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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023078009
(43)【公開日】2023-06-06
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/38 20060101AFI20230530BHJP
   B41J 29/00 20060101ALI20230530BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20230530BHJP
   B41J 11/70 20060101ALI20230530BHJP
【FI】
B41J29/38 206
B41J29/00 H
G03G21/00 370
B41J11/70
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021191563
(22)【出願日】2021-11-25
(71)【出願人】
【識別番号】000000295
【氏名又は名称】沖電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100174104
【弁理士】
【氏名又は名称】奥田 康一
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 公俊
【テーマコード(参考)】
2C058
2C061
2H270
【Fターム(参考)】
2C058AB12
2C058AC08
2C058AD06
2C058AE04
2C058AF51
2C058LA02
2C058LA24
2C058LB07
2C058LC02
2C058LC10
2C058LC21
2C061AP01
2C061AP07
2C061AQ06
2C061AR01
2C061AS06
2C061AS08
2C061BB10
2C061CK01
2C061HJ04
2C061HJ06
2C061HK11
2C061HK15
2C061HN15
2H270KA57
2H270LC17
2H270LC19
2H270LD03
2H270LD04
2H270LD14
2H270MC61
2H270MC67
2H270ZC04
2H270ZC06
(57)【要約】
【課題】利便性を向上する。
【解決手段】印刷ジョブに基づき画像を媒体に印刷する画像形成部と、前記印刷ジョブの1ページ以上のページに応じた枚数を印刷一時停止枚数として設定する設定部と、前記印刷一時停止枚数に応じた媒体群を印刷後に排出口から外部に排出していき、前記媒体群の一部を外部に露出させた状態で保持する保持動作を実行する排出部と、前記保持動作を前記排出部に実行させる制御部とを備え、前記制御部は、第1の印刷一時停止枚数に応じた印刷後の第1の媒体群の一部が前記排出部による前記保持動作により保持されている状態で、当該第1の媒体群の一部が前記排出口から抜き取られた場合、続けて第2の印刷一時停止枚数に応じた印刷後の第2の媒体群を前記排出口から排出していき、前記第2の媒体群の一部を前記排出口から外部に露出させた状態で保持する前記保持動作を前記排出部に実行させるようにした。
【選択図】図8

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数ページを有する印刷ジョブに基づき画像を媒体に印刷する画像形成部と、
前記複数ページのうちの1ページ以上のページに応じた枚数を印刷一時停止枚数として設定する設定部と、
前記設定部で設定された前記印刷一時停止枚数に応じた媒体群を印刷後に排出口から外部に排出していき、前記媒体群の一部を外部に露出させた状態で保持する保持動作を実行する排出部と、
前記保持動作を前記排出部に実行させる制御部と
を備え、
前記制御部は、
第1の印刷一時停止枚数に応じた印刷後の第1の媒体群の一部が前記排出部による前記保持動作により保持されている状態で、当該第1の媒体群の一部が前記排出口から抜き取られた場合、続けて第2の印刷一時停止枚数に応じた印刷後の第2の媒体群を前記排出口から排出していき、前記第2の媒体群の一部を前記排出口から外部に露出させた状態で保持する前記保持動作を前記排出部に実行させる
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記媒体は連続紙であり、
前記連続紙を切断する切断部をさらに備え、
前記切断部は、
前記連続紙を前記媒体群ごとに切断し、
前記排出部は、
前記保持動作において、前記切断部により切断された前記媒体群を前記排出口から外部に排出していき、前記媒体群に含まれる最後尾の媒体を外部に露出させた状態で保持する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記媒体は連続紙であり、
前記連続紙を切断する切断部をさらに備え、
前記切断部は、
前記連続紙を前記媒体のページ単位で切断し、
前記排出部は、
前記保持動作において、前記切断部により切断された前記ページ単位を前記排出口から外部に排出していき、前記媒体群に含まれる最後尾の媒体を外部に露出させた状態で保持する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記第1の印刷一時停止枚数と、前記第2の印刷一時停止枚数は、別々に設定される
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記第2の印刷一時停止枚数は、前記第1の印刷一時停止枚数である
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記排出部による前記保持動作を開始してから、当該保持動作により前記媒体群の一部が前記排出口で保持されている状態で、保持動作継続時間として設定された時間経過すると、当該保持動作を終了させる
ことを特徴とする請求項1、2、4のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記保持動作継続時間として、前記第1の印刷一時停止枚数に応じた印刷後の前記第1の媒体群の一部を前記排出部が保持する前記保持動作の継続時間を示す第1の保持動作継続時間と、前記第2の印刷一時停止枚数に応じた印刷後の前記第2の媒体群の一部を前記排出部が保持する前記保持動作の継続時間を示す第2の保持動作継続時間とが別々に設定される
ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記媒体は、
基材層と、当該基材層上に設けられた剥離層とで構成される
ことを特徴とする請求項1~7のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項9】
操作部をさらに備え、
前記制御部は、
前記排出部による前記保持動作を開始してから、当該保持動作により前記媒体群の一部が前記排出口で保持されている状態で、前記保持動作継続時間として設定されている時間経過した場合、又は前記排出部による前記保持動作中に前記操作部に対する所定の操作が行われた場合に、前記排出部に当該保持動作を終了させ、保持している前記媒体群の一部を前記排出口から排出させる
