(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023080532
(43)【公開日】2023-06-09
(54)【発明の名称】キャノピー屋根への太陽光発電設備の設置促進システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/06 20120101AFI20230602BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20230602BHJP
【FI】
G06Q50/06
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021193927
(22)【出願日】2021-11-30
(71)【出願人】
【識別番号】599087888
【氏名又は名称】株式会社サンフロイント
(71)【出願人】
【識別番号】521355371
【氏名又は名称】有限会社エス・アイ・シー
(74)【代理人】
【識別番号】100103148
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 輝美
(72)【発明者】
【氏名】上野 秀雄
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC06
5L049CC12
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ガソリンスタンド等の給油所に一般的に使用されているキャノピー屋根への太陽光発電設備の設置促進システムを提供する。
【解決手段】ガソリンスタンド1のオーナーと、太陽光パネルの製造メーカと、太陽光発電設備を設置する設置者との三者間において、ガソリンスタンドのキャノピー屋根4に太陽光発電設備を設置する際の設置促進システムであって、ガソリンスタンドのオーナーはガソリンスタンドのキャノピー屋根を無償で提供し、太陽光パネルの製造メーカは太陽光パネルを提供し、設置者は当該キャノピー屋根に太陽光発電設備の建設を行い、該太陽光発電設備の完成後の運用において、維持費を設置者が負担し、太陽光発電設備による売電収入を太陽光パネルの製造メーカと設置者によって一定の割合で分配する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガソリンスタンドのオーナーと、太陽光パネルの製造メーカと、太陽光発電設備を設置する設置者との三者間において、ガソリンスタンドのキャノピー屋根に太陽光発電設備を設置する際の設置促進システムであって、
ガソリンスタンドのオーナーはガソリンスタンドのキャノピー屋根を無償で提供し、前記太陽光パネルの製造メーカは太陽光パネルを無所で提供し、前記設置者は当該キャノピー屋根に太陽光発電設備の建設を行い、
該太陽光発電設備の完成後の運用において、太陽光発電設備の維持費を前記設置者が負担し、太陽光発電設備による売電収入を前記太陽光パネルの製造メーカと前記設置者によって一定の割合で分配する
ことを特徴とするキャノピー屋根への太陽光発電設備の設置促進システム。
【請求項2】
前記ガソリンスタンドへの電力供給は、前記太陽光発電設備による発電電力によって無償で行われることを特徴とする請求項1に記載のキャノピー屋根への太陽光発電設備の設置促進システム。
【請求項3】
前記太陽光発電設備の設置は、ガソリンスタンドへの工事の技術を持つ設置者が行うことを特徴とする請求項1、又は2に記載のキャノピー屋根への太陽光発電設備の設置促進システム。
【請求項4】
前記太陽光発電設備の設置後、前記太陽光パネルの製造メーカと設置者の間で、太陽光発電設備の維持運用に関して契約を締結し、該契約に基づいて以後の運用を行うことを特徴とする請求項1、2、又は3に記載のキャノピー屋根への太陽光発電設備の設置促進システム。
【請求項5】
