディスプレイ100からの光Lを操作入力装置1の外方に進行させることができる。そして、操作入力装置1の外方に進行する光Lは、外方への進行の過程でホルダ上面90cに投光されるので、ユーザは、操作入力装置1のホルダ上面90cに投光されたタッチパネルディスプレイからの光Lを視認することができ、暗闇の中や周囲の明かりが少ない中であっても、ユーザにタッチパネルディスプレイ100上の操作入力装置1の位置と大きさを視覚的に認識させることができる。
【0090】
図4に示すように、導光部材下部52の内面側は、導光部材下部内面52aであり、導光部材下部52の外面側は、導光部材下部外面52bである。導光部材下部52は、外面突起部53a、53b、53cと筋状凹部54とを有している。
【0091】
導光部材下部内面52aは、図9に示すように階段状に形成されており、後述するベース部材60の外周面の一部と接するよう形成されている。導光部材下部外面52bは、後述するホルダ90の内周面と接するよう形成されている。
【0092】
外面突起部53a、53b、53cは、導光部材下部外面52bに設けられた3つの突起部である。外面突起部53a、53b、53cは、円形状の導光部材50の周方向に等間隔(120°の間隔)で設けられている。本実施の形態では、外面突起部を3つ設けたが、外面突起部の数は必ずしもこれに限定されず、より少ない数の外面突起部を設けてもよく、より多い数の外面突起部を設けてもよい。
【0093】
外面突起部53a、53b、53cは、それぞれ後述するホルダ90に設けられた係合溝91a、91b、91c及び係合突起92a、92b、92cと係合するようになっている。即ち、外面突起部53a、53b、53cは、その大きさが係合溝91a、91b、91cに収まる大きさであるとともに、係合突起92a、92b、92cと係合する位置に設けられる。このように、外面突起部53a、53b、53cが、係合溝91a、91b、91c及び係合突起92a、92b、92cと係合することで、導光部材50とホルダ90との位置関係が固定される。
【0094】
このように、導光部材50とホルダ90との位置関係が固定されるので回転円体30及び後述するベース部材60が導光部材50及びホルダ90に対して相対的に回転している間であっても、導光部材50とタッチパネルディスプレイ100との位置関係は変化せずに保たれるため、透光させたいタッチパネル側の光Lを変化なく、回転円体30及びベース部材60が回転していないときと同様に透光することができる。
【0095】
筋状凹部54は、導光部材下部内面52aに沿って、全周に等間隔で複数設けられた筋状の凹部である。筋状凹部54は、後述するベース部材60の外周面から突出したスライド突起部65が係合可能な大きさで構成されている。筋状凹部54がスライド突起部65と係合することで、ベース部材60に対する導光部材50の位置決めが行われるとともに、回転操作時にカチカチと音を立てて回転するため、ユーザに対して回転操作時の良好な感触を提供することができる。
【0096】
(ベース部材60)
ベース部材60は、後述するホルダ90及び導光部材50に対して相対的に回転可能である円環状の部材である。ベース部材60は、回転円体30に対し下方に固定されるよう設けられ、ユーザによる手動操作での回転操作によりトップカバー10、パッド20及び回転円体30とともに水平面内で回転可能である。ベース部材60は、本発明に係る回転部材を構成する。
【0097】
図10(a)は、本発明の実施の形態に係る操作入力装置に用いられるベース部材の上面図であり、図10(b)は、本発明の実施の形態に係る操作入力装置に用いられるベース部材の正面図であり、図10(c)は、本発明の実施の形態に係る操作入力装置に用いられるベース部材の底面図である。また、図11(a)は、本発明の実施の形態に係る操作入力装置に用いられるベース部材の図10(c)におけるA-A断面図であり、図11(b)は、本発明の実施の形態に係る操作入力装置に用いられるベース部材の図10(c)におけるB-B断面図である。
【0098】
ベース部材60は、樹脂等の絶縁性材料で構成されており、ベース部材上部61とベース部材下部62とが一体となって構成されている。ベース部材上部61とベース部材下部62はいずれも概略円形の形状であり、図10図11に示すように、ベース部材上部61がベース部材60の上側、ベース部材下部62がベース部材60の下側を構成している。ベース部材上部61の外径よりも、ベース部材下部62の外径が大きく、ベース部材上部61とベース部材下部62の境界は段差状となっている。
