IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 文化シヤッター株式会社の特許一覧

特開2023-77907リモコン装置及びリモコン装置用アプリケーション
<>
  • 特開-リモコン装置及びリモコン装置用アプリケーション 図1
  • 特開-リモコン装置及びリモコン装置用アプリケーション 図2
  • 特開-リモコン装置及びリモコン装置用アプリケーション 図3
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023077907
(43)【公開日】2023-06-06
(54)【発明の名称】リモコン装置及びリモコン装置用アプリケーション
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/72415 20210101AFI20230530BHJP
   H04Q 9/00 20060101ALI20230530BHJP
【FI】
H04M1/72415
H04Q9/00 301D
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021191410
(22)【出願日】2021-11-25
(71)【出願人】
【識別番号】000239714
【氏名又は名称】文化シヤッター株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114166
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 浩三
(72)【発明者】
【氏名】高橋 大助
(72)【発明者】
【氏名】宮本 顕
【テーマコード(参考)】
5K048
5K127
【Fターム(参考)】
5K048BA12
5K048EB02
5K048EB15
5K048FB15
5K127AA36
5K127BA03
5K127CA10
5K127CB22
5K127GA14
5K127GD07
5K127GD15
5K127GD16
5K127HA08
5K127HA28
(57)【要約】
【課題】スマートフォンなどの携帯通信端末を用いて開閉装置のリモコン装置を構成し開閉装置を制御する場合に監視カメラの映像を即座に表示させる。
【解決手段】携帯通信端末にインストールされたアプリケーションを起動することによって、携帯通信端末を複数の開閉装置の動作を操作可能なリモコン装置として機能させる。複数の開閉装置を操作する場合、携帯通信端末には操作可能な複数の開閉装置の名称一覧と共に開閉装置のそれぞれの状態を示す状態表示アイコンとが携帯通信端末の画面上に表示されているので、この状態表示アイコン10~14を操作することで、操作された状態表示アイコンに対応する開閉装置に対して設けられている監視カメラの映像を携帯通信端末の画面上に表示する。これによって、即座に監視カメラの映像を確認することが可能となる。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯通信端末にインストールされたアプリケーションを起動することによって複数の開閉装置の動作を操作可能に構成されたリモコン装置において、
前記複数の開閉装置の名称一覧と共に前記開閉装置のそれぞれの状態を示す状態表示アイコンとが前記携帯通信端末の画面上に表示されているときに、前記状態表示アイコンを操作することで、操作された状態表示アイコンに対応する開閉装置に対して設けられている監視カメラの映像を前記携帯通信端末の画面上に表示することを特徴とするリモコン装置。
【請求項2】
請求項1に記載のリモコン装置において、前記携帯通信端末の画面上の前記状態表示アイコンを指を用いてタップ又は前記携帯通信端末の画面上のポインタを用いてクリックすることによって、前記状態表示アイコンを操作することを特徴とするリモコン装置。
【請求項3】
携帯通信端末を請求項1又は2に記載のリモコン装置として機能させることを特徴とするリモコン装置用アプリケーション。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家屋、ビル、工場、倉庫などの建物を含む構造物躯体の窓や出入口などの開口部に設置される開閉装置の開閉動作を制御するリモコン装置及びリモコン装置用アプリケーションに係り、特にスマートフォンなどの携帯通信端末を専用のアプリケーションによって開閉装置のリモコン装置として機能させたリモコン装置及びリモコン装置用アプリケーションに関する。
【背景技術】
【0002】
ビル、工場、倉庫などの建物を含む構造物躯体の開口部に設置されるシャッターやドアなどの開閉装置には、その開閉停の各動作を電動で行う電動シャッターや電動ドアが使用されることが多い。このように電動で開閉停の各動作を行うものは、開閉停の3種類のスイッチを備えた有線式の専用スイッチ又は遠隔操作によって制御するための無線式の専用スイッチなどがある。これらの各スイッチの操作に対応して、開閉装置はシャッターやドアなどの開閉動作を制御する。
