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特開2023-78419ランダム・アクセス統計情報レポート方法およびデバイス
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  • 特開-ランダム・アクセス統計情報レポート方法およびデバイス 図1
  • 特開-ランダム・アクセス統計情報レポート方法およびデバイス 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023078419
(43)【公開日】2023-06-06
(54)【発明の名称】ランダム・アクセス統計情報レポート方法およびデバイス
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/08 20090101AFI20230530BHJP
   H04W 74/08 20090101ALI20230530BHJP
【FI】
H04W24/08
H04W74/08
【審査請求】有
【請求項の数】25
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023049549
(22)【出願日】2023-03-27
(62)【分割の表示】P 2021536760の分割
【原出願日】2019-11-20
(31)【優先権主張番号】201811620322.0
(32)【優先日】2018-12-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】520122781
【氏名又は名称】スプレッドトラム コミュニケーションズ(シャンハイ) カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100173565
【弁理士】
【氏名又は名称】末松 亮太
(72)【発明者】
【氏名】ハン,リーフェン
(72)【発明者】
【氏名】デン,ユン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ランダム・アクセス統計情報レポート方法およびデバイスを提供する。
【解決手段】ランダム・アクセス統計情報をレポートする方法は、ランダム・アクセスについての統計情報を取得するステップと、統計情報およびカテゴリ情報を基地局にレポートするステップとを含む。カテゴリ情報は、統計情報に対応するランダム・アクセス・カテゴリを示すために使用される。異なるランダム・アクセス・カテゴリ毎に統計情報をレポートすることによって、端末はランダム・アクセス・プロセス毎にパラメータを最適化することができ、これによってリソースの消費およびシグナリング・オーバーヘッドを低減し、ランダム・アクセスの効率が高まる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ランダム・アクセス統計情報をレポートする方法であって、
ランダム・アクセス手順の統計情報を取得するステップと、
前記統計情報および型情報を基地局にレポートするステップであって、前記型情報が、前記統計情報に対応するランダム・アクセス型を示すために使用される、ステップと、
を含む、方法。
【請求項2】
請求項1記載の方法において、前記ランダム・アクセス手順の統計情報を取得するステップが、
前記基地局から構成情報を受信するステップであって、前記構成情報が、前記統計情報に対応する前記ランダム・アクセス型を含む、ステップと、
前記構成情報に基づいて、前記ランダム・アクセス手順の統計情報を取得するステップと、
を含む、方法。
【請求項3】
請求項1または2記載の方法において、前記統計情報および前記型情報を前記基地局にレポートするのよりも前に、当該方法が、更に、
第1指示情報を前記基地局に送るステップであって、前記第1指示情報が、端末がレポートすべき統計情報を有することを示すために使用される、ステップと、
前記基地局から第1承認情報を受信するステップと、
前記第1承認情報に基づいて、前記統計情報をレポートするか否か決定するステップと、
を含む、方法。
【請求項4】
請求項1または2記載の方法において、前記統計情報および前記型情報を前記基地局にレポートするステップが、
第2指示情報を前記基地局に送るステップであって、前記第2指示情報が、前記端末によってレポートすることができる統計情報のランダム・アクセス型を示すために使用される、ステップと、
前記基地局から第2承認情報を受信するステップであって、前記第2承認情報が、前記端末がレポートする必要がある前記統計情報に対応する前記ランダム・アクセス型を示すために使用される、ステップと、
前記第2承認情報に基づいて、前記統計情報および前記型情報を前記基地局にレポートするステップと、
を含む、方法。
【請求項5】
請求項1記載の方法において、前記ランダム・アクセス型が、通常ランダム・アクセス、システム情報要求ランダム・アクセス、およびビーム障害回復ランダム・アクセスを含む、方法。
【請求項6】
請求項5記載の方法において、前記通常ランダム・アクセスの統計情報が、
セル識別情報、
成功したランダム・アクセス手順の間に送られたプリアンブルの数、
成功したランダム・アクセス手順の間に衝突解決障害が発生したか否か、
高優先度ランダム・アクセス・パラメータ情報、
ビーム情報、
帯域幅部分情報、または
ランダム・アクセス障害についての理由情報、
の内1つ以上を含む、方法。
【請求項7】
請求項6記載の方法において、前記高優先度ランダム・アクセス・パラメータ情報が、
使用についての指示情報、または
高優先度ランダム・アクセス・パラメータ、
の内少なくとも1つを含む、方法。
【請求項8】
請求項6記載の方法において、前記ランダム・アクセス手順において送られたアップリンク・メッセージおよびダウンリンク・メッセージの帯域幅部分IDが異なる場合、前記帯域幅部分情報が、
アップリンク帯域幅部分IDとダウンリンク帯域幅部分IDと、
を含む、方法。
【請求項9】
請求項6記載の方法において、前記ランダム・アクセス障害についての理由情報が、連続LBT障害によって引き起こされたランダム・アクセス障害を含む、方法。
【請求項10】
請求項5記載の方法において、前記システム情報要求ランダム・アクセスの統計情報が、
msg1によるシステム情報要求のランダム・アクセスの統計情報、
msg3によるシステム情報要求のランダム・アクセスの統計情報、
システム情報を要求するためのプリアンブルを送ってから、対応するシステム情報を受信するまでの時間間隔、または
前記通常ランダム・アクセスの統計情報、
の内1つ以上を含む、方法。
【請求項11】
請求項10記載の方法において、msg1またはmsg3によるシステム情報要求のランダム・アクセスの統計情報がレポートされたか否か示すために、指示メッセージ情報が使用される、方法。
【請求項12】
請求項10記載の方法において、msg1によるシステム情報要求のランダム・アクセスの統計情報が、
ランダム・アクセス障害の回数またはランダム・アクセスの障害率、
要求されたシステム情報の型、または
プリアンブル情報、
の内1つ以上を含む、方法。
【請求項13】
請求項10記載の方法において、msg3によるシステム情報要求のランダム・アクセスの統計情報が、
ランダム・アクセス障害の回数若しくはランダム・アクセスの障害率、または、
要求されたシステム情報の型、
の内1つ以上を含む、方法。
【請求項14】
請求項5記載の方法において、前記ビーム障害回復ランダム・アクセスの統計情報が、
ビーム障害情報、
ランダム・アクセス・リソース種類情報、または
前記通常ランダム・アクセスの統計情報、
の内1つ以上を含む、方法。
【請求項15】
請求項14記載の方法において、前記ビーム障害情報が、
障害ビームの信号品質、
