(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023077652
(43)【公開日】2023-06-06
(54)【発明の名称】マンホール情報管理システムおよびマンホール情報管理方法、ならびにマンホール情報管理プログラム
(51)【国際特許分類】
E02D 29/12 20060101AFI20230530BHJP
E03F 7/00 20060101ALI20230530BHJP
【FI】
E02D29/12 Z
E03F7/00
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021190999
(22)【出願日】2021-11-25
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-01-25
(71)【出願人】
【識別番号】590000916
【氏名又は名称】株式会社オカトク
(71)【出願人】
【識別番号】521516097
【氏名又は名称】長谷川 将三
(71)【出願人】
【識別番号】521516101
【氏名又は名称】山本 幸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100197642
【弁理士】
【氏名又は名称】南瀬 透
(74)【代理人】
【識別番号】100099508
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 久
(74)【代理人】
【識別番号】100182567
【弁理士】
【氏名又は名称】遠坂 啓太
(74)【代理人】
【識別番号】100219483
【弁理士】
【氏名又は名称】宇野 智也
(72)【発明者】
【氏名】山内 修二
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 将三
(72)【発明者】
【氏名】山本 幸一郎
【テーマコード(参考)】
2D063
2D147
【Fターム(参考)】
2D063EA03
2D147BA00
(57)【要約】
【課題】利便性がある情報の管理を行えたり、より利用者にとって使いやすいマンホール情報管理システムなどの提供。
【解決手段】マンホール情報管理システムは、マンホール情報が記憶されるサーバおよび、サーバと通信する通信手段21と、1以上のパイプが設けられたマンホールを撮影する撮影手段25と、撮影手段25により撮影されたマンホール画像に対して、パイプの位置に目印を付加して編集する編集手段26と、サーバに、編集手段26により編集されたマンホール画像を含むマンホール情報を送信する送信手段27と、を有する端末20を含む。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マンホール情報が記憶されるサーバおよび、
前記サーバと通信する通信手段と、
1以上のパイプが設けられたマンホールを撮影する撮影手段と、
前記撮影手段により撮影されたマンホール画像に対して、前記パイプの位置に目印を付加して編集する編集手段と、
前記サーバに、前記編集手段により編集されたマンホール画像を含むマンホール情報を送信する送信手段と、
を有する端末を含むマンホール情報管理システム。
【請求項2】
前記1以上のパイプが設けられたマンホールにおいて、前記パイプの位置毎に設けられたマーカーを含み、
前記編集手段は、前記撮影手段により撮影された前記マーカーを含むマンホール画像に対して、前記マーカーの位置に基づいて目印を付加して編集するものである請求項1に記載のマンホール情報管理システム。
【請求項3】
前記編集手段は前記目印として、前記撮影手段により撮影されたマンホール画像に対して、マンホールの中心地点から前記パイプの位置に伸びる線分を付加して編集するものである請求項1または2に記載のマンホール情報管理システム。
【請求項4】
前記編集手段は、付加された線分に基づいて複数の線分が成す角度を算出し、前記端末に表示させるものである請求項3に記載のマンホール情報管理システム。
【請求項5】
前記撮影手段は、前記マンホールの撮影画面上に、円形の目印を重畳表示させるものである請求項1~4のいずれか1項に記載のマンホール情報管理システム。
【請求項6】
前記撮影手段は、前記円形の目印の大きさまたは/および色を変更し得るものである請求項5に記載のマンホール情報管理システム。
【請求項7】
サーバに、マンホール情報を記憶させる工程と、
端末により、1以上のパイプが設けられたマンホールを撮影する工程と、
前記端末により撮影されたマンホール画像に対して、前記パイプの位置に目印を付加して編集する工程と、
前記サーバに、前記編集したマンホール画像を含むマンホール情報を送信する工程と、
を含むマンホール情報管理方法。
【請求項8】
コンピュータを、マンホール情報が記憶されるサーバとして機能させるプログラムおよび、
コンピュータを、前記サーバと通信する通信手段と、
1以上のパイプが設けられたマンホールを撮影する撮影手段と、
前記撮影手段により撮影されたマンホール画像に対して、前記パイプの位置に目印を付加して編集する編集手段と、
前記サーバに、前記編集手段により編集されたマンホール画像を含むマンホール情報を送信する送信手段と、
