(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023080043
(43)【公開日】2023-06-08
(54)【発明の名称】レンズマウント、遠位端モジュール、内視鏡及び方法
(51)【国際特許分類】
A61B 1/00 20060101AFI20230601BHJP
G02B 23/24 20060101ALI20230601BHJP
【FI】
A61B1/00 715
G02B23/24 A
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022189034
(22)【出願日】2022-11-28
(31)【優先権主張番号】202111429253.7
(32)【優先日】2021-11-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】519272972
【氏名又は名称】湖南省華芯医療器械有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】唐 鵬
【テーマコード(参考)】
2H040
4C161
【Fターム(参考)】
2H040AA00
2H040BA00
2H040CA03
2H040CA23
2H040DA12
2H040DA18
2H040GA02
4C161CC06
4C161DD03
4C161FF40
4C161JJ06
4C161LL02
4C161QQ06
4C161QQ07
(57)【要約】 (修正有)
【課題】撮像ユニットと照明ユニットを損傷することなく、撮像ユニットと照明ユニットをより便利に取り付けるレンズマウント、遠位端モジュール、内視鏡及び方法を提供する。
【解決手段】レンズマウント100は、レンズマウント本体110の軸方向において撮像モジュール収容部が設けられ、撮像モジュール収容部はカメラ動作通路130及び照明動作通路140を含み、レンズマウント本体の側壁に撮像モジュールの開口部が設けられ、撮像モジュールの開口部は隣接して設けられた第1開口部131及び第2開口部141を含み、第1開口部はカメラ動作通路に連通し、第2開口部は照明動作通路に連通し、第1開口部はカメラモジュールを組み込むことに用いられ、第2開口部は照明モジュールを組み込むことに用いられる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンズマウント(100)であって、
前記レンズマウント本体(110)の軸方向において撮像モジュール収容部が設けられ、前記撮像モジュール収容部はカメラ動作通路(130)及び照明動作通路(140)を含み、
前記レンズマウント本体(110)の側壁に撮像モジュールの開口部が設けられ、前記撮像モジュールの開口部は隣接して設けられた第1開口部(131)及び第2開口部(141)を含み、前記第1開口部(131)は前記カメラ動作通路(130)に連通し、前記第2開口部(141)は前記照明動作通路(140)に連通し、前記第1開口部(131)はカメラモジュールを組み込むことに用いられ、前記第2開口部(141)は照明モジュールを組み込むことに用いられ、前記第1開口部(131)と前記第2開口部(141)の開口方向は部分的に同じであり、前記カメラモジュール及び前記照明モジュールはそれぞれ側面から前記カメラ動作通路(130)及び前記照明動作通路(140)に組み込まれることを特徴とするレンズマウント。
【請求項2】
前記レンズマウント本体(110)に面する側壁に第3開口部(121)が設けられる操作通路(120)をさらに含み、前記第3開口部(121)は操作チューブ(320)を組み込むことに用いられることを特徴とする請求項1に記載のレンズマウント(100)。
【請求項3】
前記レンズマウント本体(110)の材料が透明な材料であり、前記照明動作通路(130)の側壁に遮光層が塗布されることを特徴とする請求項1または2に記載のレンズマウント(100)。
【請求項4】
遠位端モジュール(200)であって、
撮像モジュール(210)と、請求項1に記載のレンズマウント(100)とを含み、前記撮像モジュール(210)は前記撮像モジュール収容部内に少なくとも部分的に収容され、
