(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023007988
(43)【公開日】2023-01-19
(54)【発明の名称】畜産ベルト用取付具
(51)【国際特許分類】
A01K 29/00 20060101AFI20230112BHJP
A01K 27/00 20060101ALI20230112BHJP
A01K 11/00 20060101ALI20230112BHJP
【FI】
A01K29/00 A
A01K27/00 A
A01K11/00 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021111176
(22)【出願日】2021-07-04
(71)【出願人】
【識別番号】520049640
【氏名又は名称】ems株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】519343342
【氏名又は名称】大和田 勇人
(74)【代理人】
【識別番号】100090413
【弁理士】
【氏名又は名称】梶原 康稔
(72)【発明者】
【氏名】大和田 勇人
(72)【発明者】
【氏名】小林 介一
(57)【要約】
【課題】 ベルトに対する畜産用センサ等の着脱や位置調整を短時間で行う。
【解決手段】 ベルト本体110を、手前側の開口218L,218Rからスリット溝216L,216Rに挿入する。ベルト本体110は、中央部212Cの突起列220L,220Rの上を通る。この状態で、センサ部250のレール252L,252Rを、基部210のレール溝214L,214Rにスライドして嵌め込む。センサ部250は、レール係止部232L,232R,係止部256L,256Rによって係止され、爪部230Cがセンサ部250正面側を噛むようになる。これにより、基部210にセンサ部250が取り付けられて固定される。ベルト本体110は、基部210側の突起列220L,220Rと、センサ部250側のリブ254L,254Rとの間に挟まれる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
畜産動物の首に取り付ける畜産ベルトに対して畜産用センサ等を取り付けるための取付具であって、
第一の凸部を有する基部,
第二の凸部を有しており、前記基部に、ベルト本体を挟んで重ねられる蓋部,
前記基部と前記蓋部とを、重ねた状態で結合する結合部,
を備えており、
前記基部と前記蓋部を、前記ベルト本体を挟んで重ねたときに、前記第一の凸部と、前記第二の凸部が互い違いに前記ベルト本体に当たるようにしたことを特徴とする畜産ベルト用取付具。
【請求項2】
畜産用センサをベルト本体に取り付ける畜産ベルト用取付具であって、
前記畜産用センサは、基部と、センサ部とを備えており、
前記基部は、
一対の側部と、中央部とを備えており、
前記側部には、前記ベルト本体の幅方向に一対のレール溝がそれぞれ設けられており、
前記側部と中央部との間に、前記ベルト本体を挿通するための一対のスリット溝が、前記レール溝に沿ってそれぞれ設けられており、
前記中央部には、複数の突起列が前記ベルト本体の幅方向に設けられており、
前記センサ部は、
前記レール溝にスライドして嵌め込むことで、センサ部を取り付ける一対のレールを備えており、
前記突起列と互い違いとなる位置に、リブが設けられており、
前記スリット溝にベルト本体を挿通した後に、前記レールを前記レール溝にスライドして嵌め込むことで、前記ベルト本体を前記基部と前記センサ部とで挟み込むとともに、前記突起列と前記リブとが前記ベルト本体に互い違いに当たることを特徴とする畜産ベルト用取付具。
【請求項3】
畜産用センサに取り付けられる畜産ベルト用取付具であって、
前記畜産用センサは、その背面側に、
一対の脚部,
該脚部にそれぞれ設けられており、ベルト本体を挿通するための挿通口,
挿通したベルト本体が露出する開口,
が設けられており、
前記取付具は、板状に形成されており、
前記挿通口にそれぞれ嵌め込まれる嵌込部,
前記嵌込部を押したときに折り曲がる折り曲げ部,
裏面側に設けられた凸部,
を備えており、
前記ベルト本体を、前記挿通口に挿通した後に、前記取付具を、前記折り曲げ部で折るとともに、前記嵌込部を前記開口から前記挿通口に嵌め込むことで、ベルト本体を挟んで前記畜産用センサに取り付けられることを特徴とする畜産ベルト用取付具。
