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特開2023-79798車載機器、制御方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023079798
(43)【公開日】2023-06-08
(54)【発明の名称】車載機器、制御方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04L 41/0816 20220101AFI20230601BHJP
   H04L 41/0806 20220101ALI20230601BHJP
   B60R 16/02 20060101ALI20230601BHJP
【FI】
H04L41/0816
H04L41/0806
B60R16/02 660T
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021193442
(22)【出願日】2021-11-29
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【弁理士】
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【弁理士】
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】高津 文哉
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 優介
(72)【発明者】
【氏名】小沼 知浩
(57)【要約】
【課題】外部機器を用いて使用し易い車載機器を提供する。
【解決手段】車載機器10は、車載機器であって、外部機器1を車載機器10の使用が可能な第1機器として登録するために外部機器1に関する機器情報を記憶する記憶部40と、第1機器として登録されている外部機器1を用いた車載機器10の使用が終了したと判定された場合、記憶部40に記憶されている機器情報を削除する制御部80とを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車載機器であって、
外部機器を前記車載機器の使用が可能な第1機器として登録するために前記外部機器に関する機器情報を記憶する記憶部と、
前記第1機器として登録されている前記外部機器を用いた前記車載機器の使用が終了したと判定された場合、前記記憶部に記憶されている前記機器情報を削除する制御部とを備える、
車載機器。
【請求項2】
前記記憶部は、前記外部機器を前記車載機器の使用が可能な第2機器として登録するために前記機器情報を記憶し、
前記制御部は、前記第2機器として登録されている前記外部機器を用いた前記車載機器の使用が終了したと判定された場合、前記記憶部に記憶されている前記機器情報を削除しない、
請求項1に記載の車載機器。
【請求項3】
前記記憶部は、前記外部機器を前記第1機器として登録するために前記機器情報を記憶する第1記憶領域と、前記外部機器を前記第2機器として登録するために前記機器情報を記憶する第2記憶領域とを有する、
請求項2に記載の車載機器。
【請求項4】
前記制御部は、前記外部機器を前記第1機器として登録するか否かの選択を受け付け、前記外部機器を前記第1機器として登録するという選択が受け付けられた場合、前記外部機器を前記第1機器として登録する、
請求項1から3のいずれか1項に記載の車載機器。
【請求項5】
前記制御部は、前記外部機器を前記第1機器として登録するように設定するか否かの選択を受け付け、前記外部機器を前記第1機器として登録するように設定するという選択が受け付けられた場合、前記外部機器を前記第1機器として登録するか否かの選択を受け付けることなく前記外部機器を前記第1機器として登録する、
請求項1から4のいずれか1項に記載の車載機器。
【請求項6】
前記制御部は、前記車載機器と前記外部機器との通信が切断された場合、前記外部機器を用いた前記車載機器の使用が終了したと判定する、
請求項1から5のいずれか1項に記載の車載機器。
【請求項7】
前記制御部は、前記車載機器の電源がオフされた場合、前記外部機器を用いた前記車載機器の使用が終了したと判定する、
請求項1から6のいずれか1項に記載の車載機器。
【請求項8】
車載機器の制御方法であって、
外部機器を前記車載機器の使用が可能な第1機器として登録するために前記外部機器に関する機器情報を記憶し、
前記第1機器として登録されている前記外部機器を用いた前記車載機器の使用が終了したと判定された場合、記憶されている前記機器情報を削除する、
制御方法。
【請求項9】
請求項8に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、車載機器、制御方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、外部機器を用いて使用されることが可能な車載機器等が知られている。たとえば、車載機器等の一例として、特許文献1には、アプリケーションの実行要求を第1機器から受け付ける受付部と、アプリケーションが通信する通信先機器として第1機器が設定されているか否かを判定する判定部と、通信先機器として第1機器が設定されている場合、実行要求が受け付けられたアプリケーションを実行する実行制御部とを備える車載用電子機器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6221739号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の車載用電子機器は、第1機器を用いた車載用電子機器の使用が終了した後、第1機器に関する情報が車載用電子機器に残ってしまい、第1機器に関する情報が他人に見られてしまう恐れがあり、第1機器を用いて使用し難いという課題がある。
【0005】
