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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023081165
(43)【公開日】2023-06-09
(54)【発明の名称】電子機器
(51)【国際特許分類】
   H05K 7/14 20060101AFI20230602BHJP
   H05K 7/00 20060101ALI20230602BHJP
   G06F 1/18 20060101ALI20230602BHJP
   H05K 1/02 20060101ALI20230602BHJP
【FI】
H05K7/14 K
H05K7/00 F
G06F1/18 B
H05K1/02 B
H05K1/02 D
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021194895
(22)【出願日】2021-11-30
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-08-10
(71)【出願人】
【識別番号】518133201
【氏名又は名称】富士通クライアントコンピューティング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】満足 勇
【テーマコード(参考)】
4E352
5E338
5E348
【Fターム(参考)】
4E352AA07
4E352BB02
4E352BB04
4E352CC02
4E352CC04
4E352CC18
4E352CC42
4E352CC52
4E352CC53
4E352DD04
4E352DR05
4E352DR26
4E352DR27
4E352DR42
4E352EE13
4E352GG10
4E352GG18
4E352GG20
5E338AA12
5E338BB51
5E338BB56
5E338BB58
5E338BB72
5E338EE22
5E348AA03
5E348AA07
5E348AA29
5E348AA40
(57)【要約】
【課題】フレキシブル配線板の曲部の曲げ半径を大きくしやすくかつ筐体の大型化を抑制しやすい新規な構成の電子機器を得る。
【解決手段】電子機器は、筐体と、フレキシブル配線板と、補強板と、を備える。フレキシブル配線板は、筐体に収容され、第1の部分と、第1の部分と離間した第2の部分と、第1の部分と第2の部分とを接続した湾曲部と、を有する。補強板は、第1の部分と重ねられて第1の部分に固定された固定部と、フレキシブル配線板と離間して固定部から延び第1の部分の厚さ方向で湾曲部と並んだ離間部と、を有する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
前記筐体に収容され、第1の部分と、前記第1の部分と離間した第2の部分と、前記第1の部分と前記第2の部分とを接続した湾曲部と、を有したフレキシブル配線板と、
前記第1の部分と重ねられて前記第1の部分に固定された固定部と、前記フレキシブル配線板と離間して前記固定部から延び前記第1の部分の厚さ方向で前記湾曲部と並んだ離間部と、を有した補強板と、
を備えた電子機器。
【請求項2】
前記筐体は、第1の壁と、前記第1の壁から前記第1の壁と交差する方向に延びた第2の壁と、を有し、
前記第1の部分は、前記第1の壁の内面と対向し、
前記第2の部分は、前記第2の壁の内面と対向し、
前記離間部は、前記固定部から前記第1の壁に向かって延び、前記第1の壁の前記内面に突き当たった、請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記第1の部分の中央部において前記補強板とは反対側で前記第1の部分に実装された電子部品を備えた請求項1または2に記載の電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、筐体と、曲げられた状態で筐体に収容されたフレキシブル配線板と、フレキシブル配線板に全体が固定された補強板と、を備えた電子機器が、知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-98148号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種の電子機器では、筐体の大きさを小さくするためにフレキシブル配線板の湾曲部の曲げ半径を小さくすると、フレキシブル配線板の断線につながる虞がある。一方、フレキシブル配線板の湾曲部の曲げ半径を大きくすると、その分スペースが必要となり、筐体が大きくなってしまう場合がある。
