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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023080171
(43)【公開日】2023-06-08
(54)【発明の名称】自動運転車両の操作プログラム
(51)【国際特許分類】
   B60W 50/10 20120101AFI20230601BHJP
   B60W 60/00 20200101ALI20230601BHJP
【FI】
B60W50/10
B60W60/00
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023062252
(22)【出願日】2023-04-06
(62)【分割の表示】P 2019121409の分割
【原出願日】2019-06-28
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000110321
【氏名又は名称】トヨタ車体株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】弁理士法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山ノ内 勇智
(72)【発明者】
【氏名】木下 晶晴
(57)【要約】
【課題】自動運転車両に設けられた操作装置において、車速制御のための操作と車両外部へ向けた報知のための操作との間で、迅速な操作の切り替えを可能にする。
【解決手段】自動運転車両10に設けられた操作装置は、タッチパネル38を含む。タッチパネル38には、自動運転車両10に車速制御指示を入力するための車速制御ボタン60、及び、車外へ向けた報知指示を入力するための報知ボタン62が表示される。車速制御ボタン60及び報知ボタン62は、タッチパネル38の同一画面上に表示される。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動運転可能な自動運転車両の操作装置であって、
前記自動運転車両の自動運転モードによる走行を開始させる発進ボタン及び自動運転モード中に前記自動運転車両を減速させるための減速ボタンの少なくとも一方、及び、前記自動運転車両の外部へ向けた報知を行うための報知ボタンが、同一画面上に表示されたタッチパネルを備える、
ことを特徴とする自動運転車両の操作装置。
【請求項2】
前記タッチパネルは、前記タッチパネルを操作するオペレータの腕又は手を置く台座部材の上面から上側に立設されており、
前記発進ボタン、前記減速ボタン、及び、前記報知ボタンの少なくとも1つは、前記タッチパネルの下側部分に表示される、
ことを特徴とする請求項1に記載の自動運転車両の操作装置。
【請求項3】
前記発進ボタン及び前記減速ボタンの少なくとも一方は、前記報知ボタンよりも下側に表示される、
ことを特徴とする請求項2に記載の自動運転車両の操作装置。
【請求項4】
前記発進ボタン及び前記減速ボタンの少なくとも一方が、前記タッチパネルの画面中央に表示され、
前記報知ボタンが前記発進ボタン及び前記減速ボタンの少なくとも一方の近傍に表示される、
ことを特徴とする請求項1に記載の自動運転車両の操作装置。
【請求項5】
前記発進ボタン及び前記減速ボタンの少なくとも一方は、前記報知ボタンよりも大きく表示される、
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の自動運転車両の操作装置。
【請求項6】
前記自動運転車両は、自動運転モード及び手動運転モードを含む複数の運転モードを有し、
前記タッチパネルにおいて、さらに、前記自動運転車両の前記運転モードを変更するための運転モード変更ボタンが前記同一画面上に表示される、
ことを特徴とする請求項1に記載の自動運転車両の操作装置。
【請求項7】
前記タッチパネルにおいて、さらに、前記自動運転車両の状態が前記同一画面上に表示される、
ことを特徴とする請求項1に記載の自動運転車両の操作装置。
【請求項8】
前記自動運転車両は、自動運転モード及び手動運転モードを含む複数の運転モードを有し、
前記タッチパネルにおいて、さらに、前記自動運転車両のシフトを変更するためのシフト変更ボタンが前記同一画面上に表示され、
前記自動運転車両の前記運転モードに応じて、前記シフト変更ボタンの表示態様が変更される、
ことを特徴とする請求項7に記載の自動運転車両の操作装置。
【請求項9】
前記タッチパネルにおいて、さらに、前記タッチパネルを操作するオペレータへのメッセージが一時的に前記同一画面上に表示され、
前記メッセージは、前記自動運転車両の状態を示す状態標識の少なくとも一部分の上に重なって表示される、
ことを特徴とする請求項1に記載の自動運転車両の操作装置。
【請求項10】
前記メッセージが表示されている状態において、前記発進ボタン及び前記減速ボタンの少なくとも一方、又は、前記報知ボタンが操作可能である、
ことを特徴とする請求項9に記載の自動運転車両の操作装置。
【請求項11】
前記自動運転車両の車速制御を行うための機械式操作部であって、前記自動運転車両の外部へ向けた報知を行うための報知スイッチが設けられた機械式操作部をさらに備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の自動運転車両の操作装置。
【請求項12】
前記自動運転車両は、自動運転モード及び手動運転モードを含む複数の運転モードを有し、
車両外部に設けられた車外発光部と、
前記運転モードに応じた色で前記車外発光部を発光させると共に、前記タッチパネルの背景を前記車外発光部と同色又は同系色で表示させる表示制御部と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の自動運転車両の操作装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、自動運転車両の操作装置を開示する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動運転可能な自動運転車両が知られている。自動運転とは、操作者(オペレータ)の操作によらずに、加減速制御、ブレーキ制御、あるいはステアリング制御などを含む運転制御をコンピュータが実行することを意味する。
