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特開2023-80866発送サーバーおよび発送サーバーの制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023080866
(43)【公開日】2023-06-09
(54)【発明の名称】発送サーバーおよび発送サーバーの制御方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20230602BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021194404
(22)【出願日】2021-11-30
(71)【出願人】
【識別番号】520509269
【氏名又は名称】テックメディカルnano株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110788
【弁理士】
【氏名又は名称】椿 豊
(74)【代理人】
【識別番号】100124589
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 竜郎
(72)【発明者】
【氏名】谷口 三幸
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】顧客である施工者の利便性を向上することのできる発送サーバーおよび発送サーバーの制御方法を提供する。
【解決手段】発送サーバー100は、作業通知手段を備える。作業通知手段は、顧客データが発送履歴を含まない場合に、溶液および溶液を噴射する噴射器を発送先に発送する作業の開始を通知する第1の作業開始通知手段と、顧客データが発送履歴を含む場合に、顧客データの最新の発送履歴の発送日と、顧客データの発送間隔とに基づいて算出された発送予定日に基づくタイミングで、溶液を発送先に発送し噴射器を発送先に発送しない作業の開始を通知する第2の作業開始通知手段とを含む。発送サーバー100は、溶液の有効期限より前に、溶液の有効期限を連絡先に通知する第1の期限通知手段と、施工を行った後で再度の施工を行う期限である再施工期限よりも前に、再施工期限を連絡先に通知する第2の期限通知手段とをさらに備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光触媒を含む溶液の顧客への発送を管理する発送サーバーであって、
前記顧客に関するデータである顧客データであって、前記顧客の連絡先と、前記溶液の発送先と、前記溶液の発送間隔とを少なくとも含む顧客データを記憶する記憶手段と、
前記溶液を発送する作業の開始を通知する作業通知手段と、
前記溶液の発送日を発送履歴として前記顧客データに登録する履歴登録手段とを備え、
前記作業通知手段は、
前記顧客データが前記発送履歴を含まない場合に、前記溶液および前記溶液を噴射する噴射器を前記発送先に発送する作業の開始を通知する第1の作業開始通知手段と、
前記顧客データが前記発送履歴を含む場合に、前記顧客データの最新の前記発送履歴の前記発送日と、前記顧客データの前記発送間隔とに基づいて算出された発送予定日に基づくタイミングで、前記溶液を前記発送先に発送し前記噴射器を前記発送先に発送しない作業の開始を通知する第2の作業開始通知手段とを含み、
前記溶液の有効期限より前に、前記溶液の有効期限を前記連絡先に通知する第1の期限通知手段と、
前記噴霧器を用いて前記溶液を物品に対して噴射する行為である施工を行った後で再度の前記施工を行う期限である再施工期限よりも前に、前記再施工期限を前記連絡先に通知する第2の期限通知手段とをさらに備えた、発送サーバー。
【請求項2】
前記連絡先と、前記発送先と、前記発送間隔との入力を受け付けるデータ入力受付手段と、
前記記憶手段は、前記データ入力受付手段にて受け付けた前記連絡先と、前記発送先と、前記発送間隔とを、新たな前記顧客データとして記憶する、請求項1に記載の発送サーバー。
【請求項3】
前記顧客データの前記発送履歴の前記発送日に基づいて、前記溶液の有効期限を算出する有効期限算出手段をさらに備え、
前記第1の期限通知手段は、前記有効期限算出手段にて算出した前記溶液の有効期限よりも前に、前記有効期限算出手段にて算出した前記溶液の有効期限を前記連絡先に通知する、請求項1または2に記載の発送サーバー。
【請求項4】
前記溶液の有効期限の入力を受け付ける履歴受付手段をさらに備え、
前記履歴登録手段は、前記履歴受付手段にて入力を受け付けた前記溶液の有効期限を、前記発送日とともに前記発送履歴として前記顧客データに登録し、
前記第1の期限通知手段は、前記顧客データの前記発送履歴に登録された前記溶液の有効期限よりも前に、前記顧客データの前記発送履歴に登録された前記溶液の有効期限を前記連絡先に通知する、請求項1または2に記載の発送サーバー。
【請求項5】
前記顧客データの前記発送履歴の前記発送日に基づいて、前記再施工期限を算出する第1の再施工期限算出手段をさらに備え、
前記第2の期限通知手段は、前記第1の再施工期限算出手段にて算出した前記再施工期限よりも前に、前記第1の再施工期限算出手段にて算出した前記再施工期限を前記連絡先に通知する、請求項1~4のいずれかに記載の発送サーバー。
【請求項6】
前記施工を行った日付である施工日の入力を受け付ける施工日入力受付手段と、
前記施工日入力受付手段にて受け付けた前記施工日に基づいて、前記再施工期限を算出する第2の再施工期限算出手段とをさらに備え、
前記第2の期限通知手段は、前記第2の再施工期限算出手段にて算出した前記再施工期限よりも前に、前記第2の再施工期限算出手段にて算出した前記再施工期限を前記連絡先に通知する、請求項1~4のいずれかに記載の発送サーバー。
【請求項7】
前記第1の期限通知手段は、前記溶液の有効期限より第1の日数だけ前のタイミングで、前記溶液の有効期限を前記連絡先に通知し、
前記第2の期限通知手段は、前記再施工期限より第2の日数だけ前のタイミングで、前記再施工期限を前記連絡先に通知する、請求項1~6のいずれかに記載の発送サーバー。
【請求項8】
前記第1および第2の期限通知手段の各々は、前記溶液の発送日から第3の日数だけ経過した日付に同じタイミングで、前記連絡先に通知する、請求項1~6のいずれかに記載の発送サーバー。
【請求項9】
光触媒を含む溶液の顧客への発送を管理する発送サーバーであって、前記顧客に関するデータである顧客データであって、前記顧客の連絡先と、前記溶液の発送先と、前記溶液の発送間隔とを少なくとも含む顧客データを記憶する記憶手段を備えた発送サーバーの制御方法であって、
前記溶液を発送する作業の開始を通知する作業通知ステップと、
前記溶液の発送日を発送履歴として前記顧客データに登録する履歴登録ステップとを備え、
前記作業通知ステップは、
前記顧客データが前記発送履歴を含まない場合に、前記溶液および前記溶液を噴射する噴射器を前記発送先に発送する作業の開始を通知する第1の作業開始通知ステップと、
前記顧客データが前記発送履歴を含む場合に、前記顧客データの最新の前記発送履歴の前記発送日と、前記顧客データの前記発送間隔とに基づいて算出された発送予定日に基づくタイミングで、前記溶液を前記発送先に発送し前記噴射器を前記発送先に発送しない作業の開始を通知する第2の作業開始通知ステップとを含み、
前記溶液の有効期限より前に、前記溶液の有効期限を前記連絡先に通知する第1の期限通知ステップと、
前記噴霧器を用いて前記溶液を物品に対して噴射する行為である施工を行った後で再度の前記施工を行う期限である再施工期限よりも前に、前記再施工期限を前記連絡先に通知する第2の期限通知ステップとをさらに備えた、発送サーバーの制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発送サーバーおよび発送サーバーの制御方法に関する。より特定的には、本発明は、光触媒を含む溶液の顧客への発送を管理する発送サーバーおよび発送サーバーの制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
