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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023078968
(43)【公開日】2023-06-07
(54)【発明の名称】未踏学会・チャレンジシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20230531BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021192325
(22)【出願日】2021-11-26
(71)【出願人】
【識別番号】000211569
【氏名又は名称】中松 義郎
(72)【発明者】
【氏名】中松 義郎
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】

【課題】科学、趣味、福祉、スポーツ、哲学、グルメ、芸術、政治、経済などの分野にも属さない、多くの人が悩んでいる問題はだれも解決されていない未踏分野がある
【解決手段】学問としてとらえ科学的に思考して解決を導くシステム及び学会である。
【選択図】図2

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発表及び報告にチャレンジする手段、及び、未踏の問題点として科学的・合理的・理論的に解析・解決する手段を有する事を特徴とする未踏学会チャレンジシステム。
【請求項2】
請求項1に於て、さらに、再チャレンジする手段を有する事を特徴とする未踏学会チャレンジシステム。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
未踏の分野を論ずる学会に関する発明である。
他人に言えない、受け入れてもらえない、認めてもらえない、採用されない問題で、悩み、寂しさ、楽しみ、将来のやりたいこと、新しい提案など等の事項を科学的であり理論的に解決する学会である。
【背景技術】
【0002】
数多くの他の人にあまり認められていないと感ずる者が持っている、救い上げ解消できない非常に広範囲な分野にわたる新たな事項(所謂、未踏な分野に踏み出す事項)を自由に意見、主張を行って、もっと論理的な解釈やアドバイスが受けられる場を構想し、意見主張する事にチャレンジできる学会及びそのシステムを創案し、本発明を完成するに至った。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
普通の学会は、所定の学問、思想を用いて、専門の研究者集まり、その分野に於て新たな事項を発見や発明したことを、その分野の同様な専門の研究者にデータを報告し、理論を重ねる場に過ぎない。
また、講演会等では、講演者の主義主張を述べるのみで、且つ、聴講者は講演者の主張の内容に対し、講演者の意見を求める程度質疑があるだけで、受講者の主義主張に至っては意見することが出来たとしても、その他の聴講者講演者に受け入れてもらえるわけではないのでストレスがたまる。
また、個人が信心する、例えば宗教等においては、例えば、人生の苦難を乗り越えるには、幸せになるには、人の気持ちがわかるようになるには、等について、説明(所謂説法)や雑誌記載がなされ回答がされているが、あたかも救われる気持ちとなるが、しかし、あまりにも理想すぎたり、大きな話であったりして、それぞれの個人の細かい今の気持ち、意見を話し、認めてもらえ、ストレス等を解消できる場とはなかなかならず、さらにストレスがたまることがあった。
人生相談のコンサルティング法等では、人生や仕事に対して、今の自分の意見を述べ、今の自分で解決策を見出すのみで、なかなかすべて、理論的、合理的に解決されすっきりするという場合は少ない。
科学、趣味、福祉、スポーツ、哲学、グルメ、芸術、政治、経済などの分野にも属さない、多くの人が悩んでいる問題はだれも解決していないということである。即ち未踏未解決の分野がある。
本発明は、このような学会、講演会、コンサルティング等の手法でも、合理的な解決に至らない未踏の問題を取り扱う手法であり、学会である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
1.発表及び報告にチャレンジする手段、及び、未踏の問題点として科学的・合理的・理論的に解析・解決する手段を有する事を特徴とする未踏学会チャレンジシステム。
2.再チャレンジする手段を有する上記未踏学会チャレンジシステム。
である。
【発明の効果】
【0005】
発表及び報告にチャレンジした者が、問題事項を理論的な根拠で解決する事で、納得する解決を得ることが出来、喜びを得ることが出来、また、誰も手を付けなかった不明確な問題が科学的、理論的に解明されるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】従来の問題点が発生した時の、問題を解決する手段を示す図
図2】本発明第1及び第2実施例であって、問題事項が未踏事項で、科学的・合理的・理論的に解析・解決するシステム及び学会を示す図。
図3】未踏事項である問題の位置づけを示す図。
図4】本発明第3実施例であって、学会における未踏事項報告公開を示す図
図5】本発明第4実施例であって、本発明のシステムを運用するビジネスモデルを示した図。
図6】本発明第5実施例であって、未踏事項を公募するビジネスモデルを示す図
【発明を実施するための形態】
【0007】
従来より、人間は、貧乏人から金持ち、若い人から年寄りなど千差万別の思想や希望を持っており、何らかの悩みを持っている。またやりたい事を持っている。
人間は、その悩みや、やりたいことは、それぞれの分野の専門家や、近親者、友人又は職場の人等身近の人に、相談し議論意見しあい、悩みを解消し、やりたいことを達成している。
さらに、解決が出来ない悩みや、やりたいことは、従来は、宗教などの非科学的な手段によっても、解決している。
例えば、人の気持ちがわかるようになるにはどうするか、人生の苦難をのりこえるには何をすればよいか、神様に見捨てられないようにするにはどうするか、幸福であるか?を考える事、自分は幸福ではないのではないかを考える事、等、の問題は、宗教などが解決、回答を出しているのが現状である。
すなわち、
1. 宗教は非科学的である
2. 単なるお経、説教で、悩んでいる人を(無理に)納得させる。
だからこれらの問題を抱えた人の直接の解決になっていない。
【0008】
本願発明の基本的な思想、アプローチの方法について記載する。
本発明者は、「創造学」を発明したのであるが、東京大学の講義でも「創造学」が、一種の宗教だと言っている。しかし「創造学」は異なる。
本発明者の発明した「創造学」は合理的で科学的でかつ、将来のことを見通しており、万人の悩みを解決することであり、この創造学から派生したのが、本願発明のシステムを用いた未踏学会である。
従って本願発明の、未踏学会は、科学的であり理論的であり、将来にわたって問題を解決する学会である。
例えば、科学、趣味、福祉、スポーツ、哲学、グルメ、芸術、政治、経済などの分野で取り扱わない、解決できない問題を解決する学会である。
つまり未踏の分野を論ずる学会である。
このような手段及び学会は、未だかつて存在していない。
従って特許なのである。
【0009】
悩みや、やりたいことの問題点が発生した時、例えば宗教等の大きな悩みを解決する部分1と、それに密着した(連携した)多くの小さな悩みを解決する部分2があり、これ等により悩みや、やりたいことに対する説教、アドバイス、又は相談等を受け、ぼんやりと、又は知らず知らずに納得している。
そこで、本発明では、科学的に、理論的に問題の核心を議論し解決する。
科学は唯物論であり、世の中は科学だけでは解決できない。それを唯心論の精神的、観念的な解決法、例えば宗教などにて補完することで、満足幸福を得る、気持ちとさせる。しかし、本発明のシステムは、宗教・科学の先を目指すものである。
即ち、宗教や科学のみで解決できない問題事項を未踏分野と位置付け、福祉を含めて、解決できていないことを本発明チャレンジシステムアプローチにて解決する。
唯物論及び精神論にて、全部の問題点を解決できる事を肯定する現代ではあるが、それらはまだ不十分である。未だ解決できていない(即ち、踏んでいない)部分が未踏分野で、この未解決事項を議論するのが未踏学会である。