【0099】
ベース部材上部61には、3つの第3のアーム貫通孔63a、63b、63cと中央孔部66と第2のピン貫通孔67と溝部68とが形成されている。
【0100】
3つの第3のアーム貫通孔63a、63b、63cは、図4および図5に示すように、ベース部材上部61の上面で開口し、ベース部材上部61を貫通するとともに、ベース部材上部61の下方の後述するベース部材下部62を貫通し、ベース部材下部62の下面で開口する。図示されている例では、アーム14a1、14b1、14c1の略矩形状の断面に合わせて、第3のアーム貫通孔63a、63b、63cの開口形状は略矩形状に成形されている。
【0101】
3つの第3のアーム貫通孔63a、63b、63cは、トップカバー10から下方に延びる3本のロック部材14a、14b、14cのアーム14a1、14b1、14c1に対応する位置に設けられている。3つの第3のアーム貫通孔63a、63b、63cは、例えば、トップカバー10に設けられている3本のロック部材14a、14b、14cと同様に、円形状のベース部材上部61及びベース部材下部62の周方向に等間隔(120°の間隔)で設けられている。第3のアーム貫通孔63aにはアーム14a1が挿通され、第3のアーム貫通孔63bにはアーム14b1が挿通され、第3のアーム貫通孔63cにはアーム14c1が挿通される。
【0102】
ベース部材上部61の内部における第3のアーム貫通孔63a、63b、63cの周囲には、爪係合部63a1、63b1、63c1が設けられている。爪係合部63a1、63b1、63c1は、ロック部材14a、14b、14cの係止爪14a2、14b2、14c2が係合可能な形状に成形されており、これにより、各係止爪14a2、14b2、14c2は、ベース部材上部61の内部に係合できるようになっている。
【0103】
中央孔部66は、図4および図5に示すように、ベース部材上部61の上面で開口し、ベース部材上部61を貫通するとともに、ベース部材上部61の下方の後述するベース部材下部62を貫通し、ベース部材下部62の下面で開口する。中央孔部66は、ベース部材上部61及びベース部材下部62の略中心部に形成され、開口形状は円形状に成形されている。
【0104】
中央孔部66は、トップカバー10から下方に延びる円筒部12に対応する位置に設けられている。中央孔部66の開口寸法は、トップカバー10に設けられた円筒部12の径(太さ)と同程度またはそれより大きく設定されており、円筒部12が中央孔部66に挿通されるようになっている。中央孔部66の内部の空間に、図示しないテレビ石を配置することで操作入力装置1のデザイン性を訴求する構成にしてもよい。
【0105】
図11に示すように、ベース部材上部61には、第2のピン貫通孔67が形成されている。第2のピン貫通孔67は、3つの第3のアーム貫通孔63a、63b、63cとは異なる位置に形成されている。第2のピン貫通孔67は、例えば、第3のアーム貫通孔63aと第3のアーム貫通孔63cの周方向の中間地点に形成されるが、回転円体30の第1のピン貫通孔32の位置に対応する位置であればよく、必ずしもこの位置に限られない。
【0106】
第2のピン貫通孔67は、ベース部材上部61の上面および下面で開口する貫通孔である。例えば、第2のピン貫通孔67は、開口形状が略円形となるように形成されている。第2のピン貫通孔67の開口寸法は、後述するピンシャフト81の径(太さ)と同程度またはそれより大きく設定されており、ピンシャフト81が第2のピン貫通孔67に挿通されるようになっている。第2のピン貫通孔67は、後述するベース部材下部62に形成されたピンヘッド収容部69と連通している。
【0107】
溝部68は、ベース部材上部61の中央孔部66の周りに設けられた、所定の幅、深さを有する溝である。溝部68は、ベース部材60を成形しやすくするために設けられた溝であり、図4図11に示す形状は一例である。溝部68を設けることで、ベース部材60の肉厚のばらつきをある程度抑えることができるため、ベース部材60の成形が容易となる。
【0108】
ベース部材下部62は、3つのロック部材64a、64b、64cとスライド突起部65とを有している。ベース部材下部62は、ベース部材上部61の下方に一体となって設けられている。ベース部材下部62には、ピンヘッド収容部69とロック部材収容部70a、70b、70cとが形成されている。
【0109】
