(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023079966
(43)【公開日】2023-06-08
(54)【発明の名称】プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する方法及び通信システム
(51)【国際特許分類】
H04L 67/141 20220101AFI20230601BHJP
H04W 12/062 20210101ALI20230601BHJP
H04W 60/00 20090101ALI20230601BHJP
H04W 76/50 20180101ALI20230601BHJP
H04W 8/04 20090101ALI20230601BHJP
【FI】
H04L67/141
H04W12/062
H04W60/00
H04W76/50
H04W8/04
【審査請求】有
【請求項の数】26
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021209096
(22)【出願日】2021-12-23
(31)【優先権主張番号】110144441
(32)【優先日】2021-11-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(31)【優先権主張番号】110144440
(32)【優先日】2021-11-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】390023582
【氏名又は名称】財團法人工業技術研究院
【氏名又は名称原語表記】INDUSTRIAL TECHNOLOGY RESEARCH INSTITUTE
【住所又は居所原語表記】No.195,Sec.4,ChungHsingRd.,Chutung,Hsinchu,Taiwan 31040
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100195534
【弁理士】
【氏名又は名称】内海 一成
(72)【発明者】
【氏名】陳 建成
(72)【発明者】
【氏名】▲チャン▼ 村杰
(72)【発明者】
【氏名】文 國▲ウェイ▼
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067DD57
5K067EE02
5K067EE16
5K067HH24
(57)【要約】 (修正有)
【課題】プライベートネットワークサービスにアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する方法及び通信システムを提供する。
【解決手段】方法は、プライベートネットワークのプライベートサービスをアクセスする要求をユーザーデバイスより送信し、未登録のユーザーデバイスがプライベートサービスをアクセスすることを望んでいることに応答して、MECサーバーにより緊急用のアタッチプロシージャを介して一時ユーザープロファイルを得るようにユーザーデバイスを支援し、ユーザーデバイスが緊急用のアタッチプロシージャを介してプライベートネットワークにおいて登録されたことに応答して、ユーザーデバイスにより一時ユーザープロファイルに基づいて通常のアタッチプロシージャを実行し、ユーザーデバイスにより通常のアタッチプロシージャを実行することに応答して、MECがユーザーデバイスにプライベートサービスを提供する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する方法であって、モバイルエッジコンピューティング(MEC)を用いる通信システムに対して適合される方法において、この方法が、
プライベートネットワークにおいて登録されていないユーザーデバイスにより、このプライベートネットワークのプライベートサービスをアクセスする要求を送信するステップと、
前記プライベートネットワークにおいて登録されていない前記ユーザーデバイスが前記プライベートサービスをアクセスすることを望むことを決定するのに応答して、モバイルエッジコンピューティング(MEC)サーバーにより、緊急用のアタッチプロシージャを介して一時ユーザープロファイルを得てこの一時ユーザープロファイルに基づいて前記プライベートネットワークにおいて登録されるように前記ユーザーデバイスを支援するステップと、
前記ユーザーデバイスが前記緊急用のアタッチプロシージャを介して前記プライベートネットワークにおいて登録された決定に応答して、前記ユーザーデバイスにより前記一時ユーザープロファイルに基づいて通常のアタッチプロシージャを実行するステップと、
前記ユーザーデバイスが前記通常のアタッチプロシージャを実行する決定に応答して、前記モバイルエッジコンピューティングサーバーにより前記ユーザーデバイスに前記プライベートサービスを提供するステップと
を具える
プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する方法。
【請求項2】
請求項1に記載の、プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する方法であって、前記ユーザーデバイスが前記プライベートネットワークに対応する特定のアプリケーションを有するようにした方法において、この方法が更に、
前記特定のアプリケーションにより、前記プライベートサービスをアクセスする前記ユーザーデバイスの要求を決定するステップと、
前記プライベートサービスをアクセスすることを望む前記ユーザーデバイスの前記要求を決定する前記特定のアプリケーションに応答して、前記ユーザーデバイスが前記特定のアプリケーションにより前記プライベートネットワークにおいて登録されているか否かを決定するステップと、
前記ユーザーデバイスが前記プライベートネットワークにおいて登録されていないことの決定に応答して、前記特定のアプリケーションにより、前記プライベートサービスを前記プライベートネットワークにアクセスするための前記緊急用のアタッチプロシージャを開始するステップと
を具える
プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する方法。
【請求項3】
請求項2に記載の、プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する方法において、
前記特定のアプリケーションにより開始される前記緊急用のアタッチプロシージャに応答して、前記プライベートネットワークが前記プライベートサービス及び前記ユーザーデバイスに対応する基本的なセッションを確立するとともに、これに応じて前記モバイルエッジコンピューティングサーバーに通知するようにした
プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する方法。
【請求項4】
請求項3に記載の、プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する方法において、
前記モバイルエッジコンピューティング(MEC)サーバーに、前記プライベートサービス及び前記ユーザーデバイスに対応する基本的なセッションが確立されたことが通知されたことに応答して、前記モバイルエッジコンピューティングサーバーが前記一時ユーザープロファイルを発生させるとともにこの一時ユーザープロファイルを前記プライベートネットワークの統合データ管理(UDM)エンティティに加え、
前記モバイルエッジコンピューティング(MEC)サーバーが前記一時ユーザープロファイルを前記ユーザーデバイスの前記特定のアプリケーションに送信するようにした
プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する方法。
【請求項5】
