(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023078850
(43)【公開日】2023-06-07
(54)【発明の名称】電気掃除機
(51)【国際特許分類】
A47L 9/02 20060101AFI20230531BHJP
A47L 9/30 20060101ALI20230531BHJP
【FI】
A47L9/02 Z
A47L9/30
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021192154
(22)【出願日】2021-11-26
(71)【出願人】
【識別番号】399048917
【氏名又は名称】日立グローバルライフソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000350
【氏名又は名称】ポレール弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】中里 豪
(72)【発明者】
【氏名】中野 俊
(72)【発明者】
【氏名】山谷 遼
(72)【発明者】
【氏名】神谷 優
(72)【発明者】
【氏名】富崎 一秀
(72)【発明者】
【氏名】中居 貴弘
【テーマコード(参考)】
3B057
3B061
【Fターム(参考)】
3B057EA03
3B061AA15
(57)【要約】
【課題】ごみの視認性を上げることができるLEDを備えた電気掃除機において、色むらをなくす。
【解決手段】吸引力を発生させるファンモータと、前記ファンモータによって吸引されたごみを吸い上げる吸口体と、を備えた電気掃除機であって、前記吸口体は、複数の光源を有し、前記複数の光源の中でも発光色が同一の複数の光源において、少なくとも一つの光源は他の同色の光源と輝度が異なることを特徴とする電気掃除機。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸引力を発生させるファンモータと、前記ファンモータによって吸引されたごみを吸い上げる吸口体と、を備えた電気掃除機であって、
前記吸口体は、複数の光源を有し、
前記複数の光源の中でも発光色が同一の複数の光源において、少なくとも一つの光源は、他の同色の光源と輝度が異なることを特徴とする電気掃除機。
【請求項2】
請求項1に記載の電気掃除機であって、
前記複数の光源は、緑色および白色の光源を有し、
前記緑色の光源のうち、第一の緑色光源は、他の光源よりも輝度が高いことを特徴とする電気掃除機。
【請求項3】
請求項2に記載の電気掃除機であって、
前記第一の緑色光源は、前記複数の光源の中心に位置するように配置されていることを特徴とする電気掃除機。
【請求項4】
請求項3に記載の電気掃除機であって、
前記複数の光源は、緑色と白色の交互に配置されており、中央に前記第一の緑色光源が配置されていることを特徴とする電気掃除機。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電気掃除機であって、
前記光源は、LEDであることを特徴とする電気掃除機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気掃除機に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば電気掃除機で掃除する場合、使用者は、床、棚上等の掃除対象面を目視で確認し、塵埃等のごみを集塵する。このとき、使用者から見てごみの視認性が低い場合、掃除残しが生じたり、ごみが無い場所の掃除により効率性の低下が生じたりする。そこで、掃除対象面のごみの視認性向上に関する技術として、特許文献1に記載の技術が知られている。特許文献1には、塵埃を含む気体を吸入する吸込口を有する吸口体と、前記吸口体に配置される発光ダイオードとを備え、前記吸込み体に接触するように又は床面とほぼ平行に配置したとき、前記発光ダイオードから発して前記吸口体の外部に照射される光の照射範囲が床面とほぼ平行に延びる方向から下方の方向に広がるように、前記発光ダイオードは前記吸口体に配置されている電気掃除機が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術においては、床面に対する発光ダイオードの照射範囲については考慮されていなかった。