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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023081410
(43)【公開日】2023-06-13
(54)【発明の名称】缶蓋列搬送システム
(51)【国際特許分類】
   B65G 47/08 20060101AFI20230606BHJP
【FI】
B65G47/08 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021195054
(22)【出願日】2021-12-01
(71)【出願人】
【識別番号】592209755
【氏名又は名称】金城機工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100216736
【弁理士】
【氏名又は名称】竹井 啓
(74)【代理人】
【識別番号】100202706
【弁理士】
【氏名又は名称】長野 克彦
(74)【代理人】
【氏名又は名称】長野 光宏
(72)【発明者】
【氏名】山内 哉
(72)【発明者】
【氏名】長谷山 和幸
(72)【発明者】
【氏名】松下 忍
【テーマコード(参考)】
3F080
【Fターム(参考)】
3F080AA03
3F080BA01
3F080BD13
3F080BF04
3F080CE03
(57)【要約】      (修正有)
【課題】缶蓋列を円滑に供給及び搬送できるシステムを提供する。
【解決手段】略円盤状の缶蓋が互いに平行に密着して円柱状に延びる缶蓋列を供給する供給装置と、前記供給装置から供給された前記缶蓋列を搬送する搬送装置と、前記供給装置及び前記搬送装置を制御する制御装置と、を備え、前記供給装置は、前記缶蓋列が載置される供給台と、前記缶蓋列の前端部又は後端部をガイドする第1ガイド部材と、を有し、前記搬送装置は、前記供給台と接続されており、前記供給装置から供給された前記缶蓋列を搬送するコンベアと、前記缶蓋列の前端部又は後端部をガイドする第2ガイド部材と、を有し、前記制御装置は、前記缶蓋列の前端部又は後端部のガイドを前記第1ガイド部材から前記第2ガイド部材へと引き渡すように制御する、缶蓋列搬送システム。
【選択図】図16
【特許請求の範囲】
【請求項1】
略円盤状の缶蓋が互いに平行に密着して円柱状に延びる缶蓋列を供給する供給装置と、
前記供給装置から供給された前記缶蓋列を搬送する搬送装置と、
前記供給装置及び前記搬送装置を制御する制御装置と、を備え、
前記供給装置は、
前記缶蓋列が載置される供給台と、
前記缶蓋列の前端部又は後端部をガイドする第1ガイド部材と、を有し、
前記搬送装置は、
前記供給台と接続されており、前記供給装置から供給された前記缶蓋列を搬送するコンベアと、
前記缶蓋列の前端部又は後端部をガイドする第2ガイド部材と、を有し、
前記制御装置は、前記缶蓋列の前端部又は後端部のガイドを前記第1ガイド部材から前記第2ガイド部材へと引き渡すように制御する、
缶蓋列搬送システム。
【請求項2】
前記供給装置は、前記供給台に載置された前記缶蓋列の後端部をガイドする押出部材をさらに有する、
請求項1に記載の缶蓋列搬送システム。
【請求項3】
前記第1ガイド部材は平面部を含む板状部材であり、
前記第2ガイド部材は棒状部材であり、
前記第1ガイド部材は前記第2ガイド部材の形状に対応する切欠部を、含む、
請求項1又は請求項2に記載の缶蓋列搬送システム。
【請求項4】
前記第2ガイド部材は伸び縮み可能な伸縮機構を含んでおり、伸びている状態において前記缶蓋列の前端部又は後端部と係止可能であり、縮んでいる状態において前記缶蓋列の前端部又は後端部と係止しない、
請求項3に記載の缶蓋列搬送システム。
【請求項5】
前記供給装置は、
前記缶蓋列を前記供給台の所定位置に載置する載置部材をさらに有する、
請求項1~請求項4のいずれか1つに記載の缶蓋列搬送システム。
【請求項6】
前記供給装置は、
先行してガイドされた前記缶蓋列と、前記供給台に新たに載置される前記缶蓋列と、を仕切り、かつ前記缶蓋列の後端部をガイドする仕切部材と、をさらに有する、
請求項1~請求項5のいずれか1つに記載の缶蓋列搬送システム。
【請求項7】
前記供給装置は、
前記供給台に載置された前記缶蓋列の後端部をガイドする押出部材と、
前記缶蓋列を前記供給台の所定位置に載置する載置部材と、
先行してガイドされた前記缶蓋列と、前記供給台に新たに載置される前記缶蓋列と、を仕切り、かつ前記缶蓋列の後端部をガイドする仕切部材と、をさらに有し、
前記制御装置は、
初めに載置される前記缶蓋列である最先缶蓋列を前記載置部材により前記供給台の第1位置に載置し、