ことを特徴とする請求項6又は7に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記制御部は、
第1の印刷ジョブ及び第2の印刷ジョブを印刷する際、前記第1の印刷ジョブに含まれる印刷されていない残りのページ枚数が、前記第1の印刷一時停止枚数に満たない場合、前記残りのページ枚数に応じた印刷後の媒体群を前記排出口から排出していき、当該媒体群の一部を前記排出口から外部に露出させた状態で保持する前記保持動作を前記排出部に実行させる
ことを特徴とする請求項1~9のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項11】
外部装置で設定された前記印刷一時停止枚数を受信する受信部をさらに備える
ことを特徴とする請求項1~10のいずれかに記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はラベルプリンタなどの画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、印刷物の先頭1枚目を出力後、残りの印刷物を出力するかどうか指示できる画像形成装置がある(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平6-178041号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら従来の画像形成装置では、複数ページを印刷する場合に、任意のページで印刷を停止することはできなかった。任意のページで印刷を停止することができれば、利便性が向上するものと考えられる。
【0005】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、利便性を向上し得る画像形成装置を提案するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる課題を解決するため本発明の画像形成装置においては、複数ページを有する印刷ジョブに基づき画像を媒体に印刷する画像形成部と、前記複数ページのうちの1ページ以上のページに応じた枚数を印刷一時停止枚数として設定する設定部と、前記設定部で設定された前記印刷一時停止枚数に応じた媒体群を印刷後に排出口から外部に排出していき、前記媒体群の一部を外部に露出させた状態で保持する保持動作を実行する排出部と、前記保持動作を前記排出部に実行させる制御部とを備え、前記制御部は、第1の印刷一時停止枚数に応じた印刷後の第1の媒体群の一部が前記排出部による前記保持動作により保持されている状態で、当該第1の媒体群の一部が前記排出口から抜き取られた場合、続けて第2の印刷一時停止枚数に応じた印刷後の第2の媒体群を前記排出口から排出していき、前記第2の媒体群の一部を前記排出口から外部に露出させた状態で保持する前記保持動作を前記排出部に実行させるようにした。
【0007】
第1の印刷一時停止枚数及び第2の印刷一時停止枚数を指定することで、複数ページを印刷する場合に、任意のページ(つまり任意の枚数)で印刷を停止することができ、排出口から外部に露出させて保持されている媒体を抜き取ることで、印刷を再開することができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、利便性を向上し得る画像形成装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】画像形成装置の全体構成を示す図である。
図2】ラベル用紙の構成を示す図である。
図3】画像形成装置の機能構成を示すブロック図である。
図4】画像形成装置の設定メニュー画面の画面遷移を示す図である。
図5】画像形成装置による印刷ジョブごとの印刷動作を示すフローチャートである。
図6】画像形成装置による印刷一時停止してから印刷再開するまでの動作を示すフローチャートである。
図7】印刷一時停止中に表示される画面の構成を示す図である。
図8】印刷の具体的な流れを示すシーケンスチャートである。
図9】ラベル用紙のカット方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。
【0011】
[1.画像形成装置の全体構成]
図1に画像形成装置1の全体構成を示す。画像形成装置1は、電子写真方式のプリンタとして構成されており、例えば長尺のラベル用紙に対し、所望のカラー画像を印刷する。画像形成装置1は、制御部4により全体を統轄制御する。この制御部4は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、ROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリなどで構成される図示しない記憶部から所定のプログラムをRAM(Random Access Memory)に読み出して実行することにより、各部を制御して種々の処理を行う。また画像形成装置1は、大きく分けて、印刷処理を行う本体部2と、本体部2の図1中右側に設けられラベル用紙の搬送及び切断を行う搬送切断部3と、搬送切断部3の図1中右側に設けられラベル用紙を供給する図示しないロールフィーダユニットとにより構成されている。以下では、画像形成装置1における本体部2側を前側、搬送切断部3側を後側とし、図面手前側を右側、図面奥側を左側とし、さらに上側及び下側を定義した上で説明する。
【0012】
ラベル用紙は、左右方向に沿った芯材(図示せず)の周側面を周回するように巻き付けられてロール状となっており、印刷時にその最外周から一端が引き剥がされ、後述する搬送路に沿って走行する。ここで、図2にラベル用紙Lpの具体的な構成を示す。ラベル用紙Lpは、基材層としての台紙Moと、当該台紙Mo上にラベル用紙Lpの搬送方向に沿って一定間隔ごとに設けられた剥離層としてのラベルLbとで構成されている。画像形成装置1では、このラベル用紙LpのラベルLb上にカラー画像を印刷するようになっている。
【0013】
図1に戻り、搬送切断部3には、前後方向に沿った搬送路3Yが形成されており、この搬送路3Yに沿って、後ろから前に向かって順に給紙ローラ対5a及び用紙切断部6が設けられている。給紙ローラ対5aは、搬送路3Yを上下から挟むように配置された2本のローラにより構成されており、各ローラを適宜回転させることにより、前方向を搬送方向として用紙を進行させる。
【0014】
用紙切断部6は、固定された固定刃と回転する回転刃とにより構成されたカッター12によりラベル用紙を搬送しながら切断するロータリー式カッターユニットであり、ラベル用紙を搬送するレジストローラ対5b等が組み込まれている。この用紙切断部6は、搬送方向に沿った所定の長さにラベル用紙を裁断し、レジストローラ対5bによりラベル用紙を搬送路3Yに沿って搬送し、前方の本体部2内へ進行させ、搬送ローラ対5cに引き渡す。
【0015】
本体部2には、前後方向に沿った搬送路2Yが形成されている。搬送ローラ対5cは、搬送路2Yを上下から挟むように配置された2本のローラにより構成されており、各ローラを適宜回転させることにより、搬送路2Yに沿ってラベル用紙を前方へ搬送する。本体部2は、直方体状に形成された本体部筐体7の内部における上寄りに、画像形成部8が設けられている。画像形成部8には、3つの画像形成ユニット9が前後方向に沿って整列するように配置されている。各画像形成ユニット9は、制御部4の制御に基づいて所定の色のトナー画像を形成し、これらを搬送ベルト10により搬送された用紙にそれぞれ転写する。搬送ベルト10は、複数のベルトローラの間に張架されて走行し、搬送路2Yに沿ってラベル用紙を前方へ搬送し、定着器11に到達させる。