酸化チタンなどの光触媒は、光を照射することにより触媒作用を示す物質として知られている。光触媒は、光を吸収して触媒作用を示す物質として知られている。光触媒に光が当たると、通常の触媒プロセスでは困難な化学反応を常温で行わせることができる。光触媒によって酸化還元反応を促進することで、有機物や細菌は分解される。このため、光触媒は、除菌や大気などの浄化などに用いられる。
【0003】
光触媒に関する従来の技術は、たとえば下記特許文献1などに開示されている。下記特許文献1には、水を含む分散媒と、分散媒中に分散した光触媒微粒子と、銀イオンとを含む光触媒コーティング剤と、光コーティング剤を噴霧するように設けられた噴霧器とを備えたスプレー製品が開示されている。光触媒コーティング剤中の銀イオンの濃度は0.6ppm以上である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2021-137706号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
光触媒を含む溶液である光触媒溶液を、噴霧器を用いて物品に対して噴射する行為は、施工と呼ばれる。光触媒を施工した場合、光触媒溶液中の溶媒は蒸発し、物品の表面には光触媒が残留する。これにより、物品の表面が除菌されるという光触媒の施工効果を得ることができる。
【0006】
一方で、光触媒溶液中に混入した空気中の菌などの増殖、または光や温度による変質などに起因して、光触媒溶液の除菌性能は低下する。このため、光触媒溶液には有効期限が設定されている。光触媒溶液の十分な除菌性能を得るためには、光触媒の施工を行う施工者は、光触媒溶液の有効期限を記憶し、光触媒溶液の有効期限前に施工を忘れずに行う必要があった。このため、施工者の利便性が低かった。
【0007】
加えて、物品の表面への光触媒の付着力は弱いため、人の手などの接触や時間経過などの要因により、光触媒は物品の表面から剥がれ、光触媒の施工効果は弱まる。したがって、光触媒の施工効果を保つためには、施工者は、光触媒の施工効果が弱まる前に再度の光触媒の施工を行う必要があった。施工者は、光触媒の施工効果が弱まる時期を記憶し、光触媒の効果が弱まる前に光触媒溶液および噴霧器の購入と、再度の光触媒の施工とを忘れずに行う必要があった。このため、施工者の利便性が低かった。
【0008】
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、その目的は、顧客である施工者の利便性を向上することのできる発送サーバーおよび発送サーバーの制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一の局面に従う発送サーバーは、光触媒を含む溶液の顧客への発送を管理する発送サーバーであって、顧客に関するデータである顧客データであって、顧客の連絡先と、溶液の発送先と、溶液の発送間隔とを少なくとも含む顧客データを記憶する記憶手段と、溶液を発送する作業の開始を通知する作業通知手段と、溶液の発送日を発送履歴として顧客データに登録する履歴登録手段とを備え、作業通知手段は、顧客データが発送履歴を含まない場合に、溶液および溶液を噴射する噴射器を発送先に発送する作業の開始を通知する第1の作業開始通知手段と、顧客データが発送履歴を含む場合に、顧客データの最新の発送履歴の発送日と、顧客データの発送間隔とに基づいて算出された発送予定日に基づくタイミングで、溶液を発送先に発送し噴射器を発送先に発送しない作業の開始を通知する第2の作業開始通知手段とを含み、溶液の有効期限より前に、溶液の有効期限を連絡先に通知する第1の期限通知手段と、噴霧器を用いて溶液を物品に対して噴射する行為である施工を行った後で再度の施工を行う期限である再施工期限よりも前に、再施工期限を連絡先に通知する第2の期限通知手段とをさらに備える。
【0010】
上記発送サーバーにおいて好ましくは、連絡先と、発送先と、発送間隔との入力を受け付けるデータ入力受付手段と、記憶手段は、データ入力受付手段にて受け付けた連絡先と、発送先と、発送間隔とを、新たな顧客データとして記憶する。
【0011】
上記発送サーバーにおいて好ましくは、顧客データの発送履歴の発送日に基づいて、溶液の有効期限を算出する有効期限算出手段をさらに備え、第1の期限通知手段は、有効期限算出手段にて算出した溶液の有効期限よりも前に、有効期限算出手段にて算出した溶液の有効期限を連絡先に通知する。
【0012】
上記発送サーバーにおいて好ましくは、溶液の有効期限の入力を受け付ける履歴受付手段をさらに備え、履歴登録手段は、履歴受付手段にて入力を受け付けた溶液の有効期限を、発送日とともに発送履歴として顧客データに登録し、第1の期限通知手段は、顧客データの発送履歴に登録された溶液の有効期限よりも前に、顧客データの発送履歴に登録された溶液の有効期限を連絡先に通知する。
【0013】
上記発送サーバーにおいて好ましくは、顧客データの発送履歴の発送日に基づいて、再施工期限を算出する第1の再施工期限算出手段をさらに備え、第2の期限通知手段は、第1の再施工期限算出手段にて算出した再施工期限よりも前に、第1の再施工期限算出手段にて算出した再施工期限を連絡先に通知する。
【0014】
上記発送サーバーにおいて好ましくは、施工を行った日付である施工日の入力を受け付ける施工日入力受付手段と、施工日入力受付手段にて受け付けた施工日に基づいて、再施工期限を算出する第2の再施工期限算出手段とをさらに備え、第2の期限通知手段は、第2の再施工期限算出手段にて算出した再施工期限よりも前に、第2の再施工期限算出手段にて算出した再施工期限を連絡先に通知する。
【0015】
上記発送サーバーにおいて好ましくは、第1の期限通知手段は、溶液の有効期限より第1の日数だけ前のタイミングで、溶液の有効期限を連絡先に通知し、第2の期限通知手段は、再施工期限より第2の日数だけ前のタイミングで、再施工期限を連絡先に通知する。
【0016】
上記発送サーバーにおいて好ましくは、第1および第2の期限通知手段の各々は、溶液の発送日から第3の日数だけ経過した日付に同じタイミングで、連絡先に通知する。
【0017】
本発明の他の局面に従う発送サーバーの制御方法は、光触媒を含む溶液の顧客への発送を管理する発送サーバーであって、顧客に関するデータである顧客データであって、顧客の連絡先と、溶液の発送先と、溶液の発送間隔とを少なくとも含む顧客データを記憶する記憶手段を備えた発送サーバーの制御方法であって、溶液を発送する作業の開始を通知する作業通知ステップと、溶液の発送日の入力を受け付ける履歴受付ステップと、履歴受付ステップにて入力を受け付けた発送日を、発送履歴として顧客データに登録する履歴登録ステップとを備え、作業通知ステップは、顧客データが発送履歴を含まない場合に、溶液および溶液を噴射する噴射器を発送先に発送する作業の開始を通知する第1の作業開始通知ステップと、顧客データが発送履歴を含む場合に、顧客データの最新の発送履歴の発送日と、顧客データの発送間隔とに基づいて算出された発送予定日に基づくタイミングで、溶液を発送先に発送し噴射器を発送先に発送しない作業の開始を通知する第2の作業開始通知ステップとを含み、溶液の有効期限より前に、溶液の有効期限を連絡先に通知する第1の期限通知ステップと、噴霧器を用いて溶液を物品に対して噴射する行為である施工を行った後で再度の施工を行う期限である再施工期限よりも前に、再施工期限を連絡先に通知する第2の期限通知ステップとをさらに備える。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、顧客である施工者の利便性を向上することのできる発送サーバーおよび発送サーバーの制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の一実施の形態における光触媒配達サービスの概要を示す図である。