前記ランダム・アクセスを開始するときを基準とするビームの信号品質、または
候補ビーム基準信号リストにおけるビームの信号品質、
の内1つ以上を含む、方法。
【請求項16】
請求項14記載の方法において、前記ランダム・アクセス・リソース種類情報が、
ランダム・アクセスに使用されるリソースの種類、または
ビーム障害回復タイマのタイムアウト情報、
の内1つ以上を含む、方法。
【請求項17】
請求項1記載の方法において、前記ランダム・アクセス型が、更に、アップリンク・ランダム・アクセスと、補足アップリンク・ランダム・アクセスとを含む、方法。
【請求項18】
請求項17記載の方法において、アップリンク指示情報が、前記レポートされた統計情報が、前記アップリンク・ランダム・アクセスの統計情報、または前記補足アップリンク・ランダム・アクセスの統計情報か示すために使用される、方法。
【請求項19】
請求項17記載の方法において、前記アップリンク・ランダム・アクセスの統計情報が、セルのアップリンク上でレポートされ、または、前記補足アップリンク・ランダム・アクセスの統計情報が、前記セルの補足アップリンク上でレポートされる、方法。
【請求項20】
請求項1記載の方法において、前記ランダム・アクセス型が、更に、4段階ランダム・アクセスと2段階ランダム・アクセスとを含む、方法。
【請求項21】
請求項20記載の方法において、段階指示情報が、前記統計情報が前記2段階ランダム・アクセスの統計情報か、または前記4段階ランダム・アクセスの統計情報かを示すために使用される、方法。
【請求項22】
請求項20記載の方法において、前記4段階ランダム・アクセスの統計情報が、前記2段階ランダム・アクセスから前記4段階ランダム・アクセスへのバックオフについてのバックオフ情報を含み、前記バックオフ情報が、特定の時間期間内におけるバックオフの回数、および/またはバックオフの比率を含む、方法。
【請求項23】
請求項20記載の方法において、前記2段階ランダム・アクセスおよび前記4段階ランダム・アクセスの統計情報が、前記2段階ランダム・アクセスを選択する条件情報を含み、前記条件情報が、端末が前記2段階ランダム・アクセスの選択を満たすときの対応する状態情報を含む、方法。
【請求項24】
請求項1記載の方法において、前記統計情報を前記基地局にレポートするステップが、
前記ランダム・アクセス型に基づいて前記ランダム・アクセス手順の統計情報をレポートするために使用されるシグナリング無線ベアラを決定するステップを含む、方法。
【請求項25】
請求項1記載の方法において、当該方法が、前記ランダム・アクセス手順の統計情報を前記基地局にレポートするのよりも前に、前記ランダム・アクセス手順の統計情報に対応する公衆陸上モバイル・ネットワーク情報をレポートするステップを含む、方法。
【請求項26】
ランダム・アクセス統計情報をレポートするデバイスであって、メモリとプロセッサとを備え、前記メモリがその内部に格納されたコンピュータ・プログラムを有し、前記プロセッサが前記コンピュータ・プログラムを実行すると、請求項1から25のいずれか1項記載の方法を実行する、デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願に対する相互引用
本願は、「ランダム・アクセス統計情報レポート方法およびデバイス」と題し、2018年12月27日に出願された中国特許出願第210811620322.0号の優先権を主張する。この特許出願をここで引用したことにより、その内容全体が本願にも含まれるものとする。
【0002】
技術分野
本開示は、一般的には、モバイル通信の分野に関し、更に特定すれば、ランダム・アクセス統計情報レポート方法およびデバイスに関する。
【従来技術】
【0003】
ランダム・アクセスは、モバイル通信分野において広く応用されている。例えば、端末と基地局との間におけるアップリンク同期、ならびにセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI:Cell Radio Network Temporary Identifier)およびビームの復元に応用することができる。ランダム・アクセス手順を誘起するのは、無線リソース制御(RRC)リンクの確立、RRCリンクの再確立、ハンドオーバー、アップリングおよびダウンリンク・データ到達、RRC保留、ビーム障害回復、システム情報の要求、および他のイベントである。
【0004】
既存の技法では、2つのランダム・アクセス手順がある。即ち、競合ベース・ランダム・アクセスおよび非競合ベース・ランダム・アクセスである。競合ベース・ランダム・アクセスでは、端末がメッセージ(msg)1を基地局に送り、基地局はmsg2をこの端末に送り、端末はmsg3を基地局に送り、基地局はmsg4を端末に送る。端末が、msg4において、これがそれ自体に送られたメッセージであることを認識した場合、ランダム・アクセスが成功したと見なされる。他の競合ベース・ランダム・アクセス方法に、二段階方法がある。即ち、端末がmsgAを基地局に送り、基地局はmsgBを端末に送り、2段階によって衝突を解決する。非競合ベース・ランダム・アクセスでは、基地局が専用ランダム・アクセス・リソースを端末に割り当てる。端末はmsg1(専用プリアンブル・シーケンスを含む)を基地局に送り、基地局はmsg2を端末に送り、端末はmsg2を受信し、msg2がそれ自体に送られたことを確認することができ、次いでこのランダム・アクセスは成功したと見なされる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
既存の技法では、ランダム・アクセスの統計情報の一部がネットワーク側にレポートされるが、ランダム・アクセスの型式間に区別がない。ネットワーク側におけるランダム・アクセス手順の最適化は、異なる型式のランダム・アクセスの最適化を必要とする。したがって、ランダム・アクセスの統計情報をレポートするための新たな方法が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の実施形態は、ランダム・アクセス手順においてパラメータを最適化することができる。本開示の実施形態では、ランダム・アクセス統計情報をレポートする方法を提供し、ランダム・アクセス手順の統計情報を取得するステップと、統計情報および型情報を基地局にレポートするステップとを含み、型情報が、統計情報に対応するランダム・アクセス型を示すために使用される。
【0007】
随意に、ランダム・アクセス手順の統計情報を取得するステップが、基地局から構成情報を受信するステップであって、構成情報が、統計情報に対応するランダム・アクセス型を含む、ステップと、構成情報に基づいて、ランダム・アクセス手順の統計情報を取得するステップとを含む。
【0008】
随意に、統計情報および型情報を基地局にレポートするのよりも前に、この方法が、更に、第1指示情報を基地局に送るステップであって、第1指示情報が、端末がレポートすべき統計情報を有することを示すために使用される、ステップと、基地局から第1承認情報を受信するステップと、第1承認情報に基づいて、統計情報をレポートするか否か決定するステップとを含む。
【0009】
随意に、統計情報および型情報を基地局にレポートするステップが、第2指示情報を基地局に送るステップであって、第2指示情報が、端末によってレポートすることができる統計情報のランダム・アクセス型を示すために使用される、ステップと、基地局から第2承認情報を受信するステップであって、第2承認情報が、端末がレポートする必要がある統計情報に対応するランダム・アクセス型を示すために使用される、ステップと、第2承認情報に基づいて、統計情報および型情報を基地局にレポートするステップとを含む。
【0010】
