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特開2023-77735情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023077735
(43)【公開日】2023-06-06
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20230530BHJP
【FI】
G06Q30/06 300
【審査請求】有
【請求項の数】27
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021191136
(22)【出願日】2021-11-25
(71)【出願人】
【識別番号】505300841
【氏名又は名称】株式会社ZOZO
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】諸星 一行
(72)【発明者】
【氏名】安藤 文紀
(72)【発明者】
【氏名】吉岡 駿矢
(72)【発明者】
【氏名】保利 美幸
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB50
5L049BB53
(57)【要約】
【課題】商品のニーズの変動態様を利用者が把握する。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、投稿者から投稿された画像が示す商品に対して出品要求を行った利用者に関する利用者情報を取得する取得部と、取得部により取得された利用者情報と、出品要求とに基づいて、商品のニーズの変動態様を予測する予測部と、予測部により予測されたニーズの変動態様に基づいて、商品の所定の電子商取引サービスへの出品の提案に関する提案情報を投稿者に提供する提供部とを有することを特徴とする。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
投稿者から投稿された画像が示す商品に対して出品要求を行った利用者に関する利用者情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された利用者情報と、前記出品要求とに基づいて、前記商品のニーズの変動態様を予測する予測部と、
前記予測部により予測されたニーズの変動態様に基づいて、前記商品の所定の電子商取引サービスへの出品の提案に関する提案情報を前記投稿者に提供する提供部と
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記提供部は、
前記商品を使用する第1使用者であって、前記画像の被写体である第1使用者に関する第1使用者情報と、前記変動態様とに基づいて前記提案情報を提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記提供部は、
前記第1使用者の成長曲線に基づいて、前記投稿者により指定された時点における前記第1使用者の成長の度合いを推定し、推定した成長の度合い及び前記商品の一致度と、当該時点における前記変動態様とに基づいて前記提案情報を提供する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記予測部は、
前記商品を使用する予定の第2使用者の成長曲線を示す前記利用者情報に基づいて、前記変動態様を予測する
ことを特徴とする請求項1から3のうちいずれか一つに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記予測部は、
前記第2使用者の成長曲線に基づいて、前記投稿者により指定された時点における前記第2使用者の成長の度合いを推定し、推定した成長の度合い及び前記商品の一致度と、前記出品要求とに基づいて、当該時点における前記変動態様を予測する
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記予測部は、
前記出品要求に対応する前記第2使用者のうち、前記成長の度合い及び前記商品の一致度が所定の条件を満たす前記第2使用者の数に基づいて、前記変動態様を予測する
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記提供部は、
前記変動態様に基づいて、前記商品を出品する際の推奨価格を示す前記提案情報を提供する
ことを特徴とする請求項1から6のうちいずれか一つに記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記提供部は、
前記商品を使用する第1使用者であって、前記画像の被写体である第1使用者の成長曲線に基づいて、第1使用者が前記商品を使用可能な期間を推定し、推定した期間と、前記変動態様とに基づいて、前記商品を出品する際の推奨価格を示す前記提案情報を提供する
ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記提供部は、
前記商品を使用する第1使用者であって、前記画像の被写体である第1使用者が前記商品を使用した期間と、前記変動態様とに基づいて、前記商品を出品する際の推奨価格を示す前記提案情報を提供する
ことを特徴とする請求項7または8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記提供部は、
前記商品を使用する予定の第2使用者の成長曲線に基づいて、第2使用者が前記商品を使用可能な期間を推定し、推定した期間と、前記変動態様とに基づいて、前記商品を出品する際の推奨価格を示す前記提案情報を提供する
ことを特徴とする請求項7から9のうちいずれか一つに記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記提案情報を示すコンテンツを介して、前記商品の出品の指示を前記投稿者から受け付ける第1受付部
をさらに有することを特徴とする請求項1から10のうちいずれか一つに記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記提供部は、
前記画像が示す複数の商品の出品の提案に関する前記提案情報を提供し、
前記第1受付部は、
前記複数の商品のうち少なくともいずれかの出品の指示を受け付ける
ことを特徴とする請求項11に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記第1受付部は、
前記複数の商品を一の出品とする指示を受け付ける
ことを特徴とする請求項12に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記変動態様に基づいて、前記画像が示す商品を前記投稿者が出品する確度を推定する推定部と、
前記推定部により推定された確度を示す確度情報を利用者に配信する配信部と
をさらに有することを特徴とする請求項1から13のうちいずれか一つに記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記推定部は
前記利用者により指定された時点における前記変動態様に基づいて、当該時点における前記確度を推定する
ことを特徴とする請求項14に記載の情報処理装置。
【請求項16】
前記推定部は
前記商品を使用する第1使用者であって、前記画像の被写体である第1使用者の成長曲線と、前記変動態様とに基づいて、前記確度を推定する
ことを特徴とする請求項14または15に記載の情報処理装置。
【請求項17】
前記推定部は
前記第1使用者の成長曲線に基づいて、前記利用者により指定された時点における前記第1使用者の成長の度合いを推定し、推定した成長の度合い及び前記商品の一致度と、当該時点における前記変動態様とに基づいて、前記確度を推定する
ことを特徴とする請求項16に記載の情報処理装置。
【請求項18】
前記推定部は
前記所定の電子商取引サービスにおける前記投稿者の出品履歴と、前記商品を使用する第1使用者の成長曲線と、前記変動態様とに基づいて、前記確度を推定する
ことを特徴とする請求項14から17のうちいずれか一つに記載の情報処理装置。
【請求項19】
前記配信部は
前記商品を使用する予定の第2使用者の成長曲線に基づいて、前記利用者により指定された時点における第2使用者の成長の度合いを推定し、推定した成長の度合い及び前記商品の一致度を示す情報をさらに配信する
ことを特徴とする請求項14から18のうちいずれか一つに記載の情報処理装置。
【請求項20】
前記配信部は
前記商品を使用する予定の第2使用者の成長曲線に基づいて第2使用者の成長の度合いを推定し、推定した成長の度合い及び前記商品の一致度が所定の条件を満たすタイミングを示す情報をさらに配信する
ことを特徴とする請求項14から19のうちいずれか一つに記載の情報処理装置。
【請求項21】
前記配信部は
前記第2使用者の成長の度合い及び前記商品の一致度が所定の条件を満たし、且つ、前記商品との季節性が一致するタイミングを示す情報をさらに配信する
ことを特徴とする請求項20に記載の情報処理装置。
【請求項22】
前記確度情報を示すコンテンツを介して、前記商品に対する出品要求を前記利用者から受け付ける第2受付部
をさらに有することを特徴とする請求項14から21のうちいずれか一つに記載の情報処理装置。
【請求項23】
前記第2受付部は、
前記利用者が前記商品の購入を希望する期限を含む前記出品要求を受け付ける
ことを特徴とする請求項22に記載の情報処理装置。
【請求項24】
前記予測部は、
前記出品要求のうち、前記期限が前記投稿者により指定された時点以前である出品要求の数に基づいて、当該時点における前記変動態様を予測する