請求項4に記載の、プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する方法において、
前記ユーザーデバイスが前記通常のアタッチプロシージャを実行するとともに前記一時ユーザープロファイルに基づいて前記プライベートネットワークにログインするようにした
プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する方法。
【請求項6】
請求項4に記載の、プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する方法において、この方法が更に、
前記モバイルエッジコンピューティングサーバーにより、前記プライベートサービスに応答して前記ユーザーデバイスと関連する課金情報を発生させるとともに記録するステップ
を具える
プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する方法。
【請求項7】
請求項6に記載の、プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する方法において、この方法が更に、
前記プライベートサービスをアクセスする前記ユーザーデバイスの課金情報及び利用状況に基づいて前記プライベートサービスをアクセスする前記ユーザーデバイスに対応する使用料を計算するステップ
を具える
プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する方法。
【請求項8】
請求項3に記載の、プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する方法において、前記プライベートネットワークが前記プライベートサービス及び前記ユーザーデバイスに対応する前記基本的なセッションを確立するステップの前に、この方法が更に、
前記モバイルエッジコンピューティングサーバーにより、前記ユーザーデバイスが前記プライベートネットワークのサービス範囲内に位置するか否かを決定するステップと、
前記プライベートネットワークの前記サービス範囲内に位置する前記ユーザーデバイスに応答して、このプライベートネットワークにより、前記プライベートサービス及び前記ユーザーデバイスに対応する前記基本的なセッションを確立するステップと、
前記プライベートネットワークの前記サービス範囲内に位置しない前記ユーザーデバイスに応答して、このプライベートネットワークにより、前記プライベートサービス及び前記ユーザーデバイスに対応する前記基本的なセッションを確立しないステップと
を具える
プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する方法。
【請求項9】
請求項1に記載の、プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する方法において、
前記プライベートサービスがマルチメディアストリーミングサービスを有しており、
前記モバイルエッジコンピューティングサーバーにより前記ユーザーデバイスに前記プライベートサービスを提供する前記ステップが、
前記モバイルエッジコンピューティングサーバーにより前記マルチメディアストリーミングサービスのマルチメディアストリームを前記ユーザーデバイスに送信するステップ
を具える
プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する方法。
【請求項10】
請求項1に記載の、プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する方法において、
前記プライベートサービスがエンドツーエンドのコールサービスを有しており、
前記モバイルエッジコンピューティングサーバーにより前記ユーザーデバイスに前記プライベートサービスを提供する前記ステップが、
前記プライベートネットワークにおいて登録されている各々のプリセットサービスデバイスのうち、前記モバイルエッジコンピューティングサーバーにより前記エンドツーエンドのコールサービスに対応する少なくとも1つのプリセットサービスデバイスを得るステップと、
前記少なくとも1つのプリセットサービスデバイスから特定のサービスデバイスを選択するとともに、前記モバイルエッジコンピューティングサーバーによりコールサービス要求を前記特定のサービスデバイスに送信するステップと、
前記コールサービス要求に応答して、前記特定のサービスデバイスにより、コールサービス応答を送信するステップと、
このコールサービス応答に応じて、前記モバイルエッジコンピューティングサーバーにより前記特定のサービスデバイスとのエンドツーエンドのセッションを実行するように前記ユーザーデバイスを支援するステップと
を具える
プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する方法。
【請求項11】
請求項10に記載の、プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する方法において、
前記特定のサービスデバイスにより前記コールサービス応答を送信する前記ステップが、
前記モバイルエッジコンピューティングサーバーにより、前記コールサービス応答を前記プライベートネットワークに送信し、このプライベートネットワークがこのコールサービス応答を前記特定のサービスデバイスに送信するようにするステップ
を具える
プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する方法。
【請求項12】
請求項10に記載の、プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する方法において、この方法が更に、
前記コールサービス応答を送信する前記特定のサービスデバイスに応答して、前記モバイルエッジコンピューティングサーバーにより、前記プライベートネットワークを介して、前記特定のサービスデバイスがコールウエイティング状態に入ったことを確認するステップ
を具える
プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する方法。
【請求項13】
請求項10に記載の、プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する方法において、
前記特定のサービスデバイスが前記少なくとも1つのプリセットサービスデバイスの中で前記ユーザーデバイスに最も近いようにする
プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する方法。
【請求項14】
ユーザーデバイスと、
モバイルエッジコンピューティング(MEC)サーバーと
を具える、プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する通信システムにおいて、
プライベートネットワークにおいて登録されていない前記ユーザーデバイスが、このプライベートネットワークのプライベートサービスをアクセスする要求を送信するようになっており、
前記プライベートネットワークにおいて登録されていない前記ユーザーデバイスが前記プライベートサービスをアクセスすることを望んでいることを前記モバイルエッジコンピューティングサーバーが決定するのに応答して、このモバイルエッジコンピューティングサーバーが前記ユーザーデバイスを支援して、このユーザーデバイスが、緊急用のアタッチプロシージャを介して一時ユーザープロファイルを得るとともにこの一時ユーザープロファイルに基づいて前記プライベートネットワークにおいて登録されるようになっており、
前記ユーザーデバイスが前記緊急用のアタッチプロシージャを介して前記プライベートネットワークにおいて登録されたことの決定に応答して、前記ユーザーデバイスが前記一時ユーザープロファイルに基づいて通常のアタッチプロシージャを実行するようになっており、