そこで、本開示は、外部機器を用いて使用し易い車載機器等を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る車載機器は、車載機器であって、外部機器を前記車載機器の使用が可能な第1機器として登録するために前記外部機器に関する機器情報を記憶する記憶部と、前記第1機器として登録されている前記外部機器を用いた前記車載機器の使用が終了したと判定された場合、前記記憶部に記憶されている前記機器情報を削除する制御部とを備える。
【0007】
本開示の一態様に係る制御方法は、車載機器の制御方法であって、外部機器を前記車載機器の使用が可能な第1機器として登録するために前記外部機器に関する機器情報を記憶し、前記第1機器として登録されている前記外部機器を用いた前記車載機器の使用が終了したと判定された場合、記憶されている前記機器情報を削除する。
【0008】
本開示の一態様に係るプログラムは、上記の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0009】
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROM等の記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。また、記録媒体は、非一時的な記録媒体であってもよい。
【発明の効果】
【0010】
本開示の車載機器等は、外部機器を用いて使用し易い。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、実施の形態に係る車載機器の機能構成を示すブロック図である。
図2図2は、図1の車載機器の制御部の機能構成を示すブロック図である。
図3図3は、図1の車載機器の第1動作例を示すフローチャートである。
図4図4は、図3の第1動作例を説明するための図である。
図5図5は、図3の第1動作例を説明するための図である。
図6図6は、図1の車載機器の第2動作例を示すフローチャートである。
図7図7は、図1の車載機器の第3動作例を示すフローチャートである。
図8図8は、図1の車載機器の第4動作例を示すフローチャートである。
図9図9は、図8の第4動作例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0013】
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、同じ構成部材については同じ符号を付している。
【0014】
(実施の形態)
図1は、実施の形態に係る車載機器10の機能構成を示すブロック図である。図2は、図1の車載機器10の制御部80の機能構成を示すブロック図である。図1および図2を参照して、車載機器10の機能構成について説明する。
【0015】
図1に示すように、車載機器10は、車両に搭載される電子機器である。つまり、車載機器10は、車両用電子機器である。たとえば、車載機器10は、カーナビゲーション機器、またはカーオーディオ機器等である。たとえば、車両は、自動車等である。具体的には、たとえば、車両は、レンタカー、またはシェアカー等である。車載機器10は、外部機器1および外部機器2のそれぞれを用いて使用されることが可能である。具体的には、たとえば、外部機器1および外部機器2のそれぞれを用いて、車載機器10にインストールされているアプリケーションを実行することが可能である。たとえば、当該アプリケーションは、音楽を再生するアプリケーション、またはハンズフリー通話を行うためのアプリケーション等である。たとえば、外部機器1および外部機器2のそれぞれは、携帯端末である。本実施の形態では、外部機器1は、スマートフォンであり、外部機器2は、タブレット端末である。たとえば、外部機器1および外部機器2のそれぞれは、車載機器10が搭載されている車両を使用するユーザが所有する機器である。たとえば、車載機器10が搭載されている車両を使用するユーザは、当該車両を所有する人、または当該車両を借りている人等である。たとえば、車載機器10が搭載されている車両がレンタカーである場合、当該車両を使用するユーザは、レンタカーをレンタルした人、レンタカーを運転する人、またはレンタカーに搭乗する人等である。なお、たとえば、車載機器10を使用することが可能な外部機器の個数は1つでも複数でもよい。車載機器10は、位置検出部20と、速度検出部30と、記憶部40と、通信部50と、操作部60と、表示部70と、制御部80とを備えている。
【0016】
位置検出部20は、車載機器10が搭載されている車両の位置を検出する。位置検出部20は、当該車両の位置を示す位置情報を制御部80に出力する。たとえば、位置検出部20は、GPS(Global Positioning System)ユニット等を含んでいる。
【0017】
速度検出部30は、車載機器10が搭載されている車両の速度を検出する。速度検出部30は、当該車両の速度を示す速度情報を制御部80に出力する。たとえば、速度検出部30は、速度センサ等を含んでいる。
【0018】
記憶部40は、種々の情報を記憶する。たとえば、記憶部40は、制御部80による車載機器10の制御に用いられる情報を記憶する。また、たとえば、記憶部40は、制御部80が外部機器1および外部機器2のそれぞれから取得した情報を記憶する。たとえば、記憶部40は、メモリ等によって実現される。
【0019】
たとえば、記憶部40は、外部機器1を車載機器10の使用が可能な第1機器として登録するために外部機器1に関する機器情報を記憶する。つまり、たとえば、記憶部40が外部機器1に関する機器情報を記憶することによって、外部機器1が車載機器10の使用が可能な第1機器として登録され、外部機器1を用いて車載機器10の使用が可能となる。たとえば、外部機器1に関する機器情報は、外部機器1を車載機器10の使用が可能な第1機器として登録するために必要な情報であり、外部機器1の名称、および車載機器10にインストールされているアプリケーションを使用するための外部機器1のアカウント情報等を含んでいる。詳細は後述するが、第1機器として登録されている外部機器1を用いた車載機器10の使用が終了したと判定された場合、外部機器1の第1機器としての登録が解除され、記憶部40に記憶されている外部機器1に関する機器情報が削除される。外部機器2についても同様である。
