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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023079385
(43)【公開日】2023-06-08
(54)【発明の名称】ケーブルドラム
(51)【国際特許分類】
   B65H 75/24 20060101AFI20230601BHJP
   B65H 75/14 20060101ALI20230601BHJP
【FI】
B65H75/24 C
B65H75/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021192839
(22)【出願日】2021-11-29
(71)【出願人】
【識別番号】501418498
【氏名又は名称】矢崎エナジーシステム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100098327
【弁理士】
【氏名又は名称】高松 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 孝明
(72)【発明者】
【氏名】内田 桂
【テーマコード(参考)】
3F058
【Fターム(参考)】
3F058AA04
3F058AB03
3F058AC07
3F058BB13
3F058CA11
3F058DA05
3F058DB05
3F058DB18
3F058DC01
3F058JA08
(57)【要約】
【課題】全体の部品点数を抑えることができて生産性の向上と部品管理の簡素化を図ることができ、かつ、使用時の耐久性を向上させることができるケーブルドラムを提供する。
【解決手段】ケーブルドラム1は、ケーブルHが巻き付けられる胴部10と、この胴部10の両端部10a,10aに設けられる一対の鍔部20,20と、を備え、胴部10は、複数の桟板11で構成され、各桟板11は軸方向Xの中央部及び鍔部20との接続部分でヒンジ部12,14を介して折り畳み自在になっており、胴部10の内側空間10bには、各桟板11の軸方向Xの中央部にあるヒンジ部12の内側を保持するように位置する筒状の補強部材30と、基端40a側が3つの各桟板11の軸方向Xの中央部にあるヒンジ部12に枢支されると共に、補強部材30に形成された貫通孔31に挿通されて、各桟板11の折り畳みに伴い補強部材30の貫通孔31を摺動する棒状部材40と、を有する。
【選択図】図1B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーブルが巻き付けられる胴部と、
前記胴部の両端部に設けられる一対の鍔部と、
を備え、
前記胴部は、複数の桟板で構成され、各桟板は軸方向の中央部及び前記鍔部との接続部分でヒンジ部を介して折り畳み自在になっており、
前記胴部の前記内側空間には、前記各桟板の軸方向の中央部にあるヒンジ部の内側を保持するように位置する筒状の補強部材と、基端側が少なくとも2つの桟板の軸方向の中央部にあるヒンジ部に枢支されると共に、前記基端側から先端側が前記補強部材に形成された貫通孔に挿通されて、前記各桟板の折り畳みに伴い前記補強部材の貫通孔を摺動する棒状部材と、を有するケーブルドラム。
【請求項2】
前記少なくとも2つの桟板には、前記軸方向に延びて前記棒状部材が収容される長溝が形成されている、請求項1に記載のケーブルドラム。
【請求項3】
前記少なくとも2つの桟板の軸方向の中央部に位置する各長溝内には、前記棒状部材の基端側が収容されてピンを介して枢支される、請求項2に記載のケーブルドラム。
【請求項4】
前記棒状部材の基端には、前記ピンを挿入する枢支用孔が設けられ、
前記棒状部材の先端には、前記補強部材の貫通孔からの抜けを止めるフランジ部が設けられている、請求項3に記載のケーブルドラム。
【請求項5】
前記各桟板の軸方向の中央部には、折り畳む際に接触する箇所に斜めの切欠き部が形成されている、請求項1から4のいずれか1項に記載のケーブルドラム。
【請求項6】
前記棒状部材は、小径部材と、前記小径部材を伸縮自在に保持する大径部材と、を有する、請求項1から5のいずれか1項に記載のケーブルドラム。
【請求項7】