【0003】
従来、自動運転車両には、オペレータが種々の指示を入力するための操作装置が設けられていた。例えば、特許文献1には、自動運転車両が有する機器(空調など)を操作するための機械式のスイッチがダッシュボード付近に設けられ、自動運転のオンオフを行うための自動化オンオフスイッチが運転席の側方に設けられた自動運転車両が開示されている。また、特許文献2には、タッチパネルを備えた自動運転車両であって、運転モードの変更をタッチパネルにより行う自動運転車両が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-6277号公報
【特許文献2】特開2017-24521号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、自動運転車両に設けられた操作装置によって、発進制御、停止制御、及び加減速制御を含む自動運転車両の車速制御のための操作、及び、ウィンカー、ハザード、あるいはホーンの動作などの車両外部へ向けた報知のための操作を可能とすることが考えられる。
【0006】
ここで、車速制御のための操作及び車両外部へ向けた報知のための操作は、いずれも、操作頻度が高いと考えられること、あるいは、オペレータが素早く操作を行う必要がある場合が想定されることなどから、これらの操作を行うための操作装置としては、車速制御のための操作と車両外部へ向けた報知のための操作との間の操作の切り替えができるだけ容易であることが望ましい。
【0007】
例えば、車速制御のためのボタン及び車両外部へ向けた報知のためのボタンの一方がタッチパネルに表示されるソフトボタンであり、他方がタッチパネルとは別に設けられた機械式のハードボタンである場合、車速制御のための操作と車両外部へ向けた報知のための操作との間で、容易に操作の切り替えができない場合がある。また、車速制御のためのボタン及び車両外部へ向けた報知のためのボタンがいずれもソフトボタンであったとしても、例えば、2つのボタンが同時に表示されていない場合など、一方のボタンが表示された状態から他方のボタンが表示された状態へタッチパネルの表示内容を変更させるためにオペレータによる別途の操作が必要となる場合にも、車速制御のための操作と車両外部へ向けた報知のための操作との間で、容易に操作の切り替えができない。
【0008】
本明細書で開示される自動運転車両の操作装置の目的は、車速制御のための操作と車両外部へ向けた報知のための操作との間で、操作の切り替えを容易にできるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本明細書で開示される自動運転車両の操作装置は、自動運転可能な自動運転車両の操作装置であって、前記自動運転車両の自動運転モードによる走行を開始させる発進ボタン及び自動運転モード中に前記自動運転車両を減速させるための減速ボタンの少なくとも一方、及び、前記自動運転車両の外部へ向けた報知を行うための報知ボタンが、同一画面上に表示されたタッチパネルを備える、ことを特徴とする。
【0010】
上記構成によれば、車速制御ボタン(発進ボタン及び減速ボタンの少なくとも一方)及び報知ボタンの両方がタッチパネルに表示されるソフトボタンであり、且つ、車速制御ボタン及び報知ボタンが同一画面上に表示される。したがって、オペレータは、両ボタンをすぐに操作可能であり、つまり、両ボタンの間で操作の切り替えを容易に行うことができる。
【0011】
前記タッチパネルは、前記タッチパネルを操作するオペレータの腕又は手を置く台座部材の上面から上側に立設されており、前記発進ボタン、前記減速ボタン、及び、前記報知ボタンの少なくとも1つは、前記タッチパネルの下側部分に表示されるとよい。
【0012】
前記発進ボタン及び前記減速ボタンの少なくとも一方は、前記報知ボタンよりも下側に表示されるとよい。
【0013】
前記発進ボタン及び前記減速ボタンの少なくとも一方が、前記タッチパネルの画面中央に表示され、前記報知ボタンが前記発進ボタン及び前記減速ボタンの少なくとも一方の近傍に表示されるとよい。
【0014】
前記発進ボタン及び前記減速ボタンの少なくとも一方は、前記報知ボタンよりも大きく表示されるとよい。
【0015】
前記自動運転車両は、自動運転モード及び手動運転モードを含む複数の運転モードを有し、前記タッチパネルにおいて、さらに、前記自動運転車両の前記運転モードを変更するための運転モード変更ボタンが前記同一画面上に表示されるとよい。
【0016】
前記タッチパネルにおいて、さらに、前記自動運転車両の状態が前記同一画面上に表示されるとよい。
【0017】
前記自動運転車両は、自動運転モード及び手動運転モードを含む複数の運転モードを有し、前記タッチパネルにおいて、さらに、前記自動運転車両のシフトを変更するためのシフト変更ボタンが前記同一画面上に表示され、前記自動運転車両の前記運転モードに応じて、前記シフト変更ボタンの表示態様が変更されるとよい。
【0018】
前記タッチパネルにおいて、さらに、前記タッチパネルを操作するオペレータへのメッセージが一時的に前記同一画面上に表示され、前記メッセージは、前記自動運転車両の状態を示す状態標識の少なくとも一部分の上に重なって表示されるとよい。
【0019】
前記メッセージが表示されている状態において、前記発進ボタン及び前記減速ボタンの少なくとも一方、又は、前記報知ボタンが操作可能であるとよい。
【0020】
前記自動運転車両の車速制御を行うための機械式操作部であって、前記自動運転車両の外部へ向けた報知を行うための報知スイッチが設けられた機械式操作部をさらに備えるとよい。
【0021】
前記自動運転車両は、自動運転モード及び手動運転モードを含む複数の運転モードを有し、車両外部に設けられた車外発光部と、前記運転モードに応じた色で前記車外発光部を発光させると共に、前記タッチパネルの背景を前記車外発光部と同色又は同系色で表示させる表示制御部と、をさらに備えるとよい。
【発明の効果】
【0022】
本明細書で開示される自動運転車両の操作装置によれば、車速制御のための操作と車両外部へ向けた報知のための操作との間で、操作の切り替えを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本実施形態に係る自動運転車両の外観図である。
