(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023078588
(43)【公開日】2023-06-07
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0207 20230101AFI20230531BHJP
【FI】
G06Q30/02 320
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021191780
(22)【出願日】2021-11-26
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-11-11
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.THUNDERBOLT
(71)【出願人】
【識別番号】521332187
【氏名又は名称】RYDE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】杉▲崎▼ 正哉
(72)【発明者】
【氏名】芝原 悠介
(72)【発明者】
【氏名】篠原 史樹
(72)【発明者】
【氏名】服部 吉高
(72)【発明者】
【氏名】春口 夏葉
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB07
(57)【要約】
【課題】公共交通機関を利用するユーザの満足度を向上させることができる情報処理システム等を提供すること。
【解決手段】本発明の一態様によれば、情報処理システムが提供される。この情報処理システムは、制御部を備える。制御部は、次の各ステップを実行するように構成される。取得ステップでは、ユーザ端末の緯度経度情報を取得する。特定ステップでは、取得した緯度経度情報と、公共交通機関の停留所及び緯度経度を関連付けた情報を有する参照情報とに基づいて、ユーザの乗降した公共交通機関の停留所を特定する。特典付与ステップでは、ユーザによる公共交通機関の利用に応じて、ユーザに対して特典を付与する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理システムであって、
制御部を備え、
前記制御部は、次の各ステップを実行するように構成され、
取得ステップでは、ユーザ端末の緯度経度情報を取得し、
特定ステップでは、取得した前記緯度経度情報と、公共交通機関の停留所及び緯度経度を関連付けた情報を有する参照情報とに基づいて、ユーザの乗降した前記公共交通機関の停留所を特定し、
特典付与ステップでは、前記ユーザによる前記公共交通機関の利用に応じて、前記ユーザに対して特典を付与する、もの。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記特典は、前記ユーザが使用する時間に応じてその内容が可変である、もの。
【請求項3】
請求項1または2に記載の情報処理システムにおいて、
前記特典には、使用可能な期限が設けられている、もの。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の情報処理システムにおいて、
前記特典付与ステップでは、特定した前記停留所の種類または数に応じて、前記ユーザに前記特典を付与する、もの。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の情報処理システムにおいて、
前記制御部は、特典受付ステップをさらに実行するように構成され、
前記特典受付ステップでは、前記ユーザ端末に表示された複数の特典のうちの少なくとも一部に対する選択を、前記ユーザの欲する前記特典として、前記ユーザから受け付ける、もの。
【請求項6】
請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の情報処理システムにおいて、
前記制御部は、抽選ステップをさらに実行するように構成され、
前記抽選ステップでは、前記ユーザからの抽選要求に応じて、前記特典を抽選し、
前記特典付与ステップでは、前記ユーザに対して前記抽選ステップで抽選された前記特典を付与する、もの。
【請求項7】
請求項6に記載の情報処理システムにおいて、
前記抽選要求を行うことができる回数は、特定した前記停留所の種類または数に応じて可変である、もの。
【請求項8】
請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の情報処理システムにおいて、
前記特典は、前記ユーザが利用可能なポイント、割引券及びクーポンのいずれかの付与である、もの。
【請求項9】
請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の情報処理システムにおいて、
前記取得ステップでは、前記ユーザ端末の発信した緯度経度情報を取得する、もの。
【請求項10】
請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の情報処理システムにおいて、
前記制御部は、コードまたはタグが読み出された場合に、前記ユーザ端末の前記緯度経度情報を取得可能に制御する、もの。
【請求項11】
情報処理方法であって、
請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の情報処理システムの各ステップを備える、方法。
【請求項12】
プログラムであって、
コンピュータに請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の情報処理システムの各ステップを実行させる、もの。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
各種公共交通機関において、その交通機関のダイヤや事業採算性などを考慮するため、乗降する客の数を管理することが必要な場合がある。
これに関連する技術として、特許文献1には鉄道の利用者が携帯する携帯端末の位置情報システムを利用した鉄道の改札システムが開示されている。このような改札システムによれば運賃決済を効果的に行うことができるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された技術は、乗降駅の特定にあたって鉄道会社が駅務機器を使用しなくてよいというメリットがある反面、鉄道利用者は自身の携帯端末の位置を示さなければならないという点で課題がある。このような背景もあり、利用者側の満足度について向上させる余地がある。
【0005】
本発明では上記事情に鑑み、公共交通機関を利用するユーザの満足度を向上させることができる情報処理システム等を提供することとした。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、情報処理システムが提供される。この情報処理システムは、制御部を備える。制御部は、次の各ステップを実行するように構成される。取得ステップでは、ユーザ端末の緯度経度情報を取得する。特定ステップでは、取得した緯度経度情報と、公共交通機関の停留所及び緯度経度を関連付けた情報を有する参照情報とに基づいて、ユーザの乗降した公共交通機関の停留所を特定する。特典付与ステップでは、ユーザによる公共交通機関の利用に応じて、ユーザに対して特典を付与する。
【0007】
上記態様によれば、公共交通機関を利用するユーザの満足度を向上させることができる情報処理システム等を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本実施形態に係る情報処理システム1を表す構成図である。
