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  • 特開-尋常性ざ瘡改善剤 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023077696
(43)【公開日】2023-06-06
(54)【発明の名称】尋常性ざ瘡改善剤
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/7056 20060101AFI20230530BHJP
   A61K 31/375 20060101ALI20230530BHJP
   A61P 17/10 20060101ALI20230530BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20230530BHJP
【FI】
A61K31/7056
A61K31/375
A61P17/10
A61P43/00 121
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021191078
(22)【出願日】2021-11-25
(71)【出願人】
【識別番号】512232849
【氏名又は名称】池野 宏
(74)【代理人】
【識別番号】100092842
【弁理士】
【氏名又は名称】島野 美伊智
(74)【代理人】
【識別番号】100166578
【弁理士】
【氏名又は名称】鳥居 芳光
(72)【発明者】
【氏名】栃尾 巧
(72)【発明者】
【氏名】池野 宏
【テーマコード(参考)】
4C086
【Fターム(参考)】
4C086AA01
4C086AA02
4C086BA18
4C086EA07
4C086GA17
4C086MA02
4C086MA04
4C086MA17
4C086MA63
4C086NA05
4C086NA06
4C086ZA89
4C086ZA90
4C086ZB35
4C086ZC37
4C086ZC75
(57)【要約】
【課題】 治療効果が高い尋常性ざ瘡改善剤を提供する。
【解決手段】 リンコマイシン系の抗生物質であり細菌のタンパク質の合成を阻害するクリンダマイシンを含有する第1外用剤と、物質の安定化や皮膚中での浸透性の向上を図るビタミンC誘導体を含有する第2外用剤と、を具備し、患者の皮膚に塗布することで細菌による化膿性炎症をともなう尋常性ざ瘡を改善するものであり、クリンダマイシンとビタミンC誘導体を用いることで治療効果を高めるもの。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クリンダマイシンを含有する第1外用剤と、
ビタミンC誘導体を含有する第2外用剤と、
を具備することを特徴とする尋常性ざ瘡改善剤。
【請求項2】
請求項1記載の尋常性ざ瘡改善剤において、
上記第2外用剤は上記第1外用剤が使用された後に使用されるものであることを特徴とする尋常性ざ瘡改善剤。
【請求項3】
請求項2記載の尋常性ざ瘡改善剤において、
上記第1外用剤は患部に塗布されるものであり、
上記第2外用剤は含浸材に含浸された状態で患部に使用されるものであることを特徴とする尋常性ざ瘡改善剤。
【請求項4】
請求項2記載の尋常性ざ瘡改善剤において、
上記第1外用剤も上記第2外用剤も含浸材に含浸された状態で患部に使用されるものであることを特徴とする尋常性ざ瘡改善剤。
【請求項5】
請求項3又は請求項4記載の尋常性ざ瘡改善剤において、
上記含浸材は化粧用パックであることを特徴とする尋常性ざ瘡改善剤。
【請求項6】
請求項3又は請求項4記載の尋常性ざ瘡改善剤において、
上記含浸材はコットンであることを特徴とする尋常性ざ瘡改善剤。
【請求項7】
請求項1~請求項6の何れかに記載の尋常性ざ瘡改善剤において、
上記第2外用剤に含有される上記ビタミンC誘導体は3重量%以上8重量%未満であることを特徴とする尋常性ざ瘡改善剤。
【請求項8】
請求項1~請求項7の何れかに記載の尋常性ざ瘡改善剤において、
上記ビタミンC誘導体はアスコルビルリン酸ナトリウム(APS)又はリン酸アスコルビルマグネシウム(APM)又はパルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウム(APPS)であることを特徴とする尋常性ざ瘡改善剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、尋常性ざ瘡改善剤に係り、特に、治療効果を高めることができるように工夫したものに関する。
【背景技術】
【0002】