本発明は、無理に納得させるのではなく、学問としてとらえ科学的に思考して解決を導くシステム及び学会である。
【0010】
本発明の第1実施例を、図2、3により説明する。
図1は、未踏学会3のシステムを示す。
未踏学会は、具体的なツールとして「チャレンジ」という提案ツールを利用する。
(1)未踏学会3の場にて、チャレンジツールによる未踏学会開員に発表・主張・報告5を例えば10分程度行う。同時にイメージや資料を提出しても良い。

(2)「ジャッジツール」は、チャレンジで提案された物が本物かどうか。東京大学「創造学講義」で述べた「スジ、ピカ、イキ」により、誠に公正な判断が下される。
未踏の問題事項で有るかも判断される。
公正な判断は、例えば、未踏学会会長31、審査員32で構成されるメンバーで審議される。

(3)YES/NOの判定
そしてチャレンジした人が、晴れて未踏学会会員になれる。
未踏学会会員は、未踏学会のチャレンジャーの発表報告を聞き議論に参加できる。
(4)しかしチャレンジして、合格しなかった人もチャレンジャーとしてチャレンジャーグループ4に入る。
【0011】
図3は、本発明にて解決する、未踏問題事項9を示す図である。単なる芸術、科学、宗教等の分野の問題事項8に対し、問題事項8の分野以外の、未解決事項や各自が不満と思っている未踏問題事項9の分野である。
本発明による未踏学会は、本未踏問題事項9を解決する手段を有する。
【0012】
さらに具体的なチャレンジシステムの手段を記載する。
(1)未踏学会3での発表・主張・報告5に関して
ア.趣旨説明とチャレンジャーの募集
イ.審議メンバーによる、事前、問題点の概要把握
ウ.学会開催広報の発行(開催の決定)
エ.プログラム、メンバー、報告発表者等運営方法の詳細決定
オ.未踏学会の開催
の手段を有する。そして、例えばア.からオ.が順に行われる方法である。
【0013】
(2)ジャッジツールの判断では、
例えば事例として、
(2―1)未踏学会会員を交えて、本発表に対して、科学的な解決法を議論。
つまり、
ア.本質的な問題点の議論
イ.その根拠情報・物の議論、
ウ.本問題点が未踏分野とすべきかの議論、
エ.解決アプローチ手法の議論、
オ.及び、解決有無の議論、
の手段を有する。そして例えばア.からオ.が順に行われる方法である。
また、状況によって、再度、チャレンジャー報告者の不満を聞く手段も含む。
(2―2)審議メンバーによる判断は、
ア.問題事項が未踏分野かどうかの判断、
イ.その解決アプローチ妥当性の判断、
ウ.チャレンジ報告者への報告判断