【0016】
定着器11は、搬送路2Yの下側及び上側にそれぞれ配置された各定着ローラをそれぞれ加熱すると共に回転させ、ラベル用紙に熱及び圧力を加えてトナー画像を定着させて、これを前方の排出ローラ対5dに引き渡す。排出ローラ対5dは、搬送路2Yを上下から挟むように配置された2本のローラにより構成されており、各ローラを適宜回転させることにより、搬送路2Yに沿ってラベル用紙を前方へ搬送し、排出口16から外部へ排出する。
【0017】
挟持ローラ対5eは、排出口16よりも僅かに後側に設けられ、搬送路2Yを上下から挟むように配置された2本のローラにより構成されており、制御部4の制御に基づき、搬送方向下流側(つまり前側)が排出口16から前方へ露出したラベル用紙の搬送方向上流側の端部(つまり後端部)を上下から挟持することにより、当該ラベル用紙の前部分を排出口16から外部へ露出させた状態で、排出口16から落下しないように保持することができるようになっている。このように、排出口16から外部に印刷されたラベル用紙の一部を露出させた状態で挟持ローラ対5eにおいて保持する保持動作を行うモードを、プレゼンターモードと呼ぶ。尚、挟持ローラ対5eは、ラベル用紙の排出時には、排出ローラ対5dともに、搬送路2Yに沿ってラベル用紙を前方へ搬送し、排出口16から外部へ排出するようになっている。
【0018】
さらに画像形成装置1の内部には、ペーパーエンドセンサ18、給紙センサ19、書き出しセンサ20、排出センサ21及び抜き取りセンサ22が設けられている。ペーパーエンドセンサ18、給紙センサ19、書き出しセンサ20、排出センサ21及び抜き取りセンサ22は、それぞれラベル用紙の通過を認識するための用紙検知センサであり、ラベル用紙が通過することに伴って機械的に動作し、検出結果を制御部4へ送出する。制御部4は、ペーパーエンドセンサ18、給紙センサ19、書き出しセンサ20、排出センサ21及び抜き取りセンサ22の検出タイミングを計測することにより、ラベル用紙搬送の遅れや紙詰まり等を検知する。
【0019】
さらに画像形成装置1の本体部筐体7の前側には、表示部とボタン操作部とを有するオペレータパネル部23が設けられている。画像形成装置1では、このオペレータパネル部23に対する各種操作を受け付け、またこのオペレータパネル部23に画像形成装置1の状態を表示したり、各種設定を行う為の画面を表示したりする。画像形成装置1の全体構成は、以上のようになっている。
【0020】
上述の構成を有する画像形成装置1は、ペーパーエンドセンサ18により検知した用紙を給紙ローラ対5aにより給紙し、給紙センサ19を通過させてレジストローラ対5b及び搬送ローラ対5cにより搬送する。続いて画像形成装置1は、搬送ベルト10によりラベル用紙を搬送し、画像形成ユニット9及び転写ローラ14によりトナー画像をラベル用紙に転写して、定着器11により当該ラベル用紙に定着させる。また画像形成装置1は、カッター12によりラベル用紙を所定の長さにカットする。尚、画像形成装置1では、図2に示すラベル用紙Lpを、ラベルLb一枚ごとにカットしたり、ラベルLb複数枚ごとにカットしたりすることができる。さらに画像形成装置1は、各種ローラを停止させることにより、排出センサ21を通過し排出ローラ対5dにより排出されたラベル用紙を搬送方向上流側端部が抜き取りセンサ22を抜ける前に停止させ、当該ラベル用紙の搬送方向上流側端部を挟持ローラ対5eにより挟持し、作業者により当該ラベル用紙が抜き取られるまで待機する。この状態でラベル用紙が作業者に抜き取られたことを抜き取りセンサ22により検知すると、画像形成装置1は、次の印刷を開始する。
【0021】
[2.画像形成装置の機能構成]
つづけて図3に画像形成装置1の機能構成を示す。画像形成装置1は、機能構成として、印刷データ受信部100と、印刷ジョブ解析部101と、ページ画像生成部102と、制御部4と、印刷部103と、オペレータパネル部23と、ステータス管理部104と、設定値記憶部105と、用紙抜取検知部106とを有している。
【0022】
印刷データ受信部100は、携帯端末やパーソナルコンピュータなどの上位装置から送信される印刷データを受信する。尚、印刷データ受信部100は、有線LAN(Local Area Network)や無線LANを介して接続された上位装置と通信を行う。
【0023】
印刷ジョブ解析部101は、印刷データ受信部100が受信した印刷データを受け取り、印刷データに含まれる印刷ジョブをPJL(Printer Job Language)に基づいて解析する。PJLは、印刷ジョブを制御する言語であるが、1つの印刷ジョブ内で設定可能な印刷設定だけでなく、複数の印刷ジョブを跨いで設定可能な環境設定を画像形成装置1に送信することができる。尚、ここでいう印刷設定には、例えば、カラー/モノクロ、印刷品質、部数などの設定値が含まれ、環境設定には、印刷を何枚したら一時停止するのかなどを示す印刷一時停止設定の設定値が含まれる。印刷ジョブ解析部101は、印刷データから環境設定を取得した場合、この環境設定の設定値(印刷一時停止設定の設定値など)を設定値記憶部105に記憶する。尚、環境設定に含まれる印刷一時停止設定は、上位装置側で設定することもできるし、画像形成装置1側で設定することもできる。画像形成装置1側で設定する方法については後述する。画像形成装置1側で設定された印刷一時停止設定についても設定値記憶部105に記憶される。
【0024】
また印刷ジョブ解析部101は、印刷ジョブ内のページデータを抽出し、ページ画像生成部102に送る。さらに印刷ジョブ解析部101は、印刷ジョブの開始と終了についてもページ画像生成部102に送る。
【0025】
ページ画像生成部102は、印刷ジョブ解析部101から受け取ったページデータをPDL(Printer Job Language)に基づいて解析して描画処理を行うことで、ページ画像を生成する。ページ画像生成部102は、できたページ画像から順に制御部4へ渡す。またページ画像生成部102は、印刷ジョブの開始と終了については、ページ画像の不随情報として、制御部4へ渡す。
【0026】
制御部4は、ページ画像生成部102から受け取ったページ画像をRAMに格納していき、順番に印刷部103に渡す。また制御部4は、ページ画像の不随情報として、印刷ジョブの開始と終了を受け取ることで、印刷ジョブの開始と終了を判断する。さらに制御部4は、印刷枚数カウント部110を有しており、この印刷枚数カウント部110により印刷部103に渡したページ画像の枚数(つまり印刷したページ数)をカウントする。
【0027】
また制御部4は、設定値記憶部105に印刷一時停止設定が記憶されている場合に、当該印刷一時停止設定を取得し、取得した印刷一時停止設定の設定値に従って、印刷一時停止を実行する。尚、後述するが、制御部4は、印刷一時停止機能が有効になっている場合に印刷一時停止を実行する。制御部4は、印刷一時停止を実行する際、印刷一時停止ステータスをステータス管理部104に通知する。さらに制御部4は、用紙抜取検知部106から、排出口16から露出しているラベル用紙の抜き取りを検知した旨の通知を受けると、印刷再開ステータスをステータス管理部104に通知する。
