(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023079039
(43)【公開日】2023-06-07
(54)【発明の名称】半導体製造装置および半導体製造方法
(51)【国際特許分類】
C23C 16/448 20060101AFI20230531BHJP
【FI】
C23C16/448
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021192442
(22)【出願日】2021-11-26
(71)【出願人】
【識別番号】390033857
【氏名又は名称】株式会社フジキン
(74)【代理人】
【識別番号】100129540
【弁理士】
【氏名又は名称】谷田 龍一
(74)【代理人】
【識別番号】100137648
【弁理士】
【氏名又は名称】吉武 賢一
(72)【発明者】
【氏名】永瀬 正明
(72)【発明者】
【氏名】石井 秀和
(72)【発明者】
【氏名】池田 信一
(72)【発明者】
【氏名】西野 功二
【テーマコード(参考)】
4K030
【Fターム(参考)】
4K030AA11
4K030EA01
4K030EA11
4K030JA06
4K030KA39
4K030KA41
4K030LA15
(57)【要約】
【課題】 プロセス時間の短縮を図れる半導体製造装置および半導体製造方法を提供する。
【解決手段】 半導体製造装置100は、材料ガスGmを貯蔵できるキャニスタ10と、キャニスタの下流側に設けられたフィルタンク20と、フィルタンクの下流側に設けられたプロセスチャンバ30と、フィルタンク20とプロセスチャンバ30との間の流路に設けられたタンク下流弁V5と、プロセスチャンバ30に接続された排気ライン40と、排気ライン40に設けられた排気弁V7と、フィルタンク20とプロセスチャンバ30との間の流路に設けられた第1濃度計UV1と、排気ライン40に設けられた第2濃度計UV2とを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
材料ガスを貯蔵できるキャニスタと、
前記キャニスタの下流側に設けられたフィルタンクと、
前記フィルタンクの下流側に設けられたプロセスチャンバと、
前記フィルタンクと前記プロセスチャンバとの間の流路に設けられたタンク下流弁と、
前記プロセスチャンバに接続された排気ラインと、
前記排気ラインに設けられた排気弁と、
前記フィルタンクと前記プロセスチャンバとの間の流路に設けられた第1濃度計と、
前記排気ラインに設けられた第2濃度計と
を備える、半導体製造装置。
【請求項2】
前記フィルタンクと前記第1濃度計との間の流路に希釈ガス供給ラインが接続されており、該希釈ガス供給ラインには希釈ガス供給弁が設けられている、請求項1に記載の半導体製造装置。
【請求項3】
前記第1濃度計および第2濃度計の計測値に基づいて、前記プロセスチャンバへのガス供給を制御する制御機器をさらに備え、
該制御機器は、前記第1濃度計および第2濃度計が出力する濃度が略同濃度となったときに前記プロセスチャンバ内のガス濃度が当該濃度であると判定するように構成されている、請求項1又は2に記載の半導体製造装置。
【請求項4】
前記キャニスタに貯蔵された材料ガスの濃度を測定する第3濃度計をさらに備える、請求項1から3のいずれかに記載の半導体製造装置。
【請求項5】
前記キャニスタは、液体または個体の材料を気化または昇華させて材料ガスを生成できるように構成されている、請求項1から4のいずれかに記載の半導体製造装置。
【請求項6】
材料ガスを貯蔵できるキャニスタと、前記キャニスタの下流側に設けられたフィルタンクと、前記フィルタンクの下流側に設けられたプロセスチャンバと、前記フィルタンクと前記プロセスチャンバとの間の流路に設けられたタンク下流弁と、前記プロセスチャンバに接続された排気ラインと、前記排気ラインに設けられた排気弁と、前記フィルタンクと前記プロセスチャンバとの間の流路に設けられた第1濃度計と、前記排気ラインに設けられた第2濃度計とを備える半導体製造装置を用いて行う半導体製造方法であって、
前記タンク下流弁を閉じた状態で、前記キャニスタ内の材料ガスを前記フィルタンクに供給する工程と、
前記タンク下流弁を開いて、前記フィルタンクに供給された材料ガスを前記プロセスチャンバに供給する工程と、
前記プロセスチャンバに供給された材料ガスの化学反応が生じた後に、前記希釈ガス供給弁および前記排気弁を開いて前記プロセスチャンバに希釈ガスを供給し、排気する工程と、
前記第2濃度計の出力に基づいて、前記希釈ガスの供給および排気を停止する工程と、
前記希釈ガスの供給および排気を停止する工程の後に、前記プロセスチャンバ内でのプロセスを実行する工程と
を含む、半導体製造方法。
【請求項7】
