(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023080445
(43)【公開日】2023-06-09
(54)【発明の名称】アイコン表示制御装置及びアイコン表示制御プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/04817 20220101AFI20230602BHJP
【FI】
G06F3/0481 170
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021193788
(22)【出願日】2021-11-30
(71)【出願人】
【識別番号】000001487
【氏名又は名称】フォルシアクラリオン・エレクトロニクス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100078880
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 修平
(74)【代理人】
【識別番号】100183760
【弁理士】
【氏名又は名称】山鹿 宗貴
(72)【発明者】
【氏名】椎名 あずさ
(72)【発明者】
【氏名】松下 祐樹
(72)【発明者】
【氏名】佐倉 淳
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA04
5E555BA02
5E555BA05
5E555BA06
5E555BB02
5E555BB05
5E555BB06
5E555BC04
5E555CA12
5E555CB14
5E555CB16
5E555CB34
5E555CB57
5E555CC03
5E555CC18
5E555DB18
5E555DC21
5E555DC27
5E555EA04
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】表示エリアにアイコンを追加して配置する際の操作性を向上させること。
【解決手段】アイコン表示制御装置を、第1のアイコンと、第1のアイコンよりも表示サイズの大きい第2のアイコンと、を含む、表示サイズの異なる複数のアイコンを配置可能な表示エリア内の、区画された複数の領域の各々に、優先度を設定する優先度設定部と、優先度に基づいて、表示エリアに配置された、少なくとも1つの第2のアイコンの表示サイズを縮小する縮小表示部と、第2のアイコンの表示サイズを縮小することに伴って空いた、表示エリア内の領域に、追加対象のアイコンを配置するアイコン配置部と、を備える構成とする。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のアイコンと、前記第1のアイコンよりも表示サイズの大きい第2のアイコンと、を含む、表示サイズの異なる複数のアイコンを配置可能な表示エリア内の、区画された複数の領域の各々に、優先度を設定する優先度設定部と、
前記優先度に基づいて、前記表示エリアに配置された、少なくとも1つの前記第2のアイコンの表示サイズを縮小する縮小表示部と、
前記第2のアイコンの表示サイズを縮小することに伴って空いた、前記表示エリア内の前記領域に、追加対象の前記アイコンを配置するアイコン配置部と、を備える、
アイコン表示制御装置。
【請求項2】
前記優先度設定部は、前記表示エリアに配置された前記第2のアイコンにも優先度を設定し、
前記縮小表示部は、前記領域に設定された優先度及び前記第2のアイコンに設定された優先度に基づいて、前記表示エリアに配置された、前記少なくとも1つの第2のアイコンの表示サイズを縮小する、
請求項1に記載のアイコン表示制御装置。
【請求項3】
ユーザによる操作に応じて前記アイコンの表示サイズを変更する表示サイズ変更部、を更に備え、
表示サイズが予め前記第2のアイコンの表示サイズに設定されたアイコンを第2Aアイコンとし、前記表示サイズ変更部により前記第2のアイコンの表示サイズに変更されたアイコンを第2Bアイコンとし、前記第2のアイコンとして前記第2Aアイコンと前記第2Bアイコンが前記表示エリアに配置された場合、前記優先度設定部は、前記第2Aアイコンが前記第2Bアイコンよりも優先して縮小されるように、前記第2Aアイコンの優先度を、前記第2Bアイコンの優先度よりも低く設定する、
請求項2に記載のアイコン表示制御装置。
【請求項4】
前記表示エリアに前記アイコンを追加して配置するための所定の操作が行われると、前記縮小表示部により前記第2のアイコンの表示サイズが縮小され、前記アイコン配置部により前記追加対象のアイコンが配置される、
請求項1から請求項3の何れか一項に記載のアイコン表示制御装置。
【請求項5】
前記アイコンに対応付けられた操作子を表示する操作子表示部、を更に備え、
前記所定の操作は、前記操作子に対するユーザの操作である、
請求項4に記載のアイコン表示制御装置。
【請求項6】
第1のアイコンと、前記第1のアイコンよりも表示サイズの大きい第2のアイコンと、を含む、表示サイズの異なる複数のアイコンを配置可能な表示エリア内の、区画された複数の領域の各々に、優先度を設定する優先度設定ステップと、
前記優先度に基づいて、前記表示エリアに配置された、少なくとも1つの前記第2のアイコンの表示サイズを縮小する縮小表示ステップと、
前記第2のアイコンの表示サイズを縮小することに伴って空いた、前記表示エリア内の前記領域に、追加対象の前記アイコンを配置するアイコン配置ステップと、をコンピュータに実行させる、
アイコン表示制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アイコン表示制御装置及びアイコン表示制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