ことを特徴とする請求項23に記載の情報処理装置。
【請求項25】
前記取得部は、
被服の組み合わせである前記商品を着用した第1使用者を撮影した前記画像が示す商品に対して出品要求を行った利用者に関する利用者情報を取得し、
前記予測部は、
前記利用者情報と前記出品要求とに基づいて前記変動態様を予測し、
前記提供部は、
前記変動態様に基づいて、前記商品の所定の電子商取引サービスへの出品の提案に関する前記提案情報を前記投稿者に提供する
ことを特徴とする請求項1から24のうちいずれか一つに記載の情報処理装置。
【請求項26】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
投稿者から投稿された画像が示す商品に対して出品要求を行った利用者に関する利用者情報を取得する取得工程と、
前記取得工程により取得された利用者情報と、前記出品要求とに基づいて、前記商品のニーズの変動態様を予測する予測工程と、
前記予測工程により予測されたニーズの変動態様に基づいて、前記商品の所定の電子商取引サービスへの出品の提案に関する提案情報を前記投稿者に提供する提供工程と
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項27】
投稿者から投稿された画像が示す商品に対して出品要求を行った利用者に関する利用者情報を取得する取得手順と、
前記取得手順により取得された利用者情報と、前記出品要求とに基づいて、前記商品のニーズの変動態様を予測する予測手順と、
前記予測手順により予測されたニーズの変動態様に基づいて、前記商品の所定の電子商取引サービスへの出品の提案に関する提案情報を前記投稿者に提供する提供手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子商取引サービスにおいて、利用者が保有する商品に対する出品のリクエストを行うための技術が提供されている。このような技術の一例として、第1ユーザが保有する第1商品であって、電子商取引プラットフォームにおける未出品の第1商品に対する他のユーザからの出品リクエストを取得し、第1商品に対する出品リクエストがあったことを示す情報を、第1ユーザが利用する情報処理装置に通知する技術が提供されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-064286号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した技術では、商品のニーズの変動態様を利用者が把握できるとは限らない。
【0005】
例えば、上述した技術では、複数の他のユーザからの出品リクエストを取得し、出品リクエストの回数に関する情報を第1ユーザに提供しているに過ぎず、商品のニーズの変動態様を利用者が把握できるとは限らない。
【0006】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、商品のニーズの変動態様を利用者が把握することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願に係る情報処理装置は、投稿者から投稿された画像が示す商品に対して出品要求を行った利用者に関する利用者情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された利用者情報と、前記出品要求とに基づいて、前記商品のニーズの変動態様を予測する予測部と、前記予測部により予測されたニーズの変動態様に基づいて、前記商品の所定の電子商取引サービスへの出品の提案に関する情報を前記投稿者に提供する提供部とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
実施形態の一態様によれば、商品のニーズの変動態様を利用者(投稿者等)が把握することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る端末装置の画面の一例を示す図(1)である。
図4図4は、実施形態に係る端末装置の画面の一例を示す図(2)である。
図5図5は、実施形態に係る端末装置の画面の一例を示す図(3)である。
図6図6は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る画像情報データベースの一例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係る利用者情報データベースの一例を示す図である。
図9図9は、実施形態に係る情報処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図10図10は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0011】
(実施形態)
〔1.情報処理システムの構成〕
まず、実施形態に係る情報処理システム1について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。図1に示すように、情報処理システム1は、情報処理装置10と、端末装置100とが含まれる。情報処理装置10と、端末装置100とは所定の通信網(ネットワークN)を介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、図1に示した情報処理システム1には、複数台の情報処理装置10や、複数台の端末装置100が含まれてもよい。
【0012】
情報処理装置10は、商品のニーズの変動態様を利用者が把握することを実現するための情報処理装置であり、例えば、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。例えば、情報処理装置10は、被服を着用する着用者(使用者)の画像(言い換えると、被服のコーディネート)の投稿を、着用者と所定の関係性を有する利用者(例えば、着用者の親等である投稿者)から受け付け、他の利用者に配信するコーディネートサービスを提供する。そして、情報処理装置10は、投稿された画像が示す被服に対する他の利用者からの出品要求や、出品要求を行った利用者に関する利用者情報に基づき、当該画像が示す被服のニーズの変動態様を投稿者に提供する。
【0013】
なお、情報処理装置10は、サービスに係るウェブサイトを提供するウェブサーバとしての機能を有していてもよい。また、情報処理装置10は、端末装置100にインストールされた各種サービスに関するアプリケーションに表示する情報を、情報処理装置10に配信する装置であってもよい。また、情報処理装置10は、アプリケーションのデータそのものを配信するサーバであってもよい。
【0014】
また、情報処理装置10は、端末装置100に制御情報を配信する配信装置として機能してもよい。ここで、制御情報は、例えば、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語やCSS(Cascading Style Sheets)等のスタイルシート言語により記述される。なお、情報処理装置10から配信されるアプリケーションそのものを制御情報とみなしてもよい。
【0015】
端末装置100は、利用者によって利用される情報処理装置である。端末装置100は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。また、端末装置100は、情報処理装置10やサービスサーバ200などによって配信される情報を、ウェブブラウザやアプリケーションにより表示する。なお、図2に示す例では、端末装置100がスマートフォンである場合を示す。
【0016】
〔2.情報処理の一例〕
次に、図2を用いて、本実施形態に係る情報処理装置等により実現される情報処理の一例について説明する。図2は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。なお、以下の説明では、端末装置100を利用する利用者に応じて、端末装置100-1~100-N(Nは任意の自然数)として説明する。例えば、端末装置100-1は、利用者ID「UID#1」により識別される利用者(利用者U1)により使用される端末装置100である。また、以下では、端末装置100-1~100-Nについて、特に区別なく説明する場合には、端末装置100と記載する。また、以下の説明では、端末装置100を利用者と同一視する場合がある。すなわち、以下では、利用者を端末装置100と読み替えることもできる。
【0017】
まず、情報処理装置10は、投稿者から、被服のコーディネートに関する画像の投稿を受け付ける(ステップS1)。例えば、情報処理装置10は、着用者W1の親である利用者(投稿者)U1から、着用者W1のコーディネートを示す画像#1の投稿や、画像の撮影時の着用者W1の身長や体重などを含む体型情報及び被服のサイズの入力を受け付ける。そして、情報処理装置10は、着用者W1の成長曲線#1を示す情報を取得する。具体的な例を挙げると、情報処理装置10は、所定のアプリケーションにより記録された着用者W1の成長記録に基づく着用者W1の成長曲線#1を、当該アプリケーションを配信する外部のサーバ装置等から取得する。なお、情報処理装置10は、過去に着用者W1のコーディネートを示す画像が投稿された際に、利用者U1により入力された着用者W1の身長や体重などを含む体型情報、若しくは、被服のサイズの履歴に基づく着用者W1の成長曲線#1を取得してもよい。
【0018】
