(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023080385
(43)【公開日】2023-06-09
(54)【発明の名称】管理システム、及び管理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/08 20120101AFI20230602BHJP
G05B 19/418 20060101ALI20230602BHJP
G06Q 10/06 20230101ALI20230602BHJP
【FI】
G06Q50/08
G05B19/418 Z
G06Q10/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021193701
(22)【出願日】2021-11-30
(71)【出願人】
【識別番号】000003621
【氏名又は名称】株式会社竹中工務店
(74)【代理人】
【識別番号】100107364
【弁理士】
【氏名又は名称】斉藤 達也
(72)【発明者】
【氏名】森保 伸也
(72)【発明者】
【氏名】吉田 真悟
(72)【発明者】
【氏名】寺島 芳洋
(72)【発明者】
【氏名】福田 優輝
(72)【発明者】
【氏名】高橋 祥平
【テーマコード(参考)】
3C100
5L049
【Fターム(参考)】
3C100AA29
3C100AA38
3C100BB15
3C100BB33
5L049AA07
5L049CC07
(57)【要約】
【課題】並行作業の状態を管理することが可能となる管理システム及び管理プログラムを提供する事を目的とする。
【解決手段】主工程に属する主作業に対して並行して行われる並行作業の状態を示す並行作業状態情報が格納されている管理情報DB221と、管理情報DB221の並行作業状態情報に基づいて、並行作業の状態を表示する並行作業状態表示情報を表示する管理部231を、を備え、管理情報DB221には、主作業の状態を示す主作業状態情報、が更に格納されており、管理部231は、管理情報DB221の主作業状態情報に基づいて、主作業の状態を表示する主作業状態表示情報を表示し、管理部231は、主作業又は並行作業が作業順序に違反して行われる作業飛ばしがあったか否かを判定し、判定結果に基づいて作業順序に関する警報情報を表示する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
主工程に属する主作業に対して並行して行われる並行作業の状態を示す並行作業状態情報が格納されている格納手段と、
前記格納手段の前記並行作業状態情報に基づいて、前記並行作業の状態を表示する並行作業状態表示情報を表示する管理手段と、
を備える管理システム。
【請求項2】
前記格納手段には、前記主作業の状態を示す主作業状態情報、が更に格納されており、
前記管理手段は、前記格納手段の前記主作業状態情報に基づいて、前記主作業の状態を表示する主作業状態表示情報を表示する、
請求項1に記載の管理システム。
【請求項3】
前記格納手段には、前記主作業及び前記並行作業の作業順序を示す作業順序情報と、前記主作業の状態を示す主作業状態情報と、が更に格納されており、
前記管理手段は、前記格納手段の前記作業順序情報、前記主作業状態情報、及び並行作業状態情報に基づいて、前記主作業又は前記並行作業が前記作業順序に違反して行われる作業飛ばしがあったか否かを判定し、判定結果に基づいて前記作業順序に関する警報情報を表示する、
請求項1又は2に記載の管理システム。
【請求項4】
前記管理手段は、前記作業飛ばしがあったものと判定した場合に、前記主作業又は前記並行作業に関して確認を要することを示す第1警報情報、又は、前記作業飛ばしがあったことを示す第2警報情報を表示する、
請求項3に記載の管理システム。
【請求項5】
管理システムを、
主工程に属する主作業に対して並行して行われる並行作業の状態を示す並行作業状態情報が格納されている格納手段と、
前記格納手段の前記並行作業状態情報に基づいて、前記並行作業の状態を表示する並行作業表示情報を表示する管理手段と、
として機能させる管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理システム、及び管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、作業の状態を管理する技術が知られていた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、主工程に属する主作業に対して並行して行われる並行作業の状態を管理するための技術が要望されていた。
【0005】
本発明は上記事実に鑑みなされたもので、並行作業の状態を管理することが可能となる管理システム及び管理プログラムを提供する事を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の管理システムは、主工程に属する主作業に対して並行して行われる並行作業の状態を示す並行作業状態情報が格納されている格納手段と、前記格納手段の前記並行作業状態情報に基づいて、前記並行作業の状態を表示する並行作業状態表示情報を表示する管理手段と、を備える。
【0007】
請求項2に記載の管理システムは、請求項1に記載の管理システムにおいて、前記格納手段には、前記主作業の状態を示す主作業状態情報、が更に格納されており、前記管理手段は、前記格納手段の前記主作業状態情報に基づいて、前記主作業の状態を表示する主作業状態表示情報を表示する。
【0008】
請求項3に記載の管理システムは、請求項1又は2に記載の管理システムにおいて、前記格納手段には、前記主作業及び前記並行作業の作業順序を示す作業順序情報と、前記主作業の状態を示す主作業状態情報と、が更に格納されており、前記管理手段は、前記格納手段の前記作業順序情報、前記主作業状態情報、及び並行作業状態情報に基づいて、前記主作業又は前記並行作業が前記作業順序に違反して行われる作業飛ばしがあったか否かを判定し、判定結果に基づいて前記作業順序に関する警報情報を表示する。
【0009】
請求項4に記載の管理システムは、請求項3に記載の管理システムにおいて、前記管理手段は、前記作業飛ばしがあったものと判定した場合に、前記主作業又は前記並行作業に関して確認を要することを示す第1警報情報、又は、前記作業飛ばしがあったことを示す第2警報情報を表示する。
【0010】
請求項5に記載の管理プログラムは、管理システムを、主工程に属する主作業に対して並行して行われる並行作業の状態を示す並行作業状態情報が格納されている格納手段と、前記格納手段の前記並行作業状態情報に基づいて、前記並行作業の状態を表示する並行作業表示情報を表示する管理手段と、として機能させる。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の管理システム、及び請求項5に記載の管理プログラムによれば、並行作業状態情報に基づいて、並行作業の状態を表示する並行作業状態表示情報を表示することにより、例えば、並行作業の状態を管理することが可能となる。
【0012】
請求項2に記載の管理システムによれば、主作業の状態を表示する主作業状態表示情報を表示することにより、例えば、並行作業の状態に加えて、主作業の状態も管理することが可能となる。
【0013】
請求項3に記載の管理システムによれば、主作業又は並行作業が作業順序に違反して行われる作業飛ばしがあったか否かを判定し、判定結果に基づいて作業順序に関する警報情報を表示することにより、例えば、作業飛ばしに関して警報することが可能となる。
【0014】
請求項4に記載の管理システムによれば、主作業又は並行作業に関して確認を要することを示す第1警報情報、又は、作業飛ばしがあったことを示す第2警報情報を表示することにより、例えば、2種類の警報情報を用いて、作業飛ばしに関して確実に警報することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本実施の形態に係る管理システムを機能概念的に示すブロック図である。
【
図3】105号室の工事に関する工程を例示した図である。
【
図9】各設定と各設定が選択された場合に実行する処理との関係を示す図である。
【
図11】各工程用表示欄を説明するための図である。
【
図12】並行関連表示情報を説明するための図である。
【
図14】各表示欄に表示される情報を示す図である。
【
図15】全体側主工程用表示情報決定処理のフローチャートである。
【
図17】全体側並行工程用表示情報決定処理のフローチャートである。
【
図18】個別側主工程用表示情報決定処理のフローチャートである。
【
図20】個別側並行工程用表示情報決定処理のフローチャートである。
【
図21】作業飛ばし確認処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に添付図面を参照して、この発明に係る管理システム、及び管理プログラムの実施の形態を詳細に説明する。
【0017】
