(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023081819
(43)【公開日】2023-06-13
(54)【発明の名称】レンズ駆動装置
(51)【国際特許分類】
G03B 5/00 20210101AFI20230606BHJP
G02B 7/04 20210101ALI20230606BHJP
G03B 30/00 20210101ALI20230606BHJP
H04N 23/50 20230101ALI20230606BHJP
【FI】
G03B5/00 J
G02B7/04 E
G03B30/00
H04N5/225 100
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022097833
(22)【出願日】2022-06-17
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-01-26
(31)【優先権主張番号】202111455788.1
(32)【優先日】2021-12-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】520357958
【氏名又は名称】ジョウシュウシ レイテック オプトロニクス カンパニーリミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100199819
【弁理士】
【氏名又は名称】大行 尚哉
(74)【代理人】
【識別番号】100087859
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 秀治
(72)【発明者】
【氏名】謝栄富
【テーマコード(参考)】
2H044
2K005
5C122
【Fターム(参考)】
2H044BE02
2H044BE06
2H044BE10
2H044BE18
2K005AA01
2K005CA02
2K005CA23
2K005CA40
2K005CA45
2K005CA53
5C122EA41
5C122EA54
5C122EA55
5C122FB08
5C122GE11
5C122HA75
5C122HA82
(57)【要約】
【課題】本発明は、レンズ駆動装置を提供する。
【解決手段】台座と、ケースと、レンズ群を装着するための鏡筒と、台座に固定されかつ鏡筒に外嵌されたスプリングサポートアセンブリと、支持フレームと、上部弾性片と、第1駆動部品及び第2駆動部品とを備える。スプリングサポートアセンブリがコロイド弾性材料によって一体的に射出成形され、鏡筒がスプリングサポートアセンブリ内に設置されることで、全体の組立て難さが低減される。光軸方向に沿って台座に固定された第1固定アームと、第1固定アームと離間し、鏡筒の台座寄りの一端に外嵌された支持部と、第1固定アームと支持部とを連結する第1弾性アームと、光軸方向に沿って支持部と離間して設けられ、鏡筒に固定された第2固定アームと、支持部と第2固定アームとを連結する複数の連結柱と、を備え、複数の連結柱は、いずれも鏡筒から離間し、鏡筒を取り囲むように設けられる。関連技術に比べて、本発明のレンズ駆動装置は、組立てが簡単で、生産コストが安い。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
台座と、前記台座を覆うように設けられ、前記台座とともに収容空間を囲んで形成するケースと、前記収容空間内に収容されてレンズ群を装着するための鏡筒と、前記台座に固定され且つ前記鏡筒に外嵌されたスプリングサポートアセンブリと、前記スプリングサポートアセンブリに外嵌された支持フレームと、前記鏡筒の光軸方向に沿って、前記支持フレームの前記台座から離れた側に固定された上部弾性片と、前記上部弾性片と前記スプリングサポートアセンブリは共同で、前記支持フレームおよび前記鏡筒を前記収容空間内にサスペンションしており、前記鏡筒を駆動して前記光軸方向に垂直な方向に沿って移動させる第1駆動部品と、前記鏡筒を駆動して前記光軸方向に沿って移動させる第2駆動部品と、を備えるレンズ駆動装置であって、
前記スプリングサポートアセンブリは、コロイド弾性材料によって一体的に射出成形されており、前記光軸方向に沿って前記台座に固定された第1固定アームと、前記第1固定アームから離間し、前記鏡筒の前記台座寄りの一端に外嵌された支持部と、前記第1固定アームと前記支持部とを連結する第1弾性アームと、前記光軸方向に沿って前記支持部から離間して設けられ、前記鏡筒に固定された第2固定アームと、前記支持部と前記第2固定アームとを連結する複数の連結柱と、を有しており、
前記複数の連結柱は、いずれも前記鏡筒から離間して、前記鏡筒を取り囲むように設けられている、
ことを特徴とするレンズ駆動装置。
【請求項2】
前記コロイド弾性材料は、シリコンゴム材料、ゴム材料、シリコングリース材料のいずれかである、
ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
【請求項3】
前記第1駆動部品は、前記光軸方向に垂直な第1方向に沿って前記鏡筒の一側に固定された第1駆動磁性鋼と、前記光軸方向に垂直な第2方向に沿って前記鏡筒の一側に固定された第2駆動磁性鋼と、前記第1駆動磁性鋼と前記第1方向に間隔をおいて対向する第1手ブレ防止コイルと、前記第2駆動磁性鋼と前記第2方向に間隔をおいて対向する第2手ブレ防止コイルと、を備えており、
前記第1方向と前記第2方向とは、互いに直交しており、
前記第1手ブレ防止コイルは、前記第1駆動磁性鋼と相互作用して、前記鏡筒を前記第1方向に沿って移動するように駆動しており、
前記第2手ブレ防止コイルは、前記第2駆動磁性鋼と相互作用して、前記鏡筒を前記第2方向に沿って移動するように駆動する、
ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
【請求項4】
前記鏡筒は、筒壁を備え、
前記筒壁の前記第1駆動磁性鋼に近い側には、前記第1方向に沿って第1凹溝が凹設され、
前記筒壁の前記第2駆動磁性鋼に近い側には、前記第2方向に沿って第2凹溝が凹設され、
前記第1駆動磁性鋼および前記第2駆動磁性鋼は、それぞれ、前記第1凹溝および前記第2凹溝内に収容されている、
ことを特徴とする請求項3に記載のレンズ駆動装置。
【請求項5】
前記第2駆動部品は、前記支持フレームに固定された第3駆動磁性鋼と、前記第3駆動磁性鋼と離間して対向設置された第3駆動コイルと、を備え、
前記第3駆動コイルは、前記第3駆動磁性鋼と相互作用して、前記支持フレームおよび前記鏡筒を前記光軸方向に沿って運動するように駆動する、
ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
【請求項6】
前記支持フレームは、前記スプリングサポートアセンブリに外嵌されたフレーム本体と、前記フレーム本体が前記光軸方向に沿って前記台座から離れる方向へ延びて形成されたホルダーと、を含み、
前記ホルダーは、退避位置が形成され、
前記第3駆動磁性鋼は、前記退避位置内に収容されている、
ことを特徴とする請求項5に記載のレンズ駆動装置。
【請求項7】
前記ホルダーは複数あり、互いに間隔をおいて設けられて前記退避位置を形成する、
ことを特徴とする請求項6に記載のレンズ駆動装置。
【請求項8】
前記レンズ駆動装置は、前記ケースに固定された上部弾性片ホルダーを備え、
前記上部弾性片は、前記光軸方向に沿って前記上部弾性片ホルダーに固定された第3固定アームと、前記第3固定アームと離間し、前記光軸方向に沿って前記ホルダーに固定された第4固定アームと、前記第3固定アームおよび前記第4固定アームに接続された第2弾性アームと、を備える、
ことを特徴とする請求項6に記載のレンズ駆動装置。
【請求項9】
前記レンズ駆動装置は、ホールセンサをさらに備え、
前記ホールセンサは、前記第1駆動部品内に設けられた第1ホールセンサおよび第2ホールセンサと、前記第2駆動部品内に設けられた第3ホールセンサと、を含み、
前記第1ホールセンサ及び前記第2ホールセンサは、それぞれ、前記光軸方向にそれぞれ直交する異なる方向における前記鏡筒の動きを検出する、
ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
【請求項10】
前記鏡筒は、前記光軸方向に沿って前記台座から離れる方向へストッパを突出形成し、
前記第2固定アームは、前記鏡筒の前記台座から離れる側の面に固定され、前記ストッパを回避するための位置規制溝を形成するように凹んでおり、
前記ストッパは、前記位置規制溝に係合し、前記第2固定アームの前記台座から離れる側の面に突出している、
ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駆動装置に関し、特に、レンズ駆動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
撮像技術の発展に伴い、レンズ駆動装置は、各種の撮像装置において広く適用されている。レンズ駆動装置と、携帯電話、ビデオカメラ、パソコンなどの様々な携帯型電子機器との組み合わせは、消費者により好まれている。
【0003】
関連技術におけるレンズ駆動装置の駆動機構は、通常、コイルと磁性鋼との組み合せにより駆動構造が形成され、支持フレームが台座に支持され、駆動コイルと駆動磁性鋼がそれぞれ鏡筒と支持フレームに固定され、前記鏡筒が上部弾性片によって支持フレームに支持されている。OIS(手ブレ補正)コイル(手ブレ防止コイル:Anti-Shake Coil)は、ハウジングに固定されて支持フレームの上方に位置されており、手ブレ防止磁性鋼は、前記支持フレームの台座から離れる側に固定され、複数本のOISサスペンションワイヤは、それぞれ間隔をあけて前記支持フレームを取り囲んで設けられ、各前記手ブレ防止サスペンションワイヤは、一端が前記台座に固定され、他端が前記上部弾性片に固定されて電気的接続を形成する。手ブレ防止サスペンションワイヤにより復元力を与え、水平のX、Y軸方向の手ブレ防止(OIS-X、OIS-Y)機能を実現する。駆動コイルは、磁性鋼を駆動して鏡筒を光軸方向に沿って移動させ、上部弾性片と下部弾性片により復元力を与え、駆動コイルは、鏡筒を動かして光軸方向に沿って正負方向に移動させ、オートフォーカス(AF)機能を実現する。