【請求項4】
畜産用センサに取り付けられる畜産ベルト用取付具であって、
前記畜産用センサは、その背面側に、
一対の脚部,
該脚部にそれぞれ設けられており、ベルト本体を挿通するための挿通口,
挿通したベルト本体が露出する開口,
が設けられており、
前記取付具が、
前記開口を覆う蓋部,
前記挿通口の一方に嵌め込まれる嵌込部,
前記挿通口の他方に引っ掛かる爪,
前記蓋部の裏面側に設けられた凸部,
を備えており、
前記ベルト本体を、前記挿通口に挿通した後に、前記取付具を、前記開口から前記挿通口に前記嵌込部を嵌め込むするとともに、前記挿通口に前記爪を引っ掛けることで、ベルト本体を挟んで前記畜産用センサに取り付けられることを特徴とする畜産ベルト用取付具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、牛などの家畜類に対して使用する畜産ベルト用取付具の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
畜産ベルトとしては、例えば下記特許文献1記載の「センサ保持用ベルト」がある。これは、長期間にわたって牛にストレスを感じさせずにセンサを取り付けることを目的としたもので、前脚直後の胴回りに回す胴ベルト体と、胴ベルト体の下部中央から延伸し前脚間を通って後ろ首部分を回って胴ベルト体の下部中央にもどってくる後首ベルト体と、から構成されている。
【0003】
畜産ベルトは、ポリプロピレンやナイロンによる布ベルトを使用していることから、長期間の使用により錆や汚れが付着するようになり、匂いもつくようになることから、適当な時期にクリーニングを施す必要がある。また、バックル部分では、バックルの爪がベルトに食い込むようになり、この部分で破損などが生ずる恐れがある。
【0004】
そこで、本願発明者は、下記特許文献2に示すように、汚れに強く、破損を良好に低減することができる畜産ベルトを考案した。これは、ベルト本体を錘が下位置となるように牛の首に乗せ、その先端を遊環を通した後、錘ケースを通して再び遊環を通す。次に、先端を、バックルの開口から入り込み、後端側に引き出す。このときの引出量を調整することで、牛の首に合わせる。この状態で、バックルの蓋部を閉じることで、蓋部の爪がベルト本体を挟むように首輪状となる。ベルト本体は補強シートを有し、補強シートに、バックルの爪が食い込むようにすることで、爪によるベルト本体の破損が防止される。また、ベルト本体は、樹脂被膜でコーティングされており、汚れや臭いが付きにくい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008-206412号公報
【特許文献2】実用新案登録第3225983号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、ベルトには、各種の畜産用センサや個体識別記号を取り付けることがあるが、それらのベルトにおける取付位置を調整する必要がある。例えば、錘が牛の首の下側となるように、センサは牛の首の上側となるように、個体識別記号は牛の首の側面となるように、といった具合である。その際に、牛が暴れたりするので、短時間でセンサ等の着脱や取付位置調整を行うことが必要である。
【0007】
本発明は、これらの点に着目したもので、ベルトに対する畜産用センサ等の着脱や位置調整を短時間で行うことができる畜産ベルト用取付具を提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、畜産動物の首に取り付ける畜産ベルトに対して畜産用センサ等を取り付けるための取付具であって、第一の凸部を有する基部,第二の凸部を有しており、前記基部に、ベルト本体を挟んで重ねられる蓋部,前記基部と前記蓋部とを、重ねた状態で結合する結合部,を備えており、前記基部と前記蓋部を、前記ベルト本体を挟んで重ねたときに、前記第一の凸部と、前記第二の凸部が互い違いに前記ベルト本体に当たるようにしたことを特徴とする。
【0009】