このため、照射した光が被掃除面に十分に行き渡らず、ごみを見逃してしまうという課題があった。また、発光ダイオードとして緑と白の2色のLEDで床面を照らした際、白の光は緑に対して明度が高いため、照射した床面の緑の光が白に打ち消されてしまい、緑と白の色がはっきりと分かれてしまう課題が生じたことが分かった。この状況により、ユーザーが掃除中に2色の混ざり方に違和感を覚えることが想定される上、LEDの光によるごみの視認性の向上が最適化されないという課題があった事態に陥ってしまう。本発明では、緑と白の2色のLEDで床面を照らした際、照射した床面に色むらのない光を発光照射する吸口の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、吸引力を発生させるファンモータと、前記ファンモータによって吸引されたごみを吸い上げる吸口体と、を備えた電気掃除機であって、前記吸口体は、複数の光源を有し、前記複数の光源の中でも発光色が同一の複数の光源において、少なくとも一つの光源は他の同色の光源と輝度が異なることを特徴とする電気掃除機。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、LEDの色むらをなくし、光を効率よく床面を照らすことが可能な電気掃除の吸口体およびこれを備えた電気掃除機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図5】吸口体から上ケースを外した状態を示す上面図。
【
図6】吸口体から上ケースを外した状態を示す斜視図。
【
図8】照射する光の色相を説明するマンセル表色系の色相環。
【
図17】吸口体から上ケースを外した状態を示す上面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。
【0009】
図1は、本実施形態の吸口体が適用される電気掃除機の側面図の一例を示す側面図である。電気掃除機1000は、サイクロン式のものであり、掃除機本体1、ダストケース(集塵装置)2、充電池3を備えて構成されている。
【0010】
掃除機本体1は、本体部10、モータケース部11、ハンドル部12を備えて構成されている。モータケース部11には、吸引力を発生させる電動送風機(不図示)が収容されている。ハンドル部12には、吸込み力の切り替えを行う操作スイッチSWが設けられている。
【0011】
延長管5の一端は、掃除機本体1のダストケース2と連通するように掃除機本体1の接続口に接続されている。また、延長管5の他端は、吸口体400に接続されている。また、延長管5は、図示しない通風路が形成されるとともに、充電池3と吸口体400のブラシ用の電動機(不図示)とを電気的接続する配線(不図示)を備えている。なお、本実施例の延長管はトポロジー最適化技術という軽量かつ強度を有する計算手法の技術を用いて製造された延長管であって、図示されるように延長管の外観に見える部分に不定常の凹凸形状を有する。
【0012】
なお、電気掃除機1000としては、図示されているスティックタイプの掃除機に限定されず、ハンディタイプの掃除機、キャニスター(シリンダー式)掃除機などの電源コード式やコードレス式の電気掃除機に適用することができる。
【0013】
図2は、吸口体を上側から見たときの斜視図である。
図2に示すように、吸口体400は、モータによってブラシが回転するパワーブラシ式のものであり、吸口本体20と、この吸口本体20に回動自在に接続される継手部30と、を備えて構成されている。
【0014】
吸口本体20は、下ケース21と、上ケース22と、レンズ63とユニットカバー24とが組み合わされて構成されている。下ケース21と、上ケース22と、レンズ63と、ユニットカバー24は、いずれも合成樹脂製の材料で形成されている。例えば、下ケース21および上ケース22は、ABS樹脂などで形成されている。レンズ63はアクリル樹脂で形成されている。ユニットカバー24は、ABS樹脂よりも固いガラス入りナイロンなどの樹脂で形成されている。また、下ケース21には、バンパ部23が設けられている。このバンパ部23は、エラストマ樹脂で形成され、下ケース21と二重成型によって構成されている。このように、ユーザーが掃除の際に壁などに当たりやすい部分であるユニットカバー24や、バンパ部23については強度がある部材によって構成されている。
【0015】
