(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023081292
(43)【公開日】2023-06-09
(54)【発明の名称】補助下衣が選択的に構成される下衣
(51)【国際特許分類】
A41D 1/06 20060101AFI20230602BHJP
A41D 1/08 20180101ALI20230602BHJP
A41D 13/00 20060101ALI20230602BHJP
【FI】
A41D1/06 501Z
A41D1/08
A41D1/06 502B
A41D1/06 502A
A41D1/06 502C
A41D1/06 501J
A41D1/06 K
A41D1/06 502G
A41D1/06 502K
A41D13/00 115
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022163415
(22)【出願日】2022-10-11
(31)【優先権主張番号】10-2021-0169242
(32)【優先日】2021-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】507073343
【氏名又は名称】リム,ソン-キュ
(71)【出願人】
【識別番号】515203192
【氏名又は名称】リム,ジョン-ホ
(71)【出願人】
【識別番号】515203206
【氏名又は名称】リム,ジョン-ユン
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】リム,ソン-キュ
(72)【発明者】
【氏名】リム,ジョン-ホ
(72)【発明者】
【氏名】リム,ジョン-ユン
【テーマコード(参考)】
3B011
【Fターム(参考)】
3B011AA05
3B011AB11
3B011AC21
3B011AC22
(57)【要約】 (修正有)
【課題】補助下衣が選択的に構成される下衣を提供する。
【解決手段】通常のズボンを履いたままでも下衣2を手軽に脱ぎ履きできるようにズボンの外股側の縫い目(outseam)6にあたるオーバーパンツ本体部の腰の外から裾の外までを開放形成し、着脱可能な結着部材を前記外股側の縫い目6の開放周縁に沿って固定形成する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ズボンの外股側の縫い目(outseam)(6)にあたるオーバーパンツ本体部の腰の外から裾の外までを開放形成し、着脱可能な結着部材(20)を外股側の縫い目の開放周縁に沿って固定形成する下衣であって、
下衣の下端部(5)のそれぞれの外側周縁には全体的にまたは部分的に第1の継ぎ合わせ部(7)が設けられ、
上側周縁に前記第1の継ぎ合わせ部(7)に選択的に締結される締結部(31)が設けられる補助下衣(30)が構成されることを特徴とする補助下衣が選択的に構成される下衣。
【請求項2】
ズボンの外股側の縫い目(outseam)(6)にあたるオーバーパンツ本体部の腰の外から裾の外までを開放形成し、着脱可能な結着部材(20)を外股側の縫い目の開放周縁に沿って固定形成し、オーバーパンツ本体部の尻部(12)の内面や下腹部(14)の内面のうちの少なくとも一方に内部ポケット部(10)が形成されるように構成して、オーバーパンツを履かないときに内部ポケット部(10)の裏地を返し口から表にひっくり返すことにより、オーバーパンツが畳み込まれた携帯座布団や携帯カバンに切り換えられて使用可能なアウトドア用の下衣であって、
下衣の下端部(5)のそれぞれの外側周縁には全体的にまたは部分的に第1の継ぎ合わせ部(7)が設けられ、
上側周縁に前記第1の継ぎ合わせ部(7)に選択的に締結される締結部(31)が設けられる補助下衣(30)が構成されることを特徴とする補助下衣が選択的に構成される下衣。
【請求項3】
前記補助下衣(30)の下部には、一つ以上の複数の第2の継ぎ合わせ部(33)が設けられて、複数枚の補助下衣(30)を構成するとき、前記締結部(31)が第2の継ぎ合わせ部(33)に選択的に締結されるように構成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の補助下衣が選択的に構成される下衣。
【請求項4】
前記補助下衣(30)が複数構成されるとき、
