(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023081846
(43)【公開日】2023-06-13
(54)【発明の名称】貼付フィルムおよびフィルム貼付アセンブリ
(51)【国際特許分類】
B32B 27/00 20060101AFI20230606BHJP
【FI】
B32B27/00 L
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022184451
(22)【出願日】2022-11-17
(31)【優先権主張番号】202122822022.4
(32)【優先日】2021-11-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202122824468.0
(32)【優先日】2021-11-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202220854659.3
(32)【優先日】2022-04-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202220850731.5
(32)【優先日】2022-04-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202221161313.1
(32)【優先日】2022-05-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202221177877.4
(32)【優先日】2022-05-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202221551563.6
(32)【優先日】2022-06-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202221697522.8
(32)【優先日】2022-07-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202221697145.8
(32)【優先日】2022-07-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】522451584
【氏名又は名称】東莞市菠蘿光電智造有限公司
【氏名又は名称原語表記】Dongguan Pineapple Protection Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】No. 3, South 6th Street, Xiangmang West Road, Fugang village, Qingxi Town, DONGGUAN, GUANGDONG, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】周 勝潔
(57)【要約】 (修正有)
【課題】電子製品のスクリーンに貼り付けフィルムを貼り付ける時に、貼り合わせ効果を改善する貼り付けフィルム及び貼り付けアセンブリを提供する。
【解決手段】貼付フィルムは強化フィルム201と離型フィルム層202を含み、前記離型フィルム層は静電気層であり、前記離型フィルム層と前記強化フィルムを分離し、離型フィルム層と強化フィルムの貼り合わせの片面に静電気が存在してスクリーン上のほこりを吸い取り、スクリーンを清掃する役割を果たす。
【選択図】
図24
【特許請求の範囲】
【請求項1】
貼付フィルムであって、電子製品のスクリーンに貼り付けるために用いられる強化フィルムと、前記強化フィルムと貼り合わせ且つ静電気層である離型フィルム層と、を含むことを特徴とする貼付フィルム。
【請求項2】
前記強化フィルムは帯電防止性を有し、及び/または前記離型フィルム層の材質は、PET、PE、PC、PVC、SBR、NBRまたはBRのうちのいずれか一つまたはいくつかの組み合わせを含むことを特徴とする請求項1に記載の貼付フィルム。
【請求項3】
前記貼付フィルムは、取っ手または引き出し部をさらに含み、前記強化フィルムは、電子製品のスクリーンに貼り付けるための粘着面を有し、
前記離型フィルム層は、前記粘着面に貼り合わせ、前記離型フィルム層は、幅方向および長さ方向の端部を有し、
前記取っ手は前記引き出し部と前記離型フィルム層の一方の端部に接続され、前記取っ手は、前記離型フィルム層と同一面上にあり、かつ前記粘着面に密着していないか、または、前記引き出し部の一部または全部が、前記離型フィルム層の前記粘着面とは反対側に位置し、前記引き出し部は、前記離型フィルム層の長さ方向または幅方向に沿って延びることを特徴とする請求項1に記載の貼付フィルム。