図3は、吸口体の正面図である。なお、
図3は
図2の状態の吸口体400を正面から見た状態である。
図3に示すように、バンパ部23は、下ケース21の正面側に設けられ、幅方向(左右方向)に延びて形成されている。また、バンパ部23の下部は、吸口本体20の幅寸法よりも短く形成されている。また、バンパ部23の上部は、右端が下ケース21の右端部まで延び、左端がユニットカバー24まで延びている。
【0016】
吸口本体20は、上ケース22が下ケース21よりも左右方向(幅方向)に短く形成されている。換言すると、吸口本体20は、上ケース22の右端から下ケース21の一部が突出し、上ケース22の左端からユニットカバー24が突出するように構成されている。
【0017】
図4は、吸口体を底側から見たときの斜視図である。
図4に示すように、吸口体400は、回転ブラシ(回転清掃体)40と、軸受カバー50と、を備えて構成されている。なお、軸受カバー50の詳細について後記する。
【0018】
回転ブラシ40は、吸口本体20の左右方向(幅方向)に沿って配置され、ブラシ室Q内に回転可能に支持されている。また、回転ブラシ40は、吸口本体20の左右方向(回転ブラシ40の軸方向)の一端側から他端側まで連続して設けられている。
【0019】
また、回転ブラシ40は、硬さや高さ等が異なるブラシなど複数種類のブラシを備え、各ブラシがらせん状に配設されている。継手部30は、延長管5(
図1参照)と接続してスティック状態で使用されるか、または掃除機本体1に直接に接続してハンディ状態で使用されるようになっている。また、継手部30は、直管部31と、回動継手部32と、回動カバー33と、を備えて構成されている。
【0020】
また、下ケース21には、該下ケース21の背面に脚部25が形成されている。この脚部25は、下ケース21と一体に樹脂成型されている。また、脚部25は、回動継手部32の左右両側近傍から後方に向けて延びる延出部25a,25aと、延出部25aの後端同士をつなぐ繋ぎ部25bと、を有し、平面視においてコの字形状となるように構成されている。また、繋ぎ部25bには、車輪25cが回転可能に支持されている。
【0021】
また、下ケース21には、回転ブラシ40の後方に、回転ブラシ40に沿う形状の刷毛120が設けられている。このような刷毛120を設けることで、回転ブラシ40によって前方から書き込んだ塵埃が後方に飛び出さないようになっている。また、刷毛120は、回転ブラシ40に平行な回動軸(不図示)を有し、前後方向に回動するように構成されている。
【0022】
図5は、吸口体から上ケース22を外した状態を示す上面図である。
図6は、吸口体から上ケースを外した状態を示す斜視図である。
図7は光源であるLED基板60の斜視図である。
図5および
図6に示すように、下ケース21には、複数の発光素子としてのLED(Light Emitting Diode)61、61が実装されたLED基板60(配線基板)が収容されている。このLED基板60の前方に、上ケース22に固定されているレンズ63が配置されるように上部から覆いかぶさる構となっている。このLED基板60には
図7に示す通り、複数のLEDである6101G、6102W、6103G、6104W、6015Gが右から順に5つ備えている。なお、6101G、6103G、6015Gが緑色の発光色を有し、6102Wと6104Wが白色の発光色を有している。すなわち、吸口体400の左右方向(幅方向)の右から左にかけて、緑・白・緑・白・緑の順に交互に配置されている。そして、実施例1では、緑色及び白色の複数色のLEDを同時に点灯させ、複数色のLEDを混合させた状態で床面に光を照射している。緑色及び白色の複数色のLEDを選択した理由について説明する。
【0023】
図8は、照射する光の色相を説明するマンセル表色系の色相環(以下、適宜マンセル色環という)である。マンセル色環は中心P0を有する環状のマンセル色票であり、図示の例では、円周を20等分した20色相を有する。円周上の記号は色相(「色」と同義)を表し、Rは赤、Yは黄色、Gは緑、Bは青、Pは紫を意味する。例えば、被掃除面が吸収し易い色である吸収色の光を光源から照射すれば、被掃除面が光を吸収するため、ごみによって反射した光を使用者が視認し易くなり、ごみの位置を確認し易くできる。そこで、例えば、LED61は被掃除面の吸収色の光として、