異なる色合い、異なる模様、異なる総丈のうちのいずれか一つから構成されることを特徴とする請求項3に記載の補助下衣が選択的に構成される下衣。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、補助下衣が選択的に構成される下衣に係り、さらに詳しくは、特に、登山や釣り、ゴルフなどのアウトドアアクティビティをする者や、農作業をする者、建設現場の従事者に防寒、防風、防水などの機能を提供することができ、通常のズボンを履いたままでオーバーパンツや通常のズボンの中に手軽に履くことができ、持ち運びが簡単である他、座布団やカバンなどといったように多用途にも活用することができ、その一方で、必要に応じて、下衣の下端部に選択的に補助下衣を継ぎ足して着用することのできる補助下衣が選択的に構成される下衣に関する。
【背景技術】
【0002】
近頃、登山や釣り、ゴルフ、狩り、スキー、アウトドアサイクリングなどのアウトドアアクティビティをする人々が増えてきて、農作業者や建設現場の従事者などのように冬場に野外での作業をする人々へのアウトドア用衣類の売り出しが増えてきている。アウトドア用衣類は、アウトドアアクティビティの際に着心地に優れており、軽量である他、防風、防寒、防水などの機能を備えた機能性生地が主として用いられている。
【0003】
冬場に風や寒さが激しい地域では、アウターウェアを羽織るが、アウターウェアのほとんどが身体の上衣側に羽織るような防風、防寒などの機能があるジャケット類である。
【0004】
このため、身体の下部を風や寒さから守るためには、予め防寒肌着を着たりズボンを重ね着したりする必要があるが、予め防寒肌着を着てしまうと、しばらくの間運動をしているうちに熱が出、屋内のように寒くない状態であったりすれば、体が重苦しく、息苦しくて耐え難い。なお、寒気がある環境では、予め用意しておいた防寒肌着を着るには、その用意した防寒肌着をカバンなどから取り出して通常のズボンを脱ぎ、履物を脱いでからはじめて防寒肌着を履き、再び通常のズボンを履いて履物もまた履かなければならないがゆえに、とても面倒である。
【0005】
冬場に登山をする場合、最初に山を登っているうちには寒くて防寒肌着を履いたままで出発することが多く、10~20分間山に登っていくうちに、防寒肌着を脱ぎ出したいと思うことも多い。防寒肌着を脱ぐ(履く)ときには、登山靴を脱ぎ、登山服のズボンを脱いでからはじめて防寒肌着を脱ぐ(履く)ことができ、その防寒肌着を脱いだ(履いた)後に再び登山服のズボンを履いて登山靴を履かなければならないという煩雑さとともに、昼ご飯を食べるときや休憩をするときにもなると、また防寒肌着を再び履きたいという残念な気持ちになってしまう。昼ご飯を食べるときに石や岩の上に座って食事をすることが多いが、寒い天気のせいで、石や岩そのものが冷たくて少しの時間でも座っていづらい。
【0006】
ゴルフの場合、冬場の明け方にゴルフのラウンドに行くときには、非常に寒い時期であるため、防寒肌着(下衣)を履いてティーアップする場合が多いが、一つか二つのホールを過ぎて午前10~11時頃になると、周りの温度がかなり上がって防寒肌着を脱いでから運動をしたいという気持ちになるが、防寒肌着の下衣を脱ごうとしてもラウンドの合間を縫うことが許されないだけではなく、一緒にプレーをする多数の人々とキャディー(一般に、女性が多い)がいるため、しかも、ゴルフ場の特性上、視野が開けた空間がほとんどであるため、通常のズボンを脱いで防寒肌着を履いた後に、それから通常のズボンを履き直すということは実際のところ不可能である。
【0007】
まず、従来の技術について述べると、韓国登録特許登録第10-1440541号公報は、本発明の出願人と同じ出願人が発明したものであって、アウトドア用オーバーパンツにおいて、ズボンの外股側の縫い目(outseam)にあたるオーバーパンツ本体部の腰の外から裾の外までを開放形成し、着脱可能な結着部材を外股側の縫い目の開放周縁に沿って固定形成し、オーバーパンツ本体部の尻部の内面や下腹部の内面のうちの少なくとも一方に内部ポケット部が形成されるように構成して、オーバーパンツを履かないときに内部ポケット部の裏地を返し口から表にひっくり返すことにより、オーバーパンツが畳み込まれた携帯座布団や携帯カバンに切り換えられて使用可能にするアウトドア用オーバーパンツが開示されている。
【0008】