【
図2】ユーザ端末2のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】サーバ3のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図4】サーバ3における制御部33等によって実現される機能を示すブロック図である。
【
図5】本実施形態の情報処理方法の詳細を説明するために用いるバス路線の概観図である。
【
図6】チケット購入に関する情報処理の流れを示すアクティビティ図である。
【
図7】乗降停留所の特定に関する情報処理の流れを示すアクティビティ図である。
【
図8】ユーザ端末2に表示される乗降選択画面の一例である。
【
図9】ユーザ端末2に表示される乗車時提示画面の一例である。
【
図10】ユーザが特典を選択する際にユーザ端末2に表示される選択画面の一例である。
【
図11】停留所の種類ごとの特典が付与される場合の例を説明するための概念図である。
【
図12】抽選ステップを行う際にユーザ端末2に表示される表示画面の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0010】
ところで、本実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体(Non-Transitory Computer-Readable Medium)として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
【0011】
また、本実施形態において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0又は1で構成される2進数のビット集合体としての信号値の高低、又は量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0012】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0013】
1.ハードウェア構成
本節では、本実施形態のハードウェア構成について説明する。
【0014】
1.1 情報処理システム1
図1は、本実施形態に係る情報処理システム1を表す構成図である。情報処理システム1はユーザ端末2と、サーバ3とを備え、これらがネットワーク11を通じて接続されている。これらの構成要素についてさらに説明する。なお、情報処理システム1に例示されるシステムとは、1つ又はそれ以上の装置又は構成要素からなるものである。したがって、サーバ3単体であってもシステムの一例となる。
【0015】
1.2 ユーザ端末2
ユーザ端末2は、公共交通期間を利用するユーザが所持する端末である。例えば、ユーザ端末2は、スマートフォン、タブレット端末、コンピュータ等が想定されるが、その詳細は限定されるものではない。なお、
図1においてユーザ端末2はスマートフォン単体(2-1,2-2,・・・2-n)の集合体として記載しているが、本明細書においては端末単体をユーザ端末2と表記することもある。
【0016】
図2は、ユーザ端末2のハードウェア構成を示すブロック図である。
ユーザ端末2は、通信部21と、記憶部22と、制御部23と、表示部24と、入力部25とを有し、これらの構成要素がユーザ端末2の内部において通信バス20を介して電気的に接続されている。通信部21、記憶部22及び制御部23の説明は、後述の、サーバ3における通信部31、記憶部32及び制御部33と略同様のため省略する。
【0017】
表示部24は、例えば、ユーザ端末2の筐体に含まれるものであってもよいし、外付けされるものであってもよい。表示部24は、ユーザが操作可能なグラフィカルユーザインターフェース(Graphical User Interface:GUI)の画面を表示する。これは例えば、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ及びプラズマディスプレイ等の表示デバイスを、ユーザ端末2の種類に応じて使い分けて実施することが好ましい。ここでは、表示部24は、ユーザ端末2の筐体に含まれるものとして説明する。
【0018】
入力部25は、ユーザ端末2の筐体に含まれるものであってもよいし、外付けされるものであってもよい。例えば、入力部25は、表示部24と一体となってタッチパネルとして実施されてもよい。タッチパネルであれば、ユーザは、タップ操作、スワイプ操作等を入力することができる。もちろん、タッチパネルに代えて、スイッチボタン、マウス、QWERTYキーボード等を採用してもよい。すなわち、入力部25がユーザによってなされた操作入力を受け付ける。当該入力が命令信号として、通信バス20を介して制御部23に転送され、制御部23が必要に応じて所定の制御や演算を実行しうる。
【0019】
また、ユーザ端末2には緯度経度情報を発信する機能が備えられていてもよい。具体的には、ユーザ端末2には、GPS(Global Positioning System)等の信号を発信することができる機能が備えられていてもよい。
また、ユーザ端末2は、たとえばコードなどを読み出すカメラ機能などや、NFC(Near Field Communication)タグ等の各種タグを読み出し可能なリーダーを有していてもよい。
【0020】
1.3 サーバ3
図3は、サーバ3のハードウェア構成を示すブロック図である。サーバ3は、通信部31と、記憶部32と、制御部33とを有し、これらの構成要素がサーバ3の内部において通信バス30を介して電気的に接続されている。各構成要素についてさらに説明する。
【0021】
通信部31は、USB、IEEE1394、Thunderbolt、有線LANネットワーク通信等といった有線型の通信手段が好ましいものの、無線LANネットワーク通信、3G/LTE/5G等のモバイル通信、Bluetooth(登録商標)通信等を必要に応じて含めてもよい。すなわち、これら複数の通信手段の集合として実施することがより好ましい。すなわち、サーバ3は、通信部31を介して、ユーザ端末2とネットワーク11を介して種々の情報を通信する。
【0022】
記憶部32は、前述の記載により定義される様々な情報を記憶する。これは、例えば、制御部33によって実行されるサーバ3に係る種々のプログラム等を記憶するソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)等のストレージデバイスとして、あるいは、プログラムの演算に係る一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶するランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)等のメモリとして実施されうる。また、これらの組合せであってもよい。特に、記憶部32は、制御部33によって実行されるサーバ3に係る種々のプログラム等を記憶している。
【0023】
制御部33は、サーバ3に関連する全体動作の処理・制御を行う。制御部33は、例えば不図示の中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)である。制御部33は、記憶部32に記憶された所定のプログラムを読み出すことによって、サーバ3に係る種々の機能を実現する。すなわち、記憶部32に記憶されているソフトウェアによる情報処理が、ハードウェアの一例である制御部33によって具体的に実現されることで、制御部33に含まれる各機能部として実行されうる。これらの各機能部は、次節においてさらに詳述される。なお、制御部33は単一であることに限定されず、機能ごとに複数の制御部33を有するように実施してもよい。制御部33は、またそれらの組合せであってもよい。