【0020】
また、たとえば、記憶部40は、外部機器1を車載機器10の使用が可能な第2機器として登録するために外部機器1に関する機器情報を記憶する。つまり、たとえば、記憶部40が外部機器1に関する機器情報を記憶することによって、外部機器1が車載機器10の使用が可能な第2機器として登録され、外部機器1を用いて車載機器10の使用が可能となる。たとえば、外部機器1に関する機器情報は、外部機器1を車載機器10の使用が可能な第2機器として登録するために必要な情報であり、外部機器1の名称、および車載機器10にインストールされているアプリケーションを使用するための外部機器1のアカウント情報等を含んでいる。詳細は後述するが、第2機器として登録されている外部機器1を用いた車載機器10の使用が終了したと判定された場合、外部機器1の第2機器としての登録は解除されず、記憶部40に記憶されている外部機器1に関する機器情報は削除されない。外部機器2についても同様である。
【0021】
記憶部40は、第1記憶領域41と、第2記憶領域42とを有している。
【0022】
第1記憶領域41は、外部機器1を第1機器として登録するために外部機器1に関する機器情報を記憶する。つまり、外部機器1が第1機器として登録される場合、外部機器1に関する機器情報は第1記憶領域41に記憶され、第1記憶領域41は第1機器として登録されている外部機器1に関する機器情報を記憶する。第1機器として登録されている外部機器1を用いた車載機器10の使用が終了したと判定された場合、外部機器1の第1機器としての登録が解除され、第1記憶領域41に記憶されている外部機器1に関する機器情報が削除される。外部機器2についても同様である。
【0023】
第2記憶領域42は、外部機器1を第2機器として登録するために外部機器1に関する機器情報を記憶する。つまり、外部機器1が第2機器として登録される場合、外部機器1に関する機器情報は第2記憶領域42に記憶され、第2記憶領域42は第2機器として登録されている外部機器1に関する機器情報を記憶する。第2機器として登録されている外部機器1を用いた車載機器10の使用が終了したと判定された場合、外部機器1の第2機器としての登録は解除されず、第2記憶領域42に記憶されている外部機器1に関する機器情報は削除されない。外部機器2についても同様である。
【0024】
通信部50は、外部機器1および外部機器2のそれぞれと有線または無線によって通信する。たとえば、外部機器1は、外部機器1に関する機器情報を通信部50に送信し、通信部50は、外部機器1から外部機器1に関する機器情報を受信する。外部機器2についても同様である。たとえば、通信部50は、通信モジュール等を含んでいる。
【0025】
操作部60は、車載機器10を使用するための操作を受け付ける。たとえば、車載機器10が搭載されている車両を使用するユーザは、操作部60を用いて車載機器10を使用することができる。たとえば、操作部60は、タッチパネルおよび/またはハードウェアボタン等を含んでいる。
【0026】
表示部70は、種々の情報を表示する。たとえば、表示部70は、操作部60を用いて車載機器10を使用するための画像等を表示することができる。また、たとえば、表示部70は、記憶部40に記憶されている外部機器1に関する機器情報および外部機器2に関する機器情報等を表示することができる。たとえば、表示部70は、液晶ディスプレイ、または有機ELディスプレイ等を含んでいる。
【0027】
制御部80は、車載機器10を制御する。たとえば、制御部80は、プロセッサ等によって実現される。図2に示すように、制御部80は、受信部81と、表示制御部82と、第1受付部83と、第2受付部84と、登録制御部85と、使用制御部86と、使用判定部87と、登録判定部88と、記憶制御部89とを有している。
【0028】
受信部81は、車載機器10の使用要求を受信する。たとえば、車載機器10が搭載されている車両を使用するユーザが外部機器1を用いて車載機器10を使用しようとする場合、ユーザが外部機器1を操作することによって外部機器1から車載機器10の使用要求が送信され、受信部81は、外部機器1から車載機器10の使用要求を受信する。たとえば、車載機器10の使用要求は、車載機器10にインストールされているアプリケーションの実行要求等である。外部機器2についても同様である。
【0029】
表示制御部82は、表示部70等による表示を制御する。たとえば、受信部81によって外部機器1から車載機器10の使用要求が受信された場合において、外部機器1が第1機器および第2機器のいずれとしても登録されていない場合、表示制御部82は、表示部70および外部機器1等に警告を表示させる。外部機器2についても同様である。
【0030】
第1受付部83は、外部機器1を第1機器として登録するか否かの選択を受け付ける。たとえば、第1受付部83は、表示部70および外部機器1等に、外部機器1を第1機器として登録するか否かの選択を受け付ける画像を表示させ、車載機器10が搭載されている車両を使用するユーザによる当該選択を受け付ける。外部機器2についても同様である。
【0031】
第2受付部84は、外部機器1を用いた車載機器10の使用要求を受信した場合に外部機器1を第1機器として登録するように設定するか否かの選択を受け付ける。たとえば、第2受付部84は、表示部70および外部機器1等に、外部機器1を用いた車載機器10の使用要求を受信した場合に外部機器1を第1機器として登録するように設定するか否かの選択を受け付ける画像を表示させ、車載機器10が搭載されている車両を使用するユーザによる当該選択を受け付ける。外部機器2についても同様である。
【0032】