【請求項4】
前記強化フィルムの幅方向に沿って延設された第1折り線をさらに含み、前記離型フィルム層は、前記粘着面を覆う粘着部と、前記粘着部に接続される接続段とを含み、
前記第1折り線は、複数のミシン目が間隔をおいて配列されてなるか、または少なくとも1つの線溝により形成され、前記第1折り線は、前記接続段に設けられ、前記接続段を前記粘着部に接続される第1接続段と、前記第1折り線に沿って折り曲げ可能な第2接続段とに分割されることを特徴とする請求項3に記載の貼付フィルム。
【請求項5】
電子機器に保護フィルムを貼り付けるために用いられるフィルム貼付アセンブリであって、フィルム貼付ツールと請求項1~4のいずれか一項に記載の貼付フィルムを含み、前記フィルム貼付ツールには貼付フィルム装着位置が設けられることを特徴とするフィルム貼付アセンブリ。
【請求項6】
前記フィルム貼付ツールはベースを含み、前記ベースには、フィルム貼付される電子製品を収容する位置決め溝および離型フィルムを通すための引き出し口が設けられることを特徴とする請求項5に記載のフィルム貼付アセンブリ。
【請求項7】
前記フィルム貼付ツールはフィルム貼付ケースを含み、前記フィルム貼付ケースはベースアセンブリとトップケースを含み、前記ベースアセンブリには電子機器を収容する位置決め溝が設けられ、前記トップケースは前記位置決め溝を開閉するために用いられ、前記フィルム貼付ケースの側壁には離型フィルムが挿通する引き出し口が設けられることを特徴とする請求項6に記載のフィルム貼付アセンブリ。
【請求項8】
前記ベースアセンブリは、ボトムケースと位置決め座を含み、前記貼付フィルム装着位置は前記トップケースに設けられ、前記ボトムケースは前記トップケースに向かう取付溝を有し、前記位置決め座は前記取付溝内に設けられ、前記位置決め溝は前記位置決め座に設けられ、および/または前記トップケースは前記貼付フィルム装着位置の縁に位置決め構造が設けられることを特徴とする請求項7に記載のフィルム貼付アセンブリ。
【請求項9】
前記位置決め構造は複数の位置決め凸部を含み、前記貼付フィルム装着位置の対向する両側には、それぞれ、一部の前記位置決め凸部が設けられ、かつ少なくとも一つの前記位置決め凸部はボケ防止凸部として配置され、前記ボケ防止凸部の横断面寸法および/または形状は他の位置決め凸部と異なることを特徴とする請求項8に記載のフィルム貼付アセンブリ。
【請求項10】
前記ボケ防止凸部は、円柱状に設けられているか、または、長尺状のリブに設けられていることを特徴とする請求項9に記載のフィルム貼付アセンブリ。
【請求項11】
前記トップケースは、第1端部と、前記第1端部に対向する第2の端部とを含み、前記トップケースは、前記ベースアセンブリに向かって凹んでおり、前記トップケースの長さ方向に垂直な横断面によって切断された断面は、凹弧状を呈し、前記トップケースの凹弧曲率は、前記第1端部から前記第2の端部に向かう方向に徐々に大きくなることを特徴とする請求項7に記載のフィルム貼付アセンブリ。
【請求項12】
前記貼付フィルムは貼付フィルム装着位置に固定され、フィルム貼付ケースを閉じ、離型フィルム層は強化フィルムと電子機器のフィルムが貼られる表面との間に位置し、かつ強化フィルムと電子機器のフィルムが貼られる表面部分との間に距離が存在し、前記離型フィルム層と前記強化フィルムは分離し、前記離型フィルム層は湾曲状に強化フィルムとスクリーンの間に位置し、分離して静電気を発生することを特徴とする請求項6に記載のフィルム貼付アセンブリ。
【請求項13】
前記離型フィルム層は、長手方向の両端または幅方向の両端において、電子機器の対向する両端に対して段差があることを特徴とする請求項6に記載のフィルム貼付アセンブリ。
【請求項14】
前記段差の低い方の一端において、前記離型フィルム層と前記電子機器のフィルムが貼られる表面との距離が、前記離型フィルム層の厚み寸法と等しいことを特徴とする請求項13に記載のフィルム貼付アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は貼付フィルム技術分野に関し、特に貼付フィルムおよびフィルム貼付アセンブリである。
【背景技術】
【0002】