【0003】
一方、最近では、スマートフォンなどの携帯通信端末に専用のリモコン装置用アプリケーションをインストールすることによって、携帯通信端末を無線式の専用スイッチと同様の機能をもたせたものがある。また、このような携帯通信端末の複数にリモコン装置用アプリケーションをインストールすることによって、複数の人がそれぞれ個別に開閉装置を制御することができる。
特許文献1には、スマートフォンなどの携帯通信端末に専用のリモコン装置用アプリケーションをインストールすることによって、建物内の複数の開閉装置を制御できるように構成された開閉制御システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2021-010087号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載のように、スマートフォンなどの携帯通信端末を用いてシャッター装置などの開閉装置のリモコン装置を構成した場合、使用者は複数の開閉装置に対して専用のリモコン装置を複数台購入する必要がなくなり、使用者に経済的な負担を軽減することができるので、使用者にとって好ましいものである。
【0006】
特許文献1に記載の開閉制御システムのように、複数の開閉装置を離間した位置からリモコン装置で制御する場合、開閉装置が全開状態、半開又は半閉状態、全閉状態のいずれの状態にあるかが携帯通信端末の画面上に開閉装置名の一覧と共にアイコンとして表示されるようになっている。また、開閉装置の中には監視用カメラを備えたものがあるので、操作者は監視用カメラの映像で開閉装置の状態や開閉装置付近の様子を確認し開閉操作を行うことができるようになっている。
【0007】
図1は、複数の開閉装置の中から確認したい開閉装置の監視用カメラの映像を携帯通信端末上に表示する従来の方法を示す図である。携帯通信端末上に表示されている複数の開閉装置の中から監視カメラの映像を確認したい開閉装置の左側のチェックボックスをタップしチェックマークを表示させ、画面右下の「OK」ボタンをタップする。これによって携帯通信端末上に開閉停のボタンを表示した操作画面が表示される。この操作画面の右下の監視カメラのアイコンをタップすることによって、監視カメラの映像に切り替わり、開閉装置付近の映像が携帯通信端末上に表示されるようになる。
【0008】
上述の操作を図1を用いて説明する。図1(A)は、専用アプリケーションの起動によって操作可能な複数の開閉装置名が表示されたメイン画面である。メイン画面には操作可能な開閉装置名として、全止水装置、東側シャッター1、東側シャッター2、西側シャッター1及び西側シャッター2が表示されている。これらの中から西側シャッター1の監視カメラの映像を確認したい場合は、西側シャッター1の左側のチェックボックスをタップする。このタップによって西側シャッター1の左側のチェックボックスにチェックマークが表示されるので、図1(A)の表示画面上の右下に表示されている「OK」ボタンをタップする。これによって図1(B)の開閉停の操作画面に移行する。図1(B)の操作画面の右下には監視カメラのアイコンが表示されているので、この監視カメラアイコンをタップする。これによって図1(C)の監視カメラの映像を確認可能な画面が表示されるようになる。図1(C)の画面から左下の「戻る」ボタンをタップすると、図1(B)の操作画面に戻るので、開閉停のボタンを操作して西側シャッター1の開閉動作を制御することが可能となる。
【0009】
このように従来は、監視カメラの映像を確認する場合に、一旦操作画面を表示し監視カメラのアイコンをタップしなければならず、即座に監視カメラの映像を確認することができなかった。
【0010】
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、スマートフォンなどの携帯通信端末を用いて開閉装置のリモコン装置を構成し開閉装置を制御する場合に監視カメラの映像を即座に表示することのできるリモコン装置及びリモコン装置用アプリケーションを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係るリモコン装置の第1の特徴は、携帯通信端末にインストールされたアプリケーションを起動することによって複数の開閉装置の動作を操作可能に構成されたリモコン装置において、前記複数の開閉装置の名称一覧と共に前記開閉装置のそれぞれの状態を示す状態表示アイコンとが前記携帯通信端末の画面上に表示されているときに、前記状態表示アイコンを操作することで、操作された状態表示アイコンに対応する開閉装置に対して設けられている監視カメラの映像を前記携帯通信端末の画面上に表示することにある。
