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特開2023-79824シェアスペース再予約促進システム及びシェアスペース再予約促進方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023079824
(43)【公開日】2023-06-08
(54)【発明の名称】シェアスペース再予約促進システム及びシェアスペース再予約促進方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/02 20120101AFI20230601BHJP
   G06Q 30/0645 20230101ALI20230601BHJP
【FI】
G06Q10/02
G06Q30/06 350
【審査請求】未請求
【請求項の数】24
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021193481
(22)【出願日】2021-11-29
(71)【出願人】
【識別番号】521103831
【氏名又は名称】株式会社スペースコネクト
(71)【出願人】
【識別番号】511012662
【氏名又は名称】NetCONNECT株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100160967
【弁理士】
【氏名又は名称】▲濱▼口 岳久
(72)【発明者】
【氏名】福西 佐允
(72)【発明者】
【氏名】▲徳▼永 隆也
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA03
5L049BB68
(57)【要約】
【課題】利用者が容易、快適かつ安全にシェアスペースのリピート予約を行うことを可能とするシェアスペース再予約促進システムを提供する。
【解決手段】システム1は、シェアスペース端末3及びクラウドサーバ4を含む。シェアスペース端末3は、クラウドサーバ4からのコンソール指令に基づいて、少なくとも画像コード31zを含むコンソール基本画面をコンソール画面31に表示させる。クラウドサーバ4は、予約情報に基づいて、シェアスペースSについての候補時間帯のリピート予約の可否を示すリピート予約可否情報を生成し、画像コード31zを撮像した携帯端末5にリピート予約案内表示31rを含む携帯端末基本画面を表示させ、リピート予約案内表示31rに対するタッチ操作に応じてリピート予約可否情報を含むリピート予約用画面を携帯端末5に表示させ、リピート予約用画面に対する操作に応じてシェアスペースSのリピート予約を確定させる。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シェアスペースの内部に配置されるシェアスペース端末と、該シェアスペース端末と無線通信可能に接続されるクラウドサーバとを備えるシェアスペース再予約促進システムであって、
前記シェアスペース端末は、
コンソール画面と、
前記クラウドサーバから受信される第1のコンソール指令に基づいて、少なくとも画像コードを含むコンソール基本画面を前記コンソール画面に表示させるコンソール制御部と
を含み、
前記クラウドサーバは、
前記シェアスペースの予約情報を管理する予約管理部と、
前記予約情報に基づいて、前記シェアスペースについての現予約の予約時間帯に対応する将来の候補時間帯のリピート予約の可否を示すリピート予約可否情報を生成するリピート予約部と、
前記コンソール基本画面を表示するための前記第1のコンソール指令、前記コンソール基本画面の前記画像コードを撮像した携帯端末に前記シェアスペースのリピート予約に関するリピート予約案内表示のオブジェクトを含む携帯端末基本画面を表示させるための第2のコンソール指令、及び前記リピート予約案内表示のオブジェクトに対するタッチ操作に応じて前記リピート予約可否情報を含むリピート予約用画面を前記携帯端末に表示させるための第3のコンソール指令を生成する表示指令部と
を含み、
前記リピート予約部が、前記リピート予約用画面に対する操作に応じて前記シェアスペースのリピート予約を確定させるように構成された、シェアスペース再予約促進システム。
【請求項2】
前記リピート予約可否情報として、前記現予約の曜日と同じ曜日についての翌週以降の前記リピート予約可否情報が、前記候補時間帯の各々についてリピート予約が選択可能な態様で前記リピート予約用画面に含まれる、請求項1に記載のシェアスペース再予約促進システム。
【請求項3】
前記リピート予約可否情報として、翌日以降1週間分の前記リピート予約可否情報が、前記候補時間帯の各々についてリピート予約が選択可能な態様で前記リピート予約用画面に含まれる、請求項1に記載のシェアスペース再予約促進システム。
【請求項4】
前記携帯端末に表示される前記リピート予約可否情報は、同一候補時間帯における現予約に係る当該シェアスペース及び他のシェアスペースの前記リピート予約の可否を示すものであり、前記他のシェアスペースについてもリピート予約が選択可能な態様で前記リピート予約可否情報が表示される、請求項1から3のいずれか一項に記載のシェアスペース再予約促進システム。
【請求項5】
前記リピート予約可否情報として、所定期間内のリピート予約が可能な日程のみに関する前記リピート予約可否情報が、前記候補時間帯の各々についてリピート予約が選択可能な態様で前記リピート予約用画面に含まれる、請求項1又は2に記載のシェアスペース再予約促進システム。
【請求項6】
前記候補時間帯は、前記現予約の予約時間帯と同一の時間帯である、請求項1から5のいずれか一項に記載のシェアスペース再予約促進システム。
【請求項7】
前記候補時間帯は、前記現予約の予約時間帯と同一の単位時間帯、並びに前記現予約の予約時間帯の直前の単位時間帯及び直後の単位時間帯の少なくとも一方からなる、請求項1から5のいずれか一項に記載のシェアスペース再予約促進システム。
【請求項8】
前記リピート予約案内表示は、前記現予約と同じ曜日の翌週の前記リピート予約の可否情報を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載のシェアスペース再予約促進システム。
【請求項9】
前記リピート予約案内表示は、前記リピート予約が可能な最も近い日程である最短リピート予約可能日を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載のシェアスペース再予約促進システム。
【請求項10】
前記コンソール基本画面又は前記携帯端末基本画面は、前記シェアスペースの延長利用の可否を示す延長利用案内表示のオブジェクトを含む、請求項1から9のいずれか一項に記載のシェアスペース再予約促進システム。
【請求項11】
前記コンソール基本画面又は前記携帯端末基本画面において、前記リピート予約案内表示のオブジェクト及び前記延長利用案内表示のオブジェクトが相互に隣接配置された、請求項10に記載のシェアスペース再予約促進システム。
【請求項12】
前記リピート予約案内表示のオブジェクトは前記現予約と同じ曜日の翌週の前記リピート予約の可否を示す情報又は前記リピート予約が可能な最も近い日程である最短リピート予約可能日を含み、前記延長利用案内表示のオブジェクトは前記延長利用が可能な最も遅い時刻である最大延長可能時刻を含む、請求項10又は11に記載のシェアスペース再予約促進システム。
【請求項13】
シェアスペースの内部に配置されるシェアスペース端末及び該シェアスペース端末と無線通信可能に接続されるクラウドサーバによって実行されるシェアスペース再予約促進方法であって、
前記クラウドサーバが、コンソール基本画面を表示するための第1のコンソール指令を前記シェアスペース端末に送信するステップと、
前記シェアスペース端末が、前記第1のコンソール指令に基づいて、少なくとも画像コードを含むコンソール基本画面をコンソール画面に表示させるステップと、
前記クラウドサーバが、前記シェアスペースの予約情報に基づいて、前記シェアスペースについての現予約の予約時間帯に対応する将来の候補時間帯のリピート予約の可否を示すリピート予約可否情報を生成するステップと、
携帯端末によって前記画像コードが撮像されたことに応じて、前記クラウドサーバが、前記シェアスペースのリピート予約に関するリピート予約案内表示のオブジェクトを含む携帯端末基本画面を表示させるための第2のコンソール指令を前記携帯端末に送信するステップと、
前記携帯端末における前記リピート予約案内表示のオブジェクトに対するタッチ操作に応じて、前記クラウドサーバが、前記リピート予約可否情報を含むリピート予約用画面を表示させるための第3のコンソール指令を前記携帯端末に送信するステップと、
前記携帯端末における前記リピート予約用画面における操作に応じて、前記クラウドサーバが、前記シェアスペースのリピート予約を確定させるステップと
を含むシェアスペース再予約促進方法。
【請求項14】
前記リピート予約可否情報として、前記現予約の曜日と同じ曜日についての翌週以降の前記リピート予約可否情報が、前記候補時間帯の各々についてリピート予約が選択可能な態様で前記リピート予約用画面に含まれる、請求項13に記載のシェアスペース再予約促進方法。
【請求項15】
前記リピート予約可否情報として、翌日以降1週間分の前記リピート予約可否情報が、前記候補時間帯の各々についてリピート予約が選択可能な態様で前記リピート予約用画面に表示される、請求項13に記載のシェアスペース再予約促進方法。
【請求項16】
前記携帯端末に表示される前記リピート予約可否情報は、同一候補時間帯における現予約に係る当該シェアスペース及び他のシェアスペースの前記リピート予約の可否を示すものであり、前記他のシェアスペースについてもリピート予約が選択可能な態様で前記リピート予約可否情報が表示される、請求項13から15のいずれか一項に記載のシェアスペース再予約促進方法。
【請求項17】
前記リピート予約可否情報として、所定期間内におけるリピート予約が可能な日程のみに関する前記リピート予約可否情報が、前記候補時間帯の各々についてリピート予約が選択可能な態様で前記リピート予約用画面に含まれる、請求項13又は14に記載のシェアスペース再予約促進方法。
【請求項18】
前記候補時間帯は、前記現予約の予約時間帯と同一の時間帯である、請求項13から17のいずれか一項に記載のシェアスペース再予約促進方法。
【請求項19】
前記候補時間帯は、前記現予約の予約時間帯と同一の単位時間帯、並びに前記現予約の予約時間帯の直前の単位時間帯及び直後の単位時間帯の少なくとも一方からなる、請求項13から17のいずれか一項に記載のシェアスペース再予約促進方法。
【請求項20】
前記リピート予約案内表示は、前記現予約と同じ曜日の翌週の前記リピート予約の可否情報を含む、請求項13から19のいずれか一項に記載のシェアスペース再予約促進方法。
【請求項21】
前記リピート予約案内表示は、前記リピート予約が可能な最も近い日程である最短リピート予約可能日を含む、請求項13から19のいずれか一項に記載のシェアスペース再予約促進方法。
【請求項22】
前記コンソール基本画面又は前記携帯端末基本画面は、前記シェアスペースの延長利用の可否を示す延長利用案内表示のオブジェクトを含む、請求項13から21のいずれか一項に記載のシェアスペース再予約促進方法。
【請求項23】
前記コンソール基本画面又は前記携帯端末基本画面において、前記リピート予約案内表示のオブジェクト及び前記延長利用案内表示のオブジェクトが相互に隣接配置された、請求項22に記載のシェアスペース再予約促進方法。
【請求項24】
前記リピート予約案内表示のオブジェクトは前記現予約と同じ曜日の翌週の前記リピート予約の可否を示す情報又は前記リピート予約が可能な最も近い日程である最短リピート予約可能日を含み、前記延長利用案内表示のオブジェクトは前記延長利用が可能な最も遅い時刻である最大延長可能時刻を含む、請求項22又は23に記載のシェアスペース再予約促進方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シェアスペース再予約促進システム及びシェアスペース再予約促進方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、会議室予約システムを開示する。この会議室予約システムでは、会議室の設けられたフロアに会議室端末が設置される。会議室端末は、情報を表示するとともにユーザの操作により入力を受け付ける入出力I/F、会議室の予約に関する情報を記憶する記憶装置、記憶装置が記憶する会議室の予約に関する情報を入出力I/Fに表示させる使用管理部などを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-190414号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記の会議室のようなシェアスペースの利用者は、そのシェアスペースを今回と同じ時間帯で再予約、すなわち、リピート予約をしたいと思う場合がある。その場合、上記構成では、利用者は、会議室外部の会議室端末上で新たな予約操作を行う必要がある。しかし、上記の会議室端末において新たな予約を行うには、利用者は、その会議室の今後の予約状況などを画面上で確認した上で、一通りの予約プロセスを踏む必要があり、容易なリピート予約操作が難しい場合がある。また、会議室端末が会議室外部にあることから、他の利用者がその会議室端末を使用している場合には、当該利用者は他の利用者の操作終了を待たなければならない。そのため、時間の浪費となるばかりか、待たされることによるイライラ感に苛まされる可能性があり、快適なリピート予約操作が損なわれる可能性がある。また逆に、当該利用者が会議室端末を使用している間に他の利用者を待たせる可能性もあり、当該利用者は、焦りから操作を誤る可能性があるとともに、個人情報、決済情報などを他の利用者に盗み見される可能性もある。そのため、誤操作及びセキュリティの面で安全なリピート予約操作が保証されない。したがって、利用者が容易、快適かつ安全な操作によってシェアスペースのリピート予約を行うことができる構成が望まれる。
【0005】
そこで、本発明は、利用者が容易、快適かつ安全にシェアスペースのリピート予約を行うことを可能とするシェアスペース再予約促進システム及びシェアスペース再予約促進方法を提供することを可能とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様によるシェアスペース再予約促進システムは、シェアスペースの内部に配置されるシェアスペース端末と、シェアスペース端末と無線通信可能に接続されるクラウドサーバとを備える。シェアスペース端末は、コンソール画面と、クラウドサーバから受信される第1のコンソール指令に基づいて、少なくとも画像コードを含むコンソール基本画面をコンソール画面に表示させるコンソール制御部とを含む。クラウドサーバは、シェアスペースの予約情報を管理する予約管理部と、予約情報に基づいて、シェアスペースについての現予約の予約時間帯に対応する将来の候補時間帯のリピート予約の可否を示すリピート予約可否情報を生成するリピート予約部と、コンソール基本画面を表示するための第1のコンソール指令、コンソール基本画面の画像コードを撮像した携帯端末にシェアスペースのリピート予約に関するリピート予約案内表示のオブジェクトを含む携帯端末基本画面を表示させるための第2のコンソール指令、及びリピート予約案内表示のオブジェクトに対するタッチ操作に応じてリピート予約可否情報を含むリピート予約用画面を携帯端末に表示させるための第3のコンソール指令を生成する表示指令部とを含み、リピート予約部は、リピート予約用画面に対する操作に応じてシェアスペースのリピート予約を確定させるように構成される。