随意に、ランダム・アクセス型が、通常ランダム・アクセス、システム情報要求ランダム・アクセス、およびビーム障害回復ランダム・アクセスを含む。
【0011】
随意に、通常ランダム・アクセスの統計情報が、セル識別子、成功したランダム・アクセス手順の間に送られたプリアンブルの数、成功したランダム・アクセス手順の間に衝突解決障害が発生したか否か、高優先度ランダム・アクセス・パラメータ情報、ビーム情報、帯域幅部分情報、ランダム・アクセス障害についての理由情報の内1つ以上を含む。
【0012】
随意に、高優先度ランダム・アクセス・パラメータ情報が、使用についての指示情報、または高優先度ランダム・アクセス・パラメータの内少なくとも1つを含む。
【0013】
随意に、ランダム・アクセス手順において送られたアップリンク・メッセージおよびダウンリンク・メッセージの帯域幅部分IDが異なる場合、帯域幅部分情報が、アップリンク帯域幅部分IDとダウンリンク帯域幅部分IDとを含む。
【0014】
随意に、ランダム・アクセス障害についての理由情報が、連続LBT障害によって引き起こされたランダム・アクセス障害を含む。
【0015】
随意に、システム情報要求ランダム・アクセスの統計情報が、msg1によるシステム情報要求のランダム・アクセスの統計情報、msg3によるシステム情報要求のランダム・アクセスの統計情報、システム情報を要求するためのプリアンブルを送ってから、対応するシステム情報を受信するまでの時間間隔、または通常ランダム・アクセスの統計情報の内1つ以上を含む。
【0016】
随意に、msg1またはmsg3によるシステム情報要求のランダム・アクセスの統計情報がレポートされたか否か示すために、指示メッセージ情報を使用する。
【0017】
随意に、msg1によるシステム情報要求のランダム・アクセスの統計情報が、ランダム・アクセス障害の回数またはランダム・アクセスの障害率、要求されたシステム情報の型、またはプリアンブル情報の内1つ以上を含む。
【0018】
随意に、msg3によるシステム情報要求のランダム・アクセスの統計情報が、ランダム・アクセス障害の回数またはランダム・アクセスの障害率、あるいは、要求されたシステム情報の型の内1つ以上を含む。
【0019】
随意に、ビーム障害回復ランダム・アクセスの統計情報が、ビーム障害情報、ランダム・アクセス・リソース種類情報、または通常ランダム・アクセスの統計情報の内1つ以上を含む。
【0020】
随意に、ビーム障害情報が、障害ビームの信号品質、ランダム・アクセスを開始するときを基準とするビームの信号品質、または候補ビーム基準信号リストにおけるビームの信号品質の内1つ以上を含む。
【0021】
随意に、ランダム・アクセス・リソース種類情報が、ランダム・アクセスに使用されるリソースの種類、またはビーム障害回復タイマのタイムアウト情報の内1つ以上を含む。
【0022】
随意に、ランダム・アクセス型が、更に、アップリンク・ランダム・アクセスと、補足アップリンク・ランダム・アクセスとを含む。
【0023】
随意に、レポートされた統計情報が、アップリンク・ランダム・アクセスの統計情報か、または補足アップリンク・ランダム・アクセスの統計情報か示すために、アップリンク指示情報が使用される。
【0024】
随意に、アップリンク・ランダム・アクセスの統計情報が、セルのアップリンク上でレポートされ、または、補足アップリンク・ランダム・アクセスの統計情報が、セルの補足アップリンク上でレポートされる。
【0025】
随意に、ランダム・アクセス型が、更に、4段階ランダム・アクセスと2段階ランダム・アクセスとを含む。
【0026】
随意に、段階指示情報が、統計情報が2段階ランダム・アクセスの統計情報か、または4段階ランダム・アクセスの統計情報かを示すために使用される。
【0027】
随意に、4段階ランダム・アクセスの統計情報が、2段階ランダム・アクセスから4段階ランダム・アクセスへのバックオフについてのバックオフ情報を含み、バックオフ情報が、特定の時間期間内におけるバックオフの回数、および/またはバックオフの比率を含む。
【0028】
随意に、2段階ランダム・アクセスおよび4段階ランダム・アクセスの統計情報が、2段階ランダム・アクセスを選択する条件情報を含み、条件情報が、端末が2段階ランダム・アクセスの選択を満たすときの対応する状態情報を含む。
【0029】
随意に、統計情報を基地局にレポートするステップが、ランダム・アクセス型に基づいてランダム・アクセス手順の統計情報をレポートするために使用されるシグナリング無線ベアラを決定するステップを含む。
【0030】
随意に、ランダム・アクセス手順の統計情報を基地局にレポートするのよりも前に、方法が、更に、ランダム・アクセス手順の統計情報に対応する公衆陸上モバイル・ネットワーク情報をレポートするステップを含む。
【0031】
本開示の実施形態において、ランダム・アクセス統計情報をレポートするデバイスを提供する。このデバイスは、メモリとプロセッサとを含み、メモリがその内部に格納されたコンピュータ・プログラムを有し、プロセッサがコンピュータ・プログラムを実行すると、前述の方法を実行する。
【0032】
本開示の実施形態は、次の利点を供することができる。
【0033】
本開示の実施形態では、ランダム・アクセス統計についての構成情報を基地局から受信する。構成情報は、ランダム・アクセス型と、レポートする必要があるランダム・アクセス手順の対応する統計情報とを含む。ランダム・アクセス手順が実行され、構成情報に基づいてランダム・アクセス手順について統計が取られ、ランダム・アクセス手順の統計情報を取得し、統計情報を基地局にレポートする。種々のランダム・アクセス型の統計情報をレポートすることによって、ランダム・アクセス手順におけるパラメータを最適化することができるので、リソース消費およびシグナリング・オーバーヘッドを低減し、ランダム・アクセスの効率を高める。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1】実施形態にしたがって、ランダム・アクセス統計情報をレポートする方法のフロー・チャートである。
図2】実施形態にしたがって、ランダム・アクセス統計情報をレポートするデバイスの構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
本開示の実施形態における基地局(BS:Base Station)は、基地局機器(base station equipment)と呼ばれることもなり、ワイヤレス・アクセス・ネットワークにおいてワイヤレス通信機能を提供するためにデプロイされるデバイスである。例えば、2Gネットワークにおいて基地局機能を提供する機器には、基地送受信局(BTS:Base Transceiver Station)および基地局コントローラ(BSC:Base Station Controller)が含まれる。3Gネットワークにおいて基地局機能を提供する機器には、ノードBおよび無線ネットワーク・コントローラ(RNC:Radio Network Controller)が含まれる。4Gネットワークにおいて基地局機能を提供する機器には、進化型ノードB(eNB:evolved node B)が含まれる。ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN:wireless local area networks)では、基地局機能を提供する機器は、アクセス・ポイント(AP:access point)である。5G新無線技術(NR:New Radio)において基地局機能を提供する機器には、連続進化型ノードB(gNB)が含まれる。そして、基地局は、今後新たな通信システムにおいて基地局機能を提供する機器にも言及する。
【0036】
