(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023079382
(43)【公開日】2023-06-08
(54)【発明の名称】照明装置、照明装置用ハーネス、及び、照明装置の施工方法
(51)【国際特許分類】
F21V 23/04 20060101AFI20230601BHJP
F21V 33/00 20060101ALI20230601BHJP
F21V 23/00 20150101ALI20230601BHJP
H05B 47/18 20200101ALI20230601BHJP
H05B 47/16 20200101ALI20230601BHJP
H05B 45/00 20220101ALI20230601BHJP
H05B 47/17 20200101ALI20230601BHJP
A47B 67/02 20060101ALI20230601BHJP
A47B 97/00 20060101ALI20230601BHJP
【FI】
F21V23/04
F21V33/00 130
F21V23/00 160
H05B47/18
H05B47/16
H05B45/00
H05B47/17
A47B67/02 503A
A47B97/00 M
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021192832
(22)【出願日】2021-11-29
(71)【出願人】
【識別番号】504163612
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 智浩
(72)【発明者】
【氏名】瀬川 万美子
(72)【発明者】
【氏名】小松 俊彦
(72)【発明者】
【氏名】今井 ▲将▼椰
(72)【発明者】
【氏名】中尾 俊紀
(72)【発明者】
【氏名】大内田 俊介
(72)【発明者】
【氏名】荒巻 和紀
【テーマコード(参考)】
3K014
3K273
【Fターム(参考)】
3K014AA01
3K014QA02
3K273PA09
3K273QA40
3K273SA01
3K273SA31
3K273SA57
3K273TA15
3K273TA40
3K273TA41
3K273TA49
3K273UA22
(57)【要約】
【課題】複数の箱体に対して美観良く照明装置を設置する技術を提供すること。
【解決手段】上部照明具30と第1及び第2センサスイッチ51b,52bとを有する照明装置8である。上部照明具30は、並べて配置される第1及び第2ミラーキャビネット21,22にわたって設けられ、上部発光ユニット41と上部制御ユニット32とを内蔵している。第1及び第2センサスイッチ51b,52bは、上部照明具30の点灯状態を切り替える。点灯状態には、上部発光ユニット41の全体が点灯する全点灯状態と、上部発光ユニット41の全体が消灯する全消灯状態とが含まれる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の箱体を並べて配置したものである複合箱体における前記複数の箱体にわたって設けられる照明具と、
前記照明具の点灯状態を切り替えるスイッチとを有し、
前記照明具は、光源と、前記光源への電力供給を行う電力供給部とを内蔵しており、
前記スイッチにより切り替えられる前記照明具の点灯状態に、
前記光源の全体が点灯する全点灯状態と、
前記光源の全体が消灯する全消灯状態とが含まれる照明装置。
【請求項2】
請求項1に記載の照明装置であって、
前記照明具は、前記複合箱体の上部に取り付けられる上部照明具であり、
前記複合箱体の下部の複数箇所に取り付けられる複数の前記スイッチを有する照明装置。
【請求項3】
請求項2に記載の照明装置であって、
前記複合箱体の下部の複数箇所に取り付けられる複数の下部照明具を有し、
複数の前記スイッチの任意の1つにより切り替えられる点灯状態に、
前記上部照明具が全点灯状態となるとともに前記下部照明具がいずれも点灯する総点灯状態と、
前記上部照明具が全消灯状態となるとともに前記下部照明具がいずれも消灯する総消灯状態とが含まれる照明装置。
【請求項4】
複数の箱体を並べて配置したものである複合箱体に設けられる照明装置に用いられる照明装置用ハーネスであって、
前記複数の箱体にわたってその上部に取り付けられる上部照明具内にて電力供給部から光源への電力を伝達する電源線と、
前記複合箱体の下部に取り付けられる複数のスイッチのそれぞれの信号を前記電力供給部へ送信する複数の上り信号線と、
前記複数のスイッチから前記電力供給部へ向けて送信された信号を、前記複合箱体の下部に取り付けられる複数の下部照明具のそれぞれへ送信する複数の下り信号線とを有する照明装置用ハーネス。
【請求項5】
複数の箱体を並べて配置したものである複合箱体に対して照明装置を設置する照明装置の施工方法であって、
前記複合箱体の下部にスイッチが取り付けられており、
元電源線と前記スイッチに繋がる上り信号線とを前記複合箱体の上面に仮止めし、
前記複合箱体の上面に、
前記複数の箱体にわたるとともに、
光源と、前記光源への電力供給を行う電力供給部と、前記電力供給部に繋がるコネクタとを内蔵しており、
下面が開口しているとともに上面の一部が開閉蓋となっている上部照明具を取り付け、