ロック部材64a、64b、64cは、後述するホルダ90とともに導光部材50とベース部材60との位置関係を固定するようになっている。ロック部材64a、64b、64cは、ベース部材60の外周に設けられたロック部材収容部70a、70b、70cの中に設けられている。ロック部材収容部70a、70b、70cは、ベース部材60の周方向に等間隔(120°の間隔)に設けられた、ロック部材64a、64b、64cを収容する空間である。
【0110】
ロック部材64aは、ロック部材収容部70aに収容されている。同様に、ロック部材64bは、ロック部材収容部70bに収容されており、ロック部材64cは、ロック部材収容部70cに収容されている。本実施の形態では、ベース部材60が、ロック部材として、ロック部材64a、64b、64cの3つのロック部材を有する構成となっているが、ロック部材の数は、3つ以上としてもよい。
【0111】
ロック部材64aは、アーム64a1と、係止爪64a2と、を有している。同様に、ロック部材64bは、アーム64b1と、係止爪64b2と、を有しており、ロック部材64cは、アーム64c1と、係止爪64c2と、を有している。
【0112】
アーム64a1、64b1、64c1は、ベース部材下部62の上面から上方に延びる長尺の部位である。
【0113】
図3(b)に示すように、係止爪64a2、64b2、64c2は、導光部材下部52の上面に係合されるようになっている。後述するように、導光部材50は、ホルダ90の係合溝91a、91b、91cとも係合するので、導光部材50は、ベース部材60とホルダ90により上下方向及び水平方向の動きが規制される。
【0114】
係止爪64a2、64b2、64c2は、一例として、アーム64a1、64b1、64c1の上下方向に対して垂直な方向に突出するように成形されており、導光部材下部52の上面に係合できるようになっている。
図10に示すように、3本のロック部材64a、64b、64cは、例えば、円形状のベース部材下部62の外周に配置され、周方向に等間隔(120°の間隔)で設けられている。3本のロック部材64a、64b、64cの上下方向の寸法は、導光部材50等の厚さに基づいて、先端に設けられた係止爪64a2、64b2、64c2が導光部材下部52の上面に係合可能な寸法となるように設定されている。
【0115】
ベース部材下部62には、ベース部材下部62の外周面から径方向外側に突出するスライド突起部65が設けられている。スライド突起部65は、導光部材50の筋状凹部54に係合可能な形状に設定可能であるとともに、ベース部材下部62の径方向に変位可能なように構成されている。導光部材50の筋状凹部54にスライド突起部65が係合することで位置決めが行われるとともに、回転操作時に導光部材50の筋状凹部54にスライド突起部65が係合しながら回転することで、カチカチと音を立てて回転し、ユーザに対して回転操作時の良好な感触を提供することができる。
【0116】
ベース部材下部62には、ピンヘッド収容部69が形成されている。ピンヘッド収容部69は、後述するピン80のピンヘッド82を収容する空間である。ピンヘッド収容部69は、ピンヘッド82の外径と同じか、より大きい外径を有する円柱形の空間であり、第2のピン貫通孔67と連通している。
【0117】
(ピン80)
ピン80は、金属等の導電性材料や導電性材料でメッキされた樹脂等で構成されている。ピン80は、ピンシャフト81とピンヘッド82とが一体となって構成されている。
【0118】
ピンシャフト81は、ベース部材60の下面側から第2のピン貫通孔67内に挿通され、ピンヘッド82は、ベース部材60のピンヘッド収容部69に収容されるようになっている。
【0119】
ピン80の長尺方向の寸法は、積層された各部材の厚さに応じて設定されている。具体的には、ピン80の長尺方向の寸法は、操作入力装置1の組み立て時に、ピンヘッド82がベース部材60のピンヘッド収容部69に収容され、かつ、ピンシャフト81の先端が、トップカバー10のピンシャフト収容部13に収容される寸法に設定されている。
【0120】
ピン80は、パッド20と電気的に導通するようになっている。より詳細には、ピン80のピンシャフト81には、操作入力装置1の組み立て時にパッド20が配置される軸方向の位置に、ピン先端嵌合部83が設けられている。これにより、パッド20のピン接触部22の突起部22aが、ピン80のピン先端嵌合部83と嵌合できるようになっている。ピン先端嵌合部83は、本発明に係る一端部、突起嵌合部を構成する。ピンヘッド82は、本発明に係る他端部を構成する。
【0121】
(ホルダ90)