他の発明は、畜産用センサをベルト本体に取り付ける畜産ベルト用取付具であって、前記畜産用センサは、基部と、センサ部とを備えており、前記基部は、一対の側部と、中央部とを備えており、前記側部には、前記ベルト本体の幅方向に一対のレール溝がそれぞれ設けられており、前記側部と中央部との間に、前記ベルト本体を挿通するための一対のスリット溝が、前記レール溝に沿ってそれぞれ設けられており、前記中央部には、複数の突起列が前記ベルト本体の幅方向に設けられており、前記センサ部は、前記レール溝にスライドして嵌め込むことで、センサ部を取り付ける一対のレールを備えており、前記突起列と互い違いとなる位置に、リブが設けられており、前記スリット溝にベルト本体を挿通した後に、前記レールを前記レール溝にスライドして嵌め込むことで、前記ベルト本体を前記基部と前記センサ部とで挟み込むとともに、前記突起列と前記リブとが前記ベルト本体に互い違いに当たることを特徴とする。
【0010】
更に他の発明は、畜産用センサに取り付けられる畜産ベルト用取付具であって、前記畜産用センサは、その背面側に、一対の脚部,該脚部にそれぞれ設けられており、ベルト本体を挿通するための挿通口,挿通したベルト本体が露出する開口,が設けられており、前記取付具は、板状に形成されており、前記挿通口にそれぞれ嵌め込まれる嵌込部,前記嵌込部を押したときに折り曲がる折り曲げ部,裏面側に設けられた凸部,を備えており、前記ベルト本体を、前記挿通口に挿通した後に、前記取付具を、前記折り曲げ部で折るとともに、前記嵌込部を前記開口から前記挿通口に嵌め込むことで、ベルト本体を挟んで前記畜産用センサに取り付けられることを特徴とする。
【0011】
更に他の発明は、畜産用センサに取り付けられる畜産ベルト用取付具であって、前記畜産用センサは、その背面側に、一対の脚部,該脚部にそれぞれ設けられており、ベルト本体を挿通するための挿通口,挿通したベルト本体が露出する開口,が設けられており、前記取付具が、前記開口を覆う蓋部,前記挿通口の一方に嵌め込まれる嵌込部,前記挿通口の他方に引っ掛かる爪,前記蓋部の裏面側に設けられた凸部,を備えており、前記ベルト本体を、前記挿通口に挿通した後に、前記取付具を、前記開口から前記挿通口に前記嵌込部を嵌め込むするとともに、前記挿通口に前記爪を引っ掛けることで、ベルト本体を挟んで前記畜産用センサに取り付けられることを特徴とする。本発明の前記及び他の目的,特徴,利点は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろう。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ベルト本体を、上下から凸形状で挟むようにしたので、ベルト本体に対して簡単に畜産用センサ等を着脱することができ、畜産用センサ等の位置調整も簡便に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の畜産ベルトの一実施例を示す図である。
【
図2】前記実施例における畜産用センサを示す図である。
【
図3】前記実施例における識別プレートを示す図である。
【
図4】畜産用センサの他の実施例2を示す図である。
【
図5】畜産用センサの他の実施例3を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて詳細に説明する。
【実施例0015】
図1には、本発明にかかる畜産ベルト100が示されている。同図(A)は牛の首に畜産ベルト100を取り付けた状態を示す。この図において、畜産ベルト100は、長手のベルト本体110の両端をバックル(図示せず)で結合することで首輪状とした構成となっている。ベルト本体110には、畜産用センサ200,個体識別記号用プレート(以下「識別プレート」という。)300,錘500が設けられており、畜産用センサ200は首の頂部位置に、識別プレート300は首の側面に、錘500は首の下端位置に、それぞれ取り付けられている。これらのうち、畜産用センサ200を拡大すると同図(B)に示すようになり、識別プレート300を拡大すると同図(C)に示すようになる。同図(D)の識別プレート300Nは、識別プレート300の幅を狭くしたものである。
【0016】
これらのうち、畜産用センサ200は、例えば、牛などのバイタルサイン(生体情報)を個体ごとにモニタリングするためのもので、
