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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023079306
(43)【公開日】2023-06-08
(54)【発明の名称】商品管理システム、商品管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20230601BHJP
   G06Q 50/00 20120101ALI20230601BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q50/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021192714
(22)【出願日】2021-11-29
(71)【出願人】
【識別番号】000130581
【氏名又は名称】サトーホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000165
【氏名又は名称】弁理士法人グローバル・アイピー東京
(72)【発明者】
【氏名】大久保 伸助
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
5L049BB72
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】商品の個体を簡易に自動認識できるようにする。
【解決手段】本発明のある態様は、画像取得装置とサーバを含む商品管理システムである。画像取得装置は、糊面を有するラベルを商品のラベル貼付面に貼付する前又は後のラベルの糊面模様の画像を取得する。サーバは、ラベルが貼付された商品に関する商品情報を取得する取得部と、取得部によって取得された商品情報と、画像取得装置によって取得されたラベルの糊面模様の画像、又は当該画像の特徴点を示す特徴点データと、を関連付ける関連付け部と、を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像取得装置とサーバを含む商品管理システムであって、
前記画像取得装置は、糊面を有するラベルを商品のラベル貼付面に貼付する前又は後の前記ラベルの糊面模様の画像を取得し、
前記サーバは、
前記ラベルが貼付された商品に関する商品情報を取得する取得部と、
前記取得部によって取得された商品情報と、前記画像取得装置によって取得された前記ラベルの糊面模様の画像、又は当該画像の特徴点を示す特徴点データと、を関連付ける関連付け部と、を有する、
商品管理システム。
【請求項2】
前記商品情報は、前記商品の商品コードと、前記商品のロット番号、前記商品の製造日時を示す製造日時情報、及び、前記商品の有効期限を示す期限情報のうち少なくともいずれかの情報を含む、
請求項1に記載された商品管理システム。
【請求項3】
前記サーバは、ラベルの糊面模様の画像、又は、当該画像に対応する特徴点データを含む情報提供要求を受け付けたときに、前記情報提供要求に含まれる画像又は特徴点データが前記関連付け部によって商品情報に関連付けられている場合に、当該商品情報を前記情報提供要求の要求元に提供する商品情報提供部を有する、
請求項1又は2に記載された商品管理システム。
【請求項4】
前記ラベルの糊面には、前記ラベルを前記商品のラベル貼付面に貼付したときに、前記糊面と前記ラベル貼付面の間の気泡が外部へ離脱するように粘着層が形成されている、
請求項1から3のいずれか一項に記載された商品管理システム。
【請求項5】
前記商品管理システムは、前記画像取得装置を備え、前記ラベルを前記商品に貼付するラベル貼付機を含み、
前記ラベル貼付機は、前記ラベルを前記商品に貼付する直前又は直後の前記ラベルの糊面模様の画像を取得する、
請求項1から4のいずれか一項に記載された商品管理システム。
【請求項6】
前記サーバと通信可能な利用者端末を含み、
前記商品情報は、前記商品の商品コードと、前記商品の製造日時を示す製造日時情報、若しくは前記商品の有効期限を示す期限情報のいずれかの情報と、を含み、
前記利用者端末は、前記サーバから取得した商品の提供価格を含む情報を表示部に表示させる表示制御部を有し、
前記サーバは、
前記利用者端末から取得した商品に貼付されているラベルの糊面模様の画像、又は当該画像の特徴点を示す特徴点データに関連付けられた商品情報に基づいて、前記利用者端末から取得した商品の提供価格を決定する価格決定部と、
前記価格決定部により決定された前記商品の提供価格を含む情報を前記利用者端末に提供する価格情報提供部と、を有する、
請求項1に記載された商品管理システム。
【請求項7】
画像取得装置とサーバとの間で行われる物品管理方法であって、
前記画像取得装置が、糊面を有するラベルを商品のラベル貼付面に貼付する前又は後の前記ラベルの糊面模様の画像を取得し、
前記サーバが、前記ラベルが貼付された商品に関する商品情報を取得し、
前記サーバが、前記取得した商品情報と、前記画像取得装置によって取得された前記ラベルの糊面模様の画像、又は当該画像の特徴点を示す特徴点データと、を関連付ける、
