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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023077716
(43)【公開日】2023-06-06
(54)【発明の名称】超音波流量計
(51)【国際特許分類】
   G01F 1/66 20220101AFI20230530BHJP
【FI】
G01F1/66 A
G01F1/66 101
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021191112
(22)【出願日】2021-11-25
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-03-14
(71)【出願人】
【識別番号】390026996
【氏名又は名称】東京計装株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100181928
【弁理士】
【氏名又は名称】日比谷 洋平
(74)【代理人】
【識別番号】100075948
【弁理士】
【氏名又は名称】日比谷 征彦
(72)【発明者】
【氏名】金 光楠
【テーマコード(参考)】
2F035
【Fターム(参考)】
2F035DA07
2F035DA14
(57)【要約】
【課題】専用の送信素子と複数個の受信素子とを設けて、受信範囲を拡大し測定精度の向上を図る。
【解決手段】流体が流れる管体1の外面の長手方向の上流側から下流側に沿って、一対の超音波送受信器2、3が配列されている。超音波送受信器2、3はそれぞれ1個の送信素子4と、複数個の振動子から成る受信素子5とから構成され、これらはくさび台6を介して管体1に取り付けられている。送信素子4から送信され、管体1の内壁で反射され、受信素子5で受信する超音波パルスP1、P2は、予め平均的な流速において複数個の受信素子5の中心部に到達するように調整されているので、流速が大きく変化しても入射位置が受信素子5から外れることはない。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
超音波パルスを発する送信素子と、該送信素子に流体が流れる管体の長手方向に隣接し超音波パルスを受け前記管体の長手方向に配列した複数個の受信素子と、から成る一対の超音波送受信器を、前記管体の上流及び下流にそれぞれ取り付けた超音波流量計であって、
上流又は下流の前記一対の超音波送受信器の前記送信素子から送信され前記管体内の流体を経由した前記超音波パルスを、下流又は上流の前記一対の超音波送受信器の前記受信素子で受信し、これらの前記超音波パルスの伝播時間差に基づいて前記流体の流速を測定することを特徴とする超音波流量計。
【請求項2】
前記一対の超音波送受信器は前記管体の外面に配置したことを特徴とする請求項1に記載の超音波流量計。
【請求項3】
前記一対の超音波送受信器は前記管体にくさび台を介して取り付け、該くさび台は、前記送信素子の出射面が前記管体に対し斜め方向に向く送信素子取付面と、前記複数個の受信素子の入射面が前記管体に対し斜め同方向、又は平行とする受信素子取付面とを有することを特徴とする請求項2に記載の超音波流量計。
【請求項4】
前記超音波送受信器は前記管体内に配置し、前記超音波送受信器は仕切板を介して前記流体に接することを特徴とする請求項1に記載の超音波流量計。
【請求項5】
前記一対の超音波送受信器の位置は、想定される流体の平均速度及び前記管体の径に基づいて、決定されることを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の超音波流量計。
【請求項6】
前記平均速度の流体が前記管体を流れる場合に、前記送信素子からの超音波パルスが前記複数個の受信素子の中央位置に入射するように、前記一対の超音波送受信器の位置を設定することを特徴とする請求項5に記載の超音波流量計。
【請求項7】
前記複数個の受信素子は、振動子を複行複列に配置したことを特徴とする請求項1~6の何れか1項に記載の超音波流量計。
【請求項8】
前記受信素子は複数個の振動子から成るコンポジット振動子であることを特徴とする請求項1~7の何れか1項に記載の超音波流量計。
【請求項9】
前記送信素子の共振周波数と前記受信素子の反共振周波数とを一致させたことを特徴とする請求項1~8の何れか1項に記載の超音波流量計。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体が流れる管体に超音波送受信器を取り付けて、時間差方式で管体内の流体の流速を高精度で測定する超音波流量計に関するものである。
【背景技術】
【0002】
超音波流量計には、測定すべき流体が流れる管体の外側に、一対の超音波送受信器を後付で取り付ける所謂クランプオン式がよく用いられている。このクランプオン式では、特許文献1の図1に示すように、一対の超音波送受信器を管体の片側に長手方向に沿って配列し、超音波パルスを管体の内壁で反射させるV型方式、図5に示すように管体を挟んで一対の超音波送受信器を配置するZ型方式などが採用されている。
