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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023079362
(43)【公開日】2023-06-08
(54)【発明の名称】電線用ドラム
(51)【国際特許分類】
   B65H 75/14 20060101AFI20230601BHJP
   B65H 75/22 20060101ALI20230601BHJP
【FI】
B65H75/14
B65H75/22
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021192802
(22)【出願日】2021-11-29
(71)【出願人】
【識別番号】501418498
【氏名又は名称】矢崎エナジーシステム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100098327
【弁理士】
【氏名又は名称】高松 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 慶吾
(72)【発明者】
【氏名】内田 桂
【テーマコード(参考)】
3F058
【Fターム(参考)】
3F058AA06
3F058AB03
3F058AC07
3F058BB07
3F058BB11
3F058CA00
3F058DA05
3F058DB05
3F058DC01
3F058DC03
3F058JA14
(57)【要約】
【課題】電線用ドラムを運搬する際に、フランジ部が摩耗するのを抑制する。
【解決手段】電線用ドラム1は、内部に気体を充填して膨らませた状態で、筒部20と、筒部20に設けられた一対のフランジ部30a,30bとを備えるドラム本体部10と、筒部20と前記一対のフランジ部30a,30bとを膨らませた状態における一対のフランジ部30a,30bの各々に取付けられた、外周縁部34を覆う一対のカバー部40a,40bと、を備える。一対のフランジ部30a,30bの外周縁部34は、各々、周側面35と、外側面36と、内側面37と、を有し、一対のカバー部40a,40bの各々は、周側面35と、外側面36の少なくとも一部と、内側面37の少なくとも一部と、を覆う壁部41を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に気体を充填して膨らませた状態で、外周面に電線を巻き付け可能な筒部と、前記筒部の軸方向における両端部の各々に設けられた中空の一対のフランジ部とを、備えるドラム本体部と、
前記筒部と前記一対のフランジ部とを膨らませた状態における前記一対のフランジ部の各々に取付けられた、当該一対のフランジ部の各々における径方向の外周縁部を覆う一対のカバー部と、
を備え、
前記一対のフランジ部の前記外周縁部は、各々、前記径方向における周側面と、前記軸方向における外側面と、前記軸方向における内側面と、を有し、
前記一対のカバー部の各々は、前記周側面と、前記外側面の少なくとも一部と、前記内側面の少なくとも一部と、を覆う壁部を含む、
電線用ドラム。
【請求項2】
前記筒部は、前記外周面を構成する外周壁部と、前記筒部の内周面を構成する内周壁部と、前記一対のフランジ部の内部に形成された第2空間に連通した、前記外周壁部と前記内周壁部との間に形成された第1空間と、を有する、請求項1に記載の電線用ドラム。
【請求項3】
前記壁部は、前記周側面の前記径方向の外方側に延在する第1壁部と、前記第1壁部の前記軸方向の外方側の縁部から前記径方向の内方に延出する第2壁部と、前記第1壁部の前記軸方向の内方側の縁部から前記径方向の内方に延出する第3壁部と、を含み、
前記外周縁部は、前記第2壁部と前記第3壁部とによって挟持される、
請求項1又は2に記載の電線用ドラム。
【請求項4】
前記筒部は、前記筒部の内周面に画成される内周空間を備え、
前記一対のフランジ部は、前記軸方向に貫通し、前記内周空間と連通する軸穴を備え、
前記第2壁部は、前記軸穴に挿嵌される筒状の補強部を備える、請求項3に記載の電線用ドラム。
【請求項5】
前記第2壁部は、前記軸方向に貫通する開口を備え、
前記ドラム本体部は、当該ドラム本体部の内部に気体を充填するためのバルブ部を備え、
前記バルブ部は、前記開口内に配設される、請求項3又は4に記載の電線用ドラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電線用ドラムに関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1が開示する収縮可能型ボビンは、線状体を巻付ける円筒状の胴部と、胴部の軸方向両端部に形成された一対のつば部とを有し、少なくとも胴部は内部に気体が封入され、かつ、気体を排出させることで胴部が収縮可能に構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004-10253号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、内部に気体を充填し膨らませることによって収納状態から使用状態にすることが可能なドラム本体部を有する電線用ドラムでは、運搬の際にドラム本体部の軸方向端部を構成するフランジ部が摩耗するおそれがあった。例えば、使用状態の電線用ドラムを転がして運搬する際に、当該フランジ部が地面と接触することにより摩耗するおそれが有った。