【0007】
本発明の第2の態様によるシェアスペース再予約促進方法は、シェアスペースの内部に配置されるシェアスペース端末及びシェアスペース端末と無線通信可能に接続されるクラウドサーバによって実行される。シェアスペース再予約促進方法は、クラウドサーバが、コンソール基本画面を表示するための第1のコンソール指令をシェアスペース端末に送信するステップと、シェアスペース端末が、第1のコンソール指令に基づいて、少なくとも画像コードを含むコンソール基本画面をコンソール画面に表示させるステップと、クラウドサーバが、シェアスペースの予約情報に基づいて、シェアスペースについての現予約の予約時間帯に対応する将来の候補時間帯のリピート予約の可否を示すリピート予約可否情報を生成するステップと、携帯端末によって画像コードが撮像されたことに応じて、クラウドサーバが、シェアスペースのリピート予約に関するリピート予約案内表示のオブジェクトを含む携帯端末基本画面を表示させるための第2のコンソール指令を携帯端末に送信するステップと、携帯端末におけるリピート予約案内表示のオブジェクトに対するタッチ操作に応じて、クラウドサーバが、リピート予約可否情報を含むリピート予約用画面を表示させるための第3のコンソール指令を携帯端末に送信するステップと、携帯端末におけるリピート予約用画面における操作に応じて、クラウドサーバが、シェアスペースのリピート予約を確定させるステップとを含む。
【0008】
上記第1及び第2の態様によると、シェアスペース端末に表示された画像コードを撮像した携帯端末に携帯端末基本画面が表示され、携帯端末基本画面中のリピート予約案内表示のオブジェクトに対するタッチ操作に応じて携帯端末にリピート予約用画面が表示される。利用者は、シェアスペース利用中にかつシェアスペース内で、携帯端末上のリピート予約用画面において当該シェアスペースのリピート予約を行うことができる。したがって、利用者が容易、快適かつ安全にシェアスペースのリピート予約を行うことを可能とするシェアスペース再予約促進システム及びシェアスペース再予約促進方法が実現される。
【0009】
上記第1及び第2の態様の一例では、リピート予約可否情報として、現予約の曜日と同じ曜日についての翌週以降のリピート予約可否情報が、候補時間帯の各々についてリピート予約が選択可能な態様でリピート予約用画面に含まれることが好ましい。これにより、利用者は、曜日依存の定例的又は定期的なリピート予約を容易に行うことができる。
【0010】
上記第1及び第2の態様の一例では、リピート予約可否情報として、翌日以降1週間単位のリピート予約可否情報が、候補時間帯の各々についてリピート予約が選択可能な態様でリピート予約用画面に含まれることが好ましい。これにより、利用者は、近日中の週単位のスケジュールについてリピート予約を容易に行うことができる。
【0011】
上記第1及び第2の態様の一例では、携帯端末に表示されるリピート予約可否情報は、同一候補時間帯における現予約に係る当該シェアスペース及び他のシェアスペースのリピート予約の可否を示すものであり、他のシェアスペースについてもリピート予約が選択可能な態様でリピート予約可否情報が表示される。これにより、複数のシェアスペースが存在する場合に、利用者は代替のシェアスペースも含めて効率的にリピート予約を行うことができる。
【0012】
上記第1及び第2の態様の一例では、リピート予約可否情報として、所定期間内におけるリピート予約が可能な日程のみに関するリピート予約可否情報が、候補時間帯の各々についてリピート予約が選択可能な態様でリピート予約用画面に含まれる。これにより、リピート予約不可の日程の表示が省略され、利用者は限られた画面スペース上で効率的にリピート予約可能日を探すことができる。
【0013】
上記第1及び第2の態様の一例では、候補時間帯は、現予約の予約時間帯と同一の時間帯である。これにより、利用者は、最小限の情報から迅速かつ容易にリピート予約を行うことができる。
【0014】
上記第1及び第2の態様の一例では、候補時間帯は、現予約の予約時間帯と同一の単位時間帯、並びに現予約の予約時間帯の直前の単位時間帯及び直後の単位時間帯の少なくとも一方からなるものであってもよい。これにより、利用者は、若干の選択の幅を以て柔軟にリピート予約を検討及び実行することができる。
【0015】
上記第1及び第2の態様の一例では、リピート予約案内表示は、現予約と同じ曜日の翌週のリピート予約の可否情報を含む。これにより、利用者は、定例的又は定期的なリピート予約について直感的にリピート予約を決断することができる。
【0016】
上記第1及び第2の態様の一例では、リピート予約案内表示のオブジェクトは、リピート予約が可能な最も近い日程である最短リピート予約可能日を含む。これにより、利用者は、最短リピート予約日に対して直感的にリピート予約を決断することができる。
【0017】
上記第1及び第2の態様の一例では、コンソール基本画面又は携帯端末基本画面は、シェアスペースの延長利用の可否を示す延長利用案内表示のオブジェクトを含む。これにより、利用者は、シェアスペース内での更なる業務を翌日以降に行うのか、あるいは当日中に行うのかの選択を並列的に検討することができる。
【0018】
ここで、コンソール基本画面又は携帯端末基本画面において、リピート予約案内表示のオブジェクト及び延長利用案内表示のオブジェクトが相互に隣接配置されることが好ましい。これにより、上記検討が狭い視野内で同時並列的に可能となり、利用者の意思決定が促進される。
【0019】
また、リピート予約案内表示のオブジェクトは現予約と同じ曜日の翌週のリピート予約の可否を示す情報又はリピート予約が可能な最も近い日程である最短リピート予約可能日を含み、延長利用案内表示のオブジェクトは延長利用が可能な最も遅い時刻である最大延長可能時刻を含み得る。これにより、リピート予約又は延長利用の情報性がさらに高まり、利用者の業務の進捗状況とシェアスペースの利用可能な時間との比較考量が容易となり、その意思決定が一層促進される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】実施形態によるシェアスペース再予約促進システムの概略図である。
図2】実施形態によるシェアスペース再予約促進システムのブロック図である。
図3】実施形態によるシェアスペース再予約促進方法のフロー図である。
図4】実施形態によるシェアスペース端末の正面図である。
図5】実施形態によるシェアスペース端末の一配線例を示す回路図である。
図6】実施形態によるシェアスペース端末の他の配線例を示す回路図である。
図7A】実施形態によるシェアスペース端末の背面図及び側面図である。
図7B】実施形態によるシェアスペース端末の側面部分断面図である。
図8A】実施形態によるシェアスペース端末のコンソール画面の一例を示す図である。
図8B】実施形態によるシェアスペース端末のコンソール画面の一例を示す図である。
図8C】実施形態によるシェアスペース端末のコンソール画面の一例を示す図である。
図8D】実施形態によるシェアスペース端末のコンソール画面の一例を示す図である。
図8E】実施形態によるシェアスペース端末のコンソール画面の一例を示す図である。
図9】実施形態における携帯端末の表示画面の一例を示す図である。
図10A】実施形態における携帯端末の表示画面の一例を示す図である。
図10B】実施形態における携帯端末の表示画面の一例を示す図である。
図10C】実施形態における携帯端末の表示画面の一例を示す図である。
図10D】実施形態における携帯端末の表示画面の一例を示す図である。
図10E】実施形態における携帯端末の表示画面の一例を示す図である。
図11A】実施形態における携帯端末の表示画面の一例を示す図である。
図11B】実施形態における携帯端末の表示画面の一例を示す図である。
図11C】実施形態における携帯端末の表示画面の一例を示す図である。
図11D】実施形態における携帯端末の表示画面の一例を示す図である。
図11E】実施形態における携帯端末の表示画面の一例を示す図である。
図12】実施形態によるシェアスペース再予約促進方法のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
<実施形態>
図1に、本発明の実施形態によるシェアスペース再予約促進システム1(以下、「システム1」という)の概略図を示す。システム1は、シェアブース、貸会議室などの時間貸しのシェアスペースSに適用される。本実施形態では、シェアスペースSはシェアブースであるものとして説明する。システム1は、各シェアスペースSのドアDに設置されたロック装置2、各シェアスペースSの内側に配置されたシェアスペース端末3、クラウドサーバ4(クラウドサービス)を含む。ロック装置2の付近には、各シェアスペースSに対応付けられた撮像可能コード10が配置されている。本実施形態では、撮像可能コード10はQRコード(登録商標)であるので、撮像可能コード10を「QRコード10」ともいう。
【0022】
ロック装置2及びシェアスペース端末3は、無線LANルータWL及びインターネットなどの通信ネットワークNを介してクラウドサーバ4と無線通信可能に接続される。ロック装置2は、いわゆるスマートロック(電子錠)であり、クラウドサーバ4からの指令を受けてドアDを施解錠する。また、シェアスペースSの利用者の携帯端末5が、無線LANルータWL及び通信ネットワークN又は通信ネットワークNのみを介してクラウドサーバ4と無線通信可能に接続される。さらに、システム1は、シェアスペースSの遠隔に位置し得る管理者端末8と通信ネットワークNを介して協働することができる。また、システム1は、通信ネットワークNを介して、googleカレンダー(登録商標)などの適宜のスケジュール管理アプリAと連携することができる。
【0023】
図2に、システム1のブロック図を示す。各シェアスペースSに対する機能上の構成は実質的に同じであるので、1つのシェアスペースSに対する構成を代表して説明する。上述したように、システム1は、シェアスペースSの内部のシェアスペース端末3及びクラウド上のクラウドサーバ4を含む。そして、システム1は、シェアスペースSのドアDに設置されたロック装置2、利用者の携帯端末5、管理者の管理者端末6などと協働する。また、シェアスペースSには、照明機器15及び換気扇16が設置される。
【0024】
概略として、本実施形態では、利用者は、シェアスペースS内のシェアスペース端末3を利用して自身の携帯端末5に基本画面を表示させる。利用者は、当該シェアスペースSを後日の同じ時間帯に利用したい場合に、その基本画面上でのタッチ操作からリピート予約用画面を表示させ、このリピート予約用画面のタッチ操作によって当該シェアスペースSの再予約、すなわち、リピート予約を行うことができる。
【0025】
ロック装置2は、ナンバーキー20、無線通信部21、ロック機構22及びロック制御部23を備える。ナンバーキー20は、少なくとも0~9の数字キーを含む、いわゆるテンキー型の入力部である。無線通信部21は、無線LANルータWLを介してクラウドサーバ4(通信部41)と通信する。ロック機構22は、例えば、一般的なサムターン式の電子錠である。すなわち、ロック機構22は、サムターン、そのサムターンと連動するデッドボルト、及びロック制御部23からの駆動信号に応じてサムターンを回転させる(すなわち、デッドボルトを進退させる)機構を有する(各不図示)。ロック制御部23は、利用者によるナンバーキー20からの入力番号を無線通信部21からクラウドサーバ4に送信する。ロック制御部23は、クラウドサーバ4からの施錠信号及び解錠信号に応じて、デッドボルトを進出位置及び格納位置にそれぞれ移行させ、すなわち、ロック機構22をそれぞれ施錠位置及び解錠位置に移行させる。通常、クラウドサーバ4において、受信された入力番号と予め設定された暗証番号とが一致すると施解錠状態を反転するように施錠信号又は解錠信号が生成される。なお、本実施形態ではロック装置2においてオートロックは使用されず、シェアスペースSの内部からは手動操作(ドアノブの操作によるサムターンの回転)によってロック装置2の施錠及び解錠が可能なものとする。
【0026】
QRコード10は、ドアD又はドアD付近に配置され、一般的な携帯端末によって撮像可能なものであれば任意の形態をとり得る。例えば、QRコード10は、それが印刷又は造形された媒体(例えば、紙シート、プラスチックプレート、金属プレートなど、以下同じ)としてドアDに張り付けられてもよいし、ドアDに直接印刷(例えば、塗布、以下同じ)されてもよい。また、QRコード10は、それが印刷又は造形された媒体としてロック装置2の筐体に張り付けられてもよいし、ロック装置2の筐体に直接印刷されてもよい。あるいは、QRコード10は、それが印刷又は造形された媒体として、ドアDの戸当りが属する壁面に張り付けられてもよいし、その壁面に直接印刷されてもよい。あるいは、QRコード10は、それが印刷又は造形された媒体としてドアD付近の天井又は床面に張り付けられてもよいし、その天井又は床面に直接印刷されてもよい。あるいは、QRコード10は、上記の各箇所に投影された光学像であってもよい。なお、本実施形態では撮像可能コード10としてQRコードを用いるが、撮像可能コードは、DataMatrix(登録商標)、VeriCode(登録商標)などの他の2次元コードであってもよいし、バーコードなどの1次元コードであってもよい。
【0027】
図3に、シェアスペース端末3の筐体30の斜視図を示す。筐体30は、水平方向に長手方向を有し、長手方向に垂直な断面が略垂直三角形の三角柱状を有する。筐体30は、底面30a、底面30aに垂直な背面30b、及び底面30aと背面30bを結ぶ前面30cを有する。底面30a、背面30b及び前面30cのそれぞれの接続部分は、丸みを帯びた縁で連続する。筐体30の水平方向端部である両側面30d及び30eは、略垂直三角形をなす。筐体30の長手方向長さは、概ね30cm~40cm、好ましくは35.8cm±1cmである。筐体30の高さ(鉛直方向長さ)は、概ね15cm~20cm、好ましくは17.1cm±1cmである。筐体30の奥行き(厚み)は、概ね8cm~10cm、好ましくは9.3cm±0.5cmである。ただし、筐体30の外寸は、上記に限定されない。なお、シェアスペース端末3は、壁掛けタイプ、載置タイプなどであり得るので、背面30bに壁取付け用構造物が設けられてもよいし、底面30aに脚(四隅の突起、四隅の滑り止めゴムなど)が設けられてもよい。
【0028】
図4に、シェアスペース端末3の正面図(前面30c)を示す。シェアスペース端末3は、コンソール画面31、物理スイッチ部32及びセンサ部33を有する。なお、本実施形態では、前面30cにおいて、左から、コンソール画面31、物理スイッチ部32及びセンサ部33が配置されているが、これらの配列又は配置は図示するものに限定されない。