を有する端末として機能させるプログラム
を含むマンホール情報管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マンホール情報を管理するマンホール情報管理システムおよびマンホール情報管理方法、ならびにマンホール情報管理プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
歩道などには、マンホールが設けられている。マンホールは、地下の下水道や通信ケーブルなどの管理を目的として、作業員が地上から出入りできるように地面に設けられた縦孔である。
【0003】
このマンホールや管渠、雨水吐き室などにより、管路施設が構成される。管路施設は、機能保持や一定のサービスレベルの維持を目的に、定期的な点検・調査および改築修繕が行われている。よって、マンホールも定期的な点検が必要となる。放置しておくと、マンホールが経年劣化したり、マンホールのコンクリートの壁が腐食劣化したりするためである。具体的には、数年(例えば、5年)に1度、マンホールの劣化具合の点検が行われ、必要があるもの(劣化が激しいもの)には改修が行われている。
【0004】
そのため、マンホール情報を適切に管理することが必要となる。ここで、マンホール情報を管理するための技術として、特許文献1,2に示すようなものがある。
【0005】
特許文献1には、マンホールに設けられた記憶手段を利用して、管理者がモバイルコンピュータ操作によりマンホール情報管理を行う管理方法や管理システムなどが記載されている。例えば、引用文献1には、マンホール情報の管理方法として、マンホールにディジタル情報を記録できる記憶手段を配置固定し、記憶手段には、マンホールに関する図面情報、マンホール工事の履歴を記録した工事情報、及びマンホールに収容されている機器に関する収容機器情報の少なくとも1以上の情報が記録されていることが記載されている。
【0006】
また、特許文献2には、GPS装置を備えたモバイルコンピュータにより、マンホールを特定し、その関連する情報管理を行う技術が記載されている。例えば、特許文献2には、マンホールに関する図面情報、マンホール工事の履歴を記録した工事情報、及びマンホールに収容されている機器に関する収容機器情報、の中から選択される1以上のマンホール情報を記録するためのデータベースと、マンホールが設置された位置を含む電子地図が記憶された電子地図記憶手段と、マンホールが設置された位置を特定するためのマンホール位置特定機能を備えた電子端末機器とからなるマンホール情報の管理システムのマンホール情報の管理方法であって、マンホールの位置を前記電子地図上で特定し、データベースからマンホール情報を引き出して電子機器端末の表示装置に表示させることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002―366616号公報
【特許文献2】特開2003―3507号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、労働力人口が減少している昨今、より利便性がある情報の管理や、より作業者(点検者、利用者)にとって使いやすいマンホール情報の管理技術が求められている。よって、本発明は、より利便性がある情報の管理を行えたり、より作業者にとって使いやすいマンホール情報管理システムおよびマンホール情報管理方法、ならびにマンホール情報管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のマンホール情報管理システムは、マンホール情報が記憶されるサーバおよび、サーバと通信する通信手段と、1以上のパイプが設けられたマンホールを撮影する撮影手段と、撮影手段により撮影されたマンホール画像に対して、パイプの位置に目印を付加して編集する編集手段と、サーバに、編集手段により編集されたマンホール画像を含むマンホール情報を送信する送信手段と、を有する端末を含む。
これにより、作業者が所有する端末の撮影手段によりパイプを含むマンホール画像が撮影され、編集手段により当該画像におけるパイプの位置に目印が付加して編集され、送信手段により当該編集された画像がサーバに送信されてマンホール情報として蓄積される。
【0010】
また、1以上のパイプが設けられたマンホールにおいて、パイプの位置毎に設けられたマーカーを含み、編集手段は、撮影手段により撮影されたマーカーを含むマンホール画像に対して、マーカーの位置に基づいて目印を付加して編集するものであることが好ましい。
これにより、作業者は編集手段により、パイプの位置毎に設けられたマーカーを含むマンホール画像に対して、マーカーの位置に基づいて目印を付加して編集することができる。
【0011】
また、編集手段は目印として、撮影手段により撮影されたマンホール画像に対して、マンホールの中心地点からパイプの位置に伸びる線分を付加して編集するものであったり、付加された線分に基づいて複数の線分が成す角度を算出し、端末に表示させるものであることが好ましい。
これにより、作業者は、マンホール画像に線分を付加してどこがパイプの位置が分かるように編集できたり、算出および表示された複数の線分が成す角度を端末で確認することができる。