図2(A)に分解して示すように、基部210と、センサ部250とによって構成されている。基部210は、側部212L,212Rと、中央部212Cを備えており、これらは背面側で結合している。側部212L,212Rの内側には、一対のレール溝214L,214Rが設けられており、これにセンサ部250のレール252L,252Rをスライドさせて嵌め込むことで、センサ部250を取り付けられるようになっている。基部210の側部212L,212Rと中央部212Cとの間には、ベルト本体110を挿通するための一対のスリット溝216L,216Rが、前記レール溝214L,214Rに沿って平行に設けられており、同図手前側の開口218L,218Rからベルト本体110を挿入することができるようになっている。
【0017】
中央部212Cには、スリット溝216L,216Rの近傍に、突起列220L,220Rが設けられている。これら突起列220L,220Rは、ベルト本体110の幅方向となるように設けられている。更に、中央部212Cの正面側には、結合部としての爪部230Cが設けられており、センサ部250を基部210に取り付けたときに、センサ部250を噛んで固定し、センサ部250が抜けないようになっている。中央部212Cの後ろ側には、レール溝214L,214Rを塞ぐようにレール係止部232L,232Rが設けられている。
【0018】
一方、センサ部250は、前記基部210の蓋部として機能し、その下側に、前後方向に向かって、一対のレール252L,252Rが平行に設けられている。また、これらレール252L,252Rの内側には、リブ254L,254Rが設けられている。これらリブ254L,254Rは、上述したこれら突起列220L,220Rと互い違いの位置となっている。センサ部250のセンサ回路260は、センサ部250の上部のケース262内に収納されている。センサ部250の前側には、レール252L,252Rの近傍に係止部256L,256Rが設けられている。
【0019】
次に、同図(B)も参照しながら、畜産用センサ200の作用を説明する。なお、同図(B)は、同図(A)の#B-#B線に沿って矢印方向に見た断面である。まず、ベルト本体110を、手前側の開口218L,218Rからスリット溝216L,216Rにベルト本体110を挿入する。これにより、ベルト本体110は、基部210の下側からスリット溝216L,216Rの一方に入り込み、中央部212Cの突起列220L,220Rの上を通って、スリット溝216L,216Rの他方から外に出るようになる。
【0020】
この状態で、
図2(A)に一点鎖線で示すように、センサ部250のレール252L,252Rを、基部210のレール溝214L,214Rにスライドして嵌め込む。すると、レール252L,252Rがレール係止部232L,232Rに当たるとともに、係止部256L,256Rが基部210の中央部212Cに当たるようになる。また、基部210の爪部230Cがセンサ部250正面側を噛むようになる。これにより、基部210にセンサ部250が取り付けられて固定される。
【0021】
この状態においては、同図(B)に示すように、ベルト本体110が、基部210側の突起列220L,220Rと、センサ部250側のリブ254L,254Rとの間に挟まれるようになり、ベルト本体110に対するセンサ部250が位置決めされるようになる。特に、リブ254L,254Rの作用により、センサ部250に対するベルト本体110の位置ずれも防止されるようになる。
【0022】
次に、
図3(A)を参照して、識別プレート300について説明する。識別プレート300は、基部310と、蓋部360とによって構成されている。基部310は、その左右両端に折り曲げ部312L,312Rが設けられており、折り曲げ部312Lには蓋止め350が設けられており、折り曲げ部312Rには蓋部360が設けられている。すなわち、基部310と蓋部360でにベルト本体110を挟んで、蓋止め350で蓋部360を押さえつけて固定するようになっている。
【0023】
基部310は、中央にリブ312が設けられており、更に適宜位置に複数の突起314が設けられている。蓋部360には、前後の離れた位置にリブ362,363が設けられており、更にそれらの間に複数の突起364が設けられている。すなわち、基部310に蓋部360を折り曲げて重ねたときに、リブ312がリブ362,363の間に位置し、突起314の間に突起364が位置するようになっている。また、蓋部360の端部には、結合凹部366が設けられており、蓋止め350の結合凸部356と嵌合するようになっている。