続いて、情報処理装置10は、利用者U1から投稿された画像#1をコーディネートサービスにおいて配信し、他の利用者から画像#1が示す被服群#1の所定の電子商取引サービス(例えば、オークションサービス、フリーマーケットサービス)への出品要求を受け付ける。そして、情報処理装置10は、被服群#1に含まれる被服の少なくともいずれかに対し出品要求を行った利用者に関する利用者情報を取得する(ステップS2)。ここで、図2の例において、利用者U2、U3、・・・が、被服群#1に含まれる被服#1への出品要求を行ったものとする。この場合、情報処理装置10は、被服#1を着用する予定の着用者であって、利用者U2が親である着用者#2や、利用者U3が親である着用者#3、・・・の成長曲線を示す利用者情報を取得する。具体的な例を挙げると、情報処理装置10は、所定のアプリケーションにより記録された着用者W2の成長記録に基づく着用者W2の成長曲線#2や、着用者W3の成長記録に基づく着用者W3の成長曲線#3、・・・を、当該アプリケーションを配信する外部のサーバ装置等から取得する。なお、情報処理装置10は、過去に着用者W2や着用者W3のコーディネートを示す画像が投稿された際に、利用者U2や利用者U3により入力された着用者W2や着用者W3の身長や体重などを含む体型情報、若しくは、被服のサイズの履歴に基づく着用者W2や着用者W3の成長曲線#2や成長曲線#3を取得してもよい。
【0019】
なお、情報処理装置10は、被服群#1に含まれる全ての被服をまとめて出品することを要求(言い換えると、マネキン買いを要求)する出品要求を受け付けてもよい。
【0020】
続いて、情報処理装置10は、利用者情報と、出品要求とに基づいて、被服#1のニーズの変動態様を予測する(ステップS3)。例えば、情報処理装置10は、成長曲線#2、#3、・・・に基づき、現時点(時点Pt1)と、未来の複数の時点の各々について、着用者#2、#3、・・・の成長の度合いを推定し、推定した成長の度合い及び被服#1の一致度(言い換えると、着用者#2、#3、・・・に対する、被服#1のサイズ感)と、出品要求とに基づいて、各時点におけるニーズの変動態様を予測する。
【0021】
具体的な例を挙げると、図2の例において、情報処理装置10が、時点Pt1からPt2までの期間#1において、着用者#2に対する被服#1のサイズ感を「ぴったり(着用者#2と、被服#1のサイズとが一致)」、着用者#3に対する被服#1のサイズ感を「大きい」と推定したものとする。このような場合、情報処理装置10は、被服#1に対して行われた出品要求のうち、利用者U3からの出品要求を除いた数に基づいて、期間#1における被服#1のニーズの変動態様を予測する。なお、サイズ感が「大きい」場合は、早めに欲しいというニーズもあり得るので、利用者U3からの出品要求を除かない数に基づいて、期間#1における被服#1のニーズの変動態様を予測してもよい。
【0022】
また、情報処理装置10が、時点Pt2からPt4までの期間#2において、着用者#2に対する被服#1のサイズ感を「小さい」、着用者#3に対する被服#1のサイズ感を「ぴったり」と推定したものとする。このような場合、情報処理装置10は、被服#1に対して行われた出品要求のうち、利用者U2からの出品要求を除いた数に基づいて、期間#2における被服#1のニーズの変動態様を予測する。
【0023】
このような処理を、出品要求を行った他の複数の利用者に対しても行い、ニーズの変動態様を予測することにより、現時点では、被服#1のサイズと一致する着用者が少ないが、将来的に一致する着用者が増え、ニーズが増大するといった変動態様や、現時点では、被服#1のサイズと一致する着用者が多いが、将来的に一致する着用者が減り、ニーズが減少するといった変動態様を予測することが可能となる。
【0024】
続いて、情報処理装置10は、被服#1のニーズの変動態様に基づいて、被服#1の出品の提案に関する提案情報を利用者U1に提供する(ステップS4)。例えば、情報処理装置10は、利用者U1が指定した時点における被服#1のニーズの変動態様に基づいて提案情報を提供する。また、情報処理装置10は、成長曲線#1に基づいて、利用者U1が指定した時点における着用者#1の成長の度合いを推定し、推定した成長の度合い及び被服#1の一致度に基づく提案情報を提供する。
【0025】
ここで、図3を用いて、利用者U1に提供される提案情報の例について説明する。図3は、実施形態に係る端末装置の画面の一例を示す図(1)である。
【0026】
図3に示すように、端末装置100-1は、被服群#1に対し出品要求(WANT)が行われた旨を示す画面C11を表示する。例えば、端末装置100-1は、被服#1に対し出品要求が行われた旨を表示する領域AR11と、被服群#1に含まれる全ての被服をまとめて出品することを要求する出品要求が行われた旨を表示する領域AR12とを含む画面C11を表示する。
【0027】
ここで、図3の例において、領域AR11が利用者U1により選択されたものとする。この場合、端末装置100-1は、画面C11を、被服#1の出品の提案に関する提案情報を表示する画面C12に遷移させる。例えば、端末装置100-1は、被服#1を出品する時点を指定するための領域AR13と、被服#1の出品を指示するためのボタンB11と、提案情報を表示する領域AR14とを含む画面C12を表示する。
【0028】
具体的な例を挙げると、端末装置100-1は、被服#1を出品する時点を指定するためアイコン(スライダー)IC11を領域AR13に表示し、アイコンIC11に対する利用者U1のスライド操作に応じて、画面の表示態様を変更する。なお、画面C12には、初期表示として、被服#1を出品する時点を現時点(図2に示す時点Pt1)と指定した場合の提案情報が表示されるものとする。このような場合、端末装置100-1は、時点Pt1が属する期間#1における出品要求(WANT)の数(言い換えると、利用者U3からの出品要求を除いた数)を領域AR14に表示する。また、端末装置100-1は、出品要求の数が所定の閾値以上(例えば、5以上)の場合に表示される、出品を提案する旨の文字列「欲しい人が多く、購入されやすい時期です」を領域AR14に表示する。また、端末装置100-1は、現時点における着用者#1に対する被服#1のサイズ感「ぴったり」を領域AR14に表示する。
【0029】
また、ボタンB11が押下された場合、端末装置100-1は、所定の電子商取引サービスを提供するアプリケーションを起動し、被服#1を電子商取引サービスにおいて出品するため操作を行うための画面へ画面C12を遷移させる。
【0030】
ここで、画面C12において、アイコンIC11に対する利用者U1のスライド操作が行われ、現時点から6か月後の時点が指定されたものとする。このような場合、端末装置100-1は、画面C12を、6か月後の時点における被服#1のニーズの変動態様に基づく提案情報を示す画面C13に遷移させる。なお、図3の例において、現時点から6か月後の時点は、期間#2に含まれ、且つ、図2に示す時点Pt3からPt4までの期間#3に含まれるものとする。
【0031】
図3に示すように、端末装置100-1は、現時点から6か月後の時点が属する期間#2における出品要求の数(言い換えると、利用者U2からの出品要求を除いた数)を領域AR14に表示する。また、端末装置100-1は、出品要求の数が1以上であり、所定の閾値未満の場合に表示される、出品を提案する旨の文字列「欲しい人がいるので、購入されやすい時期です」を領域AR14に表示する。また、端末装置100-1は、6か月後の時点における着用者#1に対する被服#1のサイズ感「小さめ」を領域AR14に表示する。また、端末装置100-1は、被服#1の出品の予約を指示するためのボタンB12をボタンB11に替えて表示する。ボタンB12が押下された場合、端末装置100-1は、所定の電子商取引サービスを提供するアプリケーションを起動し、被服#1を6か月後の時点で出品するため操作を行うための画面へ画面C12を遷移させる。
【0032】
なお、画面C11において領域AR12が利用者U1により選択された場合、領域AR11が選択された場合と同様に、利用者U1が指定した時点における被服群#1のニーズの変動態様に基づく提案情報を表示する画面を表示してもよい。
【0033】
また、情報処理装置10は、被服#1を出品する際の推奨価格(出品推奨価格)を示す提案情報を提供してもよい。ここで、図4を用いて、利用者U1に提供される提案情報の例について説明する。図4は、実施形態に係る端末装置の画面の一例を示す図(2)である。なお、図4に示す画面C21及びC22に含まれる領域AR21、アイコンIC21、ボタンB21、ボタンB22及び領域AR22は、それぞれ、図3に示す画面C12及びC13に含まれる領域AR13、アイコンIC11、ボタンB11、ボタンB12及び領域AR14と同一であるため、詳細な説明を省略する。
【0034】
図4に示すように、端末装置100-1は、被服#1の出品推奨価格を表示する領域AR23を含む画面C21を表示する。例えば、端末装置100-1は、所定の電子商取引サービスにおいて被服#1と同一若しくは類似する商品が出品された際の価格や、出品要求の数に基づく出品推奨価格を領域AR23に表示する。
【0035】
ここで、画面C21において、アイコンIC21に対する利用者U1のスライド操作が行われ、現時点から6か月後の時点が指定されたものとする。このような場合、端末装置100-1は、画面C21を、6か月後の時点における被服#1の出品推奨価格を表示する領域AR23を含む画面C22に遷移させる。例えば、6か月後の時点では被服#1の着用による劣化が推定され、現時点よりも出品要求が少なくなる。このため、端末装置100-1は、現時点の出品推奨価格よりも低い価格を、6か月後の時点における出品推奨価格として領域AR23に表示する。
【0036】
