(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023081318
(43)【公開日】2023-06-09
(54)【発明の名称】車両隊列の料金支払い方法、装置、電子機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
G07B 15/00 20110101AFI20230602BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20230602BHJP
G08G 1/00 20060101ALI20230602BHJP
G08G 1/09 20060101ALI20230602BHJP
G08G 1/04 20060101ALI20230602BHJP
【FI】
G07B15/00 P
G07B15/00 510
G06Q50/10
G08G1/00 X
G08G1/09 F
G08G1/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022187450
(22)【出願日】2022-11-24
(31)【優先権主張番号】202111448504.6
(32)【優先日】2021-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ブルートゥース
(71)【出願人】
【識別番号】521254764
【氏名又は名称】北京図森智途科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100107216
【弁理士】
【氏名又は名称】伊與田 幸穂
(72)【発明者】
【氏名】孫 佳欣
(72)【発明者】
【氏名】呉 楠
【テーマコード(参考)】
3E127
5H181
5L049
【Fターム(参考)】
3E127AA15
3E127BA11
3E127BA45
3E127CA12
3E127CA14
3E127CA38
3E127EA03
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3E127FA03
3E127FA18
3E127FA24
3E127FB10
5H181AA07
5H181BB04
5H181CC04
5H181CC21
5H181EE10
5L049CC11
(57)【要約】 (修正有)
【課題】本発明は車両隊列の料金支払い方法、システム、電子機器及び記憶媒体を提供する。
【解決手段】方法は、車両隊列の料金支払いリクエスト情報を路側料金支払い端末に送信することにより、路側料金支払い端末は車両隊列の料金支払いリクエスト情報を料金支払いサーバに送信するステップと、路側料金支払い端末から送信された料金支払いサーバからの車両隊列料金支払い情報を受信するステップと、車両隊列料金支払い情報に基づいて料金支払い操作を実行するステップと、を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両隊列の料金支払い方法であって、前記車両隊列は第1の車両及び少なくとも1つの第2の車両を含み、前記方法は、
前記車両隊列の料金支払いリクエスト情報を路側料金支払い端末に送信することにより、前記路側料金支払い端末は前記車両隊列の料金支払いリクエスト情報を料金支払いサーバに送信するステップと、
前記路側料金支払い端末から送信された前記料金支払いサーバからの車両隊列の料金支払い情報を受信するステップと、
前記車両隊列の料金支払い情報に基づいて料金支払い操作を実行するステップと、を含み、
ただし、前記車両隊列の料金支払いリクエスト情報は前記第1の車両の料金支払いリクエスト情報及び前記第2の車両の料金支払いリクエスト情報を含み、前記第1の車両の料金支払いリクエスト情報は前記第1の車両の料金所身分識別子に基づいて生成され、第2の車両の料金支払いリクエスト情報は前記第2の車両の料金所身分識別子に基づいて生成される車両隊列の料金支払い方法。
【請求項2】
前記路側料金支払い端末によって放送された現在の料金身分識別子を受信するステップと、
前記現在の料金所身分識別子を車両隊列運営管理プラットフォームに送信するステップと、をさらに含み、
ただし、前記現在の料金所身分識別子は前記第1の車両に対応する料金所の1つであり、又は
前記現在の料金所身分識別子は前記第2の車両に対応する料金所の1つである請求項1に記載の方法。
【請求項3】
料金支払い操作の実行が失敗することに応答して、前記車両隊列の料金支払い情報を前記車両隊列運営管理プラットフォームに送信することにより、前記車両隊列運営管理プラットフォームは料金支払い操作を実行するステップをさらに含む請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記路側料金支払い端末から送信された料金支払いサーバからの料金支払い異常情報を受信するステップであって、当該料金支払い異常情報は車両隊列が実際に支払うべき金額が前記車両隊列の料金支払い情報における金額に一致しないことを示すステップをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記車両隊列が実際に支払うべき金額が前記車両隊列の料金支払い情報における金額より大きいことに応答して、前記料金支払い異常情報に基づいて追加料金支払い操作を実行するステップをさらに含む請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記追加料金支払い操作の実行が失敗することに応答して、前記料金支払い異常情報を車両隊列運営管理プラットフォームに送信することにより、前記車両隊列運営管理プラットフォームは対応する追加料金支払い操作を実行するステップをさらに含む請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記車両隊列が実際に支払うべき金額が前記車両隊列の料金支払い情報における金額より小さいことに応答して、前記路側料金支払い端末から送信された払い戻し情報を受信するステップをさらに含む請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記路側料金支払い端末によって放送された現在の料金所のレーン開放状態情報を受信するステップと、
前記現在の料金所のレーン開放状態情報に基づいて通行レーンを選択するステップと、をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項9】
選択した通行レーンが1つであることに応答して、前記選択した通行レーンを前記少なくとも1つの第2の車両に送信し、それにより前記少なくとも1つの第2の車両は前記選択した通行レーンに従って走行するステップ、又は
選択した通行レーンが複数であることに応答して、前記選択した通行レーンを前記少なくとも1つの第2の車両にそれぞれ送信することにより、前記少なくとも1つの第2の車両のうちの各車両は受信した通行レーンに従って走行するステップ、をさらに含む請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記現在の料金所のレーン開放状態情報に基づいて通行レーンを選択するステップは、
受信した交通状況情報及び前記現在の料金所のレーン開放状態情報に基づいて通行レーンを選択することを含む請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記料金支払い操作の完了に応答して、前記路側料金支払い端末からの通行証明情報を受信するステップであって、前記通行証明情報は車両が現在の料金所を通行可能であることを示すステップをさらに含む請求項2に記載の方法。
【請求項12】
前記通行証明情報は通行証明書を含み、