尋常性ざ瘡とは、毛漏斗部の閉塞に伴い、毛抗中に皮脂並びに角質が堆積することで面皰が発生することで誘発される皮膚の慢性疾患である。閉塞した毛漏斗部に、アクネ菌が増えると、炎症を併発し、赤く隆起したり、膿がたまることもある。また、このような炎症状態が長期にわたり持続し、毛抗周辺の表皮、真皮結合組織などの皮膚組織に障害を与え続けると、瘢痕化(一般的な「あばた」)になり、傷跡として残ってしまう場合もある。発症時期は、思春期が多いとされているが、成人以降においても、ストレス、生活習慣の乱れなどから発症を繰り返すケースがみられるなど、男女問わず起こりうる広い年齢層のQOL(Quality of Life)に極めて大きく影響を与える疾患の一つである。
このような尋常性ざ瘡の治療に関し下記に記載する様々な技術や治療方法が報告されているものの、今だ画期的な改善を見せる治療方法は確立されていない。
本発明は、従来の尋常性ざ瘡の治療に用いられていた技術と皮膚科学的な技術を背景として、鋭意工夫の結果、劇的な尋常性ざ瘡の改善剤を発明するに至った。
【0003】
これらの治療に対しては、主として、「炎症抑制」「皮膚表面・皮膚内の活性酸素除去」「皮脂の酸化抑制」「好中球集簇抑制」「好中球ミエロペルオキシダーゼ不活化」の視点が必要となる。
主な症状が面皰であり炎症が見られない場合は毛穴の詰まり、皮脂のたまりに効果があり、ニキビをできにくくするアダパレンや過酸化ベンゾイル外用剤などの塗り薬を使用する。丘疹・膿疱などの炎症がある場合は、面皰の治療に加えてアクネ菌や炎症に有効な抗菌薬の塗り薬、症状がひどい場合は抗菌薬の飲み薬も併用する。それ以外に治療の選択肢の一つとしてニキビの中にたまっている角質や皮脂、膿などを押し出す面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)やケミカルピーリング、漢方薬の併用などもある。ケロイドの場合にはトラニラスト内服、などを組み合わせて治療を行う場合もある。
【0004】
しかしながら、上記の治療方法は、アダパレンや過酸化ベンゾイル外用だとかぶれる事も多いうえに、直径5mm以上のざ瘡だと、毛穴のつまりが取れない事も多い。さらに、膿疱の多い場合以外は、ざ瘡のメカニズムが複雑なので、抗菌薬の塗り薬、抗菌薬の飲み薬が効かない事も多々ある。また、面皰圧出などの物理的な行為による除去では皮膚に凹凸瘢痕を残すことがある。また、化学物質を用いた皮膚表面のケミカルピーリングでは、改善がざ瘡の50%未満の事も多々あり、色素沈着を残すこともある。
【0005】
これらの課題の存在から、例えば、有効な治療方法が考案されている。それらの一つが、クリンダマイシン、ビタミンC誘導体を使用した治療方法が存在する。
クリンダマイシンは、リンコマイシン系の抗生物質であり、細菌のタンパク質の合成を阻害することで、抗菌力を発揮する。尋常性ざ瘡の治療においては、悪化の原因となるアクネ菌やブドウ球菌を殺菌・除去することで、赤みや腫れを改善し炎症性皮疹(赤ニキビ)を減少させる。このような作用から、細菌による化膿性炎症をともなう尋常性ざ瘡の治療に用いられている。
ビタミンC誘導体とは、ビタミンC(L-アスコルビン酸)の分子構造に対し、修飾などを行うことで、ビタミンCに対し物質としての安定化や、皮膚中での浸透性の向上を図ったものの総称である。抗炎症作用や色素沈着の抑制効果などが見られ、尋常性ざ瘡の治療にも活用されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】Sodium L-ascorbyl-2-phosphate 5% lotion for the treatment of acne vulgaris: a randomized, double-blind, controlled trial(Heather Woolery-Lloyd, MD,1 Leslie Baumann, MD,2 , Hiroshi Ikeno, MD3著、2010 Wiley Periodicals, Inc.刊 Journal of Cosmetic Dermatology, 9, 22-27)
【非特許文献2】Decrease in glutathione may be involved in pathogenesis of acne vulgaris(Hiroshi Ikeno, MD,1 Takumi Tochio, PhD,2 Hiroshi Tanaka, PhD,2 , Satoru Nakata, BS2著、2011 Wiley Periodicals, Inc.刊 )Journal of Cosmetic Dermatology, 10, 240-244)