図2に戻り説明を続ける。情報処理装置10は、被服#1の出品の指示を受け付ける(ステップS5)。例えば、情報処理装置10は、図3に示すボタンB11、B12、図4に示すボタンB21若しくはB22が押下された場合、電子商取引サービスにおいて被服#1を出品するための画面を端末装置100-1に表示させ、当該画面を介して被服#1の出品の指示を端末装置100-1から受け付ける。
【0037】
続いて、情報処理装置10は、出品要求を行った被服#1が出品された旨を端末装置100-2、100-3、・・・に通知する(ステップS6)。例えば、図3に示すボタンB11、若しくは、図4に示すボタンB21が押下され、被服#1を電子商取引サービスにおいて出品するため操作がおこなわれた場合、情報処理装置10は、被服#1が出品された旨を通知する。また、図3に示すボタンB12、若しくは、図4に示すボタンB22が押下され、被服#1を電子商取引サービスにおいて出品するため操作がおこなわれた場合、情報処理装置10は、被服#1が6か月後に出品される旨を通知する。なお、被服#1が出品される旨は、出品される時点で購入可能性がある利用者の端末装置100にのみ通知するものであってもよい。例えば、情報処理装置10は、被服#1が6か月後に出品される旨を、6か月後の時点で被服#1のサイズ感が「ぴったり」と推定される着用者#3の親である利用者U3の端末装置100-3にのみ通知するものであってもよい。
【0038】
なお、情報処理装置10は、画像#1が示す被服群#1に対し、出品要求を行うか否かを検討している利用者に対し、被服群#1に含まれる被服を利用者U1が出品する確度を示す確度情報を配信してもよい。例えば、情報処理装置10は、利用者が指定した時点における被服のニーズの変動態様に基づいて、当該時点において利用者U1が出品する確度を推定する。具体的な例を挙げると、情報処理装置10は、出品要求が行われた数が多いほど、被服を利用者U1が出品する確度が高いと推定する。また、情報処理装置10は、出品要求が行われた数が少ない、若しくは、出品要求が行われていない場合であっても、利用者が指定した時点において、着用者#1に対する被服のサイズ感が小さくなる場合には、着用者#1に対する被服のサイズ感が合致する場合よりも、被服を利用者U1が出品する確度が高いと推定する。
【0039】
ここで、図5を用いて、利用者に提供される確度情報の例について説明する。図5は、実施形態に係る端末装置の画面の一例を示す図(3)である。
【0040】
図5に示すように、端末装置100は、被服群#1に含まれる被服#1及び#2示す画面C31を表示する。例えば、端末装置100は、被服#1の確度情報の表示を指示するためのボタンB31と、被服#2の確度情報の表示を指示するためのボタンB32と、被服#1及び#2をまとめて出品することを要求する出品要求を行うためのボタンB33とを含む画面C31を表示する。
【0041】
ここで、画面C31において、ボタンB31が押下されたものとする。この場合、端末装置100は、画面C31を、被服#1の確度情報を表示する画面C32に遷移させる。例えば、端末装置100は、時点を指定するためアイコン(スライダー)IC31を領域AR31に表示し、アイコンIC31に対する利用者のスライド操作に応じて、画面の表示態様を変更する。なお、画面C32には、初期表示として、現時点(Pt1)を指定した場合の確度情報が表示されるものとする。このような場合、端末装置100は、時点Pt1が属する期間#1における出品要求の数を領域AR32に表示する。また、端末装置100は、出品要求の数が所定の閾値以上(例えば、5以上)の場合に表示される、出品の確度を示す文字列「欲しい人が多く、出品されやすい時期です」を領域AR32に表示する。また、端末装置100は、被服#1を着用する予定の着用者であって、利用者が親である着用者の成長曲線に基づいて、現時点における着用者に対する被服のサイズ感「大きい」を領域AR32に表示する。また、端末装置100は、被服#1の出品要求を行うためのボタンB34を表示する。ここで、ボタンB34が押下された場合、端末装置100は、被服#1の出品要求を情報処理装置10に送信する。
【0042】
ここで、画面C32において、アイコンIC31に対する利用者U1のスライド操作が行われ、現時点から6か月後の時点が指定されたものとする。このような場合、端末装置100は、画面C32を、6か月後の時点における被服#1のニーズの変動態様に基づく確度情報を示す画面C33に遷移させる。例えば、端末装置100は、現時点から6か月後の時点が属する期間#2における出品要求の数を領域AR32に表示する。また、端末装置100-1は、出品要求の数が所定の閾値以下(例えば、1以下)であり、着用者#1に対する被服#1のサイズ感が小さくなる場合に表示される、出品の確度を示す文字列「サイズ等の理由により、出品されやすい時期です」を領域AR32に表示する。また、端末装置100は、被服#1の出品要求を行うためのボタンB34を表示する。
【0043】
以上のように、実施形態に係る情報処理装置10は、コーディネートの画像を投稿した投稿者に対し行われた出品要求のうち、各時点の被服のニーズの変動態様を示す情報を提供することができる。これにより、実施形態に係る情報処理装置10は、商品のニーズの変動態様を利用者が把握することができる。
【0044】
〔3.情報処理装置の構成〕
次に、図6を用いて、情報処理装置10の構成について説明する。図6は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。図3に示すように、情報処理装置10は、通信部20と、記憶部30と、制御部40とを有する。
【0045】
(通信部20について)
通信部20は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部20は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置100等との間で情報の送受信を行う。
【0046】
(記憶部30について)
記憶部30は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図3に示すように、記憶部30は、画像情報データベース31と、利用者情報データベース32とを有する。
【0047】
(画像情報データベース31について)
画像情報データベース31は、投稿者(利用者)が投稿した画像に関する各種の情報を記憶する。ここで、図7を用いて、画像情報データベース31が記憶する情報の一例を説明する。図7は、実施形態に係る画像情報データベースの一例を示す図である。図7の例において、画像情報データベース31は、「投稿者ID」、「使用者ID」、「画像」、「商品ID」、「商品情報」、「出品要求情報」、「出品情報」といった項目を有する。
【0048】
「投稿者ID」は、画像を投稿した投稿者を識別するための識別情報を示す。「使用者ID」は、商品を使用する使用者であって、画像の被写体である使用者を識別するための識別情報を示す。「画像」は、投稿者により投稿された画像を示す。「商品ID」は、画像の被写体である商品を識別するための識別情報を示す。「商品情報」は、画像の被写体である商品に関する情報を示し、例えば、商品のサイズ等の情報が格納される。「出品要求情報」は、画像が示す商品に対して行われた出品要求に関する情報を示す。「出品情報」は、画像が示す商品が出品された際の情報を示し、例えば、商品の価格や、出品された日時等の情報が格納される。
【0049】
すなわち、図7では、投稿者ID「UID#1」により「画像#1」が投稿され、画像の被写体である使用者が使用者ID「MID#1」により識別され、画像の被写体である画像が商品ID「MID#1」により識別され、商品情報が「商品情報#1」であり、商品の出品要求情報が「出品要求情報#1」、出品情報が「出品情報#1」である例を示す。
【0050】
(利用者情報データベース32について)
利用者情報データベース32は、利用者に関する各種の情報を記憶する。ここで、図8を用いて、利用者情報データベース32が記憶する情報の一例を説明する。図8は、実施形態に係る利用者情報データベースの一例を示す図である。図8の例において、利用者情報データベース32は、「利用者ID」、「出品履歴」、「使用者情報」といった項目を有する。
【0051】
「利用者ID」は、利用者を識別するための識別情報を示す。「出品履歴」は、利用者が所定の電子商取引サービスに商品を出品した履歴を示し、例えば、商品IDや、商品の価格や、出品された日時等の情報が格納される。「使用者情報」は、利用者と所定の関係性を有する使用者に関する情報を示し、「使用者ID」、「成長曲線」といった項目を有する。「使用者ID」は、使用者を識別するための識別情報を示す。「成長曲線」は、使用者の成長曲線を示す。
【0052】
すなわち、図8では、利用者ID「UID#1」によって識別される利用者の出品履歴が「出品履歴#1」であり、利用者と所定の関係性を有する使用者が使用者ID「MID#1」によって識別され、成長曲線が「成長曲線#1」である例を示す。
【0053】
(制御部40について)
制御部40は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部40は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。実施形態に係る制御部40は、図6に示すように、取得部41と、予測部42と、提供部43と、受付部44と、推定部45と、配信部46とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
【0054】
(取得部41について)
