(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023081799
(43)【公開日】2023-06-13
(54)【発明の名称】酵素を用いた遺伝子治療薬の製造方法
(51)【国際特許分類】
C12N 15/10 20060101AFI20230606BHJP
C12N 15/52 20060101ALI20230606BHJP
C12N 15/85 20060101ALI20230606BHJP
C12N 9/00 20060101ALI20230606BHJP
A61K 38/43 20060101ALI20230606BHJP
A61K 31/711 20060101ALI20230606BHJP
A61K 48/00 20060101ALI20230606BHJP
A61K 35/76 20150101ALI20230606BHJP
【FI】
C12N15/10 Z
C12N15/52 Z
C12N15/85 Z
C12N9/00
A61K38/43
A61K31/711
A61K48/00
A61K35/76
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021209942
(22)【出願日】2021-12-01
(71)【出願人】
【識別番号】317001677
【氏名又は名称】陌間 委子
(72)【発明者】
【氏名】陌間 委子
【テーマコード(参考)】
4B050
4C084
4C086
4C087
【Fターム(参考)】
4B050CC03
4B050DD20
4B050LL01
4C084AA01
4C084AA13
4C084DC01
4C084NA20
4C084ZC80
4C086AA01
4C086EA16
4C086MA01
4C086MA04
4C086NA20
4C086ZC80
4C087AA01
4C087BC83
4C087NA20
4C087ZC80
(57)【要約】
【課題】効果的な核輸送の方法を用いた遺伝子治療薬の製造
【解決手段】目的とする治療に適した酵素のDNAを取り出して増殖させ、得られたDNAテンプレートを転写・翻訳によって、人為的にタンパク質合成・増幅させる。さらに、得られた酵素を細胞膜透過ペプチド(CPP)または膜透過ペプチド(PTD)、さらに、核内にてその効果を発揮させる場合には、核輸送の機構に則った、インポーチンが結合する核局在化シグナル(NLS)とエクスポーチンの核外搬出シグナル(NES)を用いて合成し、身体に適した状態で適用する。または、目的とする治療に適した酵素のプライマーDNAと核輸送の塩基配列を合成し、身体に適した状態で適用する。あるいは、目的とする治療に適した酵素のDNAを頭部と尾部の形成機能を消去し、感染力を喪失したウイルスのプロモーターの下流に挿入し、身体に適した状態で適用する。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(イ)目的とする治療に適した酵素のDNAを取り出して増殖させ、得られたDNAテンプレートを転写・翻訳によって、人為的にタンパク質合成・増幅させる。
(ロ)(イ)の工程にて得られた酵素を細胞膜透過ペプチド(CPP)または膜透過ペプチド(PTD)、さらに、核内にてその効果を発揮させる場合には、核輸送の機構に則った、インポーチンが結合する核局在化シグナル(NLS)とエクスポーチンの核外搬出シグナル(NES)を用いて合成し、身体に適した状態で適用する。
【請求項2】
目的とする治療に適した酵素のプライマーDNAと膜透過、並びに核輸送の塩基配列を合成し、身体に適した状態で適用する。
【請求項3】
目的とする治療に適した酵素のDNAを頭部と尾部の形成機能を消去し、感染力を喪失したウイルスのプロモーターの下流に挿入し、身体に適した状態で適用する。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、酵素を用いた遺伝子治療薬の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、核酸医薬に関する研究は進歩してきたが、酵素を用いた遺伝子治療薬の統合的、画一的な製造方法は、未だ考案されていない。この発明は、遺伝子治療薬の製造方法に関するものである。
【0003】
【非特許文献1】フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』出典、「遺伝子治療薬」、最終更新2021年9月5日、[online]、[令和3年11月30日検索]、インターネット<URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%BA%E4%BC%9D%E5%AD%90%E6%B2%BB%E7%99%82
【非特許文献2】伏原大地(Daichi Fukuhara)著、「ヒトの設計図を基に薬を―核酸を使った病気の治療―」(‘Creating Drugs based on Human Blueprint―Treatment of Diseases Using Nucleic Acid ―’)、2018年、[online]、[令和3年11月30日検索]、インターネット<URL:https://laborify.net/2018/12/14/fushihara-nucleic-acid-biochemistry/>
【非特許文献3】松浦能行著、「核―細胞質間高分子輸送の構造生物学」、2011年、[online]、[令和3年8月13 日 検 索 ] 、 イ ン タ ー ネ ッ ト < URL :https://www.jstage.jst.go.jp/article/biophys/51/5/51_5_208/_pdf>
【非特許文献4】ジュリアン・ルイス、マーティン・ラフ、キース・ロバーツ、ピーター・ウォルター、デビッド・モルガン他(Julian Lewis,Martin Raff,Keith Roberts,Peter Walter,David Morgan etc.)著、「細胞の分子生物学」(第6版)W・W・ノートン出版 2014/12/2(‘Molecular Biology of The Cell’the 6th edition,W.W.Norton,2014/12/2)
【非特許文献5】村山洋(Ohoshi Murayama)他著、「遺伝子工学」(第2版)、講談社出版、2013年11月1日、(‘Genetic Engineering’,the ▲2nd▼ edition,Kodansha,2013/11/1)
【非特許文献6】フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』出典、「細胞膜透過ペプチド」、最終更新 2021年11月21日、[online]、[令和3年12月1日検索]、インターネット<URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/細胞膜透過ペプチド>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
酵素を用いた効果的な遺伝子治療薬の製造方法
【課題を解決するための手段】
【0005】
目的とする治療に適した酵素のDNAを取り出して増殖させ、得られたDNAテンプレートを転写・翻訳によって、人為的にタンパク質合成・増幅させる。さらに、得られた酵素を細胞膜透過ペプチド(CPP)または膜透過ペプチド(PTD)、さらに、核内にてその効果を発揮させる場合には、核輸送の機構に則った、インポーチンが結合する核局在化シグナル(NLS)とエクスポーチンの核外搬出シグナル(NES)を用いて合成し、身体に適した状態で適用する。または、目的とする治療に適した酵素のプライマーDNAと膜透過、並びに核輸送の塩基配列を合成し、身体に適した状態で適用する。あるいは、目的とする治療に適した酵素のDNAを頭部と尾部のたんぱく質形成機能を消去し、感染力を喪失したウイルスのプロモーターの下流に挿入し、身体に適した状態で適用する。
【発明の効果】
【0006】
酵素を用いた遺伝子治療薬による効果的な遺伝子治療が実現する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
目的とする治療に適した酵素のDNAを取り出して増殖させ、得られたDNAテンプレートを転写・翻訳によって、人為的にタンパク質合成・増幅させる。さらに、得られた酵素を細胞膜透過ペプチド(CPP)または膜透過ペプチド(PTD)、さらに、核内にてその効果を発揮させる場合には、核輸送の機構に則った、インポーチンが結合する核局在化シグナル(NLS)とエクスポーチンの核外搬出シグナル(NES)を用いて合成し、身体に適した状態で適用する。または、目的とする治療に適した酵素のプライマーDNAと膜透過、並びに核輸送の塩基配列を合成し、身体に適した状態で適用する。あるいは、目的とする治療に適した酵素のDNAを頭部と尾部の形成機能を消去し、感染力を喪失したウイルスのプロモーターの下流に挿入し、身体に適した状態で適用する。
【実施例0008】
上記の通り実施される。