【0004】
しかしながら、関連技術の前記レンズ駆動装置では、上部弾性片、下部弾性片およびサスペンションワイヤを支持フレームに配置することで、手ブレ防止コイルおよび手ブレ防止磁性鋼が光軸方向に沿って支持フレームおよびハウジングに配置されているため、レンズ駆動装置のアッセンプリが多く、組立てが複雑化し、生産コストが増大してしまう。
【0005】
そのため、上記の課題を解決するように、新たなレンズ駆動装置を提供する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、サイズが小さく、組み立てが簡単で、生産コストが低減されたレンズ駆動装置を提供することである。
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、レンズ駆動装置を提供し、台座と、前記台座を覆うように設けられ、前記台座とともに収容空間を囲んで形成するケースと、前記収容空間内に収容されてレンズ群を装着するための鏡筒と、前記台座に固定され且つ前記鏡筒に外嵌されたスプリングサポートアセンブリと、前記スプリングサポートアセンブリに外嵌された支持フレームと、前記鏡筒の光軸方向に沿って、前記支持フレームの前記台座から離れた側に固定された上部弾性片と、前記上部弾性片と前記スプリングサポートアセンブリは共同で、前記支持フレームおよび前記鏡筒を前記収容空間内にサスペンションしており、前記鏡筒を駆動して前記光軸方向に垂直な方向に沿って移動させる第1駆動部品と、前記鏡筒を駆動して前記光軸方向に沿って移動させる第2駆動部品と、を備えており、前記スプリングサポートアセンブリは、コロイド弾性材料によって一体的に射出成形されており、前記光軸方向に沿って前記台座に固定された第1固定アームと、前記第1固定アームから離間し、前記鏡筒の前記台座寄りの一端に外嵌された支持部と、前記第1固定アームと前記支持部とを連結する第1弾性アームと、前記光軸方向に沿って前記支持部から離間して設けられ、前記鏡筒に固定された第2固定アームと、前記支持部と前記第2固定アームとを連結する複数の連結柱と、を有しており、前記複数の連結柱は、いずれも前記鏡筒から離間して、前記鏡筒を取り囲むように設けられている。
【0008】
好ましくは、前記コロイド弾性材料は、シリコンゴム材料、ゴム材料、シリコングリース材料のいずれかである。
【0009】
好ましくは、前記第1駆動部品は、前記光軸方向に垂直な第1方向に沿って前記鏡筒の一側に固定された第1駆動磁性鋼と、前記光軸方向に垂直な第2方向に沿って前記鏡筒の一側に固定された第2駆動磁性鋼と、前記第1駆動磁性鋼と前記第1方向に間隔をおいて対向する第1手ブレ防止コイルと、前記第2駆動磁性鋼と前記第2方向に間隔をおいて対向する第2手ブレ防止コイルと、を備えており、前記第1方向と前記第2方向とは、互いに直交しており、前記第1手ブレ防止コイルは、第1駆動磁性鋼と相互作用して、前記鏡筒を前記第1方向に沿って移動するように駆動しており、前記第2手ブレ防止コイルは、前記第2駆動磁性鋼と相互作用して、前記鏡筒を前記第2方向に沿って移動するように駆動する。
【0010】
好ましくは、前記鏡筒は、筒壁を備え、前記筒壁の前記第1駆動磁性鋼に近い側には、前記第1方向に沿って第1凹溝が凹設され、前記筒壁の前記第2駆動磁性鋼に近い側には、前記第2方向に沿って第2凹溝が凹設され、前記第1駆動磁性鋼および前記第2駆動磁性鋼は、それぞれ、前記第1凹溝および前記第2凹溝内に収容されている。
【0011】
好ましくは、前記第2駆動部品は、前記支持フレームに固定された第3駆動磁性鋼と、前記第3駆動磁性鋼と離間して対向設置された第3駆動コイルと、を備え、前記第3駆動コイルは、前記第3駆動磁性鋼と相互作用して、前記支持フレームおよび前記鏡筒を前記光軸方向に沿って運動するように駆動する。
【0012】
好ましくは、前記支持フレームは、前記スプリングサポートアセンブリに外嵌されたフレーム本体と、前記フレーム本体が前記光軸方向に沿って前記台座から離れる方向へ延びて形成されたホルダーと、を含み、前記ホルダーは、退避位置が形成され、前記第3駆動磁性鋼は、前記退避位置内に収容されている。
【0013】
好ましくは、ホルダーは複数あり、互いに間隔をおいて設けられて前記退避位置を形成する。
【0014】