【0005】
本発明は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。そして本発明の目的は、電線用ドラムを運搬する際に、フランジ部が摩耗するのを抑制する電線用ドラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の態様に係る電線用ドラムは、内部に気体を充填して膨らませた状態で、外周面に電線を巻き付け可能な筒部と、前記筒部の軸方向における両端部の各々に設けられた中空の一対のフランジ部とを備えるドラム本体部と、前記筒部と前記一対のフランジ部とを膨らませた状態における前記一対のフランジ部の各々に取付けられた、当該一対のフランジ部の各々における径方向の外周縁部を覆う一対のカバー部と、を備え、前記一対のフランジ部の前記外周縁部は、各々、前記径方向における周側面と、前記軸方向における外側面と、前記軸方向における内側面と、を有し、前記一対のカバー部の各々は、前記周側面と、前記外側面の少なくとも一部と、前記内側面の少なくとも一部と、を覆う壁部を含む。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、電線用ドラムを運搬する際に、フランジ部が摩耗するのを抑制する電線用ドラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態に係る電線用ドラムの全体的構成を示す図であり、ドラム本体部と一対のカバー部との配設関係を示す斜視図である。
図2図1のII矢視図であり、フランジ部と、カバー部との配設関係を示す図である。
図3図2のIII-III線に沿った部分断面図であり、ドラム本体部と一対のカバー部との配設関係を示す図である。
図4】実施形態に係る電線用ドラムの、ドラム本体部と、一対のカバー部との配設関係を示す分解斜視図である。
図5】実施形態に係る電線用ドラムの、フランジ部の外周縁部とカバー部の壁部について説明するための部分断面図である。
図6】実施形態の変形例に係る電線用ドラムの、フランジ部の外周縁部とカバー部の壁部について説明するための、部分断面図である。
図7】実施形態に係る電線用ドラムの、収納状態におけるドラム本体部について説明するための図であり、図3に示すドラム本体部の、収納状態における一態様を示す部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、実施形態に係る電線用ドラムについて説明する。なお、以下の説明において、電線用ドラムの回転中心軸である軸Aと平行な方向のことを軸方向という。軸方向の内方は、軸方向における電線用ドラムの中心側の方向であって、単に軸方向内方という。軸方向の外方は、軸方向内方とは反対側の方向をであって、単に軸方向外方という。また、電線用ドラムの軸方向に対して垂直な方向のことを径方向という。径方向の内方は、径方向において電線用ドラムの回転中心軸を向く方向であって、単に径方向内方という。径方向の外方は、径方向内方とは反対側の方向であって、単に径方向外方という。また、周方向とは、電線用ドラムの回転中心軸周りの方向をいう。なお、同一の機能を有する要素については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率と異なる場合がある。
【0010】
実施形態に係る電線用ドラム1は、ドラム本体部10の内部に所定充填量の気体を充填することによって、ドラム本体部10を膨らませ、収納状態から使用状態にすることができる。また、ドラム本体部10の内部から気体を排出することによって、使用状態から収納状態にすることができる。なお、当該所定充填量は、電線用ドラム1の形状、寸法、用途等に応じて適宜設定されてもよい。
【0011】
使用状態とは、ドラム本体部10の内部に気体が充填され、電線を巻き付け可能な形状を形成している状態である。収納状態とは、ドラム本体部10の内部に気体が充填されておらず、ドラム本体部10が収縮した状態である。使用状態における電線用ドラム1には、図示しない電線を巻き付けることができる。また、電線用ドラム1は、電線が巻き付けられた状態で運搬、又は保管することが可能である。
【0012】