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、管理システム及び管理プログラムに関する。本発明に係る管理システムは、主工程に属する主作業に対して並行して行われる並行作業の状態を管理するシステムである。
【0018】
「工程」とは、例えば、工事において、作業を進めていく段階、あるいは、作業を進めていく順序が定められた作業のグループ等を示す概念である。
【0019】
「主工程」とは、工事において主となる工程であり、例えば、工事の進行を管理する場合に重要となる工程を示す概念である。「主工程」に関しては、例えば、いわゆるクリティカルパスに対応する工程を主工程と設定してもよいし、あるいは、他の基準に基づいて選択される工程を主工程に設定してもよい。
【0020】
「並行作業」とは、主工程に属する主作業に対して並行して行われる作業であり、具体的には、並行工程に属する作業を示す概念である。
【0021】
「並行工程」とは、主工程の少なくとも一部に対して並行して行われる工程を示す概念である。
【0022】
そして、以下に示す実施の形態においては、「工程」が建物を建設するための工事に関する工程である場合について説明する。また、例えば、建物が4階建ての建物である場合において、当該建物の1階の部屋である105号室に関する作業の状態を管理する場合について主に説明する。
【0023】
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
【0024】
(構成)
まず、
図1は、本実施の形態に係る管理システムを機能概念的に示すブロック図である。
【0025】
(構成‐管理システム)
図1の管理システム100は、例えば、端末装置1、及びサーバ装置2を備え、これらの各装置が相互に通信可能となっている。なお、管理システム100においては、各種ユーザ(作業員、又は管理者等)に携帯される複数の端末装置が含まれているが、本実施の形態では、代表して
図1において1個の端末装置1として図示して説明する。
【0026】
(構成‐管理システム‐端末装置)
図1の端末装置1は、ユーザによって携帯される装置であり、例えば、スマートフォン又はタブレット端末等であり、一例としては、通信部11、タッチパッド12、ディスプレイ13、記録部14、及び制御部15を備える。なお、端末装置1はこれに限らず、例えば、パーソナルコンピュータを端末装置1として用いてもよい。
【0027】
通信部11は、外部機器(例えば、サーバ装置2)との間で通信を行う通信手段である。タッチパッド12は、ユーザから各種操作入力を受け付ける操作手段である。ディスプレイ13は、各種の画像を表示する画像表示手段であり、例えば、上記のタッチパッド12と当該ディスプレイ13とがタッチパネルとして一体形成されている。記録部14は、プログラム及び各種のデータを記録する記録手段である。制御部15は、端末装置1を制御する制御手段であり、例えば、CPU、RAM、及びROM等の内部メモリ等を用いて構成されている。
【0028】
(構成‐管理システム‐サーバ装置)
図1のサーバ装置2は、例えば、通信部21、記録部22、及び制御部23を備える。
【0029】
(構成‐情報処理システム‐サーバ装置‐通信部)
図1の通信部21は、外部機器(例えば、端末装置1)との間で通信を行う通信手段である。
【0030】
(構成‐管理システム-サーバ装置-記録部)
図1の記録部22は、サーバ装置2の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段である。この記録部22は、例えば、管理情報データベース221(以下、データベースを「DB」と称する)を備える。
【0031】
(構成‐管理システム-サーバ装置-記録部-管理情報DB)
図1の管理情報DB221は、少なくとも主作業状態情報及び並行作業状態情報を格納する格納手段であり、具体的には、管理情報を格納する管理情報格納手段である。なお、「主作業状態情報」とは、主作業の状態を示す情報である。「並行作業状態情報」とは、主工程に属する主作業に対して並行して行われる並行作業の状態を示す情報である。
【0032】
図2は、管理情報を例示した図であり、
図3は、105号室の工事に関する工程を例示した図である。
【0033】
なお、
図2では、105号室に関する情報のみが具体的に例示されているが、実際には、101号室、102号室等の他の部屋に関する情報も格納されている。
【0034】
また、
図3の「A」~「G」は、作業の名称を示していることとし、これらは例えば、墨出し作業、LGS建て込み作業、ボード張り作業等の任意の作業名称に対応していることとする。
図3では、105号室の主工程に「A」~「E」の作業(主作業)が属しており、矢印が示すように、「A」~「E」の作業順序が設定されていることが示されている。つまり、「A」が1番目で、「B」が2番目等の作業順序が設定されている。また、
図3では、105号室の並行工程に「F」~「G」の作業(並行作業)が属しており、矢印が示すように、「F」~「G」の作業順序が設定されていることが示されている。特に、主工程の「B」の作業が完了した後に、並行工程の「F」及び「G」の作業が、主工程の「C」の作業に対して並行して行われ、「C」及び「G」の作業が完了した後に、「D」の作業が行われることが示されている。なお、以下では「A」等の作業に関して、単に「A」等の作業名のみを用いて適宜説明する。
【0035】
「管理情報」とは、建設中の建物の各部屋の作業の状態を管理するための情報であり、例えば、
図2に例示した各情報が相互に関連付けられて格納されている。
【0036】
===部屋名情報、工事名情報===
図2の「部屋名情報」とは、建物の部屋の名称を示す情報である(105号室を示す「105」等)。「工事名情報」とは、工事の名称を示す情報である(「内装工事」等)。
【0037】
===工程情報===
図2の「工程情報」とは、工程の種類を示す情報である。
図2では、主工程を示す「主」又は並行工程を示す「並行1」等が格納されている。なお、主工程に対して、相互に並行となっている2個以上の並行工程が設定されることも想定され、
図2では、1個目の並行工程を「並行1」、2個目の並行工程(主工程及び1個目の並行工程に並行な工程)を示す「並行2」(
図2では不図示)等が格納される。
【0038】
===作業順序情報===
図2の「作業順序情報」とは、各部屋で実行される各作業の各工程内での実行順序を示す情報である(数値で示されており1番目に実行されることを示す「1」等)。なお、
図2では、
図3の「B」及び「F」又は「D」及び「G」のように、主工程の作業及び並行工程の作業の順序を示す情報も格納されている。具体的には、主工程の2番目の作業である「B」が、並行工程の1番目の作業である「F」の直前の順序であることを示す「(並行1直前)」、及び主工程の4番目の作業である「D」が、並行工程の2番目の作業である「G」の直後の順序であることを示す「(並行2直後)」も格納されている。
【0039】
===作業名情報===
図2の「作業名情報」とは、各部屋で行われる作業の名称を示す情報である。
図2では、前述した作業の名称を示す「A」等が格納されている。
【0040】
===作業状態情報===
図2の「作業状態情報」とは、作業の状態を示す情報である。
図4は、作業状態情報を説明するための図である。
図2の作業状態情報としては、例えば、
図4の「名称」の欄に例示されている通り、「未登録0」、「未登録」、「作業開始」、「作業完了」、又は「ダメ残し」の各状態の内の何れかを示す情報が格納される。なお、各図では、当該各名称の情報を、
図4の「各図での表示」の欄に記載の通り図示して説明する。
【0041】
「未登録0」とは、対象の作業の実施順番がまわってきていない状態を示している。「未登録」とは、対象の作業の実施順番がまわってきているが、未だ作業開始されていない状態を示している。「作業開始」とは、対象の作業が開始された状態を示している。「作業完了」とは、対象の作業が完了した状態を示している。「ダメ残し」とは、いわゆる駄目を残した状態を示しており、例えば、対象の作業について作業残しがあるものの、当該作業を一旦停止した状態を示している。
【0042】
なお、作業状態情報の内の主作業に関連付けられている情報は「主作業状態情報」に対応するものと解釈してもよい。また、作業状態情報の内の並行作業に関連付けられている情報が「並行作業状態情報」に対応するものと解釈してもよい。
【0043】
そして、このような
図2の管理情報においては、105号室に対して、
図3の工程及び作業が設定されており、また、「A」~「G」に関する作業の状態が示されている。
【0044】
なお、この
図2の管理情報においては、作業状態情報以外の各情報は、管理者が、計画に沿ってサーバ装置2に対して情報を入力することにより格納され、また、作業状態情報は、後述する状態格納処理を実行することにより、格納される。
【0045】
(構成‐管理システム-サーバ装置-制御部)