商品管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品管理システム、及び、商品管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
商品の流通段階や商品の販売現場において、個々の商品(個体)を自動認識できるようなマーキングを付加する方法としては、従来から以下の方法が知られている。
第1の方法は、バーコード等の個体にユニークなコード情報を発行し、当該コード情報を印字したラベルを個体に貼付するか、あるいは、当該コード情報を個体に直接印字する方法である。
第2の方法は、インレイを組み込んだRFIDラベルをエンコードし、固有の識別情報が記憶された状態のRFIDタグを個体に貼付する方法である。第2の方法の一例として、以下の特許文献1には、RFIDラベルに埋設されたRFIDタグに対して、無線通信により商品ID等の商品情報を非接触で書き込む機能を有するRFIDラベル発行装置を、商品の納品業務に利用することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013-237508公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述した第1の方法及び第2の方法は、自動認識できるマーキングを付加するために、ある程度の時間とコストを要する方法である。そのため、これらの方法は、特に消費者に対する提供価格が安価な商品に対して実行することが難しい場合がある。
そこで、本発明は、商品の個体を簡易に自動認識できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のある態様は、画像取得装置とサーバを含む商品管理システムである。
前記画像取得装置は、糊面を有するラベルを商品のラベル貼付面に貼付する前又は後の前記ラベルの糊面模様の画像を取得する。
前記サーバは、
前記ラベルが貼付された商品に関する商品情報を取得する取得部と、
前記取得部によって取得された商品情報と、前記画像取得装置によって取得された前記ラベルの糊面模様の画像、又は当該画像の特徴点を示す特徴点データと、を関連付ける関連付け部と、を有する。
【発明の効果】
【0006】
本発明のある態様によれば、商品の個体を簡易に自動認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1の実施形態の商品管理システムにおいて個体認識を可能とするための手順について示す図である。
図2】第1の実施形態の商品管理システムにおいてラベルに形成される糊面模様を例示する図である。
図3】第1の実施形態の商品管理システムのシステム構成を示すブロック図である。
図4】商品管理データベースのデータ構成例を示す図である。
図5】第1の実施形態の商品管理システムの動作を示すシーケンスチャートである。
図6】第1の実施形態の商品管理システムの動作を示すシーケンスチャートである。
図7】第2の実施形態の商品管理システムの運用例を説明する図である。
図8】第2の実施形態の商品管理システムのシステム構成を示すブロック図である。
図9】第2の実施形態の商品管理システムの動作を示すシーケンスチャートである。
図10】第2の実施形態の商品管理システムの動作を示すシーケンスチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本開示において、商品の「商品情報」とは、商品に関する情報であれば如何なる情報も含まれ得る。
例えば、商品情報は、商品を特定する情報を含み得る。商品を特定する情報とは、例えば、商品名称、商品コード、商品コード、商品型式等である。
商品情報は、商品の「期限情報」を含み得る。商品の「期限情報」とは、利用者が当該商品を使用可能、賞味可能、又は、消費可能であるか否かの指標を示す有効期限に関する情報である。有効期限の例としては、消費期限、使用期限、賞味期限、品質保証期限等が挙げられる。
【0009】
一実施形態の商品管理システムは、画像取得装置とサーバを含む。
画像取得装置は、画像を取得する機能を備えていれば如何なる装置でもよく、限定しない例は、スキャナ、デジタルカメラ、ビデオカメラ、スマートフォン、ファクリミリである。
店舗において消費者に販売対象となる商品には、当該商品が製造されてから店舗に納品されるまでの流通段階において、あるいは当該商品が店舗で製造される場合には店舗内において、商品を特定するためのラベルが貼付される。このラベルには通常バーコードが印字されるが、このバーコードはSKU単位の情報(例えば13桁のJANコード)が含まれているに過ぎず、消費期限等の情報は含まれていないため、個体管理を行うには不十分である。SKU単位の情報がラベルではなく商品自体、又は商品の包装物に印刷される場合もあるが、その場合も同様に、個体管理を行うには不十分である。
【0010】