電線用ドラム1に電線を巻付ける際や、巻付けられた電線を引き出す際には、図示しない巻取装置を用いてもよい。巻取装置は、例えば電動モータ、又はハンドルにより、自動、又は手動で回転可能な回転軸を有する。当該回転軸には、電線用ドラム1の軸穴部39や、補強部49を固定することができる。そして、当該回転軸を回転させることにより電線用ドラム1を回転中心軸周りに回転させ、電線を巻き取り、又は引き出す作業を行うことができる。
【0013】
次に、使用状態における電線用ドラム1の構成について説明する。図1乃至図4に示すように、電線用ドラム1は、ドラム本体部10と、一対のカバー部40a,40bと、を備える。
【0014】
ドラム本体部10は、内部に気体を充填して膨らませた状態で、外周面21に電線を巻き付け可能な筒部20と、筒部20の軸方向における両端部の各々に設けられた中空の一対のフランジ部30a,30bとを、備える。
【0015】
また、図示した例では、ドラム本体部10は、当該ドラム本体部10の内部に気体を充填するためのバルブ部61を備える。バルブ部61は、例えば、空気圧縮機のノズルを取り付け可能な筒状部を有する。また、バルブ部61の筒状部には図示しない弁体が取付けられており、当該弁体によって、バルブ部61の開状態と閉状態とを切り替えることができる。
【0016】
開状態は、バルブ部61を介してドラム本体部10の内部と外部とが連通している状態である。開状態では、バルブ部61を介してドラム本体部10の内部に気体を注入し、又はドラム本体部10の内部から気体を排出することができる。閉状態は、バルブ部61を介した気体の流動が規制された状態である。閉状態では、ドラム本体部10の内部に充填された気体の、外部への漏出が抑制される。
【0017】
なお、図示した例では、バルブ部61はフランジ部30aの外壁部32に配設されているが、これに限定されない。バルブ部61は、電線用ドラム1の形状、寸法、用途等に応じて、筒部20、フランジ部30a,30bの所定位置に適宜配設することができる。
【0018】
筒部20は、外周面21を構成する外周壁部22と、筒部20の内周面23を構成する内周壁部24と、一対のフランジ部30a,30bの内部に形成された第2空間52に連通した、外周壁部22と内周壁部24との間に形成された第1空間51と、を有する。
【0019】
筒部20は、全体として軸Aを中心軸として軸方向に延在した筒状の形状を備える。図示した例では筒部20は円筒形であり、例えば、ゴムや樹脂等の弾性を有する材料から構成されている。
【0020】
外周壁部22は筒部20の径方向外方側を構成している。外周壁部22は、軸Aを中心軸として軸方向に延在する筒状の壁部であり、径方向に所定厚さを有する。図示した例では、外周壁部22は、軸Aに垂直な断面において略円形の形状を備える。
【0021】
内周壁部24は筒部20の径方向内方側を構成している。内周壁部24は、軸Aを中心軸として外周壁部22の径方向内方において軸方向に延在する筒状の壁部であり、径方向に所定厚さを有する。図示した例では、内周壁部24は軸Aに垂直な断面において略円形の形状を備える。図3に示すように、内周壁部24の径方向内方側には内周面23が形成されている。内周面23は、内周空間53を画成する。従って、筒部20は、内周面23で画成される内周空間53を備える。なお、図に例示した内周空間53は、軸方向に延在する円筒状の空間である。
【0022】
外周壁部22と内周壁部24とは、径方向に所定の距離を隔てて離間している。この構成により、外周壁部22と内周壁部24との間には第1空間51が形成される。第1空間51は軸方向に延在する円筒状の空間であり、軸方向両端部は第2空間52に向けて開口している。
【0023】
一対のフランジ部30a,30bは、筒部20の軸方向における両端部の各々に形成されている。一対のフランジ部30a,30bは、例えば、ゴムや樹脂等の弾性を有する材料から構成されている。なお、筒部20と一対のフランジ部30a,30bとは同じ材料から構成されていてもよい。
【0024】
一対のフランジ部30a,30bの各々は、筒部20の軸方向における両端部の各々から径方向外方に延出するようにして形成されている。図1乃至図4に示した例では、フランジ部30a,30bは、軸Aを中心として略円形の形状を備える中空円板状の部分である。
【0025】
図2又は図3に示すように、一対のフランジ部30a,30bの各々は、周壁部31と、外壁部32と、内壁部33と、を備える。
【0026】
内壁部33は、筒部20の外周壁部22の軸方向端部から径方向外方に向けて延出するように形成されている。内壁部33はフランジ部30a,30bの軸方向内方側を構成している。内壁部33は軸方向において所定厚さを有し、軸Aと平行な軸方向視で略円環状の形状を備える。
【0027】
周壁部31は、内壁部33の径方向外方側の縁部から軸方向外方に向けて延出するように形成されている。周壁部31はフランジ部30a,30bの径方向外方側を構成している。周壁部31は径方向において所定厚さを有し、軸Aと平行な軸方向視で略円環状の形状を備える。
【0028】