【0028】
印刷部103は、図2に示す各ローラ、用紙切断部6、画像形成部8、定着器11などを含み、制御部4の制御により、ラベル用紙への印刷を行う。この印刷部103は、ステータス管理部104で管理されるステータスが印刷一時停止ステータスになると印刷を一時停止し、その後、当該ステータスが印刷再開ステータスになると印刷を再開する。
【0029】
ステータス管理部104は、画像形成装置1のステータスを管理する。用紙抜取検知部106には抜き取りセンサ22が含まれ、用紙抜取検知部106は、抜き取りセンサ22により、排出口16から露出した状態で保持されているラベル用紙の抜き取りを検知し、その旨を制御部4に通知する。
【0030】
オペレータパネル部23は、タイマー部111と表示部112とボタン操作部113とを有している。このオペレータパネル部23は、設定値記憶部105から印刷一時停止設定を取得したり、表示部112に表示した設定メニュー画面上でボタン操作部113の操作により入力された印刷一時停止設定を設定値記憶部105に記憶したりする。またオペレータパネル部23は、ステータス管理部104から印刷一時停止ステータスを取得するようになっていて、印刷一時停止ステータスを取得すると、表示部112に、印刷が一時停止中である旨を示す画面表示を行う。尚、オペレータパネル部23が、表示部112とボタン操作部113の代わりに例えばタッチパネルを有していてもよい。
【0031】
タイマー部111は、印刷一時停止設定に印刷一時停止時間が設定されている場合に使用する。具体的には、オペレータパネル部23は、タイマー部111により、ステータス管理部104のステータスが印刷一時停止ステータスとなった時点から計時を開始し、印刷一時停止時間が経過すると、その旨を制御部4に通知する。画像形成装置1の機能構成は、以上のようになっている。
【0032】
[3.印刷一時停止設定を行う為の設定メニュー画面の画面遷移]
つぎに、図4を用いて、オペレータパネル部23の表示部112に表示される、印刷一時停止設定を行う為の設定メニュー画面の画面遷移について説明する。この設定メニュー画面は、階層構造となっており、最初に、画面Sc1が表示される。この画面Sc1は、印刷一時停止機能の有効、無効を設定する為の画面であり、設定欄Sf1が表示される。作業者は、この設定欄Sf1に対する操作により、印刷一時停止機能の有効、無効を選択することができる。この画面Sc1上で、印刷一時停止機能の有効、無効が設定されると、次の選択肢が、画面Sc2及び画面Sc10となる。オペレータにより画面Sc2が選択された場合、画面Sc2に遷移する。
【0033】
画面Sc2は、印刷一時停止枚数の設定数を設定する為の画面であり、設定欄Sf2が表示される。印刷一時停止枚数とは、印刷を何枚したら一時停止するのかを示す設定であり、画像形成装置1の印刷一時停止機能では、この印刷一時停止枚数を1つ又は複数設定できるようになっている。印刷一時停止枚数が例えば3枚(第1の印刷一時停止枚数)と2枚(第2の印刷一時停止枚数)の2つ設定された場合、画像形成装置1では、印刷を3枚したら一時停止、再開後、印刷を2枚したら一時停止、再開後、印刷を3枚したら一時停止、再開後、印刷を2枚したら一時停止、…のように、印刷一時停止が行われる。
【0034】
また印刷一時停止機能では、印刷一時停止枚数ごとに、印刷を一時停止した後、自動的に再開する時間を示す印刷一時停止時間を設定できるようになっている。尚、印刷一時停止枚数は0枚に設定することもでき、この場合、印刷一時停止枚数による印刷一時停止は行われないことになる。また印刷一時停止時間についてはOFFに設定することもでき、この場合、印刷一時停止時間による自動での印刷再開は行われないことになる。
【0035】
作業者は、画面Sc2に表示される設定欄Sf2に対する操作により、印刷一時停止枚数の設定数を指定することができる。この画面Sc2上で、印刷一時停止枚数の設定数が0以外の値に設定されると、印刷一時停止枚数を設定する為の画面に遷移する。図4に示す例では、印刷一時停止枚数の設定数が2に設定された為、次の選択肢が、1番目の印刷一時停止枚数を設定する為の画面Sc3及び2番目の印刷一時停止枚数を設定する為の画面Sc4となっている。
【0036】
作業者は、画面Sc3に表示される設定欄Sf3に対する操作により、1番目の印刷一時停止枚数を指定することができる。この画面Sc3上で、1番目の印刷一時停止枚数が設定されると、1番目の印刷一時停止枚数とセットになる1番目の印刷一時停止時間を設定する為の画面Sc5に遷移する。
【0037】
作業者は、画面Sc5に表示される設定欄Sf5に対する操作により、1番目の印刷一時停止時間を指定することができる。この画面Sc5上で、1番目の印刷一時停止時間が設定されると、例えば画面Sc4などに遷移することができる。
【0038】
作業者は、画面Sc4に表示される設定欄Sf4に対する操作により、2番目の印刷一時停止枚数を指定することができる。この画面Sc4上で、2番目の印刷一時停止枚数が設定されると、2番目の印刷一時停止枚数とセットになる2番目の印刷一時停止時間を設定する為の画面Sc6に遷移する。
【0039】
作業者は、画面Sc6に表示される設定欄Sf6に対する操作により、2番目の印刷一時停止時間を指定することができる。この画面Sc6上で、2番目の印刷一時停止時間が設定されると、例えば画面Sc10などに遷移することができる。
【0040】
画面Sc10は、印刷一時停止のジョブ間設定を行う為の画面であり、設定欄Sf10が表示される。印刷一時停止のジョブ間設定とは、複数の印刷ジョブを受信して印刷する場合に、印刷ジョブと印刷ジョブの間で(つまり印刷ジョブの終了時)、印刷一時停止枚数に関係なく印刷を一時停止するかどうかを示す設定である。
【0041】
作業者は、画面Sc10に表示される設定欄Sf10に対する操作により、印刷一時停止のジョブ間設定(有効、無効)を行うことができる。この画面Sc10上で、印刷一時停止のジョブ間設定が設定されると(具体的には有効に設定された場合)、画面Sc11に遷移する。尚、印刷一時停止のジョブ間設定が有効である場合、制御部4は、例えば印刷一時停止枚数が3枚で印刷ジョブの残りのページ数が1ページである場合、この残り1ページの印刷が終了した時点(つまり印刷ジョブが終了した時点)で、印刷を一時停止することになる。この場合、印刷ジョブの最後の1ページが印刷されたラベル1枚分のラベル用紙が、排出口16から外部に一部を露出させた状態で保持される。
【0042】
画面Sc11は、ジョブ間で印刷一時停止を行う場合の印刷一時停止時間を設定する為の画面であり、設定欄Sf11が表示される。作業者は、画面Sc11に表示される設定欄Sf11に対する操作により、ジョブ間で印刷一時停止を行う場合の印刷一時停止時間を指定することができる。この画面Sc11上で、ジョブ間で印刷一時停止を行う場合の印刷一時停止時間が設定されると、画面Sc12に遷移する。
【0043】
画面Sc12は、ジョブ間で印刷一時停止を行う場合に印刷一時停止枚数をリセットするかどうかの設定を行う為の画面である。この設定が有効である場合、印刷ジョブ間で一時停止した後、印刷再開された際に(つまり印刷ジョブの終了後、次の印刷ジョブの開始時に)、1番目の印刷一時停止枚数が0からカウントされることになる。
【0044】