【0012】
また、撮影手段は、マンホールの撮影画面上に、円形の目印を重畳表示させるものであったり、円形の目印の大きさまたは/および色を変更し得るものであることが好ましい。
これにより、作業者は、マンホールの撮影画面上に重畳表示された円形の目印を利用してマンホールを撮影でき、撮影時に、自分の要求に合うように(自分が撮影しやすいように)円形の目印の大きさまたは/および色を変更することができる。
【発明の効果】
【0013】
(1)本発明のマンホール情報管理システムは、マンホール情報が記憶されるサーバおよび、サーバと通信する通信手段と、1以上のパイプが設けられたマンホールを撮影する撮影手段と、撮影手段により撮影されたマンホール画像に対して、パイプの位置に目印を付加して編集する編集手段と、サーバに、編集手段により編集されたマンホール画像を含むマンホール情報を送信する送信手段と、を有する端末を含む構成により、作業者が所有する端末の撮影手段によりパイプを含むマンホール画像が撮影され、編集手段により当該画像におけるパイプの位置に目印が付加して編集され、送信手段により当該編集された画像がサーバに送信されてマンホール情報として蓄積されるため、どこがパイプの位置か一目瞭然で分かるような、利便性のあるマンホール情報を管理することができる。
【0014】
(2)また、1以上のパイプが設けられたマンホールにおいて、パイプの位置毎に設けられたマーカーを含み、編集手段は、撮影手段により撮影されたマーカーを含むマンホール画像に対して、マーカーの位置に基づいて目印を付加して編集する構成により、作業者は編集手段により、パイプの位置毎に設けられたマーカーを含むマンホール画像に対して、マーカーの位置に基づいて目印を付加して編集することができるため、撮影されたマンホール画像においてどこがパイプの位置か迷うことなく、作業者はマンホール画像を編集することができる。
【0015】
(3)また、編集手段は目印として、撮影手段により撮影されたマンホール画像に対して、マンホールの中心地点からパイプの位置に伸びる線分を付加して編集するものであったり、付加された線分に基づいて複数の線分が成す角度を算出し、端末に表示させる構成により、作業者は、マンホール画像に線分を付加してどこがパイプの位置が分かるように編集できたり、算出および表示された複数の線分が成す角度を端末で確認することができるため、作業者は線分を操作するだけでどこがパイプの位置が分かるようにマンホール画像を編集できたり、複数の線分が成す角度を確認しながら線分を操作することができる。
【0016】
(4)また、撮影手段は、マンホールの撮影画面上に、円形の目印を重畳表示させるものであったり、円形の目印の大きさまたは/および色を変更し得る構成により、作業者は、マンホールの撮影画面上に重畳表示された円形の目印を利用してマンホールを撮影でき、撮影時に、自分の要求に合うように(自分が撮影しやすいように)円形の目印の大きさまたは/および色を変更することができるため、より作業者にとって使いやすい。
【0017】
また、本発明のマンホール情報管理方法は、サーバに、マンホール情報を記憶させる工程と、端末により、1以上のパイプが設けられたマンホールを撮影する工程と、端末により撮影されたマンホール画像に対して、パイプの位置に目印を付加して編集する工程と、サーバに、編集したマンホール画像を含むマンホール情報を送信する工程と、を含む。
本発明のマンホール情報管理方法によれば、本発明のマンホール情報管理システムと同様の作用効果を奏することができる。
【0018】
なお、マンホール情報管理プログラムは、コンピュータを、マンホール情報が記憶されるサーバとして機能させるプログラムおよび、コンピュータを、サーバと通信する通信手段と、1以上のパイプが設けられたマンホールを撮影する撮影手段と、撮影手段により撮影されたマンホール画像に対して、パイプの位置に目印を付加して編集する編集手段と、サーバに、編集手段により編集されたマンホール画像を含むマンホール情報を送信する送信手段と、を有する端末として機能させるプログラムを含む。
本発明のマンホール情報管理プログラムによれば、これらのコンピュータ(例えば、サーバとして機能するコンピュータと、端末として機能するコンピュータ)を、本発明のマンホール情報管理システムと同様の作用効果を奏するシステムとして機能させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の実施の形態に係る情報処理システムを示す概略図である。
【
図2】本発明の実施の形態に係る端末の概略構成図である。
【
図3】本発明の実施の形態に係る端末の操作画面を説明するための図である。
【
図4】本発明の実施の形態に係る端末の操作画面を説明するための図である。
【
図5】本発明の実施の形態に係る端末の操作画面を説明するための図である。
【
図6】本発明の実施の形態に係る端末の操作画面を説明するための図である。
【
図7】本発明の実施の形態に係る端末の操作画面を説明するための図である。
【
図8】本発明の実施の形態に係る端末の操作画面を説明するための図である。
【
図9】本発明の実施の形態に係る端末の操作画面を説明するための図である。