図2】本実施形態に係る自動運転車両の車室内を示す第1の斜視図である。
図3】本実施形態に係る自動運転車両の車室内を示す第2の斜視図である。
図4】本実施形態に係る自動運転車両の機能ブロック図である。
図5】自動運転モードであって自動運転車両が停止している場合のタッチパネルの画面を示す図である。
図6】自動走行時のタッチパネルの画面を示す図である。
図7】手動運転モードの場合のタッチパネルの画面を示す図である。
図8】メッセージが表示されたタッチパネルの画面を示す図である。
図9】タッチパネルの画面の変形例を示す図である。
図10】機械式操作部の斜視図である。
図11】車外発光部が発光した状態(a)、及び、タッチパネルの背景が車外発光部と同色で表示された状態(b)を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1は、本実施形態に係る自動運転車両10の外観図である。本明細書の各図において、前(FR)及び後の用語は車両前後方向の前後を意味し、左(LH)及び右の用語は前を向いたときの左右を意味し、上(UP)及び下の用語は車両上下方向の上下を意味する。
【0025】
自動運転車両10は、略直方体であって前後対称の形状を有しており、その外観意匠も前後対称となっている。平面視の四隅には上下方向に伸びるピラー12が設けられており、各ピラー12の下側にホイール14が設けられている。自動運転車両10の前後左右の側面壁の大部分は半透明のパネル16となっている。パネル16はディスプレイパネルとなっていてもよく、そこに文字などが表示されてもよい。
【0026】
左側面の一部のパネル16はスライド可能なドア18となっており、当該ドア18がスライドして開くことで乗員が乗降することができる。なお、図1においては不図示であるが、ドア18の下部には出し入れ可能なスロープが収容されている。当該スロープは、車椅子の乗降のためなどに用いられる。
【0027】
また、自動運転車両10は、自動運転可能な車両である。具体的には、自動運転車両10は、自動運転モード、半自動運転モード、及び手動運転モードを含む複数の運転モードで運転することが可能となっている。
【0028】
自動運転モードとは、運転制御の大部分を自動運転車両10に搭載されたコンピュータ(運転制御部(後述))が行う運転モードである。本明細書においては、運転制御とは、シフト変更制御、車速制御、ステアリング制御、あるいは、自動運転車両10の外部(車外)への報知を含む概念である。車速制御とは、自動運転車両10の発進制御、停止制御、及び加減速制御を含む概念である。また、車外への報知とは、例えば、ウィンカ動作、ハザード動作、あるいはホーンの鳴動などが含まれる。
【0029】
自動運転車両10は、複数の自動運転車両10を管理及び制御する管理センタと通信可能となっており、自動運転モードにおいては、自動運転車両10は、管理センタの制御により予め定められたルートを走行する。自動運転モードにおいては、管理センタからの運転指示に従ってコンピュータによって運転制御が行われるが、停止状態からの発進制御だけは自動運転車両10に搭乗したオペレータの操作によって行われる。
【0030】
また、自動運転モードにおいて、管理センタからの制御に加え、オペレータの操作によっても車速制御及び車外への報知をすることができるようになっている。本実施形態では、自動走行中に、車速制御のうち減速制御がオペレータの操作によって可能になっている。もちろん、減速制御以外の車速制御が可能であってもよい。また、車外への報知のうちウィンカ及びハザードの作動及び停止、並びに、ホーンの鳴動がオペレータの操作によって可能になっている。
【0031】
半自動運転モードとは、自動運転モード同様に、自動運転車両10の運転制御の大部分を自動運転車両10に搭載されたコンピュータが行う運転モードである。半自動運転モードにおいては、管理センタからの指示に依らず、自動運転車両10に設けられた種々のセンサ(例えばカメラあるいはライダなど)による検出結果に基づいてコンピュータが運転制御を行い、予め定められたルートを走行する。半自動運転モードにおいても、停止状態からの発進制御だけは自動運転車両10に搭乗したオペレータの操作によって行われ、オペレータの操作によっても車速制御及び車外への報知を行うことができるようになっている。
【0032】
手動運転モードとは、自動運転車両10が自動運転を行わず、自動運転車両10に乗車したオペレータが自動運転車両10の運転制御を行うモードである。
【0033】
自動運転車両10には、車両外部であって車外からよく見える位置に車外発光部20が設けられている。本実施形態では、車外発光部20は、前側の2つのピラー12にそれぞれ設けられている。車外発光部20は、自動運転車両10の状態に応じてその発光状態が変化する。つまり、車外発光部20によって、自動運転車両10の状態が車外から分かるようになっている。本実施形態では、車外発光部20は、自動運転車両10の運転モードに応じた色で発光する。
【0034】
自動運転車両10は、不特定多数の乗員が乗り合う乗合型の車両である。本実施形態では、自動運転車両10は、特定の敷地内において、規定のルートに沿って走行しながら、乗客を輸送するバスとして利用される。したがって、自動運転車両10は、比較的、高頻度で、停車と発進を繰り返すことが想定されている。また、自動運転車両10は、比較的、低速(例えば30km/h以下)での走行が想定されている。
【0035】
ただし、本明細書で開示する自動運転車両10の利用形態は、適宜、変更可能であり、例えば、自動運転車両10は、移動可能なビジネススペースとして利用されてもよく、各種商品を陳列販売する小売店や、飲食物を調理提供する飲食店などの店舗として用いられてもよい。また、別の形態として、自動運転車両10は、事務作業や顧客との打ち合わせなどを行うためのオフィスとして用いられてもよい。また、自動運転車両10の利用シーンは、ビジネスに限らず、例えば、自動運転車両10は、個人の移動手段として用いられてもよい。また、自動運転車両10の走行パターンや走行速度も、適宜変更されてもよい。
【0036】