前記第1の車両は前記路側料金支払い端末からの通行証明情報を受信すると、その中の通行証明書を前記少なくとも1つの第2の車両に転送するステップをさらに含む請求項11に記載方法。
【請求項13】
前記少なくとも1つの第2の車両のうちのいずれかの第2の車両が前記車両隊列から離れることに応答して、当該第2の車両の料金支払いリクエスト情報を前記車両隊列の料金支払いリクエスト情報から削除するステップをさらに含む請求項11に記載の方法。
【請求項14】
メモリと、プロセッサと、メモリに記憶され、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムとを含み、前記プロセッサは、前記プログラムを実行すると、請求項1~13のいずれかに記載の方法を実現する電子機器。
【請求項15】
コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、当該コンピュータプログラムはプロセッサに実行されると、請求項1~13のいずれかに記載の方法のステップを実現させるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は自動運転技術分野に関し、特に、車両隊列の料金支払い方法、装置、電子機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
自動運転車両の隊列走行は通行効率を向上させ、燃費を低減することができ、将来の知能交通分野において広く用いられる見込みがある。しかし、自動運転車両隊列の通行料金の支払いに対しては、無人化の運営モードでは、車両隊列はヒューマンインタラクション形態により通行料金支払いを完成することができないため、無人料金支払いモードを使用しなければならない。
【0003】
現在、一台の車に対するフリーフローノンストップ料金支払い方法を用いると、車両隊列における各車両は一台の車の料金支払いモードで1つずつ料金を支払い、料金所を通過する。通行料金所付近の交通量が大きくて渋滞が起きやすく、自家用車が自動運転先行車及び車両隊列の隊列走行を妨害しやすいため、運転シーンが複雑であり、このような複雑なシーンに対応するために、自動運転システムの開発難度が増加する。また、車両隊列における車両に料金支払い装置が装着されない場合、又は料金支払い装置が料金所の料金支払い端末に適合しない場合、又は料金支払い端末の料金支払いモジュールが欠落したり故障が発生したりする場合に、料金支払いが失敗し、さらに自動運転車両隊列が全て料金所を通過できないようになり、それにより料金所での渋滞、及び車両隊列運転効率の低下が起きる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施例は、以上言及された問題の少なくとも1つを解決するために、車両隊列の料金支払い方法、装置、電子機器及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施例は、第1の車両及び少なくとも1つの第2の車両を含む車両隊列の料金支払い方法であって、当該車両隊列の料金支払いリクエスト情報を路側料金支払い端末に送信することにより、当該路側料金支払い端末を当該車両隊列の料金支払いリクエスト情報を料金支払いサーバに送信するようにするステップであって、当該車両隊列の料金支払いリクエスト情報は当該第1の車両の料金支払いリクエスト情報及び当該第2の車両の料金支払いリクエスト情報を含み、当該第1の車両の料金支払いリクエスト情報は当該第1の車両の料金所身分識別子に基づいて生成され、第2の車両の料金支払いリクエスト情報は当該第2の車両の料金所身分識別子に基づいて生成されるステップと、当該路側料金支払い端末から送信された当該料金支払いサーバからの車両隊列料金支払い情報を受信するステップと、当該車両隊列料金支払い情報に基づいて料金支払い操作を実行するステップと、を含む車両隊列の料金支払い方法を提供する。
【0006】
本発明の実施例は車両隊列の料金支払いシステムをさらに提供し、前記システムは上記方法を実現するための車載端末と、路側料金支払い端末と、料金支払いサーバと、車両隊列運営管理プラットフォームと、を含む。
【0007】
本発明の実施例は、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶され、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムと、を含み、前記プロセッサは、前記プログラムを実行すると、上記方法を実現する電子機器をさらに提供する。
【0008】
本発明の実施例は、コンピュータプログラム命令が記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラム命令は、プロセッサにより実行されると、上記方法を実現させるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の実施例は車両隊列の料金支払いリクエスト情報を路側料金支払い端末に送信し、料金支払いサーバに転送し、続いて路側料金支払い端末から転送された料金支払いサーバからの車両隊列の料金支払い情報を受信し、その後で当該車両隊列の料金支払い情報に基づいて料金支払い操作を実行することにより、車両隊列における各車両が自ら料金を支払うことを必要とせず、車両隊列が料金所をスムーズに通過することを保障し、車両隊列の走行効率を向上させる。
【0010】
以下、本発明の実施例又は従来技術における技術的解決手段をより明確に説明するために、実施例又は従来技術の説明に使用する必要がある図面を簡単に紹介し、明らかに、以下の説明における図面は本発明のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労力をせず、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施例による車両隊列の料金支払い方法のフローチャートである。
【
図2】本発明の実施例による車両隊列の料金支払いシステムの構造ブロック図である。
【
図3】本発明の実施例による自動運転車両隊列の料金支払いシステムの例示的な構造ブロック図である。
【
図4】本発明の実施例による自動運転車両隊列の料金支払いシーン1の模式図である。
【
図5】本発明の実施例による自動運転車両隊列の料金支払いシーン2の模式図である。
【
図6(1)】本発明の実施例による自動運転車両隊列の料金支払いシーン3の模式図である。
【
図6(2)】本発明の実施例による自動運転車両隊列の料金支払いシーン3の模式図である。
【
図7】本発明の実施例による自動運転車両隊列の料金支払いシーン4の模式図である。
【
図8】本発明の実施例による自動運転車両隊列の料金支払いの詳しいフローチャートである。
【
図9】本開示の実施例の電子機器900のシステム構成の模式的なブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施例における図面を参照しながら、本発明の実施例における技術的解決手段を明らか且つ完全に説明し、明らかに、説明される実施例は本発明の実施例の一部に過ぎず、実施例の全部ではない。本発明における実施例において、当業者が創造的な労力をせず得る他の実施例の全ては、いずれも本発明に保護される範囲に属する。
【0013】
従来の自動運転車両隊列に対する自動料金支払い方策では、料金支払いの失敗による料金所での渋滞が発生しやすく、それにより車両隊列の走行効率が低下するという問題を引き起こす。また、従来の自動運転車両隊列の自動料金支払い方策は、以下の状況を十分に考慮していない。(1)車載料金支払い装置が適合しないことで、料金支払いが失敗すると、如何に他の手段により車両隊列を助けて料金支払いを完了させ、料金支払いレーンを通過させるか。(2)車両隊列が料金支払いを完了した後、実際に支払うべき金額が変化する状況が発生し、例えば、実際に通行する車両隊列と料金を予め支払う車両隊列情報が一致しないことにより、車両隊列が通行できない。(3)車両隊列は開閉バー無しのレーンを通過するが、未払い/支払い失敗により、信用不良又は罰金を取られるという問題を引き起こす。