なお、周壁部31の内部には、図示しない補強部材が配設されていてもよい。当該補強部材は周壁部31を補強する部材である。当該補強部材は、例えば、周方向に延在する環状の金属線や強化繊維であってもよい。また、当該補強部材は、軸方向に互いに並列に複数配設されていてもよい。
【0029】
外壁部32は、周壁部31の軸方向外方側の縁部から、径方向内方に延出するように形成されている。外壁部32はフランジ部30a,30bの軸方向外方側を構成している。外壁部32は軸方向において所定厚さを有し、軸Aと平行な軸方向視で略円形の形状を備える。
【0030】
内壁部33と外壁部32とは軸方向の所定の距離を隔てて離間して配置されている。また、内壁部33の径方向外方側の周縁部と、外壁部32の径方向外方側の周縁部とは、周壁部31により、周方向全周にわたって接続されている。この構成により、フランジ部30a,30bの内部には、第1空間51と連通する第2空間52が形成されている。
【0031】
筒部20とフランジ部30a,30bとは一体的に形成されており、更に、第1空間51と第2空間52とが連通する構造となっている。そのため、ドラム本体部10は全体として中空構造となる。ドラム本体部10を中空構造とすることで、筒部20、又はフランジ部30a,30bを中実構造とした場合に比べ、電線用ドラム1を軽量に構成することができる。ひいては、より容易に電線用ドラム1を運搬することができる
【0032】
なお、ドラム本体部10の外面を構成する外周壁部22、内周壁部24、周壁部31、外壁部32、又は内壁部33が有する所定厚さは図示した例に限定されない。当該所定厚さは、電線用ドラム1の形状、寸法、用途等に応じて適宜設定されてもよい。例えば、当該所定厚さは、ドラム本体部10に巻き付ける電線の種類や、ドラム本体部10に充填する気体の量に応じて、十分な強度が得られる厚さに設定されてもよい。
【0033】
一対のフランジ部30a,30bの外周縁部34は、各々、径方向における周側面35と、軸方向における外側面36と、軸方向における内側面37と、を有する。
【0034】
外周縁部34は、一対のフランジ部30a,30bの各々における径方向外方側の縁部を構成する部分である。図3図5、又は図6に例示するように、外周縁部34は、周壁部31と、外壁部32の径方向外方側において周方向に延在する部分と、内壁部33の径方向外方側において周方向に延在する部分と、によって構成されている。
【0035】
周側面35は、外周縁部34の径方向外方側の面であり、周壁部31の径方向外方側の面を構成している。外側面36は、外周縁部34の軸方向外方側の面である。外側面36は、外壁部32の軸方向外方側の面における、径方向外方側の所定の領域を構成している。また、外側面36は周方向に延在している。内側面37は、外周縁部34の軸方向内方側の面である。内側面37は、内壁部33の軸方向内方側の面における、径方向外方側の所定の領域を構成している。また、内側面37は周方向に延在する面である。なお、図6に例示するように、内側面37は軸Aに垂直な平面と交差するように延在していてもよい。図示した例では、内側面37の径方向外方側の縁部は、径方向内方側の縁部よりも軸方向外方に位置する。
【0036】
図3又は図4に示すように、一対のフランジ部30a,30bは、軸方向に貫通し、内周空間53と連通する軸穴38を備えてもよい。図示した例では、フランジ部30a,30bの各々の径方向中央部において、所定の領域を軸方向に貫通させることで軸穴38が形成されている。軸穴38は軸Aに垂直な断面において、軸Aを中心とした略円形の断面形状を備える。
【0037】
軸穴38の径方向外方側は軸穴部39によって画成されている。軸穴部39は径方向に所定の厚さを備える壁部である。軸穴部39の軸方向外方側の端部は外壁部32と接続され、軸方向内方側の端部は内周壁部24と接続されている。軸穴38に巻取装置の回転軸を挿入し、当該回転軸と軸穴部39とを固定することで、ドラム本体部10を巻取装置に取付けることができる。
【0038】
なお、図示した例では、軸穴部39の内径と、内周壁部24の内径とは等しく構成されている。この構成により、外周壁部22と内周壁部24との間の距離をより大きく設定し、第1空間51の容積をより大きく構成することができる。これにより、使用状態において第1空間51に充填される気体の量を増加させ、筒部20の強度を向上させることができる。
【0039】
なお、筒部20の内周壁部24の内径が、軸穴部39の内径よりも大きくなるように構成してもよい。この構成により、外周壁部22と内周壁部24との間の距離をより小さく設定し、第1空間51の容積をより小さく構成することができる。これにより、例えば、ドラム本体部10内に所定充填量を超える量の気体が充填された場合であっても、筒部20の径方向内外方に向けた膨出をより確実に抑制することができる。
【0040】