【
図10】本発明の実施の形態に係る治具の一例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に本発明の実施の形態を詳細に説明するが、以下に記載する構成要件の説明は、本発明の実施形態の一例(代表例)であり、本発明はその要旨を変更しない限り、以下の内容に限定されない。
【0021】
[マンホール情報管理システム]
図1は、本発明の実施の形態に係るマンホール情報管理システムを示す概略図である。情報処理システム1は、サーバ10と、作業者Hが所有する端末20とを含む。端末20は、ネットワーク通信網Nを介して、サーバ10と有線または無線で相互に通信可能である。
【0022】
作業者Hは、マンホールMの点検を行う者である。具体的には、各地に点在しているマンホールの設置場所へ出向いて、マンホールを点検したり、マンホールの各種情報を取得したりする者である。
【0023】
端末20は、その作業者Hが所有する端末であり、例えば、スマートフォンやタブレット、モバイルPCなどである。端末20は、ディスプレイなどの表示部や、キーボードやソフトウェアキーボード、タッチパネルなどの入力部を有する。これらのスマートフォンやタブレット、モバイルPCなどは、本発明のマンホール情報管理プログラムがインストールされたり実行されたりすることにより、後述する本発明の編集手段や送信手段などを有し、本発明の端末として動作する。
【0024】
[サーバ]
サーバ10は、マンホール情報や作業者情報などが記憶される記憶装置である。サーバ10は、クラウド型のものでもよく、オンプレミス型のものでもよい。
【0025】
マンホール情報とは、マンホール毎に付けられた識別番号や、寸法(人孔寸法)、斜壁下部深、パイプ数などである。また、系番号や平面直角座標系、マンホールが設置されている場所の緯度・経度などの情報(位置情報)も含まれる。その他、マンホールに関する情報であれば、特に制限はない。
【0026】
パイプ数とは、マンホールに設けられたパイプの数である。マンホール情報には、このパイプの数や、パイプの種類が含まれる。パイプの種類とは、例えば流出管や流入管などである。また、パイプの詳細な情報として、管径や管頂高、流入角度、副管の有無、副管頂高などの情報もマンホール情報として含まれる。
【0027】
一方、マンホール情報は、工事情報に紐づく。工事情報とは、ある地域におけるマンホールの点検などを行うために便宜上付けられた工事名(案件名)や工事番号(識別番号)などである。例えば、工事名として「○○町調査」や「○○地区点検」などという名称が付けられる。
【0028】
また、1件の工事(点検)において複数のマンホールが点検対象となる場合もある。この場合、1件の工事に複数のマンホール情報が紐づく。例えば、「マンホールNo.1」,「マンホールNo.2」……や、「人孔No.1」,「人孔No.2」……のように、識別名や識別番号が付されて管理される。
【0029】
なお、工事情報には、発注者や受注者、測定者、測定年月日、工期(開始年月日、完了年月日)なども含まれる。その他、施工場所や施工地区などの情報も含まれる。
【0030】
[端末]
図2は、本発明の実施の形態に係る端末の概略構成図である。端末20は、通信手段21、制御手段22、表示手段23、記憶手段24、撮影手段25、編集手段26、および送信手段27を有する。端末20は、これらの各手段を用いて、マンホール情報を取得・登録する機能を実現する。
【0031】
通信手段21は、外部の装置やシステムなどと通信する機能である。例えば、ネットワーク通信網Nを介して、サーバ10と有線または無線で相互に通信する機能である。
【0032】
制御手段22は、受信したメッセージ(電文)の振り分け処理や演算処理など、各種制御のための処理を行う機能である。
【0033】
表示手段23は、上述した端末20の表示部(ディスプレイ)に任意の画面を表示させる機能である。
図3~7は、本発明の実施の形態に係る端末の操作画面を説明するための図であるが、これらの画面は、表示手段23により画面が作成および表示される。
【0034】
記憶手段24は、本発明のマンホール情報管理プログラムが記憶(保存)されたり、各種コンフィグや各種データを記憶する機能である。作業者Hが端末20を操作することにより登録されたマンホール情報も、記憶手段24に記憶される。記憶手段24は、例えば、フラッシュメモリやHDD、SSDなどの記憶媒体により実現することができる。
【0035】
撮影手段25は、マンホールなどを撮影するための機能である。撮影手段25は、例えば、スマートフォンなどに備え付けのカメラにより実現することができる。また、撮影手段25は、撮影画面上に作業者Hの撮影を補助するための目印(枠線、矢印、文字、説明文、アイコンなど)を表示させる。
【0036】
編集手段26は、撮影手段25により撮影された画像を編集する機能である。
【0037】
送信手段27は、作業者Hが端末20を操作することにより記憶手段24に記憶されたマンホール情報を、サーバ10に送信する機能である。
【0038】
[マンホール情報管理方法]