作業者は、画面Sc12に表示される設定欄Sf12に対する操作により、ジョブ間で印刷一時停止を行う場合に印刷一時停止枚数をリセットするかどうかの設定(有効、無効)を行うことができる。この画面Sc12上で、ジョブ間で印刷一時停止を行う場合に印刷一時停止枚数をリセットするかどうかの設定が行われると、例えば、上位階層の画面に遷移することができる。設定メニュー画面の画面遷移は、以上のようになっている。
【0045】
このように、画像形成装置1では、オペレータパネル部23の表示部112に表示される設定メニュー画面(画面Sc1~Sc6、画面Sc10~Sc12)上で、印刷一時停止機能の有効、無効、印刷一時停止枚数、印刷一時停止時間、印刷一時停止のジョブ間設定、ジョブ間で印刷一時停止を行う場合の印刷一時停止時間、ジョブ間で印刷一時停止を行う場合に印刷一時停止枚数をリセットするかどうかの設定を行うことができる。オペレータパネル部23は、設定メニュー画面上で設定された設定値を、上述した印刷一時停止設定として設定値記憶部105に保存する。
【0046】
また画像形成装置1では、例えば、上位装置にインストールされたプリンタドライバ上でも同様にして、印刷一時停止設定を設定できるようになっている。上位装置で設定された印刷一時停止設定は、上位装置から受信した印刷データに含まれていて、印刷ジョブ解析部101が、印刷データからこの印刷一時停止設定を抽出して、設定値記憶部105に保存するようになっている。
【0047】
[4.画像形成装置の動作]
次に、画像形成装置1による動作について、図5及び図6に示すフローチャートを用いて説明する。尚、図5に示す動作は、印刷ジョブごとの印刷動作であり、図6に示す動作は、印刷一時停止してから印刷再開するまでの動作である。
【0048】
まず図5を用いて印刷ジョブごとの印刷動作から説明する。この印刷動作は、制御部4が主体となって実行する動作である。最初のステップSP1において、制御部4は、印刷枚数カウント部110に、印刷一時停止設定の初期化を要求する。ここで、印刷枚数カウント部110は、直前の印刷ジョブ終了時に印刷一時停止枚数のリセット要求を受けている場合に、1番目の印刷一時停止枚数を現在の印刷一時停止枚数としてセットするとともに、現在の印刷枚数カウンタを0に初期化する。尚、このステップSP1は、直前に、印刷一時停止枚数のリセット要求を受けていない場合にはスキップされる。
【0049】
つづくステップSP2において、制御部4は、印刷ジョブが終了したか否かを判定する。印刷ジョブが終了していた場合、制御部4は、ステップSP2で肯定結果を得て、ステップSP9に移る。ステップSP9において、制御部4は、設定値記憶部105に保存されている印刷一時停止設定を参照することで、ジョブ間で印刷一時停止を行う場合に印刷一時停止枚数をリセットする設定が有効であるか否かを判定する。
【0050】
当該設定が有効である場合、制御部4は、ステップSP9で肯定結果を得て、ステップSP10に移る。ステップSP10において、制御部4は、印刷枚数カウント部110に対し、印刷一時停止枚数のリセットを要求する。これに対して、ジョブ間で印刷一時停止を行う場合に印刷一時停止枚数をリセットする設定が無効である場合、制御部4は、ステップSP9で否定結果を得て、一連の印刷動作を終了する。
【0051】
また一方で、ステップSP2で印刷ジョブが終了していないと判定した場合、制御部4は、ステップSP2で否定結果を得て、ステップSP3に移る。ステップSP3において、制御部4は、ページ画像生成部102から受け取っている次ページのページ画像を印刷部103へ渡す。印刷部103は、制御部4から受け取ったページ画像をラベル用紙のラベルに印刷してラベル1枚分のラベル用紙を出力する。
【0052】
つづくステップSP4において、制御部4は、印刷枚数を更新する。具体的には、制御部4は、印刷枚数カウント部110に対し、印刷を1枚(つまり1ページ)行った旨を通知する。通知を受けた印刷枚数カウント部110は、自身で管理している印刷枚数カウンタをインクリメント(+1)する。
【0053】
つづくステップSP5において、制御部4は、印刷枚数カウント部110の印刷枚数カウンタが、現在セットされている印刷一時停止枚数に達したかどうかを判定する。印刷一時停止枚数に達していない場合、制御部4は、ステップSP5で否定結果を得て、ステップSP2に戻り、ステップSP2以降の動作を継続する。これに対して、印刷一時停止枚数に達している場合、制御部4は、ステップSP5で肯定結果を得て、ステップSP6に移る。
【0054】
ステップSP6において、制御部4は、印刷一時停止ステータスをステータス管理部104に通知する。オペレータパネル部23は、ステータス管理部104に現在のステータスを定期的に問い合わせることでステータスを監視していて、ステータス管理部104のステータスが印刷一時停止ステータスになったことを確認すると、印刷一時停止中である旨を示す画面表示を行う。またオペレータパネル部23は、印刷一時停止時間が設定されている場合、ステータス管理部104のステータスが印刷一時停止ステータスになった時点から、タイマー部111で計時を開始し、印刷一時停止ステータスが印刷再開ステータスとなる前に印刷一時停止時間経過した場合、その旨を制御部4に通知する。
【0055】
つづくステップSP7において、制御部4は、ステータス管理部104のステータスが印刷再開ステータスとなるまで待ち受け、印刷再開ステータスとなったことを確認すると、ステップSP7で肯定結果を得て、ステップSP8に移る。尚、印刷再開となるトリガーは、印刷一時停止ステータスのまま印刷一時停止時間が経過、及び排出口16から露出した状態で保持されているラベル用紙の抜き取りである。印刷一時停止してから印刷再開までの詳しい動作については図6を用いて後述する。
【0056】
ステップSP8において、制御部4は、印刷枚数カウント部110へ印刷一時停止枚数の更新を要求する。印刷一時停止枚数の更新要求を受けた印刷枚数カウント部110は、印刷枚数カウンタを0に初期化するとともに、印刷一時停止枚数の更新を行う。上述したように、印刷一時停止枚数は、複数設定できるようになっている。この印刷一時停止枚数が1つしか設定されていない場合、印刷枚数カウント部110は、印刷一時停止枚数の更新要求を受けた際に、現在の印刷一時停止枚数をそのまま保持する。一方で、印刷一時停止枚数が複数設定されている場合、印刷枚数カウント部110は、印刷一時停止枚数の更新要求を受けた際に、印刷一時停止枚数を次の印刷一時停止枚数に更新する。つまり現在の印刷一時停止枚数が1番目の印刷一時停止枚数であれば、2番目の印刷一時停止枚数に更新する。また現在の印刷一時停止枚数が最後の印刷一時停止枚数である場合、最初に戻り1番目の印刷一時停止枚数に更新する。
【0057】
制御部4は、このステップSP8を実行した後、ステップSP2に戻り、ステップSP2以降の動作を継続する。印刷ジョブごとの印刷動作は、以上のようになっている。
【0058】
つづけて図6を用いて、印刷一時停止してから印刷再開するまでの動作について説明する。この動作は、制御部4とオペレータパネル部23が協働して実行する動作である。尚、画像形成装置1において、ステータス管理部104のステータスが印刷一時停止ステータスとなることで印刷一時停止となる条件は、印刷枚数カウント部110の印刷枚数カウンタが印刷一時停止枚数に達した場合と、印刷一時停止のジョブ間設定が有効になっている状態で印刷ジョブが終了した場合である。印刷一時停止してから印刷再開するまでの動作は、どちらの場合もほぼ同様の為、ここでは、印刷枚数カウント部110の印刷枚数カウンタが印刷一時停止枚数に達した場合の動作について説明する。