図1の制御部23は、サーバ装置2を制御する制御手段であり、機能概念的には、例えば、管理部231を備える。管理部231は、格納手段の並行作業状態情報に基づいて、並行作業の状態を表示する並行作業状態表示情報を表示する管理手段である。なお、この制御部23の各部によって行われる処理については、後述する。
【0046】
(処理)
続いて、本実施の形態に係る管理システム100によって実行される状態格納処理、及び表示関連処理について説明する。
【0047】
(処理-状態格納処理)
まず、状態格納処理について説明する。状態格納処理とは、概略的には、サーバ装置2によって実行される処理であり(表示関連処理も同様)、例えば、
図2の管理情報における作業状態情報を格納するための処理である。
図5は、各状態情報の格納例を示す図であり、
図6は、作業状態入力画面の表示例である。
【0048】
===作業状態入力画面===
「作業状態入力画面」とは、作業の状態を入力するための画面であり、例えば、作業員の端末装置1に表示されて、当該作業員によって操作される画面である。この作業状態入力画面においては、作業名等を選択した上で、
図6の作業状態入力欄31の何れかを項目をタップして送信ボタンを押下した場合に、端末装置1が当該タップされた項目を示す情報をサーバ装置2に送信することにより、作業の状態をサーバ装置2側に入力可能となっている。
【0049】
なお、作業状態入力欄31において、作業開始は、作業を開始する場合にタップされる項目であり、また、作業完了は、作業が完了した場合にタップされる項目であり、また、ダメ残しは、駄目を残した場合にタップされる項目である。
【0050】
===処理===
処理については、基本的には、
図4の「格納手法」の欄に記載されている操作等で情報が格納されることになる。具体的には、主工程の作業に関しては、「格納手法」の「主」の欄に記載されている操作等で情報が格納され、また、並行工程の作業に関しては、「格納手法」の「並行」の欄に記載されている操作等で情報が格納される。
【0051】
制御部23は、最初の状態の情報(初期値)として、
図5の番号「1」に示すように、基本的には「未0」(なお、「未0」等の意味は
図4で説明の通り)を格納する。特に、最初の順序の作業状態情報としては「未」を格納する。
【0052】
次に、作業員が、自己の端末装置1を介して、部屋名情報、工事名情報、及び作業名情報を選択した上で、
図6の作業状態入力欄31の何れかを項目をタップして送信ボタン(各図の右上に図示)を押下する操作を行った場合に、端末装置1とサーバ装置2との間の通信が行われ、制御部23は、タップした項目に対応する情報を格納することになる。
【0053】
例えば、
図6の作業状態入力画面において、「A」を選択した上で作業開始をタップした場合、
図5の番号「2」に示すように、「A」の作業状態情報として「開始」を格納する。次に、例えば、「A」を選択した上で作業完了をタップした場合、
図5の番号「3」に示すように、「A」の作業状態情報として「完了」を格納する。なお、この場合、次の順番の「B」の作業状態情報として「未」を格納する。また、「ダメ残し」をタップした場合の動作は、作業完了をタップした場合と同様であり、「ダメ残し」を格納し、次の順番の作業状態情報として「未」を格納する。
【0054】
次に、例えば、「B」を選択した上で作業完了をタップした場合、
図5の番号「4」に示すように、「B」の作業状態情報として「完了」を格納し、また、次の順番の「C」の作業状態情報として「未」を格納する。なお、この場合、「F」の直前の主作業である「B」に関して作業完了がタップされて「完了」が格納されたので、「F」の作業状態情報として「未」を格納する。
【0055】
そして、
図5の各番号の「作業員側の操作(ボタンタップ)」の欄に記載されている操作を行った場合、当該操作に対応する
図5の作業状態作業が格納されることになる。
【0056】
(処理-表示関連処理)
次に、表示関連処理について説明する。
図7は、2元表全体状態画面の表示例であり、
図8は、2元表個別状態画面の表示例であり、
図9は、各設定と各設定が選択された場合に実行する処理との関係を示す図である。なお、
図7及び
図8の2種類の画面を総称して、単に「2元表画面」とも称する。表示関連処理とは、例えば、2元表全体状態画面、及び2元表個別状態画面を表示するための処理であり、
図9の「表示処理(表示関連処理)」及び「決定処理等(表示関連処理)」の欄に記載されている各処理を含む処理である。
【0057】
===2元表全体状態画面===
図10は、全体用2元表を例示した図であり、
図11は、各工程用表示欄を説明するための図である。「2元表全体状態画面」とは、特定の作業に着目せずに作業の状態を表示するための画面であり、
図7に示す全体用2元表41を含む概念である。全体用2元表41とは、各部屋の状態を表示する情報であり、例えば、建物の部屋毎に
図10の全体側主工程用表示欄51及び全体側並行工程用表示欄52が設けられている。
【0058】
=全体側主工程用表示欄=
図10の全体側主工程用表示欄51は、少なくとも主工程に属する作業の状態等をテキスト情報(文字情報)として表示する欄であり、
図11の(a)に示すように例えば、第1欄511、第2欄512、及び第3欄513を有する。
【0059】
第1欄511は、情報を表示する対象となる部屋を示す部屋名情報を表示する欄である。第2欄512は、状態が表示されている作業を示す作業名情報が表示される欄であり、また、並行関連表示情報61が適宜表示される欄である。第3欄513は、作業の状態を表示する情報が表示される欄であり、また、主側飛ばし情報62及び並行ダメ残し情報63が適宜表示される欄である。
【0060】
=全体側並行工程用表示欄=
図10の全体側並行工程用表示欄52は、少なくとも並行工程に属する作業の状態等をテキスト情報(文字情報)として表示する欄である。なお、この全体側並行工程用表示欄52の具体的な表示態様は任意であるが、例えば、ユーザによって当該全体側並行工程用表示欄52を表示するための操作が明示的に行われた場合のみ表示するように構成してもよい。例えば、ユーザが、タッチパッド12を介して、並行工程が設定されている部屋に対応する全体側主工程用表示欄51をタップした場合に、当該タップされた部屋に関する情報を示す全体側並行工程用表示欄52が表示されるように構成してもよい。このように構成することにより、2元表全体状態画面においては、基本的には全体側主工程用表示欄51を表示し、必要に応じて、全体側並行工程用表示欄52を追加で表示することが可能となる。
【0061】
全体側並行工程用表示欄52は、
図11の(b)に示すように例えば、第1欄521、第2欄522、及び第3欄523を有する。
【0062】
第1欄521は、情報を表示する対象となる部屋を示す部屋名情報を表示する欄である。第2欄522は、状態が表示されている作業を示す作業名情報が表示される欄である。第3欄523は、作業の状態を表示する情報が表示される欄であり、また、並行側飛ばし情報64が適宜表示される欄である。
【0063】
===2元表個別状態画面===
「2元表個別状態画面」とは、特定の作業に着目して作業の状態を表示するための画面であり、
図8に示す個別用2元表42を含む概念である。個別用2元表42とは、各部屋の状態を表示する情報であり、例えば、建物の部屋毎に個別側表示欄53が設けられている。
【0064】
=個別側表示欄=
図8の個別側表示欄53は、ユーザに選択された作業の状態等をテキスト情報(文字情報)として表示する欄であり、
図11の(c)に示すように例えば、第1欄531、及び第2欄532を有する。
【0065】
第1欄531は、情報を表示する対象となる部屋を示す部屋名情報を表示する欄である。第2欄532は、作業の状態を表示する情報等が表示される欄であり、また、個別側飛ばし情報65が適宜表示される欄である。
【0066】
===並行関連表示情報===
図12は、並行関連表示情報を説明するための図である。
図11(a)の「並行関連表示情報」61とは、全体側主工程用表示欄51で状態等を表示している部屋に設定されている並行工程に関する情報(つまり、並行作業等に関する情報)を表示する情報であり、例えば、表示色によって各種情報を表示する情報である。並行関連表示情報61は、
図12に示すように例えば、赤色で表示された場合に、例えば作業飛ばしに関する確認を要することを示す「要確認」を示し、また、青色で表示された場合に、並行工程に「着手可」の作業が存在することを示し、また、緑色で表示された場合に、並行工程に「作業中」の作業が存在することを示す。
【0067】
なお、「赤色」で表示される並行関連表示情報61が、「第1警報情報」に対応するものと解釈してもよい。「第1警報情報」とは、作業順序に関して警報するための情報あり、例えば、主作業又は並行作業に関して確認を要することを示す情報である。
【0068】
===並行ダメ残し情報===
図11(a)の「並行ダメ残し情報」63とは、並行工程に属する並行作業でダメ残しが存在することを示す情報である。
【0069】
===飛ばし情報===
図11(a)~(c)の「主側飛ばし情報」62、「並行側飛ばし情報」63、及び「個別側飛ばし情報」64とは、作業飛ばしを示す情報である。
