(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023081501
(43)【公開日】2023-06-13
(54)【発明の名称】廃棄物履歴管理システム、廃棄物履歴管理方法及び廃棄物履歴管理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20230606BHJP
G06Q 10/04 20230101ALI20230606BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q10/04
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021195257
(22)【出願日】2021-12-01
(71)【出願人】
【識別番号】505180760
【氏名又は名称】門倉 麻実
(71)【出願人】
【識別番号】521525550
【氏名又は名称】井口 大平
(74)【代理人】
【識別番号】110002516
【氏名又は名称】弁理士法人白坂
(72)【発明者】
【氏名】門倉 麻実
(72)【発明者】
【氏名】井口 大平
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA04
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】廃棄物を効率よく管理し、廃棄物の分析が可能な廃棄物履歴管理システム、廃棄物履歴管理方法及び廃棄物履歴管理プログラムを提供する。
【解決手段】廃棄物履歴管理システムであって、廃棄物履歴管理サーバは、廃棄物の画像データに基づき、廃棄物の種類を判定する廃棄物判定部と、廃棄物情報をデータベース化して記憶するデータ記憶部と、ユーザ登録を行うユーザ管理部と、ユーザ情報を記憶するユーザ記憶部と、機械学習モデルを記憶する画像認識記憶部とを備え、ユーザ端末は、ユーザ情報を廃棄物履歴管理サーバに送信するユーザ情報処理部と、廃棄物の画像データを廃棄物履歴管理サーバに送信する廃棄物登録部と、廃棄物判定部の判定結果をディスプレイ上に表示する結果表示部と、ディスプレイ上に廃棄物履歴管理サーバから送信された廃棄物の履歴データを表示する履歴表示部と、を備える。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末と、前記ユーザ端末から廃棄物情報を受信し、データベース化して記憶する廃棄物履歴管理サーバとを含む廃棄物履歴管理システムであって、
前記廃棄物履歴管理サーバは、
前記ユーザ端末から受信した廃棄物の画像データから、廃棄物画像と廃棄物の種類を学習した機械学習モデルに基づき、廃棄物の種類を判定する廃棄物判定部と、
前記廃棄物判定部の判定結果と、前記ユーザ端末から受信した廃棄物の画像データとをデータベース化して記憶するデータ記憶部と、
ユーザ登録を行うユーザ管理部と、
前記ユーザ管理部によってユーザ登録がされる際、ユーザ情報を記憶するユーザ記憶部と、
前記機械学習モデルを記憶する画像認識記憶部と
を備え、
前記ユーザ端末は、
前記ユーザ情報を前記廃棄物履歴管理サーバに送信するユーザ情報処理部と、
廃棄物の画像データを前記廃棄物履歴管理サーバに送信する廃棄物登録部と、
前記廃棄物履歴管理サーバから送信された前記廃棄物判定部の判定結果を前記ユーザ端末のディスプレイ上に表示する結果表示部と、
前記ユーザ端末のディスプレイ上に前記廃棄物履歴管理サーバから送信された廃棄物の履歴データを表示する履歴表示部と、
を備えることを特徴とする廃棄物履歴管理システム。
【請求項2】
前記ユーザ情報はユーザの居住地域を含むことを特徴とする請求項1に記載の廃棄物履歴管理システム。
【請求項3】
前記廃棄物判定部は、前記ユーザ端末から受信した廃棄物の画像データから、廃棄する際の分別方法を判定し、判定した分別方法を前記ユーザ端末に送信するゴミ分別判定部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の廃棄物履歴管理システム。
【請求項4】
前記廃棄物判定部は、前記ユーザ端末から受信した廃棄物の画像データから、廃棄物が使用されていた時の物品の種類を判定し、判定した分別方法を前記ユーザ端末に送信する種類判定部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の廃棄物履歴管理システム。
【請求項5】
前記種類判定部は、廃棄物の種類の判定結果と、前記ユーザの居住地域とに基づいて、廃棄物を再使用するための情報である再使用情報を決定し、決定した再使用方法を前記ユーザ端末に送信することを特徴とする請求項4に記載の廃棄物履歴管理システム。
【請求項6】
前記ゴミ分別判定部は、廃棄物のゴミとして分別する際の種類の判定結果と、前記ユーザの居住地域と、に基づいて、廃棄物を廃棄するための情報であるゴミ収集情報を決定し、決定した再使用方法を前記ユーザ端末に送信することを特徴とする請求項3に記載の廃棄物履歴管理システム。