前記最先缶蓋列の前端部を前記第1ガイド部材によりガイドし、かつ該最先缶蓋列の後端部を前記押出部材によりガイドすることで、該最先缶蓋列を第2位置までガイドし、
前記最先缶蓋列の後端部のガイドを前記押出部材から前記仕切部材へと引き渡し、該最先缶蓋列の前端部を前記第1ガイド部材によりガイドし、かつ該最先缶蓋列の後端部を前記仕切部材によりガイドすることで、該最先缶蓋列を第3位置までガイドし、
前記最先缶蓋列に後続する新たな前記缶蓋列である後続缶蓋列を前記載置部材により前記供給台の第1位置に載置し、
前記後続缶蓋列の後端部を前記押出部材によりガイドすると同時に、前記最先缶蓋列の後端部をガイドする前記仕切部材を開放し、かつ前記押出部材と連動して前記最先缶蓋列の前端部をガイドするように前記第1ガイド部材を制御する、
請求項1~請求項6のいずれか1つに記載の缶蓋列搬送システム。
【請求項8】
前記供給装置は、前記供給台に載置された前記缶蓋列の後端部をガイドする押出部材をさらに有し、
前記制御装置は、
前記缶蓋列の後端部をガイドするように前記押出部材を制御すると同時に、前記押出部材と連動して前記缶蓋列の前端部をガイドするように前記第1ガイド部材を制御し、
前記缶蓋列の前端部が、前記供給台と前記コンベアとが接続している位置の近傍までガイドされたときに、前記缶蓋列の前端部のガイドを前記第1ガイド部材から前記第2ガイド部材へと引き渡すように制御する、
請求項1~請求項6のいずれか1つに記載の缶蓋列搬送システム。
【請求項9】
前記制御装置は、
前記缶蓋列の前端部のガイドを前記第1ガイド部材から前記第2ガイド部材により引き受けた場合に、前記コンベアを稼動して前記缶蓋列を搬送するように制御する、
請求項1~請求項6のいずれか1つに記載の缶蓋列搬送システム。
【請求項10】
前記制御装置は、
搬送される前記缶蓋列の前端部に搬送方向と反対方向の力を加えるように前記第2ガイド部材を制御する、
請求項9に記載の缶蓋列搬送システム。
【請求項11】
前記第2ガイド部材は、伸び縮み可能な伸縮機構を含んでおり、伸びている状態において前記缶蓋列の前端部又は後端部と係止可能であり、縮んでいる状態において前記缶蓋列の前端部又は後端部と係止せず、
前記制御装置は、
搬送される前記缶蓋列の前端部が所定位置まで到達した場合に、前記第2ガイド部材及び前記コンベアを停止し、
前記第2ガイド部材が縮んでいる状態とされた場合に、前記第2ガイド部材を前記供給装置の近傍まで移送するとともに、前記コンベアの稼動を再開するように制御する、
請求項10に記載の缶蓋列搬送システム。
【請求項12】
前記供給装置は、
前記缶蓋列を前記供給台の所定位置に載置する載置部材と、
先行してガイドされた前記缶蓋列と、前記供給台に新たに載置される前記缶蓋列と、を仕切り、かつ前記缶蓋列の後端部をガイドする仕切部材と、をさらに有し、
前記制御装置は、
前記缶蓋列の前端部のガイドを前記第1ガイド部材から前記第2ガイド部材へと引き渡した後であって、かつ前記缶蓋列の後端部を前記押出部材により第2位置までガイドした場合において、
新たな前記缶蓋列である後続缶蓋列を追加供給可能である場合に、
前記缶蓋列の後端部のガイドを前記押出部材から前記仕切部材へと引き渡し、
前記缶蓋列の後端部を前記仕切部材により第3位置までガイドし、
前記後続缶蓋列を前記載置部材により前記供給台の第1位置に載置し、
前記後続缶蓋列の後端部を前記押出部材によりガイドすると同時に、先行する前記缶蓋列の後端部をガイドする前記仕切部材を開放するように制御する、
請求項8に記載の缶蓋列搬送システム。
【請求項13】
前記制御装置は、
前記缶蓋列の前端部のガイドを前記第1ガイド部材から前記第2ガイド部材へと引き渡した後であって、前記第2ガイド部材による前記缶蓋列の前端部のガイドが終了し、前記第2ガイド部材が前記供給装置の近傍まで移送された場合であり、かつ前記缶蓋列の後端部を前記押出部材により所定位置までガイドした場合において、
新たな前記缶蓋列である後続缶蓋列を追加供給不可である場合に、
前記缶蓋列の後端部のガイドを前記押出部材から前記第1ガイド部材へと引き渡し、
前記缶蓋列の後端部が、前記供給台と前記コンベアとが接続している位置の近傍まで前記第1ガイド部材によりガイドされたときに、前記缶蓋列の後端部のガイドを前記第1ガイド部材から前記第2ガイド部材へと引き渡すように制御する、
請求項8に記載の缶蓋列搬送システム。
【請求項14】
前記制御装置は、
前記缶蓋列の後端部のガイドを前記第1ガイド部材から前記第2ガイド部材により引き受けるときであっても、前記コンベアを稼動するように制御する、
請求項13に記載の缶蓋列搬送システム。
【請求項15】
前記制御装置は、
搬送される前記缶蓋列の後端部に搬送方向と同一方向の力を加えるように前記第2ガイド部材を制御する、