前記大径部材は、前記小径部材を摺動自在に収容する筒状に形成され、内部に前記小径部材を伸長させる弾性部材が介在されている、請求項6に記載のケーブルドラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケーブルドラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電力用ケーブル等の長尺で重量のあるケーブル類の巻き取り、運搬に木製や合成樹脂製のケーブルドラムが利用されている。近年、運搬コストを安くして繰返し利用を可能とした折り畳み式ドラムが実用化されている。この種のケーブルドラムとして、特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1に記載のケーブル用折り畳み式巻きドラムは、両側の軸孔付きの一対の円形鍔板と、この一対の円形鍔板の間に中央及び両端部がヒンジ機構を介して折り畳まれる複数の桟板部材からなる直胴部と、を備えている。そして、ドラムを使用する際には、複数の桟板部材を折り畳まれた状態から直線状に伸長させ、この複数の桟板部材の伸長状態をロック部材を介してロックすることで略円筒状の胴部を形成し、電力用ケーブル等が直胴部に巻き取られて運搬される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-104740号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記従来のケーブル用折り畳み式巻きドラムでは、複数の桟板部材の伸長状態をロックする部材や補強する部材等の多数の部品が必要となるため、製造工数が増加して生産性が悪く、また、部品管理の工数も増えてコスト高である。さらに、ヒンジ機構の可動部が多いため、耐久性が悪い。
【0005】
本発明は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。そして本発明の目的は、全体の部品点数を抑えることができて、生産性の向上と部品管理の簡素化を図ることができ、かつ、使用時の耐久性を向上させることができるケーブルドラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の態様に係るケーブルドラムは、ケーブルが巻き付けられる胴部と、前記胴部の両端部に設けられる一対の鍔部と、を備え、前記胴部は、複数の桟板で構成され、各桟板は軸方向の中央部及び前記鍔部との接続部分でヒンジ部を介して折り畳み自在になっており、前記胴部の前記内側空間には、前記各桟板の軸方向の中央部にあるヒンジ部の内側を保持するように位置する筒状の補強部材と、基端側が少なくとも2つの桟板の軸方向の中央部にあるヒンジ部に枢支されると共に、前記基端側から先端側が前記補強部材に形成された貫通孔に挿通されて、前記各桟板の折り畳みに伴い前記補強部材の貫通孔を摺動する棒状部材と、を有するものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、全体の部品点数を抑えることができて生産性の向上と部品管理の簡素化を図ることができ、かつ、使用時の耐久性を向上させることができるケーブルドラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1A】本発明の実施形態に係るケーブルドラムの一例を示す斜視図である。
図1B図1A中B-B線に沿う断面図である。
図1C図1A中C-C線に沿う断面図である。
図2A】上記ケーブルドラムに用いられる右側の桟板の斜視図である。
図2B】上記右側の桟板を裏側から見た斜視図である。
図2C】上記ケーブルドラムに用いられる左側の桟板を裏側から見た斜視図である。
図3A】上記各桟板とガイドバー及び鍔部の接続部分の要部を示す断面図である。
図3B図3A中B部分の斜視図である。
図4】上記ケーブルドラムに用いられる補強部材の斜視図である。
図5A】上記ケーブルドラムに用いられるガイドバーの斜視図である。
図5B】上記ガイドバーの他の形態の斜視図である。
図5C】上記ガイドバーの別の形態の斜視図である。
図6A】上記ケーブルドラムの折り畳み時の斜視図である。
図6B図6A中B-B線に沿う断面図である。
図6C図6A中C-C線に沿う断面図である。
図7A】上記ケーブルドラムの未使用時の斜視図である。
図7B図7A中B-B線に沿う断面図である。
図7C図7A中C-C線に沿う断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を用いて本発明の実施形態に係るケーブルドラムについて詳細に説明する。
【0010】
図1Aは本発明の実施形態に係るケーブルドラムの一例を示す斜視図である。図1B図1A中B-B線に沿う断面図である。図1C図1A中C-C線に沿う断面図である。図2Aはケーブルドラムに用いられる右側の桟板の斜視図である。図2Bは右側の桟板を裏側から見た斜視図である。図2Cはケーブルドラムに用いられる左側の桟板を裏側から見た斜視図である。図3Aは各桟板とガイドバー及び鍔部の接続部分の要部を示す断面図である。図3B図3A中B部分の斜視図である。図4はケーブルドラムに用いられる補強部材の斜視図である。図5Aはケーブルドラムに用いられるガイドバーの斜視図である。図5Bはガイドバーの他の形態の斜視図である。図5Cはガイドバーの別の形態の斜視図である。図6Aはケーブルドラムの折り畳み時の斜視図である。図6B図6A中B-B線に沿う断面図である。図6C図6A中C-C線に沿う断面図である。図7Aはケーブルドラムの未使用時の斜視図である。図7B図7A中B-B線に沿う断面図である。図7C図7A中C-C線に沿う断面図である。