【請求項7】
閲覧者端末をさらに含み、
前記廃棄物履歴管理サーバは、閲覧者登録を行うための閲覧者管理部と、前記閲覧者管理部によって閲覧者登録がされる際、閲覧者情報を記憶する閲覧者記憶部をさらに備え、
前記閲覧者端末は、前記閲覧者管理部において閲覧者登録を行ったのち、前記閲覧者端末のディスプレイ上に前記廃棄物履歴管理サーバから送信された廃棄物の履歴データを表示する第2履歴表示部を備えることを特徴とする請求項1に記載の廃棄物履歴管理システム。
【請求項8】
ユーザ端末と、前記ユーザ端末から廃棄物情報を受信し、データベース化して記憶する廃棄物履歴管理サーバとを含む廃棄物履歴管理システムにおいて、
前記ユーザ端末が前記廃棄物履歴管理サーバへ、廃棄物の画像データを送信するステップと、
前記廃棄物履歴管理サーバが、前記ユーザ端末から受信した廃棄物の画像データから、廃棄物画像と廃棄物の種類を学習した機械学習モデルに基づき、廃棄物の種類を判定するステップと、
前記廃棄物履歴管理サーバが前記ユーザ端末へ、前記廃棄物の種類を判定するステップにおける判定結果を送信するステップと、
前記ユーザ端末が、前記廃棄物の種類を判定するステップにおける判定結果を前記ユーザ端末のディスプレイ上に表示し、前記判定結果に対する修正と、前記廃棄物の付随情報の入力を受け付けるステップと、
前記ユーザ端末が、前記廃棄物の種類を判定するステップにおける判定結果、前記ユーザ情報及び廃棄物の前記付随情報を廃棄物情報として前記廃棄物履歴管理サーバに送信するステップと、
前記廃棄物履歴管理サーバが、前記廃棄物情報をデータベース化してデータ記憶部に記憶させるステップと、
前記ユーザ端末が、前記廃棄物情報の項目を選択することによって閲覧する廃棄物の入力を受け付け、前記廃棄物履歴管理サーバへ、廃棄物閲覧リクエストを送信するステップと、
前記廃棄物履歴管理サーバが、前記廃棄物閲覧リクエストを受信したことを受けて、前記ユーザ端末へ廃棄物の履歴データを送信するステップと、
前記ユーザ端末が、前記ユーザ端末のディスプレイ上に前記廃棄物履歴管理サーバから送信された廃棄物の前記履歴データを表示するステップと、
を備えることを特徴とする廃棄物履歴管理方法。
【請求項9】
ユーザ端末と、前記ユーザ端末から廃棄物情報を受信し、データベース化して記憶する廃棄物履歴管理サーバとを含む廃棄物履歴管理システムにおいて、
前記廃棄物履歴管理サーバに、
前記ユーザ端末から受信した廃棄物の画像データから、廃棄物画像と廃棄物の種類を学習した機械学習モデルに基づき、廃棄物の種類を判定する廃棄物判定機能と、
前記廃棄物判定機能の判定結果と、前記ユーザ端末から受信した廃棄物の画像データとをデータベース化して記憶するデータ記憶機能と、
ユーザ登録を行うユーザ管理機能と、
前記ユーザ管理機能によってユーザ登録がされる際、ユーザ情報を記憶するユーザ記憶機能と、
前記機械学習モデルを記憶する画像認識記憶機能と
を実現させ、
前記ユーザ端末に、
前記ユーザ端末から前記ユーザ情報を前記廃棄物履歴管理サーバに送信するユーザ情報処理機能と、
前記ユーザ端末から廃棄物の画像データを前記廃棄物履歴管理サーバに送信する廃棄物登録機能と、
前記廃棄物履歴管理サーバから送信された前記廃棄物判定機能の判定結果を前記ユーザ端末のディスプレイ上に表示する結果表示機能と、
前記ユーザ端末のディスプレイ上に前記廃棄物履歴管理サーバから送信された廃棄物の履歴データを表示する履歴表示機能と、
を実現させるための廃棄物履歴管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、廃棄物履歴管理システム、廃棄物履歴管理方法及び廃棄物履歴管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
個人が家計や資産の管理を行う一つの方法として、購入履歴が記録された家計簿等を作成する方法がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
一方、廃棄物の履歴を記録する方法として、購入後、使用され、廃棄となった廃棄物の種類や量を記録し、再生、再利用を促進させる方法が特許文献2に開示されている。特許文献2に開示されている方法は、個人の廃棄物の情報ではなく、ゴミの種類別に情報を管理するものである。
【0004】
ユーザ端末から、サーバへゴミの画像情報を送信し、サーバにおいてゴミの画像情報に基づいてゴミの分別方法を判定し、提示する方法が特許文献3に開示されている。特許文献3に開示されている方法は、ゴミの画像情報に基づいてゴミの分別方法を提示する方法である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2021-99836号公報
【特許文献2】特開2020-184156号公報