【0024】
2.機能構成
本節では、本実施形態の機能構成について説明する。前述の通り、記憶部32に記憶されているソフトウェアによる情報処理がハードウェアの一例である制御部33によって具体的に実現されることで、制御部33に含まれる各機能部として実行されうる。
【0025】
図4は、サーバ3における制御部33等によって実現される機能を示すブロック図である。具体的には、情報処理システム1の一例であるサーバ3は、取得部331と、特定部332と、特典付与部337とを備える。なお、
図4にはサーバ3に備えられた機能として、表示制御部333と、受付部334と、乗降判定部335と、決済登録部336と、抽選部338とをさらに備えた態様が示されている。
【0026】
取得部331は、ユーザ端末2の緯度経度情報を取得するように構成される。これについては後にさらに詳述する。
【0027】
特定部332は、取得部331が取得した緯度経度情報と、公共交通機関の停留所及び緯度経度を関連付けた情報を有する参照情報とに基づいて、ユーザの、乗降した公共交通機関の停留所を特定する。これについては後にさらに詳述する。
【0028】
表示制御部333は、種々の表示情報を生成して、ユーザが視認可能な表示内容を制御するように構成される。表示情報とは、画面、画像、アイコン、テキスト等といった、ユーザが視認可能な態様で生成された視覚情報そのものでもよいし、例えばユーザ端末2に画面、画像、アイコン、テキスト等の視覚情報を表示させるためのレンダリング情報であってもよい。
たとえば表示制御部333は、ユーザ端末2がコードを読み出した場合に、公共交通機関の乗降をユーザが把握可能な画面をユーザ端末2に表示させるように制御する。
【0029】
受付部334は、ユーザがユーザ端末2に入力した種々の情報を受け付ける。
たとえば受付部334は、表示制御部333がユーザ端末2に表示させた画面に対するユーザの入力を受け付ける。一例として、この受付部334は、特典受付部として機能し、ユーザ端末2に表示された複数の特典のうちの少なくとも一部に対する選択を、ユーザの欲する特典として、ユーザから受け付ける。
【0030】
乗降判定部335は、ユーザ端末2の発信した緯度経度情報をサーバ3が受信した際に、その発信された緯度経度情報が、ユーザが公共交通機関の乗降した場合のいずれか(たとえば公共交通機関がバス路線であれば、バスに対しての乗車の際であるか、降車の際であるか)を判定する。
この判定の具体的な態様については追って説明する。
【0031】
決済登録部336は、ユーザが公共交通機関のチケット代金の決済を行ったことを登録する。
なお、この登録の内容についてはサーバ3中の記憶部32に記憶するよう、制御部33が制御することができる。
【0032】
特典付与部337は、ユーザによる公共交通機関の利用に応じて、ユーザに対して特典を付与する。これについては後にさらに詳述する。
【0033】
抽選部338は、ユーザからの抽選要求に応じて、特典を抽選する。この場合、前述の特典付与部337は、ユーザに対して抽選された特典を付与する。具体的な抽選の内容については後にさらに詳述する。
【0034】
3.情報処理方法
本節では、前述した情報処理システム1の実行する情報処理方法の各ステップについて、架空の地域のバス路線を例に挙げて説明する。
【0035】
図5は、本実施形態の情報処理方法の詳細を説明するために用いるバス路線の概観図である。この図は架空の地域のバス路線を表すものであるが、このバス路線は循環した経路を有しており、D1方向とD2方向のそれぞれの方向でバスBSが運行するものである。また、この路線内には、停留所として停留所ST1~停留所ST5が設けられている。
【0036】
3.1 チケットの購入
まず、ユーザが当該地域のバス路線のチケットを購入する段階を説明する。
図6は、チケット購入に関する情報処理の流れを示すアクティビティ図である。
なお、本実施形態の情報処理システム1の適用範囲はこれに限られないが、この段階で購入するチケットは
図5に示されるバス路線について1日自由に乗り降り可能なフリーパスであるものと仮定する。
【0037】
まず、ユーザはユーザ端末2を介して当該地域のバスの乗車券(チケット)を購入する(アクティビティA101)。
このチケット購入の決済は典型的にはクレジットカードでの決済により行われるが、これには制限されず公知の商取引のいずれかの態様を採用することができる。
【0038】
ユーザがチケットを購入すると、サーバ3はこの決済を受け付け、さらにユーザ端末2の情報を登録する(アクティビティA102)。また、この受付と登録とが完了した旨をユーザ端末2に表示させるよう制御し、ユーザに決済が完了したことを通知する(アクティビティA103~A104)。
すなわち、制御部33に備えられる決済登録部336は、ユーザがバス路線のチケット代金の決済を行ったことを登録するが、サーバ3の制御部33は、この決済の登録を条件としてユーザ端末2の緯度経度情報を取得可能に制御するよう構成することができる。
このような態様によれば、公共交通機関が取得する乗降ユーザ数のデータについての信頼性が向上させることができる。
【0039】
3.2 乗降停留所の特定
続いて、ユーザがバスBSに乗降した際の停留所を特定する段階の一例を説明する。
図7は、乗降停留所の特定に関する情報処理の流れを示すアクティビティ図である。
なお、以下には取得部331が、ユーザ端末2の発信した緯度経度情報を取得する態様を示しているが、ユーザ端末2の緯度経度情報の取得方法はこれには限られず、たとえば、バスBSに備えられた車載器(デバイス)が、ユーザからのアクションを契機に取得部331に対して緯度経度情報を取得するように構成することもできる。このアクションの一例としては、ユーザが、自身を認識可能なコードをユーザ端末2に表示させ、車載器(デバイス)に備えられたカメラ機能にてこのコードを読み出すことを契機に車載器(デバイス)がサーバ3に現在地の緯度経度情報を送信し、実質的にユーザ端末2の緯度経度情報を特定する手法などが挙げられる。同様に、バスBSの運転士にハンディ型のスキャナー等を携帯させ、ユーザ端末2に表示されたコードを読み込むことを契機にサーバ3に現在地の緯度経度情報を送信するような仕組みを採用してもよい。
また、車載器(デバイス)の緯度経度情報の送信の契機となるアクションは、コードの読み出し他にも、ユーザ端末2に搭載された非接触型ICチップを介しての電波発信等が挙げられる。
【0040】
まず、本段階においては、ユーザがバス路線の用意したコードを読み出す(アクティビティA201)。
この読み出す対象は典型的にはQRコード(登録商標)であるが、これには限定されず、バス路線の種々の情報を特定可能なコードやタグであればよい。なお、このコード等の提示位置はたとえば停留所ST1~停留所ST5にある時刻表示板であってもよいし、バスBS車体の外装部分または内装部分であってもよい。また、バス路線の従業者を各停留所(停留所ST1~停留所ST5)に、このコード等を提示するよう配置してもよい。
なお、このコード等の提示方法は任意であり、紙などに印刷して表示することもできるし、電磁的手法によりユーザが把握可能に表示されてもよい。
また、この読み出しには、ユーザは自身の所有するユーザ端末2のカメラ機能等を用いればよい。
【0041】
