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特開2023-80061ヘルスケア装置、ヘルスケア本体、ヘルスケア方法及びヘルスケアシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023080061
(43)【公開日】2023-06-08
(54)【発明の名称】ヘルスケア装置、ヘルスケア本体、ヘルスケア方法及びヘルスケアシステム
(51)【国際特許分類】
   A61H 39/04 20060101AFI20230601BHJP
   A61H 39/02 20060101ALI20230601BHJP
【FI】
A61H39/04 R
A61H39/04 V
A61H39/02 A
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023011646
(22)【出願日】2023-01-30
(62)【分割の表示】P 2022566452の分割
【原出願日】2020-04-30
(71)【出願人】
【識別番号】522423695
【氏名又は名称】道鑛有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100186060
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 大輔
(72)【発明者】
【氏名】蔡 清福
【テーマコード(参考)】
4C101
【Fターム(参考)】
4C101AA01
4C101AA08
4C101BA01
4C101BB00
4C101BC01
4C101BC09
4C101BD04
4C101BE02
4C101BE06
4C101BE08
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ヘルスケア装置、ヘルスケア方法及びヘルスケアシステムが提供される。
【解決手段】ヘルスケア装置は、ヘルスケア本体とツボを有する身体部分との間に第一特定位置関係を維持し、使用者の前記身体部分を位置決めするための前記ヘルスケア本体と、ツボを介してヘルスケア作業を行うためのツボワークピースと、ヘルスケア本体に接続された第一端部と、前記ツボワークピースを固定するための第二端部と、を有するワークピースホルダーであって、前記ツボワークピースが前記ヘルスケア本体と前記身体部分との間の前記第一特定位置関係にあり、ツボと前記ツボワークピースとの間に第二特定位置関係を有するという条件の下で、ヘルスケア作業を行うようにする前記ワークピースホルダーと、を含む。
【選択図】図10B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を含むヘルスケア本体であって、使用者の頭部又は顔面との第一特定位置関係を維持するために、前記頭部又は前記顔面を前記基板に支持し、前記頭部又は前記顔面がツボ、横方向及び縦方向を有する前記ヘルスケア本体と、
前記横方向に沿って前記基板に移動可能に構成され、前記頭部又は前記顔面を前記基板に位置決めする位置決め装置と、
前記基板に構成され、前記頭部又は前記顔面の幅に適合するように操作される変位/位置調整装置と、
前記ツボとの第二特定位置関係で保持されるツボワークピースと、
前記基板及び前記位置決め装置のうちの一つに構成される第一端部と、前記ツボワークピースを保持し、前記ツボワークピースに第一及び第二特定位置関係の下で前記ツボを介して前記使用者にヘルスケア作業を実行させる第二端部と、を備えることを特徴とするヘルスケア装置。
【請求項2】
前記位置決め装置は、一対の頭部位置決めプレートを含み、前記ヘルスケア装置は、前記一対の頭部位置決めプレートの少なくとも一方に構成される圧力センサーを更に備え、前記圧力センサーの位置は、前記使用者の顳の近くに対応し、前記一対の頭部位置決めプレートは、前記頭部が前記圧力センサーに接触される又は挟まれるまで移動すると、前記一対の頭部位置決めプレートは移動を停止し、
前記基板は、一対のスライドスロットをそれぞれ有する二つの側面を有し、前記頭部位置決めプレートの各々は、下面を有し、前記下面は、対応する前記一対のスライドスロットにスライド可能に構成された一対の下方突出スライダを有し、及び/又は
前記頭部位置決めプレートの各々は、前記使用者の耳が貫通するための耳穴を有することを特徴とする請求項1に記載のヘルスケア装置。
【請求項3】
前記位置決め装置は、一対のレール本体を含み、前記一対のレール本体のそれぞれは、上面、一対のギアスロット、及び二つの縦方向の側面を有するレール本体を有し、前記一対のギアスロットが二つの長手方向側に位置し、前記上面に隣接し、各ギアスロットは、頂面と、前記上面に沿って縦方向に構成される上部ギアラックと、二つの頂面にそれぞれ構成される一対の下部ギアラックと、を有し、
及び/又は
前記ヘルスケア装置は、前記一対のレール本体に構成され、前記一対のレール本体のそれぞれは、上面と側面を有する二つのキャリア本体を有するキャリアと、前記キャリアに構成され、前記ワークピースホルダーを運搬するワークベースと、を更に含むことを特徴とする請求項1に記載のヘルスケア装置。
【請求項4】
前記ヘルスケア装置は、前記二つのキャリア本体にそれぞれ構成された二つの駆動装置を更に含み、前記駆動装置のそれぞれが、それぞれの前記キャリア本体の前記側面に構成された一対の位置決めプレートと、前記一対の位置決めプレート上にそれぞれ構成され、前記一対の下部ギアラックとそれぞれ噛み合う一対の下部位置決めギアと、それぞれの前記キャリア本体の前記側面に固定され、モーターシャフトを有する第一ステッピングモーターと、前記モーターシャフトに同軸に固定され、前記上部ギアラックと噛み合う上部ギアと、を含み、前記第一ステッピングモーターは、前記ワークベースを前記レール本体に沿って縦方向に移動させるように、前記上部ギアラックに沿って前記上部ギアを移動させ、前記駆動装置のそれぞれは、それぞれの前記キャリア本体の前記側面に固定され、それぞれの前記第一ステッピングモーター及びそれぞれの前記上部ギアの上方に位置するギア保護シートを更に備え、
前記ヘルスケア装置は、前記二つのキャリア本体の一つに固定される側面位置決めプレートと、前記二つのキャリア本体の前記上面に固定され、二つの側壁上面を有するねじロッドネストと、前記ねじロッドネストに収容され、前記ワークベースがネジ止めされる移動ピースを有するねじロッドでと、前記側面位置決めプレートに固定され、前記ねじロッドに接続され、前記ねじロッドを回転駆動して移動させる第二ステッピングモーターであって、前記ワークベースは、前記移動ピースを介して前記二つの側壁上面に沿って移動する前記第二ステッピングモーターと、を更に含み、
前記二つのキャリア本体は、互いに隣接する第一端面及び第二端面をそれぞれ有し、前記第一端面は、少なくとも一対の位置決めロッドを有し、前記第二端面は、前記少なくとも一対の位置決めロッドに対応する少なくとも一対の位置決めスロットを有し、前記二つのレール本体との間の距離がどのように変化しても、前記二つキャリア本体の二つの前記上面が同一平面上にあり、及び/又は
前記二つのキャリア本体の前記二つの上面のうちの一つはスライド溝を有し、前記ねじロッドネストの底部は、前記スライド溝に対応する中央突出ピースを有し、前記中央突出ピースは、前記スライド溝内を自由にスライドすることを特徴とする請求項3に記載のヘルスケア装置。
【請求項5】
前記基板には、一対の制御ボタンがあり、それぞれ前記変位/位置調整装置を前後に移動し、前記変位/位置調整装置は、オイルシリンダーと空気圧シリンダーのいずれかであり、
前記変位/位置調整装置は、第一端部と第二端部を有し、前記第一端部は前記基板に固定され、前記第二端部は前記位置決め装置に固定される一対の連結ロッドを有し、及び/又は
前記基板には、前記使用者が腹臥位で横になっている場合、前記使用者の両目と鼻を露出させるための穴があることを特徴とする請求項1に記載のヘルスケア装置。
【請求項6】
ツボワークピースを保持し、ツボ、横方向及び縦方向を含む身体部位を有する使用者にヘルスケア作業を行うヘルスケア本体であって、
前記身体部位との第一特定位置関係を維持するために、前記身体部位を運搬し位置決めする基板と、
前記横方向に沿って前記基板に移動可能に構成され、前記身体部分を位置決めする一対の位置決め装置と、
前記基板に構成され、前記一対の位置決め装置との間の距離を調整して前記身体部位の幅に適合させる第一変位/位置調整装置と、
前記ツボと第二特定位置関係を有するように前記ツボワークピースを保持するワークピースホルダーであって、前記基板及び一対の位置決め装置のうちの一つに構成される第一端部と、前記ツボワークピースが第一及び第二特定位置関係の下で前記ツボを介して前記使用者に前記ヘルスケア作業を行うために、前記ツボワークピースを保持する第二端部と、を有する前記ワークピースホルダーと、を備えることを特徴とするヘルスケア本体。
【請求項7】
前記身体部分は、頭部又は顔面であり、及び/又は
前記ヘルスケア本体は、前記基板に構成され、前記ツボワークピースを長手方向に沿って移動させる第二変位/位置調整装置と、前記基板に構成され、前記ツボワークピースを横方向に移動させる第三変位/位置調整装置と、を更に含むことを特徴とする請求項6に記載のヘルスケア本体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に中国医学理論に基づく、ヘルスケアのための装置、本体、方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
健康を失った人は、病気や痛みがないことが人生における大きな祝福であることを知るでしょう。人間の本性は通常、生に対して貪欲であり、死を恐れている。寿命を延ばすことは、普通の人々の大きな欲求の一つである。予防は治療よりも優れていることに誰もが同意しているように見えるが、誕生、老化、病気、死という人生の旅に直面して、誰もが常に予防に注意を払う機会や忍耐力を持っているわけではない。本発明は、中国の天才医師である華佗と扁鵲の例に従い、人類に健康と幸福をもたらすことを目的としている。
【発明の概要】
【0003】
一言で言えば、本発明は、華佗と扁鵲を世界に呼び戻すことを望んでいる。問題は夢や理想をどのように実行するか、想像力を実用的なコンテンツにどのように組み込むか。問題は非常に大きいため、読者又は審査官は、後で説明する内容を注意深く検討するよう求められる。
【0004】
伝統的な中国医学又は鍼治療の理論は、古代中国の古典に散在しており、その核心又は意味は、黄帝内経の素問及び霊枢に記載されている。これらの文化財の中には、医学理論や論理の精巧さが見られるだけでなく、臨床的に効果が見られたり、広く報告されたりしており、ここでは十分に引用することはできない。例えば、鍼灸は臨床において非常に効果的な鎮痛効果がある。一部の器質性疾患、さらには癌では、鎮痛効果が一週間持続することが報告されている。
【0005】
黄帝内経の素問の八正神明論には、「未知の世界を観察するということは、形、気(活力)、栄、衛が外から見えないことを意味し、職人(つまり、医療専門家、善良な医師、華佗又はと扁鵲)はそれをよく知っている。太陽の冷たさと暖かさ、月の虚しさ、四季の空気の浮き沈み、そしてそれらの組み合わせ、参加、配置の変化は、一般の人々には見えない、又は認識されていないが、職人によって検出され、いわゆる未知の世界の観測である。無限の未来に伝えられるものだけが後世に受け継がれる。職人によって違うと感じられたものは、外からは見えず、全体が見えない。目に見えず、味わえないことから、神々を語るのと同じように、未知の世界と呼ばれている」ことが記載されている。この章には、「不十分な悪とは、一つの気が八つの正しいものから逸脱したことを意味する。通常の悪は、汗をかいて筋肉の質感を通して悪風にぶつかると発生するが、それは穏やかで、感じたり識別したりできない」ことが記載されている。この章には、「優れた職人は、三つの部分で九つのパルスをチェックすることによって気を検出することにより、潜在的な病気を治療し、気を適切に調整することで資格を得る。劣った職人は、病気が完全に発達した後、又は病気を取り除き、陰陽気のバランスが崩れている。病気が発症した後に治す必要があるのは、三つの部分で九つのパルスをチェックした後、陰陽のアンバランスを検出できないためである。そのような職人は、病気として知られるように完全に発達した後に病気を治すことができ、最終的には三つの部分の九つのパルスからの確認を通じて病気を治すことができる。そのような職人は、何が芽生えているのか、何が発生する悪なのかを知ることができないため、単に門番のようなものである」ことが更に記載されている。本発明の目的と理想は、すべての家族又は個人に、生涯にわたって思いやりのある優れた医師を配置することである。
【0006】
特許審査は、発明が従来技術と異なるかどうかを判断するものであり、発明は多くの場合、従来技術の欠如または欠陥から生じている。人類にとっての発明の価値は、社会にどれだけ貢献するかに依存するが、発明の特許又は市場価値は実用的かどうか、及びすべての競合他社がそれに追随しなければならないかどうかに依存する。発明のさまざまな価値は、技術の高さや技巧の巧妙さに必ずしも関係するものではないが、何らかの問題を体系的又は包括的に解決し、人を安心させる効果が得られれば、私たちの努力に値するはずである。以下では、関連技術の包括的なレビューを行う。既存の技術についての議論があるところならどこでも、創造性やアイデアの源を捉えることができる。
【0007】
「現代科学」の観点からすると、鍼治療は経絡に沿って感知する現象である。これは鍼治療の経験がある人なら理解できる。鍼治療が正しいポイントに適用されると、患者は対応する経絡に沿って特別な感覚を感じ、その感覚は多くの場合、痛み、腫れ、しびれ、熱、寒さ、痛み、又は電気 ショックである。これらの感覚は単独で現れることもあるが、ほとんどの場合、痛み、腫れ、しびれが混ざった感覚である。古代の本はそれを気の感覚、又は気の獲得と呼んでいる。このとき、針を当てた人も、針が吸い込まれているように見える、操作がぎこちない、回しにくい、抜けにくいなどの感覚を覚える。
【0008】
「進歩」のための西洋化の政治的又は経済的追求、或いは政府による中国医学の意図的又は非意図的な無視により、台湾での正式な中国医学開業医の育成又は訓練は非常に限られており、減少する傾向がある。考えられる誤解や理由としては、例えば、鍼灸は衛生的ではないこと、科学的内容が不十分であること、治療効果が重要でないという信念が含まれる。幸いなことに、物事は逆転しなければならず、変化は開放性につながる、人々や中国の闘争や研究は決して圧倒されたことはないが、物質代謝理論、エネルギー代謝理論、分子、原子又は粒子の配向、及び波の配向などの現代理論を構築しようとする多くの努力がある。人体の構造のようなもので、可視光の反射、屈折係数及び分極能力の性能、又は赤外線やマイクロ波の反射、屈折係数及び分極能力の性能のいずれかが均一ではないため、電磁波導波路システムが人体に形成される。
【0009】
上記によると、伝統的な中国療法の内気は人体の電磁波、経絡(meridians)、ツボの関係である。経絡に沿ったセンス伝送の低速は、導波管の群速度から導き出される。経絡は血管やリンパ管、神経線維のような明確な境界を持ったものではなく、境界が曖昧な帯状の領域であり、各経絡の中心軸上でコンダクタンス値が最も高く、中心軸から放射状に徐々に減少する。具体的には、経絡は山のようなものであり、ツボは山の個々の峰のようなものである。つまり、ツボの中心はそれぞれの山頂である。しかし、同じポイントでの継続的なコンダクタンス測定では、人体のコンダクタンスは時間とともに変動する。古代人はこれを子午流注(midnight-noon and ebb-flow doctrine)と呼んだ。つまり、気と血流は季節、月及び時間に応じて体内を動的に循環している。それにもかかわらず、このコンダクタンスの変化は全身で発生し、ツボと非ツボの違いに深刻な影響を与えないため、臨床コンダクタンス測定には影響しない。
【0010】
現代科学(特に現代医学や現代生物学)を驚かせているのは、ツボのホログラフィック現象である。いわゆるホログラフィック現象に関しては、耳ツボでも足ツボでも、小さな領域に全身の臓器を映し出すツボがある。指の各小さな関節領域にも、全身のすべての臓器を反映するツボがある。言い換えれば、特定の臓器に病気がある場合、十四の主要な経絡上の主要なツボのコンダクタンスが大幅に増加するだけでなく、特定のツボの局所領域でも増加する。したがって、体のすべてのポイントがマイクロ経絡ポイントである可能性は十分にある。
【0011】
人の生理的・心理的状態が変化すると、それに応じて体のあらゆる部分のコンダクタンスデータの確率分布曲線が変化し、経絡の謎が明らかになるそうである。経絡は、電気チャネル、光チャネル、マイクロ波チャネル、音響チャネル、及び化学チャネルである。経絡点で測定されることは皮膚抵抗ではなく、体のコンダクタンス又は電場強度であり、コンダクタンスはコンダクタンスフィールド強度の二乗に比例する。従って、経典の経絡システムは、人体の一種のエネルギー分布であると結論付けることができる。このエネルギー分布は、肉眼で見ることもメスで追跡することもできない。
【0012】
前段落のエネルギー分布構造は、現代物理学では、動的構造である散逸構造として理解されている。持続的なエネルギー供給によって存在し、生理学からは単純に理解できない電磁波によって形成される散逸構造に完全に適合する。しかし、このように中国の古典医学を理解することは、生理学、生物学及び医学に新たなマイルストーンをもたらすかもしれない。動的な滝を例にとると、いわゆる散逸構造は、高水位の水源がある場合にのみ存在でき、水源が止まると、滝はすぐに消える。構造が常にエネルギーを消費していることが前提条件であるため、散逸構造と呼ばれる。ろうそく、山の泉、噴水、ランタン、スカイランタン、フルート、渦潮、竜巻、稲妻など、その他のものはすべて生きた構造物であり、環境が閉じられると、この構造は即座に消える。
【0013】
経絡システムは、電磁定在波によって形成される一種の散逸構造である。二つの波が同じ位置に存在し、互いに重なり合ったり打ち消し合ったりする可能性があるため、点ごとに構築又は破壊されることによって、新しい干渉波が形成される。人体の経絡システムが三次元の電磁定在波干渉パターンとして理解される場合、その干渉パターンを干渉及び/又は変更してエネルギー分布を変更し、患者の健康を回復する方法を見つけることができる。それは魔法かもしれないが、何千年もの間、先祖は一本の針を使用して、気と血液の循環、欠乏症候群、過度の症候群、子午流注、気の取得、陰陽、強壮法、及び排水法で無数の先祖を癒した。
【0014】
健康上の懸念から来ているかどうかに関係なく、伝統的な鍼治療は、温熱療法、赤外線療法、スペクトル療法、電気鍼療法、レーザー鍼療法、マイクロ波鍼療法など、前述の干渉パターンを変更する他の多くの方法を含むように開発されてきた。これらはすべて非侵入型または非接触干渉及びメディアの変更に属する。
【0015】
上記の散逸理論又は構造では、洞簫をプレイすることも同じ理論を含み、人体も共振空洞であり、相互に相互作用して複雑な定在波干渉パターンを形成する多数の電磁定在波を含み、ツボは干渉において重要な役割を果たす。 ツボは常に最高のコンダクタンスを持っているか、個々の又は組み合わされた電磁定在波のピークが位置する場所であるためである。具体的には、ある臓器に問題があると、その固有振動数やそれに伴う定在波が変化する。その結果、いくつかのツボのエネルギーが異常に増加又は減少し、それに応じてツボの抵抗が減少又は増加する。従って、侵入的であるか非侵入的であるかに関係なく、ツボを介して個々又は全体の定在波を構築/破壊/修正して、臓器又は患者を正常/健康に戻すことができる。
【0016】
光もマイクロ波も電磁波である。世界で一般的に言及されている光は、電磁スペクトル全体のごく一部しか占めていない可視光を指す。単一の電磁波の伝送速度は非常に高速(最大で秒速30万キロメートル)ですが、経絡の伝送速度は秒速10センチメートル未満である(ある干渉パターンから別の干渉パターンに変換するのに数十分かかる)。その理由は、体内の電磁波の数が数十億(又は数百億、数百億)単位でカウントされ、それに応じて加算信号の伝播速度が低下するためである。これは、あらゆる物体が振動周波数の塊に過ぎないとよく耳にする理由でもある。
【0017】
レーザー鍼などの非侵襲的な鍼灸治療は、鍼治療の一種と呼ばれているが、実際に刺す行為はない。侵襲性がなく、安全で痛みがないため、患者に受け入れられやすい。従来の鍼灸に勝るとも劣らない新しい治療法が次々と報告されている。レーザー鍼は無痛で安全な治療法であるが、明確な投与量のガイドラインはまだ確立されていない。温熱療法、赤外線療法、スペクトル療法、電気鍼療法、マイクロ波鍼療法などの現在人気のある理学療法技術などの他の非侵襲的な鍼灸治療は、すべて異なる波長の電磁波を人体に導入するため、基準を確立する必要がある。
【0018】
西洋社会では、マイクロ波共鳴療法(MRT)と呼ばれる、40~70GHzの周波数範囲のマイクロ波を使用して、人(又は特定の臓器)の固有周波数(特性周波数)のバランスを取り、治療する。もちろん、マイクロ波鍼も鍼灸が基本である。針の柄にマイクロ波アンテナを接続し、固有振動数と同じ周波数のマイクロ波をツボに注入したり、ツボに直接照射して共鳴させて病気を治療する方法である。実際には、経絡チャネルの共鳴周波数は、内臓から指又は足の指の先端に流れ、その後内臓に反射されることがわかっている。病気になると、固有周波数(特性周波数)の振幅が減少又は消失する。非常に低いエネルギーレベル(100万分の1又は10億分の1ワット)の余分なエネルギーは、特定の臓器又は人体の共鳴周波数を標準値に戻すことができ、これによって治療を補助/完了する。
【0019】
1934年において、中国の専門誌である鍼灸雑誌が初めて電気鍼の臨床応用を発表した。1950年代後半には、電気鍼治療に関する広範な研究が行われ、手術麻酔に臨床的に使用された。最新の電気鍼治療装置はサイズが小さく、多くの場合に電池で駆動される。小さなクリップが装置からのワイヤに接続され、体内に挿入された鍼にクランプされる。電流が発生すると、羽毛が皮膚を掃くように、患者はわずかな鼓動感又は変動感を感じる。もちろん、心臓の近くに電極を配置したり、身体の正中線(つまり、鼻梁からへそまでの架空の線)に電流が流れないようにする必要がある。
【0020】
1980年に北京電子器械工場が開発した「扁鵲-Aマイクロ波鍼治療器」も、最近登場した様々なツボ治療器も、異なる疾患や異なる部位のニーズを満たすために、その外観は大きく異なる。それらはすべてツボに正確に合わせることが困難であるが、患者又は使用者の支援が必要である。例えば器具からのサービス又は治療効果をより良く得るために、患部をそれぞれの器具の作業面に意図的に取り付けたり、近くに置いたりなどである。更に、レーザー鍼、温熱療法、赤外線療法、スペクトル療法、電気鍼、マイクロ波鍼などの継続的な革新に対応するために、それらの異なる動作原理のため、治療効果を得たい場合は、器具自体、器具の作業点、作業面や作業領域が異なる必要がある。より良い治療効果を達成し、人体のツボと器具の作業点、作業面又は作業領域との間に比較的正確な位置関係を持たせるために、通常、器具のマニュアルはどのように説明するかを説明する。体の姿勢を自分で調整するか、オペレーターが器具/治療サービスを受けるために患者の姿勢を調整することを支援する。たとえば、円形又は弓形の治療器具は、主に関節、肩、腰などに使用される。細長い治療器具は、背骨や体の一部などの細長い領域のツボに適している。ただし、前述のように、使用者は患部を器具の作業点、作業面又は作業領域に近づける又は取り付ける必要があるか、或いは器具を患者の体に直接置く必要がある。器具の作業点、作業面又は作業領域が患部に役立つ(たとえば、照射する)ことができるようにする。このとき、患者の患部(又は患部のツボ)と器具の作用点、作用面又は作用領域とは、実際には大体の、概略の、又はほぼ正しい相対位置関係を維持するだけである。この種の配置は、器具と患者との間の位置の不一致をもたらすだけでなく、それらの間の角度関係、更にはそれらの間の距離においても不一致をもたらす。器具と患者の患部との間の距離の正確さ又は適切さは、通常、最良の効果が得られるかどうか、或いは残念ながらけがの原因となり、詳しくは後述する。
【0021】
マイクロ波ツボ治療器を使って詳しく説明していただくと、上記の難しさがよくわかる。具体的には、マイクロ波治療の効果は通常、熱効果に基づいているが、非熱効果を排除することはできない (例えば、「病気が存在する場所に気を導く」効果を生み出すために、経絡を通して局所的なマイクロ波ツボ刺激を行うことができる)。最大マイクロ波放射は体表に50mmまで浸透し、露出部分の体温が大幅に上昇する可能性があり、これは灸の熱よりも深く強力である。患者の患部(又は患部のツボ)と、前項で述べた器具の作用点、作用面又は作用領域との間の距離は、患部が灸によって火傷するかどうかを明らかに決定する。
【0022】