開閉装置は、窓シャッター装置、ガレージシャッター装置、シャッター装置、ブラインド装置、ロールスクリーン装置、垂れ幕装置、引戸装置、移動間仕切装置、オーニング装置、防水板装置、止水装置などである。これらの開閉装置は建物の内外の複数個所に設けられている。開閉装置には、開閉停、途中停止又は換気量若しくは採光量調整の各動作を指示するための有線又は無線方式のリモコン装置を備えている。
携帯通信端末にインストールされているリモコン装置用アプリケーションが起動されると、開閉装置の開閉停、途中停止又は換気量若しくは採光量調整などの各動作を制御可能な無線方式のリモコン装置として機能し、開閉停の各操作ボタンの画像が携帯通信端末の表示画面に表示される。操作者は、携帯通信端末の画面に表示された開閉停、途中停止又は換気量若しくは採光量調整などの操作ボタン等を操作することによって、この携帯通信端末を用いて開閉装置の開閉停、途中停止又は換気量若しくは採光量調整などの各動作を制御することができる。
この発明は、携帯通信端末にインストールされたアプリケーションを起動することによって、携帯通信端末を複数の開閉装置の動作を操作可能なリモコン装置として機能させる。複数の開閉装置を操作する場合、携帯通信端末には操作可能な複数の開閉装置の名称一覧と共に開閉装置のそれぞれの状態を示す状態表示アイコンとが携帯通信端末の画面上に表示されているので、この状態表示アイコンを操作することで、操作された状態表示アイコンに対応する開閉装置に対して設けられている監視カメラの映像を携帯通信端末の画面上に表示する。これによって、操作者は即座に監視カメラの映像を確認することが可能となる。
【0012】
本発明に係るリモコン装置の第2の特徴は、前記第1の特徴に記載のリモコン装置において、前記携帯通信端末の画面上の前記状態表示アイコンを指を用いてタップ又は前記携帯通信端末の画面上のポインタを用いてクリックすることによって、前記状態表示アイコンを操作することにある。
これは、状態表示アイコンを操作する動作として、状態表示アイコンを指を用いてタップするものと、携帯通信端末の画面上のポインタを用いてクリックするものの2種類が存在することを示している。なお、状態表示アイコンをこれ以外の方法、例えば音声など用いて非接触で操作することができる場合には、この非接触の操作行為は、第1の特徴に記載の「状態表示アイコンを操作する」に該当する。
【0013】
本発明に係るリモコン装置用アプリケーションの特徴は、携帯通信端末を前記第1又は第2の特徴に記載のリモコン装置として機能させることにある。
これは、携帯通信端末を前記第1又は第2の特徴に記載のリモコン装置として機能させるように構成されたリモコン装置用アプリケーションの発明である。
【発明の効果】
【0014】
本発明の開閉制御システム、リモコン装置及びリモコン装置用アプリケーションによれば、スマートフォンなどの携帯通信端末を用いて開閉装置のリモコン装置を構成し開閉装置を制御する場合に監視カメラの映像を即座に表示させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】複数の開閉装置の中から確認したい開閉装置の監視用カメラの映像を携帯通信端末上に表示する従来の方法を示す図である。
図2】本発明のリモコン装置として機能する携帯通信端末の表示例を示す図である。
図3】本発明のリモコン装置として機能する携帯通信端末の表示の別の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付図面に従って本発明に係るリモコン装置の好ましい実施の形態について説明する。図2は、本発明のリモコン装置として機能する携帯通信端末の表示例を示す図である。この実施の形態では開閉装置として4個所の止水装置を開閉制御するリモコン装置を例に説明する。
【0017】
止水装置は、地下鉄の駅や地下街などの地下施設へ通じる地上の出入口や、建物の出入口などには、大雨などによる水が地下施設または建物内部へ流入することを防止するための開閉装置である。このような止水装置は止水性能を持ったアルミ製のパネルシャッターで構成されており、閉鎖時に障害物を感知する多光軸センサをガイドレール内部に標準装備している。なお、パネルシャッターが重量物であることから閉鎖時には開口部付近に人が存在しないことを確認する必要がある。そこで、止水装置を制御するためのリモコン装置は、スマートフォンなどの携帯通信端末に専用のリモコン装置用アプリケーションを起動することで構成され、止水装置を制御する場合に監視カメラの映像を即座に表示させることができるように構成されている。
【0018】
なお、携帯通信端末は、例えば携帯電話、PHS、スマートフォン(多機能型携帯電話)、PDA等の携帯型の通信端末で構成される。この実施の形態では、携帯通信端末は、スマートフォンで構成され、通常の通話機能だけでなく、タッチパネル式の表示画面を備え、各種アプリケーションの起動に応じて、リモコン操作スイッチの各ボタンと同等の機能を備えたリモコン操作スイッチが表示画面上に表示され、これらの各ボタンを操作することによって、リモコン装置(リモコン操作スイッチ)として機能するようになっている。