請求項14に記載の缶蓋列搬送システム。
【請求項16】
前記制御装置は、
搬送される前記缶蓋列の後端部が所定位置まで到達した場合に、前記第2ガイド部材及び前記コンベアを停止し、
前記第2ガイド部材を前記供給装置の近傍まで移送するように制御する、
請求項15に記載の缶蓋列搬送システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、缶蓋列搬送システムに関する。
【背景技術】
【0002】
本技術分野の背景技術として、公開特許公報 平8-80904号公報(特許文献1)がある。この公報には、「缶蓋の供給を開始する際に作業者が缶蓋列の前端を手で押さえる必要が無い缶蓋供給装置を提供する」ことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】公開特許公報 平8-80904号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
略円盤状の缶蓋が互いに平行に密着して円柱状に延びる缶蓋列を円滑に供給及び搬送できないおそれがあった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、
略円盤状の缶蓋が互いに平行に密着して円柱状に延びる缶蓋列を供給する供給装置と、
前記供給装置から供給された前記缶蓋列を搬送する搬送装置と、
前記供給装置及び前記搬送装置を制御する制御装置と、を備え、
前記供給装置は、
前記缶蓋列が載置される供給台と、
前記缶蓋列の前端部又は後端部をガイドする第1ガイド部材と、を有し、
前記搬送装置は、
前記供給台と接続されており、前記供給装置から供給された前記缶蓋列を搬送するコンベアと、
前記缶蓋列の前端部又は後端部をガイドする第2ガイド部材と、を有し、
前記制御装置は、前記缶蓋列の前端部又は後端部のガイドを前記第1ガイド部材から前記第2ガイド部材へと引き渡すように制御する、
缶蓋列搬送システム。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、缶蓋列を円滑に供給及び搬送できるシステムを提供できる。
上述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】缶蓋列搬送システムの全体構成図(上面図)である。
図2図1におけるA-A方向の構成図である。
図3図1におけるA-A方向の構成図である。
図4図1におけるA-A方向の構成図である。
図5図1におけるB-B方向の構成図である。
図6】供給装置による缶蓋列供給開始フローである。
図7】缶蓋列搬送システムの作用を説明する第1図である。
図8】缶蓋列搬送システムの作用を説明する第2図である。
図9】缶蓋列搬送システムの作用を説明する第3図である。
図10】缶蓋列搬送システムの作用を説明する第4図である。
図11】缶蓋列搬送システムの作用を説明する第5図である。
図12】缶蓋列搬送システムの作用を説明する第6図である。
図13】缶蓋列搬送システムの作用を説明する第7図である。
図14】缶蓋列搬送システムの作用を説明する第8図である。
図15】搬送装置による缶蓋列搬送開始フローである。
図16】缶蓋列搬送システムの作用を説明する第9図である。
図17】供給装置による缶蓋列搬送終了フローである。
図18】缶蓋列搬送システムの作用を説明する第10図である。
図19】缶蓋列搬送システムの作用を説明する第11図である。
図20】缶蓋列搬送システムの作用を説明する第12図である。
図21】缶蓋列搬送システムの作用を説明する第13図である。
図22】缶蓋列搬送システムの作用を説明する第14図である。
図23】缶蓋列搬送システムの作用を説明する第15図である。
図24】搬送装置による缶蓋列搬送終了フローである。
図25】缶蓋列搬送システムの作用を説明する第16図である。
図26】缶蓋列搬送システムの作用を説明する第17図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
缶蓋列搬送システムは、略円盤状の複数の缶蓋が互いに平行に密着して円柱状に延びる缶蓋列を供給及び搬送するためのシステムである。
図1乃至図5により缶蓋列搬送システムの一例(実施形態)の構成を説明する。
図1は缶蓋列搬送システム1の全体構成図(上面図)である。
図2乃至図4は、図1におけるA-A方向の構成図である。
図5は、図1におけるB-B方向の構成図である。
なお、図1には缶蓋列Tを図示していないが、図2乃至図5には缶蓋列Tを図示している。
【0009】
缶蓋列搬送システム1は、供給装置10、搬送装置20、及び制御装置(図示せず)を備える。
供給装置10は、搬送装置20へ缶蓋列Tを供給する装置である。