そこで、一実施形態の商品管理システムでは、個体管理を行うために、画像取得装置が、糊面を有するラベルを商品のラベル貼付面に貼付する前又は後のラベルの糊面模様の画像を取得する。ラベルを商品のラベル貼付面に貼付する前である場合、糊面模様は、ラベルの糊面に設けられている粘着層の厚みの不均一性によって生じる。ラベルを商品のラベル貼付面に貼付する前である場合、糊面模様は、粘着層の厚みの不均一性に加え、ラベルを貼付するときの貼付作業のばらつきやラベルと商品のラベル貼付面の間の気泡の入り具合等によって生じる。このように様々な因子が作用することにより糊面模様はランダムなものとなり、個体を識別するのに有効な情報である。
【0011】
サーバは、ラベルが貼付された商品に関する商品情報を取得する。商品情報の取得先は、限定しないが、例えば店舗の担当者や流通業者が操作する情報処理端末である。
サーバは、ラベルが貼付された商品の商品情報と、当該ラベルの糊面模様の画像、又は当該画像の特徴点を示す特徴点データと、を関連付ける。関連付けられた商品情報と、画像又は特徴点データとは、例えばデータベースに登録される。ここで、糊面模様の画像の特徴点データは、2つの画像間で特徴点マッチングにより一致度合いを求めるためのデータである。このような特徴点マッチングの手法は、例えば指紋認証の分野では一般的に行われている。
【0012】
一実施形態の商品管理システムでは、サーバによって上記関連付けを行うことで、商品の個体に対してSKU単位の情報を超える様々な情報(付加情報)を含み得る商品情報が関連付けられることになる。付加情報として、例えば消費期限等の期限情報を含めることができる。
いったん商品情報との関連付けの基礎とされたラベルが貼付された商品に対しては、例えばスマートフォン等の画像取得装置によりラベルの画像を取得してサーバに問い合わせることで、対応する商品情報を得ることができ、商品の個体を簡易に自動認識することが可能となる。
以下、一実施形態に係る商品管理システムについて、より具体的に説明する。
【0013】
(1)第1の実施形態
図1は、本実施形態の商品管理システム1において個体認識を可能とするための手順について示している。
例えば店舗では、段階Iにおいて例示的な商品Pが製造された後、段階IIにおいて商品PにラベルPLが貼付される。ラベルPLは、ラベルプリンタによってラベルPLを印字、発行した後に作業者が手動で商品PにラベルPLを貼付してもよいし、ラベル自動貼付機によって、ラベルPLの印字、発行、貼付を自動的に行ってもよい。次いで、段階IIIにおいて、商品Pに貼付されたラベルPLの画像(ラベル画像)を画像取得装置7によって取得する。ここで、画像取得装置7は、例えば、商品Pの製造ラインに固定的に設置されて動作するものでもよいし、作業者が操作するハンディスキャナやデジタルカメラ等でもよい。こうして取得されたラベル画像は、後述する店舗サーバに送られて一元的に管理される。
【0014】
商品Pに貼付されるラベルPLの糊面には、バーコータによって粘着剤を塗布することで粘着層が形成されているが、粘着層の厚みにはラベルの平面上の位置によって不均一となる。また、ラベルPLを商品Pのラベル貼付面に均一かつ気泡が入らずに貼付させることは困難であるため、作業者又はラベル貼付機による貼付ばらつきや気泡進入により、ランダムな糊面模様が生ずる。図2には、例示的に糊面模様のサンプル1~3を記載してある。このような糊面模様の画像を取得することで、店舗サーバでは、商品の個体管理を行う。
【0015】
ラベルの糊面模様の明瞭な画像を取得する観点から、ラベルは透明ラベルであることが好ましい。
また、ラベルを商品に貼付するときにラベルの糊面(粘着層が形成された面)と商品のラベル貼付面との間に空気が浸入する場合があるが、ラベルを貼付した後に、進入した空気を外部に逃がす構造を設けることは、糊面模様が安定的に表れる点で好ましい。ラベルの糊面には、ラベルを商品のラベル貼付面に貼付したときに、糊面とラベル貼付面の間の気泡が外部へ離脱するように粘着層が形成されていることが好ましい。すなわち、微小な気泡であれば粘着層に安定して存在するために糊面模様の一部として扱うことができるが、比較的大きな気泡は押圧により移動したり、気圧により形が変化したりするために安定せず、糊面模様として扱うには好ましくないため、外部へ離脱させることが好ましい。
例えば、気泡の離脱経路が形成されるようにして粘着層を形成するとよく、そのような粘着層の具体的な構造については、例えば昭61-52679号公報を参照されたい。
【0016】
ラベルのうち印字されていない部分において糊面模様の画像を取得することが好ましい。そのための方法として2つ考えられる。
第1の方法は、画像を取得する際にOCR(Optical character recognition)により画像中の文字認識を行い、ラベル上で印字されていない部分を特定して糊面模様の画像を取得する方法である。この方法では、糊面模様の画像を取得したラベルの領域を示す位置情報も画像と併せて記録することが必要である。
第2の方法は、ラベル上に予め印字を行わない固定的な領域を定義し、当該領域に対して糊面模様の画像を取得する方法である。
【0017】