なお、コード等には、バス路線や停留所を特定する識別子や特定のバス固有の識別子を付与してもよい。逆に、これらを区別せずに、各路線バスまたは停留所に、同一のコード等を付してもよい。前者であれば、より高度の情報を取得することができる。後者であれば、管理が容易であり、経済的にも優しい。
以下、後者のケースを仮定して説明を続ける。
【0042】
本実施形態においては、制御部33が、ユーザ端末2がQRコード(登録商標)等のコードやタグを読み出した場合に、ユーザ端末2の緯度経度情報を取得可能に制御する態様を示しているが、たとえば、この緯度経度情報の取得に際して、以下のアクティビティA202を介してもよい。
【0043】
すなわち、アクティビティA201が実行された際に、制御部33の有する表示制御部333が
図8に示されるような表示画面Dを表示させるように制御してもよい。
図8は、ユーザ端末2に表示される乗降選択画面の一例である。
この表示画面Dに対峙したユーザは、ボタンBT1を操作することにより自身がバスBSに乗車するタイミングであることを選択する(アクティビティA202)。
すなわち、制御部33に備えられる表示制御部333は、ユーザ端末2がコードを読み出した場合に、バスBSの乗降をユーザが把握可能な画面(表示画面D)をユーザ端末2に表示させるように制御することができる。
また、制御部33に備えられる受付部334は、画面(表示画面D)に対するユーザの入力(すなわち、ユーザがバスBSに乗車する段階にあること)を受け付けることができる。
【0044】
続いて、サーバ3の取得部331は、ユーザの入力を契機として、ユーザ端末2の緯度経度情報を取得する(アクティビティA203)。
この緯度経度情報の取得は、典型的にはユーザ端末2の発信したGPS(Global Positioning System)等の信号を受信することで達成される。
【0045】
続いて、サーバ3の制御部33は取得したユーザ端末2の緯度経度情報から、ユーザが乗車した停留所を特定する(アクティビティA204)。
具体的に、このアクティビティは以下の流れで達成される。
すなわち、サーバ3の記憶部32にはバス路線の各停留所(停留所ST1~停留所ST5)の各々について緯度経度を特定した参照情報が格納されている。参照情報は、例えば記憶部32に格納されたデータベースやルックアップテーブル等であってよい。制御部33は、先のアクティビティA203において取得したユーザ端末2の緯度経度の情報を、各停留所(停留所ST1~停留所ST5)のそれぞれについての緯度経度情報と突合させ、ユーザ端末2を有するユーザがどの停留所からバスBSに乗車するかを特定する。
その後、サーバ3はこの特定したユーザと停留所とを紐付けた情報について、記憶部32にデータとして格納する(アクティビティA205)。
【0046】
なお、前述のアクティビティA204の停留所の特定にあたって、ユーザ端末2から取得した緯度経度情報と、サーバ3の記憶部32に有するデータベース等に格納された各停留所(停留所ST1~停留所ST5)の緯度経度情報とが完全一致する場合は、その停留所を特定すればよい。
ユーザ端末2から取得した緯度経度情報と、サーバ3の記憶部32に有するデータベース等に格納された各停留所(停留所ST1~停留所ST5)の緯度経度情報とが、少しでも異なる(誤差がある)場合は、2点間の距離が最も小さくなる停留所を特定すればよい。
ここで、誤動作を防ぐために、上述の誤差には上限となる閾値が設けられておくと好ましい。また、誤差がある場合には、すぐに停留所を特定せずに、数秒待って動作が安定してから特定する態様も採用できる。
また、サーバ3の記憶部32に有するデータベース等にバス路線のダイヤ情報を格納させ、ユーザ端末2から緯度経度情報を取得した時刻と、バス路線のダイヤとを突合させることによって、停留所の特定の精度が高められてもよい。
【0047】
また、アクティビティA204の後、ユーザ端末2には乗車時の提示画面が表示される(アクティビティA206)。
図9は、ユーザ端末2に表示される乗車時提示画面の一例である。
アクティビティA206にて、ユーザ端末2には
図9に示される表示画面Dが表示されるが、バス路線の運営主体はこの提示画面を乗車時に提示するようユーザに求めることができる。
表示画面Dには、たとえば乗車する際の時刻が表示されていてもよい。なお、この表示画面Dは静止画であってもよいが、動画の態様を採用することができる。このような動画の態様を採用することによれば、チケットの偽造を困難なものとすることができる。
なお、表示画面Dを動画とする際は、たとえば表示時刻を変化させたり、画面中のバスの画を画面中で動かしたり、という態様を取ることができる。
その他、表示画面Dには、ユーザまたはバス路線運営主体の所望の画像などが貼り付けられていてもよい。たとえば、
図9の星印で示した部分に所望の画像などを表示することができる。この画像としてはバス路線のある地元の名産品であったり、ご当地のキャラクターであったりしてもよい。
【0048】
以上のようにして、サーバ3にはユーザのバスBS乗車の停留所が特定されたデータが格納されるが、ユーザの降車段階においては、降車する段階にあるユーザが、たとえばバスBSの車内にあるコードを読出し、
図8のボタンBT2を押すことで降車する停留所を特定することができる。
この降車する停留所のデータがサーバ3の記憶部32に記憶されるのは前述の通りである。
【0049】
なお、この乗降停留所の特定について、以下のような変形例とすることもできる。
【0050】
・変形例(1)
上記態様においては、ユーザが
図8における表示画面Dの「乗車」または「降車」のボタンを選んで、バスBSへの乗降を指定する態様となっていたが、ユーザが読み込むコードについて、バスBSの車外にあるものと、バスBSの車内にあるものとを異なるものを採用することで、このようなユーザ側の選択を要さなくすることができる。
すなわち、バスBSの車外にあるコードは通常ユーザがバスBSに乗車する際に読み込むコードであるため、制御部33は、コードが読み込まれ、緯度経度情報を取得したタイミングがバスBSへの乗車したときであることを自ずと判定することができる。一方、バスBSの車内にあるコードは通常ユーザがバスBSから降車する際に読み込むコードであるため、制御部33は、コードが読み込まれ、緯度経度情報を取得したタイミングがバスBSから降車したときであることを自ずと判定することができる。
【0051】
・変形例(2)
上記態様においては、ユーザが
図8における表示画面Dの「乗車」または「降車」のボタンを選んで、バスBSへの乗降を指定する態様となっていたが、制御部33に備えられる乗降判定部335が、コードを読み出した回数に基づいて、緯度経度情報の取得が実行されたタイミングが、ユーザの乗降のいずれかであることを判定することができ、上記のユーザ側の選択を要さなくすることができる。
すなわち、アクティビティA101~A104に基づいてチケットを購入したユーザは、購入完了時点においては、バスBSの車外にいることが通常であるため、サーバ3の制御部33の行う1回目の緯度経度情報の取得は、バスBSへの乗車の際と判定される。また、2回目の緯度経度情報の取得は、1回目の緯度経度情報を取得し、バスBSに搭乗したユーザのアクションによるものと考えられるため、バスBSからの降車の際と判定される。
なお、本変形例における乗降判定部335の判定は上記態様のようにユーザ端末2がコードを読み出した回数に基づいてもよいし、なユーザ端末2に表示されたコード等をバスBS車内にある車載器(デバイス)等で読み出す場合の回数に基づいてもよい。
【0052】
・変形例(3)
上記態様においては、ユーザが