【0070】
なお、これらの主側飛ばし情報62、並行側飛ばし情報64、及び個別側飛ばし情報65が「第2警報情報」に対応するものと解釈してもよい。「第2警報情報」とは、作業順序に関して警報するための情報あり、例えば、作業飛ばしがあったことを示す情報である。
【0071】
「作業飛ばし」とは、例えば、
図2の作業順序情報で定められている作業順序に従わずに作業を実行することを示す概念であり、すなわち、作業順序情報が示す作業順序に違反した順序で作業が行われることを示す概念である。なお、「飛ばし」とは、例えば、順序に従わずに間にある作業を抜いて先に作業を行う実行することを示す概念である。
【0072】
本実施の形態では、例えば、第1パターン~第3パターンの3種類の作業飛ばしに関して説明する。
図13は、作業飛ばしを説明するための図である。なお、
図13の「作業完了」、「作業中」等は、各作業の状態を示しており、具体的には後述する。
【0073】
「第1パターンの作業飛ばし」は、並行作業が主作業に飛ばされるパターンの作業飛ばしであり、
図13(a)に示すように例えば、「F」が作業中である場合に「D」が作業中となっているパターン(つまり、「D」が「F」を飛ばしているパターン)等の作業飛ばしである。なお、不図示であるが、「F」が着手可である場合に「D」が作業中となっている場合等もこのパターンに該当する。
【0074】
「第2パターンの作業飛ばし」は、同じ並行工程において並行作業が並行作業に飛ばされるパターン(つまり、並行作業が並行作業を飛ばすパターン)の作業飛ばしであり、
図13(b)に示すように例えば、「F」が作業中である場合に「G」が作業中となっているパターン(つまり、「G」が「F」を飛ばしているパターン)等の作業飛ばしである。なお、不図示であるが、「F」が着手可である場合に「G」が作業中となっている場合等もこのパターンに該当する。
【0075】
「第3パターンの作業飛ばし」は、並行作業が主作業を飛ばすパターンの作業飛ばしであり、
図13(c)に示すように例えば、「A」が作業中である場合に「F」が作業中となっているパターン(つまり、「F」が「A」を飛ばしているパターン)等の作業飛ばしである。なお、不図示であるが、「A」が着手可である場合に「F」が作業中となっている場合等もこのパターンに該当する。
【0076】
図11の各飛ばし情報については、これらの作業飛ばしを示す情報であり、各飛ばし情報を表示する具体的な処理については後述する。
【0077】
===設定===
管理システム100においては、
図9の「設定」の欄に示すように、設定1~設定2の2個の設定が設けられており、ユーザが自己の端末装置1を介して所定操作を行うことにより、何れかの設定が選択され、サーバ装置2が、
図9の「表示処理(表示関連処理)」の欄及び「決定処理等(表示関連処理)」の欄に示すように、当該選択された設定に対応する処理を行う。
図14は、各表示欄に表示される情報を示す図である。
【0078】
=設定1=
設定1は、
図7の2元表全体状態画面において、作業の状態を示す情報等を表示するための設定である。また、設定1は、
図9の「表示処理(表示関連処理)」及び「決定処理等(表示関連処理)」の欄に例示されている各処理を実行するための設定である(設定2も、
図9に例示の通りである)。また、設定1は、例えば、
図7の作業名の欄に「全体(デフォルト)」を入力した場合に選択される設定である。
【0079】
ここで、2元表全体状態画面における
図11(a)及び(b)の第3欄513、523には、
図14の「設定1(全体表示)」の欄に記載されている各状態の情報を示す情報が表示される。なお、「着手可」は、作業に着手することが可能である状態を示しており、また、「作業中」は、作業を行っている際中の状態を示しており、また、「作業完了」は、作業が完了した状態を示しており、また、「ダメ残し」は、作業において駄目が残った状態を示している。
【0080】
なお、本実施の形態では、
図11(a)の全体側主工程用表示欄51の第3欄513には、
図14の各状態の情報が表示され、一方、
図11(b)の全体側並行工程用表示欄52の第3欄523には、
図14の各状態の内の「着手可」及び「作業中」が表示されるように構成されている場合について説明する。
【0081】
=設定2=
設定2は、
図8の2元表個別状態画面において、作業の状態を示す情報を表示するための設定である。また、設定2は、例えば、
図7の作業名の欄に「C」等の特定の作業名情報を選択して入力した場合に選択される設定である。
【0082】
ここで、2元表個別状態画面における
図11(c)の第2欄532には、
図14の「設定2(個別表示)」の欄に記載されている各状態の情報を示す情報等が表示される。なお、「他作業名」とは、選択された作業以外の他の作業を示す情報であり、例えば、「着手可」又は「作業中」等となっている他の作業の作業名を示す情報である。
【0083】
(処理-表示関連処理-全体側主工程用表示情報決定処理)
図9の全体側主工程用表示情報決定処理について説明する。全体側主工程用表示情報決定処理は、
図11(a)の全体側主工程用表示欄51の第2欄512及び第3欄513に表示される情報を決定する処理である。
図15は、全体側主工程用表示情報決定処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。なお、
図15では、
図2の管理情報において、基本的には、作業順序情報が示す作業順序に従って、作業状態情報に着目して処理するフローが示されている(全体側並行工程用表示情報決定処理も同様)。本実施の形態では、例えば、1個の部屋である105号室に着目して、処理について、フローチャートを用いて詳細に説明する(他の処理も同様)。
【0084】
この全体側主工程用表示情報決定処理は、
図2の主作業の情報(つまり、「工程情報」=「主」に関連付けられている情報)に関して以下の情報処理を行う。
【0085】
図16は、処理結果を例示した図である。ここでの処理結果に関して、
図11(a)の第2欄512及び第3欄513に表示される情報として決定される情報が、
図16の「全体側主工程用表示欄」の「第2欄」(「作業名」)及び「第3欄」(「状態」)の欄に表示されている。また、ここで説明する処理の主体は、特記する場合を除いてサーバ装置2の管理部231であることとする(他の処理も同様)。
【0086】
図15のSA1において、
図2のn番目(最初はn=1)の作業状態情報(つまり、
図2の「作業順序情報」=「n」に関連付けられている作業状態情報)が「未登録」であるか否かを判定する。
【0087】
「未登録」であるものと判定した場合(SA1のYES)、SA2において、
図11(a)の第2欄512に表示する情報として、
図2のn番目の作業名情報を決定し、また、第3欄513に表示する情報として、「着手可」を決定する。つまり、n番目の作業名情報の作業の状態を「着手可」に対応する状態と決定する。
【0088】
一方、「未登録」でないものと判定した場合(SA1のNO)、SA3において、
図2のn番目の作業状態情報が「作業開始」であるか否かを判定する。
【0089】
「作業開始」であるものと判定した場合(SA3のYES)、SA4において、
図11(a)の第2欄512及び第3欄513に表示する情報として、n番目の作業名情報、及び「作業中」を決定する。つまり、n番目の作業名情報の作業の状態を「作業中」に対応する状態と決定する。
【0090】
一方、「作業開始」でないものと判定した場合(SA3のNO)、SA5において、
図2のn+1番目の情報が存在しないか否かを判定する。
【0091】
n+1番目の情報が存在しないものと判定した場合(SA5のYES)、SA6において、何れかの作業状態情報が「ダメ残し」であるか否かを判定する。
【0092】
何れかの作業状態情報が「ダメ残し」であるものと判定した場合(SA6のYES)、SA7において、
図11(a)の第2欄512及び第3欄513に表示する情報として、ダメ残しに関連付けられている作業名情報、及び「ダメ残し」を決定する。つまり、当該作業名情報の作業の状態を「ダメ残し」に対応する状態と決定する。
【0093】
一方、何れかの作業状態情報が「ダメ残し」でない(つまり、「ダメ残し」が格納されていない)ものと判定した場合(SA6のNO)、SA8において、
図11(a)の第2欄512及び第3欄513に表示する情報として、n番目の作業名情報、及び「作業完了」を決定する。つまり、n番目の作業名情報の作業の状態を「作業完了」に対応する状態と決定する。
【0094】
n+1番目の情報が存在しないわけではない(n+1番目の情報が存在する)ものと判定した場合(SA5のNO)、nに1を加算して、SA1に移行する。この場合、次の順番の情報を基準にして、上述の各処理を行う。
【0095】
そして、作業の進捗に応じてユーザが操作を行うことにより、例えば、
図16に示すように、各状態情報が更新されることになり、この場合、
図11(a)の第2欄512及び第3欄513に表示される情報は、