の手段を有する。そして(2―1)、(2―2)の順にて実施される方法である。
【0014】
本第1実施例によると、未踏学会にて本手段を繰り返すことにより、結果として、世の中も良くし、幸せにし、そしてチャレンジした本人も満足感に浸ることができる、三方得であるという効果がある。
すべての人の悩みを救うことが出来る効果がある。
若者たちの議論の場である「ユースフォーラム」にて中高生 新聞を発行した事例もあるように、 宗教の欠点をカバーし、若者のみならず、すべての人を救う効果がある。
【0015】
本発明の第2実施例は、図2による第1実施例にさらに、
(5)チャレンジャーグループ4のメンバーは、何回も再チャレンジを繰り返す手段
を有するシステムである。
そして、報告者(チャレンジャー)は、ついには未踏学会会員になり、未踏学会に入ることが出来る。
【0016】
本第2実施例によると、チャレンジャーグループ4メンバーとなった人が再度チャレンジ報告をする事で、未踏問題までの掘り下げが可能で報告者のモチベーションが生まれるという効果がある。
【0017】
図4は、第3実施例で有って、報告者(チャレンジャー)から発表・報告のあった事項で、未踏問題であると判断した事項に対し、新たな科学的な解決方法を、学会により報告書として公開するシステムのフローを示す。
【0018】
未踏学会3に発表・報告した事項は、前記ジャッジツールにて、議論、判断されたのち、未踏事項の解決アプローチ方法として、公に公開できる形とし、報告書を作成。
その報告書を、学会報またはウェブ等にて紹介する。
【0019】
第3実施例によると、未踏学会としての科学的解析方法が、世間の目に触れる事で、更に良い解決法が生まれ、その他の者に未踏事項の解決の一助となるというさらなる効果がある。
【0020】
本発明の第4実施例は、図5に示す如く、未踏学会運営のビジネスモデルであって、各グループからの会費と、チャレンジ費にて運営するものである。
【0021】
例えば、チャレンジ1回の費用の決定、未踏学会、チャレンジャーグループでの会費費用の決定をする。
また、他の学会、会合やグループからの特別参加もできる手順及び費用設定も設ける。(例えば、ゴールド会員は年に1回無料でチャレンジ可能等 オプションを設ける)
【0022】
本第4実施例によると、方法を確立した運用で、健全な経営ができるという効果がある。
【0023】
図6は、第5実施例で有って、読者に未踏問題を公募するシステムを示すビジネスモデル図である。
【0024】
公募するシステム及びビジネスモデルとは、
(1)未踏分野問題と各自が思う事項を提起してもらう(学会からの呼びかけ)。
(2)提起事項を、未踏学会審議にて、未踏分野価値、を試算し、チャレンジ費を設定する。
(3)未踏分野問題の提起者は、悩みや希望と発表・報告価値、チャレンジ費を検討して、報告者(チャレンジャー)となるか判断。
というビジネスモデルシステムである。
【0025】
第5実施例によると、未踏学会の未踏事項の評価判断の妥当性、報告者(チャレンジャー)が判断でき、報告者に傾聴議論してもらえるという安心感や自由な議論が出来るという学会への信頼感を得る効果がある。また、新たな未踏分野価値指標を導入する事で、学会の運営を偏った考えでなく、適正で汎用的なものとすることが出来る。
【0026】
以上により、本発明は、未踏の問題に関しての新たな唯物論的な解決が出来るという効果がある。
【産業上の利用可能性】
【0027】
問題や悩みが多い、現代に於て、本システムを用いた学会は人を幸福とする事に、非常に有用である。
【符号の説明】
【0028】
1 大きな悩み、問題を解決する部分
2 小さな悩み、問題を解決する部分
3 未踏学会
31 未踏学会の長
32 未踏学会審査員
4 チャレンジャーグループ
5 チャレンジツールによる未踏学会での発表・報告
6 外部人の未踏学会での発表・報告
7 例えばゴールド会員等の特別発表・報告
8 科学や宗教等で解決する悩み、問題事項の部分
9 そのほかの解決できない、悩み、問題事項の未踏部分(未踏分野)




図1
図2
図3
図4
図5
図6