(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023081767
(43)【公開日】2023-06-13
(54)【発明の名称】情報処理装置、プログラム及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G01C 21/34 20060101AFI20230606BHJP
G08G 1/14 20060101ALI20230606BHJP
【FI】
G01C21/34
G08G1/14 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021195743
(22)【出願日】2021-12-01
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000155469
【氏名又は名称】株式会社野村総合研究所
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100187078
【弁理士】
【氏名又は名称】甲原 秀俊
(74)【代理人】
【識別番号】100192924
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 裕充
(72)【発明者】
【氏名】松下 真人
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 恵子
(72)【発明者】
【氏名】皆川 渉
(72)【発明者】
【氏名】山田 直輝
(72)【発明者】
【氏名】岡田 強志
(72)【発明者】
【氏名】林 紀之
【テーマコード(参考)】
2F129
5H181
【Fターム(参考)】
2F129AA03
2F129CC28
2F129DD20
2F129DD41
2F129DD63
2F129FF02
2F129FF15
2F129FF20
2F129FF21
2F129FF49
2F129HH12
2F129HH18
2F129HH19
5H181AA01
5H181BB04
5H181FF32
5H181KK10
(57)【要約】
【課題】目的地付近の複数の駐車場のうち最適な駐車場を選択することを支援する。
【解決手段】制御部を含む情報処理装置1であって、制御部は、車両2の目的地の指定を受け付けることと、目的地に関連付けられた複数の駐車場から、空き駐車スペースを有する駐車場を選択することと、空き駐車スペースを有する駐車場を示す駐車場情報を車両2のユーザU01に提供することと、を含む動作を実行する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を含む情報処理装置であって、前記制御部は、
車両の目的地の指定を受け付けることと、
前記目的地に関連付けられた複数の駐車場から、空き駐車スペースを有する駐車場を選択することと、
前記空き駐車スペースを有する駐車場を示す駐車場情報を前記車両のユーザに提供することと、
を含む動作を実行する、情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記動作は、前記駐車場情報を前記車両に提供することと、前記駐車場情報を前記ユーザによって操作されるユーザ端末に提供することとの少なくとも一方によって、前記駐車場情報を前記ユーザに提供することを含む、情報処理装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の情報処理装置において、
前記動作は、前記車両が前記目的地に到着する予定時刻の所定時間前に、前記駐車場情報を提供することを含む、情報処理装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記動作は、前記目的地の種別に応じて、前記駐車場情報を提供する時刻を調整することを含む、情報処理装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記目的地に関連付けられた複数の駐車場は、前記目的地の提携駐車場を含む、情報処理装置。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記目的地に関連付けられた複数の駐車場は、前記目的地を過去に訪れたユーザによって利用されたことがある駐車場を含む、情報処理装置。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記駐車場情報は、前記空き駐車スペースを有する駐車場から前記目的地までの移動時間の情報を含む、情報処理装置。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか一項に記載の情報処理装置が搭載された車両。
【請求項9】
情報処理装置としてのコンピュータに、
車両の目的地の指定を受け付けることと、
前記目的地に関連付けられた複数の駐車場から、空き駐車スペースを有する駐車場を選択することと、
前記空き駐車スペースを有する駐車場を示す駐車場情報を前記車両のユーザに提供することと、
を含む動作を実行させる、プログラム。
【請求項10】
請求項9に記載のプログラムにおいて、
前記動作は、前記駐車場情報を前記車両に提供することと、前記駐車場情報を前記ユーザによって操作されるユーザ端末に提供することとの少なくとも一方によって、前記駐車場情報を前記ユーザに提供することを含む、プログラム。
【請求項11】
請求項9又は10に記載のプログラムにおいて、
前記動作は、前記車両が前記目的地に到着する予定時刻の所定時間前に、前記駐車場情報を提供することを含む、プログラム。