【0014】
これに基づいて、本発明の実施例は、自動運転車両隊列の走行中の自動料金支払いを実現し、自動運転車両隊列が料金所をスムーズに通過することを保障することができ、それにより車両隊列の走行効率を向上させることができる車両隊列の料金支払い方法を提供する。以下、図面に合わせて本発明の実施例を詳細に説明する。
【0015】
実施例1
本発明の実施例は自動運転車両隊列(以下、車両隊列と略称することができる)の料金支払い方法を提供し、
図1は当該車両隊列の料金支払い方法のフローチャートであり、
図1に示すように、当該方法はステップ101~103を含む。
【0016】
ステップ101において、当該車両隊列の料金支払いリクエスト情報を路側料金支払い端末に送信することにより、当該路側料金支払い端末は当該車両隊列の料金支払いリクエスト情報を料金支払いサーバに送信し、当該車両隊列の料金支払いリクエスト情報は当該第1の車両の料金支払いリクエスト情報及び当該第2の車両の料金支払いリクエスト情報を含み、当該第1の車両の料金支払いリクエスト情報は当該第1の車両の料金所身分識別子(ID)に基づいて生成され、第2の車両の料金支払いリクエスト情報は当該第2の車両の料金所身分識別子に基づいて生成される。
【0017】
一実施例において、料金支払いリクエスト情報は車両の前回の料金所身分識別子、現在の料金所身分識別子、車両荷重及び車軸の数などの情報に基づいて生成することができる。
【0018】
本実施例において、路側料金支払い端末は現在の料金所に取り付けることができ、現在の料金所身分識別子を放送し、さらに各レーンの開放状況及び通行可能な車種を放送することができる。当該路側料金支払い端末はさらに第1の車両、料金支払いサーバとそれぞれ対話することができる。
【0019】
料金支払いサーバは路側料金支払い端末からアップロードされた料金支払いリクエスト情報に基づいて、料金を計算し、路側料金支払い端末に送信するために用いられる。
【0020】
ステップ102において、路側料金支払い端末から送信された料金支払いサーバからの車両隊列の料金支払い情報を受信する。
【0021】
ステップ103において、当該車両隊列の料金支払い情報に基づいて料金支払い操作を実行する。
【0022】
車両隊列の料金支払いリクエスト情報を路側料金支払い端末に送信し、料金支払いサーバに転送し、続いて路側料金支払い端末から転送された料金支払いサーバからの車両隊列の料金支払い情報を受信し、その後で当該車両隊列の料金支払い情報に基づいて料金支払い操作を実行することにより、車両隊列における各車両が自ら料金を支払うことを必要とせず、不要な待ち時間を減らし、車両隊列が料金所をスムーズに通過することを保障し、車両隊列の走行効率を向上させる。
【0023】
好ましくは、上記ステップ101~103は第1の車両において実行することができ、当該第1の車両は先行車、第2の車両は追従車とすることができる。又は、第1の車両は車両隊列における任意の位置を走行する車両とすることができ、車両隊列全体には、どの車両が上記ステップ101~103を実行するかは、実際の状況に応じて決定することができ、本発明はこれについて限定しない。
【0024】
以下、説明の便宜上、第1の車両が上記ステップ101~103を実行することを例として、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0025】
ステップ101を実行する前に、第1の車両は当該路側料金支払い端末によって放送された現在の料金所身分識別子を受信し、その後、第1の車両は当該現在の料金所身分識別子を車両隊列運営管理プラットフォームに送信することができる。
【0026】
ステップ103の料金支払い操作の実行が完了した後、第1の車両は路側料金支払い端末から送信された料金支払いサーバからの通行証明情報を受信し、当該通行証明情報は第1の車両が料金支払いを完了し、対応する料金所を通過できることを示す。
【0027】
ステップ103の料金支払い操作の実行が失敗すると、第1の車両は当該車両隊列の料金支払い情報を当該車両隊列運営管理プラットフォームに送信し、当該車両隊列運営管理プラットフォームにより料金支払い操作を実行することができる。このように、従来技術における車両隊列の料金支払いの失敗による料金所での渋滞及び車両隊列走行効率の低下という問題を解消することができ、また、車両隊列の料金支払いの失敗による信用不良又は罰金を取られるという問題を解消することができる。
【0028】
ここで、料金支払い操作の実行が失敗することは、例えば、第1の車両に電子料金支払い端末が装着されず、又は電子料金支払い端末が路側料金支払い端末に適合せず、又は他の原因による料金支払いの失敗とすることができる。ここで、電子支払い端末は支払い操作を実行するために用いられる。
【0029】
ステップ103の料金支払い操作の実行が完了した後、第1の車両は当該路側料金支払い端末から送信された料金支払いサーバからの料金支払い異常情報を受信する可能性があり、当該料金支払い異常情報は車両隊列が実際に支払うべき金額と車両隊列の料金支払い情報における金額が一致しないことを示し、ただし、車両隊列が実際に支払うべき金額は路側料金支払い端末が、例えば、識別して得られた車両身分情報、車軸の数、秤量して得られた車両の実荷重情報のような、車両外部から取得した車両情報によって決定される。
【0030】
料金支払い異常の状況は、例えば、通過する車両隊列に車両隊列の料金支払いリクエスト情報に出現しない車両が含まれることや、例えば、報告された車軸の数が実際の車軸の数より少ないような、料金支払いリクエスト情報における車両情報が実際の状況と異なることが挙げられ、当該車両隊列が実際に支払うべき金額が当該車両隊列の料金支払い情報における金額より大きいことである場合に、第1の車両は当該料金支払い異常情報に基づいて追加料金支払いの操作を実行する。追加料金支払いの操作の実行が失敗すると、第1の車両はさらに当該料金支払い異常情報を車両隊列運営管理プラットフォームに送信することができ、それにより当該車両隊列運営管理プラットフォームは対応する追加料金支払いの操作を実行する。
【0031】
料金支払い異常の状況は、当該車両隊列が実際に支払うべき金額が当該車両隊列の料金支払い情報における金額より小さいことである場合に、例えば、ある車両隊列の料金支払いリクエスト情報における対応する車両が料金所を通過しないことや、例えば、報告された車軸の数が実際の車軸の数より多いような、料金支払いリクエスト情報における車両情報が実際の状況と異なることである場合に、料金支払いサーバは払い戻し操作を行い、第1の車両は当該路側料金支払い端末から転送された料金支払いサーバからの払い戻し情報を受信する。
【0032】
一実施例において、第1の車両はさらに当該路側料金支払い端末によって放送された現在の料金所のレーン開放状態情報を受信することができ、この場合、第1の車両は当該現在の料金所のレーン開放状態情報に基づいて通行レーンを選択することができる。
【0033】
好ましくは、第1の車両は受信した交通状況情報及び現在の料金所のレーン開放状態情報に基づいて通行レーンを選択することができる。交通状況情報により、現在の料金所の各開放レーンの渋滞情報をタイムリーに取得することができ、それにより通行レーンをよりよく選択する。当該交通状況情報は第三者の動的地図、路側端末放送などの方式により取得することができ、ここでは限定されない。
【0034】
第1の車両が選択した通行レーンが1つである場合、第1の車両は選択した通行レーンを第2の車両に送信し、それにより第2の車両は選択された通行レーンを走行する。
