IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 中野冷機株式会社の特許一覧

特開2023-80506冷凍機器の運転制御項目の設定値変更方法
<>
  • 特開-冷凍機器の運転制御項目の設定値変更方法 図1
  • 特開-冷凍機器の運転制御項目の設定値変更方法 図2
  • 特開-冷凍機器の運転制御項目の設定値変更方法 図3
  • 特開-冷凍機器の運転制御項目の設定値変更方法 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023080506
(43)【公開日】2023-06-09
(54)【発明の名称】冷凍機器の運転制御項目の設定値変更方法
(51)【国際特許分類】
   F25D 11/00 20060101AFI20230602BHJP
   F25D 23/00 20060101ALI20230602BHJP
【FI】
F25D11/00 101E
F25D23/00 301G
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021193888
(22)【出願日】2021-11-30
(71)【出願人】
【識別番号】000213493
【氏名又は名称】中野冷機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088720
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 眞一
(72)【発明者】
【氏名】高槻 信希
【テーマコード(参考)】
3L045
3L345
【Fターム(参考)】
3L045AA02
3L045AA05
3L045BA01
3L045CA02
3L045DA01
3L045LA15
3L045LA16
3L045LA18
3L045MA02
3L045MA11
3L045NA16
3L045NA19
3L045PA02
3L045PA04
3L345AA03
3L345AA22
3L345AA26
3L345JJ08
3L345KK01
3L345KK04
(57)【要約】
【課題】各冷凍機器毎に設けられている制御器と複数の制御器が接続される集中制御盤とを有するシステムにおいて、運転制御項目の設定値の変更を制御器においても迅速に行うことができるようにする。
【解決手段】各冷凍機器1a、1b、1c、…毎に設けられ、その冷凍機器の複数の運転制御項目の設定値を記憶するとともにその設定値を変更可能な制御器2a、2b、2c、…と、複数の制御器が接続され、接続された制御器毎の運転制御項目の設定値を記憶するとともにその設定値を変更可能な集中制御盤3とを有するシステムにおいて、制御器と集中制御盤とのいずれか一方で、記憶されている運転制御項目の設定値を変更した場合は、制御器と集中制御盤との他方でも当該運転制御項目の設定値が一致するように変更されるようにした。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
各冷凍機器毎に設けられ、その冷凍機器の複数の運転制御項目の設定値を記憶するとともにその設定値を変更可能な制御器と、複数の前記制御器が接続され、接続された前記制御器毎の運転制御項目の設定値を記憶するとともにその設定値を変更可能な集中制御盤とを有するシステムにおいて、
前記制御器と前記集中制御盤とのいずれか一方で、記憶されている運転制御項目の設定値を変更した場合は、前記制御器と前記集中制御盤との他方でも当該運転制御項目の設定値が一致するように変更されることを特徴とする冷凍機器の運転制御項目の設定値変更方法。
【請求項2】
前記集中制御盤と前記制御器とが最初に通信されたときに、前記集中制御盤に記憶されている運転制御項目の設定値と前記制御器に記憶されている運転制御項目の設定値とが異なる場合、前記集中制御盤に記憶されている運転制御項目の設定値と前記制御器に記憶されている運転制御項目の設定値とのどちらの設定値を選択して一致させるのかについて、運転制御項目毎に予め決められていることを特徴とする請求項1記載の冷凍機器の運転制御項目の設定値変更方法。
【請求項3】
前記制御器に記憶されている設定値を選択して前記集中制御盤に記憶されている設定値を一致するように変更することが決められている運転制御項目は、前記冷凍機器の形態毎に決められている項目であり、前記集中制御盤に記憶されている設定値を選択して前記制御器に記憶されている設定値を一致するように変更することが決められている運転制御項目は、前記冷凍機器が設置されている店舗毎に決めている項目であることを特徴とする請求項2記載の冷凍機器の運転制御項目の設定値変更方法。