ホルダ90は、タッチパネルディスプレイ100の表示面に取り付けられる円環状の部材である。ホルダ90は、樹脂等の絶縁性材料で構成されている。ホルダ90の内周面であるホルダ内面90aには、係合溝91a、91b、91cが設けられている。ホルダ90は、例えば、両面テープや接着剤等を用いてタッチパネルディスプレイ100の表示面の所定の位置に取り付けられる。
【0122】
係合溝91a、91b、91cは、図4図5に示すようにホルダ内面90aの上端から下端に渡り、所定の幅をもって設けられている。係合溝91a、91b、91cの幅、深さ等のサイズは、導光部材50の外面突起部53a、53b、53cのサイズに対応するよう設定される。係合溝91aに外面突起部53aが挿入され、係合溝91bに外面突起部53bが挿入され、係合溝91cに外面突起部53cが挿入される。
【0123】
係合溝91a、91b、91cは、ホルダ内面90aの周方向に等間隔(120°の間隔)で設けられている。係合溝91a、91b、91cに外面突起部53a、53b、53cが挿入されることでホルダ90に対する導光部材50の周方向の動きが規制される。
【0124】
係合溝91aの内部には、係合突起92aが、係合溝91bの内部には、係合突起92bが、係合溝91cの内部には、係合突起92cが、それぞれ設けられている。係合突起92a、92b、92cは、図3(a)に示すように、その下面が導光部材50の外面突起部53a、53b、53cと係合する高さの位置に設けられている。これにより、ホルダ90に対する導光部材50の上方向への動きが規制される。
【0125】
ホルダ外面90bがなす外径は、回転円体30の外周面がなす外径よりも大きく構成されている。外面90bがなす外径は、例えば、20-40mm程度である。外面90bがなす外径は、回転円体30の外周面がなす外径より、例えば、0.3-1.0mm程度大きく構成されている。
【0126】
また、操作入力装置1の外面をなすホルダ90と回転円体30とは、図3(a)に示すように高さ方向に隙間Gが形成されている。隙間Gの大きさは、例えば、0.5-1.5mm程度である。ホルダ90の外周面と回転円体30の外周面との間の隙間Gから操作入力装置1の外方に光Lは進行する。ホルダ上面90cは、隙間Gに面しており、ホルダ90の上面を形成している。ホルダ上面90cは、導光部材50を透過した光Lが、操作入力装置1の外方へ進行される過程で投光される面となっている。したがって、操作入力装置1の外方に進行する光Lは、外方への進行の過程でホルダ上面90cに投光されるので、ホルダ上面90cに投光されたタッチパネルディスプレイ100からの光Lをユーザがタッチパネルディスプレイ100の上面から視認することができる。
【0127】
(操作入力装置1の組み立て構成)
操作入力装置1は、図4および図5に示される各部材により組み立てられ、上下方向(積層方向)に隣接した各部材が接触するように積層された構造体である。
【0128】
トップカバー10から下方に延びる3本のロック部材14a、14b、14cの下方には、各ロック部材14a、14b、14cのアーム14a1、14b1、14c1が挿通可能となる位置に、各部材のアーム貫通孔が設けられている。
【0129】
ロック部材14aのアーム14a1は、パッド20の第1のアーム貫通孔21a、回転円体30の第2のアーム貫通孔31a、ベース部材60の第3のアーム貫通孔63aに挿通されている。また、アーム14a1の先端に設けられた係止爪14a2は、ベース部材60に設けられた爪係合部63a1に係合固定されている。
【0130】
また、ロック部材14bのアーム14b1は、パッド20の第1のアーム貫通孔21b、回転円体30の第2のアーム貫通孔31b、ベース部材60の第3のアーム貫通孔63bに挿通されている。また、アーム14b1の先端に設けられた係止爪14b2は、ベース部材60に設けられた爪係合部63b1に係合固定されている。
【0131】
また、ロック部材14cのアーム14c1は、パッド20の第1のアーム貫通孔21c、回転円体30の第2のアーム貫通孔31c、ベース部材60の第3のアーム貫通孔63cに挿通されている。また、アーム14c1の先端に設けられた係止爪14c2は、ベース部材60に設けられた爪係合部63c1に係合固定されている。
【0132】
図4図5に示すように回転円体30とベース部材60との間に軸受40と導光部材50が積層されるが、ロック部材14a、14b、14cは、軸受40と導光部材50を挿通する構成とはなっておらず、単に回転円体30とベース部材60とが軸受40と導光部材50とを上下から挟持する構成となっている。