マイクロ波が人体に照射されると、主に熱作用と熱外作用の二つの作用がある(超短波とは異なり、後者は電流によるもので、前者は電磁波によるものである)。いわゆる熱作用は、電解質イオンと電解質双極子の振動、又は水分子の高周波振動に由来し、組織に大量の熱エネルギーを発生させ、これによって組織温度を上昇させ、血管を拡張させ、血流を加速する(50%増加する可能性がある)。いわゆる熱的外部効果は、人体に対するマイクロ波放射の特別な生理学的効果であり(関連する研究はまだ限られている)、神経系の機能に影響を与える可能性があることが知られている(短期又は低量の放射線が興奮過程を増強でき、長期又は大量の放射線が逆に抑制する)。赤外線やその他の光放射と比較して、マイクロ波にはより深い効果があり、つまり、赤外線は脂質層を透過しにくいであるが、マイクロ波は脂質層を透過して筋肉層に到達できる。その治療効果はここでは詳述しない。
【0023】
マイクロ波鍼は経絡に強い気(腫れ、重さ、痛み、しびれ、熱感、動感、温感)があり、経絡に沿って発汗作用があり(燃える山の火技と同様)、気の強さは、マイクロ波治療器具によって定量的に制御できる。マイクロ波ツボ照射は、鍼と温灸の両方の機能を持っている。マイクロ波の電力が一定の値に達すると、針の先端で高周波放電現象が発生するが、その電力(2ワット)はマイクロ波理学療法機(200ワット)の電力よりもはるかに小さいため、特別な保護は必要がない。
【0024】
マイクロ波ツボ治療器は、マイクロ波放射器(ツボや病変に直接向けられ、ツボへのレーザー照射に似ている)、マイクロ波鍼(治療)器(ツボを放射するための放射アンテナ針を有する)及び磁気針という三つに大別することができる。
【0025】
マイクロ波ツボラジエーター又はマイクロ波ラジエーターには、通常、次の五種類がある。(1)開口端が円形であり、外形が半球形、円筒形、反射マスク形などの円形放射器であって、主に関節、肩、腰のツボ又は乳房病変に使用される。(2)長方形の開口部を有する細長い(又は長方形の)ラジエーターであり、背骨又は身体部分などの身体の細長い領域で主に使用される。(3)ウエスト、膝、背中、腰、臀部、胸部、腹部等の広い部位のツボ治療に用いられ、患部に直接貼り付けて治療することができる凹面を有する鞍型ラジエーターである。(4)直径1、1.5、又は3.5cmの集束ラジエーターは、上記の三種類の処理に適さない小さな部品を処理するために使用される。(5)イヤーラジエーターは、耳のツボを照射するか、治療のために外耳道に挿入する専用で、交換可能なゴム製スリーブを備えている。
【0026】
マイクロ波鍼器は、DC可変電源、マイクロ波発振器(1000~2000MHz)、出力同軸ケーブル、マイクロ波アンテナの四つの部分で構成されている。マイクロ波アンテナは、針クランプ、針、及びらせんばね同軸送信機を含む。針は共放射アンテナのコンポーネントである。マイクロ波エネルギーは、発振器によって同軸ケーブルを介して針に送信され、人体のツボに放射される。
【0027】
マイクロ波ディ針(鍼)を理解するには、ディ針が九つの古代の針の一つであり、大きな本体と丸い先端を持っていることを最初に知る必要がある。ディ針は、太い針体とキビのような先端を持つ、丸くてやや尖ったツボワークピースの一種であり、皮膚に突き刺すことなく、気と血を導くツボを押すために使用される。『黄帝内經霊枢九鍼十二原』では、「第三のディ鍼は胴体三寸半……、先端の鋭さは粟のように鋭く、刃を押すのに使われる、皮膚に突き刺さらずに脈を打ち、気を起こす」と明かされている。『黄帝内經霊枢九鍼論』では、「粟の鋭さを模したディ鍼の長さは体長3.5寸で、主に脈を押して気を得るために用いられ、邪気を排出する」が記載されている。マイクロ波ディ針は、現代のマイクロ波理学療法を組み合わせて製造され、1979年に中国本土で試作に成功した。マイクロ波針は、現代の低周波及び高周波電気療法の性能と特性を融合することにより、伝統的な地針、指針及び灸の機能と効果を備えている。
【0028】
マイクロ波療法におけるツボの選択と組み合わせの互換性の原則は、他のツボ療法の原則と同じであり、局所、隣接及び遠隔選択方法の三つのオプション、及び/又は疾患の圧痛点や焦点のいずれかに基づくことができる。もちろん、出力ヘッドの数やストレッチ範囲など、器具の特性を考慮してツボを選択することも可能である。
【0029】
手足のツボを照射する場合、患者は通常、横になっているか座った姿勢を取るが、ラジエーターとツボの皮膚との間の推奨距離は10~15cm(又は耳で5cm)であり、時間とパワーに関しては、特定の疾患条件によって異なる(例えば耳は8~10ワット、首は20~40ワット、胸と腹部は60~100ワット、腰と背中は80~120ワット、5~10分間)。膝と肩の関節周りのツボに関しては、サドル型のラジエーターがよく使用される。胸部、腹部、背中、腰のツボについては、患者は仰臥位又は腹臥位を選択する必要があり、円形又は細長いラジエーターを使用する必要がある。首のツボと耳のツボに関しては、患者はしばしば座位を使用し、円形又は収束ラジエーターを選択する必要がある。
【0030】
上記の議論から、既存のすべての技術が次の問題に直面していることがわかる。マイクロ波ラジエーターを例にとると、ユニバーサルブラケットを使用してマイクロ波ラジエーターを「理想的な」位置に固定するか、治療するツボにマイクロ波ディ針ラジエーターを手動で押し付けるか、器具の動作点とツボとの間の相対的な位置(距離と向きを含む)が正確に決定されていないか、又は決定できない。伝統的な中国医学で言及されているツボは、幾何学的な想像の中でほとんど面積のない点ではなく、小さな領域であるが、ユニバーサルジョイント又は人工的に、動作点とツボとの間の正しい又はより良い相対位置を維持することが明らかに必要である。少なくとも(1)器具の動作点の調整範囲には限界があり、(2)患者は必然的に無意識のうちに姿勢を調整するため、非常に困難である。
【0031】
前項の問題は別の問題を引き起こす。つまり、理論上の相対位置が得られない、又は保証できないため、科学的に定性的(効果)及び定量的 (機器のサービスを受ける時間と強度)であることが不可能である。従って、マイクロ波治療装置を例にとると、高温と過熱を防ぐために細心の注意を払う必要がある。理論的には相対位置を調整すれば、チクチク感ではなく、温感や痛みが心地よく感じられるように調整する必要があることがわかっているが、それでも人それぞれ感じ方や許容範囲が異なるため、質的・量的な難しさがある。疼痛耐性が低い患者の場合、投与量は治療効果を得るのに十分ではないかもしれない。逆に、疼痛耐性が高い患者の場合、投与量は実際には過剰であり、一時的又は永続的な害を引き起こす可能性がある。
【0032】
前の段落で述べた問題により、別の問題を簡単に理解できる。ツボが顔、脳、目、卵巣又は睾丸の近くにある場合、過剰な放射線や損傷を避けるために、既存の技術では、しばらくの間、5cmの距離と15ワット以下の電力、10分未満の時間を推奨する必要がある。このように、理論的な相対位置を得ることができれば、機器の設計又は設計の使用において大きな柔軟性を得ることができるだけでなく、効果を得ることも保証できることが知られている。
【0033】
前の段落で述べた問題は、「質的」又は「量的」であることの重要性を理解させてくれる。詳細には、理論上の相対位置の保証により、器具のツボの効果の性質と範囲を正確に研究することができる。例えば、重度の局所器質性疾患や虚血性血管疾患を患っている場合、過剰な放射線は血液循環を改善しないだけでなく、温度上昇により局所低酸素症を悪化させることが多いため、医師と患者の両方が装置を使用する際に心理的な障壁を抱えている。しかし、相対位置の理論的保証があれば、活動性結核、高熱、出血しやすい病気、高度の高血圧、心不全、骨折、マイクロ波針の感覚を明確に表現できない患者に対しても、定性的及び定量的研究に成功した後、患者と子供のグループは、ツボマイクロ波治療に適していないグループに属しなくなる。
【0034】
前の段落で述べた問題を解決した後、私たちは理解するよう促される。定性的及び定量的な成功により、効果に焦点を当てた器具のツボワークピースを設計できる。効率又は効果が十分であるため、無関係な隣人やスタッフに害を与えることなく、作業領域が大きすぎたり広すぎたりしない。これは、マイクロ波治療装置が微量のマイクロ波を漏らして周囲の空間に放射し、無関係なスタッフに怪我をさせる可能性があるため、長時間のマイクロ波放射が人体に有害であるためである。
【0035】
前節で述べた問題を解決した後、次のようなさまざまな効果が保証されるだけでなく、関連する理論上の相対的な位置関係を確立することで達成しやすくなるため、喜びに飛びつくことはできない。具体的には、高強度、高線量(3W/cm)の超音(音響)波は、さまざまな組織や器官に抑制的又は破壊的な影響を与え、組織の形態に不可逆的な変化を引き起こす。しかし、(A)低強度、中及び少量(治療量)の超音波は、末梢神経と脊髄に対する効果が最初に興奮してから抑制されるため、神経痛に対する鎮痛効果がある。(B)少量で心臓の毛細血管がうっ血し、間質細胞が増加するため、血液循環が改善される。(C)超音波に対する腎臓の各部分の感度は異なるが(皮質に近い近位尿細管が最も感度が高く、髄質集合管と尿管結合組織基底膜は最も感度が低い)、腎臓領域に作用する超音波の治療線量には、血管を拡張し、腎血液循環を促進する機能がある。(D)卵巣や睾丸への高量の超音波は、抑制効果や有害な効果さえあるため、近年、避妊に使用しようとする人もいる。(E)治療量の超音波は、皮膚の栄養を改善し、皮膚の再生を促進し、上皮形成を強化し、汗腺の分泌を増加させる可能性がある。(F)低量の超音波を複数回適用すると、骨カルスの成長を刺激することができる(ただし、10分間というわずかに大きい量では、骨の治癒が遅くなることに注意したい)。
【0036】
前項で述べた効果は、理論上の相対位置の確立によって得られたものである。これらの効果が他の治療法に適用された場合にも存在するかどうか疑問に思うかもしれない。物理実験と臨床実践によると、磁針(非侵入型)の磁線束は人体の皮膚を6~9cmの深さまで貫通できる。これは、従来の鍼の深さとほぼ同等である。人体の特定のツボが刺激を受けると、局所細胞受容体が生体電気を生成し、同時に経絡システムに沿って伝導される経絡点に「気」が生じると推測されている。感知された伝導経路は、鍼理論によって予測された経路と一致している。磁場又は磁力線と(侵襲的)鍼の効果は同等ではないかもしれないが、それらの有効性は非常に一貫していることも医療行為によって確認されている。たとえば、温水を使用して足を浸し、永泉ツボをマッサージして磁気的に吸収させると、BPH(前立腺肥大症)の夜間頻尿や頻尿の治療に非常に効果的である。ここでは、ツボ磁気療法(人体の特定のツボに北極と南極を備えた磁気装置を使用する)について簡単に説明し、その適用性を次のように調べる。
【0037】
『史記・扁鵲倉公列伝』では、紀元前180年に病気を治療するための磁石の使用について説明している。紀元前2世紀において、中国の薬理学の研究書『神農本草経』は、公式に磁石を医薬品として挙げた。「マグネスは辛く、冷たい性質を持ち、主に体の麻痺、リウマチ、物を持つことができない手足の痛み、難聴を治す」が記載されている。南北朝の陶弘景の『名医別録』には、磁石の効果が記録されている。「腎臓の気を促進し、骨の気を強化し、本質を養い、トラブルを取り除き、関節を滑らかにし、癰、瘻孔、頸核、喉の痛み、子供のてんかんを取り除く」が記載されている。隋代の楊上善の『黄帝内經太素』では、『霊枢経絡』の章の「重い足音で歩く」というフレーズを解釈する際に、磁石の外部効果について補足的に言及している。「革帯で留めた靴の中で歩くと重く感じる、軽くなったと感じたら、火気を高めるために徐々に重さを増していく。病気から回復したら、磁石を徐々に取り除く。これは腎臓を治療する古代の方法である」が記載されている。唐代の『備急千金要方』には、出血した傷を治療するための処方箋があり、「傷に磁石の粉を塗って痛みを和らげ、止血する」が記載されている。明代の李時珍の薬理学の傑作『本草綱目』には、「センザンコウを焼成した豆大の真磁石をすりつぶして線状に集め、新しい綿で包んで耳に挿入し、そして、銑鉄片を口にくわえ、耳が風雨を感じた後、難聴が治る」が記載されている。難聴治療のため『本草綱目』から磁石療法に着想を得て、1960年代初頭に中国本土でツボ磁気療法が登場した。上海の一部の鍼治療学者は、鍼治療と磁場を組み合わせて、磁気針(磁化された針)を使用して効果的に耳鳴りを治療しようとした。1965年、湖南省の医療従事者も磁場理論と経絡理論を組み合わせて臨床治療結果を達成した。1970年代の磁気療法の応用における大きなブレークスルーは、永久磁石材料(主に希土類コバルト合金、永久磁石フェライト及びアルミニウムニッケルコバルト磁石)への容易なアクセスによって引き起こされ、ツボ磁気療法が普及するようになった。たとえば、1970年には、内モンゴル自治区の包頭市で病気を治療するためのツボに適用するための磁気ビーズの試作に成功した。1973年以来、希土類合金磁気シートは、湖南省でさまざまな病気の磁気治療に最初に使用された。1974年、北京鍼灸の労働者は一部の研究者と協力して、静磁場を動的磁場に変えて回転磁気治療機を作り、治療範囲をある程度拡大し、特定の病気の治療効果を改善した。1978年、磁気療法科学研究協力の最初の中国本土会議が江蘇省徐州市で開催された。
【0038】
1980年以来、ツボ磁気療法は前例のない進歩を遂げた。磁気ビーズ又はシートを特定のツボ又は部位に固定する静磁気法は本発明とはほとんど関係がないが、ツボを刺激するために磁気回転機を使用する移動磁気法はすべて、磁気と伝統的なツボの組み合わせである。磁気ディ針、磁気丸梅針、磁気とヘリウムネオンレーザー照射を組み合わせた光磁気法、電気鍼治療と組み合わせた磁気電気法など、内科、外科、婦人科、小児科、眼科、耳鼻咽喉科、口腔病科などのおよそ70種類の疾患に適用されているが、いずれも前述の定性的及び定量的な問題を抱えている。従って、磁気機器を標準化又は正規化したい場合、前述の変数は予測不可能であり、対処できないというジレンマが生じる。正確な定性と定量の根源は、ツボの正確な配置にある。正確なツボを確保する場合、例えば、ツボ電極の磁気シートに印加するパルス電流や、皮内針(又は通常の針)に装着する電磁熱針の磁気ヘッドの磁場の強さ又は針が刺された後の気の取得時に、磁気針に適用される磁場の強度は、すべて正確に調整できる。これまでのところ、本発明の最も重要な核心精神、すなわち、医師の診断及び治療中に科学的方法又は機器を使用して患者の正確なツボを支援、チェック、又は確認することが明らかになった。
【0039】
前述の議論を通じて、次のように要約できる。侵入の場合、医学的効果のない間違った又は逸脱した鍼治療は、人々に不快感を与えるだけかもしれない。副作用やその他の怪我が発生した場合、それは本当に残念である。邪魔にならない場合、偏った又は間違ったツボの選択は定性的(効果的かどうか、又はどのような効果があるか)及び定量的な原因となる。前述のように、どの程度の照射強度又は磁場強度を適用するか、困難である。
【0040】
上記のほとんどは台湾と中国本土の研究に基づいており、外国人が鍼治療をどのように見ているかについて簡単に説明する。1950年、ドイツ人のラインホルト ヴォル(REINHOLD VOLL)博士は、人体にはさまざまな電位差があることを発見した。実験的研究の結果、人体の「電気」の「変化」回路図は、「古代中国」の「経絡図」とまったく同じであることが分かった。1949年、日本の京都大学の教授である中谷義雄博士が皮膚抵抗と病気の症状との関係を研究し始めた後、彼はそれが伝統的な中国医学の経絡と一致していることを発見し、一連の「科学的」病気検出方法を開発し、「良導絡」と呼ばれる。最近、「ドイツ医師と健康保険の連邦委員会」は、頭痛、背中の痛み、関節炎の痛みに関する大規模で高水準の人体試験を開始し、鍼治療に鎮痛効果があることを相次いで発表した。しかし、非ツボ部位への鍼治療又は針の浸透が不十分な偽対照群は、実際の治療群と同様の鎮痛効果があるため、鍼治療自体が強いプラセボ効果を持ち、ツボとは何の関係もない可能性が疑われた。数年前、英国のEdzard Ernst博士と大学院生が引き込み式の針を設計した。挿入時、針先は針管に引っ込んで皮膚には入れないが、針が刺さったと思わせることができる(針管が皮膚に刺さったまま)。つまり、本物の針と偽の針を使用してグループ化されたランダム化試験を実施することにより、医師チームは、頭痛と吐き気の治療と片頭痛の予防において、偽の鍼治療が本物の鍼治療と同じくらい効果的であることを発見した。気の静脈やツボの解剖学的根拠はないが、アメリカの研究では、ツボは通常「結合組織」が最も密集している場所にあることがわかっている。2002年、米国バーモント大学のランジュバン博士は、ツボへの鍼と灸治療が体に医学的影響を与える可能性があることを示した解剖学的記録に関する研究を発表した。西洋の研究では、鍼灸が実際に痛みを和らげることができることが示されている。提案された理論は、鍼治療が体を刺激してエンドルフィンを放出させるというものである。また、神経細胞の機能を変化させる化学成分セロトニン(血管収縮の機能を高めることができる)の脳内分泌を増加させ、人々が「幸福と快適さ」を感じる。邪魔にならない場合は、さまざまな周波数又はエネルギーレベルでツボを刺激すると、神経と筋肉がリラックスして鼓動し、受動的な運動のようになり、局所的な血液循環を改善できる。
【0041】
前述の従来の技術との綿密な比較及び議論の後、本発明の目標又は努力が具体的に提示されるべきであった。しかし、実際には、上記の開示は、本発明が到達しようとする基本的なレベルにすぎず、つまり、本発明は実際により高いレベルの目標追求を有している。『黄帝内經素問刺要論』には、「黄帝が問う:鍼の要旨を知りたい。岐伯は答えました:深刻な病気と軽い病気があり、鍼治療の深さには浅いものと深いものがある。それぞれのケースには独自の治癒論拠があり、そこからの逸脱は避けるべきである。深すぎると内臓に傷がつき、不足すると表面的な気ブロックが生じ、それが逆に邪気を呼び込む。深さが間違っていると、大きなトラブルを引き起こし、五つの臓器を内部から傷つけて深刻な病気を発症する」が記載されている。具体的には、鍼治療や特定のケースでは、大きなトラブルを招かないように、特定の深さで対処する必要がある。大きなトラブルや重大な病気を引き起こさないためには、深さが不十分であったり、深さが不適切であったりすることはあり得ないため、貫入針の場合、針とツボの相対位置を検出又は確認する必要がある。同様に、非侵襲的治療の場合、鍼治療のワークピースとツボの相対位置を実際に検出又は確認できれば、特定の疾患又は理学療法について、どの程度の照射、電場又は磁場強度を正確に適用する必要があるかを自信を持って判断できる。これにより悪影響を受けることなく、望ましい治療効果を確保する。
【0042】
『黄帝内經素問刺要論』には、生老病死の無常を通じて、各人が特定の原因により特定の病に苦しむことが記録されている。「従って、表皮、真皮、脂肪組織、筋肉、静脈、腱、骨、骨髄に疾患がある」が記載されている。誤診や間違った治療がどのような結果をもたらすかについては、前の段落で簡単に説明した。『黄帝内經素問刺要論』では、皮膚又は脂肪組織の疾患を例に挙げている。要点を深く把握できない場合は、「真皮や脂肪組織に鍼を刺す場合、皮下層への穿孔はあってはならない、そのような穿孔は間接的に肺を損傷し、今度は秋に暖かいマラリアを引き起こし、身震いするからである」が記載されている。
【0043】
これまでのところ、本発明の基本レベルは、患者又は使用者のツボと器具、ツボワークピース(非侵入型)又は鍼治療装置(侵入型)との間の正確な位置決めを保証して、鍼又はワークピースが正確や安全な理学療法又は治療を確保する。この目標は、ある意味では、二次元レベルに焦点を当てている。つまり、患者又は使用者のツボを、器具、ツボワークピース(非侵入型)又は針装置(侵入型)に対して解決又は正確に配置する方法に焦点を当てている。前の段落で述べたように、相対的な位置関係を確認した後、物理療法の追求又は特定の疾患に対処するための真のニーズは、三次元(深さ)及び四次元(角度)に関連するパラメータや変数を適切に調整することによって十分に満たすことができる。本発明は、上記二つのレベル(基本的にはハードウェアに属する)を実現することで満足するものではない。『黄帝内経素問移精變氣論』には、古代では、病気の治療は病気の最初の急成長で対処されたため、病気は逆に発展しにくいと述べた。
【0044】
『黄帝内経素問』によれば、時が経つにつれて、「中世の古代では、病気が発症した場合にのみ、病気が治り、薬用スープを十日間提供して、八風と五麻痺のいずれかを排除した。十日経っても治らない場合は、根と草を用いて根と病気の症状を治し、邪気を取り除く」が記載されている。人間は経済の世界で名声と富を追い求めるために生まれてきたので、治療について考え始める前に、病気が形になるまで病気の前兆を無視するか、見分けることができない。現時点では、食事療法や漢方薬に頼って、邪気を排除したり、病気を追い払ったりする必要がある。近古代の人間については、「病気の治療については同じではない。治療は四季にとらわれず、日月を無視し、戦うべきか、発展に従うべきかを判断せず、病が定着してから、外側から鍼を打ったり、薬湯を体内に提供することによって実践される。劣等な職人は、病気を攻撃するための措置に着手するのに十分積極的である。病気がまだ残っている間に、新しい病気が出現することを発見することは滅多にない。」現代の治療法では、同じ病気(例えば風邪)にはほぼ同じ薬が使われている。個人の体格などどうでもよく、病状と四季や陰陽の関係を信じていないのかもしれない。いつ、どの疾患を治療すべきか、又は発症傾向に逆らって治療する必要があるかを予測する考えはない。従って、症状はなくなったものの、病気の「根」が治っていないために、体内に潜む新たな病気の芽が芽吹き、開花する機会を待っているという経験は少なくない。
【0045】
本発明の理想のさらなるレベルは、黄帝の理想である『黄帝内経素問移精變氣論』が病気の初期兆候がある場合に、すぐに体を適応又は調整できる「ソフトウェア」のレベルに焦点を当てることである。「生命の長い道のりに沿って、健康に近づき、死から遠ざける」ことが実現できる。
【0046】
本発明の理想の究極のレベルは、すべての人類の健康と幸福を追求し、前項で動いているかもしれない理想を実現し、たとえ財源が比較的限られていても、すべての家族又はすべての人が、ソフトウェアとハードウェアを持つことができるようにすることである。本発明が商業化され始め、より高度になると、誰もが華佗と扁鵲の生まれ変わりによって提供されるような理学療法又は医療サービスを享受又は受けることができるようになる。
【0047】
本願のその他の特徴及び利点は後述され、本明細書において明らかであるか、又は本願を実施することによって理解することができる。本願の目的及びその他の利点は、本明細書及び図面に具体的に示されている構成によって実現及び取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
以下の図面は、実施形態に従って描かれており、本発明の概念を単に例示するものである。
図1】指又は足の指を位置決めするためのヘルスケア装置である。
図2】身体部分の二つの異なる部分に固定されたヘルスケア装置である。
図3A】背中の経絡及びツボの概略図である。
図3B】胸又は背中に対して配置された簡単なヘルスケア装置である。
図3C】胸又は背中に対して配置された高度なヘルスケア装置である。
図4A】下腕用ヘルスケア装置のヘルスケア本体を示す図である。
図4B】上腕用ヘルスケア装置のヘルスケア本体を示す図である。
図4C】ヘルスケア装置のヘルスケア本体の長さ調整装置の実施形態である。
図4D】ヘルスケア装置のヘルスケア本体の長さ調整装置の長さ調整プレートの第一実施形態である。
図4E】ヘルスケア装置のヘルスケア本体の長さ調整装置の長さ調整プレートの第二実施形態である。
図5】下肢用のヘルスケア装置である。
図5A】下肢ヘルスケア本体の長さ調整プレートである。
図6】頭部用のヘルスケア装置である。
図7】正確に位置決めできる頭部ヘルスケア装置である。
図7A】ツボワークピースの接続ピースの第二実施形態である。
図8】ワークピースアセンブリの第一実施形態を示す図である。
図8A】ツボワークピースの接続ピースの第三実施形態の概略図である。
図8B】ツボワークピースの実施形態である。
図8C】ワークピースアセンブリの第二実施形態である。
図8D】ワークピースホルダーの別の実施形態である。
図9】ロボットアームを備えたワークピースアセンブリの実施形態である。
図9A】自動ツボワークピースの実施形態である。
図10】本発明のヘルスケア方法の第一実施形態である。
図10A】本発明のヘルスケア方法の第二実施形態である。
図10B】本発明のヘルスケアシステムの実施形態である。
【0049】
参照記号は次のとおりである。
1:人差し指
2:拳
11:二間穴
12:関節
13:基端
14:先端
21:親指
22:人差し指
23:合谷穴
24:親指関節
25:第二関節
26:短い親指の筋肉
30:督脈