図2】再施工期限およびボトルの有効期限を説明する図である。
図3】本発明の一実施の形態における光触媒配達システムの構成を示す図である。
図4】本発明の一実施の形態において発送サーバー100が行う申込受付処理を示すフローチャートである。
図5】本発明の一実施の形態において、顧客端末200の表示装置に表示される申込画面を模式的に示す図である。
図6】本発明の一実施の形態において、図5に示す申込画面で記入された内容を新たな顧客データとして登録した直後の顧客データベース110の内容を模式的に示す図である。
図7】本発明の一実施の形態において発送サーバー100が行う発送処理を示すフローチャートである。
図8】本発明の一実施の形態において、1回目の発送が完了した直後(図7のステップS319の処理の直後)の顧客データを模式的に示す図である。
図9】本発明の一実施の形態において、2回目の発送が完了した直後(図7のステップS319の処理の直後)の顧客データを模式的に示す図である。
図10】本発明の一実施の形態におけるボトルの有効期限および再施工期限を模式的に示す図である。
図11】本発明の一実施の形態において発送サーバー100が行う通知処理を示すフローチャートである。
図12】本発明の一実施の形態におけるボトルの有効期限の通知方法の一例を示す図である。
図13】本発明の一実施の形態における再施工期限の通知方法の一例を示す図である。
図14】本発明の一実施の形態の第1の変形例において、2回目の発送が完了した直後(図7のステップS319の処理の直後)の顧客データを模式的に示す図である。
図15】本発明の一実施の形態の第1の変形例において発送サーバー100が行う通知処理を示すフローチャートである。
図16】本発明の一実施の形態の第2の変形例において発送サーバー100が行う通知処理を示すフローチャートである。
図17】本発明の一実施の形態の第2の変形例における再施工期限およびボトルの有効期限の通知方法の一例を示す図である。
図18】本発明の一実施の形態の第3の変形例において発送サーバー100が行う変更処理を示すフローチャートである。
図19】本発明の一実施の形態の第3の変形例において、顧客端末200の表示装置に表示される変更画面を模式的に示す図である。
図20】本発明の一実施の形態の第3の変形例において、施工日が入力された直後(図18のステップS719の処理の直後)の顧客データを模式的に示す図である。
図21】本発明の一実施の形態の第3の変形例において発送サーバー100が行う通知処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の一実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0021】
[光触媒配達サービスの概要]
【0022】
本実施の形態の光触媒配達システムは、顧客である施工者から光触媒配達サービス利用の申し込みを受け付けた場合に、事業者が顧客に対して、光触媒を含む溶液である光触媒溶液が充填されたボトル(以降、ボトルと記すことがある)を必要なタイミングで繰り返し発送するという、サブスクリプション方式の光触媒配達サービスを提供する。
【0023】
図1は、本発明の一実施の形態における光触媒配達サービスの概要を示す図である。
【0024】
図1(a)を参照して、具体的には、事業者BCは、顧客CMから光触媒配達サービス利用の申し込みを受け付けた後の初回の発送の際には、ボトルBLおよび噴射器GNの組を顧客CMに発送する。ボトルBLは噴射器GNに対して着脱可能である。噴射器GNは、装着されたボトルBLに充填された光触媒溶液を噴射する機能を有する。ボトルBLおよび噴射器GNの組は、顧客CMが契約した台数に相当する数だけ発送される。
【0025】
なお、ボトルBLに充填される光触媒溶液は、少なくとも光触媒を含むものであればよい。顧客CMの契約台数が増加した場合や噴射器GNが故障した場合などにも、事業者BCは、ボトルBLおよび噴射器GNの組を顧客CMに発送してもよい。
【0026】
図1(b)を参照して、ボトルBLおよび噴射器GNを受領した顧客CMは、噴射器GNにボトルBLを装着し、ボトルBLに充填された光触媒溶液を物品に向けて噴射することにより、光触媒の施工を実施する。施工場所は任意であり、たとえば病院やスポーツジムなどの施設、自宅、または屋外などである。基本的に1回の光触媒の施工によって、ボトルBLに充填された全ての光触媒溶液は消費され、ボトルBLは空のボトルBL1となる。
【0027】
図1(c)を参照して、事業者BCは、顧客CMが希望する発送間隔に相当する日数が前回の発送日から経過した日付である次回発送予定日に、次の発送を行う。事業者BCは、2回目以降の発送の際には、ボトルBLのみを顧客CMに発送し噴射器GNを発送しない。ボトルBLは消耗品であるのに対し噴射器GNは消耗品ではないためである。ボトルBLは、1回目に発送した噴射器GNの数と同じ数だけ発送される。
【0028】
図1(d)を参照して、ボトルBLを受領した顧客CMは、空のボトルBL1を噴射器GNから取り外し、受領した新しいボトルBLを装着し、ボトルBLに充填された光触媒溶液を物品に向けて噴射することにより、光触媒の施工を実施する。
【0029】
以降、事業者BCは図1(c)の発送を繰り返し、顧客CMは図1(d)の施工を繰り返す。これにより、顧客CMは、必要なタイミングで光触媒の施工を繰り返し行うことができる。
【0030】
図2は、再施工期限およびボトルの有効期限を説明する図である。図2(a)は、再施工期限を説明する図である。図2(b)は、光触媒溶液の有効期限を説明する図である。
【0031】
図2(a)を参照して、光触媒溶液中に混入した空気中の菌などの増殖、または光や温度による変質などに起因して、光触媒溶液の製造日からの日数経過とともに光触媒溶液の除菌性能は低下する。このため、光触媒溶液の除菌性能が一定の閾値(ここでは、製造直後の光触媒溶液の除菌性能の85%)となる日付が、ボトルの有効期限(言い換えれば、光触媒を含む溶液の有効期限)X1である。ボトルの有効期限X1は、光触媒溶液の除菌性能が保たれる期間の期限である。ボトルの有効期限X1は、ボトルの製造者によって設定されるものであってもよいし、製造者からボトルを購入した事業者によって設定されるものであってもよい。
【0032】
図2(b)を参照して、施工された光触媒の物品の表面への付着力は弱いため、人の手などの接触や時間経過などの要因により、光触媒は物品の表面から剥がれ、光触媒の施工効果は弱まる。このため、光触媒の施工効果が一定の閾値(ここでは、施工直後の施工効果の65%)となる日付が、再施工期限X2である。再施工期限X2は、前回の施工を行った後で再度の施工を行う期限である。再施工期限X2は、前回の施工効果が失われる前に再度の施工を行うことが奨励される期間の期限でもある。
【0033】
[光触媒配達システムの構成]
【0034】
図3は、本発明の一実施の形態における光触媒配達システムの構成を示す図である。
【0035】
図3を参照して、本実施の形態における光触媒配達システムは、発送サーバー100と、複数の顧客端末200と、複数の発送用端末300とを備えている。発送サーバー100は、インターネット400を介して複数の顧客端末200の各々に接続されており、インターネット400を介して顧客端末200の各々と通信可能である。発送サーバー100は、イントラネット500を介して複数の発送用端末300の各々に接続されており、イントラネット500を介して発送用端末300の各々と通信可能である。発送サーバー100は、インターネット400を介して複数の発送用端末300の各々に接続されていてもよい。