【0133】
ピン80の上方には、ピン80が挿通可能となる位置に、各部材のピン貫通孔またはピン接触部が設けられている。ピン80のピンシャフト81は、ベース部材60の第2のピン貫通孔67、回転円体30の第1のピン貫通孔32、パッド20のピン接触部22に挿通されている。パッド20のピン接触部22においては、ピンシャフト81のピン先端嵌合部83が2つの突起部22aの間に嵌合しており、ピン80は、パッド20と電気的に導通した状態で2つの突起部22aにより支持されている。また、ピンシャフト81の先端は、トップカバー10の下面に設けられたピンシャフト収容部13に挿入されている。
【0134】
トップカバー10の円筒部12は、パッド20の中央孔部23、回転円体30の中央孔部33、ベース部材60の中央孔部66に挿通されている。
【0135】
導光部材50の外面突起部53aは、ホルダ90の係合溝91a係合突起92aと係合するようになっている。また、導光部材50の外面突起部53bは、ホルダ90の係合溝91b、係合突起92bと係合するようになっている。また、導光部材50の外面突起部53cは、ホルダ90の係合溝91c、係合突起92cと係合するようになっている。これにより導光部材50とホルダ90との水平方向及び上下方向の位置関係が固定される。
【0136】
ベース部材60のロック部材64aは、先端側の係止爪64a2が導光部材50の導光部材下部52の上面と係合することで導光部材50の上下方向の動きが規制される。また、ベース部材60のロック部材64bは、先端側の係止爪64b2が導光部材50の導光部材下部52の上面と係合することで導光部材50の上下方向の動きが規制される。また、ベース部材60のロック部材64cは、先端側の係止爪64c2が導光部材50の導光部材下部52の上面と係合することで導光部材50の上下方向の動きが規制される。
【0137】
ホルダ90は、タッチパネルディスプレイ上に接着固定されるのでホルダ90に固定される導光部材50及び導光部材50の上に積層された軸受40は、タッチパネルディスプレイに対して、固定されているため、以下では便宜上、ホルダ90、導光部材50、軸受40を固定側部材という。
【0138】
これに対し、トップカバー10、パッド20、回転円体30、ベース部材60はロック部材14a、14b、14cにより積層された状態で固定されている。以下では、便宜上、トップカバー10、パッド20、回転円体30、ベース部材60の4つの部材を回転側部材という。このように、操作入力装置1は、タッチパネルディスプレイに対し固定された、固定側部材に対し、回転側部材が相対回転可能な構成となっている。
【0139】
このように、回転側部材が固定側部材に対し相対回転な構成としたので、回転側部材が回転している間であっても、固定側部材の1つである導光部材50とタッチパネルディスプレイ100との位置関係は変化せずに保たれるため、透光させたいタッチパネル側の光Lを変化なく、回転側部材が回転していないときと同様に透光することができる。
【0140】
以下、操作入力装置1の作用について図3を用いて説明する。図3に示すように、操作入力装置1は、ユーザが操作入力装置1を操作しようとして外周縁部を把持する際に、回転円体30より外径の大きいパッド20に指を接触させる。パッド20及びパッド20と接触しているピン80はいずれも導電性材料で構成されている。また、ピン80のピンヘッド82はタッチパネルディスプレイに接している。
【0141】
したがって、ユーザが操作入力装置1を操作して、回転側部材を回転させると、ピン80は回転側部材とともに回転するためとタッチパネルディスプレイ100との間の静電容量の変化が発生し、タッチパネルディスプレイ100上のピンヘッド82の位置を検出点として検出できるようになる。
【0142】
図3に示すように、ホルダ90と回転円体30との間には上下方向の隙間Gが形成されている。また、ホルダ90の外径は、回転円体30の外径よりも大きく構成されている。タッチパネルディスプレイ100の内部から導光部材50に向かう光Lは導光部材50の傾斜した導光部材上部内面51aに反射して、ホルダ90と回転円体30との間の隙間Gから、操作入力装置1の外方に進行するようになっている。
【0143】
操作入力装置1の外方に進行する光Lは、外方への進行の過程でホルダ上面90cに投光される。ホルダ90の外径が、回転円体30の外径よりも大きいため、ホルダ上面90cに投光されたタッチパネルディスプレイ100からの光Lは回転円体30に遮られることなく上方にさらに進行する。したがって、ユーザは、確実にタッチパネルディスプレイ100の上面側からホルダ上面90cに投光されたタッチパネルディスプレイ100からの光Lを視認することができる。