31:足の太陽膀胱経
32:大椎穴
33:陶道穴
34:身柱穴
35:肝兪穴
36:胆兪穴
37:脾兪穴
38:胃倉穴
39:肓門穴
40:志室穴
100:ヘルスケア装置
101:ピボット部
102:固定本体
103:ロッド本体
104:凹部
105:柔らかい層
106:雄ねじ
110、110’:ヘルスケア本体
112:円筒形端部
120:ヘルスケア装置
122:ヘルスケア本体
124:肩部
126:当接プレート
128:ばね
130:収容溝
131:人差し指止め板
132:収容領域
133:肩部
134:ばね
135:収容溝
136:当接プレート
138:人差し指スロット
140:中指スロット
142:薬指スロット
144:小指スロット
146:凹部
150:ヘルスケア装置
152:ヘルスケア本体
154:押圧ピース
156:支持横ピース
157:上端
158:ワークピース支持媒体
160:スリーブ
162:ワークピースコネクタ
164:端部
166:支柱
168:中間接続ピース
170:ヘルスケア装置
172:ヘルスケア本体
174:支柱
175:上端
176:中間接続ピース
178:整合部
180:厚さ半割領域
182:整合穴
184:支柱
185:中間接続ピース
186:整合部
187:ピボット
188:厚さ半割領域
189:クランプ
190:突起
191:ピン
192:クランプ
193、195:表面
194:フランジ
196、198:貫通孔
197:溝
199、544:ピン
200、200’ :固定ピース
201:ロッド本体
202:第一端部
203:雌ねじ
204、204’ :第二端部
205:ユニバーサルジョイントシート
206:ツボワークピースコネクタ
209:ユニバーサルボールジョイント
300、300’ :ツボワークピース
301:導線
302、302’ :ツボワークピースヘッド
400:支持横ピース
401、403:表面
402:接続端
404:ワークピース支持媒体
405、407:表面
406:調整スリーブ
408:ワークピースコネクタ
410:端部
412:自由端
500:ヘルスケア装置
501、503:キャリア基板
502:ヘルスケア本体
504、524:位置決めブロック
505、505':尺骨の手根突起の収容凹部
506、506':橈骨の手根突起の収容凹部
508:手のひら受け溝
510:位置決めブロックのキャビティ
511、512:一対端の凹部
513、515:ばねの端
514:ばね
516:下ラグ
517、519:内壁
518:側面溝
520:基板端の凹部
526:凹部
528:溝
530:ラグ
532:溝
534:凹部
535:遠位側
536:溝
538:キャリア基板501、503に隣接する端の凹部
540:引張りばね
542:ピンホール
546:長さ調整媒体
547:連結プレート
548:ピンホール
550:キャリア基板501、503に隣接する端の中央溝
591:中央溝
552:底部カットアウト部
554:底部シャフト穴
560:上腕キャリア基板
562、564:キャリア基板本体
566:腋窩端
568:上部カットアウト部
570:カットアウト部
572:中央ピボット
574:長さ調整装置
578:ガイドシート
580:カットアウト部
582、584:キャリア基板
586:ヘルスケア本体の長さ調整装置
587:ねじ穴
588:ねじロッド
590:ハンドル
592:チェーン
594:位置決めピン
595:スライド穴
596:長さ調整プレート
597:遠位側溝
598:位置決めピン穴
599:近位側溝
600:台形ピース
601:中間溝
602:サイドピース
603:台形ピースの二つの側面ベベル
604:ばね
606:円弧凸部
608:溝
610:近位溝
612:ばね
614:案内片
616:スライド穴
618:案内溝
620:台形ピースとねじロッドアセンブリ
622:端部
624:底穴
628:台形ピースとねじロッドアセンブリ
630:台形ピース
631:台形ベベル
632:案内溝
634:チャック
636:穴
638:ねじロッド
640:端部
660:ヘルスケア本体
662:脛のキャリア基板
664:大腿のキャリア基板
666:脛のキャリア基板662の踵端
668:側部溝
670:深い凹み
672、674、676:凹み
678:スロット
680:位置決めブロック
681:対向面
682、716:ラグ
684:大外踝凹み
685、687、689:外踝凹み
686:中外踝凹み
688:小外踝凹み
690:長さ調整装置
692:ねじ山
694:操作ロッド
696:ハンドル
698:チェーン
700:ピン
702:長さ調整装置のキャリア基板
704:ねじ穴
706:大腿と脛との間の空間
708:ばね
710:棒
712:棒孔
714:位置決めブロック
718:凹部
719:大腿骨の膝結節の収容凹部
720、740:中央凹み
722、902:貫通孔
724:ピンホール
726:位置決めブロック
728:位置決め穴
730:臀部端
732:収容穴
734:ばね
736:凹部
738:ストップ
742:長さ調整台形ピース
744、746:台形ピースの二つの側面ベベル
748:スライドスロット
XとY:二つの側面ベベルと操作ロッド694の中心との間の距離
760:ヘッドヘルスケア本体
762:基板
764:スロット
766:位置決めプレート
768、770:連結ロッド
772:オイルシリンダー
774、776:オイルシリンダーの第一端部と第二端部
778、780:穴
782:下方突出スライダ
784:圧力センサー
786、788:ボタン
790:回路配置
800:ヘルスケア装置
802:ヘルスケア本体
804:レール本体
806:ギアスロット
808:下部ギアラック
810:上面
812:上部ギアラック
814、816:キャリア本体
818:一対の位置決めプレート
820:位置決めギア
822:ステッピングモーター
824:ギア保護シート
826:モーターシャフト
828:ギア
830:左端面
832:位置決めロッド
834:一対の位置決めスロット
836:側面位置決めプレート
838:ステッピングモーター
840:ねじロッド
842:ねじロッドネスト
844:側壁上面
846:移動ピース
848:ワークベース
850:固定ねじボルト
852:中央突出ピース
854:溝
856:ボール
858、860:キャリア本体の上面
862、864:キャリア本体の近位面
870:ツボワークピース接続ピース
874:第一端部
876:固定ナット
878:雌ねじ
880:第二端部
882:ツボワークピースナット
884:雌ねじ
900:ワークベース
904:Cクランプ
906:ワークピースホルダー
908:ワークピースホルダーの第一端部
910:ワークピースホルダーの第二端部
912:コネクタ
914:雌ねじ
916:環状溝
918:ワークピースの第一端部
920:接続ピース
922:ワークピースの第二端部と920との接続
930:ワークピースホルダー
932:ねじ部
934:環状溝
936:ワークベース
938:ねじ穴
940:ツボワークピース
942:空気圧シリンダー
944:ねじ山端部
946:ピストンロッド
948:上部接続リング
950:主接続ピース
952:リングピース
954:クランクシャフト
956:作業リング
958:ゴムパッド
960:作業端
962:作業底部
964:ワークピース
966:ポイント開口部
968:主接続ピースの第一端部
970:主接続ピースの第二端部
971:ワークベース
972:角度コントローラ
974:角度制御アセンブリ
976、982:サポーター
978:固定片
980:ネジ付きバレル
984:ワークピース顎
986:リベット
988:保持部
1000:ワークピースアセンブリ
1002:電気チャック
1004:顎
1006:保持面
1008、1042:回転ヘッド
1010:延長ベース
1012:第一端部
1014:接続ベース
1016:回転シャフト
1018:回転プラットフォーム
1020:作業プラットフォーム
1022:ワークベース
1024:第一端部
1026:第二端部
1028:第二端部
1030:第一端部
1032:第二端部
1040:自動針挿入ツボワークピース
1044:自動針挿入装置
1046:針挿入機構
1048:電気ホルダー
1100、1110、1120:第一実施形態のヘルスケア方法のステップ
1130~1180:第二実施形態のヘルスケア方法のステップ
1200:ヘルスケアシステム
1210:ヘルスケア本体
1215:コンピュータ装置
1220:中央処理装置
1230:メモリ
1240:症状治療モジュール
1250:個人のヘルスケア履歴記録モジュール
1260:フィードバック/レポートモジュールモジュール
1270:スクリーン
1280:キーボード/マウス
1290:マイクロフォン
1300:レンズ
1400:クラウドデータベース
1500:サービスセンター
1600:制御モジュール
【発明を実施するための形態】
【0050】
以下では、図面と連携して、本発明の各レベル/各観察/各角度の理想をどのように実現するかを一つずつ開示する。以下の具体的な実施形態は、ある発明レベル/所見/解決策の理解を助けるために用いられる具体例であり、発明レベル/所見/解決策の唯一の実現可能な方法又は答えではない。実際、異なる発明レベル/所見/解決策の特定の実施形態の説明は、置換又は修正のために相互に参照することができる。現在の発明は画期的なものであるはずであるが、いわゆる画期的な発明とは、画期的な理想を実現するために世界中で簡単に入手できる、さまざまなコンポーネントの賢い、有機的な、又は驚くべき新しい組み合わせにすぎない。具体的には、本発明の創造又は進歩は、一般に、各コンポーネント自体にあるのではなく、関連するコンポーネントの予想外又は創造的な組み合わせにある。
【0051】
図1を参照されたい。図1は、本発明の第一実施形態を基本レベルで示す。人差し指1の二間穴11(国際コード LI2)が例として挙げられる。このツボ11は、人差し指の近位指節骨 (第三節)の橈骨横方向のしわの端にある赤と白の肉との間に位置し、主に喉の痛み、歯痛、鼻出血、口と目のゆがみ、無気力及び肩/背中の痛みを治療する。ヘルスケア装置100は、ピボット部101を介してピボット式に相互接続された二つの中空半円筒状の固定本体102を有するヘルスケア本体110を含み、各固定本体101は、半円筒状の雄ねじ106を有する中実の半円筒状のロッド本体103を有する。固定本体102は、指関節12、例えば、中間(第二)指節関節及び近位(第三)指節関節を収容する凹部104を有する。布又は使い捨て紙の洗浄可能又は消毒可能な柔らかい層105は、使用者の太さ又は指の太さに応じて複数回折り畳むことができるため、二つの固定本体102がしっかりと閉じられている場合、人差し指 1又は関節12が二つの位置関係を決定又は固定する。ヘルスケア装置100及び人差し指1又は二間穴11(この例で)を使用して、前述又は期待される効果を得る。二つの固定本体102がきつく閉じられると、二つの半円筒形ロッド本体103が完全なボルトを構成する。人差し指1の中節骨の基端13及び基節骨の先端14の突出部分は、凹部104に収容される。
【0052】
固定ピース200は、ツボワークピース300を構成又は操作するために必要な距離又は高さを提供するためのロッド本体201を有し、ロッド本体201は第一端部202を有する。第一端部202の雌ねじ203が二つの半円筒ロッド本体103の雄ねじ106と係合した後、ロッド本体201は、ヘルスケア装置100に固定され、二つの半円筒状のロッド本体103で第一端部202をロックすることによって、二つの半円筒状の固定本体102が人差し指1をその中に固定する。ロッド本体201は、ツボワークピースコネクタ206上のユニバーサルボールジョイント209と接続するために、その上にユニバーサルジョイントシート205を設ける第二端部204を有する。技術の進歩により、最新のユニバーサルジョイントの回転角度は非常に大きく、特定の角度や位置でかなりの衝撃に耐えることができ、位置がずれることはない。更に、一つのユニバーサルジョイントでは不十分な場合は、複数のユニバーサルジョイントを直列に接続して、目的の方向の範囲を広げることができる。
【0053】
ツボワークピースコネクタ206は、ツボワークピース300をその中空空間208に通して保持するための二つのリップ207を有する。ツボワークピース300は、上述のように、マイクロ波、レーザー、又は放射線のエネルギー加工ユニットとすることができ、ツボワークピースヘッド302からエネルギーを出力するために、電気エネルギー供給を受けるための導線301を有する。従って、コネクタ206及び固定ピース200の構成により、仕事エネルギー解放ユニットは、仕事エネルギー出力が集中するツボワークピース300の形態であることができる。ツボワークピース300とツボ11との間の相対位置がこのように決定されているので、ツボワークピース300のツボワークピースヘッド302がエネルギーをどのように又はどの程度まで出力できるか、或いは出力すべきかは、使用者/患者の特定の要求に従って正確に制御又は調整することもできる。
【0054】
更に、ヘルスケア装置100、固定ピース200及びツボワークピース300の容積は比較的限られている。導線301が十分に長い限り、使用者は自分の位置を理想的に動かすか、又はツボワークピース300と二間穴11との間の相対位置を変えることなく自由に行動することができ、これによって期待される理学療法/治療効果に影響を与えない。更に、ツボワークピースコネクタ206とツボワークピース300との間、又は第一端部202と半円筒のロッド本体103との間の接続には様々な方法がある。例えば、一方には環状突起が設けられ、他方には環状溝が設けられて、第一端部202と半円筒のロッド本体103との間の組立を容易にする。従って、この図又は実施形態に関する説明は、本発明で開示された目的を実現するための一例に過ぎないことを容易に理解できる。
【0055】
本発明の第1の実施形態は以下のように要約される。ヘルスケア装置100は、身体部分1との第一特定位置関係を維持するように、使用者の身体部分1を位置決めするためのヘルスケア本体110であって、身体部分1がツボ11を有するヘルスケア本体110と、ツボ11に対してヘルスケア作業を行うためのツボワークピース300と、ヘルスケア本体110に接続される第一端部202と、ツボワークピース300を固定するための第二端部204とを有するワークピースホルダー200と、を含み、第一特定位置関係の下で、ツボワークピース300がツボ11との第二特定位置関係を有するという条件の下で、ツボワークピース300がヘルスケア作業を行うようにする。
【0056】
第一実施形態のヘルスケア装置100によれば、ツボワークピース300は、ツボワークピースヘッド302を有し、第二特定位置関係は、ツボ11とツボワークピースヘッド302との間の位置関係を指す。
【0057】
第一実施形態のヘルスケア装置100によれば、ヘルスケア本体110は、使用者の指、つま先、腕又は脚を相対的に位置決めするためのものである。
【0058】
第一実施形態のヘルスケア装置100によれば、ヘルスケア本体110は、中空の半円筒形断面の二つの相互に枢動された固定本体102によって形成され、固定本体102のそれぞれが半円筒状のロッド本体103を有し、二つの半円筒状のロッド本体103を組み合わせて連結ロッドにすることができる。
【0059】
第一実施形態のヘルスケア装置100によれば、各半円筒状の固定本体102は、指1の身体部分又は関節を収容するための内側凹部104を有し、ヘルスケア本体110が身体部分1に適切に適合するか、又は相対的に位置決めできるようにする。
【0060】
第一実施形態のヘルスケア装置100によれば、固定ピース200は、二つの半円形断面のロッド本体103によって形成される連結ロッドを収容する中空の第一端部202を有し、二つの中空半円形断面の固定本体102は、 その中に本体部分1をぴったりとはめ込む。
【0061】
第一実施形態のヘルスケア装置100によれば、固定ピース200は、一つ又は複数の直列に接続されたユニバーサルジョイントであり得る固定媒体を介して、ツボワークピース300を接続するツボワークピースコネクタ206に固定された第二端部204を有する。
【0062】
第一実施形態のヘルスケア装置100によれば、固定ピース200の第一端部202と連結ロッドを形成するための二つの半円筒ロッド本体103との間、又はツボワークピースコネクタ206とツボワークピース300との間の接続方法は、雄ねじと雌ねじ、弾性保持、又は材料特性による環状凸部と環状凹面の係合である。
【0063】
別の観点から、前述の実施形態は、身体部分1との第一特定位置関係を維持するように、使用者の身体部分1を固定するためのヘルスケア本体110と、ヘルスケア本体110に接続された第一端部202と、ツボワークピース300を固定するための第二端部204とを有するワークピースホルダー200であって、ツボワークピース300が第一特定位置関係の下で、ツボ11との間に第二特定位置関係を有する条件下で、ヘルスケア作業を実行できるようにするワークピースホルダー200と、を含むヘルスケア装置100を開示する。
【0064】
更に別の観点から、前述の実施形態は、ツボワークピース300をその上に保持して使用者にヘルスケア作業を行うためのヘルスケア装置100を開示しており、使用者はツボ11を有する身体部分を有し、ヘルスケア装置100は、ヘルスケア本体110と身体部分1との間の第一特定位置関係を維持するように、身体部分1を相対的に配置するためのヘルスケア本体110と、ヘルスケア本体110上に設ける第一端部202と、ツボワークピース300を保持するための第二端部204と、を有するワークピースホルダー200であって、ツボワークピース300が第一特定位置関係の下で、ツボ11との間に第二特定位置関係を有する条件下で、ヘルスケア作業を実行できるようにするワークピースホルダー200と、を含むヘルスケア装置100を開示する。
【0065】
図2を参照されたい。図2は、本発明の基礎レベルの第二実施形態を示す。拳2の親指21と人差し指22との間に位置する合谷穴23(国際コード LI4)が例として挙げられる。ツボ23は、第一中手骨と第二中手骨との間に位置するが、第二中手骨の中間点にわずかに近く、主に頭痛、目の痛み、喉の痛み、歯痛、鼻出血、風邪、脳卒中、顔面神経麻痺を治療する。第一実施形態と同様に、この実施形態は、特定の状況のツボに焦点を当てている。ツボワークピース(又はそのツボワークヘッド)に対して特別なツボを配置する難しさを克服することができる場合、相対的な位置を得るのがより一般的又はより簡単なツボに関連する問題は簡単に解決することができる。
【0066】
ヘルスケア装置120は、一般に半円筒形であり、その中に使用者の親指21を収容するための溝130を有するヘルスケア本体122を含む。使用者の親指関節24は、第一実施形態のヘルスケア本体110で覆われている。ヘルスケア本体110は、ヘルスケア本体122の二つの上端肩部124に配置された二つの当接プレート126上に置かれた二つの側面を有する中空の円筒形端部112を有する。二つの当接プレート126は、それぞれ二つのばね128によって親指の先端に向かって押される。これにより、親指21とヘルスケア本体122との相対位置が確保される。
【0067】
ヘルスケア本体122は、ヘルスケア本体122を握る使用者の感覚のために、使用者の短い親指の筋肉26に適合するための凹部146を有する。別のヘルスケア本体110’は、人差し指22の第二関節25に装着される。ヘルスケア本体110及びヘルスケア本体110'は、同じ(親指21又は人差し指22が第一実施形態の布の柔らかい層105によって適切にフィットする場合)又は異なる(輪郭又はサイズがそれぞれ親指21と人差し指22によってわずかに異なる場合)ことができる。第二関節25がヘルスケア本体110’にスリーブされた後、ヘルスケア本体110’にスリーブされた人差し指22は、人差し指壁131と肩133との間に形成された人差し指収容溝135を通って人差し指収容領域132に載る。一方、ヘルスケア本体110’の中空の円筒形端部112’の右側と上部は、接続ばね134に接続された当接プレート136に押し付けられる。ここでの当接プレート136は、一般に逆L字形であり、その水平部分と垂直部分はそれぞれ、図2のヘルスケア本体110’の中空円筒形端部112’の右側と上側に押し付けられている。更に、逆L字形の当接プレート136の水平部分はその上でばね134を枢動するので、人差し指22が適切に位置決めされた後、逆L字形の当接プレート136の垂直部分が回転して中空円筒形端部112’の上側に押し付けられる。これにより、人差し指22の位置決めが拘束される一方で、固定ピース200’の第二端部204’と合谷穴23との相対位置関係が確保される。換言すれば、ツボワークピース300’上のツボワークピースヘッド302’と合谷穴23との間の相対的な位置関係は、前述又は期待される効果を得る。更に、ヘルスケア本体122には、人差し指22を溝132に挿入するための人差し指スロット138が設けられている。確かに、ヘルスケア本体122には、他の三本の指を任意に挿入するための中指スロット140、薬指スロット142及び小指スロット144が更に設けられていることができる。指スロット138~144のそれぞれは、互いに連通してもしなくてもよく、又はそれぞれが指を個別に又は集合的に収容するための完全に又は部分的に独立した空間を有する。
【0068】
この実施形態のヘルスケア本体110及びヘルスケア本体110'は、第一実施形態のヘルスケア本体110とは基本的な構造上の相違を有し得ることに留意されたい。第一実施形態110のように、親指関節24によって位置決めする。詳細には、ヘルスケア本体110’は、ヘルスケア本体110’の一方の端が指の関節によって止められるので、ヘルスケア本体110’が滑り落ちなく、指節の中央部分にのみ延びることができる。ヘルスケア本体110'のもう一方の端は、当接プレート126又は136に突き当たるように押し付けられるので、位置保証に問題はない。従って、ヘルスケア本体110’の軸方向の長さを短くすることができる。
【0069】
本発明の第二実施形態は、次のように要約される。ヘルスケア装置120は、身体部分2との第一特定位置関係を維持するように、使用者の身体部分2の二つの異なる部分21、22をそれぞれ相対的に位置決めするための二つの収容溝130、135を有するヘルスケア本体122と、ヘルスケア本体110’に接続された第一端部202と、ツボワークピース300’を固定するための第二端部204と、を有するワークピースホルダー200であって、ツボワークピース300’と本体部分2’が、第一特定位置関係の下で第二特定位置関係にあるワークピースホルダー200と、を含む。
【0070】
第二実施形態のヘルスケア装置120によれば、二つの異なる部分21、22との間にツボ23があり、ツボワークピース300’はツボワークピースヘッド302’を有し、第二特定位置関係は、ツボ23とツボワークピースヘッド302’との間の位置関係を指す。
【0071】
第二実施形態のヘルスケア装置120によれば、ヘルスケア本体122は、親指と人差し指などの使用者の2本の指を相対的に位置決めするために使用される。
【0072】
第二実施形態のヘルスケア装置120によれば、ヘルスケア本体122は、親指収容溝130と人差し指収容溝135の二つの指収容部を有する。
【0073】
第二実施形態のヘルスケア装置120によれば、親指収容溝130は、二つの肩部124にそれぞれ配置された二つのばね128、及びばね128にそれぞれ接続された二つの当接プレート126によって画定される。
【0074】
第二実施形態のヘルスケア装置120によれば、人差し指収容領域132は、人差し指止め板131、肩部133、人差し指止め板131及び肩部133によって画定される溝135、肩部133に配置されたばね134、及びばね134に枢動可能に接続された逆L字形状の当接プレート136を含む。
【0075】
第二実施形態のヘルスケア装置120によれば、ヘルスケア本体122は、短い親指の筋肉26に適合するための凹部146を有するので、使用者は、ヘルスケア本体122を握る感覚を有することができる。
【0076】
第二実施形態のヘルスケア装置120によれば、ヘルスケア本体122は、人差し指22の遠位部分を収容する人差し指スロット138を設け、中指スロット140、薬指スロット142及び小指スロット144を設けることができる。指スロット138~144は、互いに連通してもしなくてもよく、又はそれぞれが指を個別に又はまとめて収容するための完全に又は部分的に独立した空間を有する。
【0077】
別の観点から、ヘルスケア装置120は、(図1又は以下の実施形態で説明されるように)ツボワークピースをその上に保持して、使用者に対するヘルスケアに従事し、二つの異なる部分の間にツボ23がある。ヘルスケア装置120は、本体部分2との第一特定位置関係を維持するように、本体部分2の二つの異なる部分21、22を位置決めするための二つの隣接部分(124~130と131~135)を有するヘルスケア本体122と、ヘルスケア本体122に設けられた第一端部と、ツボワークピース300を保持するための第二端部を有するワークピースホルダー(図1又は以下の実施形態で説明される)であって、ツボワークピース300が第一特定位置関係の下でツボ11との第二特定位置関係を有するとき、ツボワークピース300がヘルスケア作業を実行することを保証するワークピースホルダーと、を含む。