前記ユーザーデバイスが前記通常のアタッチプロシージャを実行する決定に応答して、前記モバイルエッジコンピューティングサーバーが前記ユーザーデバイスに前記プライベートサービスを提供するようになっている
プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する通信システム。
【請求項15】
請求項14に記載の、プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する通信システムにおいて、
前記ユーザーデバイスが前記プライベートネットワークに対応する特定のアプリケーションを有しており、
この特定のアプリケーションは前記プライベートサービスをアクセスするための前記ユーザーデバイスの要求を決定するものであり、
前記プライベートサービスをアクセスすることを望む前記ユーザーデバイスの要求を決定する前記特定のアプリケーションに応答して、前記特定のアプリケーションにより、前記ユーザーデバイスが前記プライベートネットワークにおいて登録されているか否かを決定するようになっており、
前記ユーザーデバイスが前記プライベートネットワークにおいて登録されていないことの決定に応答して、前記特定のアプリケーションにより、前記プライベートサービスを前記プライベートネットワークにアクセスするための前記緊急用のアタッチプロシージャを開始するようになっている
プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する通信システム。
【請求項16】
請求項15に記載の、プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する通信システムであって、更に前記プライベートネットワークを具える通信システムにおいて、
前記プライベートネットワークがアクセス及びモビリティ管理機能(AMF)エンティティと、セッション管理機能(SMF)エンティティとを有しており、
前記アクセス及びモビリティ管理機能エンティティは、前記ユーザーデバイスにより開始された前記緊急用のアタッチプロシージャに応答して、前記プライベートサービス及び前記ユーザーデバイスに対応する基本的なセッションを確立するように要求するとともに、これに応じて前記モバイルエッジコンピューティングサーバーのユーザープレーン機能(UPF)エンティティに通知するようになっている
プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する通信システム。
【請求項17】
請求項14に記載の、プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する通信システムにおいて、
前記モバイルエッジコンピューティングサーバーは、
前記プライベートサービス及び前記ユーザーデバイスに対応する基本的なセッションが確立されたことが通知されている前記モバイルエッジコンピューティングサーバーのネットワークアクセスサービスモジュールに応答して、前記プライベートネットワークにおいて登録されていない前記ユーザーデバイスが前記プライベートサービスをアクセスすることを望んでいることを決定し、
前記ネットワークアクセスサービスモジュールを介して、一時ユーザープロファイルを発生させることを前記モバイルエッジコンピューティングサーバーの認証モジュールに要求し、この認証モジュールを介して前記一時ユーザープロファイルを前記プライベートネットワークの統合データ管理(UDM)エンティティに加え、
前記一時ユーザープロファイルを、前記ネットワークアクセスサービスモジュールを介して前記ユーザーデバイスの前記特定のアプリケーションに送信する
ように構成されている
プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する通信システム。
【請求項18】
請求項17に記載の、プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する通信システムにおいて、
前記ユーザーデバイスが、前記通常のアタッチプロシージャを実行するとともに前記一時ユーザープロファイルに応じて前記プライベートネットワークにログインするようになっている
プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する通信システム。
【請求項19】
請求項17に記載の、プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する通信システムにおいて、
前記モバイルエッジコンピューティングサーバーが更に、
このモバイルエッジコンピューティングサーバーのポリシー及び課金ルールモジュールにより、前記プライベートサービスに応答して前記ユーザーデバイスと関連する課金情報を発生させるとともに記録するように構成されている
プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する通信システム。
【請求項20】
請求項19に記載の、プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する通信システムにおいて、
前記モバイルエッジコンピューティングサーバーが更に、
前記プライベートサービスを用いる前記ユーザーデバイスの課金情報及び利用状況に基づいて前記プライベートサービスを用いるための使用料を前記ユーザーデバイスに課金するように構成されている
プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する通信システム。
【請求項21】
請求項16に記載の、プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する通信システムにおいて、
前記プライベートネットワークが前記プライベートサービス及び前記ユーザーデバイスに対応する前記基本的なセッションが確立される前に、前記モバイルエッジコンピューティングサーバーは更に、前記ユーザーデバイスが前記プライベートネットワークのサービス範囲内に位置するか否かを決定する位置モジュールを用いるように構成されており、
前記ユーザーデバイスが前記プライベートネットワークの前記サービス範囲内に位置することを前記位置モジュールが決定するのに応答して、前記プライベートネットワークが前記プライベートサービス及び前記ユーザーデバイスに対応する前記基本的なセッションを確立するようになっており、
前記ユーザーデバイスが前記プライベートネットワークの前記サービス範囲内に位置していないことを前記位置モジュールが決定するのに応答して、前記プライベートネットワークが前記プライベートサービス及び前記ユーザーデバイスに対応する前記基本的なセッションを確立せず且つ前記ユーザーデバイスを無視するようになっている
プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する通信システム。
【請求項22】
請求項14に記載の、プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する通信システムにおいて、
前記プライベートサービスがマルチメディアストリーミングサービスを具えており、前記モバイルエッジコンピューティングサーバーは、
前記マルチメディアストリーミングサービスに対応するプライベートサービスモジュールを介して前記ユーザーデバイスにこのマルチメディアストリーミングサービスのマルチメディアストリームを送信するように構成されている
プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する通信システム。
【請求項23】
