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  • 特開-杖などの棒状パイプの折畳み機構 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023077455
(43)【公開日】2023-06-06
(54)【発明の名称】杖などの棒状パイプの折畳み機構
(51)【国際特許分類】
   F16B 7/04 20060101AFI20230530BHJP
   A45B 9/02 20060101ALI20230530BHJP
【FI】
F16B7/04 301B
A45B9/02 A
F16B7/04 301D
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021190703
(22)【出願日】2021-11-25
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-08-01
(71)【出願人】
【識別番号】505427735
【氏名又は名称】株式会社スミタ
(74)【代理人】
【識別番号】100087169
【弁理士】
【氏名又は名称】平崎 彦治
(72)【発明者】
【氏名】墨田 雄二
(72)【発明者】
【氏名】安岡 貴治
【テーマコード(参考)】
3J039
【Fターム(参考)】
3J039AA03
3J039BB01
3J039CA00
3J039CA14
(57)【要約】
【課題】 歩行を補助する杖、スポーツ用携帯ポールなど、細長く延びる棒状パイプを短く折畳んでバックなどに収納し易くする折畳み機構の提供。
【解決手段】 一方の棒状パイプ2にはコイルバネ4を収容して先端部には凹状部材8を設け、互いに接続される他方の棒状パイプ3には先端に凸状部材9を設け、上記凹状部材8に凸状部材9が嵌合すると共にコイルバネ4のバネ力が作用して両棒状パイプ2,3は連結し、折畳まれる際には両棒状パイプ間を繋ぐことが出来る伸縮しないが湾曲及び屈曲可能な連結具6を介して可能としている。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
歩行を補助する杖、スポーツ用携帯ポールなど、細長く延びる棒状パイプを短く折畳んでバックなどに収納し易くする折畳み機構において、一方の棒状パイプにはコイルバネを収容して先端部には凹状部材を設け、互いに接続される他方の棒状パイプには先端に凸状部材を設け、上記凹状部材に凸状部材が嵌合すると共にコイルバネのバネ力が作用して両棒状パイプは連結し、折畳まれる際には両棒状パイプ間を繋ぐことが出来る伸縮しないが湾曲及び屈曲可能な連結具を介して可能としたことを特徴とする棒状パイプの折畳み機構。
【請求項2】
歩行を補助する杖、スポーツ用携帯ポールなど、細長く延びる棒状パイプを短く折畳んでバックなどに収納し易くする折畳み機構において、一方の棒状パイプにはコイルバネを収容し、その先端部には凹状部材を設け、互いに接続される他方の棒状パイプには先端に凸状部材を設け、上記コイルバネには係止金具を連結し、該係止金具にはクサリや紐などで伸縮しないが湾曲及び屈曲可能な連結具を繋ぎ、そして連結具の先端には抜け止めストッパーを設け、該抜け止めストッパーは凸状部材に設けた凹部に嵌って先端側から抜けないようにされ、上記係止金具は凹状部材の凹部に収容されると共に、該凹状部材の底穴の縁に係止することが出来、また凸状部材の先端に押圧されるならば、幅寸法が縮んで底穴を通過出来ように構成され、上記凸状部材が凹状部材に嵌合することで両棒状パイプは接続され、凸状部材と凹状部材が分離することで連結具を介して両棒状パイプが折畳み出来るようにしたことを特徴とする棒状パイプの折畳み機構。
【請求項3】
上記係止金具の形状を概略8の字状とし、概略長円形のリングと概略円形リングを連続した金属線にて形成した請求項2記載の棒状パイプの折畳み機構。
【請求項4】
一方の棒状パイプにはコイルバネを収容して先端部には凹状部材を設け、他方の棒状パイプには先端に凸状部材を設け、両棒状パイプの間に棒状中間パイプを介在して接続した請求項1,請求項2,又は請求項3記載の棒状パイプの折畳み機構。












【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、介護用の杖、スポーツ用携帯ポールなど、細長く延びる棒状パイプを短く折畳むことでバックなどに収納し易くする折畳み機構に関するものである。
【背景技術】
【0002】