【特許文献3】特開2020-27407号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示されているような、購入履歴を記録する方法は、購入品がどのように使用され、廃棄されたか等、消費履歴を考慮に入れていない。使用頻度が多い、使用期間が長い、満足度が高い商品を購入することが、節約、貯蓄、資産の運用等につながると考えられる。また、商品を開発、製造するメーカーや販売者にとっても、商品がどのように使用され、破棄されたかを知ることによって、より購入者のニーズに合った商品を開発、販売することができる。
【0007】
上記問題点を鑑み、本発明は、廃棄物を効率よく管理し、廃棄物の分析が可能な廃棄物履歴管理システム、廃棄物履歴管理方法及び廃棄物履歴管理プログラムを提供する事を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の態様は、ユーザ端末と、ユーザ端末から廃棄物情報を受信しデータベース化して記憶する廃棄物履歴管理サーバとを含む廃棄物履歴管理システムであって、廃棄物履歴管理サーバは、ユーザ端末から受信した廃棄物の画像データから、廃棄物画像と廃棄物の種類を学習した機械学習モデルに基づき、廃棄物の種類を判定する廃棄物判定部と、廃棄物判定部の判定結果と、ユーザ端末から受信した廃棄物の画像データとをデータベース化して記憶するデータ記憶部と、ユーザ登録を行うユーザ管理部と、ユーザ管理部によってユーザ登録がされる際、ユーザ情報を記憶するユーザ記憶部と、機械学習モデルを記憶する画像認識記憶部とを備え、ユーザ端末は、ユーザ情報を廃棄物履歴管理サーバに送信するユーザ情報処理部と、廃棄物の画像データを廃棄物履歴管理サーバに送信する廃棄物登録部と、廃棄物履歴管理サーバから送信された廃棄物判定部の判定結果をユーザ端末のディスプレイ上に表示する結果表示部と、ユーザ端末のディスプレイ上に廃棄物履歴管理サーバから送信された廃棄物の履歴データを表示する履歴表示部と、を備えることを要旨とする。
【0009】
本発明の第1の態様において、ユーザ情報はユーザの居住地域を含んでもよい。
【0010】
本発明の第1の態様において、廃棄物判定部は、ユーザ端末から受信した廃棄物の画像データから、廃棄する際の分別方法を判定し、判定した分別方法をユーザ端末に送信するゴミ分別判定部を備えてもよい。
【0011】
本発明の第1の態様において、廃棄物判定部は、ユーザ端末から受信した廃棄物の画像データから、廃棄物が使用されていた時の物品の種類を判定し、判定した分別方法を前記ユーザ端末に送信する種類判定部を備えてもよい。
【0012】
本発明の第1の態様において、廃棄物の種類の判定結果と、ユーザの居住地域とに基づいて、廃棄物を再使用するための情報である再使用情報を決定し、決定した再使用方法をユーザ端末に送信してもよい。
【0013】
本発明の第1の態様において、ゴミ分別判定部は、廃棄物のゴミとして分別する際の種類の判定結果と、ユーザの居住地域と、に基づいて、廃棄物を廃棄するための情報であるゴミ収集情報を決定し、決定した再使用方法をユーザ端末に送信してもよい。
【0014】
本発明の第1の態様において、閲覧者端末をさらに含み、廃棄物履歴管理サーバは、閲覧者登録を行うための閲覧者管理部と、閲覧者管理部によって閲覧者登録がされる際、閲覧者情報を記憶する閲覧者記憶部をさらに備え、閲覧者端末は、閲覧者管理部において閲覧者登録を行ったのち、閲覧者端末のディスプレイ上に廃棄物履歴管理サーバから送信された廃棄物の履歴データを表示する第2履歴表示部を備えてもよい。
【0015】
本発明の第2の態様は、ユーザ端末と、ユーザ端末から廃棄物情報を受信し、データベース化して記憶する廃棄物履歴管理サーバとを含む廃棄物履歴管理システムにおいて、ユーザ端末が廃棄物履歴管理サーバへ、廃棄物の画像データを送信するステップと、廃棄物履歴管理サーバが、ユーザ端末から受信した廃棄物の画像データから、廃棄物画像と廃棄物の種類を学習した機械学習モデルに基づき、廃棄物の種類を判定するステップと、廃棄物履歴管理サーバがユーザ端末へ、廃棄物の種類を判定するステップにおける判定結果を送信するステップと、廃棄物の種類を判定するステップにおける判定結果をユーザ端末のディスプレイ上に表示し、判定結果に対する修正と、廃棄物の付随情報の入力を受け付けるステップと、ユーザ端末が、廃棄物の種類を判定するステップにおける判定結果、ユーザ情報及び廃棄物の付随情報を廃棄物情報として廃棄物履歴管理サーバに送信するステップと、廃棄物履歴管理サーバが廃棄物情報をデータベース化してデータ記憶部に記憶させるステップと、ユーザ端末が、廃棄物情報の項目を選択することによって閲覧する廃棄物の入力を受け付け、廃棄物履歴管理サーバへ、廃棄物閲覧リクエストを送信するステップと、廃棄物履歴管理サーバが、廃棄物閲覧リクエストを受信したことを受けて、ユーザ端末へ廃棄物の履歴データを送信するステップと、ユーザ端末が、ユーザ端末のディスプレイ上に廃棄物履歴管理サーバから送信された廃棄物の履歴データを表示するステップとを備えることを要旨とする。
【0016】