以下、各図面を参照して、本発明のマンホール情報管理システムを用いたマンホール情報管理方法について説明する。まず、作業者Hは、端末20を携帯して点検対象であるマンホールMへ出向く。そして、マンホールMを点検したり、端末20を用いてマンホールMの各種情報を登録(取得)したりする。
【0039】
図3~8は、本発明の実施の形態に係る端末の操作画面を説明するための図である。ここで、端末20には、マンホール情報を登録する機能を実現するためのマンホール情報管理プログラムがインストールされていることとして説明する。そして、当該インストールされたプログラムはアプリケーションとして利用することができる。なお、端末20は入力部としてタッチパネルを有しているものとする。
【0040】
図3(A)は、このアプリケーションを起動させてログインした後の画面の一例である。作業者Hは、アプリケーションを起動させ、自身のアカウント(例えば、メールアドレス)およびパスワードを入力してログイン処理を行う。このようなログイン処理は、制御手段22が、入力された情報とサーバ10に記憶された作業者情報とを照合することにより実現される。
そして、作業者Hは、この画面から好きなメニュー(機能)を選択する。例えば、「データ入力」ボタンを選択(押下)すると、
図3(B1)や
図3(B2)に示すような工事の一覧を示す画面(調査物件一覧画面)に遷移する。
【0041】
サーバ10に、ログインした作業者に紐づく工事(調査物件)の情報が登録されていなければ、
図3(B1)に示すように何も表示されない。一方、登録されている工事の情報があれば、
図3(B2)に示すようにその情報が表示される。また、作業者Hが下方向(
図3(B2)の点線矢印方向)へスワイプすることにより、登録されている分、サーバ10から情報が取得されてどんどん表示される。つまり、このように、表示される情報(データ)はサーバ10から取得される。
【0042】
サーバ10に記憶されている工事の情報やマンホールの情報など各種情報は、端末20から自動または手動で送信される要求により、好きなタイミングで取得することができる。例えば、端末20は、制御手段22により端末20の識別番号や作業者Hが作業する場所(町、地区)に紐づく工事情報を取得する要求をサーバ10へ送信し、サーバ10は、当該要求に基づく応答を端末20へ返す。そして、端末20は、表示手段23により当該受信した応答に含まれる工事情報を表示させる。
【0043】
一方、このような通信は、マンホール情報管理システム1の使用形態によって適宜設計変更することができる。例えば、端末20とサーバ10との通信は、調査物件一覧画面での「送信」ボタン押下時(
図8(C)参照)と、調査物件一覧での下にスワイプ時(
図3(B2)参照)のみとすることができる。それ以外の場合、情報は、端末20内にあるデータを参照して画面に表示させる。端末20内にあるデータとは、例えば端末20の記憶手段24に記憶されたデータである。
【0044】
こうすることで、オフラインの状態でも使えるようになる。例えば、もし作業者が端末20で新規データを作成しても、作業者がいる場所が電波が通じない場所や電波状況の悪い場所だった場合、サーバ10へ送信することができない。そこで、送信を後から任意のタイミングでできるようにすることで、作業者が電波のいいところに移動した際などに、端末20内にあるデータをサーバ10へ送信することが可能になる。
【0045】
また、
図3(A)の「設定」ボタンを押下すると、
図4(A)に示すような設定画面に遷移する。なお、
図3(A)の「ヘルプ」ボタンを押下すると、
図4(B)に示すようなヘルプ画面に遷移する。
【0046】
[工事情報登録]
ここで、作業者Hが新しく工事の情報を登録したい場合、
図3(B1)や
図3(B2)に示す調査物件一覧画面の右上にある「新規」ボタンを押下する。そうすると、
図5(A)に示すような工事情報の登録(入力)画面に遷移する。そして、作業者Hは、この画面で工事の情報を入力する。
【0047】
工事の情報を入力し終わると、作業者Hは「OK」ボタンを押下する。そうすると、今度は
図5(B)に示すようなマンホール一覧画面に遷移する。こちらも、登録されているマンホールの情報がなければ、
図5(B)に示すように何も表示されず、登録されているマンホールの情報があれば、その情報が表示される。表示されるマンホール情報も、上述したような端末20とサーバ10とのやり取りに基づいて取得される。
【0048】
[マンホール情報登録]
ここで、作業者Hが新しくマンホールの情報を登録したい場合、
図5(B)に示すデータ入力画面の右上にある「新規」ボタンを押下する。そうすると、
図6(A)に示すようなマンホール情報の登録画面に遷移する。そして、作業者Hは、この画面でマンホールの情報を入力する。
【0049】
マンホール情報は、
図6(A)に一例として示されているように、マンホール毎に付けられた識別番号や、寸法(人孔寸法)などである。作業者Hは、この画面でマンホールの情報を登録(入力)する。
【0050】
また、作業者Hは、端末20の撮影手段25によりマンホールを撮影することで、マンホール画像を入力する。
図6(B)は、マンホールを撮影してマンホール画像を入力した後の画面である。マンホールの撮影は、
図6(A)に示される「マンホール撮影」ボタンを押下することにより、撮影手段25としてのカメラを起動させて行うことができる。