前記開閉蓋を開いた状態で、前記元電源線および前記上り信号線の仮止めを解除して前記コネクタに接続し、
前記開閉蓋を閉じることによる照明装置の施工方法。
【請求項6】
請求項5に記載の照明装置の施工方法であって、
前記複合箱体の下部に前記スイッチの他に下部照明具も取り付けられており、
前記下部照明具に繋がる下り信号線も前記複合箱体の上面に仮止めし、
前記上部照明具の取り付け後に前記開閉蓋を開いた状態で、前記下り信号線の仮止めを解除して前記コネクタに接続する照明装置の施工方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示技術は、照明装置、照明装置用ハーネス、及び、照明装置の施工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、洗面化粧台のキャビネットには、照明装置が取り付けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記した従来の照明装置は、キャビネット毎に設けられていた。そのため、複数のキャビネットを並べて配置した場合に、隣接する照明装置の間に不自然な境界ができてしまい、美観が悪かった。
【0005】
本開示技術の課題は、複数の箱体に対して美観良く照明装置を設置する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示技術の一態様における照明装置は、複数の箱体を並べて配置したものである複合箱体における前記複数の箱体にわたって設けられる照明具と、前記照明具の点灯状態を切り替えるスイッチとを有し、前記照明具は、光源と、前記光源への電力供給を行う電力供給部とを内蔵しており、前記スイッチにより切り替えられる前記照明具の点灯状態に、前記光源の全体が点灯する全点灯状態と、前記光源の全体が消灯する全消灯状態とが含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図7】照明装置の配線取り回し手順を説明する図である。
【
図8】照明装置の配線取り回し手順を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本開示技術を具体化した実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1に示すのは、照明装置8を備える洗面化粧台1である。以下の説明では、
図1の左右方向を間口方向X、手前奥方向を奥行方向Y、上下方向を高さ方向Zと呼ぶ。洗面化粧台1は、洗面台2と、バックパネル6と、上部ユニット10とを備えている。洗面台2の上面には、第1洗面ボウル4Aと第2洗面ボウル4Bとが設けられている。上部ユニット10は、バックパネル6を介して洗面台2の上方に設置されている。
【0009】
上部ユニット10は、第1洗面ボウル4Aの位置に対応して第1水栓51aと第1ハンドル51eとを設けられ、第2洗面ボウル4Bの位置に対応して第2水栓52aと第2ハンドル52eとを設けられている。第1及び第2水栓51a,52aと第1及び第2ハンドル51e,52eとは、洗面台2に設けられてもよいし、バックパネル6に設けられてもよい。
【0010】
上部ユニット10は、複合キャビネット20と、上部照明具30と、第1下部ユニット51と、第2下部ユニット52とを備える。上部照明具30は、複合キャビネット20の上面20aに取り付けられている。上部照明具30は、ユーザを上方から照らす照明である。上部照明具30は「照明具」の一例である。
【0011】
第1下部ユニット51と第2下部ユニット52とは、複合キャビネット20の下面20bに取り付けられている。第1下部ユニット51は、第1水栓51aと、第1センサスイッチ51bと、第1下部発光ユニット51cと、第1下部制御ユニット51dと、第1ハンドル51eとをユニット化したものである。第2下部ユニット52は、第2水栓52aと、第2センサスイッチ52bと、第2下部発光ユニット52cと、第2下部制御ユニット52dと、第2ハンドル52eとをユニット化したものである。第1及び第2センサスイッチ51b,52bは「スイッチ」の一例である。
【0012】
第1センサスイッチ51bは、第1水栓51aと第1ハンドル51eとの少なくとも一方に近づいたユーザを非接触で検出する人感センサである。第1下部発光ユニット51cは、第1ミラーキャビネット21の下部周辺を照らす照明である。第1下部制御ユニット51dは、第1下部発光ユニット51cへの電力供給を制御する電源回路を内蔵している。第2センサスイッチ52bと、第2下部発光ユニット52cと、第2下部制御ユニット52dとは、これらと同様に構成されているので、説明を割愛する。
【0013】
本実施形態では、第1下部制御ユニット51dと第1下部発光ユニット51cとが第1下部照明具55を構成し、第2下部制御ユニット52dと第2下部発光ユニット52cとが第2下部照明具56を構成している。第1及び第2下部照明具55,56は「複数の下部照明具」の一例である。本実施形態では、上部照明具30と、第1及び第2センサスイッチ51b,52bと、第1及び第2下部照明具55,56とが照明装置8を構成している。
【0014】