登録制御部85は、外部機器1および外部機器2のそれぞれの登録を制御する。たとえば、登録制御部85は、第1受付部83によって外部機器1を第1機器として登録するという選択が受け付けられた場合、外部機器1を第1機器として登録する。たとえば、登録制御部85は、外部機器1に関する機器情報を第1記憶領域41に記憶させることによって、外部機器1を第1機器として登録する。また、たとえば、登録制御部85は、第1受付部83によって外部機器1を第1機器として登録しないという選択が受け付けられた場合、外部機器1を第2機器として登録する。たとえば、登録制御部85は、外部機器1に関する機器情報を第2記憶領域42に記憶させることによって、外部機器1を第2機器として登録する。なお、たとえば、登録制御部85は、第1受付部83によって外部機器1を第1機器として登録しないという選択が受け付けられた場合、外部機器1を第1機器および第2機器のいずれとしても登録しなくてもよい。外部機器2についても同様である。
【0033】
また、たとえば、登録制御部85は、第2受付部84によって外部機器1を第1機器として登録するように設定するという選択が受け付けられた場合、外部機器1を第1機器として登録するか否かの選択を受け付けることなく外部機器1を第1機器として登録する。たとえば、登録制御部85は、外部機器1を第1機器として登録するように設定するという選択が受け付けられた場合、外部機器1から車載機器10の使用要求を受信する度に外部機器1が第1機器として登録されているか否かを判定し、外部機器1が第1機器として登録されていない場合には外部機器1を第1機器として登録するか否かの選択を受け付けることなく外部機器1を第1機器として登録する。外部機器2についても同様である。
【0034】
また、たとえば、登録制御部85は、第1機器として登録されている外部機器1を用いた車載機器10の使用が終了した場合、外部機器1の第1機器としての登録を解除する。また、たとえば、登録制御部85は、第2機器として登録されている外部機器1を用いた車載機器10の使用が終了した場合、外部機器1の第2機器としての登録を解除しない。外部機器2についても同様である。
【0035】
使用制御部86は、第1機器として登録された外部機器1を用いた車載機器10の使用を制御する。また、使用制御部86は、第2機器として登録された外部機器1を用いた車載機器10の使用を制御する。たとえば、使用制御部86は、外部機器1を用いた車載機器10の操作に基づいて、車載機器10を動作させる。外部機器2についても同様である。
【0036】
使用判定部87は、外部機器1を用いた車載機器10の使用が終了したか否かを判定する。たとえば、使用判定部87は、車載機器10と外部機器1との通信が切断された場合、外部機器1を用いた車載機器10の使用が終了したと判定する。たとえば、使用判定部87は、車載機器10と外部機器1との通信が所定期間切断された場合、外部機器1を用いた車載機器10の使用が終了したと判定する。また、たとえば、使用判定部87は、車載機器10の電源がオフされた場合、外部機器1を用いた車載機器10の使用が終了したと判定する。たとえば、使用判定部87は、車載機器10が搭載されている車両のアクセサリー電源がオフされた場合、外部機器1を用いた車載機器10の使用が終了したと判定する。外部機器2についても同様である。
【0037】
登録判定部88は、外部機器1が第1機器として登録されているか第2機器として登録されているかを判定する。たとえば、登録判定部88は、外部機器1に関する機器情報が第1記憶領域41に記憶されている場合、外部機器1が第1機器として登録されていると判定する。また、たとえば、登録判定部88は、外部機器1に関する機器情報が第2記憶領域42に記憶されている場合、外部機器1が第2機器として登録されていると判定する。また、たとえば、登録判定部88は、外部機器1に関する機器情報が第1記憶領域41および第2記憶領域42のいずれにも記憶されていない場合、外部機器1が第1機器および第2機器のいずれとしても登録されていないと判定する。外部機器2についても同様である。
【0038】
記憶制御部89は、外部機器1に関する機器情報の記憶等を制御する。たとえば、記憶制御部89は、第1機器として登録されている外部機器1を用いた車載機器10の使用が終了したと判定された場合、記憶部40に記憶されている機器情報を削除する。また、たとえば、記憶制御部89は、第2機器として登録されている外部機器1を用いた車載機器10の使用が終了したと判定された場合、記憶部40に記憶されている機器情報を削除しない。外部機器2についても同様である。
【0039】
以上、車載機器10の機能構成について説明した。
【0040】
図3は、図1の車載機器10の第1動作例を示すフローチャートである。図4および図5のそれぞれは、図3の第1動作例を説明するための図である。図3から図5を参照して、車載機器10の第1動作例について説明する。なお、以下では、外部機器1に対する車載機器10の第1動作例について説明する。
【0041】
図3に示すように、まず、制御部80は、外部機器1から車載機器10の使用要求を受信する(ステップS1)。たとえば、ユーザは、外部機器1を用いて車載機器10を使用したい場合、外部機器1を操作することによって外部機器1から車載機器10に車載機器10の使用要求を送信する。たとえば、制御部80は、外部機器1から車載機器10に車載機器10の使用要求が送信されると、当該使用要求を受信する。
【0042】
制御部80は、車載機器10の使用要求を受信すると、車載機器10を使用可能な機器として外部機器1が登録されているか否かを判定する(ステップS2)。具体的には、制御部80は、外部機器1が第1機器として登録されているか否か、および外部機器1が第2機器として登録されているか否かを判定する。たとえば、記憶部40は、外部機器1が第1機器または第2機器として登録されている場合、外部機器1に関する機器情報を記憶している。たとえば、制御部80は、記憶部40に当該機器情報が記憶されている場合には外部機器1が登録されていると判定し、記憶部40に当該機器情報が記憶されていない場合には外部機器1が登録されていないと判定する。
【0043】