材料ガスを貯蔵できるキャニスタと、前記キャニスタの下流側に設けられたフィルタンクと、前記フィルタンクの下流側に設けられたプロセスチャンバと、前記フィルタンクと前記プロセスチャンバとの間の流路に設けられたタンク下流弁と、前記フィルタンクと前記プロセスチャンバとの間の流路に接続された希釈ガス供給ラインと、前記希釈ガス供給ラインに設けられた希釈ガス供給弁と、前記プロセスチャンバに接続された排気ラインと、前記排気ラインに設けられた排気弁と、前記希釈ガス供給ラインの接続部と前記プロセスチャンバとの間の流路に設けられた第1濃度計と、前記排気ラインに設けられた第2濃度計とを備える半導体製造装置を用いて行う半導体製造方法であって、
前記タンク下流弁を閉じた状態で、前記キャニスタ内の材料ガスを前記フィルタンクに供給する工程と、
前記タンク下流弁を開いて、前記フィルタンクに供給された材料ガスを前記プロセスチャンバに供給する工程と、
前記希釈ガス供給弁および前記排気弁を開いて、前記材料ガスと希釈ガスとの混合ガスを前記プロセスチャンバに供給し、排気する工程と、
前記第1濃度計の出力に基づいて前記希釈ガスの流量を制御することによって前記混合ガスの濃度調整を行う工程と、
前記第1濃度計の出力と前記第2濃度計の出力との両方を参照して、前記プロセスチャンバ内の前記混合ガスの濃度を判断する工程と、
所定の濃度であると判断された混合ガスを用いて前記プロセスチャンバ内でのプロセスを実行する工程と
を含む、半導体製造方法。
【請求項8】
前記半導体製造装置は、前記フィルタンクの下流側に設けられたパージガス供給ラインをさらに備えており、
前記混合ガスを用いてプロセスチャンバ内でのプロセスを行った後に、前記パージガス供給ラインから前記フィルタンクを介して前記プロセスチャンバにバージガスを供給する工程と、
前記第1濃度計および前記第2濃度計の出力を参照して、前記材料ガスの濃度が所定濃度以下になったときにパージガスの供給を停止する工程と
をさらに含む、請求項7に記載の半導体製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体製造装置および半導体製造方法に関し、特に、濃度計を備える半導体製造装置およびこれを用いた半導体製造方法に関する。
【0002】
半導体製造装置は、プロセスチャンバに材料ガスを供給し、CVD(Chemical Vapor Deposition)法やALD(Atomic Layer Deposition)法などによって、ウエハや基板上に成膜を行うように構成されている。プロセスチャンバに供給されるガスの流量を制御する装置としては、マスフローコントローラ(熱式質量流量制御器)や圧力式流量制御装置が広く利用されている。
【0003】
近年、液体または固体材料をヒータによって気化または昇華させて、キャニスタ内で所望のガスを発生させ、これをプロセスチャンバに供給するタイプの半導体製造装置も開発されている。液体または固体材料としては、塩化ハフニウム(室温で固体)、有機ランタン化合物(室温で固体)や有機ルテニウム化合物(室温で液体)などが挙げられる。これらの材料は、例えばハフニウム酸化膜、ランタン酸化膜などの高誘電率膜(High-k膜)や、ルテニウム含有電極膜を生成するための前駆体材料として用いられている。
【0004】
従来のシリコン酸化膜に代えて上記の高誘電率膜を用いてトランジスタのゲート絶縁膜やキャパシタ誘電膜を形成することによって、集積回路の高密度化および微細化を達成できる。また、二酸化ハフニウム系化合物は、高性能な強誘電体メモリを作製するための材料としても注目されている。ルテニウム含有材料は、銅配線に置き換わる次世代の微細配線材料またはバリアメタル層材料として期待されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際公開第2020/158506号
【特許文献2】特開平9-203707号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ALD法では、プロセスチャンバへのパルス的なガスのバッチ供給が複数回にわたって繰り返される。このプロセスにおいて、成膜前に、残存する不要な化学物質を除去するために、プロセスチャンバ内のクリーン化を行う必要がある。従来、クリーン化は、原料ガスの供給を停止した後、排気しながら不活性ガス等を一定時間プロセスチャンバ内に流し続けることによって行われていた。しかし、このような方式では、クリーン化が確実に実施されたか否かを判断することが困難であり、現実的な対応としては、必要以上に長時間にわたってクリーン化のガスを流し続ける必要があった。
【0007】