自動運転車両10は、原動機として、バッテリからの電力供給を受ける駆動モータを有する電気自動車である。当該バッテリは、充放電可能な二次電池であり、定期的に外部電力により充電される。なお、自動運転車両10は、電気自動車に限らず、他の形式の自動車でもよい。例えば、自動運転車両10は、原動機としてエンジンを搭載したエンジン自動車でもよいし、原動機としてエンジンおよび駆動モータを搭載したハイブリッド自動車でもよい。さらに、自動運転車両10は、燃料電池で発電した電力で駆動モータを駆動する水素自動車でもよい。
【0037】
図2及び図3は、自動運転車両10の車室内を示す斜視図である。上述のように、自動運転車両10はバスとして利用されるから、車室内の中央部は、立って乗車する乗員のためあるいは乗員が座った車椅子を載置するためのフロア30となっている。また、車室内の側壁に沿って、乗員用の座席32が設けられている。
【0038】
自動運転車両10には、自動運転車両10の運転制御、車外へ向けた報知(ウィンカ、ハザード、ホーンなどの作動)、及び、自動運転車両10が有する各機器(エアコン、ワイパ、ヘッドライト、テールライトなど)の制御を行うオペレータ用のオペレータ席34が設けられている。図2では、オペレータ席34の座部34aが下げられ座面34bが現れた状態が示されているが、座部34aは跳ね上げ可能となっている。本実施形態では、オペレータ席34は、車室内の左側面であってドア18の前側近傍に設けられているが、オペレータ席34は、車室内の右側面に設けられてもよい。
【0039】
オペレータ席34の前側には、オペレータ席34に座ったオペレータが腕を置くための前後方向に伸長した台座部材としてのアームレスト36が設けられている。上述の通り、本実施形態では、オペレータ席34が車室内の左側面に設けられているから、アームレスト36は車室内の左側端部に配置されている。オペレータ席34が車室内の右側面に設けられているのであれば、アームレスト36は車室内の右側端部に配置される。アームレスト36は、着座可能状態におけるオペレータ席34の座面34bよりも上側に設けられている。なお、台座部材としては、アームレスト36のみならず、オペレータの手を置く台座であってもよい。
【0040】
アームレスト36の前端部には、アームレスト36の上面から上側に立設したタッチパネル38が設けられている(図3参照)。タッチパネル38は、表示面(操作面)が後側(つまりオペレータ席34側)を向いている。したがって、オペレータは、オペレータ席34に座り、腕をアームレスト36に置きながら、手でタッチパネル38を操作することが可能になっている。タッチパネル38によって、車速制御指示の入力、車外への報知指示の入力、自動運転車両10が有する機器に対する機器制御指示の入力、及び、運転モードの変更指示の入力などが可能となっている。タッチパネル38の表示画面の詳細については後述する。
【0041】
また、アームレスト36には、自動運転車両10に対して、運転制御指示を入力するための機械式操作部を格納可能な格納部40が設けられる。格納部40は蓋42によって覆われており、つまり、機械式操作部は、格納部40に格納されている状態では車室内に露出していない状態となる。なお、本実施形態では、格納部40はアームレスト36に設けられているが、格納部40は、アームレスト36以外の場所に設けられてもよい。機械式操作部は、自動運転車両10のいずれの運転モードでも操作可能であってよいが、主に、手動運転モードのときに用いられる。機械式操作部の詳細については後述する。
【0042】
車室内の前側左隅には、自動運転車両10に関する情報が表示されるディスプレイ44が設けられている(図3参照)。ディスプレイ44には、例えば、自動運転車両10の車速、外気温、次に停止する停留所などの情報が表示される。
【0043】
本実施形態では、自動運転車両10の操作装置は、タッチパネル38及び機械式操作部を含んで構成される。なお、自動運転車両10には、従来の自動車などに設けられていた、アクセルペダルあるいはブレーキペダルのような、車速制御指示を入力するための、足で操作するフットペダルは設けられていない。
【0044】
図4は、自動運転車両10の機能ブロック図である。自動運転車両10は、車外発光部20及びタッチパネル38に加え、運転モード選択部50、運転制御部52、及び表示制御部54を含んで構成される。運転モード選択部50、運転制御部52、及び表示制御部54は、プロセッサなどのハードウェア、及び、当該ハードウェアを動作させるためのソフトウェアの協働により実現される。
【0045】
運転モード選択部50は、オペレータがタッチパネル38から入力した運転モードの変更指示に基づいて、自動運転モード、半自動運転モード、及び手動運転モードの中から自動運転車両10の運転モードを選択する。
【0046】
運転制御部52は、運転モード選択部50が選択した運転モードに応じて、タッチパネル38又は機械式操作部(図4において不図示)から入力された運転制御指示、管理センタから受信した運転制御指示、自動運転車両10が備える種々のセンサによる検出結果に基づいて、自動運転車両10の運転制御を行う。
【0047】
表示制御部54は、タッチパネル38に種々の画面を表示させる制御、及び、車外発光部20の発光状態の制御を行う。以下に、タッチパネル38の種々の画面について説明するが、これらの画面は、全て表示制御部54による制御によって表示される。
【0048】
以下、図5図12を参照しつつ、タッチパネル38の表示画面について説明する。
【0049】
図5は、自動運転車両10が自動運転モードであって停止しているときのタッチパネル38の表示画面を示す図である。以下においては、運転モードが自動運転モードである場合のタッチパネル38の表示画面について説明するが、タッチパネル38の表示画面は、どの運転モードであっても大部分は同じである。運転モードに応じてタッチパネル38の表示内容が異なる箇所については逐次説明する。
【0050】