図16の「全体側主工程用表示欄」の「第2欄」(「作業名」)及び「第3欄」(「状態」)の欄に例示されるように遷移して決定されることになる。
【0096】
(処理-表示関連処理-全体側並行工程用表示情報決定処理)
図9の全体側並行工程用表示情報決定処理について説明する。全体側並行工程用表示情報決定処理は、
図11(b)の全体側並行工程用表示欄52の第2欄522及び第3欄523に表示される情報を決定する処理である。
図17は、全体側並行工程用表示情報決定処理のフローチャートである。
【0097】
この全体側並行工程用表示情報決定処理は、
図2の並行作業の情報(つまり、「工程情報」=「並行1」に関連付けられている情報)に関して以下の情報処理を行う。ここでの処理結果に関して、
図11(b)の第2欄522及び第3欄523に表示される情報として決定される情報が、
図16の「全体側並行工程用表示欄」の「第2欄」(「作業名」)及び「第3欄」(「状態」)の欄に表示されている。
【0098】
図17のSB1において、
図2のn番目(最初はn=1)の作業状態情報(つまり、
図2の「作業順序情報」=「n」に関連付けられている作業状態情報)が「未登録」であるか否かを判定する。
【0099】
「未登録」であるものと判定した場合(SB1のYES)、SB2において、
図11(b)の第2欄522に表示する情報として、
図2のn番目の作業名情報を決定し、また、第3欄523に表示する情報として、「着手可」を決定する。つまり、n番目の作業名情報の作業の状態を「着手可」に対応する状態と決定する。
【0100】
一方、「未登録」でないものと判定した場合(SB1のNO)、SB3において、
図2のn番目の作業状態情報が「作業開始」であるか否かを判定する。
【0101】
「作業開始」であるものと判定した場合(SB3のYES)、SB4において、
図11(b)の第2欄522及び第3欄523に表示する情報として、n番目の作業名情報、及び「作業中」を決定する。つまり、n番目の作業名情報の作業の状態を「作業中」に対応する状態と決定する。
【0102】
一方、「作業開始」でないものと判定した場合(SB3のNO)、SB5において、
図2のn+1番目の情報が存在しないか否かを判定する。
【0103】
n+1番目の情報が存在しないものと判定した場合(SB5のYES)、SB6において、
図11(b)の第2欄522及び第3欄523には何らの情報を表示しないことを決定する。つまり、n番目の作業名情報の作業の状態を「着手可」及び「作業中」に対応する状態以外の状態に対応する状態と決定する。
【0104】
n+1番目の情報が存在しないわけではない(n+1番目の情報が存在する)ものと判定した場合(SB5のNO)、nに1を加算して、SB1に移行する。この場合、次の順番の情報を基準にして、上述の各処理を行う。
【0105】
そして、作業の進捗に応じてユーザが操作を行うことにより、例えば、
図16に示すように、各状態情報が更新されることになり、この場合、
図11(b)の第2欄522及び第3欄523に表示される情報は、
図16の「全体側並行工程用表示欄」の「第2欄」(「作業名」)及び「第3欄」(「状態」)の欄に例示されるように遷移して決定されることになる。
【0106】
(処理-表示関連処理-個別側主工程用表示情報決定処理)
図9の個別側主工程用表示情報決定処理について説明する。個別側主工程用表示情報決定処理は、主作業が選択された場合に、
図11(c)の個別側表示欄53の第2欄532に表示される情報を決定する処理である。
図18は、個別側主工程用表示情報決定処理のフローチャートである。なお、
図18では、
図2の管理情報において、ユーザが選択して入力した特定の作業名情報を基準に、作業状態情報に着目して処理するフローが示されている(個別側並行工程用表示情報決定処理も同様)。
【0107】
この個別側主工程用表示情報決定処理は、ユーザが主作業の作業名情報を選択して入力した場合に実行され、
図2の主作業の情報(つまり、「工程情報」=「主」に関連付けられている情報)に関して以下の情報処理を行う。
【0108】
図19は、処理結果を例示した図である。ここでの処理結果に関して、
図11(c)の第2欄532に表示される情報として決定される情報が、ユーザが選択した作業毎に、
図19の「個別側表示欄」の「主」の「第2欄」の欄に表示されている。例えば、ユーザが「A」を選択した場合の処理結果が、「A」の「第2欄」の欄(
図19では番号「1」の場合は「着手可」)に表示されている。
【0109】
また、以下では、ユーザが選択して入力した特定の作業名情報の作業順序がx番目であることとして、説明する(個別側並行工程用表示情報決定処理も同様)。
【0110】
図18のSC1において、
図2のx番目の作業状態情報(つまり、ユーザが選択して入力した特定の主作業の作業名情報に関連付けられている作業状態情報)が「未登録0」であるか否かを判定する。
【0111】
「未登録0」であるものと判定した場合(SC1のYES)、SC2において、
図11(c)の第2欄532に表示する情報として、ユーザに選択された作業以外の他の作業を示す他の作業名情報を決定する。
【0112】
具体的には任意であるが、例えば、「着手可」又は「作業中」に対応する状態となっている作業の作業名情報を決定する。処理については、前述の全体側主工程用表示情報決定処理(
図15)を実行し、当該全体側主工程用表示情報決定処理で決定した
図11(a)の第2欄512に表示する情報を特定する。そして、
図11(c)の第2欄532に表示する情報として、当該特定した情報を決定する。
【0113】
一方、「未登録0」でないものと判定した場合(SC1のNO)、SC3において、
図2のx番目の作業状態情報が「未登録」であるか否かを判定する。
【0114】
「未登録」であるものと判定した場合(SC3のYES)、SC4において、
図11(c)の第2欄532に表示する情報として、「着手可」を決定する。つまり、ユーザに選択された作業の状態を「着手可」に対応する状態と決定する。
【0115】
一方、「未登録」でないものと判定した場合(SC3のNO)、SC5において、
図2のx番目の作業状態情報が「作業開始」であるか否かを判定する。
【0116】
「作業開始」であるものと判定した場合(SC5のYES)、SC6において、
図11(c)の第2欄532に表示する情報として、「作業中」を決定する。つまり、ユーザに選択された作業の状態を「作業中」に対応する状態と決定する。
【0117】
一方、「作業開始」でないものと判定した場合(SC5のNO)、SC7において、
図2のx番目の作業状態情報が「ダメ残し」であるか否かを判定する。
【0118】
「ダメ残し」であるものと判定した場合(SC7のYES)、SC8において、
図11(c)の第2欄532に表示する情報として、「ダメ残し」を決定する。つまり、ユーザに選択された作業の状態を「ダメ残し」に対応する状態と決定する。
【0119】
一方、「ダメ残し」でないものと判定した場合(SC7のNO)、SC9において、
図11(c)の第2欄532に表示する情報として、「作業完了」を決定する。つまり、ユーザに選択された作業の状態を「作業完了」に対応する状態と決定する。
【0120】
そして、作業の進捗に応じてユーザが操作を行うことにより、例えば、
図19に示すように、各状態情報が更新されることになり、この場合、
図11(c)の第2欄532に表示される情報は、ユーザが選択した作業毎に、
図19の「個別側表示欄」の「主」の「第2欄」の欄に例示されるように遷移して決定されることになる。
【0121】
(処理-表示関連処理-個別側並行工程用表示情報決定処理)
図9の個別側並行工程用表示情報決定処理について説明する。個別側並行工程用表示情報決定処理は、並行作業が選択された場合に、
図11(c)の個別側表示欄53の第2欄532に表示される情報を決定する処理である。
図20は、個別側並行工程用表示情報決定処理のフローチャートである。
【0122】
この個別側並行工程用表示情報決定処理は、ユーザが並行作業の作業名情報を選択して入力した場合に実行され、基本的には
図2の並行作業の情報(つまり、「工程情報」=「並行1」に関連付けられている情報)に関して以下の情報処理を行う。ここでの処理結果に関して、
図11(c)の第2欄532に表示される情報として決定される情報が、ユーザが選択した作業毎に、
図19の「個別側表示欄」の「並行1」の「第2欄」の欄に表示されている。
【0123】
図20のSD1において、
図2のx番目の作業状態情報(つまり、ユーザが選択して入力した特定の並行作業の作業名情報に関連付けられている作業状態情報)が「未登録0」であるか否かを判定する。
【0124】
「未登録0」であるものと判定した場合(SD1のYES)、SD2において、
図11(c)の第2欄532に表示する情報として、ユーザに選択された作業以外の他の作業を示す他の作業名情報を決定する。
【0125】
具体的には任意であるが、例えば、「着手可」又は「作業中」に対応する状態となっている作業の作業名情報を決定する。処理については、前述の全体側並行工程用表示情報決定処理(
図17)を実行し、当該全体側並行工程用表示情報決定処理で決定した