【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ショーケース等の各冷凍機器に設けられている制御器と、複数の制御器が接続される集中制御盤とを有するシステムにおいて、制御器や集中制御盤において設定されている各種の運転制御項目の設定値を変更する際の設定値変更方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗では、ショーケース等の各種の冷凍機器が使用されており、各冷凍機器にはその冷凍機器毎の運転制御項目(例えば、庫内温度、復帰温度、ディファレンシャル温度、除霜復帰方式等)の設定値を記憶している制御器が設けられている。さらに、複数の冷凍機器を備えた大型の店舗では、下記特許文献1に示すように、各冷凍機器の制御器に接続される一つの集中制御盤が使用されている場合がある。このような一つの集中制御盤と複数の制御器とを接続したシステムにおいては、各冷凍機器毎の運転制御項目の設定値の設定は集中制御盤で行ない、集中制御盤で設定された運転制御項目が各制御器にダウンロードされている。そして、各冷凍機器では、各制御器にダウンロードされた運転制御項目の設定値に基いて制御が行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000-97534号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されたシステムにおいては、集中制御盤で各制御器毎の運転制御項目の設定値が設定され、集中制御盤で設定された運転制御項目の設定値が各制御器にダウンロードされている。このため、各制御器の設定値を変更する場合には、その都度集中制御盤のところに行って設定値を変更しなければならず、非常に煩雑である。そして、各冷凍機器における運転制御項目の設定値を変更したい場合であっても、各制御器において設定値を迅速に変更することができないという問題がある。
【0005】
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、各冷凍機器毎に設けられている制御器と複数の制御器が接続される集中制御盤とを有するシステムにおいて、運転制御項目の設定値の変更を制御器において迅速に行うことができるようにする冷凍機器の運転制御項目の設定値変更方法を得ることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る冷凍機器の運転制御項目の設定値変更方法は、各冷凍機器毎に設けられ、その冷凍機器の複数の運転制御項目の設定値を記憶するとともにその設定値を変更可能な制御器と、複数の前記制御器が接続され、接続された前記制御器毎の運転制御項目の設定値を記憶するとともにその設定値を変更可能な集中制御盤とを有するシステムにおいて、前記制御器と前記集中制御盤とのいずれか一方で、記憶されている運転制御項目の設定値を変更した場合は、前記制御器と前記集中制御盤との他方でも当該運転制御項目の設定値が一致するように変更されることを特徴とする。
【0007】
また、前述の冷凍機器の運転制御項目の設定値変更方法において、前記集中制御盤と前記制御器とが最初に通信されたときに、前記集中制御盤に記憶されている運転制御項目の設定値と前記制御器に記憶されている運転制御項目の設定値とが異なる場合、前記集中制御盤に記憶されている運転制御項目の設定値と前記制御器に記憶されている運転制御項目の設定値とのどちらの設定値を選択して一致させるのかについて、運転制御項目毎に予め決められていることが望ましい。
【0008】
また、前述の冷凍機器の運転制御項目の設定値変更方法において、前記制御器に記憶されている設定値を選択して前記集中制御盤に記憶されている設定値を一致するように変更することが決められている運転制御項目は、前記冷凍機器の形態毎に決められている項目であり、前記集中制御盤に記憶されている設定値を選択して前記制御器に記憶されている設定値を一致するように変更することが決められている運転制御項目は、前記冷凍機器が設置されている店舗毎に決めている項目であることが望ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る冷凍機器の運転制御項目の設定値変更方法によれば、各冷凍機器毎に設けられ、その冷凍機器の複数の運転制御項目の設定値を変更可能な制御器と、複数の制御器が接続され、接続された制御器毎の運転制御項目の設定値を変更可能な集中制御盤とを有するシステムにおいて、制御器と集中制御盤とのいずれか一方で、記憶されている運転制御項目の設定値を変更した場合は、制御器と集中制御盤との他方でも当該運転制御項目の設定値が一致するように変更されるので、運転制御項目の設定値の変更を集中制御盤だけでなく各制御器においてもできるようになり、各冷凍機器における運転制御項目の設定値の変更を、各冷凍機器が設置されている場所で必要に応じて迅速に行うことができる。
【0010】
また、集中制御盤と制御器とが最初に通信されたときに、集中制御盤に記憶されている運転制御項目の設定値と制御器に記憶されている運転制御項目の設定値とが異なる場合、集中制御盤に記憶されている運転制御項目の設定値と制御器に記憶されている運転制御項目の設定値とのいずれかを選択して一致させることが運転制御項目毎に予め決められているので、通信前の集中制御盤と制御器とおける運転制御項目の設定値が異なる場合でも、最初に通信された後にはそれらの設定値を一致させることができる。このため、最初に通信された直後に、制御器に記憶されている運転制御項目の設定値と、集中制御盤に記憶されている各制御器毎の運転制御項目の設定値とが一致しないことが原因となって生じる様々なトラブルの発生を未然に防止することができる。
【0011】