一対のカバー部40a,40bは、筒部20と一対のフランジ部30a,30bとを膨らませた状態における一対のフランジ部30a,30bの各々に取付けられ、一対のフランジ部30a,30bの各々における径方向の外周縁部34を覆う。なお、一対のカバー部40a,40bは、一対のフランジ部30a,30bの各々に脱着可能に取付けられてもよい。
【0041】
図1又は図2に例示するように、一対のカバー部40a,40bは、軸Aと平行な軸方向視で略円形の形状を備える。カバー部40aはフランジ部30aに、カバー部40bはフランジ部30bに取付けられている。カバー部40a,40bは、ドラム本体部10を構成する材料よりも硬質な材料で構成され、例えば樹脂製であってもよい。
【0042】
一対のカバー部40a,40bの各々は、周側面35と、外側面36の少なくとも一部と、内側面37の少なくとも一部と、を覆う壁部41を含む。壁部41は、カバー部40a,40bの径方向外方側の端部を構成し、フランジ部30a,30bの各々の外周縁部34を覆う。
【0043】
図3図5、又は図6に示す例では、壁部41は、周側面35の径方向外方側に延在する第1壁部45を含む。また、壁部41は、第1壁部45の軸方向外方側の縁部から径方向内方に延出する第2壁部46と、第1壁部45の軸方向内方側の縁部から径方向内方に延出する第3壁部47と、を含む。
【0044】
第1壁部45は、周側面35の径方向外方側に位置し、周側面35を覆う部分である。第1壁部45は径方向に所定の厚さを備え、図示した例では、第1壁部45は軸Aと平行な軸方向視で略円形の形状を有する。なお、第1壁部45の径方向の厚さは、周壁部31の径方向の厚さよりも厚く設定されてもよい。また、第1壁部45の径方向内方側の面と、周側面35とは接触していてもよい。また、第1壁部45は周側面35を周方向全周にわたって覆っていてもよい。
【0045】
第2壁部46は、外側面36の軸方向外方側に位置し、外側面36の少なくとも一部を覆う部分である。第2壁部46は軸方向に所定の厚さを備え、図示した例では、軸Aと平行な軸方向視で略円形の形状を有する。なお、第2壁部46の軸方向の厚さは、外壁部32の軸方向の厚さよりも厚く設定されてもよい。また、第2壁部46の軸方向内方側の面と、外側面36とは接触していてもよい。また、第2壁部46は外側面36を周方向全周にわたって覆っていてもよい。
【0046】
図3又は図4に示すように、第2壁部46は、軸穴38に挿嵌される筒状の補強部49を備えてもよい。図示した例では、補強部49は、第2壁部46の径方向における中央部から軸方向内方に延出し、円筒状の形状を備えている。補強部49は、例えば樹脂製であってもよい。図示した例では、補強部49の外周面と、軸穴部39の内周面とが接触するように構成されている。この構成により、軸穴部39を補強部49によって補強することができる。
【0047】
補強部49の径方向内方側には、内周空間54が形成されている。内周空間54は、補強部49の内周面によって画成される空間である。内周空間54は軸Aに垂直な断面において略円形の断面形状を有する。内周空間54の軸方向外方側は軸方向外方に向けて開口する。また、内周空間54の軸方向内方側は軸方向内方に向けて開口する。この構造により、内周空間53と内周空間54とは連通している。
【0048】
第2壁部46が補強部49を備える場合には、巻取装置の回転軸を内周空間54に挿入し、当該回転軸と補強部49とを固定してもよい。これにより、補強部49を介してドラム本体部10を巻取装置に取付けることができる。
【0049】
なお、補強部49の外径は、軸穴部39の内径より小さくてもよい。補強部49の外径は、軸穴部39の内径に応じて適宜設定することができる。また、図示した例では第2壁部46と補強部49とは一体成形により構成されているが、これに限定されない。補強部49の第2壁部46とは別体として構成されてもよい。この構成により、例えば電線用ドラム1を巻取装置に取付けない場合に、補強部49を取付けることなく、電線用ドラム1を構成することができる。これにより、電線用ドラム1をより軽量にすることができる。
【0050】
図1乃至図4に示すように、第2壁部46は、軸方向に貫通する開口60を備えてもよい。開口60は、第2壁部46の所定範囲を軸方向に貫通させることで形成される。開口60が形成された領域では、フランジ部30a,30bの外壁部32が露出している。開口60内はバルブ部61が配設されてもよい。
【0051】
なお、第2壁部46には複数の開口60が形成されてもよい。図示した例では、軸Aを中心とした周方向において等間隔となるように、略矩形の開口60が複数形成されている。もっとも、第2壁部46に形成される開口60は1つであってもよい。
【0052】
図3図5、又は図6に示すように、第3壁部47は、内側面37の軸方向内方側に位置し、内側面37の少なくとも一部を覆う部分である。第3壁部47は軸方向に所定の厚さを備える。なお、第3壁部47の軸方向の厚さは、内壁部33の軸方向の厚さよりも厚く設定されてもよい。