所定の表示エリア内に複数のアイコンを配置可能なアイコン表示制御装置が知れられている(例えば特許文献1参照)。この種のアイコン表示制御装置において新たなアイコンを表示エリアに追加して配置する場合を考える。この場合において、表示エリアに新たなアイコンを追加して配置するスペースがなければ、ユーザは、表示エリアに配置されている何れかのアイコンを削除することによって、上記のスペースを確保する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような場合、ユーザは、アイコンを削除するモードに遷移する操作、アイコンを削除する操作、新たなアイコンを追加するモードに遷移する操作、新たなアイコンを追加する操作等を行う必要がある。このような煩雑な操作が必要なため、ユーザビリティが低いという問題が指摘される。
【0005】
本発明は上記の事情に鑑み、表示エリアにアイコンを追加して配置する際の操作性を向上させることができるアイコン表示制御装置及びアイコン表示制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態に係るアイコン表示制御装置は、第1のアイコンと、第1のアイコンよりも表示サイズの大きい第2のアイコンと、を含む、表示サイズの異なる複数のアイコンを配置可能な表示エリア内の、区画された複数の領域の各々に、優先度を設定する優先度設定部と、優先度に基づいて、表示エリアに配置された、少なくとも1つの第2のアイコンの表示サイズを縮小する縮小表示部と、第2のアイコンの表示サイズを縮小することに伴って空いた、表示エリア内の領域に、追加対象のアイコンを配置するアイコン配置部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一実施形態に係るアイコン表示制御装置及びアイコン表示制御プログラムにおいて、表示エリアにアイコンを追加して配置する際の操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の一実施形態に係るアイコン表示制御装置の構成を示すブロック図である。
【
図2A】本発明の一実施形態においてタッチパネルディスプレイの画面に表示される画像の一例を示す図である。
【
図2B】本発明の一実施形態においてタッチパネルディスプレイの画面に表示される画像の一例を示す図である。
【
図3】本発明の一実施形態においてCPUにより実行されるアイコン表示制御プログラムの処理を示すフローチャートである。
【
図4】
図3のステップS108のサブルーチンを示す図である。
【
図5】本発明の一実施形態において削除モード時に画面に表示される画像の一例を示す図である。
【
図6】
図3のステップS109のサブルーチンを示す図である。
【
図7A】本発明の一実施形態においてサイズ縮小モード時における固定アイコン表示エリア内のアイコン配置例を示す図である。
【
図7B】本発明の一実施形態においてサイズ縮小モード時における固定アイコン表示エリア内のアイコン配置例を示す図である。
【
図7C】本発明の一実施形態においてサイズ縮小モード時における固定アイコン表示エリア内のアイコン配置例を示す図である。
【
図7D】本発明の一実施形態においてサイズ縮小モード時における固定アイコン表示エリア内のアイコン配置例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態に係るアイコン表示制御装置及びアイコン表示制御プログラムについて説明する。
【0010】
本発明の一実施形態に係るアイコン表示制御装置は、例えばカーオーディオやナビゲーション装置等の車載型の装置である。なお、アイコン表示制御装置は、車載型の装置に限らず、スマートフォン、フィーチャフォン、タブレット端末、PC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistant)、PND(Portable Navigation Device)、携帯ゲーム機等の他の形態の装置であってもよい。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態に係るアイコン表示制御装置1の構成を示すブロック図である。
図1に示されるように、アイコン表示制御装置1は、制御部100、通信インタフェース部110、操作部120、表示部130、音声出力部140及び振動部150を備える。なお、
図1では、本実施形態の説明に必要な主たる構成要素を図示しており、例えばアイコン表示制御装置1として必須な構成要素である筐体など、一部の構成要素については、その図示を適宜省略する。
【0012】
制御部100は、アイコン表示制御装置1全体を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)100A、RAM(Random Access Memory)100B、ROM(Read Only Memory)100C、入出力ポート100D及びこれらのポートを結ぶバスライン等よりなるマイクロコンピュータである。
【0013】
CPU100Aは、ROM100Cに記憶されたプログラムを読み込み、読み込まれたプログラムに従ってアイコン表示制御装置1を制御する。CPU100Aは、機能ブロックとして、表示サイズ変更部100a、操作子表示部100b、優先度設定部100c、縮小表示部100d及びアイコン配置部100eを備える。
【0014】
プロセッサの一例であるCPU100Aは、例えばシングルプロセッサ又はマルチプロセッサであり、少なくとも1つのプロセッサを含む。複数のプロセッサを含む構成とした場合、プロセッサ10は、単一の装置としてパッケージ化されたものであってもよく、アイコン表示制御装置1内で物理的に分離した複数の装置で構成されてもよい。
【0015】
RAM100Bは、プログラムやデータを一時的に記憶する記憶部であり、ワークエリアを提供する。RAM100Bは、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)である。