図8における表示画面Dの「乗車」または「降車」のボタンを選んで、バスBSへの乗降を指定する態様となっていたが、制御部33に備えられる乗降判定部335が、緯度経度情報の取得を実行したときのユーザ端末2の発信した緯度経度情報と、取得から所定時間経過したときのユーザ端末2の発信した緯度経度情報とに基づいて、取得が実行されたタイミングが、ユーザの乗降のいずれかであることを判定することができ、上記のユーザ側の選択を必須ではないものとすることができる。
すなわち、
図5の概観図の停留所ST1から乗車したユーザを仮定すると、概ね乗車のタイミングで、停留所ST1付近の緯度経度情報をユーザ端末2からサーバ3に発信することとなる。ここで、この取得のタイミングから所定時間(たとえば10分程度)経過した際のユーザ端末2の緯度経度情報が、停留所ST1と停留所ST2の間にあり、徒歩移動等では達成できない程度に停留所ST1から離れている場合は、停留所ST1付近で行われた緯度経度情報の取得のタイミングが乗車の際と判定される。一方、
図5の概観図の停留所ST2で降車したユーザを仮定すると、概ね降車のタイミングで、停留所ST2付近の緯度経度情報をユーザ端末2からサーバ3に発信することとなる。ここで、この取得のタイミングから所定時間(たとえば10分程度)経過した際のユーザ端末2の緯度経度情報が、ほぼ停留所ST2付近に留まっている場合は、停留所ST2付近で行われた緯度経度情報の取得のタイミングが降車の際と判定される。
【0053】
・変形例(4)
上記態様においては、サーバ3の記憶部32に格納されるデータはユーザの乗降した停留所となるが、参照情報として、公共交通機関(バス路線)のダイヤを関連付けた情報をさらに含ませることによって、ユーザの乗降した交通手段を特定することができる。
すなわち、上記態様においてはあるユーザが「停留所ST1で乗車し、停留所ST3で降車した」という情報まではサーバ3の記憶部32に格納されるが、
図5中のD1方向に運行するバスBSで移動したか、D2方向に運行するバスBSで移動したかまでの特定は困難であることがある。本変形例においては、参照情報のなかにバス路線のダイヤが含まれているため、ユーザが実際に乗降した交通手段(バス個体)の特定まで行うことができる。
この変形例は、同一区間に複数のバス運行会社のバスBSが運行する際に、どのバス運行会社のバスにユーザが乗降したかも特定することができる。
【0054】
・変形例(5)
上記態様においては、制御部33に備えられる表示制御部333が、ユーザ端末2がコードを読み出した場合に、バスの乗降をユーザが把握可能な画面(表示画面D)をユーザ端末2に表示するように制御し、受付部334は、画面(表示画面D)に対するユーザの入力を受け付け、この入力を契機としてユーザ端末2の緯度経度情報を取得する態様を示してきたが、この画面の表示制御は、コードの読み出しを契機とするものでなく、ユーザ端末2の他の操作によるもの等が契機となっても行われても構わない。
たとえば、ユーザ端末2により他のアプリを起動することや、公共交通機関のウェブサイト上のアドレスにアクセスすることで上記の画面が表示されてもよく、バスBS車内にある車載器(デバイス)やスキャナーでユーザ端末2に表示されたコードを読み出したときに、ユーザ端末2に上記の画面が表示されてもよい。このような態様で表示された画面に対してユーザの入力を受付、この入力を契機としてユーザ端末2の緯度経度情報を取得することができる点は、上記態様の通りである。
【0055】
3.3 特典の付与
続いて、本実施形態の情報処理システム1がユーザに対して特典を付与する段階について説明をする。前述の通り、サーバ3の特典付与部337は、ユーザの公共交通機関の利用に応じて、ユーザに特典を付与するものであるが、典型的には、特定された停留所に係る情報がサーバ3の記憶部32に記憶され、この記憶内容に応じてサーバ3はユーザに対しての特典付与を行う。
【0056】
特典の内容は特に制限されるものではなく、ユーザ等の所望するいずれの内容であってよい。一例としては、ユーザが自身の端末を介してこの特典を選択できる態様を採用することができる。この場合、サーバ3の受付部334が特典受付部として機能し、ユーザ端末2に表示された複数の特典のうちの少なくとも一部に対する選択を、ユーザの欲する特典として、ユーザから受け付ける。
図10は、ユーザが特典を選択する際にユーザ端末2に表示される選択画面の一例である。
【0057】
特典の享受が可能となるまで公共交通機関を利用したユーザは、
図10中の表示画面Dの中から、自己の欲する特典を選択することができる。たとえば、特典は、ユーザが利用可能なポイント、割引券及びクーポンのいずれかの付与である(
図10中、ボタンBT3~BT5参照)。また、
図10に示されるように、特典には、使用可能な期限が設けられていてもよい。すなわち、このように割引券やクーポン等に有効期限が設けられることによって、ユーザの公共交通機関のさらなる利用や、特定の地域への訪問を促すことができる。また、特典は、ユーザが使用する時間に応じてその内容が可変であってもよい。典型的には、有効期限の間近よりも、特典が付与された時期の方が割引の度合いを高くすることや、クーポンの額を高くすることも可能である。これによって、ユーザの公共交通機関の利用頻度の向上に寄与させることも可能である。その他、たとえばクーポンが利用可能な地域が観光地である場合は、観光のオフシーズンにクーポンの額を高くし、年間を通した観光客の維持に寄与させることも可能である。
【0058】
以下、特典が使用時間によって内容が可変する場合の具体例を示す。以下の表1には、2021年10月にある地域のバスチケットを購入し、再度この地域のバスチケットを購入する際の割引率を表す例を示した。この場合、特典がユーザに付与されるのは10月末であり、3ヶ月後にこの特典が失効するものと仮定する。
【0059】
表1に示されるように、特典が付与された直後の2021年11月は、有効期限間近の2022年1月よりもチケットの割引率を高くすることができる。また、同月の平日と、土日祝日とで割引率に差異を設けてもよい。また、表1に示されるような年末年始や、ゴールデンウィークなど大型連休のある時期について、割引率を低く設定することもできる。このように、割引率を変動させることにより、ユーザの特定の地域への積極的な訪問を促すことが可能である。また、別の観点では、公共交通機関を運営する事業主体と、地域事業者とが協業し、ある特定の地域における閑散時期にも人流をもたらしたりすることが可能となる。
【0060】
【0061】
また、特典は電子媒体として提供されるものには限られず、現品や金券であっても構わない。たとえば、ボタンBT6~BT8に示されるように、使用済みの切符や、各地の名産品、その他旅行券等をユーザが選択可能とするように表示画面Dに表示されてもよい。この場合、別途、発送先を入力する画面が端末に表示され、これをユーザが入力することで、郵便などを介してユーザが所望の特典を得ることができる。なお、特典としてユーザが受けることのできる現品はこれらには限られず、写真、写真立て、シール、カード、筆記用具、キーホルダー、ストラップ、ハンカチ、ティッシュ、人形、ぬいぐるみ、スカーフ、タオル、本、色紙、アルバム、壁飾り、カレンダー、しおり、下敷き、メモ帳、クリアファイル、食品、飲料、化粧品、入浴剤、ギフトセット、電子機器等であってもよい。
【0062】
特典の享受を可能とするユーザの公共交通機関を利用度合いは適宜設定することができる。すなわち、特典付与部337は、特定した停留所の種類または数に応じて、ユーザに特典を付与するように構成してもよい。つまり、特典付与部337は、一回の公共交通機関の乗降によって、ユーザに特典を付与できるように構成してもよいし、一定回数以上の公共交通機関の乗降によって、ユーザに特典を付与できるように構成してもよい。