本開示の実施形態における端末とは、種々の形態のユーザ機器(UE:User Equipment)、アクセス端末、ユーザ・ユニット、ユーザ局、移動局(MS:Mobile Station)遠隔局、遠隔端末、モバイル機器、ユーザ端末、端末機器、ワイヤレス通信機器、ユーザ・エージェント、またはユーザ・デバイスを指すとしてよい。更に、端末機器は、セルラ・フォン、コードレス・フォン、セッション確立プロトコル(SIP:Session Initiation Protocol)フォン、ワイヤレス・ローカル・ループ(WLL:Wireless Local Loop)局、パーソナル・ディジタル・アシスタント(PDA:Personal Digital Assistant)、ワイヤレス通信機能を有するハンドヘルド・デバイス、ワイヤレス・モデムに接続されたコンピューティング・デバイスまたは他の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブル・デバイス、今後の5Gネットワークにおける端末機器、または今後の進化型公衆陸上モバイル通信ネットワーク(PLMN:Public Land Mobile Network)における端末機器であってもよく、本開示の実施形態において限定されない。
【0037】
本開示の実施形態では、アクセス・ネットワークから端末への単一方向通信リンクをダウンリンクと定義し、ダウンリンク上で送信されるデータはダウンリンク・データであり、ダウンリンク・データの送信方向をダウンリンク方向と呼ぶ。端末からアクセス・ネットワークへの単一方向通信リンクはアップリンクであり、アップリンク上で送信されるデータはアップリンク・データであり、アップリンク・データの送信方向をアップリンク方向と呼ぶ。
【0038】
尚、本開示における「および/または」(and/or)という用語は、関連する物体を記述する単なる関連関係に過ぎず、3種類の関係があり得ることを示すことは理解されてしかるべきである。例えば、Aおよび/またはBは、「Aだけが存在する」、「AおよびBが存在する」、「Bだけが存在する」ことを表すことができる。加えて、本開示における記号「/」は、前者および後者の関連する物体が「または」の関係を有することを表す。
【0039】
本開示の実施形態における「複数」(plurality)は、2つ以上を指す。
【0040】
本開示の実施形態における第1、第2等の記述は、単に物体を例示し差別化するために過ぎず、本開示の実施形態におけるデバイスの順序を表すのでも、デバイス数の特定の限定を表すのでもなく、本開示の実施形態に対する限定を全く構成しない。
【0041】
本開示の実施形態における「接続」(connection)は、デバイス間の通信を実現するための直接接続または間接接続のような、種々の接続方法を指し、本開示の実施形態において限定されない。本開示の実施形態における「ネットワーク」および「システム」は、同じ概念を表し、通信システムは通信ネットワークである。
【0042】
図1を参照すると、図1は、実施形態にしたがってランダム・アクセス統計情報をレポートする方法のフロー・チャートである。
【0043】
S11において、ランダム・アクセス手順の統計情報を取得する。
【0044】
S12において、統計情報および型情報を基地局にレポートする。型情報は、統計情報に対応するランダム・アクセス型を示すために使用される。
【0045】
ある実施形態では、端末が、全ての型式のランダム・アクセス手順を数えてランダム・アクセス手順の統計情報を取得し、ランダム・アクセス手順の統計情報を基地局にレポートする。端末からレポートされる情報は、更に、ランダム・アクセス手順の統計情報に対応するランダム・アクセス型を示すために使用される型情報も含む。
【0046】
ある実施形態では、ランダム・アクセス手順の統計情報を取得するステップは、基地局から構成情報を受信するステップであって、構成情報が統計情報に対応するランダム・アクセス型を含む、ステップと、この構成情報に基づいてランダム・アクセス手順の統計情報を取得するステップとを含む。即ち、端末は、全ての種類のランダム手順を数える必要はなく、対応する統計情報を取得するためには、構成情報に基づいて一部の種類のランダム手順を数えるだけでよい。
【0047】
ある実施形態では、統計情報および型情報を基地局にレポートするのよりも前に、この方法は、更に、第1指示情報を基地局に送るステップであって、第1指示情報が、端末がレポートすべき統計情報を有することを示すために使用される、ステップと、第1承認情報を基地局から受信するステップと、第1承認情報に基づいて、統計情報をレポートするか否か決定するステップとを含む。
【0048】
ある実施形態では、統計情報および型情報を基地局にレポートするステップが、第2指示情報を基地局に送るステップであって、第2指示情報が、端末によってレポートすることができる統計情報のランダム・アクセス型を示すために使用される、ステップと、第2承認情報を基地局から受信するステップであって、第2承認情報が、端末がレポートする必要がある統計情報に対応するランダム・アクセス型を示すために使用される、ステップと、第2承認情報に基づいて、統計情報および型情報を基地局にレポートするステップとを含む。
【0049】
ある実施形態では、チャネル輻輳の可能性および統計情報の大量データのために、端末が常に全ての統計情報をレポートする必要がある訳ではない。端末が構成情報を基地局から受信するか否かには関係なく、統計情報および型情報をレポートするのよりも前に、端末は指示情報を基地局から受信し、この指示情報に基づいて、統計情報の一部または全部をレポートすることができ、あるいは全ての情報をレポートしないこともできる。したがって、端末は、基地局の要件にしたがってランダム・アクセス統計情報を数えてレポートすればよく、これによってランダム・アクセス統計情報をレポートするためのリソース・オーバーヘッドを低減する。
【0050】
ある実施形態では、ランダム・アクセス型は、通常ランダム・アクセス、システム情報要求ランダム・アクセス、およびビーム障害回復ランダム・アクセスを含む。構成情報は、これらのランダム・アクセス型の内1つ以上を含むことができる。
【0051】
ある実施形態では、通常ランダム・アクセスは、アップリンク同期またはC-RNTIの取得のために開始されるランダム・アクセス手順を指し、RRCプロトコル・レイヤおよびメディア・アクセス制御(MAC:Medium Access Control)プロトコル・レイヤによって誘起されたランダム・アクセスを含む。システム情報要求ランダム・アクセスの目的は、システム情報を取得することである。ビーム障害回復ランダム・アクセスの目的は、ビーム障害回復を実行することである。
【0052】
ある実施形態では、通常ランダム・アクセスの統計情報は、セル識別情報、成功したランダム・アクセス手順中に送られたプリアンブル数、成功したランダム・アクセス手順中に、衝突解決失敗(Contention Resolution Failure)が起こったか否か、高優先度ランダム・アクセス・パラメータ情報、ビーム情報、帯域幅部分情報、またはランダム・アクセス障害についての理由情報の内1つ以上を含む。基地局は、受信した通常ランダム・アクセスの統計情報に基づいて、通常ランダム・アクセス・パラメータを最適化することができる。例えば、プリアンブル送信最大回数(preamble TransMax)および電力増加刻み(power Ramping Step)といようなパラメータを最適化する。更に、基地局は、特定のセル、異なるビーム、および異なるBWPのランダム・アクセス・パラメータ構成を最適化することもできる。
【0053】
ある実施形態では、セル識別情報は、端末がランダム・アクセスを実行するセルの識別情報としてよい。
【0054】