【0036】
発送サーバー100は、光触媒を含む溶液の顧客への発送を管理する。発送サーバー100は、光触媒溶液の十分な除菌性能を顧客が得られるようにするために、ボトルの有効期限より前に施工を開始することを、顧客の連絡先に要求する。発送サーバー100は、顧客による光触媒の施工の効果を保つために、再施工期限を通知することにより、顧客に対して再施工を奨励する。
【0037】
発送サーバー100は、CPU(Central Processing Unit)101(作業通知手段、履歴受付手段、履歴登録手段、第1の期限通知手段、第2の期限通知手段、データ入力受付手段、有効期限算出手段、第1の再施工期限算出手段、施工日入力受付手段、および第2の再施工期限算出手段の一例)と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、記憶装置104(記憶手段の一例)と、ネットワークインターフェース105と、操作部106と、表示部107とを含んでいる。
【0038】
CPU101は、ROM102や記憶装置104に記憶されたプログラムに従って、発送サーバー100の各部の動作を制御する。
【0039】
ROM102は、各種プログラムを記憶している。
【0040】
RAM103は、CPU101のワーキングメモリとして利用される。
【0041】
記憶装置104は、各種データを記憶している。特に記憶装置104は、後述する顧客データベース110を記憶している。顧客データベース110は、顧客に関するデータである1つ以上の顧客データを含んでいる。顧客データは、顧客を識別するための識別子である顧客番号と、顧客との契約内容と、顧客への発送履歴と、次回の顧客への発送予定日である次回発送予定日とを含んでいる。また記憶装置104は、発送用端末300との間で通信を行うために必要な情報(IPアドレスなど)を記憶している。
【0042】
ネットワークインターフェース105は、TCP/IPなどの通信プロトコルによって、インターネット400およびイントラネット500上の他の機器との通信を行う。
【0043】
操作部106は、各種操作を受け付ける。
【0044】
表示部107は、各種情報を表示する。
【0045】
複数の顧客端末200の各々は、互いに異なる複数の顧客の各々に使用される通信端末である。複数の発送用端末300の各々は、顧客へのボトルの発送作業を行う場所(事業者の支店や代理店など)に設置されており、発送作業を行う作業員(事業者に雇用された者)によって使用される。複数の顧客端末200および複数の発送用端末300の各々は、単数または複数のCPUと、CPUのワーキングエリアを構成するメモリと、ハードディスクドライブやSSD(Solid State Drive)などの大容量記憶装置と、入力を受け付ける入力装置(キーボード、マウス、タッチパネルなど)と、液晶表示デバイスなどの表示装置と、インターネットなど外部通信環境に接続する通信部などを含んでいる。
【0046】
[申込受付処理]
【0047】
次に、新たな顧客から光触媒配達サービスの利用の申込を受け付けた場合に発送サーバー100が行う処理である申込受付処理について説明する。
【0048】
図4は、本発明の一実施の形態において発送サーバー100が行う申込受付処理を示すフローチャートである。なお、これ以降で説明する複数のフローチャートの各々は、ROM102または記憶装置104に記憶されたプログラムに従ってCPU101が動作することにより実現される。
【0049】
図4を参照して、新たな顧客は、光触媒配達サービスの利用の申込を行う際、顧客端末200を用いて発送サーバー100にアクセスし、所定の申込操作を行う。CPU101は、顧客端末200から所定の申込操作を受け付けたか否かを判別する(S101)。
【0050】
ステップS101において、顧客端末200から所定の申込操作を受け付けたと判別した場合(S101でYES)、CPU101は、顧客端末200の表示装置に申込画面を表示し、申込画面内の各項目への記入を受け付ける(S103)。次にCPU101は、申込画面内のOKキーの押下を受け付けたか否かを判別する(S105)。
【0051】
ステップS105において、申込画面内のOKキーの押下を受け付けないと判別した場合(S105でNO)、CPU101は、申込画面内のキャンセルキーの押下を受け付けたか否かを判別する(S111)。
【0052】
ステップS105において、申込画面内のOKキーの押下を受け付けたと判別した場合(S105でYES)、CPU101は、申込画面内の必要な項目の記入を受け付けたか否かを判別する(S107)。
【0053】
ステップS107において、申込画面内の必要な項目の記入を受け付けたと判別した場合(S107でYES)、CPU101は、記入された内容に顧客番号を割り当てて、記入された内容を新たな顧客データとして顧客データベース110に登録し(S109)、処理を終了する。
【0054】
ステップS107において、申込画面内の必要な項目の記入を受け付けないと判別した場合(S107でNO)、CPU101は、申込画面に警告を表示するまたは顧客端末200で警告音を鳴らすなどの方法で、記入漏れがあることを通知し(S113)、ステップS105の処理へ進む。
【0055】
ステップS111において、申込画面内のキャンセルキーの押下を受け付けないと判別した場合(S111でNO)、CPU101はステップS105の処理へ進む。
【0056】
ステップS101において、顧客端末200から所定の申込操作を受け付けないと判別した場合(S101でNO)、またはステップS111において、申込画面内のキャンセルキーの押下を受け付けたと判別した場合(S111でYES)、CPU101は処理を終了する。
【0057】
なお、発送サーバー100は、顧客端末200を介さずに操作部106を通じて、顧客または事業者などによる申込操作を受け付けてもよい。この場合、申込画面は表示部107に表示される。
【0058】
図5は、本発明の一実施の形態において、顧客端末200の表示装置に表示される申込画面を模式的に示す図である。
【0059】
図5を参照して、申込画面は、ボックスBX1~BX6と、コンボボックスCB1およびCB2と、OKキーKY1と、キャンセルキーKY2とを含んでいる。
【0060】
ボックスBX1は、顧客の連絡先であるメールアドレスの記入を受け付ける。ボックスBX2は、顧客が希望するパスワードの記入を受け付ける。ボックスBX3は、顧客の名前の記入を受け付ける。ボックスBX4は、顧客の所属の記入を受け付ける。ボックスBX5は、顧客へのボトルの発送先(ここでは住所)の記入を受け付ける。ボックスBX6は、顧客の連絡先である電話番号の記入を受け付ける。
【0061】
コンボボックスCB1は、たとえば1台~99台の範囲で、顧客が希望する噴射機の台数の記入を受け付ける。コンボボックスCB2は、たとえば1週間、2週間、3週間、1か月、2か月の間で、顧客が希望するボトルの発送間隔の記入を受け付ける。
【0062】
OKキーKY1は、申込画面に記入した内容を確定する際に押下される。キャンセルキーKY2は、申込画面に記入した内容を破棄し、申込画面を閉じる際に押下される。
【0063】
図6は、本発明の一実施の形態において、図5に示す申込画面で記入された内容を新たな顧客データとして登録した直後の顧客データベース110の内容を模式的に示す図である。
【0064】