【請求項12】
請求項9乃至11のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
前記動作は、前記目的地の種別に応じて、前記駐車場情報を提供する時刻を調整することを含む、プログラム。
【請求項13】
請求項9乃至12のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
前記目的地に関連付けられた複数の駐車場は、前記目的地の提携駐車場を含む、プログラム。
【請求項14】
請求項9乃至13のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
前記目的地に関連付けられた複数の駐車場は、前記目的地を過去に訪れたユーザによって利用されたことがある駐車場を含む、プログラム。
【請求項15】
情報処理装置による情報処理方法であって、
車両の目的地の指定を受け付けることと、
前記目的地に関連付けられた複数の駐車場から、空き駐車スペースを有する駐車場を選択することと、
前記空き駐車スペースを有する駐車場を示す駐車場情報を前記車両のユーザに提供することと、
を含む情報処理方法。
【請求項16】
請求項15に記載の情報処理方法において、
前記駐車場情報を前記車両に提供することと、前記駐車場情報を前記ユーザによって操作されるユーザ端末に提供することとの少なくとも一方によって、前記駐車場情報を前記ユーザに提供することを含む、情報処理方法。
【請求項17】
請求項15又は16に記載の情報処理方法において、
前記車両が前記目的地に到着する予定時刻の所定時間前に、前記駐車場情報を提供することを含む、情報処理方法。
【請求項18】
請求項15乃至17のいずれか一項に記載の情報処理方法において、
前記目的地の種別に応じて、前記駐車場情報を提供する時刻を調整することを含む、情報処理方法
【請求項19】
請求項15乃至18のいずれか一項に記載の情報処理方法において、
前記目的地に関連付けられた複数の駐車場は、前記目的地の提携駐車場を含む、情報処理方法。
【請求項20】
請求項15乃至19のいずれか一項に記載の情報処理方法において、
前記目的地に関連付けられた複数の駐車場は、前記目的地を過去に訪れたユーザによって利用されたことがある駐車場を含む、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、プログラム及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、施設に関連した駐車場に駐車待ち車列がある場合には、駐車待ち車列の最後尾の位置を特定し、最後尾の位置を目標地点として経路探索を行う技術が知られている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術では、駐車場が複数存在する場合が考慮されていない。
【0005】
かかる事情に鑑みてなされた本開示の目的は、目的地付近の複数の駐車場のうち最適な駐車場を選択することを支援することができる情報処理装置、プログラム及び情報処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態に係る情報処理装置は、
制御部を含む情報処理装置であって、前記制御部は、
車両の目的地の指定を受け付けることと、
前記目的地に関連付けられた複数の駐車場から、空き駐車スペースを有する駐車場を選択することと、
前記空き駐車スペースを有する駐車場を示す駐車場情報を前記車両のユーザに提供することと、
を含む動作を実行する。
【0007】
本開示の一実施形態に係るプログラムは、
情報処理装置としてのコンピュータに、
車両の目的地の指定を受け付けることと、
前記目的地に関連付けられた複数の駐車場から、空き駐車スペースを有する駐車場を選択することと、
前記空き駐車スペースを有する駐車場を示す駐車場情報を前記車両のユーザに提供することと、
を含む動作を実行させる。
【0008】
本開示の一実施形態に係る情報処理方法は、
情報処理装置による情報処理方法であって、
車両の目的地の指定を受け付けることと、
前記目的地に関連付けられた複数の駐車場から、空き駐車スペースを有する駐車場を選択することと、
前記空き駐車スペースを有する駐車場を示す駐車場情報を前記車両のユーザに提供することと、
を含む。
【発明の効果】
【0009】
本開示の一実施形態による情報処理装置、プログラム及び情報処理方法によれば、目的地付近の複数の駐車場のうち最適な駐車場を選択することを支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本実施形態の情報処理システムの概略図である。
【
図2】情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【
図5】目的地と目的地付近の駐車場とを示す図である。
【
図6】目的地DB(database)のデータ構造を示す図である。
【
図9】情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、本実施形態の情報処理システムSの概略図である。情報処理システムSは情報処理装置1と車両2とユーザ端末3とを含む。車両2はユーザU01によって運転される。情報処理装置1はネットワークNWを介して車両2とユーザ端末3とに通信可能である。ネットワークNWは、例えば移動体通信網又はインターネットを含む。
【0012】
図1では説明の簡便のため、情報処理装置1は1つ図示される。しかし、情報処理装置1の数はこれに限られない。例えば、情報処理装置1が実行する処理は、分散配置された複数の情報処理装置1によって実行されてよい。