また、CVD法においてガスを連続的に供給するときに、材料ガスと希釈ガスとの混合率を調整してプロセスガスの濃度調整を行ってからチャンバに供給することがある。このとき、プロセスチャンバ内に充填されたガスが、所望の濃度を有しているか否かを判断するためには、プロセスチャンバ内のガス濃度を濃度計を用いて直接測定することが好適である。しかしながら、プロセスチャンバ内に濃度計を配置することは容易ではなく、また、濃度計を一か所に配置しただけではチャンバ内のガス濃度が均一であるか否かを判断することが困難な場合がある。このため、現実的な対応としては、濃度が確認された混合ガスを比較的長時間流し続けて、プロセスチャンバ内のガスの濃度を均一かつ所望の濃度になるのを待ってから、排気系を閉じて成膜プロセスを開始するようにしていた。
【0008】
このように、ALD法およびCVD法に対応した半導体製造装置において、クリーン化ガスや濃度調整後プロセスガスをチャンバに必要以上に流すことによって、ガスの無駄な消費やプロセスの遅滞が生じる。したがって、ALD法およびCVD法の双方に対応でき、かつ、無駄なガスの流出期間を抑えてプロセス時間を短縮できる半導体製造装置および半導体製造方法に対する要求があった。そして、このような半導体製造装置および半導体製造方法は、液体または固体材料をガス供給源として用い、プロセスガス供給ラインに希釈ガスラインが接続されている系に対しても有効であることが求められていた。
【0009】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、ガスのバッチ供給および連続供給の両方に対応でき、無駄なガスの流出期間を短くしてプロセス時間を短縮することができる半導体製造装置および半導体製造方法を提供することをその主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の実施形態による半導体製造装置は、材料ガスを貯蔵できるキャニスタと、前記キャニスタの下流側に設けられたフィルタンクと、前記フィルタンクの下流側に設けられたプロセスチャンバと、前記フィルタンクと前記プロセスチャンバとの間の流路に設けられたタンク下流弁と、前記プロセスチャンバに接続された排気ラインと、前記排気ラインに設けられた排気弁と、前記フィルタンクと前記プロセスチャンバとの間の流路に設けられた第1濃度計と、前記排気ラインに設けられた第2濃度計とを備える。
【0011】
ある実施形態において、前記フィルタンクと前記第1濃度計との間の流路に希釈ガス供給ラインが接続されており、該希釈ガス供給ラインには希釈ガス供給弁が設けられている。
【0012】
ある実施形態において、上記半導体製造装置は、前記第1濃度計および第2濃度計の計測値に基づいて、前記プロセスチャンバへのガス供給を制御する制御機器をさらに備え、該制御機器は、前記第1濃度計および第2濃度計が出力する濃度が略同濃度となったときに前記プロセスチャンバ内のガス濃度が当該濃度であると判定するように構成されている。
【0013】
ある実施形態において、上記半導体製造装置は、前記キャニスタに貯蔵された材料ガスの濃度を測定する第3濃度計をさらに備える。
【0014】
ある実施形態において、前記キャニスタは、液体または個体の材料を気化または昇華させて材料ガスを生成できるように構成されている。
【0015】
本発明の実施形態による半導体製造方法は、材料ガスを貯蔵できるキャニスタと、前記キャニスタの下流側に設けられたフィルタンクと、前記フィルタンクの下流側に設けられたプロセスチャンバと、前記フィルタンクと前記プロセスチャンバとの間の流路に設けられたタンク下流弁と、前記プロセスチャンバに接続された排気ラインと、前記排気ラインに設けられた排気弁と、前記フィルタンクと前記プロセスチャンバとの間の流路に設けられた第1濃度計と、前記排気ラインに設けられた第2濃度計とを備える半導体製造装置を用いて実施され、前記タンク下流弁を閉じた状態で、前記キャニスタ内の材料ガスを前記フィルタンクに供給する工程と、前記タンク下流弁を開いて、前記フィルタンクに供給された材料ガスを前記プロセスチャンバに供給する工程と、前記プロセスチャンバに供給された材料ガスの化学反応が生じた後に、前記希釈ガス供給弁および前記排気弁を開いて前記プロセスチャンバに希釈ガスを供給し、排気する工程と、前記第2濃度計の出力に基づいて、前記希釈ガスの供給および排気を停止する工程と、前記希釈ガスの供給および排気を停止する工程の後に、前記プロセスチャンバ内でのプロセスを実行する工程とを含む。
【0016】