図5および図6を参照して、新たな顧客データには新たな顧客番号(ここでは「4」という顧客番号)が付される。新たな顧客データの契約内容の各項目には、図5に示す申込画面で記入された各項目の内容が登録される。
【0065】
具体的には、顧客データの契約内容は、ID(連絡先)、PASS、氏名、所属、発送先、TEL、契約日、契約台数、および発送間隔の各項目を含んでいる。契約内容のID(連絡先)の欄には、申込画面に記入されたメールアドレスが登録される。契約内容のPASSの欄には、申込画面で記入された希望するパスワードが登録される。契約内容の氏名の欄には、申込画面で記入された名前が登録される。契約内容の所属の欄には、申込画面で記入された所属が登録される。契約内容の発送先の欄には、申込画面で記入された住所が登録される。契約内容のTELの欄には、申込画面で記入された電話番号が登録される。契約内容の契約日の欄には、顧客データを登録した日付が登録される。契約内容の契約台数の欄には、申込画面に記入した希望台数が登録される。契約内容の発送間隔の欄には、申込画面に記入した発送間隔が登録される。
【0066】
新たな顧客データとして登録した直後には、ボトルは顧客に対して一度も発送されていない。この場合、次回発送予定日および発送履歴の欄は空白とされる。次回発送予定日については、発送サーバー100が適当な日付を記入してもよい。
【0067】
[発送処理]
【0068】
次に、事業者が発送作業を行う際に発送サーバー100が行う処理である発送処理について説明する。
【0069】
図7は、本発明の一実施の形態において発送サーバー100が行う発送処理を示すフローチャートである。
【0070】
図7を参照して、CPU101は、顧客データベース110に登録された顧客データの中から未抽出の顧客データを抽出し(S301)、抽出した顧客データに発送履歴の記載があるか否かを判別する(S303)。
【0071】
ステップS303において、抽出した顧客データに発送履歴の記載が無いと判別した場合(S303でNO)、抽出した顧客データは新たな顧客のものであり、顧客は噴射器を所持していない状態にある。抽出した顧客データの顧客に対して噴射機および初回分のボトルの発送を早急に行う必要がある。この場合、CPU101は、抽出した顧客データの契約台数の欄に記載された台数分の噴射機およびボトルの組を顧客データの発送先に発送する作業の開始を(言い換えれば、顧客に対する初回の発送の作業の開始を)従業員に通知する(S305)。
【0072】
ステップS303において、抽出した顧客データに発送履歴の記載があると判別した場合(S303でYES)、抽出した顧客データの顧客に対して既に1回以上の発送が行われており、顧客は噴射器を所持している状態にある。この場合、CPU101は、抽出した顧客データの次回発送予定日が到来したか否かを判別する(S309)。なお、ステップS309においては、抽出した顧客データの次回発送予定日に基づくタイミングが到来したか否かが判別されればよい。
【0073】
ステップS309において、抽出した顧客データの次回発送予定日が到来しないと判別した場合(S309でNO)、抽出した顧客データの顧客に対して現時点で発送を行う必要は無いため、CPU101はステップS323の処理へ進む。
【0074】
ステップS309において、抽出した顧客データの次回発送予定日が到来したと判別した場合(S309でYES)、抽出した顧客データの顧客に対して次回分のボトルの発送を行う必要がある。この場合、CPU101は、抽出した顧客データの契約台数の欄に記載された台数分のボトルを顧客データの発送先に発送し噴射器を顧客データの発送先に発送しない作業の開始を従業員に通知する(S311)。なお、初回の発送の際に発送した噴射器を顧客は所持しているため、この作業では噴射器は発送されない。
【0075】
ステップS305およびS311の通知は、たとえば発送サーバー100の表示部107に所定の表示を行うことで行われる。ステップS305およびS311の通知は、発送を担当する従業員が使用する発送用端末300に通知を行うことで行われてもよい。
【0076】
ステップS305の通知を受けた従業員は、抽出した顧客データの顧客に対する噴射機およびボトルの発送作業を行う。ステップS311の通知を受けた従業員は、抽出した顧客データの顧客に対するボトルの発送作業を行う。これらの発送作業を行う際に、従業員は、発送するボトルに関する情報を発送サーバー100に対して入力する。従業員は、発送用端末300を通じて発送サーバー100に保存された顧客データベース110にアクセスし、発送するボトルの情報を、抽出した顧客データの発送履歴の欄に入力してもよい。また従業員は、発送用端末300から発送サーバー100に電子メールを送信するなどの方法により、発送するボトルの情報を入力してもよい。
【0077】
入力されるボトルの情報は、ここではボトルの製造番号である。ステップS305の通知を受けた従業員は、ボトルの情報とともに噴射機の情報を入力してもよい。
【0078】
ステップS305またはS311の処理に続いて、CPU101は、従業員からボトルの情報の入力を受け付けると(S313)、抽出した顧客データの発送履歴の欄に新たな発送履歴を作成し(S315)、入力された情報および発送日を新たな発送履歴に登録する(S317)。発送日は、従業員によって入力されたものを用いてもよい。次にCPU101は、抽出した顧客データの最新の発送履歴の発送日と、抽出した顧客データに登録された発送間隔とに基づいて、次回発送予定日を算出する(S319)。次回発送予定日は、最新の発送履歴の発送日に、発送間隔の欄に記載された間隔(日数)を加えた日付となる。次にCPU101は、算出した日付を、抽出した顧客データの次回発送予定日として登録し(S321)、ステップS323の処理へ進む。
【0079】
ステップS323において、CPU101は、顧客データベース110に登録された全ての顧客データを抽出したか否かを判別する(S323)。
【0080】
ステップS323において、顧客データベース110に登録された全ての顧客データを抽出しないと判別した場合(S323でNO)、CPU101はステップS301の処理へ進む。
【0081】
ステップS323において、顧客データベース110に登録された全ての顧客データを抽出したと判別した場合(S321でYES)、CPU101は処理を終了する。
【0082】
図8は、本発明の一実施の形態において、1回目の発送が完了した直後(図7のステップS319の処理の直後)の顧客データを模式的に示す図である。
【0083】
図8を参照して、顧客データの発送履歴における1回目の発送(「発送1」)の欄には、発送日および発送されたボトルの製造番号が登録されている。顧客データの契約台数は2台であるので、2台分のボトルの製造番号が登録されている。また、顧客データの次回発送予定日には、発送日(2020年5月1日)に、発送間隔(1ケ月)を加えた日付(2020年6月1日)が登録されている。
【0084】
図9は、本発明の一実施の形態において、2回目の発送が完了した直後(図7のステップS319の処理の直後)の顧客データを模式的に示す図である。
【0085】
図9を参照して、顧客データの発送履歴における2回目の発送(「発送2」)の欄には、発送日および発送されたボトルの製造番号が登録されている。顧客データの契約台数は2台であるので、2台分のボトルの製造番号が登録されている。また、顧客データの次回発送予定日には、最新の発送日(2020年6月1日)に、発送間隔(1ケ月)を加えた日付(2020年7月1日)が登録されている。
【0086】
[通知処理]
【0087】
次に、ボトルの有効期限および再施工期限を発送サーバー100が顧客に通知する処理である通知処理について説明する。
【0088】