本発明の第3の態様は、ユーザ端末と、ユーザ端末から廃棄物情報を受信し、データベース化して記憶する廃棄物履歴管理サーバとを含む廃棄物履歴管理システムにおける、廃棄物履歴管理プログラムであって、廃棄物履歴管理サーバに、ユーザ端末から受信した廃棄物の画像データから、廃棄物画像と廃棄物の種類を学習した機械学習モデルに基づき、廃棄物の種類を判定する廃棄物判定機能と、廃棄物判定機能の判定結果と、ユーザ端末から受信した廃棄物の画像データとをデータベース化して記憶するデータ記憶機能と、ユーザ登録を行うユーザ管理機能と、ユーザ管理機能によってユーザ登録がされる際、ユーザ情報を記憶するユーザ記憶機能と、機械学習モデルを記憶する画像認識記憶機能とを実現させ、ユーザ端末に、ユーザ端末からユーザ情報を廃棄物履歴管理サーバに送信するユーザ情報処理機能と、ユーザ端末から廃棄物の画像データを廃棄物履歴管理サーバに送信する廃棄物登録機能と、廃棄物履歴管理サーバから送信された廃棄物判定機能の判定結果をユーザ端末のディスプレイ上に表示する結果表示機能と、ユーザ端末のディスプレイ上に廃棄物履歴管理サーバから送信された廃棄物の履歴データを表示する履歴表示機能と、を実現させることを要旨とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、廃棄物を効率よく管理し、廃棄物の比較、分析が可能な廃棄物履歴管理システム、廃棄物履歴管理方法及び廃棄物履歴管理プログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の第1の実施形態に係る廃棄物履歴管理システムの概略を示す図である。
【
図2】第1の実施形態に係る廃棄物履歴管理サーバの構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】第1の実施形態に係るユーザ端末の構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】第1の実施形態に係る廃棄物履歴管理システムの廃棄物を登録する際の動作を説明するフローチャートである。
【
図5】第1の実施形態に係る廃棄物履歴管理システムの廃棄物を閲覧する際の動作を説明するフローチャートである。
【
図6】本発明の第2の実施形態に係る廃棄物履歴管理システムの概略を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
次に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。実施形態に係る図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。又、図面相互間においても互いの関係が異なる部分が含まれていることは勿論である。
【0020】
又、実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、各構成要素の構成等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
【0021】
(第1の実施形態)
本実施形態に係る廃棄物履歴管理システムは、ユーザが、物品を廃棄する際、ユーザ端末から廃棄物の情報をサーバに記憶させたのち、サーバにおいて記憶された廃棄物の情報を参照することが出来るシステムである。
【0022】
本実施形態に係る廃棄物履歴管理システムを
図1を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る廃棄物履歴管理システム10は、1又は複数のユーザ端末101a、101b、101c、廃棄物履歴管理サーバ102、ネットワーク103から構成される。
【0023】
1又は複数のユーザ端末101a、101b、101cは、モバイル端末、パーソナルコンピュータ等、ユーザがネットワーク103を介して廃棄物履歴管理サーバ102とデータの送受信を行うことのできる端末である。以下では、1又は複数のユーザ端末101a、101b、101cを代表して、ユーザ端末101として説明する。
【0024】
廃棄物履歴管理サーバ102は、パーソナルコンピュータ(PC)、メインフレーム、ワークステーション、クラウドコンピューティングシステム等、種々の電子計算機(計算リソース)であり、ディスプレイ、その他、入力用のキーボード、マウス等が接続されている。ネットワーク103は、インターネット、光ネットワーク、電話回線網等、いかなる通信網であってもよい。
【0025】
ユーザは、ユーザ端末101からネットワーク103を介して廃棄物履歴管理サーバ102に、ユーザ登録を行い、ユーザ登録を行ったのち、廃棄物の情報を送信する。廃棄物履歴管理サーバ102は、受信した廃棄物の情報をデータベース化して記憶する。ユーザは、ユーザ端末101において、廃棄物履歴管理サーバ102に記憶された廃棄物の情報を閲覧することが出来る。
【0026】
図2に、本実施形態に係る廃棄物履歴管理サーバ102の構成と機能部の一例を示す。