ある実施形態では、高優先度ランダム・アクセス・パラメータ情報は、使用指示情報または高優先度ランダム・アクセス・パラメータの内少なくとも1つを含む。使用指示情報は、ランダム・アクセス手順において高優先度パラメータを使用するか否か示すために使用される。レポートされなければならない高優先度ランダム・アクセス・パラメータは、ランダム・アクセス手順において使用される高優先度パラメータであり、電力増加刻み最優先(power Ramping Step High Priority)および時間バックオフの倍率(scaling factor)BIの内少なくとも1つを含む。基地局は、通常ランダム・アクセスまたは高優先度ランダム・アクセスのパラメータを最適化することができる。例えば、電力増加刻み最優先および/または時間バックオフの倍率を高優先度ランダム・アクセスに対して最適化することができる。
【0055】
ある実施形態では、ビーム情報は、ランダム・アクセスを開始するためのビームを指し、同期信号ブロック・インデックス(SSBインデックス:Synchronization Signal Block index)またはチャネル状態情報-基準信号インデックス(CSI-RSインデックス:Channel State Information-Reference Signal index)によって示すことができる。
【0056】
ある実施形態では、帯域幅部分(BWP:Bandwidth Part)情報は、ランダム・アクセスが開始される帯域幅部分を指し、BWP数(ID)によって示すことができる。ランダム・アクセス手順において送られたアップリンク・メッセージおよびダウンリンク・メッセージの帯域幅部分IDが異なる場合、帯域幅部分情報はアップリング帯域幅部分IDおよびダウンリンク帯域幅部分IDを含む。
【0057】
ある実施形態では、ランダム・アクセス障害についての理由情報は、連続LBT(Listen Before Talk)障害が原因で生じたランダム・アクセス障害を含む。連続LBT障害とは、連続LBT障害の数が特定の閾値に達したイベント、または全てのLBTが特定の時間期間内に障害を発生したイベントを指す。特定の閾値および特定の時間期間は、基地局側によって設定すること、あるいは同意によって予め設定することまたは規定することもでき、本開示においては限定されない。基地局は、ランダム・アクセス障害についての理由に基づいて、ランダム・アクセス・パラメータを最適化するか否か決定することができる。例えば、LBT障害が原因でランダム・アクセス障害が発生した場合、基地局は、ランダム・アクセス・パラメータを最適化しないことを検討してもよい。何故なら、それはチャネル輻輳によって生じた連続LBT障害であるからである。
【0058】
ある実施形態では、端末がシステム情報要求ランダム・アクセス手順を数えるステップが、システム情報要求ランダム・アクセスの統計情報を取得するために、ランダム・アクセスの成功および/または失敗の手順情報を数えるステップを含む。
【0059】
ある実施形態では、システム情報要求ランダム・アクセスの統計情報は、msg1によるシステム情報要求のランダム・アクセスの統計情報、msg3によるシステム情報要求のランダム・アクセスの統計情報、システム情報を要求するためのプリアンブルを送ってから対応するシステム情報を受信するまでの時間間隔、または通常ランダム・アクセスの統計情報の内1つ以上を含む。
【0060】
ある実施形態では、msg1によるシステム情報要求は、ランダム・アクセス手順においてmsg1を使用してシステム情報を要求することを指し、msg3によるシステム情報要求は、ランダム・アクセス手順においてmsg3を使用してシステム情報を要求することを指す。ある実施形態では、指示メッセージ情報は、msg1またはmsg3のどちらによって、システム情報要求のランダム・アクセスの統計情報がレポートされたか否かを示すために、端末によって使用される。
【0061】
msg1によるシステム情報要求のランダム・アクセスについての統計情報は、ランダム・アクセスのランダム・アクセス障害の回数または障害率、要求されたシステム情報の型(SI(System Information)1、SI2、SI3、またはSI4)、またはプリアンブル情報の内1つ以上を含む。プリアンブル情報は、ランダム・アクセス手順において送られたプリアンブルと、プリアンブルを送るために使用される物理ランダム・アクセス・チャネル(PRACH:Physical Random Access Channel)の発生とを含む。
【0062】
msg3によるシステム情報要求のランダム・アクセスについての統計情報は、ランダム・アクセスのランダム・アクセス障害回数または障害率、あるいは要求されたシステム情報の型の内1つ以上を含む。
【0063】
ある実施形態では、システム情報要求ランダム・アクセスの統計情報は、通常ランダム・アクセスの統計情報における1つ以上の項目を含む。
【0064】
システム情報要求ランダム・アクセスの統計情報をレポートすることによって、ネットワーク側は、受信した統計情報に基づいて、システム情報要求ランダム・アクセス手順のパラメータを最適化することができ、更にmsg1およびsmg3の関連パラメータも最適化することができる。
【0065】
ある実施形態では、端末がビーム障害回復ランダム・アクセス手順を数えるステップが、ビーム障害回復ランダム・アクセスの統計情報および通常ランダム・アクセスの統計情報を取得するために、ランダム・アクセスの成功および/または失敗の手順情報を数えるステップを含む。
【0066】
ある実施形態では、ビーム障害回復ランダム・アクセスの統計情報は、ビーム障害情報、ランダム・アクセス・リソース種類情報、または通常ランダム・アクセスの統計情報の内1つ以上を含む。
【0067】
ある実施形態では、ビーム障害情報は、障害が発生したビームの信号品質、どのランダム・アクセスが開始されたかに基づくビームの信号品質、または候補ビーム基準信号リストにおけるビームの信号品質の内1つ以上を含む。信号品質は、基準信号受信電力(RSRP:Reference Signal Receiving Power)または基準信号受信品質(RSRQ:Reference Signal Receiving Quality)によって表すことができる。基地局は、ビーム障害を判断するための信号品質閾値、および新たなビームを選択する信号品質閾値のような、ビーム障害情報に基づいて、ビーム障害回復メカニズムにおけるいくつかのパラメータを最適化することができる。
【0068】
ある実施形態では、ランダム・アクセス・リソース種類情報は、ランダム・アクセスに使用されるリソースの種類、またはランダム・アクセスのためにリソースの種類が選択されたときに、ビーム障害回復タイマが満了したか否かを示すために使用されるビーム障害回復タイマのタイムアウト情報の内1つ以上を含む。ランダム・アクセス・リソースの種類には、競合ベース・ランダム・アクセス・リソースおよび非競合ベース・ランダム・アクセス・リソースが含まれる。 基地局は、ランダム・アクセスのリソース種類情報を使用して、パラメータを最適化することができる。例えば、ビーム障害回復タイマの長さ、またはビーム障害回復のための非競合ベース・ランダム・アクセスのリソース構成を最適化することができる。
【0069】
ある実施形態では、ビーム障害回復ランダム・アクセスの統計情報は、更に、通常ランダム・アクセスの統計情報を含む。通常ランダム・アクセスの統計情報については先に説明したので、ここでは詳細に説明しない。
【0070】
ビーム障害回復ランダム・アクセスの統計情報をレポートすることによって、ネットワーク側は、受信した統計情報に基づいて、ビーム障害回復ランダム・アクセス手順のパラメータを最適化することができる。
【0071】
リソースの使用から、ランダム・アクセス型は、更に、アップリンク(Uplink)・ランダム・アクセスと、補足アップリンク(Supplementary Uplink)・ランダム・アクセスとを含む。