照明装置8は、第1センサスイッチ51b及び第2センサスイッチ52bの少なくとも一方に代えて、手動スイッチを用いるものであってもよい。照明装置8のスイッチは1個でもよい。照明装置8は、第1センサスイッチ51b及び第2センサスイッチ51b,52bの少なくとも一方に代えて、水栓に内蔵されるセンサスイッチを用いるものであってもよい。
【0015】
第1下部発光ユニット51c及び第2下部発光ユニット52cの少なくとも一方は、例えば、アームなどを用いて複合キャビネットの下部に取り付けられていてもよい。第1下部発光ユニット51cと第2下部発光ユニット52cとは、複合キャビネット20の正面下部など、複合キャビネット20の下面20b以外の場所に取り付けられていてもよい。
【0016】
第1水栓51aと、第1センサスイッチ51bと、第1下部発光ユニット51cと、第1下部制御ユニット51dと、第1ハンドル51eとは、ユニット化せずに別々に設けられてもよい。第2水栓52aと、第2センサスイッチ52bと、第2下部発光ユニット52cと、第2下部制御ユニット52dと、第2ハンドル52eとは、ユニット化せずに別々に設けられてもよい。第1下部ユニット51と第2下部ユニット52とは、構成が異なってもよい。第1下部ユニット51と第2下部ユニット52とは、第1水栓51aと第2水栓52aからの吐水を自動制御する弁ユニットなど、別の部材を内蔵していてもよい。
【0017】
図2に示すように、複合キャビネット20は、複数の単体キャビネットを組み合わせることによって間口、扉の配置、もしくは数などを調整したものである。本実施形態では、第1ミラーキャビネット21と第2ミラーキャビネット22とが、複合キャビネット20を構成している。第1ミラーキャビネット21では、鏡を備える3枚の扉21b、21c、21dがキャビネット本体21aに開閉可能に取り付けられている。第2ミラーキャビネット22では、鏡を備える2枚の扉22b,22cがキャビネット本体22aに開閉可能に取り付けられている。
【0018】
複合キャビネット20の構成は本実施形態のものに限定されない。例えば、複合キャビネット20は、3個以上のミラーキャビネットで構成したものであってもよい。複合キャビネット20は、同種類のミラーキャビネットを組み合わせて構成したものであってもよい。第1及び第2ミラーキャビネット21,22に代えて、鏡を備えないキャビネット、または扉を備えない棚を使用してもよい。複合キャビネット20は「複合箱体」の一例であり、第1ミラーキャビネット21と第2ミラーキャビネット22とは「複数の箱体」の一例である。
【0019】
上部照明具30は、全長が複合キャビネット20の間口方向Xの寸法と同じ値に設定された薄い板状をなしている。上部照明具30は、第1ミラーキャビネット21と第2ミラーキャビネット22にわたって配置されている。つまり、上部照明具30は、第1ミラーキャビネット21と第2ミラーキャビネット22との間の位置に継ぎ目を形成することなく、一体のものとして複合キャビネット20の上部に設けられている。
【0020】
図3に示すように、複合キャビネット20の裏側には、背面空間R3が設けられている。上部照明具30は、上部発光ユニット41と、上部制御ユニット32とを備えている。第2センサスイッチ52bや第2下部照明具56に繋がる配線は、背面空間R3を通って上部制御ユニット32に接続されている。第1センサスイッチ51bや第1下部照明具55に繋がる配線も、これと同様にして上部制御ユニット32に接続されている。照明装置8の電気回路構成については後述する。
【0021】
図4に示すように、上部照明具30では、上部照明具取付本体31の内部に上部制御ユニット32と上部発光ユニット41とが配置されている。上部照明具取付本体31は、内部空間R1を備える板状をなし、複合キャビネット20の上面20a(
図3参照)に固定されている。
【0022】
図5に示すように、上部照明具取付本体31の下面315には、配線を内部空間R1に引き込むための下面開口部312が設けられている。下面315には、固定部材39が複数箇所にネジ止めされている。固定部材39は、第1及び第2ミラーキャビネット21,22の上面に設けられた下穴29(
図2参照)に固定される部材である。
【0023】
図4に示すように、上部照明具取付本体31の上面316には、上面開口部311が一部に開口して設けられている。その上面開口部311を開閉するように開閉蓋33が取り付けられている。開閉蓋33は、第1蓋部材331と第2蓋部材332とに分割されている。第1蓋部材331には上部制御ユニット32が一体的に取り付けられている。第1蓋部材331と第2蓋部材332とはそれぞれ上部照明具取付本体31に着脱可能に取り付けられている。
図2に示すように、上部照明具本体31の後方側には、凹部313が複数箇所に設けられている。凹部313は、高さ方向Zに沿って設けられている。後述する電源ケーブル102(
図6参照)は、凹部313を通して背面側から上方へ引き出すことが可能である。
【0024】
図4に示すように、上部発光ユニット41は、上部照明具取付本体31に内蔵されている。上部発光ユニット41は、複数のLEDを間口方向Xに沿って並べて設けた照明基板である。照明カバー414は、上部発光ユニット31の下方に取り付けられている。照明カバー414は、上部発光ユニット41の各LEDから発せられる光を拡散させて照度を均一にしている。