図2に示す廃棄物履歴管理サーバ102は、各種の演算実行のためのCPU201、処理用のプログラムを記憶するROM202、データ等の記憶のためのRAM203、各種のデータ及び演算結果等の記憶のための記憶部204、さらに、I/O(インプット・アウトプットインターフェース)205等を備える。I/O205は通信(送受信)用のインターフェース、バッファ等である。I/O205は、ネットワーク103を介した、ユーザ端末101とのデータの送受信等に用いられCPU201と連携する。
【0027】
さらに
図2のブロック図はCPU201内の機能部を示す。CPU201の各機能部をソフトウェアにより実現する場合、CPU201は各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行することで実現する。詳細には、ゴミ分別判定部206、種類判定部207、データ記憶部208、ユーザ管理部209、ユーザ記憶部210、画像認識記憶部211、廃棄情報記憶部212等を備える。
【0028】
ゴミ分別判定部206は、ユーザ端末101から受信した廃棄物の画像データから、受信した廃棄物の画像データに基づき、廃棄物の廃棄する際の分別方法を判定する。
【0029】
種類判定部207は、ユーザ端末101から受信した廃棄物の画像データから、受信した廃棄物の画像データに基づき、廃棄物の物品の種類を判定する。
【0030】
データ記憶部208は、ゴミ分別判定部206による分別方法の判定結果と、種類判定部207による廃棄物の物品の種類の判定結果と、ユーザ端末101から受信した廃棄物の画像データとを記憶する。
【0031】
ユーザ管理部209は、ユーザ登録、ユーザIDとパスワードの生成、及び、ユーザ登録を行ったユーザに対してユーザ認証を行う。
【0032】
ユーザ記憶部210は、ユーザ管理部209によってユーザ登録がされる際、ユーザ情報、及び、ユーザIDを記憶する。
【0033】
画像認識記憶部211は、廃棄物履歴管理サーバ102のゴミ分別判定部206及び種類判定部207が画像認識を行う際に用いられる機械学習モデルを記憶する。また、廃棄情報記憶部212は、廃棄物履歴管理サーバ102のゴミ分別判定部206がゴミ収集情報を決定する際に用いるゴミ収集情報データベースと、種類判定部207が再使用方法を決定する際に用いる再使用情報データベースを記憶する。
【0034】
図3に、本実施形態に係るユーザ端末101の構成の一例を示す。
図3に示すユーザ端末101は、各種の演算実行のためのCPU301、処理用のプログラムを記憶するROM302、データ等の記憶のためのRAM303、各種のデータ及び演算結果等の記憶のための記憶部304、I/O(インプット・アウトプットインターフェース)305等が備えられる。さらに、ユーザ端末101は、図示しないが、ディスプレイ、及び、タッチパネルやキーボード等の入力手段を備える。また、ユーザ端末101は、カメラ、マイクロフォン等を備えてもよい。
【0035】
図3のブロック図はCPU301内の機能部を示す。CPU301の各機能部をソフトウェアにより実現する場合、CPU301は各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行することで実現する。詳細には、ユーザ情報処理部306、廃棄物登録部307、結果表示部308、履歴表示部309等を備える。
【0036】
ユーザ情報処理部306は、ユーザ端末101のディスプレイ上にユーザ登録を行うためのユーザ情報を入力する入力画面を表示し、ユーザの入力を受け付ける。ユーザ情報処理部306は、受け付けたユーザ情報を廃棄物履歴管理サーバ102に送信する。
【0037】
廃棄物登録部307は、ユーザ端末101のディスプレイ上に廃棄物情報を入力する入力画面を表示し、ユーザの入力を受け付ける。廃棄物登録部307は、受け付けた廃棄物情報を廃棄物履歴管理サーバ102に送信する。
【0038】
結果表示部308は、廃棄物履歴管理サーバ102において、ユーザ端末101から送信された廃棄物の画像データに基づいて、画像認識により廃棄物の種類を判定した際、判定結果をユーザ端末101が廃棄物履歴管理サーバ102から受信し、その結果をユーザ端末101のディスプレイ上に表示する。
【0039】
履歴表示部309は、ユーザ端末101のディスプレイ上に廃棄物履歴管理サーバ102から送信された廃棄物の履歴データを表示する。
【0040】
本実施形態に係る廃棄物履歴管理システムにおいて、ユーザは、廃棄物の登録に先立ち、廃棄物履歴管理サーバ102にユーザ登録を行う。ユーザ登録を行う際は、ユーザ端末101のユーザ情報処理部306が、ユーザ端末101のディスプレイ上にユーザ登録を行うためのユーザ情報を入力する入力画面を表示し、ユーザの入力を受け付ける。ユーザ情報処理部306は、受け付けたユーザ情報を廃棄物履歴管理サーバ102に送信する。
【0041】