次に、図3及び図4を参照して、一実施形態の商品管理システム1のシステム構成を説明する。
図3は、本の実施形態の商品管理システム1のシステム構成を示すブロック図である。図4は、店舗サーバ5によって管理される商品管理データベースのデータ構成例を示す図である。
【0018】
図3に示すように、商品管理システム1では、店舗端末4及び店舗サーバ5を含む。
店舗端末4は、店舗内の担当者が操作する情報処理端末であり、例えばタブレット端末、スマートフォン等である。
【0019】
店舗のバックヤードには、ラベル自動貼付機6、画像取得装置7、及び、カメラ内蔵型ラベル自動貼付機8が設けられる。バックヤードでは、店舗内でラベルが商品に貼付される場合に、当該ラベルを発行する処理と、当該ラベルの糊面模様の画像を取得する処理とが行われる。バックヤードにはこれらのすべての装置は必ずしも必要ない。ラベル自動貼付機6及び画像取得装置7があれば、カメラ内蔵型ラベル自動貼付機8はなくてもよい。逆に、カメラ内蔵型ラベル自動貼付機8があれば、ラベル自動貼付機6及び画像取得装置7はなくてもよい。
【0020】
例えば、弁当や総菜等、店内で製造される製品を対象に、ラベル自動貼付機6は、ラベルを印字、発行して、商品に貼付する。画像取得装置7は、ラベル自動貼付機6によって商品に貼付されたラベルの糊面模様の画像を取得し、店舗サーバ5に送る。
【0021】
カメラ内蔵型ラベル自動貼付機8は、ラベルを印字、発行して、商品に貼付するが、ラベルを商品に貼付する前又は後に、内蔵されているカメラ(画像取得装置の一例)によってラベルの糊面模様の画像を取得して、店舗サーバ5に送る。カメラ内蔵型ラベル自動貼付機8は、ラベル上に汎用的なJANコード等を印字しつつ、ラベルの画像も取得することができるため、便利である。
カメラ内蔵型ラベル自動貼付機8を使用する利点には次の点もある。すなわち、画像取得装置7としてスマートフォンやスキャナを使用する場合には、店舗の担当者が画像取得装置7を操作して画像を取得することになるため、例えば焦点が合わなかったり、ブレが生じたりして、ラベルを糊面模様の画像を明瞭に取得することができない場合があり得る。それに対して、カメラ内蔵型ラベル自動貼付機8では、カメラから被写体であるラベルまでの焦点距離を固定的に設定することができるため、画像を明瞭に取得することができる点で有利である。
【0022】
画像取得装置7又はカメラ内蔵型ラベル自動貼付機8によって店舗サーバ5に送信される糊面模様の画像から生成される糊面模様データと、店舗端末4から入力、送信される当該商品の商品情報とは、店舗サーバ5により商品管理データベース(図4参照)において関連付けられる。
図4に例示する商品管理データベースでは、商品コード、ロット番号、製造日時、及び、消費期限は、商品情報の一例である。図4に示す商品情報は一例に過ぎず、この4種類の情報より少なくてもよいし、さらに多くの情報を含んでもよい。図4に示すように、商品管理データベースでは、商品に貼付されているラベルの糊面模様の画像を基に生成される糊面模様データ(特徴点データの一例)が、当該商品の商品情報と関連付けられている。
【0023】
商品の流通段階(例えば、流通先や店舗の倉庫)には、例えば1以上のハンディスキャナ2が配置される。店舗のレジエリアには、1以上のレジスタ端末3が配置される。
商品管理システム1において、1以上のハンディスキャナ2、1以上のレジスタ端末3、店舗端末4、及び、店舗サーバ5は、ネットワークNWによって通信可能となっている。ネットワークNWは、限定しないが、例えばインターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等である。
【0024】
店舗に入荷する商品には、予め透明でないラベル(例えば白ラベル)が貼付されてあったり、商品の包装物にJANコード等が印刷されていたりすることがある。このような商品についても、流通段階において透明なラベルを貼付し、当該ラベルの糊面模様の画像を取得することで商品の個体に、例えばJANコードに含まれていない付加情報を加えて管理することができる。ここでは、ハンディスキャナ2により、商品に貼付した透明なラベルの糊面模様の画像を取得することが想定される。
【0025】
図3に示すように、各ハンディスキャナ2は、制御部21、画像取得部22、及び、ネットワークインタフェース23を備える。
制御部21はCPUを備え、ハンディスキャナ2の全体を制御する。画像取得部22は、イメージセンサと光学系を有し、被写体のデジタル画像を取得する。ネットワークインタフェース(I/F)23は、ネットワークNWを介して店舗サーバ5との間で通信を行う。
制御部21は、例えば、画像取得部22によって取得された商品のラベルの糊面模様の画像データを、ネットワークインタフェース23を介して店舗サーバ5に送信する。
ハンディスキャナ2によって店舗サーバ5に送信される糊面模様の画像データと、店舗端末4から入力、送信される当該商品の商品情報とは、店舗サーバ5により商品管理データベース(図4参照)において関連付けられる。例えば、倉庫の担当者は、ハンディスキャナ2と店舗端末4を操作して、商品管理データベースに商品の個体を登録する処理(つまり、商品の個体について商品管理データベースにおいて関連付けを行う処理)を行う。