搬送装置20は、供給装置10から供給された缶蓋列Tを搬送する装置である。
制御装置は、供給装置10及び搬送装置20を制御する装置である。
【0010】
缶蓋列Tが円柱状に延びている方向を長手方向(図におけるx軸方向)とし、当該長手方向に直交する方向を短手方向(図におけるz軸方向)とする。
【0011】
供給装置10は、載置部材11、供給台12、押出部材13、第1ガイド部材14、及び仕切部材15を有する。
載置部材11は、缶蓋列Tを供給台12の所定位置に載置する部材である。
供給台12は、缶蓋列Tが載置される台である。
【0012】
載置部材11は、準備台11A、稼動部11B、及び移送台11Cを含む。
準備台11Aは、供給台12へ載置される缶蓋列Tを支持する台であり、供給台12より高い位置にある。
稼動部11Bは、準備台11A上にある缶蓋列Tを短手方向に押し出すことにより、缶蓋列Tを移送台11Cへ押し出す部材である。
移送台11Cは、準備台11Aと供給台12とを接続する傾斜した台である。
缶蓋列Tは、準備台11Aから稼動部11Bにより押し出されることで、移送台11Cを自重により降下し、供給台12の所定位置に載置される。
【0013】
準備台11Aは、缶蓋列Tを覆う切開された袋を除去するための袋除去部11A1、11A2を含んでいてもよい。なお、缶蓋列搬送システム1は、図示していないが、袋を除去する当該工程の前工程としての缶蓋列Tを覆う袋を切開する工程を実行する袋切開装置を備えていてもよい。
袋除去部は、缶蓋列Tを回転させることで、缶蓋列Tを覆う袋を剥ぎ取る一対の剥ぎ取りローラ11A1、11A2を含んでいる。当該一対の剥ぎ取りローラの上に対象物Tが載置された状態で、各ローラ11A1、11A2を稼動することで、缶蓋列Tから袋が剥ぎ取られることで除去される。
缶蓋列Tから袋が除去された後に、稼働部11Bが稼動し、缶蓋列Tが供給台12に載置される。
【0014】
供給台12は、載置される缶蓋列Tの長手方向と同じ方向に延びる長尺形状の台であり、搬送装置20に接続される。
缶蓋列Tは、載置部材11により、供給台12の所定位置である第1位置P1に載置された後に、当該缶蓋列Tの長手方向に沿って、供給台12上で搬送される。以下で、缶蓋列Tが搬送される方向を搬送方向とする場合がある。
搬送方向における缶蓋列Tの、前方側の端部を前端部TFとし、後方側の端部を後端部TBとする。
なお、載置部材11から供給台12に載置される缶蓋列の長手方向の長さは一定(缶蓋列を構成する缶蓋の数は一定)である。
【0015】
押出部材13は、供給台12に載置された缶蓋列Tの後端部TBを押し出してガイドする部材である。
押出部材13は、第1ガイド部材14及び仕切部材15より、搬送方向における最も上流側に位置している。
押出部材13は、缶蓋列Tの長手方向に進退可能な円柱状の棒状部材である。
【0016】
第1ガイド部材14は、缶蓋列Tにおける、前端部TFを先導することにより、又は後端部TBを押し出すことによりガイドする部材である。
第1ガイド部材14は、缶蓋列Tと係止するガイド部14Aを有する。
第1ガイド部材14は、長手方向に延びるレール部14B、及び当該レール部14Bに沿って移動する第1稼動部14C有する。
第1ガイド部材14は、上下方向(図におけるy軸方向)に進退可能に稼動する第2稼動部14Dを有する。
【0017】
第1ガイド部材14のうち缶蓋列Tと係止するガイド部14Aは、図2乃至図5で示すように、平面部を含む板状部材であり、押出部材13及び第2ガイド部材22の形状に対応する切欠部14ACを含む。
切欠部14ACを含むことにより、第1ガイド部材14と押出部材13とが同時に缶蓋列Tの後端部TBに係止可能となり、また第1ガイド部材14と第2ガイド部材22とが同時に缶蓋列Tの前端部TF又は後端部TBに係止可能となる。すなわち、当該構成により、押出部材13から第1ガイド部材14へと、又は第1ガイド部材14から第2ガイド部材22へと、缶蓋列Tのガイドを円滑に引き渡すことができる。
【0018】
第1ガイド部材14のガイド部14A(以下、単に第1ガイド部材14とする場合がある。)が下方に進出した場合に、第1ガイド部材14と、缶蓋列Tの前端部TF又は後端部TBと、が係止可能となる。
第1ガイド部材14と、缶蓋列Tの前端部TF又は後端部TBと、が係止した状態で、第1ガイド部材14が長手方向に移動することにより、缶蓋列Tをガイドできる。
図3においては、第1ガイド部材14は下方に進出しており、第1ガイド部材14と缶蓋列Tの前端部TFとが係止した状態を図示している。
【0019】
第1ガイド部材14が上方に後退した場合には、当該第1ガイド部材14と、缶蓋列Tの前端部TF又は後端部TBと、は係止しない。