廃棄物履歴管理サーバ102のユーザ管理部209は、受信した登録情報をもとに、同じユーザ情報による登録がすでに行われているかどうかを確認する。同じユーザ情報による登録がなされていれば、ユーザ管理部209は、その旨を知らせる情報をユーザ端末101に送信する。同じアカウント名による登録がなされていなければ、ユーザ管理部209は、ユーザIDとパスワードを生成し、ユーザ記憶部210にユーザ情報、ユーザID及びパスワードを記憶させ、ユーザID及びパスワードをユーザ端末101に送信する。ユーザは、ユーザID及びパスワードを用いてユーザ管理部209によって認証を受けることによって、廃棄物履歴管理サーバ102にアクセスすることが出来るようになる。
【0042】
ユーザは、ユーザ登録を行う際、ユーザの居住地域、例えば都道府県、市区町村等を登録することが出来る。後述するが、ゴミ分別判定部206が、廃棄物の画像データに基づき、廃棄物のゴミとして分別する際の種類を判定する際、ユーザの居住地域におけるゴミの分別方法に対応した判定を行うことが出来る。
【0043】
ユーザ登録が完了すると、次に、ユーザは、廃棄物の登録を行う。本実施形態において、ユーザ端末101から廃棄物履歴管理サーバ102に廃棄物の画像データを送信し、画像認識によって廃棄物の使用時の種類を判定することにより、廃棄物を容易に登録することが出来る。さらに、画像認識によって廃棄物のゴミとして分別する際の種類と廃棄物の使用時の種類とを判定することにより、分別方法を確認する手間を省くことが出来る。
【0044】
ユーザ端末101の廃棄物登録部307は、ユーザ端末101のディスプレイ上に廃棄物の画像データを受け付ける入力画面を表示し、ユーザの入力を受け付ける。廃棄物登録部307は、受け付けた画像データを廃棄物履歴管理サーバ102に送信する。ユーザ端末101が、例えばカメラを有するモバイル端末等である場合、ユーザ端末101が有するカメラによって廃棄物を撮影し、得られた画像データを送信してもよい。
【0045】
廃棄物履歴管理サーバ102は、受信した廃棄物の画像データに対して、予め学習された機械学習モデルを用いて画像認識を行い、廃棄物の種類を判定する。本実施形態では、ゴミ分別判定部206によって廃棄物のゴミとして分別する際の種類が判定され、種類判定部207によって廃棄物の使用時の種類が判定されるとする。廃棄物履歴管理サーバ102によって判定される廃棄物の種類は、廃棄物のゴミとして分別する際の種類のみであってもよく、廃棄物の使用時の種類のみであってもよく、これら両方の種類であってもよい。
【0046】
廃棄物履歴管理サーバ102のゴミ分別判定部206は、受信した画像データに対して、予め学習された機械学習モデルを用いて画像認識を行い、廃棄物のゴミとして分別する際の種類を判定する。ここで、ゴミとして分別する際の種類とは、例えば、廃棄物を廃棄する際の廃棄方法の種類、即ち、可燃ごみ、プラスティック製容器ごみ、缶・びん・ペットボトル、紙、不燃ごみ等の、居住地域において定められたごみの分別方法に基づいた種類である。
【0047】
廃棄物履歴管理サーバ102の種類判定部207は、受信した画像データに対して、予め学習された機械学習モデルを用いて画像認識を行い、廃棄物の使用時の種類を判定する。ここで、使用時の種類とは、廃棄物の物品の種類、即ち、服飾品、化粧品、食品、電化製品等、廃棄物を実際に使用していた際の物品の種類である。
【0048】
本実施形態に係る廃棄物履歴管理サーバ102のゴミ分別判定部206及び種類判定部207が画像認識を行う際にそれぞれ用いられるゴミ分別判定のための機械学習モデル及び種類判定のための機械学習モデルは、予め学習されたモデルであり、いずれも画像認識記憶部211に記憶されている。本実施形態において、ゴミ分別判定のための機械学習モデルは、予め撮影された画像データ内の、少なくとも、廃棄物に対して廃棄物の素材に関するタグを付与された画像データを用いて構築される。種類判定のための機械学習モデルは、予め撮影された画像データ内の、少なくとも、廃棄物に対して廃棄物の種類に関するタグを付与された画像データを用いて構築される。
【0049】
廃棄物履歴管理サーバ102は、ゴミ分別判定部206による廃棄物のゴミとして分別する際の種類の判定結果と、種類判定部207による廃棄物の使用時の種類の判定結果とをユーザ端末101に送信する。ユーザ端末101の結果表示部308は、受信したゴミ分別判定部206による判定結果と種類判定部207による判定結果とをユーザ端末101のディスプレイ上に表示する。
【0050】
ユーザは、ゴミ分別判定部206による判定結果と種類判定部207による判定結果とをユーザ端末101のディスプレイ上で確認することができる。ここで、結果表示部308は、ユーザ端末101のディスプレイ上で、ゴミ分別判定部206による判定結果と種類判定部207による判定結果に対しての修正を受け付ける。さらに、結果表示部308は、廃棄物の購入時期、購入金額、購入場所、廃棄日時、廃棄理由、廃棄物に対する評価、どのように使用したかのレビュー、廃棄物が服飾品、電化製品等の、消耗品ではないものである場合、まだ使用可能であるか否か、廃棄物が化粧品、食品等の消耗品である場合、廃棄物の残量、等の付随情報の入力を受け付けてもよい。
【0051】