取得部41は、投稿者から投稿された画像が示す商品に対して出品要求を行った利用者に関する利用者情報を取得する。例えば、図2の例において、取得部41は、被服群#1に含まれる被服の少なくともいずれかに対し出品要求を行った利用者に関する利用者情報を取得し、利用者情報データベース32に格納する。
【0055】
また、取得部41は、被服の組み合わせである商品を着用した第1使用者を撮影した画像が示す商品に対して出品要求を行った利用者に関する利用者情報を取得してもよい。例えば、図2の例において、取得部41は、着用者W1のコーディネートを撮影した画像#1が示す被服群#1の少なくともいずれかに対し、出品要求を行った利用者に関する利用者情報を取得する。
【0056】
(予測部42について)
予測部42は、取得部41により取得された利用者情報と、出品要求とに基づいて、商品のニーズの変動態様を予測する。例えば、図2の例において、予測部42は、画像情報データベース31及び利用者情報データベース32を参照し、利用者情報と、出品要求とに基づいて、被服#1のニーズの変動態様を予測する。
【0057】
また、予測部42は、商品を使用する予定の第2使用者の成長曲線を示す利用者情報に基づいて、変動態様を予測してもよい。例えば、図2の例において、予測部42は、成長曲線#2、#3、・・・と、出品要求とに基づいて、被服#1のニーズの変動態様を予測する。
【0058】
また、予測部42は、第2使用者の成長曲線に基づいて、投稿者により指定された時点における第2使用者の成長の度合いを推定し、推定した成長の度合い及び商品の一致度と、出品要求とに基づいて、当該時点における変動態様を予測してもよい。例えば、図2の例において、予測部42は、成長曲線#2、#3、・・・に基づき、現時点と、未来の複数の時点の各々について、着用者#2、#3、・・・の成長の度合いを推定し、推定した成長の度合い及び被服#1の一致度と、出品要求とに基づいて、各時点におけるニーズの変動態様を予測する。
【0059】
また、予測部42は、出品要求に対応する第2使用者のうち、成長の度合い及び商品の一致度が所定の条件を満たす第2使用者の数に基づいて、変動態様を予測してもよい。例えば、図2の例において、予測部42は、時点Pt1からPt2までの期間#1において、着用者#2に対する被服#1のサイズ感を「ぴったり」、着用者#3に対する被服#1のサイズ感を「大きい」と推定した場合、被服#1に対して行われた出品要求のうち、利用者U3からの出品要求を除いた数に基づいて、期間#1における被服#1のニーズの変動態様を予測する。また、予測部42は、時点Pt2からPt4までの期間#2において、着用者#2に対する被服#1のサイズ感を「小さい」、着用者#3に対する被服#1のサイズ感を「ぴったり」と推定した場合、被服#1に対して行われた出品要求のうち、利用者U2からの出品要求を除いた数に基づいて、期間#2における被服#1のニーズの変動態様を予測する。
【0060】
(提供部43について)
提供部43は、予測部42により予測されたニーズの変動態様に基づいて、商品の所定の電子商取引サービスへの出品の提案に関する提案情報を投稿者に提供する。例えば、図2の例において、提供部43は、被服#1のニーズの変動態様に基づいて、被服#1の出品の提案に関する提案情報を利用者U1に提供する。
【0061】
また、提供部43は、商品を使用する第1使用者であって、画像の被写体である第1使用者に関する第1使用者情報と、変動態様とに基づいて提案情報を提供してもよい。例えば、図2の例において、提供部43は、着用者#1に関する情報と、被服#1のニーズの変動態様とに基づく提案情報を提供する。
【0062】
また、提供部43は、第1使用者の成長曲線に基づいて、投稿者により指定された時点における第1使用者の成長の度合いを推定し、推定した成長の度合い及び商品の一致度と、当該時点における変動態様とに基づいて提案情報を提供してもよい。例えば、図2の例において、提供部43は、成長曲線#1に基づいて、利用者U1が指定した時点における着用者#1の成長の度合いを推定し、推定した成長の度合い及び被服#1の一致度に基づく提案情報を提供する。
【0063】
また、提供部43は、画像が示す複数の商品の出品の提案に関する提案情報を提供してもよい。例えば、図2を例にして説明すると、提供部43は、被服#1の出品、被服#2の出品、または、被服#1及び#2の出品の提案に関する提案情報を提供する。
【0064】
また、提供部43は、変動態様に基づいて、商品を出品する際の推奨価格を示す提案情報を提供してもよい。例えば、図2の例において、提供部43は、図4に示す出品推奨価格を含む提案情報を提供する。
【0065】
また、提供部43は、商品を使用する第1使用者であって、画像の被写体である第1使用者が商品を使用した期間と、変動態様とに基づいて、商品を出品する際の推奨価格を示す提案情報を提供してもよい。例えば、図2の例において、提供部43は、現時点の出品推奨価格よりも低い価格を、6か月後の時点における出品推奨価格として含む提案情報を提供する。
【0066】
ここで、第1使用者が被服を着用可能な期間(例えば、サイズ感を「小さい」と感じるまでの残りの期間)が長い場合には、より高い推奨価格を投稿者に提示することにより、被服の出品を促したいといった要望が考えられる。したがって、提供部43は、商品を使用する第1使用者であって、画像の被写体である第1使用者の成長曲線に基づいて、第1使用者が商品を使用可能な期間を推定し、推定した期間と、変動態様とに基づいて、商品を出品する際の推奨価格を示す提案情報を提供してもよい。例えば、図2を例にして説明すると、提供部43は、時点Pt2の時点で被服#1を出品する場合の出品推奨価格よりも、着用者#1に対する被服#1のサイズ感が合致している残りの期間がより長い時点Pt1の時点で被服#1を出品する場合の出品推奨価格を高く設定し、利用者U1に提案情報を提供する。
【0067】
さらに、第2使用者が被服を着用可能な期間が長い場合には、より高い推奨価格にて被服の販売を行うことが可能と推定される。したがって、提供部43は、商品を使用する予定の第2使用者の成長曲線に基づいて、第2使用者が商品を使用可能な期間を推定し、推定した期間と、変動態様とに基づいて、商品を出品する際の推奨価格を示す提案情報を提供してもよい。例えば、図2を例にして説明すると、提供部43は、時点Pt3の時点で被服#1を出品する場合の出品推奨価格よりも、着用者#3に対する被服#1のサイズ感が合致している残りの期間がより長い時点Pt2の時点で被服#1を出品する場合の出品推奨価格を高く設定し、利用者U1に提案情報を提供する。また、提供部43は、商品を使用する予定の第2使用者の成長曲線に基づいて、第2使用者が商品を使用可能な期間を推定し、推定した期間と、推定した期間であれば利用者はどのくらいの金額まで出すかを示す情報と、変動態様とに基づいて、商品を出品する際の推奨価格を示す提案情報を提供してもよい。なお、利用者がどのくらいの金額まで出すかを示す情報は、所定の電子商取引サービスにおける利用者の購入履歴と、第2使用者の成長曲線とに基づいて推定されてもよい。
【0068】
(受付部44について)
受付部44は、提案情報を示すコンテンツを介して、商品の出品の指示を投稿者から受け付ける。例えば、図2の例において、受付部44は、図3若しくは図4に示す画面を介して被服#1の出品の指示を端末装置100-1から受け付ける。
【0069】
また、受付部44は、複数の商品のうち少なくともいずれかの出品の指示を受け付けてもよい。例えば、図2の例において、受付部44は、被服#1若しくは#2のうち少なくともいずれかの出品の指示を受け付ける。
【0070】
また、受付部44は、複数の商品を一の出品とする指示を受け付けてもよい。例えば、図2の例において、受付部44は、被服群#1に含まれる全ての被服を一の出品とする指示を受け付ける。
【0071】
また、受付部44は、確度情報を示すコンテンツを介して、商品に対する出品要求を利用者から受け付けてもよい。例えば、図2の例において、受付部44は、図5に示す画面を介して被服#1に対する出品の要求を受け付ける。
【0072】
ここで、投稿者が出品する被服のサイズと、第2使用者の成長の度合いとが合致する期間を、利用者が被服を購入する意思がある期間として指定したいといった要望が考えられる。したがって、受付部44は、利用者が商品の購入を希望する期限を含む出品要求を受け付けてもよい。例えば、図2を例にして説明すると、受付部44は、着用者#2と、被服#1のサイズとが一致する期間#1のうち、時点Pt2の所定の期間(例えば、1か月)過去の時点を期限とした出品要求を利用者U2から受け付ける。言い換えると、受付部44は、着用者#2が被服#1を着用可能な所定の期間を担保するための期限が指定された出品要求を受け付ける。
【0073】
なお、受付部44が、利用者が商品の購入を希望する期限を含む出品要求を受け付けた場合、予測部42は、出品要求のうち、期限が投稿者により指定された時点以前である出品要求の数に基づいて、当該時点における変動態様を予測してもよい。例えば、図2を例にして説明すると、予測部42は、着用者#2と、被服#1のサイズとが一致する期間#1内の時点が利用者U1により指定され、且つ、当該時点が、利用者U2から受け付けた出品要求が示す期限以降である場合、被服#1に対して行われた出品要求のうち、利用者U2からの出品要求を除いた数に基づいて、期間#2における被服#1のニーズの変動態様を予測する。
【0074】
(推定部45について)
推定部45は、変動態様に基づいて、画像が示す商品を投稿者が出品する確度を推定する。例えば、図2の例において、推定部45は、被服#1のニーズの変動態様に基づいて、利用者U1が出品する確度を推定する。
【0075】