【0016】
RAM100Bには、アイコン情報104及びアイコン配置情報106が記憶される。アイコン情報104は、アイコンの画像、表示サイズ、形状、対応するコンテンツ(例えば音楽再生アプリケーション、ラジオ再生アプリケーション、地図アプリケーション等)の起動情報等を含む。
【0017】
ROM100Cは、アイコン表示制御プログラム102をはじめとする各種プログラム及びデータを記憶する不揮発性メモリである。ROM100Cは、例えばフラッシュメモリである。上記で例示的に挙げた、音楽再生アプリケーション、ラジオ再生アプリケーション、地図アプリケーションは、ROM100Cに記憶されている。
【0018】
ROM100Cに記憶されたアイコン表示制御プログラム102は、第1のアイコンと、第1のアイコンよりも表示サイズの大きい第2のアイコンと、を含む、表示サイズの異なる複数のアイコンを配置可能な表示エリア内の、区画された複数の領域の各々に、優先度を設定する優先度設定ステップと、優先度に基づいて、表示エリアに配置された、少なくとも1つの第2のアイコンの表示サイズを縮小する縮小表示ステップと、第2のアイコンの表示サイズを縮小することに伴って空いた、表示エリア内の領域に、追加対象のアイコンを配置するアイコン配置ステップとを、コンピュータであるCPU100Aに実行させる。アイコン表示制御プログラム102の実行により、表示エリアにアイコンを追加して配置する際の操作性が向上する。アイコン表示制御プログラム102の詳細は後述する。
【0019】
本実施形態において、CPU100Aの各機能ブロックは、ソフトウェアであるアイコン表示制御プログラム102により実現される。なお、CPU100Aの各機能ブロックは、一部又は全部が専用の論理回路等のハードウェアにより実現されてもよい。
【0020】
入出力ポート100Dは、制御部100と他の構成要素(具体的には、通信インタフェース部110、操作部120、表示部130、音声出力部140及び振動部150)とを接続する。
【0021】
通信インタフェース部110は、他の端末装置との通信処理を担うインタフェースである。アイコン表示制御装置1は、通信インタフェース部110により、公衆回線やVPN(Virtual Private Network)等の閉域網の通信回線を介して他の端末装置と相互通信可能に接続される。
【0022】
操作部120は、ボタンやスイッチなど、ユーザがアイコン表示制御装置1を操作するための操作部材である。
【0023】
表示部130は、タッチパネルディスプレイ132及びタッチパネルディスプレイ132を駆動するディスプレイドライバ134を有する。タッチパネルディスプレイ132は、画面全域がタッチ操作可能に構成される。なお、「タッチパネルディスプレイ」は、単に「タッチパネル」と呼ばれてもよく、また、「タッチスクリーン」又は「タッチ画面」と呼ばれてもよい。
【0024】
タッチパネルディスプレイ132は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)を用いて構成される。タッチパネルディスプレイ132には、例えば、抵抗膜方式、静電容量方式、超音波表面弾性波方式、赤外線光学イメージング方式、電磁誘導方式が採用される。タッチパネルディスプレイ132には、画面(言い換えるとタッチ操作可能な領域)をタッチする圧力を感知する感圧センサ136が内蔵される。
【0025】
音声出力部140は、スピーカ142及びスピーカ142を駆動するスピーカドライバ144を有する。スピーカドライバ144によりスピーカ142が駆動されることにより、例えばROM100Cや不図示の記憶媒体(HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、着脱可能なメモリカード等)に記憶された楽曲や音声がスピーカ142から出力される。
【0026】
振動部150は、バイブレータ152及びバイブレータ152を駆動するバイブレータドライバ154を有する。バイブレータ152は、例えばERM(Eccentric Rotating Mass)やLRA(Linear Resonant Actuator)、ピエゾを用いて構成される。バイブレータドライバ154によりバイブレータ152が駆動されることにより、タッチパネルディスプレイ132の画面が振動する。
【0027】
図2A及び
図2Bは、タッチパネルディスプレイ132の画面138に表示される画像の一例を示す図である。なお、
図2A及び
図2Bに、ユーザが画面138をタッチした様子を示す手のアイコンを記す。このアイコンの指先の位置が画面138に対するユーザのタッチ位置TPである。画面138に対するユーザのタッチ位置TPは、XとYの2次元の座標情報として取得される。画面138の左右方向がX方向に対応し、画面138の上下方向がY方向に対応する。
【0028】
図2Aに示されるように、画面138には、アイコン表示エリア220及び固定アイコン表示エリア230を含むGUI(Graphical User Interface)画面が表示される。
【0029】
アイコン表示エリア220及び固定アイコン表示エリア230には、各コンテンツに対応するアイコンが表示される。ユーザは、アイコン表示エリア220や固定アイコン表示エリア230のアイコンをタッチすることにより、タッチされたアイコンに対応付けられたコンテンツをCPU100Aに実行させることができる。便宜上、アイコン表示エリア220に配置されたアイコンに符号222を付し、固定アイコン表示エリア230に配置されたアイコンに符号232を付す。
【0030】
ユーザがアイコン222又は232をタッチすると、タッチされたアイコンに対応付けられたコンテンツの実行が開始されるとともに、