本発明の実施形態による半導体製造方法は、材料ガスを貯蔵できるキャニスタと、前記キャニスタの下流側に設けられたフィルタンクと、前記フィルタンクの下流側に設けられたプロセスチャンバと、前記フィルタンクと前記プロセスチャンバとの間の流路に設けられたタンク下流弁と、前記フィルタンクと前記プロセスチャンバとの間の流路に接続された希釈ガス供給ラインと、前記希釈ガス供給ラインに設けられた希釈ガス供給弁と、前記プロセスチャンバに接続された排気ラインと、前記排気ラインに設けられた排気弁と、前記希釈ガス供給ラインの接続部と前記プロセスチャンバとの間の流路に設けられた第1濃度計と、前記排気ラインに設けられた第2濃度計とを備える半導体製造装置を用いて実施され、前記タンク下流弁を閉じた状態で、前記キャニスタ内の材料ガスを前記フィルタンクに供給する工程と、前記タンク下流弁を開いて、前記フィルタンクに供給された材料ガスを前記プロセスチャンバに供給する工程と、前記希釈ガス供給弁および前記排気弁を開いて、前記材料ガスと希釈ガスとの混合ガスを前記プロセスチャンバに供給し、排気する工程と、前記第1濃度計の出力に基づいて前記希釈ガスの流量を制御することによって前記混合ガスの濃度調整を行う工程と、前記第1濃度計の出力と前記第2濃度計の出力との両方を参照して、前記プロセスチャンバ内の前記混合ガスの濃度を判断する工程と、所定の濃度であると判断された混合ガスを用いて前記プロセスチャンバ内でのプロセスを実行する工程とを含む。
【0017】
ある実施形態において、上記半導体製造装置は、前記フィルタンクの下流側に設けられたパージガス供給ラインをさらに備えており、上記半導体製造方法は、前記混合ガスを用いてプロセスチャンバ内でのプロセスを行った後に、前記パージガス供給ラインから前記フィルタンクを介して前記プロセスチャンバにバージガスを供給する工程と、前記第1濃度計および前記第2濃度計の出力を参照して、前記材料ガスの濃度が所定濃度以下になったときにパージガスの供給を停止する工程とをさらに含む。
【発明の効果】
【0018】
本発明の実施形態の半導体製造方法および半導体製造方法によれば、無駄なガスの流出を抑制してプロセス時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の実施形態1による半導体製造装置を示す模式図である。
【
図2】本発明の実施形態による半導体製造方法を示すフローチャートである。
【
図3】本発明の別の実施形態による半導体製造方法を示すフローチャートである。
【
図4】本発明の実施形態2による半導体製造装置を示す模式図である。
【
図5】本発明の実施形態3による半導体製造装置を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
【0021】
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1による半導体製造装置100の構成を示す。半導体製造装置100は、材料ガス供給源を含むキャニスタ10およびその出口側に設けられた第3バルブ(キャニスタ弁)V3と、キャニスタ10の下流側の流路に設けられたフィルタンク20と、フィルタンク20の下流側に設けられたプロセスチャンバ30と、プロセスチャンバ30からの排気を行う排気ライン40とを備えている。半導体製造装置100は、キャニスタ10内の材料ガスGmを、フィルタンク20にいったん貯蔵してから、プロセスチャンバ30に供給することができるように構成されている。
【0022】
キャニスタ10は、本実施形態では、図示しないヒータを備えており、塩化ハフニウム、有機ランタン化合物、有機ルテニウム化合物などの室温で液体または個体の材料ガス供給源を加熱してガス化できるように構成されている。キャニスタ10の内部では、材料ガス供給源が十分に存在する限り、ガス温度および材料によって決まる蒸気圧に達するまでガス化が行われる。ただし、キャニスタ10は、これに限られず、初めから気体の状態の材料を貯蔵する圧力容器であってもよい。
【0023】
フィルタンク20の上流側には、第4バルブ(タンク上流弁)V4が設けられ、フィルタンク20の下流側には第5バルブ(タンク下流弁)V5が設けられている。また、プロセスチャンバ30の上流側には第6バルブ(チャンバ上流弁)V6が設けられ、下流側の排気ライン40には第7バルブ(排気弁)V7が設けられている。
【0024】
キャニスタ弁V3とタンク上流弁V4との間の流路には、第2バルブ(パージガス供給弁)V2を有するパージガス供給ライン50が接続されている。半導体製造装置100は、パージガス供給弁V2とキャニスタ弁V3との開閉を制御することによって、パージガスGpまたは材料ガスGmのいずれかまたは両方を任意にプロセスチャンバ20に供給することができる。
【0025】
また、タンク下流弁V5とチャンバ上流弁V6との間の流路には、第1バルブ(希釈ガス供給弁)V1を有する希釈ガス供給ライン60が接続されている。希釈ガス供給ライン60には、流量制御装置62が設けられている。流量制御装置62としては、例えば熱式質量流量制御器または圧力式流量制御装置を用いることができる。流量制御装置62のコントロール弁(例えばピエゾ素子駆動型バルブなどの比例弁)の開度を調整することによって、希釈ガスGdを任意の流量でプロセスチャンバ20に供給することができる。