図11(b)の第2欄522に表示する情報を特定する。そして、
図11(c)の第2欄532に表示する情報として、当該特定した情報を決定する。
【0126】
なお、並行工程の最初の並行作業が「未登録0」である場合(つまり、未だ並行工程側の実行順番が回ってきていない場合)、
図17のSB6の場合と同様に何らの情報を表示しないことを決定してもよいが、本実施の形態では、
図18のSC2の場合と同様な処理を行って、「着手可」又は「作業中」に対応する状態となっている主作業の作業名情報を、
図11(c)の第2欄532に表示する情報として決定することとする。
【0127】
一方、「未登録0」でないものと判定した場合(SD1のNO)、SD3~SD9を実行する。なお、SD3~SD9は、
図18のSC3~SC9の処理と同様な処理であるので、説明は省略する。
【0128】
そして、作業の進捗に応じてユーザが操作を行うことにより、例えば、
図19に示すように、各状態情報が更新されることになり、この場合、
図11(c)の第2欄532に表示される情報は、ユーザが選択した作業毎に、
図19の「個別側表示欄」の「並行1」の「第2欄」の欄に例示されるように遷移して決定されることになる。
【0129】
(処理-表示関連処理-作業飛ばし確認処理)
図9の作業飛ばし確認処理について説明する。作業飛ばし確認処理は、作業飛ばしを確認するための処理である。
図21は、作業飛ばし確認処理のフローチャートであり、
図22~
図27は、処理結果を例示した図であり、
図28は、作業の状態を説明するための図である。なお、
図28の(a)~(e)は、
図22~
図27の番号「101」、番号「201」、番号「301」~「303」の場合の各作業の状態等を示している。
【0130】
====SE1===
図21のSE1において、
図2の管理情報に基づいて、第1パターンの作業飛ばしについて決定する(つまり、第1パターンの作業飛ばしがあったか否かを判定する)。例えば、以下の第1ステップ~第2ステップを実行する。
【0131】
=第1ステップ=
まず、第1ステップにおいて、
図2の管理情報において、「作業状態情報」=「未登録」又は「作業開始」の並行作業が存在するか否かを判定し、存在する場合、当該並行作業を対象並行作業として、第2ステップに移行する。なお、存在しない場合、第1パターンの作業飛ばしはないものと判定し決定する(つまり、第1パターンの作業飛ばしがなかったものと判定し決定する)。
【0132】
ここでは、例えば
図22~
図23の番号「101」の場合については、「作業状態情報」=「作業開始」の「F」が存在するので、当該「F」を対象並行作業とし、第2ステップに移行する。
【0133】
なお、ここでは、「作業状態情報」=「未登録」又は「作業開始」の並行作業が存在するか否かに基づいて判定し、対象並行作業とする場合について説明したが、判定条件を任意に変更してもよい。例えば、「未登録0」を加えて、「作業状態情報」=「未登録」、「作業開始」、又は「未登録0」の並行作業が存在するか否かを判定条件として用いてもよい(SE2の第1ステップの判定条件も同様とする)。
【0134】
=第2ステップ=
次に、第2ステップにおいて、対象並行作業が属する並行工程の最後の並行作業の直後以降の作業順番の主作業において、「作業状態情報」=「作業開始」、「ダメ残し」、又は「作業完了」の主作業が存在するか否かを判定し、存在する場合、第1パターンの作業飛ばしがあるものと判定して決定し(つまり、第1パターンの作業飛ばしがあったものと判定して決定し)、対象並行作業が当該主作業に飛ばされていることを決定する。一方、存在しない場合、第1パターンの作業飛ばしがないものと判定して決定する(つまり、第1パターンの作業飛ばしがなかったものと判定し決定する)。
【0135】
ここでは、例えば、前述の番号「101」の場合については、「F」が属する並行工程の最後の並行作業(「G」)の直後以降の作業順番の主作業(「D」又は「E」)において、「D」が「作業状態情報」=「作業開始」となっている。よって、
図28(a)に示すように、第1パターンの作業飛ばしがあるものと決定し、対象並行作業である「F」が主作業である「D」に飛ばされていることを決定する。
【0136】
====SE2===
図21のSE2において、
図2の管理情報に基づいて、第2パターンの作業飛ばしについて決定する(つまり、第2パターンの作業飛ばしがあったか否かを判定する)。例えば、以下の第1ステップ~第2ステップを実行する。
【0137】
=第1ステップ=
まず、第1ステップにおいて、
図2の管理情報において、「作業状態情報」=「未登録」又は「作業開始」の並行作業が存在するか否かを判定し、存在する場合、当該並行作業を対象並行作業として、第2ステップに移行する。なお、存在しない場合、第2パターンの作業飛ばしはないものと判定し決定する(つまり、第2パターンの作業飛ばしがなかったものと判定し決定する)。
【0138】
ここでは、例えば
図24~
図25の番号「201」の場合については、「作業状態情報」=「作業開始」の「F」が存在するので、当該「F」を対象並行作業とし、第2ステップに移行する。
【0139】
=第2ステップ=
次に、第2ステップにおいて、対象並行作業が属する並行工程に属する並行作業の内の当該対象並行作業よりも後の作業順場の並行作業において、「作業状態情報」=「作業開始」、「ダメ残し」、又は「作業完了」の並行作業が存在するか否かを判定し、存在する場合、第2パターンの作業飛ばしがあるものと判定して決定し(つまり、第2パターンの作業飛ばしがあったものと判定して決定し)、当該並行作業が対象並行作業を飛ばしていることを決定する。一方、存在しない場合、第2パターンの作業飛ばしがないものと判定して決定する(つまり、第2パターンの作業飛ばしがなかったものと判定し決定する)。
【0140】
ここでは、例えば、前述の番号「201」の場合については、「F」が属する並行工程に属する並行作業の内の当該対象並行作業よりも後の作業順場の並行作業である「G」が、「作業状態情報」=「作業開始」となっている。よって、
図28(b)に示すように、第2パターンの作業飛ばしがあるものと決定し、並行作業である「G」が対象並行作業「F」を飛ばしていることを決定する。
【0141】
====SE3===
図21のSE3において、
図2の管理情報に基づいて、第3パターンの作業飛ばしについて決定する(つまり、第3パターンの作業飛ばしがあったか否かを判定する)。例えば、以下の第1ステップ~第2ステップを実行する。
【0142】
=第1ステップ=
まず、第1ステップにおいて、
図2の管理情報において、「作業状態情報」=「作業開始」、「ダメ残し」、又は「作業完了」の並行作業が存在するか否かを判定し、存在する場合、当該並行作業を対象並行作業として、第2ステップに移行する。なお、存在しない場合、第3パターンの作業飛ばしはないものと判定し決定する(つまり、第3パターンの作業飛ばしがなかったものと判定し決定する)。
【0143】
ここでは、例えば
図26~
図27の番号「301」~「303」の場合については、「作業状態情報」=「作業開始」の「F」が存在するので、当該「F」を対象並行作業とし、第2ステップに移行する。
【0144】
=第2ステップ=
次に、第2ステップにおいて、対象並行作業が属する並行工程の最初の並行作業の直前以前の作業順番の主作業において、「作業状態情報」=「未登録」又は「作業開始」の主作業が存在するか否かを判定し、存在する場合、第3パターンの作業飛ばしがあるものと判定して決定し(つまり、第3パターンの作業飛ばしがあったものと判定して決定し)、対象並行作業が当該主作業に飛ばされていることを決定する。一方、存在しない場合、第3パターンの作業飛ばしがないものと判定して決定する(つまり、第3パターンの作業飛ばしがなかったものと判定し決定する)。
【0145】
ここでは、例えば、前述の番号「301」の場合については、「F」が属する並行工程の最初の並行作業(「F」)の直前以降の作業順番の主作業(「A」又は「B」)において、「A」が「作業状態情報」=「作業開始」となっている。よって、
図28(c)に示すように、第3パターンの作業飛ばしがあるものと決定し、対象並行作業である「F」が主作業である「A」に飛ばしていることを決定する。
【0146】
また、例えば、前述の番号「302」の場合については、「F」が属する並行工程の最初の並行作業(「F」)の直前以降の作業順番の主作業(「A」又は「B」)において、「B」が「作業状態情報」=「未登録」となっている。よって、
図28(d)に示すように、第3パターンの作業飛ばしがあるものと決定し、対象並行作業である「F」が主作業である「B」に飛ばしていることを決定する。
【0147】
一方、例えば、前述の番号「303」の場合については、「F」が属する並行工程の最初の並行作業(「F」)の直前以降の作業順番の主作業(「A」又は「B」)において、「作業状態情報」=「未登録」又は「作業開始」の主作業が存在しないので、第3パターンの作業飛ばしはないものと決定する。
【0148】