【0051】
なお、
図6(C)は、マンホールを撮影する際の画面である。つまり、
図6(A)に示される「マンホール撮影」ボタンを押下すると、
図6(C)に示すような撮影画面に遷移する。そして、作業者Hはカメラの画角にマンホールが収まるタイミングで「撮影」ボタンを押下することにより、マンホールを撮影する。撮影されたマンホール画像は、端末20の記憶手段24(例えば、スマートフォンのメモリ)に記憶(保存)される。
【0052】
[ガイド]
ここで、マンホールを撮影する際、撮影画面上にガイドGが重畳表示される。ガイドGは例えば、マンホールををきれいに撮影するための円形の目印である。つまり、マンホールがガイドGの内側に収まるように、またはマンホールの外枠がガイドGの枠線に沿うようにしてマンホールを撮影することで、マンホールををきれいに撮影することができる。
【0053】
さらに、ガイドGの色や大きさは、任意に変更することができる。例えば、
図6(C)に示す例において、左下のボタンB1の表示は「ズーム」となっている。ボタンB1の表示が「ズーム」となっている場合、端末20の画面を操作(例えば、画面上で2本の指をつまむように動かしたり、開いたりするピンチイン、ピンチアウト)することにより、カメラをズームイン、ズームアウトすることができる。
【0054】
そして、ボタンB1を操作(例えば、タップ)することにより、ボタンB1の表示を「ガイド」と変えることができる。ボタンB1の表示が「ガイド」となっている場合、端末20の撮影画面を操作(例えば、タップ)することにより、カメラのピントや明るさを調整することができる。また、端末20の撮影画面を別の操作(例えば、ダブルタップ)することにより、ガイドGの内部の色やガイドGの線の色を白、黒、黄、赤、緑、青など任意に変えることができる。
【0055】
なお、ボタンB1の表示が「ガイド」となっている場合に端末20の撮影画面に重畳表示されたガイドGをピンチイン、ピンチアウトすることにより、ガイドGの大きさ(直径)を変えることができる。
【0056】
このような機能は、制御手段22や撮影手段25により実現される。また、このような機能によりガイドGの色を変えられることで、撮影対象が暗過ぎたり、逆に明る過ぎたりした場合でも、作業者Hが撮影対象を目視しやすくなり、きれいなマンホール画像を撮影することができる。また、このような機能によりガイドGの大きさを変えられることで、作業者Hはどのようなサイズのマンホールであってもきれいに撮影することができる。
そして、マンホールは楕円ではなく真円であるため、ガイドGを大きさを変えられる円形の目印とすることにより、作業者Hはマンホールの種類を問わずに利用することができる。
【0057】
マンホールが撮影されると、
図7(B)に示されるような、撮影したマンホールに設けられているパイプの位置に目印を付加して編集するための編集画面に遷移する。この画面で、作業者Hは撮影されたマンホール画像に対してパイプの位置に目印を付加し、マンホール画像を編集する。このような機能は、編集手段26により実現される。以降の説明において、撮影されたマンホールに設けられたパイプの数は、3本とする。
【0058】
図7に示す例において、撮影されたマンホール画像は、マンホールの中心地点からパイプの位置に伸びる線分を付加することにより編集される(
図7(B)参照)。例えば、作業者Hはマンホール画像に対して、マンホールの中心地点を示す印(○)からパイプの位置まで伸びた線分を当該印(〇)を軸として回転させる。
線分は、作業者Hの操作(例えば、線分の先端をドラッグ)することにより、その長さを任意に変えることができる。
【0059】
ここで、
図7(B)の下部に示されるように、1本目のパイプと2本目のパイプとの間の角度が表示される。
図7(B)に示す例において、1本目のパイプと2本目のパイプとの間の角度は、60度である。そして、1本目のパイプや2本目のパイプは、マンホールの中心地点を示す印(○)を軸として、それぞれパイプの位置まで回転させることができる。
【0060】
つまり、1本目のパイプや2本目のパイプの位置を示す線分をドラッグなどの操作により時計回り/反時計回りに回転させることができる。2本目のパイプの線分を回転させると、編集手段26の機能により、1本目のパイプと2本目のパイプとの間の角度も都度再計算されて表示される。そのため、作業者Hは、2本目のパイプの線分を回転させながら、1本目のパイプとの間の角度をリアルタイムで把握することができる。
【0061】
なお、
図7(C)は、1本目、2本目と同様に、3本目のパイプの位置に目印を付加した図である。本説明において撮影したマンホールには3本のパイプが設けられているため、作業者Hは「管追加」ボタンを押下してマンホール画像に対して3本目のパイプの位置に目印を付加する。
また、この場合、編集手段26は、1本目のパイプと2本目のパイプとの間の角度(
図7(C)に示す例において、60度)と、2本目のパイプと3本目のパイプとの間の角度(
図7(C)に示す例において、50度)を表示させる。つまり、作業者Hは、複数のパイプ間の角度をリアルタイムで把握することができる。
【0062】