【非特許文献3】odium ascorbyl phosphate shows in vitro and in vivcano efficacy in the prevention and treatment of acnelgaris(. Klock, H. Ikeno, K. Ohmori, T. Nishikawa, J. Vollhardt, V. Schehlmanncho,2005 Society of Cosmetic Scientists and the Societe Francaise de Cosmetologiekan, International Journal of Cosmetic Science, 2005, 27, 171-176)
【非特許文献4】corbyl-2-phosphate attenuates NF-jB signaling in SZ95 sebocytes without affecting IL-6 and IL-8 secretion(Hiroshi Ikeno , Mara Apel , Christos Zouboulis ・ Thomas A. Luger ・ Markus Bohmcho,Pu著、ished online 18 April 2015,https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs00403-015-1565-z)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記従来の構成によると次のような問題があった。
上記の成分を用いた治療は、一定の効果は示すものの、クリンダマイシンでは、副作用として、乾燥やカブレが発生することがある。さらには、活性酸素除去効果・皮脂抗酸化効果がないため、皮膚に瘢痕跡が残ったり、赤みが十分に回復しないなどの問題点が存在する。また、ビタミンC誘導体単独の治療では、消炎効果が落ちるため十分な治療効果が発揮されない場合も存在する。
【0008】
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、治療効果が高い尋常性ざ瘡改善剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するべく本願発明の請求項1による尋常性ざ瘡改善剤は、クリンダマイシンを含有する第1外用剤と、ビタミンC誘導体を含有する第2外用剤と、を具備することを特徴とするものである。
又、請求項2による尋常性ざ瘡改善剤は、請求項1記載の尋常性ざ瘡改善剤において、上記第2外用剤は上記第1外用剤が使用された後に使用されることを特徴とするものである。
又、請求項3による尋常性ざ瘡改善剤は、請求項2記載の尋常性ざ瘡改善剤において、上記第1外用剤は患部に塗布されるものであり、上記第2外用剤は含浸材に含浸された状態で患部に使用されるものであることを特徴とするものである。
又、請求項4による尋常性ざ瘡改善剤は、請求項2記載の尋常性ざ瘡改善剤において、上記第1外用剤も上記第2外用剤も含浸材に含浸された状態で患部に使用されるものであることを特徴とするものである。
又、請求項5による尋常性ざ瘡改善剤は、請求項3又は請求項4記載の尋常性ざ瘡改善剤において、上記含浸材は化粧用パックであることを特徴とするものである。
又、請求項6による尋常性ざ瘡改善剤は、請求項3又は請求項4記載の尋常性ざ瘡改善剤において、上記含浸材はコットンであることを特徴とするものである。
又、請求項7による尋常性ざ瘡改善剤は、請求項1から請求項6の何れかに記載の尋常性ざ瘡改善剤において、上記第2外用剤に含有される上記ビタミンC誘導体は3重量%以上8重量%未満であることを特徴とするものである。
又、請求項8による尋常性ざ瘡改善剤は、請求項1~請求項7の何れかに記載の尋常性ざ瘡改善剤において、上記ビタミンC誘導体はアスコルビルリン酸ナトリウム(APS)又はリン酸アスコルビルマグネシウム(APM)又はパルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウム(APPS)であることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
以上述べたように本願発明の請求項1による尋常性ざ瘡改善剤によると、クリンダマイシンを含有する第1外用剤と、ビタミンC誘導体を含有する第2外用剤と、を具備するので、治療効果を高めることができる。
又、請求項2による尋常性ざ瘡改善剤は、請求項1記載の尋常性ざ瘡改善剤において、上記第2外用剤は上記第1外用剤が使用された後に使用されるので、更に治療効果を高めることができる。