請求項14に記載の、プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する通信システムにおいて、
前記プライベートサービスはエンドツーエンドのコールサービスを有しており、
前記モバイルエッジコンピューティングサーバーは、前記プライベートネットワークにおいて登録されている各々のプリセットサービスデバイスのうち、前記エンドツーエンドのコールサービスに対応するプライベートサービスモジュールを介して前記エンドツーエンドのコールサービスに対応する少なくとも1つのプリセットサービスデバイスを得るようになっており、
前記モバイルエッジコンピューティングサーバーは、前記少なくとも1つのプリセットサービスデバイスから前記プライベートサービスモジュールを介して特定のサービスデバイスを選択するとともに、コールサービス要求を前記モバイルエッジコンピューティングサーバーのポリシー及び課金ルールモジュールを介して前記特定のサービスデバイスに送信することを前記プライベートネットワークのポリシー制御機能(PCF)エンティティに要求するようになっており、
前記コールサービス要求に応答して、前記特定のサービスデバイスがコールサービス応答を送信するようになっており、
このコールサービス応答に応答して、前記モバイルエッジコンピューティングサーバーが前記ポリシー及び課金ルールモジュールを介して前記プライベートサービスモジュールをトリガして、前記特定のサービスデバイスとのエンドツーエンドのセッションの実行において前記ユーザーデバイスを支援するようになっている
プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する通信システム。
【請求項24】
請求項23に記載の、プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する通信システムにおいて、
前記モバイルエッジコンピューティングサーバーは前記コールサービス要求を前記プライベートネットワークに送信するとともに、このプライベートネットワークは前記コールサービス要求を前記特定のサービスデバイスに送信するようになっている
プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する通信システム。
【請求項25】
請求項23に記載の、プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する通信システムにおいて、
前記コールサービス応答を送信する前記特定のサービスデバイスに応答して、前記プライベートネットワークを介して、前記モバイルエッジコンピューティングサーバーにより前記特定のサービスデバイスがコールウエイティング状態に入ったことを確認するようになっている
プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する通信システム。
【請求項26】
請求項23に記載の、プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する通信システムにおいて、
前記特定のサービスデバイスが前記少なくとも1つのプリセットサービスデバイスの中で前記ユーザーデバイスに最も近いようになっている
プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プライベートネットワークサービスをアクセスする技術に関するとともに、プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する方法及び通信システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
図1Aを参照するに、この
図1はインターネットをアクセスする通常のユーザーデバイスの概略図である。この
図1Aでは、例えば、ユーザーデバイス110をオペレーターAの登録/承認済みユーザーとするが、オペレーターB及びオペレーターCの登録/承認済みユーザーとしていない。この場合、ユーザーデバイス110がオペレーターAのサービス範囲内に位置すると、このユーザーデバイス110はオペレーターAを介してインターネットにアクセスしうる。更に、ユーザーデバイス110がオペレーターBのサービス範囲内に位置する場合で、このユーザーデバイス110がオペレーターBを介するローミングサービスを使用する承認を受けている場合には、このユーザーデバイス110はオペレーターB及びオペレーターAを介してインターネットをアクセスすることができる。
【0003】
しかし、ユーザーデバイス110が承認無しにオペレーターCを介して通信サービスを使用する場合には、このユーザーデバイス110はこのオペレーターCを介して緊急コール(call)を開始するような機能を実行しうるのみであり、このオペレーターCを介してインターネットをアクセスすることはできない。
【0004】
図1Bを参照するに、この
図1Bは
図1Aに示すようなインターネットをアクセスする通常のユーザーデバイスの他の概略図である。この
図1Bにおいては、オペレーターAがニューレイディオ(New Radio;NR)をサポートしているとともに、ユーザーデバイス110がこのオペレーターAを介してVoNRのようなサービスを用いうることを仮定している。しかし、このユーザーデバイス110は(例えば、プライベートネットワークを維持しうる)オペレーターCの登録済みユーザーではない為、たとえこのオペレーターCがVoNRのようなサービスを有する登録済みユーザー(例えば、ユーザーデバイス120)を提供することができても、ユーザーデバイス110はオペレーターCの緊急コールサービス(call service)のみを使用しうるにすぎない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した場合において、たとえオペレーターCの登録済みの複数のユーザーがこのオペレーターCにより提供されるエッジサービスを介して互いに直接通信しうる場合でも、ユーザーデバイス110はこのオペレーターCのこれらの登録済みのユーザー(例えば、ユーザーデバイス110)とエンドツーエンド(end-to-end)で直接通信することができない。
【0006】
本発明は、プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する方法及び通信システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援するとともに、モバイルエッジコンピューティングを用いる通信システムに対して適合される方法を提供する。この方法は、以下のようなステップを含むものである。ユーザーデバイスによりプライベートネットワークのプライベートサービスをアクセスする要求を送信するが、このユーザーデバイスはこのプライベートネットワークにおいて登録されていないものである。このプライベートネットワークにおいて登録されていないこのユーザーデバイスがプライベートサービスをアクセスすることを望むことを決定するのに応答して、モバイルエッジコンピューティング(MEC)サーバーは、緊急用のアタッチプロシージャを介して一時ユーザープロファイルを得てこの一時ユーザープロファイルに基づいてこのプライベートネットワークにおいて登録されるようにこのユーザーデバイスを支援する。このユーザーデバイスが緊急用のアタッチプロシージャを介してプライベートネットワークにおいて登録された決定に応答して、このユーザーデバイスは一時ユーザープロファイルに基づいて通常のアタッチプロシージャを実行するとともに、このユーザーデバイスがこの通常のアタッチプロシージャを実行する決定に応答して、モバイルエッジコンピューティングサーバーがこのユーザーデバイスにプライベートサービスを提供する。
【0008】