作業者Hは、3本目のパイプまで目印を付加してマンホール画像を編集すると、最後に「確定」ボタンを押下して編集を完了する。そうすると、画面がマンホール情報の登録画面(
図6(B))に遷移するので、さらに「OK」ボタンを押下してマンホール情報の登録を完了する。
図8(A)は、マンホール情報が登録された後のマンホール一覧画面である。
図8(A)に示されるように、人孔寸法や斜壁下部深、パイプ数、および編集されたマンホール画像が登録されている。
【0063】
そして、作業者Hは、端末20の送信手段27により、登録したこれらの情報をサーバ10へ送信する。例えば、
図8(A)に示す「戻る」ボタンを押下すると、
図8(C)に示すような調査物件一覧画面に遷移する。そして、情報の送信は、
図8(C)に示されるような「送信」ボタンを押下することにより、実行することができる。
【0064】
[オプション]
上述したようなパイプの位置への目印の付加はあくまで一例であり、各パイプ毎に付けられる線分の色や太さを任意に変更できるようにしてもよい。また、
図6(A)に示す「撮影」ボタンの押下によりマンホールが撮影された後、
図7(B)に示すような2本の線分(1本目のパイプの位置を示す線分と、2本目のパイプの位置を示す線分)が表示された状態からスタートしてもよく、
図7(A)に示すような1本の線分(1本目のパイプの位置を示す線分)のみが表示された状態からスタートしてもよい。
【0065】
なお、作業者Hは、
図6(A)に示す「写真選択」ボタンを押下することにより、記憶手段24に記憶された複数のマンホール画像の中から、ベストな画像(ブレたりしていない、きれいな画像)を選択することができる。画像を選択すると、
図7(B)に示すような編集画面に遷移する。
【0066】
さらに、
図6(A)に示す「位置調整」ボタンを押下すると、上述したような「確定」ボタンを押下して編集が完了した情報の内容を修正することができる。
【0067】
なお、1つの工事で複数のマンホールを点検する場合がある。そのため、1つの工事情報に紐づく複数のマンホール情報を登録することができる。
図8(B)は、3つのマンホール情報が登録された例を示す図である。もちろん、1つの工事情報に対して4つ以上のマンホール情報を登録することもでき、パイプの数も、4本、5本……と登録することができる。
【0068】
マンホールに設けられたパイプは5本や6本と多く、従来の技術では管理し辛い。特に、都市部や繁華街など、管路施設が複雑な地域はなおさらである。しかし、本発明によれば、このようなパイプの情報も登録しやすく、また、マンホール画像に基づいてパイプがどの位置(どの方向)にあるかも視覚的に把握することができる。よって、パイプの情報も容易に管理することができ、かつ有効に利用することができる。
【0069】
また、
図3~8における画面のレイアウトやボタンの配置、ボタン名などはあくまで一例であり、適宜設計変更することができる。
【0070】
[情報編集/削除]
図9に示すように、登録された情報は編集および削除することができる。例えば、
図9(A)に示すように、調査物件一覧画面において作業者Hが任意の工事の箇所を操作(例えば、横方向へのスワイプ操作)することにより、表示手段23は「編集」ボタンと「削除」ボタンを表示させる。そして、作業者Hにより「編集」が押下されると、
図5(A)に示されるような工事情報の登録画面に遷移し、作業者Hは当該画面にて工事情報の編集を行うことができる。一方、作業者Hにより「削除」が押下されると、その工事情報は削除される。ただし、サーバ10へ送信済みの情報は削除できないなど、端末20の各手段に対して適宜制限処理を設けることができる。
【0071】
図9(B)に示すマンホール情報一覧画面においても同様である。登録されたマンホール情報も、適宜編集および削除することができる。こちらも、サーバ10へ送信済みの情報は削除できないなど、適宜制限処理を設けることができる。
【0072】
[治具]
また、マンホール情報管理システム1は、マンホールMのパイプの位置毎に設けられた治具を含む。この治具は、作業者HがマンホールM内に入り、パイプの位置毎に設けることができる。
【0073】
図10は、本発明の実施の形態に係る治具の一例を説明するための図である。この例において、治具Jはプラスチック製の円形(リング状)のものであり、その径は、マンホールMの内径よりもやや小さい(
図10(A)参照)。
なお、
図10(B)は、
図10(A)に示される点線枠の部分を拡大した図である。
図10(B)に示すように、治具Jは、複数のビスなどの留め具TによりマンホールMの壁面に固定(設置)される。
【0074】
また、
図10(B)に示すように、治具Jは、パイプの位置毎に設けられたマーカーSを含む。この例において、マーカーSはリング状である治具Jの外周に沿って移動可能なものであり、かつパイプの位置で固定されるものである。なお、マーカーSの数は、治具Jが設置される予定のマンホールが備えているパイプの数だけあればよく、適宜マーカーSを治具Jから取り外したり、逆に取り付けたりすることができる。
【0075】
治具Jの使い方としては、例えば以下のような例が挙げられる。
(1)作業者Hが治具Jを持ってマンホールMの内部へ降下する。