制御部80は、車載機器10を使用可能な機器として外部機器1が登録されていない場合(ステップS2でNo)、警告を出力する(ステップS3)。具体的には、制御部80は、車載機器10を使用可能な機器として外部機器1が登録されていないことを示す警告を出力する。たとえば、制御部80は、表示部70および外部機器1等に当該警告を出力し、表示部70および外部機器1等は、当該警告を表示する。
【0044】
制御部80は、警告を出力すると、車載機器10を使用可能な機器として外部機器1を登録するか否かを判定する(ステップS4)。たとえば、図4に示すように、制御部80は、車載機器10を使用可能な機器として外部機器1を登録するか否かのユーザによる選択を受け付ける画像を外部機器1に表示させる。たとえば、制御部80は、ユーザによって「登録する」が選択された場合、車載機器10を使用可能な機器として外部機器1を登録することがユーザによって選択されたと判定し、外部機器1を登録すると判定する。また、たとえば、制御部80は、ユーザによって「登録しない」が選択された場合、車載機器10を使用可能な機器として外部機器1を登録しないことがユーザによって選択されたと判定し、外部機器1を登録しないと判定する。
【0045】
図3に戻って、制御部80は、車載機器10を使用可能な機器として外部機器1を登録する場合(ステップS4でYes)、第1機器として登録するか否かを判定する(ステップS5)。たとえば、第1機器は、第1機器を用いた車載機器10の使用が終了したと判定された場合に、車載機器10を使用可能な機器としての登録が解除される機器である。つまり、たとえば、外部機器1が第1機器として登録されている場合において、外部機器1を用いた車載機器10の使用が終了したと判定された場合、外部機器1は車載機器10を使用可能な機器としての登録が解除される。たとえば、図5に示すように、制御部80は、車載機器10を第1機器として登録するか否かのユーザによる選択を受け付ける画像を外部機器1に表示させる。たとえば、制御部80は、ユーザによって「ゲストとして登録する」が選択された場合、車載機器10を第1機器として登録することがユーザによって選択されたと判定し、車載機器10を第1機器として登録すると判定する。また、たとえば、制御部80は、ユーザによって「常に使う機器として登録する」が選択された場合、車載機器10を第1機器として登録しないことがユーザによって選択されたと判定し、外部機器1を第1機器として登録しないと判定する。
【0046】
図3に戻って、制御部80は、外部機器1を第1機器として登録する場合(ステップS5でYes)、外部機器1を第1機器として登録する(ステップS6)。たとえば、制御部80は、外部機器1に関する機器情報を第1記憶領域41に記憶させることによって、外部機器1を第1機器として登録する。
【0047】
制御部80は、外部機器1を第1機器として登録しない場合(ステップS5でNo)、外部機器1を第2機器として登録する(ステップS7)。たとえば、第2機器は、当該第2機器を用いた車載機器10の使用が終了したと判定された場合に、車載機器10を使用可能な機器としての登録が解除されない機器である。つまり、たとえば、外部機器1が第2機器として登録されている場合において、外部機器1を用いた車載機器10の使用が終了したと判定された場合、外部機器1は車載機器10を使用可能な機器としての登録が解除されない。たとえば、制御部80は、外部機器1に関する機器情報を第2記憶領域42に記憶させることによって、外部機器1を第2機器として登録する。
【0048】
制御部80は、車載機器10を使用可能な機器として外部機器1が登録されている場合(ステップS2でYes)、外部機器1を第1機器として登録した場合(ステップS6)、および外部機器1を第2機器として登録した場合(ステップS7)、外部機器1を用いて車載機器10を使用させる(ステップS8)。
【0049】
以上、車載機器10の第1動作例について説明した。
【0050】
図6は、図1の車載機器10の第2動作例を示すフローチャートである。図6を参照して、車載機器10の第2動作例について説明する。
【0051】
図6に示すように、まず、制御部80は、外部機器1との通信が切断されたか否かを判定する(ステップS11)。たとえば、制御部80は、車載機器10と外部機器1とが無線通信を行っている場合において、車載機器10と外部機器1との無線通信が切断された場合、車載機器10と外部機器1との通信が切断されたと判定する。
【0052】
制御部80は、外部機器1との通信が切断されていない場合(ステップS11でNo)、外部機器1との通信が切断されたか否かを再び判定する(ステップS11)。
【0053】
制御部80は、外部機器1との通信が切断された場合(ステップS11でYes)、外部機器1が第1機器として登録されているか否かを判定する(ステップS12)。たとえば、制御部80は、外部機器1に関する機器情報が第1記憶領域41に記憶されている場合、外部機器1が第1機器として登録されていると判定する。また、たとえば、制御部80は、外部機器1に関する機器情報が第1記憶領域41に記憶されていない場合、外部機器1が第1機器として登録されていないと判定する。
【0054】
制御部80は、外部機器が第1機器として登録されている場合(ステップS12でYes)、機器情報を削除する(ステップS13)。たとえば、制御部80は、第1記憶領域41に記憶されている外部機器1に関する機器情報を削除することによって、当該機器情報を車載機器10から削除する。
【0055】
制御部80は、外部機器が第1機器として登録されていない場合(ステップS12でNo)、機器情報を削除しない。つまり、たとえば、外部機器が第1機器として登録されていない場合、車載機器10に記憶されている当該機器情報は車載機器10から削除されない。
【0056】
以上、車載機器10の第2動作例について説明した。
【0057】
図7は、図1の車載機器10の第3動作例を示すフローチャートである。図7を参照して、車載機器10の第3動作例について説明する。なお、以下では、図6に示す第2動作例との相違点を中心に説明する。