【0026】
各流路に設けられた第1~第7バルブV1~V7として、AOV(空気駆動弁)、電磁弁、または、電動弁などの遮断性および応答性に優れたオンオフ弁が好適に用いられる。ただしこれに限られず、第1~第7バルブV1~V7として、開度調整可能なコントロール弁を用いることもできる。
【0027】
また、本実施形態の半導体製造装置100において、プロセスチャンバ30の上流側、より具体的には、プロセスガス供給ラインに対する希釈ガス供給ライン60の接続点Jとチャンバ上流バルブV6との間の流路に、第1濃度計(チャンバ上流濃度計)UV1が設けられている。また、プロセスチャンバ30の下流側の排気流路40、より具体的には、排気弁V7と、図示しない真空ポンプなど排気装置との間の流路に、第2濃度計(排気ライン濃度計)UV2が設けられている。
【0028】
第1濃度計UV1および第2濃度計UV2としては、例えば、本出願人による特許文献1(国際公開第2020/158506号)に開示されている光学式の濃度計を用いることができる。この光学式の濃度計は、インライン式で流体システムに組み込まれ、ガスが導入される測定セルを通過した光源光の透過光強度を測定することによって、セル内のガスの吸光度を測定するように構成されている。測定された吸光度からは、ランベルト・ベールの法則に基づいて、ガスの濃度を算出することができる。
【0029】
光源光の波長は、測定対象のガスの吸光特性にあわせて適宜選択される。例えば、原料として塩化ハフニウム(HfCl4)を用いて成膜を行う場合、反応後に、プロセスチャンバ20の内部で不要なガスとして塩素ガス(Cl2)が生成される場合がある。この場合、塩素ガスがよく吸収する約280nm~約380nmの紫外光(例えば波長300nmの紫外光)を発する光源を備えた第2濃度計UV2を用いることによって、残存する塩素ガスの濃度を適切に測定することができる。
【0030】
また、多くの有機金属ガスは約300nmの紫外光をよく吸収し、一方で、一般的な希釈ガス(N2、Ar、He、H2など)は約300nmの紫外光をほとんど吸収しないことが本発明者によって確認されている。したがって、適切な波長の紫外光源を有する第1濃度計UV1を用いれば、有機金属ガスと希釈ガスとの混合ガス中の有機金属ガス成分濃度を測定することができる。なお、紫外光源としては例えばLEDやレーザダイオードを用いることができ、透過光強度を測定するための受光素子としては例えばSiフォトダイオードを用いることができる。本明細書において、紫外光とは、波長10nm~400nmの光を意味するものとする。
【0031】
(バッチ供給)
以下、半導体製造装置100を用いて行うガスのバッチ供給方法を説明する。なお、ここでは、キャニスタ10内では十分な材料ガスGmが予め生成されているか、または貯蔵されているものとする。また、プロセスチャンバ30の内部は、予め排気ライン40を用いて真空引きされており、減圧状態で排気弁V7が閉じられた状態にあるものとする。
【0032】
バッチ供給においては、
図2のステップS1に示すように、まず、第2バルブV2および第5バルブV5が閉じられた状態で、第3バルブV3および第4バルブV4を開き、キャニスタ10の内部の材料ガスが、フィルタンク20に貯蔵される。フィルタンク20は、通常、プロセスチャンバ30よりも小容量に形成されているが、高圧のガスを内部に貯蔵できるように構成されている。なお、フィルタンク20は、別途タンクとして流路に取り付けられる態様のものに限られず、金属ブロック内に形成された前後の流路よりも拡張された容器状空間部分であってもよい。
【0033】
なお、半導体製造装置100は、フィルタンク20の内部の圧力を測定できる圧力センサ(図示せず)を備えていても良い。これによって、フィルタンク20内に所望量のガスが蓄えられたか否かを判断することができる。フィルタンク20は、ガスの保温を行うためのヒータを備えていても良い。
【0034】
フィルタンク20に材料ガスが貯蔵された後、通常、第3バルブV3および第4バルブV4は閉じられる。また、その後にフィルタンク20からの材料ガスの供給をバッチ供給する場合、希釈ガスライン60の第1バルブV1は閉じられている。
【0035】
次に、ステップS2に示すように、第4バルブV4が閉じられた状態で、第5バルブV5および第6バルブV6を開き、フィルタンク20の内部の材料ガスをプロセスチャンバ30に一気に供給する。これにより、プロセスチャンバ30のウエハ上では材料ガスの化学反応が生じる。
【0036】
このようにしてプロセスチャンバ30に材料ガスがバッチ供給された後、通常は、第5バルブV5および第6バルブV6は閉じられ、その後、第3バルブV3および第4バルブV4を開いて、次のバッチ供給のための材料ガスGmがキャニスタ10からフィルタンク20へと供給される。
【0037】