前記太陽光発電設備が設置された複数の設備の運用を設置者の管理サーバが行い、該管理サーバは太陽光発電設備の売電収入の管理や、設備の維持管理を行うことを特徴とする請求項1、2、3、又は4に記載のキャノピー屋根への太陽光発電設備の設置促進システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガソリンスタンド等の給油所に一般的に使用されているキャノピー屋根への太陽光発電設備の設置促進システムに関する。
【背景技術】
【0002】
今日、ガソリンスタンド等の給油所の設置基準は厳しく、耐油施工の範囲、建築素材、耐火基準等の要件を満たす必要がある。この為、事務所建物「SS」(セールスルーム)に付随して給油設備の屋根として、設置基準に対応した高さの平らなキャノピー施設が広く使用されている。このように、事務所建物に付随して設けられたキャノピー施設は、敷地に立設した支柱上に屋根部がオーバーハングした状態で設けられている。
【0003】
一方、このような屋根は日中太陽の日差し晒され、太陽光発電には最適な条件を整えている。太陽光発電は風力発電やバイオマス発電と共に、CO2排出のないクリーンなエネルギーとして注目されている。例えば、特許文献1は集合住宅において太陽光発電の設備を設置して電力の有効利用を図る発明である。
【0004】
例えば、昼間(太陽光発電時)の時間帯、太陽光発電設備の発電電力を各住居に供給するように制御し、電力が過剰な場合には、発電電力を蓄電池に充電するように制御し、蓄電池が満充電になった場合、電力会社へ売電し、時間帯が変わって夜間(日没~日の出)の時間帯になった時、蓄電池の電力を各住居に供給するように制御する発明である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1には、住居や集合住宅における太陽光発電設備の設置及び電力の供給方法については記載されているが、多くのガソリンスタンドに広く使用されているキャノピー屋根への太陽光発電設備の設置については記載も示唆もない。また、ガソリンスタンドへの太陽光発電設備の設置の促進を図る発明でもなく、太陽光発電設備の設置促進を図るための有効な手法を開示する発明ではない。
【0007】
そこで、本発明はガソリンスタンド等の給油所に広く使用され、現在有効利用されていない平らなキャノピー屋根への太陽光発電設備の設置促進を図り、特にガソリンスタンドへの設置に必要な特殊技術を有する業者による太陽光発電設備の設置を行う有効な設置促進システムを提案するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題は本発明によれば、ガソリンスタンドのオーナーと、太陽光パネルの製造メーカと、太陽光発電設備を設置する設置者との三者間において、ガソリンスタンドのキャノピー屋根に太陽光発電設備を設置する際の設置促進システムであって、ガソリンスタンドのオーナーはガソリンスタンドのキャノピー屋根を無償で提供し、太陽光パネルの製造メーカは太陽光パネルを提供し、設置者は当該キャノピー屋根に太陽光発電設備の建設を行い、該太陽光発電設備の完成後の運用において、維持費を前記設置者が負担し、太陽光発電設備による売電収入を太陽光パネルの製造メーカと設置者によって一定の割合で分配するキャノピー屋根への太陽光発電設備の設置促進システムを提供するものである。
【0009】
また、上記ガソリンスタンドへの電力供給は、太陽光発電設備による発電電力によって無償で行われ、太陽光発電設備の設置は、ガソリンスタンドへの工事の技術を持つ設置者が行うことを特徴とする。また、上記太陽光発電設備の設置後、太陽光パネルの製造メーカと設置者との間で、太陽光発電設備の維持運用に関して契約を締結し、該契約に基づいて以後の運用を行うことを特徴とする。
【0010】
さらに、上記太陽光発電設備が設置された複数の設備の運用を設置者の管理サーバが行い、該管理サーバは太陽光発電設備の売電収入の管理や、設備の維持管理を行うことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本実施形態の太陽光発電設備の設置促進システムを説明する際の対象となるガソリンスタンドの構造を説明する図である。
【
図2】本実施形態のガソリンスタンドに設置されたキャノピー屋根への太陽光発電設備の設置促進システムを具体的に説明するフローチャートである。