図10は、本発明の一実施の形態におけるボトルの有効期限および再施工期限を模式的に示す図である。図10では、1回目および2回目のボトルの発送日の各々を、それぞれ「発送日1」および「発送日2」と示している。2回目に発送したボトルの製造日を「製造日2」と記している。2回目の発送日に発送したボトルの有効期限を「ボトル有効期限2」と記している。1回目に発送したボトルを用いて施工した日(1回目の施工日)を「施工日1」と記している。1回目の発送日に発送したボトルを用いた施工を行った後で2回目の発送日に発送したボトルを用いた再度の施工を行う期限(2回目の施工の期限)を「施工期限2」と記している。
【0089】
図10(a)を参照して、2回目に発送したボトルに着目する。2回目に発送したボトルの製造日(「製造日2」)は、2回目のボトルの発送日(「発送日2」)よりもほぼ一定日数だけ前の日付であると推測される。このため、2回目に発送したボトルの有効期限(「ボトル有効期限2」)は、2回目のボトルの発送日(「発送日2」)から所定の日数PA(<X1(図2))だけ経過した日付であると推測される。
【0090】
そこで、発送サーバー100は、2回目のボトルの発送日(「発送日2」)に基づいて2回目に発送したボトルの有効期限(「ボトル有効期限2」)を算出する。発送サーバー100は、算出した2回目に発送したボトルの有効期限(「ボトル有効期限2」)より前に、算出した2回目に発送したボトルの有効期限(「ボトル有効期限2」)を顧客データの連絡先に通知する。この通知は、2回目に発送したボトルの有効期限(「ボトル有効期限2」)よりも第1の日数(たとえば2~3日)だけ前のタイミングTAで行われることが好ましい。
【0091】
図10(b)を参照して、1回目に発送したボトルに着目する。顧客には、ボトルの到着後なるべく早い時期に施工を行うことが奨励されている。このため、顧客が行った1回目の施工日(「施工日1」)は、1回目のボトルの発送日(「発送日1」)よりもほぼ一定日数だけ後の日付であると推測される。すると、2回目の施工の期限(「施行期限2」)は、1回目のボトルの発送日(「発送日1」)から所定の日数PB(>X2(図2))だけ経過した日付であると推測される。
【0092】
そこで、発送サーバー100は、1回目のボトルの発送日(「発送日1」)に基づいて2回目の施工を行う期限(「施行期限2」)を算出する。発送サーバー100は、算出した2回目の施工を行う期限(「施行期限2」)よりも前に、算出した2回目の施工を行う期限(「施行期限2」)を顧客データの連絡先に通知する。この通知は、2回目の施工を行う期限(「施行期限2」)よりも第2の日数(たとえば2~3日)だけ前のタイミングTBで行われることが好ましい。
【0093】
図11は、本発明の一実施の形態において発送サーバー100が行う通知処理を示すフローチャートである。
【0094】
図11を参照して、CPU101は、顧客データベース110に登録された顧客データの中から未抽出の顧客データを抽出し(S501)、抽出した顧客データに発送履歴の記載があるか否かを判別する(S503)。
【0095】
ステップS503において、抽出した顧客データに発送履歴の記載がないと判別した場合(S503でNO)、抽出した顧客データの顧客に対して通知する必要がない状態にある。この場合、CPU101はステップS517の処理へ進む。
【0096】
ステップS503において、抽出した顧客データに発送履歴の記載があると判別した場合(S503でYES)、CPU101は、抽出した顧客データの発送履歴の発送日に基づいて、再施工期限を算出する(S505)。次にCPU101は、算出した再施工期限の第2の日数だけ前のタイミングであるか否かを判別する(S507)。
【0097】
ステップS507において、算出した再施工期限の第2の日数だけ前のタイミングであると判別した場合(S507でYES)、CPU101は、算出した再施工期限を顧客データの連絡先に通知することにより、顧客に対して再施工を奨励し(S509)、ステップS511の処理へ進む。
【0098】
ステップS507において、算出した再施工期限の第2の日数だけ前のタイミングでないと判別した場合(S507でNO)、再施工期限を通知するタイミングではないので、CPU101はステップS511の処理へ進む。
【0099】
ステップS511において、CPU101は、抽出した顧客データの発送履歴の発送日に基づいて、ボトルの有効期限を算出する(S511)。次にCPU101は、算出したボトルの有効期限の第1の日数だけ前のタイミングであるか否かを判別する(S513)。
【0100】
ステップS513において、算出したボトルの有効期限の第1の日数だけ前のタイミングであると判別した場合(S513でYES)、CPU101は、算出したボトルの有効期限を顧客データの連絡先に通知することにより、顧客に対して施工を要求し(S515)、ステップS517の処理へ進む。
【0101】
ステップS513において、算出したボトルの有効期限の第1の日数だけ前のタイミングでないと判別した場合(S513でNO)、ボトルの有効期限を通知するタイミングではないので、CPU101はステップS517の処理へ進む。
【0102】
ステップS517において、CPU101は、顧客データベース110に登録された全ての顧客データを抽出したか否かを判別する(S517)。
【0103】
ステップS517において、顧客データベース110に登録された全ての顧客データを抽出しないと判別した場合(S517でNO)、CPU101はステップS501の処理へ進む。
【0104】
ステップS517において、顧客データベース110に登録された全ての顧客データを抽出したと判別した場合(S517でYES)、CPU101は処理を終了する。
【0105】
図12は、本発明の一実施の形態におけるボトルの有効期限の通知方法の一例を示す図である。
【0106】
図12を参照して、ボトルの有効期限を顧客データの連絡先に通知する方法としては、たとえば顧客データに登録された顧客のメールアドレスに対して電子メールを送信する方法や、電話で通知する方法などが挙げられる。電子メールで通知する場合、電子メールのメッセージには、発送したボトルの有効期限と、ボトルの有効期限までに施工することの要求とが含まれていてもよい。
【0107】
図13は、本発明の一実施の形態における再施工期限の通知方法の一例を示す図である。
【0108】
図13を参照して、再施工期限を顧客データの連絡先に通知する方法としては、たとえば顧客データに登録された顧客のメールアドレスに対して電子メールを送信する方法や、電話で通知する方法などが挙げられる。電子メールで通知する場合、電子メールのメッセージには、発送したボトルを用いた施工の期限(再施工期限)と、再施工期限までに施工することの奨励とが含まれていてもよい。
【0109】
[第1の変形例]
【0110】
第1の変形例として、発送サーバー100は、図7に示す発送処理のフローチャートにおいて、従業員からボトルの情報の入力を受け付ける際(ステップS313)に、ボトルの有効期限の入力を受け付け、入力された情報および発送日を発送履歴に登録する際(S317)に、入力されたボトルの有効期限を顧客データの発送履歴の欄に登録してもよい。
【0111】
図14は、本発明の一実施の形態の第1の変形例において、2回目の発送が完了した直後(図7のステップS319の処理の直後)の顧客データを模式的に示す図である。図14は、図9に対応する図である。
【0112】
図14を参照して、顧客データの発送履歴における2回目の発送(「発送2」)の欄には、発送日および発送されたボトルの製造番号に加えて、発送されたボトルの製造日が登録されている。顧客データの契約台数は2台であるので、2台分のボトルの製造日が登録されている。なお、互いに異なる複数のボトルの製造日が登録されている場合には、複数のボトルの有効期限のうち現時点から最も早く到達するボトルの有効期限よりも前に、ボトルの有効期限の通知が行われることが好ましい。