【0005】
そこで、本発明の課題の一つは、フレキシブル配線板の曲部の曲げ半径を大きくしやすくかつ筐体の大型化を抑制しやすい新規な構成の電子機器を得ることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様にかかる電子機器は、筐体と、前記筐体に収容され、第1の部分と、前記第1の部分と離間した第2の部分と、前記第1の部分と前記第2の部分とを接続した湾曲部と、を有したフレキシブル配線板と、前記第1の部分と重ねられて前記第1の部分に固定された固定部と、前記フレキシブル配線板と離間して前記固定部から延び前記第1の部分の厚さ方向で前記湾曲部と並んだ離間部と、を有した補強板と、を備える。
【0007】
前記電子機器では、例えば、前記筐体は、第1の壁と、前記第1の壁から前記第1の壁と交差する方向に延びた第2の壁と、を有し、前記第1の部分は、前記第1の壁の内面と対向し、前記第2の部分は、前記第2の壁の内面と対向し、前記離間部は、前記固定部から前記第2の壁に向かって延び、前記第2の壁の前記内面に突き当たっている。
【0008】
前記電子機器は、例えば、前記第1の部分の中央部において前記補強板とは反対側で前記第1の部分に実装された電子部品を備える。
【0009】
本発明の上記態様によれば、フレキシブル配線板の湾曲部の曲げ半径を大きくしやすくかつ筐体の大型化を抑制しやすい新規な構成の電子機器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、実施形態の電子機器の例示的な斜視図である。
図2図2は、実施形態の電子機器の一部の例示的な斜視図である。
図3図3は、実施形態の電子機器の一部の例示的な分解斜視図である。
図4図4は、実施形態の電子機器におけるフレキシブル配線板および補強板の一部の例示的な斜視図である。
図5図5は、実施形態の電子機器の一部の例示的な断面図である。
図6図6は、実施形態の電子機器のフレキシブル配線板の一部の例示的な展開図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の例示的な実施形態を開示する。以下に示される実施形態の構成(技術的特徴)、ならびに当該構成によってもたらされる作用および結果(効果)は、いずれも一例である。
【0012】
図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合がある。また、図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。また、本明細書では、序数は、部品や、部材、部位、位置、方向等を区別するためだけに用いられており、順番や優先度を示すものではない。
【0013】
図1は、第1の実施形態の電子機器1の斜視図である。以下の説明では、便宜上、互いに直交する三方向が定義されている。X方向は、電子機器1の厚さ方向(前後方向)に沿い、Y方向は、電子機器1の横幅方向(左右方向、長手方向)に沿い、Z方向は、電子機器1の縦幅方向(上下方向、短手方向)に沿う。
【0014】
また、以下の説明では、便宜上、X方向は後方と称され、X方向の反対方向は前方と称され、Y方向は左方と称され、Y方向の反対方向は右方と称され、Z方向は上方と称され、Z方向の反対方向は下方と称される場合がある。
【0015】
図1に示されるように、電子機器1は、例えば、タブレット型のパーソナルコンピュータとして構成されている。電子機器1は、筐体2と、表示装置3と、タッチパネル4と、基板ユニットと、フレキシブル配線板12と、を備えている。なお、電子機器1は、この例には限定されず、例えば、スマートフォンや、携帯電話、ゲーム機等であってもよい。電子機器1は、携帯型情報機器等とも称される。
【0016】
筐体2は、例えば、表示画面3aが露出する前面2a1と、前面2a1とは反対側を向いた後面2b1と、を有する。表示装置3は、表示画面3aが前方から視認可能な状態に、筐体2に支持されている。また、前面2a1の一部および表示画面3aは、タッチパネル4の透明部によって覆われている。
【0017】