【0029】
コンソール画面31は、液晶ディスプレイ、OLEDディスプレイなどであり、状況に応じて必要な情報表示を行うとともに利用者のタッチ操作を受け付ける。コンソール画面31は、シェアスペースSの予約情報に関して、現時刻表示31a、予約終了時刻表示31b、延長利用案内表示31c及び残り時間表示31d(以下、これらをそれぞれオブジェクト31a~31dともいう)として表示する。また、コンソール画面31は、シェアスペースSの環境情報に関して、騒音レベル表示31e、CO濃度表示31f(又は不図示の湿度表示31h)及び温度表示31gを表示する(以下、これらをオブジェクト31e~31hともいう)。また、コンソール画面31は、照明機器15及び換気扇16の動作情報に関して、照明ソフトスイッチ31i及び換気ソフトスイッチ31jをアイコン表示する(以下、これらをオブジェクト31i及び31jともいう)。また、コンソール画面31は、ロック装置2の操作に関してロック表示31kを表示する(以下、オブジェクト31kともいう)。さらに、コンソール画面31は、画像コード表示31zを表示する(以下、「オブジェクト31z」ともいう)。
【0030】
延長利用案内表示31cには、当該シェアスペース端末3が配置されるシェアスペースSの延長利用について最大利用可能な時刻が表示される。この最大利用可能な時刻は、当日中の時刻であるものとする。シェアスペースSの延長利用が可能でない場合には、延長利用案内表示31cには「不可」が表示される。
【0031】
残り時間表示31dの値は予約終了時刻表示31bの値から現時刻表示31aの値を減算した値であり、この残り時間が60分以下となった場合に表示され、残り時間(単位:分)がカウントダウン表示される。また、残り時間表示31dは、図示するように、所定の円グラフとともに表示される。このグラフの円周は、60分に対応する。グラフの現在値を示す移動端(太線円周の下端)は、反時計回りに移動して最上位置(0時の位置)を終点とする。なお、現在値を示す移動端は、時計回りに移動して最上位置(12時の位置)を終点としてもよい。また、残り時間が1分以下となった場合には、円周を60秒に対応させ、残り時間(単位:秒)がカウントダウン表示されるようにしてもよい。
【0032】
照明ソフトスイッチ31iは、照明機器15が点灯状態にある場合と消灯状態にある場合とで白黒反転して表示される。例えば、照明機器15が点灯状態にある場合には黒基調の表示が適用され、照明機器15が消灯状態にある場合には白基調の表示が適用される。同様に、換気ソフトスイッチ31jは、換気扇16が作動状態にある場合と停止状態にある場合とで白黒反転して表示される。例えば、換気扇16が作動状態にある場合には黒基調の表示が適用され、換気扇16が停止状態にある場合には白基調の表示が適用される。
【0033】
ロック表示31kには、ロック装置2の施錠状態/解錠状態(図4では解錠状態)が表示される。また、後述するように、クラウドサーバ4から与えられるナンバーキー20用の初期暗証番号も表示され得る。施錠状態/解錠状態の表示により、利用者は、ドアDの施解錠状態を容易に視認することができ、ドアDの施解錠の確認などの無駄な操作を回避することができる。
【0034】
また、詳細を後述するように、コンソール画面31には、リピート予約案内表示31rも含まれ得る(図8A図8D参照)。リピート予約案内表示31rには、当該シェアスペースSについて、例えば、当日後の所定期間内での日程で現予約と同じ時間帯又はそれを含む時間帯において予約の空がある場合に「リピート予約」などが表示され得る。ここで、当日後の所定期間とは、翌日から1週間であってもよいし、1カ月であってもよいし、カレンダー設定可能な最長期間(実質的に無期限)であってもよい。なお、所定期間内の日程で上記のような予約の空がない場合には、リピート予約案内表示31rは表示されなくてもよい。
【0035】
画像コード表示31zに表示される画像コードは、好ましくは、QRコード(登録商標)DataMatrix(登録商標)、VeriCode(登録商標)などの2次元コードであり、本実施形態ではQRコードが採用される(以下、「QRコード31z」ともいう)。ただし、画像コードがバーコードなどの1次元コードであっても本実施形態は実施可能である。また、図示するように、オブジェクト31zは、携帯端末5による画像コードの読み取りを誘導する表示を含んでいてもよい。他のオブジェクトについては後述する。
【0036】
物理スイッチ部32は、照明物理スイッチ32a及び換気物理スイッチ32bを含む。照明物理スイッチ32aは利用者の押下操作に応じて照明操作信号を出力し、換気物理スイッチ32bは利用者の押下操作に応じて換気操作信号を出力する。これらの操作信号は、クラウドサーバ4に送信される。なお、照明物理スイッチ32aには、照明機器15の現動作状態(点灯又は消灯)を示すLEDなどの表示ランプ32cが設けられ、換気物理スイッチ32bには、換気扇16の現動作状態(作動又は停止)を示すLEDなどの表示ランプ32dが設けられる。表示ランプ32cの点灯/消灯は、照明機器15の点灯/消灯に対応してもよいし、照明機器15の消灯/点灯に対応してもよい。表示ランプ32dの点灯/消灯は、換気扇16の作動/停止に対応してもよいし、換気扇16の停止/作動に対応してもよい。
【0037】
なお、定義として、照明ソフトスイッチ31i、照明物理スイッチ32a、換気ソフトスイッチ31j及び換気物理スイッチ32bを総称してスイッチボタンというものとする。また、照明ソフトスイッチ31iに対するタッチ操作、照明物理スイッチ32aの押下操作、換気ソフトスイッチ31jに対するタッチ操作及び換気物理スイッチ32bの押下操作を総称してスイッチ操作といい、スイッチ操作によって出力される信号を総称してスイッチ操作信号というものとする。
【0038】
センサ部33は、環境センサ33a(厳密には、図示されるのは環境センサ33aのための空気取込み孔)及び人感センサ33bを含む。環境センサ33aは、空気取込み孔から取得された空気における環境レベルを検知及び出力する。環境センサ33a及び人感センサ33bの詳細については後述する。
【0039】
図2に戻り、シェアスペース端末3の各部を説明する。シェアスペース端末3は、コンソール画面31、物理スイッチ部32、センサ部33、無線通信部34、スイッチ回路35、制御部36、メモリ37及びスピーカ38を有する。コンソール画面31、物理スイッチ部32、センサ部33、無線通信部34、スイッチ回路35、制御部36、メモリ37及びスピーカ38及びは、必要な信号又、データ又は電力のやり取りが可能な態様でバスなどを介して適宜相互接続されている。
【0040】
センサ部33の環境センサ33aは、騒音センサ331、温湿度センサ332、COセンサ333及び空気品質(IAQ(Indoor Air Quality))センサ334を含む。環境センサ33aによって、シェアスペースS内の各種環境レベルが特定される。なお、環境センサとして、大気圧を検知する気圧センサが採用されてもよい。検知環境レベルを示す検知信号は、無線通信部34(無線通信部343)から無線LANルータWLを介してクラウドサーバ4に送信される。
【0041】
騒音センサ331は、音圧を検知し、音圧から変換された騒音レベル(デシベル)(以下、「検知騒音レベル」という)を出力する。騒音センサ331は、人の声の周波数域などの所定の周波数域(例えば、約100~2000Hz)における音圧を検知するように構成されてもよい。検知騒音レベルを示す検知信号は、無線通信部343から無線LANルータWLを介してクラウドサーバ4に送信される。
【0042】
温湿度センサ332は、温度及び湿度を検知し、温度値及び湿度値(以下、「検知温度」、「検知湿度」又は「検知温湿度」という)を出力する。なお、温湿度センサ332は、温度のみを検知して温度値を出力する温度センサであってもよいし、湿度のみを検知して湿度値を出力する湿度センサであってもよい。検知温度及び検知湿度を示す検知信号は、無線通信部343から無線LANルータWLを介してクラウドサーバ4に送信される。
【0043】
COセンサ333は、NDIR(Non Dispersive InfraRed)方式によって二酸化炭素(CO)を検知してCO濃度(以下、「検知CO濃度」という)を出力する。CO濃度の増加は、人の呼吸に起因し得るので、人の密集状態の指標となり得る。検知CO濃度を示す検知信号は、無線通信部343から無線LANルータWLを介してクラウドサーバ4に送信される。
【0044】
IAQセンサ334は、汚染物質を検知してその濃度(以下、「検知汚染レベル」という)を出力する。検知される汚染物質は、一酸化炭素(CO)、二酸化窒素(NO)又は揮発性有機化合物(VOC)である。汚染物質の発生源は、特にタバコの煙、あるいは、ホルムアルデヒド、アスベスト、粉塵、排気ガス、カーペット、塗料、接着剤、家具、建材などからのVOC、ペットのふけ、カビ、バクテリア、殺虫剤、除草剤などである。検知汚染レベルを示す検知信号は、無線通信部343から無線LANルータWLを介してクラウドサーバ4に送信される。
【0045】
センサ部33の人感センサ33bは、赤外線人感センサであり、シェアスペースS(又はその所定検知エリア)における人体の在/不在を検出する。人感センサ33bは、人体の存在を検知すると在信号を出力し、それ以外の場合(すなわち、人体が不在の場合)には不在信号を出力する。なお、在信号/不在信号は、それぞれハイレベル信号/ローレベル信号であってもよいし、ローレベル信号/ハイレベル信号であってもよいし、信号出力有り/無し、信号出力無し/有りであってもよいし、UART信号であってもよい。本開示において、在信号/不在信号をまとめて人感検知信号というものとする。人感検知信号は、無線通信部343から無線LANルータWLを介してクラウドサーバ4に送信される。
【0046】
無線通信部34は、無線通信部341~343を含む。無線通信部341、342及び343は、それぞれコンソール画面31、物理スイッチ部32及びセンサ部33に対応する。無線通信部341~343は、統合されて1つの無線通信部を構成してもよいし、3個の別個の無線通信部であってもよい(本実施形態では、後者が採用される)。無線通信部341~343の各々は、制御部36などの通信制御の下で又は自律的に無線LANルータWLと無線通信する。無線通信部341~343の各々は、本実施形態ではWi-Fi(登録商標)通信を行うためのWi-Fiユニットであり、例えば、2.4GHz(802.11b/g/n)で動作するWi-Fiデバイスである。
【0047】
無線通信部341によって、コンソール画面31上の操作に起因する操作信号(画面操作信号)が、クラウドサーバ4に送信される。この操作信号は、照明ソフトスイッチ31i及び換気ソフトスイッチ31jからのスイッチ操作信号を含む。また、無線通信部341によって、コンソール指令及び音声出力指令が、クラウドサーバ4から受信される。無線通信部342によって、照明物理スイッチ32a又は換気物理スイッチ32bからのスイッチ操作信号(物理スイッチ操作信号)が、クラウドサーバ4に送信される。また、無線通信部342によって、後述のスイッチ指令(点灯指令、消灯指令、作動指令及び停止指令)が、クラウドサーバ4から受信される。無線通信部343によって、センサ部33からの検知信号(センサ検知信号)が、クラウドサーバ4に送信される。
【0048】
このように、コンソール画面31、物理スイッチ部32及びセンサ部33に対して別個のWi-Fiユニットが設けられることにより、無線通信状態に関する診断が可能となる。例えば、クラウドサーバ4において、画面操作信号、物理スイッチ操作信号及びセンサ検知信号のうちの一部が受信されない場合には、無線LANルータWL及び通信ネットワークNは正常であるが、不受信の信号に対応する無線通信部又はそれが属する部分に故障があるものと推定される。また、クラウドサーバ4において、画面操作信号、物理スイッチ操作信号及びセンサ検知信号の全てが受信されない場合には、無線LANルータWLの故障又は通信ネットワークNにおける通信障害が推定される。
【0049】
スイッチ回路35は、交流電源AC(例えば、商用電源)と照明機器15及び換気扇16との間に接続される。スイッチ回路35は、制御部36(スイッチ制御部362)の制御下で、交流電源ACと照明機器15との間の給電配線を接続/遮断し、交流電源ACと換気扇16との間の給電配線を接続/遮断する。
【0050】
図5に、スイッチ回路35に関する一配線例の回路図を示す。スイッチ回路35は、リレースイッチからなり、交流電源AC側の端子351~354、照明機器15に接続される端子355、及び換気扇16に接続される端子356を有する。なお、端子351、352及び353は相互に接続されている。端子352と端子355との間の経路はスイッチSW5によって開閉され、端子351と端子356との間の経路はスイッチSW6によって開閉される。
【0051】
交流電源ACの非接地側の配線L1は、プラグ受け91(いわゆるコンセント)の非接地(ホット)側端子に接続される。交流電源ACの接地側の配線L2は、照明機器15の一方の接続端子、換気扇16の一方の接続端子、及びプラグ受け91の接地(コールド)側端子に接続される。照明機器15の他方の接続端子は配線L5を介して端子355に接続され、換気扇16の他方の接続端子は配線L6を介して端子356に接続される。端子351は配線L3を介して差込みプラグ92の非接地側端子に接続され、端子354は配線L4を介して差込みプラグ92の接地側端子に接続される。以下、差込みプラグ92がプラグ受け91に正しく接続されているものとして説明を行う。
【0052】
スイッチSW5の開閉及びスイッチSW6の開閉は、制御部36(スイッチ制御部362)によって個別に制御される。スイッチSW5がオン(閉成)されている場合、照明機器15は交流電源ACから給電配線(L1、L3、L5及びL2)を介して給電されて点灯する。一方、スイッチSW5がオフ(開放)されている場合、照明機器15は交流電源ACから遮断されて消灯する。同様に、スイッチSW6がオン(閉成)されている場合、換気扇16は交流電源ACから給電配線(L1、L3、L6及びL2)を介して給電されて作動する。一方、スイッチSW6がオフ(開放)されている場合、換気扇16は交流電源ACから遮断されて停止する。
【0053】
図6に、スイッチ回路35に関する他の配線例の回路図を示す。図5の回路と同様の構成には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。スイッチ回路35には、単相コンダクタ94が接続される。非接地側の配線L1及び接地側の配線L2は、単相ブレーカ93を介して交流電源ACに接続される。配線L1は、スイッチ回路35の端子351及び単相コンダクタの端子941に接続される。配線L2は、換気扇16の一方の端子、スイッチ回路35の端子354、並びに単相コンダクタ94の入力端子942及び制御端子944に接続される。換気扇16の他方の端子は、配線L6を介して端子356に接続される。端子355は配線L5を介して単相コンダクタ94の制御端子943に接続される。単相コンダクタ94の出力端子945及び946は、配線L51及び52を介して照明機器15に接続される。以下、単相ブレーカ93が投入(通電)状態にあるものとして説明を行う。