【0078】
更に別の観点によれば、ヘルスケア装置120は、本体部分2との第一特定位置関係を維持するために、使用者の身体部分2の二つの異なる部分21、22をそれぞれ相対的に位置決めするための二つの隣接部分(124~130と131~135)を有するヘルスケア本体122と、ヘルスケア本体122に設けられた第一端部と、ツボワークピース300(図1又は以下の実施形態で説明される)を保持するための第二端部を有するワークピースホルダー(図1又は以下の実施形態で説明される)であって、ツボワークピース300が第一特定位置関係の下でツボ11との第二特定位置関係を有するという条件の下で、ヘルスケア作業を実行することを保証するワークピースホルダーと、を含む。
【0079】
人体の胸部又は腹部のツボの分布は非常に対称的である。胸部の場合、正中線は任脈であり、その両側から0.5体インチ離れた位置にある足の少陰腎経、更に1体インチ離れた位置にある足の陽明胃経 (つまり、任脈から1.5体インチ)など。背中の場合、正中線又は背骨は督脈であり、その二つの側面から1.5と3体インチ離れた位置にある足の太陽膀胱経の二つの枝がそれぞれあるなど。図3Aは、背中の督脈30、足の太陽膀胱経31及びツボを示し、例えば大椎(だいつい)穴(国際コード GV14)32、陶道(とうどう)穴(国際コード GV13)33、身柱(しんちゅう)穴(国際コード GV12)34、肝兪(かんゆ)穴(国際コード BL18)35、胆兪(たんゆ)穴(国際コード BL19)36、脾兪(ひゆ)穴(国際コード BL20)37、胃倉(いそう)穴(国際コード BL50)38、肓門(こうもん)穴(国際コード BL51)39、志室(ししつ)穴(国際コード BL52)40が挙げられる。
【0080】
図3Bを参照されたい。図3Bは、胸部又は背中用の単純なヘルスケア装置150を示す。ヘルスケア装置150は、ヘルスケア本体152、ヘルスケア本体152に接続された二つの端部164を有する支持横ピース156、及び支持横ピース156上に固定されたワークピース支持媒体158を有する。ヘルスケア本体152は、上端157が支持横ピース156の端部164上で旋回する二つの支柱166、二つの支柱166上に固定された中間接続ピース168、及び中間接続ピース168上に固定された押圧ピース154を更に有し、二本の支柱166と中間接続ピース168との間、及び中間接続ピース168と押圧ピース154との間の角度は、ほぼ90度である。すなわち、使用者は、使用時、押圧ピース154を胸又は背中で押して、ヘルスケア本体152を一定の相対位置状態にする。押圧ピース154は、使用者が押すものであるため、使用者に不快感を与えない形状とするか、装着面に対応する凹みを設けて使用者に不快感を与えないようにする。
【0081】
ワークピース支持媒体158は、スリーブ160をスライド可能にスリーブする。スリーブ160は、第一実施形態で説明したようにツボワークピースをスリーブするためのワークピースコネクタ162に固定する。従って、理学療法士又は療法士は、ワークピース支持媒体158上のスリーブ160の位置を移動/調整して、ツボワークピースと特定のツボとの間の相対的な位置関係を固定又は確保することができる。
【0082】
胸部又は背中には非常に多くのツボがあるが、ヘルスケア装置150 は単純すぎるように見えるので、図3Cのヘルスケア装置170はやや高度であることに同意するかもしれない。ヘルスケア装置170は、ヘルスケア本体172と、それぞれヘルスケア本体172で枢動する二つの端部410を有する支持横ピース400と、支持横ピース400でスライド可能にスリーブ化されたワークピース支持媒体404と、を有する。ヘルスケア本体172は、第一対の支柱174であって、支柱174の上端175が支持横ピース400の端部に枢動される支柱174と、二つの支柱174に固定される中間接続ピース176と、中間連結ピース176に固定された整合部178と、第二対の支柱184と、二つの支柱184に固定された中間接続ピース185と、中間接続ピース185に固定された整合部186と、を有する。ここで、二本の支柱174(184)と中間接続ピース176(185)との間、及び中間接続ピース176(185)と整合部178(186)との間の角度は、ほぼ90度であり、整合部178(186)は、厚みが半分になった厚さ半割領域180(188)を有し、整合部186はピボット187を介して中間連結ピース185に枢動され、厚さ半割領域180と188はそれぞれ整合穴182と突起190を有する。使用時には、最初に、整合部186と二本の支柱184を平行又は同一平面に保ち、使用者が合わせた整合部178と186を胸又は背中で押した後、二本の支柱184を枢動させて直角の関係にする。これは、ヘルスケア本体172を安全な相対位置に確保するための整合部186を有する。上述のように、整合部178、186は使用者が押すものであるため、使用者に不快感を与えないような形状にするか、装着面に対応する凹みを持たせて使用者に不快感を与えないようにする。
【0083】
前の例のように、ワークピース支持媒体404は、スリーブ406をスライド可能にスリーブし、スリーブ406は、第一実施形態のツボワークピースをその上にスリーブするように、ワークピースコネクタ408に固定する。従って、理学療法士又は療法士は、ワークピース支持媒体404上のスリーブ406の位置を移動/調整して、ツボワークピースと特定のツボとの間の相対的な位置関係を固定又は確保することができる。ワークピース支持媒体404は、支持横ピース400で摺動可能にスリーブされた接続端402と、第二対の支柱184の一対のクランプ189と192によってクランプされた自由端412と、を有する。ここで、クランプ189は一対の支柱184に固定され、クランプ192は、ピン191によって一方の支柱184の上端に枢動され、他方の支柱184はフランジ194を有し、クランプ192の自由端は溝197、フランジ194を有し、クランプ192の自由端はそれぞれ貫通孔196と198を有し、ピン199は貫通孔196と198を貫通し、一対のクランプ189と192が自由端412を保持する。
【0084】
今日の技術では、正確な嵌合はもはや問題ではないが、スライドの便利さ(故に、公差を残さなければならない)と位置決めの安全性を考慮すると、クランプ189と192に対応する表面195と193、支持横ピース400及び接続端402に対応する面401と403ならびにワークピース支持媒体404及び調整スリーブ406の対応する表面405と407は、粗くするか、厚い又は薄いゴム材料の層で覆うことができる。更に、胸部及び腹部のツボは任脈又は督脈に対して対称的に分布しているため、両方の対称的なツボは理学療法/治療を必要とし、調整スリーブ406はペアで構成されることが好ましい。確かに、複数のツボを同時に治療する必要がある場合、ワークピース支持媒体404の数を増やすことができる。
【0085】
上記の二つの実施形態は、以下のように要約される。ヘルスケア装置150(170)は、使用者の身体との第一特定位置関係を維持するために、それぞれが上端157(175)を有する二つの支柱166(174)を有するヘルスケア本体152(172)と、二つの支柱の上端157(175)にそれぞれ枢動された2つの端部164(410)を有する支持横ピース156(400) と、ヘルスケア本体152(172)に接続された第一端部402と、ツボワークピースを固定するための調整スリーブ406と、を有するワークピース支持媒体404であって、第一特定位置関係に対応する第二特定位置関係にあるワークピース支持媒体404と、を含む。
【0086】
前記実施形態のヘルスケア装置150(170)によれば、身体は人体の胸又は背中であり、ツボワークピースはツボワークピースヘッドを有し、第二特定位置関係とは、胸ツボ又は背中ツボとツボワークピースとの相対的な位置関係をいう。
【0087】
前記実施形態のヘルスケア装置150(170)によれば、ヘルスケア本体152(172)は、使用者とヘルスケア本体152(172)との間の相対的な位置を確保するために使用者の胸部又は腹部によって押される押圧ピース154(178、186)を有する。
【0088】
前記実施形態のヘルスケア装置150(170)によれば、押圧ピース154は、それぞれ厚さ半減領域180(188)を有する二つの整合部178、186を有し、厚さ半減領域180、188はそれぞれ整合穴182と突起190を有する。
【0089】
前記実施形態のヘルスケア装置150(170)によれば、ヘルスケア本体172は二対の支柱174、184を有し、支柱174、184の各対の底部は中間接続ピース176、185で相互接続され、整合部186は、ピボット187によって中間接続ピース185に枢動される。
【0090】
前記実施形態のヘルスケア装置170によれば、ワークピース支持媒体404は、支持横ピース400上でスライド可能にスリーブされ、及び/又はワークピース支持媒体404は、調整スリーブ406をスライド可能にスリーブする。
【0091】
前記実施形態のヘルスケア装置170によれば、ヘルスケア本体172の第二対の支柱184は、ワークピース支持媒体404の自由端412を保持するために設けられた一対のクランプ189、192を有する。
【0092】
前記実施形態のヘルスケア装置170によれば、クランプ189と192に対応する表面195と193、支持横ピース400と接続端402に対応する表面401と403、及びワークピース支持媒体404に対応する表面405と407、ならびに調整スリーブ406は、ゴム材料の層で粗面化又は被覆される。
【0093】
前記実施形態のヘルスケア装置170によれば、第二調整スリーブ406及び/又は第二ワークピース支持媒体404が更に含まれる。
【0094】
別の観点から、ヘルスケア装置150(170)は、(図1又は以下の実施形態で説明される)ツボワークピースをその上に保持して、使用者にヘルスケアを行う。使用者は、身体部分を有する。身体部分は、ツボを有する。前記ヘルスケア装置は、使用者の身体との第一特定位置関係を維持するために、一対の支柱(152、166;172、174;184)を有するヘルスケア本体(152、166、154、168;172、174、178、184、190)と、前記支柱にそれぞれ接続された二つの端部410を有する支持横ピース400と、支持横ピース400に接続され、支持横ピース400にツボワークピースを保持するためのスリーブ408がスリーブされ、ツボワークピースが第一位置関係の下でツボとの間に第二特定の位置関係を有するという条件の下で、ヘルスケア作業を実行するワークピース支持媒体404と、を含む。
【0095】
さらに別の観点によれば、ヘルスケア装置150(170)は、使用者の身体部分を相対的に位置決めして、身体部分との第一特定位置関係を維持するために、一対の支柱(152、166;172、174;172、174;172、166;172、174;172、166;172、174;172、174、178;172、174、178、184、190)を有するヘルスケア本体(152、166、154、168;172、174、178、184、190)であって、身体部分はツボを有する前記ヘルスケア本体と、一対の支柱にそれぞれ接続された二つの端部410を有する支持横ピース400と、支持横ピース400に接続され、支持横ピース400にツボワークピースを保持するためのスリーブ408がスリーブされ、ツボワークピースが第一位置関係の下でツボとの間に第二特定の位置関係を有するという条件の下で、ヘルスケア作業を実行するワークピース支持媒体404と、を含む。
【0096】
上腕又は下腕のいずれかの経路は、人体の胸部又は腹部のツボのように規則的でなく、比較的簡単に識別できず、腕の陰又は陽側のいずれかに走っている。鍼灸師が簡単に特定できるのとは対照的に、一般人や初心者にとっては簡単ではない。まず、ポジショニングの問題だけを扱う。本発明の上腕ヘルスケア装置500のヘルスケア本体502を示す図4Aを参照されたい。ヘルスケア本体502は、キャリア基板501、503を有し、キャリア基板501、503のそれぞれは、一対の位置決めブロック524、504をそれぞれ設けるための一対の凹部511、512を有する。すべての位置決めブロック524、504が同様に設けられているので、位置決めブロック504のみが以下のように詳細に示されている。
【0097】
位置決めブロック504は、凹部512内の一対の側面溝518内にスライド可能に設けられた一対の下ラグ516を有する。複数のばね514の二つの端部513、515は、それぞれ、凹部512の内壁517及び位置決めブロック504の下部の内壁519上に設けられる。内壁517と内壁519は、ばね514の長さを補償又はオフセットするために提供される。本発明では、複数のばね514が、一対の位置決めブロック504を、一対の凹部512内で常に互いに可能な限り近づけた状態に保つ。一対の凹部512の間のキャリア基板503の自由端における切抜き上部の残りの幅は、ほぼ下腕手首の厚さである。人は痩せたり太ったりすることが避けられないので、本発明によれば、一対の位置決めブロック504を自動的に調整して手首部分を保持することができる。なお、図のラグは板状であり、円筒状が一般的だが、大きな違いはないので説明は省略する。
【0098】
手の陽明大腸経のツボ(例えば、主に頭痛、喉の痛み、お腹の痛み、腹痛、肩/背中の痛みを治療する温溜(おんる)穴、国際コード LI7)を治療する場合、手首は対の位置で保持する必要がある。ツボ理学療法/治療を容易にするために、手首は厚さ方向に一対の位置決めブロック504によって保持されるべきである。このとき、使用者の親指の短外転筋に対応する突起は、位置決めブロック504に凹んだキャビティ510に収まる。しかし、手の厥陰心包経のツボ(例えば、主に胃の痛み、吐き気、嘔吐、胸の痛み、不整脈、脳卒中/認知症、肘のけいれん、熱っぽい顔、曇った視力、ショックを治療する内関(ないかん)穴、国際コード PC6)を治療する場合、手首は陰側を上にして幅方向に一対の位置決めブロック504によって保持されるべきである。このとき、下腕の橈骨手根突起は左側位置決めブロック504の凹部506に当接し、一方、下腕の尺骨手根突起は右側位置決めブロック504の凹部505'に当接し、位置決め効果を共同実行する。手首の構造を注意深く観察すると、手のひらとは対照的に、下腕の橈骨手根突起は下方で前方に位置し、下腕の尺骨手根突起は上方で後方に位置しており、従って、この構造的特徴を利用することで、位置決め関係又は機能を強化するために、位置決めブロック504の凹部505、506の位置を設計する。具体的には、前腕(又は下腕)の陰側が上向きか下向きかに関係なく、位置決めブロック504によって効果的に保持することができる。更に、使用者の手のひらは、位置決めブロック504の溝508内で自由に保たれる。
【0099】
逆に、手の少陽三焦経のツボ(例えば、主に肘/腕の好ましくない屈曲と伸展、指の痛み/握力の欠如、手の振戦、難聴、耳鳴り、頭痛、頬の痛み、熱病を治療する外関(がいかん)穴、国際コードTE5))を治療する場合、手首は、陽側を上にして、幅方向に一対の位置決めブロック504によって保持されるべきである。このとき、下腕の尺骨手根突起は左側位置決めブロック504の凹部505に当接し、下腕の橈骨手根突起は右側位置決めブロック504の凹部506'に当接し、位置決め効果を共同実行する。キャリア基板503の端部に凹部520がある。この凹部520は二つの機能を有し、一方では、前腕側がキャリア基板503上で横方向に直立した状態に保たれる(すなわち、厚さで吊るす)とき、使用者の小指の外転筋がその上に吊るす。他方、前腕の陰側がキャリア基板503上に置かれると、使用者の手首/手のひらは自由に吊るす。
【0100】
肘関節を運搬するための位置決めブロック524とキャリア基板501を示す図4Aの左側を参照されたい。位置決めブロック524は、上腕骨の肘端の尺骨側で最も突出した種子骨を収容する凹部526を有し、キャリア基板501は、対応して、尺骨の肘端の最も突出した部分(すなわち、肘の先端)を収容する凹部534を有する。人体の構造は非常に神秘的で、前腕をキャリア基板501、503に載せると、横向きに立てても、陽側に置いても、凹部526と534に種子骨と最も突出した部分がそれぞれ収まる。しかし、前腕を横方向に直立させた場合、前腕の突出した筋肉(長掌筋、橈側手根屈筋、尺側手根屈筋で構成される)の左側と下側が、それぞれ位置決めブロック524の溝528とキャリア基板501の溝536に配置される。手首関節の先行する位置決めブロック504として、位置決めブロック524は、キャリア基板501の対の凹部511に設けられ、凹部511の溝532内にスライド可能に設けられた一対のラグ530を有する。
【0101】
二つのキャリア基板501、503との間に設けられた長さ調整媒体546を示す図4Aの中央部分を参照されたい。創造神は神秘的で、人を背が高くても低くても、腕が短くても長くても、たとえば、劉邦の手は膝よりも長いと言われており、長さ調整媒体546は適応するように設けられる。キャリア基板501、503の隣接する端部には、連結プレート547を対称的に収容するための中央溝550がある。キャリア基板501、503の隣接する各端部は、内部凹部538を有するので、複数対の引張りばね540が連結プレート547の上下で対称的に設けられ、キャリア基板501、503を可能な限り引き寄せる。キャリア基板501、503の隣り合った端部の反対側にはそれぞれ複数対のピンホール542があり、これらは連結プレート547の両側の複数のピンホール548に対応している。使用者の腕の長さに対応するキャリア基板501、503の隣接する端部間の距離が適切に調整されると、四つのピン544が、対応するピンホール548及び対応する二対のピンホール542に挿入され、腕の長さの設定を完成することができる。
【0102】
図4Bを参照されたい。図4Bの右側は、図4Aの前腕のキャリア基板であり、上腕用の基板と組み合わせて、完全な上肢のキャリア基板を形成するため、わずかに変更されている。具体的には、前腕のキャリア基板502(又は501)の肘端は、底部カットアウト部552及び底部シャフト穴554を有する。図4Bの左側は、二つのキャリア基板562、564を有する上腕キャリア基板560である。キャリア基板564の肘端は、上部カットアウト部568と、底部シャフト穴554上で枢動する中央ピボット572と、を有する。上腕キャリア基板560とは対照的に、前腕は外側に折りたたむのではなく、内側にのみ曲げることができるので、その枢動は方向性がある。図4Bから見ると、前腕のキャリア基板502の肘端の存在を考慮すると、反時計回りに枢動するとき、その遠位側535は、上腕のキャリア基板560の肘端と干渉しなければならない。上腕のキャリア基板564はそれに応じて変更されておらず、互いに回転することはできない。従って、上腕のキャリア基板564の肘端は、前腕のキャリア基板502の肘端の遠位側535を収容するためのカットアウト部570を更に有する。
【0103】
図4Bの左側を参照されたい。上腕の内側が身体に接続されているため、上腕の内側と外側は、上腕のキャリア基板562に対して異なる長さを持っている。従って、キャリア基板562の腋窩端566の遠位側は、カットアウト部580と、キャリア基板562に接続された半円筒部576と、を有し、半円筒部576は、使用者の腋窩に押し付けられる。更に、キャリア基板562の腋窩端566の近位側は、使用者の上腕の肩端に適合するガイドシート578を有する。確かに、前腕の長さに適応させるために、長さ調整装置574を二つのキャリア基板562、564の間に構成することができるが、これについてはここでは詳述しない。
【0104】
本発明のヘルスケア装置のヘルスケア本体の長さ調整装置586の実施形態を示す図4Cを参照されたい。キャリア基板582、584との間には長さ調整プレート596がある。長さ調整プレート596は、スライド穴595、長手方向の中央溝591、遠位端の両側に設けられた一対の溝597、一対の近位溝610及び長さ調整プレート596の両側に設けられた溝599を有する。二つのキャリア基板582、584の隣接する遠位端には、一対の円弧凸部606、一対の円弧凸部606の両側にそれぞれ設けられた一対の溝608、一対の中間溝601、及び互いに対応する一対の溝608と一対の溝597との間にある一対の(円弧凸部606に対応/対称)ばね604が設けられる。ここで、一対のばね604のそれぞれの二つの端部はそれぞれ対応する溝608と溝597に接続され、長手方向の中央溝591は台形ピース600内を移動し、二つのキャリア基板582、584が長さ調整プレート596に当接すると、円弧凸部606は、長手方向の中央溝591に収容される。遠位の複数対のばね604及び近位の複数対のばね612は、キャリア基板582、584及び長さ調整プレート596を平面的に一緒に結合する傾向がある。これは、三つのキャリア基板582、584及び長さ調整プレート596が、遠位側部片602とスライド穴616、中間溝601と台形ピース600、ならびに近位側にある対応する一対の案内片614と一対の案内溝618を介して、一緒に摺動可能にスリーブ化されるからである。
【0105】
ヒトは大人、子供、男性、女性に分けるが、実際には前腕又は上腕の長さの差は通常5cmを超えていない。4歳児と身長2メートルの人間を比較しても、身長差が15センチを超えることはめったにない。
長さ調整プレート596は、ねじ穴587と複数の位置決めピン穴598を有する。三枚のキャリア基板582、584、596の全長が最短の条件では、その間に隙間はない。台形ピースとねじロッドアセンブリ620が構成されているので、仮想長さを増加させる必要がある場合、使用者はねじロッド588のハンドル590を回転させて台形ピース600を押して遠位側に移動させる。台形ピース600の二つの側面ベベル603が円弧凸部606に当接するので、キャリア基板582、584が対称的に押し出されて、三つのキャリア基板582、584及び596の仮想全長が調整される。ねじロッド588が適切な程度まで回転されて、三つのキャリア基板582、584及び596の適切な仮想全長が得られると、チェーン592を介してねじロッド588に接続された位置決めピン594は、所望の位置に最も近い位置決めピンホール598に挿入され、ばね604、612がねじロッド588を逆転する可能性を防止する。
【0106】
台形ピースとねじロッドアセンブリ620の第一実施形態を示す図4Dを参照されたい。台形ピース600は、ねじロッドの端部622を収容するための底穴624を有する。台形ピースとねじロッドアセンブリ628の第二実施形態を示す図4Eを参照されたい。場合によっては、例えば、キャリア基板582、584及び596の厚さを制御することが望まれる場合、又は台形ピース630の厚さが制限されている場合、チャック634は台形ピース630の底部を保持するように設けることができる。ねじロッド638の端部640と一致する穴636を有する。更に、円弧凸部606(図4C)と台形ピース630との間の相対的な動きを確実に案内するために、適切な状況では、浅い案内溝632を側面ベベル631上に設けることもできる。
【0107】
上記の医療機器は、主な目的にのみ使用されるか、主な機能を持っている。すなわち、図1に示されるように、棒状のツボワークピース300を固定するために使用される。本明細書で論じるヘルスケア装置を以下に要約すると、ヘルスケア装置500は、身体部分を運搬するキャリア基板501、503を有するヘルスケア本体502であって、一対の凹部511、512とを含み、身体部分は上肢又は下肢であるか、又は上半身部分と下半身部分を有し、身体部分のいずれか一つが主肢骨を有し、いずれかの身体部分又は肢骨は二つの端部を有し、少なくとも一つが、両端には突起特徴があるヘルスケア本体502と、一対の位置決めブロック504、524であって、それぞれ、一対の凹部511、512でスライド可能に設けられ、突起特徴によって関連する半身体部分をその間に保持するために、突起特徴に対応する凹部505、506を有する位置決めブロック504、524と、キャリア基板501、503又は位置決めブロック504、524に接続された第一端部と、ツボワークピースを保持するための第二端部と、を有するワークピースホルダー(図示せず)と、を含む。
【0108】
ヘルスケア装置500は、身体部分を運搬するために身体部分の長さに適合する二つのキャリア基板501と503を有するヘルスケア本体502であって、各キャリア基板501、503の一端に一対の凹部511と512が設けられ、身体部分が上肢又は下肢であり、上半身部分と下半身部分を有し、任意の身体部分が主肢骨を有し、任意の身体部分又は主肢骨が二つの端部を有するヘルスケア本体502と、一対の位置決めブロック504、524であって、それぞれ、一対の凹部511と512上でそれぞれスライド可能に設けられ、突起特徴に対応する凹部505、506を有し、突起特徴によって関連する半身体部分をその間に保持するために、突起特徴に対応する凹部505、506を有する位置決めブロック504、524と、キャリア基板501、503又は位置決めブロック504、524に接続された第一端部と、ツボワークピース(図1又は後述の実施形態に示される)を保持するための第二端部と、を有するワークピースホルダー(図1又は後述の実施形態に示される)と、を含む。