一方で、プロセスチャンバ30の内部では、化学反応の進行とともに、不要なガス(例えば塩素ガス)が発生する場合がある。この場合、ウエハ上に吸着した材料ガスの電解処理などの次のプロセスを行う前に、化学反応によって生じた不要なガスをチャンバ内から除去する必要がある。
【0038】
そこで、本実施形態では、化学反応が進んだ後、ステップS3に示すように、第1バルブV1、第6バルブV6、および第7バルブV7を開いて、希釈ガスライン60からの希釈ガスGdをプロセスチャンバ30に供給し、これを排気する。
【0039】
このとき、第2濃度計UV2を用いて、排気ライン40を流れるガスに含まれる不要なガスの濃度を測定することができる。したがって、プロセスチャンバ30のクリーン化の状態を監視することができ、ステップS4に示すように、不要なガスの濃度がほぼ0に低下したか否かを判定することで、チャンバ内のクリーン化が完了したか否かを知ることができる。
【0040】
ステップS4において、第2濃度計UV2の出力に基づいて、不要なガスの濃度がほぼ0まで低下していないと判定されたときは、ステップS3に戻り、希釈ガスの供給および排気を継続する。不要なガスの排出は時間とともに進行し、排気ガス中の不要なガスの濃度も時間とともに低下する。一方、ステップS4において、不要なガスの濃度がほぼ0まで低下した(UV2出力が所定閾値以下)と判定されたときは、プロセスチャンバ30の十分なクリーン化が達成されたと判断し、ステップS5に示すように、第1バルブV1および第6バルブV6を閉じて希釈ガスの供給を停止し、チャンバ内のクリーン化を終了する。
【0041】
その後は、必要に応じてチャンバ内の排気を行い、排気弁V7を閉じた後、ステップS6に示すように、次のチャンバ内プロセス(例えば吸着ガスの電解処理)を実行する。このように、本実施形態では、第2濃度計UV2を用いて不要なガスの十分な排気が確認した時点で次のプロセスを実行することができるので、クリーン化に要する時間を最短のものとし、希釈ガスの不要な消費を防止しながら、プロセス全体の時間短縮を図ることができる。また、不要なガスが十分に排気されたことを確認したうえで次のプロセスを行うので、形成される半導体素子の品質低下を防止することができる。
【0042】
また、その後も同様にして、フィルタンク20からの材料ガスのバッチ供給、チャンバ内クリーン化、電解処理、排気等のプロセスを順々に繰り返すことによって、ウエハ上に所望の高品位な膜を生成することができる。上記方法によれば、毎回のクリーン化が確実かつ最短時間で行われるので、良好な成膜プロセスを実行することができる。
【0043】
なお、特許文献2には、プロセスチャンバの排気ラインに設けた吸着分光測定システムを用いて、不純物(水蒸気など)を検出する装置が記載されている。ただし、特許文献2の装置は、一般的な半導体製造工程において、チャンバ内不純物としての微量水蒸気の検出を可能にするために設けられたものにすぎず、ガスのバッチ供給時におけるプロセス時間の短縮を実現するものではない。
【0044】
(連続供給)
以下、半導体製造装置100を用いて行うガスの連続供給方法を説明する。なお、バッチ供給の場合と同様に、ここでは、キャニスタ10内では十分な材料ガスGmが予め生成されているか、または貯蔵されているものとする。また、プロセスチャンバ30の内部は予め排気ライン40を用いて真空引きされており、減圧状態で、排気弁V7が閉じられた状態にあるものとする。
【0045】
連続供給においても、バッチ供給と同様に、まず、
図3のステップS11に示すように、まず、第2バルブV2および第5バルブV5を閉じた状態で、第3バルブV3および第4バルブV4を開き、キャニスタ10内の材料ガスをフィルタンク20に貯蔵する。
【0046】
フィルタンク20に材料ガスが貯蔵された後、第3バルブV3および第4バルブV4は閉じられる。次に、ステップS12に示すように、第3バルブV3および第4バルブV4が閉じられた状態で、第5バルブV5および第6バルブV6を開き、フィルタンク20内の材料ガスをプロセスチャンバ30に供給する。
【0047】
このとき、ステップS13に示すように、第1濃度計UV1を用いて材料ガスの濃度を確認し、希釈ガス供給ライン60の第1バルブV1の開閉制御や、流量制御装置62のコントロール弁の開度調整により、希釈ガスGdの流量調整を行うことによって、プロセスチャンバ30に流入させる混合ガスの濃度調整を行うことができる。濃度調整中、排気弁V7は開かれており、混合ガスは流出し続ける。
【0048】
ただし、第1濃度計UV1の出力が所望濃度に到達した直後では、濃度調整完了前のガスも含むプロセスチャンバ30の内のガス濃度は、所望濃度に到達していない場合がある。したがって、第1濃度計UV1に基づく希釈ガスの流量制御が完了した後も、比較的長い時間、その状態で混合ガスをプロセスチャンバ30に流し続けて、プロセスチャンバ30のガスの濃度を所望の濃度に調整する必要がある。そして、第1濃度計UV1の出力のみを参照する場合には、プロセスチャンバ30内のガス濃度の情報が得られないので、比較的長い時間、混合ガスを流し続けることが求められる。