年老いて足腰が悪く成れば、歩く際の補助具として杖を使うことが多くなる。一般的な杖は、細長い棒状部材の上端部に持ち手を設けた形状であり、持ち手を握ることで身体を凭れ掛けて歩くことが出来る。
しかし、長い杖は、使わない時には邪魔になることも多く、杖によっては短くして収納することも出来る。すなわち、伸縮することが出来るように構成することで、長さを縮めることは可能である。
【0003】
伸縮可能な杖は、太いパイプと細いパイプとで構成され、細いパイプは太いパイプの穴に挿入することが出来、細いパイプは太いパイプ穴の内部でスライドすることが出来る構造としている。そして、所定の長さでロックすることが出来るロック機構を備えている。
例えば、最も簡単なロック機構としては、太いパイプと細いパイプに貫通する小さい穴を適当な位置に設け、所定の穴にロックピンを嵌入することで細いパイプはスライドすることなくロックされ、杖は所定の長さになる。
【0004】
また、特開2013-177979号に係る「チェーンによるクランプ装置」を利用することで杖の長さを調整することが出来る。この「チェーンによるクランプ装置」は、内リンクプレートと外リンクプレートをピンを介して屈曲自在に連結したチェーンをノコ歯状に屈曲することで形成される通孔にバー材を挿通してピンによって挟み込み、該バー材が抜けないようにクランプする装置である。
すなわち、チェーンの一端を固定し、バー材を他方のフリー端側へ引抜くことを阻止するクランプ装置である。
【0005】
このチェーン式クランプ装置を利用することで杖の長さを調整すると共に、適当な長さにロックすることが出来る。このように杖の長さを短くすることは出来るが限度があり、バックに収納することが出来る程度に短くすることは容易でない。理論上は可能であるが、この場合には太さの異なる多数のパイプを組み合わせて伸縮する構造としなくてはならない。
【0006】
このような構造とした杖は強度的に弱く、握り部に大きな力が働くならば、座屈してしまう。そこで、近年では長さを短くする手段として、途中で折畳むことが出来るように構成した杖が知られている。例えば、2か所を折畳むならば約1/3の長さとなり、バックに収納することが出来る。
歩行用の杖ではなく、登山をする際に使うことが出来るポール、又は病院で使われる点滴用のスタンドポールなど、細長く長い棒状パイプを収納する際に折畳むことが便利な部材は数多く存在している
【0007】
特許第3876418号に係る「折りたたみステッキなどに使用するパイプの接続構造」は、折りたたみ式パイプステッキにおいて折りたたんだ時、状態が安定して保持できかつ、パイプ支柱同士の接触で傷がつかない構造のパイプ連結装置である。上記ステッキにおいて、折りたたんだ状態で携帯中に、衝撃で状態保持が解除されることなく、また折りたたんだ状態の保持を使用時に簡単に解除することが出来る。
【0008】
特開2020-178928号に係る「折り畳み式杖用パイプ支柱の接続構造」は、パイプ支柱を折り畳んだときに、手を離しても折り畳んだ状態が保持でき、パイプ支柱が引っ張られる方向如何によらず、折り畳んだ状態を確実に保持可能な折り畳み式杖用パイプ支柱の接続構造である。
【0009】
【特許文献1】特開2013-177979号に係る「チェーンによるクランプ装置」
【特許文献2】特許第3876418号に係る「折りたたみステッキなどに使用するパイプの接続構造」
【特許文献3】特開2020-178928号に係る「折り畳み式杖用パイプ支柱の接続構造」
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
このように、杖をバックなどに入れて収納する為に、その長さを短くする手段として折畳み機構が使用されている。しかし、従来の折畳み機構はその構造が複雑であり、また折畳まれた杖の安定性に欠けるなどの問題がある。本発明が解決しようとする課題はこれら問題点であって、比較的簡単な機構でもって、伸縮操作も手軽に行うことが出来る棒状パイプの折畳み機構を提供する。
そこで、本発明が対象とする棒状パイプとは、杖、スポーツ用携帯ポール、携帯型点滴バックスタンド、天井煙感知器試験ポールなど色々あるが、具体的な物品は限定しないことにする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る折畳み機構は、棒状パイプが真っ直ぐに延びた状態では座屈することなく安定し、また、折畳まれた状態では真っ直ぐに戻ることなく安定するように構成している。
そこで、互いに接続される一方の棒状パイプの先端には凹部が設けられ、他方の棒状パイプの先端には凸部が形成されている。凹部には凸部が篏合して接続されるが、凹部の内周面はテーパを有して先端側の内径を大きくし、凸部の外周面もテーパを成して先端側外径を小さくしている。