図8に示すマンセル色環において、20色相のうちの、被掃除面の色に対応する色相に隣接する2つの色相間の領域以外の領域に属する色相を有する非同系色の光を照射する。非同系色の光を照射することで被掃除面に光を吸収し易くさせて反射を抑制し、ごみを目立たせ易くできるため、ごみの視認性を向上できる。例えば、被掃除面の色相C1についていえば、20色相のうちの色相C1に隣接する色相は、色相5YR及び色相10YRである。色相C1を含む色相5YRと色相10YRとの間の領域が被掃除面の色相C1と同系色であると定義すると、光源は、当該同系色以外の領域に属する色相である非同系色の光を照射する。なお、単色の光が照射される場合には、非同系色の中から任意の1色が、複数色の光Lが照射される場合には任意の2色以上が選択可能である。
【0024】
実施例1では、緑色(5G)及び白色の複数色のLEDを同時に点灯させ、複数色のLEDを混合させた状態で床面に光を照射している。
【0025】
例えば、被掃除面が木床のフローリングの場合、一般的に、黄色(5Y)と紫色(5P)との間の木の色に近い。このため、色相5Yと色相5Pとの間の領域以外の領域の色相の光、具体的には例えば、黄緑色(7.5GY)と青色(5B)との間の色相の光を照射すれば、ごみと被掃除面との色差を大きくでき、ごみを目立たせ易くできる。そこで、実施例1では緑色のLEDを備えるようにしている。
【0026】
さらに本実施例1では、右から順に6101G(緑)・6102W(白)・6103G(緑)・6104W(白)・6015G(緑)と複数色のLEDの中でも、中央の6103G(緑)は、両端の6101G(緑)および6015G(緑)よりも30%以上大きい値の電流を流す。中央の緑の光の輝度が上がり、一方で両端の緑の光の輝度が下がることによって、白色のLED6102W(白)および6104W(白)と同時に発光した際に照射する床面の光の混ざりが良くなる。そのために、6103G(緑)は、6101G(緑)および6015G(緑)とは異なる大きさの抵抗値となる抵抗を備えている。
【0027】
また、LED基板60の後方に、継手部30に連通する流路の一部を構成する流路部64(流路を形成する部材)が一体に成形されている。
【0028】
また、下ケース21には、回転ブラシ40を駆動する駆動源としての電動機70が配置されている。電動機70は、左右方向の一端側(左側)に位置している。また、下ケース21には、電動機70とは左右方向の反対側に、回転ブラシ40を制御する制御基板80が配置されている。
【0029】
図9に上ケース22の斜視図、
図10に上ケース22の正面図を示す。
図9および
図10に示す通り上ケース22はレンズ63を把持している。上ケース22の底面側には凸部22aおよび22bを備えており、この凸部が下ケースが有する凸部に係合して上ケースと下ケースが固定される。
【0030】
図11にレンズ63の正面図を示し、
図12にレンズ63の上面図を示す。レンズ63は両側面に第一の凸部63eおよび第二の凸部63dを備え、この凸部が上ケース22が有する凹部と係合して、レンズ63は上ケース22に固定される。さらに、
図12に示す通りレンズ63はLED側にも第三の凸部63bおよび第四の凸部63aを有する。この第三の凸部63bおよび第四の凸部63aによって、LED61がレンズ63に接しないように、LEDとレンズの距離を近いままLEDの破損を防ぎ、安定して組立できることとなる。
【0031】
なお、レンズ63fは6101Gの緑色用レンズ、63hは6103Gの中央の緑色用レンズ、63jは6105Gの側面の緑色のLED用のレンズである。また、レンズ63gは6102Wの白色用レンズ、63iは6104w用のレンズである。そのため、レンズ63gおよびレンズ63iからは白色の光が照射され、レンズ63f、レンズ63h、レンズ63jからは緑色の光が照射される。
【0032】
レンズ63g、レンズ63i、レンズ63f、レンズ63h、およびレンズ63jは、光の入射側(後方側)から光の照射側(前方側)に向かって径が拡大するように円錐状に形成されている。また、レンズ63f、レンズ63h、レンズ63jとレンズ63gおよびレンズ63iは光の照射側(前方側)におけるレンズの直径が異なっている。すなわち、レンズ63f、レンズ63h、レンズ63jの照射側(前方側)の直径D1は、レンズ63gおよびレンズ63iの照射側(前方側)の直径D2よりも大きく形成している(D1>D2)。
【0033】