タッチパネル38には、自動運転車両10に車速制御指示を入力するための車速制御ボタン60、及び、車外へ向けた報知指示を入力するための報知ボタン62が表示される。本実施形態では、自動運転車両10が停止している場合、車速制御ボタン60として、自動運転車両10に対して発進指示を入力するための発進ボタンとしてのGOボタン60aが表示される。自動運転車両10が自動運転での走行を開始すると、図6に示すように、車速制御ボタン60として、GOボタン60aに代えて、減速指示を入力するための減速ボタンとしてのSLOWDOWNボタン60bが表示される。なお、SLOWDOWNボタン60bを操作し続けることで、自動運転車両を停止させることができる。したがって、SLOWDOWNボタン60bは、自動運転車両を停止させるための停止指示を入力するものであるともいえる。また、本実施形態では、報知ボタン62として、ウィンカの作動/停止指示を入力するためのウィンカボタン62a、ハザードの作動/停止指示を入力するためのハザードボタン62b、及び、ホーンの鳴動指示を入力するためのホーンボタン62cが表示される。このように、本実施形態では、複数の報知ボタン62が表示されるが、報知ボタン62は1つであってもよい。また、上記以外の種類の報知ボタン62が表示されてもよい。
【0051】
車速制御ボタン60及び報知ボタン62は、同一画面上に表示される。ここで、同一画面上に表示されるとは、オペレータが別途の操作(例えば画面の切り替え操作など)をする必要なく、車速制御ボタン60と報知ボタン62との両方が操作可能であるようにタッチパネル38に表示されることを意味する。例えば、車速制御ボタン60及び報知ボタン62が同時に表示された状態である。したがって、例えば、タッチパネル38において、1つの画面に複数の分割画面を表示可能である場合、オペレータが別途の操作をする必要なく車速制御ボタン60と報知ボタン62との両方が操作可能に表示される限りにおいて、車速制御ボタン60が一方の分割画面に表示され、報知ボタン62が他方の分割画面に表示されている場合にも、車速制御ボタン60及び報知ボタン62が同一画面上に表示されていると言える。
【0052】
本実施形態では、車速制御ボタン60及び報知ボタン62の両方がタッチパネル38に表示されるソフトボタンであり、且つ、車速制御ボタン60及び報知ボタン62が同一画面上に表示される。したがって、オペレータは、両ボタンをすぐに操作できるから、車速制御ボタン60の操作と報知ボタン62の操作との間で、操作の切り替えを容易に行うことができる。換言すれば、オペレータは、車速制御ボタン60の操作と報知ボタン62の操作との間で、余計な手間や時間を掛けずに操作の切り替えを行うことができる。
【0053】
車速制御ボタン60及び報知ボタン62は、他のボタンよりも操作頻度が高く、また、素早く操作を行う必要がある場合が想定される。したがって、車速制御ボタン60及び報知ボタン62の少なくとも一方は、タッチパネル38の下側部分に表示されるとよい。上述のように、タッチパネル38は、オペレータが腕を置くアームレスト36の上面から上側に立設している。したがって、アームレスト36に腕を置いた状態だと、オペレータは、タッチパネル38の上側部分よりも下側部分の方が操作し易く、また、迅速に操作できる。したがって、車速制御ボタン60及び報知ボタン62の少なくとも一方をタッチパネル38の下側部分に表示することで、オペレータが、これらのボタンを操作し易くなる、あるいは、より迅速に操作可能となる。
【0054】
車速制御ボタン60は、報知ボタン62よりも下側に表示されるとよい。車速制御ボタン60と報知ボタン62とを比較すると、報知ボタン62よりも車速制御ボタン60の方が、より操作頻度が高く、より素早く操作を行う必要がある場合が多い。アームレスト36に腕を置いた状態では、タッチパネル38のより下側がより操作し易くより迅速に操作できる。したがって、車速制御ボタン60を報知ボタン62の下側に表示することで、車速制御ボタン60を報知ボタン62より操作し易く、あるいは、より迅速に操作できるようにすることができる。
【0055】
車速制御ボタン60は、報知ボタン62よりも大きく表示されるとよい。上述のように、報知ボタン62よりも車速制御ボタン60の方が、より操作頻度が高く、より素早く操作を行う必要がある場合が多いため、車速制御ボタン60を報知ボタン62よりも大きく表示することで、車速制御ボタン60を報知ボタン62より操作し易くすることができる。
【0056】
タッチパネル38には、車速制御ボタン60及び報知ボタン62と同一画面上に、自動運転車両10の運転モードの変更指示を入力するための運転モード変更ボタン64が表示される。図5に示すように、自動運転車両10が停止しているときは、運転モード変更ボタン64として、自動運転モードに変更するための自動運転モードボタン、半自動運転モードに変更するための半自動運転モードボタン、手動運転モードに変更するための手動運転モードボタンが表示される。運転モード変更ボタン64は、現在の運転モードが分かる態様で表示されるとよい。図5の例では、運転モードが自動運転モードであるため、自動運転モードボタンが、半自動運転モードボタン及び手動運転モードボタンとは異なる態様(図5の例では異なる色)で表示されている。
【0057】
運転モード変更ボタン64が車速制御ボタン60及び報知ボタン62と同一画面上に表示されることで、オペレータは、車速制御ボタン60又は報知ボタン62の操作と運転モード変更ボタン64の操作との間でも、操作の切り替えを容易に行うことができる。
【0058】
なお、本実施形態では、自動運転車両10が走行しているときは、運転モードの変更が不可となっているため、図6に示すように、運転モード変更ボタン64としては、現在の運転モードに対応するボタン(図6の例では自動運転モードボタン)のみが表示される。
【0059】
タッチパネル38には、車速制御ボタン60及び報知ボタン62と同一画面上に、自動運転車両10のシフト(ギア)を変更するためのシフト変更ボタン66が表示される。シフト変更ボタン66としては、P(パーキング)、R(リバース)、N(ニュートラル)、D(ドライブ)の各シフトに対応する複数のボタンが表示される。シフト変更ボタン66は、現在のシフトが分かる態様で表示されるとよい。図5の例では、現在のシフトがDであるため、シフトDに対応するボタンが他のシフトに対応するボタンとは異なる態様(図5の例では異なる色)で表示されている。本実施形態では、自動運転モードではオペレータによるシフトの変更が許可されていないため、自動運転モードにおいては、シフト変更ボタン66の各ボタンが小さく表示される、あるいは、表示されないようにしてもよい。
【0060】
シフト変更ボタン66が車速制御ボタン60及び報知ボタン62と同一画面上に表示されることで、オペレータは、車速制御ボタン60又は報知ボタン62の操作とシフト変更ボタン66の操作との間でも、操作の切り替えを容易に行うことができる。
【0061】