【0058】
図7に示すように、まず、制御部80は、車載機器10の電源がオフされたか否かを判定する(ステップS21)。たとえば、制御部80は、車載機器10が搭載されている車両におけるアクセサリー電源がオフされた場合、車載機器10の電源がオフされたと判定する。
【0059】
制御部80は、車載機器10の電源がオフされていない場合(ステップS21でNo)、車載機器10の電源がオフされたか否かを再び判定する(ステップS21)。
【0060】
制御部80は、車載機器10の電源がオフされた場合(ステップS21でYes)、外部機器1が第1機器として登録されているか否かを判定する(ステップS12)。
【0061】
以上、車載機器10の第3動作例について説明した。
【0062】
図8は、図1の車載機器10の第4動作例を示すフローチャートである。図9は、図8の第4動作例を説明するための図である。図8および図9を参照して、車載機器10の第4動作例について説明する。なお、以下では、図3に示す第1動作例との相違点を中心に説明する。
【0063】
図8に示すように、制御部80は、外部機器1を登録する場合(ステップS4でYes)、外部機器1を第1機器として登録するように設定されているか否かを判定する(ステップS31)。たとえば、外部機器1のMAC(Media Access Control)アドレスに外部機器1を第1機器として登録することを示すフラグが紐付けて記憶されることによって、外部機器1を第1機器として登録するように設定される。たとえば、記憶部40は、第1記憶領域41および第2記憶領域42とは異なる第3記憶領域(図示せず)を有しており、外部機器1のMACアドレスおよび当該フラグは、第3記憶領域に記憶される。たとえば、制御部80は、外部機器1のMACアドレスに当該フラグが紐付けて記憶されている場合、外部機器1を第1機器として登録するように設定されていると判定する。また、たとえば、制御部80は、外部機器1のMACアドレスに当該フラグが紐付けて記憶されていない場合、外部機器1を第1機器として登録するように設定されていないと判定する。
【0064】
制御部80は、外部機器1を第1機器として登録するように設定されていない場合(ステップS31でNo)、外部機器1を第1機器として登録するか否かを判定する(ステップS5)。
【0065】
制御部80は、外部機器1を第1機器として登録する場合(ステップS5でYes)、外部機器1を第1機器として登録するように設定するか否かを判定する(ステップS32)。たとえば、図9に示すように、制御部80は、外部機器1を第1機器として登録するように設定するか否かのユーザによる選択を受け付ける画像を外部機器1に表示させる。たとえば、制御部80は、ユーザによって「はい」が選択された場合、外部機器1を第1機器として登録するように設定することがユーザによって選択されたと判定し、外部機器1を第1機器として登録するように設定すると判定する。また、たとえば、制御部80は、ユーザによって「いいえ」が選択された場合、外部機器1を第1機器として登録するように設定しないことがユーザによって選択されたと判定し、外部機器1を第1機器として登録するように設定しないと判定する。
【0066】
図8に戻って、制御部80は、外部機器1を第1機器として登録するように設定する場合(ステップS32でYes)、外部機器1を第1機器として登録するように設定し(ステップS33)、外部機器1を第1機器として登録する(ステップS6)。たとえば、制御部80は、外部機器1のMACアドレスに外部機器1を第1機器として登録することを示すフラグを紐付けて記憶させることによって、外部機器1を第1機器として登録するように設定する。
【0067】
制御部80は、外部機器1を第1機器として登録するように設定しない場合(ステップS32でNo)、外部機器1を第1機器として登録するように設定せず、外部機器1を第1機器として登録する(ステップS6)。
【0068】
制御部80は、外部機器1を第1機器として登録しない場合(ステップS5でNo)、外部機器1を第2機器としても登録しない。このように、ここでは、制御部80は、外部機器1を第1機器として登録しない場合、外部機器1を用いて車載機器10を使用できないようにする。つまり、ここでは、制御部80は、外部機器1が第1機器として登録された場合にのみ、外部機器1を用いた車載機器10の使用が可能となるようにする。
【0069】
制御部80は、外部機器1を第1機器として登録するように設定された後、外部機器1から再び車載機器10の使用要求を受信した場合において、外部機器1が第1機器として登録されていない場合、外部機器1を第1機器として登録するか否かの選択を受け付けることなく、外部機器1を第1機器として登録する。
【0070】
以上、車載機器10の第4動作例について説明した。
【0071】
車載機器10では、第1機器として登録されている外部機器1を用いた車載機器10の使用が終了したと判定された場合、ユーザが外部機器1に関する機器情報を車載機器10から削除する操作をすることなく、外部機器1に関する機器情報が車載機器10から削除される。したがって、外部機器1に関する機器情報が他人に知られることを抑制でき、セキュリティ性が向上し、外部機器1を用いて車載機器10を安心して使用できるので、車載機器10は外部機器を用いて使用し易い。
【0072】
以上、車載機器10について説明した。
【0073】
実施の形態に係る車載機器10は、車載機器であって、外部機器1を車載機器10の使用が可能な第1機器として登録するために外部機器1に関する機器情報を記憶する記憶部40と、第1機器として登録されている外部機器1を用いた車載機器10の使用が終了したと判定された場合、記憶部40に記憶されている機器情報を削除する制御部80とを備える。
【0074】
これによれば、第1機器として登録されている外部機器1を用いた車載機器10の使用が終了したと判定された場合、記憶部40に記憶されている機器情報を削除する。したがって、外部機器1に関する機器情報が他人に知られることを抑制できるので、外部機器1を用いて車載機器10を安心して使用でき、車載機器10は外部機器1を用いて使用し易い。