又、請求項3による尋常性ざ瘡改善剤は、請求項2記載の尋常性ざ瘡改善剤において、上記第1外用剤は患部に塗布されるものであり、上記第2外用剤は含浸材に含浸された状態で患部に使用されるものであるので、更に治療効果を高めることができる。
又、請求項4による尋常性ざ瘡改善剤は、請求項2記載の尋常性ざ瘡改善剤において、上記第1外用剤も上記第2外用剤も含浸材に含浸された状態で患部に使用されるものであるので、更に治療効果を高めることができる。
又、請求項5による尋常性ざ瘡改善剤は、請求項3又は請求項4記載の尋常性ざ瘡改善剤において、上記含浸材は化粧用パックであるので、更に治療効果を高めることができる。
又、請求項6による尋常性ざ瘡改善剤は、請求項3又は請求項4記載の尋常性ざ瘡改善剤において、上記含浸材はコットンであるので、更に治療効果を高めることができる。
又、請求項7による尋常性ざ瘡改善剤は、請求項1から請求項6の何れかに記載の尋常性ざ瘡改善剤において、上記第2外用剤に含有される上記ビタミンC誘導体は3重量%以上8重量%未満であるので、更に治療効果を高めることができる。
又、請求項8による尋常性ざ瘡改善剤は、請求項1~請求項7の何れかに記載の尋常性ざ瘡改善剤において、上記ビタミンC誘導体はアスコルビルリン酸ナトリウム(APS)又はリン酸アスコルビルマグネシウム(APM)又はパルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウム(APPS)であるので、更に治療効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施の形態を示す図で、尋常性ざ瘡改善剤による処方例27の処方を行う前の患者の写真である。
図2】本発明の一実施の形態を示す図で、尋常性ざ瘡改善剤による処方例27の処方を6ヶ月間行った後の患者の写真である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一実施の形態について説明する。
この一実施の形態による尋常性ざ瘡改善剤は、クリンダマイシンを含有する第1外用剤と、上記第1外用剤を使用した後に使用されるビタミンC誘導体を含有する第2外用剤とからなる。上記第1外用剤と上記第2外用剤は患者の尋常性ざ瘡病変部に直接塗布されるか、上記第1外用剤と上記第2外用剤の何れか一方又は両方を化粧用パックやコットン等の含浸材に含浸させてから患者の尋常性ざ瘡病変部に貼り付けて使用される。
【0013】
クリンダマイシンは、リンコマイシン系の抗生物質であり、細菌のタンパク質の合成を阻害することで、抗菌力を発揮する。尋常性ざ瘡の治療においては、悪化の原因となるアクネ菌やブドウ球菌を殺菌・除去することで、赤みや腫れを改善し炎症性皮疹(赤ニキビ)を減少させる。このような作用から、細菌による化膿性炎症をともなう尋常性ざ瘡の治療に効果的である。
また、ビタミンC誘導体とは、ビタミンC(L-アスコルビン酸)の分子構造に対し、修飾などを行うことで、ビタミンCに対し物質としての安定化や、皮膚中での浸透性の向上を図ったものの総称である。抗炎症作用や色素沈着の抑制効果などが見られ、尋常性ざ瘡の治療にも効果的である。
ビタミンC誘導体としては、アスコルビルリン酸ナトリウム(以下、APSと略称する。)、リン酸アスコルビルマグネシウム(以下、APMと略称する。)、パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウム(以下、APPSと略称する。)が用いられる。
なお、10重量%以上のAPS、APM、APPSを用いると、刺激が強く、継続して使用することが困難であり、尋常性ざ瘡改善剤としては不適切となってしまう。
【0014】
以下、実施例を挙げて、この一実施の形態について具体的に説明する。
但し、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
以下の実施例では、表中の試薬の濃度を示す百分率(%)は重量%を示す。
【実施例0015】
[実施例1]
クリンダマイシン600mgとイソプロパノール51ml、プロピレングリコール6mlを混合し、クリンダマイシン1重量%を含む第1外用剤を作成した。
また、エタノール4mlと5重量%濃度のAPS溶液とプロピレングリコール3mlを混合し、更に水を添加して、全体で100mlとすることで、APS5重量%を含む第2外用剤を作成した。