【0013】
本実施形態の情報処理装置1が実行する処理の概要が説明される。情報処理装置1の制御部11は、車両2の目的地の指定を受け付けることと、目的地に関連付けられた複数の駐車場から、空き駐車スペースを有する駐車場を選択することと、空き駐車スペースを有する駐車場を示す駐車場情報を車両2のユーザU01に提供することと、を含む動作を実行する。この構成により情報処理装置1は、目的地付近の複数の駐車場のうち最適な駐車場をユーザU01が選択することを支援することができる。
【0014】
情報処理装置1は、事業者によるサービスの提供を支援するサーバであってよい。情報処理装置1は、例えば、事業者専用の施設、又はデータセンタを含む共用の施設に設置されてよい。代替例として、情報処理装置1は車両2に搭載されてよい。
【0015】
車両2は、例えば、ガソリン車、ディーゼル車、HEV、PHEV、BEV、又はFCEVなどの任意の種類の自動車を含む。「HEV」は、hybrid electric vehicleの略語である。「PHEV」は、plug-in hybrid electric vehicleの略語である。「BEV」は、battery electric vehicleの略語である。「FCEV」は、fuel cell electric vehicleの略語である。車両2は、本実施形態では運転者によって運転される。代替例として車両2の運転は、任意のレベルで自動化されてよい。自動化のレベルは、例えば、SAEのレベル分けにおけるレベル1からレベル5のいずれかである。「SAE」は、Society of Automotive Engineersの略語である。車両2は、MaaS専用車両でもよい。「MaaS」は、Mobility as a Serviceの略語である。
【0016】
ユーザ端末3は、ユーザU01によって操作される端末である。ユーザ端末3は、例えば、携帯電話機、スマートフォン、ウェアラブル機器、若しくはタブレットなどのモバイル機器である。代替例としてユーザ端末3は、PCなどの汎用機器、又は専用機器であってよい。「PC」は、personal computerの略語である。
【0017】
図2を参照して情報処理装置1の内部構成が詳細に説明される。
【0018】
情報処理装置1は、制御部11と通信部12と記憶部13とを含む。情報処理装置1の各構成要素は、例えば専用線を介して互いに通信可能に接続される。
【0019】
制御部11は例えば、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)を含む1つ以上の汎用プロセッサを含む。制御部11は、特定の処理に特化した1つ以上の専用プロセッサを含んでよい。制御部11は、プロセッサを含む代わりに、1つ以上の専用回路を含んでもよい。専用回路は例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)であってよい。制御部11は、ECU(Electronic Control Unit)を含んでもよい。
【0020】
通信部12は、ネットワークに接続するための、1つ以上の有線又は無線LAN(Local Area Network)規格に対応する通信モジュールを含む。通信部12は、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、又は5G(5th Generation)を含む1つ以上の移動体通信規格に対応するモジュールを含んでよい。通信部12は、Bluetooth(登録商標)、AirDrop(登録商標)、IrDA、ZigBee(登録商標)、Felica(登録商標)、又はRFIDを含む1つ以上の近距離通信の規格又は仕様に対応する通信モジュール等を含んでよい。通信部12は、ネットワークを介して任意の情報を送信及び受信する。
【0021】
記憶部13は、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、光メモリ、又はこれらのうち少なくRAM又はROMである。RAMは、例えば、SRAM又はDRAMである。ROMは、例えば、EEPROMである。記憶部13は、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部13は、制御部11によって分析又は処理された結果の情報を記憶してよい。記憶部13は、情報処理装置1の動作又は制御に関する各種情報等を記憶してよい。記憶部13は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、及び組み込みソフトウェア等を記憶してよい。
【0022】
図3を参照して車両2の内部構成が詳細に説明される。
【0023】
車両2は、制御部21と通信部22と記憶部23と表示部24とを含む。車両2の各構成要素は、例えば専用線を介して互いに通信可能に接続される。
【0024】
車両2の制御部21と通信部22と記憶部23とのハードウェア構成は、情報処理装置1の制御部11と通信部12と記憶部13とのハードウェア構成と同一であってよい。ここでの説明は省略される。
【0025】
表示部24は例えば、ディスプレイである。ディスプレイは、例えば、LCD又は有機ELディスプレイである。「LCD」は、liquid crystal displayの略語である。「EL」は、electro luminescenceの略語である。表示部24は、車両2に備えられる代わりに、外部の出力機器として車両2に接続されてもよい。接続方式としては、例えば、USB、HDMI(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)等の任意の方式を用いることができる。