本実施形態では、自動運転モードにおいては、オペレータはシフトを変更できなくなっている。したがって、図5に示すように、自動運転モードの場合、現在のシフトであるシフトDに対応するボタンのみ大きく表示され、その他のシフトに対応するボタンは小さく表示されている。このとき、オペレータがシフト変更ボタン66を操作しても、運転制御部52(図4参照)は自動運転車両10のシフトを変更しない。一方、手動運転モードにおいては、オペレータがシフト変更ボタン66によりシフトを変更することができる。したがって、図7に示すように、手動運転モードの場合、全てのシフトに対応する全てのボタンが同じ大きさで表示される。このとき、オペレータがいずれかのボタンを操作することで、シフトを変更することができる。このように、自動運転車両10の運転モードに応じて、シフト変更ボタン66の表示態様が変更されてもよい。
【0062】
また、タッチパネル38には、車速制御ボタン60及び報知ボタン62と同一画面上に、電動パーキングブレーキの作動/解除指示を入力するためのPブレーキボタン68、自動運転車両10が有する機器を制御する機器制御ボタンを表示させるためのタブスイッチ70、及び、ヘッドライト・テールライトの制御指示を入力するためのライトボタン72が表示される。これにより、オペレータは、車速制御ボタン60又は報知ボタン62の操作と、Pブレーキボタン68、タブスイッチ70、又はライトボタン72との操作との間でも、操作の切り替えを容易に行うことができる。
【0063】
また、タッチパネル38には、車速制御ボタン60及び報知ボタン62と同一画面上に、自動運転車両10の状態を示す状態標識74が表示される。本実施形態では、状態標識74は、自動運転車両10のバッテリ残量、ドア18の開閉状態、スロープの状態、及び自動運転車両10に設けられた各種センサの検知状態を示す図である。もちろん、状態標識74としては、図ではなくその他の形式で表示されてもよく、また上記以外の状態を示すものであってもよい。状態標識74は、あくまで標識であってボタンではないため、オペレータが操作できるものではない。なお、上述のように、運転モード変更ボタン64において現在の運転モードを示すことが可能であり、シフト変更ボタン66によって現在のシフトを示すことが可能であることから、運転モード変更ボタン64やシフト変更ボタン66も、自動運転車両10の状態を表示するものであると言える。
【0064】
状態標識74、あるいは、運転モード変更ボタン64やシフト変更ボタン66によって、車速制御ボタン60及び報知ボタン62と同一画面上に自動運転車両10の状態が表示されることで、オペレータは、自動運転車両10の状態を確認してすぐに、車速制御ボタン60及び報知ボタン62を操作することができる。
【0065】
さらに、図8に示すように、タッチパネル38には、車速制御ボタン60及び報知ボタン62と同一画面上にオペレータへのメッセージ76が表示される。メッセージ76は、タッチパネル38に常時表示されているものではなく、オペレータに情報を通知する必要があるタイミングで一時的に表示されるものである。タッチパネル38の表示面には、種々のボタンや状態標識74が表示されているため、メッセージ76は、それらの上に重なって表示されることになる。ここで、メッセージ76は、状態標識74の少なくとも一部分の上に重なって表示されるとよい。これにより、タッチパネル38に表示されたボタンの上にメッセージ76が重なることが抑制され、メッセージ76が表示されている間にボタンが操作できなくなることが抑制される。特に、メッセージ76は、車速制御ボタン60及び報知ボタン62の上に重ならないように表示されるとよい。これにより、メッセージ76が表示されている間にも、オペレータは車速制御ボタン60及び報知ボタン62を操作することができる。
【0066】
図9は、タッチパネル38の画面の変形例を示す図である。図9に示された変形例では、車速制御ボタン60がタッチパネル38の画面中央に表示され、報知ボタン62が車速制御ボタン60の近傍に表示されている。図9の例では、車速制御ボタン60のすぐ上側及びすぐ下側に、それぞれ報知ボタン62が表示されている。具体的には、車速制御ボタン60の上側にウィンカボタン62a及びホーンボタン62cが表示され、車速制御ボタン60の下側にハザードボタン62bが表示されている。あるいは、報知ボタン62は車速制御ボタン60のすぐ左側あるいはすぐ右側に表示されてもよい。また、図9の例では、ウィンカボタン62a及びホーンボタン62cの上側に運転モード変更ボタン64及び状態標識74が表示され、ハザードボタン62bの下側にメッセージ76が表示されている。なお、ウィンカボタン62a及びホーンボタン62cの上側及びハザードボタン62bの下側にはその他のボタンが表示されてもよい。
【0067】
タッチパネル38が設けられる位置によっては、オペレータは、タッチパネル38の画面中央が最も操作し易くなる場合がある。したがって、最も操作頻度が高く、また、最も素早く操作を行う必要があると想定される車速制御ボタン60を画面中央に表示させることで、オペレータが車速制御ボタン60を操作し易くなる。また、車速制御ボタン60の近傍に報知ボタン62を表示させることで、車速制御ボタン60の操作と報知ボタン62の操作との間で、操作の切り替えをより容易に行うことができる。
【0068】
図10には、アームレスト36に設けられた格納部40(図2参照)から蓋42を開けて上側に引き出された状態の機械式操作部80が示されている。本実施形態では、機械式操作部80は上下方向に伸長したスティック状となっているが、機械式操作部80の形状としてはこれには限られない。
【0069】
機械式操作部80はレバー操作が可能となっている。すなわち、機械式操作部80は、下端を支点として前後左右方向に倒すことが可能となっている。機械式操作部80を前方向に倒すと自動運転車両10に対して加速制御指示が入力され、機械式操作部80を後方向に倒すと自動運転車両10に対して減速制御指示が入力される。すなわち、機械式操作部80を前後方向に倒すことで車速制御を行うことができる。ちなみに、機械式操作部80を左方向に倒すと自動運転車両10に対して左旋回制御指示が入力され、機械式操作部80を右方向に倒すと自動運転車両10に対して右旋回制御指示が入力される。
【0070】