【0054】
スイッチSW5の開閉及びスイッチSW6の開閉は、制御部36(スイッチ制御部362)によって個別に制御される。スイッチSW5がオンされている場合、単相コンダクタ94において、制御端子943及び944が交流電源ACから給電され、入力端子941と出力端子945との間及び入力端子942と出力端子946との間が接続される。これにより、照明機器15は、交流電源ACから給電配線(L1、L51、L2及びL52)を介して給電されて点灯する。一方、スイッチSW5がオフされている場合、単相コンダクタ94の制御端子943が給電されず、入力端子941及び942と出力端子945及び946との間がオフされ、照明機器15は交流電源ACから遮断されて消灯する。また、図4の場合と同様に、スイッチSW6がオンされている場合、換気扇16は交流電源ACから給電配線(L1、L6及びL2)を介して給電されて作動する。一方、スイッチSW6がオフされている場合、換気扇16は交流電源ACから遮断されて停止する。
【0055】
このように、図6の構成では、照明機器15への負荷電流がスイッチ回路35を通過しないため、スイッチ回路35又はシェアスペース端末3の電流容量を増加させなくても比較的大規模な照明機器群の点灯/消灯が可能となる。また、コンダクタ94の適宜の選択、拡張により、コンセントの配線、小型~大型空調機などのオン/オフ制御も可能となる。なお、図2のブロック図は図5の回路構成に対応するが、当業者であれば、図5の回路構成の代わりに図6の回路構成を図2のブロック図に適用できるはずである。
【0056】
図7Aに、シェアスペース端末3の背面図(背面30b)及び側面図(側面30d)を示す(図5の配線に対応する)。図7Bに、シェアスペース端末3の背面30bが壁面Wに取付けられた場合の側面部分断面図を示す。背面30bには、配線のための凹部30g及び壁取付けのための孔30hが設けられる。凹部30gは、テーパー状を有し、上方側から下方側(底面30a側)にかけて奥行(水平方向の凹部深さ)が増加する。したがって、底面30aは、切欠き部を有する。図7Bに示すように、壁面Wには照明機器15及び換気扇16の壁スイッチ用の壁穴Whがあり、凹部30gが壁穴Whに対応するようにシェアスペース端末3が壁面Wに取付けられる。このようにしてシェアスペース端末3が壁面Wに取り付けられた場合に、凹部30gの下方は底面30a内で開放され、凹部30gの上方は壁面Wと背面30bによって閉塞される。
【0057】
凹部30gには、接続端子台35a及び35bが配置される。接続端子台35aはAC電源側の端子351及び端子354(不図示)を有し、接続端子台35bは負荷側の端子355及び端子356(不図示)を有する。したがって、図5に示す配線の場合には、接続端子台35aに配線L3及びL4が挿入接続され、接続端子台35bに配線L5及び配線L6が接続される。図7Bに示すように、配線L3及びL4は接続端子台35aから底面30aの切欠き部を通って壁面Wの外部下方に延在し、配線L5及びL6は接続端子台35bから壁穴Whを通って壁面Wの内部に延在する。なお、配線L3及びL4も壁面Wの内部に配線されてもよい。図6に示す配線の場合には、接続端子台35aに配線L1及びL2が挿入接続され、接続端子台35bに配線L5及び配線L6が接続される。図6の場合の配線L1及びL2は、壁面Wの内側に配線され得る。なお、図5に示す配線において、複数系統の照明機器15が存在する場合、それぞれの系統の配線L5が接続端子台35bの端子355(不図示)にまとめて接続される。図6に示す配線において、複数の照明機器15が存在する場合、それぞれの系統の配線L51及びL52が単相コンダクタ94の出力端子945及び946に接続されるので、スイッチ回路35の接続端子台35bの端子355(不図示)に接続される配線は配線L5のみである。
【0058】
凹部30gには、シェアスペース端末3の動作電源供給のための電源コネクタ39(差込み口)も設けられる。電源コネクタ39には、AC/DCアダプタのDC電源ジャック(不図示)が挿入される。これにより、シェアスペース端末3にDC電圧が供給され、筐体30内部の適宜の定電圧回路(不図示)を介して各部に動作電源が供給される。なお、本実施形態では、シェアスペース端末3はDC電源で動作するように構成されるが、シェアスペース端末3の内部にAC/DCコンバータが配置される場合には、電源コネクタ39にはAC電圧(例えば、壁コンセントからの商用電源)が供給される。この場合、電源コネクタ39は省略されてACケーブルがシェアスペース端末3に直接接続され得る。このACケーブルと配線L3及びL4は、物理的又は電気的に束ねられて1本のACケーブルとして配線されてもよい。あるいは、筐体30内部にバッテリが設けられ、シェアスペース端末3の動作電源がそのバッテリから供給されてもよい。この場合、電源コネクタ39は不要である。
【0059】
図2に戻り、シェアスペース端末3の各部をさらに説明する。制御部36は、コンソール制御部361、スイッチ制御部362及び音声出力制御部363を含む。制御部36は、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータなどのCPU及びその周辺回路を含む。本実施形態では1つの制御部36が図示されているが、制御部36はコンソール画面31、物理スイッチ部32及びセンサ部33に対応するブロックに分割されてもよい。制御部36は、上記の各部の機能以外にも一般的な各種機能(時計機能、計時機能、通信制御機能、演算処理機能など)を適宜実行し得る。メモリ37は、プログラムなどを記憶するROM、及びデータ、プログラムなどを一時的に記憶するRAMを含む。なお、図3においては、メモリ37は制御部36に含まれているが、メモリ37は制御部36の外部にあってもよい。
【0060】
コンソール制御部361は、クラウドサーバ4から無線LANルータWL及び無線通信部341を介して取得されるコンソール指令に基づく画面をコンソール画面31に表示させる。コンソール指令によって、オブジェクト31a~31zのうちのいずれを表示するかの選択、表示される各オブジェクトの表示内容(数値、白黒反転など)、選択されたオブジェクトの配置などが指定される。
【0061】
スイッチ制御部362は、クラウドサーバ4から無線LANルータWL及び無線通信部342を介して取得されるスイッチ指令に基づいて、スイッチ回路35の各スイッチの開閉を制御する。スイッチ指令は、スイッチSW5をオンして照明機器15を点灯させるための点灯指令、スイッチSW5をオフして照明機器15を消灯させるための消灯指令、スイッチSW6をオンして換気扇16を作動させるための作動指令、及びスイッチSW6をオフして換気扇16を停止させる停止指令を含む。
【0062】
音声出力制御部363は、クラウドサーバ4から無線LANルータWL及び無線通信部341~343のいずれか(例えば、無線通信部341、以下同じ)を介して取得される音声出力指令に基づいて、スピーカ38からの音声出力を制御する。音声出力指令は、詳細を後述するように、案内メッセージのための案内用音声出力指令及び警告メッセージのための警告用音声出力指令を含む。
【0063】
無線LANルータWLは、例えば、シェアスペースSが設置された施設内に設置される。無線LANルータWLは、シェアスペース端末3(無線通信部341~343)及び携帯端末5(通信部51)と無線接続可能に構成され、インターネットなどの通信ネットワークNを介してクラウドサーバ4(通信部41)と通信可能に構成される。無線LANルータWLとシェアスペース端末3及び携帯端末5とは、Wi-Fi通信(2.4GHz)によって接続される。すなわち、無線LANルータWLは、無線通信部341~343とWi-Fi通信可能なWi-Fiルータである。無線LANルータWLとクラウドサーバ4とは3G、4G、LTEなどによって接続され、必要に応じて無線LANルータWLと通信ネットワークNとの間にモデムが接続されてもよい。
【0064】
クラウドサーバ4は、通信部41、ロック処理部42、コンソール処理部43及びデータベース44を有する。通信部41は、通信ネットワークNと有線又は無線で通信することができる。すなわち、クラウドサーバ4は、通信部41によって通信ネットワークNを介して管理者端末6及びスケジュール管理アプリAと通信し、通信ネットワークN及び無線LANルータWLを介してシェアスペース端末3及び携帯端末5と通信することができる。データベース44は、シェアスペース端末3、携帯端末5などから送信される信号に含まれるデータを蓄積する。
【0065】
ロック処理部42は、予約情報管理部420、予約状況取得部421、予約状況提示部422、飛び込み予約部423、施解錠指令部424及びロック操作許可部425を含む。ロック処理部42は、主にロック装置2に関する処理を実行するとともに、クラウドサーバ4内の各部の統括制御、通信部41の通信制御など、一般的なクラウドサーバの処理機能も実行し得る。言い換えると、ロック処理部42は、各部420~425の機能以外の一般的な各種機能(時計機能、計時機能、通信制御機能、演算処理機能など)を適宜実行し得る。
【0066】
予約情報管理部420は、シェアスペースSの予約状況を示す予約状況情報を管理する。前提として、シェアスペースSについては、事前予約利用も飛び込み予約利用も可能である。事前予約利用についても、現地に赴く前に、システム1の提供によるウェブサイトにおいて、PC、携帯端末5などから予約することも、現地に到着後に、現時刻よりも後の時間帯を携帯端末5から予約することも可能である。予約情報管理部420は、上記双方の事前予約に基づいて、各シェアスペースSに対する予約状況の情報を管理する。なお、予約情報管理部420は、後述のコンソール処理部43の予約時間管理部430とデータ又は処理を共有してもよい。したがって、本開示において、予約情報管理部420及び予約時間管理部430をまとめて「予約管理部」ともいう。
【0067】
予約状況取得部421は、携帯端末5によって撮像され、携帯端末5から受信されたQRコード10に応じて、対象となるシェアスペースSを特定する。そして、予約状況取得部421は、予約情報管理部420から、その対象シェアスペースSに対する予約状況情報を取得する。
【0068】
予約状況提示部422は、シェアスペースSについて現時刻から所定時刻まで予約がないことを予約状況情報が示す場合に、シェアスペースSが所定時刻まで利用可能であることを携帯端末5に表示させる。この所定時刻とは、その後の他の利用者の予約開始時刻、シェアスペースSの営業終了時刻などである。また、予約状況提示部422は、シェアスペースSについて現時刻での現予約があることを予約状況情報が示す場合に、シェアスペースSが利用可能となる利用開始可能時刻又はそれを含む利用可能時間帯(すなわち、少なくとも利用開始可能時刻)を携帯端末5に表示させる。この利用開始可能時刻とは、例えば、現利用者又は現予約者の予約終了時刻であり、利用可能時間帯とは、その予約終了時刻から次の利用者の予約開始時刻又は営業終了時刻までの時間である。
【0069】
また、予約状況提示部422は、利用しようとする対象シェアスペースSについて現時刻での現予約があることを予約状況情報が示す場合に、現時刻における他の利用可能又は予約可能な代替シェアスペースSaを示す代替スペース情報を携帯端末5に表示させる。これにより、利用者に、シェアスペース利用の意思を継続させることができ、シェアスペースSの利用効率が向上し得る。
【0070】
予約状況提示部422は、まず、当該シェアスペースSが含まれる施設の内部にある他のシェアスペースSを代替シェアスペースSaの候補として選択する。例えば、同一施設内に複数のシェアスペースSが設置されている場合に、その複数のシェアスペースSが代替シェアスペースSaの最初の候補となり得る。例えば、1つのコーヒーショップ内、1つの駅構内、1つの商業施設内などに複数の(シェアスペースSとしての)シェアブースが設置されている場合が想定される。すなわち、当該シェアスペースSが現時刻において利用不可であるが同じ施設内の他のシェアスペースSが利用可能である場合、予約状況提示部422はその利用可能なシェアスペースSを代替シェアスペースSaとして利用者(携帯端末5)に対して提示する。これにより、利用者は、最も近くの代替シェアスペースSaを待つことなく利用することができ、その利便性が高まる。また、利用者が付近のシェアスペースSの各々に対して逐一QRコード10を撮像して利用状況を確認する手間が回避される。
【0071】
同じ施設内の他のシェアスペースSも利用不可の場合に、予約状況提示部422は他のシェアスペースSも利用不可であることを利用者(携帯端末5)に対して提示してもよい。この場合、予約状況提示部422は、当該シェアスペースS及び他のシェアスペースSの中で最短で利用可能となる(すなわち、現予約の予約終了時刻が最も早い)ものを代替シェアスペースSaとして利用者(携帯端末5)に対して提示してもよい。これにより、利用者は、どの程度の待ち時間だけその施設に留まれば(いずれかの)シェアスペースSを利用できるのかを把握することができ、待ち時間によっては他の用事(食事、買い物など)を先に済ませるなど、柔軟に行動することができる。
【0072】
さらに、同じ施設内に他のシェアスペースSが設置されていない場合又は同じ施設内の他のシェアスペースSが現時刻において利用可能でない場合、予約状況提示部422は、その施設の外部の他のシェアスペースSを代替シェアスペースSaとして利用者(携帯端末5)に対して提示する。この場合、予約状況提示部422は、施設外部の利用可能又は予約可能な他のシェアスペースSを地図上にマッピングし、そのマップ情報を利用者(携帯端末5)に提示することができる。これにより、利用者は、直感的かつ迅速に代替シェアスペースSaを利用決定及び位置特定し、効率的に行動することができる。
【0073】
飛び込み予約部423は、携帯端末5からシェアスペースSの現時刻から指定終了時刻までの予約(即時利用の飛び込み予約)又は利用開始可能時刻から指定終了時刻までの予約(待機後利用の飛び込み予約)の決定を受け付ける。この時に指定される利用時間は、予約状況提示部422によって携帯端末5上で提示された上記予約状況情報に基づいて利用者が予約指定する利用時間帯である。また、上記のマップ情報として示されたマップ上の(シェアスペースSを示す)ピンの選択によってもシェアスペースSの予約決定のための手順が開始され得る。そして、利用者による利用時間の指定に応じて携帯端末5に決済画面が表示され、利用者がこの決済画面上で決済を行うことによって即時利用の飛び込み予約又は待機後利用の飛び込み予約が決定及び確定される。
【0074】
施解錠指令部424は、飛び込み予約部423によって受け付けられた即時利用の飛び込み予約の決定に応じて解錠信号をロック装置2(無線通信部21)に送信する。なお、待機後利用の飛び込み予約の場合には、施解錠指令部424は、予約開始時刻以降に通常の事前予約の場合と同様の処理によって解錠信号をロック装置2に送信するものとする。例えば、QRコード10を撮像及び送信した携帯端末5の識別情報と予約情報との照合に基づいて、解錠信号が送信され得る。また、施解錠指令部424は、ナンバーキー20から入力及び送信された入力番号と、クラウドサーバ4側で設定されている暗証番号とが一致した場合に、施錠信号又は解錠信号(施錠状態/解錠状態を反転する信号)をロック装置2に送信する。ロック装置2では、この施錠信号又は解錠信号に応じて、ロック制御部23がロック機構22を駆動して施錠動作又は解錠動作を行う。