科学技術の絶え間ない発展と革新に伴い、電子製品は人々の生活に不可欠な一部となっている。人々は電子製品を使用する時、通常、電子製品のスクリーンの傷、割れを防止するために、電子製品のスクリーンに強化フィルムを貼り、現在のフィルムの多くは強化フィルムと離型フィルム層を含む。より良い貼付フィルム効果を得るためには、通常、フィルム貼付ツールが貼付フィルムを補助する必要がある。貼付フィルムを貼り付ける過程は一般的に以下のことを含む:貼付フィルムを貼り付ける前に、スクリーン上の微細なほこり、汚れ、指紋などの汚染物に対して洗浄を行い、離型フィルム層を剥がしてから、強化フィルムをスクリーンに貼り付ける。従来の貼付フィルムを貼り付けるツールでは、通常、洗浄することと、フィルムを剥がすことと、貼付フィルムを貼り付けることのいくつかのステップを単独で行う必要があり、貼付フィルムを貼り付ける過程の一貫性が悪く、貼付フィルムを貼り付ける効果がよくない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
現在、貼付フィルムを貼り付ける時にフィルム貼合過程の一貫性が悪く、フィルム貼り合わせ効果が悪いという欠陥を克服するために、本発明は貼付フィルム及びフィルム貼付アセンブリを提供する。
【0004】
前記技術問題を解決するために、本発明は、電子製品のスクリーンに貼り付けるために用いられる強化フィルムと、前記強化フィルムと貼り合わせ且つ静電気層である離型フィルム層と、を含む貼付フィルムを提供する。
【0005】
好ましくは、強化フィルムは帯電防止性を有し、及び/または前記離型フィルム層の材質は、PET、PE、PC、PVC、SBR、NBRまたはBRのうちのいずれか一つまたはいくつかの組み合わせを含む。
【0006】
好ましくは、前記貼付フィルムは、取っ手または引き出し部をさらに含み、前記強化フィルムは、電子製品のスクリーンに貼り付けるための粘着面を有し、前記離型フィルム層は、前記粘着面に貼り合わせ、前記離型フィルム層は、幅方向および長さ方向の端部を有し、前記取っ手は前記引き出し部と前記離型フィルム層の一方の端部に接続され、前記取っ手は、前記離型フィルム層と同一面上にあり、かつ前記粘着面に密着していないか、または、前記引き出し部の一部または全部が、前記離型フィルム層の前記粘着面とは反対側に位置し、前記引き出し部は、前記離型フィルム層の長さ方向または幅方向に沿って延びる。
【0007】
好ましく、前記貼付フィルムは、前記強化フィルムの幅方向に沿って延設された第1折り線をさらに含み、前記離型フィルム層は、前記粘着面を覆う粘着部と、前記粘着部に接続される接続段とを含み、前記第1折り線は、複数のミシン目が間隔をおいて配列されてなるか、または少なくとも1つの線溝により形成され、前記第1折り線は、前記接続段に設けられ、前記接続段を前記粘着部に接続される第1接続段と、前記第1折り線に沿って折り曲げ可能な第2接続段とに分割される。
【0008】
好ましくは、前記フィルム貼付アセンブリは、フィルム貼付ツールと、前記いずれか一項に記載の貼付フィルムを含み、前記フィルム貼付ツールには貼付フィルム装着位置が設けられる。
【0009】
好ましくは、前記フィルム貼付ツールはベースを含み、前記ベースには、フィルム貼付される電子製品を収容する位置決め溝および離型フィルムを通すための引き出し口が設けられる。
【0010】
好ましくは、前記フィルム貼付ツールはフィルム貼付ケースを含み、前記フィルム貼付ケースはベースアセンブリとトップケースを含み、前記ベースアセンブリには電子機器を収容する位置決め溝が設けられ、前記トップケースは前記位置決め溝を開閉するために用いられ、前記フィルム貼付ケースの側壁には離型フィルムが挿通する引き出し口が設けられる。
【0011】
好ましくは、前記ベースアセンブリは、ボトムケースと位置決め座を含み、前記貼付フィルム装着位置は前記トップケースに設けられ、前記ボトムケースは前記トップケースに向かう取付溝を有し、前記位置決め座は前記取付溝内に設けられ、前記位置決め溝は前記位置決め座に設けられ、および/または前記トップケースは前記貼付フィルム装着位置の縁に位置決め構造が設けられる。
【0012】
好ましくは、前記位置決め構造は複数の位置決め凸部を含み、前記貼付フィルム装着位置の対向する両側には、それぞれ、一部の前記位置決め凸部が設けられ、かつ少なくとも一つの前記位置決め凸部はボケ防止凸部として配置され、前記ボケ防止凸部の横断面寸法および/または形状は他の位置決め凸部と異なる。
【0013】
好ましくは、前記ボケ防止凸部は、円柱状に設けられているか、または、長尺状のリブに設けられている。
【0014】
好ましくは、前記トップケースは、第1端部と、前記第1端部に対向する第2の端部とを含み、前記トップケースは、前記ベースアセンブリに向かって凹んでおり、前記トップケースの長さ方向に垂直な横断面で切断された断面は、凹弧状を呈し、前記トップケースの凹弧曲率は、前記第1端部から前記第2の端部に向かう方向に徐々に大きくなる。
【0015】