また、制御器に記憶されている設定値を選択して集中制御盤に記憶されている設定値を変更するように決められている運転制御項目は、冷凍機器の形態毎に決めている項目であり、集中制御盤に記憶されている設定値を選択して制御器に記憶されている設定値を変更するように決められている運転制御項目は、冷凍機器が設置されている店舗毎に決めている項目であるので、最初に通信された直後における制御器と集中制御盤との運転制御項目の設定値を、最良となる設定値に一致させることがでる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】一つの集中制御盤と複数の制御器とが接続されたシステム構成を示すブロック図である。
図2】集中制御盤と制御器とに記憶される運転制御項目と、どちらに記憶されている運転制御項目が優先されるのかについての説明図である。
図3】集中制御盤と制御器とにおける通信が行われる前の運転制御項目の設定値の一例を示す説明図である。
図4】集中制御盤と制御器と間で通信が行われ、選択、変更が行われた後の運転制御項目の設定値の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の一実施形態について、図面に基づいて説明する。図1は、複数台の冷凍機器1a、1b、1c、…を備えたスーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗おける、それらの冷凍機器1a、1b、1c、…の運転を制御するシステムを示すブロック図である。なお、冷凍機器1a、1bはショーケースであり、冷凍機器1cは冷凍冷蔵庫である。そして、冷凍機器1aには、この冷凍機器1aを運転するために必要な複数の運転制御項目(例えば、庫内温度、復帰温度、ディファレンシャル温度、水切時間、除霜復帰方式)の設定値を記憶するとともにそれらの設定値を変更可能な制御器2aが設けられている。冷凍機器1bにも同様に、この冷凍機器1bを運転するために必要な複数の運転制御項目の設定値を記憶するとともにそれらの設定値を変更可能な制御器2bが設けられている。冷凍機器1cにも同様に、この冷凍機器1cを運転するために必要な複数の運転制御項目の設定値を記憶するとともにそれらの設定値を変更可能な制御器2cが設けられている。
【0014】
なお、庫内温度とは、各冷凍機器1a、1b、1c、…の庫内の温度である。復帰温度とは、各冷凍機器1a、1b、1c、…に設けられている冷却器の除霜を開始した後にその除霜を停止するために設定された冷却器周囲の温度である。復帰温度は、専用の復帰温度センサや庫内温度センサで検出している。ディファレンシャル温度とは、冷却目標温度から何度高くなった場合に冷却を開始するのか、又は、冷却目標温度から何度低くなったときに冷却を停止させるのかという温度である。水切時間とは、冷却器の除霜を終了してから冷却を再開するまでの時間である。除霜復帰方式とは、冷却器の除霜を開始した後にその除霜を停止する基準であり、除霜を開始してからの経過した時間を基準にする方式と、冷却器の温度を基準にする方式とがある。
【0015】
本実施形態のシステムでは、複数の制御器2a、2b、2c、…が一つの集中制御盤3に接続されている。集中制御盤3には、各制御器2a、2b、2c、…毎の運転制御項目の設定値が記憶されており、さらに、それらの設定値が変更可能とされている。そして、このシステムでは、制御器2a、2b、2c、…と集中制御盤3とのいずれか一方で、記憶されている運転制御項目の設定値を変更した場合は、集中制御盤3と制御器2a、2b、2c、…との他方でも当該運転制御項目の設定値が一致するように変更される。このため、運転制御項目の設定値の変更を集中制御盤3だけでなく各制御器2a、2b、2c、…においてもできるようになり、各冷凍機器1a、1b、1c、…における運転制御項目の設定値の変更を、集中制御盤3が設置されている場所に行くことなく各冷凍機器1a、1b、1c、…が設置されている場所で必要に応じて迅速に行うことができる。
【0016】
また、本実施形態のシステムでは、集中制御盤3と制御器2a、2b、2c、…との間で最初の通信が行われたときに(例えば、集中制御盤と制御器との間が通信線を用いて最初に通信されたときに)、集中制御盤3に記憶されている各制御器2a、2b、2c、…毎の運転制御項目の設定値と、各制御器2a、2b、2c、…に記憶されている運転制御項目の設定値とが異なる場合には、集中制御盤3と制御器2a、2b、2c、…とのどちらか一方に記憶されている設定値が選択され、他方に記憶されている設定値が選択された設定値と一致するように変更される。
【0017】
この場合、どちらの設定値を選択してどちらの設定値を変更するかについては予め決められており、この点について図2に基いて説明する。運転制御項目のうち、庫内温度、復帰温度については、集中制御盤3に記憶されている設定値が選択され、ディファレンシャル温度、水切温度、除霜復帰方式については、制御器2a、2b、2c、…に記憶されている設定値が選択される。なお、庫内温度、復帰温度は、冷凍機器1a、1b、1c、…が設置されている店舗毎に決められている項目である。また、ディファレンシャル温度、水切時間、除霜復帰方式は、冷凍機器1a、1b、1c、…の形態毎に決められている項目である。
【0018】