【0026】
図4を参照してユーザ端末3の内部構成が詳細に説明される。
【0027】
ユーザ端末3は、制御部31と通信部32と記憶部33と表示部34とを含む。ユーザ端末3の各構成要素は、例えば専用線を介して互いに通信可能に接続される。
【0028】
ユーザ端末3の制御部31と通信部32と記憶部33と表示部34とのハードウェア構成は、車両2の制御部21と通信部22と記憶部23と表示部24とのハードウェア構成と同一であってよい。ここでの説明は省略される。
【0029】
以下、本実施形態の情報処理システムSで実行される処理が詳細に説明される。ここでは一例として、ユーザU01が車両2を運転して目的地に移動する場面が説明される。
【0030】
車両2は、カーナビ等を介して、ユーザU01から車両2の目的地の指定を受け付ける。車両2は、目的地を示す情報を、情報処理装置1に送信する。
図5に示されるように、車両2は目的地D1に向かって走行する。代替例として、ユーザ端末3がユーザU01から車両2の目的地の指定を受け付けてよい。
【0031】
情報処理装置1の制御部11は、車両2又はユーザ端末3から、目的地の指定を受け付ける。
図5に示されるように、目的地D1の付近には駐車場P01、駐車場P02、及び駐車場P03が存在する。制御部11は、
図6に示される記憶部13の目的地DBを参照して、目的地D1に関連付けられた駐車場を検索する。目的地DBには、目的地IDに関連付けて、目的地種別と駐車場IDとが記憶される。駐車場IDは、例えば次の駐車場を識別するIDであってよい。
・目的地D1の提携駐車場
・目的地D1を過去に訪れた任意のユーザによって利用されたことがある駐車場
【0032】
目的地D1を過去に訪れた任意のユーザによって利用されたことがある駐車場は、過去の利用記録から判定され、記憶部13に記憶されてよい。
【0033】
制御部11は、目的地D1に関連付けられた駐車場が、駐車場P01、駐車場P02、及び駐車場P03であると判定する。
【0034】
制御部11は、
図7に示される駐車場DBを参照して、駐車場P01、駐車場P02、及び駐車場P03のそれぞれが空き駐車スペースを有するか否かを判定する。空き駐車スペースとは、駐車場に含まれる1以上の駐車スペースのうち、車両が現在駐車していないスペースである。
【0035】
図7に示されるように、駐車場DBには、駐車場IDに関連付けて、空き駐車スペースの有無と、目的地までの移動時間とが記憶される。空き駐車スペースの有無は、管理者によって登録されてよい。目的地までの移動時間は、例えば徒歩での移動時間である。目的地までの移動時間は、管理者又は任意のユーザによって登録されてよいし、過去に駐車場を利用した任意のユーザの移動記録から判定されてよい。
【0036】
制御部11は、駐車場P01、駐車場P02、及び駐車場P03のうち、空き駐車スペースを有する駐車場は駐車場P02及び駐車場P03であると判定する。制御部11は、駐車場P02及び駐車場P03を選択する。
【0037】
制御部11は、空き駐車スペースを有する駐車場P02及び駐車場P03を示す駐車場情報をユーザU01に提供する。具体的には制御部11は、
図8に示されるように、駐車場情報PNを車両2及びユーザ端末3の少なくとも一方に提供する。車両2の表示部24及びユーザ端末3の表示部34の少なくとも一方は、駐車場情報PNの画像を表示する。追加例として又は代替例として駐車場情報PNは音声であってよい。
【0038】
駐車場情報PNの提供が行われる時刻は、車両2が目的地D1に到着する予定時刻の所定時間前であってよい。代替例として、駐車場情報PNの提供が行われる時刻は、目的地D1の種別に応じて調整されてよい。例えば目的地D1の種別が商業施設であるとき、駐車場情報PNの提供が行われる時刻は、車両2の到着予定時刻の20分前であってよい。代替例として、目的地D1の種別が空港であり且つ目的地D1の指定が到着の前日以前に行われた場合、駐車場情報PNの提供が行われる時刻は到着前日の所定の時刻であってよい。
【0039】
追加例として又は代替例として、駐車場情報PNは、駐車場P02から目的地D1までの移動時間81と、駐車場P03から目的地D1までの移動時間82とを表示してよい。
【0040】
駐車場情報PNは、空き駐車スペースを有する各駐車場につきメリット情報とデメリット情報とを含んでよい。メリット情報及びデメリット情報は管理者又は任意のユーザによって駐車場DBに登録される。メリット情報及びデメリット情報は、例えば、駐車場の広さ、駐車スペースの広さ、及び、駐車場の混雑状況についての情報を含んでよい。
【0041】
ここでは、空き駐車スペースを有する駐車場の数は駐車場P02及び駐車場P03の2つである。表示部24又は表示部34において、駐車場P02及び駐車場P03は選択可能に表示される。車両2は、カーナビ等を介して、選択された駐車場への案内を実行する。
【0042】
図9を参照して、情報処理装置1の制御部11による情報処理方法が説明される。
【0043】
ステップS1にて制御部11は、ユーザU01から、車両2の目的地D1の指定を受け付ける。
【0044】
ステップS2にて制御部11は、目的地D1に関連付けられた複数の駐車場のそれぞれにつき、空き駐車スペースを有するか否かを判定する。
【0045】
ステップS3にて制御部11は、複数の駐車場から、空き駐車スペースを有する駐車場を選択する。
【0046】
ステップS4にて制御部11は空き駐車スペースを有する駐車場を示す駐車場情報を車両2のユーザに提供する。
【0047】