好ましくは、前記レンズ駆動装置は、前記ケースに固定された上部弾性片ホルダーを備え、前記上部弾性片は、前記光軸方向に沿って前記上部弾性片ホルダーに固定された第3固定アームと、前記第3固定アームと離間し、前記光軸方向に沿って前記ホルダーに固定された第4固定アームと、前記第3固定アームおよび前記第4固定アームに接続された第2弾性アームと、を備える。
【0015】
好ましくは、前記レンズ駆動装置は、ホールセンサをさらに備え、前記ホールセンサは、前記第1駆動部品内に設けられた第1ホールセンサおよび第2ホールセンサと、前記第2駆動部品内に設けられた第3ホールセンサと、を含み、前記第1ホールセンサ及び前記第2ホールセンサは、それぞれ、前記光軸方向にそれぞれ直交する異なる方向における前記鏡筒の動きを検出する。
【0016】
好ましくは、前記鏡筒は、前記光軸方向に沿って前記台座から離れる方向へストッパを突出形成し、前記第2固定アームは、前記鏡筒の前記台座から離れる側の面に固定され、前記ストッパを回避するための位置規制溝を形成するように凹んでおり、前記ストッパは、前記位置規制溝に係合し、前記第2固定アームの前記台座から離れる側の面に突出している。
【0017】
関連技術に比べて、本発明のレンズ駆動装置では、スプリングサポートアセンブリがコロイド弾性材料によって一体的に射出成形されることにより、鏡筒をスプリングサポートアセンブリ内に設置して、全体の組み立て難さを低減している。第1駆動部品により前記鏡筒を前記光軸方向に垂直な方向に沿って移動するように駆動し、第2駆動部品により前記鏡筒を前記光軸方向に沿って移動するように駆動することで、スプリングサポートアセンブリの第1固定アームを台座に固定し、第2固定アームを前記鏡筒の上方に接続しており、複数の連結柱によりOISサポートが提供され、OIS並進運動が実現される。第1固定アーム、第1弾性アーム及び支持部により、AFバネ力が与えられ、上部バネ片と共にAFムーブメントの固定バネ力が実現され、スプリングサポートアセンブリは、AFとOISのサポートを一体成形することができ、組立ての難さを低減する。そして、サスペンションワイヤーの複雑な組み立てがないため、自動化の実現が容易で、組み立て歩留りが高く、生産コストが大幅に低減される。
【図面の簡単な説明】
【0018】
以下、本発明の実施例における技術案をより明確に説明するために、実施例の説明で用いる必要がある図面を簡単に紹介するが、以下の説明は、本発明のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労働を伴わずに、これらの図面から他の図面を取得することができることは明らかである。
【
図1】
図1は、本発明のレンズ駆動装置の構成を示す斜視図である。
【
図2】
図2は、本発明のレンズ駆動装置の構成を示す分解図である。
【
図5】
図5は、本発明のスプリングサポートアセンブリの構成を示す図である。
【
図6】
図6は、本発明の支持フレームの構成を示す図である。
【
図7】
図7は、本発明の鏡筒の構成を示す図である。
【
図8】
図8は、本発明のレンズ駆動装置の部分的な構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施例における技術案について、本発明の実施例における図面を参照して明確かつ完全に説明するが、当然のことながら、記載された実施例は、すべての実施例ではなく、本発明の一部の実施例のみである。本発明の実施例に基づいて、創造的な工夫なしに当業者によって得られる他の全ての実施例は、本発明の保護範囲に属するものとする。
【0020】
図1~
図8を参照して、
図1は本発明のレンズ駆動装置の構成を示す斜視図であり、
図2は本発明のレンズ駆動装置の構成を示す分解図であり、
図3は
図1のA―A線に沿った断面図であり、
図4は
図1のB―B線に沿った断面図であり、
図5は本発明のスプリングサポートアセンブリの構成を示す図であり、
図6は本発明の支持フレームの構成を示す図であり、
図7は本発明の鏡筒の構成を示す図であり、
図8は本発明のレンズ駆動装置の部分的な構成を示す図である。
【0021】
レンズ駆動装置100を提供し、台座1と、前記台座1を覆うように設けられ、前記台座1とともに収容空間を囲んで形成するケース3と、前記収容空間内に収容されてレンズ群を装着するための鏡筒8と、前記台座1に固定され且つ前記鏡筒8に外嵌されたスプリングサポートアセンブリ4と、前記スプリングサポートアセンブリ4に外嵌された支持フレーム2と、前記鏡筒8の光軸方向に沿って、前記支持フレーム2の前記台座1から離れた側に固定された上部弾性片5と、前記上部弾性片5と前記スプリングサポートアセンブリ4は共同で、前記支持フレーム2および前記鏡筒8を前記収容空間内にサスペンションしており、前記鏡筒8を駆動して前記光軸方向に垂直な方向に沿って移動させる第1駆動部品9と、前記鏡筒8を駆動して前記光軸方向に沿って移動させる第2駆動部品10と、を備えている。
【0022】