【0003】
そして、何れの型式においても、超音波送受信器は送信機能と受信機能とを兼ね備え、1個の振動子を交互に切換えて超音波パルスの発信と受信とを繰り返している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2014-77653号公報
【特許文献2】国際公開番号2005/64289号公報
【特許文献3】特開2000-346685号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のように、超音波送受信器は送信機能と受信機能とを兼用しているために、受信器として使用する場合に、その受信可能範囲は小さく、流速が大きく変化すると、超音波パルスの到達位置が逸れて受信器で十分な強度の信号が得られず、測定精度が低下することがある。特に、気体を測定対象とする場合には、気体中における超音波信号の減衰量が大きく、測定の信頼性が十分に確保し難いという問題点がある。
【0006】
なお特許文献2には、送信用振動子を1個とし、その周囲に複数個の受信用振動子を配置し、受信範囲を拡大する超音波トランスデューサが開示されている。しかし、この超音波トランスデューサはドップラー式超音波流量計用であり、時間差方式の超音波流量計への適用には受信用振動子の配置などが不適当である。
【0007】
また、特許文献3に記載されているように、高感度の測定値を得るには、送信器の共振周波数と受信器の反共振周波数とが一致することが好ましい。しかし、従来の超音波送受信器は前述のように、送信と受信とで同一の振動子を用いているために、同じ振動周波数帯域を有し、送信時の共振周波数と受信時の反共振周波数とがずれていることになる。このため、共振周波数と反共振周波数との中間の周波数を中心周波数として使用するので、高感度な測定ができない問題点もある。
【0008】
本発明の目的は、上述の課題を解消し、専用の送信素子と複数個の受信素子とを管体に対して別個に設けて、受信範囲を拡大し、測定精度の向上を図る超音波流量計を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するための本発明に係る超音波流量計は、超音波パルスを発する送信素子と、該送信素子に流体が流れる管体の長手方向に隣接し超音波パルスを受け前記管体の長手方向に配列した複数個の受信素子と、から成る一対の超音波送受信器を、前記管体の上流及び下流にそれぞれ取り付けた超音波流量計であって、上流又は下流の前記一対の超音波送受信器の前記送信素子から送信され前記管体内の流体を経由した前記超音波パルスを、下流又は上流の前記一対の超音波送受信器の前記受信素子で受信し、これらの前記超音波パルスの伝播時間差に基づいて前記流体の流速を測定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る超音波流量計によれば、一対の超音波送受信器を送信素子と受信素子とを管体に対して別個に分離して配置すると共に、管体の長手方向に沿って複数個の受信素子を配列することで、超音波パルスの受信範囲を広くすることが可能となり、流速の測定精度を向上させることができる。
【0011】
また、送信素子と受信素子とで使用する共振周波数と反共振周波数とを整合することにより、測定感度を良好にできる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施例1の要部断面図である。
図2】超音波送受信器を取り付けたくさび台の斜視図である。
図3】(a)は従来の超音波送受信器の周波数特性図、(b)は実施例の送信素子と受信素子との周波数特性図である。
図4】他の超音波送受信器を用いたV型方式の要部断面図である。
図5】Z型形式の要部断面図である。
図6】他の型式の要部断面図である。
図7】超音波送受信器を取り付けた他の例のくさび台の斜視図である。
図8】コンポジット振動子の斜視図である。
図9】コンポジット振動子を受信用に取り付けた状態のくさび台の側面図である。
図10】分割したコンポジット振動子を取り付けた状態のくさび台の側面図である。
図11】他のくさび台の側面図である。
図12】実施例2の要部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
【実施例0014】
図1は実施例1のクランプオン式において、超音波パルスを管体1の内壁で反射させて伝播させるV型方式の要部の断面図である。気体から成る流体が流れる例えば外径50mmの管体1の外面の長手方向、つまり上流側から下流側に沿って、一対の超音波送受信器2、3が配列されている。
【0015】