図2Bに示されるように、アイコン表示エリア220の前面にウィンドウ210が重畳して表示される。ウィンドウ210には、タッチされたアイコンに対応付けられたコンテンツ(例えば音楽再生アプリケーション、ラジオ再生アプリケーション、地図アプリケーション等)の画像が表示される。例示的には、音楽再生アプリケーションのウィンドウ210には、再生中の音楽のジャケット画像、曲名、アーティスト名、再生位置等が表示される。ラジオ再生アプリケーションには、放送局名、番組名、放送周波数等が表示される。
【0031】
ウィンドウ210の側方にはボタン212が表示される。ユーザがボタン212をタッチすると、ウィンドウ210が消去されて、画面138が
図2Aに示される画面に戻る。ユーザがウィンドウ210に対するスワイプ操作を行うことにより、画面138が
図2Aに示される画面に戻るようにしてもよい。
【0032】
アイコン222及び232は、ウィンドウ210よりも表示サイズが小さい。そのため、アイコン222及び232で表示可能な情報量はウィンドウ210よりも限られる。例えば、音楽再生アプリケーションのアイコン222や232では、当該アプリケーションであることを示すアイコン画像のみが表示される。
【0033】
アイコン222や232の表示サイズは、対応するコンテンツの内容や表示する情報量等に基づき、アイコン表示制御プログラム102が予め設定する。
【0034】
一方で、ユーザが表示可能な情報量を個別に増やしたり減らしたりしたい場合も考えられる。そこで、本実施形態では、ユーザは、アイコン222や232の表示サイズを任意に設定することができる。
【0035】
図2A及び
図2Bの例では、固定アイコン表示エリア230に配置された5つのアイコン232のうち、1つのアイコン232bが、他の4つのアイコン232aよりも大きい表示サイズに設定されている。
【0036】
例えば、表示サイズの小さいアイコン232aではアイコン画像のみが表示されるのに対し、表示サイズの大きいアイコン232bではアイコン画像に加えて、再生中の音楽のジャケット画像が表示される。アイコン222や232で表示させる情報は、ユーザが任意に選択できてもよい。
【0037】
例えば、ユーザがアイコン232aを長押しすると、長押しされたアイコン232aが表示サイズの大きいアイコン232bに変更される。また、例えば、ユーザがアイコン232bを長押しすると、長押しされたアイコン232bが表示サイズの小さいアイコン232aに変更される。
【0038】
操作部120に設けられた所定のボタンや画面138に表示される所定のボタンがユーザによって押されたときに、アイコン222や232の表示サイズを変更するモードに遷移してもよい。この場合、ユーザは、アイコン222や232の辺又は頂点をタッチしてスワイプすることにより、アイコン222や232の表示サイズを自由に変更できてもよい。
【0039】
アイコン表示制御プログラム102を実行するCPU100Aは、ユーザによる操作に応じてアイコンの表示サイズを変更する表示サイズ変更部100aとして動作する。
【0040】
また、アイコン232aは、第1のアイコンの一例である。アイコン232bは、第1のアイコンよりも表示サイズの大きい第2のアイコンの一例である。すなわち、固定アイコン表示エリア230は、第1のアイコンと第2のアイコンと、を含む、表示サイズの異なる複数のアイコンを配置可能な表示エリアの一例である。
【0041】
また、アイコン表示制御プログラム102により表示サイズが予め第2のアイコンの表示サイズに設定されたアイコン232bは、第2Aアイコンの一例である。表示サイズ変更部100aにより第2のアイコンの表示サイズに変更されたアイコン232bは、第2Bアイコンの一例である。
【0042】
アイコン表示制御プログラム102を実行するCPU100Aは、固定アイコン表示エリア230を複数(例示的には、6つ)の領域に区画して管理する。便宜上、区画された6つの領域を、それぞれ、領域A1~A6と記す。領域A1は、固定アイコン表示エリア230の上段でかつ最もX方向負側に位置する領域である。領域A2は、領域A1に対してX方向正側に隣接する領域であり、固定アイコン表示エリア230の上段中央に位置する。領域A3は、領域A2に対してX方向正側に隣接する領域であり、固定アイコン表示エリア230の上段でかつ最もX方向正側に位置する。領域A4は、固定アイコン表示エリア230の下段でかつ最もX方向負側に位置する領域である。領域A5は、領域A4に対してX方向正側に隣接する領域であり、固定アイコン表示エリア230の下段中央に位置する。領域A6は、領域A5に対してX方向正側に隣接する領域であり、固定アイコン表示エリア230の下段でかつ最もX方向正側に位置する。
【0043】
本実施形態では、アイコン232aの表示サイズが、固定アイコン表示エリア230におけるアイコン232の最小表示サイズである。この表示サイズは、領域A1~A6のうちの1つを占有する表示サイズとなっている。そのため、固定アイコン表示エリア230には、最小表示サイズであれば、最大で6つのアイコン232を配置することができる。
【0044】
また、本実施形態では、アイコン232を最小表示サイズの整数倍の表示サイズに設定することができる。一例として、
図2Aに示されるアイコン232bは、アイコン232aの2倍の表示サイズとなっており、領域A1~A6のうちの2つを占有する。
【0045】
なお、固定アイコン表示エリア230に配置可能な最小表示サイズのアイコン232の数は6つに限らない。一例として、7つ以上のアイコン232が固定アイコン表示エリア230に配置できてもよい。この場合、固定アイコン表示エリア230は、配置可能なアイコン数に応じた数の領域に区画される。
【0046】