前記撮像モジュールは、撮像ユニット(211)と、発光ユニット(212)と、支持ユニット(213)とを含み、前記撮像ユニット(211)及び前記発光ユニット(212)は前記支持ユニット(213)の同じ側に設けられ、前記撮像ユニット(211)、前記発光ユニット(212)及び前記支持ユニット(213)は一体に設けられることを特徴とする遠位端モジュール。
【請求項5】
前記レンズマウント(100)の外周壁に外嵌されるスリーブ(220)をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載の遠位端モジュール。
【請求項6】
前記カメラ動作通路(130)の上端出口に覆設されるレンズ(230)をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載の遠位端モジュール。
【請求項7】
前記発光ユニット(212)の上端はレンズマウント(100)の前端よりも低いことを特徴とする請求項4に記載の遠位端モジュール。
【請求項8】
内視鏡であって、
ハンドル部と、
遠位端モジュール(200)に固定接続される湾曲部(310)と請求項4に記載の遠位端モジュール(200)とを含む挿入部と、を含むことを特徴とする内視鏡。
【請求項9】
請求項4に記載の遠位端モジュールの組立方法であって、
撮像モジュール(210)を撮像モジュールの開口部から撮像モジュール収容部内に組み込むステップS10と、
レンズマウントのスリーブ(220)をレンズマウント(100)の外周壁に外嵌するステップS20と、を含むことを特徴とする組立方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内視鏡の技術分野に関し、特にレンズマウント、遠位端モジュール、内視鏡及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
内視鏡は一般的な医療機器であり、屈曲可能な部分、光源及び1組のレンズで構成される。人体の自然孔や手術で作られた小さな切り欠きを介して人体内に入る。使用時に内視鏡を検査対象の器官に導入し、関連部位の変化を直接覗くことができる。画質の良し悪しは内視鏡の使用効果に直接影響し、内視鏡技術の発展レベルも反映する。最も古い内視鏡は直腸検査に用いられる。医師は患者の肛門内に1本の硬質チューブを挿入し、ろうそくの光を利用して直腸の病変を観察する。このような方法では、得られる診断資料が限られており、患者に苦痛をもたらすだけでなく、機器が硬いため、穿孔の危険が大きい。このような欠点があることから、内視鏡検査の使用や開発が進むとともに、様々な用途や種類の器具が開発されている。
【0003】
周知の内視鏡では、内視鏡の観察領域について照明や撮像を行うためのカメラ及び照明ユニットは内視鏡の頭部の遠位端に設けられている。
【0004】
特許CN208724089Uの内視鏡では、保護カバーを介してフォトカプラとLED光源を一体に統合し、ポッティング接着剤で位置固定やシールを行うが、該内視鏡では、透明なポッティング接着剤、黒色ポッティング接着剤の両方が必要とされ、透明なポッティング接着剤はLED光源と保護カバーとの間に設けられ、黒色ポッティング接着剤はフォトカプラ、導線及び保護カバーの間に設けられる。透明なポッティング接着剤はフォトカプラを覆い、光線が透明なポッティング接着剤を透過する時に屈折が発生し、そのため、画像収集に一定の影響を与える。
【0005】
内視鏡の頭部の遠位端は小型であるため、限られたスペースに必要な部品を確実に収容するように、内視鏡の頭部には常に省スペース化が求められている。また、照明ユニットと撮像ユニットとを組み込む時に、いずれも後端から遠位端に向かって挿入するが、このような狭い空間において、後端から挿入して組み立てることは困難であり、また、組み立てるときに照明ユニットや撮像ユニットの損傷を引き起こしやすい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、撮像ユニットと照明ユニットを損傷することなく、撮像ユニットと照明ユニットをより便利に取り付けるレンズマウント、遠位端モジュール、内視鏡及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1態様は、