ユーザ端末101のディスプレイ上に表示されたゴミ分別判定部206による判定結果と種類判定部207による判定結果に、ユーザ情報と、付随情報を加えた廃棄物情報を、ユーザ端末101から廃棄物履歴管理サーバ102に廃棄物データとして送信し、データベース化してデータ記憶部208に記憶させる。
【0052】
ゴミ分別判定部206は、廃棄物のゴミとして分別する際の種類の判定結果と、ユーザの居住地域と、に基づいて、廃棄情報記憶部212に記憶されているゴミ収集情報データベースを用いて、例えば、ごみ収集日、ごみ収集方法、ごみ収集場所等のゴミ収集情報を決定することが出来る。ゴミ収集情報データベースとは、都道府県、市区町村等の各地域における、ゴミの分別方法と、ゴミ収集情報との対応が記載されたデータベースである。結果表示部308は、ゴミ分別判定部によって決定されたごみ収集情報をユーザ端末101のディスプレイ上に表示することが出来る。
【0053】
種類判定部207によって、廃棄物の種類が、服飾品、電化製品等の、消耗品ではないものと判定され、廃棄物の付随情報に廃棄物がまだ使用可能であるという情報が含まれている場合、種類判定部207は、廃棄物の種類の判定結果と、ユーザの居住地域とに基づいて、廃棄情報記憶部212に記憶されている再使用情報データベースを用いて、例えば、居住地域のリサイクルステーション、リサイクル店等の情報等の再使用情報を決定することが出来る。再使用情報データベースとは、都道府県、市区町村等の各地域における、廃棄物の種類の判定結果と、再使用情報との対応が記載されたデータベースである。結果表示部308は、種類判定部207によって決定された再使用情報をユーザ端末101のディスプレイ上で確認することが出来る。
【0054】
ユーザは、廃棄物を廃棄物履歴管理サーバ102に登録したのちに、登録した廃棄物をユーザ端末101のディスプレイ上で閲覧することが出来る。ユーザ端末101は、ユーザの入力を受付、廃棄物履歴管理サーバ102へ、廃棄物閲覧リクエストを送信する。その際、ユーザ端末101は、ユーザから、ゴミ分別判定部206による判定結果、種類判定部207による判定結果、付随情報の項目を選択することによって閲覧する廃棄物を選択する入力を受け付けることが出来る。廃棄物閲覧リクエストを受信した廃棄物履歴管理サーバ102は、ユーザ端末101へ廃棄物データを送信する。履歴表示部309は、ユーザ端末101のディスプレイ上に廃棄物履歴管理サーバ102から送信された廃棄物の履歴データを表示する。
【0055】
図4及び
図5のフローチャートを参照しながら、本実施形態に係る廃棄物履歴管理方法を説明する。
図4は、廃棄物履歴管理サーバ102において廃棄物のデータベースを作成する手順を説明するフローチャートである。なお、
図4において、フロー開始時点でユーザ登録及びユーザ認証はすでに行われているものとする。
【0056】
ステップS401において、ユーザ端末101が廃棄物履歴管理サーバ102へ、廃棄物の画像データを送信する。
【0057】
ステップS402において、ゴミ分別判定部206が廃棄物のゴミとして分別する際の種類を判定する。
【0058】
ステップS403において、種類判定部207が廃棄物の使用時の種類を判定する。
【0059】
ステップS404において、廃棄物履歴管理サーバ102がユーザ端末101へ、ゴミ分別判定部206による判定結果と、種類判定部207による判定結果とを送信する。
【0060】
ステップS405において、ユーザ端末101の結果表示部308が、ユーザによるゴミ分別判定部による判定結果と種類判定部による判定結果をユーザ端末101のディスプレイ上に表示し、判定結果に対する修正と、廃棄物の付随情報の入力を受け付ける。
【0061】
ステップS406において、ユーザ端末101が、ゴミ分別判定部206による判定結果と種類判定部207による判定結果、ユーザ情報及び廃棄物の付随情報を廃棄物情報として廃棄物履歴管理サーバ102に送信する。
【0062】
ステップS407において、廃棄物履歴管理サーバ102が廃棄物情報をデータベース化してデータ記憶部208に記憶させる。
【0063】
図5は、ユーザ端末101において廃棄物の履歴データを閲覧する手順を説明するフローチャートである。なお、
図5において、フロー開始時点でユーザ登録及びユーザ認証はすでに行われているものとする。
【0064】
ステップS501において、ユーザ端末101は、廃棄物情報の項目を選択することによって閲覧する廃棄物の入力を受け付け、廃棄物履歴管理サーバ102へ、廃棄物閲覧リクエストを送信する。
【0065】
ステップS502において、廃棄物履歴管理サーバ102は、廃棄物閲覧リクエストを受信したことを受けて、ユーザ端末101へ廃棄物の履歴データを送信する。
【0066】
ステップS503において、ユーザ端末101の履歴表示部309は、ユーザ端末101のディスプレイ上に廃棄物履歴管理サーバ102から送信された廃棄物の履歴データを表示する。
【0067】