本発明は、プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する通信システムを提供する。この通信システムは、ユーザーデバイスとモバイルエッジコンピューティング(MEC)サーバーとを有している。このユーザーデバイスはプライベートネットワークのプライベートサービスをアクセスする要求を送信するが、このユーザーデバイスはプライベートネットワークにおいて登録されていないものである。プライベートネットワークにおいて登録されていないこのユーザーデバイスがプライベートサービスをアクセスすることを望むことを決定するモバイルエッジコンピューティングサーバーに応答して、モバイルエッジコンピューティングサーバーは、ユーザーデバイスを支援して、このユーザーデバイスが緊急用のアタッチプロシージャを介して一時ユーザープロファイルを得るとともにこの一時ユーザープロファイルに基づいてプライベートネットワークにおいて登録されるようにする。このユーザーデバイスが緊急用のアタッチプロシージャを介してプライベートネットワークにおいて登録された決定に応答して、このユーザーデバイスは一時ユーザープロファイルに基づく通常のアタッチプロシージャを実行するとともに、このユーザーデバイスがこの通常のアタッチプロシージャを実行する決定に応答して、モバイルエッジコンピューティングサーバーがユーザーデバイスにプライベートサービスを提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の実施形態によれば、MECサーバーにより、プライベートネットワークにおいて登録されていないユーザーデバイスを支援して緊急用のアタッチプロシージャを介してプライベートネットワークにおいて登録されるようにする。従って、MECサーバーは、プライベートネットワークにおけるこのMECサーバーにより得られるプライベートサービス(例えば、エンドツーエンドのコールサービス)をユーザーデバイスに提供することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1A】
図1Aは、インターネットをアクセスする通常のユーザーデバイスを示す概略図である。
【
図1B】
図1Bは、
図1Aに示すようなインターネットをアクセスする通常のユーザーデバイスを示す他の概略図である。
【
図2】
図2は、本発明の一実施例による通信システムを示す概略図である。
【
図3】
図3は、プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する方法を示す本発明の一実施例による流れ図である。
【
図4】
図4は、
図3における幾つかのステップを詳細に示す流れ図である。
【
図5】
図5は、エンドツーエンドのコールサービスの提供を示す本発明の一実施例による流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図2を参照するに、この
図2は本発明の一実施例による通信システムを示す概略図である。この
図2に示すように、通信システム200はユーザーデバイス210と、モバイルエッジコンピューティング(MEC)サーバー220と、プライベートネットワーク230とを有している。
【0012】
他の実施例では、例えば、ユーザーデバイス210を、通信機能を有する種々のスマートデバイス/コンピュータデバイスとするが、本発明はこれに限定されるものではない。
図2では、プライベートネットワーク230が基地局230aとコアネットワーク230bとを有するようにしうる。一実施例では、プライベートネットワーク230を、例えば、第5世代の通信システム(以後5Gと称する)に基づいて動作するプライベートネットワークとする。この場合、例えば、基地局230aは一般的にgNBとして知られており、コアネットワーク230bは例えば5Gコア(5GC)として知られているが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0013】
本発明のこの実施例では、コアネットワーク230bがアクセス及びモビリティ管理機能(mobility management function;AMF)エンティティ231と、セッション管理機能(session management function;SMF)エンティティ232と、ポリシー制御機能(policy control function;PCF)エンティティ233と、統合データ管理(unified data management;UDM)エンティティ234とを有するようにしうる。更に、個々の特徴/機能に対しては、5Gの仕様を参照しており、これらはここでは繰り返さない。
【0014】
更に、MECサーバー220には、ユーザープレーン機能(user plane function;UPF)エンティティ221と、ネットワークアクセスサービスモジュール222と、ポリシー及び課金ルールモジュール223と、プライベートサービスモジュール224と、認証モジュール225と、ロケーション(位置)モジュール226とを設けることができる。
【0015】
他の実施例では、MECサーバー220とコアネットワーク230bとを互いに分離したデバイスとして実現させるか、又は同じデバイス内に統合された異なるモジュールとして実現させることができるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0016】
本発明のこの実施例では、プライベートネットワーク230において登録されたユーザーデバイスの場合、MECサーバー220によりプライベートサービスモジュール224を介してユーザーデバイスにプライベートサービス(例えば、登録されたユーザーデバイス間のエンドツーエンドのコールサービス)を提供することができる。
【0017】
例えば、プライベートネットワーク230のサービス範囲がある遊園地に相当するものと仮定すると、この場合、この遊園地のスタッフが保持する通信デバイスをこのプライベートネットワーク230の登録されたユーザーデバイスとして予定されたものとすることができる。従って、スタッフは、それぞれの自身の通信デバイスを有するMECサーバー220のプライベートサービスモジュール224を介する互いのエンドツーエンドのセッションを有するようにしうるが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ある実施例では、スタッフはプライベートネットワーク230において登録されたSIMカードをそれぞれの自分の通信デバイス内に挿入することができ、従って、これら通信デバイスはプライベートネットワーク230の登録済みのユーザーデバイスとしうるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0018】
本発明のこの実施例では、ユーザーデバイス210(例えば、ビジターが保持する通信デバイス)がプライベートネットワーク230において登録されていないものと仮定すると、MECサーバー220はプライベートサービスモジュール224を介してユーザーデバイスにプライベートサービスを直接提供すること(例えば、ユーザーデバイス210とスタッフの通信デバイスとの間のエンドツーエンドのセッションを確立すること)ができない。
【0019】
従って、本発明のMECサーバー220は、以下のパラグラフにおいて詳細に説明する本発明により提案する方法を実行することによりこの技術問題を解決しうるものである。
【0020】
図3を参照するに、この
図3は、プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する本発明の一実施例による方法を示す流れ図である。この実施例の方法は、プライベートネットワーク230において登録されていないユーザーデバイス210を支援する
図2のMECサーバー220により実行することができる。
図2に示す構成要素を参照して、