【0072】
端末は、測定によって得られたセル信号命令に基づいて、アップリンクまたは補足アップリンクのどちらでランダム・アクセスを開始するか選択することができる。端末がアップリンク上でランダム・アクセスを開始する場合、アップリンク・ランダム・アクセスについての統計情報として、それを数える。または、端末が補足アップリンク上でランダム・アクセスを開始する場合、補足アップリンク・ランダム・アクセスについての統計情報として、それを数える。
【0073】
ある実施形態では、端末は、ランダム・アクセス統計情報を基地局にレポートし、ランダム・アクセス統計情報が補足アップリンク上またはアップリンク上のどちらで数えられたか指示する。
【0074】
ある実施形態では、アップリンク指示情報は、レポートされた統計情報がアップリンク・ランダム・アクセスの統計情報か、または補足アップリンク・ランダム・アクセスの統計情報か示すために、端末によって使用される。例えば、端末は、アップリンク指示情報をRRCシグナリングによって送ることができる。
【0075】
ある実施形態では、端末は、統計情報が補足アップリンク上またはアップリンク上のどちらで数えられたか、暗示的に示すことができる。端末がセルのアップリンク上でアップリンク・ランダム・アクセスの統計情報をレポートする場合、ランダム・アクセスの統計情報がアップリンクについでであることを暗示的に示すことができる。端末が、セルの補足アップリンク上で補足アップリンク・ランダム・アクセスの統計情報をレポートする場合、ランダム・アクセスの統計情報が補足アップリンクについでであることを暗示的に示すことができる。ネットワーク側は、補足アップリンクまたはアップリンクから受信したランダム・アクセスの統計情報に基づいて、統計情報が補足アップリンクについてか、またはアップリンクについてか判定することができる。
【0076】
ある実施形態では、統計情報は、通常ランダム・アクセス、システム情報要求ランダム・アクセス、およびビーム障害回復ランダム・アクセスに対応する統計情報であってもよい。
【0077】
端末は、補足アップリンクおよびアップリングにしたがって、ランダム・アクセスの統計情報をそれぞれレポートするので、ネットワーク側は、レポートされた補足アップリンクまたはアップリンク・ランダム・アクセスの統計情報に基づいて、異なるアップリンク毎にランダム・アクセス・パラメータを最適化することができる。
【0078】
ある実施形態では、端末によって開始された競合ベース・ランダム・アクセスは、4段階ランダム・アクセスおよび2段階ランダム・アクセスを含むことができる。端末は、4段階ランダム・アクセスおよび2段階ランダム・アクセスを別々に数えて、4段階ランダム・アクセスの統計情報および2段階ランダム・アクセスの統計情報を取得する。
【0079】
ある実施形態では、端末は、基地局の指示に基づいて、またはネットワークによって設定された条件に基づいて、2段階ランダム・アクセスまたは4段階ランダム・アクセスのどちらを開始するか決定することができる。例えば、基地局が端末に対して閾値を設定することができ、端末は、検出されたセルの信号品質がこの閾値を超えるときには2段階ランダム・アクセスを開始することができ、そうでない場合は4段階ランダム・アクセスを開始する。
【0080】
2段階ランダム・アクセスの手順において、基地局は、4段階ランダム・アクセスにバックオフするか否か決定することができる。例えば、基地局がmsgAにおいてプリアンブル部のみの受信に成功した場合、基地局はmsg2を端末に送り、端末は、4段階ランダム・アクセスにバックオフするとみなす。
【0081】
ある実施形態では、端末は統計情報を基地局にレポートし、この統計情報が2段階ランダム・アクセスの統計情報かまたは4段階ランダム・アクセスの統計情報かを、段階指示情報によって示す。
【0082】
ある実施形態では、2段階ランダム・アクセスまたは4段階ランダム・アクセスの統計情報は、通常ランダム・アクセス、システム情報要求ランダム・アクセス、およびビーム障害回復ランダム・アクセスに対応する統計情報を含むことができる。
【0083】
ある実施形態では、4段階ランダム・アクセスの統計情報は、更に、2段階ランダム・アクセスから4段階ランダム・アクセスへのバックオフについてのバックオフ情報を含み、バックオフ情報は、特定の時間期間内におけるバックオフの回数および/またはバックオフの比率を含む。特定の時間期間とは、端末が測定構成を受信した時刻から、バックオフ情報がレポートされる時刻までの時間を指すのでもよい。
【0084】
ある実施形態では、2段階ランダム・アクセスおよび4段階ランダム・アクセスの統計情報は、2段階ランダム・アクセスを選択するための条件情報を含み、この条件情報は、端末が2段階ランダム・アクセスの選択を満たすときの、対応する状態情報を含む。例えば、この条件は閾値であり、検出されたセルの信号品質が閾値を超えるとき、端末は2段階ランダム・アクセスを開始する。ここで、状態情報とは、端末によって検出されたセルの信号品質を指す。
【0085】
端末は、2段階ランダム・アクセスおよび4段階ランダム・アクセスの統計情報をそれぞれレポートするので、ネットワーク側は、2段階または4段階ランダム・アクセスに合わせてランダム・アクセス・パラメータを最適化することができ、更に、2段階ランダム・アクセスを誘起するための閾値を最適化するというように、2段階ランダム・アクセスを誘起するための条件も最適化することができる。
【0086】
ある実施形態では、端末は、ランダム・アクセスの統計情報を基地局に、RRCシグナリングによってレポートすることができる。
【0087】
ある実施形態では、統計情報は、シグナリング無線ベアラ(SRB:Signaling Radio Bearer)1、SRB2、およびSRB3の内少なくとも1つによって、レポートすることができる。
【0088】
ある実施形態では、端末は、ランダム・アクセス型に基づいて、統計情報をレポートするために使用するSRBを決定することができる。例えば、通常ランダム・アクセスの統計情報はSRB1によってレポートしてもよく、システム情報要求ランダム・アクセスの統計情報はSRB2によってレポートしてもよい。
【0089】
ある実施形態では、ランダム・アクセス手順の統計情報を基地局にレポートするのよりも前に、この方法は、更に、ランダム・アクセス手順の統計情報に対応する公衆陸上モバイル・ネットワーク情報をレポートするステップを含む。基地局は、端末によってレポートされた要求情報における公衆陸上モバイル・ネットワーク情報に基づいて、公衆陸上モバイル・ネットワークのランダム・アクセス統計情報をレポートするように、端末に命令するか否か決定することができる。
【0090】
図2は、実施形態にしたがってランダム・アクセス統計情報をレポートするデバイスの構造図である。このデバイスは端末側において適用される。このデバイスは、メモリ11とプロセッサ12とを含み、メモリ11は、先の方法のステップを実装するために使用されるコンピュータ・プログラムが内部に格納されている。このコンピュータ・プログラムがプロセッサ12によって実行されると、先の方法が実行される。メモリ11は、リード・オンリ・メモリ(ROM)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、磁気ディスク、または光ディスクを含むことができる。先の方法のステップは、先の説明において見出すことができるので、ここでは詳細に説明しない。
【0091】