また、機械式操作部80の上部には、車外へ向けた報知指示を入力するための報知スイッチ82が設けられている。本実施形態では、報知スイッチ82として、ウィンカの作動/停止指示を入力するためのウィンカスイッチ82a、及び、ホーンの鳴動指示を入力するためのホーンスイッチ82bが設けられている。これに加え、ハザードの作動/停止指示を入力するためのハザードスイッチが設けられてもよい。
【0071】
車速制御を行うための機械式操作部80に報知スイッチ82を設けることで、オペレータは、例えば、手動運転モードの場合あるいはタッチパネル38が故障している場合のように、機械式操作部80によって自動運転車両10の運転制御を行う場合であっても、車速制御のための操作と車外へ向けた報知のための操作との間で、操作の切り替えを容易に行うことができる。
【0072】
図11(a)には、車外発光部20が発光した状態が示されている。表示制御部54(図4参照)は、運転モード選択部50が選択した運転モードに応じた色で車外発光部20を発光させる。例えば、表示制御部54は、自動運転モードの場合は車外発光部20を青で発光させ、半自動運転モードの場合は車外発光部20を緑で発光させ、手動運転モードの場合は車外発光部20を赤で発光させる。
【0073】
さらに、表示制御部54は、図11(b)に示すように、タッチパネル38の背景90の色を車外発光部20と同色又は同系色で表示する。すなわち、タッチパネル38の背景90も、運転モード選択部50が選択した運転モードに応じた色で表示されることとなる。
【0074】
表示制御部54が、運転モードに応じた色で車外発光部20を発光させると共に、タッチパネル38の背景90を車外発光部20と同色又は同系色で表示することで、オペレータ又は乗客は、自動運転車両10の内外において、現在の自動運転モードを色で把握することができる。
【0075】
以上、本開示に係る自動運転車両の操作装置の実施形態を説明したが、本開示に係る自動運転車両の操作装置は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0076】
10 自動運転車両、20 車外発光部、36 アームレスト、38 タッチパネル、50 運転モード選択部、52 運転制御部、54 表示制御部、60 車速制御ボタン、62 報知ボタン、64 運転モード変更ボタン、66 シフト変更ボタン、74 状態標識、76 メッセージ、80 機械式操作部、82 報知スイッチ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2023-04-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
自動運転可能な自動運転車両の自動運転モードによる走行を開始させる発進ボタン及び自動運転モード中に前記自動運転車両を減速させるための減速ボタンの少なくとも一方、並びにウィンカ動作、ハザード動作、及びホーンの鳴動の少なくとも1つを行うための報知ボタン表示部において同一画面上に表示させる表示制御部
として機能させ、
前記表示制御部は、前記発進ボタン及び前記減速ボタンの少なくとも一方を、前記報知ボタンよりも大きく表示させる、
ことを特徴とする自動運転車両の操作プログラム
【請求項2】
コンピュータを、
自動運転可能な自動運転車両の自動運転モードによる走行を開始させる発進ボタン及び自動運転モード中に前記自動運転車両を減速させるための減速ボタンの少なくとも一方、並びに、ウィンカ動作、ハザード動作、及びホーンの鳴動の少なくとも1つを行うための報知ボタンを、表示部において同一画面上に表示させる表示制御部、
として機能させ、
前記表示制御部は、さらに、前記表示部を操作するオペレータへのメッセージを一時的に前記同一画面上に表示させ、
前記表示制御部は、前記オペレータが操作可能なボタンと重ならないように前記メッセージを表示させる、
ことを特徴とする自動運転車両の操作プログラム。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記発進ボタン及び前記減速ボタンの少なくとも一方と重ならないように前記メッセージを表示させる、
ことを特徴とする請求項2に記載の自動運転車両の操作プログラム。
【請求項4】
コンピュータを、
自動運転可能な自動運転車両の自動運転モードによる走行を開始させる発進ボタン及び自動運転モード中に前記自動運転車両を減速させるための減速ボタンの少なくとも一方、並びに、ウィンカ動作、ハザード動作、及びホーンの鳴動の少なくとも1つを行うための報知ボタンを、表示部において同一画面上に表示させる表示制御部、
として機能させ、
前記表示制御部は、前記発進ボタン及び前記減速ボタンの少なくとも一方を前記報知ボタンよりも大きく表示させ、且つ、前記減速ボタンを前記表示部の画面端部に表示させる、
ことを特徴とする自動運転車両の操作プログラム。
【請求項5】
コンピュータを、
自動運転可能な自動運転車両の自動運転モードによる走行を開始させる発進ボタン及び自動運転モード中に前記自動運転車両を減速させるための減速ボタンの少なくとも一方、並びに、ウィンカ動作、ハザード動作、及びホーンの鳴動の少なくとも1つを行うための報知ボタンを、表示部において同一画面上に表示させる表示制御部、
として機能させ、
前記表示制御部は、前記発進ボタン及び前記減速ボタンの少なくとも一方を他のボタンよりも前記表示部の隅側に表示させる、
ことを特徴とする自動運転車両の操作プログラム。
【請求項6】
コンピュータを、
自動運転可能な自動運転車両の自動運転モードによる走行を開始させる発進ボタン及び自動運転モード中に前記自動運転車両を減速させるための減速ボタンの少なくとも一方、並びに、ウィンカ動作、ハザード動作、及びホーンの鳴動の少なくとも1つを行うための報知ボタンを、表示部において同一画面上に表示させる表示制御部、
として機能させ、
前記表示制御部は、前記発進ボタン、前記減速ボタン、及び、前記報知ボタンの少なくとも1つを、前記表示部の下側部分に表示させる、
ことを特徴とする自動運転車両の操作プログラム。
【請求項7】
前記表示制御部は、前記自動運転車両の状態に応じて、前記発進ボタンと前記減速ボタンとを切り替えて表示させる、
ことを特徴とする請求項4~6のいずれか1項に記載の自動運転車両の操作プログラム。
【請求項8】