【0075】
また、利用者が利用時間中(予約決定後で指定終了時刻前)にシェアスペースSを一時退室する際、QRコード10の再読取りによってロック装置2が施解錠されてもよい。すなわち、利用者はシェアスペースSを退室した際に携帯端末5によってQRコード10を再撮像し、施解錠指令部424はその再撮像時の携帯端末5の識別情報と予約決定に起因する(例えば、予約決定時又はQRコード31z撮像時の)携帯端末5の識別情報とを照合する。そして、この照合が成功した場合に、施解錠指令部424は、施錠信号をロック装置2に送信する(すなわち、ドアDを施錠する)。また、利用者がシェアスペースSを再入室する際に携帯端末5によってQRコード10を再撮像し、施解錠指令部424はその再撮像時の携帯端末5の識別情報と予約決定に起因する(例えば、予約決定時又はQRコード31z撮像時の)携帯端末5の識別情報とを照合する。そして、この照合が成功した場合に、施解錠指令部424は、解錠信号をロック装置2に送信する(すなわち、ドアDを解錠する)。
【0076】
ロック操作許可部425は、携帯端末5によって撮像及び送信された(シェアスペース端末3のコンソール画面31に表示された)QRコード31zに応じて、ロック装置2の操作に必要なロック操作情報をシェアスペース端末3に送信する。具体的には、ロック操作許可部425は、携帯端末5によって撮像及び送信されたコンソール画面31上のQRコード31zに対してランダムな初期暗証番号(例えば、4桁の数字)を生成し、その初期暗証番号をシェアスペース端末3に送信する。シェアスペース端末3では、コンソール制御部361が、その初期暗証番号をコンソール画面31のロック表示31kに表示させる。また、ロック操作許可部425は、利用者(携帯端末5)から暗証番号変更(初期暗証番号から任意の新たな暗証番号への変更)の要求を受け付ける。これにより、利用者は、自身が覚えやすい暗証番号を用いることができ、その利便性が高まる。利用者が携帯端末5の所定の画面から暗証番号を変更した場合には、施解錠指令部424において、初期暗証番号が新たな暗証番号に書き換えられる。なお、ロック操作許可部425は、ロック操作情報を予約終了時刻後に無効化する。言い換えると、ロック操作情報は、当該利用時間内のみ有効である。これにより、シェアスペースSのセキュリティが向上する。
【0077】
コンソール処理部43は、予約時間管理部430、表示指令部431、リピート予約部432、照明指令部433、換気指令部434、警告処理部435、音声案内処理部436及びデータ処理部437を含む。コンソール処理部43は、主にシェアスペース端末3に関する処理を実行するとともに、クラウドサーバ4内の各部の統括制御、通信部41の通信制御など、一般的なクラウドサーバの処理機能も実行し得る。言い換えると、コンソール処理部43は、各部430~437の機能以外の一般的な各種機能(時計機能、計時機能、通信制御機能、演算処理機能など)を適宜実行し得る。
【0078】
予約時間管理部430は、利用者の携帯端末又はパーソナルコンピュータ(PC)にシェアスペースSの予約ウェブサイトを提供し、予約ウェブサイトに対するユーザ入力から予約情報を決定する。したがって、予約時間管理部430は、シェアスペースSについての現在及び将来の予約情報を保持している。予約時間管理部430は、外部のスケジュール管理アプリAと連携して、本開示に示すような時間管理を行うことができる。ただし、このようなスケジュール管理アプリケーションは、コンソール処理部43に含まれてもよい。また、上述したように、予約時間管理部430は、上述の予約情報管理部420とデータ又は処理を共有し得る。予約時間管理部430は、予約情報から、予約利用時間の予約開始時刻ts及び予約終了時刻teを取得し、予約終了時刻teに付随する時刻t1~t3、ta及びtbを生成する。
【0079】
時刻t1は、予約終了時刻te前に予約終了時刻teの到来を予告するための終了予告時刻である。これは、利用者に業務の締めを促し、その円滑な退室準備を促すことを目的とする。時刻t1に、例えば、シェアスペース端末3のスピーカ38から退室準備を促すメッセージが音声出力され得る。時刻t1から予約終了時刻teまでの差分時間T1-eは、5~15分程度であり、好ましくは、10分程度である。
【0080】
時刻t2は、予約終了時刻te前に利用者の退室(又は退出、以下同じ)を促すための退室誘導時刻である。これは、利用者の円滑な退室準備を促すことを目的とする。時刻t2に、例えば、シェアスペース端末3のスピーカ38から退室準備を促すメッセージが音声案内されるとともに、スイッチ回路35による照明機器15の点滅などが実行され得る。時刻t2から予約終了時刻teまでの差分時間T2-eは、1~10分程度であり、好ましくは、5分程度である。
【0081】
時刻t3は、予約終了時刻te以前に予約時刻の到来を案内する終了案内時刻である。これは、利用者の即座の退室を促すことを目的とする。時刻t3に、例えば、シェアスペース端末3のスピーカ38から即座の退室を促すメッセージが音声出力され得る。時刻t3から予約終了時刻teまでの差分時間T3-eは、0分~1分程度であり、好ましくは、1分程度である。
【0082】
時刻taは、予約終了時刻teの前に延長利用の予約を促すための延長案内時刻である。時刻taに、例えば、シェアスペース端末3のスピーカ38から延長利用を促すメッセージが音声出力されるとともに、コンソール画面31に延長利用案内表示31cの表示が開始され得る。ただし、予約終了時刻te以降にそのシェアスペースSの予約が入っている場合には、時刻taは生成されず、又は生成されたとしても使用されない。時刻taから予約終了時刻teまでの差分時間Ta-eは、15分程度であればよく、終了予告時刻t1よりも前であることが望ましい。
【0083】
時刻tbは、予約終了時刻teの前にリピート利用の予約を促すためのリピート利用案内時刻である。時刻tbに、例えば、シェアスペース端末3のスピーカ38からリピート予約を促すメッセージが音声出力されるとともに、コンソール画面31にリピート予約案内表示31rの表示が開始され得る。時刻tbは、予約開始時刻tsから予約終了時刻teの間で任意の時刻であり得る。また、延長利用案内時刻taとリピート予約案内時刻tbとの前後関係は特に限定されないが、時刻taと時刻tbとは同時刻であってもよい。あるいは、利用中のシェアスペースSを気に入った利用者がいつでもリピート予約を行えるように、時刻tbは、予約終了時刻teよりも予約開始時刻tsに近い時刻(例えば、時刻tsと同時)であってもよい。
【0084】
表示指令部431は、予約時間管理部430によって生成された各時刻及びそれに付随する情報、コンソール画面31又は物理スイッチ部32からのスイッチ操作信号、並びにセンサ部33からの検知信号に基づいてコンソール指令(第1のコンソール指令)を生成する。このコンソール指令によってコンソール画面31のオブジェクト31a~31jが形成される。また、コンソール画面31からQRコード31zを撮像した携帯端末5に対して携帯端末用コンソール指令(第2のコンソール指令)を生成する。なお、QRコード31zに表示される画像コードは、予約時間(予約開始時刻ts~予約終了時刻te)に固有の画像コードである。言い換えると、異なる予約時間に対しては異なる画像コードが適用及び表示される。したがって、所与の画像コードは、該当する予約時間中にのみ有効なものである。また、表示指令部431は、リピート予約案内表示31rに対するタッチ操作に応じてリピート予約可否情報を含むリピート予約用画面を携帯端末5に表示させるための携帯端末用コンソール指令(第3のコンソール指令)を生成する。
【0085】
また、表示指令部431は、シェアスペースSの利用時間外には、コンソール画面31を待機設定(例えば、ブラックアウト)させるためのコンソール指令を生成する。利用時間外であっても、シェアスペース端末3の人感センサ33bから人体在信号が送信された場合又はコンソール画面31へのタッチ検知を示す操作信号が送信された場合には、表示指令部431は所定の待機画面を表示するためのコンソール指令を生成する。コンソール指令は通信部41からシェアスペース端末3(無線通信部341)に送信され、携帯端末用コンソール指令は通信部41から携帯端末5(通信部51)に送信される。
【0086】
図8A図8Eに、コンソール指令を受けたシェアスペース端末3のコンソール画面31の例を示す。図8A図8Cは、コンソール画面31の標準的な表示態様(基本画面)として、基本画面3101~3103をそれぞれ示す。基本画面3101には、現時刻表示31a、予約終了時刻表示31b、延長利用案内表示31c、残り時間表示31d、騒音レベル表示31e、CO濃度表示31f、温度表示31g、照明ソフトスイッチ31i、換気ソフトスイッチ31j、ロック表示31k(解錠状態)及びQRコード31zが表示される。基本画面3102には、基本画面3101の予約終了時刻表示31bがリピート予約案内表示31rに置き換えられたオブジェクト群が表示される。基本画面3103には、基本画面3102の解錠状態のロック表示31kが施錠状態及び暗証番号「3241」のロック表示31kに置き換えられたオブジェクト群が表示される。なお、暗証番号は、施錠状態/解錠状態に関わらず表示され得る。なお、基本画面3101~3103において、図3のコンソール画面31のように、QRコード31zが表示されていてもよい。図8D及び図8Eの例については後述する。
【0087】
図9に、携帯端末用コンソール指令を受けた携帯端末5の表示画面54(基本画面)の例を示す。図9に示す基本画面5400は、図8Bの基本画面3102又は図8Cの基本画面3103に対応する。すなわち、基本画面5400には、現時刻表示54a、延長利用案内表示54c、残り時間表示54d、騒音レベル表示54e、CO濃度表示54f、温度表示54g、照明ソフトスイッチ54i、換気ソフトスイッチ54j及びリピート予約案内表示54rのオブジェクトが、基本画面3102又は3103から乗り移り表示される。基本画面5400において、ロック表示31kに対応するオブジェクト(特に、暗証番号)は、セキュリティを考慮して表示されなくてもよい。
【0088】
携帯端末5の表示画面54は、タッチパネルであり、利用者のタッチ操作を受け付ける。表示指令部431は、表示画面54上のオブジェクトに対するタッチ操作に応じて、コンソール画面31及び表示画面54のオブジェクト群に含まれる対応するオブジェクトを反転表示させるためのコンソール指令及び携帯端末用コンソール指令を生成する。表示画面54における各オブジェクトへの操作は、コンソール画面31における対応のオブジェクトへの操作に同期する。
【0089】
リピート予約部432は、予約時間管理部430における予約情報に基づいてシェアスペースSについてのリピート予約可否情報を生成する。このリピート予約可否情報は、各シェアスペースSについて、現予約の予約時間帯に対応する将来の、すなわち、翌日以降、翌週以降などの候補時間帯(以下、「リピート候補時間帯」ともいう)のリピート予約の可否を示す。リピート予約部432は、リピート予約可否情報に基づいて、コンソール画面31にリピート予約案内表示31rを表示させるためのコンソール指令をシェアスペース端末3に送信する。コンソール画面31について上述したように、リピート予約案内表示31rは、例えば、当日後の所定期間内での日程においてリピート候補時間帯に予約の空がある場合に「リピート予約可能」などの表示を含み得る。
【0090】
さらに、図8Dの基本画面3104に示すように、翌週の同じ曜日の同じ時間帯のリピート予約が可能である場合には、リピート予約部432は、リピート予約案内表示31rにその旨を含めるようにしてもよい。例えば、当日が10月5日(火曜日)であり、翌週の10月12日(火曜日)の同時間帯のリピート予約が可能である場合には、「来週10/12(火)リピート予約可能」などがリピート予約案内表示31rに含まれる。これにより、例えば定例会議などの状況で、定例的又は定期的なリピート予約の直感的な決断を促すことができる。翌週の同じ曜日の同じ時間帯のリピート予約が不可である場合には、リピート予約部432は、リピート予約案内表示31rをコンソール画面31に表示させなくてもよい。また、翌週の同じ曜日の同じ時間帯のリピート予約が不可である場合には、リピート予約部432は、同じ曜日の同じ時間帯のリピート予約が可能な日のうち最も近い日(本例の場合、リピート予約可能な最短の火曜日)をリピート予約案内表示31rに表示するようにしてもよい。また、これに応じて、図9の基本画面5400において、リピート予約案内表示54rに、リピート予約案内表示31rと同様のリピート予約可否情報が表示されてもよい。
【0091】
あるいは、図8Eの基本画面3105に示すように、リピート予約部432は、リピート予約が可能な最も近い日である最短リピート可能日の表示(例えば、「最短リピート予約可能日:10/8(金)」など)をリピート予約案内表示31rに含めてもよい。これにより、最も早いリピート予約の直感的な決断を利用者に促すことができる。所定期間内の日程でリピート候補時間帯にシェアスペースSに予約の空がない場合には、リピート予約部432は、リピート予約案内表示31rをコンソール画面31に表示させなくてもよい。なお、当日後の所定期間とは、翌日から1週間であってもよいし、1カ月であってもよいし、カレンダー設定可能な最長期間(実質的に無期限)であってもよい。また、これに応じて、図9の基本画面5400において、リピート予約案内表示54rに、リピート予約案内表示31rと同様のリピート予約可否情報が表示されてもよい。
【0092】
また、リピート予約部432は、携帯端末5でのリピート予約案内表示54rへのタッチ操作に応じて、リピート予約案内画面を表示させるための携帯端末用コンソール指令(第4のコンソール指令)を携帯端末5に生成する。この携帯端末用コンソール指令に応じて、例えば、図10A~10E又は図11A図11Eにそれぞれ例示するようなリピート予約用画面5401~5405又はリピート予約用画面5411~5415が、表示画面54に表示される。
【0093】
図10Aに示すリピート予約用画面5401では、リピート候補時間帯は現予約の予約時間帯と同一の単位時間帯であり、翌週以降の所定期間内におけるリピート予約が可能な日程に関するリピート予約可否情報が表示される。これにより、利用者は、毎週、隔週、毎月などの定例的又は定期的な打合せ又は会議のリピート予約を容易に行うことができる。
【0094】