【0063】
さらに、特定された停留所の数に応じて、特典の価値を変動させることもできる。以下の表2は、ある地域におけるバス路線にて特定した停留所の数に応じて変動させた特典の例を示すものである。この表に示されるように、特定した停留所の数が大きくなるにつれて、特典の価値が高くなるように構成することも可能である。
すなわち、特定された停留所の数が多いユーザは、一定の期間である地域を活動的に移動したことが想定され、この地域を活性化させる度合いも高くなることが想定される。このようなユーザに対して謝意を示すように、特典の価値を高めることも好ましい態様である。なお、表2に示されるような特典は、前述のように郵送でユーザに届けてもよいし、ユーザが観光からの帰路に地域案内所等に立ち寄り、特定した停留所の数を示す画面を係員に示すことで、所定の特典を受け取る態様をとってもよい。なお表2には、特定回数に応じた特典が1種類しかないが、ある停留所の特定回数に応じて、複数種の特典の中からユーザの欲する特典を選択可能となるような態様としてもよい。この場合、停留所の特定回数が同じ場合は、ほぼ同等の市場価値となるような特典を選択可能とすることができる。
【0064】
【0065】
また、特典付与部337は、特定した停留所の種類に応じて、ユーザへの特典の付与を可能とするように構成してもよい。具体的な例で挙げると、ユーザが
図5における停留所ST1~ST5のすべての停留所への降車(もしくは乗車)、または停留所の一部への降車(もしくは乗車)を行ったことで、特典付与部337は、ユーザに特典を付与することを可能とするように構成されてよい。すなわち、記憶部32に、降車停留所として停留所ST1~ST5のすべてでのユーザの降車履歴が記憶されていることとを条件に、特典付与部337がユーザに特典を付与するように構成することが可能である。
このような態様を採用することにより、ユーザはスタンプラリーに類似した体験をすることができ、ある地域の活性にも寄与させることができる。
【0066】
このような態様の例について、
図11を用いて説明する。
図11は、停留所の種類ごとの特典が付与される場合の例を説明するための概念図である。
図11には、停留所ST1~ST5のそれぞれについて、対応するキャラクターCR1~CR5が割り当てられている。これらのキャラクターは、たとえば各停留所に馴染みのあるキャラクターであってもよいし、キャラクターCR1~CR5のすべてがバスBSの運行するエリアに縁のある物語の登場キャラクターであって、それらが割り振られたものであってもよい。
一例として、この地域の交通チケットを購入したユーザは、停留所ST1にて降車した際に、キャラクターCR1が描かれたキャラクターカードを電子媒体として受け取ることができる。同様に、ユーザは停留所ST2にて降車した際に、キャラクターCR2が描かれたキャラクターカードを電子媒体として受け取ることができる。このようにしてキャラクターカードを収集する楽しみを得ながらバスBSの利用を行うことができる。
また、前述の通り、特典は電子媒体として付与されるものでなくてもよく、後にキャラクターCR1~CR5が付された現品(キーホルダー等)がユーザに付与されるような構成を採用してもよい。この付与は地域案内所等で受け取る態様をとることができる。その他、キャラクターCR1~CR5に係るキャラクターカードをすべて収集したことを条件として、一定の価値を有する特典が付与される態様としてもよい。
【0067】
また、上記はユーザが特典を選択する態様を示したが、停留所の特定が行われることで、自動的にユーザに特典が付与される態様であってもよい。この特典の典型的な例としては、ポイントや、割引券、クーポンなどが挙げられ、適宜、ユーザの利用可能な場面において、これらのポイント等が使用可能となるように構成されてもよい。
【0068】
その他、本実施形態の情報処理システム1は、抽選ステップを介して特典を決定し、ユーザに決定した特典を付与するように構成されていてもよい。
図12は、抽選ステップを行う際にユーザ端末2に表示される表示画面の一例である。
【0069】
特典の享受が可能となるまで公共交通機関を利用したユーザは、
図12に示される表示画面Dの中のボタンBT9を押下することにより抽選要求を行うことができる。サーバ3の抽選部338は、この抽選要求に応じて、特典を抽選することとなる。すなわち、この抽選ステップにおいて、抽選されうる特典の種類は通常複数あることとなる。そして、この複数種類の特典が、ある確率で抽選されるように構成されている。たとえば、抽選される確率の高い特典について相対的に市場価値の低いものとし、抽選される確率の低い特典について相対的に市場価値の高いものとすることができる。また、抽選される特典は電子媒体として提供されるもののほか、現品や金券であってもよいのは前記の通りである。
【0070】
ここで、抽選要求を行うことができる回数は、特定した停留所の種類または数に応じて可変であってよい。つまり、サーバ3の制御部33は、一回の公共交通機関の乗降によって、ユーザに抽選要求を可能とするように構成してもよいし、一定回数以上の公共交通機関の乗降によって、ユーザに抽選要求を可能とするように構成してもよい。たとえば、
図12の表示画面Dでは、バスに3回乗車したごとに1回の抽選ができるような表示をしている。また、ここでの乗降回数に代えて、乗降停留所の種類によってユーザに抽選要求を可能とするように構成してもよい。このような態様によれば、通常は乗降車数の少ない停留所であっても、人流を増加させることができ、この地域を活性化させる効果をもたらし得る。たとえば、停留所ST3について、通常は乗降車数が少ないという事情を抱えていたときに、この停留所ST3に降車することで、ユーザが抽選の機会を得るように構成すること等が典型的な態様である。
【0071】
また、ユーザが抽選要求した際に、抽選される特典の例を表3に示す。この表3に示されるように、低い確率ながら高価な特典(たとえばゲーム機)をユーザが得られるように構成することも可能である。
すなわち、特定の乗降回数を満足するユーザが抽選要求を行うと、サーバ3の抽選部338は表3に記される確率に沿って特典を抽選する。次いで、サーバ3の特典付与部337が、ユーザに対し、抽選された特典を付与することとなる。この受け取りの仕方は前記の通りである。
なお、ユーザが頻繁に交通チケットを購入するユーザであることや、他のユーザに対して交通チケットの購入を薦めた実績があること等に基づいて、抽選される確率が変動するように構成されてもよい。また、抽選結果について一定の割合で「ハズレ」を含ませる場合であっても、抽選のプロセス全体についての期待値を担保することができるため、本実施形態の情報処理システム1の一例として包含される。
【0072】
【0073】
4.その他
本実施形態に係る情報処理システム1に関して、以下のような態様を採用してもよい。
【0074】
以上の実施形態では、情報処理システム1の構成として説明したが、コンピュータに情報処理システム1の各ステップを実行させるプログラムが提供されてもよい。
【0075】
以上の実施形態では、公共交通機関がバス路線である態様を示してきたが、この公共交通機関がバス路線以外であってもよい。例示的には、この公共交通機関は、バスのほか、電車、路面電車、遊覧船、水上バス、ケーブルカー、モノレール等の停留所のある各種交通機関であってもよい。
【0076】