第1ガイド部材14と、缶蓋列Tの前端部TF又は後端部TBと、が係止していない状態では、缶蓋列Tをガイドすることなく、第1ガイド部材14が長手方向に移動できる。
【0020】
仕切部材15は、先行して供給台12上でガイドされた缶蓋列Tと、供給台12に新たに載置される缶蓋列Tと、を仕切る部材である。
仕切部材15は、缶蓋列Tの後端部TBを押し出すことによりガイドする部材である。
仕切部材15は、缶蓋列Tと係止するガイド部15Aを有する。
仕切部材15は、長手方向に延びるレール部15B、及び当該レール部15Bに沿って移動する第1稼動部15C有する。
【0021】
ガイド部15Aは、図2で示すように、平面部を含む板状であり、押出部材13の形状に対応する切欠部15ACを含む。
切欠部15ACを含むことにより、押出部材13と仕切部材15とが同時に缶蓋列Tの後端部TBに係止可能となる。すなわち、当該構成により、押出部材13から仕切部材15へと、缶蓋列Tのガイドを円滑に引き渡すことができる。
【0022】
仕切部材15は、供給台12上に位置するようにガイド部15Aを回動させる第2稼動部15Dを有する。
仕切部材15のガイド部15A(以下、単に仕切部材15とする場合がある。)が供給台12上に位置する場合に、仕切部材15と、缶蓋列Tの後端部TBと、が係止可能となる。
仕切部材15と、缶蓋列Tの後端部TBと、が係止した状態で、仕切部材15が缶蓋列Tの長手方向に移動することにより、缶蓋列Tをガイドできる。
図4においては、仕切部材15が供給台12上に位置しており、仕切部材15と缶蓋列Tの後端部TBとが係止した状態を図示している。
【0023】
仕切部材15が供給台12上に位置しない場合には、当該仕切部材15と、缶蓋列Tの後端部TBと、は係止しない。
仕切部材15と、缶蓋列Tの後端部TBと、が係止していない状態では、缶蓋列Tをガイドすることなく、仕切部材15が長手方向に移動できる。
【0024】
缶蓋列Tは、供給装置10内(供給台12上)においては、押出部材13、第1ガイド部材14、及び仕切部材15のうちの少なくとも1つにより、長手方向に沿ってガイドされることで、搬送される。
【0025】
搬送装置20は、コンベア21、及び第2ガイド部材22を有する。
コンベア21は、供給台12と接続されており、供給装置10から供給された缶蓋列Tを搬送する。
コンベア21は、無端の帯状体21Aを周回転させて缶蓋列Tを長手方向に沿って下流側に搬送する、所謂ベルトコンベアである。
【0026】
第2ガイド部材22は、缶蓋列Tにおける、前端部TFを先導することにより、又は後端部TBに追従すことによりガイドする部材である。
第2ガイド部材22は、缶蓋列Tと係止するガイド部22Aを有する。
第2ガイド部材22は、コンベア21が延びる方向と同じ方向に延びるレール部22B、及び当該レール部22Bに沿って移動する稼動部22C有する。
ガイド部22Aは、長尺の棒状部材であり、伸び縮み可能な伸縮機構22Dを含んでいる。
第2ガイド部材22のうち缶蓋列Tと係止するガイド部22Aは、図1及び図5で示すように、円柱状である。
【0027】
第2ガイド部材22の伸縮機構22Dが伸びている場合に、第2ガイド部材22のガイド部22A(以下、単に第2ガイド部材22とする場合がある。)と、缶蓋列Tの前端部TF又は後端部TBと、が係止可能となる。
第2ガイド部材22と、缶蓋列Tの前端部TF又は後端部TBと、が係止した状態で、第2ガイド部材22がコンベア21に沿って移動することにより、缶蓋列Tをガイドできる。
図5においては、第2ガイド部材22が伸びている状態であり、第2ガイド部材22と缶蓋列Tの前端部TFとが係止した状態を図示している。
【0028】
第2ガイド部材22が縮んでいる場合には、第2ガイド部材22と、缶蓋列Tの前端部TF又は後端部TBと、は係止しない。
第2ガイド部材22と、缶蓋列Tの前端部TF又は後端部TBと、が係止していない状態では、缶蓋列Tをガイドすることなく、第2ガイド部材22はコンベア21に沿って移動できる。
【0029】
缶蓋列Tは、搬送装置20内(コンベア21上)においては、コンベア21、又はコンベア21及び第2ガイド部材22により、長手方向に沿ってガイドされることで、搬送される。
【0030】
制御装置は、オペレーティングシステムやアプリケーション、プログラムなどを実行するプロセッサと、RAM(Random Access Memory)等の主記憶部と、ICカードやハードディスクドライブ、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等の補助記憶部と、情報を受け入れる入力部と、制御情報を供給装置10又は搬送装置20へ送信(出力)する出力部と、ネットワークカードや無線通信モジュール、モバイル通信モジュール等の通信制御部と、を有する。