超音波送受信器2、3は同形とされ、図2にも示すように、それぞれ1個の送信素子4と、例えば2列5行の複列復行に配列した計10個の円柱状の振動子から成る受信素子5とから構成されている。また、送信素子4、複数個の受信素子5は管体1の長手方向に沿って配列されている。これらの送信素子4、受信素子5はくさび台6を介して管体1の外面に接面されている。
【0016】
送信素子4は例えば径10mmのコイン状の複数枚の円板状振動子が積層して形成され、図示しないリード線を介して接続された発信出力信号に従って超音波パルスを発信するようにされている。受信素子5には径2.5mm、高さ8mm程度の例えば円柱状の振動子が使用され、角柱状でもあってもよく、長手方向に共振する。受信素子5は径に対する高さを3倍以上にすると受信感度が良好で好ましい。
【0017】
受信素子5で得られた超音波パルスによる受信出力は、個々に或いは並列して、図示しないリード線により所定の増幅演算回路等に接続されている。
【0018】
送信素子4、受信素子5はくさび台6に接着等により固定され、管体1の外面にくさび台6を介して取り付けられ、くさび台6は管体1に対して超音波パルスを所定の傾斜角で入出射させる機能を有している。
【0019】
くさび台6は超音波を伝達し易い材質、例えばチタン,PSU、PPSなどにより成形されており、くさび台6上には送信素子4を取り付けるための送信台座6aが形成され、送信台座6aの管体1の流れ方向に隣接して、複数の受信素子5を取り付けるための階段状の受信台座6bが形成されている。更に、くさび台6の底面には管体1の外面に倣って好適に接着するために、横手方向に円弧状となる管体接着面6cが設けられている。なお、管体1とくさび台6の管体接着面6cとの間には、超音波パルスの伝達を容易とするために、音響整合材としての例えばグリス等が介在される。
【0020】
くさび台6は管体1に対し流れ方向に沿って、送信台座6aを相対的に外側に、受信台座6bを内側にして左右対称に管体接着面6cを介して管体1の外面に配置されている。送信台座6aの送信素子取付面は、管体1に対して斜め方向に超音波パルスが送信するように形成され、受信台座6bの階段状の各受信素子取付面は、送信素子取付面と平行にされ、管体1からの超音波パルスを斜め同方向から受信するようにされている。
【0021】
また従来のように、送受信器が持つ1個の振動子により送信と受信とを行う場合には、図3(a)に示すように、送信側の共振周波数fr1と、受信側の反共振周波数fa2とはずれが生ずるので、前述したように、これらの中間の半共振周波数fcを使用しなければならないことになる。
【0022】
図3(b)は本実施例1における送信素子4、受信素子5の周波数特性を示しており、送信素子4の共振周波数fr1と受信素子5の反共振周波数fa2とが一致するようにされてしている。これは、送信素子4と受信素子5とが別個に配置されているので、例えば振動子の厚み方向の寸法を変える、つまり図2に示す個々の受信素子5の受信方向の厚みを大きくすることなどにより、振動子の周波数特性を調整できる。
【0023】
なお測定に先立ち、超音波送受信器2、3の送信素子4から発信された超音波パルスPが、流体の平均流速状態において、他方の超音波送受信器3、2の複数個の受信素子5の中心部に到達するように、双方の超音波送受信器2、3の位置を調整しておく。つまり、超音波送受信器2、3の設置位置は、想定される流体の平均流速及び管体1の直径に基づいて、決定されることになる。
【0024】
測定において、超音波送受信器2又は3の送信素子4から超音波パルスPが交互に出射され、それぞれの超音波パルスPは、くさび台6を介して管体1内に入射し、管体1内の流体を斜め方向に横断して対向する管体1の内面で反射する。反射した超音波パルスPは、再び管体1、くさび台6を経て、他方の超音波送受信器3又は2のくさび台6上の管体1の長手方向に沿って配置した複数個の受信素子5の少なくとも1個の振動子に入射する。
【0025】
つまり、上流側の送信素子4から下流側の受信素子5に向う超音波パルスP1は流体の流れに従って進行し、下流側の送信素子4から上流側の受信素子5に向う超音波パルスP2は流体の流れに逆行することになる。得られた超音波パルスP1、P2の到達時間が、上流の送信素子4から流体の流れ方向に向く超音波パルスP1と、下流の送信素子4から流れに逆行する超音波パルスP2との到達時間が異なることを利用して、流速を演算により測定する。得られた流速に管体1の断面積を乗ずることで、流量の測定ができるが、この時間差方式の測定原理は公知なので、詳細な説明は省略する。
【0026】
受信素子5で受信する送信素子4からの超音波パルスP1、P2は、予め平均的に複数個の受信素子5の中央位置に到達するように調整されているので、流速の加減による変化に対して、超音波パルスP1、P2の入射位置が受信素子5から外れることはなく、超音波パルスP1、P2を受信することができるので、測定精度が確保される。
【0027】
流体の流速が平均流速よりも早い場合には、受信素子5の中央位置よりも下流側において超音波パルスを受信し、平均流速よりも遅い場合には、受信素子5の中央位置よりも上流側において超音波パルスPを受信することになる。また、送信素子4、受信素子5で使用する共振周波数が調整されていれば、測定感度が良好となる。