【0025】
上部制御ユニット32は、制御回路と電源回路とを内蔵している。制御回路は、照明装置8(
図2参照)の動作を制御する回路である。電源回路は、上部発光ユニット41への電力供給を制御する回路である。制御回路は、照明装置8(
図2参照)の点灯状態を制御するためのプログラムを記憶している。このプログラムの書き換えによって照明装置8(
図2参照)に行わせる動作を変更することができる。上部照明具30では、上部制御ユニット32と上部発光ユニット41とを接続する上部照明配線141が上部照明具取付本体31内に設けられている。
【0026】
上部発光ユニット41は「光源」の一例である。上部発光ユニット41に設けられている複数のLEDを「光源」の一例にしてもよい。上部発光ユニット41のLEDを蛍光灯で置き換えてもよい。上部制御ユニット32は「電力供給部」の一例である。上部制御ユニット32として、一般的に「電源基板」と称されるものを用いてもよい。
【0027】
照明装置8の電気回路構成について説明する。
図6に示すように、ハーネス100は、照明装置8(
図1参照)に用いられる。ハーネス100は「照明装置用ハーネス」の一例である。ハーネス100は、電源ケーブル102と、電源用中継線105と、上部パワー線111と、第1下部パワー線112と、第2下部パワー線113と、中継ハーネス160と、上部照明配線141と、第1下り信号線131と、第2下り信号線132と、第1上り信号線121と、第2上り信号線122と、第1下部照明配線151と、第2下部照明配線152とを備えている。
【0028】
上部パワー線111は「元電源線」の一例である。上部照明配線141は「電源線」の一例である。第1上り信号線121と第2上り信号線122とは「複数の上り信号線」の一例である。第1下り信号線131と第2下り信号線132とは「複数の下り信号線」の一例である。
【0029】
電源ケーブル102は、電源プラグ101を備えている。電源ケーブル102は、ハーネスコネクタ103に接続されている。ハーネスコネクタ103は、電源用中継線105を介して分岐コネクタ104に接続されている。上部パワー線111は、分岐コネクタ104と上部制御ユニット32の電源用コネクタ321とに接続されている。第1下部パワー線112は、分岐コネクタ104と第1下部制御ユニット51dとに接続されている。第2下部パワー線113の一端は、分岐コネクタ104に接続されている。第2下部パワー線113の他端には接続コネクタ114が設けられている。第2下部制御ユニット52dは接続線116を有している。接続線116にはコネクタ115が設けられている。第2下部パワー線113は、接続コネクト114と接続コネクタ115を介して第2下部制御ユニット52dに接続されている。第1下部制御ユニット51dは、第1下部照明配線151を介して第1下部発光ユニット51cに接続されている。第2下部制御ユニット52dは、第2下部照明配線152を介して第2下部発光ユニット52cに接続されている。
【0030】
よって、電源ケーブル102に供給された電力は、上部照明具30と第1下部照明具55と第2下部照明具56とに分配される。これにより、上部照明具30と第1下部照明具55と第2下部照明具56とでは、電流スペック不足によって点灯しなかったり、点灯状態が不安定になったりすることが回避されている。
【0031】
上部制御ユニット32では、信号用コネクタ322に中継ハーネス160が接続されている。信号用コネクタ322は「コネクタ」の一例である。中継ハーネス160は、各種電気機器に接続するためのコネクタを複数個備えている。本実施形態の中継ハーネス160は、第1中継配線161と第2中継配線162と第3中継配線163と第4中継配線164と第5中継配線165とを備えている。
【0032】
第1中継配線161は上部照明配線141の一端に接続されている。上部照明配線141の他端は上部発光ユニット41に接続されている。第2中継配線162は第1下り信号線131の一端に接続されている。第1下り信号線131の他端は第1下部制御ユニット51dに接続する配線191に接続されている。第3中継配線163は第2下り信号線132の一端に接続されている。第2下り信号線132の他端は第2下部制御ユニット52dに接続する配線192に接続されている。第4中継配線164は第1上り信号線121の一端に接続されている。第1上り信号線121の他端は第1センサスイッチ51bに接続する配線181に接続されている。第5中継配線165は第2上り信号線122の一端に接続されている。第2上り信号線122の他端は第2センサスイッチ52bに接続する配線182に接続されている。
【0033】
よって、上部制御ユニット32は、第1及び第2センサスイッチ51b,52bから受信した信号に基づいて上部発光ユニット41への電力の供給と不供給を切り換えたり、受信した信号を第1及び第2下部制御ユニット51d,52dに送信したりすることができる。
【0034】
照明装置8の取り付け手順について、
図7から
図10までに示す図面を参照しながら説明する。
図8では下穴29の記載を省略している。
図7に示すように、作業者は、第1ミラーキャビネット21と第2ミラーキャビネット22とを連結して複合キャビネット20を組み立てる。