尚、本開示の実施形態では、プロセッサは中央処理ユニット(CPU:Central Processing Unit)または他の汎用プロセッサ、ディジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、特定用途集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA:Field Programmable Gate Array)またはプログラマブル・ロジック・デバイス、ディスクリート・ゲートまたはトランジスタ・ロジック・デバイス、ディスクリート・ハードウェア・コンポーネント等であってもよいことは理解されてしかるべきである。汎用プロセッサはマイクロプロセッサでもよく、またはプロセッサは任意の従来のプロセッサ等でもよい。
【0092】
また、本開示の実施形態におけるメモリは、揮発性メモリまたは不揮発性メモリのいずれでもよく、揮発性および不揮発性メモリ双方を含んでもよいことも理解されてしかるべきである。不揮発性メモリは、ROM(read-only memory)、プログラマブルROM(PROM:programmable ROM)、消去可能PROM(EPROM:erasable PROM)、電気的消去可能EPROM(EEPROM:electrically EPROM)、またはフラッシュ・メモリでもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして機能するRAM(Random Access Memory)でもよい。一例としてそして限定ではなく、種々の型式のランダム・アクセス・メモリが入手可能であり、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM:static RAM)、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)、同期ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(SDRAM:synchronous DRAM)、二重データ・レート同期ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DDR SDRAM:double data rate SDRAM)、改良SDRAM(ESDRAM:enhanced SDRAM)、シンクリンクDRAM(SLDRAM:Synchlink DRAM)、および直接ランバスRAM(DR RAM:direct rambus RAM)等がある。前述の実施形態は、全体的または部分的にソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、もしくはこれらの組み合わせで実装することができる。ソフトウェアで実装されるとき、前述の実施形態は、全体的または部分的にコンピュータ・プログラム製品の形態で実装することができる。コンピュータ・プログラム製品は、1つ以上のコンピュータ命令またはコンピュータ・プログラムを含む。本開示の実施形態による手順または機能は、コンピュータ命令またはコンピュータ・プログラムがコンピュータ上にロードされるまたは実行されるときに、全体的または部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、特殊目的コンピュータ、コンピュータ・ネットワーク、または他のプログラマブル・デバイスでもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ読み取り可能記憶媒体に格納することができ、または1つのコンピュータ読み取り可能記憶媒体から他のコンピュータ読み取り可能記憶媒体に送信することができる。例えば、コンピュータ命令を1つのウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータ・センタから他のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータ・センタにワイヤ(例えば、赤外線、ワイヤレス、マイクロ波等)を通じて送信することができる。コンピュータ読み取り可能記憶媒体は、コンピュータ、または1組以上の利用可能な媒体を内蔵するサーバもしくはデータ・センタのようなデータ記憶媒体によってアクセスすることができる任意の利用可能な媒体でよい。利用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピ・ディスク、ハード・ディスク、または磁気テープ)、光媒体(例えば、DVD)、または半導体媒体でもよい。半導体媒体は固体ディスクでもよい。
【0093】
尚、本開示の種々の実施形態において、前述のプロセスのシーケンス番号は、実行シーケンスを表すのではなく、各プロセスの実行シーケンスは、その機能および固有のロジックによって決定され、これは本開示の実施形態の実施プロセスを限定するのではないことは理解されてしかるべきである。
【0094】
本開示の以上の実施形態において、開示した方法、デバイス、およびシステムは他の方法でも実施できることは理解されてしかるべきである。例えば、前述のデバイスの実施形態は単なる例示に過ぎず、例えば、ユニットの分割は単に1つの論理的な分割であり、実際には他の分割も実現することができる。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントを組み合わせてまたは統合して他のシステムにすることもでき、あるいは何らかの機構を省略してもよく、または実行しなくてもよい。更に、図示したまたは説明した相互結合もしくは直接結合もしくは通信接続は、何らかのインターフェース、デバイス、またはユニットを介した間接結合または通信接続でもよく、電気的形態、機械的形態、または他の形態でもよい。別々の部分として説明したユニットは、物理的に別々であってもまたはなくてもよく、ユニットとして示した部分は、物理的なユニットであってもまたはなくてもよい。即ち、1つの場所に配置されてもよく、または複数のネットワーク・ユニット上に分散されてもよい。これらのユニットの一部または全部は、実施形態の解決手段の目的を達成するために、実際の要件にしたがって選択することができる。
【0095】
加えて、本開示の実施形態における機能ユニットを1つの処理ユニットに統合してもよく、または各ユニットが物理的に別々であってもよく、または2つ以上のユニットを1つのユニットに統合してもよい。統合されたユニットは、ハードウェアの形態、またはハードウェアにソフトウェア機能ユニットを加えた形態でも実現することができる。
【0096】
ソフトウェア機能ユニットの形態で実装された統合ユニットは、コンピュータ読み取り可能記憶媒体に格納することができる。ソフトウェア機能ユニットは、記憶媒体に格納され、コンピュータ・デバイス(パーソナル・コンピュータ、サーバ、またはネットワーク・デバイス)に、本開示の実施形態における方法のいくつかのステップを実行させるために、様々な命令を含む。そして、記憶媒体は、Uディスク、リムーバブル・ハード・ディスク、ROM、RAM、磁気ディスク、または光ディスクのような、プログラム・コードを格納するための媒体でよい。
【0097】
以上、好ましい実施形態を参照しながら本開示について開示したが、この開示は一例として提示したに過ぎず、限定ではないことは理解されてしかるべきである。当業者であれば、本開示の主旨および範囲から逸脱することなく、実施形態を変更および変形することができるであろう。
図1
図2
【手続補正書】
【提出日】2023-03-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ランダム・アクセス統計情報をレポートする方法であって、
ランダム・アクセス手順の統計情報を取得するステップと、
前記統計情報および型情報を基地局にレポートするステップであって、前記型情報が、前記統計情報に対応するランダム・アクセス型を示すために使用される、ステップと、を含み、