また、推定部45は、利用者により指定された時点における変動態様に基づいて、当該時点における確度を推定してもよい。例えば、図2の例において、配信部46は、利用者により指定された時点における出品要求の数に基づくニーズの変動態様に基づき、確度を推定する。
【0076】
また、推定部45は、商品を使用する第1使用者であって、画像の被写体である第1使用者の成長曲線と、変動態様とに基づいて、確度を推定してもよい。例えば、図2の例において、推定部45は、着用者#1の成長曲線#1と、被服群#1に含まれる被服#1及び#2のニーズの変動態様に基づいて、利用者U1が出品する確度を推定する。
【0077】
また、推定部45は、第1使用者の成長曲線に基づいて、利用者により指定された時点における第1使用者の成長の度合いを推定し、推定した成長の度合い及び商品の一致度と、当該時点における変動態様とに基づいて、確度を推定してもよい。例えば、図2の例において、推定部45は、利用者が指定した時点において、着用者#1に対する被服のサイズ感が小さくなる場合には、着用者#1に対する被服のサイズ感が合致する場合よりも、被服を利用者U1が出品する確度が高いと推定する。
【0078】
ここで、投稿者が、第1使用者にとって商品のサイズがサイズ小さくなったら出品するか否かや、出品要求の数によって出品するかを決定するかといった情報に応じて、投稿者の出品の確度を推定したいといった要望が考えられる。したがって、推定部45は、所定の電子商取引サービスにおける投稿者の出品履歴と、商品を使用する第1使用者の成長曲線と、変動態様とに基づいて、確度を推定してもよい。例えば、図2を例にして説明すると、推定部45は、利用者U1が、着用者#1に対する被服のサイズ感が小さくなった場合に当該被服を出品したか否かを示す情報(言い換えると、着用者#1に対する被服のサイズ感がどのくらいになった場合に出品するかを示す情報)や、出品要求がいずれの数に達した場合に出品するかを示す情報に基づいて、着用者#1が被服を出品する確度を推定する。
【0079】
(配信部46について)
配信部46は、推定部45により推定された確度を示す確度情報を利用者に配信する。例えば、図2の例において、配信部46は、図5に示す確度情報を利用者に提供する。
【0080】
また、配信部46は、商品を使用する予定の第2使用者の成長曲線に基づいて、利用者により指定された時点における第2使用者の成長の度合いを推定し、推定した成長の度合い及び商品の一致度を示す情報をさらに配信してもよい。例えば、図2の例において、配信部46は、利用者が指定した時点における着用者に対する被服のサイズ感を示す情報を配信する。
【0081】
ここで、第2使用者の成長の度合いが商品と合致するタイミングや、投稿者が投稿した画像が示す商品の季節性を考慮した情報を配信したいといった要望が考えられる。したがって、配信部46は、商品を使用する予定の第2使用者の成長曲線に基づいて第2使用者の成長の度合いを推定し、推定した成長の度合い及び商品の一致度が所定の条件を満たすタイミングを示す情報をさらに配信してもよい。例えば、図2を例にして説明すると、配信部46は、利用者U3に対し、着用者W3と、被服#1のサイズ感が合致する時点Pt2を示す情報を配信する。
【0082】
また、配信部46は、第2使用者の成長の度合い及び商品の一致度が所定の条件を満たし、且つ、商品との季節性が一致するタイミングを示す情報をさらに配信してもよい。例えば、図2を例にして説明すると、被服#1が夏物の被服であり、現時点の季節が秋である場合、配信部46は、利用者U3に対し、着用者W3と、被服#1のサイズ感が合致し、且つ、季節が夏となる時点を示す情報を配信する。
【0083】
〔4.情報処理のフロー〕
図9を用いて、実施形態に係る情報処理装置10の情報処理の手順について説明する。図9は、実施形態に係る情報処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【0084】
図8に示すように、情報処理装置10は、投稿者から投稿された画像が示す商品に対して出品要求を行った利用者に関する利用者情報を取得する(ステップS101)。続いて、情報処理装置10は、利用者情報と、出品要求とに基づいて、商品のニーズの変動態様を予測する(ステップS102)。続いて、情報処理装置10は、投稿者が時点を指定したか否かを判定する(ステップS103)。時点を指定していないと判定した場合(ステップS103;No)、情報処理装置10は、時点が指定されるまで待機する。
【0085】
一方、時点を指定された場合(ステップS103;Yes)、情報処理装置10は、指定された時点のニーズの変動態様に基づいて、商品の所定の電子商取引サービスへの出品の提案に関する提案情報を提供し(ステップS104)、処理を終了する。
【0086】
〔5.変形例〕
上述の実施形態は一例を示したものであり、種々の変更及び応用が可能である。
【0087】
〔5-1.商品について〕
上述の実施形態において、情報処理装置10が、投稿者から、被服のコーディネートに関する画像の投稿を受け付ける例を示したが、商品はこのような例に限定されない。例えば、情報処理装置10は、商品の使用者(子供等)の成長により不要となる商品や、季節性の商品などの投稿を投稿者から受け付け、ニーズの変動態様を予測し、出品の提案に関する提案情報を提供してもよい。具体的な例を挙げると、情報処理装置10は、チャイルドシートや、ベビーベッド、ベビーカー、運動会で使用するアイテムなどといった商品の投稿を受け付けてもよい。
【0088】
〔5-2.出品要求について〕
上述の実施形態において、情報処理装置10が、利用者から、投稿者から投稿された画像が示す商品のうち、単一の商品に対する出品要求や、複数の商品に対する出品要求、商品すべてに対する出品要求などを受け付ける例を示したが、出品要求はこのような例に限定されない。例えば、情報処理装置10は、投稿者からの要求と合致する出品要求を受け付けてもよい。具体的な例を挙げると、情報処理装置10は、投稿者から投稿された画像が示す商品のうち、特定の商品のみを出品するといった要求、特定の商品のみを出品不可とする要求、商品すべてに対する出品要求のみを受け付ける(言い換えると、セット販売のみを受け付ける)といった要求を投稿者から受け付け、受け付けた要求に合致する出品要求のみを受け付ける。
【0089】
〔5-3.着用者について〕
上述の実施形態では、出品要求を行う利用者と、商品を使用する使用者とがそれぞれ異なる例を示したが、利用者及び着用者は同一(例えば、利用者及び着用者が子供、利用者及び着用者が大人)であってもよい。このような場合、情報処理装置10は、出品要求を行った利用者の身体の状況(例えば、利用者の体形や、身長、体重など)の変化を示す情報を取得し、当該情報に基づき商品のニーズの変動態様を予測し、出品の提案に関する提案情報を投稿者に提供してもよい。また、情報処理装置10は、利用者が指定した時点における確度情報とともに、当該時点において利用者の身体の状況が、商品と一致するか否かを示す情報を利用者に提供してもよい。具体的な例を挙げると、利用者が半年後の時点を指定した場合、情報処理装置10は、当該時点における確度情報とともに、ダイエットを行っている利用者の半年後の体形が商品と一致するか否かを示す情報を配信する。
【0090】
〔5-4.仮想試着について〕
上述の実施形態では、情報処理装置10が、商品を使用する予定の第2使用者の成長曲線に基づいて、利用者により指定された時点における第2使用者の成長の度合いを推定し、推定した成長の度合い及び商品の一致度を示す情報を配信する例を示したが、配信する情報はこのような例に限定されない。例えば、情報処理装置10は、商品を使用する予定の第2使用者の成長曲線に基づいて、利用者により指定された時点における第2使用者の成長の度合いを推定するとともに、推定した成長の度合いを反映した身体モデル(例えば、3Dモデルや2Dモデル)を生成し、その身体モデルに商品を着用させた様子を示す情報をさらに配信してもよい。
【0091】
〔5-5.処理態様について〕
上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、逆に、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文章中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0092】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0093】
また、上記してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0094】
〔6.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置10は、取得部41と、予測部42と、提供部43と、受付部44と、推定部45と、配信部46とを有する。取得部41は、投稿者から投稿された画像が示す商品に対して出品要求を行った利用者に関する利用者情報を取得する。また、取得部41は、被服の組み合わせである商品を着用した第1使用者を撮影した画像が示す商品に対して出品要求を行った利用者に関する利用者情報を取得する。予測部42は、取得部41により取得された利用者情報と、出品要求とに基づいて、商品のニーズの変動態様を予測する。提供部43は、予測部42により予測されたニーズの変動態様に基づいて、商品の所定の電子商取引サービスへの出品の提案に関する提案情報を投稿者に提供する。また、提供部43は、画像が示す複数の商品の出品の提案に関する提案情報を提供する。受付部44は、提案情報を示すコンテンツを介して、商品の出品の指示を投稿者から受け付ける。また、受付部44は、複数の商品のうち少なくともいずれかの出品の指示を受け付ける。また、受付部44は、複数の商品を一の出品とする指示を受け付ける。また、受付部44は、確度情報を示すコンテンツを介して、商品に対する出品要求を利用者から受け付ける。推定部45は、変動態様に基づいて、画像が示す商品を投稿者が出品する確度を推定する。配信部46は、推定部45により推定された確度を示す確度情報を利用者に配信する。