筐体2は、例えば、X方向に扁平な直方体状の箱型に構成されている。筐体2は、前壁2aや、後壁2b、左壁2c、上壁2d、右壁2e、下壁2f等の複数の壁を有している。左壁2c、上壁2d、右壁2e、および下壁2fは、側壁や、周壁、立壁等とも称される。後壁2bは、第1の壁の一例であり、上壁2dは、第2の壁の一例である。
【0018】
前壁2aは、表示装置3の表示画面3aが露出する四角形状の枠状に構成されている。前壁2aは、前面2a1を含み、筐体2の前端部を構成している。
【0019】
後壁2bは、X方向と直交する方向(YZ平面)に沿って延びた四角形状の板状に構成され、前壁2aのX方向に離間して位置されている。後壁2bは、後面2b1を含み、筐体2の後端部を構成している。
【0020】
左壁2cおよび右壁2eは、いずれも、Y方向と直交する方向(XZ平面)に沿って延びており、Y方向に間隔をあけて互いに平行に設けられている。左壁2cは、前壁2aおよび後壁2bのY方向の端部の間に亘り、右壁2eは、前壁2aおよび後壁2bのY方向の反対方向の端部の間に亘っている。左壁2cは、筐体2の左端部を構成し、右壁2eは、筐体2の右端部を構成している。
【0021】
上壁2dおよび下壁2fは、いずれも、Z方向と直交する方向(XY平面)に沿って延びており、Z方向に間隔をあけて互いに平行に設けられている。上壁2dは、前壁2aおよび後壁2bのZ方向の端部の間に亘り、下壁2fは、前壁2aおよび後壁2bのZ方向の反対方向の端部の間に亘っている。上壁2dは、筐体2の上端部を構成し、下壁2fは、筐体2の下端部を構成している。
【0022】
また、筐体2には、四つの角部2h~2kが設けられている。角部2hは、左壁2cと上壁2dとの交差部によって構成され、角部2iは、上壁2dと右壁2eとの交差部によって構成されている。また、角部2jは、右壁2eと下壁2fとの交差部によって構成され、角部2kは、下壁2fと左壁2cとの交差部によって構成されている。
【0023】
筐体2は、例えば、フロントカバー21や、リヤカバー22等のような複数の部品(分割体)の組み合わせによって構成されている。フロントカバー21およびリヤカバー22は、互いにX方向に並んでいる。
【0024】
リヤカバー22は、例えば、後壁2bと、左壁2c、上壁2d、右壁2e、および下壁2fのそれぞれの一部と、を有している。リヤカバー22とフロントカバー21との間には、基板ユニットや、表示装置3等が収容されている。フロントカバー21およびリヤカバー22は、合成樹脂材料等によって作られる。
【0025】
フロントカバー21は、例えば、前壁2aと、左壁2c、上壁2d、右壁2e、および下壁2fのそれぞれの一部と、を有している。フロントカバー21は、リヤカバー22に対して、爪による所謂スナップフィットや、ネジ等の結合具によって結合(一体化)される。
【0026】
図1に示される表示装置3は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD,Liquid Crystal Display)である。表示装置3は、X方向に扁平な直方体状に構成されている。なお、表示装置3は、この例には限定されず、例えば、有機ELディスプレイ(OELD,Organic Electro-Luminescent Display)等であってもよい。また、タッチパネル4は、例えば、表示装置3内に組み込まれた所謂インセルタッチパネルとして構成されてもよい。
【0027】
基板ユニットは、例えば、基板と、基板に実装された複数の電子部品と、を含む。基板に実装された複数の電子部品は、CPU(Central Processing Unit)や、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を含む。基板内の配線とこれら複数の電子部品とによって、電子機器1の制御回路の少なくとも一部が構成されている。また、基板には、フレキシブル配線板12(図2)が電気的に接続されている。
【0028】
次に、フレキシブル配線板12およびフレキシブル配線板12の固定構造について、詳しく説明する。図2は、実施形態の電子機器1の一部の例示的な斜視図である。図3は、実施形態の電子機器1の一部の例示的な分解斜視図である。図4は、実施形態の電子機器1におけるフレキシブル配線板12および補強板41の一部の例示的な斜視図である。図5は、実施形態の電子機器1の一部の例示的な断面図である。図6は、実施形態の電子機器1のフレキシブル配線板12の一部の例示的な展開図である。
【0029】