【0144】
ユーザは、図12に示すように操作入力装置1の外周に沿って、ユーザ側に進行する光Lを視認することとなるため、暗闇の中や周囲の明かりが少ない中であっても、タッチパネルディスプレイ100上の操作入力装置1の位置と大きさを視覚的に認識することができる。
【0145】
以上のように、本実施の形態に係る操作入力装置1は、タッチパネルディスプレイ100への操作入力を可能とする操作入力装置1であって、タッチパネルディスプレイ100の表示面に取り付けられた円環状のホルダ90と、ホルダ90のホルダ内面90aに形成された係合溝91a、91b、91c、係合突起92a、92b、92cと係合し、タッチパネルディスプレイ100からの光Lを透過させる導光部材50と、ホルダ90及び導光部材50に対して相対的に回転可能であり、手動操作で回転操作できる回転円体30とベース部材60とで構成される円環状の回転部材と、回転円体30の上に配置され、導電性材料で構成されたパッド20と、パッド20にピンシャフト81が接触するとともに、ピンヘッド82がタッチパネルディスプレイ100において検出点として検出される導電性材料で構成されたピン80と、を備え、回転円体30は、円環状であり、パッド20と接し、手動操作で回転操作でき、ベース部材60は、回転円体30に対し下方に固定されるよう設けられ、回転円体30とともに回転可能であり、ホルダ90の外周面と回転円体30の外周面との間には垂直方向の隙間Gが形成され、導光部材50は、タッチパネルディスプレイ100からの光Lを反射させ、光Lの進行方向を光Lが隙間Gから外方へ進行する方向に変化させる傾斜面である導光部材上部内面51aを有し、回転円体30は、パッド20とピン80とともにタッチパネルディスプレイ100の表面に垂直な軸線周りを回転し、パッド20は、回転円体30に対し固定されるよう構成されている。
【0146】
この構成により、本実施の形態に係る操作入力装置1は、導光部材50がタッチパネルディスプレイ100からの光Lを透過させ、光Lの進行方向をホルダ90の外周面と回転円体30の外周面との間の隙間Gから操作入力装置1の外方に変化させる。そして、操作入力装置1の外方に進行する光Lは、外方への進行の過程でホルダ上面90cに投光されるので、ホルダ上面90cに投光されたタッチパネルディスプレイ100からの光Lをユーザがタッチパネルディスプレイ100の上面から視認することができる。
【0147】
ユーザが視認できる上述の光Lは、回転円体30の外周面、即ち、操作入力装置1の外周面に沿ってユーザ側に進行するため、暗闇の中や周囲の明かりが少ない中であっても、ユーザにタッチパネルディスプレイ100上の操作入力装置1の位置と大きさを視覚的に認識させることができる。したがって、周囲の明るさに寄らず、ユーザによる操作入力装置1の操作の作業性を向上させることができる。
【0148】
また、ホルダ90は、タッチパネルディスプレイ100に取り付けられて固定されるとともに、導光部材50と係合しており、回転円体30がホルダ90及び導光部材50に対して相対的に回転可能であるよう構成されている。したがって、回転円体30が回転している間であっても、導光部材50とタッチパネルディスプレイ100の位置関係は変化せずに保たれるため、透光させたいタッチパネル側の光Lを回転円体30が回転していないときと変わらず同様に透光することができる。
【0149】
また、回転部材を回転円体30とベース部材60との別部材の組み合わせで構成したので、例えば、回転円体30とベース部材60とで導光部材50を挟持する場合において、回転部材に導光部材50を組付けることが、回転部材が一部材で形成されている場合と比較して容易である。
【0150】
また、本実施の形態に係る操作入力装置1は、絶縁性材料で構成されており、円板状の概形を有し、パッド20の上方に配置されているトップカバー10をさらに備え、トップカバー10は、パッド20と回転円体30とベース部材60との位置関係を固定するロック部材14a、14b、14cを有するよう構成されている。
【0151】
この構成により、本実施の形態に係る操作入力装置1は、上面をトップカバー10により保護することができるようになるとともに、ロック部材14a、14b、14cによりパッド20と回転円体30とベース部材60との位置関係を固定することができるようになる。