【0012】
したがって、凹部に凸部が篏合した際には凹部内周面に凸部外周面が密着し、その為に一方の棒状パイプと他方の棒状パイプは安定した接続が行われる。
そして、一方の棒状パイプ側にはコイルバネが設けられ、他方の棒状パイプ側には抜け止めストッパーを有し、コイルバネの先端には係止金具が連結し、抜け止めストッパーから伸縮はしないが屈曲自在な連結具が延びて上記係止金具と繋がっている。
【0013】
ところで、他方の棒状パイプを引っ張って凸部を凹部から外すならば、真っ直ぐに接続している両棒状パイプは折畳まれる。すなわち、屈曲自在な連結具は両棒状パイプを折畳むことが出来る。
この場合、コイルバネと連結している係止金具は、他方の棒状パイプを引っ張って凸部を凹部から外すことで凹部の底穴に係止し、引き伸ばされたコイルバネの縮み変形に対抗することが出来る。したがって、連結具が引っ張られることなく、屈曲することが出来る。
そして、凸部が凹部に嵌るならば、凸部先端は係止金具を押圧して係止状態が解除され、係止金具は凹部の底穴を通過し、引き伸ばされたコイルバネは縮んで凸部は凹部に嵌合する。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る棒状パイプの接続機構はその構造が簡単であり、直線状に接続した状態からの折畳み操作は容易であり、逆に折畳まれた両棒状パイプを真っ直ぐに接続する操作も簡単に出来る。
すなわち、凸部を有す棒状パイプを引っ張ることで凹部から分離し、両者を繋いでいる連結具が自由に屈曲することで両棒状パイプは折畳まれる。
そして、真っ直ぐに接続する場合には、分離している凸部を凹部に篏合することで簡単に行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明に係る棒状パイプの折畳み機構を示す実施例。
図2】本発明に係る棒状パイプの折畳み機構を示す実施例であって、両棒状パイプが互いに接続している場合。
図3】係止金具を示す具体例。
図4】本発明に係る棒状パイプの折畳み機構を示す実施例であって、両棒状パイプの凹状部材と凸状部材が一部嵌合している場合。
図5】本発明に係る棒状パイプの折畳み機構を示す実施例であって、両棒状パイプが分離している場合。
図6】本発明に係る棒状パイプの折畳み機構を示す実施例であって、折畳まれて互いに並列している場合。
図7】本発明に係る棒状パイプの折畳み機構を示す他の実施例。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1は本発明に係る棒状パイプの折畳み機構を示す実施例である。同図は3本の棒状パイプ1,2,3が繋がっていて、真っ直ぐに延びている。ここで、棒状パイプ1と棒状パイプ2は接続しており、棒状パイプ2と棒状パイプ3は分離している。したがって、棒状パイプ1と棒状パイプ2は折畳むことは出来ないが、棒状パイプ2と棒状パイプ3は屈曲して折畳まれる。
【0017】
同図において、4はコイルバネ、5は係止金具、6は連結具、7は抜け止めストッパーを夫々表している。上記コイルバネ4の両端には概略8の字状をした係止金具5,5が連結し、係止金具5,5には連結具6,6が繋がり、そして該連結具6,6は上記抜け止めストッパー7,7に連結している。
そして、棒状パイプ2の両端には凹状部材8、8が嵌っており、棒状パイプ1の下端には凸状部材9が取付けられ、棒状パイプ3の上端にも凸状部材9が取付けられている。
棒状パイプ2の上端に設けている凹状部材8に棒状パイプ1の下端に設けている凸状部材9が嵌合している。
【0018】
棒状パイプ1と棒状パイプ2とは直線状に連結している。これに対して、棒状パイプ3の凸状部材9は棒状パイプ2の凹状部材8から外れている。したがって、棒状パイプ3は屈曲して折畳むことが出来る。
図2は棒状パイプ1と棒状パイプ2とが直線状に連結している詳細図である。このように、棒状パイプ1に設けている凸状部材9は棒状パイプ2の上端に設けている凹状部材8に嵌合している。
凸状部材9に形成している凹部10には抜け止めストッパー11が嵌り、該抜け止めストッパー7から連結具6が下方へ延びている。
【0019】
ここで、上記連結具6は伸縮性がなく、屈曲自在な紐やクサリなどが用いられ、その下端には上記係止金具5と連結している。係止金具5は金属製のワイヤーを曲げ成形して構成され、その為に幅寸法は外力の作用で弾性変形して縮むことが出来る。
係止金具5の具体的な形状は限定しないが、同図に示す係止金具5には概略長円形のリング12が設けられ、このリング12に連結具6の下端が繋がっている。