アイコン表示制御プログラム102は、アイコン情報104に含まれる表示サイズ及び形状の情報により、アイコン表示エリア220及び固定アイコン表示エリア230内の各アイコン222及び232の表示サイズ及び形状を管理する。ユーザがアイコン222や232の表示サイズ及び形状を変更すると、アイコン情報104に含まれる表示サイズ及び形状の情報が更新される。また、アイコン表示制御プログラム102は、アイコン配置情報106により、アイコン表示エリア220及び固定アイコン表示エリア230内の各アイコン222及び232の配置を管理する。
【0047】
ここで、
図2Bに示されるように、ウィンドウ210が表示されると、アイコン表示エリア220に配置されたアイコン222が見えなくなる。すなわち、アイコン222は、常時見えるわけではない。
【0048】
これに対し、固定アイコン表示エリア230に配置されたアイコン232は、常時見える。そのため、典型的には、ユーザは、使用頻度の高いコンテンツに対応するアイコン232を固定アイコン表示エリア230に配置する。
【0049】
上述したように、固定アイコン表示エリア230に配置可能なアイコン232の数には限りがある。そのため、新たなアイコンを配置可能な領域が固定アイコン表示エリア230に残っていないこともある。この場合、従来構成では、アイコンを削除するモードに遷移する操作、固定アイコン表示エリア230内のアイコンを削除する操作、新たなアイコンを追加するモードに遷移する操作、固定アイコン表示エリア230に新たなアイコンを追加する操作等の煩雑な操作をユーザに強いることになる。ユーザが画面138を注視できる機会が限られる状況(例えば運転手が車に乗っている間など)では、このような煩雑な操作を行うことは難しい。
【0050】
そこで、本実施形態では、CPU100Aによるアイコン表示制御プログラム102の実行により、ユーザは、固定アイコン表示エリア230にアイコンを追加して配置することを、より簡単な操作で行えるようになっている。
【0051】
図3は、本発明の一実施形態においてCPU100Aにより実行されるアイコン表示制御プログラム102の処理を示すフローチャートである。例えば、アイコン表示制御装置1のシステムが起動されると、
図3に示されるフローチャートの処理の実行が開始される。また、アイコン表示制御装置1のシステムが停止されると、
図3に示されるフローチャートの処理が終了する。
【0052】
アイコン表示制御装置1のシステムが起動されると、アイコン表示制御プログラム102は、
図2Aに例示されるGUI画面を画面138に表示させる(ステップS101)。
【0053】
アイコン表示制御プログラム102は、固定アイコン表示エリア230にアイコンを追加して配置するための所定の操作が行われたか否かを判定する(ステップS102)。
【0054】
例えば、感圧センサ136により、アイコン表示エリア220に配置されたアイコン222のうちの1つが所定閾値以上の圧力でタッチされたことが検知されると、アイコン表示制御プログラム102は、このアイコン(便宜上、「追加対象アイコン」と記す。)をドラッグ・アンド・ドロップ操作可能なモードに遷移させる。上記の所定の操作は、このモードにおいて追加対象アイコンを固定アイコン表示エリア230内にドラッグ・アンド・ドロップする操作である。画面138に対するタッチが解除されると(例えばユーザが画面138から指を離すと)、このモードが終了する。
【0055】
追加対象アイコンに対応するコンテンツを表示するウィンドウ210のブックマークボタン210aをタッチする操作を、上記の所定の操作としてもよい。
【0056】
ブックマークボタン210aは、追加対象アイコンに対応付けられた操作子の一例である。すなわち、上記の所定の操作の一例は、操作子に対するユーザの操作である。
【0057】
アイコン表示制御プログラム102を実行するCPU100Aは、アイコンに対応付けられた操作子を表示する操作子表示部100bとして動作する。
【0058】
上記の所定の操作が行われると(ステップS102:YES)、アイコン表示制御プログラム102は、追加対象アイコンを配置できる領域が固定アイコン表示エリア230内にあるか否かを判定する(ステップS103)。言い換えると、アイコン表示制御プログラム102は、領域A1~A6のなかに、アイコン232が配置されていない領域があるか否かを判定する。
【0059】
なお、追加対象アイコンの表示サイズによって、配置に必要な領域の数が変わる。そのため、ステップS103では、追加対象アイコンの表示サイズも考慮して判定される。例えば、追加対象アイコンが最小表示サイズであれば、アイコン表示制御プログラム102は、領域A1~A6のなかに、アイコン232が配置されていない領域が1つあるか否かを判定する。例えば、追加対象アイコンが最小表示サイズの2倍であれば、アイコン表示制御プログラム102は、領域A1~A6のなかに、アイコン232が配置されていない領域が2つあるか否かを判定する。
【0060】
追加対象アイコンを配置できる領域が固定アイコン表示エリア230にある場合(ステップS103:YES)、アイコン表示制御プログラム102は、固定アイコン表示エリア230における追加対象アイコンの位置が指定されたか否かを判定する(ステップS104)。
【0061】
固定アイコン表示エリア230における追加対象アイコンの位置が指定されると(ステップS104:YES)、アイコン表示制御プログラム102は、その指定位置に追加対象アイコンを配置する(ステップS105)。
【0062】
例えば、アイコン表示エリア220からドラッグされた追加対象アイコンの、固定アイコン表示エリア230内でのドロップ位置(すなわちユーザが画面138から指を離した位置)が、上記の指定位置である。
【0063】
固定アイコン表示エリア230における追加対象アイコンの位置が指定されない場合(ステップS104:NO)、アイコン表示制御プログラム102は、固定アイコン表示エリア230内の所定位置に追加対象アイコンを配置する(ステップS106)。
【0064】
例えば、ブックマークボタン210aがタッチされた場合、アイコン表示制御プログラム102は、追加対象アイコンの位置が指定されていないと判定する。