【0152】
また、本実施の形態に係る操作入力装置1は、ロック部材14a、14b、14cは、パッド20と回転円体30とベース部材60とに挿通されるアーム14a1、14b1、14c1と、ベース部材60に固定される係止爪14a2、14b2、14c2とを有するよう構成されている。
【0153】
この構成により、本実施の形態に係る操作入力装置1は、ロック部材14a、14b、14cが有するアーム14a1、14b1、14c1と係止爪14a2、14b2、14c2とによりパッド20と回転円体30とベース部材60との位置関係が固定されるので、パッド20が回転円体30とベース部材60及びピン80とともにホルダ90に対し相対回転する。
【0154】
また、本実施の形態に係る操作入力装置1は、パッド20は、アーム14a1、14b1、14c1が挿通される第1のアーム貫通孔21a、21b、21cが形成されるとともに、ピン80のピンシャフト81に接触してピン80と電気的に導通するピン接触部22が形成されるよう構成されている。
【0155】
この構成により、本実施の形態に係る操作入力装置1は、ピン80がパッド20に接触して、ピン80とパッド20が電気的に導通した状態となっている。ユーザが回転円体30の外周縁部を把持する際に、パッド20の外周縁部に指を接触させることで、静電容量の変化をピン80のピンヘッド82に確実に伝達することができ、タッチパネルディスプレイ100において検出点として検出できるようになる。
【0156】
また、本実施の形態に係る操作入力装置1は、パッド20の外径は、回転円体30の外径よりも大きく構成されている。
【0157】
この構成により、本実施の形態に係る操作入力装置1は、パッド20の外径が回転円体30の外径よりも大きいので、ユーザが回転円体30の外周縁部を把持する際に、パッド20の外周縁部に指を確実に接触させることができる。したがって、静電容量の変化をピン80のピンヘッド82に確実に伝達することができ、タッチパネルディスプレイ100において検出点として検出できるようになる。
【0158】
また、本実施の形態に係る操作入力装置1は、ホルダ90の外径は、回転円体30の外径よりも大きく構成されている。
【0159】
この構成により、本実施の形態に係る操作入力装置1は、操作入力装置1の外方に進行する光Lが、外方への進行の過程でホルダ上面90cに投光され、ホルダ90の外径が回転円体30の外径よりも大きいので、ホルダ上面90cに投光されたタッチパネルディスプレイ100からの光Lを回転円体30に遮られることなく、より確実にユーザがタッチパネルディスプレイ100の上面から視認することができる。
【0160】
また、本実施の形態に係る操作入力装置1は、回転円体30は、外周面上に沿って筋状隆起部34が等間隔で複数設けられるよう構成されている。
【0161】
この構成により、本実施の形態に係る操作入力装置1は、回転円体30の外周面上に筋状隆起部34が等間隔で複数設けられているので、ユーザが回転円体30を把持する際に、指が回転円体30の外周面上を滑ることなく確実に把持することができる。
【0162】
また、本実施の形態に係る操作入力装置1は、回転円体30は、ロック部材14a、14b、14cのアーム14a1、14b1、14c1が挿通される第2のアーム貫通孔31a、31b、31cと、ピン80が挿通される第1のピン貫通孔32と、が形成されるよう構成されている。
【0163】
この構成により、本実施の形態に係る操作入力装置1は、ロック部材14a、14b、14cのアーム14a1、14b1、14c1が第2のアーム貫通孔31a、31b、31cに挿通されるので、トップカバー10とベース部材60に対し、回転円体30は固定される。したがって、回転円体30は、パッド20及びピン80とともにホルダ90に対し相対回転可能である。
【0164】
また、本実施の形態に係る操作入力装置1は、ベース部材60は、ロック部材14a、14b、14cのアーム14a1、14b1、14c1が挿通される第3のアーム貫通孔63a、63b、63cと、ピン80が挿通される第2のピン貫通孔67と、が形成されるよう構成されている。
【0165】
この構成により、本実施の形態に係る操作入力装置1は、ロック部材14a、14b、14cのアーム14a1、14b1、14c1が第3のアーム貫通孔63a、63b、63cに挿通されるので、トップカバー10と回転円体30に対し、ベース部材60は固定される。したがって、ベース部材60は、パッド20及びピン80とともにホルダ90に対し相対回転可能である。