【0053】
図5に示す例では、壁部41は第3壁部47としての第3壁部47aを備える。第3壁部47aは内側面37を周方向全周にわたって覆い、軸Aと平行な軸方向視で略円環状の形状を有する。また、第3壁部47aの径方向内方には、内周開口48が形成されている。
【0054】
図示した例では、内周開口48は第3壁部47aにより画成されている。また、第3壁部47aの径方向内方側の縁部は、第1壁部45の軸方向内方側の縁部と、筒部20の外周壁部22との間に位置する。従って、内周開口48の直径は筒部20の外径よりも大きい。
【0055】
なお、第3壁部47は、図6に例示するように、第1壁部45の軸方向内方側縁部の一部から径方向内方に延出する第3壁部47bであってもよい。図示した例では、第3壁部47bの軸方向の寸法は、径方向外方側における寸法よりも径方向内方側における寸法が小さくなるように設定されている。第3壁部47bが形成されている場合には、内周開口48は、第1壁部45及び第3壁部47bによって画成される。
【0056】
なお、図5又は図6に示した例のように、第1壁部45と第2壁部46とは、所定の曲率半径で湾曲するように接続されていてもよい。また、第1壁部45と第3壁部47とは、所定の曲率半径で湾曲するように接続されていてもよい。なお、図示した例では、第1壁部45と第3壁部47とは一体的に形成されているが、これに限定されない。第1壁部45と第3壁部47とを別体として構成し、図示しないヒンジを介して所定の角度範囲で回転可能に接続してもよい。
【0057】
例えば、図6に示す第1壁部45と第3壁部47bにおいて、両者を略周方向に延在するヒンジを介して接続してもよい。このように構成することで、第3壁部47bを、第1壁部45から径方向内方に延出する位置と、第1壁部45から軸方向内方に延出する位置との間で、当該ヒンジを中心軸として回動可能に構成することができる。なお、第3壁部47bを第1壁部45から径方向内方に延出する位置で固定できるように、第3壁部47bの当該ヒンジ周りにおける回動を規制するロック機構を設けてもよい。
【0058】
図1乃至図6に示す例では、第2壁部46の軸方向内方側の面と外側面36とが接触し、第3壁部47の軸方向外方側の面と内側面37とが接触するように構成されている。このような構成により、外周縁部34は、第2壁部46と第3壁部47とによって挟持される。従って、カバー部40a,40bが、フランジ部30a,30bに対して軸方向に相対的に変位するのを抑制することができる。
【0059】
次に、実施形態に係る電線用ドラム1を使用状態から収納状態にする作業、又は収納状態から使用状態にする作業の一例について説明する。
【0060】
図1乃至図6に示す使用状態の電線用ドラム1において、バルブ部61からドラム本体部10内部に充填された気体を排出することで、収納状態にすることができる。その際、第1空間51と第2空間52とが連通しているため、第1空間51内の気体と、第2空間52内の気体とを同時にバルブ部61から排出することができる。従って、使用状態から収納状態にする作業を容易に行うことができる。
【0061】
第1空間51、又は第2空間52に充填された気体を排出することにより、図7に示すように、筒部20を折畳み、軸方向における寸法を低減させることができる。そのため、ドラム本体部10の幅寸法L2(図7参照)は、ドラム本体部10の幅寸法L1(図3参照)よりも小さい。なお、幅寸法L1は、使用状態でのドラム本体部10の軸方向における寸法である。幅寸法L2は、収納状態でのドラム本体部10の軸方向における寸法である。
【0062】
図7に示した例では、第1空間51内の気体が排出されたことにより、筒部20は全体として蛇腹状の形状を形成するように折畳まれている。より具体的には、外周壁部22、及び内周壁部24が、径方向外方に突出する部分と、径方向内方に向けて突出する部分とを交互に形成するようにして折畳まれている。なお、図示した例では、外周壁部22の外周面21同士、又は内周壁部24の内周面23同士の間に隙間が形成されているが、これに限定されない。外周面21同士、又は内周面23同士の少なくとも一部が接触するように筒部20を折畳んでもよい。
【0063】
第2空間52内の気体が排出されることにより、フランジ部30a,30bを軸方向における寸法が減少するように折畳むことができる。図示した例では、フランジ部30a,30bの各々の外壁部32と内壁部33とが軸方向において近付くように折畳まれている。なお、図示した例では、一対のフランジ部30a,30bの各々の外壁部32と、内壁部33との間には隙間が形成されているが、これに限定されない。外壁部32の軸方向内方側の面と、内壁部33の軸方向外方側の面とは少なくとも一部が接触してもよい。
【0064】