【0011】
図1A図1Cに示すように、ケーブルドラム1は、ケーブルHが巻き付けられる胴部10と、この胴部10の両端部10a,10aに設けられる一対の鍔部20,20と、胴部10の内側空間10b内に配置され、胴部10を補強する補強部材30と、を備えている。
【0012】
図1A図6Bに示すように、胴部10は、内側空間10bを形成する複数の桟板11で略円筒状に構成されていて、各桟板11は、木製で軸方向Xの中央部及び鍔部20との接続部分でヒンジ部12及びヒンジ(ヒンジ部)14を介して折り畳み自在になっている。
【0013】
図1Aに示すように、各桟板11は、右側の桟板11Rと左側の桟板11Lで2分割されており、これら桟板11R,11Lの近接する端部(接合部)がヒンジ部12を介して折り畳み自在になっている。また、各桟板11R,11Lの両外側の端部(鍔部20との接続部分)は、ヒンジ14を介して鍔部20に取り付けられている。これらヒンジ部12とヒンジ14により、空ドラムを折り畳むことができるようになっている。そして、図1A図7Aに示すように、右側の桟板11Rと左側の桟板11Lが折り畳まれた状態から直線状に伸長した状態になると、胴部10は略円筒状になる。そして、図1Bに示すように、略円筒状の胴部10には、ケーブルHである長尺で重量のある電力ケーブル等が巻き付けられるようになっている。
【0014】
図1Bに示すように、胴部10の内側空間10b内には、各桟板11の軸方向Xの中央部にあるヒンジ部12の内側を保持するように配置される円筒状(リング状)の補強部材30と、この補強部材30を保持するガイドバー(棒状部材)40と、を有する。すなわち、図1B図1Cに示すように、円筒状の補強部材30は、180度隔てて配置された3本の各桟板11のヒンジ部12にピン枢支されるガイドバー40により胴部10の内側空間10b内に位置するように取り付けられている。
【0015】
また、図2A図2Cに示すように、複数の桟板11の各桟板11R,11Lのドラムの内径側である裏面の中央には、軸方向Xに延びてガイドバー40が収容される長溝11aがそれぞれ形成されている。また、図2A図2Bに示すように、右側の桟板11Rの左側の桟板11Lの接合部側の端部は、枢支用孔11bを有した凸部11cになっている。さらに、図2Cに示すように、左側の桟板11Lの右側の桟板11Rの接合部側の端部は、枢支用孔11bを有した凹部11dになっている。また、図2A図2Cに示すように、右側の桟板11Rの凸部11cの両外側及び左側の桟板11Lの凹部11dの内側には、未使用の折り畳む際に接触する箇所に斜めの切欠き部11eがそれぞれ形成されている。そして、図3A図3Bに示すように、右側の桟板11Rの凸部11cを左側の桟板11Lの凹部11dに挿入し、右側の桟板11Rの長溝11a内に、ガイドバー40の基端40aを収容する。その後、各枢支用孔11b,41にピン13を挿通することで、右側の桟板11Rと左側の桟板11L及びガイドバー40がピン13を介して回動自在に枢支される。つまり、各枢支用孔11b,41とピン13とによりヒンジ部12が構成されている。
【0016】
図1A図1Bに示すように、鍔部20は、木製で中心に小径の軸孔(貫通孔)21を有した円板状に形成されている。この軸孔21に不図示のケーブルドラム支持装置の軸棒が挿入されてケーブルHの巻き付け、引き出しが可能となる。つまり、軸孔21は、軸受けとしての機能を有する。また、鍔部20の内面には、胴部10の両端部10a,10aがヒンジ14を介して取り付けられている。すなわち、図5Aに示すように、ヒンジ14は、ピン14aで枢支された一対の取付板14b,14bを有している。そして、一対の取付板14b,14bの一方の取付板14bが、胴部10を構成する各右側の桟板11Rの端部と各左側の桟板11Lの端部にネジ止め等により固定され、他方の取付板14bが鍔部20の内面にネジ止め等により固定されている。
【0017】
図1B図1C図2示すように、補強部材30は、金属製或いは硬質樹脂製で円筒状(リング状)に形成されていて、ガイドバー40が挿通される矩形の貫通孔31を等間隔毎に3箇所有している。そして、円筒状の補強部材30は、胴部10の内側空間10b内で各桟板11の軸方向Xの中央部にあるヒンジ部12の内側を保持するようにガイドバー40を介して120度隔てて配置された3本の各桟板11に取り付けられている。