なお、ここでは、「作業状態情報」=「未登録」又は「作業開始」の主作業が存在するか否かに基づいて判定する場合について説明したが、判定条件を任意に変更してもよい。例えば、「未登録0」を加えて、「作業状態情報」=「未登録」又は「作業開始」の主作業が存在するか否かを判定条件として用いてもよい。
【0149】
(処理-表示関連処理-並行関連表示情報決定処理)
図9の並行関連表示情報決定処理について説明する。並行関連表示情報決定処理は、
図11(a)の並行関連表示情報61を決定する処理であり、例えば、第1ステップ~第4ステップを実行する。
【0150】
=第1ステップ=
第1ステップは、作業飛ばしが存在するか否かを判定する処理である。例えば、
図21の作業飛ばし確認処理において、第1パターン~第3パターンの何れかのパターンの作業飛ばしを決定した場合に、作業飛ばしが存在するものと判定し、一方、第1パターン~第3パターンの何れのパターンの作業飛ばしも決定しなかった場合(つまり、何等の作業飛ばしも決定しなかった場合)に、作業飛ばしが存在しないものと判定する。
【0151】
=第2ステップ=
第2ステップは、第1の所定の状態(本実施の形態では「着手可」の状態)の並行作業が存在するか否かを判定する処理である。例えば、
図17の全体側並行工程用表示情報決定処理結果に基づいて判定する。詳細には、
図17のSB2にて「着手可」と決定された並行作業が存在する場合、「着手可」の状態の並行作業が存在するものと判定し、存在しない場合、「着手可」の状態の並行作業が存在しないものと判定する。
【0152】
=第3ステップ=
第3ステップは、第2の所定の状態(本実施の形態では「作業中」の状態)の並行作業が存在するか否かを判定する処理である。例えば、
図17の全体側並行工程用表示情報決定処理結果に基づいて判定する。詳細には、
図17のSB4にて「作業中」と決定された並行作業が存在する場合、「作業中」の状態の並行作業が存在するものと判定し、存在しない場合、「作業中」の状態の並行作業が存在しないものと判定する。
【0153】
=第4ステップ=
第4ステップは、第1~第3ステップの処理結果に基づいて、
図11(a)の並行関連表示情報61を決定する処理である。
【0154】
まず、第1ステップで作業飛ばしが存在するものと判定した場合に「要確認」を特定し、また、第2ステップで「着手可」の状態の並行作業が存在するものと判定した場合に「着手可」を特定し、また、第3ステップで「作業中」の状態の並行作業が存在するものと判定した場合に「作業中」を特定する。
【0155】
次に、
図12に示すように、「要確認」を特定した場合は「赤色」の並行関連表示情報61を表示するものと決定し、また、「着手可」を特定した場合は「青色」の並行関連表示情報61を表示するものと決定し、また、「作業中」を特定した場合は「緑色」の並行関連表示情報61を表示するものと決定する。なお、「要確認」、「着手可」、又は「作業中」の内の2個以上を特定することも想定されるが、この場合、「要確認」に対応する赤色の並行関連表示情報61を最優先で決定し、「着手可」に対応する「青色」の並行関連表示情報61を次に優先して決定することとする。
【0156】
すなわち、例えば、「要確認」、「着手可」、及び「作業中」を全て特定した場合、最優先の「要確認」に対応する「赤色」の並行関連表示情報61を表示するものと決定する。また、例えば、「着手可」及び「作業中」を特定した場合、次に優先する「着手可」(つまり、「作業中」よりも優先する「着手可」)に対応する「青色」の並行関連表示情報61を表示するものと決定する。また、例えば、「作業中」のみを特定した場合、「作業中」に対応する「緑色」の並行関連表示情報61を表示するものと決定する。
【0157】
なお、第1ステップで作業飛ばしが存在しないものと判定し、且つ、第2ステップで「着手可」の状態の並行作業が存在しないものと判定し、且つ、第3ステップで「作業中」の状態の並行作業が存在しないものと判定した場合、並行関連表示情報61を表示しないものと決定する。
【0158】
=具体例=
そして、作業の進捗に応じてユーザが操作を行うことにより、例えば、
図16、
図22、
図24、及び
図26に示すように、各状態情報が更新されることになり、この場合、
図11(a)の並行関連表示情報61としては、各図の「全体側主工程用表示欄」の「アラート等」の「並行関連表示情報」の欄に例示されているように遷移して決定されることになる。なお、この各図の欄で何らの情報も例示されていない欄については、並行関連表示情報61を表示しないものと決定することを示している。
【0159】
(処理-表示関連処理-並行ダメ残し情報決定処理)
図9の並行ダメ残し情報決定処理について説明する。並行ダメ残し情報決定処理は、
図11(a)の並行ダメ残し情報63を決定する処理である。
【0160】
=処理=
例えば、
図2の並行作業の管理情報を参照して、「作業状態情報」=「ダメ残し」の並行作業が存在するか否かに基づいて決定する。「作業状態情報」=「ダメ残し」の並行作業が存在する場合、「ダメ残し」の並行作業が存在するので、並行ダメ残し情報63を表示するものと決定し、一方、「作業状態情報」=「ダメ残し」の並行作業が存在しない場合、「ダメ残し」の並行作業が存在しないので、並行ダメ残し情報63を表示しないものと決定する。
【0161】
=具体例=
そして、作業の進捗に応じてユーザが操作を行うことにより、例えば、
図16、
図22、
図24、及び
図26に示すように、各状態情報が更新されることになり、この場合、
図11(a)の並行ダメ残し情報63としては、各図の「全体側主工程用表示欄」の「アラート等」の「並行ダメ残し情報」の欄に例示されているように遷移して決定されることになる。なお、この各図の欄で「〇」が並行ダメ残し情報63を表示する決定を示しており、一方、何らの情報も例示されていない欄については、並行ダメ残し情報63を表示しないものと決定することを示している。
【0162】
(処理-表示関連処理-全体主側飛ばし情報決定処理)
図9の全体主側飛ばし情報決定処理について説明する。全体主側飛ばし情報決定処理は、
図11(a)の主側飛ばし情報62を決定する処理である。
【0163】
=処理=
例えば、
図21の作業飛ばし確認処理において、第1パターン又は第3パターンの作業飛ばしがあるものと決定した場合に、主側飛ばし情報62を表示するものと決定し、一方、第2パターンの作業飛ばしがあるものと決定した場合、又は、何れの作業飛ばしもないものと決定した場合に、主側飛ばし情報62を表示しないものと決定する。
【0164】
=具体例=
そして、作業の進捗に応じてユーザが操作を行うことにより、例えば、
図16、
図22、
図24、及び
図26に示すように、各状態情報が更新されることになり、この場合、
図11(a)主側飛ばし情報62としては、各図の「全体側主工程用表示欄」の「アラート等」の「主側飛ばし情報」の欄に例示されているように遷移して決定されることになる。なお、この各図の欄で「〇」が主側飛ばし情報62を表示する決定を示しており、一方、何らの情報も例示されていない欄については、主側飛ばし情報62を表示しないものと決定することを示している。
【0165】
(処理-表示関連処理-全体並行側飛ばし情報決定処理)
図9の全体並行側飛ばし情報決定処理について説明する。全体並行側飛ばし情報決定処理は、
図11(b)の並行側飛ばし情報64を決定する処理である。
【0166】
=処理=
例えば、
図21の作業飛ばし確認処理において、第1パターン~第3パターンの何れかの作業飛ばしがあるものと決定した場合に、並行側飛ばし情報64を表示するものと決定し、一方、何れの作業飛ばしもないものと決定した場合に、並行側飛ばし情報64を表示しないものと決定する。
【0167】
=具体例=
そして、作業の進捗に応じてユーザが操作を行うことにより、例えば、
図16、
図22、
図24、及び
図26に示すように、各状態情報が更新されることになり、この場合、
図11(b)並行側飛ばし情報64としては、各図の「全体側並行工程用表示欄」の「アラート等」の「並行側飛ばし情報」の欄に例示されているように遷移して決定されることになる。なお、この各図の欄で「〇」が並行側飛ばし情報64を表示する決定を示しており、一方、何らの情報も例示されていない欄については、並行側飛ばし情報64を表示しないものと決定することを示している。
【0168】
(処理-表示関連処理-個別側飛ばし情報決定処理)
図9の個別側飛ばし情報決定処理について説明する。個別側飛ばし情報決定処理は、
図11(c)の個別側飛ばし情報65を決定する処理である。
【0169】
=処理=
例えば、
図21の作業飛ばし確認処理において、第1パターン~第3パターンの何れかの作業飛ばしがあるものと決定した場合において、ユーザが選択した作業が、飛ばされた作業又は飛ばした作業に該当し、且つ、当該ユーザが選択した作業の状態が「着手可」又は「作業中」である場合に、個別側飛ばし情報65を表示するものと決定する。なお、ユーザが選択した作業の状態が「着手可」又は「作業中」である場合とは、