前述した従来の技術は、主として、オーバーパンツをカバンとして使用し、かつ、種々のものに変形して使用できることについて記載している。しかしながら、このようなオーバーパンツ本体部は、七部丈のズボン、八分丈のズボン、半ズボンのうちのいずれか一つに特定された状態で使用可能であるため、夏場にいきなり寒くなったり、冬場にいきなり熱くなったりするなど、急激な天候変化と環境に容易に対応できないという問題点を抱えており、単一のデザインにしか作れないがゆえに、若者が自分の個性に合わせてバリエーションに富んだデザインを演出することができないという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】韓国登録特許第10-1440541号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上述した従来の技術が抱える問題を解決するために案出されたものであり、登山や釣り、ゴルフなどのアウトドアアクティビティをするとき、防寒や防風、防水などの機能をすることができ、通常のズボンを履いたままでも手軽に手軽に脱ぎ履きすることができるので、通常のズボンを脱ぎ、防寒肌着を脱ぎ履きする特別な空間や場所を探して歩き回る必要がないことはもとより、持ち運びが簡単であり、携帯座布団や携帯カバンなどの主な機能をもすることができ、必要に応じて、下衣単独で着用できるようにするとともに、前記下衣を七部丈、八部丈に特定せず、半ズボンを基本とするが、下部に選択的に補助下衣を継ぎ足すことにより、半ズボン、七部丈、八分丈のズボンに変形可能なようにして、急変する天気及び自分の現在の直面状況に合わせて変形可能であることから、時々刻々と変わる場面に即座で対応できるようにする補助下衣が選択的に構成される下衣を提供するところに主な主眼点をおいてその技術的な課題を解決するために創案されたものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
このために、本発明は、ズボンの外股側の縫い目(outseam)6にあたるオーバーパンツ本体部の腰の外から裾の外までを開放形成し、着脱可能な結着部材20を外股側の縫い目の開放周縁に沿って固定形成される下衣において、下衣の下端部5のそれぞれの外側周縁には全体的にまたは部分的に第1の継ぎ合わせ部7が設けられ、上側周縁に前記第1の継ぎ合わせ部7に選択的に締結される締結部31が設けられる補助下衣30が構成されることを技術的な特徴とする。
【0012】
前記補助下衣30の下部には、一つ以上の多数の第2の継ぎ合わせ部33が設けられて、多数枚の補助下衣30を構成するとき、前記締結部31が第2の継ぎ合わせ部33に選択的に締結されるように構成されることを技術的な特徴とする。
【0013】
前記補助下衣30が多数構成されるとき、異なる色合い、異なる模様、異なる総丈のうちのいずれか一つから構成されることを技術的な特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明の補助下衣が選択的に構成される下衣によれば、通常のズボンを履いたままでもオーバーパンツを手軽に脱ぎ履きすることができることはもとより、使用者がオーバーパンツを履かない場合、その持ち運びが簡単であり、携帯座布団や携帯カバンの用途に活用することができるという効果があり、登山や釣り、ゴルフなどのアウトドアアクティビティをする者や、農作業をする者、建設現場の従事者に防寒や防風、防水などの機能を提供するうえで役立ち、基本的に下衣が半ズボンから構成されるが、下衣の下端部に選択的に補助下衣を一枚以上継ぎ足せるようにすることにより、七分丈のズボン、八分丈のズボン、長いズボンなど種々にその総丈を調節することができて、場面に合わせて変形可能であることはもとより、補助下衣の色合い及び模様などが異なるように形成されて多彩なデザインを演出することができ、自分がデザイナーになることにより、個性と場面に合わせてバリエーションが与えられる非常に有用な発明である。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の実施形態に係るアウトドア用オーバーパンツの組み立て状態の斜視図。
【
図2】
図2のオーバーパンツの尻部及びズボンの裾の取り付けを解除した状態図。
【
図4】本発明のオーバーパンツの取り付けを解除した展開図。
【
図5】本発明のオーバーパンツの内部ポケット部を用いて座布団兼用携帯カバンにした状態図。
【
図6】本発明の下衣の下部に補助下衣が構成されたことを示す図。
【
図7】本発明の下衣の下部に多数枚の補助下衣が構成されたことを示す図。
【
図8】本発明の下衣の下部に補助下衣が構成されたことを示す分解図。
【
図9】本発明の下衣の下部に多数枚の補助下衣が構成されたことを示す分解図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明は、特に、登山や釣り、ゴルフなどのアウトドアアクティビティをする者や、農作業をする者、建設現場の従事者に防寒、防風、防水などの機能を提供することができ、通常のズボンを履いたままでオーバーパンツとして手軽に脱ぎ履きすることができ、持ち運びが簡単である他、座布団やカバンなどといったように多用途にも活用することができ、その一方で、必要に応じて、下衣の下端部に選択的に補助下衣を継ぎ足して着用することのできる補助下衣が選択的に構成される下衣に関するものである。