【0035】
作業者は、第1ミラーキャビネット21の下面に第1下部ユニット51を取り付け、第2ミラーキャビネット22の下面に第2下部ユニット52を取り付ける。このとき、作業者は、配線181と配線191とを第1ミラーキャビネット21の前側に引き出しておく。作業者は、配線182と配線192とを第2ミラーキャビネット22の前側に引き出しておく。第1及び第2下部ユニット51,52は、複合キャビネット20の組み立ての前に第1及び第2ミラーキャビネット21,22に取り付けても良い。
【0036】
作業者は、ハーネスコネクタ103と分岐コネクタ104とを複合キャビネット20に固定する。作業者は、電源ケーブル102をハーネスコネクタ103に接続する。作業者は、ハーネスコネクタ103と分岐コネクタ104とを電源用中継線105を介して接続する。作業者は、上部パワー線111と、第1下部パワー線112と、第2下部パワー線113とを分岐コネクタ104に接続する。
【0037】
作業者は、配線181に第1上り配線121を接続する。作業者は、配線191に第1下り信号線131を接続する。作業者は、配線182に第2上り信号線122を接続する。作業者は、配線192に第2下り信号線132を接続する。
【0038】
作業者は、電源ケーブル102を第2ミラーキャビネット22の裏面にテープTPを用いて仮止めする。これは、第1凹部21gを介して複合キャビネット20の上面20aに電源ケーブル102を引き出すための準備である。
【0039】
作業者は、上部パワー線111と第1上り信号線121と第1下り信号線131とを第1ミラーキャビネット21の裏面にテープTPを用いて仮止めする。これは、これらの3つの線を第2凹部21fから複合キャビネット20の上面20aに引き出すための準備である。作業者は、第2上り信号線122と第2下り信号線132とを第2ミラーキャビネット22の裏面にテープTPを用いて仮止めする。これは、これらの2つの線を第3凹部22fから複合キャビネット20の上面20aに引き出すための準備である。上記作業は、出荷前に行われる。第1ミラーキャビネット21と第2ミラーキャビネット22との連結は現場で行ってもよい。
【0040】
図7に示すように、作業者は、現場に搬送された複合キャビネット20において、第2パワー線113のコネクタ114と接続線116のコネクタ115とを接続する。コネクタ114とコネクタ115との接続は出荷前に行ってもよい。
図8に示すように、作業者は、第2凹部21fから第1パワー線111と第1上り信号線121と第1下り信号線131とを第2凹部21fから複合キャビネット20の上面20aに引き出して、テープTPを用いて仮止めする。これと同様に、作業者は、第2上り信号線122と第2下り信号線132を第3凹部22fから複合キャビネット20の上面20aに引き出して仮止めする。これらの5つの線は、少なくとも、上部照明具30の下面開口部312に対応する範囲内の位置に仮止めされる。これは、複合キャビネット20の上面20aに上部照明具30を取り付けた後に、これら5つの線を複合キャビネット20の上面20aから上部照明具30の下面開口部312と上面開口部311を介して上部照明具30の外部に引き出すための準備である。上面20aには、下面開口部312に対応する範囲が予め示されていてもよい。
【0041】
図9に示すように、作業者は、上部照明具30の固定部材39(
図5参照)を、第1及び第2ミラーキャビネット21,22の上面に固定された下穴29(
図2)に固定する。これにより、複合キャビネット20の上面20aには上部照明具30が取り付けられる。上記で仮止めした5つの配線は、下面開口部312の範囲内にある。このため作業者は、上面開口部311を通してこれらの配線に接することができる。作業者は、上部照明具30の上面開口部311と下面開口部312を介して上面20aに貼付したテープTPを剥がし、上部パワー線111と、第1上り信号線121と、第1下り信号線131と、第2上り信号線122と、第2下り信号線132との仮止めを解除する。
【0042】
作業者は、上部照明具30の下面開口部312と上面開口部311とを介して上部パワー線111と、第1上り信号線121と、第1下り信号線131と、第2上り信号線122と、第2下り信号線132とを上部照明具30の外部へ引き出す。上部照明具30は、上部発光ユニット41に接続する上部照明配線141を内蔵している。作業者は、上面開口部311を介して上部照明配線141を上部照明具30の外部へ引き出す。
【0043】
作業者は、上部パワー線111を上部制御ユニット32の電源用コネクタ321(
図6)に接続する。作業者は、上部制御ユニット32の信号用コネクタ322(
図6)に中継ハーネス160を接続する。作業者は、中継ハーネス160の第1中継配線161に上部照明配線141を接続する。作業者は、第2中継配線162に第1下り信号線131を接続する。作業者は、第3中継配線163に第2下り信号線132を接続する。作業者は、第4中継配線164に第1上り信号線121を接続する。作業者は、第5中継配線165に第2上り信号線122を接続する。
【0044】