図3図6に示すように、フレキシブル配線板12は、一面12mと、一面12mの反対の他面12nと、を有する。一面12mには、複数の電子部品13~17等が実装されている。電子部品13は、例えば、マイク素子であり、電子部品14,16は、コンデンサであり、電子部品15は、照度センサであり、電子部品17は、コネクタである。
【0030】
また、フレキシブル配線板12は、フレキシブル配線板12は、第1の部分12aと、第2の部分12bと、湾曲部12cと、を有する。
【0031】
第1の部分12aは、後壁2bの内面2b2と対向する。第2の部分12bは、第1の部分12aと離間しており、上壁2dの内面2d2と対向する。第2の部分12bの幅は、第1の部分12aの幅よりも広い。第2の部分12bの一面12mの中央部C1に電子部品13が実装(固定)されている。湾曲部12cは、第1の部分12aと第2の部分12bとの間に介在し、第1の部分12aと第2の部分12bとを接続している。湾曲部12cは、一定の曲率で湾曲している。
【0032】
また、図3に示されるように、フレキシブル配線板12は、接続部12dと、分岐部12eと、を有する。接続部12dは、第1の部分12aに接続され第1の部分12aと基板とを電気的に接続している。接続部12dには、電子部品17が実装されている。分岐部12eは、第1の部分12aから分岐している。分岐部12eには、電子部品15,16が実装されている。
【0033】
また、図6に示されるように、フレキシブル配線板12は、絶縁性のベース部材31と、導電性の配線32jと、を有する。配線32jは、第1の部分12a、第2の部分12b、および湾曲部12cに亘って設けられている。配線32jは、ベース部材31に覆われている。配線32jの先端部には端子部33が設けられている。端子部33は電子部品13と電気的に接続されており、配線32は、電子部品13と基板とを電気的に接続している。配線32jは、導電部やパターンとも称される。
【0034】
図4および図5に示されるように、フレキシブル配線板12の第2の部分12bの他面12nには、補強板41が固定されている。補強板41は、平板状に形成されている。
【0035】
補強板41は、固定部41aと、離間部41bと、を有する。固定部41aは、フレキシブル配線板12の第1の部分12aの他面12nと重ねられて第1の部分12aの他面12nに接着剤によって固定されている。図4および図5に示されるように、離間部41bは、フレキシブル配線板12と離間して固定部41aからX方向に延び第1の部分12aの厚さ方向(Z方向)で湾曲部12cと並んでいる。すなわち、補強板41の一部が、フレキシブル配線板12と離間している。図4中の線L1は、固定部41aと離間部41bとの境界の一例である。また、固定部41aには、孔41cが設けられている。孔41cは、フレキシブル配線板12の孔12b1と通じている。これらの孔12b1,41cは、電子部品13の音道に通じている。離間部41bは、固定部41aから後壁2bに向かって延び、後壁2bの内面2b2に突き当たっている。また、補強板41は、上壁2dからX方向の反対方向に突出していない。補強板41は、金属材料や合成樹脂材料等によって構成される。
【0036】
図5に示されるように、補強板41は、筐体2の上壁2dの内面2d2に両面接着テープ43によって固定されている。
【0037】
図2に示されるように、筐体2の上壁2dの内面2d2には、二つの位置決め凸部2d3と、二つの溝部2d4が設けられている。第1の部分12aおよび補強板41は、二つの位置決め凸部2d3の間に配置されている。二つの溝部24dは、二つの位置決め凸部2d3の間に配置されている。
【0038】
以上のように、本実施形態では、電子機器1は、筐体2と、フレキシブル配線板12と、補強板41と、を備える。フレキシブル配線板12は、筐体2に収容されている。フレキシブル配線板12は、第1の部分12aと、第1の部分12aと離間した第2の部分12bと、第1の部分12aと第2の部分12bとを接続した湾曲部12cと、を有する。補強板41は、第1の部分12aと重ねられて第1の部分12aに固定された固定部41aと、フレキシブル配線板12と離間して固定部41aから延び第1の部分12aの厚さ方向で湾曲部12cと並んだ離間部41bと、を有する。
【0039】