そして、係止金具5の下端部には円形リング13が形成され、該リング13にはコイルバネ4の上端が連結している。
【0020】
図2は凹状部材8に凸状部材9が嵌合し、抜け止めストッパー7から下方へ延びる連結具6は凸部9の中心軸部に設けている穴14を貫通し、凹状部材8の下端の底穴18を通過し、さらに下方へ延びている。
そして、連結具6の下端に繋がれている係止金具5に連結し、係止金具5にはコイルバネ4が繋がっていることで上記連結具6を下方へ引っ張り、抜け止めストッパー7には下向きの力が働く。
しかし、凹部10に嵌っている抜け止めストッパー7は凸状部材9から外れることはなく、コイルバネ4のバネ力は凸状部材9を押下げて凹状部材8に隙間なく嵌合することが出来、棒状パイプ1と棒状パイプ2は直線状に連結することが出来る。
【0021】
図3(a)、(b)、(c)は上記係止金具5を表している具体例であり、その形状は概略8の字状を成している。(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
係止長具5は金属製のワイヤーを曲げ成形して製作され、概略長円をしたリング12と概略円形リング13を有している。
そして、外力Pが働くならば撓み変形して幅寸法は縮小し、また外力Pが解除されると拡大して元の幅寸法に戻される。
同図に示す係止金具5はあくまでも1具体例に過ぎず、この形状に限定はしない。
【0022】
図4は棒状パイプ2と棒状パイプ3との接続状態を表している。棒状パイプ2の下端部には凹状部材8が嵌って固定され、棒状パイプ3の上端には凸状パイプ9が取付けられている。
そして、凹状パイプ8に凸状パイプ9が一部嵌っているが完全な嵌合状態ではなく、その為に抜け止めストッパー7は凸状部材9の凹部底に当接しておらず、連結具6は緩んだ状態にある。棒状パイプ2と棒状パイプ3との間には隙間15が介在し、その為に不完全な嵌合状態としている。
【0023】
棒状パイプ3を持ち上げるならば、又は棒状パイプ2を押下げるならば、凸状部材9の先端が係止金具5のリング12の先端部を挟むと同時に押し上げる。
上記図3に示すように、概略長円形のリング12の両側片11,11は内側へ撓み変形することが出来、該係止金具5は凹状部材8の底穴18を通過する。
そこで、係止金具5が凹部16から離脱し、凸状部材9は凹状部材8に完全に嵌合する。そうすれば、コイルバネ4が縮んで連結具6を引っ張り、抜け止めストッパー7を持ち上げて凹部10の底に圧接することが出来る。
【0024】
図5は棒状パイプ2と棒状パイプ3とが完全に分離した状態であり、間に空間17を有している。棒状パイプ3を引き下げるならば連結具6が引っ張られて係止金具5は降下する。そして凹状部材8の底穴18を通過し、凹部16に収容される。
そこで、棒状パイプ3を開放するならば、連結具6に作用している張力はなくなり、引き伸ばされているコイルバネ4は縮むが、係止金具5は底穴18の縁に係止することが出来、底穴18を通過することは出来ない。
【0025】
このように、凹状部材8から凸状部材9を外して分離し、棒状パイプ2と棒状パイプ3との間に空間17を作るならば、屈曲及び湾曲自在な連結具6を介して棒状パイプ2と棒状パイプ3は折畳まれる。
図6は棒状パイプ2と棒状パイプ3が折畳まれて並列状態にした場合を示している。同じように、棒状パイプ1と棒状パイプ2も並列状態で折畳むことが出来る。
【0026】
本発明に係る棒状パイプの折畳み機構を用いる具体的な物品は限定しない。例えば、年老いて足腰が悪くなった場合に使う杖に応用することが出来、使わない場合には折畳んで短くしてバックなどに収納することが出来、必要な際には手軽に真っ直ぐに延ばされる。
本発明の折畳み機構は、一方の棒状パイプにコイルバネが収容されている為に、両棒状パイプを引張るならばコイルバネは引き伸ばされて互いに分離し、簡単に折畳むことが出来る。そして、杖を使う際には引き伸ばしたコイルバネを解除することで直ちに接続されて真っ直ぐになる。
【0027】
図7は本発明に係る棒状パイプの折畳み機構を示す他の実施例である。同図は棒状パイプ1と棒状パイプ2,及び棒状中間パイプ18が繋がっていて、真っ直ぐに延びている。
すなわち、前記図1に示した棒状パイプ1と棒状パイプ2との間に棒状中間パイプ19を介在して真っ直ぐに接続している。棒状パイプ2に設けているコイルバネ4のバネ力によって、連結具6に作用する張力の作用で抜け止めストッパー7を押し上げ、棒状パイプ1と棒状パイプ2の間に接続される棒状中間パイプ19は安定する。勿論、棒状パイプ1と棒状パイプ2を引っ張って分離するならば、3本の棒状パイプは折畳まれる。
【符号の説明】
【0028】
1 棒状パイプ
2 棒状パイプ
3 棒状パイプ