【0059】
最初のステップSP30において、オペレータパネル部23は、ステータス管理部104のステータスが印刷一時停止ステータスとなるまで待ち受け、印刷一時停止ステータスになったことを確認すると、ステップSP30で肯定結果を得て、ステップSP31に移る。
【0060】
ステップSP31において、オペレータパネル部23は、表示部112に、印刷一時停止中である旨を示す画面表示を行う。具体的には、図7に示す画面Sc30を表示部112に表示する。画面Sc30には、印刷一時停止中である旨を示すメッセージTx1と、まだ印刷データが残っている旨を示すとともに排出口16から露出した状態で保持されているラベル用紙を抜き取るよう促すメッセージTx2とが表示される。この画面Sc30を見ることで、作業者は、画像形成装置1が現在印刷一時停止中であり、保持されているラベル用紙を抜き取ることで、印刷が再開されることを把握することができる。尚、印刷データが残っていない場合、つまり現在保持されているラベル用紙が最後のページである場合、メッセージTx2から、まだ印刷データが残っている旨が省略される。
【0061】
つづくステップSP32において、オペレータパネル部23は、設定値記憶部105に保存されている印刷一時停止設定を参照することで、印刷一時停止時間がOFFでない旨の確認を行う。尚、上述したように、印刷一時停止時間は、印刷一時停止枚数とセットで設定される為、印刷一時停止枚数と印刷一時停止時間とが複数セット分設定されている場合、オペレータパネル部23は、現在の印刷一時停止枚数とセットになっている印刷一時停止時間を参照する。
【0062】
ここで、印刷一時停止時間がOFFでない場合、オペレータパネル部23は、ステップSP32で肯定結果を得てステップSP33に移る。ステップSP33において、オペレータパネル部23は、タイマー部111に印刷一時停止時間を通知し、印刷一時停止時間経過したら通知するように指示する。この指示に応じて、タイマー部111による計時が開始され、印刷一時停止時間経過した場合には、その旨がオペレータパネル部23に通知され、さらにオペレータパネル部23から制御部4に通知される。一方で、印刷一時停止時間がOFFである場合、ステップSP33の処理がスキップされる。
【0063】
つづくステップSP34において、制御部4は、用紙抜取検知部106から、排出口16から露出した状態で保持されているラベル用紙の抜き取りを検知した旨の通知を受けたか否かを判定する。ここで、用紙抜取検知部106から当該通知を受けていない場合、制御部4は、ステップSP34で否定結果を得て、ステップSP35に移る。
【0064】
ステップSP35において、制御部4は、オペレータパネル部23から、印刷一時停止時間が経過した旨の通知を受けたか否かを判定する。ここで、オペレータパネル部23から当該通知を受けていない場合、制御部4は、ステップSP35で否定結果を得て、ステップSP34に戻る。
【0065】
これに対して、用紙抜取検知部106から、排出口16から露出した状態で保持されているラベル用紙の抜き取りを検知した旨の通知を受けた場合、制御部4は、ステップSP34で肯定結果を得て、ステップSP36に移る。またオペレータパネル部23から、印刷一時停止時間が経過した旨の通知を受けた場合、制御部4は、ステップSP35で肯定結果を得て、ステップSP36に移る。
【0066】
ステップSP34とステップSP35のどちらか一方で、肯定結果を得た場合、印刷一時停止を解除して印刷再開する条件(ラベル用紙の抜き取りもしくは印刷一時停止時間の経過)を満たしたことを意味する。よって、制御部4は、ステップSP36において、印刷再開ステータスをステータス管理部104に通知する。これにより、ステータス管理部104のステータスが印刷再開ステータスとなり、これにともなって、印刷部103が印刷を再開する。尚、印刷部103は、排出口16から露出した状態で保持しているラベル用紙が抜き取られないまま印刷一時停止時間が経過したことで印刷再開する場合、排出口16から露出した状態で保持しているラベル用紙を排出したうえで(つまり挟持ローラ対5eによるラベル用紙Lpの保持動作を終了し、当該ラベル用紙Lpを排出したうえで)印刷再開するようになっている。印刷一時停止から印刷再開するときの動作は、以上のようになっている。
【0067】
尚、印刷一時停止のジョブ間設定が有効になっている状態で印刷ジョブが終了した場合の動作は、上述のステップSP32、ステップSP33、ステップSP36においてジョブ間で印刷一時停止を行う場合の印刷一時停止時間を用いる点を除いて、上述した印刷枚数カウント部110の印刷枚数カウンタが印刷一時停止枚数に達した場合の動作と同様である。
【0068】
ここで、実際にどのような流れで印刷が行われるのかを、具体的な例を挙げて、図8に示すシーケンスチャートを用いて簡単に説明する。最初のステップSP50において、作業者Opが、画像形成装置1に表示される画面Sc3上で、印刷一時停止枚数を設定する。つづくステップSP52において、作業者Opが、画像形成装置1に表示される画面Sc5上で、印刷一時停止時間を設定する。ここでは、印刷一時停止枚数が3枚、印刷一時停止時間が100秒に設定されたとする。
【0069】
つづくステップSP52において、上位装置Pcから画像形成装置1に対し、100ページ分の印刷ジョブを含んだ印刷データが送信され、画像形成装置1がこれを受信する。
【0070】
つづくステップSP53において、画像形成装置1は、印刷一時停止枚数として設定された3枚分の印刷を連続して行った後(つまり第1の媒体群として3ページ分のラベル印刷を行った後)、印刷一時停止する。このとき、画像形成装置1では、図9(A)に示すように、1ページ目の画像を印刷したラベルLb1を含む1枚目のラベル用紙Lp1と、2ページ目の画像を印刷したラベルLb2を含む2枚目のラベル用紙Lp2と、3ページ目の画像を印刷したラベルLb3を含む3枚目のラベル用紙Lp3との間をカットせずに、ラベル用紙Lp1~Lp3が繋がった状態で排出口16から排出していき、1枚目のラベル用紙Lp1の全体と、2枚目のラベル用紙Lp2の全体と、3枚目のラベル用紙Lp3の後端部以外の部分とを排出口16(図1参照)から露出した状態で、3枚目のラベル用紙Lp3の後端部を保持する。
【0071】
印刷一時停止した画像形成装置1では、ステップSP54において、印刷一時停止中である旨を示す画面Sc30を表示する。一方で、作業者は、ステップSP55において、印刷一時停止時間として設定された100秒経過する前に、繋がった状態の3枚のラベル用紙Lp1~Lp3を画像形成装置1から抜き取り、このラベル用紙Lp1~Lp3からラベルLb1~Lb3を剥がして所望箇所に張り付けるラベル貼付作業を行う。
【0072】
画像形成装置1は、ステップSP56において、ラベル用紙Lp1~Lp3が抜き取られたことを検知すると、印刷再開し、つづくステップSP57で、次の3枚分の印刷を連続して行った後(つまり第2の媒体群として次の3ページ分のラベル印刷を行った後)、再び印刷一時停止する。
【0073】