【0028】
図4は同様のV型方式の配置ではあるが、超音波送受信器2、3の向きを先の実施例とは上下流で逆にした場合を示し、管体1の流れ方向に沿って、互いのくさび台6の送信台座6aを内側に、受信台座6bを外側に配置している。この場合においても、先の例と同様に精度良く流速を測定できる。
【0029】
図5はZ型の送信方式に適用した配置を示し、超音波送受信器2、3は先の実施例1と同じものが使用され、管体1を挟んで、流れ方向に対しずれて配置されている。管体1の流れ方向に沿って、上流側の超音波送受信器2の送信素子4は、下流側の超音波送受信器3の受信素子5と斜め方向に対向し、下流側の超音波送受信器3の送信素子4は、上流側の超音波送受信器2の受信素子5と斜め方向に対向している。
【0030】
超音波パルスP1、P2は、上下の超音波送受信器2、3間を斜め方向に相互に往来し、超音波パルスP1、P2の上流から下流、下流から上流への到達時間の時間差を求めて、流速を測定する。
【0031】
図6は同様のZ型方式において、くさび台6の送信台座6aと受信台座6bの向きを図5の場合と上下流で逆にしている。この場合においても、同様に流速を精度良く測定できる。
【0032】
図7は送信台座6aと平面状の受信台座6b’を形成したくさび台6’に、送信素子4、受信素子5をそれぞれ取り付けた場合の側面図を示し、受信台座6b’は送信台座6aと平行な傾斜平面とされ、この傾斜平面には受信素子5が固定されている。
【0033】
また受信素子5として、図8に示すコンポジット振動子7を使用することも可能である。このコンポジット振動子7は、標準的な圧電材料を格子状に振動子8としてカットして底面を研磨し、更に例えばエポキシ樹脂による保持材9によりマトリックス状に保持し、底面による多数個の受信面を持つようにされている。そして、各振動子8の断面は正方形や長方形とされ、長手方向に振動する。このコンポジット振動子7の大きさは、例えば長さ17mm、幅10mm、高さ3mmである。
【0034】
図9図7に示すくさび台6’の受信台座6b’の傾斜平面には受信素子5としてのコンポジット振動子7が固定されている。コンポジット振動子7の各振動子8の出力は直列又は並列的に接続され、所定の回路に入力されている。
【0035】
図10はくさび台6に、図8に示すコンポジット振動子7を複数行に分割して、受信台座6bの階段状の各受信素子取付面に固定した側面図である。
【0036】
図11は他のくさび台6”の側面図を示し、受信台座6b”は管体1の外面と平行な平行平面とされている。この受信台座6b”にコンポジット振動子7等を含む受信素子5を取り付けることができる。また、受信台座6b”には図1図2に示す受信素子5を配列してもよい。受信台座6b”は管体1の外面に平行な平面とされているので、受信素子5の入射方向は斜め方向から入射する超音波パルスの入射角と異なることになるが、大きな障害とはならない。
【実施例0037】
上述の実施例1においては、超音波送受信器2、3を管体1の外面に配置するクランプオン式の場合を説明したが、本発明はインライン式の場合にも適用できる。図12はインライン式における実施例2のV型方式の要部断面図である。管体1の片側には長手方向に沿った2個所に、管体1から例えば円筒状の収納部11、12が突出されている。収納部11、12は上方が左右対称に傾けて設けられ、内部に超音波送受信器13、14が内蔵されている。
【0038】
超音波送受信器13、14は例えば円筒状の金属ケース15内に、先の実施例1で説明した送信素子4、受信素子5が固定されて密封されており、送信素子4、受信素子5は金属ケース15の流体に接する仕切板16の内面に接着して配列されている。金属ケース15は収納部11、12内に挿着され、収納部11、12の内面と金属ケース15の間は防水構造とされている。
【0039】
超音波送受信器13、14の位置は、平均的な流速において、双方の送信素子4からの斜め方向に出射された超音波パルスP1、P2が管体1の内壁で反射され、それぞれ相手側の超音波送受信器14、13の受信素子5の中央位置に入射するように調整されている。また、Z型方式においても、このインライン式を適用できる。
【0040】
測定に際しては、先の実施例で説明したように、一対の超音波送受信器13、14の間で超音波パルスP1。P2が、管体1を厚み方向に横切ることなく送受信されて、その伝播時間差から流量が測定される。従って、管体1による超音波の減衰が少なく、測定精度も向上する。
【符号の説明】
【0041】
1 管体
2、3、13、14 超音波送受信器
4 送信素子
5 受信素子
6、6’、6” くさび台
6a 送信台座
6b、6b’、6b” 受信台座
7 振動子
8 保持材
11、12 収納部
15 金属ケース
16 仕切板
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12