図3における各ステップの詳細を以下のパラグラフにおいて説明する。更に、
図3の概念を明確にするために、説明に対する捕捉として
図4を参照する。この
図4は
図3における幾つかのステップを詳細に示す流れ図である。
【0021】
最初に、ステップS310において、ユーザーデバイス210がプライベートネットワーク230のプライベートサービスをアクセスするための要求R1を送信する。
【0022】
一実施例では、プライベートネットワーク230に対応する特定のアプリケーション210aをユーザーデバイス210内にインストールすることができる。一実施例では、ユーザーデバイス210を保持するビジターが遊園地に入った後に、この遊園地に対応する特定のアプリケーション210aをユーザーデバイス210内にダウンロード及びインストールして、ユーザーデバイス210がプライベートネットワーク230において未登録である際にプライベートサービスをアクセスするようにしうる。一実施例では、ユーザーデバイス210のユーザーがプライベートサービスをアクセスすることを望む場合に、ユーザーデバイス210が特定の方法を介して要求R1を送信するようにトリガされるようにすることができる。
【0023】
一実施例では、プライベートサービスに対応するボタンが特定のアプリケーション210aにおいて配置されるようにすることができる。ビジターがプライベートサービスを使用することを望む場合には、これに応じてこのボタンをトリガして要求R1を送信するようにユーザーデバイス210をトリガするようにしうる。
【0024】
一実施例では、特定のアプリケーション210aが、ステップS310後に、プライベートサービスをアクセスするためのユーザーデバイス210の要求R1を決定する
図4のステップS311を実行するようにすることができる。その後、ステップS321においては、プライベートサービスをアクセスすることを望むユーザーデバイス210の要求R1を決定する特定のアプリケーション210aに応答して、特定のアプリケーション210aにより、ユーザーデバイス210がプライベートネットワーク230において登録されているか(Yes)否か(No)を決定する。
【0025】
ユーザーデバイス210がプライベートネットワーク230において登録されていないと仮定した場合、特定のアプリケーション210aはステップS321後にステップS323の実行に進み、プライベートネットワーク230に対するプライベートサービスをアクセスするための緊急用のアタッチプロシージャを開始するようにしうる。他の実施例において、ユーザーデバイス210がプライベートネットワーク230において登録されていた場合には、ユーザーデバイス210がステップS321の後にステップS329を実行して、通常のアタッチプロシージャを実行するようにしうる。
【0026】
ステップS324では、特定のアプリケーション210aにより開始された緊急用のアタッチプロシージャに応答して、プライベートネットワーク230がプライベートサービス及びユーザーデバイス210に対応する基本的なセッションを確立するとともに、これに応じてMECサーバー220に通知する。
【0027】
一実施例では、AMFエンティティ231により、ユーザーデバイス210において開始された緊急用のアタッチプロシージャに応答してプライベートサービス及びユーザーデバイス210に対応する基本的なセッションを確立することをSMFエンティティ232に要求するとともに、これに応じてUPFエンティティ221に通知するようにしうる。
【0028】
一実施例では、基本的なセッションを確立する前に、最初にロケーションモジュール226により、ユーザーデバイス210がプライベートネットワーク230のサービス範囲(例えば、遊園地)内に位置するか否かを決定するようにしうる。位置する場合には、これに応じてSMFエンティティ232によりプライベートサービス及びユーザーデバイス210に対応する基本的なセッションを確立することができ、相違する場合には、プライベートサービス及びユーザーデバイス210に対応する基本的なセッションが確立されないようにすることができる。
【0029】
基本的なセッションが確立された後には、これに応じ、UPFエンティティ221により、プライベートサービス及びユーザーデバイス210に対応する基本的なセッションが確立されたことをネットワークアクセスサービスモジュール222に通知することができる。
【0030】
一実施例では、プライベートサービス及びユーザーデバイス210に対応する基本的なセッションが確立されたことをネットワークアクセスサービスモジュール222に通知することに応答して、MECサーバー220は、プライベートネットワーク230において登録されていないユーザーデバイス210がプライベートサービスをアクセスすることを望んでいることを決定することができ、次にこれに応じて
図3のステップS320が実行される。
【0031】
ステップS320では、プライベートネットワーク230において登録されていないユーザーデバイス210がプライベートサービスをアクセスすることを望んでいることが決定されることに応答して、MECサーバー220により、緊急用のアタッチプロシージャを介して一時ユーザープロファイルを得るようにユーザーデバイス210を支援する。
【0032】
一実施例では、MECサーバー220により
図4におけるステップS325及びS326を介してステップS320を実行しうるようにする。ステップS325では、MECサーバー220のネットワークアクセスサービスモジュール222により、一時ユーザープロファイルを発生させることを認証モジュール225に要求しうるようにし、ステップS326では、認証モジュール225によりUDMエンティティ234に一時ユーザープロファイルを加える。
【0033】
一実施例では、認証モジュール225により、例えば、組込みSIMツール(eSIMツール)を介して一時ユーザープロファイルを発生させることができるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0034】
認証モジュール225により一時ユーザープロファイルを発生させた後、一時ユーザープロファイルが3GPP認証、承認、アカウンティング(Authentication、Authorization、Accounting;AAA)サーバーによりUDMエンティティ234内に記憶されるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0035】
一実施例では、ユーザーデバイス210が課金するプライベートサービスを使用することを望む場合に、MECサーバー220により更にステップS327及びステップS328を実行するようにしうる。ステップS327では、MECサーバー220のポリシー及び課金ルールモジュール223により、プライベートサービスに応答するユーザーデバイス210と関連する課金情報を発生且つ記録しうる。異なる実施例では、課金情報に例えば、ペイパーユース(利用回数)、に基づく支払い、レート等を含めることができるが、課金情報はこれに限定されるものではない。その後に一実施例では、ユーザーデバイス210がプライベートサービスを使用する場合に、ステップS328において、MECサーバー220のポリシー及び課金ルールモジュール223により、プライベートサービスをアクセスするユーザーデバイス210の課金情報及び利用状況に基づいてプライベートサービスをアクセスするための対応するユーザーデバイス210に対する使用料を計算するようにすることができるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0036】