【
図3】本実施形態のガソリンスタンドとの契約内容を説明するフローチャートである。
【
図4】キャノピー屋根に設置された太陽光発電設備の例を示す図である。
【
図5】キャノピー屋根に本実施形態の太陽光発電設備を設置した状態のガソリンスタンドの例を示す図である。
【
図6】本実施形態の太陽光パネルの製造メーカとの契約内容を説明するフローチャートである。
【
図7】一定期間毎に売電収入の精算処理を説明するフローチャートである。
【
図8】設置者が複数のガソリンスタンドに太陽光発電設備を設置している場合に管理サーバを使用して複数の設備を管理するシステムを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本実施形態の太陽光発電設備の設置促進システムを説明する際の対象となるガソリンスタンドの構造であり、一般的にガソリンスタンド1には洗車機1cや複数の駐車スペース2が設けられ、各駐車スペース2には給油や洗車を待つ顧客の車が駐車されている。
【0013】
また、ガソリンスタンド1には、タンクが地下に埋設され、この埋設タンクにガソリンを注油する不図示の注油管や、埋設タンクからガソリンを吸引し、車に給油する複数の給油設備1a、1bが設けられている。また、埋設タンクは地表から基準を満たす深さに設置され、埋設タンク上にはコンクリートが施設され、ガソリンスタンド1に設置された事務所3には本例の太陽光発電設備を管理するためのエネルギー管理モニタが設置されている。
【0014】
事務所3の建物には上記給油設備1a、1bを上方より覆う基準を満たす高さのキャノピー屋根4が延設されており、このキャノピー屋根4は2本の支柱4a、4bによって支持されている。尚、事務所3内には給油に訪れた人の休憩施設やトイレ等の設備も設けられている。
【0015】
図2は本例のガソリンスタンド1に設置されたキャノピー屋根4への太陽光発電設備の設置促進システムを具体的に説明するフローチャートである。
先ず、ガソリンスタンド(以下、ガソリンスタンドを経営する会社を○○商店とする)1の経営者に対して交渉を行い、ガソリンスタンド1のキャノピー屋根4への太陽光発電設備の設置依頼を行う(ステップ(以下、Sで示す))1。現在、ガソリンスタンドのキャノピー屋根4への太陽光発電設備が設置されているガソリンスタンドは無く、このような太陽光発電設備の未設置なガソリンスタンド(○○商店)1の経営者に対して設備の設置交渉を行う。
【0016】
ここで、依頼を受けた○○商店の経営者は、条件等を検討して太陽光発電設備の設置を希望しない場合(S2がNO)、設置交渉を終了する(S3)。一方、依頼を受けた○○商店の経営者が太陽光発電設備の設置を希望する場合(S2がYES)、○○商店との間で設置契約を結ぶ(S4)。
【0017】
例えば、ガソリンスタンド1のキャノピー屋根4の使用契約、太陽光発電設備設置の設置契約、設備が完成した後の運用形態の契約等の各種契約を締結する。この場合、太陽光発電設備の設置者は、例えば設備の建設費用を負担し、○○商店はガソリンスタンド1のキャノピー屋根4を無償で使用させる契約を締結する。また、キャノピー屋根4に太陽光発電設備が完成した後の運用形態について、例えば設備の維持費や売電収入等の契約も行う(S5)。
【0018】
次に、太陽光発電設備の設置者は、契約に基づいてガソリンスタンド1のキャノピー屋根4への太陽光発電設備の建設を行う(S6)。この時、設置者は太陽光発電設備の設置に付随する電気工事や安全管理業務等を同時に担う。例えば、太陽光発電設備の設置に必要なパワーコンディショナーや、蓄電池、エネルギー管理モニタ等の付帯設備の設置を行う。特に、ガソリンスタンドの場合、地下に軽油やガソリン等の燃料を貯留するタンクが埋設され、地上の給油施設に延びる配管も埋設されている為、資格を持つ業者が安全を確保して行う必要がある。
【0019】
一方、太陽光発電設備の建設には、キャノピー屋根4に取り付ける太陽光発電モジュール(以下、単に太陽光パネルと言う)が必要となる。そこで、設置者は太陽光パネルの製造メーカと契約を結び、キャノピー屋根4に太陽光発電設備の設置工事を行う際に使用する太陽光パネルの供給を受ける。