【0109】
前述の二つの実施形態のヘルスケア装置500によれば、位置決めブロック504は、一対の下ラグ516を有し、凹部512は、一対の突起516内をそれぞれスライドする一対の側面溝518を有する。
【0110】
前述の二つの実施形態のヘルスケア装置500によれば、キャリア基板503は自由端を有し、自由端の幅は、一対の凹部512の幅を差し引いた後の下腕の手首の厚さとほぼ同じである。
【0111】
前述の二つの実施形態のヘルスケア装置500によれば、位置決めブロック504の一方は、手のひらが直立しているときに手のひらの親指短外転筋を収容するキャビティ510と、下腕の橈骨の手根突起に係合するための凹部506と、下腕の尺骨の手首端の突起に係合するための凹部505と、手のひらを自由に保つ溝508と、を有する。
【0112】
前述の二つの実施形態のヘルスケア装置500によれば、一つのキャリア基板503の自由端の端部には、凹部520があり、前腕が横方向に直立した状態 (つまり、厚さで吊るす) に保たれている場合に、使用者の小指の外転筋が吊るす。下腕の内側(又は陰)側を置いたときに、使用者の手首/手のひらを自由に吊るすことができる。
【0113】
前述の実施形態のヘルスケア装置500によれば、位置決めブロック524が、前腕の肘端部を運搬するキャリア基板501の凹部511内に位置する場合、位置決めブロック524は、上腕骨の肘の尺骨側で最も突出した種子骨を収容するための凹部526を有する。キャリア基板501は、尺骨の肘端の最も突出した部分(すなわち、肘の先端)を収容するための凹部534を有し、位置決めブロック524及びキャリア基板501は、下腕が横方向に直立した状態に保たれるとき、下腕の突出した筋肉のそれぞれの左側又は下側をその中に位置決めする溝528と536をそれぞれ有する。
【0114】
前述の実施形態のヘルスケア装置500によれば、二つのキャリア基板501、503との間に、長さ調整媒体546が設けられ、長さ調整媒体546は、キャリア基板501、503の隣接する端部にそれぞれ設けられた一対の中央溝550と、一対の中央溝550に設けられた連結プレート547と、キャリア基板501、503の隣接する端部の反対側にそれぞれ設けられた複数対のピンホール542と、連結プレート547にそれぞれ設けられた複数対のピンホール548と、連結プレート547のピンホール548及びキャリア基板501、503に対応する二対のピンホール542に挿入された四つのピン544と、を含む。
【0115】
前述の実施形態のヘルスケア装置500によれば、ヘルスケア装置500は、上腕のキャリア基板560を更に含み、前腕のキャリア基板502(又は501)の肘端は、底部カットアウト部552及び底部シャフト穴554を有し、上腕のキャリア基板560には、二つのキャリア基板562、564があり、キャリア基板564 の肘端には、上部カットアウト部568と、底部シャフト穴554でピボットする中央ピボット572があり、キャリア基板564の肘端は、前腕のキャリア基板502の肘端の遠位側535を収容する別のカットアウト部570を有する。
【0116】
前述の実施形態のヘルスケア装置500によれば、腋窩に近いキャリア基板562の腋窩端566の遠位側は、使用者の腋窩に押し付けられるように、カットアウト部580とそれに接続された半円筒部576を有する。腋窩端566の近位側は、使用者の上腕の肩端に適合するガイドシート578を有する。
【0117】
別の観点から、ヘルスケア装置(500;560)は、(図1又は以下の実施形態で説明されるように)ツボワークピースをその上に保持して、使用者にヘルスケアを行い、使用者はツボを有する身体部分を有し、ヘルスケア装置(500;560)は、身体部分との第一特定位置関係を維持するために、身体部分を運搬するキャリア基板(502;562)を有するヘルスケア本体(501、503;562、564)であって、キャリア基板が端部を有し、身体部分が主肢骨を有し、身体部分又は主肢骨が凹部に対応する突起特徴を有するヘルスケア本体(501、503;562、564)と、キャリア基板にそれぞれスライド可能に設けられ、突起特徴に対応する凹部(505;526)を有し、凹部(505;526)が突起特徴を拘束することにより、それらの間の身体部分の相対的に位置決めする一対の位置決めブロック(504;524)と、キャリア基板又は一対の位置決めブロックに接続された第一端部と、ツボワークピースを保持する第二端部と、を有するワークピースホルダー(図1又は以下の実施形態に記載される)であって、ツボワークピースが、第一特定位置関係の下でツボと第二特定位置関係を有するときにヘルスケア作業を実行するワークピースホルダーと、を含む。
【0118】
更に別の観点から、ヘルスケア装置(500;560)は、ツボワークピースをその上に保持して、使用者にヘルスケアを行い、使用者はツボを有する身体部分を有し、ヘルスケア装置(500;560)は、身体部分との第一特定位置関係を維持するために、身体部分を運搬するキャリア基板(502;562)を有するヘルスケア本体(501、503;562、564)であって、キャリア基板が端部を有し、身体部分が主肢骨を有し、身体部分又は主肢骨が凹部に対応する突起特徴を有するヘルスケア本体(501、503;562、564)と、キャリア基板にそれぞれスライド可能に設けられ、突起特徴に対応する凹部(505;526)を有し、凹部(505;526)が突起特徴を拘束することにより、それらの間の身体部分の相対的に位置決めする一対の位置決めブロック(504;524)と、キャリア基板又は一対の位置決めブロックに接続された第一端部と、ツボワークピース(図1又は以下の実施形態に記載される)を保持する第二端部と、を有するワークピースホルダー(図1又は以下の実施形態に記載される)であって、ツボワークピースが、第一特定位置関係の下でツボと第二特定位置関係を有するときにヘルスケア作業を実行するワークピースホルダーと、を含む。
【0119】
ヘルスケア装置500は、身体部分を運搬するための二つのキャリア基板582、584を有するヘルスケア本体と、ヘルスケア本体の見かけの長さを調整して、使用者の身体部分の長さに適合させるために、二つのキャリア基板582、584との間に配置される長さ調整装置586と、を含む。
【0120】
前述の実施形態のヘルスケア装置によれば、長さ調整装置586は、長さ調整プレート596、サイドピース602及び台形ピース600を有し、長さ調整プレート596は、二つのキャリア基板582、584との間に配置され、スライド穴595を有する。二つのキャリア基板582、584の隣接する端部は、一対の円弧凸部606、一対の中間溝601及び一対のスライド穴616を有する。サイドピース602は、スライド穴595及び一対のスライド穴616に挿入され、キャリア基板582、584及び長さ調整プレート596を一緒にスライド可能かつ平面的に組み合わせる。台形ピース600は、一対の中間溝601内に配置され、一対の側面ベベル603と一対の円弧凸部606との間の相互作用によってヘルスケア本体の見かけの長さを調整する。
【0121】
前述の実施形態のヘルスケア装置によれば、長さ調整プレート596は、ねじ穴587と、複数の位置決めピン穴598と、台形ピース600の二つの側面ベベル603と円弧凸部606との接触位置を調整して三つのプレート582、584、596の合計仮想長さを調整するように、台形ピース600を操作するための回転可能なねじロッド588と、を有する。
【0122】
前述の実施形態のヘルスケア装置によれば、台形ピース600は底穴624を有し、ねじロッド588は、底穴624内で自由に回転できるように構成された端部622を有する。
【0123】
前述の実施形態のヘルスケア装置によれば、ヘルスケア装置は、台形ピース(630の底部646を保持するための第一端部642と、穴636を有する第二端部644であって、ねじロッド638の端部640を穴636に設ける第二端部(644と、を有するチャック634を更に含む。
【0124】
前述の実施形態のヘルスケアデバイスによれば、台形ピース630の側面ベベル631は、円弧凸部606を案内するための浅い案内溝632を有する。
【0125】
別の観点から、ヘルスケア装置(500;560)は、(図1又は以下の実施形態で説明される)ツボワークピースをその上に保持して、使用者に対するヘルスケアに行い、ここで、使用者はツボを有する身体部分を有し、ヘルスケア装置は、身体部分との第一特定位置関係を維持するために、身体部分を運搬する二つのキャリア基板(501、503;562、564)を有するヘルスケア本体と、ヘルスケア本体の見かけの長さを身体部分の長さに適合するように調整するために、二つのキャリア基板との間に設けられる長さ調整装置(546;574;568)と、二つのキャリア基板のうちの一つに接続された第一端部と、ツボワークピースを保持するための第二端部と、を有するワークピースホルダー(図1又は以下の実施形態に記載される)であって、ツボワークピースが第一特定位置関係の下でツボと第二特定位置関係を有するとき、ツボワークピースがヘルスケア作業を行うワークピースホルダーと、を含む。
【0126】
更に別の観点から、ヘルスケア装置(500;560)は、身体部分との第一特定位置関係を維持するために、使用者の身体部分を運搬し位置決めする二つのキャリア基板(501、503;562、564)を有するヘルスケア本体であって、身体部分がツボを有するヘルスケア本体と、ヘルスケア本体の見かけの長さを身体部分の長さに適合するように調整するために、二つのキャリア基板との間に設けられる長さ調整装置(546;574;568)と、二つのキャリア基板のうちの一つに接続された第一端部と、ツボワークピース(図1又は以下の実施形態に記載される)をその上に保持して、使用者にヘルスケアを行う第二端部と、を有するワークピースホルダー(図1又は以下の実施形態に記載される)であって、ツボワークピースが第一特定位置関係の下でツボと第二特定位置関係を有するとき、ツボワークピースがヘルスケア作業を行うワークピースホルダーと、を含む。
【0127】
足の裏にも多くのツボがある。たとえば、第二指と第三指との間の縫い目の0.5体インチに位置する足の陽明胃経の内庭穴(国際コード ST44)は、主に頭痛、歯痛、顔面神経痛、浮腫、赤痢、胃腸病を治療する。適切なヘルスケア装置は、図1に示されてもよく、ここでは詳述しない。更に、足の裏のヘルスケア装置は、図3Bのヘルスケア装置を採用又は変更することによっても得ることができる。
【0128】
この段落から、下肢に適したヘルスケア装置について説明する。下肢には大腿と脛が含まれ、上肢よりも太いであるが、曲げたり柔軟にしたりすることはできない。たとえば、膝/踝の回転可能角度は、明らかに肘/手首の回転可能角度よりも小さくなっている。更に、下肢のツボの分布の規則性は上肢よりも悪いため、上肢に適したヘルスケア装置の設計原則は、下肢に直接/完全に適用することはできない。鍼灸理論によると、大腿と脛の特定の基準点を見つけると、それらの間に特定の長さの比率関係があることが分かる。詳細には、大腿骨の大転子から外側の犢鼻(とくび)穴(大腿骨と脛骨との間、膝蓋骨の外側に位置する)までの長さは19体インチであり、外側の犢鼻(とくび)穴から外踝の先端までの長さは16体インチ、つまり、これら二つのセクションの長さの比率は19:16である。身長によって身長差はあるが、年齢に関係なく比率は同じである。前者は伝統的な中国医学や鍼治療が非科学的であると誤解させるかもしれないが、後者は人体の謎や先祖の知恵に対する賞賛を呼び起こす。
【0129】
図5を参照されたい。図5は、下肢ヘルスケア装置のヘルスケア本体660は、脛のキャリア基板662、大腿のキャリア基板664及び長さ調整装置690を含む。長さ調整装置690は次の役割を果たす。(1)ヘルスケア本体660のキャリア基板またはプラットフォームの一部を形成する。(2)脛のキャリア基板662の(脛骨の)踵端666に対して、脛骨の膝端のための運搬プラットフォームを提供し、脛のキャリア基板662と組み合わされた脛運搬プラットフォームを形成する。(3)大腿のキャリア基板664の(大腿骨)臀部端730に対して、大腿骨膝端のための運搬プラットフォームを提供し、脛のキャリア基板662と組み合わされた大腿と脛運搬プラットフォームを形成する。(4)各使用者の特定の脚の長さに適合するようにヘルスケア本体の見かけの長さを調整する。(5)特定の使用者の大腿と脛に対応するキャリア基板662、664の運搬プラットフォームの長さを同時に調整する。(6)16:19の比率に従ってベースプレート662、664を運搬する脛及び大腿の見かけの長さを同時に調整する。(7)膝基準特徴の位置決め装置を構成する。
【0130】
一対の側部溝668は、踵端666近くの脛のキャリア基板662に設けられ、その中に一対の位置決めブロック680をスライド可能に設けられる。位置決めブロック680は、図4Aの位置決めブロック504、524と同様であるため、ここでは簡単に説明する。前述のように、外側の犢鼻(とくび)穴から外踝の先端までの長さは16体インチである。外踝の先端から踵までの長さは脛の特徴長に収まらないが、足裏は脛につながっているので、以下のように設計されている。使用者がうつ伏せになったとき、使用者の脛の脛骨外側突起の調整、及びふくらはぎ、踵骨腱及び踵骨の調整を考慮する。使用者が仰臥位になると、脛のキャリア基板662には中央凹み740があり、踵端666にはより深い凹み670がある。一対の側部溝668は、踵端666近くの脛のキャリア基板662に設けられる。各溝668は、各位置決めブロック680に配置された一対のラグ682をスライド可能に設けるための一対のスロット678を有する。踵高さ調整媒体748は、異なる使用者の踵高に適応するために、位置決めブロック680及び踵端666に設けられる。踝係合凹部は、一対の位置決めブロック680の一対の対向面681に設けられる。図5の遠位側の位置決めブロック680を例にとると、その反対側の面681は、大外踝凹み684、中外踝凹み686及び小外踝凹み688を有する。これらの三つの凹みを構成する目的は、使用者の身長に合わせ、外踝の先端を収容することである。具体的には、一般的には子供、大人、太っている人、やせっぽちの人がいるが、実際には、脛の長さ(又は外踝と足の裏の距離を含む)の差は通常50%未満である。具体的には、縦(立っているとき)又は横(横になっているとき)の外踝から踵までの距離又は高さは、子供で約4cm、170cm程度の人で約7cmである。従って、三つの凹み672、674、676は、踵に対応して凹部670に設けられ、凹み672と688、674と686及び676と684に対する凹部は、各使用者の特定の長さを十分に適応することができ、このようにして踵高さ調整媒体748を得る。
【0131】
確かに、設計上、三つの踵とのくぼみ672、674、676は連続した傾斜面であり、段差のない効果を生み出すことができ、位置決めブロック680は単に一つの外踝のくぼみを有することができる。 反対に、対向面681の幅を大きくすると、踵端666を狭くすることができ、三つの凹み672、674、676は不要となる。更に、近位側の位置決めブロック680は、内踝に対応する凹部(図示せず)を有する。ヘルスケア本体の組み立てを容易にするために、一対の位置決めブロック680の対向面681には、内踝(又は外踝)に対応する三つの凹部685、687、689(又は684、686、688)をそれぞれ設けることができる、すなわち、ヘルスケア本体の組み立てるとき、位置決めブロック680が遠位側と近位側のどちらに属するかは気にする必要はない。ヘルスケア本体を使用する場合、ツボは脚の後ろ又はふくらはぎにあるため、使用者は仰向け又はうつ伏せになる可能性があることにも注意されたい。図5を例にとると、仰向けに寝ているとき、右脚の外踝は遠位側にあり、うつ伏せになっているとき、左脚の外踝は遠位側にある。従って、遠位側の位置決めブロックには、腹臥位で位置決めするための三つの追加の踝凹み685、687、689が設けられている。又、仰臥位では踵骨腱が外踝の高さを上げるが、腹臥位では足裏と外踝の距離が縮まる。従って、位置決めブロック680上の三つの外踝凹み685、687、689の高さは、三つの外踝凹み684、686、688の高さよりも小さい。言うまでもなく、一対の位置決めブロック680を互いに引き寄せるばねは、図4Aのものと同じであり、ここでは詳述しない。
【0132】
ヘルスケア本体660の臀部端730は、臀部と大腿部との間を接続する筋肉を収容するための凹部736を有し、その遠位端は、位置決めブロック726を収容するための収容穴732を有する。位置決めブロック726は、大腿骨の臀部端に転子大突起を収容するための位置決め穴728を有する。位置決めのために、収容穴732の遠位壁と位置決めブロック726の遠位壁との間には、大腿骨の臀部端の転子大突起に対して位置決めブロック726を当接させるための複数のばね734が設けられる。大腿のキャリア基板664の臀部端730の近位側は、鼠蹊部の底縁に当接して下肢の臀部端730の完全な位置決めを完了するためのストップ738を有する。
【0133】
ヘルスケア本体660の長さ調整装置690を示す図5の中間部分を参照されたい。基本的に、長さ調整装置690は、脛と大腿の両方の一部として同時に機能し、脛のキャリア基板662と大腿のキャリア基板664を備えた脛と大腿の完全な運搬プラットフォームを形成する。脛と大腿のキャリア基板662、664は、少なくとも一対の棒710及び少なくとも一対の棒710を貫通する少なくとも二対の棒孔712によってキャリア基板662、664の隣接する二つの端部及び両側にそれぞれ設けられ、相互に連結されて、長手方向に調整可能な距離を有し、一体的な下肢ヘルスケア本体660を形成する。
【0134】
長さ調整装置690は、主に、キャリア基板702、操作ロッド694及び長さ調整台形ピース742を含む(図5Aも参照)。長さ調整装置690は、図4Cの長さ調整装置586と同様である。簡単に言うと、ここでは主な相違点のみを説明する。キャリア基板702は、中央凹み720、ねじ穴704及び(図示せず、長さ調整台形部品742を収容するための)遠位中間溝を有する。長さ調整台形ピース742は、円弧凸部に当接するための二つの側面ベベル744と746を有する(図示せず、明確にするために、図4Cを参照)。操作ロッド694の遠位半分は、ねじ穴704にねじ込むためのねじ山692を有し、必要に応じてキャリア基板702の遠位側の中間溝にある長さ調整台形ピース742を押して、実際の需要に応じて、脛と大腿の運搬プラットフォームの見かけの長さを増加させる。使用者が腹臥位で横になっている場合、使用者の膝蓋骨の突出を収容するために中央凹み720が設けられる。
【0135】
一対の位置決めブロック714は、脛骨と大腿骨の対応する特徴を膝の周りに位置決めするための脛と大腿のキャリア基板664、662との間の空間706内に設けられる。具体的には、膝関節の場合、外側の最も突出している部分が脛骨の膝結節であり、内側の最も突出している部分が大腿骨の膝結節である。従って、遠位端の位置決めブロック714は、脛骨の膝結節を収容するための凹部718を有する。仰臥位及び腹臥位の場合は脚のみが変化し、脛骨の膝結節の位置は変化しないため、凹部718は一つだけ配置されてもよい。具体的には、仰臥位と腹臥位で結節の高さは異なるが、中央凹み720の深さ又はキャリア基板702の中央の高さによって補うことができる。同様に、図5の近位端の位置決めブロック714上の大腿骨の膝結節に対応する収容凹部719が1つだけ配置される必要がある。図5に示されるように、位置決めブロック714のラグ716の形状は、図4Aのものとは著しく異なる。これは、長さ調整装置690の操作中に大腿と脛のキャリア基板664、662が互いに分離されるためである。従って、大腿と脛のキャリア基板664、662の対のスライドスロット750内にスライド可能に設けられ、大腿と脛のキャリア基板664、662の分離プロセスにおいて位置決めブロック714がそれらの間にスライド可能に配置されるようにラグ716が延長される。更に、ばね(図示せず、明確にするために図4Aを参照)は、位置決めブロック714とキャリア基板662、664との間にそれぞれ構成され、位置決めブロック714が互いに接近する傾向にあり、使用者の膝関節を位置決めする。
【0136】
一つ又は複数対のばね708を使用して、大腿と脛のキャリア基板664、662を互いに接近させておく。この実施形態の特徴により、一対のばね708は、位置決めブロックが設置された後に設置されてもよい。近位側の位置決めブロック714は、操作ロッド694を自由に通過させるための貫通孔722を有し、複数のピンホール724が近位側の表面に設けられているため、操作ロッド694が正しい操作位置にあるとき、チェーン698によってハンドル696に接続されたピン700を介してピンホール724に固定できる。図5Aを参照すると、二つの側面ベベル744と746の配置により、各側面ベベルと操作ロッド694の中心との間の距離がそれぞれXとYになり、XとYの距離は16:19の比率関係を有する。長さ調整装置690は、この比率の関係に従って脛と大腿のキャリア基板662、664から押し離され、各使用者の大腿と脛の鍼の長さを完全かつ非変形的に調整する。
【0137】
本発明の下肢ヘルスケア装置のヘルスケア本体をまとめると次のようになる。ヘルスケア本体660は、脛のキャリア基板662、大腿のキャリア基板664及び長さ調整装置690を含む。長さ調整装置690は、脛のキャリア基板662と組み合わされた脛の運搬プラットフォームを形成する第一部分と、大腿のキャリア基板664と結合された大腿の運搬プラットフォームを形成する第二部分と、を有する。
【0138】
前述の実施形態のヘルスケア本体によれば、長さ調整装置690は、膝の基準特徴のための位置決め装置として機能する。
【0139】
下肢ヘルスケア装置のヘルスケア本体の第二実施形態によれば、ヘルスケア本体660は、使用者の脛と外踝を運搬するための脛のキャリア基板662と、使用者の大腿部及び大腿骨の転子主突出部を運搬するための大腿のキャリア基板664と、使用者の脛骨の膝外側結節及び大腿骨の膝内側結節をそれぞれ運搬するための第一と第二部分を有する長さ調整装置690であって、ヘルスケア本体の見かけの長さを調整して、使用者の特定の脚の長さに合わせることができる長さ調整装置690と、を含む。
【0140】
前述の実施形態のヘルスケア本体によれば、脛のキャリア基板662と大腿のキャリア基板664は、長さ調整装置690の第一と第二部分を有する脛と大腿の運搬プラットフォームをそれぞれ共形成する。長さ調整装置は、対応する大腿と脛の運搬プラットフォームの見かけの長さを同時に調整する。
【0141】
下肢ヘルスケア装置のヘルスケア本体の第2の実施形態によれば、ヘルスケア本体660は、使用者の脛と外踝を運搬するための脛のキャリア基板662と、使用者の大腿部及び大腿骨の転子主突出部を運搬するための大腿のキャリア基板664と、使用者の脛骨の膝外側結節及び大腿骨の膝内側結節をそれぞれ運搬するための第一と第二部分を有する長さ調整装置690であって、脛のキャリア基板662と大腿のキャリア基板664が、それぞれ長さ調整装置690の第一と第二部分を備えた組み合わされた脛と大腿の運搬プラットフォームを共形成し、16:19の比率で脛と大腿の運搬プラットフォームを同時に調整する長さ調整装置690と、を含む。
【0142】
前述の実施形態のヘルスケア本体660によれば、脛のキャリア基板662は、中央凹み740を有し、使用者が腹臥位になる場合、中央凹み740は、使用者の脛骨の外側突出部を収容し、使用者は仰臥位になる場合、中央凹み740は脛カーフに対応する。
【0143】
前述の実施形態のヘルスケア本体660によれば、脛のキャリア基板662は、踵端666を有し、踵端666は、使用者が仰臥位になる場合、踵骨腱及び踵骨を内部に収容するためのより深い凹部670を有する。
【0144】
前述の実施形態のヘルスケア本体660によれば、脛のキャリア基板662は、踵端666を有し、使用者の外踝と内踝を収容するために踵端666の近くで一対の位置決めブロック680がスライド可能に設けられる。
【0145】
前述の実施形態のヘルスケア本体660によれば、各使用者の特定の踵高さに適合するように、一対の位置決めブロック680と踵端666との間に踵高さ調整媒体748が設けられる。
【0146】
前述の実施形態のヘルスケア本体660によれば、一対の位置決めブロック(680)はそれぞれ対向面681を有し、対向面681は、凹部684、685、686、687、688、689を有する。使用者が仰臥位又は腹臥位に関係なく、位置決めブロック680の位置が交換されるかどうかにかかわらず、それらの凹部は、使用者の外踝と内踝をそれぞれ正しく収容することができる。
【0147】