なお、収納状態ではカバー部40a,40bはドラム本体部10から取り外されてもよい。一対のフランジ部30a,30bはゴム等の弾性材から構成されているため、第2空間52内の気体を排出することで柔軟に変形可能である。そのため、フランジ部30a,30bからカバー部40a,40bを容易に取り外すことができる。カバー部40a,40bをドラム本体部10から取り外すことにより、ドラム本体部10とカバー部40a,40bとを別個に保管することができる。また、ドラム本体部10はゴム等の弾性材から構成されているため、収納状態では柔軟に変形可能である。そのため、図に例示した収納状態のドラム本体部10を更に折畳むことができる。これにより、収納状態におけるドラム本体部10を、保管場所の形状、寸法等に応じた形状に折畳むことができる。
【0065】
なお、収納状態においてカバー部40a,40bはドラム本体部10に取付けられていてもよい。その場合には、折畳まれたフランジ部30a,30bの径方向外方側の端部は、第2壁部46と第3壁部47との間に配設されていてもよい。
【0066】
電線用ドラム1を収納状態から使用状態にする作業では、例えば図7に示す収納状態のドラム本体部10の内部に、バルブ部61から気体を充填することで、ドラム本体部10を膨らませる。その際、第1空間51と第2空間52とは連通しているため、バルブ部61から導入された気体は、第1空間51、及び第2空間52に充填される。即ち、筒部20を膨らませると共に、フランジ部30a,30bを膨らませることができる。従って、ドラム本体部10を収納状態から使用状態にする作業を容易に行うことができる。
【0067】
第1空間51内に気体を充填することにより、蛇腹状に折畳まれた筒部20を軸方向に伸長させ、図1乃至図4に示すような筒形状に膨らませることができる。また、第2空間52内に気体を充填することにより、外壁部32と内壁部33とが軸方向において離間するようにフランジ部30a,30bの各々が膨らみ、中空円板状の形状を形成する。
【0068】
なお、ドラム本体部10を収納状態から使用状態にする際には、カバー部40a,40bはドラム本体部10に予め取付けられていてもよい。例えば、折畳まれたフランジ部30a,30bの径方向外方側の端部を第2壁部46と第3壁部47との間に配設し、補強部49を軸穴38に挿入した状態で、ドラム本体部10に気体を充填してもよい。これにより、ドラム本体部10内部に気体を充填する作業と共に、ドラム本体部10へのカバー部40a,40bの取付作業を行うことができる。従って、より容易に電線用ドラム1を構成することができる。
【0069】
なお、ドラム本体部10を膨らませた後で、カバー部40a,40bを取付けてもよい。例えば、図4の矢印Bに示すように、使用状態となったドラム本体部10のフランジ部30a,30bに、カバー部40a,40bの内周開口48に押し当てる。これにより、フランジ部30a,30bの外周縁部34を弾性変形させ、第2壁部46と第3壁部47との間に配設させることができる。その際、フランジ部30a,30bが弾性変形しやすいように、ドラム本体部10に充填する気体の充填量を調整してもよい。例えば、所定充填量よりも少ない量の気体を充填することで、内圧を低減し、より容易にカバー部40a,40bにフランジ部30a,30bを取付けることができる。
【0070】
なお、第2壁部46と補強部49とが一体として構成されている場合には、カバー部40a,40bの取付けと共に、補強部49をドラム本体部10に取付けることができる。そのため、ドラム本体部10への補強部49の取付けをより容易に行うことができる。第2壁部46と補強部49とが別体として構成されている場合には、ドラム本体部10にカバー部40a,40bを取付ける前、又は後に補強部49をドラム本体部10に取付けてもよい。
【0071】
なお、第3壁部47bがヒンジを介して第1壁部45に回動可能に接続されている場合には、第3壁部47bを径方向外方に向けて回動させてから、フランジ部30a,30bを第1壁部45の径方向内方側に配設してもよい。そして、第3壁部47bを径方向内方に向けて回動させ、第2壁部46と第3壁部47bとでフランジ部30a,30bを挟持してもよい。このようにすることで、膨らませた後のドラム本体部10に、より容易にカバー部40a,40bを取付けることができる。
【0072】
次に、実施形態に係る電線用ドラム1の作用効果について説明する。
【0073】
(1)実施形態に係る電線用ドラム1は、内部に気体を充填して膨らませた状態で、外周面21に電線を巻き付け可能な筒部20と、筒部20の軸方向における両端部の各々に設けられた中空の一対のフランジ部30a,30bとを備えるドラム本体部10を有する。更に、筒部20と前記一対のフランジ部30a,30bとを膨らませた状態における一対のフランジ部30a,30bの各々に取付けられた、当該一対のフランジ部30a,30bの各々における径方向の外周縁部34を覆う一対のカバー部40a,40bを備える。一対のフランジ部30a,30bの外周縁部34は、各々、径方向における周側面35と、軸方向における外側面36と、軸方向における内側面37と、を有する。一対のカバー部40a,40bの各々は、周側面35と、外側面36の少なくとも一部と、内側面37の少なくとも一部と、を覆う壁部41を含む。