【0017】
以下、添付図面の
図1乃至
図9に基づいて、上記の技術的課題を解決するための本発明の好適な構成及び作用について説明する。
【0018】
以下、添付図面に基づいて、本発明の好適な実施形態について詳しく説明する。
【0019】
本発明においては、通常のズボンを履いたままでも下衣2を手軽に脱ぎ履きできるようにズボンの外股側の縫い目(outseam)6にあたるオーバーパンツ本体部の腰の外から裾の外までを開放形成し、着脱可能な結着部材20を前記外股側の縫い目6の開放周縁に沿って固定形成する。
【0020】
上記の結着部材20は、いわゆるマジックテープ(登録商標)とも呼ばれる面状ファスナーであることが好ましく、ジャックやフックやスナップボタンやその他の均等物によっても形成することができるということを理解すべきである。
【0021】
本発明の下衣2を使用者が履いて活動をするときに、不希望の結着の解除が起こらないようにするために、
図1でのように、ズボン本体部の腰ベルト側の位置に延長結着バンド22を延設してもよい。
【0022】
本発明のアウトドア用下衣2は、一重に形成してもよく、保温性の向上のために、外皮と内皮からなる二重にも製作可能である。
【0023】
本発明のアウトドア用下衣2を展開した状態の形状は、
図4に示すように、概ね横に長い長方形になる。
【0024】
図4のように展開された下衣2を股上の部分や内股側の縫い目の部分から支持してから外股側の縫い目6の結着部材20を用いて取り付けると、使用者は、防寒肌着の場合に通常のズボンと履物を脱ぐことなく、下衣2を通常のズボンの上に直ちに脱ぎ履きすることができる。
【0025】
本発明のアウトドア用下衣2は、ズボン部の表地4aとズボン部の裏地4bとから構成するが、ズボン部の表地4a及びズボン部の裏地4bの内股側の縫い目8が縫い合わせられて一体に形成され、外股側の縫い目6は縫い合わせられないため自由端になるオーバーパンツ本体部が設けられる。
【0026】
さらに好ましくは、ズボン部の表地4aとズボン部の裏地4bとが股上の部分において遭遇する部位に、
図4でのように、長円状の股上布切れ部18を別途に縫い付けて形成すれば、着用者が座ってから立ち上がるときに尻裂の間にズボン尻部の一部が挟み込まれてしまうということを防ぐことができる。
【0027】
また、ズボン部の裏地4bの尻部12を形成するときに、一枚から三枚ほどの尻部布切れ部を使って該尻部布切れ部を横に並べた後に縫い付けると、上下縫い目16が形成されるが、下衣2を履いた使用者がうずくまっているときのように尻部に非常に強い圧力が加えられて尻部が引っ張られた状態になっても、上下縫い目16によりその圧力に耐えられる丈夫かつ強固な構造となる。
【0028】
本発明のアウトドア用下衣2をオーバーパンツ本体部に構成するに当たって、七部丈のズボン、八分丈のズボンや半ズボンとして形成することが好ましいが、これは、下衣2のズボンの裾が地面に引きずられることや履物に当たることなどが起こらないようにして、地面や履物の水気などがオーバーパンツの裾にしみ込まないようにするためである。
【0029】
より重要なことに、本発明においては、オーバーパンツ本体部の尻部12の内面や下腹部14の内面のうちの少なくとも一方にポケット布切れを縫い付けて尻部の大きさにほぼ匹敵する大型の内部ポケット部10が形成されるように構成する。本発明の図面においては、内部ポケット部10がオーバーパンツ本体部の尻部12に形成されたことを例として示している。
【0030】
オーバーパンツ本体部の尻部12の内面や下腹部14の内面のうちの一方または両方ともに内部ポケット部10が形成されれば、使用者が下衣2を履く場合には見えないように隠れながらも、一重の布地がさらに補強されるので、防風や防寒をする上でさらに役立つ。なお、使用者は、内部ポケット部10に身の回りの品を必要に応じて入れて保管する用途にも活用することもできる。
【0031】
そして、本発明において、内部ポケット部10を防水生地から形成することが好ましいが、そうすれば、使用者がやや水気や冷気のある床面に座り込んでも、水気が尻部にしみ込んでしまうことを防ぐことができる。
【0032】
一方、
図6から
図8に示すように、前記下衣20の下端部5のそれぞれの外側周縁には全体的にまたは部分的に第1の継ぎ合わせ部7が設けられ、上側周縁に前記第1の継ぎ合わせ部7に選択的に締結される締結部31が設けられる補助下衣30が構成される。
【0033】
さらに詳しく説明すれば、