【0031】
制御装置は、例えば、据置型または携帯型のコンピュータや、クラウドやネットワーク上に配置されるサーバでもよい。また、スマートフォン、タブレット、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)などの携帯端末でもよい。あるいは、これらの複数の端末の組合せであってもよい。例えば、1台のスマートフォンと1台のウェアラブル端末との組合せが論理的に一つの端末として機能し得る。またこれら以外の情報処理端末であってもよい。
本実施形態における、制御装置は据置型コンピュータであり、図示していないが、供給装置10及び搬送装置20の近傍に位置している。
【0032】
制御装置のプロセッサ(以下、単に制御装置とする。)が以下で説明する制御フローを実行する。
図6は、缶蓋列供給開始フロー100の例である。
缶蓋列供給開始フロー100は、制御装置が供給装置10の各部材を制御して、搬送装置20への缶蓋列Tの供給を開始するフローである。
【0033】
まず、制御装置は、載置部材11を制御することより、初めに載置される缶蓋列Tである最先缶蓋列の後端部TBが供給台12の第1位置P1に位置するように載置する(ステップ101)。
【0034】
図7は、載置部材11の準備台11Aに最先缶蓋列Tが載置された状態を図示している。
図8は、図7の状態から最先缶蓋列Tが稼動部11Bにより押し出され、供給台12に載置された状態(ステップ101の制御が行われた状態)を図示している。
「第1位置P1」は、押出部材13が長手方向において最も後退した状態における当該押出部材13の先端の近傍の位置である。
【0035】
次いで、制御装置は、最先缶蓋列Tの前端部TFを第1ガイド部材14により先導し、かつ最先缶蓋列Tの後端部TBを押出部材13により押し出すことで、最先缶蓋列Tの後端部TBを第2位置までガイドする(ステップ102)。
【0036】
図9は、ステップ102の制御が行われた状態の缶蓋列搬送システム1の構成図である。
「第2位置P2」は、押出部材13が長手方向において最も進出した状態における当該押出部材13の先端の近傍の位置である。言い換えれば、押出部材13は、缶蓋列Tの後端部TBを第1位置P1から第2位置P2まで押し出すことができる。
【0037】
次いで、制御装置は、最先缶蓋列Tの後端部TBのガイドを押出部材13から仕切部材15へと引き渡し、最先缶蓋列Tの前端部TFを第1ガイド部材14により先導し、かつ後端部TBを仕切部材15により押し出すことで、最先缶蓋列Tの後端部TBを第3位置P3までガイドする(ステップ103)。
【0038】
図10は、最先缶蓋列Tの後端部TBのガイドを押出部材13から仕切部材15へと引き渡した状態を図示している。
図11は、図10の状態から最先缶蓋列Tの前端部TFを第1ガイド部材14により先導し、かつ後端部TBを仕切部材15により押し出すことで、最先缶蓋列Tの後端部TBを第3位置P3までガイドした状態(ステップ103の制御が行われた状態)を図示している。
「第3位置P3」は、最先缶蓋列Tの後端部TBが第1位置P1に位置する場合における、当該最先缶蓋列Tの前端部TFの近傍の位置である。
【0039】
次いで、制御装置は、最先缶蓋列Tに後続する新たな缶蓋列Tである後続缶蓋列Tを載置部材11により供給台12の第1位置P1に載置する(ステップ104)。
図12は、ステップ104の制御が行われた状態の缶蓋列搬送システム1の構成図である。
【0040】
次いで、制御装置は、後続缶蓋列Tの後端部TBを押出部材13により押し出すと同時に、最先缶蓋列Tの後端部TBをガイドする仕切部材15を係止状態から開放し、かつ押出部材13と連動して第1ガイド部材14により最先缶蓋列Tの前端部TFを先導し、缶蓋列T(最先缶蓋列T)の前端部TFを第4位置P4までガイドする(ステップ105)。
【0041】
図13は、後続缶蓋列Tの後端部TBを押出部材13により押し出すと同時に、最先缶蓋列Tの後端部TBをガイドする仕切部材15を係止状態から開放した状態を図示している。
図14は、押出部材13と連動して第1ガイド部材14により最先缶蓋列Tの前端部TFを先導し、缶蓋列T(最先缶蓋列T)の前端部TFを第4位置P4までガイドした状態(ステップ105の制御が行われた状態)を図示している。
「第4位置P4」は、供給装置10の供給台12と搬送装置20のコンベア21との接続部の近傍の位置である。
【0042】
ステップ105にて本フロー100は終了し、次いで、搬送装置20は缶蓋列搬送開始フロー200の制御を実行し、供給装置10は缶蓋列供給終了フロー300の制御を実行する。
【0043】
図15は、缶蓋列搬送開始フロー200の例である。