【0018】
図1C図3A図3Bに示すように、補強部材30をピン13を介して枢支したガイドバー40は、金属製或いは硬質樹脂製で四角柱状に形成されていて、その基端40aには、ピン13を挿入する枢支用孔41が設けられている。また、ガイドバー40の先端40bには、補強部材30の貫通孔31からの抜けを止める矩形板状のフランジ部42が設けられている。そして、図3Aに示すように、ガイドバー40の基端40a側が3本の各桟板11の軸方向Xの中央部にピン13を介して枢支されると共に、基端40a側から先端40b側が補強部材30の貫通孔31に挿通されている。この貫通孔31に挿通されたガイドバー40は、各桟板11の折り畳みに伴い補強部材30の貫通孔31を摺動するようになっている。
【0019】
図5Aに示すように、ガイドバー40は、四角柱状の棒状に形成したが、図5Bに示すように、矩形棒状の小径部材40Aと、この小径部材40Aを伸縮自在に保持する四角筒状の大径部材40Bと、で構成したものでも良い。また、図5Cに示すように、四角筒状の大径部材40B内に圧縮コイルバネ(弾性部材)43を介在させて、その付勢力により小径部材40Aを伸長させるようにしたものでも良い。
【0020】
以上実施形態のケーブルドラム1によれば、図7A図7Cに示すように、ケーブルドラム1の未使用時には、複数の桟板11が中央から折り畳まれた状態になっているので、運搬、保管時の省スペース化が可能である。この複数の桟板11が折り畳まれた状態では、図7B図7Cに示すように、ガイドバー40が引き抜き方向に移動していることで、補強部材30は、常に複数の桟板11の右側の桟板11Rと左側の桟板11Lの接合部側で固定されている。
【0021】
また、ケーブルドラム1を使用する場合には、図1Bに示すように、右側の桟板11Rと左側の桟板11Lを折り畳まれた状態から直線状に伸長する状態にさせる作業だけで、工具を使用することなく、胴部10が略円筒状になって、簡単に組み立てることができる。この組立て状態では、図1Cに示すように、ガイドバー40が補強部材30の中央に押し込まれているため、補強部材30の外周側に右側の桟板11Rと左側の桟板11Lが折り畳み不能に形状保持され、補強部材30で各桟板11が一体的になって補強される。この補強部材30により、従来の物に比べて、ヒンジ部12及びヒンジ14の個数を減らした状態で、組立てと折り畳みを繰り返して使用することができるため、ケーブルドラム1の耐久性を向上させることができる。
【0022】
このように、ケーブルドラム1を工具を使用することなく、簡単かつ確実に組立て、折り畳むことができ、運搬、保管時の省スペース化を図ることができる。また、全体の部品点数を抑えることができて、生産性の向上と部品管理の簡素化をより一段と図ることができる。さらに、複数の桟板11の折り畳み箇所にあるヒンジ部12及びヒンジ14の可動部の数を抑えることにより、ケーブルドラム1の耐久性を向上させることができる。
【0023】
以上、本実施形態を説明したが、本実施形態はこれらに限定されるものではなく、本実施形態の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
【0024】
すなわち、前記実施形態によれば、ケーブルドラムの胴部及び桟部は木製であるが、合成樹脂製や金属製でも良い。
【0025】
また、前記実施形態によれば、桟板の中央部とガイドバーの基端をピン枢支により回動自在にしたが、桟板の中央部とガイドバーの端部をヒンジにより支持するようにしても良い。
【0026】
また、前記実施形態によれば、円筒状の補強部材を用いたが、多角筒状の補強部材を用いても良い。
【0027】
さらに、前記実施形態によれば、四角柱状のガイドバーを用いたが、円柱状のガイドバーを用いても良い。
【0028】
さらに、前記実施形態によれば、円筒状の補強部材を3本のガイドバーで保持したが、2本或いは4本以上のガイドバーで補強部材を保持するようにしても良い。
【符号の説明】
【0029】
1 ケーブルドラム
10 胴部
10a,10a 両端部
10b 内側空間
11 複数の桟板
11a 長溝
11e 斜めの切欠き部
12 ヒンジ部
13 ピン
14 ヒンジ(ヒンジ部)
20,20 一対の鍔部
30 補強部材
31 貫通孔
40 ガイドバー(棒状部材)
40a 基端
40b 先端
40A 小径部材
40B 大径部材
41 枢支用孔
42 フランジ部
43 圧縮コイルバネ(弾性部材)
H ケーブル
X 軸方向
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図4
図5A
図5B
図5C
図6A
図6B
図6C
図7A
図7B
図7C