前述の実施形態のヘルスケア本体660によれば、大腿のキャリア基板664は、臀部端730であって、臀部と大腿との間をつなぐ筋肉を収容するための凹部736を有する臀部端730と、使用者の大腿の臀部端に大転子突出部を収容するための位置決めブロック726と、 臀部端730の側面に設けられる使用者の鼠蹊部の下縁に当接するためのストップ738と、を有する。
【0148】
前述の実施形態のヘルスケア本体660によれば、長さ調整装置690は、キャリア基板702、操作ロッド694及び長さ調整台形ピース742を含む。長さ調整台形ピース742は、それぞれ脛と大腿のキャリア基板662、664に当接するための二つの側面ベベル744、746を有する。二つの側面ベベル744、746と操作ロッド694の中心との間の距離は、それぞれXとYであり、XとYの距離は16:19の比率関係にある。
【0149】
前述の実施形態のヘルスケア本体660によれば、長さ調整装置690は、使用者の脛骨の膝結節と大腿骨の膝結節を同時に位置決めするために、脛と大腿のキャリア基板662、664との間に設けられた一対の位置決めブロック714を含む。
【0150】
別の観点によれば、ヘルスケア本体660は、(図1又は以下の実施形態で説明される)ツボワークピースをその上に保持して、使用者にヘルスケア作業を行う。使用者は、下肢を有し、下肢は、脛、大腿及びツボを有する。ヘルスケア本体は、脛又は大腿部との第一特定位置関係を維持するために、脛と大腿をそれぞれ運搬し位置決めする脛のキャリア基板662及び大腿のキャリア基板664と、脛のキャリア基板662及び大腿のキャリア基板664との間に設けられた長さ調整装置690であって、脛のキャリア基板、大腿のキャリア基板及び長さ調整装置が、実際の全長及び仮想長さを有し、ヘルスケア本体の仮想長さを調整するために使用される長さ調整装置690と、脛又は大腿のキャリア基板に接続された第一端部と、その上にツボワークピースを保持する第二端部と、を有する(図1又は以下の実施形態に記載される)ワークピースホルダーであって、ツボワークピースが第一特定位置関係の下でツボと第二特定位置関係を有するとき、ツボワークピースがヘルスケア作業を行うワークピースホルダーと、を含む。
【0151】
更に別の観点から、ヘルスケア装置660は、身体部位との第一特定位置関係を維持し、使用者の下肢/身体部位を運搬し位置決めするための脛のキャリア基板662及び大腿のキャリア基板664を有するヘルスケア本体であって、下肢が脛、大腿及びツボを有するヘルスケア本体と、脛のキャリア基板と大腿のキャリア基板との間に設けられる長さ調整装置690であって、脛のキャリア基板、大腿のキャリア基板及び長さ調整装置が、実際の全長及び仮想/見かけの長さを有し、長さ調整装置がヘルスケア本体の仮想長さを調整するために使用される長さ調整装置690と、脛のキャリア基板又は大腿のキャリア基板に接続された第一端部と、(図1又は以下の実施形態で説明される)ツボワークピースをその上に保持して、使用者にヘルスケア作業を行う第二端部と、を有する(図1又は以下の実施形態に記載される)ワークピースホルダーであって、ツボワークピースが第一特定位置関係の下でツボと第二特定位置関係を有するとき、ツボワークピースがヘルスケア作業を行うワークピースホルダーと、含む。
【0152】
上記の議論の後、人体の頭部のみが未処理のままである。これに関して、頭部ヘルスケア本体760を示す図6を参照されたい。頭部ヘルスケア本体760は、基板762と、左右いずれかの一対のスロット764と、一対のオイルシリンダー772と、一対の頭部位置決めプレート766と、各対の位置決めプレート766に設けられた一対の圧力センサー784と、圧力センサー784及びオイルシリンダー772の動作を統合する回路配置790と、基板762の左右いずれかの側に設けられた一対のオイルシリンダーの前進及び後退のボタン786、788と、を含む。具体的には、各位置決めプレート766の下に、二つのサイドラグを有する一対の下方突出スライダ782が設けられ、下方突出スライダ782がそれぞれの対のスロット764内でスライド可能に設けられる。オイルシリンダー772は、基板762に固定された第一端部774と、一対の連結ロッド768、770によって対応する位置決めプレート766に固定された第二端部776と、を有し、一対の位置決めプレート766と間の距離は、一対のオイルシリンダー772によって決定される。
【0153】
使用において顔や後頭部に多くのツボがあるため、ヘルスケア本体760は、仰向けに寝転がって顔面のヘルスケア作業を行う方だけでなく、うつ伏せで寝転がって後頭部のヘルスケア作業を行う方にも適している。基板762の中央に逆三角形の穴780が設けられ、使用者がうつ伏せになったときに目と鼻を露出させる理由が理解できる。前進ボタン786が操作されると、オイルシリンダー772が位置決めプレート766を互いに向かって押す。最初に、使用者の一対の耳は、位置決めプレート766の耳の穴778を通過し、続いて回路配置790が、使用者の頭で最も突出しているこめかみが関連する圧力センサー784によって所定に触れられると、すぐに電力を遮断し、頭の位置決めを完了する。ツボワークピースホルダーが基板762上又は位置決めプレート766上に設けられるかどうかに関係なく、ツボとの相対位置を定義することは容易であり、従って、ここでは詳述しない。
【0154】
前述の頭部ヘルスケア装置の移動装置(すなわち、実施形態ではオイルシリンダー772)も、より先行する実施形態の長さ調整装置を変位させるように簡単に変更して、変位の総量をデジタル化し、正確に制御できることに留意する価値があり、ここでは詳しく説明しない。
【0155】
頭部ヘルスケア本体をまとめると以下のようになる。ヘルスケア本体760は、使用者の頭部を運搬する基板762と、頭部の縦軸に対して対称であり、基板762上で横方向に移動可能に設けられ、使用者の頭を位置決めして、使用者の頭部又は顔面に対する鍼治療を確実にする一対のヘッド位置決めプレート766と、使用者の頭部又は顔面の幅に適合し、一対の頭位置決めプレート766の間隔を決定するように、基板762と一対の頭位置決めプレート766との間に設けられる移動装置772と、基板762又は頭位置決めプレート766上に設けられ、ツボへの作業を行うツボワークピースと、を含む。
【0156】
前述の頭部ヘルスケア本体によれば、頭部ヘルスケア本体は、一対の位置決めプレート766のうちの少なくとも一つに設けられた圧力センサー784を更に含み、その位置は使用者のこめかみの近くに対応し、一対の位置決めプレート766が、頭が圧力センサー784に接触又は挟まれるまで移動すると、移動装置の電源が遮断される。
【0157】
前述の頭部ヘルスケア本体によれば、移動装置772はオイル又は空気圧シリンダーである。
【0158】
前述の頭部ヘルスケア本体によれば、基板762のいずれかの側には、移動装置を制御して前後に移動させる一対のボタン786、788が設けられる。
【0159】
前述の頭部ヘルスケア本体によれば、基板762は、一対のスロット764と、両側ラグを有する一対の下方突出スライダ782であって、各位置決めプレート766の下に設けられ、対応する一対のスロット764内でスライド可能に設けられる下方突出スライダ782と、を有する。
【0160】
前述の頭部ヘルスケア本体によれば、移動装置772は、基板762に固定された第一端部774と、一対の連結ロッド768、770によってそれぞれの位置決めプレート766に固定される第二端部776と、を有する。
【0161】
前述の頭部ヘルスケア本体によれば、基板762は、使用者がうつ伏せになったときに目と鼻を露出させる逆三角形の穴780を有する。
【0162】
前述の頭部ヘルスケア本体によれば、各位置決めプレート766は、使用者の耳を通過するための耳の穴778を有する。
【0163】
別の観点から、ヘルスケア本体760は、その上に(図1又は以下の実施形態で説明される)ツボワークピースを保持して、使用者にヘルスケア作業を行う。ここで、使用者は頭部、顔面、ツボを有する。ヘルスケア本体は、頭部又は顔面との第一特定位置関係を維持するために、頭部又は顔面をその上に支持する基板662と、頭部の縦軸に対して対称であり、基板の上で横方向に移動可能に設けられ、ツボを通して使用者にヘルスケア作業を行うために頭部又は顔面を位置決めする一対の頭部位置決めプレート766と、基板に接続された第一端部と、その上にツボワークピースを保持する第二端部と、を有する(図1又は以下の実施形態に記載される)ワークピースホルダーであって、ツボワークピースが第一特定位置関係の下でツボと第二特定位置関係を有するとき、ツボワークピースがヘルスケア作業を行うワークピースホルダーと、を含む。
【0164】
更に別の観点から、ヘルスケア本体760は、頭部又は顔面との第一特定位置関係を維持するために、使用者の頭部又は顔面を運搬する基板762であって、頭部又は顔面がツボを有する基板762と、頭部の縦軸に対して対称であり、基板の上で横方向に移動可能に設けられ、ツボを通して使用者にヘルスケア作業を行うために頭部又は顔面を位置決めする一対の頭部位置決めプレート766と、基板762と一対の頭部位置決めプレート766との間に設けられ、使用者の頭部又は顔面の幅に適合するように一対の頭部位置決めプレートとの間隔を決定する移動装置772と、基板に接続された第一端部と、その上に(図1又は以下の実施形態に記載される)ツボワークピースを保持する第二端部と、を有する(図1又は以下の実施形態に記載される)ワークピースホルダーであって、ツボワークピースが第一特定位置関係の下でツボと第二特定位置関係を有するとき、ツボワークピースがヘルスケア作業を行うワークピースホルダーと、を含む。
【0165】
鍼治療を研究し、鋭敏な精神を持っている人は、上記のツボ配置メカニズムは新しいものであるが、まだ完全や理想的ではないことに疑問を抱くかもしれない。完全ではない理由は、頭部のヘルスケアを例にとると、頭頂部に又ツボがあるからである。ツボワークピースの位置決め装置が位置決めプレート766に設定されている場合、距離が比較的長く、「正確な」位置決めの問題が発生する可能性がある。従って、次のような論理が展開できると思われる。頭部の前、後ろ、上にあるツボの正確な配置が解決できれば、この解決策を適用又は変更でき、残りの身体のツボの正確な配置は自然に解決される。確かに、当業者の疑いを避けるために、以下の解決策を開示しながら、他のツボの正確な位置決めが容易である理由を簡単に説明する。
【0166】
図7は、ヘルスケア本体802を含む正確な位置決めのための頭部ヘルスケア装置800を示すが、図6の二つの位置決めプレート766がこの図では二つのレール本体804に変更されている。見た目には複雑さが含まれているように見えるが、これは、本発明が基本レベルから以下に説明する高度なレベルにジャンプする唯一の方法である。図が複雑になりすぎるのを避けるために、二つのレール本体804との間の距離のための第一変位/調整装置は、前の実施形態で開示されているので、もはや図7には示されていない。各レール本体804は、上面810と、上面810に近い二つの長手方向側に設けられた一対のギアスロット806と、ギアスロット806の頂面に配置された下部ギアラック808と、を有する。更に、上部ギアラック812は、上面810に沿って縦方向に配置される。
【0167】
二つのレール本体804の第一変位/調整装置がそれらの間の距離を調整し、キャリア本体814、816がワークベース848を運搬する。キャリア本体814、816は、二つのレール本体804と間の距離変化に追従し、搬送作業を十分に行う必要があるため、二つのピースである。一対の位置決めロッド832は、キャリア本体816の左端面830の遠位側及び近位側にそれぞれ設けられ、一対の位置決めスロット834は、キャリア本体814に対応して設けられるため、二つのレール本体804が必要な距離調整内でどのように変化しても、 二つのキャリア本体814、816の上面858、860は同一平面上にある。
【0168】
キャリア本体814、816の近位面862、864にはそれぞれ、一対の位置決めプレート818が設けられ、各々の位置決めプレート818には、下部ギアラック808と噛み合うための位置決めギア820が設けられる。各近位面862、864は、ステッピングモーター822及びギア保護シート(ギアスロットあり/なし)824を固定する。ステッピングモーター822は、ギア828を同軸に固定するモーターシャフト826を有する。従って、ギア828がステッピングモーター822によって回転駆動されると、キャリア本体814、816が位置決めギア820によって下部ギアラック808に固定されているため、ギア828は確実に上部ギアラック812(又は上部ギアラック812とギア付きギア保護シート824の間)と噛み合い、キャリア本体814、816全体を二つのレール本体804に沿って縦方向に移動させる。更に、機構全体、すなわち、キャリア本体814、816上に運搬され固定されたすべての構成要素は、2組の上ギア828と一対の下ギア820の協働の下で、第二変位/位置調整機能(すなわち、レール本体804に沿って長手方向に移動する)を達成する。この第二変位/位置調整の機能又は目的については後述する。
【0169】
キャリア本体814には、別のステッピングモーター838を固定するための側面位置決めプレート836が固定され、ステッピングモーター838は、ねじロッド840を駆動する。ねじロッドネスト842は、ねじロッド840を収容するために上面858、860に固定され、二つの側壁上面844を有する。ワークベース848は、ステッピングモーター838によって駆動され、ねじロッド840にねじ込まれた移動ピース846を介して二つの側壁上面844に沿って移動し、その作業位置を決定する。二つのレール本体804の間の距離の変化に適応するために、ねじロッドネスト842の右側の底部は、中央突出ピース852を有し、上面860は、中央突出ピース852が自由にスライドすることを可能にする対応する溝854を有する。確かに、スライドの滑らかさを増すために、中央突出ピース852と溝854との間に複数のボール856を配置することができる。従って、本機構は、ねじロッドネスト842上でワークベース848の第三自由移動を完了し、前述の第一及び第二変位/位置調整の影響を受けずに作業位置を変更する。もちろん、この第3の変位/位置調整/変更の機能/目的については後述するが、ワークベース848にはワークピースを固定するための固定ねじボルト850が設けられるが、これについては後述する。
【0170】
頭部と顔面の標準体インチは、足の陽明胃経の頭維(ずい)穴(国際コードST8、額の生え際の後ろ0.5体インチ、主に目の痛み、不明瞭な視力、耐え難い頭痛、分割頭痛、めまいを治療する)に依存し、左右の頭維穴との間の距離は、頭部の横寸法の標準である9体インチを定義する。具体的には、二つのレール本体804との間の距離が、図6の第一変位/調整装置772によって調整されて使用者の顔面を位置決めした後、第三変位/位置調整機構(構成要素の組み合わせ838~856)は、ヘルスケア又は医療作業を完全に作動させることができる。第一、この種の作業は非常に繊細に行われる。これは、ステッピングモーターの位置決めが非常に正確になるためである。第2、ステッピングモーター838が最初に起動され、各人の特定のサイズを取得する。すなわち、ワークベース848を動かして、最初に頭維穴(国際コード ST8)を確認し、続いてそれらの間の実際の距離を計算し、この実際の距離を9体インチに比例的に相関させる。これにより、特定の人の体インチの正確な長さを知ることができる。第三、特定の人物の正確なサイズがわかれば、これに基づいて他のツボがどこにあるかを正確に知ることができる。第四、特定のツボがどこにあるかを正確に知ることができれば、ツボに対するヘルスケア又は医療の作業が実行される。つまり、誤診や虐待のリスクはない。
【0171】
前述のように、図が複雑になりすぎないように、ヘルスケア本体802はいくらか単純化されている。ここで言及すべきもう一つのポイントは、図7が頭部と顔面のヘルスケアに適しているということである。督脈には、後頭部にあ門(あもん)穴(国際コード GV15)、風府(ふうふ)穴(国際コード GV16)、脳戸(のうこ)穴(国際コード GV17)、強間(きょうかん)穴(国際コード GV18)、後頂(ごちょう)(国際コード GV19)があり、 従って、これらのツボに対応するヘルスケア本体802の位置はくり抜かれなければならない。くりぬく方法としては、横の溝をくり抜いてツボに対応する空間を露出させることと、ツボに対応する縦穴を設ける方法の二つがある。これは難しいことではないので、これ以上詳しく説明しない。
【0172】
固定ナット876に接続された第一端部874と、ツボワークピースナット882に接続された第二端部880と、を有するツボワークピース接続ピース870を示す図7Aを参照されたい。固定ナット876は、その雌ねじ878で固定ねじボルト850にねじ込まれるので、ツボワークピース接続ピース870はキャリア本体814、816に正確に位置決めされ、ツボワークピース882はその雌ねじ884でツボワークピースにねじ込まれてツボに対するヘルスケア又は医療の作業が実行される。詳細については後述する。
【0173】
頭部の縦インチの標準は、前髪の生え際から後髪の生え際まで12インチと定義される。特定の使用者の頭部の垂直方向の体インチが何センチメートルであるかを調べるために、第二変位/位置調整機構(構成要素の組み合わせ808、812及び818~828)が作動する。具体的には、ステッピングモーター822が作動すると、上ギア828と一対の下ギア820がキャリア本体814、816を駆動して二つのレール本体804に沿って縦方向に移動する。特定の使用者のヘアラインをバックアップする。この実寸は標準的な頭部の縦インチ12と定義されているので、使用者の頭部の縦インチが何センチなのかがわかる。ここで、ステッピングモーター822によって駆動されるキャリア本体814、816を長手方向に湾曲したレール804に沿って滑らかに移動させるために、キャリア本体814、816に関連する相互作用する底面及び2つのレール804の上面が適切な円弧を有することができることに言及する価値があるかもしれない。ここでは詳しく説明しないが、相互の相対的な動きを容易にするためである。
【0174】
図6、7と7Aの第一(772)、第二(構成要素の組み合わせ808、812及び818~828)、及び第三(構成要素の組み合わせ838~856)の変位/位置調整機構は、例として頭部を取り上げているが、当業者がそれらを上肢、下肢、又は胴体のヘルスケア本体に直接適用又は変更することは難しくないはずなので、ここでは詳しく説明しない。しかし、前述の機構によって、次のような驚くべき効果が得られることがわかっている。1、非常に高度な最新のステッピングモーターにより、特定のツボを正確に見つけることができる。2、特定の使用者の特定の体のサイズを測定できる。3、各身体部位の身体サイズは必ずしも同じではないため、同じ使用者の異なる身体部位に使用することができ、特定の部位の正確な身体サイズを知ることができる。4、ツボ又は鍼治療のさらなる科学化のための新しいマイルストーンが達成される。
【0175】
正確な位置のためのヘルスケア装置は次のように要約される。ヘルスケア装置800は、ヘルスケア本体802と、一般に使用者の身体部分に沿ってヘルスケア本体802に設けられるレール本体804と、ワークベースの上にツボワークピースを構築するようにレール本体804に設けられるワークベース848であって、ツボワークピースが使用者の身体にヘルスケア又は医療作業を確実に実行するワークベース848と、レール本体804とワークベース848との間に設けられ、ワークベース848をレール本体804に沿って移動させるための駆動装置818~828であって、ワークベース848と特定部分は、相互に最適な相対位置関係にある駆動装置818~828と、を含む。
【0176】
前述のヘルスケア装置800によれば、ヘルスケア装置800は、二つのレール本体804が身体部分を挟むようにヘルスケア本体802に設けられた別のレール本体804と、ヘルスケア本体802及び少なくとも一つのレール本体804に設けられ、二つのレール本体804と間の距離を調整する変位/位置調整装置772と、を更に含む。
【0177】
前述のヘルスケア装置800によれば、レール本体804は上面810を有し、上面810の近くで、レール本体804の両方の長手方向側に一対のギアスロット806が設けられ、各ギアスロット806の頂面が下向きの下部ギアラック808を有し、上面810には、上部ギアラック812を縦方向に配置され、駆動装置818~828は、上部ギアラック812と噛み合う上ギア828と、一対の下ギアラック808とそれぞれ噛み合う一対の下位置決めギア820と、を有する。
【0178】
前述のヘルスケア装置800によれば、ヘルスケア装置800は、近位面862、864の各々が一対の位置決めプレート818を有する二つのキャリア本体814、816を更に含み、各位置決めプレート818は、一対の下部位置決めギア820を有し、二つの近位面862、864は、ギア保護シート824及びステッピングモーター822でそれぞれ固定され、各ステッピングモーター822は、モーターシャフト826と上部ギア828が同軸上に固定されている。
【0179】
前述のヘルスケア装置800によれば、ヘルスケア装置800は、二つのレール本体804とワークベース848との間に設けられたキャリアを更に含み、キャリアは、二つのキャリア本体814、816を含み、二つのキャリア本体814、816は、隣接する端面830を有し、隣接する端面830は、それぞれ少なくとも一対の位置決めロッド832と、位置決めロッド832に対応する少なくとも一対の位置決めスロット834と、を有し、これにより、二つのレール本体804との間の距離がどのように変化しても、二つのキャリア本体814、816の上面858、860は同一平面上にある。
【0180】
前述のヘルスケア装置(800)によれば、ヘルスケア装置(800)は、ワークベース(848)を運搬するキャリア本体814、816と、キャリア本体814、816に設けられるキャリア長手方向移動ステッピングモーター838と、ステッピングモーター818とワークベース848との間に設けられたねじロッド840であって、ステッピングモーター838が駆動してワークベース848を移動させるねじロッド840と、を更に含む。
【0181】
前述のヘルスケア装置800によれば、キャリア本体814、816は、上面858、860を有する。ヘルスケア装置800は、ねじロッドネスト842及び移動ピース846を更に含み、ねじロッドネスト842は、スクリューロッド(840)を収容するために上面(858、860)に固定され、ワークベース(848)とねじロッド840との間に移動ピース846が配置され、ステッピングモーター838がワークベース848の作業位置を決定する。
【0182】
前述のヘルスケア装置800によれば、キャリアは、それぞれ二つの上面858、860を有する二つのキャリア本体814、816を含む。二つの上面のうちの一つの上面860は、スライド溝854を有する。ねじロッドネスト842は、上面860の底部に対応する中央突出ピース852を有し、これにより中央突出ピース852はスライド溝854内を自由にスライドする。
【0183】
前述のヘルスケア装置800によれば、ヘルスケア装置800は、中央突出ピース852と溝854との間に設けられた少なくとも一つのボール856を更に含む。
【0184】
前述のヘルスケア装置800によれば、ヘルスケア装置800は、ツボワークピース接続ピース870を更に含み、ツボワークピース接続ピース870は、固定ナット876に接続された第一端部874と、ツボワークピースナット882に接続された第二端部880と、を有する。固定ナット876は、ワークベース848の固定ねじボルト850にねじ込まれている。ツボワークピースナット882は、ツボワークピースをねじ込む。
【0185】
別の観点から、ヘルスケア装置800は、(図1又は以下の実施形態で説明される)ツボワークピースをその上に保持して、使用者にヘルスケアを行う。ここで、使用者はツボを有する身体部分を有する。ヘルスケア装置は、身体部分との第一特定位置関係を維持して、身体部分を運搬し位置決めするためのヘルスケア本体802と、ヘルスケア本体に設けられ、一般に身体部分に沿って延びるレール本体804と、レール本体に設けられたワークベース848と、ツボを介して使用者に健康関連の作業を行うようにワークベースに設けられた(図1又は以下の実施形態で説明される)ツボワークピースと、レール本体804とワークベース848との間に設けられ、ワークベースをレール本体に沿って移動させる駆動装置836~846と、ヘルスケア本体に接続された第一端部と、その上にツボワークピースを保持する第二端部と、を有する(図1又は以下の実施形態で説明される)ワークピースホルダーであって、ツボワークピースが第一特定位置関係の下でツボと第二特定位置関係を有するとき、ツボワークピースが健康関連の作業を実行するワークピースホルダーと、を含む。
【0186】