【0026】
図3に示すように、各レジスタ端末3は、制御部31、画像取得部32、及び、ネットワークインタフェース33を備える。
制御部31はCPUを備え、レジスタ端末3の全体を制御する。画像取得部32は、イメージセンサと光学系を有し、被写体の画像を取得する。ネットワークインタフェース(I/F)33は、ネットワークNWを介して店舗サーバ5との間で通信を行う。
制御部31は、例えば商品の決済時に、画像取得部32によって取得された商品のラベルの糊面模様の画像のデータを含む問合せを、ネットワークインタフェース33を介して店舗サーバ5に送信し、当該画像を基に生成される糊面模様データに対応する商品情報を取得する。
制御部31は、取得した商品情報に基づいて所定の処理を行うことができる。例えば、取得した商品情報に含まれる情報を商品の決済時に発行されるレシートに印字してもよい。制御部31はまた、取得した商品情報に含まれる消費期限の情報に基づき、図示しないPOSシステムと連動して商品の提供価格を変化(例えば値下げ)させることもできる。
【0027】
図3において、店舗端末4は、店舗の担当者が所持する情報処理端末である。図3では、1台の店舗端末4のみを例示しているが、複数の店舗端末4が複数の担当者に利用されてもよい。
店舗端末4は、制御部41、操作入力部42、表示部43、画像取得部44、及び、ネットワークインタフェース(I/F)45を備える。
制御部41はCPU及び各種のプログラムを記憶するメモリを備え、店舗端末4の全体を制御する。操作入力部42は、ポインティングデバイスを備えたものでもよいが、表示部43の表示パネルにタッチパネル入力装置が組み込まれている場合には当該入力装置が操作入力部42として機能する。表示部43は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)であり、制御部41によるプログラムの実行結果を表示する。
制御部41によって実行されるプログラムには、商品の個体の商品情報の入力を受け付け、入力された商品情報を店舗サーバ5に送り、当該商品情報と、当該個体に貼付されたラベルに対して取得された糊面模様の画像とに基づいて、商品の個体を商品管理データベースに登録することを店舗サーバ5に要求する機能が含まれる。
【0028】
画像取得部44は、イメージセンサと光学系を有し、被写体の画像を取得する。ネットワークインタフェース45は、ネットワークNWを介して、ハンディスキャナ2、レジスタ端末3、及び、店舗サーバ5との間で通信を行う。
制御部41は、例えば、画像取得部44によって取得された商品のラベルの糊面模様の画像データを、ネットワークインタフェース45を介して店舗サーバ5に送信する。制御部41はまた、操作入力部42によって入力される各商品の商品情報を、ネットワークインタフェース45を介して店舗サーバ5に送信する。
制御部41によって店舗サーバ5に送信される商品のラベルの糊面模様の画像データと、制御部41から送信される当該商品の商品情報とは、店舗サーバ5により商品管理データベース(図4参照)において関連付けられる。
【0029】
図3に示すように、店舗サーバ5は、制御部51、ストレージ52、外部インタフェース(I/F)53、及び、ネットワークインタフェース(I/F)54を備える。
制御部51は、CPUを主体として構成され、店舗サーバ5全体を制御する。例えば、制御部51に含まれるCPUは、ストレージ52に記録されているサーバプログラムをロードして実行し、店舗端末4、ハンディスキャナ2又はレジスタ端末3からの問合せや要求を受けて、所定の処理を行い、処理結果を含む応答を返す。
ストレージ52は、HDD(Hard Disk Drive)等の大容量記憶装置であり、商品管理データベース(図4)を格納する。
外部インタフェース53は、画像取得装置7及びカメラ内蔵型ラベル自動貼付機8との通信インタフェースとして機能する。
ネットワークインタフェース54は、ネットワークNWを介して、店舗端末4、ハンディスキャナ2、及び、レジスタ端末3との間で通信を行う。
【0030】
制御部51がサーバプログラムを実行することで、制御部51は、以下の取得部、関連付け部、及び、商品情報提供部として機能する。
取得部は、ラベルが貼付された商品に関する商品情報を取得する。商品情報の取得元は、例えば、店舗端末4である。
関連付け部は、取得部によって取得された商品情報と、ハンディスキャナ2、店舗端末4、画像取得装置7、又は、カメラ内蔵型ラベル自動貼付機8によって取得されたラベルの糊面模様の画像に基づいて生成された糊面模様データと、を商品管理データベースにおいて関連付ける。
商品情報提供部は、ラベルの糊面模様の画像(ラベル画像)を含む問合せ(情報提供要求の一例)を受け付けたときに、問合せに含まれるラベル画像に基づいて生成される糊面模様データが商品管理データベースにおいて商品情報に関連付けられている場合に、当該商品情報を問合せ元(要求元の一例)に提供する。問合せ元は限定しないが、例えば、店舗端末4やレジスタ端末3である。