以上の実施形態では、サーバ3が種々の記憶・制御を行ったが、サーバ3に代えて、複数の外部装置が用いられてもよい。すなわち、ブロックチェーン技術等を用いて、参照情報、取得された緯度経度情報、特定された公共交通機関の停留所に関する情報等を分散して複数の外部装置に記憶させてもよい。
【0077】
参照情報は、データベースやルックアップテーブル等に限らず、複数の情報を数学的に関係づけた数理モデルでもよく、複数の情報の相関性を予め機械学習させた学習済みモデルであってもよい。
【0078】
以上の実施形態では、チケットを購入したユーザがそのまま公共交通機関を利用し、特典が享受される態様を示してきたが、このチケットは、購入者したユーザから他のユーザに譲渡等してもよい。すなわち、これによりチケットを譲受したユーザが公共交通機関を利用可能となるが、本情報処理システム1は、これに応じてチケットを譲受したユーザが特典を受けるように構成されてもよい。なお、このようにチケットの譲渡があった場合においても、譲渡元のユーザに特典を留保する態様を採用することも可能である。チケットの譲渡方法は、公共交通機関分野に限られず、電子チケットを譲渡することのある分野(たとえばコンサート等のチケットに関する分野)において公知の手法を採用すればよい。
【0079】
以上の実施形態では、バス路線の用意したQRコード(登録商標)を読み出す態様を示してきたが、このQRコード(登録商標)に代えて、NFC(Near Field Communication)タグを採用することができる。すなわち、公共交通機関側は所定位置にこのNFCタグを設け、ユーザはユーザ端末2に備えられるNFCリーダーにて、このタグを読み出す態様も可能である。
【0080】
以上の実施形態に加え、サーバ3の制御部33は、得られたユーザの乗降データに基づいて、ユーザに対して種々の情報を発信してもよい。この発信はたとえばユーザ端末2に向けて発信されるものであってもよい。発信される種々の情報としては、ユーザの興味を惹く地元の観光地の情報や、他の地域の路線バス等のチケットの案内情報等が挙げられる。
【0081】
さらに、次に記載の各態様で提供されてもよい。
前記情報処理システムにおいて、前記特典は、前記ユーザが使用する時間に応じてその内容が可変である、もの。
前記情報処理システムにおいて、前記特典には、使用可能な期限が設けられている、もの。
前記情報処理システムにおいて、前記特典付与ステップでは、特定した前記停留所の種類または数に応じて、前記ユーザに前記特典を付与する、もの。
前記情報処理システムにおいて、前記制御部は、特典受付ステップをさらに実行するように構成され、前記特典受付ステップでは、前記ユーザ端末に表示された複数の特典のうちの少なくとも一部に対する選択を、前記ユーザの欲する前記特典として、前記ユーザから受け付ける、もの。
前記情報処理システムにおいて、前記制御部は、抽選ステップをさらに実行するように構成され、前記抽選ステップでは、前記ユーザからの抽選要求に応じて、前記特典を抽選し、前記特典付与ステップでは、前記ユーザに対して前記抽選ステップで抽選された前記特典を付与する、もの。
前記情報処理システムにおいて、前記抽選要求を行うことができる回数は、特定した前記停留所の種類または数に応じて可変である、もの。
前記情報処理システムにおいて、前記特典は、前記ユーザが利用可能なポイント、割引券及びクーポンのいずれかの付与である、もの。
前記情報処理システムにおいて、前記取得ステップでは、前記ユーザ端末の発信した緯度経度情報を取得する、もの。
前記情報処理システムにおいて、前記制御部は、コードまたはタグが読み出された場合に、前記ユーザ端末の前記緯度経度情報を取得可能に制御する、もの。
情報処理方法であって、前記情報処理システムの各ステップを備える、方法。
プログラムであって、コンピュータに前記情報処理システムの各ステップを実行させる、もの。
もちろん、この限りではない。
【0082】
最後に、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。当該新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。当該実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【0083】
1 :情報処理システム
2 :ユーザ端末
3 :サーバ
11 :ネットワーク
20 :通信バス
21 :通信部
22 :記憶部
23 :制御部
24 :表示部
25 :入力部
30 :通信バス
31 :通信部
32 :記憶部
33 :制御部
331 :取得部
332 :特定部
333 :表示制御部
334 :受付部
335 :乗降判定部
336 :決済登録部
337 :特典付与部
338 :抽選部
BS :バス
BT1~BT9:ボタン
CR1~CR5:キャラクター
D :表示画面
ST1~ST5:停留所
【手続補正書】
【提出日】2022-01-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
明細書に記載の発明。
【手続補正書】
【提出日】2022-08-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
公共交通機関の乗降客数を管理するための情報処理システムであって、
制御部を備え、
前記制御部は、次の各ステップを実行するように構成され、
取得ステップでは、ユーザ端末の緯度経度情報を取得し、
特定ステップでは、取得した前記緯度経度情報と、前記公共交通機関の停留所及び緯度経度を関連付けた情報を有する参照情報とに基づいて、ユーザの乗降した前記公共交通機関の停留所のそれぞれを特定し、
特典付与ステップでは、前記ユーザによる前記公共交通機関の乗降に応じて、前記ユーザに対して特典を付与し、ここで、前記特典は、特定した前記停留所の数が大きくなるにつれて、その価値が高くなる、もの。
【請求項2】
公共交通機関の乗降客数を管理するための情報処理システムであって、
制御部を備え、
前記制御部は、次の各ステップを実行するように構成され、
取得ステップでは、ユーザ端末の緯度経度情報を取得し、
特定ステップでは、取得した前記緯度経度情報と、前記公共交通機関の停留所及び緯度経度を関連付けた情報を有する参照情報とに基づいて、ユーザの乗降した前記公共交通機関の停留所のそれぞれを特定し、
特典付与ステップでは、前記ユーザによる前記公共交通機関の乗降に応じて、前記ユーザに対して特典を付与し、ここで、前記特典は、特定した前記停留所の種類に対応して割り当てられている、もの。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の情報処理システムにおいて、
前記特典は、前記ユーザが使用する時間に応じてその内容が可変である、もの。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の情報処理システムにおいて、
前記特典には、使用可能な期限が設けられている、もの。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の情報処理システムにおいて、
前記制御部は、特典受付ステップをさらに実行するように構成され、
前記特典受付ステップでは、前記ユーザ端末に表示された複数の特典のうちの少なくとも一部に対する選択を、前記ユーザの欲する前記特典として、前記ユーザから受け付ける、もの。
【請求項6】
請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の情報処理システムにおいて、
前記制御部は、抽選ステップをさらに実行するように構成され、