【0035】
第1の車両が選択した通行レーンが複数である場合、第1の車両は車両隊列における車両に通行レーンを割り当て、続いて各通行レーンをそれぞれ対応する第2の車両に送信し、それにより第2の車両は受信した通行レーンを走行する。このように、車両隊列が料金所を通過する速度を速め、車両隊列の走行効率をさらに向上させることができる。
【0036】
一実施例において、第1の車両は当該路側料金支払い端末からの通行証明情報を受信することができ、当該通行証明情報は車両が料金支払いを完了し、対応する料金所を通過できることを指示する。通行証明情報に料金所に対応する通行証明書が含まれる場合、第1の車両は通行証明情報を受信した後、さらに通行証明情報を車両隊列における第2の車両に転送することができ、通行証明情報に料金所に対応する通行証明書及び対応する車両情報が含まれる場合、第1の車両は通行証明情報を受信した後、さらにその中の通行証明書及び第2の車両の車両情報を通行証明情報として車両隊列における第2の車両に送信することができる。このように、車両隊列における全ての車両は通行証明書を所有するようになり、当該通行証明書に基づいて対応する料金所を迅速に通過することができる。
【0037】
一実施例において、車両隊列における第2の車両が当該車両隊列を離れる場合、第1の車両は当該第2の車両の料金支払いリクエスト情報を当該車両隊列の料金支払いリクエスト情報から削除することができ、それにより必要以上支払うという料金支払い異常状況の発生を回避する。
【0038】
一実施例において、車両隊列に新たな車両(例えば第3の車両)が検証を通過し加入する場合、第1の車両は当該第3の車両からの車両情報及び前の料金所身分識別子を受信することで、車両隊列の料金支払いリクエスト情報の生成を容易にし、また、第1の車両は当該第3の車両の車両情報を当該車両隊列運営管理プラットフォームに送信することで、車両隊列運営管理プラットフォームによる車両隊列に対する管理を容易にする。
【0039】
なお、本実施例において、第1の車両は料金支払いを担当する車両として、車両隊列における他の車両(例えば、第2の車両、第3の車両)が車両隊列に加入し又は車両隊列から離れる場合に、車両隊列の料金支払いリクエスト情報において対応する追従車の身分情報及び料金支払い情報を追加又は除去する必要がある。
【0040】
このように、第1の車両が車両隊列全体の通行料金の統合的な支払いを担当することを実現でき、車両隊列の車両が1つずつ単独で料金を支払って通過する方式に比べ、本実施例の車両隊列の料金支払い方式は効率がより高いとともに、車両隊列の車両が1つずつ単独で料金を支払う過程における他の自家用車両による車両隊列への妨害を回避し、このような障害に対応するために増加した自動運転システムの開発難度を回避する。
【0041】
実施例2
本発明の実施例は自動運転車両隊列の料金支払いシステムを提供し、
図2に示すように、当該車両隊列の料金支払いシステムは車載端末21と、路側料金支払い端末22と、料金支払いサーバ23と、車両隊列運営管理プラットフォーム24と、を含み、そのうち、車載端末21は上記実施例1における車両隊列の料金支払い方法のフローを実現するために用いることが好ましい。実際に操作する際に、自動運転車両隊列は第1の車両及び少なくとも1つの第2の車両で構成され、第1の車両及び第2の車両にはいずれも車載端末21を取り付けることができる。
【0042】
車載端末21は車両と車両との間、車両と路側料金支払い端末22との間、車両と車両隊列運営管理プラットフォーム24との間の相互接続を実現することができ、車両隊列全体の料金支払いを実現するために用いられる。
【0043】
路側料金支払い端末22は上記実施例1における路側料金支払い端末の機能を有することができる。具体的には、路側料金支払い端末22は料金所に取り付けることができ、料金所身分識別子、並びに各レーンの開放状況及び通行可能な車種を放送するために用いられる。また、路側料金支払い端末22は車載端末21及び料金支払いサーバ23との間の対話を可能にし、車両隊列の料金支払いリクエスト情報を料金支払いサーバ23に送信して、料金計算を可能にするとともに、料金支払いサーバからの車両隊列の料金支払い情報を車載端末21に転送するために用いられる。
【0044】
料金支払いサーバ23は上記実施例1における料金支払いサーバの機能を有することができる。具体的には、料金支払いサーバ23は車載端末21がアップロードした料金支払いリクエスト情報に基づいて、料金を計算するとともに、車両隊列の料金支払い情報を路側料金支払い端末22に送信することで、車載端末21の料金支払いを容易にすることができる。
【0045】
車両隊列運行管理プラットフォーム24は上記実施例1における車両隊列運行管理プラットフォームの機能を有することができる。具体的には、当該プラットフォームは運営車両のネットワークアクセス申請及び運営ネットワークホワイトリストのメンテナンスを実現するために用いられる。また、車両が車両隊列に加入する場合、当該プラットフォームが加入車両にアップロードされた身分情報及び料金支払い情報を審査することで、加入車両にアップロードされた料金支払い情報の真実性を確保する。車載端末21が当該プラットフォームに料金支払い補助リクエストを発信する場合、当該プラットフォームは料金支払いサーバ23との対話により車両隊列の料金支払いを実現することができる。
【0046】
説明の便宜上、車載端末21が取り付けられ且つ当該車載端末21が動作状態にある車両を第1の車両と呼び、車両隊列における他の車両を第2の車両と呼ぶ。以下、第1の車両を先行車とし、第2の車両を追従車とする場合をもって、解決手段について説明する。ただし、実際には第1の車両は車両隊列における任意の位置に位置することができる。
【0047】
追従車は車両隊列に加入する時に、先行車に身分情報及び料金支払い関連情報(例えば、前の料金所識別子情報、車軸の数など)を送信する必要があり、身分情報が検証された後、先行車の走行経路に従って走行してもよく、又は受信した先行車の走行命令に基づいて走行してもよい。例えば、高速料金所を通過する際に、先行車は、追従車に先行車が通過するレーンに従って走行することを指示し、又は、追従車に別に選択されたレーンに従って走行することを指示することができる。
【0048】
具体的な実施過程において、追従車が車両隊列に加入し、又は車両隊列から離れる時に、車載端末21は車両隊列の料金支払い情報において対応する追従車の身分情報及び料金支払い情報を追加し又は除去する。料金所領域に進入した後、車載端末21は第三者又は自己作成の高精度地図における料金収受レーンタイプ及び道路状況、並びに路側料金支払い端末22によって放送されたレーン開放状態に合わせて、開放した無人料金収受レーンを選択することができる。車載端末21は路側料金支払い端末22によって放送された料金所識別子情報を受信した後、路側料金支払い端末22に車両隊列の料金支払い情報をアップロードする。先行車に電子料金支払い端末が設置されている場合に、当該電子料金支払い端末は料金支払い機能を有し、車両隊列の料金支払いを完了することができ、先行車に電子料金支払い端末が設置されていない場合、又は備えられた電子料金支払い端末が路側料金支払い端末に適合しないことや他の原因により料金支払いが失敗した場合に、車載端末21は車両隊列運営管理プラットフォーム24に料金支払い補助リクエストを送信する。
【0049】
なお、電子料金支払い端末は車載端末21から独立して設置されてもよく、車載端末21と組み合わせて設置されてもよく、本発明はこれについて制限しない。
【0050】
図3は本発明の実施例による自動運転車両隊列の料金支払いシステムの例示的な構造ブロック図であり、
図3に示すように、当該例示的なシステムは先行車に設置された車載端末(図中に先行車のみが示される)と、路側料金支払い端末と、路側身分検証システムと、料金支払いサーバと、車両隊列運営管理プラットフォームと、を含む。