【0065】
上記の所定位置は、例えば、アイコン232が配置されていない領域A1~A6のなかで、領域A1に最も近い領域を示す。アイコン232が領域A1に配置されていなければ、領域A1が上記の所定位置に該当する。領域A2~A6のなかでは、領域A2が領域A1に最も近い領域を示し、領域A6が領域A1から最も遠い領域を示す。すなわち、「領域A」に続けて付した数字が小さい領域ほど、領域A1に近い領域を示す。
【0066】
ステップS105及びS106の処理後、アイコン表示制御プログラム102は、ステップS102の処理に戻り、所定の操作の入力を待機する。
【0067】
追加対象アイコンを配置できる領域が固定アイコン表示エリア230にない場合(ステップS103:NO)、アイコン表示制御プログラム102は、最小表示サイズの2倍以上のサイズで表示されたアイコン232の有無を判定する(ステップS107)。便宜上、最小表示サイズの2倍以上のサイズで表示されたアイコン232を「大サイズアイコン232」と記す。
図2Aの例では、アイコン232bが大サイズアイコン232に該当する。
【0068】
大サイズアイコン232がない場合(ステップS107:NO)、アイコン表示制御プログラム102は、アイコン232を削除可能な削除モードに遷移して、削除モードを実行する(ステップS108)。
【0069】
図4は、
図3のステップS108のサブルーチンを示す図である。
図5は、削除モード時に画面138に表示される画像の一例を示す図である。
【0070】
図4に示されるように、アイコン表示制御プログラム102は、固定アイコン表示エリア230に隣接した位置に仮配置エリア260を表示し、表示された仮配置エリア260に追加対象アイコンを配置する(ステップS201)。以下、追加対象アイコンに符号262を付す。
【0071】
本実施形態では、削除モード中、アイコン232だけでなく追加対象アイコン262も削除対象として設定される。削除対象の全てのアイコンをユーザの視界に収まりやすくするため、固定アイコン表示エリア230に隣接した位置に仮配置エリア260が表示され、仮配置エリア260に追加対象アイコン262が配置される。
【0072】
アイコン表示制御プログラム102は、画面138のなかで、固定アイコン表示エリア230及び仮配置エリア260以外のエリアを、固定アイコン表示エリア230及び仮配置エリア260よりも低い輝度で表示する(ステップS202)。
【0073】
例示的には、アイコン表示制御プログラム102は、固定アイコン表示エリア230を削除モード遷移前と変わらない輝度で表示するとともに仮配置エリア260を固定アイコン表示エリア230と同じ輝度で表示する一方、削除モード遷移前に対して固定アイコン表示エリア230及び仮配置エリア260以外のエリアの輝度を低下させる。これにより、固定アイコン表示エリア230及び仮配置エリア260以外のエリアの輝度が固定アイコン表示エリア230及び仮配置エリア260よりも低くなる。
【0074】
画面138のなかで、固定アイコン表示エリア230及び仮配置エリア260が明るく表示されるため、ユーザは、固定アイコン表示エリア230内のアイコン232及び仮配置エリア260内の追加対象アイコン262を視認しやすくなる。
【0075】
アイコン表示制御プログラム102は、固定アイコン表示エリア230を、削除モードに遷移する前と比べて、拡大して表示する(ステップS203)。
【0076】
固定アイコン表示エリア230の表示を拡大することにより、アイコン232の表示サイズが大きくなり、また、アイコン232同士の間隔が広くなる。そのため、削除モード中、ユーザが削除したいアイコン232と異なるアイコン232をタッチするという操作ミスが起こりにくくなる。
【0077】
アイコン表示制御プログラム102は、固定アイコン表示エリア230内のアイコン232及び仮配置エリア260内の追加対象アイコン262に対して削除ボタン270を重畳して表示する(ステップS204)。これにより、
図5に例示される画像が画面138に表示される。アイコン232及び追加対象アイコン262の各アイコンには、それぞれに重畳して表示された削除ボタン270が対応付けられる。ユーザは、削除ボタン270をタッチすることにより、タッチされた削除ボタン270に対応付けられたアイコン232や追加対象アイコン262を削除することができる。
【0078】
ユーザは、削除ボタン270がタッチされたか否かを判定する(ステップS205)。削除ボタン270がタッチされていないと(ステップS205:NO)、アイコン表示制御プログラム102は、削除モードに対する終了操作が行われたか否かを判定する(ステップS206)。この終了操作は、例えば、固定アイコン表示エリア230及び仮配置エリア260以外の低輝度エリアを長押しする操作や低輝度エリアを強くタッチする操作である。
【0079】
削除モードに対する終了操作が行われると(ステップS206:YES)、アイコン表示制御プログラム102は、画面138を削除モードに遷移する直前の表示に戻して(ステップS207)、削除モードを終了する。アイコン表示制御プログラム102は、ステップS102の処理に戻り、所定の操作の入力を待機する。この場合、何れのアイコン232も削除されることなく削除モードが終了する。仮配置エリア260内の追加対象アイコン262が削除されて削除モードが終了した、と言い換えることもできる。
【0080】
削除ボタン270がタッチされると(ステップS205:YES)、アイコン表示制御プログラム102は、タッチされた削除ボタン270に対応付けられたアイコン232又は追加対象アイコン262を削除する(ステップS208)。
【0081】