ここで、補強板41の大きさを本実施形態に対して変えずに補強板41の全体がフレキシブル配線板12と重ねられフレキシブル配線板12に固定された構成(比較例)では、本実施形態の構成に比べて、第2の部分12bのX方向の長さが長くなるとともに湾曲部12cの曲げ半径が小さくなってしまう。これに対して、本実施形態では、補強板41が、フレキシブル配線板12と離間して固定部41aから延び第1の部分12aの厚さ方向で湾曲部12cと並んだ離間部41bを有するので、補強板41の長さを本実施形態に対して変えずに補強板41の全体がフレキシブル配線板12と重ねられフレキシブル配線板12に固定された構成(比較例)に比べて、フレキシブル配線板12の曲部の曲げ半径を大きくしやすくかつ筐体2の大型化(X方向の厚さの増大化)を抑制しやすい。よって、フレキシブル配線板12の配線32の断線が抑制される。
【0040】
また、筐体2は、後壁2b(第1の壁)と、後壁2bから後壁2bと交差(一例として直交)する方向に延びた上壁2d(第2の壁)と、を有する。第1の部分12aは、後壁2bの内面2b2と対向する。第2の部分12bは、上壁2dの内面2d2と対向する。離間部41bは、固定部41aから後壁2bに向かって延び、後壁2bの内面2b2に突き当たっている。
【0041】
このような構成によれば、電子機器1の製造時には、補強板41を上壁2dの内面2d2に突き当てることにより、補強板41ひいてはフレキシブル配線板12の位置決めをすることができる。よって、フレキシブル配線板12の取り付けがしやすい。
【0042】
また、電子機器1は、第1の部分12aの中央部C1において補強板41とは反対側で第1の部分12aに実装された電子部品13を備える。
【0043】
このような構成によれば、フレキシブル配線板12の電子部品13が実装された部分が補強板41によって補強されるので、当該部分の剛性を向上させることができる。
【0044】
以上、本発明の実施形態が例示されたが、上記実施形態は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、等のスペック(構造や、種類、方向、形式、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
【符号の説明】
【0045】
1…電子機器、2…筐体、2b…後壁(第1の壁)、2b2…内面、2d…上壁(第2の壁)、2d2…内面、12…フレキシブル配線板、12a…第1の部分、12b…第2の部分、12c…湾曲部、13…電子部品、41…補強板、41a…固定部、41b…離間部、C1…中央部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2022-04-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の壁と、前記第1の壁から前記第1の壁と交差する方向に延びた第2の壁と、を有した筐体と、
前記筐体に収容され、前記第1の壁の内面と対向した第1の部分と、前記第1の部分と離間し前記第2の壁の内面と対向した第2の部分と、前記第1の部分と前記第2の部分とを接続した湾曲部と、を有したフレキシブル配線板と、
前記第2の壁の前記内面と前記第2の部分との間で前記第の部分と重ねられて前記第の部分に固定された固定部と、前記フレキシブル配線板と離間して前記固定部から延び前記第の部分の厚さ方向で前記湾曲部と並んだ離間部と、を有した補強板と、
前記第2の壁の前記内面と前記固定部との間に介在し、前記固定部を前記筐体に固定した両面接着テープと、
前記第2の部分において前記補強板とは反対側で前記第2の部分に実装された電子部品と、
を備え
前記電子部品、前記第2の部分、前記固定部、および前記両面接着テープは、前記第2の壁の前記内面と前記第2の部分の前記厚さ方向で並んだ、電子機器。
【請求項2】
記離間部は、前記固定部から前記第1の壁に向かって延び、前記第1の壁の前記内面に突き当たった、請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記電子部品は、前記第の部分の中央部に実装された、請求項1または2に記載の電子機器。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明の第1の態様にかかる電子機器は、第1の壁と、前記第1の壁から前記第1の壁と交差する方向に延びた第2の壁と、を有した筐体と、前記筐体に収容され、前記第1の壁の内面と対向した第1の部分と、前記第1の部分と離間し前記第2の壁の内面と対向した第2の部分と、前記第1の部分と前記第2の部分とを接続した湾曲部と、を有したフレキシブル配線板と、前記第2の壁の前記内面と前記第2の部分との間で前記第の部分と重ねられて前記第の部分に固定された固定部と、前記フレキシブル配線板と離間して前記固定部から延び前記第の部分の厚さ方向で前記湾曲部と並んだ離間部と、を有した補強板と、前記第2の壁の前記内面と前記固定部との間に介在し、前記固定部を前記筐体に固定した両面接着テープと、前記第2の部分において前記補強板とは反対側で前記第2の部分に実装された電子部品と、を備え、前記電子部品、前記第2の部分、前記固定部、および前記両面接着テープは、前記第2の壁の前記内面と前記第2の部分の前記厚さ方向で並んでいる