図8に示すように、本発明の下衣20の下端部5に選択的に補助下衣30が着脱できるように構成される。前記着脱方式の場合、面状のファスナーによる方式であって、使用者が必要に応じて補助下衣30を取り付けることができる。
【0034】
さらに、前記第1の継ぎ合わせ部7と締結部31は、全体的に面状のファスナーにより着脱される場合を想定して示しているが、前記第1の継ぎ合わせ部7と締結部31は、カーテンセットの構造のように係止構造を有するように設けてもよく、ボタン構造、ジャック構造など種々の構造に実現してもよい。
【0035】
さらに、前記カーテンセットの構造である場合、第1の継ぎ合わせ部7が下衣20の下端部5に固定された形態に設けられてもよく、別途の案内レールを設け、それぞれの案内レールに第1の継ぎ合わせ部7を設け、補助下衣30の締結部31を第1の継ぎ合わせ部7に継ぎ合わせるとき、最終的に継ぎ合わせられた補助下衣30は、レール上において着用者の動きにつれて移動できるようになって、一方向からも補助下衣30の外側の模様または絵などが見られるという効果がある。
【0036】
一方、
図9に示すように、前記補助下衣30の下部には一つ以上の多数の第2の継ぎ合わせ部33が設けられて、多数枚の補助下衣30を構成するとき、前記締結部31が第2の継ぎ合わせ部33に選択的に締結されるように構成される。
【0037】
これらの多数枚の補助下衣30の構造は、前記下衣20の下部に一つ以上の補助下衣30を継ぎ足すことにより、使用者が選択的に半ズボン、七部丈のズボン、八分丈のズボン、長いズボンなどに実現して着用することを可能になる。
【0038】
例えば、冬場などの蒸し暑い天気である場合、前記補助下衣30を取り付けずに着用することができ、多数匹の蚊がある夜には、多数枚の補助下衣30を継ぎ足して長いズボンにして着用してもよい。
【0039】
前記補助下衣30が多数枚から構成されるとき、異なる色合い、異なる模様、異なる総丈のうちのいずれか一つから構成されてもよい。例えば、三枚の補助下衣30を構成するとき、一番目の補助下衣30は青色のものを、二番目の補助下衣は赤色のものを、三番目の補助下衣は黄色のものを用意して、それぞれ継ぎ合わせてもよく、一番目の補助下衣30には多数の水滴の模様、二番目の補助下衣30には韓国の国旗である太極旗の模様、三番目の補助下衣30には動物の絵など様々な模様及びイメージを互いに異ならせて形成して着用してもよい。
【0040】
このように、補助下衣30を様々な色合い及び模様を有するように実現することができて、着用者の個性に合わせていくらでも手軽に変更することができて、使い勝手の良さが図れるとともに、バリエーションを与えることができる。
【0041】
一方、本発明の下衣2または補助下衣30の内外側に発光可能なLED(マイクロLED)と、前記LED(マイクロLED)に電源を供給する電源供給部及びバッテリーを接続して、前記LED(マイクロLED)から選択的に発光可能なようにしてもよい。
【0042】
このとき、前記LED(マイクロLED)の場合、本発明の出願人が出願して登録を受けた技術であって、韓国登録特許第10-2124173号公報の構成要素をそのまま採用してもよい。
【0043】
この場合、下衣2または補助下衣30に設けられたLED(マイクロLED)を用いて、必要に応じて、使用者が所持しているスマートフォンを用いて自由に発光させ、しかも、色合いまたは模様を変化させることができる。
【0044】
前記韓国登録特許第10-2124173号公報の構成要素は、公知の技術であるため、別途に詳しい説明は省略する。
【0045】
換言すれば、本発明は、補助下衣30を構成することにより、様々な模様、多彩なデザインなどを演出することができるとともに、前記LED(マイクロLED)を設けることにより、模様、デザインのバリエーションが豊富であるとともに、発光までできるので、着用に当たってバリエーションを与えることができる。
【0046】
さらに、本発明の下衣は、概して半ズボンを基本とすることを想定して説明しかつ図示したが、必要に応じて、本発明の特徴である補助下衣を構成するに当たって、スカートの下部に前記補助下衣を継ぎ足してもよい。
【0047】
すなわち、最初のメインとなる下衣を半ズボンではなく、女性たちが主として履くスカートを基本とし、そのスカートの裾に前記補助下衣を選択的に継ぎ足してもよい。
【0048】
2 下衣
4a ズボン部の表地
4b ズボン部の裏地
5 下衣の下端部
6 外股側の縫い目(outseam)
7 第1の継ぎ合わせ部
8 内股側の縫い目(inseam)
10 内部ポケット部
10a 内皮面
12 尻部
14 下腹部
16 上下縫い目
18 股上布切れ部
20 結着部材
22 延長結着バンド
30 補助下衣
31 締結部
33 第2の継ぎ合わせ部