【0049】
そこで、本実施形態では、第1濃度計UV1の出力だけでなく、排気ライン40に設けられた第2濃度計UV2の出力も参照して、プロセスチャンバ内のガス濃度が所望の濃度範囲に落ち着いたか否かを判定するようにしている。具体的には、ステップS14に示すように、第1濃度計UV1と第2濃度計UV2との双方の出力を監視して、これらがいずれも所望の濃度範囲内にあるときに、プロセスチャンバ内ガス濃度の調整が完了したと判断し、ステップS15において排気弁V7を閉じるようにしている。
【0050】
上記の工程を行うために、半導体製造装置100は、第1濃度計UV1と第2濃度計UV2との出力に基づいてプロセスチャンバ30へのガス供給を制御することができる制御機器(図示せず)を備えている。この制御機器は、第1濃度計UV1と第2濃度計UV2の出力を監視し、これらの出力が略同濃度となったときに、プロセスチャンバ30の内部のガス濃度が、当該濃度に達したと判定するように構成されている。ここで、「略同濃度」または「同濃度」とは、第1濃度計UV1の出力する濃度と第2濃度計UV2の出力する濃度との差が、許容誤差範囲として設定された所定の閾値(例えば第1濃度計UV1の出力する濃度の0~10%に設定された値)以下であることを意味する。
【0051】
その後、ステップS16に示すように、プロセスチャンバ30内に所望濃度の材料ガスが所望量(所定圧力)だけ充填されたことが圧力センサ(図示せず)を用いて確認されると、ステップS17に示すように、ガス供給側の第1バルブV1、第5バルブV5、および、第6バルブV6を閉じてガスの供給を停止し、その後、電離処理などのチャンバ内での処理を行う。これにより、材料ガスの濃度調整を確実、短期間で完了させたうえで、所望の成膜プロセスを行うことができる。
【0052】
また、成膜プロセスが完了した後は、ステップS18に示すように、第1バルブV1および第3バルブV3を閉じ、第2バルブV2、第4バルブV4、第5バルブV5、第6バルブV6、および、第7バルブV7を開いた状態で、パージガス供給ライン50を用いてパージガス(例えば、N2、Ar、Heなどの不活性ガス)Gpをプロセスチャンバ30に流す工程が行われ、残留する材料ガスを排気する工程が行われる(ステップS18)。
【0053】
このときにも、第1濃度計UV1および第2濃度計UV2を用いて、プロセスチャンバ30の上下流双方で材料ガス濃度の測定(ステップS19)を行うことができるので、プロセスチャンバ内の材料ガス濃度を所定濃度以下まで確実に低下させることができ、また、必要以上の時間パージ工程を行うことがなくなる。このため、比較的短時間でパージ工程を終了させることができ(ステップS20)、次の工程に素早く移ることができる。
【0054】
(実施形態2)
図4は、本発明の実施形態2による半導体製造装置200の構成を示す。本実施形態の半導体製造装置200も、実施形態1の半導体製造装置100と同様に、キャニスタ10内の材料ガスGm1を、フィルタンク20を介してプロセスチャンバ30に供給できるように構成されている。半導体製造装置200において、半導体製造装置100と同様の構成要素については、同じ参照符号を付すとともに、以下では詳細な説明を省略することがある。
【0055】
半導体製造装置200が実施形態1の半導体製造装置100と異なる点は、材料ガス供給源として、第1キャニスタ10以外に、別の材料供給源である第2キャニスタ18および第3キャニスタ19をも有している点である。第2キャニスタ18の出口側流路には第8バルブ(第2キャニスタ弁)が設けられ、第3キャニスタ19の出口側流路には第9バルブ(第3キャニスタ弁)が設けられている。
【0056】
第2キャニスタ18および第3キャニスタ19は、第1キャニスタ10のキャニスタ弁V3と、タンク上流バルブV4との間の流路に接続されている。この構成において、各キャニスタ弁V3、V8、V9の開閉を制御することによって、フィルタンク20およびプロセスチャンバ30には、任意の材料ガスGm1、Gm2、Gm3を切り替えて供給することができる。
【0057】
ALD法では、前駆体材料ガスを供給した後に、排気し、その後、異種の材料ガスを供給して反応を起こさせ成膜することがある。半導体製造装置200は、このように異類のガスを切り替えてバッチ供給するときにも、ガス種の切り替えが容易に実行できるので好適に利用される。ただし、キャニスタに収容される材料は、異種材料に限られず同材料であっても良い。
【0058】