台座1は、支持フレーム2などを支持するためのものであり、好ましくは、この台座1はLCP材で製造することができ、支持効果が良く、密封防塵性能が優れている。支持フレーム2は、本実施形態ではLCP材製であり、支持効果が良く、密封防塵性能が優れていると共に、OISモーションサポートベースとすることができる。
【0023】
前記ケース3は、前記台座1を覆うように設けられ、前記支持フレーム2が前記ケース3内に位置されるようにする。このケース3は、その内部に装着された部品に対して防塵と保護の効果を奏することができる。このケース3は、例えば、ステンレス鋼などの金属材料で製造することができ、強度が高く、長寿命である。
【0024】
前記鏡筒8は、前記収容空間内に収容されて、レンズ群を取り付けるためのものである。本実施形態において、鏡筒8はLCP材で製造され、支持効果が良く、密封防塵性能が優れている。
【0025】
前記上部弾性片5は、その一端が前記鏡筒8の光軸方向に沿って、前記支持フレーム2の台座1から離れた側に固定されている。上部弾性片5は、金属材料で製造することができ、弾性効果が良く、支持強度が良い。
【0026】
前記スプリングサポートアセンブリ4は、コロイド弾性材料によって一体に射出成形されており、前記スプリングサポートアセンブリ4は、光軸方向に沿って前記台座1に固定された第1固定アーム41と、前記第1固定アーム41から離間し、前記鏡筒8の台座1寄りの一端に外嵌された支持部43と、前記第1固定アーム41と前記支持部43とを連結する第1弾性アーム42と、前記光軸方向に沿って前記支持部43から離間して設けられ、前記鏡筒に固定された第2固定アーム45と、前記支持部43と前記第2固定アーム45とを連結する複数の連結柱44と、を有しており、前記複数の連結柱は、いずれも前記鏡筒8から離間して、鏡筒8を取り囲むように設けられている。第1固定アーム41、第1弾性アーム42及び支持部43によりAFバネ力が与えられ、上部バネ片と共にAFムーブメントの固定バネ力が実現され、サスペンションワイヤに代えて連結柱によってOIS並進運動を提供することで、材料費がより安くなると共に、スプリングサポートアセンブリ4がAFとOISのサポートを一体成形することができ、組立ての難さを低減できる。そして、サスペンションワイヤーの複雑な組み立てがないため、自動化が容易で、組み立て歩留りが高い。
【0027】
より好ましくは、前記スプリングサポートアセンブリ4は、コロイド弾性材料によって一体に射出成形され、構成強度が高く、コストが節約されている。好ましくは、前記コロイド弾性材料は、シリコンゴム材料、ゴム材料、シリコングリース材料のいずれかである。上記の材料は、異方性がなく、材料の疲労寿命が長く、減衰係数が大きいため、減衰接着剤をさらに塗布しなくてもよい。
【0028】
より好ましくは、前記第1固定アーム41、前記支持部43及び前記第2固定アーム45は、いずれも角形の閉じたリング状構造に設置され、連結柱44は、四つで等間隔に設けられ、四つの前記連結柱44の両端が、支持部43の四隅と第2固定アーム45の四隅とにそれぞれ固定され、力が均一であり、手ブレ防止効果がより一層優れている。
【0029】
本実施例において、前記第1駆動部品9は、前記光軸方向Zに垂直な第1方向Xに沿って前記鏡筒8の一側に固定された第1駆動磁性鋼91と、前記光軸方向Zに垂直な第2方向Yに沿って前記鏡筒8の一側に固定された第2駆動磁性鋼92と、前記第1駆動磁性鋼91と前記第1方向Xに間隔をおいて対向する第1手ブレ防止コイル93と、前記第2駆動磁性鋼92と前記第2方向Yに間隔をおいて対向する第2手ブレ防止コイル94と、を備えており、前記第1方向Xと前記第2方向Yとは、互いに直交しており、前記第1手ブレ防止コイル93は、第1駆動磁性鋼91と相互作用して、前記鏡筒8を前記第1方向Xに沿って移動するように駆動しており、前記第2手ブレ防止コイル94は、前記第2駆動磁性鋼92と相互作用して、前記鏡筒8を前記第2方向Yに沿って移動するように駆動する。
【0030】
本実施例において、前記鏡筒8は、筒壁85を備え、前記筒壁85の前記第1駆動磁性鋼91に近い側には、前記第1方向Xに沿って第1凹溝83が凹設され、前記筒壁85の前記第2駆動磁性鋼92に近い側には、前記第2方向Yに沿って第2凹溝84が凹設され、前記第1駆動磁性鋼91及び前記第2駆動磁性鋼92は、それぞれ、前記第1凹溝83及び前記第2凹溝84内に収容されている。これにより、第1駆動磁性鋼91及び第2駆動磁性鋼92の鏡筒8への収容固定が容易となり、取付スペースが節約される。同時に、鏡筒8を第1方向X及び第2方向Yに沿ってそれぞれ動かすように、第1手ブレ防止コイル93及び第2手ブレ防止コイル94がそれぞれ第1駆動磁性鋼91及び第2駆動磁性鋼92に対応して互いに駆動しやすくなるので、手ブレ防止効果を奏することができる。
【0031】