図10Aの例では、現予約におけるブースBの時間帯が14:00~15:00であり、リピート候補時間帯も14:00~15:00となる。翌週以降6週間分のリピート予約可否情報が、単位時間帯の各々についてリピート予約が選択可能な態様でリピート予約用画面に含まれる。例えば、当日が10月5日(火曜日)であれば、1週間後の10月12日(火曜日)から6週間後の11月16日(火曜日)までの各火曜日のリピート予約可否情報が表示されることになる。そして、リピート予約が選択可能な態様では、例えば、リピート予約可能「〇」及びリピート予約不可「×」が表示される。本例では、翌週以降の表示期間が6週間であるが、この表示期間は5週間以下であってもよいし、7週間以上であってもよい。ただし、表示期間を5週間又は6週間とすることで、概ね一月先の予定に対応することができ、月例会議などのリピート予約が好適に実行され得る。
【0095】
また、7週目以降の同単位時間帯のリピート予約可否情報を表示するための「先を見る」のボタンが設けられてもよい。このボタンのタッチ操作に応じて、翌6週間分(本例では、11月23日(火曜日)~12月28日(火曜日))が表示され、さらにその先のリピート予約可否情報が表示され得る。また、翌週以降のリピート予約可否情報が表示される場合には、「前に戻る」などのボタンが設けられ、そのタッチ操作に応じて表示期間が戻される。あるいは、画面上のスワイプ操作又はフリック操作によって、表示日程が前後に(すなわち、画面内上下に)スクロールするようにしてもよい。またさらに、前後の単位時間帯のリピート予約可否情報を表示するための「前の時間」及び「次の時間」のボタンが設けられてもよい。このボタンのタッチ操作に応じて、現予約の前の単位時間帯(本例では、13:00~14:00)又は現予約の次の単位時間帯(本例では、15:00~16:00)のリピート予約可否情報が表示され、さらにその前後のリピート予約可否情報が表示され得る。
【0096】
なお、本開示において、単位時間帯とは、現予約と同じ長さの時間をいうものとする。したがって、単位時間帯は、予約に応じて可変である。また、延長利用が行われた場合、単位時間は延長前の当初予約の利用時間に応じたものであってもよいし、延長後の合計利用時間に応じたものであってもよい。
【0097】
図10Bに示すリピート予約用画面5402では、リピート候補時間帯は、現予約の予約時間帯の直前の単位時間帯、現予約の予約時間帯と同一の単位時間帯、及び現予約の予約時間帯の直後の単位時間帯である。他の構成は、図10Aに示すリピート予約用画面5401と同様である。これにより、利用者は、若干の選択の幅を以て柔軟にリピート予約を検討及び実行することができる。
【0098】
図10Bの例では、現予約(ブースB)の時間帯が14:00~15:00であり、リピート候補時間帯は13:00~14:00、14:00~15:00及び15:00~16:00となる。なお、リピート候補時間帯は、現予約の予約時間帯と同一の単位時間帯、並びに現予約の予約時間帯の直前の単位時間帯及び直後の単位時間帯の一方であってもよい。すなわち、本例では、リピート候補時間帯は、13:00~14:00及び14:00~15:00であってもよいし、14:00~15:00及び15:00~16:00であってもよい。特に、シェアスペースSの営業開始時刻又は営業終了時刻が現予約の時間帯の前後である場合には、リピート候補時間帯はその前後の時間帯の一方のみを含む時間帯となり得る。本例でも「先を見る」(又は「前に戻る」)のボタンを設け、このボタンのタッチ操作に応じて、翌6週間分及びさらにその前後のリピート予約可否情報が表示されるようにしてもよい。あるいは、画面上のスワイプ操作又はフリック操作によって、表示日程が前後に(画面内上下に)スクロールするようにしてもよい。
【0099】
図10C及び図10Dにそれぞれ示すリピート予約用画面5403及び5404では、リピート予約可否情報として、現予約に係る当該シェアスペースS及び他のシェアスペースSのリピート予約の可否が表示される。この場合の他のシェアスペースSは、例えば、当該シェアスペースSの付近にあるシェアスペースが想定される。他の構成は、図10Aに示すリピート予約用画面5401と同様である。これにより、複数のシェアスペースSが付近に存在する場合に、利用者は代替のシェアスペースSを効率的にリピート予約することができる。
【0100】
図10Cの及び図10Dの例では、3部屋のシェアスペースS(ブースA、B及びC)についてのリピート予約の可否が、現予約の予約時間帯と同一の単位時間帯のリピート候補時間帯について、かつ当日と同じ曜日について表示される。付近の他のシェアスペースSとは、例えば、利用中のシェアスペースSが含まれる施設内の他のシェアスペースなどである。例えば、1つのコーヒーショップ内、1つの駅構内、1つの商業施設内などに複数の(シェアスペースSとしての)シェアブースが設置されている場合が想定される。これにより、利用者は、いずれかのブースにおいて確実にリピート予約を取ることができる。本例でも「先を見る」(又は「前に戻る」)のボタンを設け、このボタンのタッチ操作に応じて、翌6週間分及びさらにその前後のリピート予約可否情報が表示されるようにしてもよい。あるいは、画面上のスワイプ操作又はフリック操作によって、表示日程が前後に(画面内上下に)スクロールするようにしてもよい。また、本例でも、図10Aの例と同様に、「前の時間」及び「次の時間」のボタンが設けられてもよく、対象となるシェアスペースSについての前後の単位時間帯のリピート予約可否情報が表示可能とされてもよい。
【0101】
図10Eに示すリピート予約用画面5405では、リピート候補時間帯は現予約の予約時間帯と同一の単位時間帯であり、翌週以降の同じ曜日の所定期間内におけるリピート予約が可能な日程のみに関するリピート予約可否情報が表示される。他の構成は、図10Aに示すリピート予約用画面5401と同様である。このように、リピート予約不可の日程の表示を省略することにより、利用者は、限られた画面スペース上で効率的にリピート予約可能日を探すことができる。
【0102】
図10Eの例では、翌週以降でブースBをリピート予約可能な7週間分が表示される。したがって、リピート候補時間帯として、図10A図10Dに示したリピート予約可能日(〇印に対応する4週間分)に加えてさらに3週間分の現予約時間帯(14:00~15:00)の予約可能情報(すなわち、「〇」)が表示される。なお、上記の翌週以降の所定期間を7週間としているが、所定期間はこれに限られない。また、「先を見る」のボタンを設け、このボタンのタッチ操作に応じて、さらにその前後の所定期間分(本例では7週間分)のリピート予約可否情報が表示されるようにしてもよい。あるいは、画面上のスワイプ操作又はフリック操作によって、表示日程が前後に(画面内上下に)スクロールするようにしてもよい。また、本例でも、図10Aの例と同様に、「前の時間」及び「次の時間」のボタンが設けられてもよく、前後の単位時間帯のリピート予約可否情報が表示可能とされてもよい(ただし、表示される日は異なり得る)。
【0103】
図10A図10Eの例では、リピート予約用画面5401~5405のいずれも同じ曜日のリピート予約可否情報を表示する。これは、人の行動又はスケジュールが曜日に基づくことが多いことを考慮したものである。これにより、利用者は、曜日依存のスケジュールについてリピート予約を検討し易くなる。
【0104】
図11Aに示すリピート予約用画面5411では、リピート候補時間帯は、現予約の予約時間帯と同一の単位時間帯であり、翌日以降の所定期間内におけるリピート予約が可能な日程に関するリピート予約可否情報が表示される。他の構成は、図11Aに示すリピート予約用画面5411と同様である。これにより、利用者は、最もストレートフォワードな態様でリピート予約を行うことができる。
【0105】
図11Aの例では、現予約におけるブースBの時間帯が14:00~15:00であり、リピート候補時間帯も14:00~15:00となる。翌日以降1週間分のリピート予約可否情報が、単位時間帯の各々についてリピート予約が選択可能な態様でリピート予約用画面に含まれる。例えば、当日が10月5日(火曜日)であれば、10月6日(水曜日)から翌週の10月12日(火曜日)までのリピート予約可否情報が表示されることになる。そして、リピート予約が選択可能な態様では、例えば、リピート予約可能「〇」及びリピート予約不可「×」が表示される。
【0106】
また、翌週以降の同単位時間帯のリピート予約可否情報を表示するための「翌週」のボタンが設けられてもよい。このボタンのタッチ操作に応じて、翌週分(本例では、10月13日(水曜日)~10月19日(火曜日))が表示され、さらにその先のリピート予約可否情報が表示され得る。また、翌週以降のリピート予約可否情報が表示される場合には、「前週」などのボタンが設けられ、そのタッチ操作に応じて表示期間が戻される。あるいは、画面上のスワイプ操作又はフリック操作によって、表示日程が前後に(すなわち、画面内上下に)スクロールするようにしてもよい。またさらに、前後の単位時間帯のリピート予約可否情報を表示するための「前の時間」及び「次の時間」のボタンが設けられてもよい。このボタンのタッチ操作に応じて、現予約の前の単位時間帯(本例では、13:00~14:00)又は現予約の次の単位時間帯(本例では、15:00~16:00)のリピート予約可否情報が表示され、さらにその前後のリピート予約可否情報が表示され得る。
【0107】
図11Bに示すリピート予約用画面5412では、リピート候補時間帯は、現予約の予約時間帯の直前の単位時間帯、現予約の予約時間帯と同一の単位時間帯、及び現予約の予約時間帯の直後の単位時間帯である。他の構成は、図11Aに示すリピート予約用画面5411と同様である。これにより、利用者は、若干の選択の幅を以て柔軟にリピート予約を検討及び実行することができる。
【0108】
図11Bの例では、現予約(ブースB)の時間帯が14:00~15:00であり、リピート候補時間帯は13:00~14:00、14:00~15:00及び15:00~16:00となる。なお、リピート候補時間帯は、現予約の予約時間帯と同一の単位時間帯、並びに現予約の予約時間帯の直前の単位時間帯及び直後の単位時間帯の一方であってもよい。すなわち、本例では、リピート候補時間帯は、13:00~14:00及び14:00~15:00であってもよいし、14:00~15:00及び15:00~16:00であってもよい。特に、シェアスペースSの営業開始時刻又は営業終了時刻が現予約の時間帯の前後である場合には、リピート候補時間帯はその前後の時間帯の一方のみを含む時間帯となり得る。本例でも「翌週を見る」(又は「前週に戻る」)のボタンを設け、このボタンのタッチ操作に応じて、翌週分及びさらにその前後のリピート予約可否情報が表示されるようにしてもよい。あるいは、画面上のスワイプ操作又はフリック操作によって、表示日程が前後に(画面内上下に)スクロールするようにしてもよい。
【0109】
図11C及び図11Dにそれぞれ示すリピート予約用画面5413及び5414では、リピート予約可否情報として、現予約に係る当該シェアスペースS及び他のシェアスペースSのリピート予約の可否が表示される。この場合の他のシェアスペースSは、例えば、当該シェアスペースSの付近にあるシェアスペースが想定される。他の構成は、図11Aに示すリピート予約用画面5411と同様である。これにより、複数のシェアスペースSが付近に存在する場合に、利用者は代替のシェアスペースSを効率的にリピート予約することができる。
【0110】
図11Cの及び図11Dの例では、3部屋のシェアスペースS(ブースA、B及びC)についてのリピート予約の可否が、現予約の予約時間帯と同一の単位時間帯のリピート候補時間帯について表示される。本例では、利用者が現在利用しているシェアスペースSはブースBであり、ブースBの最短リピート予約可能日は10月8日であるが、他のブースAでは最短リピート予約可能日は10月6日である。このように、利用者は、リピート予約を取り易くなる。本例でも「翌週を見る」(又は「前週に戻る」)のボタンを設け、このボタンのタッチ操作に応じて、翌週分及びさらにその前後のリピート予約可否情報が表示されるようにしてもよい。あるいは、画面上のスワイプ操作又はフリック操作によって、表示日程が前後に(画面内上下に)スクロールするようにしてもよい。また、本例でも、図11Aの例と同様に、「前の時間」及び「次の時間」のボタンが設けられてもよく、対象となるシェアスペースSについての前後の単位時間帯のリピート予約可否情報が表示可能とされてもよい。
【0111】
図11A図11Dの例では、リピート予約用画面5411~5414のいずれも翌日以降1週間単位のリピート予約可否情報を表示する。これは、人の行動又はスケジュールが週単位で決定されることが多いことを考慮したものである。これにより、利用者は、近日中のスケジュールについてリピート予約を検討し易くなる。なお、図11A図11Dの例では、1画面上に1週間分のリピート予約可否情報が表示されるが、文字フォントを減少させるなどして2週間以上分のリピート予約可否情報が表示されてもよい。特に、携帯端末5が、タブレット端末である場合には、翌日以降1か月分のリピート予約可否情報、当月分のリピート予約可否情報、当月及び翌月分のリピート予約可否情報などがリピート予約用画面に表示されるようにしてもよい。この場合、カレンダー形式(日曜始まり又は月曜始まり)でリピート予約用画面が構成されてもよい。
【0112】
図11Eに示すリピート予約用画面5415では、リピート候補時間帯は現予約の予約時間帯と同一の単位時間帯であり、翌日以降の所定期間内におけるリピート予約が可能な日程のみに関するリピート予約可否情報が表示される。他の構成は、図11Aに示すリピート予約用画面5411と同様である。このように、リピート予約不可の日程の表示を省略することにより、利用者は、限られた画面スペース上で効率的にリピート予約可能日を探すことができる。
【0113】
図11Eの例では、翌日以降でブースBをリピート予約可能な7日分が表示される。したがって、リピート候補時間帯として、図11A図11Dに示した〇印に対応する4日分に加えてさらに3日分の現予約時間帯(14:00~15:00)の予約可能情報(すなわち、「〇」)が表示される。なお、上記の翌日以降の所定期間を7日間としているが、所定期間はこれに限られない。また、「先を見る」のボタンを設け、このボタンのタッチ操作に応じて、さらにその前後の所定期間分(本例では7日分)のリピート予約可否情報が表示されるようにしてもよい。あるいは、画面上のスワイプ操作又はフリック操作によって、表示日程が前後に(画面内上下に)スクロールするようにしてもよい。また、本例でも、図11Aの例と同様に、「前の時間」及び「次の時間」のボタンが設けられてもよく、前後の単位時間帯のリピート予約可否情報が表示可能とされてもよい(ただし、表示される日は異なり得る)。
【0114】
上記図10A図11Eのリピート予約用画面5401~5415では、予約可能を示す「〇」若しくはブース名又は日程の文字などがタッチされると決済画面又はその前の確認画面(すなわち、最終的に決済に到達可能な画面)が表示されるものとする。そして、リピート予約部432は、リピート予約用画面に対する予約時間帯の選択及びそれに伴う決済の操作に応じてリピート予約を確定させる。
【0115】
図9に戻り、延長利用に関して説明する。表示画面54の延長利用案内表示54cへのタッチに応じて、予約時間管理部430を参照した表示指令部431は、延長利用予約及び決済を行うための延長予約用画面(不図示)を表示画面54に表示させるための携帯端末用コンソール指令を生成する。利用者は、表示画面54に表示された延長予約用画面上で利用延長の手続を行うことができる。