前記レンズマウント本体の軸方向において撮像モジュール収容部が設けられ、前記撮像モジュール収容部はカメラ動作通路及び照明動作通路を含み、
前記レンズマウント本体の側壁に撮像モジュールの開口部が設けられ、前記撮像モジュールの開口部は隣接して設けられた第1開口部及び第2開口部を含み、前記第1開口部は前記カメラ動作通路に連通し、前記第2開口部は前記照明動作通路に連通し、前記第1開口部はカメラモジュールを組み込むことに用いられ、前記第2開口部は照明モジュールを組み込むことに用いられるレンズマウントを提供する。
【0008】
さらに、前記第1の開口部と前記第2開口部の開口方向は部分的に同じである。
【0009】
さらに、前記レンズマウント本体に面する側壁に第3開口部が設けられる操作通路をさらに含み、前記第3開口部は操作チューブを組み込むことに用いられる。
【0010】
さらに、前記レンズマウント本体の材料は透明な材料であり、前記照明動作通路の側壁に遮光層が塗布される。
【0011】
本発明の第2態様は、撮像モジュールと、前記レンズマウントを含み、前記撮像モジュールは前記撮像モジュール収容部内に少なくとも部分的に収容され、
前記撮像モジュールは、撮像ユニットと、発光ユニットと、支持ユニットとを含み、前記撮像ユニット及び前記発光ユニットは前記支持ユニットの同じ側に設けられ、前記撮像ユニット、前記発光ユニット及び前記支持ユニットは一体に設けられる遠位端モジュールを提供する。
【0012】
さらに、前記レンズマウントの外周壁に外嵌されるスリーブをさらに含む。
【0013】
さらに、前記カメラ動作通路の上端出口に覆設されるレンズをさらに含む。
【0014】
さらに、前記発光ユニットの上端はレンズマウントの前端よりも低い。
【0015】
本発明の第3態様は、
ハンドル部と、
遠位端モジュールに固定接続される湾曲部と遠位端モジュールとを含む挿入部と、を含む内視鏡を提供する。
【0016】
本発明の第4態様は、
撮像モジュールを撮像モジュールの開口部から撮像モジュール収容部内に組み込むステップS10と、
レンズマウントのスリーブをレンズマウントの外周壁に外嵌するステップS20と、を含む前記遠位端モジュールの組立方法を提供する。
【発明の効果】
【0017】
以上により、本発明は少なくとも以下の技術的効果を有する。
1、本発明では、レンズマウントを設けることにより、撮像モジュールの組み込みがより容易になり、照明ユニットと撮像ユニットの組立時の損傷が効果的に回避される。
2、本発明では、レンズマウント本体の軸方向において撮像モジュール収容部を設け、レンズマウント本体の側壁に撮像モジュールの開口部を設けることにより、撮像モジュールが側面からレンズマウント本体に組み込まれやすく、撮像モジュールの組み込みがより容易になるとともに、撮像モジュールの損傷が回避される。
3、本発明では、第1開口部とカメラ動作通路とが連通し、第2開口部と照明動作通路とが連通するように設けることにより、カメラモジュールと照明モジュールがそれぞれ側面からカメラ動作通路と照明動作通路に組み込まれ、一体式撮像モジュールの組み込みと位置決めがより容易になる。
4、本発明では、レンズマウント本体の材料が透明な材料である場合、照明動作通路の側壁に遮光層が塗布されることにより、照明ユニットの光が内視鏡のレンズマウントに漏れることがさらに回避され、光線屈折による画像収集への影響が回避され、画像収集の品質が向上する。
【0018】
本発明の実施例の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下、本発明の実施例又は従来技術の説明に使用する必要がある図面を簡単に紹介し、明らかに、以下に説明される図面は本発明のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労働をせずにこれらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明におけるレンズマウントの概略斜視図である。
【
図2】本発明におけるレンズマウントの上面概略図である。
【
図3】本発明におけるレンズマウントのA-A矢視図である。
【
図4】本発明におけるレンズマウントの底面概略図である。
【
図5】本発明における遠位端モジュールの概略斜視図である。
【
図6】本発明における遠位端モジュールの分解図である。