【0031】
サーバプログラムによって実行される主な処理は、以下の2つである。
(処理A)商品情報と糊面模様データとを関連付けて商品管理データベースに登録する処理
(処理B)ラベル画像(つまり、ラベルの糊面模様の画像)を含む問合せを受けて、合致する糊面模様データが商品管理データベースに登録されている場合に、関連する商品情報を問合せ元に返す処理
【0032】
次に、図5及び図6のシーケンスチャートを参照して、商品管理システム1の動作について説明する。図5は上記処理Aに対応し、図6は上記処理Bに対応する。
【0033】
図5は、図3においてバックヤードにある画像取得装置7からラベル画像が店舗サーバ5に送信される場合について示している(ステップS2)。なお、ハンディスキャナ2又は店舗端末4からラベル画像が店舗サーバ5に送信される場合も同様の処理となる。
ラベル画像を受信すると、店舗サーバ5は、受信したラベル画像の特徴点を抽出して糊面模様データを生成する(ステップS4)。
次いで、店舗端末4は、画像取得装置7から送信されたラベル画像と関連付けた状態で、画像取得装置7のラベル画像の取得元のラベルが貼付された商品の商品情報を店舗サーバ5に送信する(ステップS8)。店舗サーバ5は、ステップS4で生成された糊面模様データと、ステップS8で受信した商品情報とを、商品管理データベースの同一のレコード上に記録(登録)する。これによって、糊面模様データと商品情報とが関連付けられる。
【0034】
図6は、例えば、店舗の担当者が手元にある商品の商品情報を入手したい場合が想定される。その場合、店舗の担当者は店舗端末4を操作して、手元にある商品に貼付されているラベルの画像を取得し(ステップS12)、取得したラベルの画像を含む問合せを店舗サーバ5に送信する(ステップS14)。
店舗サーバ5は、問合せを受けると、当該問合せに含まれるラベル画像を基に糊面模様データを生成し(ステップS16)、生成した糊面模様データと一致するものが商品管理データベースに登録されているか否か検索する(ステップS18)。店舗サーバ5は、ステップS18の検索結果を店舗端末4に返す(ステップS20)。
【0035】
生成した糊面模様データと一致するもの商品管理データベースに登録されている場合には、ステップS20の検索結果には、当該糊面模様データに関連付けられた商品情報が含まれる。逆に、登録されていない場合には、ステップS20の検索結果には、登録されていないことを示すメッセージが含まれる。店舗端末4は、検索結果を受信すると、検索結果を表示する(ステップS22)。それによって、店舗の担当者は、手元にある商品の個体の商品情報を簡易に得ることができる。
【0036】
なお、上記処理A及び処理Bの機能を実現するために、店舗端末4には、商品管理アプリケーション(例えば、ウェブアプリケーション)がインストールされ、店舗サーバ5には、商品管理アプリケーションに対してサービスを提供するサーバプログラムがインストールされてもよい。その場合、例えば、店舗端末4と店舗サーバ5の間の通信は、HTTPSに従って行われる。
【0037】
以上説明したように、本実施形態の商品管理システム1によれば、ラベルが商品に貼付される前又は後のラベルの糊面模様の画像を画像取得装置が取得する。サーバは、当該糊面模様の画像の特徴点を示す糊面模様データと、当該商品の商品情報とを商品管理データベース上で関連付けた商品管理データベースを記憶する。
そのため、商品の個体に対してSKU単位の情報を超える様々な情報(付加情報)を含み得る商品情報を関連付けることが可能となる。
いったん商品情報との関連付けの基礎とされたラベルが貼付された商品に対しては、例えば店舗端末4やレジスタ端末3等によりラベルの画像を取得してサーバに問い合わせることで、対応する商品情報を得ることができ、商品の個体に関する商品情報を容易に得ることが可能となる。
【0038】
(2)第2の実施形態
第2の実施形態は、第1の実施形態で述べた商品の自動認識方法の一利用形態に関連する。以下、本実施形態の商品管理システム1Aを、図7図10を参照して説明する。
商品管理システム1Aは、レジレス(レジスタ端末を経ずに商品の決済を行うこと)による運用が想定されている。
図7は、店舗の利用者がレジレスにより商品を購入する場合の手順を示している。図7において、利用者が所持する利用者端末9には、店舗で買い物を行うときに当該店舗内の商品の価格を利用者に提示するための店舗アプリケーションがインストールされている。利用者端末9は、ネットワークNWを介して店舗サーバ5と通信可能である。
【0039】
商品管理システム1Aでは、後述する決済代行サーバ10がネットワークNWを介して店舗サーバ5と通信可能であり、店舗内の利用者の商品の決済を代行するサービスを提供する。利用者が店舗アプリケーションを介して商品の決済を行わない場合(つまり、価格チェックだけのために店舗アプリケーションを利用する場合)、本実施形態の商品管理システム1Aには、決済代行サーバは必要ない。
【0040】