【0074】
実施形態に係る電線用ドラム1によれば、一対のカバー部40a,40bの各々が、一対のフランジ部30a,30bの各々の外周縁部34を覆っている。そのため、例えば、使用状態の電線用ドラム1を周方向に転がして運搬する際の、地面との接触による一対のフランジ部30a,30bの摩耗や、傷の発生を抑制することができる。
【0075】
(2)実施形態に係る電線用ドラム1では、筒部20は、外周面21を構成する外周壁部22と、筒部20の内周面23を構成する内周壁部24とを備える。また、一対のフランジ部30a,30bの内部に形成された第2空間52に連通した、外周壁部22と内周壁部24との間に形成された第1空間51を有してもよい。
【0076】
実施形態に係る電線用ドラム1によれば、電線用ドラム1内部に気体を充填することで、筒部20、及び一対のフランジ部30a,30bを同時に膨らませることができる。そのため、電線用ドラム1を収納状態から使用状態にする作業をより容易に行うことができる。また、筒部20、及び一対のフランジ部30a,30bに充填された気体を排出することにより、筒部20、及び一対のフランジ部30a,30bを同時に収縮させることができる。そのため、電線用ドラム1を収納状態から使用状態にする作業や、使用状態から収納状態にする作業を、より容易に行うことができる。
【0077】
(3)実施形態に係る電線用ドラム1では、壁部41は、周側面35の径方向の外方側に延在する第1壁部45を含む。また、壁部41は、第1壁部45の軸方向の外方側の縁部から径方向の内方に延出する第2壁部46と、第1壁部45の軸方向の内方側の縁部から径方向の内方に延出する第3壁部47と、を含む。外周縁部34は、第2壁部46と第3壁部47とによって挟持されてもよい。
【0078】
実施形態に係る電線用ドラム1によれば、一対のカバー部40a,40bの各々の第2壁部46と第3壁部47とは、一対のフランジ部30a,30bの各々の外周縁部34を挟持する。そのため、カバー部40a,40bがフランジ部30a,30bに対して軸方向に相対的に変位するのを抑制することができる。ひいては、フランジ部30a,30bからカバー部40a,40bが外れるのを抑制することができる。
【0079】
(4)実施形態に係る電線用ドラム1では、筒部20は、筒部20の内周面23に画成される内周空間53を備える。一対のフランジ部30a,30bは、軸方向に貫通し、内周空間53と連通する軸穴38を備える。第2壁部46は、軸穴38に挿嵌される筒状の補強部49を備えてもよい。
【0080】
実施形態に係る電線用ドラム1によれば、ドラム本体部10には軸方向に貫通する軸穴38が形成されている。そして、当該軸穴38には筒状の補強部49が挿入し嵌め込まれる。そのため、電線用ドラム1を、例えば巻取装置に取付けて使用する際には、巻取装置の回転軸を内周空間54に挿入し、当該回転軸と補強部49とを固定することができる。そのため、補強部49を介してドラム本体部10を巻取装置に取付けることができる。これにより、巻取装置の回転軸と、軸穴部39との直接的接触を抑制し、軸穴部39の摩耗をより確実に抑制することができる。
【0081】
(5)実施形態に係る電線用ドラム1では、第2壁部46は、軸方向に貫通する開口60を備え、ドラム本体部10は、当該ドラム本体部10の内部に気体を充填するためのバルブ部61を備え、バルブ部61は、開口60内に配設されてもよい。
【0082】
実施形態に係る電線用ドラム1によれば、ドラム本体部10にカバー部40a,40bが取付けられた状態であっても、バルブ部61が外部に露出している。そのため、例えば、使用状態の電線用ドラム1に電線が巻付けられている場合であっても、バルブ部61からドラム本体部10内部に気体を注入し、又はドラム本体部10内部の気体を排出することができる。そのため、ドラム本体部10の内圧をより容易に調整することができる。
【0083】
以上、本実施形態を説明したが、本実施形態はこれらに限定されるものではなく、本実施形態の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
【符号の説明】
【0084】
1 電線用ドラム
10 ドラム本体部
20 筒部
21 外周面
22 外周壁部
23 内周面
24 内周壁部
30a,30b フランジ部
34 外周縁部
35 周側面
36 外側面
37 内側面
38 軸穴
40a,40b カバー部
41 壁部
45 第1壁部
46 第2壁部
47,47a,47b 第3壁部
49 補強部
51 第1空間
52 第2空間
53 内周空間
60 開口
61 バルブ部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7