【0019】
図2(A)は、専用アプリケーションの起動によって操作可能な複数の開閉装置名が表示されたメイン画面である。メイン画面には操作可能な開閉装置名として、全止水装置、東側シャッター1、東側シャッター2、西側シャッター1及び西側シャッター2が表示されている。メイン画面における全止水装置は東側シャッター1、東側シャッター2、西側シャッター1及び西側シャッター2を同時に全て操作する場合の選択画面である。
【0020】
各開閉装置名の右側の開閉状態を表示する状態表示アイコン10~14は、シャッターの開閉に関する現在の状態を示すものである。この長方形状は止水装置の開口部を、上部の横縞模様はパネルシャッターをそれぞれ模式的に表したものである。図2では、全止水装置が現在全開状態にあることを示している。なお、止水装置が全閉状態にある場合は、長方形状の全てが横縞模様となる。なお、全止水装置の場合は開状態と閉状態が混在している場合があるので、その場合には長方形状に三角形の横縞模様が模式的に表示される。障害物を感知したときには、次回の操作時に障害物が感知されないようになるまで障害物感知を示すデザインのアイコンが表示される。また、状態表示アイコンとして開閉動作中であることを示すアイコン、止水可能な状態にあることを示すアイコンも存在する。
【0021】
各開閉装置の中のいずれかの監視カメラの映像を確認したい場合は、各開閉装置の一覧の右側に表示されている状態表示アイコン10~14をタップする。すなわち、東側シャッター1の監視カメラの映像を確認したい場合は、図2(A)の東側シャッター1の右側の状態表示アイコン11を指でタップする。これによって図2(B)に示すように、確認したい開閉装置(東側シャッター1)の監視カメラの映像を確認可能な画面が表示される。図2(B)の画面から右下の「操作」ボタンをタップすると、図2(C)の操作画面が表示されるので、開閉停のボタンを操作して開閉動作を制御することが可能となる。これによって、従来のようにチェックボックスをタップし、チェックマークを表示させ、さらに「OK」ボタンをタップするという操作を省略し、瞬時に監視カメラの映像を表示させることが可能となる。
【0022】
各開閉装置の中のいずれかを操作したい場合は、開閉装置名の左側のチェックボックスをタップする。このタップによって左側のチェックボックスにチェックマークが表示されるので、図2(A)の表示画面上の右下に表示されている「OK」ボタンをタップする。これによって図2(C)の開閉停の操作画面に移行する。なお、図2(C)の操作画面の左下の「戻る」ボタンをタップすることによって図2(B)の監視カメラの映像を視認可能な画面を表示することができる。各開閉装置の中の複数の開閉装置を選んで同時操作したいときには、開閉装置名の左側のチェックボタンを、選択したいものについて順次タップし、右下の「OK」ボタンをタップすると共通の開閉停の操作画面に移行する。「戻る」ボタンで図2(A)のメイン画面に戻る。映像を表示させたい場合は、右側の状態表示アイコンをタップすると、タップした表示アイコンに該当するシャッターの映像の画面が表示される。
【0023】
図3は、本発明のリモコン装置として機能する携帯通信端末の表示の別の例を示す図である。図2の実施例では、各開閉装置の中のいずれかの監視カメラの映像を確認する場合について説明したが、全止水装置(東側シャッター1、東側シャッター2、西側シャッター1及び西側シャッター2)の監視カメラの映像を表示する場合には、図2(A)の開閉装置名の一覧画面において、全止水装置の右側の状態表示アイコン10を指でタップする。これによって図3(A)に示すように、全止水装置の監視カメラの映像を確認可能な画面が表示されるようになる。
【0024】
図3(A)に示すように全止水装置の監視カメラの映像が表示されている画面において、右下の「操作」ボタンをタップすると、図3(C)の全止水装置の操作可能な画面が表示される。図3(C)の操作画面において、開閉停の各ボタンを操作して全止水装置の開閉動作を同時に制御することが可能となる。また、図3(A)の画面において、各監視カメラの画像部分をタップすることによって、図3(B)に示すようなタップされた東側シャッター1の監視カメラの画像だけが拡大表示される。
【0025】
図3(B)の画面では、現在モニター中の監視カメラの映像が全止水装置のモニター画面から選択されたものであることを示す「全止水装置(東側シャッター1)」の文字が表示される。図2(B)の画面では、現在モニター中の監視カメラの映像が図2(A)の一覧画面から選択されたものであることを示す「東側シャッター1」の文字が表示される。従って、図2(B)の画面の左下の「戻る」ボタンをタップすると図2(A)の一覧画面に戻り、図3(B)の画面の左下の「戻る」ボタンをタップすると図3(A)の全止水装置のモニター画面に戻る。