アイコン232が削除された場合(ステップS209:YES)、アイコン表示制御プログラム102は、アイコン232を削除することによって空いた、固定アイコン表示エリア230内の領域に、追加対象アイコン262を配置する(ステップS210)。アイコン表示制御プログラム102は、画面138を削除モードに遷移する直前の表示(但し、固定アイコン表示エリア230内は追加対象アイコン262を配置後の表示)に戻して(ステップS211)、削除モードを終了する。アイコン表示制御プログラム102は、ステップS102の処理に戻り、所定の操作の入力を待機する。
【0082】
なお、追加対象アイコン262の表示サイズによって、配置に必要な領域の数が変わる。例えば、アイコン232を1つ削除しただけでは、追加対象アイコン262を配置する領域が不十分な場合もある。この場合、アイコン表示制御プログラム102は、2以上のアイコン232が削除されて十分な領域が空いた段階で、追加対象アイコン262を配置する。
【0083】
大サイズアイコン232がある場合(ステップS107:YES)、アイコン表示制御プログラム102は、サイズ縮小モードに遷移して、サイズ縮小モードを実行する(ステップS109)。
【0084】
アイコン表示制御プログラム102は、サイズ縮小モードに遷移したことを示す音声をスピーカ142から出力させてもよい。また、アイコン表示制御プログラム102は、バイブレータ152を駆動して所定のパターンで画面138を振動させることにより、サイズ縮小モードに遷移したことをユーザに報知してもよい。
【0085】
図6は、
図3のステップS109のサブルーチンを示す図である。
図7A~
図7Dは、サイズ縮小モード時における固定アイコン表示エリア230内のアイコン配置例を示す図である。
図7Aの例では、領域A1及びA2に大サイズアイコン232であるアイコン232bが配置され、領域A3、A6のそれぞれに最小表示サイズであるアイコン232aが配置され、領域A4及びA5に大サイズアイコン232であるアイコン232bが配置されている。
【0086】
図6に示されるように、アイコン表示制御プログラム102は、領域A1~A6に対して優先度を設定する(ステップS301)。
【0087】
領域A1~A6に対して優先度を設定する具体例を説明する。例えば、ユーザは、追加対象アイコン262を配置する位置として、領域A1~A6の何れかを、サイズ縮小モード遷移前に予め設定又はサイズ縮小モード遷移後に設定することができる。
【0088】
追加対象アイコン262の位置の指定がある場合、アイコン表示制御プログラム102は、その指定位置に基づいて各領域A1~A6に優先度を設定する。例えば領域A1が指定位置である場合、アイコン表示制御プログラム102は、領域A1~A6のうち、領域A1に最も低い優先度を設定する。領域A2~A6については、領域A1に近い領域ほど、低い優先度を設定する。一例として、領域A2、A4、A5、A3、A6の順に、低い優先度を設定する。別の例として、領域A6が指定位置である場合、アイコン表示制御プログラム102は、領域A1~A6のうち、領域A6に最も低い優先度を設定する。領域A1~A5については、領域A6に近い領域ほど、低い優先度を設定する。一例として、領域A5、A3、A2、A4、A1の順に、低い優先度を設定する。
【0089】
追加対象アイコン262の位置の指定がない場合、アイコン表示制御プログラム102は、各領域A1~A6に所定の優先度を設定する。一例として、アイコン表示制御プログラム102は、領域A1、A2、A3、A4、A5、A6の順に、低い優先度を設定する。
【0090】
このように、アイコン表示制御プログラム102を実行するCPU100Aは、固定アイコン表示エリア230内の、区画された複数の領域A1~A6の各々に、優先度を設定する優先度設定部100cとして動作する。
【0091】
アイコン表示制御プログラム102は、ステップS301にて設定された優先度に基づいて、大サイズアイコン232の表示サイズを縮小する(ステップS302)。具体的には、アイコン表示制御プログラム102は、より低い優先度が設定された領域に配置された大サイズアイコン232の表示サイズを縮小する。
【0092】
図7A~
図7Dの例では、領域A6、A5、A3、A2、A4、A1の順に、低い優先度が設定されているものとする。また、追加対象アイコン262の表示サイズが最小表示サイズであるものとする。この場合、アイコン表示制御プログラム102は、
図7Bに示されるように、領域A1及びA2に配置されたアイコン232bでなく、より低い優先度が設定された領域A5を含む、領域A4及びA5に配置されたアイコン232bの表示サイズを、最小表示サイズに縮小する。より詳細には、領域A4と領域A5のうち、より低い優先度が設定された領域A5が空くように、アイコン232bの表示サイズが縮小される。これにより、固定アイコン表示エリア230内に、追加対象アイコン262を配置可能な領域が確保される。
【0093】
このように、アイコン表示制御プログラム102を実行するCPU100Aは、固定アイコン表示エリア230にアイコンを追加して配置するための所定の操作が行われると、優先度に基づいて、固定アイコン表示エリア230に配置された、少なくとも1つの大サイズアイコン(第2のアイコンの一例)の表示サイズを縮小する縮小表示部100dとして動作する。
【0094】
アイコン表示制御プログラム102は、最も低い優先度が設定された領域を空ける(ステップS303)。
図7Cに示されるように、アイコン表示制御プログラム102は、最も低い優先度が設定された領域A6が空くように、領域A6に配置されたアイコン232aを領域A5にシフトする。
【0095】
なお、追加対象アイコン262が最小表示サイズの2倍の表示サイズである場合、2つの領域を空ける必要がある。この場合、ステップS302において、例えば、領域A1及びA2に配置されたアイコン232bと領域A4及びA5に配置されたアイコン232bの両方が縮小される。前者のアイコン232bは、領域A1と領域A2のうち、より低い優先度が設定された領域A2が空くように表示サイズが縮小される。後者のアイコン232bは、領域A4と領域A5のうち、より低い優先度が設定された領域A5が空くように表示サイズが縮小される。ステップS303では、アイコン表示制御プログラム102は、最も低い優先度が設定された領域A6を含む、領域A5及びA6が空くように、領域A3、A4及びA6に配置されたアイコン232aをそれぞれシフトする。