前記表示制御部は、前記発進ボタン及び前記減速ボタンの少なくとも一方、並びに、前記報知ボタンと同一画面上に、前記自動運転車両のドアの開閉状態を示す情報を表示させる、
ことを特徴とする請求項4~6のいずれか1項に記載の自動運転車両の操作プログラム。
【請求項9】
前記自動運転車両は、前記自動運転モード及び手動運転モードを含む複数の運転モードで運転可能であり、
前記表示制御部は、前記発進ボタン及び前記減速ボタンの少なくとも一方、並びに、前記報知ボタンと同一画面上に、前記自動運転車両の現在の前記運転モードを示す情報を表示させる、
ことを特徴とする請求項4~6のいずれか1項に記載の自動運転車両の操作プログラム。
【請求項10】
前記表示制御部は、前記発進ボタン及び前記減速ボタンの少なくとも一方、並びに、前記報知ボタンと同一画面上に、前記自動運転車両の現在のシフトを示す情報を表示させる、
ことを特徴とする請求項4~6のいずれか1項に記載の自動運転車両の操作プログラム。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
本明細書で開示される自動運転車両の操作プログラムは、コンピュータを、自動運転可能な自動運転車両の自動運転モードによる走行を開始させる発進ボタン及び自動運転モード中に前記自動運転車両を減速させるための減速ボタンの少なくとも一方、並びにウィンカ動作、ハザード動作、及びホーンの鳴動の少なくとも1つを行うための報知ボタン表示部において同一画面上に表示させる表示制御部、として機能させ、前記表示制御部は、前記発進ボタン及び前記減速ボタンの少なくとも一方を、前記報知ボタンよりも大きく表示させる、ことを特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
また、本明細書で開示される自動運転車両の操作プログラムは、コンピュータを、自動運転可能な自動運転車両の自動運転モードによる走行を開始させる発進ボタン及び自動運転モード中に前記自動運転車両を減速させるための減速ボタンの少なくとも一方、並びに、ウィンカ動作、ハザード動作、及びホーンの鳴動の少なくとも1つを行うための報知ボタンを、表示部において同一画面上に表示させる表示制御部、として機能させ、前記表示制御部は、さらに、前記表示部を操作するオペレータへのメッセージを一時的に前記同一画面上に表示させ、前記表示制御部は、前記オペレータが操作可能なボタンと重ならないように前記メッセージを表示させる、ことを特徴とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
前記表示制御部は、前記発進ボタン及び前記減速ボタンの少なくとも一方と重ならないように前記メッセージを表示させるとよい。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
また、本明細書で開示される自動運転車両の操作プログラムは、コンピュータを、自動運転可能な自動運転車両の自動運転モードによる走行を開始させる発進ボタン及び自動運転モード中に前記自動運転車両を減速させるための減速ボタンの少なくとも一方、並びに、ウィンカ動作、ハザード動作、及びホーンの鳴動の少なくとも1つを行うための報知ボタンを、表示部において同一画面上に表示させる表示制御部、として機能させ、前記表示制御部は、前記発進ボタン及び前記減速ボタンの少なくとも一方を前記報知ボタンよりも大きく表示させ、且つ、前記減速ボタンを前記表示部の画面端部に表示させる、ことを特徴とする。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
また、本明細書で開示される自動運転車両の操作プログラムは、コンピュータを、自動運転可能な自動運転車両の自動運転モードによる走行を開始させる発進ボタン及び自動運転モード中に前記自動運転車両を減速させるための減速ボタンの少なくとも一方、並びに、ウィンカ動作、ハザード動作、及びホーンの鳴動の少なくとも1つを行うための報知ボタンを、表示部において同一画面上に表示させる表示制御部、として機能させ、前記表示制御部は、前記発進ボタン及び前記減速ボタンの少なくとも一方を他のボタンよりも前記表示部の隅側に表示させる、ことを特徴とする。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
また、本明細書で開示される自動運転車両の操作プログラムは、コンピュータを、自動運転可能な自動運転車両の自動運転モードによる走行を開始させる発進ボタン及び自動運転モード中に前記自動運転車両を減速させるための減速ボタンの少なくとも一方、並びに、ウィンカ動作、ハザード動作、及びホーンの鳴動の少なくとも1つを行うための報知ボタンを、表示部において同一画面上に表示させる表示制御部、として機能させ、前記表示制御部は、前記発進ボタン、前記減速ボタン、及び、前記報知ボタンの少なくとも1つを、前記表示部の下側部分に表示させる、ことを特徴とする。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
前記表示制御部は、前記自動運転車両の状態に応じて、前記発進ボタンと前記減速ボタンとを切り替えて表示させるとよい。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
前記表示制御部は、前記発進ボタン及び前記減速ボタンの少なくとも一方、並びに、前記報知ボタンと同一画面上に、前記自動運転車両のドアの開閉状態を示す情報を表示させるとよい。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
前記自動運転車両は、前記自動運転モード及び手動運転モードを含む複数の運転モードで運転可能であり、前記表示制御部は、前記発進ボタン及び前記減速ボタンの少なくとも一方、並びに、前記報知ボタンと同一画面上に、前記自動運転車両の現在の前記運転モードを示す情報を表示させるとよい。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
前記表示制御部は、前記発進ボタン及び前記減速ボタンの少なくとも一方、並びに、前記報知ボタンと同一画面上に、前記自動運転車両の現在のシフトを示す情報を表示させるとよい。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】削除
【補正の内容】