【0095】
これにより、実施形態に係る情報処理装置10は、コーディネートの画像を投稿した投稿者に対し行われた出品要求に基づき、被服のニーズの変動態様を示す情報を提供することができるため、商品のニーズの変動態様を利用者が把握することができる。
【0096】
また、実施形態に係る情報処理装置10において、例えば、予測部42は、商品を使用する予定の第2使用者の成長曲線を示す利用者情報に基づいて、変動態様を予測する。また、予測部42は、第2使用者の成長曲線に基づいて、投稿者により指定された時点における第2使用者の成長の度合いを推定し、推定した成長の度合い及び商品の一致度と、出品要求とに基づいて、当該時点における変動態様を予測する。また、予測部42は、出品要求に対応する第2使用者のうち、成長の度合い及び商品の一致度が所定の条件を満たす第2使用者の数に基づいて、変動態様を予測する。
【0097】
これにより、実施形態に係る情報処理装置10は、第2使用者の成長の度合いに応じに基づき商品ニーズの変動態様を予測することができるため、精度の高い情報を投稿者に提供することができる。
【0098】
また、実施形態に係る情報処理装置10において、例えば、提供部43は、商品を使用する第1使用者であって、画像の被写体である第1使用者に関する第1使用者情報と、変動態様とに基づいて提案情報を提供する。また、提供部43は、第1使用者の成長曲線に基づいて、投稿者により指定された時点における第1使用者の成長の度合いを推定し、推定した成長の度合い及び商品の一致度と、当該時点における変動態様とに基づいて提案情報を提供する。
【0099】
これにより、実施形態に係る情報処理装置10は、投稿者が、商品が第1使用者にとって不要か否かを判断したうえで商品を出品することができるため、利便性を向上させることができる。
【0100】
また、実施形態に係る情報処理装置10において、例えば、提供部43は、変動態様に基づいて、商品を出品する際の推奨価格を示す提案情報を提供する。また、提供部43は、商品を使用する第1使用者であって、画像の被写体である第1使用者が商品を使用した期間と、変動態様とに基づいて、商品を出品する際の推奨価格を示す提案情報を提供する。提供部43は、商品を使用する第1使用者であって、画像の被写体である第1使用者の成長曲線に基づいて、第1使用者が商品を使用可能な期間を推定し、推定した期間と、変動態様とに基づいて、商品を出品する際の推奨価格を示す提案情報を提供する。提供部43は、商品を使用する予定の第2使用者の成長曲線に基づいて、第2使用者が商品を使用可能な期間を推定し、推定した期間と、変動態様とに基づいて、商品を出品する際の推奨価格を示す提案情報を提供する。
【0101】
これにより、実施形態に係る情報処理装置10は、利用者が商品の推奨価格を参照することにより、適切な価格での出品を可能とするため、電子商取引サービスにおける商品の流動性を高めることができる。
【0102】
また、実施形態に係る情報処理装置10において、例えば、受付部44は、利用者が商品の購入を希望する期限を含む出品要求を受け付ける。
【0103】
これにより、実施形態に係る情報処理装置10は、投稿者が出品する商品と、第2使用者の成長の度合いとが合致する期間を、利用者が商品を購入する意思がある期間として指定することを可能とするため、利便性を向上させることができる。
【0104】
また、実施形態に係る情報処理装置10において、例えば、予測部42は、出品要求のうち、期限が投稿者により指定された時点以前である出品要求の数に基づいて、当該時点における変動態様を予測する。
【0105】
これにより、実施形態に係る情報処理装置10は、出品を望む実質的な利用者の数に基づくニーズの変動態様を予測することができるため、精度の高い情報を提供することができる。
【0106】
また、実施形態に係る情報処理装置10において、例えば、推定部45は、利用者により指定された時点における変動態様に基づいて、当該時点における確度を推定する。また、推定部45は、商品を使用する第1使用者であって、画像の被写体である第1使用者の成長曲線と、変動態様とに基づいて、確度を推定する。また、推定部45は、第1使用者の成長曲線に基づいて、利用者により指定された時点における第1使用者の成長の度合いを推定し、推定した成長の度合い及び商品の一致度と、当該時点における変動態様とに基づいて、確度を推定する。また、推定部45は、所定の電子商取引サービスにおける投稿者の出品履歴と、商品を使用する第1使用者の成長曲線と、変動態様とに基づいて、確度を推定する。
【0107】
これにより、実施形態に係る情報処理装置10は、各種情報に基づき、投稿者が商品を出品する確度を推定し、利用者に配信することができるため、利便性を向上させることができる。
【0108】
また、実施形態に係る情報処理装置10において、例えば、配信部46は、商品を使用する予定の第2使用者の成長曲線に基づいて、利用者により指定された時点における第2使用者の成長の度合いを推定し、推定した成長の度合い及び商品の一致度を示す情報をさらに配信する。また、配信部46は、商品を使用する予定の第2使用者の成長曲線に基づいて第2使用者の成長の度合いを推定し、推定した成長の度合い及び商品の一致度が所定の条件を満たすタイミングを示す情報をさらに配信する。また、配信部46は、第2使用者の成長の度合い及び商品の一致度が所定の条件を満たし、且つ、商品との季節性が一致するタイミングを示す情報をさらに配信する。
【0109】
これにより、実施形態に係る情報処理装置10は、第2使用者の成長の度合いが商品と合致するタイミングや、投稿者が投稿した画像が示す商品の季節性を考慮した情報を配信することができるため、利便性を向上させることができる。
【0110】
〔7.ハードウェア構成〕
また、上述してきた各実施形態に係る情報処理装置10は、例えば、図10に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、情報処理装置10を例に挙げて説明する。図10は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、ROM1200、RAM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0111】
CPU1100は、ROM1200又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1200は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0112】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を記憶する。通信インターフェイス1500は、通信網500(実施形態のネットワークNに対応する)を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、また、通信網500を介してCPU1100が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0113】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
【0114】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1300を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1300上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0115】
例えば、コンピュータ1000が情報処理装置10として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1300上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部40の機能を実現する。また、HDD1400には、情報処理装置10の記憶装置内の各データが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0116】
〔8.その他〕
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0117】
また、上述した情報処理装置10は、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【0118】
また、特許請求の範囲に記載した「部」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0119】
10 情報処理装置
20 通信部
30 記憶部
31 画像情報データベース
32 利用者情報データベース
40 制御部
41 取得部
42 予測部
43 提供部
44 受付部
45 推定部
46 配信部
100 端末装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2023-03-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