本実施例において、前記第2駆動部品10は、前記支持フレーム2に固定された第3駆動磁性鋼101と、前記第3駆動磁性鋼101と離間して対向設置された第3駆動コイル102と、を備え、前記第3駆動コイル102は、前記第3駆動磁性鋼101と相互作用して、前記支持フレーム2および前記鏡筒8を前記光軸方向Zに沿って運動するように駆動する。本実施例において、前記第3駆動磁性鋼101は、前記第1駆動磁性鋼91と第1方向Xに間隔をおいて対向して設けられている。
【0032】
第1手ブレ防止コイル93は、第1駆動磁性鋼91と相互作用して、鏡筒8を第1方向Xに沿って移動するように駆動し、スプリングサポートアセンブリ4により復元力を与え、水平のX方向の手ブレ防止(OIS-X)機能を実現する。第2手ブレ防止コイル94は、第2駆動磁性鋼92と相互作用して、鏡筒8を第2方向Yに沿って移動するように駆動し、スプリングサポートアセンブリ4により復元力を与え、水平のY方向の手ブレ防止(OIS-Y)機能を実現する。第3駆動コイル102は、第3駆動磁性鋼101と相互作用して、支持フレーム2を光軸方向Zに沿って移動するように駆動し、さらに鏡筒8を動かして光軸方向Zに沿って移動させて、オートフォーカス(AF)機能を実現する。
【0033】
本実施形態において、第1手ブレ防止コイル93、第2手ブレ防止コイル94および第3駆動コイル102は、いずれも予め巻線によって形成され、かつ、前記手ブレ防止コイルの巻線方向がある平面が光軸方向と平行であり、この構造によって形成される手ブレ防止駆動方式は、従来技術における多層回路基板構造の手ブレ防止駆動方式に比べて、大幅なコストダウンが可能となる。
【0034】
本実施形態において、前記支持フレーム2は、前記スプリングサポートアセンブリ4に外嵌されたフレーム本体21と、前記フレーム本体21が前記光軸方向に沿って前記台座1から離れる方向へ延びて形成されたホルダー22と、を含み、前記ホルダー22は、退避位置23が形成され、前記第3駆動磁性鋼101は、前記退避位置23内に収容されている。
【0035】
本実施形態において、前記ホルダー22は複数あり、互いに間隔をおいて設けられて前記退避位置23を形成する。
【0036】
具体的には、上記退避位置23は、四つの前記ホルダー22の間に互いに間隔をおいて設けられた第1退避位置231、第2退避位置232、第3退避位置233及び第4退避位置234を含む。前記第1凹溝83は、前記第1退避位置231に対応して設けられ、前記第2凹溝84は、前記第2退避位置232に対応して設けられ、前記第3駆動磁性鋼101は、前記第3退避位置233内に対応して設けられる。四つのホルダー22の上方に上部弾性片5が固定接続され、上部弾性片5の他端はケース3内に固定されている。このように構成することで、第1駆動磁性鋼91、第2駆動磁性鋼92および第3駆動磁性鋼101の取付設置が容易となり、実装スペースの省スペース化を効果的に図る。
【0037】
本実施形態において、前記レンズ駆動装置100は、前記ケース3に固定された上部弾性片ホルダー6を備え、前記上部弾性片5は、前記光軸方向に沿って前記上部弾性片ホルダー6に固定された第3固定アーム51と、前記第3固定アーム51と離間し、前記光軸方向に沿って前記ホルダー22に固定された第4固定アーム53と、前記第3固定アーム51および前記第4固定アーム53に接続された第2弾性アーム52と、を備えている。第3固定アーム51は、上部弾性片ホルダー6の台座1に近い側に固定され、前記第4固定アーム53の両端には、四組の第3位置規制孔531が穿設されている。前記支持フレーム2には、四組の第3位置規制ポスト30が前記光軸方向に沿って突出して延びており、四組の前記第3位置規制孔531は、四組の前記第3位置規制ポスト30上に係合して設置され、上部弾性片5と支持フレーム2との固定を実現する。
【0038】
上部弾性片5の両端をそれぞれ上部弾性片ホルダー6および支持フレーム2に固定することで、上部弾性片5の固定効果を高めつつ、上部弾性片5による支持フレーム2へのAFサポートを容易にする。上部弾性片ホルダー6は、LCP-VL96AC材で製造することができ、支持効果が良い。
【0039】
本実施形態において、前記レンズ駆動装置100は、ホールセンサ20をさらに備え、前記ホールセンサ20は、前記第1駆動部品9内に設けられた第1ホールセンサ201および第2ホールセンサ202と、前記第2駆動部品10内に設けられた第3ホールセンサ203と、を含む。前記第1ホールセンサ201及び前記第2ホールセンサ202は、それぞれ、前記光軸方向にそれぞれ直交する異なる方向における前記鏡筒の動きを検出する。
【0040】
ここで、第1ホールセンサ201は、前記第1手ブレ防止コイル93内に設けられ、第2ホールセンサ202は、前記第2手ブレ防止コイル94内に設けられ、第3ホールセンサ203は、前記第3駆動コイル102内に設けられている。
【0041】