クリンダマイシン1重量%を含む第1外用剤のみを2-3ml程度の量を手にとり尋常性ざ瘡病変部を中心に顔全体に塗布する処方例1を9名の被験者に処方し、APS5重量%を含む第2外用剤のみを2-3ml程度の量を手にとり尋常性ざ瘡病変部を中心に顔全体に塗布する処方例2を10名の被験者に処方し、APS5重量%を含む第2外用剤を2-3mL程度の量を手にとり尋常性ざ瘡病変部を中心に顔全体に塗布した後、クリンダマイシン1重量%を含む第1外用剤を2-3ml程度の量を手にとり尋常性ざ瘡病変部を中心に顔全体に塗布する処方例3を11名の被験者に処方した。
また、クリンダマイシン1重量%を含む第1外用剤を2-3ml程度の量を手にとり尋常性ざ瘡病変部を中心に顔全体に塗布した後、APS(アスコルビン酸リン酸ナトリウム)5重量%を含む第2外用剤を2-3ml程度の量を手にとり尋常性ざ瘡病変部を中心に顔全体に塗布する処方例4を12名の被験者に対して処方した。
これらの処方は、6ヶ月間毎日行った。
結果を表1に示す。
なお、上記被験者の症状の改善は、次のような基準で評価した。
「Excellent」
*4~6か月で顔全体に小ニキビ(直径1mm以下)2個以下
*発生したざ瘡病変の95%以上に改善がみられる(面皰の軽減)
*跡(赤み・色素沈着)がアメリカ皮膚科学会公認肌分析器「VISIA」で90%以上減少
*瘢痕跡の改善が90%以上でみられる
*再発がみられない

「Good」
*4~6か月で、顔全体に小ニキビ(直径1mm以下)5個以下
*発生したざ瘡病変の80%以上に改善がみられる
*跡(赤み・色素沈着)がアメリカ皮膚科学会公認肌分析器「VISIA」で70%以上減少している
*瘢痕跡の改善が70%以上でみられる
*再発がほぼみられない

「Moderate」
*4~6か月で、顔全体に小ニキビ(直径1mm以下)baselinenのときの30%以下
*発生したざ瘡病変の65%以上に改善がみられる。
*跡(赤み・色素沈着)がアメリカ皮膚科学会公認肌分析器「VISIA」で50%以上減少している
*瘢痕跡の改善が50%以上でみられる
*50%以上の病変部で再発がみられない

「Poor」
*4~6か月で、顔全体に小ニキビ(直径1mm以下)baselinenのときの70%以下
*発生したざ瘡病変の40%以上に改善がみられる。
*40%以上の病変部で再発がみられない

「No effect」

「Bad」かぶれた場合のみ

上記の症状のうち、「Excellent」と「Good」に該当する患者を明確な効果が示された試験群として設定し、改善率を算出した。改善率は下記の方法により算出した。

改善率の算出
(「Excellent」患者数+「Good」患者数)/患者数全体 × 100 = 改善率(%)
として算出し効果の判定に用いた。

被験者の選択は、顔全体に面皰と炎症がみられる尋常性ざ瘡の患者を対象とした。
【0016】
また、上記クリンダマイシンはファイザー社の「ダラシンS注射液」を用いた。また、ビタミンC誘導体としてAPS(アスコルビン酸リン酸ナトリウム)は昭和電工株式会社の「アスコルビン酸PS」を用いた。また、ビタミンC誘導体としてAPPS(パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウム)は昭和電工株式会社の「アプレシエ」(登録商標)を用いた。また、ビタミンC誘導体としてAPM(リン酸アスコルビルマグネシウム)は昭和電工株式会社の「アスコルビン酸PM」を用いた。
また、イソプロピルアルコールは健栄製薬株式会社の「ケンエー」を用い、プロピレングリコールは丸石製薬株式会社の「プロピレングリコール」を用いた。
【表1】
クリンダマイシンを使用した後、APSを使用する処方例4が最も効果が高い。
[実施例2]
クリンダマイシン600mgとイソプロパノール51ml、プロピレングリコール6mlを混合し、クリンダマイシン1重量%を含む第1外用剤を作成した。
また、エタノール4mlと5重量%濃度のAPS溶液とプロピレングリコール3mlを混合し、更に水を添加して、全体で100mLとすることで、APS5重量%を含む第2外用剤を作成した。
クリンダマイシン1重量%を含む第1外用剤を2-3ml程度の量を手にとり尋常性ざ瘡病変部を中心に顔全体に塗布した後、APS5重量%を含む第2外用剤を2-3ml程度の量を手にとり尋常性ざ瘡病変部を中心に顔全体に塗布した処方例5について確認した。