以上述べたように本実施形態によれば、情報処理装置1の制御部11は、車両2の目的地の指定を受け付けることと、目的地に関連付けられた複数の駐車場から、空き駐車スペースを有する駐車場を選択することと、空き駐車スペースを有する駐車場を示す駐車場情報を車両2のユーザU01に提供することと、を含む動作を実行する。この構成により情報処理装置1は、目的地付近の複数の駐車場のうち最適な駐車場をユーザU01が選択することを支援することができる。
【0048】
また本実施形態によれば、動作は、駐車場情報を車両2に提供することと、駐車場情報をユーザU01によって操作されるユーザ端末3に提供することとの少なくとも一方によって、駐車場情報をユーザ端末3に提供することを含む。この構成により複数の方法による情報提供が可能である。
【0049】
また本実施形態によれば、動作は、車両2が目的地D1に到着する予定時刻の所定時間前に、駐車場情報を提供することを含む。この構成により情報処理装置1は、空き駐車スペースを有する駐車場をユーザU01に通知することができるので、ユーザU01が目的地D1付近で円滑に駐車することを支援することができる。
【0050】
また本実施形態によれば、動作は、目的地D1の種別に応じて、駐車場情報を提供する時刻を調整する。この構成により情報処理装置1は、適切なタイミングで情報提供を行うことができる。
【0051】
また本実施形態によれば、目的地D1に関連付けられた複数の駐車場は、目的地D1の提携駐車場を含む。目的地D1に関連付けられた複数の駐車場は、目的地D1を過去に訪れたユーザによって利用されたことがある駐車場を含む。この構成により、情報処理装置1は、様々な駐車場につき空き駐車スペースを有するか否かを判定することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0052】
また本実施形態によれば、駐車場情報は、空き駐車スペースを有する駐車場から目的地D1までの移動時間を示す情報を含む。この構成により情報処理装置1は、駐車場を経由して目的地D1に到着するまでの合計所要時間をユーザU01が予測することを支援することができる。このため、駐車場次第で車両2の走行ルートが変わっても、目的地D1への到着時刻の予測が容易である。
【0053】
本開示が諸図面及び実施例に基づき説明されるが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形及び改変を行ってもよいことに注意されたい。その他、本開示の趣旨を逸脱しない範囲での変更が可能である。例えば、各手段又は各ステップに含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段又はステップを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
【0054】
例えば、上記の実施形態において、情報処理装置1の機能又は処理の全部又は一部を実行するプログラムは、コンピュータで読取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読取り可能な記録媒体は、非一時的なコンピュータ読取可能な媒体を含み、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、又は半導体メモリである。プログラムの流通は、例えば、プログラムを記録したDVD(Digital Versatile Disc)又はCD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)などの可搬型記録媒体を販売、譲渡、又は貸与することによって行う。またプログラムの流通は、プログラムを任意のサーバのストレージに格納しておき、任意のサーバから他のコンピュータにプログラムを送信することにより行ってもよい。またプログラムはプログラムプロダクトとして提供されてもよい。本開示は、プロセッサが実行可能なプログラムとしても実現可能である。
【0055】
コンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラム又はサーバから転送されたプログラムを、一旦、主記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、主記憶装置に格納されたプログラムをプロセッサで読み取り、読み取ったプログラムに従った処理をプロセッサで実行する。コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行してもよい。コンピュータは、コンピュータにサーバからプログラムが転送される度に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行してもよい。サーバからコンピュータへのプログラムの転送は行わず、実行指示及び結果取得のみによって機能を実現する、いわゆるASP型のサービスによって処理を実行してもよい。「ASP」は、application service providerの略語である。プログラムには、電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるものが含まれる。例えば、コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータは、「プログラムに準ずるもの」に該当する。
【符号の説明】
【0056】
1 情報処理装置
11 制御部
12 通信部
13 記憶部
2 車両
21 制御部
22 通信部
23 記憶部
24 表示部
3 ユーザ端末
31 制御部
32 通信部
33 記憶部
34 表示部