【0075】
また、実施の形態に係る車載機器10において、記憶部40は、外部機器1を車載機器10の使用が可能な第2機器として登録するために機器情報を記憶し、制御部80は、第2機器として登録されている外部機器1を用いた車載機器10の使用が終了したと判定された場合、記憶部40に記憶されている機器情報を削除しない。
【0076】
これによれば、第2機器として登録されている外部機器1を用いた車載機器10の使用が終了したと判定された場合、記憶部40に記憶されている機器情報を削除しない。したがって、外部機器1を用いた車載機器10の使用が終了したと判定された場合において、外部機器1に関する機器情報を削除する必要がない場合、外部機器1に関する機器情報を削除しないようにできるので、車載機器10は外部機器1を用いてさらに使用し易い。
【0077】
また、実施の形態に係る車載機器10において、記憶部40は、外部機器1を第1機器として登録するために機器情報を記憶する第1記憶領域41と、外部機器1を第2機器として登録するために機器情報を記憶する第2記憶領域42とを有する。
【0078】
これによれば、第2機器とは別の領域に第1機器として登録するための機器情報を記憶できるので、第2機器の個数に拘わらず外部機器1を第1機器として登録できるので、車載機器10は外部機器1を用いてさらに使用し易い。
【0079】
また、実施の形態に係る車載機器10において、制御部80は、外部機器1を第1機器として登録するか否かの選択を受け付け、外部機器1を第1機器として登録するという選択が受け付けられた場合、外部機器1を第1機器として登録する。
【0080】
これによれば、外部機器1を第1機器として登録するか否かを選択できるので、車載機器10は外部機器1を用いてさらに使用し易い。
【0081】
また、実施の形態に係る車載機器10において、制御部80は、外部機器1を第1機器として登録するように設定するか否かの選択を受け付け、外部機器1を第1機器として登録するように設定するという選択が受け付けられた場合、外部機器1を第1機器として登録するか否かの選択を受け付けることなく外部機器1を第1機器として登録する。
【0082】
これによれば、外部機器1を第1機器として登録するか否かの選択を何度も受け付けることなく、外部機器1を第1機器として登録できるので、車載機器10は外部機器1を用いてさらに使用し易い。
【0083】
また、実施の形態に係る車載機器10において、制御部80は、車載機器10と外部機器1との通信が切断された場合、外部機器1を用いた車載機器10の使用が終了したと判定する。
【0084】
車載機器10と外部機器1との通信が切断された場合、記憶部40に記憶されている機器情報を削除できるので、車載機器10は外部機器1を用いてさらに使用し易い。
【0085】
また、実施の形態に係る車載機器10において、制御部80は、車載機器10の電源がオフされた場合、外部機器1を用いた車載機器10の使用が終了したと判定する。
【0086】
これによれば、車載機器10の電源がオフされた場合、記憶部40に記憶されている機器情報を削除できるので、車載機器10は外部機器1を用いてさらに使用し易い。
【0087】
実施の形態に係る車載機器10の制御方法は、車載機器10の制御方法であって、外部機器1を車載機器10の使用が可能な第1機器として登録するために外部機器1に関する機器情報を記憶し、第1機器として登録されている外部機器1を用いた車載機器10の使用が終了したと判定された場合、記憶されている機器情報を削除する(ステップS13)。
【0088】
これによれば、上記の車載機器10と同様の作用効果を奏する。
【0089】
実施の形態に係るプログラムは、上記の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0090】
これによれば、上記の車載機器10と同様の作用効果を奏する。
【0091】
(他の実施の形態等)
以上、一つまたは複数の態様に係る車載機器、制御方法、およびプログラムについて、実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、この実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものも、本開示の範囲内に含まれてもよい。
【0092】
上述した実施の形態では、制御部80が、外部機器1を第2機器として登録する場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、制御部80は、外部機器1を第2機器として登録しなくてもよい。たとえば、この場合、制御部80は、外部機器1を登録すると判定された場合(ステップS4でYes)、ユーザによる選択を受け付けることなく、外部機器1を第1機器として登録してもよい。また、たとえば、この場合、制御部80は、車載機器10と外部機器1との通信が切断されたと判定された場合(ステップS11でYes)および車載機器10の電源がオフされた場合(ステップS21でYes)、外部機器1が第1機器として登録されているか否かを判定することなく、機器情報を削除してもよい(ステップS13)。
【0093】
上述した実施の形態では、制御部80が、車載機器10と外部機器1との通信が切断された場合に外部機器1を用いた車載機器10の使用が終了したと判定する場合、および車載機器10の電源がオフされた場合に外部機器1を用いた車載機器10の使用が終了したと判定する場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、制御部80は、外部システム等から車載機器10が搭載されている車両の使用が終了したことを示す情報を受信した場合、外部機器1を用いた車載機器10の使用が終了したと判定してもよい。たとえば、当該車両がレンタカーである場合、外部システムは、レンタカー管理システムである。また、たとえば、制御部80は、位置検出部20の検出結果に基づいて、車載機器10が搭載されている車両が所定の位置に停止した場合に、外部機器1を用いた車載機器10の使用が終了したと判定してもよい。また、たとえば、制御部80は、速度検出部30の検出結果に基づいて、車載機器10が搭載されている車両の速度が所定期間0km/sである場合に、外部機器1を用いた車載機器10の使用が終了したと判定してもよい。