【0051】
そのうち、路側身分検証システムは画像認識技術又は無線周波数識別技術(Radio Frequency Identification、RFID)を有することができ、カメラなどによって車両画像を取得した後、車両又は車体の二次元コードなどを認識し、料金収受レーンを通過する車両情報(例えば、車両身分情報、車軸の数など)を識別することができ、路側身分検証システムはさらに料金所の秤量装置と通信し、車両の荷重情報を取得することができる。
【0052】
一実施例において、車載端末は料金支払いを完了した後、当該路側支払い端末からの通行証明情報を受信し、当該通行証明情報は車両が料金支払いを完了し、対応する料金所を通過できることを示す。路側料金支払い端末は当該通行証明情報を路側身分検証システムにも送信し、通行証明情報は通行証明書を含み、車両が料金所を通過する時に、路側身分検証システムは通行証明書に基づいて通過する車両を検証し、料金所に対応する通行証明書を有する車両に対して通過を許可し、また、車両隊列の料金支払い制御の過程をより安全且つ信頼可能にするために、各車両が受信した通行証明情報は通行証明情報及び対応する車両情報(例えば、車両身分情報、車両荷重情報、車軸の数など)を含むことができ、路側身分検証システムはさらに車両身分情報又は特徴と通行証明情報とのマッチング関係を検証して、通行証明情報を不正に/間違って所有する車両の通過を回避することができる。
【0053】
また、料金支払いサーバが車両隊列の料金支払いリクエスト情報及び実際の車両隊列の車両情報を検証するように、路側身分検証システムはさらに識別して得た車両の身分情報及び特徴を料金支払いサーバに送信することができ、それにより料金支払い異常状況を発見し、追加料金の支払い又は払い戻しをタイムリーに行うことを容易にする。
【0054】
以下、
図3に示す例示的なシステムに合わせて、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0055】
実施例3
当該実施例において、車載端末21は電子料金支払い端末を含まず、すなわち、車載端末21は料金支払い操作を実行できない。
【0056】
当該実施例において、各部分の間の関係は以下のとおりである。自動運転車両の先行車V1、追従車V2及びV3はいずれも車両隊列運営管理プラットフォームPMによる資質審査をすでに通過し、車両隊列運営管理プラットフォームPMの運営ネットワークのホワイトリストにおける車両である。V1は高速道路を走行し、V2及びV3はV1と運営車両隊列を組みことをリクエストする。走行ルートの前方に料金所があり、料金所の路側料金支払い端末RSU1は現在の料金所識別子情報及び無人料金収受レーンの開放状態を放送し、V1からの料金支払いリクエスト情報(又は車両隊列の料金支払い情報と呼ばれる)を受信するとともに、料金支払いリクエスト情報を料金支払いサーバSに転送する。車両隊列が料金所を通過する時に、路側身分検証システムVS1は通過する車両の車両身分及び特徴を車両隊列の料金支払いリクエスト情報と対比し検証する。V1、V2及びV3にはいずれもスマート車載端末OBU1、OBU2及びOBU3が装着されており、車と車との間、車両隊列と路側料金支払い端末との間、及び車両隊列と車両隊列運営管理プラットフォームとの間の相互接続を実現することができる。
【0057】
図4は本発明の実施例による自動運転車両隊列の料金支払いシーン1の模式図であり、
図4のシーンに基づく車両隊列の料金支払いフローは以下のステップ1~11を含む。
【0058】
ステップ1において、V2、V3はV1と車両隊列を組むように申請し、車両隊列に加入する時に、V2及びV3は、軸数、走行距離、前の料金所IDなどを含む、身分情報及び自身の料金支払い履歴関連情報をV1にアップロードする。
【0059】
ステップ2において、V1はV2、V3にアップロードされた身分情報及び料金支払い履歴情報を車両隊列運営管理プラットフォームPMにアップロードし情報検証を行い、V2及びV3はPM運営ホワイトリストにあり、且つアップロードした料金支払い履歴情報がプラットフォームデータベースに一致するため、V2及びV3はV1と自動運転車両隊列を組む。
【0060】
ステップ3において、料金支払い領域に進入した後、V1は路側料金支払い端末RSU1によって放送された現在の料金所識別子情報及び料金収受レーンの開放状態情報を受信し、V1は高精度地図における料金所の無人通路の道路状況情報及びレーン開放状態情報に合わせて、通路を選択した後、開放状態にある無人料金支払い通路に自動的に走行し、V2及びV3もV1に従って当該料金支払い通路に走行する。
【0061】
ステップ4において、V1は車両隊列が現在到達した料金所情報を車両隊列運営管理プラットフォームPMにアップロードする。
【0062】
ステップ5において、V1は、具体的には、V1、V2、V3それぞれの前の料金所ID、車軸の数及び走行距離などの情報を含む車両隊列全体の料金支払いリクエスト情報をRSU1にアップロードする。
【0063】
ステップ6において、RSU1は料金支払いリクエスト情報を料金支払いサーバSに転送し、Sが料金を計算するとともに車両隊列の料金支払い情報をRSU1に送信する。
【0064】
ステップ7において、RSU1はV1に車両隊列の料金支払い情報を送信し、V1に電子料金支払い装置が装着されていないため、V1はPMに料金支払い補助リクエスト及び車両隊列の料金支払い情報を送信する。
【0065】
ステップ8において、車両隊列運営管理プラットフォームPMは車両隊列の料金支払い情報に基づいて料金支払いサーバSに料金を支払う。
【0066】
ステップ9において、料金支払いサーバSはRSU1に料金支払い結果をフィードバックし、RSU1はV1に車両隊列の通行証明情報を送信する。
【0067】
ステップ10において、車両隊列は料金収受レーンを通過し、路側身分検証システムVS1は受信したRSU1からの通行証明情報に基づいて、通過車両の車両身分及び特徴を一つ一つ識別する。
【0068】
ステップ11において、路側身分検証システムは異常を発見せず、車両隊列はレーンを速やかに通過し、駐車する必要がない。
【0069】
実施例4
当該実施例において、車載端末21は電子料金支払い端末P1を含むが、P1はRSU1に適合しないことにより、車載端末21は料金支払い操作を実行できない。
【0070】
当該実施例4における各部分の間の関係は実施例3における各部分の関係と同じであり、ここでは重複する説明は省略する。
【0071】
図5は本発明の実施例による自動運転車両隊列の料金支払いシーン2の模式図であり、
図5のシーンに基づく車両隊列の料金支払いフローは以下のステップ1~12を含む。
【0072】
そのうち、ステップ1~6は実施例3におけるステップ1~6と同じであり、ここでは重複する説明は省略し、以下、ステップ7から説明する。
【0073】
ステップ7において、RSU1はV1に車両隊列の料金支払い情報を送信し、V1はP1により車両隊列の通行料金を支払う。
【0074】
ステップ8において、P1がRSU1に適合しないため、P1は料金支払いに失敗し、V1はPMに料金支払い補助リクエスト及び車両隊列の料金支払い情報を送信する。
【0075】
ステップ9において、車両隊列運営管理プラットフォームPMは車両隊列の料金支払い情報に基づいて料金支払いサーバSに料金を支払う。
【0076】
ステップ10において、料金支払いサーバSはRSU1に料金支払い結果をフィードバックし、RSU1はV1及び路側身分検証システムVS1に車両隊列の通行証明情報を送信する。
【0077】
ステップ11において、車両隊列は料金収受レーンを通過し、路側身分検証システムVS1は受信したRSU1からの通行証明情報に基づいて、通過車両隊列の車両身分及び特徴を一つ一つ識別する。