また、クリンダマイシン1重量%を含む第1外用剤を2-3ml程度の量を手にとり尋常性ざ瘡病変部を中心に顔全体に塗布した後、APS5重量%を含む第2外用剤を2-3ml程度の量を化粧用パックに含浸させ尋常性ざ瘡病変部に2分間貼り付ける処方例6と、クリンダマイシン1重量%を含む第1外用剤を2-3ml程度の量を手にとり尋常性ざ瘡病変部を中心に顔全体に塗布した後、APS5重量%を含む第2外用剤を2-3ml程度の量を化粧用パックに含浸させ尋常性ざ瘡病変部に3分間貼り付ける処方例7と、クリンダマイシン1重量%を含む第1外用剤を2-3ml程度の量を手にとり尋常性ざ瘡病変部を中心に顔全体に塗布した後、APS5重量%を含む第2外用剤を2-3mL程度の量を化粧用パックに含浸させ尋常性ざ瘡病変部に10分間貼り付ける処方例8と、クリンダマイシン1重量%を含む第1外用剤を2-3ml程度の量を手にとり尋常性ざ瘡病変部を中心に顔全体に塗布した後、APS5重量%を含む第2外用剤を2-3ml程度の量を化粧用パックに含浸させ尋常性ざ瘡病変部に15分間貼り付ける処方例9と、クリンダマイシン1重量%を含む第1外用剤を2-3ml程度の量を手にとり尋常性ざ瘡病変部を中心に顔全体に塗布した後、APS5重量%を含む第2外用剤を2-3ml程度の量を化粧用パックに含浸させ尋常性ざ瘡病変部に20分間貼り付ける処方例10について確認した。
また、クリンダマイシン1重量%を含む第1外用剤を2-3ml程度の量を化粧用パックに含浸させ尋常性ざ瘡病変部に2分間貼り付けた後、APS5重量%を含む第2外用剤を2-3ml程度の量を手にとり尋常性ざ瘡病変部を中心に顔全体に塗布する処方例11と、クリンダマイシン1重量%を含む第1外用剤を2-3ml程度の量を化粧用パックに含浸させ尋常性ざ瘡病変部に3分間貼り付けた後、APS5重量%を含む第2外用剤を2-3ml程度の量を手にとり尋常性ざ瘡病変部を中心に顔全体に塗布する処方例12と、クリンダマイシン1重量%を含む第1外用剤を2-3ml程度の量を化粧用パックに含浸させ尋常性ざ瘡病変部に10分間貼り付けた後、APS5重量%を含む第2外用剤を2-3ml程度の量を手にとり尋常性ざ瘡病変部を中心に顔全体に塗布する処方例13と、クリンダマイシン1重量%を含む第1外用剤を2-3ml程度の量を化粧用パックに含浸させ尋常性ざ瘡病変部に15分間貼り付けた後、APS5重量%を含む第2外用剤を2-3ml程度の量を手にとり尋常性ざ瘡病変部を中心に顔全体に塗布する処方例14について確認した。
また、クリンダマイシン1重量%を含む第1外用剤を2-3ml程度の量を化粧用パックに含浸させ尋常性ざ瘡病変部に2分間貼り付けた後、APS5重量%を含む第2外用剤を2-3ml程度の量を化粧用パックに含浸させ尋常性ざ瘡病変部に2分間貼り付けた処方例15と、クリンダマイシン1重量%を含む第1外用剤を2-3ml程度の量を化粧用パックに含浸させ尋常性ざ瘡病変部に3分間貼り付けた後、APS5重量%を含む第2外用剤を2-3ml程度の量を化粧用パックに含浸させ尋常性ざ瘡病変部に3分間貼り付けた処方例16と、クリンダマイシン1重量%を含む第1外用剤を2-3ml程度の量を化粧用パックに含浸させ尋常性ざ瘡病変部に10分間貼り付けた後、APS5重量%を含む第2外用剤を2-3ml程度の量を化粧用パックに含浸させ尋常性ざ瘡病変部に10分間貼り付けた処方例17と、クリンダマイシン1重量%を含む第1外用剤を2-3ml程度の量を化粧用パックに含浸させ尋常性ざ瘡病変部に15分間貼り付けた後、APS5重量%を含む第2外用剤を2-3ml程度の量を化粧用パックに含浸させ尋常性ざ瘡病変部に15分間貼り付けた処方例18と、クリンダマイシン1重量%を含む第1外用剤を2-3ml程度の量を化粧用パックに含浸させ尋常性ざ瘡病変部に20分間貼り付けた後、APS5重量%を含む第2外用剤を2-3ml程度の量を化粧用パックに含浸させ尋常性ざ瘡病変部に20分間貼り付けた処方例19について確認した。
結果を表2~表4に示す。
なお、化粧用パックとして、株式会社資生堂の「お手入れマスクN」を用いた。
また、これらの処方も、6か月間毎日行った。
【表2】
【表3】
【表4】
クリンダマイシンとAPSの両方を化粧用パックに含浸させ、10分間貼り付けた処方例17が、特に効果が高かった。

[実施例3]
クリンダマイシン600mgとイソプロパノール51ml、プロピレングリコール6mlを混合し、クリンダマイシン1重量%を含む第1外用剤を作成した。
また、エタノール4mlと5重量%濃度のAPS溶液とプロピレングリコール3mlを混合し、更に水を添加して、全体で100mlとすることで、APS5重量%を含む第2外用剤を作成した。
パッティングは行わず、クリンダマイシン1重量%を含む第1外用剤を2-3ml程度尋常性ざ瘡病変部に塗布した後、APS5重量%を含む第2外用剤を2-3ml程度尋常性ざ瘡病変部に塗布した処方例20について確認した。