一実施例では、認証モジュール225により一時ユーザープロファイルをUDMエンティティ234内に記憶した後、ネットワークアクセスサービスモジュール222により、一時ユーザープロファイルをユーザーデバイス210に送信するようにしうる。これに対応して、ユーザーデバイス210が一時ユーザープロファイルを受信した後に、このユーザーデバイス210が緊急用のアタッチプロシージャを介してプライベートネットワーク230に登録されたことをこのユーザーデバイス210が決定することができ、これに応じて、ステップS330が実行される。
【0037】
ステップS330では、ユーザーデバイス210が緊急用のアタッチプロシージャを介してプライベートネットワーク230に登録されたことの決定に応答して、ユーザーデバイス210が一時ユーザープロファイルに基づいて通常のアタッチプロシージャを実行してプライベートネットワーク230において登録されるようにする。ある実施例では、通常のアタッチプロシージャの詳細に対して関連の通信システムの仕様を参照するが、これらをここでは繰り返さない。
【0038】
次に、ステップS340において、ユーザーデバイス210が通常のアタッチプロシージャを実行することの決定に応答して、MECサーバー220がユーザーデバイス210にプライベートサービスを提供する。
【0039】
一実施例では、ユーザーデバイス210により要求されたプライベートサービスがマルチメディアストリーミングサービス(例えば、このサービスは遊園地における施設/会場により提供されるマルチメディアストリーミングを見るために用いられる)であると仮定する。この場合、プライベートサービスモジュール224によりマルチメディアストリーミングサービスのマルチメディアストリームをユーザーデバイス210に送信することができる。
【0040】
ある実施例では、MECサーバー220により、プライベートサービスを使用するユーザーデバイス210の課金情報及び利用状況に基づいてプライベートサービスを利用するための使用料をユーザーデバイス210に課金するようにすることもできる。例えば、プライベートサービスを利用するユーザーデバイス210が時間に基づいて課金する必要があることを課金情報が表しているものと仮定する場合、MECサーバー220により、プライベートサービスの使用に関して費やしている時間に基づいてユーザーデバイス210に対する課金を計算するようにしうる。他の例では、プライベートサービスを利用するユーザーデバイス210がペイパーユースで課金する必要があることを課金情報が表しているものと仮定する場合、MECサーバー220により、ユーザーデバイス210がプライベートサービスを使用する回数に基づいてユーザーデバイス210に対する課金を計算するようにしうるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0041】
一実施例では、ユーザーデバイス210により要求されるプライベートサービスがプライベートネットワーク230において登録されているプリセットサービスデバイス241~24Nのうちの1つとのエンドツーエンドのセッションであると仮定する。この場合、MECサーバー220は、例えば、
図5に示す方法を介してプライベートサービスを提供することができる。
【0042】
図5を参照するに、この
図5はエンドツーエンドのコールサービスの提供を示す本発明の一実施例による流れ図である。最初に、ステップS341において、MECサーバー220のプライベートサービスモジュール224によりエンドツーエンドのコールサービスに対応するプリセットサービスデバイス241~24Nを得ることができ、これらプリセットサービスデバイス241~24Nの各々をプライベートネットワーク230において登録させる。次に、ステップS342において、MECサーバー220のプライベートサービスモジュール224により、プリセットサービスデバイス241~24Nから特定のサービスデバイスを選択するとともに、コールサービス要求CQをポリシー及び課金ルールモジュール223を介して特定のサービスデバイスに送信することをプライベートネットワーク230のPCFエンティティ233に要求する。
【0043】
一実施例では、ロケーションモジュール226からユーザーデバイス210の位置及びプリセットサービスデバイス241~24Nの各々の位置を得た後に、プライベートサービスモジュール224により、プリセットサービスデバイス241~24Nからユーザーデバイス210に最も近い特定のサービスデバイスとして作用するものを1つ見いだすことができる。他の実施例では、プライベートサービスモジュール224により、他の原理に基づいてプリセットサービスデバイス241~24Nから特定のサービスデバイスを選択することもできる。例えば、プライベートサービスモジュール224により、プリセットサービスデバイス241~24Nから特定のサービスデバイスとして1つを無作為に選択することもできるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0044】
以下のパラグラフにおいては、詳細に説明するために、プリセットサービスデバイス241をプライベートサービスモジュール224により選択した特定のサービスデバイスとするとともに、エンドツーエンドのセッションに対して用いうるものと仮定する。この場合、PCFエンティティ233により教えに応じてコールサービス要求CQをプリセットサービスデバイス241に送信することができる。一実施例では、MECサーバー220によりコールサービス要求CQをプライベートネットワーク230に送信するとともに、このプライベートネットワーク230がこのコールサービス要求CQを特定のサービスデバイスに送信するようにしうる。
【0045】
これに応じて、ステップS343において、特定のサービスデバイス(すなわち、プリセットサービスデバイス241)によりコールサービス要求CQに応答してコールサービス応答CRをPCFエンティティ233に送信しうるとともに、このPCFエンティティ233がポリシー及び課金ルールモジュール223に通知するようにしうる。
【0046】
一実施例では、特定のサービスデバイスがコールサービス応答CRを送信するのに応答して、MECサーバー220は、この特定のサービスデバイスがコールウエイティング(通話中着信)状態に入ったことを、プライベートネットワーク230を介して確認することができる。
【0047】
次に、ステップS344において、MECサーバー220のポリシー及び課金ルールモジュール223は、コールサービス応答CRに応じてプライベートサービスモジュール224をトリガして特定のサービスデバイス(すなわち、プリセットサービスデバイス241)とのエンドツーエンドのセッションを実行するようにユーザーデバイス210を支援することができる。
【0048】
一実施例では、エンドツーエンドのコールサービスが緊急コールサービスであると仮定する。従って、ユーザーデバイス210を保持するビジターが遊園地の緊急コールサービスを用いてこの遊園地における関係者と接触することを望む場合、特定のアプリケーション210aにおいて対応するボタンをトリガすることができる。
【0049】
この場合、特定のアプリケーション210aにより、プライベートネットワーク230に対する緊急コールサービスをアクセスするための緊急用のアタッチプロシージャを開始することができる。その理由は、ユーザーデバイス210がプライベートネットワーク230において登録されていないことが決定されている為である。これに対応して、MECサーバー230により、教示された機構を介してプライベートネットワーク230において登録されるようにユーザーデバイス210を支援することができる。
【0050】