【0078】
ステップ12において、路側身分検証システムは異常を発見せず、車両隊列はレーンを速やかに通過し、駐車する必要がない。
【0079】
実施例5
当該実施例において、車載端末21は電子料金支払い端末P1を含み、且つP1はRSU1に適合するため、車載端末21は料金支払い操作を実行できる。当該実施例において、車載端末21は支払いに成功するが、路側身分検証システムは追加料金支払いのような異常をアップロードする。
【0080】
当該実施例5における各部分の間の関係は実施例3における各部分の関係と同じであり、ここでは重複する説明は省略する。
【0081】
図6(1)及び
図6(2)は本発明の実施例による自動運転車両隊列の料金支払いシーン3の模式図であり、そのうち、
図6(1)は当該シーン3の料金支払い段階のフローを示し、
図6(2)は当該シーン3の検証段階のフローを示す。
図6(1)及び
図6(2)に示すように、
図6(1)及び
図6(2)のシーンに基づく車両隊列の料金支払いフローは以下のステップ1~12を含む。
【0082】
そのうち、ステップ1~6は実施例3におけるステップ1~6と同じであり、ここでは重複する説明は省略し、以下、ステップ7から説明する。
【0083】
ステップ7において、RSU1はV1に車両隊列の料金支払い情報を送信し、V1はP1により車両隊列の通行料金を支払い、料金支払いに成功する。
【0084】
ステップ8において、RSU1はV1及び路側身分検証システムVS1に車両隊列の通行証明情報を送信する。
【0085】
ステップ9において、車両隊列は料金収受レーンを通過し、路側身分検証システムVS1は受信したRSU1からの通行証明情報に基づいて、通過車両の車両身分及び特徴を一つ一つ識別する。
【0086】
ステップ10において、VS1はV3の実軸数がアップロードされた軸数より多いと認識し、VS1は料金支払いサーバSに追加料金支払いのような異常情報をアップロードする。
【0087】
ステップ11において、Sは料金を計算するとともに、追加料金支払い情報をRSU1に送信する。
【0088】
ステップ12において、RSU1はV1に追加料金支払い情報を送信し、V1はP1により車両隊列の追加通行料金を支払う。
【0089】
実施例6
当該実施例において、車載端末21は電子料金支払い端末P1を含み、且つP1はRSU1に適合するため、車載端末21は料金支払い操作を実行できる。当該実施例において、車載端末21は支払いに成功するが、路側身分検証システムは払い戻しのような異常をアップロードする。
【0090】
当該実施例6における各部分の間の関係は実施例3における各部分の関係と同じであり、ここでは重複する説明は省略する。
【0091】
図7は本発明の実施例による自動運転車両隊列の料金支払いシーン4の模式図であり、
図7に示すように、
図7のシーンに基づく車両隊列の料金支払いフローは以下のステップ1~13を含む。
【0092】
そのうち、ステップ1~6は実施例3におけるステップ1~6と同じであり、ここでは重複する説明は省略し、以下、ステップ7から説明する。
【0093】
ステップ7において、RSU1はV1に車両隊列の料金支払い情報を送信し、V1はP1により車両隊列の通行料金を支払い、料金支払いに成功する。
【0094】
ステップ8において、RSU1はV1及び路側身分検証システムVS1に車両隊列の通行証明情報を送信する。
【0095】
ステップ9において、車両隊列は料金収受レーンを通過し、路側身分検証システムVS1は受信したRSU1からの通行証明情報に基づいて、通過車両の車両身分及び特徴を一つ一つ識別する。
【0096】
ステップ10において、V3はシステム故障により、走行し続けて料金収受レーンを通過できず、VS1は通過する車両にV3が含まれないと認識し、VS1は料金支払いサーバSに払い戻しのような異常情報をアップロードする。
【0097】
ステップ11において、Sは料金を計算するとともに、払い戻し情報をRSU1に送信する。
ステップ12において、RSU1はV1に払い戻し情報を送信し、V1はP1により車両隊列の通行料金の払い戻しを受け入れる。
【0098】
ステップ13において、V3は車両隊列から離れ、V1はV3の身分情報及び料金支払い関連情報を車両隊列情報から除去する。
【0099】
以上の説明から分かるように、車両隊列の料金支払いが完了した後、路側身分検証システムの検証操作により、実際に通過した車両隊列と料金支払いリクエストにおける車両隊列情報とが一致するか否かをタイムリーに発見することができ、一致しない場合、異常をアップロードするという方式により、車両隊列に追加料金支払い又は払い戻しを提示し、通行料金の決算を迅速に実現することができる。車両隊列が駐車せずに連続して料金収受レーンを通過することを保障する場合に、車両隊列の料金支払い漏れによる高速道路事業者の損失も回避し、車両隊列が必要以上支払うことによる車両隊列事業者の損失も回避する。
【0100】
図8は本発明の実施例による自動運転車両隊列の料金支払いの詳しいフローチャートであり、
図8に示すように、当該フローは以下を含む。
【0101】
第1の段階:車両隊列の組み及び料金支払い情報の収集
ステップ1において、自動運転車両は運営に加入する前に車両隊列運営管理プラットフォーム(運営プラットフォームと略称してもよい)に運営資質申請を行い、運営ネットワークのホワイトリストに加入する。
【0102】
ステップ2において、実際に道路を運行する過程において、運営ネットワークのホワイトリストにおける車両は2台以上の車両の自動運転車両隊列を組むことができ、車両隊列において先行車は車両隊列の料金支払いを完了する車両を担当し、他の車両は追従車である。
【0103】
ステップ3において、追従車は車両隊列に加入する時に、軸数、走行距離、前の料金所IDなどの情報を含む、自身の料金支払い関連情報を先行車にアップロードする。
【0104】
ステップ4において、先行車は追従車がアップロードした料金支払い履歴情報を車両隊列運営管理プラットフォームにアップロードして情報検証を行い、検証を通過すれば、追従車が車両隊列に加入することを許可する。
【0105】
第2の段階:料金支払い領域入り及び料金支払い
ステップ5において、路側料金支払い端末は、現在の料金所識別子情報、料金収受レーンの開放状況及び通行許可車種を含む現在の料金所情報をリアルタイムに放送し、先行車は高精度地図における料金所の無人通路の情報及びスマート路側料金支払い端末から提供された現在の料金所情報に合わせて、適切な通路を選択し、開放状態にある無人料金支払い通路に自動的に走行し、追従車は先行車に追従して走行する。
【0106】
ステップ6において、先行車は車両隊列の現在到達した料金所識別子情報(現在の路側料金支払い端末識別子情報であってもよい)を車両隊列運営管理プラットフォームにアップロードする。
【0107】
ステップ7において、先行車は車両隊列における全ての車両の料金支払いリクエスト情報を含む車両隊列の料金支払いリクエスト情報を路側料金支払い端末にアップロードする。
【0108】
以下、先行車に電子料金支払い装置が装着されている場合及び先行車に電子料金支払い装置が装着されていない場合の2種類の場合について、それぞれ説明する。
【0109】
A:先行車に電子料金支払い装置が装着されている場合
ステップ8において、先行車に電子料金支払い装置が装着されている場合、路側料金支払い端末により車両隊列の料金支払いリクエスト情報を料金支払いサーバに送信し、料金支払いサーバにより支払い金額を確定し、対応する車両隊列の料金支払い情報を路側料金支払い端末に返信する。
【0110】
ステップ9において、路側端末は先行車に車両隊列の料金支払い情報を送信し、先行車は電子料金支払い装置により料金支払いを完了する。
【0111】