なお、各キャニスタ10、18、19は、フィルタンク20への材料ガスの供給が可能な限り、図示する態様に限らず任意の態様で接続されていてよいことは言うまでもない。また、図示するように、フィルタンク20の下流側には、4つ以上のキャニスタが接続されていてもよい。
【0059】
半導体製造装置200においても、実施形態1の半導体製造装置100と同様に、プロセスチャンバ30の上流側に第1濃度計UV1が設けられるとともに、排気ライン40には第2濃度計UV2が設けられている。したがって、ガスのバッチ供給において、プロセスチャンバ30から不要なガスを除去するクリーン化工程を効率的に行うことができる。また、ガスの連続供給においても、チャンバ内の混合ガスの濃度制御を効率的に行うことができる。
【0060】
また、上記のように種々の材料ガスを用いる場合、化学反応で生じるガスの種類も種々のものとなり得る。このため、第1濃度計UV1および第2濃度計UV2は、種々のガスの濃度を測定できるように構成されていることが有利な場合がある。したがって、第1濃度計UV1および第2濃度計UV2は、各ガス種の吸光特性に対応できるように、複数の波長の光を切り替えて出力できるように構成されていてもよい。例えば紫外光に加えて近赤外光をも出力できる光源を用いることによって、塩素ガスや有機金属ガスだけでなく水分濃度の検出も行い得る。
【0061】
(実施形態3)
図5は、本発明の実施形態3による半導体製造装置300の構成を示す。本実施形態の半導体製造装置300も、実施形態1の半導体製造装置100と同様に、キャニスタ10内の材料ガスGmを、フィルタンク20を介してプロセスチャンバ30に供給できるように構成されている。半導体製造装置300において、半導体製造装置100と同様の構成要素については、同じ参照符号を付すとともに、以下では詳細な説明を省略することがある。
【0062】
半導体製造装置300が実施形態1の半導体製造装置100と異なる点は、キャニスタ10内の材料ガスの濃度を測定することができる第3濃度計UV3が付加的に設けられている点である。その他の構成は、実施形態1の半導体製造装置100と同様であり、プロセスチャンバ30の上流側に第1濃度計UV1が設けられるとともに、排気ライン40には第2濃度計UV2が設けられている。したがって、ガスのバッチ供給において、プロセスチャンバ30から不要なガスを除去するクリーン化工程を効率的に行うことができる。また、ガスの連続供給においても、チャンバ内の混合ガスの濃度制御を効率的に行うことができる。
【0063】
半導体製造装置300では、第3濃度計UV3の出力に基づいて、キャニスタ10の内部の材料ガスの状態を判断することができる。例えば、キャニスタ10で液体材料や個体材料をガス化して材料ガスを生成する場合に、第3濃度計UV3の出力が通常時よりも著しく低下したときには、液体材料や個体材料が払底してガス生成が進んでいないものと判断することができる。半導体製造装置300は、動作中に第3濃度計UV3の出力が閾値以下となったときに、ユーザに警告を発するように構成されていてもよい。
【0064】
なお、上記には、実施形態1の半導体製造装置100のキャニスタ10に第3濃度計UV3を設ける態様を説明したが、これに限られず、実施形態2の半導体製造装置200が備える複数のキャニスタ10、18、19のそれぞれに、各ガス種に対応する濃度計がそれぞれ設けられていてもよい。また、第3濃度計UV3は、キャニスタ10の内部に配置されていてもよいし、キャニスタ10の出口とキャニスタ弁V3との間の流路に配置されていてもよい。
【0065】
以上、本発明の実施形態について説明したが、種々の改変が可能である。例えば、フィルタンク20に第4濃度計を付加的に設け、タンク内のガスの濃度を測定できるようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0066】
本発明の実施形態による半導体製造装置および半導体製造方法は、CVD法やALD法によって半導体製造における成膜プロセスを行うために好適に利用される。
【符号の説明】
【0067】
10 キャニスタ
18 第2キャニスタ
19 第3キャニスタ
20 フィルタンク
30 プロセスチャンバ
40 排気ライン
50 パージガス供給ライン
60 希釈ガス供給ライン
62 流量制御装置
100、200、300 半導体製造装置
UV1 第1濃度計 (チャンバ上流濃度計)
UV2 第2濃度計 (排気ライン濃度計)
UV3 第3濃度計 (キャニスタ濃度計)
V1 第1バルブ (希釈ガス供給弁)
V2 第2バルブ (パージガス供給弁)
V3 第3バルブ (キャニスタ弁)
V4 第4バルブ (タンク上流弁)
V5 第5バルブ (タンク下流弁)
V6 第6バルブ (チャンバ上流弁)
V7 第7バルブ (排気弁)
V8 第8バルブ (第2キャニスタ弁)
V9 第9バルブ (第3キャニスタ弁)