複合キャビネット20は、単体キャビネットの組み合わせによって、スイッチと下部照明具の数が異なることがある。中継ハーネス160には、コネクタの数が異なる複数の種類のものが準備されている。作業者は、現場で複合キャビネット20のスイッチや下部照明具の数を確認して、その数に応じた中継ハーネスを選択し、信号用コネクタ322に接続する。
【0045】
例えば、スイッチを備え、下部照明具を備えないキャビネットを2個並べて設置した複合キャビネットに上部照明具30を取り付ける場合、作業者は、中継ハーネス160に代えて、中継配線が3本の中継ハーネスを信号用コネクタ322に接続する。よって、作業者は、単体キャビネットの組み合わせによってスイッチと下部照明具の数が異なっても、信号用コネクタ322に接続させる中継ハーネスを交換するだけで、照明装置8の電気回路の構成を簡単に変更できる。
【0046】
作業者は、
図10に示すように、上部パワー線111と、第1上り信号線121と、第1下り信号線131と、第2上り信号線122と、第2下り信号線132と、上部照明配線141と、中継ハーネス160とを内部空間R1に押し込む。作業者は、上部制御ユニット32を上面開口部311から内部空間R1に挿入する。作業者は、第1蓋部材331を上部照明具取付本体31に対して固定ねじ36を用いて固定する。
【0047】
上部照明具30は厚みが薄く、内部空間R1が高さ方向Zに狭くなっている。そのため、配線の位置によっては、第1蓋部材331が上部照明具取付本体31から浮くなどして、作業者が第1蓋部材331を上部照明具取付本体31に固定することが妨げられる虞がある。上面開口部311の奥行方向Yの寸法は、上部制御ユニット32と第1蓋部材331と比べて広く設定されている。作業者は、上部制御ユニット32の横に指を入れて配線の位置を調整しながら、第1蓋部材331を上部照明具取付本体31に固定することができる。
【0048】
作業者は、第2蓋部材332の間口側端部を第1蓋部材331に重ねた状態で、第2蓋部材332を上部照明具取付本体31に対して固定ねじ37を用いて固定する。これにより、上部照明具30は、上方に開口しないように、上面開口部311が開閉蓋33によって閉鎖される。このようにして組み立てられた上部ユニット10は、床に設置された洗面台2の上方にバックパネル6を介して設置される。
【0049】
照明装置8では、電源プラグ101がコンセントに差し込まれると、第1及び第2センサスイッチ51b,52bが起動する。第1及び第2センサスイッチ51b,52bは、ユーザを検出しない場合、上部制御ユニット32に検出信号を送信しない。検出信号を受信していない上部制御ユニット32は、中継ハーネス160の第1中継配線161と、上部照明配線141とを介して上部照明具30に電力を供給しない。電力を供給されていない上部照明具30は消灯している。上部制御ユニット32は、中継ハーネス160の第2中継線162と、第1下り信号線131と、配線191とを介して第1下部制御ユニット51dに検出信号を送信しない。検出信号を受信していない第1下部制御ユニット51dは、第1下部照明配線151を介して第1下部発光ユニット51cに電力を供給しない。電力を供給されない第1下部発光ユニット51cは消灯している。これと同様にして、上部制御ユニット32は、第2下部制御ユニット52dに検出信号を送信せず、第2下部発光ユニット52dを消灯させている。よって、第1センサスイッチ51および第2センサスイッチ52bがOFF状態である場合、上部照明具30と第1下部照明具55と第2下部照明具56とは全て消灯している。
【0050】
例えば、ユーザが第1水栓51aに近づくと、第1センサスイッチ51bが、ユーザを検出してOFF状態からON状態に切り替えられ、上部制御ユニット32に検出信号を送信する。検出信号は、配線181と、第1上り信号線121と、第4中継配線164とを介して上部制御ユニット32の信号用コネクタ322に伝達される。
【0051】
上部制御ユニット32は信号用コネクタ322を介して検出信号を送受信する。検出信号を受信した上部制御ユニット32の電源回路は、上部パワー線111から電源用コネクタ321に供給される商用電力を直流数V程度に変換する。電源回路は、信号用コネクタ322から第1中継配線161と上部照明配線141とを介して上部発光ユニット41に変換した電力を供給する。上部発光ユニット41は、複数のLEDを全て点灯させる全点灯状態になり、第1及び第2ミラーキャビネット21,22の上部全体から光を照射する。
【0052】
検出信号を受信した上部制御ユニット32の制御回路は、信号用コネクタ322から第2中継配線162に検出信号を出力する。検出信号は、第2中継配線162から第1下り信号線131と配線191とを介して第1下部照明具55に伝達される。第1下部制御ユニット51dは、第1下部パワー線112から供給される商用電力を直流数V程度に変換する。第1下部照明具55は、上部制御ユニット32から検出信号を受信したことをトリガとして、変換した電力を第1下部発光ユニット51cに第1下部照明配線151を介して供給する。第1下部発光ユニット51cは、点灯して、第1ミラーキャビネット21の下部周辺を照らす。これと同様にして、第2下部照明具56も点灯する。
【0053】