また、クリンダマイシン1重量%を含む第1外用剤を2-3ml程度の量を手にとり尋常性ざ瘡病変部を中心に顔全体に塗布した後、APS5重量%を含む第2外用剤を2-3ml程度の量をコットンに含浸させ尋常性ざ瘡病変部に1分以下の間パッティングを行った処方例21と、クリンダマイシン1重量%を含む第1外用剤を2-3ml程度の量を手にとり尋常性ざ瘡病変部を中心に顔全体に塗布した後、APS5重量%を含む第2外用剤を2-3ml程度の量を化粧用コットンに含浸させ尋常性ざ瘡病変部に3分間パッティングを行った処方例22と、クリンダマイシン1重量%を含む第1外用剤を2-3ml程度の量を手にとり尋常性ざ瘡病変部を中心に顔全体に塗布した後、APS5重量%を含む第2外用剤を2-3ml程度の量を化粧用コットンに含浸させ尋常性ざ瘡病変部に5分間パッティングを行った処方例23と、クリンダマイシン1重量%を含む第1外用剤を2-3ml程度の量を手にとり尋常性ざ瘡病変部を中心に顔全体に塗布した後、APS5重量%を含む第2外用剤を2-3ml程度の量を化粧用コットンに含浸させ尋常性ざ瘡病変部に7分間パッティングを行った処方例24と、クリンダマイシン1重量%を含む第1外用剤を2-3ml程度の量を手にとり尋常性ざ瘡病変部を中心に顔全体に塗布した後、APS5重量%を含む第2外用剤を2-3ml程度の量を化粧用コットンに含浸させ尋常性ざ瘡病変部に10分間パッティングを行った処方例25について確認した。
また、クリンダマイシン1重量%を含む第1外用剤を2-3ml程度の量を化粧用コットンに含浸させ尋常性ざ瘡病変部に1分以下の間パッティングを行った後、APS5重量%を含む第2外用剤を2-3ml程度の量を手にとり尋常性ざ瘡病変部を中心に顔全体に塗布する処方例26と、クリンダマイシン1重量%を含む第1外用剤を2-3ml程度の量を化粧用コットンに含浸させ尋常性ざ瘡病変部に3分間パッティングを行った後、APS5重量%を含む第2外用剤を2-3ml程度の量を手にとり尋常性ざ瘡病変部を中心に顔全体に塗布する処方例27と、クリンダマイシン1重量%を含む第1外用剤を2-3ml程度の量を化粧用コットンに含浸させ尋常性ざ瘡病変部に5分間パッティングを行った後、APS5重量%を含む第2外用剤を2-3ml程度の量を手にとり尋常性ざ瘡病変部を中心に顔全体に塗布する処方例28と、クリンダマイシン1重量%を含む第1外用剤を2-3ml程度の量を化粧用コットンに含浸させ尋常性ざ瘡病変部に7分間パッティングを行った後、APS5重量%を含む外用剤を2-3ml程度の量を手にとり尋常性ざ瘡病変部を中心に顔全体に塗布する処方例29について確認した。
また、クリンダマイシン1重量%を含む第1外用剤を2-3ml程度の量を化粧用コットンに含浸させ尋常性ざ瘡病変部に1分以下の間パッティングを行った後、APS5重量%を含む第2外用剤を2-3ml程度の量を化粧用コットンに含浸させ尋常性ざ瘡病変部に1分以下の間パッティングを行った処方例30と、クリンダマイシン1重量%を含む第1外用剤を2-3ml程度の量を化粧用コットンに含浸させ尋常性ざ瘡病変部に3分間パッティングを行った後、APS5重量%を含む第2外用剤を2-3ml程度の量を化粧用コットンに含浸させ尋常性ざ瘡病変部に3分間パッティングを行った処方例31と、クリンダマイシン1重量%を含む第1外用剤を2-3ml程度の量を化粧用コットンに含浸させ尋常性ざ瘡病変部に5分間パッティングを行った後、APS5重量%を含む第2外用剤を2-3ml程度の量を化粧用コットンに含浸させ尋常性ざ瘡病変部に5分間パッティングを行った処方例32と、クリンダマイシン1重量%を含む第1外用剤を2-3ml程度の量を化粧用コットンに含浸させ尋常性ざ瘡病変部に7分間パッティングを行った後、APS5重量%を含む第2外用剤を2-3ml程度の量を化粧用コットンに含浸させ尋常性ざ瘡病変部に7分間パッティングを行った処方例33と、クリンダマイシン1重量%を含む第1外用剤を2-3ml程度の量を化粧用コットンに含浸させ尋常性ざ瘡病変部に10分間パッティングを行った後、APS5重量%を含む第2外用剤を2-3ml程度の量を化粧用コットンに含浸させ尋常性ざ瘡病変部に10分間パッティングを行った処方例34について確認した。
結果を表5~表7に示す。
なお、化粧用コットンとして、資生堂フィティット株式会社の「ビューティーアップコットンF」を用いた。
また、これらの処方も、6か月間毎日行った。
【表5】
【表6】
【表7】
クリンダマイシンとAPSの両方を化粧用コットンに含浸させ、5分間パッティング行った処方例32が特に効果が高かった。
処方例32を処方する前の患者の写真を図1に示し、処方例32を6か月間処方した患者の写真を図2に示す。

[実施例4]
クリンダマイシン600mgとイソプロパノール51ml、プロピレングリコール6mlを混合し、クリンダマイシン1重量%を含む第1外用剤を作成した。
また、エタノール4mlと1重量%濃度のAPS溶液とプロピレングリコール3mlを混合し、更に水を添加して、全体で100mlとすることで、APS1重量%を含む第2外用剤を作成した。