図18の個別側主工程用表示情報決定処理のSC4又はSC6、又は、個別側並行工程用表示情報決定処理のSD4又はSD6で「着手可」又は「作業中」を決定することに対応する場合を示している。
【0170】
一方、
図21の作業飛ばし確認処理において、何れの作業飛ばしもないものと決定した場合、ユーザが選択した作業が、飛ばされた作業又は飛ばした作業の何れにも該当しない場合、又は、ユーザが選択した作業の状態が「着手可」又は「作業中」の何れでもない場合、個別側飛ばし情報65を表示しないものと決定する。
【0171】
=具体例=
そして、作業の進捗に応じてユーザが操作を行うことにより、例えば、
図19、
図23、
図25、及び
図27に示すように、各状態情報が更新されることになり、この場合、
図11(c)の個別側飛ばし情報65としては、ユーザが選択した作業毎に、各図の「個別側飛ばし情報」の欄に例示されているように遷移して決定されることになる。なお、この各図の欄で「〇」が個別側飛ばし情報65を表示する決定を示しており、一方、何らの情報も例示されていない欄については、個別側飛ばし情報65を表示しないものと決定することを示している。
【0172】
(処理-表示関連処理-2元表全体状態画面表示処理)
図9の2元表全体状態画面表示処理について説明する。2元表全体状態画面表示処理は、設定1が選択されている場合に実行される処理であり、例えば、
図7の2元表全体状態画面において、作業の状態を示す情報等を表示するための処理である。
【0173】
=処理=
この2元表全体状態画面表示処理においては、サーバ装置2の管理部231が、
図9の「設定1(全体表示)」に対応する「決定処理等(表示関連処理)」の欄の各処理の処理結果に基づいて、各処理で決定した事項に対応する情報を含む2元表全体状態画面を表示するための画面情報を生成して端末装置1に送信することにより、当該端末装置1のディスプレイ13に、2元表全体状態画面を表示する処理である。特に、
図10の全体側並行工程用表示欄52については、例えば、ユーザがタッチパッド12を介して全体側主工程用表示欄51をタップした場合に、当該タップされた部屋に関する情報を示す全体側並行工程用表示欄52が表示されるように構成する。
【0174】
より詳細には、
図16等の「全体側主工程用表示欄」が示す情報に対応する情報が
図11(a)の全体側主工程用表示欄51に表示され、また、
図16等の「全体側並行工程用表示欄」が示す情報に対応する情報が
図11(b)の全体側並行工程用表示欄52に表示される画面情報を生成して送信することにより、これらの
図11(a)及び(b)の各表示欄の情報を含む2元表全体状態画面を、端末装置1のディスプレイ13に表示する。
【0175】
=具体例=
図29~
図33は、各表示欄の表示例を示す図である。なお、
図19~
図33においては、
図22~
図27の番号「101」、番号「201」、番号「301」~「303」の場合の表示例を示している。管理部231は、例えば、管理情報の作業状態情報等に基づいて、例えば、
図19~
図33の全体側主工程用表示欄51及び全体側並行工程用表示欄52を含む2元表全体状態画面を表示する。
【0176】
特に、
図30に示すように、
図24の番号「201」の場合には、第2パターンの作業飛ばし(
図28(b))が発生しているが、
図11(a)の主側飛ばし情報62は表示されず、並行側飛ばし情報64のみが表示されている。よって、全体側主工程用表示欄51の表示をシンプル化することができ、視認性を向上させることが可能となる。なお、この場合、
図11の並行関連表示情報61として「赤色」の情報が表示されているので、この情報を視認して作業飛ばしに関する確認を要することを認識することが可能となる。また、この場合、タップ操作等を行って全体側並行工程用表示欄52を表示して、この全体側並行工程用表示欄52の並行側飛ばし情報64を視認して、作業飛ばしが存在することを認識することが可能となる。
【0177】
(処理-表示関連処理-2元表個別状態画面表示処理)
図9の2元表個別状態画面表示処理について説明する。2元表個別状態画面表示処理は、ユーザが特定の作業を選択することにより、設定2が選択されている場合に実行される処理であり、例えば、
図8の2元表個別状態画面において、作業の状態を示す情報等を表示するための処理である。
【0178】
=処理=
この2元表個別状態画面表示処理においては、サーバ装置2の管理部231が、
図9の「設定2(個別表示)」に対応する「決定処理等(表示関連処理)」の欄の各処理の処理結果に基づいて、各処理で決定した事項に対応する情報を含む2元表個別状態画面を表示するための画面情報を生成して端末装置1に送信することにより、当該端末装置1のディスプレイ13に、2元表個別状態画面を表示する処理である。
【0179】
より詳細には、ユーザが選択した作業に応じて、
図19等の「個別側表示欄」が示す情報に対応する情報が
図11(c)の個別側表示欄53に表示され画面情報を生成して送信することにより、これらの
図11(c)の各表示欄の情報を含む2元表個別状態画面を、端末装置1のディスプレイ13に表示する。
【0180】
=具体例=
管理部231は、例えば、管理情報の作業状態情報等に基づいて、ユーザが選択した作業に応じて、例えば、
図19~
図33の個別側表示欄53を含む2元表個別状態画面を表示する。
【0181】
特に、
図30に示すように、
図24の番号「201」の場合には、第2パターンの作業飛ばし(
図28(b))が発生しているが、「C」を選択した場合には、当該「C」は状態が「作業中」であるが、飛ばされた作業又は飛ばした作業に該当しないので、個別側飛ばし情報65が表示されていない状態となっている。
【0182】
(主作業状態表示情報について)
図11(a)の第3欄513に表示される「着手可」等の情報、及びユーザが主作業を選択した場合に
図11(c)の第2欄532に表示される「着手可」等の情報が、「主作業状態表示情報」に対応するものと解釈してもよい。「主作業状態表示情報」とは、主作業の状態を表示する情報である。
【0183】
(並行作業状態表示情報について)
図11(a)の「青色」又は「緑色」で表示される並行関連表示情報61、並行ダメ残し情報63、
図11(b)の第3欄523に表示される「着手可」等の情報、及びユーザが並行作業を選択した場合に
図11(c)の第2欄532に表示される「着手可」等の情報が、「並行作業状態表示情報」に対応するものと解釈してもよい。「並行作業状態表示情報」とは、並行作業の状態を表示する情報である。
【0184】
(本実施の形態の効果)
本実施の形態によれば、並行作業状態情報に基づいて、並行作業の状態を表示する並行作業状態表示情報を表示することにより、例えば、並行作業の状態を管理することが可能となる。
【0185】
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
【0186】
(飛ばし情報について(その1))
図11(a)の全体側主工程用表示欄51及び
図11(b)の全体側並行工程用表示欄52において、第2欄512、522に表示されている作業が、
図21の作業飛ばし確認処理で決定した飛ばした作業又は飛ばされた作業である場合、飛ばした作業であること又は飛ばした作業であることを示す情報(例えば、タップした場合にポップアップして表示される情報、あるいは、各欄に記載されているテキスト情報等)を表示するように構成してもよい。また、
図11の(c)の個別側表示欄53において、ユーザが選択した作業が、
図21の作業飛ばし確認処理で決定した飛ばした作業又は飛ばされた作業である場合、飛ばした作業であること又は飛ばした作業であることを示す情報を、表示するように構成してもよい。具体的には、管理部231が、実施の形態で説明した各処理の処理結果に基づいて、上述の表示を行う処理を行うように構成してもよい(他の変形例の構成も同様とする)。
【0187】
(飛ばし情報について(その2))
管理部231が、
図11の各表示欄において、各飛ばし情報を表示する場合に、作業飛ばしの種類を示す情報も表示するように構成してもよい。なお、作業飛ばしの種類とは、
図13に示す各パターンを示すこととする。
【0188】
(処理について)
実施の形態で説明した各処理について、一部の処理を省略したり変更したりしてもよい。例えば、
図17の処理において、
図15に示すように、「ダメ残し」又は「作業完了」も決定するように変更してもよい。
【符号の説明】
【0189】
1 端末装置
2 サーバ装置
11 通信部
12 タッチパッド
13 ディスプレイ
14 記録部
15 制御部
21 通信部
22 記録部
23 制御部
231 管理部
31 作業状態入力欄
41 全体用2元表
42 個別用2元表
51 全体側主工程用表示欄
52 全体側並行工程用表示欄
53 個別側表示欄
61 並行関連表示情報
62 主側飛ばし情報
63 並行ダメ残し情報
64 並行側飛ばし情報
65 個別側飛ばし情報
100 管理システム
221 管理情報DB
511 第1欄
512 第2欄
513 第3欄
521 第1欄
522 第2欄
523 第3欄
531 第1欄
532 第2欄