よって、照明装置8は、例えば、第1センサスイッチ51bがユーザを検出してOFF状態からON状態に切り替えられると、上部照明具30の全体と第1下部照明具55と第2下部照明具56とが点灯する総点灯状態になる。第1センサスイッチ51bは、ユーザを検出する間、上部制御ユニット32に検出信号を送信し続ける。その間、照明装置8は総点灯状態を維持する。照明装置8は、第2センサスイッチ52bがユーザを検出する場合も、同様に総点灯状態になる。
【0054】
例えば、第1水栓51aの近くにいたユーザが第1水栓51aから離れると、第1センサスイッチ51bも第2センサスイッチ52bも、OFF状態になり、上部制御ユニット32に検出信号を送信しなくなる。上部制御ユニット32では、検出信号を受信しなくなると、制御回路が上部発光ユニット41への電力の供給を停止する。上部発光ユニット41は、複数のLEDを全て消灯させる全消灯状態になり、第1及び第2ミラーキャビネット21,22の上部全体から光を照射しなくなる。
【0055】
上部制御ユニット32は、第1センサスイッチ51b及び第2センサスイッチ52bから検出信号を受信しなくなると、第1及び第2下部照明具55,56への検出信号の送信を停止する。第1下部照明具55の第1下部制御ユニット51dは、上部制御ユニット32から検出信号を受信しなくなると、第1下部発光ユニット51cへの電力の供給を停止する。第1下部発光ユニット51cは、消灯し、第1ミラーキャビネット21の下部周辺に光を照射しなくなる。これと同様にして、第2下部照明具56も消灯する。
【0056】
よって、照明装置8は、第1センサスイッチ51b及び第2センサスイッチ52bの何れか一方がユーザを検出して上部制御ユニット32に検出信号を送信する状態から、上部制御ユニット32に検出信号を送信しない状態に切り替えられると、上部照明具30と第1下部照明具55と第2下部照明具56とが全て消灯する総消灯状態になる。ユーザが検出されなくなってから実際に消灯するまでにある程度のタイムラグがあってもよい。照明装置8は、次に第1センサスイッチ51b及び第2センサスイッチ52bの何れか一方がユーザを検出するまで、総消灯状体を維持する。
【0057】
以上詳細に説明したように本実施形態の照明装置8では、並べて配置した第1ミラーキャビネット21と第2ミラーキャビネット22にわたって上部照明具30が継ぎ目を形成せずに、一体のものとして設置される。よって、本実施形態の照明装置8によれば、第1及び第2ミラーキャビネット21,22に対して美観良く上部照明具30を設置することができる。
【0058】
上記実施形態の照明装置8では、第1ミラーキャビネット21に設けられた第1センサスイッチ51bと、第2ミラーキャビネット22に設けられた第2センサスイッチ52bとの少なくとも一方が切り替えられると、第1及び第2ミラーキャビネット21,22にわたって設けられた上部照明具30の点灯状態を切り替えることができる。よって、照明装置8は、第1センサスイッチ51bと第2センサスイッチ52bとのどちらからでも上部照明具30の点灯状態を切り替えることができ、便利である。
【0059】
上記実施形態の照明装置8では、第1ミラーキャビネット21に設けられた第1センサスイッチ51bと、第2ミラーキャビネット22に設けられた第2センサスイッチ52bとの何れか任意のものが切り替えられると、上部照明具30と連動して、第1下部照明具55と第2下部照明具56との点灯状態を切り替えることができる。よって、照明装置8は、第1センサスイッチ51bと第2センサスイッチ52bとのどちらからでも、上部照明具30と第1下部照明具55と第2下部照明具56との総点灯状態と総消灯状態を切り替えることができ、便利である。
【0060】
複合キャビネット20を構成する複数の単体キャビネットに、上部照明具とスイッチが各々設けられる場合がある。その場合、上部照明具とスイッチの配線は、複合キャビネットを現場に搬入する前に、単体キャビネット毎に行われる。しかし、上記実施形態のように、複数の単体キャビネットにわたって上部照明具30を設ける場合、1個の上部照明具30に対して複数のスイッチが設けられる。この場合、どのスイッチからでも上部照明具30の点灯状態を切替可能にすることが望ましい。
【0061】
上記実施形態のハーネス100では、上部制御ユニット32が第1センサスイッチ51b及び第2センサスイッチ52bの何れか一方から検出信号を受信すると、上部発光ユニット41に電力を供給して上部発光ユニット41の複数のLEDを全て点灯させる。上部制御ユニット32は、受信した検出信号を第1下部照明具55及び第2下部照明具56に送信し、第1下部照明具55及び第2下部照明具56を点灯させる。よって、上記実施形態のハーネス100は、第1センサスイッチ51bと第2センサスイッチ52bとの何れが切り替えられても、上部照明具30と第1下部照明具55と第2下部照明具56との点灯状態をまとめて切り替えることができ、使い勝手が良い。
【0062】
上部照明具が単体キャビネットに個別に設けられている場合には、作業者は、照明装置を取り付けた状態で単体キャビネットを現場に搬入し、複合キャビネットを組み立てる。しかし、上記実施形態のように第1及び第2ミラーキャビネット21,22にわたって上部照明具30を設ける場合、照明装置8の配線は現場でしか行うことができない。
【0063】