更に別の観点から、ヘルスケア装置800は、身体部分との第一特定位置関係を維持して、身体部分を運搬し位置決めするためのヘルスケア本体802と、ヘルスケア本体に設けられ、一般に身体部分に沿って延びるレール本体804と、レール本体に設けられたワークベース848と、ツボを介して使用者に健康関連の作業を行うようにワークベースに設けられたツボワークピースと、レール本体804とワークベース848との間に設けられ、ワークベースをレール本体に沿って移動させる駆動装置836~846(図1又は以下の実施形態で説明される)と、ヘルスケア本体に接続された第一端部と、その上にツボワークピースを保持する第二端部と、を有する(図1又は以下の実施形態で説明される)ワークピースホルダーであって、ツボワークピースが第一特定位置関係の下でツボと第二特定位置関係を有するとき、ツボワークピースが健康関連の作業を実行するワークピースホルダーと、を含む。
【0187】
このような精密な変位/位置調整機構は、図1に示すような単純なヘルスケアを完了するためだけに使用されているとしたら、非常に残念である。現在、ツボの理学療法又は鍼治療に関連する行為は、(1)伝統的な中医師又はその助手などの専門家に依存している、(2)専門家(正しい作業位置を知っている)の便利さに依存するか、又は固定された比較的大きな機器(多くの場合、ツボと機器の関連部分との間の相対位置を維持又は取得するのが難しい)、(3)特定の期間内にツボワークピースとツボとの間の適切な相対位置又は接触関係を維持するのに十分な体力を専門家が持っていることを信頼する、(4)勤務時間中、専門家が上機嫌で気分が良いことを信頼し、上記の(3)の務めを達成するためにツボを誤って判断しない。しかし、少なくとも(1)人は疲れる、(2)感情は必然的に変動する、(3)時々心がなくなる、(4)消費者は理学療法又は伝統的な中国医学の診療所によって体を健康に保つための十分な財源や時間がない、及び/又は(5)サービスプロバイダー、例えば伝統的な中医師は、十分な数のアシスタントを雇うためのコスト圧力を経験する可能性がある、などの理由で 、前述の正確な位置決め機構を使用して、少なくとも(1)ツボワークピースとツボの間の正確な相対位置関係を完成させることができる、(2)(1)の相対位置関係を継続的かつ確実に維持すること。(3)使用者は現在の精密測位装置を非常に経済的なコストで入手し、家庭で使用できる。(4)使用者の病気や不快感が本発明によって緩和された場合、使用者は治療のために病院に行く必要がなくなり、国民健康保険の負担が少なくとも3分の1(台湾を例にとると、NT$2000億を超えている)軽減される。及び/又は(5)資源は、合理的な国家政策の下で国と人々に利益をもたらす手段に移転することができる。
【0188】
理想的な開示は感動的かもしれないが、他人からの信頼を得る前に実装する必要がある。本明細書段落の第20段から第29段によると、市場にはさまざまなツボワークピースが存在するに違いないことがわかる/推測できる。例えば、(A)マイクロ波針は通常、焦点作業点を持っている、(B)ラジエータ機器は、多くの場合、平面又は湾曲した出力端を持っている、(C)磁石には特定の作業面がある、(D)磁気マッサージ器の一方の端は単一の比較的大きなボールであり、他方の端は三つの比較的小さなボールを含む。図8を参照されたい。図8は、ワークピースアセンブリの特定実施形態を示し、ワークピースアセンブリは、ワークベース848と同等であり、長手方向の貫通孔902を有する、前述のヘルスケア装置に設けられたワークベース900を含む。この実施形態において、ワークピースホルダー906は、第一端部908の上に環状溝916が設けられる第一端部908と、雌ねじ914を有するコネクタ912が第二端部910の上に設けられる第二端部910と、を有する。ワークピース964は、雌ねじ914にねじ込まれた第一端部918と、使用者のツボにヘルスケア作業を行うためのツボワークピースである第二端部922と、を有し、第一と第二端部918、922は接続ピース920によって接続される。
【0189】
使用時、ワークピースホルダー906の第一端部908は、貫通孔902を通過し、Cクランプ904は環状溝916に固定されてワークピース964を位置決めする。ツボワークピース、すなわちワークピースの第二端部922が前段落のマイクロ波又は放射線である場合、ツボワークピース922とツボとの間の相対的な位置関係を決定又は固定することだけが必要である。ただし、磁石又は磁気マッサージ器の場合は、ツボにある程度の圧力を加える必要がある。圧力を加える目的を達成するために、コネクタ912は円筒形であり、第一端部918は円柱形であるため、それらのねじ込み深さは、ツボに加えられる作業圧力を決定し、ツボワークピース922の作業圧力を調整することができる。図8Aを参照すると、ワークピースホルダー930の第一端部はねじ部932と環状溝934を有し、ねじ部932はワークベース936のねじ穴938と特定の角度でしっかりと嵌合する。このようにして、ツボに対するツボワークピース922の作業角度を調整することができる。
【0190】
本発明のツボワークピース940の実施形態を示す図8Bを参照されたい。ツボワークピース940は、基本的に、ワークピースホルダーに接続されたねじ山端部944及び作業端960を有する細長い空気圧シリンダー942である。作業端960に隣接する作業底部962は、回転可能に設けられたクランクシャフト954と、ポイント開口部966と、クランクシャフト954、ポイント開口部966及びび作業底部962との間に設けられたゴムパッド958と、第一端部968と、リングピース952を固定する第二端部970と、を有する主接続ピース950と、空圧シリンダー942のピストンロッド946に固定され、リングピース952と噛み合う上部接続リング948と、第一端部968に固定され、クランクシャフト954のクランク部に可動式に座屈される作業リング956と、を有する。使用時、ピストンロッド946が下降すると、上部接続リング948、主接続ピース950及び作業リング956を介してクランクシャフト954が下方に回転するように駆動される。ピストンロッドが上方に移動すると、同じ構成要素を介してクランクシャフト954が逆に上方に回転するように駆動される。このとき、ポイント開口部966がツボに当たり、クランクシャフトの回転によりゴムパッド958を介して作業リング956が使用者のツボにマッサージ動作を行う。ツボの特性に応じて、ポイント開口部966の形状は、例えば小さな丸い領域、又は作業リング956の作業トラックに対応する円弧スロット、を決定することができる。
【0191】
本出願の異なる段階又は実施形態で開示される異なる実施形態は、相互に置き換え可能であることに留意されたい。この段落では、ツボワークピースに関連する主な要件をまとめている。具体的には、ヘルスケア装置は、ヘルスケア本体と、ツボを有する使用者をヘルスケアするためにヘルスケア本体に設けられたワークベース900と、ワークベース900とヘルスケア本体との間に設けられ、ヘルスケア本体に対応するワークベース900の位置を移動させる移動装置と、ツボを介して使用者にヘルスケア作業を行うツボワークピース922と、ツボワークピース922をワークベース900に接続するためのワークピースホルダー906であって、ツボワークピース922がワークベース900又はツボに対して特定の関係位置の下でヘルスケア作業を実行するワークピースホルダー906と、を含む。
【0192】
前述のヘルスケア装置によれば、ワークピースホルダー906は、ワークベース900に設けられた第一端部908と、雌ねじ914を有するコネクタ912をその上に構成する第二端部910と、を有する。ワークピース964は、雌ねじ914にねじ込まれた第一端部918と、使用者のツボ又は治療される部分にヘルスケア作業を行うための第二端部922と、を有する。
【0193】
前述のヘルスケア装置によれば、コネクタ912は円筒形であり、ワークピース964の第一端部918は円柱形であり、これによってそれらの間のねじ込み深さ又は程度が第二端部922でツボ又は治療される部分の作業圧力を決定することができる。
【0194】
前述のヘルスケア装置によれば、ワークピース964の第二端部922はツボワークピースである。
【0195】
前述のヘルスケア装置によれば、ワークベース900は縦貫通穴902を有する。ワークピースホルダー906の第一端部908は、環状溝916を有する。第一端部908が貫通穴902を通過した後、Cクランプ904が環状溝916に固定されてワークピース964を位置決めする。
【0196】
前述のヘルスケア装置によれば、ワークベース900は、縦貫通穴902を有し、縦貫通穴902の端部は、ねじ穴938を有する。ワークピースホルダー906の第一端部908は、ねじ部932を有し、これにより、特定の角度でねじ穴938とねじ部932を圧入することによって、ツボワークピース922を調整してツボまたはヘルスケア部位を処理する。
【0197】
別の観点から、ヘルスケア装置は、ツボワークピースをその上に保持して、使用者のヘルスケアに従事し、ここで、使用者は身体部分を有し、身体部分は、ツボを有する。ヘルスケア装置は、身体部分との第一特定位置関係を維持するために、身体部分を運搬するヘルスケア本体と、ヘルスケア本体に設けられたワークベース900、936と、ツボを介して使用者にヘルスケア関連の作業を行うようにワークベースに設けられたツボワークピースと、ヘルスケア本体に対するツボワークピースの向きを決定するためにワークベースとヘルスケア本体との間に設けられた移動装置(例えば、836~846、972、1040)と、ワークベースに接続された第一端部と、その上にツボワークピースを保持する第二端部と、を有するワークピースホルダー(例えば、906、930)であって、ツボワークピースが第一特定位置関係の下でツボと第二特定位置関係を有するとき、ツボワークピースがヘルスケア関連の作業を実行するワークピースホルダーと、を含む。
【0198】
更に別の観点から、ヘルスケア装置は、ツボを有する身体部分との第一特定位置関係を維持するために、使用者の身体部分を運搬するヘルスケア本体と、ヘルスケア本体に設けられたワークベース900、936と、ヘルスケア本体に対するツボワークピースの向きを決定するためにワークベースとヘルスケア本体との間に設けられた移動装置(例えば、836~846、972、1040)と、ワークベースに接続された第一端部と、その上にツボワークピースを保持してヘルスケア関連の作業を行う第二端部と、を有するワークピースホルダー(例えば、906、930)であって、ツボワークピースが第一特定位置関係の下でツボと第二特定位置関係を有するとき、ツボワークピースがヘルスケア関連の作業を行うワークピースホルダーと、を含む。
【0199】
ヘルスケア用のワークピース940は、ヘルスケア装置に設けられ、使用者のツボに対してヘルスケア作業を実行し、ここで、ヘルスケア装置はワークベース900を有し、ツボワークピース940は、第一端部944と第二端部960を有するワーク本体942を含み、ここで、第一端部944はワークベース900に接続され、ヘルスケア媒体922、956は、第二端部960に設けられ、ヘルスケア作業を実行する。
【0200】
前述のワークピースによれば、ワーク本体は、ピストンロッド946を有する細長い空気圧シリンダー942である。
【0201】
前述のワークピースによれば、作業端960は、作業端960に回転可能に設けられたクランクシャフト954と、ポイント開口部966と、クランクシャフト954とポイント開口部966との間に設けられたゴムパッド958と、ピストンロッド946とクランクシャフト954との間に接続された主接続ピース950であって、ピストンロッド954がクランクシャフト954を駆動してヘルスケア作業を実行する主接続ピース950と、を更に含む。
【0202】
前述のワークピースによれば、主接続ピース950は、第一端部968と第二端部970を有する。第二端部970はリングピース952を固定する。ワークピース940は、ピストンロッド946とリングピース952との間に接続された上部接続リング948を更に含む。作業リング956は、第一端部968に固定され、クランクシャフト954に可動式に座屈される。
【0203】
前述のワークピースによれば、作業リング956は、ゴムパッド958を介して身体部位又はツボにマッサージ動作を行う。
【0204】
前述のワークピースによれば、ポイント開口部966は、円形開口部、又は作業リング956の作業トラックに対応する円弧スロットである。
【0205】
前述のワークピースによれば、第一端部にはねじ山が設けられる。
【0206】
前述のワークピースによれば、ヘルスケア媒体のワーク媒体は、マイクロ波、ミリ波、放射熱、磁気、周波数信号、マイクロカレント、又はヨモギ熱である。
【0207】
別の観点から、ヘルスケア用のツボワークピース942、964は、ヘルスケア本体(例えば、502、562、582)に設けられ、使用者の身体部分のツボにヘルスケア作業を実行する。ヘルスケア本体は、身体部分との第一特定位置関係を維持するために身体部分を運搬し位置決めするワークベース900、934を有する。ツボワークピースは、第一端部944と第二端部960を有するワーク本体922、942であって、第一端部がワークベースに接続されるワーク本体 と、第二端部に設けられたヘルスケア媒体(922;946~958)であって、ツボワークピースが第一特定位置関係の下でツボと第二特定位置関係を有するとき、ツボワークピースがヘルスケア作業を行うヘルスケア媒体と、を含む。
【0208】
更に別の観点から、ヘルスケア用のツボワークピース942、964は、ヘルスケア本体(例えば、502、562、582)に設けるためのワーク本体922、942を含み、ここで、ヘルスケア本体は、使用者の身体部分を運搬し位置決めする。ヘルスケア本体は、ツボを有する身体部分との第一特定位置関係を維持し、ヘルスケア本体は、ツボを通して使用者にヘルスケア作業を行うためのワークベース900、934を有する。ワーク本体は、ワークベースに接続された第一端部944と、第二端部960と、第二端部に設けられたヘルスケア媒体(922;946~958)であって、ツボワークピースが第一特定位置関係の下でツボと第二特定位置関係を有するとき、ツボワークピースがヘルスケア作業を行うヘルスケア媒体と、を含む。
【0209】
ツボワークピースの作業角度を調整する精度を高めることは、現在の技術では難しくない。ワークベース848に対応するワークベース971を示す図8Cのワークピースアセンブリの第二実施形態を参照されたい。ワークベース971の上には、角度制御アセンブリ974及びワークピースサポーター976を含む角度コントローラ972が設けられる。サポーター976は、ネジ付きバレル980を固定片978を介して固定し、これにより、サポーター976は角度制御アセンブリ974によって制御され、ワークベース971又はツボに対してネジ付きバレル980を特定角度に固定する。図8Dは、弾力性の高いツボワークピース顎984がネジ又はリベット986によってワークピースサポーター982に固定され、ツボワークピース顎984はツボワークピースをしっかりと保持するための一対の保持部988を有することを示す。
【0210】
この段落は、作業角度を正確に調整できるツボワークピースをまとめたものである。具体的には、ヘルスケア装置は、ヘルスケア本体と、ツボを有する使用者にヘルスケア作業を行うためにヘルスケア本体に設けられたワークベース971と、ツボを介して使用者にヘルスケア作業を行うツボワークピースと、ツボワークピースをワークベース971に接続するための角度コントローラ972であって、ツボワークピースがワークベース971又はツボに対して特定角度でヘルスケア作業を行う角度コントローラと、を含む。
【0211】
前述のヘルスケア装置によれば、ヘルスケア装置は、ワークベース971とヘルスケア本体との間に構成され、ヘルスケア本体に対してワークベース971の位置を移動させる移動装置を更に含む。
【0212】
前述のヘルスケア装置によれば、角度コントローラは、角度制御アセンブリ974と、ワークベース971又はツボに対するワークピースサポーター976の特定の作業角度を得るために、角度制御アセンブリ974に接続されたワークピースサポーター976と、を含む。
【0213】
前述のヘルスケア装置によれば、ワークピースサポーター976は、リベット986又はネジによってワークピースサポーター982に固定された高弾性のツボワークピース顎984である。
【0214】
前述のヘルスケア装置によれば、ワークピース顎984は、その間にツボワークピースをしっかりと保持するための一対の弾性保持部988を有する。
【0215】
本発明のツボヘルスケアに関連する技術の開示が、上記のワークピース及びヘルスケア装置で完了したと考えるべきではない。具体的には、上記の最後の実施形態は、正確な角度制御の問題を解決することができるが、例として足の少陽胆経を取り上げると、いくつかのツボの分布経路はかなり不規則である。例えば、陽陵泉(ようりょうせん)穴(国際コード GB34、主に膝の痛み、坐骨神経痛、片麻痺、下肢のしびれ、胆嚢炎の治療)、陽交(ようこう)穴(国際コード GB35、主に胸/脇腹の膨張、胸の圧迫感、咽頭炎、膝の痛み、足の萎縮/衰弱、顔面のむくみの治療) 及び外丘(がいきゅう)穴(国際コード GB36、主に頭痛、首の痛み、肝炎、下肢麻痺、悪意のある犬による有毒うっ滞の治療)という三つのツボは、脛の陽面の前側、正中線及び後側を交差させる。位置の問題は上記に基づいて解決できるが、いくつかのツボだけに「大砲」を呼び出すことは最善の策ではない。従って、ワークベースに対してツボワークを任意に傾けることができる設計があれば、使い勝手や設計の満足度は大幅に向上する。
【0216】
前述の目的のために、ロボットアームと配合するワークピースアセンブリ1000の実施形態を示す図9を参照されたい。現代のテクノロジーは、多くの場合、ロボットやロボットアームが正確に動作する驚くべきものである。ワークピースアセンブリ1000は、図7のワークベース848に対応する図9のワークベース1022と、その上に固定された作業プラットフォーム1020と、を含む。作業プラットフォーム1020は、正確に制御された回転角度で回転プラットフォーム1018を運搬し、回転プラットフォーム1018は、正確に制御されたピボット角度で接続ベース1014の第一端部1024に接続される。延長ベース1010の第一端部1012は、正確に制御されたピボット角度で接続ベース1014の第二端部1026の回転シャフト1016に接続され、延長ベース1010の第二端部1028は回転ヘッド1008の第一端部1030に固定され、回転ヘッドの第二端部1032は、電気チャック1002を正確に回転可能に固定し、二つの顎1004を有する電気チャック1002は、前述のツボワークピースをその間に保持するための一対の保持面1006をそれぞれ有する。これらの四つの回転動作があると、次のことがすぐに想像できる。(1)図7の変位設計又は要件の一部は置き換えることができる、(2)このワークピースアセンブリ1000が図5の下肢ヘルスケア本体660と組み合わされる場合、足の少陽胆経の不規則なツボは非常に見つけやすい、(3)ヘルスケア本体のツボワークピースの基準点又は位置決め点に関して、健康である特定の身体部分又はツボに対するツボワークピースの平面距離、垂直高さ及び相対角度を完全に制御できる(上記の四つの回転動作を通じて正確に計算して取得できる)、(4)従って、ツボワークピースを使用して医療グレードの作用が期待できる。この点については、仕組みを次の段落で詳しく説明する。
【0217】
手足の体インチの標準は上記の通りである。胸部と腹部の次の標準が実現されている場合、先に開示された構造で、標準のツボを見つけた後、人の特定の体インチを見つけて計算できますか?又、コンピュータが自動的に他のツボを見つけるのにも役立つ。これにより、医師や人間の疲労によるツボの誤認を回避できる。これについては後で詳しく説明する。(1)胸の垂直体インチの標準:天突(てんとつ)穴(国際コード CV22)からだん中(だんちゅう)穴(国際コード CV17、二つの乳首の中央)までの6.8体インチ。(2)上腹部の垂直体インチの標準:枝骨(剣状突起)からへそ(国際コード CV8、神闕(しんけつ)穴)までの8体インチ。(3)下腹部の垂直体インチの標準:へそ(国際コード CV8)から曲骨(きょくこつ)穴(国際コード CV2)までの5体インチ。(4)側腹部の垂直体インチの標準:章門(しょうもん)穴(国際コード LV13)から 環跳(かんちょう)穴(国際コード GB30)までの9体インチ。(5)胴体水平体インチの標準:2つの乳首間が8体インチ。従って、だん中穴を取得した後、その下の1.6体インチは中庭穴(国際コード CV16)である。詳細には、前述のロボットアーム装置(構成要素1002~1020)によると、(1)第一回転機構(構成要素1018と1020との間)は、ワークベース又はヘルスケア本体とツボとの間の角度関係を決定することができる、(2)第二枢動機構(構成要素1018と1014との間)は、ワークベース又はヘルスケア本体とツボとの間の直線距離関係を単独で、又は他の機構とともに少なくとも決定することができる。(3)第三枢動機構(構成要素1010と1014との間)は、ワークベース又はヘルスケア本体とツボとの間の高さの関係を単独で、又は他の機構とともに少なくとも決定することができる。(4)第四回転機構(構成要素1010と1002との間)は、ツボワークピースとツボとの間の角度関係を決定することができる。(5)これらすべての関係は、コンピュータによって簡単かつ自動的に計算され、ロボットアーム装置の距離と方向(実際にはツボの位置を表す)を取得でき、ツボワークピースが特定角度の下でツボを介して使用者にヘルスケア又は治療作業を実行できるようにする。そのため、頭部/顔面のツボは斜めの鍼治療が必要になることが多いのであるが、上記の機構によりツボワークとワークベースとの間の相対的な傾斜角度を制御と調整できるようになるので、そのような問題がなくなる。確かに、ロボットアーム装置は、ヘルスケア本体に直接設けられるか、ヘルスケア本体に設けられたワークベースに配置できる。
【0218】
ワークピースアセンブリ1000に関連する主な要件は、以下のように要約される。具体的には、ヘルスケア装置は、ツボを有する使用者にヘルスケア作業を行うためのヘルスケア本体と、ヘルスケア本体に設けられた作業プラットフォーム1020と、ツボを介して使用者にヘルスケア作業を行うツボワークピースと、ツボワークピースを保持するための作業プラットフォーム1020に接続されたロボットアーム装置(構成要素の組み合わせ1002~1020)であって、ツボワークピースが、作業プラットフォーム1020又はツボに対して特定関係位置の下でヘルスケア作業を実行できるようにするロボットアーム装置と、を含む。
【0219】
前述のヘルスケア装置によれば、ヘルスケア装置は、ヘルスケア本体と作業プラットフォーム1020との間に設けられたワークベース1022と、ワークベース1022とヘルスケア本体との間に設けられた移動装置(図7)と、を更に含む。
【0220】
前述のヘルスケア装置によれば、ヘルスケア装置は、作業プラットフォーム1020で回転可能に運搬される回転プラットフォーム1018を更に含む。
【0221】
前述のヘルスケア装置によれば、ヘルスケア装置は、回転プラットフォーム1018にピボット式に接続された接続ベース1014を更に含む。
【0222】
前述のヘルスケア装置によれば、ヘルスケア装置は、第一端部1012を有し、接続ベース1014にピボット式に接続された延長ベース1010を更に含む。
【0223】
前述のヘルスケア装置によれば、ロボットアーム装置は、電気チャック1002を正確に回転可能に固定する回転ヘッド1008を含み、電気チャック1002は、二つの顎1004を有し、二つの顎1004は、ツボワークピースをその間に保持するための一対の保持面1006をそれぞれ有する。
【0224】
前述のヘルスケア装置は十分に精度が高いので、鍼治療の針刺しに応用できることは想像に難くない。角度の制御と調整は、前述の実施形態によって完了することができるので、鍼治療の自動針挿入が実現可能であることは、図9Aに従って容易に理解される。鍼治療の行為は人間の本性であるのに、なぜ本発明はそれを機械的に行おうとするのだろうか?この質問は、実際には「伝統的な中国医学(TCM)の科学化」の訴えに反しており、科学的精神がTCMの性質であることは言うまでもない。第一、「鍼灸大全」には「針の引き抜きはゆっくり、早いと怪我をする」と記載され、ゆっくり引き抜くことを意味し、これは、ムードや感情的な影響を与えることなく指示に従う機械によって見事に実行できる。第二、黄帝内経刺要論によると、「浮き状態と沈み状態があり、鍼の深さは浅いか深いか、それぞれのケースには独自の治癒論拠があり、そこからの逸脱は避けるべきである。度が過ぎると内臓障害を引き起こし、不足すると表面的な障害を引き起こし、それが今度は邪気を呼び起こす。不適切な深さは、大きなトラブルを引き起こし、五つの臓器を内部から傷つけ、その後深刻な病気を発症する」が記載されている。同様に、人的要因の干渉を排除するために、適切な針の挿入深さを機械で決定することが最善の策ではないか?