第2の実施形態の商品管理システム1Aでは、図7に示すように、利用者端末9の店舗アプリケーション上での所定操作によって商品PのラベルPLに利用者端末9を向けて、ラベルPLの糊面模様の画像を取得すると、店舗アプリケーションは、店舗サーバ5と協働して、商品Pの提供価格の情報を含む画面G1を表示する。画面G1の例では、商品Pに表示されている価格(表示価格)に対して、利用者に対する提供価格が値下げされることを示している。
利用者が提供価格を確認した上で決済ボタンb1を操作すると決済が行われ、店舗アプリケーションは、決済済コードC1を含む画面G2を表示する。決済済コードは、商品の決済が完了したことを示しており、決済を特定する決済ID(後述する)を含む。決済済コードは、商品の決済が完了したことを店舗又は店舗スタッフに対して通知するために利用される。
【0041】
次に、図8を参照して、本実施形態の商品管理システム1Aの構成について説明する。
商品管理システム1Aは、店舗で買い物を行う利用者が所持する利用者端末9と、店舗サーバ5と、決済代行サーバ10と、を備える。利用者端末9は、スマートフォン、タブレット型端末、スマートウォッチ、その他ウェアラブル装置等である。
【0042】
図8に示すように、利用者端末9は、制御部91、操作入力部92、表示部93、画像取得部94、及び、ネットワークインタフェース95を備える。
制御部91は、CPUを主体として構成され、利用者端末9全体を制御する。例えば、制御部91に含まれるCPUは、店舗アプリケーションのプログラムを実行し、その実行結果を表示部93に表示する。例えば、制御部91は、店舗サーバ5から取得した商品の提供価格を含む情報を表示部93に表示させる表示制御部として機能する。
【0043】
操作入力部92は、例えば、利用者端末9の表示パネルに設けられたタッチパネル型入力デバイスである。操作入力部92は、表示パネルに対する操作入力を店舗アプリケーションに通知する。
表示部93は、例えば液晶表示パネルや有機ELパネルを含み、店舗アプリケーションの実行結果を表示する。また、表示部93は、画像取得部94によって生成されるデジタル画像信号を表示する。
画像取得部94は、例えば、光学レンズと、光学レンズからの入射光を電気信号に変換するイメージセンサと、を有し、デジタル画像を逐次生成し、表示部93に出力する。
ネットワークインタフェース95は、店舗サーバ5との間で通信を行うための通信インタフェースである。
【0044】
本実施形態の店舗サーバ5では、制御部51がサーバプログラムを実行することで、価格決定部511、価格情報提供部512および決済処理部513の機能を実現する。
価格決定部511は、利用者端末9から取得した、商品に貼付されたラベルの糊面模様の画像に基づいて、商品管理データベースを参照して商品の提供価格を決定する。
価格情報提供部512は、図7の画面G1に示すように、価格決定部511により決定された商品の提供価格を含む情報を利用者端末9に提供する。
決済処理部513は、利用者端末9からの決済要求に応じて(つまり、図7の画面G1における決済ボタンb1の操作に応じて)、決済処理を決済代行サーバ10と協働して行う。
【0045】
価格決定部511による提供価格の決定方法として、様々な方法を採り得る。
例えば、糊面模様データに関連付けられた商品情報に含まれる消費期限に応じて提供価格を表示価格から低下させる。このとき、現在時刻が消費期限に近いほど値下げ率が大きくなるようにして提供価格を決定することで、在庫を削減でき、また、食品ロスを低減させることができる。また、商品価格に含まれる商品コードに応じて提供価格を表示価格から低下させてもよい。例えば、店舗のキャンペーンに該当する商品コードである場合には、提供価格を表示価格から低下させる。
【0046】
次に、図9及び図10のシーケンスチャートを参照して、商品管理システム1Aの動作について説明する。図9は、図7の画面G1に示したように、個々の商品の提供価格を利用者端末9に表示させるときのシーケンスチャートである。図10は、図7の画面G1において決済ボタンb1が操作されたときに商品の決済を行うときのシーケンスチャートである。
なお、店舗サーバ5には、各商品の通常価格(表示価格)のデータを記憶しているものとする。
【0047】
先ず図9を参照すると、例えば図7に示したように利用者が利用者端末9を商品PのラベルPLに向けることで、店舗アプリケーションがラベル画像(ラベルPLの糊面模様の画像)を取得する(ステップS32)。次に、店舗アプリケーションは、取得したラベル画像を含む価格問合せを店舗サーバ5に送信する(ステップS34)。店舗サーバ5は、受信した価格問合せに含まれるラベル画像に基づいて糊面模様データを生成し、生成した糊面模様データに関連付けられた商品情報を商品管理データベースから読み出す。そして、商品情報に含まれる消費期限に基づいて、対象となる商品が値下げ対象商品であるか否か判断する(ステップS36)。例えば、現在時刻を基準として消費期限が所定日以上先である場合には、対象となる商品が値下げ対象商品ではないと判断される。