上記実施形態の照明装置8の施工方法では、上部パワー線111を上部制御ユニット32に接続する作業と、第1センサスイッチ51bに接続する第1上り信号線121を上部制御ユニット32に接続する作業と、第2センサスイッチ52bに接続する第2上り信号線122を上部制御ユニット32に接続する作業とを、複合キャビネット20の上面20aに上部照明具30を取り付けた後、上部照明具30の上面開口部311にて行うことができる。上部発光ユニット41に接続する上部照明配線141を上部制御ユニット32に接続する作業も、複合キャビネット20の上面20aに上部照明具30を取り付けた後、上部照明具30の上面開口部311にて行うことができる。よって、上記実施形態の照明装置8の施工方法によれば、作業者は、照明装置8の配線作業を現場で簡単に行うことができる。
【0064】
上記実施形態の照明装置8の施工方法は、第1下部照明具55に接続する第1下り信号線131を上部制御ユニット32に接続する作業と、第2下部照明具56に接続する第2下り信号線132を上部制御ユニット32に接続する作業とを、複合キャビネット20の上面20aに上部照明具30を取り付けた後、上部照明具30の上面開口部311にて行うことができる。そのため、作業者は、第1及び第2ミラーキャビネット21,22の下部に設けられる第1及び第2下部照明具55,56を上部照明具30の上部制御ユニット32に通信可能に接続する作業を、現場で簡単に行うことができる。
【0065】
本実施の形態は単なる例示にすぎず,本開示技術を何ら限定するものではない。したがって本開示技術は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。例えば、照明装置8は、洗面用の複合キャビネット20以外の複合箱体に適用してもよい。
【0066】
例えば、照明装置8は、上部照明具30に代えて、第1及び第2ミラーキャビネット21,22の上面と異なる場所に設けられた照明具を備えるものであってもよい。例えば、照明具は、第1及び第2ミラーキャビネット21,22の下部にわたって設けられた照明具でもよいし、第1及び第2ミラーキャビネット21,22の正面上部に設けられた照明具でもよい。
【0067】
例えば、第1下部照明具55及び第2下部照明具56の何れか一方がなくてもよい。つまり、スイッチと下部照明具の数は異なってもよい。
【0068】
例えば、上部制御ユニット32は、第1センサスイッチ51b及び第2センサスイッチ52bの何れか一方から検出信号を受信した場合に、第1下部照明具55と第2下部照明具56との少なくとも一方のみを点灯させてもよい。つまり、照明装置8は、総点灯状態にならなくてもよい。
【0069】
例えば、第1及び第2下部制御ユニット51d,52dを省略して、第1下り信号線131を第1下部発光ユニット51cに接続し、第2下り信号線132を第2下部発光ユニット52cに接続してもよい。この場合、第1及び第2下部発光ユニット51c,52cは上部制御ユニット32を経由して電力を供給される。
【0070】
例えば、照明装置8は、全点灯モードと部分点灯モードとを選択可能なモード選択部を備えるものであってもよい。全点灯モードは、上部照明具30に設けられた複数のLEDを全て点灯させるモードである。部分点灯モードは、上部照明具30に設けられた複数のLEDのうち、切り替えられるスイッチに関連付けられた一部のLEDのみを点灯させるモードである。上部制御ユニット32は、全点灯モードが選択されている場合には上記実施形態のように動作する。一方、上部制御ユニット32は、部分点灯モードが選択されている場合には、例えば、第1センサスイッチ51bがユーザを検出した場合、第1ミラーキャビネット21側半分のLEDを点灯させ、第2ミラーキャビネット22側半分のLEDを消灯させるように動作してもよい。この際、第1下部照明具55を点灯させ、第2下部照明具56を消灯させてもよい。
【0071】
例えば、上部制御ユニット32は、信号用コネクタ322の代わりに、上部照明配線141用のコネクタ、第1上り信号線121用のコネクタ、第2上り信号線122用のコネクタ、第1下り信号線131用のコネクタ、第2下り信号線132用のコネクタとを別個に内蔵するものであってもよい。
【0072】
第1及び第2センサスイッチ51b,52bは、手をかざすことでON状態とOFF状態とが切り替えられるものであってもよい。これによれば、手洗い中にセンサスイッチのON状態とOFF状態とが勝手に切り替えられることを防止できる。
【0073】
図11に示すように、水栓とハンドルとが下部ユニット52xに設けられていなくてもよい。
【0074】
例えば、照明装置8の施工手順は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更してもよい。
【符号の説明】
【0075】
8……照明装置、20……複合キャビネット、20a……上面 20b……下面、21,22……第1及び第2ミラーキャビネット、30……上部照明具、32……上部制御ユニット、41……上部発光ユニット、51b,52b……第1及び第2センサスイッチ、55,56……第1及び第2下部照明具、51d,52d……第1及び第2下部制御ユニット、100……照明装置用ハーネス、141……上部パワー線、121,122……第1及び第2上り信号線、131,132……第1及び第2下り信号線、322……信号用コネクタ