【0096】
アイコン表示制御プログラム102は、ステップS303にて空けられた領域に、追加対象アイコン262を配置する(ステップS304)。
図7Dの例では、アイコン表示制御プログラム102は、最も低い優先度が設定された領域A6(言い換えると、ユーザによる指定位置又はユーザによる指定がない場合に決まる位置)に、追加対象アイコン262を配置する。
【0097】
このように、アイコン表示制御プログラム102を実行するCPU100Aは、大サイズアイコン(第2のアイコンの一例)の表示サイズを縮小することに伴って空いた、固定アイコン表示エリア230内の領域に、追加対象アイコン262を配置するアイコン配置部100eとして動作する。
【0098】
本実施形態では、ユーザは、所定の操作(例えば追加対象アイコン262に対するドラッグ・アンド・ドロップ操作やブックマークボタン210aをタッチする操作)を行うだけで、固定アイコン表示エリア230に追加対象アイコン262を追加して配置することができる。すなわち、従来のアイコン表示制御装置に対し、このようなアイコンの追加配置を行う際の操作性が向上したものとなっている。
【0099】
以上が本発明の例示的な実施形態の説明である。本発明の実施形態は、上記に説明したものに限定されず、本発明の技術的思想の範囲において様々な変形が可能である。例えば明細書中に例示的に明示される実施形態等又は自明な実施形態等を適宜組み合わせた内容も本願の実施形態に含まれる。
【0100】
上記の実施形態では、領域A1~A6に設定された優先度に基づいて大サイズアイコン232の表示サイズを縮小しているが、別の実施形態では、大サイズアイコンに設定された優先度にも基づいて大サイズアイコン232の表示サイズを縮小してもよい。
【0101】
すなわち、優先度設定部100cとして動作するCPU100Aは、固定アイコン表示エリア230に配置された大サイズアイコン(第2のアイコンの一例)にも優先度を設定する。
【0102】
大サイズアイコンに優先度を設定する方法は種々考えられるが、ここでは
図7Aを用いてこの方法の一例を説明する。
図7Aの例において、領域A1及びA2に配置されたアイコン232bがアイコン表示制御プログラム102により大サイズアイコンとして予め設定されたもの(第2Aアイコンの一例)であり、領域A4及びA5に配置されたアイコン232bがユーザによる操作で大サイズアイコンに変更されたもの(第2Bアイコンの一例)である場合を考える。この場合、アイコン表示制御プログラム102は、前者のアイコン(第2Aアイコンの一例)が後者のアイコン(第2Bアイコンの一例)よりも優先して縮小されるように、前者のアイコンの優先度を、後者のアイコンの優先度よりも低く設定する。
【0103】
後者のアイコン(第2Bアイコンの一例)は、ユーザが表示サイズを意図的に拡大したものである。そのため、ユーザにとっては、拡大後の表示サイズが維持されることが望ましい。そこで、アイコン表示制御プログラム102は、後者のアイコンに高い優先度を設定する。
【0104】
アイコン表示制御プログラム102は、例えば領域A1~A6に設定された優先度と大サイズアイコンに設定された優先度をスコア化して管理する。一例として、低い優先度が設定された領域順に、スコアとして、10、8、6、4、2、0を割り当てる。また、前者のアイコン(第2Aアイコンの一例)にスコアとして10を割り当て、後者のアイコン(第2Bアイコンの一例)にスコアとして0を割り当てる。ステップS302において、アイコン表示制御プログラム102は、両方のスコアの合計値が最も高い大サイズアイコンの表示サイズを縮小する。
【0105】
図7Aの例では、領域A1、A2、A4、A5のそれぞれに、スコア0、4、2、8が割り当てられる。領域A1及びA2に配置されたアイコン232bにはスコア10が割り当てられ、領域A4及びA5に配置されたアイコン232bにはスコア0が割り当てられる。領域A1及びA2に配置されたアイコン232bのスコアの合計値は、14となり、領域A4及びA5に配置されたアイコン232bのスコアの合計値は、10となる。そのため、この例では、領域A1及びA2に配置されたアイコン232bの表示サイズが縮小される。
【0106】
別の実施形態では、アイコン表示制御プログラム102は、サイズ縮小モード中、画面138のなかで、固定アイコン表示エリア230以外のエリアを、固定アイコン表示エリア230よりも低い輝度で表示してもよい。画面138のなかで固定アイコン表示エリア230が明るく表示されるため、ユーザは、追加対象アイコン262が固定アイコン表示エリア230に配置される過程を視認しやすい。
【0107】
また、別の実施形態では、アイコン表示制御プログラム102は、サイズ縮小モード中、固定アイコン表示エリア230を、サイズ縮小モードへの遷移前と比べて、拡大して表示してもよい。固定アイコン表示エリア230の表示を拡大することにより、ユーザは、追加対象アイコン262が固定アイコン表示エリア230に配置される過程を視認しやすい。
【符号の説明】
【0108】
1 :アイコン表示制御装置
10 :プロセッサ
100 :制御部
100A :CPU
100B :RAM
100C :ROM
100D :入出力ポート
100a :表示サイズ変更部
100b :操作子表示部
100c :優先度設定部
100d :縮小表示部
100e :アイコン配置部
102 :アイコン表示制御プログラム
110 :通信インタフェース部
120 :操作部
130 :表示部
140 :音声出力部
150 :振動部