【0020】
図3はこの契約内容を説明するフローチャートであり、先ず設置者は太陽光パネルの供給を受ける製造メーカの選定を行う(ステップ(以下、STで示す))1。性能や価格、納期等を考慮し、例えば競争入札によって太陽光パネルの供給を受ける製造メーカの選定を行う。
【0021】
次に、選定した製造メーカとの間で太陽光パネルの供給契約を結ぶ(ST2)。本発明では、太陽光パネルを製造メーカから購入するのではなく、太陽光パネル設置後の太陽光発電設備から得られる売電収入を一定の割合で分配する契約を結ぶ。
この割合は、例えば太陽光発電設備をガソリンスタンド1のキャノピー屋根4に設置する際の工事費用に対する太陽光パネルのコストとの比較等を考慮して設定する。
【0022】
次に、キャノピー屋根4に太陽光発電設備が完成した後の運用形態についても、例えば売電収入の分配割合等の契約を行う(ST3)。
【0023】
その後、設置契約に基づいて、設置者によるガソリンスタンド1のキャノピー屋根4への太陽光発電設備の設置工事が行われ、完成すると(S7)、以後太陽光発電設備の運用が行う。
【0024】
図4は、キャノピー屋根4に設置された太陽光発電設備の例を示す。波状鋼板5にハット型鋼板7を一定間隔で取り付け、このハット型鋼板7に上記太陽光パネル6を固定し、キャノピー屋根4と太陽光パネル6の間に断熱材8を介装する構成である。
【0025】
具体的には、ガソリンスタンド1の事務所「SS」、及び延設する給油設備1a、1bの上方を覆う平らなキャノピー屋根4は波状鋼板5で構成され、この屋根4(波状鋼板5)にハット型鋼板7を直交する方向に、例えば1m間隔で取り付け、このハット型鋼板7に業者から供給を受けた太陽光パネル6を取り付け、キャノピー屋根4と太陽光パネル6の間に断熱材8を介装する。尚、太陽光パネル6にはサイズや形状、性能に違いがあり、設置するキャノピー屋根の大きさや、設置するガソリンスタンド1の周囲環境等を考慮して使用する。
【0026】
図5は上記太陽光パネル6を事務所3のキャノピー屋根4、及び給油設備のキャノピー屋根4に取り付け、本例の太陽光発電設備を設置した状態のガソリンスタンド1の例を示す図である。
【0027】
尚、同時に、電力会社に送電する為のパワーコンディショナーや蓄電池も当該ガソリンスタンド内の不図示の施設に設置され、事務所3にはエネルギー管理モニタも設置される。
【0028】
次に、上記の太陽光発電設備が完成すると、設備の運用が始まり、管理運用プログラムが駆動し、
図6のフローチャートに示す処理が行われる。
【0029】
先ず、昼間(日出~日没)の時間帯、太陽光発電設備の駆動を開始し(ステップ(以下、STPで示す))1、太陽光によって太陽光パネル6は発電を行い、発電電力を蓄電器に充電しつつ、パワーコンディショナーに送電する。太陽光パネル6の発電電力は直流であり、パワーコンディショナーによって交流電力に変換し、電力会社に送電する。この際、事務所3に設けられたエネルギー管理モニタには送電電力の情報が常時表示される。
【0030】
尚、太陽光パネル6による発電電力が充分ではない場合(STP2)、発電電力を送電することなく、当該ガソリンスタンド1の照明や事務所施設等の電力としてのみ使用する(STP2がNO、STP3)。尚、余裕があれば、充電池への充電も行う(STP4)。
【0031】
例えば、雨、曇り等の当日の天候によって売電に必要な充分な発電電力を得られない場合があるからである。尚、ガソリンスタンド1の照明や事務所施設等を運用する為の電力も足りない場合には、例えば上記蓄電池に蓄電した電力を私用する。十対
【0032】
一方、太陽光パネル6による発電電力が充分である場合には(STP2がYES)、当該ガソリンスタンド1の照明や事務所施設等の電力として使用すると共に、電力会社の売電する(STP5)。また、充電池への充電も行う(STP6)。
【0033】
日中、上記太陽光発電設備を使用して、電力会社への売電処理を繰り返し(STP2~STP6)、日没になると、太陽光発電設備の稼働を停止する(STP7)。そして、以後蓄電池に蓄電した電力を使用してガソリンスタンド1の照明や事務所施設等を運用する(STP8)。以後、上記処理を繰り返し、太陽光発電設備の運用を行う。