缶蓋列搬送開始フロー200は、缶蓋列供給開始フロー100の後に実行されるフローである。
缶蓋列搬送開始フロー200は、制御装置が搬送装置20の各部材を制御して、缶蓋列Tの搬送を開始及び継続するフローである。
【0044】
まず、制御装置は、缶蓋列Tの前端部TFのガイドを第1ガイド部材14から第2ガイド部材22により引き受ける(ステップ201)。言い換えれば、制御装置は、缶蓋列Tの前端部TFのガイドを第1ガイド部材14から第2ガイド部材22へと引き渡す。
次いで、制御装置は、コンベア21を稼動するとともに、第2ガイド部材22により缶蓋列Tの前端部TFを先導することでガイドし、缶蓋列Tを搬送する(ステップ202)。
図16は、ステップ202の制御が行われた状態の缶蓋列搬送システム1の構成図である。
なお、図16においては、第1ガイド部材14の一部を点線で図示しているが、これは第1ガイド部材14のガイド部14Aが缶蓋列Tと係止していない状態(上方に後退した状態)意味している(他の図においても同様である)。
【0045】
制御装置は、搬送される缶蓋列Tの前端部TFに搬送方向と反対方向の力を加えるように第2ガイド部材22を制御する。具体的には、制御装置は、コンベア21の走行速度より、第2ガイド部材22の移動速度を小さくするよう制御する。
当該制御により、第2ガイド部材22は搬送される缶蓋列Tの前端部TFに搬送方向と反対方向の力を加えるが、第2ガイド部材22に缶蓋列Tから一定以上の搬送方向における力が加えられた場合には、第2ガイド部材22の稼動部22Cはスリップ可能に構成されているため、第2ガイド部材22が缶蓋列Tの搬送を妨げない構成となっている。
【0046】
次いで、制御装置は、搬送される缶蓋列Tの前端部TFが所定位置である最終搬送位置まで到達した場合に、第2ガイド部材22及びコンベア21を停止する(ステップ203)。
【0047】
最後に、制御装置は、第2ガイド部材22と缶蓋列Tとの係止状態が解除された場合(第2ガイド部材22が縮んでいる状態となった場合)に、第2ガイド部材22を供給装置10の近傍(第4位置P4)まで移送するとともに、コンベア21の稼動を再開するように制御する(ステップ204)。当該制御により、缶蓋列Tを継続して搬送する。
【0048】
なお、本実施形態における缶蓋列搬送システム1における最終搬送位置には作業員(人)が配置されているため、第2ガイド部材22と缶蓋列Tとの係止状態は人の手により解除されるが、他の実施形態においては、機械制御により第2ガイド部材22と缶蓋列Tとの係止状態を解除できるように構成されていてもよい。
【0049】
ステップ204にて本フロー200は終了し、次いで、搬送装置20は缶蓋列搬送終了フロー400の制御を実行する。
【0050】
図17は、缶蓋列供給終了フロー300の例である。
缶蓋列供給終了フロー300は、缶蓋列供給開始フロー100の後に実行されるフローである。
缶蓋列供給終了フロー300は、制御装置が供給装置10の各部材を制御して、搬送装置20への缶蓋列Tの供給を継続及び終了するフローである。
【0051】
まず、制御装置は、缶蓋列Tの後端部TBを押出部材13により第2位置P2までガイドする(ステップ301)。
図18は、ステップ301の制御が行われた状態の缶蓋列搬送システム1の構成図である。
【0052】
次いで、制御装置は、新たな缶蓋列Tである後続缶蓋列Tを追加供給可能であるかを判定する(ステップ302)。具体的には、本実施形態においては、載置部材11の準備台11A上に缶蓋列Tが存在するかどうかにつき、当該準備台11Aの近傍に設けられたセンサ(図示せず)により、缶蓋列Tの存在を検知する。
【0053】
制御装置が、新たな缶蓋列Tである後続缶蓋列Tを追加供給可能であると判定した場合(ステップ302におけるYes)には、缶蓋列Tの後端部TBのガイドを押出部材13から仕切部材15へと引き渡し、缶蓋列Tの後端部TBを仕切部材により第3位置P3までガイドする(ステップ303)
図19は、ステップ303の制御が行われた状態の缶蓋列搬送システム1の構成図である。
【0054】
次いで、制御装置は、後続缶蓋列Tを載置部材11により供給台12の第1位置P1に載置する(ステップ304)。
図20は、ステップ304の制御が行われた状態の缶蓋列搬送システム1の構成図である。
【0055】
次いで、制御装置は、後続缶蓋列Tの後端部TBを押出部材13によりガイドすると同時に、先行する缶蓋列Tの後端部TBをガイドする仕切部材15を係止状態から開放するように制御する(ステップ305)。
図21は、ステップ305の制御が行われた状態の缶蓋列搬送システム1の構成図である。
【0056】
次いで、制御装置は、上述した、ステップ301以降の制御を繰り返し実行する。当該制御により、缶蓋列Tが供給装置10から搬送装置20へと継続的に供給される。