投稿者から投稿された画像が示す商品に対して出品要求を行った利用者に関する利用者情報であって、当該商品を使用する予定の第2使用者の身体の状況を示す利用者情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された利用者情報と、前記出品要求とに基づいて、前記商品のニーズの変動態様を予測する予測部と、
前記予測部により予測されたニーズの変動態様に基づいて、前記商品の所定の電子商取引サービスへの出品の提案に関する提案情報を前記投稿者に提供する提供部と
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記提供部は、
前記商品を使用する第1使用者であって、前記画像の被写体である第1使用者に関する第1使用者情報と、前記変動態様とに基づいて前記提案情報を提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記提供部は、
前記第1使用者の成長曲線に基づいて、前記投稿者により指定された時点における前記第1使用者の成長の度合いを推定し、推定した成長の度合い及び前記商品の一致度と、当該時点における前記変動態様とに基づいて前記提案情報を提供する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記予測部は、
前記第2使用者の身体の状況として、第2使用者の成長曲線を示す前記利用者情報に基づいて、前記変動態様を予測する
ことを特徴とする請求項1から3のうちいずれか一つに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記予測部は、
前記第2使用者の成長曲線に基づいて、前記投稿者により指定された時点における前記第2使用者の成長の度合いを推定し、推定した成長の度合い及び前記商品の一致度と、前記出品要求とに基づいて、当該時点における前記変動態様を予測する
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記予測部は、
前記出品要求に対応する前記第2使用者のうち、前記成長の度合い及び前記商品の一致度が所定の条件を満たす前記第2使用者の数に基づいて、前記変動態様を予測する
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記提供部は、
前記変動態様に基づいて、前記商品を出品する際の推奨価格を示す前記提案情報を提供する
ことを特徴とする請求項1から6のうちいずれか一つに記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記提供部は、
前記商品を使用する第1使用者であって、前記画像の被写体である第1使用者の成長曲線に基づいて、第1使用者が前記商品を使用可能な期間を推定し、推定した期間と、前記変動態様とに基づいて、前記商品を出品する際の推奨価格を示す前記提案情報を提供する
ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記提供部は、
前記商品を使用する第1使用者であって、前記画像の被写体である第1使用者が前記商品を使用した期間と、前記変動態様とに基づいて、前記商品を出品する際の推奨価格を示す前記提案情報を提供する
ことを特徴とする請求項7または8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記提供部は、
前記商品を使用する予定の第2使用者の成長曲線に基づいて、第2使用者が前記商品を使用可能な期間を推定し、推定した期間と、前記変動態様とに基づいて、前記商品を出品する際の推奨価格を示す前記提案情報を提供する
ことを特徴とする請求項7から9のうちいずれか一つに記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記提案情報を示すコンテンツを介して、前記商品の出品の指示を前記投稿者から受け付ける第1受付部
をさらに有することを特徴とする請求項1から10のうちいずれか一つに記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記提供部は、
前記画像が示す複数の商品の出品の提案に関する前記提案情報を提供し、
前記第1受付部は、
前記複数の商品のうち少なくともいずれかの出品の指示を受け付ける
ことを特徴とする請求項11に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記第1受付部は、
前記複数の商品を一の出品とする指示を受け付ける
ことを特徴とする請求項12に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記変動態様に基づいて、前記画像が示す商品を前記投稿者が出品する確度を推定する推定部と、
前記推定部により推定された確度を示す確度情報を利用者に配信する配信部と
をさらに有することを特徴とする請求項1から13のうちいずれか一つに記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記推定部は
前記利用者により指定された時点における前記変動態様に基づいて、当該時点における前記確度を推定する
ことを特徴とする請求項14に記載の情報処理装置。
【請求項16】
前記推定部は
前記商品を使用する第1使用者であって、前記画像の被写体である第1使用者の成長曲線と、前記変動態様とに基づいて、前記確度を推定する
ことを特徴とする請求項14または15に記載の情報処理装置。
【請求項17】
前記推定部は
前記第1使用者の成長曲線に基づいて、前記利用者により指定された時点における前記第1使用者の成長の度合いを推定し、推定した成長の度合い及び前記商品の一致度と、当該時点における前記変動態様とに基づいて、前記確度を推定する
ことを特徴とする請求項16に記載の情報処理装置。
【請求項18】
前記推定部は
前記所定の電子商取引サービスにおける前記投稿者の出品履歴と、前記商品を使用する第1使用者の成長曲線と、前記変動態様とに基づいて、前記確度を推定する
ことを特徴とする請求項14から17のうちいずれか一つに記載の情報処理装置。
【請求項19】
前記配信部は
前記商品を使用する予定の第2使用者の成長曲線に基づいて、前記利用者により指定された時点における第2使用者の成長の度合いを推定し、推定した成長の度合い及び前記商品の一致度を示す情報をさらに配信する
ことを特徴とする請求項14から18のうちいずれか一つに記載の情報処理装置。
【請求項20】
前記配信部は
前記商品を使用する予定の第2使用者の成長曲線に基づいて第2使用者の成長の度合いを推定し、推定した成長の度合い及び前記商品の一致度が所定の条件を満たすタイミングを示す情報をさらに配信する
ことを特徴とする請求項14から19のうちいずれか一つに記載の情報処理装置。
【請求項21】
前記配信部は
前記第2使用者の成長の度合い及び前記商品の一致度が所定の条件を満たし、且つ、前記商品との季節性が一致するタイミングを示す情報をさらに配信する
ことを特徴とする請求項20に記載の情報処理装置。
【請求項22】
前記確度情報を示すコンテンツを介して、前記商品に対する出品要求を前記利用者から受け付ける第2受付部
をさらに有することを特徴とする請求項14から21のうちいずれか一つに記載の情報処理装置。
【請求項23】
前記第2受付部は、
前記利用者が前記商品の購入を希望する期限を含む前記出品要求を受け付ける
ことを特徴とする請求項22に記載の情報処理装置。
【請求項24】
前記予測部は、
前記出品要求のうち、前記期限が前記投稿者により指定された時点以前である出品要求の数に基づいて、当該時点における前記変動態様を予測する
ことを特徴とする請求項23に記載の情報処理装置。
【請求項25】
前記取得部は、
被服の組み合わせである前記商品を着用した第1使用者を撮影した前記画像が示す商品に対して出品要求を行った利用者に関する利用者情報を取得し、
前記予測部は、
前記利用者情報と前記出品要求とに基づいて前記変動態様を予測し、
前記提供部は、
前記変動態様に基づいて、前記商品の所定の電子商取引サービスへの出品の提案に関する前記提案情報を前記投稿者に提供する
ことを特徴とする請求項1から24のうちいずれか一つに記載の情報処理装置。
【請求項26】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
投稿者から投稿された画像が示す商品に対して出品要求を行った利用者に関する利用者情報であって、当該商品を使用する予定の第2使用者の身体の状況を示す利用者情報を取得する取得工程と、
前記取得工程により取得された利用者情報と、前記出品要求とに基づいて、前記商品のニーズの変動態様を予測する予測工程と、
前記予測工程により予測されたニーズの変動態様に基づいて、前記商品の所定の電子商取引サービスへの出品の提案に関する提案情報を前記投稿者に提供する提供工程と
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項27】
投稿者から投稿された画像が示す商品に対して出品要求を行った利用者に関する利用者情報であって、当該商品を使用する予定の第2使用者の身体の状況を示す利用者情報を取得する取得手順と、
前記取得手順により取得された利用者情報と、前記出品要求とに基づいて、前記商品のニーズの変動態様を予測する予測手順と、
前記予測手順により予測されたニーズの変動態様に基づいて、前記商品の所定の電子商取引サービスへの出品の提案に関する提案情報を前記投稿者に提供する提供手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。