【0116】
ここで、本実施形態のように、延長利用案内表示31c及びリピート予約案内表示31rが同じ画面上に表示されることが好ましい。そして、延長利用案内表示31c及びリピート予約案内表示31rは、その間に他のオブジェクトが介在することなく隣接して配置されることが好ましい(必ずしも接していなくてもよい)。同様に、延長利用案内表示54c及びリピート予約案内表示54rは同じ画面上に表示されることが好ましい。そして、延長利用案内表示54c及びリピート予約案内表示54rは、その間に他のオブジェクトが介在することなく隣接して配置されることが好ましい(必ずしも接していなくてもよい)。これにより、利用者は、特に作業が未完のまま予約終了時刻が近づいた場合に、延長して作業を継続するのか、リピート予約して後日に作業を再開するのかを同時並列的に決断することができる。特に、図8D又は図8Eに示すように、リピート予約案内表示31rが翌週のリピート予約可否情報又は最短リピート予約可能日を含み、かつ延長利用案内表示31cが最大延長可能時刻む場合、その情報性がさらに高まる。
【0117】
なお、利用者は、リピート予約又は延長利用以外の操作(照明ソフトスイッチ又は換気ソフトスイッチの操作など)も表示画面54上で可能であるので、コンソール画面31に非接触で各オブジェクトを操作できることになる。したがって、コンソール画面31を介した不特定多数の利用者間の間接的な接触(他の利用時間の利用者との間接的な接触も含む)を回避することができ、感染症防止の観点など衛生上好ましい。さらに、コンソール画面31がタッチ操作機能なしのディスプレイで構成可能となるので、シェアスペース端末3乃至はシステム1のコスト低減が可能となる。
【0118】
照明指令部433は、予約時間管理部430によって生成された各時刻、又はシェアスペース端末3(照明ソフトスイッチ31i又は照明物理スイッチ32a)から送信されたスイッチ操作信号に基づいて、点灯指令及び消灯指令を生成する。生成された点灯指令又は消灯指令は、通信部41からシェアスペース端末3(無線通信部342)に送信される。
【0119】
具体的には、予約開始時刻tsに、照明指令部433は、点灯指令を生成する。退室誘導時刻t2に、照明指令部433は、照明機器15の点消灯状態を反転するように、一時的に短時間の消灯指令又は点灯指令を生成する。具体的には、照明機器15が点灯状態にある場合には一時的な消灯指令が生成され、照明機器15が消灯状態にある場合(プロジェクタ使用時など)には一時的な点灯指令が生成される。この点滅又は瞬きにより、利用者は、予約終了時刻teの切迫を視覚的かつ直感的に認識することができる。これらの点滅又は瞬きは単発で行われてもよいし、連続的に複数回にわたって(すなわち、点灯と消灯の間の複数回の往復)行われてもよい。予約終了時刻teに、照明指令部433は、消灯指令を生成する。すなわち、本実施形態では、照明機器15は、予約開始時刻tsに点灯され、予約終了時刻teに消灯される。
【0120】
また、予約時間内の期間において、照明指令部433は、照明機器15が点灯状態にある場合にはスイッチ操作信号に応じて消灯指令を生成し、照明機器15が消灯状態にある場合にはスイッチ操作信号に応じて点灯指令を生成する(すなわち、点灯と消灯を反転させる)。なお、予約時間内の期間とは、予約開始時刻tsから予約終了時刻teまでの間の期間をいうものとする。
【0121】
一方、予約時間外の期間には、照明指令部433は、スイッチ操作信号に応じて、仮点灯期間だけ一時的に点灯指令を生成する。なお、予約時間外とは、予約開始時刻ts前の期間又は予約終了時刻te後の期間のことをいうものとする。この仮点灯期間は、例えば、10秒以上1分以下であり、好ましくは20秒~40秒程度であり、さらに好ましくは30秒程度である。この仮点灯期間は、シェアスペースSの管理者(スタッフ)による見回り、利用者による忘れ物回収などのために一時的に照明を与えるものである。ここで、表示指令部431は、コンソール画面31に仮点灯期間の残り時間を(例えば、残り時間表示31dによって)カウントダウン表示させてもよい。これにより、スタッフ又は一時的利用者は、現点灯が仮点灯であることを認識し得る。また、スタッフ又は一時的利用者は、消灯までの猶予時間を知ることができるので、その猶予時間内で落ち着いて行動することができる。
【0122】
また、照明指令部433は、利用時間外の期間において、コンソール画面31の特定の操作に応じて生成された特定操作信号に応じて、所定の強制点灯期間だけ点灯指令を生成するように構成され得る。上記の特定操作は、例えば、コンソール画面31の所定箇所のタッチ操作である。この所定箇所のタッチ操作は、1箇所の空白箇所に対するタッチ操作として定義されてもよいし、複数の空白箇所、複数のオブジェクト又は空白箇所及びオブジェクトの組合せに対する同時のタッチ操作、短時間内での連続的タッチ操作などとして定義されてもよい。これにより、シェアスペースSにおいて、清掃員、保守員などの作業スタッフによる時間外作業(清掃、メンテナンスなど)が可能となる。なお、消灯時は、利用時間内の消灯と同様に、照明ソフトスイッチ31iへのタッチ操作により消灯指令が生成される。また、管理者は、管理者端末6において、この場合の点灯指令及び消灯指令のログから、作業スタッフの作業時間を管理することができる。
【0123】
換気指令部434は、シェアスペース端末3(換気ソフトスイッチ31j又は換気物理スイッチ32b)から送信されたスイッチ操作信号又はシェアスペース端末3(環境センサ33a)から送信された信号が示す環境レベルに基づいて、作動指令又は停止指令を生成する。あるいは、シェアスペース端末3からのスイッチ操作信号の有無又は環境レベルにかかわらず、換気指令部434は、定期換気として、定期的(例えば、30分毎)に所定期間(例えば、5分間)にわたって作動指令を生成してもよい。生成された作動指令又は停止指令は、通信部41からシェアスペース端末3(無線通信部342)に送信される。
【0124】
換気指令部434は、スイッチ操作信号に応じて、換気扇16が作動状態にある場合には停止指令を生成し、換気扇16が停止状態にある場合には作動指令を生成する(すなわち、作動と停止を反転させる)。
【0125】
また、換気指令部434は、COセンサ333からの検知COレベルがCO閾値(例えば、1000ppm)を超えた場合に作動指令を生成し、その後、COセンサ333からの検知COレベルがCO閾値を下回った場合に停止指令を生成する。なお、換気扇16の頻繁な作動と停止の反復を回避するために、換気指令部434は、検知COレベルがCO上昇閾値を超えた場合に作動指令を生成し、検知COレベルがCO低下閾値を下回った場合に停止指令を生成するようにしてもよい(CO上昇閾値>CO低下閾値)。あるいは、COセンサ333の検知間隔又は検知信号の送信間隔を比較的長く設定してもよい。
【0126】
さらに、換気指令部434は、IAQセンサ334からの検知汚染レベルが汚染閾値(例えば、VOCについて1100ppb)を超えた場合に作動指令を生成し、その後、IAQセンサ334からの検知汚染レベルが汚染閾値を下回った場合に停止指令を生成する。なお、換気扇16の頻繁な作動と停止の反復を回避するために、換気指令部434は、検知汚染レベルが汚染上昇閾値を超えた場合に作動指令を生成し、検知汚染レベルが汚染低下閾値を下回った場合に停止指令を生成するようにしてもよい(汚染上昇閾値>汚染低下閾値)。あるいは、IAQセンサ334の検知間隔又は検知信号の送信間隔を比較的長く設定してもよい。
【0127】
警告処理部435は、騒音センサ331から送信された信号が示す検知騒音レベルが騒音警告条件を満たす場合に、シェアスペース端末3のスピーカ38から警告メッセージを発するための警告用音声出力指令を生成する。警告用音声出力指令は、「もう少し静かにお願いします!」などの警告メッセージである。また、警告メッセージには、「〇〇デシベルを超えています」などの客観的指標に基づくメッセージが付加されてもよく、これにより警告の説得力が担保され得る。生成された音声出力指令は、通信部41からシェアスペース端末3(無線通信部341)に送信される。これにより、音声出力制御部363によって、スピーカ38から上記警告メッセージが音声出力される。ここで、騒音警告条件とは、連続時間(例えば、3秒)における騒音レベルの累積値が警告閾値(例えば、85dB)を超えること、騒音レベルのピーク値が所定閾値を超えることなどである。
【0128】
また、警告処理部435は、上記の警告を発した場合には、その旨を管理者の端末(例えば、管理者端末6)にメールなどで通知することができる。これにより、管理者は、利用者の携帯端末5又はシェアスペースSに配置された固定電話に電話をかけ、その利用者に迅速かつ直接に静粛要請を行うことができる。
【0129】
また、警告処理部435は、検知COレベルがCO閾値を超えた場合又は検知汚染レベルが汚染閾値を超えた場合、スピーカ38からの音声による警告を行うための音声出力指令を生成し得る。この警告メッセージは、単に各検知レベルの増加を伝達するものであってもよいし、換気扇16による換気を促すものであってもよい。
【0130】
音声案内処理部436は、予約時間管理部430によって生成された各時刻に基づいて、案内用音声出力指令を生成する。生成された音声出力指令は、通信部41からシェアスペース端末3(無線通信部341)に送信される。これにより、シェアスペース端末3の音声出力制御部363によって、スピーカ38から上記警告メッセージが音声出力される。
【0131】
具体的には、音声案内処理部436は、予約開始時刻tsに、予約開始時刻到来のメッセージ(例えば、「QRコードをスキャンしてください」)を音声出力するための音声出力指令を生成する。また、音声案内処理部436は、終了予告時刻t1に、終了予告メッセージ(例えば、「あと10分で終了です」)をスピーカ38から音声出力させるための対応の音声出力指令を生成する。また、音声案内処理部436は、退室誘導時刻t2に、予約終了時刻切迫のメッセージ(例えば、「間もなく終了時間です。速やかなご退室をお願い致します」)を音声出力するための音声出力指令を生成する。さらに、音声案内処理部436は、終了案内時刻t3には、予約終了のメッセージ(例えば、「ご利用ありがとうございました」)を音声出力するための音声出力指令を生成する。
【0132】
データ処理部437は、データベース44とともに、シェアスペース端末3から受信された信号の有無又はその信号が示す検知レベルに基づいて、管理者端末6の入出力I/F64に各種データのグラフィカル表示又は数値表示を提供する。グラフィカル表示又は数値表示は、選択項目のリアルタイムでのモニタリング結果、過去のモニタリング結果の統計などを含む。選択項目は、騒音(騒音センサ331の検知結果)、動作検知(人感センサ33bの検知結果)、温度(温湿度センサ332の検知結果)、湿度(温湿度センサ332の検知結果)、CO濃度(COセンサ333の検知結果)及び空気汚染レベル(IAQセンサ334の検知結果)の1つ以上を含む。また、これらのグラフィカル表示又は数値表示には、シェアスペース端末3からの各操作信号の受信履歴及びクラウドサーバ4からシェアスペース端末3への各指令の送信履歴が組み合わされてもよい。
【0133】
照明機器15は、一般に、LED照明器具、蛍光灯照明器具などである。本実施形態では照明機器15が点滅さされることから、本実施形態は点滅耐性の高いLED照明器具に特に適する。照明機器15は、点灯回路及び光源(双方とも不図示)を含む。点灯回路の一方の入力端は交流電源ACにスイッチ回路35を介して接続され、他方の入力端は交流電源ACに直接接続される(図5及び図6参照)。点灯回路は、一般的な照明用安定器であり、交流電源ACからの入力交流電圧を所定の出力電流に変換してその出力電流を光源に供給する。例えば、光源がLEDである場合、点灯回路は整流回路及びDC/DCコンバータを備える電子安定器である。また、光源が放電灯である場合、点灯回路は整流回路及びDC/ACコンバータを備える電子安定器又は銅鉄コイルを備える磁気式安定器である。また、点灯回路及び光源は、一体化されて電球形照明器具を形成してもよい。
【0134】
換気扇16は、一般に、室内の空気と室外の空気を交換する換気装置である。換気扇16は、駆動回路及びモータ(双方とも不図示)を含む。駆動回路の一方の入力端は交流電源ACにスイッチ回路35を介して接続され、他方の入力端は交流電源ACに直接接続される(図5及び図6参照)。駆動回路は、一般的なモータ駆動回路であり、交流電源ACからの入力交流電圧を所定のAC電流又はDC電流に変換してその出力電流をファンのモータに供給する(すなわち、ファンが回転する)。
【0135】
なお、照明機器15及び換気扇16以外にも、接続端子台35b(図7A参照)に加えて拡張接続端子台(及びそれに含まれる拡張端子)を設けることにより、他の機器(特に、既設の機器)が接続され得る。他の機器とは、AC給電型のロック装置2、シェアスペースSの外部(例えば、外壁面)に設置されるモニタ(シェアスペースS内の人の在/不在、予約情報などを表示するディスプレイ)などである。この場合も、他の機器については、クラウドサーバ4(コンソール処理部43)からの対応のスイッチ指令に応じて給電配線が接続又は遮断され得る。例えば、利用時間内に、スイッチ指令として施錠指令が生成されると、ロック装置2が給電されて施錠(又は施錠/解錠操作可能)状態となる。一方、利用時間外に、スイッチ指令として解錠信号が生成されると、ロック装置2は給電されずに解錠される。また、利用時間内に、スイッチ指令として表示オン指令が生成されると、上記モニタが給電されて表示状態となる。一方、利用時間外に、スイッチ指令として表示オフ指令が生成されると、上記モニタは給電されずにシャットダウンされる。
【0136】
携帯端末5は、例えば、スマートフォン又はタブレットなどの一般的な情報通信デバイスである。携帯端末5は、通信部51、CPU52、メモリ53、表示画面54及びカメラ55を備える。通信部51は、無線LANルータWL及びクラウドサーバ4(通信ネットワークN及び通信部41)と通信可能な一般的な通信手段である。CPU52及びメモリ53は、一般的なコンピュータを構成するプロセッサ及びメモリであり、メモリ53には必要なアプリケーションのプログラムが既にインストールされているものとし、CPU52はそのプログラムを実行可能であるものとする。表示画面54は、上述したようにタッチパネルからなる入出力インターフェースである。
【0137】
管理者端末6は、例えば、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ(PC)などである。管理者端末6は、通信部61、CPU62、メモリ63及び入出力インターフェース(I/F)64を備える。通信部61は、通信ネットワークNを介して無線LANルータWL及びクラウドサーバ4と通信可能な一般的な通信手段である。CPU62及びメモリ63は、一般的なコンピュータを構成するプロセッサ及びメモリであり、メモリ63には必要なアプリケーションのプログラムが既にインストールされているものとし、CPU62はそのプログラムを実行可能であるものとする。入出力I/F64は、管理者端末6がスマートフォン又はタブレットである場合にはタッチパネルであり、管理者端末6がPCである場合には表示デバイス(モニタ)及び入力デバイス(キーボード、マウス、マイクロフォンなど)である。