【0057】
一方、制御装置が、上述したステップ302において、新たな缶蓋列Tである後続缶蓋列Tを追加供給可能ではないと判定した場合(ステップ302におけるNo)には、制御装置は、缶蓋列Tの後端部TBのガイドを押出部材13から第1ガイド部材14へと引き渡し、第1ガイド部材14により缶蓋列Tの後端部TBを第4位置P4まで押し出しガイドする(ステップ306)。
【0058】
図22は、缶蓋列Tの後端部TBのガイドを押出部材13から第1ガイド部材14へと引き渡した状態の缶蓋列搬送システム1の構成図である。
図23は、第1ガイド部材14により缶蓋列Tの後端部TBを第4位置P4まで押し出しガイドした状態(ステップ306の制御が行われた状態)の缶蓋列搬送システム1の構成図である。
【0059】
なお、制御装置は、押出部材13、第1ガイド部材14及び仕切部材15により缶蓋列Tを押し出す速度と、搬送装置20のコンベア21の走行速度が同じ速度となるように各部材を制御する。
【0060】
ステップ306にて本フロー300は終了し、次いで、缶蓋列搬送終了フロー400の制御を実行する。
【0061】
図24は、缶蓋列搬送終了フロー400の例である。
缶蓋列搬送終了フロー400は、缶蓋列搬送開始フロー200及び缶蓋列供給終了フロー300の後に実行されるフローである。
缶蓋列搬送終了フロー400は、制御装置が搬送装置20の各部材を制御して、缶蓋列Tの搬送を終了するフローである。
【0062】
まず、制御装置は、缶蓋列Tの後端部TBのガイドを第1ガイド部材14から第2ガイド部材22により引き受ける(ステップ401)。言い換えれば、制御装置は、缶蓋列Tの後端部TBのガイドを第1ガイド部材14から第2ガイド部材22へと引き渡すように制御する。
【0063】
搬送装置20は、第2ガイド部材22のガイド部22Aの後端を押し出すことで、ガイド部22Aが伸びている状態(缶蓋列Tと係止可能な状態)とすることができる伸出部材(図示せず)を有する。
制御装置は、当該伸出部材を稼動させ、第2ガイド部材22と缶蓋列Tの後端部TBとを係止させることで、当該ステップ401を実行する。
図25は、ステップ401の制御が行われた状態の缶蓋列搬送システム1の構成図である。
【0064】
制御装置は、缶蓋列Tの後端部TBのガイドを第1ガイド部材14から第2ガイド部材22により引き受けるとき(ステップ401)であっても、コンベア21を稼動する(停止しない)ように制御する。
【0065】
次いで、制御装置は、第2ガイド部材22により缶蓋列Tの後端部TBに追従することでガイドする(ステップ402)。
図26は、ステップ402の制御が行われた状態の缶蓋列搬送システム1の構成図である。
【0066】
ステップ402において、制御装置は、搬送される缶蓋列Tの後端部TBに搬送方向と同一方向の力を加えるように第2ガイド部材22を制御する。具体的には、制御装置は、コンベア21の走行速度より、第2ガイド部材22の移動速度を大きくするよう制御する。
当該制御により、第2ガイド部材22は搬送される缶蓋列Tの後端部TBに搬送方向と同一方向の力を加えるが、第2ガイド部材22に缶蓋列Tから一定以上の搬送方向と反対方向における力が加えられた場合には、第2ガイド部材22の稼動部22Cはスリップ可能に構成されているため、第2ガイド部材22が搬送される缶蓋列Tの全体を押し出すことは抑制される構成となっている。
【0067】
次いで、制御装置は、搬送される缶蓋列Tの後端部TBが最終搬送位置まで到達した場合に、第2ガイド部材22及びコンベア21を停止する(ステップ403)。
最後に、制御装置は、第2ガイド部材22を供給装置10の近傍(第4位置P4)まで移送する(ステップ404)。
【0068】
ステップ404にて本フロー400は終了する。すなわち、供給された缶蓋列Tの搬送が完了する。当該システムにより、缶蓋列を円滑に供給及び搬送できる。
【0069】
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、改良等が可能である。
【符号の説明】
【0070】
1 :缶蓋列搬送システム
T :缶蓋列
TF :前端部
TB :後端部
10 :供給装置
11 :載置部材
12 :供給台
13 :押出部材
14 :第1ガイド部材
15 :仕切部材
20 :搬送装置
21 :コンベア
22 :第2ガイド部材
P1 :第1位置
P2 :第2位置
P3 :第3位置
P4 :第4位置

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図15
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