【
図7】本発明における遠位端モジュールの上面概略図である。
【
図8】本発明における遠位端モジュールのB-B矢視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下の説明では多くの異なる実施例や例が提供され、本発明の異なる特徴を実施することに用いられる。以下の特定例に記載の素子及び配列方式は、本発明を簡潔に説明することに用いられ、単に例として挙げられ、本発明を限定するものではない。
【0021】
なお、本発明の説明では、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」等の用語で指示される方位又は位置関係は、図示した方位又は位置関係に基づくものであり、単に本発明の説明を容易にし、簡略化するためであり、係る装置又は素子が必ずしも特定の方位を持ったり、特定の方位で構成、操作されたりすることを指示又は暗示しないため、本発明を限定するものではないと理解すべきである。また、用語「第1」、「第2」は単に説明にのみ使用され、相対的な重要性を指示又は暗示したり、指示された技術的特徴の数を暗黙的に指示したりするものではないと理解すべきである。これにより、「第1」、「第2」により限定された特徴は1つ又は複数の上記の特徴を明示的又は暗黙的に含んでもよい。本発明の説明では、特に具体的な限定を明確にしない限り、「複数」の意味は2つ以上である。
【0022】
なお、本発明の説明では、特に明確な規定や限定がない限り、用語「取付」、「連結」、「接続」は広義に理解すべきであり、例えば、固定接続、取り外し可能な接続、又は一体的接続であってもよく、機械的接続、電気的接続であってもよく、互いに通信してもよく、直接連結、中間媒体を介する間接的連結、2つの素子の内部の連通又は2つの素子の相互作用関係であってもよい。当業者であれば、具体的な状況に応じて上記用語の本発明での具体的な意味を理解することができる。
【0023】
本発明では、特に明確な規定や限定がない限り、第1特徴が第2特徴の「上」又は「下」にあるとは、第1特徴と第2特徴が直接接触することを含んでもよく、第1特徴と第2特徴は直接接触せずにそれらの間の他の特徴を介して接触することを含んでもよい。そして、第1が第2特徴の「上」、「上方」、「より上」にあるとは、第1特徴が第2特徴の真上及び斜め上にあることを含むか、又は、単に第1特徴の水平方向の高さが第2特徴よりも高いことを示す。第1特徴が第2特徴の「下」、「下方」、「よりも下」にあるとは、第1特徴が第2特徴の真上及び斜め上にあることを含むか、又は、単に第1特徴の水平方向の高さが第2特徴よりも小さいことを示す。
【0024】
本発明では、異なる例に参照数字及び/又は参照アルファベットを繰り返すことがあり、このような繰り返しは簡略化や明瞭化を目的とし、それ自体は検討された様々な実施形態及び/又は設定の関係を示すものではない。また、本発明は様々な特定のプロセス及び材料の例を提供するが、当業者によっては、他のプロセスの応用及び/又は他の材料の使用も自明なことである。
【0025】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施例について説明する。なお、ここで説明される好ましい実施例は本発明を説明、解釈するためのものであり、本発明を限定するものではない。
【実施例0026】
本発明の実施例1は、前記レンズマウント本体110の軸方向において撮像モジュール収容部が設けられ、前記撮像モジュール収容部はカメラ動作通路130及び照明動作通路140を含むレンズマウント100を提供する。
前記レンズマウント本体110の側壁に撮像モジュールの開口部が設けられ、前記撮像モジュールの開口部は隣接して設けられた第1開口部131及び第2開口部141を含み、前記第1開口部131は前記カメラ動作通路130に連通し、前記第2開口部141は前記照明動作通路140に連通し、前記第1開口部131はカメラモジュールを組み込むことに用いられ、前記第2開口部141は照明モジュールを組み込むことに用いられる。
【0027】
本実施例では、前記レンズマウント本体110の材質は特に限定されず、透明な材質であっても、不透明な材質であってもよい。
【0028】