【0138】
管理者は、管理者端末6からクラウドサーバ4にアクセスし、クラウドサーバ4上で各種設定を設定又は変更することができる。例えば、予約時間管理部430において、終了予告時刻t1、退室誘導時刻t2、終了案内時刻t3、延長利用案内時刻ta及びリピート予約案内時刻tbと予約終了時刻teとの差分時間が設定又は変更可能である。表示指令部431において、コンソール画面31の表示内容(オブジェクト31a~31zのいずれを表示するかの選択)が設定又は変更可能である。照明指令部433において、退室誘導時刻t2の一時的消灯指令(照明機器15の点滅)の要否が設定又は変更可能である。また、照明指令部433において、点灯指令又は消灯指令がマニュアル的に生成可能である。換気指令部434において、CO閾値及び検知レベルの補正値、並びに汚染検知警告(検知汚染レベルに基づく警告用音声出力指令の生成)の要否、汚染閾値が設定又は変更可能である。また、換気指令部434では、定期換気(換気扇16の定期的な作動)の要否、人感検知信号による自動換気(CO検知に基づく換気扇16の作動)の要否などが設定又は変更可能である。また、換気指令部434において、作動指令又は停止指令がマニュアル的に生成可能である。
【0139】
また、警告処理部435において、騒音警告(検知騒音レベルに基づく警告用音声出力指令の生成)の要否、騒音警告を発出した旨を管理者への通知の要否、騒音警告条件及び検知レベルの補正値が設定又は変更可能である。さらに、管理者が、入出力インターフェース64を介して、警告処理部435における警告メッセージの内容を設定又は変更できるようにしてもよい。あるいは、管理者が、入出力インターフェース64を介して警告メッセージを実質的にリアルタイムで、すなわち、キーボードからのテキスト入力、又はマイクロフォンからの音声入力及び音声認識処理によって設定又は変更できるようにしてもよい。また、コンソール処理部43の適宜の機能部分において、特定の検知レベルに基づく何らかの室内異常検知の際のメール通知の要否及び利用時間外入室検知の際のメール通知の要否が設定又は変更可能である。
【0140】
図12に、システム1におけるシェアスペース端末3、クラウドサーバ4及び携帯端末5の間で実行される処理のフローを示す。本フローは、シェアスペースSに対する利用者のリピート予約に関する。
【0141】
ステップS10において、クラウドサーバ4(表示指令部431)が、コンソール基本画面(図8B図8E参照)を表示させるためのコンソール指令をシェアスペース端末3に送信する。これに応じて、ステップS12において、シェアスペース端末3(コンソール制御部361)は、コンソール基本画面をコンソール画面31に表示させる。
【0142】
ステップS14において、クラウドサーバ4(リピート予約部432)は、予約時間管理部430から取得した予約情報に基づいて、シェアスペースSについてのリピート予約可否情報を生成する。このリピート予約可否情報には、当該シェアスペースSだけでなく、他のシェアスペースSについてのリピート予約可否情報も含まれ得る。
【0143】
ステップS16において、利用者(携帯端末5)はコンソール基本画面のQRコード31zを撮像し、QRコード31zがクラウドサーバ4に送信される。これに応じて、ステップS18において、クラウドサーバ4(表示指令部431)は、携帯端末5に、携帯端末基本画面(例えば、図9の基本画面5400)を表示させるための携帯端末用コンソール指令を送信する。これに応じて、ステップS20において、携帯端末5は、基本画面5400を表示画面54に表示させる。
【0144】
ステップS22において、利用者が携帯端末5において基本画面5400のリピート予約案内表示54rにタッチ操作する。これに応じて、ステップS24において、クラウドサーバ4(表示指令部431)は、リピート予約可否情報を含むリピート予約用画面(図10A図11E参照)を表示させるための携帯端末用コンソール指令を携帯端末5に送信する。これに応じて、ステップS26において、携帯端末5は、リピート予約用画面を表示画面54に表示させる。
【0145】
ステップS28において、利用者は、携帯端末5上のリピート予約用画面からリピート予約を実行する。すなわち、利用者は、リピート予約の日程などを選択し、リピート予約用画面から誘導される決済確認画面、決済実行画面などを介してリピート予約に関する決済を行う。この決済に応じて、ステップS30において、クラウドサーバ4(リピート予約部432)は、シェアスペースSのリピート予約を確定させる。これに伴って予約時間管理部430の予約情報が更新される。
【0146】
<実施形態の総括>
以上によると、本実施形態のシステム1は、シェアスペースSの内部に配置されるシェアスペース端末3と、シェアスペース端末3と無線通信可能に接続されるクラウドサーバ4とを備える。シェアスペース端末3は、コンソール画面31と、クラウドサーバ4から受信されるコンソール指令に基づいて、少なくともQRコード31zを含むコンソール基本画面をコンソール画面31に表示させるコンソール制御部361とを含む。クラウドサーバは4、シェアスペースSの予約情報を管理する予約管理部(予約時間管理部430)と、予約情報に基づいて、シェアスペースSについての現予約の予約時間帯に対応する将来の候補時間帯(リピート候補時間帯)のリピート予約の可否を示すリピート予約可否情報を生成するリピート予約部432と、コンソール基本画面を表示するためのコンソール指令、コンソール基本画面のQRコード31zを撮像した携帯端末5にシェアスペースSのリピート予約に関するリピート予約案内表示31rを含む携帯端末基本画面を表示させるための携帯端末用コンソール指令、及びリピート予約案内表示31rに対するタッチ操作に応じてリピート予約可否情報を含むリピート予約用画面を携帯端末5に表示させるための携帯端末用コンソール指令を生成する表示指令部431とを含み、リピート予約部432は、リピート予約用画面に対する操作に応じてシェアスペースSのリピート予約を確定させるように構成される。
【0147】
本発明の第2の態様によるシェアスペース再予約促進方法は、シェアスペースSの内部に配置されるシェアスペース端末3及びシェアスペース端末3と無線通信可能に接続されるクラウドサーバ4によって実行される。シェアスペース再予約促進方法は、(S10)クラウドサーバ4が、コンソール基本画面を表示するためのコンソール指令をシェアスペース端末3に送信するステップと、(S12)シェアスペース端末3が、コンソール指令に基づいて、少なくともQR像コード31zを含むコンソール基本画面をコンソール画面31に表示させるステップと、(S14)クラウドサーバ4が、シェアスペースSの予約情報に基づいて、シェアスペースSについての現予約の予約時間帯に対応する将来の候補時間帯(リピート候補時間帯)のリピート予約の可否を示すリピート予約可否情報を生成するステップと、(S16)携帯端末5がQRコード31zを撮像したことに応じて(S18)クラウドサーバ4が、シェアスペースSのリピート予約に関するリピート予約案内表示54rを含む携帯端末基本画面を表示させるための携帯端末用コンソール指令を携帯端末5に送信するステップと、(S22)携帯端末5におけるリピート予約案内表示54rのタッチ操作に応じて(S24)クラウドサーバ4が、リピート予約可否情報を含むリピート予約用画面を表示させるための携帯端末用コンソール指令を携帯端末5に送信するステップと、(S28)携帯端末5におけるリピート予約用画面に対する操作に応じて(S30)クラウドサーバ4が、シェアスペースSのリピート予約を確定させるステップとを含む。
【0148】
上記システム1及び方法によると、シェアスペース端末3に表示されたQRコード31zを撮像した携帯端末5に携帯端末基本画面が表示され、携帯端末基本画面中のリピート予約案内表示54rに対するタッチ操作に応じて携帯端末5にリピート予約用画面が表示される。利用者は、シェアスペースSの利用中にかつシェアスペースS内で、携帯端末5のリピート予約用画面において当該シェアスペースSnoリピート予約を行うことができる。したがって、利用者が容易、快適かつ安全にシェアスペースSのリピート予約を行うことを可能とするシステム1及びシェアスペース再予約促進方法が実現される。
【0149】
上記システム1及び方法の一例では、リピート予約可否情報として、現予約の曜日と同じ曜日についての翌週以降のリピート予約可否情報が、候補時間帯の各々についてリピート予約が選択可能な態様でリピート予約用画面に含まれることが好ましい。これにより、利用者は、曜日依存の定例的又は定期的なリピート予約を容易に行うことができる。
【0150】
上記システム1及び方法の一例では、リピート予約可否情報として、翌日以降1週間分のリピート予約可否情報が、リピート候補時間帯の各々についてリピート予約が選択可能な態様でリピート予約用画面に含まれることが好ましい。これにより、利用者は、近日中の週単位のスケジュールのリピート予約を検討し易くなる。
【0151】
上記システム1及び方法の一例では、携帯端末5に表示されるリピート予約可否情報は、同一リピート候補時間帯における現予約に係る当該シェアスペースS及び他のシェアスペースSのリピート予約の可否を示すものであり、他のシェアスペースSについてもリピート予約が選択可能な態様でリピート予約可否情報が表示される。これにより、複数のシェアスペースSが存在する場合に、利用者は代替のシェアスペースSも含めて効率的にリピート予約することができる。
【0152】
上記システム1及び方法の一例では、リピート予約可否情報として、所定期間内におけるリピート予約が可能な日程のみに関するリピート予約可否情報が、リピート候補時間帯の各々についてリピート予約が選択可能な態様でリピート予約用画面に含まれる。これにより、リピート予約不可の日程の表示が省略され、利用者は限られた画面スペース上で効率的にリピート予約可能日を探すことができる。
【0153】
上記システム1及び方法の一例では、リピート候補時間帯は、現予約の予約時間帯と同一の時間帯である。これにより、利用者は、最小限の情報から迅速かつ容易にリピート予約を行うことができる。
【0154】
上記システム1及び方法の一例では、リピート候補時間帯は、現予約の予約時間帯と同一の単位時間帯、並びに現予約の予約時間帯の直前の単位時間帯及び直後の単位時間帯の少なくとも一方からなるものであってもよい。これにより、利用者は、若干の選択の幅を以て柔軟にリピート予約を検討及び実行することができる。
【0155】
上記システム1及び方法の一例では、リピート予約案内表示は、現予約と同じ曜日の翌週のリピート予約の可否情報を含む。これにより、利用者は、定例的又は定期的なリピート予約について直感的にリピート予約を決断することができる。
【0156】
上記システム1及び方法の一例では、リピート予約案内表示は、リピート予約が可能な最も近い日程である最短リピート予約可能日を含む。これにより、利用者は、最短リピート予約日に対して直感的にリピート予約を決断することができる。
【0157】
上記システム1及び方法の一例では、コンソール基本画面又は携帯端末基本画面は、シェアスペースSの延長利用の可否を示す延長利用案内表示31cを含む。これにより、利用者は、シェアスペースS内での更なる業務を翌日以降に行うのか、あるいは当日中に行うのかの選択を容易に決断することができる。
【0158】
ここで、コンソール基本画面又は携帯端末基本画面において、リピート予約案内表示31r及び延長利用案内表示31cが相互に隣接配置されることが好ましい。これにより、上記検討が狭い視野内で同時並列的に可能となり、利用者の意思決定が促進される。
【0159】
また、リピート予約案内表示31rは現予約と同じ曜日の翌週のリピート予約の可否を示す情報又はリピート予約が可能な最も近い日程である最短リピート予約可能日を含み、延長利用案内表示31cは延長利用が可能な最も遅い時刻である最大延長可能時刻を含み得る。これにより、リピート予約又は延長利用の情報性がさらに高まり、利用者の業務の進捗状況とシェアスペースSの利用可能な時間との比較考量が容易となり、その意思決定が一層促進される。
【0160】
<変形例>
以上に本発明の好適な実施形態を示したが、本発明は、例えば以下に示すように種々の態様に変形可能である。
【0161】
(1)シェアスペースSに関する変形
上記実施形態ではシェアスペースSがシェアブース又は貸会議室などの小型のシェアスペースである場合を示したが、シェアスペース再予約促進システム1は、時間貸し可能なあらゆる空間に適用可能である。例えば、シェアスペースSは、大型貸会議室、シェアリングジム、シェアオフィス、シェアスタジオ、貸し自習室、貸し飲食スペースなどであってもよい。
【0162】
(2)通信規格に関する変形
上記実施形態では、無線通信部34(341~343)と無線LANルータWLとがWi-Fi通信を行う構成を示したが、同様の無線通信機能を実現可能なものであれば、現存する又は将来に開発される他の通信規格が採用されてもよい。例えば、本実施形態では2.4GHz帯のWi-Fi通信が採用されたが、5GHz帯のWi-Fi通信が採用されてもよい。また、無線通信部34にモバイルSIMを使用してもよく、この場合、シェアスペース端末3と通信ネットワークN(クラウドサーバ4)が直接的に無線通信接続されるので無線LANルータWLは不要となる。
【符号の説明】
【0163】
1 シェアスペース再予約促進システム
2 ロック装置
20 ナンバーキー
21 無線通信部
22 ロック機構
23 ロック制御部
3 シェアスペース端末
30 筐体
31 コンソール画面
32 物理スイッチ部
33 センサ部
34 341、342、343 無線通信部
35 スイッチ回路
36 制御部
361 コンソール制御部
362 スイッチ制御部
363 音声出力制御部
37 メモリ
38 スピーカ
39 電源コネクタ
4 クラウドサーバ
41 通信部
42 ロック処理部
420 予約情報管理部(予約管理部)
421 予約状況取得部
422 予約状況提示部
423 飛び込み予約部
424 施解錠指令部
425 ロック操作許可部
43 コンソール処理部
430 予約時間管理部(予約管理部)
431 リピート予約部
432 表示指令部
433 照明指令部
434 換気指令部
435 警告処理部
436 音声案内処理部
437 データ処理部
44 データベース
5 携帯端末
6 管理者端末
10 QRコード(撮像可能コード)
15 照明機器
16 換気扇
A スケジュール管理アプリ
D ドア
S シェアスペース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8A
図8B
図8C
図8D
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図9
図10A
図10B
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図11E
図12