【0024】
次に、上記識別プレート300の作用を説明すると、まず、ベルト本体110を基部310の上に乗せて、折り曲げ部312Rで蓋部360を折り曲げる。これにより、基部310と蓋部360によってベルト本体110が挟まれるようになる。更に、折り曲げ部312Lで蓋止め350を折り曲げて、その結合凸部356が蓋部360の結合凹部366に嵌まり込んで結合することで、基部310に対して蓋部360がベルト本体110を挟んだ状態で固定される。
【0025】
この状態では、ベルト本体110はリブ312,362,363によって交互に上下から挟まれるとともに、突起314,364によっても交互に上下から挟まれるようになる。このようにして、識別プレート300は、短時間で位置決めしてベルト本体110に取り付けられる。
【0026】
図3(B)には、前記識別プレート300よりも狭い識別プレート300Nが示されている。識別プレート300Nは、基部310Nと、蓋部360Nとによって構成されている。基部310Nは、その左右両端の折り曲げ部312LN,312RNを介して、蓋止め350N,蓋部360Nがそれぞれ設けられている。
【0027】
基部310Nには複数の突起314Nが設けられており、蓋部360Nには、複数のリブ362Nと複数の突起364Nが設けられている。すなわち、基部310Nに蓋部360Nを折り曲げて重ねたときに、突起314Nの間にリブ362Nと突起364Nが位置するようになっている。また、蓋部360Nの端部には、結合凹部366Nが設けられており、蓋止め350Nの結合凸部356Nと嵌合するようになっている。
【0028】
本実施例の作用も、上述した識別プレート300と同様であり、ベルト本体110を基部310Nの上に乗せて、折り曲げ部312RNで蓋部360Nを折り曲げる。これにより、基部310Nと蓋部360Nによってベルト本体110が挟まれるようになる。更に、折り曲げ部312LNで蓋止め350Nを折り曲げて、その結合凸部356Nが蓋部360Nの結合凹部366Nに嵌まり込んで結合することで、基部310Nに対して蓋部360Nがベルト本体110を挟んだ状態で固定される。
【0029】
この状態で、ベルト本体110はリブ362Nによって挟まれるとともに、突起314N,364Nによっても交互に上下から挟まれるようになる。このようにして、識別プレート300Nでも、短時間で位置決めしてベルト本体110に取り付けられる。
次に、取付具700について説明する。本実施例の取付具700は、同図(A)に示すように、全体が板状となっており、同図(B)に示すように、裏面に突起710が設けられている。取付具700の表面には、中央に折り曲げ部712が設けられており、両端に嵌込部714A,714Bが設けられている。折り曲げ部712は、V字状の薄肉部となっており、嵌込部714A,714Bは、断面が先細りのエッジ形状となっている。すなわち、前記嵌込部714A,714Bをつまんで押すと、前記折り曲げ部712で折り曲がって、全体の長さが小さくなり、嵌込部714A,714Bを、前記畜産用センサ600の開口614から挿通口612A,612Bに嵌め込んで、取付具700を取り付けることができるようになっている。
次に、本実施例の作用を説明する。同図(C)には、畜産用センサ600に対して取付具700を取り付けた状態が示されており、同図の#4D-#4D線に沿って矢印方向に見た断面が同図(D)に示されている。まず、ベルト本体110を、畜産用センサ600の挿通口612A,612Bの一方から他方に向かって挿入する。次に、同図(A)に矢印で示すように、取付具700を畜産用センサ600の開口614からベルト本体110に重ねるように取り付ける。すなわち、取付具700の折り曲げ部712で折り曲げながら、嵌込部714A,714Bを畜産用センサ600の挿通口612A,612Bに嵌め込んで、取付具700が畜産用センサ600の背面側に取り付けられる。
すると、取付具700の裏面側の突起710がベルト本体110を押し付けるようになり、畜産用センサ600がベルト本体110に対して位置決め固定される。このように、既存の畜産用センサ600であっても、短時間で位置決めしてベルト本体110に取り付けることができる。