【0034】
次に、上記太陽光発電設備による運用を行い、例えば一定期間毎に売電収入の精算処理を行う。
【0035】
図7はこの処理を説明するフローチャートである。
この場合、太陽光パネル6の供給会社との運用契約に従って実行される。先ず、予め設定した一定期間が経過したか判断する(ステップ(以下、Mで示す))1。
【0036】
この一定期間は、例えば太陽光パネル6の供給会社と予め設定した1週間、1か月等の期間であり、この期間が経過すると、電力会社への売電収入の総額を計算し(M2)、維持費を減算し(M3)、残りの額を契約に従って太陽光パネル6の供給会社と運営者(設置者)との間で設定した割合で清算を行う(M4)。その後、一定期間が経過する毎に上記処理を切り返す(M5がYES、M1~M5)。
【0037】
このように、本発明の太陽光発電設備の設置促進システムによれば、太陽光パネル6の供給会社と運営者(設置者)との均衡を図りつつ、全国のガソリンスタンドのキャノピー設備(キャノピー屋根)への太陽光発電設備の設置の促進を図ることができる。尚、上記処理は太陽光パネル6の供給会社と運営者(設置者)との契約が終了するまで継続される(M6がYES)。
【0038】
一方、ガソリンスタンドを経営する○○商店と運営者との関係においては、ガソリンスタンド1の経営者は、キャノピー屋根4を無償で貸す代わりに、当該ガソリンスタンド1の照明や事務所施設等の電力の供給を無償で受けることができ、ガソリンスタンド1においても充分なメリットがあり、ガソリンスタンド1との間でも運営者(設置者)との均衡を図りつつ、キャノピー施設への太陽光発電設備の設置促進を図ることができる。
【0039】
尚、キャノピー施設の大きさや太陽光発電設備の工事費用等との関係で、ガソリンスタンドを経営する○○商店についても、売電収入の一部を受け取る契約を結ぶこともできる。この場合、太陽光パネルを供給する製造メーカも含めた三者による運用契約となる。
【0040】
一方、
図8は設置者が複数のガソリンスタンド1に太陽光発電設備を設置している場合に管理サーバを使用して複数の太陽光発電設備を管理するシステムを説明するシステム図である。すなわち、太陽光発電設備が設置された複数の設備の運用を設置者の管理サーバ9が行い、この管理サーバ9が複数の太陽光発電設備の売電収入の管理、設備の維持運営を行う構成である。具体的には、複数のガソリンスタンド1-1~1-3に太陽光発電設備を設置し、インターネット網10を介して管理サーバ9に接続し、データセンタ11に必要な管理データを保持する。
【0041】
夫々のガソリンスタンドに設置された充電設備から一定期間毎にデータを受信し、夫々の充電設備の売電収入を計算し、維持費を減算し、残りの額を契約に従って太陽光パネル6の供給メーカと運営者との設定された割合で清算を行う。この場合、夫々の太陽光パネルの供給メーカと設置者間で設定した契約に基づいて清算を行う。また、この処理は一定期間を経過する毎に繰り返し、夫々の太陽光発電設備において同様の処理を行う。
【0042】
本発明によればインターネット等の通信ネットワークを使用しても複数のガソリンスタンドに設置された太陽光発電設備を管理サーバによって効率よく運営することができる。したがって、本発明によれば、ネットワーク通信を利用しても太陽光パネルの供給メーカ運営者との均衡をとりつつ、全国のガソリンスタンドへの太陽光発電設備の設置の促進を図ることができる。
【0043】
さらに、ガソリンスタンドの経営者も含めて、三者の利益均衡を図り、全国のガソリンスタンド等の給油所への太陽光発電設備の設置の促進を図ることができる。
【符号の説明】
【0044】
1、1-1~1-n・・ガソリンスタンド
1a、1b・・給油設備
1c・・洗車機
2・・・駐車スペース
3・・・事務所
4・・・キャノピー屋根
5・・・波状鋼板
6・・・太陽光パネル
7・・・ハット型鋼板
8・・・断熱材
9・・管理サーバ
10・・インターネット網
11・・データセンタ