前記抽選ステップでは、前記ユーザからの抽選要求に応じて、前記特典を抽選し、
前記特典付与ステップでは、前記ユーザに対して前記抽選ステップで抽選された前記特典を付与する、もの。
【請求項7】
請求項6に記載の情報処理システムにおいて、
前記抽選要求を行うことができる回数は、特定した前記停留所の種類または数に応じて可変である、もの。
【請求項8】
請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の情報処理システムにおいて、
前記特典は、前記ユーザが利用可能なポイント、割引券及びクーポンのいずれかの付与である、もの。
【請求項9】
請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の情報処理システムにおいて、
前記取得ステップでは、前記ユーザ端末の発信した緯度経度情報を取得する、もの。
【請求項10】
請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の情報処理システムにおいて、
前記制御部は、コードまたはタグが読み出された場合に、前記ユーザ端末の前記緯度経度情報を取得可能に制御する、もの。
【請求項11】
情報処理方法であって、
請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の情報処理システムの各ステップを備える、方法。
【請求項12】
プログラムであって、
コンピュータに請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の情報処理システムの各ステップを実行させる、もの。
【手続補正書】
【提出日】2022-09-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理システムであって、
制御部を備え、
前記制御部は、次の各ステップを実行するように構成され、
取得ステップでは、所定のアクションを契機に公共交通機関の車体又は船体内に備えられたデバイスから発信された発信情報を取得し、
ここで、前記発信情報には、ユーザの所有するユーザ端末の緯度経度情報と、前記デバイスを識別する情報と、が含まれ、
前記所定のアクションは、
前記ユーザを識別可能なコードを前記デバイスで読み出すこと、又は
前記ユーザの所有する前記ユーザ端末に搭載された非接触型ICチップと、前記デバイスとの通信であり、かつ
前記所定のアクションにより、前記デバイスは前記ユーザを識別する情報を、前記発信情報に含ませた上で発信し、
特定ステップでは、取得した前記発信情報と、前記公共交通機関の停留所及び緯度経度を関連付けた情報を有する参照情報とに基づいて、前記ユーザと、前記ユーザの乗降した前記公共交通機関の停留所のそれぞれと、前記ユーザの乗降した交通手段と、を各々関連付けて特定し、
ここで、前記特定ステップでは、前記ユーザは、前記発信情報に含まれる前記ユーザを識別する情報に基づいて特定され、
前記ユーザの乗降した前記公共交通機関の停留所のそれぞれは、前記発信情報に含まれる前記ユーザ端末の緯度経度情報と、前記参照情報とに基づいて特定され、
前記交通手段は、前記発信情報に含まれる前記デバイスを識別する情報に基づいて特定され、
特典付与ステップでは、前記特定ステップで特定された前記ユーザによる前記公共交通機関の乗降に応じて、前記ユーザに対して特典を付与し、ここで、前記特典は、特定した前記停留所の数が大きくなるにつれて、その価値が高くなる、もの。
【請求項2】
情報処理システムであって、
制御部を備え、
前記制御部は、次の各ステップを実行するように構成され、
取得ステップでは、所定のアクションを契機に公共交通機関の車体又は船体内に備えられたデバイスから発信された発信情報を取得し、
ここで、前記発信情報には、ユーザの所有するユーザ端末の緯度経度情報と、前記デバイスを識別する情報と、が含まれ、
前記所定のアクションは、
前記ユーザを識別可能なコードを前記デバイスで読み出すこと、又は
前記ユーザの所有する前記ユーザ端末に搭載された非接触型ICチップと、前記デバイスとの通信であり、かつ
前記所定のアクションにより、前記デバイスは前記ユーザを識別する情報を、前記発信情報に含ませた上で発信し、
特定ステップでは、取得した前記発信情報と、前記公共交通機関の停留所及び緯度経度を関連付けた情報を有する参照情報とに基づいて、前記ユーザと、前記ユーザの乗降した前記公共交通機関の停留所のそれぞれと、前記ユーザの乗降した交通手段と、を各々関連付けて特定し、
ここで、前記特定ステップでは、前記ユーザは、前記発信情報に含まれる前記ユーザを識別する情報に基づいて特定され、
前記ユーザの乗降した前記公共交通機関の停留所のそれぞれは、前記発信情報に含まれる前記ユーザ端末の緯度経度情報と、前記参照情報とに基づいて特定され、
前記交通手段は、前記発信情報に含まれる前記デバイスを識別する情報に基づいて特定され、
特典付与ステップでは、前記特定ステップで特定された前記ユーザによる前記公共交通機関の乗降に応じて、前記ユーザに対して特典を付与し、ここで、前記特典は、特定した前記停留所の種類に対応して割り当てられている、もの。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の情報処理システムにおいて、
前記特典は、前記ユーザが使用する時間に応じてその内容が可変である、もの。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の情報処理システムにおいて、
前記特典には、使用可能な期限が設けられている、もの。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の情報処理システムにおいて、
前記制御部は、特典受付ステップをさらに実行するように構成され、
前記特典受付ステップでは、前記ユーザ端末に表示された複数の特典のうちの少なくとも一部に対する選択を、前記ユーザの欲する前記特典として、前記ユーザから受け付ける、もの。
【請求項6】
請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の情報処理システムにおいて、
前記制御部は、抽選ステップをさらに実行するように構成され、
前記抽選ステップでは、前記ユーザからの抽選要求に応じて、前記特典を抽選し、
前記特典付与ステップでは、前記ユーザに対して前記抽選ステップで抽選された前記特典を付与する、もの。
【請求項7】
請求項6に記載の情報処理システムにおいて、
前記抽選要求を行うことができる回数は、特定した前記停留所の種類または数に応じて可変である、もの。
【請求項8】
請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の情報処理システムにおいて、
前記特典は、前記ユーザが利用可能なポイント、割引券及びクーポンのいずれかの付与である、もの。
【請求項9】
請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の情報処理システムにおいて、
前記デバイスはバスに備えられた車載器である、もの。
【請求項10】
情報処理方法であって、
請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の情報処理システムの各ステップを備える、方法。
【請求項11】
プログラムであって、
コンピュータに請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の情報処理システムの各ステップを実行させる、もの。