レンズマウント100を設けることにより、撮像モジュールの組み込みがより容易になり、照明ユニットと撮像ユニットの組立時の損傷が効果的に回避される。
【0029】
レンズマウント本体110の軸方向において撮像モジュール収容部を設け、レンズマウント本体の側壁に撮像モジュールの開口部を設けることにより、撮像モジュールが側面からレンズマウント本体に組み込まれやすく、撮像モジュールの組み込みがより容易になるとともに、撮像モジュールの損傷が回避される。
【0030】
第1開口部131とカメラ動作通路とが連通し、第2開口部141と照明動作通路とが連通するように設けることにより、カメラモジュールと照明モジュールがそれぞれ側面からカメラ動作通路と照明動作通路に組み込まれ、一体式撮像モジュールの組み込みと位置決めがより容易になる
【0031】
さらに、前記第1開口部131と前記第2開口部141の開口方向は部分的に同じである。
【0032】
図4に示すように、カメラ動作通路130に連通する第1開口部と照明動作通路140に連通する第2開口部の両方は上方を向いている開口が設けられ、これにより、撮像モジュールが同じ側面から組み込まれることを保証し、且つ、撮像モジュールが一体に設けられる場合、組み込みの効率がさらに向上する。
【0033】
また、照明動作通路140に連通する第2開口部の開口方向は、
図4に示す左側開口及び/又は右側開口の方向のように、隣接方向まで拡張してもよく、左側開口及び/又は右側開口の設置により、作業者が照明動作通路に組み込まれた照明ユニットの固定、位置調整を行うことを容易にし、これにより撮像モジュールの位置決め及び正確な取り付けが実現される。
【0034】
さらに、前記レンズマウント本体110に面する側壁に第3開口部121が設けられる操作通路120をさらに含み、前記第3開口部121は操作チューブ320を組み込むことに用いられる。
【0035】
前記操作通路120は操作チューブ320を組み込むことに用いられ、操作チューブ320はメスや鉗子等の操作器具を通過させることに用いられ、また、薬液や水等の流体媒体が流れることに用いられる。
【0036】
前記操作通路120の側壁に凹部が設けられ、前記凹部は前記操作チューブ320の外壁に密着して設けられ、前記操作チューブ320の端部は操作通路120の前端よりも低い。凹部の設置により、操作チューブ320の固定やシールが増強される。
【0037】
さらに、前記レンズマウント本体110の材料は透明な材料であり、前記照明動作通路130の側壁に遮光層が塗布される。
【0038】
レンズマウント本体の材料が透明な材料である場合、照明動作通路の側壁に遮光層が塗布されることにより、照明ユニットの光が内視鏡のレンズマウントに漏れることがさらに回避され、光線屈折による画像収集への影響が回避され、画像収集の品質が向上する。
本発明の実施例2は、前記撮像モジュール収容部内に少なくとも部分的に収容される撮像モジュール210と、前記レンズマウント100とを含む遠位端モジュール200を提供する。
前記撮像モジュール210は、撮像ユニット211と、発光ユニット212と、支持ユニット213とを含み、前記撮像ユニット211及び前記発光ユニット212は前記支持ユニット213の同じ側に設けられ、前記撮像ユニット211、前記発光ユニット212及び前記支持ユニット213は一体に設けられる。
撮像モジュールは一体に設けられ、一体に設けられた撮像モジュールを側面からレンズマウント本体に組み込むことにより、損傷が回避されるととともに効率的な組立が実現され、遠位端モジュール200の組立の成功率や組立効率が効果的に向上する。
さらに、前記レンズマウント100の外周壁に外嵌されるスリーブ220をさらに含む。スリーブ220はレンズマウント100と撮像モジュール210を固定することに用いられ、内視鏡の他の構造に接続される。
さらに、前記カメラ動作通路130の上端出口に覆設されるレンズ230をさらに含む。前記レンズ230は撮像ユニットを保護し、撮像ユニットの耐用年数を延ばすことに用いられる。前記レンズ230に撮像スリーブの位置決め部が設けられてもよい。
発光ユニット212の上端がレンズマウント100の前端よりも低いように設けることにより、照明ユニットから発した光がカメラ内に屈折されることを防止することができ、これにより、撮影された映像に青色光が生じたり、映像ボケが発生したりすることが回避される。