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
前記電子機器では、例えば、前記筐体は、前記離間部は、前記固定部から前記第の壁に向かって延び、前記第の壁の前記内面に突き当たっている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
前記電子機器は、例えば、前記電子部品は、前記第の部分の中央部に実装されている
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0035】
補強板41は、固定部41aと、離間部41bと、を有する。固定部41aは、フレキシブル配線板12の第の部分12の他面12nと重ねられて第の部分12の他面12nに接着剤によって固定されている。図4および図5に示されるように、離間部41bは、フレキシブル配線板12と離間して固定部41aからX方向に延び第の部分12の厚さ方向(Z方向)で湾曲部12cと並んでいる。すなわち、補強板41の一部が、フレキシブル配線板12と離間している。図4中の線L1は、固定部41aと離間部41bとの境界の一例である。また、固定部41aには、孔41cが設けられている。孔41cは、フレキシブル配線板12の孔12b1と通じている。これらの孔12b1,41cは、電子部品13の音道に通じている。離間部41bは、固定部41aから後壁2bに向かって延び、後壁2bの内面2b2に突き当たっている。また、補強板41は、上壁2dからX方向の反対方向に突出していない。補強板41は、金属材料や合成樹脂材料等によって構成される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0038】
以上のように、本実施形態では、電子機器1は、筐体2と、フレキシブル配線板12と、補強板41と、を備える。フレキシブル配線板12は、筐体2に収容されている。フレキシブル配線板12は、第1の部分12aと、第1の部分12aと離間した第2の部分12bと、第1の部分12aと第2の部分12bとを接続した湾曲部12cと、を有する。補強板41は、第の部分12と重ねられて第の部分12に固定された固定部41aと、フレキシブル配線板12と離間して固定部41aから延び第の部分12の厚さ方向で湾曲部12cと並んだ離間部41bと、を有する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0039】
ここで、補強板41の大きさを本実施形態に対して変えずに補強板41の全体がフレキシブル配線板12と重ねられフレキシブル配線板12に固定された構成(比較例)では、本実施形態の構成に比べて、第2の部分12bのX方向の長さが長くなるとともに湾曲部12cの曲げ半径が小さくなってしまう。これに対して、本実施形態では、補強板41が、フレキシブル配線板12と離間して固定部41aから延び第の部分12の厚さ方向で湾曲部12cと並んだ離間部41bを有するので、補強板41の長さを本実施形態に対して変えずに補強板41の全体がフレキシブル配線板12と重ねられフレキシブル配線板12に固定された構成(比較例)に比べて、フレキシブル配線板12の曲部の曲げ半径を大きくしやすくかつ筐体2の大型化(X方向の厚さの増大化)を抑制しやすい。よって、フレキシブル配線板12の配線32の断線が抑制される。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0041】
このような構成によれば、電子機器1の製造時には、補強板41を壁2の内面22に突き当てることにより、補強板41ひいてはフレキシブル配線板12の位置決めをすることができる。よって、フレキシブル配線板12の取り付けがしやすい。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0042】
また、電子機器1は、第の部分12の中央部C1において補強板41とは反対側で第の部分12に実装された電子部品13を備える。