前記ランダム・アクセス型が、通常ランダム・アクセス、システム情報要求ランダム・アクセス、およびビーム障害回復ランダム・アクセスを含み、前記通常ランダム・アクセスの統計情報、前記システム情報要求ランダム・アクセスの統計情報、および前記ビーム障害回復ランダム・アクセスの統計情報が、ビーム情報を含む、方法。
【請求項2】
請求項1記載の方法において、前記ランダム・アクセス手順の統計情報を取得するステップが、
前記基地局から構成情報を受信するステップであって、前記構成情報が、前記統計情報に対応する前記ランダム・アクセス型を含む、ステップと、
前記構成情報に基づいて、前記ランダム・アクセス手順の統計情報を取得するステップと、
を含む、方法。
【請求項3】
請求項1または2記載の方法において、前記統計情報および前記型情報を前記基地局にレポートするのよりも前に、当該方法が、更に、
第1指示情報を前記基地局に送るステップであって、前記第1指示情報が、端末がレポートすべき統計情報を有することを示すために使用される、ステップと、
前記基地局から第1承認情報を受信するステップと、
前記第1承認情報に基づいて、前記統計情報をレポートするか否か決定するステップと、
を含む、方法。
【請求項4】
請求項1または2記載の方法において、前記統計情報および前記型情報を前記基地局にレポートするステップが、
第2指示情報を前記基地局に送るステップであって、前記第2指示情報が、前記端末によってレポートすることができる統計情報のランダム・アクセス型を示すために使用される、ステップと、
前記基地局から第2承認情報を受信するステップであって、前記第2承認情報が、前記端末がレポートする必要がある前記統計情報に対応する前記ランダム・アクセス型を示すために使用される、ステップと、
前記第2承認情報に基づいて、前記統計情報および前記型情報を前記基地局にレポートするステップと、
を含む、方法。
【請求項5】
請求項1記載の方法において、前記通常ランダム・アクセスの統計情報が、更に、
セル識別情報、
成功したランダム・アクセス手順の間に送られたプリアンブルの数、
成功したランダム・アクセス手順の間に衝突解決障害が発生したか否か、
高優先度ランダム・アクセス・パラメータ情報、
帯域幅部分情報、または
ランダム・アクセス障害についての理由情報、
の内1つ以上を含む、方法。
【請求項6】
請求項5記載の方法において、前記高優先度ランダム・アクセス・パラメータ情報が、
使用についての指示情報、または
高優先度ランダム・アクセス・パラメータ、
の内少なくとも1つを含む、方法。
【請求項7】
請求項5記載の方法において、前記ランダム・アクセス手順において送られたアップリンク・メッセージおよびダウンリンク・メッセージの帯域幅部分IDが異なる場合、前記帯域幅部分情報が、
アップリンク帯域幅部分IDとダウンリンク帯域幅部分IDと、
を含む、方法。
【請求項8】
請求項5記載の方法において、前記ランダム・アクセス障害についての理由情報が、連続LBT障害によって引き起こされたランダム・アクセス障害を含む、方法。
【請求項9】
請求項1記載の方法において、前記システム情報要求ランダム・アクセスの統計情報が、更に、
msg1によるシステム情報要求のランダム・アクセスの統計情報、
msg3によるシステム情報要求のランダム・アクセスの統計情報、
システム情報を要求するためのプリアンブルを送ってから、対応するシステム情報を受信するまでの時間間隔、または
前記ビーム情報を除く、前記通常ランダム・アクセスの統計情報、
の内1つ以上を含む、方法。
【請求項10】
請求項9記載の方法において、msg1またはmsg3によるシステム情報要求のランダム・アクセスの統計情報がレポートされたか否か示すために、指示メッセージ情報が使用される、方法。
【請求項11】
請求項9記載の方法において、msg1によるシステム情報要求のランダム・アクセスの統計情報が、
ランダム・アクセス障害の回数またはランダム・アクセスの障害率、
要求されたシステム情報の型、または
プリアンブル情報、
の内1つ以上を含む、方法。
【請求項12】
請求項9記載の方法において、msg3によるシステム情報要求のランダム・アクセスの統計情報が、
ランダム・アクセス障害の回数若しくはランダム・アクセスの障害率、または、
要求されたシステム情報の型、
の内1つ以上を含む、方法。
【請求項13】
請求項1記載の方法において、前記ビーム障害回復ランダム・アクセスの統計情報が、更に、
ビーム障害情報、
ランダム・アクセス・リソース種類情報、または
前記ビーム情報を除く、前記通常ランダム・アクセスの統計情報、
の内1つ以上を含む、方法。
【請求項14】
請求項13記載の方法において、前記ビーム障害情報が、
障害ビームの信号品質、
前記ランダム・アクセスを開始するときを基準とするビームの信号品質、または
候補ビーム基準信号リストにおけるビームの信号品質、
の内1つ以上を含む、方法。
【請求項15】
請求項13記載の方法において、前記ランダム・アクセス・リソース種類情報が、
ランダム・アクセスに使用されるリソースの種類、または
ビーム障害回復タイマのタイムアウト情報、
の内1つ以上を含む、方法。
【請求項16】
請求項1記載の方法において、前記ランダム・アクセス型が、更に、アップリンク・ランダム・アクセスと、補足アップリンク・ランダム・アクセスとを含む、方法。
【請求項17】
請求項16記載の方法において、アップリンク指示情報が、前記レポートされた統計情報が、前記アップリンク・ランダム・アクセスの統計情報、または前記補足アップリンク・ランダム・アクセスの統計情報か示すために使用される、方法。
【請求項18】
請求項16記載の方法において、前記アップリンク・ランダム・アクセスの統計情報が、セルのアップリンク上でレポートされ、または、前記補足アップリンク・ランダム・アクセスの統計情報が、前記セルの補足アップリンク上でレポートされる、方法。
【請求項19】
請求項1記載の方法において、前記ランダム・アクセス型が、更に、4段階ランダム・アクセスと2段階ランダム・アクセスとを含む、方法。
【請求項20】
請求項19記載の方法において、段階指示情報が、前記統計情報が前記2段階ランダム・アクセスの統計情報か、または前記4段階ランダム・アクセスの統計情報かを示すために使用される、方法。
【請求項21】
請求項19記載の方法において、前記4段階ランダム・アクセスの統計情報が、前記2段階ランダム・アクセスから前記4段階ランダム・アクセスへのバックオフについてのバックオフ情報を含み、前記バックオフ情報が、特定の時間期間内におけるバックオフの回数、および/またはバックオフの比率を含む、方法。
【請求項22】
請求項19記載の方法において、前記2段階ランダム・アクセスおよび前記4段階ランダム・アクセスの統計情報が、前記2段階ランダム・アクセスを選択する条件情報を含み、前記条件情報が、端末が前記2段階ランダム・アクセスの選択を満たすときの対応する状態情報を含む、方法。
【請求項23】
請求項1記載の方法において、前記統計情報を前記基地局にレポートするステップが、
前記ランダム・アクセス型に基づいて前記ランダム・アクセス手順の統計情報をレポートするために使用されるシグナリング無線ベアラを決定するステップを含む、方法。
【請求項24】
請求項1記載の方法において、当該方法が、前記ランダム・アクセス手順の統計情報を前記基地局にレポートするのよりも前に、前記ランダム・アクセス手順の統計情報に対応する公衆陸上モバイル・ネットワーク情報をレポートするステップを含む、方法。
【請求項25】
ランダム・アクセス統計情報をレポートするデバイスであって、メモリとプロセッサとを備え、前記メモリがその内部に格納されたコンピュータ・プログラムを有し、前記プロセッサが前記コンピュータ・プログラムを実行すると、請求項1から24のいずれか1項記載の方法を実行する、デバイス。
【外国語明細書】