4 コイルバネ
5 係止金具
6 連結具
7 抜け止めストッパー
8 凹状部材
9 凸状部材
10 凹部
11 側片
12 リング
13 リング
14 穴
15 隙間
16 凹部
17 空間
18 底穴
19 棒状中間パイプ




























図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2022-03-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
歩行を補助する杖、スポーツ用携帯ポールなど、細長く延びる棒状パイプを短く折畳んでバックなどに収納し易くする折畳み機構において、一方の棒状パイプにはコイルバネを収容し、その先端部には凹状部材を設け、互いに接続される他方の棒状パイプには先端に凸状部材を設け、上記コイルバネには係止金具を連結し、該係止金具にはクサリや紐などで伸縮しないが湾曲及び屈曲可能な連結具を繋ぎ、そして連結具の先端には抜け止めストッパーを設け、該抜け止めストッパーは凸状部材に設けた凹部に嵌って先端側から抜けないようにされ、上記係止金具は凹状部材の凹部に収容されると共に、該凹状部材の底穴の縁に係止することが出来、また凸状部材の先端に押圧されるならば、幅寸法が縮んで底穴を通過出来ように構成され、上記凸状部材が凹状部材に嵌合することで両棒状パイプは接続され、凸状部材と凹状部材が分離することで連結具を介して両棒状パイプが折畳み出来るようにしたことを特徴とする棒状パイプの折畳み機構。
【請求項2】
上記係止金具の形状を概略8の字状とし、概略長円形のリングと概略円形リングを連続した金属線にて形成した請求項2記載の棒状パイプの折畳み機構。
【請求項3】
一方の棒状パイプ2にはコイルバネ4を収容して先端部には凹状部材8を設け、他方の棒状パイプ1には先端に凸状部材9を設け、両棒状パイプ2,1の間に棒状中間パイプ19を介在し、上記棒状パイプ2に設けているコイルバネ4のバネ力によって、棒状中間パイプ19内を延びる連結具6に作用する張力で抜け止めストッパー7を押し下げて接続した請求項1,請求項2記載の棒状パイプの折畳み機構。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0027】
図7は本発明に係る棒状パイプの折畳み機構を示す他の実施例である。同図は棒状パイプ1と棒状パイプ2,及び棒状中間パイプ19が繋がっていて、真っ直ぐに延びている。
すなわち、前記図1に示した棒状パイプ1と棒状パイプ2との間に棒状中間パイプ19を介在して真っ直ぐに接続している。棒状パイプ2に設けているコイルバネ4のバネ力によって、棒状中間パイプ19内を延びる連結具6に作用する張力で抜け止めストッパー7を押しげ、棒状パイプ1と棒状パイプ2の間に接続される棒状中間パイプ19は安定する。勿論、棒状パイプ1と棒状パイプ2を引っ張って分離するならば、3本の棒状パイプは折畳まれる。

【手続補正書】
【提出日】2022-05-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
細長く延びる棒状パイプを短く折畳んでバックに収納し易くする折畳み機構において、一方の棒状パイプにはコイルバネを収容し、その先端部には凹状部材を設け、互いに接続される他方の棒状パイプには先端に凸状部材を設け、上記コイルバネには係止金具を連結し、該係止金具にはクサリや紐で伸縮しないが湾曲及び屈曲可能な連結具を繋ぎ、そして連結具の先端には抜け止めストッパーを設け、該抜け止めストッパーは凸状部材に設けた凹部に嵌って先端側から抜けないようにされ、上記係止金具は凹状部材の凹部に収容されると共に、該凹状部材の底穴の縁に係止することが出来、また凸状部材の先端に押圧されるならば、幅寸法が縮んで底穴を通過出来ように構成され、上記凸状部材が凹状部材に嵌合することで両棒状パイプは接続され、凸状部材と凹状部材が分離することで連結具を介して両棒状パイプが折畳み出来るようにしたことを特徴とする棒状パイプの折畳み機構。
【請求項2】
上記係止金具の形状を概略8の字状とし、概略長円形のリングと概略円形リングを連続した金属線にて形成した請求項記載の棒状パイプの折畳み機構。
【請求項3】
一方の棒状パイプにはコイルバネを収容して先端部には凹状部材を設け、他方の棒状パイプには先端に凸状部材を設け、両棒状パイプの間に棒状中間パイプを介在し、上記一方の棒状パイプに設けているコイルバネのバネ力によって、棒状中間パイプ内を延びる連結具に作用する張力で抜け止めストッパーを押し下げて接続した請求項1、又は請求項2記載の棒状パイプの折畳み機構。