本実施形態において、前記レンズ駆動装置100は、フレキシブル回路基板7をさらに備え、前記フレキシブル回路基板7は、第1回路基板71と、前記第1回路基板71から屈曲して延びる第2回路基板72と、前記第2回路基板72から屈曲して延びる第3回路基板73と、を含み、前記第1回路基板71と前記第3回路基板73とは、対向して設置され、前記第1ホールセンサ201、前記第2ホールセンサ202、及び前記第3ホールセンサ203は、それぞれ前記第1回路基板71、前記第2回路基板72、及び前記第3回路基板73の内側に固定されている。前記第1ホールセンサ201と前記第2ホールセンサ202は、それぞれ前記鏡筒8の第1方向X及び第2方向Yにおける変位を検出するものである。前記第3ホールセンサ203は、鏡筒8の光軸方向Zにおける変位を検出するものである。
【0042】
本実施形態において、前記台座1には、四つの第1位置規制ポスト11が間隔をおいて設けられ、前記鏡筒8には、四つの第2位置規制ポスト81が間隔をおいて設けられている。前記第1固定アーム41には、四つの第1位置規制孔411が穿設され、前記第2固定アーム45には、四つの第2位置規制孔451が穿設されており、四つの前記第1位置規制孔411は、それぞれ四つの前記第1位置規制ポスト11上に係合して設置され、四つの前記第2位置規制孔451は、それぞれ四つの前記第2位置規制ポスト81上に係合して設置されている。台座1と鏡筒8がそれぞれスプリングサポートアセンブリ4の第1固定アーム41と第2固定アーム45に接続されることを容易にする。
【0043】
本実施形態において、前記鏡筒8は、前記光軸方向に沿って前記台座1から離れる方向へストッパ82を突出形成し、前記第2固定アーム45は、前記鏡筒8の前記台座1から離れる側の面に固定され、前記ストッパ82を回避するための位置規制溝452を形成するように凹んでおり、前記ストッパ82は、前記位置規制溝452に係合し、前記第2固定アーム45の前記台座1から離れる側の面に突出している。ストッパ82の設置は、鏡筒8がAF運動中にストロークが過大になることを有効に回避することができ、安全性が高い。
【0044】
本実施形態において、本発明の具体的な組立て原理は、以下の通りである。
【0045】
第1駆動磁性鋼91および第2駆動磁性鋼92を鏡筒8の第1凹溝83および第2凹溝84にそれぞれ装着することにより、レンズが弾性支持アセンブリに係合固定され、第3駆動磁性鋼101が支持フレーム2の第3退避位置233に装着され、かつ支持フレーム2が弾性支持アセンブリに外嵌されてOISホルダーアセンブリが形成される。第1手ブレ防止コイル93、第2手ブレ防止コイル94、第3駆動コイル102、第1ホールセンサ201、第2ホールセンサ202および第3ホールセンサ203をフレキシブル回路基板7の内壁に取付け、このように構成された全体を台座1に取付け、OISホルダーアッセンブリを台座1に取り付ける。上部弾性片ホルダー6をケース3内に固定し、上部弾性片5を上部弾性片ホルダー6に固定して接続し、組み立てたケース3を台座1に外嵌して全体の組み立てを実現する。本発明は、構造が簡単で、組立てが容易で、コストが節約され、自動化生産が容易となる。
【0046】
関連技術に比べて、本発明のレンズ駆動装置では、スプリングサポートアセンブリがコロイド弾性材料によって一体的に射出成形されることにより、鏡筒をスプリングサポートアセンブリ内に設置して、全体の組み立て難さを低減している。第1駆動部品により前記鏡筒を前記光軸方向に垂直な方向に沿って移動するように駆動し、第2駆動部品により前記鏡筒を前記光軸方向に沿って移動するように駆動することで、スプリングサポートアセンブリの第1固定アームを台座に固定し、第2固定アームを前記鏡筒の上方に接続しており、複数の連結柱によりOISサポートが提供され、OIS並進運動が実現される。第1固定アーム、第1弾性アーム及び支持部により、AFバネ力が与えられ、上部バネ片と共にAFムーブメントの固定バネ力が実現され、スプリングサポートアセンブリは、AFとOISのサポートを一体成形することができ、組立ての難さを低減する。そして、サスペンションワイヤーの複雑な組み立てがないため、自動化の実現が容易で、組み立て歩留りが高く、生産コストが大幅に低減される。
【0047】
上記は、本発明の実施形態に過ぎなく、当業者にとっては、本発明の創造思想から逸脱することなく改良を行うことができるが、これらはいずれも本発明の保護範囲に属する。
【手続補正書】
【提出日】2022-12-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