また、エタノール4mlと3重量%濃度のAPS溶液とプロピレングリコール3mlを混合し、更に水を添加して、全体で100mlとすることで、APS3重量%を含む第2外用剤を作成した。
また、エタノール4mlと5重量%濃度のAPS溶液とプロピレングリコール3mlを混合し、更に水を添加して、全体で100mlとすることで、APS5重量%を含む第2外用剤を作成した。
また、エタノール4mlと8重量%濃度のAPS溶液とプロピレングリコール3mlを混合し、更に水を添加して、全体で100mlとすることで、APS8重量%を含む第2外用剤を作成した。
クリンダマイシン1重量%を含む第1外用剤を2-3mL程度の量を手にとり尋常性ざ瘡病変部を中心に顔全体に塗布した後、APS1重量%を含む第2外用剤を2-3ml程度の量を手にとり尋常性ざ瘡病変部を中心に顔全体に塗布した処方例35と、クリンダマイシン1重量%を含む第1外用剤を2-3ml程度の量を手にとり尋常性ざ瘡病変部を中心に顔全体に塗布した後、APS3重量%を含む第2外用剤を2-3ml程度の量を手にとり尋常性ざ瘡病変部を中心に顔全体に塗布した処方例36と、クリンダマイシン1重量%を含む第1外用剤を2-3ml程度の量を手にとり尋常性ざ瘡病変部を中心に顔全体に塗布した後、APS5重量%を含む第2外用剤を2-3ml程度の量を手にとり尋常性ざ瘡病変部を中心に顔全体に塗布した処方例37と、クリンダマイシン1重量%を含む第1外用剤を2-3ml程度の量を手にとり尋常性ざ瘡病変部を中心に顔全体に塗布した後、APS8重量%を含む第2外用剤を2-3ml程度の量を手にとり尋常性ざ瘡病変部を中心に顔全体に塗布した処方例38について確認した。
結果を表8に示す。
【表8】
ビタミンC誘導体として1重量%のAPSを用いた処方例35では改善率は30.3%、ビタミンC誘導体として3重量%のAPSを用いた処方例36では改善率57.1%、ビタミンC誘導体として5重量%のAPSを用いた処方例37では改善率は58.3%、ビタミンC誘導体として8重量%のAPSを用いた処方例38では改善率は55.6%であり、ビタミンC誘導体として5重量%のAPSを用いた処方例37が特に改善率が高かった。
なお、10重量%以上のAPSを用いると、刺激が強く、継続して使用することが困難であり、尋常性ざ瘡改善剤としては不適切である。
また、これらの処方も、6か月間毎日行った。

[実施例5]
クリンダマイシン600mgとイソプロパノール51ml、プロピレングリコール6mlを混合し、クリンダマイシン1重量%を含む第1外用剤を作成した。
また、エタノール4mlと5重量%濃度のAPS溶液とプロピレングリコール3mlを混合し、更に水を添加して、全体で100mlとすることで、APS5重量%を含む第2外用剤を作成した。
また、エタノール4mlと5重量%濃度のAPPS溶液とプロピレングリコール3mlを混合し、更に水を添加して、全体で100mlとすることで、APPS5重量%を含む第2外用剤を作成した。
また、エタノール4mlと5重量%濃度のAPM溶液とプロピレングリコール3mlを混合し、更に水を添加して、全体で100mlとすることで、APM5重量%を含む第2外用剤を作成した。
クリンダマイシン1重量%を含む第1外用剤を2-3ml程度の量を手にとり尋常性ざ瘡病変部を中心に顔全体に塗布した後、APS5重量%を含む第2外用剤を2-3ml程度の量を手にとり尋常性ざ瘡病変部を中心に顔全体に塗布した処方例39と、クリンダマイシン1重量%を含む第1外用剤を2-3ml程度の量を手にとり尋常性ざ瘡病変部を中心に顔全体に塗布した後、APPS5重量%を含む第2外用剤を2-3ml程度の量を手にとり尋常性ざ瘡病変部を中心に顔全体に塗布した処方例40と、クリンダマイシン1重量%を含む第1外用剤を2-3ml程度の量を手にとり尋常性ざ瘡病変部を中心に顔全体に塗布した後、APM5重量%を含む第2外用剤を2-3ml程度の量を手にとり尋常性ざ瘡病変部を中心に顔全体に塗布した処方例41について確認した。
結果を表9に示す。
【表9】
ビタミンC誘導体としてAPSを用いた処方例39では改善率は58.3%、ビタミンC誘導体としてAPPSを用いた処方例40では改善率63.6%、ビタミンC誘導体としてAPMを用いた処方例41では改善率は64.3%であり、何れも高い改善率を示していて、ビタミンC誘導体としてAPMを用いた処方例41が特に改善率が高かった。
なお、これらの処方も、6か月間毎日行った。
【産業上の利用可能性】
【0017】
本発明は、尋常性ざ瘡改善剤に係り、特に、治療効果が高くなるように工夫したものに関し、例えば、尋常性ざ瘡改善剤に好適である。
図1
図2