【0166】
また、本実施の形態に係る操作入力装置1は、ピン80は、ベース部材60の第2のピン貫通孔67に挿通され、さらにパッド20のピン接触部22に接触しながら挿通されるピンシャフト81と、タッチパネルディスプレイ100の表示面に対向するように下面が配置されており、タッチパネルディスプレイ100において検出点として検出されるピンヘッド82と、を有するよう構成されている。
【0167】
この構成により、本実施の形態に係る操作入力装置1は、ピンシャフト81がパッド20のピン接触部22に接触するとともに、ピンヘッド82がタッチパネルディスプレイ100の表示面に対向するように配置されているので、ピン80がパッド20に接触して、ピン80とパッド20が電気的に導通した状態となっている。したがって、ユーザがパッド20に指を接触させることで、静電容量の変化をピンヘッド82に確実に伝達することができ、タッチパネルディスプレイ100において検出点として検出できるようになる。
【0168】
また、本実施の形態に係る操作入力装置1は、パッド20のピン接触部22が突起部22aを有する貫通孔であるとともに、ピン80のピンシャフト81には、ピン接触部22と接触する位置にピン先端嵌合部83が形成されており、ピン接触部22の突起部22aとピンシャフト81のピン先端嵌合部83とが嵌合することで、ピン80がパッド20に接触固定されるよう構成されている。
【0169】
この構成により、本実施の形態に係る操作入力装置1は、ピン接触部22において、ピン80とパッド20を接触させ、かつ、ピン80を確実に支持できるようになる。
【0170】
また、本実施の形態に係る操作入力装置1は、回転円体30の下面と面接触するとともに、導光部材50の導光部材上部内面51aと面接触し、回転円体30が回転する際の軸受けとなる環状に成形された高滑性の軸受40が設けられるよう構成されている。
【0171】
この構成により、本実施の形態に係る操作入力装置1は、回転円体30と導光部材50との間の滑り性を向上させて、ユーザによる回転円体30のスムーズな回転操作が実現される。
【0172】
以上説明したように、本発明に係るタッチパネルディスプレイ用操作入力装置は、周囲の明るさによらず、ユーザにタッチパネルディスプレイ上のタッチパネルディスプレイ用操作入力装置の位置と大きさを視覚的に認識させることができるという効果を有し、タッチパネルディスプレイ用操作入力装置全般に有用である。
【符号の説明】
【0173】
1 操作入力装置
10 トップカバー
11 トップカバー本体
11a トップカバー本体上部
11b トップカバー本体下部
12 円筒部
13 ピンシャフト収容部
14a、14b、14c ロック部材
14a1、14b1、14c1 アーム
14a2、14b2、14c2 係止爪(アーム先端固定部)
20 パッド
21a、21b、21c 第1のアーム貫通孔
22 ピン接触部
22a 突起部
23 中央孔部
30 回転円体(回転部材)
31a、31b、31c 第2のアーム貫通孔
32 第1のピン貫通孔
33 中央孔部
34 筋状隆起部
35a、35b、35c 垂直内壁部
36 傾斜内壁部
40 軸受
41 軸受上部
41a 軸受上部内面
41b 軸受上部外面
42 軸受下部
42a 軸受上部内面
42b 軸受上部外面
50 導光部材
51 導光部材上部
51a 導光部材上部内面(傾斜面)
51b 導光部材上部外面
52 導光部材下部
52a 導光部材下部内面
52b 導光部材下部外面
53a、53b、53c 外面突起部
54 筋状凹部
60 ベース部材(回転部材)
61 ベース部材上部
62 ベース部材下部
63a、63b、63c 第3のアーム貫通孔
63a1、63b1、63c1 爪係合部
64a、64b、64c ロック部材
64a1、64b1、64c1 アーム
64a2、64b2、64c2 係止爪
65 スライド突起部
66 中央孔部
67 第2のピン貫通孔
68 溝部
69 ピンヘッド収容部
70a、70b、70c ロック部材収容部
80 ピン
81 ピンシャフト
82 ピンヘッド(他端部)
83 ピン先端嵌合部(一端部、突起嵌合部)
90 ホルダ
90a ホルダ内面
90b ホルダ外面
90c ホルダ上面
91a、91b、91c 係合溝
92a、92b、92c 係合突起
100 タッチパネルディスプレイ
G 隙間
L 光
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
図11
図12