台座と、前記台座を覆うように設けられ、前記台座とともに収容空間を囲んで形成するケースと、前記収容空間内に収容されてレンズ群を装着するための鏡筒と、前記台座に固定され且つ前記鏡筒に外嵌されたスプリングサポートアセンブリと、前記スプリングサポートアセンブリに外嵌された支持フレームと、前記鏡筒の光軸方向に沿って、前記支持フレームの前記台座から離れた側に固定された上部弾性片と、前記上部弾性片と前記スプリングサポートアセンブリは共同で、前記支持フレームおよび前記鏡筒を前記収容空間内にサスペンションしており、前記鏡筒を駆動して前記光軸方向に垂直な方向に沿って移動させる第1駆動部品と、前記鏡筒を駆動して前記光軸方向に沿って移動させる第2駆動部品と、を備えるレンズ駆動装置であって、
前記スプリングサポートアセンブリは、コロイド弾性材料によって一体的に射出成形されており、前記光軸方向に沿って前記台座に固定された第1固定アームと、前記第1固定アームから離間し、前記鏡筒の前記台座寄りの一端に外嵌された支持部と、前記第1固定アームと前記支持部とを連結する第1弾性アームと、前記光軸方向に沿って前記支持部から離間して設けられ、前記鏡筒に固定された第2固定アームと、前記支持部と前記第2固定アームとを連結する複数の連結柱と、を有しており、
前記複数の連結柱は、いずれも前記鏡筒から離間して、前記鏡筒を取り囲むように設けられており、
前記コロイド弾性材料は、シリコンゴム材料又はゴム材料である、
ことを特徴とするレンズ駆動装置。
【請求項2】
前記第1駆動部品は、前記光軸方向に垂直な第1方向に沿って前記鏡筒の一側に固定された第1駆動磁性鋼と、前記光軸方向に垂直な第2方向に沿って前記鏡筒の一側に固定された第2駆動磁性鋼と、前記第1駆動磁性鋼と前記第1方向に間隔をおいて対向する第1手ブレ防止コイルと、前記第2駆動磁性鋼と前記第2方向に間隔をおいて対向する第2手ブレ防止コイルと、を備えており、
前記第1方向と前記第2方向とは、互いに直交しており、
前記第1手ブレ防止コイルは、前記第1駆動磁性鋼と相互作用して、前記鏡筒を前記第1方向に沿って移動するように駆動しており、
前記第2手ブレ防止コイルは、前記第2駆動磁性鋼と相互作用して、前記鏡筒を前記第2方向に沿って移動するように駆動する、
ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
【請求項3】
前記鏡筒は、筒壁を備え、
前記筒壁の前記第1駆動磁性鋼に近い側には、前記第1方向に沿って第1凹溝が凹設され、
前記筒壁の前記第2駆動磁性鋼に近い側には、前記第2方向に沿って第2凹溝が凹設され、
前記第1駆動磁性鋼および前記第2駆動磁性鋼は、それぞれ、前記第1凹溝および前記第2凹溝内に収容されている、
ことを特徴とする請求項2に記載のレンズ駆動装置。
【請求項4】
前記第2駆動部品は、前記支持フレームに固定された第3駆動磁性鋼と、前記第3駆動磁性鋼と離間して対向設置された第3駆動コイルと、を備え、
前記第3駆動コイルは、前記第3駆動磁性鋼と相互作用して、前記支持フレームおよび前記鏡筒を前記光軸方向に沿って運動するように駆動する、
ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
【請求項5】
前記支持フレームは、前記スプリングサポートアセンブリに外嵌されたフレーム本体と、前記フレーム本体が前記光軸方向に沿って前記台座から離れる方向へ延びて形成されたホルダーと、を含み、
前記ホルダーは、退避位置が形成され、
前記第3駆動磁性鋼は、前記退避位置内に収容されている、
ことを特徴とする請求項4に記載のレンズ駆動装置。
【請求項6】
前記ホルダーは複数あり、互いに間隔をおいて設けられて前記退避位置を形成する、
ことを特徴とする請求項5に記載のレンズ駆動装置。
【請求項7】
前記レンズ駆動装置は、前記ケースに固定された上部弾性片ホルダーを備え、
前記上部弾性片は、前記光軸方向に沿って前記上部弾性片ホルダーに固定された第3固定アームと、前記第3固定アームと離間し、前記光軸方向に沿って前記ホルダーに固定された第4固定アームと、前記第3固定アームおよび前記第4固定アームに接続された第2弾性アームと、を備える、
ことを特徴とする請求項5に記載のレンズ駆動装置。
【請求項8】
前記レンズ駆動装置は、ホールセンサをさらに備え、
前記ホールセンサは、前記第1駆動部品内に設けられた第1ホールセンサおよび第2ホールセンサと、前記第2駆動部品内に設けられた第3ホールセンサと、を含み、
前記第1ホールセンサ及び前記第2ホールセンサは、それぞれ、前記光軸方向にそれぞれ直交する異なる方向における前記鏡筒の動きを検出する、
ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
【請求項9】
前記鏡筒は、前記光軸方向に沿って前記台座から離れる方向へストッパを突出形成し、
前記第2固定アームは、前記鏡筒の前記台座から離れる側の面に固定され、前記ストッパを回避するための位置規制溝を形成するように凹んでおり、
前記ストッパは、前記位置規制溝に係合し、前記第2固定アームの前記台座から離れる側の面に突出している、
ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。