ステップ10において、料金支払いが成功すれば、路側料金支払い端末は先行車に通行証情報を送信し、先行車は車両隊列運営管理プラットフォームに車両隊列の料金支払い情報を同期し、料金支払いが失敗すれば、先行車は車両隊列運営管理プラットフォームに料金支払い補助リクエスト及び車両隊列の料金支払い情報を送信する。
【0112】
ステップ11において、車両隊列運営管理プラットフォームは車両隊列の料金支払い情報に基づいて料金支払いサーバに料金を直接支払う。
【0113】
ステップ12において、料金支払いサーバは路側料金支払い端末に料金支払い結果をフィードバックし、路側料金支払い端末は先行車及び路側身分検証システムに通行証明書を送信する。
【0114】
B:先行車に電子料金支払い装置が装着されていない場合
ステップ13において、先行車に電子料金支払い装置が装着されていない場合、先行車は車両隊列運営管理プラットフォームに料金支払い補助リクエストを直接送信する。
【0115】
ステップ14において、車両隊列運営管理プラットフォームは車両隊列の料金支払い情報に基づいて料金支払いサーバに料金を直接支払う。
【0116】
ステップ15において、料金支払いサーバは路側料金支払い端末に料金支払い結果をフィードバックし、路側料金支払い端末は先行車及び路側身分検証システムに通行証明情報を送信する。
【0117】
第3の段階:通行車両の料金支払い結果の検証
ステップ16において、路側身分検証システムは通行証明情報に基づいて通過する車両を検証し、料金所に対応する通行証明書を有する車両に対して通行を許可する。さらに、車両隊列の料金支払い制御の過程をより安全且つ信頼可能にするために、路側身分検証システムはさらに車両身分情報又は特徴と通行証明書とのマッチング関係を検証して、通行証明書を不正に/間違って所有する車両の通過を回避することができる。
【0118】
ステップ17において、路側身分検証システムは異常を発見せず、車両隊列はレーンを速やかに通過し、駐車する必要がない。
【0119】
ステップ18において、路側身分検証システムは追加料金支払いのような異常を発見する場合、例えば通過した車両隊列に料金支払いリクエスト情報をアップロードしない車両が含まれ、又は、例えば通過する車両の軸数が料金支払い請求情報における軸数より多いように、車両隊列の料金支払いリクエスト情報が実際に一致しない場合、路側身分検証システムは料金支払いサーバに1つ又は複数の追加料金支払いのような異常情報をアップロードする。路側身分検証システムは払い戻しのような異常を発見する場合、例えば、通過した車両隊列に料金支払いリクエスト情報に対応する車両が含まれず、又は通過した車両の実軸数が料金支払いリクエスト情報における軸数より少ない場合、路側身分検証システムは料金支払いサーバに1つ又は複数の払い戻しのような異常をアップロードする。この過程において、車両隊列は駐車する必要がなく、レーンを速やかに通過することができる。
【0120】
ステップ19において、料金支払いサーバは路側料金支払い端末に異常料金支払い帳票を送信する。
【0121】
ステップ20において、路側料金支払い端末は先行車に異常料金支払い帳票を送信する。
【0122】
ステップ21において、先行車は異常料金支払い帳票処理を行い、異常状況に対して追加料金を支払い、又は払い戻しを受け入れる。先行車に電子料金支払い装置が装着されていないか、又は異常な追加料金支払い又は払い戻しの受け入れを完了できない場合、先行車は車両隊列運営管理プラットフォームに料金支払い補助リクエスト及び異常料金支払い帳票を送信する。
【0123】
ステップ22において、車両隊列運営管理プラットフォームは異常料金支払いリクエストに基づいて直接料金支払いサーバに対して異常料金支払い帳票の決算を行い、異常状況による追加料金を支払い、又は払い戻しを受け入れる。
【0124】
以上の説明から分かるように、本発明の実施例において、先行車により車両隊列の全ての車両の料金支払いを統合的に完了し、追従車は自ら料金支払い過程を完了する必要がなく、先行車に料金支払い情報をアップロードするだけでよく、車両が単独で料金を支払うことによるインタラクション及び時間のコストを節約し、車両隊列の車両が料金所を通過する時に交通の渋滞を引き起こす可能性を回避し、また、先行車により車両隊列の料金支払いを統合的に完了することで、車両隊列の他の車両に電子料金支払い端末を取り付けるコストを節約することができ、さらに、本発明の実施例は車両隊列運営管理プラットフォームにより料金支払いを補助し、車両隊列が料金支払いを効果的に完了することをさらに保障することができ、料金支払いの失敗による信用不良の影響又は罰金も回避し、必要以上の料金支払いによる車両隊列事業者の損失も回避し、車両隊列の運行効率をさらに向上させる。
【0125】
実施例7
本実施例は電子機器をさらに提供し、当該電子機器はデスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ及び移動端末などとすることができるが、本実施例はこれらに限定されない。本実施例において、当該電子機器は上記実施例1及び実施例2)を参照しながら実施することができ、その内容はここに組み込まれ、重複する説明を省略する。
【0126】
図9は本開示の実施例の電子機器900のシステム構成の模式的なブロック図である。
図9に示すように、当該電子機器900は中央処理装置100及びメモリ140を含み、メモリ140は中央処理装置100に結合される。なお、この図は一例であり、電気通信機能又は他の機能を実現するために、当該構造に加えて、又はその代わりに、他のタイプの構造を使用することもできる。
【0127】
一実施例において、車両隊列の料金支払い機能は中央処理装置100に集積することができる。ここで、中央処理装置100は以下の制御を行うように構成することができる。
【0128】
当該車両隊列の料金支払いリクエスト情報を路側料金支払い端末に送信することにより、当該路側料金支払い端末は当該車両隊列の料金支払いリクエスト情報を料金支払いサーバに送信し、当該車両隊列の料金支払いリクエスト情報は当該第1の車両の料金支払いリクエスト情報及び当該第2の車両の料金支払いリクエスト情報を含み、当該第1の車両の料金支払いリクエスト情報は当該第1の車両の料金所身分識別子に基づいて生成され、第2の車両の料金支払いリクエスト情報は当該第2の車両の料金所身分識別子に基づいて生成され、
路側料金支払い端末から送信された料金支払いサーバからの車両隊列の料金支払い情報を受信し、
当該車両隊列の料金支払い情報に基づいて料金支払い操作を実行する。
【0129】
上記説明から分かるように、本願の実施例にて提供される電子機器は、車両隊列の料金支払いリクエスト情報を路側料金支払い端末に送信し、料金支払いサーバに転送し、続いて路側料金支払い端末から転送された料金支払いサーバからの車両隊列の料金支払い情報を受信し、その後で当該車両隊列の料金支払い情報に基づいて料金支払い操作を実行することにより、車両隊列における各車両が自ら料金を支払うことを必要とせず、車両隊列が料金所をスムーズに通過することを保障し、車両隊列の走行効率を向上させる。
【0130】
他の実施形態において、車載端末は中央処理装置100と別に構成することができ、例えば車載端末は中央処理装置100に接続されるチップとして構成されてもよく、中央処理装置の制御により車両隊列の料金支払い機能を実現する。
【0131】
図9に示すように、当該電子機器900は通信モジュール110と、入力ユニット120と、音声処理ユニット130と、ディスプレイ160と、電源170と、をさらに含むことができる。なお、電子機器900は、必ずしも
図9に示した全ての構成要素を備える必要がなく、また、電子機器900は、
図9に示していない構成要素を含んでもよい。
【0132】
図9に示すように、中央処理装置100はコントローラ又は動作制御装置と呼ばれることもある、マイクロプロセッサ又は他のプロセッサ装置及び/又は論理装置を含むことができ、当該中央処理装置100は入力を受信し、電子機器900の各構成要素の動作を制御する。