店舗サーバ5は、対象となる商品が値下げ対象商品である場合には、例えば、現在時刻から消費期限までの期間に応じて値下げ率を決定し、提供価格として値下げ価格を算出する(ステップS38)。
【0048】
次いで店舗サーバ5は、提供価格として、通常価格、又はステップS38で算出した値下げ価格のいずれかを含む価格データを、店舗アプリケーションに送信する(ステップS40)。価格データを受信した店舗アプリケーションは、価格データに含まれる提供価格を、図7の画面G1に示したようにして表示する(ステップS42)。
【0049】
図10を参照し、例えば図7の画面G1に示したように、利用者が決済ボタンを操作すると(ステップS50:YES)、店舗アプリケーションは、表示されている商品に関する決済要求を店舗サーバ5に送信する(ステップS52)。店舗サーバ5は、店舗アプリケーションから決済要求を受信すると、図示しないデータベースから利用者名称と決済手段のデータを取得し、当該データと、決済額(図7の例では366円)のデータとを含む決済要求を決済代行サーバ10に送信する(ステップS54)。決済代行サーバ10は、店舗サーバ5から提供されたデータを基に決済処理を行い(ステップS56)、決済処理が完了すると、店舗サーバ5に決済完了通知を送信する(ステップS58)。
【0050】
決済が完了すると、店舗サーバ5は、新たな決済IDを発行し(ステップS60)、ステップS52の決済要求に対応する決済完了通知を店舗アプリケーションに送信する(ステップS62)。この決済完了通知には、ステップS60で発行された決済IDが含まれる。店舗アプリケーションは、受信した決済完了通知に含まれる決済IDを含む2次元コードである決済済コードを作成し(ステップS64)、例えば図7の画面G2に示したように、利用者端末9に表示する(ステップS66)。
【0051】
(3)その他の実施形態
上述したように、商品に貼付されるラベルの糊面模様に基づいて商品の自動認識ができるため、様々な商品管理に応用することが可能である。
例えば、倉庫における在庫管理に応用できる。多数の商品のパッケージを在庫管理する場合、従来であれば、各パッケージにバーコードラベルを貼付することが行われていたが、バーコードが示す番号をパッケージごとにユニークな番号(例えば連番)とする必要があり、コストと時間がかかっていた。それに対して、透明ラベルを各パッケージに貼付し、各パッケージの透明ラベルの糊面模様の画像を取得することで、各パッケージにマーキングを施したことと等価となり、自動認識することが可能となる。そのため、例えばITFコードやJANコード等のプレ印刷のコードと併用させることで、商品管理及び在庫管理を容易に行うことが可能となる。
【0052】
店舗に配列されている棚札に透明ラベル(又は透明シール)を貼付することで、当該透明シールの糊面模様の画像を固定カメラ又はスマートフォンにより取得することで、棚のどの位置に何の商品が配列されているかについての情報(例えば並び順についての情報)を収集し易くなる。そのため、店舗の棚割を効率的に管理することが可能となる。
【0053】
以上、本発明の商品管理システム、及び、商品管理方法の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されない。また、上記の実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更が可能である。例えば、上述した各実施形態および各変形例に記載した個々の技術的特徴は、技術的矛盾がない限り、他の実施形態及び他の変形例の一部又は全部と適宜組み合わせることが可能である。
【0054】
例えば、図4に示した商品管理データベースでは、商品情報に対して糊面模様データ(糊面模様の画像の特徴点を示すデータ)が関連付けられている場合について示したが、その限りではない。商品管理データベースでは、商品情報に対して糊面模様の画像が関連付けられてもよい。その場合には、例えば図6のステップS14に示したように問合せを受けた時点で、画像同士の特徴点マッチングの処理を行い、画像の一致/不一致を判断する。
【符号の説明】
【0055】
1,1A…商品管理システム
2…ハンディスキャナ
21…制御部
22…画像取得部
23…ネットワークインタフェース
3…レジスタ端末
31…制御部
32…画像取得部
33…ネットワークインタフェース
4…店舗端末
41…制御部
42…操作入力部
43…表示部
44…画像取得部
45…ネットワークインタフェース
5…店舗サーバ
51…制御部
52…ストレージ
53…外部インタフェース
54…ネットワークインタフェース
6…ラベル自動貼付機
7…画像取得装置
8…カメラ内蔵型ラベル自動貼付機
9…利用者端末
91…制御部
92…操作入力部
93…表示部
94…画像取得部
95…ネットワークインタフェース
10…決済代行サーバ
NW…ネットワーク
P…商品
PL…ラベル
図1
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図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10