(2)マンホールMに設けられたパイプが全て視認できる場所で降下をストップし、当該場所でマンホールMの壁面に治具Jを設置する。
(3)パイプの位置(治具Jのパイプと同じ高さの位置)に、マーカーSを固定する。
(4)パイプが複数本ある場合、全てのパイプの位置にマーカーSを固定する。
【0076】
これにより、作業者Hが、撮影したマンホールに設けられているパイプの位置に目印を付加して編集する際に、マーカーSが目印となり、パイプの位置が分かりやすい。例えば、作業者Hがマンホールを撮影する際、マンホールを真上からではなく多少斜めから撮影してしまった場合でも、マーカーSが隠れず、マンホール画像内の全てのパイプの位置が明確に分かる。
【0077】
さらに、治具やマーカーを明るい色のものだったり、発光するものすることで、天候や時間帯によらずマンホールの点検を行うことができる。例えば、点検する日が曇りだったり、点検する時間帯が夜中だったりした場合、撮影されたマンホール画像も薄暗くなるなど影響が出てしまう恐れがある。しかし、治具やマーカーを上述したような構成とすることで、このような状況でも安定して点検を行うことができる。
【0078】
以上のように説明した本発明の実施の形態はあくまで一例であり、マンホール情報登録画面で登録されるマンホール情報、およびサーバに記憶されるマンホール情報は、点検や管理に必要な情報であれば適宜追加することができる。また治具JやマーカーSも、マーカー(目印)によりパイプの位置が分かるものであれば、上記の例に限られない。
【産業上の利用可能性】
【0079】
本発明は、より利便性がある情報の管理を行えたり、より作業者にとって使いやすいマンホール情報管理システムなどとして利用することができ、全国の自治体、コンサルタント会社、およびマンホール会社などが利用し得るものであるため、産業上有用である。
【符号の説明】
【0080】
1 マンホール情報管理システム
10 サーバ
20 端末
21 通信手段
22 制御手段
23 表示手段
24 記憶手段
25 撮影手段
26 編集手段
27 送信手段
H 作業者
M マンホール
N ネットワーク通信網
B1 ボタン
G ガイド
J 治具
T 留め具
S マーカー
【手続補正書】
【提出日】2022-11-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マンホール情報が記憶されるサーバおよび、
前記サーバと通信する通信手段と、
1以上のパイプが設けられたマンホールを撮影する撮影手段と、
前記撮影手段により撮影されたマンホール画像に対して、前記パイプの位置に目印を付加して編集する編集手段であり、前記目印として、前記撮影手段により撮影されたマンホール画像に対して、マンホールの中心地点から前記パイプの位置に伸びる線分を付加して編集し、かつ付加された線分に基づいて複数の線分が成す角度を算出し、前記端末に表示させる編集手段と、
前記サーバに、前記編集手段により編集されたマンホール画像を含むマンホール情報を送信する送信手段と、
を有する端末を含むマンホール情報管理システム。
【請求項2】
前記1以上のパイプが設けられたマンホールにおいて、前記パイプの位置毎に設けられたマーカーを含み、
前記編集手段は、前記撮影手段により撮影された前記マーカーを含むマンホール画像に対して、前記マーカーの位置に基づいて目印を付加して編集するものである請求項1に記載のマンホール情報管理システム。
【請求項3】
前記撮影手段は、前記マンホールの撮影画面上に、円形の目印を重畳表示させるものである請求項1または2に記載のマンホール情報管理システム。
【請求項4】
前記撮影手段は、前記円形の目印の大きさまたは/および色を変更し得るものである請求項3に記載のマンホール情報管理システム。
【請求項5】
サーバに、マンホール情報を記憶させる工程と、
端末により、1以上のパイプが設けられたマンホールを撮影する工程と、
前記端末により撮影されたマンホール画像に対して、前記パイプの位置に目印を付加して編集する工程であり、前記目印として、前記撮影する工程において撮影されたマンホール画像に対して、マンホールの中心地点から前記パイプの位置に伸びる線分を付加して編集し、かつ付加された線分に基づいて複数の線分が成す角度を算出し、前記端末に表示させる工程と、
前記サーバに、前記編集したマンホール画像を含むマンホール情報を送信する工程と、
を含むマンホール情報管理方法。
【請求項6】
コンピュータを、マンホール情報が記憶されるサーバとして機能させるプログラムおよび、
コンピュータを、前記サーバと通信する通信手段と、
1以上のパイプが設けられたマンホールを撮影する撮影手段と、
前記撮影手段により撮影されたマンホール画像に対して、前記パイプの位置に目印を付加して編集する編集手段であり、前記目印として、前記撮影手段により撮影されたマンホール画像に対して、マンホールの中心地点から前記パイプの位置に伸びる線分を付加して編集し、かつ付加された線分に基づいて複数の線分が成す角度を算出し、前記端末に表示させる編集手段と、
前記サーバに、前記編集手段により編集されたマンホール画像を含むマンホール情報を送信する送信手段と、
を有する端末として機能させるプログラム
を含むマンホール情報管理プログラム。