【0133】
ここで、メモリ140は、例えばバッファ、フラッシュメモリ、ハードドライブ、リムーバブルメディア、揮発性メモリ、不揮発性メモリ又は他の適切な装置のうちの1種又は複数種であってもよい。上記失敗関連情報を格納でき、また、関連情報を実行するプログラムを記憶できる。そして、中央処理装置100は当該メモリ140に記憶された当該プログラムを実行して、情報の記憶や処理などを実現することができる。
【0134】
入力ユニット120は中央処理装置100に入力を提供する。入力ユニット120は例えばキー又はタッチ入力装置である。電源170は電子機器900に電力を供給するために用いられる。ディスプレイ160は画像や文字などの表示対象を表示するために用いられる。当該ディスプレイは、例えば、LCDディスプレイであってもよいが、これに限定されない。
【0135】
当該メモリ140は、例えば、リードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、SIMカードなどのソリッドステートメモリとすることができる。さらに、電源を切っても情報を保存し、選択的に消去可能であり、且つより多くのデータが設定されているメモリとすることもでき、当該メモリの一例は、EPROMなどと呼ばれることもある。メモリ140はさらに他のタイプの装置とすることができる。メモリ140はバッファメモリ141(バッファと呼ばれることもある)を含む。メモリ140はアプリケーション/機能記憶部142を含むことができ、当該アプリケーション/機能記憶部142はアプリケーションプログラム及び機能プログラムを記憶するために用いられ、又は中央処理装置100により電子機器900の動作のフローを実行するために用いられる。
【0136】
メモリ140はデータ記憶部143をさらに含むことができ、当該データ記憶部143は、例えば、連絡先、デジタルデータ、画像、音声及び/又は電子機器に使用される任意の他のデータなどのデータを記憶するために用いられる。メモリ140のドライバ記憶部144は電子機器の通信機能用及び/又は電子機器の他の機能(例えば、メッセージングアプリケーション、アドレス帳アプリケーションなど)の実行用の様々なドライバを含むことができる。
【0137】
通信モジュール110はアンテナ111を介して信号を送受信する送信機/受信機110である。通常の移動通信端末の状況と同様に、通信モジュール(送信機/受信機)110は中央処理装置100に結合されて、入力信号を提供し、出力信号を受信する。
【0138】
異なる通信技術に基づき、同一の電子機器において、例えばセルラーネットワークモジュール、ブルートゥースモジュール及び/又は無線ローカルエリアネットワークモジュールなど、複数の通信モジュール110を設置することができる。通信モジュール(送信機/受信機)110はさらに音声処理装置130を介してスピーカ131及びマイク132に結合されて、スピーカ131を介して音声入力を提供し、マイク132からの音声出力を受信し、それにより通常の電気通信機能を実現する。音声処理装置130は任意の適切なバッファ、デコーダ、増幅器などを含むことができる。また、音声処理装置130は中央処理装置100にも結合され、それによりマイク132により自機で録音をすることができ、且つスピーカ131により自機に記憶された音声を再生することができる。
【0139】
本発明の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、当該コンピュータプログラムは、プロセッサにより実行されると、上記実施例3に記載の車両隊列の料金支払い方法のステップを実現させるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
【0140】
本発明の実施例はコンピュータ読み取り可能なプログラムが記憶されている記憶媒体をさらに提供し、前記コンピュータ読み取り可能なプログラムはコンピュータに電子機器において上記実施例3に記載の車両隊列の料金支払い方法のステップを実行させる。
【0141】
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明する。当該詳細な明細書により、これらの実施形態の多くの特徴及び利点が明らかであるため、添付の特許請求の範囲は、これらの実施形態の真の趣旨及び範囲内にある全ての特徴及び利点をカバーすること意図している。さらに、当業者が多くの補正及び変更を想到し得るため、本発明の実施形態は、例示及び説明される精確な構造及び動作に限定されず、その範囲内にある全ての適切な補正及び均等物をカバーすることができる。
【0142】
当業者であれば、本発明の実施例は方法、システム、又はコンピュータプログラム製品として提供できることを理解されたい。したがって、本発明は完全なハードウェアの実施例、完全なソフトウェアの実施例、又はソフトウェアとハードウェアを組み合わせる態様の実施例の形態を用いることができる。また、本発明は、コンピュータに使用可能なプログラムコードを含むコンピュータに使用可能な1つ以上の記憶媒体(磁気ディスクメモリ、CD-ROM、光学メモリなどを含むがこれらに限定されない)で実施されるコンピュータプログラム製品の形態を用いることができる。
【0143】
本発明は、本発明の実施例による方法、機器(システム)及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照しながら説明される。コンピュータプログラム命令によりフローチャート及び/又はブロック図における各フロー及び/又はブロック、及びフローチャート及び/又はブロック図におけるフロー及び/又はブロックの組み合わせを実現できることを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込み処理機器又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサへ提供されて、これらの命令がコンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサによって実行されるときフローチャートの1つ以上のフロー及び/又はブロック図の1つ以上のブロックにおいて指定された機能を実現するように、装置を製造することができる。
【0144】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置を特定の方式で動作させるコンピュータ読み取り可能なメモリに記憶することで、このコンピュータ読み取り可能なメモリに記憶される命令により、フローチャートの1つ以上のフロー及び/又はブロック図の1つ以上のブロックにおいて指定された機能を実現する命令装置を含む製品を製造することができる。
【0145】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ、又は他のプログラマブル装置に一連の動作ステップを実行させて、コンピュータにより実施可能な処理を生成するように、コンピュータ、又は他のプログラマブルデータ処理装置にロードすることができ、それにより、コンピュータ、又は他のプログラマブル装置において実行される命令は、フローチャートの1つ以上のフロー及び/又はブロック図の1つ以上のブロックにおいて指定された機能を実現するためのステップを提供する。
【0146】
本発明において具体的な実施例を用いて本発明の原理及び実施形態を説明し、以上の実施例の説明は本発明の方法及びその核心思想への理解を助けるためのものに過ぎず、また、当業者であれば、本発明の思想に基づき、具体的な実施形態及び適用範囲のいずれにおいても変更を行ことが可能であり、以上をまとめると、本明細書の内容は本発明を限定するものとして理解されるべきではない。