【0225】
図9Aは、図9の回転ヘッド1008と同様の回転ヘッド1042及び自動針挿入装置1044を含む自動針挿入ツボワークピース1040の実施形態を示す。自動針挿入装置1044は、ツボ作業装置を保持するための電気ホルダー1048(又は非電気ホルダー)と、電気ホルダー1048を長手方向に動かすことができ、回転ヘッド1042に枢動可能に設けられた針挿入機構1046と、を含む。針挿入機構1046は、ツボ作業装置が針を整然と挿入することを可能にし、又は無段階速度モータによって針挿入速度を制御する。この技術的務めは、当業者によって容易に達成できるので、ここでは詳述しない。確かに、邪気を大幅に排出する必要がある場合は、針穴を広げなければならない。このとき、針挿入パラメータは速度に限定されず、前後左右のオフセットを含む。上記の技術的開示を考慮すると、これらの技術的務めは、当業者によってすでに容易に実現可能であるはずであり、ここでは詳述しない。
【0226】
自動針挿入ツボワークピース1040に関連する主な要件は、以下のように要約される。具体的には、ヘルスケア装置は、ツボを有する使用者をヘルスケアするためのヘルスケア本体と、ツボを介して使用者に鍼治療を行うツボワークピースと、ツボワークピースがヘルスケア本体又はツボに対して特定関係位置の下で鍼治療を行うことができるように、ツボワークピースを保持し、ヘルスケア本体に設けられたロボットアーム装置(構成要素の組み合わせ1002~1020)と、ツボワークピースとロボットアーム装置との間に設けられ、ツボワークピースが特定の制御パラメータを用いて使用者に鍼治療を行うことを可能にする針挿入機構1046と、を含む。
【0227】
前述の自動針挿入ツボワークピースによると、特定の制御パラメータは速度制御パラメータである。
【0228】
前述の自動針挿入ツボワークピースによると、特定の制御パラメータはオフセットパラメータである。
【0229】
前述の自動針挿入ツボワークピースによれば、自動針挿入ツボワークピースは、ツボワークピースを保持するためのホルダー1048を更に含む。
【0230】
前述の自動針挿入ツボワークピースによれば、自動針挿入ツボワークピースは、ホルダー1048を長手方向に移動するための針挿入機構1046を更に含む。
【0231】
前述の自動針挿入ツボワークピースによれば、自動針挿入ツボワークピースは、ロボットアーム装置に針挿入機構1046を回転可能に配置するための回転ヘッド1042を更に含む。
【0232】
別の観点から、ヘルスケア装置1000は、ツボワークピースをその上に保持して、使用者にヘルスケア作業を行う。ここで、使用者は、身体部分を有し、身体部分は、ツボを有する。ヘルスケア装置は、身体部分との第一特定位置関係を維持するために、身体部分を運搬し位置決めするヘルスケア本体(例えば、502、562、582)と、ヘルスケア本体に設けられた作業プラットフォーム1020と、作業プラットフォームに接続され、ツボワークピースを保持するためのロボットアーム装置(1002~1018)であって、ツボワークピースが第一特定位置関係の下でツボと第二特定位置関係を有するとき、ツボワークピースがヘルスケア作業を行うロボットアーム装置と、を含む。
【0233】
更に別の観点から、ヘルスケア装置1000は、身体部分との第一特定位置関係を維持し、使用者の身体部分を運搬し位置決めするためのヘルスケア本体(例えば、502、562、582)であって、使用者にヘルスケア作業を行い、身体部分がツボを有するヘルスケア本体と、ヘルスケア本体に設けられた作業プラットフォーム1020と、作業プラットフォームに接続され、ツボワークピースを保持するためのロボットアーム装置(1002~1018)であって、ツボワークピースが第一特定位置関係の下でツボと第二特定位置関係を有するとき、ツボワークピースがヘルスケア作業を行うロボットアーム装置と、を含む。
【0234】
以上で本発明に関連するハードウェアの説明を終了する。 各段落は、「気場」を調整して、最初の病気の前兆があるときに体を即座に回復させ、長寿と健康な生活のために指示されていることがわかる。『黄帝内経素問移精變氣論』には「死から離れて生きようとしている間、生きている苗は成長している」が記載されている。本発明の要点は、以下のように図10のフローチャートに要約される:ヘルスケア本体1100を提供するステップであって、ツボを有する使用者の身体部分と第一相対的位置関係を有し、身体部分がツボを有するステップと、ツボを通して使用者にヘルスケア作業を行うために、ヘルスケア本体1100との第二位置関係及びツボとの第三位置関係を有するツボワークピースを提供するステップと、ツボワークピースをヘルスケア本体に位置決めするために、ツボワークピースとヘルスケア本体との間に設けられた位置決め装置1120を提供するステップであって、ツボワークピースが第二及び第三位置関係の下でヘルスケア作業を実行するステップと、を含む。
【0235】
別の観点から、本発明は、使用者をヘルスケアするためのヘルスケア方法であり、使用者が身体部分を有し、身体部分がツボを有する。ヘルスケア方法は、ヘルスケア本体を提供するステップ1130と、ヘルスケア本体と身体部分との間の第一相対的位置関係の下で、身体部分をヘルスケア本体に位置決めするステップ1140と、ツボを介して使用者にヘルスケア作業を行うためのツボワークピースを提供するステップ1150と、ツボワークピースとヘルスケア本体との間の第二位置関係を維持するために、ツボワークピースとヘルスケア本体との間に設けられた位置調整装置を提供するステップ1160と、ツボワークピースに制御パラメータに従ってヘルスケア作業を実行させるステップ1180と、を含む。
【0236】
前述のヘルスケア方法によれば、第一相対位置関係は、身体部位がヘルスケア本体との相対位置関係を特定の姿勢で維持できるようにする。
【0237】
前述のヘルスケア方法によれば、ヘルスケア方法は、位置調整装置を提供するステップ1160とツボワークピースに制御パラメータに従ってヘルスケア作業を実行させるステップ1180との間に、ツボワークピースがツボに対して特定角度関係を有することを可能にするステップを更に含む。
【0238】
前述のヘルスケア方法によれば、第二相対位置関係は、ツボワークピースがヘルスケア本体と特定の距離、方向及び高さの少なくとも一つで相対位置関係を維持できるようにすることである。
【0239】
前述のヘルスケア方法によれば、制御パラメータは、ヘルスケア作業を実行するためのツボワークピースの作業モードである。
【0240】
前述のヘルスケア方法によれば、作業モードは、ツボワークピースとツボが相互に静止することである。
【0241】
前述のヘルスケア方法によれば、作業モードは、ツボワークピースとツボとの間に特定の接触関係を維持することである。
【0242】
前述のヘルスケア方法によれば、作業モードは、ツボワークピースがツボを介して使用者にマッサージ動作を行うことである。
【0243】
前述のヘルスケア方法によれば、作業モードは、ツボワークピースが特定の速度でツボに挿入又はツボから引き出されることである。
【0244】
別の観点から、ツボワークピースを使用して、ツボを有する身体部分を有する使用者にヘルスケア作業を行う方法は、身体部分を運搬するためのヘルスケア本体を提供するステップ1110と、ヘルスケア本体と身体部分との間に第一相対位置関係を有するように、ヘルスケア本体に身体部分を位置決めするステップ1120と、ツボワークピースとヘルスケア本体、又はツボワークピースとツボとの間の第二位置関係を維持するための位置調整装置を提供して、ツボワークピースが制御パラメータでヘルスケア作業を実行する1160と、を含む。
【0245】
更に別の観点から、ヘルスケア方法は、使用者をヘルスケアするためのヘルスケア本体を提供するステップ1110であって、使用者はツボを有する身体部分を有し、ヘルスケア本体は身体部分を運搬し、ヘルスケア本体がツボワークピースを保持することにより、使用者にヘルスケア効果がもたらされるステップと、ヘルスケア本体と身体部分との間に第一相対位置関係を有するように、ヘルスケア本体に身体部分を位置決めするステップ1120と、ツボワークピースとヘルスケア本体、又はツボワークピースとツボとの間の第二位置関係を維持するための位置調整装置を提供して、ツボワークピースが制御パラメータでヘルスケア作業を実行する1160と、を含む。
【0246】
前述の方法が医療行為を伴う場合、それらは疾病治療方法に分類される可能性があり、台湾と中国では特許対象外の概念である可能性がある。医療行為のみに関係する場合は、治療方法に関係しない場合がある。
【0247】
本発明の開示はうまく計画されているかもしれないが、終わりがなければならない。本発明の最後のハイライトまたは理想は、ここに提案される。全人類の健康/幸福を追求し、前に開示された感動的な理想を実現するために、財源が比較的限られている場合でも、すべての家族/個人が本発明のソフトウェア/ハードウェアを所有できるようにする必要がある。コストを削減するために本発明が大規模に商業化されるのを待つことを除けば、優れたハードウェアだけでは不十分であることは明らかであり、華佗や扁鵲の生まれ変わりが提供するような理学療法や医療サービスを誰もが楽しんだり受けたりできる場合にのみ、最終的に成功を収めることができる。Deep Mind社が開発したAlphaGo は、世界のチェス王を打ち負かした。これは、世界中のすべての経験を同じ脳に蓄積し、決定を下すことに依存している。別の例として、航空機に事故が発生した場合、将来同じ事故を防ぐために設計を修復するよう製造業者に報告する必要がある。この精神が受け継がれ、古来からの叡智がまず集結し、今日の優れた人々によって組織され、ツボ療法の治療効果に関する一般の人々からの継続的な真のフィードバックが続くならば、なぜ華佗や扁鵲が転生できないことを心配する必要があるか?
【0248】
前段落の目的のために、本発明のヘルスケアシステム1200の実施形態を示す図10Bを参照されたい。ヘルスケアシステム1200は、ヘルスケア本体1210を含む。ヘルスケア本体1210は、インターネットを介してクラウドデータベース1400及びサービスセンター1500に接続されたマイクロコンピュータ1215を有する。マイクロコンピュータ1215は、中央処理装置1220、メモリ1230、スクリーン1270、キーボード/マウス1280、マイクロフォン1290、及びレンズ1300を含む/構成する。それらの相互接続と構成は一般的な技術であるため、ここでは詳しく説明しない。また、スクリーン1270がタッチ式か非タッチ式かは問わない。メモリ1230は、使用者とクラウドデータベース1400とサービスセンター1500との間の対話に必要なアプリケーションソフトウェアを格納することができる。アプリケーションソフトウェアは、例えば、現在の不快症状をクリック又は入力するための症状治療モジュール1240などであり、クラウドデータベース1400から、どの治療スキーム又はツボがヘルスケア作業を受けるかを検索する。アプリケーションソフトウェアは、使用者の個人のヘルスケア履歴を記録する個人のヘルスケア履歴記録モジュール1250であってもよく、クラウドデータベース1400によって提案されたヘルスケア作業の後に、使用中に遭遇した使用者の満足度又は問題のフィードバック/レポートのためのフィードバック/レポートモジュール1260であってもよい。モジュール1240、1250、1260及びヘルスケア作業に関連する他のモジュールは、個別又は単独のモジュール、又は同じプログラムに統合されたサブモジュールであり得る。
【0249】
使用者は、クラウドデータベース1400を通じて、スクリーン1270及び/又はキーボード/マウス1280によって、症状又はその治療法を検索及び確認することができる。使用者は、サービスセンター1500を通じて、マイク1290/レンズ1300により、鍼灸に関する相談、症状の問い合わせ、及び/又は行為の確認を行うことができる。確かに、ヘルスケアシステム1200は、針注射を行う前に、国家保健当局によって医師として確認されるか、医療行為を行う資格を有していなければならない。前述のように、これまでに入手可能な鍼灸情報の収集、研究、確認、深層学習、絶え間ない使用者フィードバックを通じて、クラウドデータベース1400と漢方医が常駐するサービスセンター1500を連携させることで、非常に優れたヘルスケア又は医療効果を提供できるはずである。学習に終わりはないので、本発明の開示は良いスタートに過ぎず、華佗又は扁鵲が真に生まれ変わるには、更に多くの努力が必要である。制御モジュール1600は、中央処理装置1220からの支援を受けて、以前に開示されたヘルスケア装置又はヘルスケア本体を調整して、様々な関連するヘルスケア作業を実行する。
【0250】
『黄帝内經霊枢九鍼十二原篇』の第一章には、「黄帝が斉伯に尋ねた:私は無数の何千人もの民を持っており、そこから家賃と税金を徴収している。私はマイクロニードルを使用して彼らの薬や医療器具を使用せずに、経絡を調整し、血液/気を調整し、出入りする経路の合流点を繁栄させる。私が望むのは、後世に受け継がれる、明確な基準でなければならない、覆されない、永遠に続く、使いやすいが忘れられない、古典的だが章に分かれている、内的症状と外的症状を区別する、体系化されたものであり、始まりと終わりがあり、鍼経典に具体化されている。これは可能なことか?」が記載されている。鍼治療の効果は世界中で確認されているため、本発明は、華佗又は扁鵲の化身を歓迎するという強い希望に火をつけることである。全人類の共同参加により、華佗又は扁鵲の一日も早い帰還を歓迎することができる。
【0251】
ヘルスケアシステム1200は次のように要約される。具体的には、使用者をヘルスケアするためのヘルスケア本体1210であって使用者が身体部分を有し、身体部分がツボを有するヘルスケア本体1210と、ヘルスケア本体1210に設けられ、身体部分とヘルスケア本体との間の位置関係を確保する位置決め媒体(524、680、714、804)と、ヘルスケア本体上に設けられ、ツボを介して使用者にヘルスケア作業を行うツボワークピースと、ヘルスケア本体に設けられ、ツボワークピースを制御及び/又は監視してヘルスケア作業を行うコンピュータ装置1215と、を含む。
【0252】
前述のヘルスケアシステムによれば、ヘルスケアシステムは、インターネットを介してコンピュータ装置1215に接続されたクラウドデータベース1400を更に含み、コンピュータ装置1215から使用者が鍼/灸に関連する知識及びヘルスケアスキーム又は医療処置にアクセスできるようにする。
【0253】
前述のヘルスケアシステムによれば、コンピュータ装置1215は、使用者が現在の不快症状をクリック又は入力することを可能にする症状治療モジュール1240を更に含み、これにより、クラウドデータベース1400は、特定の治療スキーム又は特定のツボを提供して、ヘルスケア作業を受け取る。
【0254】
前述のヘルスケアシステムによれば、コンピュータ装置1215は、フィードバック/レポートモジュール1260を更に含み、クラウドデータベース1400によって提案された特定のツボに対するヘルスケア作業の後、フィードバック/レポートモジュール1260は、使用者がクラウドデータベース1400の使用中に遭遇した問題又は使用者満足度をフィードバック/報告できるようにする。
【0255】
前述のヘルスケアシステムによれば、コンピュータ装置1215は、スクリーン1270及びキーボード/マウス1280を更に含み、使用者がクラウドデータベース1400を通じて症状又はその治療法を検索及び確認できるようにする。
【0256】
前述のヘルスケアシステムによれば、ヘルスケアシステムは、インターネットを介してコンピュータ装置1215に接続され、使用者に鍼灸に関する相談を提供する、又は、使用者自身が選択した医療レベルの行為の確認するサービスセンター1500を更に含む。
【0257】
前述のヘルスケアシステムによれば、コンピュータ装置1215は、症状に関する問診による相談、又は、サービスセンター1500を介した鍼灸に関する行為の使用者からの確認のためのマイクロフォン1290及びレンズ1300を更に含む。
【0258】
前述のヘルスケアシステムによれば、コンピュータ装置1215は、タッチタイプ又は非タッチタイプのスクリーン1270を含む。
【0259】
前述のヘルスケアシステムによれば、コンピュータ装置1215は、使用者の個人のヘルスケア履歴を記録する個人ヘルスケア履歴記録モジュール1250を更に含む。
【0260】
前述のヘルスケアシステムによれば、コンピュータ装置1215は、ヘルスケア作業を実行するためにヘルスケア本体及び/又はツボワークピースを調整する制御モジュール1600を更に含む。
【0261】
前述のヘルスケアシステムによれば、ヘルスケアシステムは、ツボワークピースとヘルスケア本体1140が相対的な位置関係を有するように、ヘルスケア本体1140とツボワークピースとの間に構成された位置調整装置を更に含む。
【0262】
別の観点から、ツボを有する身体部分を有する使用者に対してヘルスケア作業を行うためにツボワークピースを使用するヘルスケアシステム1200は、身体部分を運搬するヘルスケア本体1210と、ヘルスケア本体上に設けられ、ヘルスケア本体と身体部分との間に第一相対位置関係を有するように、ヘルスケア本体に身体部分を位置決めする位置決め媒体(524、680、714、804)と、ヘルスケア本体に設けられたコンピュータ装置1215であって、ヘルスケア本体とツボワークピース、又はツボワークピースとツボとの間に維持される第二位置関係の下でツボワークピースを制御/監視して、ヘルスケア作業を行うコンピュータ装置1215と、を含む。
【0263】
更に別の観点から、ヘルスケアシステム1200は、使用者にヘルスケア作業を行うためのヘルスケア本体1210であって、使用者が身体部分を有し、身体部分がツボを有し、身体部分を運搬するためのヘルスケア本体がツボワークピースを保持するとき、ヘルスケア本体がヘルスケア作業を行うヘルスケア本体1210と、ヘルスケア本体上に設けられ、ヘルスケア本体と身体部分との間に第一相対位置関係を有するように、ヘルスケア本体に身体部分を位置決めする位置決め媒体(524、680、714、804)と、ヘルスケア本体に設けられたコンピュータ装置1215であって、ヘルスケア本体とツボワークピース、又はツボワークピースとツボとの間に維持される第二位置関係の下でツボワークピースを制御/監視して、ヘルスケア作業を行うコンピュータ装置1215と、を含む。
【0264】
上述の実施形態のそれぞれの可能な実施形態は詳細に記載されていないが、様々な実施形態の間で多くの相互参照又は置換があり、従って、実施形態は、他の実施形態の参照又は代替スキームである可能性が高い、本願の内容はすでにかなり長いため、すべての関係者の負担を軽減するために、ここでは詳しく説明しない。
【0265】
要するに、当業者であれば、特許請求の範囲及びその均等物に定義された本発明の精神又は範囲から逸脱することなく、本発明に対してさまざまな修正及び変更を行うことができることを理解する。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図5
図5A
図6
図7
図7A
図8
図8A
図8B
図8C
図8D
図9
図9A
図10
図10A
図10B