図3は、集中制御盤3と制御器2a、2b、2c、…との間で最初の通信が行われる前における、集中制御盤3と制御器2a、2b、2c、…とに記憶されている運転制御項目の設定値を示している。なお、集中制御盤3に記憶されている運転制御項目の設定値と、各制御器2a、2b、2c、…に記憶されている運転制御項目の設定値とが異なる部分については、二重枠で示している。
【0019】
図4は、集中制御盤3と制御器2a、2b、2c、…との間で通信が行われ、集中制御盤3に記憶されている運転制御項目の設定値と制御器2a、2b、2c、…に記憶されている運転制御項目の設定値とが異なる場合、いずれか一方が選択され、他方が選択された運転制御項目の設定値と一致するように変更された状態を示している。一致するように変更された運転制御項目については、二重枠で示している。
【0020】
これらの図3図4を参照して、集中制御盤3に記憶されている設定値が選択され、制御器2a、2b、2c、…に記憶されている設定値が変更される場合について、庫内温度を例に挙げて説明する。制御器2aでは庫内温度の設定値が“5℃”と記憶されており、集中制御盤3では制御器2aの庫内温度の設定値が“7℃”と記憶されている。このため、集中制御盤3の設定値“7℃”が選択され、制御器2aの庫内温度の設定値が“5℃から7℃”に変更される。制御器2cでは庫内温度の設定値が“-18℃”と記憶されており、集中制御盤3では制御器2cの庫内温度の設定値が“-20℃”と記憶されている。このため、集中制御盤3の設定値“-20℃”が選択され、制御器2cの庫内温度の設定値が“-18℃から-20℃”に変更される。制御器2bでは庫内温度の設定値が“-1℃”と記憶されており、集中制御盤3でも制御器2bの庫内温度の設定値が“-1℃”と記憶されており、同じである。このため、制御器2bでは庫内温度の設定値の変更は行われず“-1℃”に維持される。
【0021】
同様にして、集中制御盤3に記憶されている設定値が選択され、制御器2a、2b、2c、…に記憶されている設定値が変更される場合である復帰温度については、制御器2bでの復帰温度の設定値が“13℃から12℃”に変更され、制御器2a、2cでは復帰温度の変更は行われない。
【0022】
つぎに、制御器2a、2b、2c、…に記憶されている設定値が選択され、集中制御盤3に記憶されている設定値が変更される場合について、ディファレンシャル温度を例に挙げて説明する。制御器2cではディファレンシャル温度の設定値が“0.5℃”と記憶されており、集中制御盤3では制御器2cのディファレンシャル温度の設定値が“1℃”と記憶されている。このため、制御器2cの設定値“0.5℃”が選択され、集中制御盤3における制御器2cディファレンシャル温度の設定値が“1℃から0.5℃”に変更される。また、制御器2aではディファレンシャル温度の設定値が“2℃”と記憶されており、集中制御盤3でも制御器2aのディファレンシャル温度の設定値が“2℃”と記憶されており、同じである。このため、集中制御盤3では制御器2aのディファレンシャル温度の変更は行われず“2℃”に維持される。また、制御器2bではディファレンシャル温度“1℃”と記憶されており、集中制御盤3でも制御器2bのディファレンシャル温度が“1℃”と記憶されており、同じである。このため、集中制御盤3では制御器2bのディファレンシャル温度の変更は行われず“1℃”に維持される。
【0023】
同様にして、水切時間、除霜復帰方式についても、制御器2a、2b、2c、…に記憶されている設定値が選択され、集中制御盤3に記憶されている設定値が変更される。
【0024】
このような構成において、一つの運転制御項目について、集中制御盤3又は制御器2a、2b、2c、…において設定値が変更された場合には、制御器2a、2b、2c、…又は集中制御盤3において設定値が一致するように変更される。このため、運転制御項目の設定値の変更を、集中制御盤3のみでなく各制御器2a、2b、1c、…においても行うことができる。従って、各冷凍機器1a、1b、1c、…における運転制御項目の設定値の変更を、集中制御盤3が設置されている場所に行くことなく各冷凍機器1a、1b、1c、…が設置されている場所で迅速に行うことができる。
【0025】
また、集中制御盤3と制御器2a、2b、2c、…との間で最初の通信が行われたときに、集中制御盤3に記憶されている各制御器2a、2b、2c、…毎の運転制御項目の設定値と、各制御器2a、2b、2c、…に記憶されている運転制御項目の設定値とが異なる場合、集中制御盤3と制御器2a、2b、2c、…とのどちらか一方に記憶されている設定値が選択され、他方に記憶されている設定値が選択された設定値と一致するように変更される。そして、いずれの設定値を選択して一致するように変更するかは、運転制御項目毎に予め決められているので、最初の通信前の集中制御盤3と制御器2a、2b、2c、…とにおける運転制御項目の設定値が異なる場合、最初に通信された後にはそれらの設定値を最良となる方に一致させることができる。このため、最初に通信された直後に、制御器2a、2b、2c、…に記憶されている運転制御項目の設定値と、集中制御盤3に記憶されている各制御器2a、2b、2c、…毎の運転制御項目の設定値とが一致しないことが原因となって生じる様々なトラブルの発生を未然に防止することができる。
【符号の説明】
【0026】
1a、1b、1c、… 冷凍機器
2a、2b、2c、… 制御器
3 集中制御盤

図1
図2
図3
図4