一実施例では、MECサーバー220により、最初にどの遊園地のスタッフ(すなわち、医療スタッフ、等)が緊急コールサービスに対応するかを探し求め、次にこのスタッフが保持するユーザーデバイスをプリセットサービスデバイスとみなすようにすることができる。次に、MECサーバー230により、プリセットサービスデバイスからユーザーデバイス210に最も近い特定のサービスデバイスとして作用するものを1つ見いだし、次にこのユーザーデバイス210とこの特定のサービスデバイスとの間のエンドツーエンドのセッションを確立するようにしうる。これに応じ、緊急コールサービスを必要とするビジターが最も近い医療スタッフを見いだし、エンドツーエンドのコールサービスを介して緊急支援が行われるようにすることができるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0051】
以上要するに、本発明の実施例によれば、MECサーバーが、プライベートネットワークにおいて登録されていないユーザーデバイスを、緊急用のアタッチプロシージャを介してプライベートネットワークに登録されるように支援するようにするものである。従って、MECサーバーは、このMECサーバーによりプライベートネットワークにおいて与えられたプライベートサービス(例えば、エンドツーエンドのコールサービス)をユーザーデバイスに提供することができるものである。
【0052】
本発明を上述した実施例につき説明したが、これらの実施例は本発明を限定するためのものではない。当業者にとって明らかなように、本発明の精神及び範囲を逸脱することなく本発明に対する修正及び変更を行いうるものである。従って、本発明の範囲は、添付した特許請求の範囲及びこれらの等価内容により規定されるものであり、上述した詳細な説明により規定されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0053】
プライベートネットワークサービスをアクセスするように未登録のユーザーデバイスを支援する本発明の方法及び通信システムは、プライベートネットワークサービスをアクセスするための技術に適用することができる。
【符号の説明】
【0054】
110、120、210:ユーザーデバイス
200:通信システム
210a:特定のアプリケーション
220:モバイルエッジコンピューティング(MEC)サーバー
221:ユーザープレーン機能(UPF)エンティティ
222:ネットワークアクセスサービスモジュール
223:ポリシー及び課金ルールモジュール
224:プライベートサービスモジュール
225:認証モジュール
226:ロケーションモジュール
230:プライベートネットワーク
230a:基地局
230b:コアネットワーク
231:アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)エンティティ
232:セッション管理機能(SMF)エンティティ
233:ポリシー制御機能(PCF)エンティティ
234:統合データ管理(UDM)エンティティ
241~24N:プリセットサービスデバイス
R1:要求
CQ:コールサービス要求CQ
CR:コールサービス応答CR
S310~S340、S311、S321、S323~S329、S341~S344:ステップ
【手続補正書】
【提出日】2022-03-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0002】
図1Aを参照するに、この
図1Aはインターネットをアクセスする通常のユーザーデバイスの概略図である。この
図1Aでは、例えば、ユーザーデバイス110をオペレーターAの登録/承認済みユーザーとするが、オペレーターB及びオペレーターCの登録/承認済みユーザーとしていない。この場合、ユーザーデバイス110がオペレーターAのサービス範囲内に位置すると、このユーザーデバイス110はオペレーターAを介してインターネットにアクセスしうる。更に、ユーザーデバイス110がオペレーターBのサービス範囲内に位置する場合で、このユーザーデバイス110がオペレーターBを介するローミングサービスを使用する承認を受けている場合には、このユーザーデバイス110はオペレーターB及びオペレーターAを介してインターネットをアクセスすることができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0035】
一実施例では、ユーザーデバイス210が課金するプライベートサービスを使用することを望む場合に、MECサーバー220により更にステップS327及びステップS328を実行するようにしうる。ステップS327では、MECサーバー220のポリシー及び課金ルールモジュール223により、プライベートサービスに応答するユーザーデバイス210と関連する課金情報を発生且つ記録しうる。異なる実施例では、課金情報に例えば、ペイパーユース(利用回数)、時間に基づく支払い、レート等を含めることができるが、課金情報はこれに限定されるものではない。その後に一実施例では、ユーザーデバイス210がプライベートサービスを使用する場合に、ステップS328において、MECサーバー220のポリシー及び課金ルールモジュール223により、プライベートサービスをアクセスするユーザーデバイス210の課金情報及び利用状況に基づいてプライベートサービスをアクセスするための対応するユーザーデバイス210に対する使用料を計算するようにすることができるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0049】
この場合、特定のアプリケーション210aにより、プライベートネットワーク230に対する緊急コールサービスをアクセスするための緊急用のアタッチプロシージャを開始することができる。その理由は、ユーザーデバイス210がプライベートネットワーク230において登録されていないことが決定されている為である。これに対応して、MECサーバー220により、教示された機構を介してプライベートネットワーク230において登録されるようにユーザーデバイス210を支援することができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0050】
一実施例では、MECサーバー220により、最初にどの遊園地のスタッフ(すなわち、医療スタッフ、等)が緊急コールサービスに対応するかを探し求め、次にこのスタッフが保持するユーザーデバイスをプリセットサービスデバイスとみなすようにすることができる。次に、MECサーバー220により、プリセットサービスデバイスからユーザーデバイス210に最も近い特定のサービスデバイスとして作用するものを1つ見いだし、次にこのユーザーデバイス210とこの特定のサービスデバイスとの間のエンドツーエンドのセッションを確立するようにしうる。これに応じ、緊急コールサービスを必要とするビジターが最も近い医療スタッフを見いだし、エンドツーエンドのコールサービスを介して緊急支援が行われるようにすることができるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0054】
110、120、210:ユーザーデバイス
200:通信システム
210a:特定のアプリケーション
220:モバイルエッジコンピューティング(MEC)サーバー
221:ユーザープレーン機能(UPF)エンティティ
222:ネットワークアクセスサービスモジュール
223:ポリシー及び課金ルールモジュール
224:プライベートサービスモジュール
225:認証モジュール
226:ロケーションモジュール
230:プライベートネットワーク
230a:基地局
230b:コアネットワーク
231:アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)エンティティ
232:セッション管理機能(SMF)エンティティ
233:ポリシー制御機能(PCF)エンティティ
234:統合データ管理(UDM)エンティティ
241~24N:プリセットサービスデバイス
R1:要求
CQ:コールサービス要求
CR:コールサービス応答
S310~S340、S311、S321、S323~S329、S341~S344:ステップ
【外国語明細書】