【0026】
図3(C)の操作画面では、図3(A)の全止水装置のモニター画面の「操作」ボタンがタップされたことを示す「全止水装置」の文字が表示される。従って、図3(B)の全止水装置の中の東側シャッター1のモニター画面の「操作」ボタンをタップされた場合には、図3(C)の操作画面には「全止水装置」の文字に代えて「全止水装置(東側シャッター1)」の文字が表示される。従って、「全止水装置(東側シャッター1)」の文字が表示されている図3(C)の操作画面の左下の「戻る」ボタンをタップすると図3(B)のモニター画面に戻り、図3(C)の画面の右下のカメラアイコンをタップすると図3(A)の全止水装置のモニター画面に戻る。
【0027】
なお、複数の開閉装置の中のいずれか複数の開閉装置の監視カメラの映像を表示したい場合は、表示したい開閉装置名の左側のチェックボックスの複数をタップする。このタップによって左側のチェックボックスの複数にチェックマークが表示されるので、その右側に表示されている状態表示アイコンをタップする。これによって、複数の開閉装置の中のいずれか複数の開閉装置の監視カメラの映像を表示することが可能となる。
【0028】
上述の実施の形態では、各止水装置に監視カメラが設けられている場合について説明したが、複数の開閉装置にそれぞれ1又は複数の監視カメラを設置し、開口部付近の映像を撮影してもよい。各監視カメラの撮影映像を視認することによって、開口部付近に人が存在するか否かを即座に確認することができる。なお、監視カメラと共に人感センサを設けてもよい。人感センサは、赤外線、超音波、可視光などを用いられて人の存在を検知するものである。なお、監視カメラ等を用いて画像処理することによって人感センサとして機能させてもよい。監視カメラ及び人感センサは1又は複数で構成してもよい。なお、人感センサは、止水装置に設けられている危害防止用の障害物センサとは異なるものであり、開閉装置からある程度離間した距離の所定領域に人が存在するか否かを検知するものとする。
【0029】
また、携帯通信端末には、スピーカが内蔵されているので、そのスピーカを用いて「開口部付近に人が存在します」などの音声を発音すると共に状態表示アイコン10~14を点滅させてもよい。また、携帯通信端末上の画面が図2(A)以外の画面のときに音声の発音のみで「西側シャッター1の開口部付近に人が存在します」などと報知してもよい。
【0030】
上述の実施の形態では、上下昇降方式で繰り出される止水装置を例に説明したが、シャッター状の開閉部材が横引き方式で繰り出されたり、あるいは水平方式で繰り出されたりするものでも同様に適用することができる。また、開閉装置としては、例えば、シャッター装置、窓シャッター装置、ブラインド装置、ロールスクリーン装置、垂れ幕装置、引戸装置、移動間仕切装置、オーニング装置、防水板装置などにも適用可能である。
【0031】
携帯通信端末用のアプリケーションは、所定のURLから任意に入手可能とする。また、このアプリケーションを適宜変更することによって、デザインや操作方法を容易に変更可能とする。
開閉装置の開閉状態としてどの程度閉鎖しているかなどの情報をアニメーションなどの動画にて視認可能に携帯通信端末の表示画面上に表示してもよい。また、状態表示アイコンには、開閉装置の開閉停の状態以外に途中停止又は換気量若しくは採光量調整の各状態が表示される場合がある。
【0032】
上述の実施の形態で携帯通信端末は、アプリケーションによって同様な処理・通信を実施できれば必ずしも携帯して持ち運ぶことを前提としたものでなくてもよく、普段据置きで使用したり移動しながら使用したりする大型なものなどのように携帯式でないものでもよい。例えば、情報表示・操作機能を備えたリビングのテレビや自動車装備のカーナビゲーション装置など通信機能付き機器を、アプリケーションによってリモコン操作スイッチとして機能できればよい。また、携帯通信端末やアプリケーションはクラウド上で仮想的に動作されるものとしてもよく、例えば携帯通信端末は、Webページとして表示されるアプリケーションによってリモコン操作スイッチとして機能させるインターネット上のサイト(具体的な処理や通信はサイトを運営処理するサーバー機器が行う)でもよい。
【0033】
監視カメラの映像は、カメラが撮影して出力した映像をそのまま映したものでもよいし、監視カメラが撮影して出力した映像を、通信を中継するサーバや通信を受信するスマートフォンで画像処理した映像であってもよい。監視カメラの映像は、開閉装置全体が映るものでも、開閉装置の一部が映像に映るものでもよい。また開閉装置が全く映らずに開閉装置の周囲状況がわかるように開閉装置の周辺を映したものでもよい。また開閉装置の開閉状態に応じた正常状態等を確認するために開閉装置内部の機構や状態表示部を映すものでもよい。
【符号の説明】
【0034】
10~14…状態表示アイコン
図1
図2
図3