【0113】
図15は、本発明の一実施の形態の第1の変形例において発送サーバー100が行う通知処理を示すフローチャートである。
【0114】
図15を参照して、このフローチャートは、ステップS511の処理の代わりにステップS531の処理を行う点で図11に示すフローチャートと異なっている。
【0115】
ステップS531において、CPU101は、抽出した顧客データの発送履歴に登録されたボトルの有効期限を参照する(S531)。次にCPU101は、参照したボトルの有効期限の第1の日数だけ前のタイミングであるか否かを判別する(S513)。
【0116】
ステップS513において、参照したボトルの有効期限の第1の日数だけ前のタイミングであると判別した場合(S513でYES)、CPU101は、参照したボトルの有効期限を顧客データの連絡先に通知することにより、顧客に対して再施工を奨励し(S515)、ステップS517の処理へ進む。
【0117】
ステップS513において、参照したボトルの有効期限の第1の日数だけ前のタイミングでないと判別した場合(S513でNO)、ボトルの有効期限を通知するタイミングではないので、CPU101はステップS517の処理へ進む。
【0118】
第1の変形例によれば、入力されたボトルの有効期限を通知するため、発送日に基づいて算出したボトルの有効期限を通知する場合と比較して、より適切な有効期限を顧客に対して通知することができる。
【0119】
[第2の変形例]
【0120】
第2の変形例として、発送サーバー100は、ボトルの発送日から第3の日数(たとえば2~3日)だけ経過した日付に同じタイミングで、ボトルの有効期限と再施工期限とを顧客の連絡先に通知してもよい。
【0121】
図16は、本発明の一実施の形態の第2の変形例において発送サーバー100が行う通知処理を示すフローチャートである。
【0122】
図16を参照して、CPU101は、顧客データベース110に登録された顧客データの中から未抽出の顧客データを抽出し(S541)、抽出した顧客データに発送履歴の記載があるか否かを判別する(S543)。
【0123】
ステップS543において、抽出した顧客データに発送履歴の記載があると判別した場合(S543でYES)、CPU101は、顧客データの最新の発送履歴の発送日から第3の日数が経過した日付になったか否かを判別する(S545)。
【0124】
ステップS545において、顧客データの発送履歴の発送日から第3の日数が経過した日付になったと判別した場合(S545でYES)、CPU101は、抽出した顧客データの発送履歴の発送日に基づいて、再施工期限を算出し(S547)、抽出した顧客データの発送履歴の発送日に基づいて、ボトルの有効期限を算出する(S549)。次にCPU101は、算出した再施工期限およびボトルの有効期限を顧客データの連絡先に通知し(S551)、ステップS553の処理へ進む。
【0125】
ステップS543において、抽出した顧客データに発送履歴の記載がないと判別した場合(S543でNO)、またはステップS545において、顧客データの発送履歴の発送日から第3の日数が経過した日付でないと判別した場合(S545でNO)、通知を行うタイミングではないので、CPU101はステップS553の処理へ進む。
【0126】
ステップS553において、CPU101は、顧客データベース110に登録された全ての顧客データを抽出したか否かを判別する(S553)。
【0127】
ステップS553において、顧客データベース110に登録された全ての顧客データを抽出しないと判別した場合(S553でNO)、CPU101はステップS541の処理へ進む。
【0128】
ステップS553において、顧客データベース110に登録された全ての顧客データを抽出したと判別した場合(S553でYES)、CPU101は処理を終了する。
【0129】
図17は、本発明の一実施の形態の第2の変形例における再施工期限およびボトルの有効期限の通知方法の一例を示す図である。
【0130】
図17を参照して、再施工期限およびボトルの有効期限を顧客データの連絡先に通知する方法としては、たとえば顧客データに登録された顧客のメールアドレスに対して電子メールを送信する方法や、電話で通知する方法などが挙げられる。電子メールで通知する場合、電子メールのメッセージには、発送したボトルを用いた施工の期限(再施工期限)と、再施工期限までに施工することの奨励と、発送したボトルの有効期限と、ボトルの有効期限までに施工することの要求とが含まれていてもよい。
【0131】
第2の変形例によれば、同じタイミングでボトルの有効期限と再施工期限とを顧客の連絡先に通知するので、発送サーバー100の処理を簡素化することができる。
【0132】
[第3の変形例]
【0133】
第3の変形例として、発送サーバー100は、顧客から施工を行った施工日の入力を受け付け、入力された施工日に基づいて再施工期限を算出してもよい。
【0134】
図18は、本発明の一実施の形態の第3の変形例において発送サーバー100が行う変更処理を示すフローチャートである。変更処理は、顧客データを変更する入力(顧客データに施工日を登録する入力を含む)を受け付けた場合に発送サーバー100が行う処理である。
【0135】
図18を参照して、新たな顧客は、顧客データの変更を行う際、顧客端末200を用いて発送サーバー100にアクセスし、所定の変更操作を行う。CPU101は、所定の変更操作を受け付けたか否かを判別する(S701)。
【0136】
ステップS701において、顧客端末200から所定の変更操作を受け付けたと判別した場合(S701でYES)、CPU101は、顧客端末200の表示装置に変更画面を表示し、変更画面内で各項目の変更を受け付ける(S703)。次にCPU101は、変更画面内のOKキーの押下を受け付けたか否かを判別する(S705)。
【0137】
ステップS705において、変更画面内のOKキーの押下を受け付けないと判別した場合(S705でNO)、CPU101は、変更画面内のキャンセルキーの押下を受け付けたか否かを判別する(S707)。
【0138】
ステップS705において、変更画面内のOKキーの押下を受け付けたと判別した場合(S705でYES)、CPU101は、変更画面内で受け付けた変更を顧客データに反映させ(S709)、ステップS711の処理へ進む。
【0139】
ステップS707において、変更画面内のキャンセルキーの押下を受け付けないと判別した場合(S707でNO)、CPU101はステップS705の処理へ進む。
【0140】
ステップS711において、CPU101は、顧客データに登録された発送間隔の変更があるか否かを判別する(S711)。
【0141】
ステップS711において、発送間隔の変更があると判別した場合(S711でYES)、CPU101は、顧客データの最新の発送履歴の発送日と、字変更後の発送間隔とに基づいて、次回発送日を算出する(S713)。次にCPU101は、顧客データの次回発送日を、算出した次回発送日の日付に更新し(S715)、ステップS717の処理へ進む。
【0142】
ステップS711において、発送間隔の変更が無いと判別した場合(S711でNO)、CPU101はステップS717の処理へ進む。
【0143】
ステップS717において、CPU101は、変更画面内で施工日の入力を受け付けたか否かを判別する(S717)。
【0144】
ステップS717において、変更画面内で施工日の入力を受け付けたと判別した場合(S717でYES)、CPU101は、顧客データの発送履歴に施工日を登録し(S719)、処理を終了する。
【0145】