このため、白色の光を照射するレンズは、屈折率が低くなるため、集光度合いが高くなっている。一方、緑色の光を照射するレンズは、白色の光を照射するレンズより曲率半径が小さいので、屈折率が高くなるため、集光度合いが低くなっている。換言すると、緑色の光を照射するレンズ63f、レンズ63h、レンズ63jは、白色の光を照射するレンズ63gおよびレンズ63iよりも画角が広い。
【0034】
実施例1では画角が異なるレンズを組み合わせて使用しているので、被掃除面に吸収される緑色の光を拡散させ、白色の光を絞って明るくしごみの視認性を向上させている。さらに前述したように中央の緑色の輝度を大きくしているため、さらに白色と混ざりやすくなり、色むらを抑制することができる。
【0035】
図13は、LEDホルダの斜視図である。
図13に示すように、流路部64の左右両端64b,64cは、下ケース21の取付孔21aに沿うように下方に延びて形成されている。
図14は、LEDホルダの正面図である。
図15はLEDホルダの上面図である。
図16は、
図14のXII-XII線断面図である。
図16には、LED基板60が保持される基板保持部65bが形成されている。この基板保持部65bは、断面視において凹状に形成され、左右方向(図示紙面垂直方向)に延びて形成されている。また、基板保持部65bの前後方向の幅は、LED基板60の下部が嵌る長さを有している。これにより、LED基板60を安定して保持できる。また、LED基板60が左右方向に移動するのを規制する規制突起65dが形成されている。また、LEDホルダのリブ65cは、構造上可能な限り上方へとリブを伸ばすことで強固にLED基板60が固定される。LED基板はリブ65cとリブ65eで挟み込んで固定されるが、その際LED基板の切欠き61dと切欠き61eがLEDホルダ62のリブ63fとリブ63gに篏合する構造となっている。
【0036】
図17に示すように、継手部30を下ケース21に取り付ける場合には、接続部32cが流路部64に接続される。また、下ケース21の左側面には、空気を取り入れる隙間S1が形成されている。掃除機本体1の電動送風機が駆動され、吸込力が発生すると、ブラシ室Q(
図4参照)から継手部30を通って空気が流れると同時に、隙間S1から外気が取り込まれる。隙間S1から取り込まれた空気は、電動機70を冷却した後、貫通孔32d~32gから継手部30内に取り込まれる。
【0037】
図18は、上ケースの裏面側を示す平面図である。
図18に示すように、上ケース22の裏面には、複数の肉盗み部となる凹部22bが複数個所に形成されている。これら凹部22bを形成することで、上ケース22の軽量化を図ることができ、吸口体400の軽量化を実現できる。また、凹部22bは、所定の幅で前後方向に長い長穴状に形成され、左右方向に間隔を置いて形成されている。これによって、上ケースにかかりやすい上方向からの荷重に対し強度を確保しつつ、軽量化を図っている。
【0038】
また、上ケース22の裏面には、ねじボス22c,22d,22eが形成されている。
【0039】
図19は、吸口体の底面図である。
図19に示すように、吸口体400は、下ケース21と上ケース22とがねじ固定される。下ケース21には、ねじ121a,121b,121cが挿通されるねじ挿通孔(不図示)が形成されている。ねじ挿通孔は、前記したねじボス22c,22d,22eに上下方向において対向する位置に形成されている。
【0040】
それぞれのねじ挿通孔にねじ121a,121b,121cが下ケース21の底側から挿通され、上ケース22のねじボス22c,22d,22eにねじ込まれ、固定されている。
【0041】
なお、下ケース21には、ユニットカバー24を下ケース21に固定するためのねじ121dによるねじ固定部が設けられている。
【0042】
図20は
図3のXXXIX-XXXIXの断面図を示しており、ここに示すように、吸口体400は、下ケース21と上ケース22とが、前記したねじ固定に加えて、爪嵌合によって固定されている。すなわち、上ケース22の前端縁部には前方に爪22tが形成され、上ケース22の後端縁部には爪22uが形成されている。下ケース21の上部には、爪22tが嵌合する凹部21tが形成され、下ケース21の後部には、爪22uが嵌まる孔21uが形成されている。
【符号の説明】
【0043】
1 掃除機本体
20 吸口本体
21 下ケース
22 上ケース