この場合も、画像形成装置1では、図9(A)に示したように、印刷した1枚目のラベル用紙Lp1と2枚目のラベル用紙Lp2と3枚目のラベル用紙Lp3を繋がった状態で排出口16から排出していき、3枚目のラベル用紙Lp3の後端部を保持する。
【0074】
印刷一時停止した画像形成装置1では、ステップSP58において、印刷一時停止中である旨を示す画面Sc30を表示する。一方で、作業者は、ステップSP59において、印刷一時停止時間として設定された100秒経過する前に、繋がった状態の3枚のラベル用紙Lp1~Lp3を画像形成装置1から抜き取り、再びラベル貼付作業を行う。
【0075】
画像形成装置1は、ステップSP60において、ラベル用紙Lp1~Lp3が抜き取られたことを検知すると、印刷再開し、つづくステップSP61で、次の3枚分の印刷を連続して行った後(つまり次の3ページ分のラベル印刷を行った後)、再び印刷一時停止する。画像形成装置1では、このような動作を、100ページ分のラベル印刷を完了するまで繰り返し行う。印刷の具体的な流れは、以上のようになっている。
【0076】
[5.まとめと効果]
ここまで説明したように、本実施の形態では、画像形成装置1に、複数ページを有する印刷ジョブに基づき画像をページ単位で媒体としてのラベル用紙Lpに印刷する画像形成部8と、複数ページのうちの1ページ以上のページに応じた枚数を印刷一時停止枚数として設定する設定部としてのオペレータパネル部23と、オペレータパネル部23で設定された印刷一時停止枚数(例えば3枚)に応じたラベル用紙Lp群(例えば図9(A)に示す3枚のラベル用紙Lp1~Lp3)を印刷後に排出口16から外部に排出していき、ラベル用紙Lp群の一部を外部に露出させた状態で保持する(例えば3枚目のラベル用紙Lp3を外部に露出させた状態で保持する)保持動作を実行する排出部としての挟持ローラ対5eと、保持動作を挟持ローラ対5eに実行させる制御部4とを設けた。
【0077】
そして制御部4が、第1の印刷一時停止枚数に応じた印刷後の第1のラベル用紙Lp群の一部が挟持ローラ対5eによる保持動作により保持されている状態で、第1のラベル用紙Lp群の一部が排出口16から抜き取られた場合、第2の印刷一時停止枚数に応じた印刷後の第2のラベル用紙Lp群を排出口16から排出していき、第2のラベル用紙Lp群の一部を排出口16から外部に露出させて保持する保持動作を挟持ローラ対5eに実行させるようにした。
【0078】
第1の印刷一時停止枚数及び第2の印刷一時停止枚数を作業者が設定することで、複数ページを印刷する場合に、任意のページで印刷を停止することができ、排出口16から外部に露出させて保持されているラベル用紙Lpを作業者が抜き取ることで、印刷を再開することができる。かくして、本実施の形態の画像形成装置1によれば、従来技術と比較して利便性を向上することができる。
【0079】
また本実施の形態の画像形成装置1では、印刷一時停止枚数を1つ又は複数設定できるようにした。印刷一時停止枚数を1つだけ設定する場合には、上述した第2の印刷一時停止枚数は第1の印刷一時停止枚数となる。一方で、印刷一時停止枚数を例えば2つ設定する場合には、上述した第1の印刷一時停止枚数(例えば1番目の印刷一時停止枚数)と第2の印刷一時停止枚数(例えば2番目の印刷一時停止枚数)とが別々に設定される。
【0080】
このように、印刷一時停止枚数を1つ又は複数設定できるようにしたことにより、例えば、2枚印刷して一時停止、再開後、3枚印刷して一時停止、再開後、1枚印刷して一時停止、…のように、様々な印刷一時停止枚数の組み合わせパターンで印刷の一時停止を行うことができる。このことは、例えば、ラベル貼付対象となる製品の前面にラベルを2枚、側面にラベルを3枚、後面にラベルを1枚張り付けるようなラベル貼付作業を行う場合などで特に有効となる。
【0081】
さらに本実施の形態の画像形成装置1では、制御部4が、挟持ローラ対5eによる保持動作を開始してから、当該保持動作により保持されているラベル用紙Lp群の一部が排出口16に保持されている状態で、保持動作継続時間としての印刷一時停止時間として設定された時間が経過すると、当該保持動作を終了させるとともに、保持されているラベル用紙Lp群の一部を排出口16から排出する排出動作を挟持ローラ対5eに実行させ、画像形成部8による次のラベル用紙Lp群への印刷を開始するようにした。このように、画像形成装置1では、作業者がラベル用紙Lpを抜き取らなくても、印刷一時停止時間経過後に自動で当該ラベル用紙Lpを排出でき、またこの印刷一時停止時間を作業者の作業スピードに合わせて設定することができる。
【0082】
さらに本実施の形態の画像形成装置1では、この印刷一時停止時間についても、印刷一時停止枚数とセットで1つ又は複数設定できるようにした。つまり、第1の印刷一時停止枚数とセットになる第1の印刷一時停止時間(例えば1番目の印刷一時停止時間)と、第2の印刷一時停止枚数とセットになる第2の印刷一時停止時間(例えば2番目の印刷一時停止時間)を別々に設定するようなことができる。これにより、様々な印刷一時停止枚数と印刷一時停止時間の組み合わせパターンで印刷の一時停止を行うことができる。
【0083】
さらに本実施の形態の画像形成装置1では、印刷一時停止枚数として設定された枚数分のラベル用紙Lpを出力する際、ラベル用紙Lpを切断部としての用紙切断部6によりラベル用紙Lp1枚ごとにカットするのではなく、印刷一時停止枚数単位(つまり印刷一時停止枚数分のラベル用紙Lpで構成されるラベル用紙Lp群単位)でカットするようにした。つまり、画像形成装置1は、印刷一時停止枚数が例えば3枚に設定されている場合、1枚目のラベル用紙Lpと2枚目のラベル用紙Lpと3枚目のラベル用紙Lpとを繋がった状態で排出口16から排出していき、これらの一部(3枚目のラベル用紙Lp3)を排出口16から露出させた状態で挟持ローラ対5eにより保持するようにした。こうすることで、例えば複数枚ずつラベル張付作業を行う場合に利便性が向上する。
【0084】
さらに本実施の形態の画像形成装置1では、印刷一時停止中でも、ページ画像生成部102により次ページ以降のページ画像を生成して、制御部4のRAMに格納しておくことができるので、印刷再開後、制御部4がRAMに格納されているページ画像を用いて直ちに画像形成部8による画像形成動作を開始させることができる。
【0085】
さらに本実施の形態の画像形成装置1では、印刷一時停止枚数などの印刷一時停止設定を、画像形成装置1に設けられたオペレータパネル部23上でも、外部装置としての上位装置Pc側でも行うことができ、上位装置Pc側で行われた印刷一時停止設定については、受信部としての印刷データ受信部100により印刷データとともに受信するようにした。こうすることで、本実施の形態の画像形成装置1は、様々な環境下で上述の効果を得ることができる。
【0086】
さらに本実施の形態の画像形成装置1では、制御部4が、印刷一時停止のジョブ間設定が有効である場合、(複数の印刷ジョブとして)第1の印刷ジョブと第2の印刷ジョブの間で(つまり第1の印刷ジョブの終了時)、印刷一時停止枚数に関係なく印刷を一時停止するようにした。すなわち、制御部4は、印刷一時停止のジョブ間設定が有効になっている状態で、複数の印刷ジョブを印刷する際、第1の印刷ジョブに含まれるまだ印刷していない残りのページに応じた枚数(例えば1枚)が、第1の印刷一時停止枚数(例えば3枚)に満たない場合、残りのページに応じた枚数(例えば1枚)のラベル用紙Lp群を印刷後に排出口16から排出していき、当該ラベル用紙Lp群の一部を排出口16から外部に露出させて保持する保持動作を挟持ローラ対5eに実行させるようにした。こうすることで、本実施の形態の画像形成装置1では、印刷一時停止枚数に応じて印刷一時停止を行いつつ、第1の印刷ジョブと第2の印刷ジョブとの間では、印刷一時停止枚数に関係なく印刷一時停止することができる。