ステップS701において、顧客端末200から所定の申込操作を受け付けないと判別した場合(S701でNO)、ステップS707において、変更画面内のキャンセルキーの押下を受け付けたと判別した場合(S707でYES)、またはステップS717において、変更画面内で施工日の入力を受け付けないと判別した場合(S717でNO)、CPU101は処理を終了する。
【0146】
なお、発送サーバー100は、顧客端末200を介さずに操作部106を通じて、顧客または事業者などによる変更操作を受け付けてもよい。この場合、変更画面は表示部107に表示される。
【0147】
図19は、本発明の一実施の形態の第3の変形例において、顧客端末200の表示装置に表示される変更画面を模式的に示す図である。
【0148】
図19を参照して、変更画面は、ボックスBX11~BX16と、コンボボックスCB11~CB15と、OKキーKY11と、キャンセルキーKY12とを含んでいる。顧客は、変更画面内において変更が必要な項目のみを記入し、変更が必要でない項目は空欄のままとする。
【0149】
ボックスBX11は、顧客の変更後のメールアドレスの記入を受け付ける。ボックスBX12は、顧客の変更後のパスワードの記入を受け付ける。ボックスBX13は、顧客の変更後の名前の記入を受け付ける。ボックスBX14は、顧客の変更後の所属の記入を受け付ける。ボックスBX15は、顧客の変更後のボトルの発送先(ここでは住所)の記入を受け付ける。ボックスBX16は、顧客の変更後の電話番号の記入を受け付ける。
【0150】
コンボボックスCB11は、顧客の変更後の噴射機(ボトル)の台数の記入を受け付ける。コンボボックスCB12は、顧客の変更後のボトルの発送間隔の記入を受け付ける。コンボボックスCB13~CB15は、施工日の記入を受けつける。
【0151】
OKキーKY11は、変更画面に記入した内容を確定する際に押下される。キャンセルキーKY12は、変更画面に記入した内容を破棄し、変更画面を閉じる際に押下される。
【0152】
図20は、本発明の一実施の形態の第3の変形例において、施工日が入力された直後(図18のステップS719の処理の直後)の顧客データを模式的に示す図である。図20は、図9に対応する図である。
【0153】
図20を参照して、顧客データの発送履歴における2回目の発送(「発送2」)の欄には、発送されたボトルの製造番号に加えて、施工日(発送されたボトルを用いた施工の日付)が登録されている。
【0154】
図21は、本発明の一実施の形態の第3の変形例において発送サーバー100が行う通知処理を示すフローチャートである。
【0155】
図21を参照して、このフローチャートは、ステップS503の処理の後にステップS571~S577の処理を行う点で図11に示すフローチャートと異なっている。
【0156】
ステップS503において、抽出した顧客データに発送履歴の記載があると判別した場合(S503でYES)、CPU101は、抽出した顧客データの最新の発送履歴の施工日の欄が空白か否かを判別する(S571)。
【0157】
ステップS571において、抽出した顧客データの最新の発送履歴の施工日の欄が空白でないと判別した場合(S571でNO)、最新のボトルを用いた施工が既に行われており、通知が不要な状況にある。この場合、CPU101はステップS517の処理へ進む。
【0158】
ステップS571において、抽出した顧客データの最新の発送履歴の施工日の欄が空白であると判別した場合(S571でYES)、最新のボトルを用いた施工がまだ行われていない状況にある。この場合、CPU101は、抽出した顧客データの2番目に新しい発送履歴の施工日が記載されているか否かを判別する(S573)。
【0159】
ステップS573において、抽出した顧客データの2番目に新しい発送履歴の施工日が記載されていると判別した場合(S573でYES)、CPU101は、その施工日に基づいて再施工期限を算出し(S575)、ステップS507の処理へ進む。
【0160】
ステップS573において、抽出した顧客データの2番目に新しい発送履歴の施工日が記載されていないと判別した場合(S573でNO)、CPU101は、発送履歴の発送日に基づいて再施工期限を算出し(S577)、ステップS507の処理へ進む。
【0161】
第3の変形例によれば、入力された施工日に基づいて再施工期限が算出されるので、より正確な再施工期限を顧客に通知することができ、顧客である施工者の利便性を向上することができる。また、事業者は、施工日の入力の有無により顧客による施工の進行状況を把握することができる。
【0162】
なお、第1~第3の変形例の各々における発送システムの構成および上述以外の動作は、上述の実施の形態における発送システムの構成および動作と同様であるため、その説明は繰り返さない。
【0163】
[実施の形態の効果]
【0164】
上述の実施の形態および変形例においては、光触媒のボトルが必要なタイミングで顧客に発送され、ボトルの有効期限より前にボトルの有効期限が顧客の連絡先に通知され、再施工期限よりも前に再施工期限が顧客の連絡先に通知される。これにより、顧客は、必要なタイミングで光触媒の施工を忘れずに行うことができる。その結果、顧客である施工者の利便性を向上することができる。
【0165】
[その他]
【0166】
ボトルの情報は、顧客などによって顧客端末200を通じて入力されてもよい。施工日は、事業者などによって発送サーバー200の操作部106または発送用端末300を通じて入力されてもよい。
【0167】
上述の実施の形態および変形例の各々は互いに組み合わせることができる。たとえば第3の変形例に記載した方法で算出した再施工期限が、第2の変形例に記載したタイミングで顧客に対して通知されてもよい。
【0168】
上述の実施の形態および変形例における処理は、ソフトウェアにより行っても、ハードウェア回路を用いて行ってもよい。また、上述の実施の形態における処理を実行するプログラムを提供することもできるし、そのプログラムをCD-ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、メモリカードなどの記録媒体に記録してユーザに提供することにしてもよい。プログラムは、CPUなどのコンピュータにより実行される。また、プログラムはインターネットなどの通信回線を介して、装置にダウンロードするようにしてもよい。
【0169】
上述の実施の形態および変形例は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上述の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0170】
100 発送サーバー(発送サーバーの一例)
101 CPU(Central Processing Unit)(作業通知手段、履歴受付手段、履歴登録手段、第1の期限通知手段、第2の期限通知手段、データ入力受付手段、有効期限算出手段、第1の再施工期限算出手段、施工日入力受付手段、および第2の再施工期限算出手段の一例)
102 ROM(Read Only Memory)
103 RAM(Random Access Memory)
104 記憶装置(記憶手段の一例)
105 ネットワークインターフェース
106 操作部
107 表示部
110 顧客データベース
200 顧客端末
300 発送用端末
400 インターネット
500 イントラネット
BL,BL1 ボトル
BX1~BX6,BX11~BX16 ボックス
CB1,CB2,CB11~CB15 コンボボックス
KY1,KY2,KY11,KY12 キー
TA,TB 通知のタイミング
図1
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図3
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図20
図21