本実施形態に係る廃棄物履歴管理システムにおいて、ユーザは、他のユーザの廃棄物のデータを閲覧できることとしてよい。廃棄物履歴管理サーバ102のデータ記憶部208に記憶されているデータベースの項目である、ユーザ情報、ゴミ分別判定部による判定結果、種類判定部による判定結果、廃棄物の購入時期、購入金額、購入場所、廃棄日時、廃棄理由、廃棄物に対する評価、どのように使用したかのレビュー、廃棄物が服飾品、電化製品等の、消耗品ではないものである場合、まだ使用可能であるか否か、廃棄物が化粧品、食品等の消耗品である場合、廃棄物の残量、等の付随情報のうち、他のユーザのユーザ情報を除く項目について閲覧が可能であるとする。さらに、ユーザは、登録した廃棄物のうち、他のユーザが閲覧できるか、閲覧できないかを指定することができるとする。
【0068】
廃棄物履歴管理サーバ102のデータ記憶部208に記憶されているデータベースの項目のうち、例えば、日付、種類等、特定の項目ごとに選択、並べ替えを行い閲覧することができる。また、例えば、項目を選択して一覧表にし、さらに廃棄物に対する評価、購入金額等によってランキング形式で表示してもよい。さらに、種類や業界ごとの廃棄物の量の統計を取り、全体の廃棄物に対する割合を表示する等、廃棄物の種類ごとの傾向を表示してもよい。
【0069】
また、ユーザは、他のユーザの廃棄物のデータと、自身の廃棄物のデータを比較して閲覧することができる。例えば、自身の廃棄物のデータの中から、満足度の項目が低い廃棄物のデータを取り出し、満足度の項目が低い廃棄物と同じ種類の、他のユーザの廃棄物のデータと比較することで、同じ種類の物品を購入する際の参考とすることができる。
【0070】
(第2の実施形態)
第1の実施形態において、ユーザは、ユーザ登録を行ったのちに、廃棄物の登録を行い、ユーザ自身の廃棄物の履歴に加え、他のユーザの廃棄物の履歴を閲覧できた。本実施形態において、ユーザ登録を行ったユーザだけでなく、例えば、商品を開発、製造するメーカーや販売者等も、ユーザの廃棄物の履歴を閲覧できるものとする。
【0071】
図6に示すように、本実施形態に係る廃棄物履歴管理システム60は、1又は複数のユーザ端末101a、101b、101c、廃棄物履歴管理サーバ601、ネットワーク103、1又は複数の閲覧者端末602a、602bから構成される。1又は複数のユーザ端末101a、101b、101c、ネットワーク103は、第1の実施形態における構成と同様の構成をなすとする。
【0072】
1又は複数の閲覧者端末602a、602bは、閲覧者登録は行うが、廃棄物の登録は行わず、閲覧のみを行う閲覧者が、ネットワーク103を介して廃棄物履歴管理サーバ601に接続し、廃棄物履歴管理サーバ601に記録されている廃棄物のデータベースを閲覧するための端末である。1又は複数の閲覧者端末602a、602bは、モバイル端末、パーソナルコンピュータ等、閲覧者がネットワーク103を介して廃棄物履歴管理サーバ102とデータの送受信を行うことのできる端末である。以下では、1又は複数の閲覧者端末602a、602bを代表して、閲覧者端末602として説明する。
【0073】
廃棄物履歴管理サーバ601は、廃棄物履歴管理サーバ102の構成に、閲覧者端末602から廃棄物のデータベースを閲覧するための閲覧者登録を行う閲覧者管理部と、閲覧者管理部によって閲覧者登録がされる際、閲覧者情報を記憶する閲覧者記憶部をさらに備える構成をなす。
【0074】
閲覧者は、閲覧者端末602から、廃棄物履歴管理サーバ601において閲覧者登録を行ったのち、閲覧者端末602において廃棄物のデータベースを閲覧することが出来る。その際、廃棄物履歴管理サーバ601に記憶されているデータベースの項目のうち、ユーザ情報を除く項目について閲覧が可能である。閲覧者端末602は第2履歴表示部を備え、閲覧者端末602のディスプレイ上に廃棄物履歴管理サーバ601から送信された廃棄物の履歴データを表示する。
【0075】
閲覧者は、満足度の項目の点数、消耗品ではないものである場合、まだ使用可能であるか否か、廃棄物が化粧品、食品等の消耗品である場合、廃棄物の残量、等から、ユーザの品物に対する満足度、ニーズ等を把握することができ、より購入者のニーズに合った商品を開発、販売することができる。
【0076】
以上、本発明はここでは記載していない様々な実施形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
【符号の説明】
【0077】
10 廃棄物履歴管理システム
101 ユーザ端末
101a、101b、101c 101a、101b、101c
102、601 廃棄物履歴管理サーバ
103 ネットワーク
201、301 CPU
202、302 ROM
203、303 RAM
204、304 記憶部
205、305 I/O
206 ゴミ分別判定部
207 種類判定部
208 データ記憶部
209 ユーザ管理部
210 ユーザ記憶部
211 画像認識記憶部
212 廃棄情報記憶部
306 ユーザ情報処理部
307 廃棄物登録部
308 結果表示部
309 履歴表示部
602 閲覧者端末
602a、602b 1又は複数の閲覧者端末