【0087】
[6.他の実施の形態]
[6-1.他の実施の形態1]
尚、上述した実施の形態では、画像形成装置1が、印刷一時停止中に、排出口16から一部を露出させた状態で保持されているラベル用紙が抜き取られると、印刷一時停止を終了して印刷再開するようにした。これに限らず、印刷一時停止中に、操作部としてのオペレータパネル部23が操作されると、印刷一時停止を解除して印刷再開するようにしてもよい。この場合、例えば、図6に示すステップSP34による制御部4の処理を、ラベル用紙が抜き取られたか否かを判定する処理から、オペレータパネル部23が操作されたか否かを判定する処理に変更すればよい。尚、この場合の操作は、例えばオペレータパネル部23のボタン操作部113に対する特定のボタン操作や、いずれかのボタン操作といった所定の操作であればよい。
【0088】
またこれに限らず、印刷一時停止を解除して印刷再開する条件に、ラベル用紙の抜き取り、印刷一時停止時間の経過にくわえて、ボタン操作部113の操作を追加するようにしてもよい。またこれら3つの条件のそれぞれについて有効、無効を設定できるようにしてもよい。
【0089】
[6-2.他の実施の形態2]
また上述した実施の形態では、図9(A)に示したように、印刷一時停止枚数単位でラベル用紙Lpをカットして排出するようにした。これに限らず、図9(B)に示すように、1枚単位(つまりページ単位でありラベルLb単位)でラベル用紙Lpをカットして排出するようにしてもよい。この場合、印刷一時停止枚数分のラベル用紙Lp1~Lp3のうちの最後尾のラベル用紙Lp3が排出口16から露出させた状態で保持されることになる。尚、ラベル用紙Lpを、印刷一時停止枚数単位でカットするか、1枚単位でカットするかを、印刷一時停止設定として設定メニュー画面上で設定できるようにしてもよい。
【0090】
[6-3.他の実施の形態3]
さらに上述した実施の形態では、図8に示したように、画像形成装置1が上位装置Pcから印刷データを受信する前に、画像形成装置1上で印刷一時停止設定(印刷一時停止枚数、印刷一時停止時間など)を行うようにした。これに限らず、印刷一時停止設定を行うタイミングはいつでもよく、例えば、画像形成装置1が上位装置Pcから印刷データを受信した後、印刷を開始する前に、画像形成装置1上で印刷一時停止設定を行うようにしてもよい。また例えば、印刷一時停止中に、画像形成装置1上で印刷一時停止設定を変更するなどしてもよい。この場合、印刷再開後に、変更後の印刷一時停止設定が適用される。
【0091】
[6-4.他の実施の形態4]
さらに上述した実施の形態では、用紙抜取検知部106が、排出口16近傍に設けられた抜き取りセンサ22により、排出口16から露出した状態で挟持ローラ対5eにより保持されているラベル用紙の抜き取りを検知するようにした。これに限らず、他の方法で、ラベル用紙の抜き取りを検知するようにしてもよい。例えば、挟持ローラ対5eのニップ圧を検知するセンサを設け、このセンサの検知結果に基づいて、ラベル用紙の抜き取りを検知するようにしてもよい。挟持ローラ対5eがラベル用紙を挟持して保持しているときと、保持していたラベル用紙が抜き取られたときとで、挟持ローラ対5eのニップ圧が変化する為、このように、挟持ローラ対5eのニップ圧を用いてラベル用紙の抜き取りを検知することもできる。
【0092】
またこれに限らず、例えば、挟持ローラ対5eの一方もしくは両方のローラの回転方向と回転量を検知するセンサを設け、このセンサの検知結果に基づいて、ラベル用紙の抜き取りを検知するようにしてもよい。挟持ローラ対5eがラベル用紙を挟持して保持している状態で当該ラベル用紙が抜き取られる際、挟持ローラ対5eの2つのローラがラベル用紙に引っ張られるようにしてラベル用紙を排出する方向に回転する為、このように、挟持ローラ対5eの回転方向と回転量を用いてラベル用紙の抜き取りを検知することもできる。
【0093】
[6-5.他の実施の形態5]
さらに上述した実施の形態では、複数枚の用紙が繋がっている連続紙としてのラベル用紙に印刷を行う画像形成装置1に本発明を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ラベル用紙以外の用紙(例えばカット済のカット紙など)に印刷を行う画像形成装置に適用してもよい。また上述した実施の形態では、画像形成装置1が、1枚のラベルに1ページの画像を印刷するようになっていたが、これに限らず、例えば印刷設定により1枚のラベルに複数ページの画像を印刷するようにしてもよい。
【0094】
さらに上述した実施の形態では、画像形成部8よりも搬送方向上流側に用紙切断部6を設けるようにしたが、これに限らず、画像形成部8よりも搬送方向下流側に用紙切断部6を設けてもよい。さらに上述した実施の形態では、直接転写方式の画像形成装置1に本発明を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、中間転写ベルト上に一次転写されたトナー画像を用紙に二次転写する中間転写方式など、種々の方式の画像形成装置に適用してもよい。
【0095】
さらに上述した実施の形態では、3つの画像形成ユニット9を有する画像形成装置1に本発明を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、1つの画像形成ユニットを有する画像形成装置や、2つ又は4つ以上の画像形成ユニットを有する画像形成装置に適用してもよい。さらに上述した実施の形態では、電子写真方式のプリンタである画像形成装置1に本発明を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、複合機などに含まれる画像形成装置に適用してもよい。
【0096】
[6-6.他の実施の形態6]
さらに本発明は、上述した各実施の形態及び他の実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した各実施の形態と上述した他の実施の形態の一部又は全部を任意に組み合わせた実施の形態にも本発明の適用範囲が及ぶものである。
【産業上の利用可能性】
【0097】
本発明は、複数ページを連続して印刷可能なプリンタなどに利用できる。
【符号の説明】
【0098】
1……画像形成装置、2……本体部、4……制御部、5e……挟持ローラ対、6……用紙切断部、8……画像形成部、12……カッター、16……排出口、22……抜き取りセンサ、100……印刷データ受信部、101……印刷ジョブ解析部、102……ページ画像生成部、103……印刷部、104……ステータス管理部、105……設定値記憶部、106……用紙抜取検知部、110……印刷枚数カウント部、111……タイマー部、112……表示部、113……ボタン操作部、Sc1~Sc6、Sc10~Sc12、Sc30……画面、Lp……ラベル用紙、Lb……ラベル、Mo……台紙。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9