【0094】
上述した実施の形態では、記憶部40が、第1記憶領域41と第2記憶領域42とを有している場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、記憶部40は、1つの記憶領域に、第1機器として登録するための機器情報および第2機器として登録するための機器情報を記憶してもよい。この場合、たとえば、記憶部40は、機器情報に、第1機器として登録するための機器情報であるか、第2機器として登録するための機器情報であるかを判別するためのフラグ等を紐付けて記憶してもよい。
【0095】
なお、上述した実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPU(Central Processing Unit)またはプロセッサ等のプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。ここで、上述した実施の形態の装置等を実現するソフトウェアは、図3図6から図8に示すフローチャートに含まれる各ステップをコンピュータに実行させるプログラムである。
【0096】
なお、以下のような場合も本開示に含まれる。
【0097】
(1)上記の各装置は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクユニット、ディスプレイユニット、キーボード、マウスなどから構成されるコンピュータシステムである。前記RAMまたはハードディスクユニットには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、各装置は、その機能を達成する。ここでコンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
【0098】
(2)上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されているとしてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。前記RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
【0099】
(3)上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、各装置に脱着可能なICカードまたは単体のモジュールから構成されているとしてもよい。前記ICカードまたは前記モジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどから構成されるコンピュータシステムである。前記ICカードまたは前記モジュールは、上記の超多機能LSIを含むとしてもよい。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、前記ICカードまたは前記モジュールは、その機能を達成する。このICカードまたはこのモジュールは、耐タンパ性を有するとしてもよい。
【0100】
(4)本開示は、上記に示す方法であるとしてもよい。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、前記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。
【0101】
また、本開示は、前記コンピュータプログラムまたは前記デジタル信号をコンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD-ROM、MO、DVD、DVD-ROM、DVD-RAM、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)、半導体メモリなどに記録したものとしてもよい。また、これらの記録媒体に記録されている前記デジタル信号であるとしてもよい。
【0102】
また、本開示は、前記コンピュータプログラムまたは前記デジタル信号を、電気通信回線、無線または有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送するものとしてもよい。
【0103】
また、本開示は、マイクロプロセッサとメモリを備えたコンピュータシステムであって、前記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、前記マイクロプロセッサは、前記コンピュータプログラムにしたがって動作するとしてもよい。
【0104】
また、前記プログラムまたは前記デジタル信号を前記記録媒体に記録して移送することにより、または前記プログラムまたは前記デジタル信号を前記ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい。
【0105】
(5)上記実施の形態及びその他の形態を組み合わせてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0106】
本開示は、外部機器を用いて使用されることが可能な車載機器等に利用可能である。
【符号の説明】
【0107】
10 車載機器
20 位置検出部
30 速度検出部
40 記憶部
41 第1記憶領域
42 第2記憶領域
50 通信部
60 操作部
70 表示部
80 制御部
81 受信部
82 表示制御部
83 第1受付部
84 第2受付部
85 登録制御部
86 使用制御部
87 使用判定部
88 登録判定部
89 記憶制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9