好ましくは、前記貼付フィルムは貼付フィルム装着位置に固定され、フィルム貼付ケースを閉じ、離型フィルム層は強化フィルムと電子機器のフィルムが貼られる表面との間に位置し、かつ強化フィルムと電子機器のフィルムが貼られる表面部分との間に距離が存在し、前記離型フィルム層と前記強化フィルムは分離し、前記離型フィルム層は湾曲状に強化フィルムとスクリーンとの間に位置し、分離して静電気が発生する。
【0016】
好ましくは、前記離型フィルム層は、長さ方向の両端または幅方向の両端において、電子機器の対向する両端に対して段差がある。
【0017】
好ましくは、前記段差の低い方の一端において、前記離型フィルム層と前記電子機器のフィルムが貼られる表面との距離は、前記離型フィルム層の厚さ寸法と等しい。
【0018】
従来技術に対して、本発明が提供した技術案は以下の有益な効果を有する:
1、貼付フィルムであって、強化フィルムと離型フィルム層を含み、前記強化フィルムは電子製品のスクリーンに貼り付けるために用いられ、前記離型フィルム層と前記強化フィルムは貼り合わせ、前記離型フィルム層は静電気層であり、前記離型フィルム層と前記強化フィルムを分離し、前記離型フィルム層と前記強化フィルムとの貼り付ける面に、静電気が存在してスクリーン上のほこりを吸い取り、離型フィルム層を静電気層として設置し、離型フィルム層と前記強化フィルムとが分離する時に静電気を帯電することができ、静電気を利用して電子製品のスクリーン上のほこりをよく吸着することができ、スクリーンを清掃する役割を果たし、直接拭き取る方式でほこりを除去することを避け、ほこりの粒がスクリーンにこすれることを避け、スクリーンの性能が損なわれないようにする。
2、強化フィルムは帯電防止性を有し、強化フィルムを帯電防止性能を有するように設置し、離型フィルム層とそれを分離する時、静電気を帯電せず、ほこりの吸着を避ける。
3、さらに引き出し部を設置し、前記引き出し部の一部または全部は前記離型フィルム層の前記粘着面の反対側に位置し、操作者により便利な付勢力を提供し、離型フィルム層を引き剥がすことに便利で、離型フィルム層を引き剥がす時に指が強化フィルムに接触することにより、それを汚染することがない。
4、折り線の設置により、接続段が折り畳まれた後、第1接続段と第2接続段との貼り合わせがより緊密になり、貼付フィルムの厚さ方向において、接続段の占用空間を減少させ、引き出し部の引き出しに便利で、かつ強化フィルムとフィルム貼付される電子製品のスクリーンとの間の間隔がより小さくなり、引き出し部を引き出した後、強化フィルムはスクリーンと貼り合わせやすくなると同時に、接続段は粘着面を超える部分であり、すなわち面積が粘着面より大きいため、引き出し部を利用して離型フィルム層を引っ張る時、接続段はまずカールされ、離型フィルム層に到達する時、離型フィルム層にカールの慣性力を提供し、この端部の離型フィルム層を迅速にカールさせ、スクリーンに対向し、迅速にほこりを吸着する。
5、フィルム貼付ツールに貼付フィルム装着位置が設けられ、貼付フィルム装着位置は貼付フィルムの取り付けに用いられ、フィルム貼付ツールへの貼付フィルム取り付けをより強固にする。
6、前記フィルム貼付ツールはベースを含み、前記ベースにはフィルム貼付される電子製品を収容する位置決め溝および引き出し部の伸びる引き出し口が設けられ、貼付フィルムと協力するフィルム貼付ツールは引き出し口を有し、電子製品を位置決めした後、引き出し部を引き出して離型フィルム層を剥離させ、フィルム剥離とフィルム貼付をほぼ同時に行わせ、フィルム貼付の品質を向上させる。
7、フィルム貼付ケースの側壁に引き出し口が設けられ、引き出し口は保護フィルムアセンブリの離型フィルム層での引き出し部を通すために用いられる。位置決め溝を設ける目的は、フィルム貼付ケースが貼付フィルムを貼り付ける時にずれて、保護フィルムがフィルム貼付ケースに対して傾くことを回避し、これにより、ユーザがフィルム貼付ケースを使用する快適性が低下することが理解される。
8、トップケースに位置決め構造を設置し、貼付フィルムに合わせてフィルム貼付を完成し、フィルム貼付ツールを利用して貼付フィルムと電子製品を位置合わせすることができ、フィルム貼付の効果を高める。
9、位置決め凸部を設置することで、ユーザが貼付フィルムをフィルム貼付ツールに合わせることを直感的に誘導し、フィルム貼付効率を向上させることができる。
10、ボケ防止凸部と位置決め凸部を設置することで、ユーザが貼付フィルムを正確にフィルム貼付ツールに取り付けることをさらに誘導することができ、貼付フィルム取り付けの正確率を向上させ、フィルム貼付過程の効率を向上させる。
11、トップケースは前記ベースアセンブリに向かって凹んでいるため、上蓋を閉じた後、貼付フィルムを閉じた空間内に限定し、上蓋は貼付フィルムに対して一定の押圧制限作用を有し、離型フィルム層が引き裂かれる過程で強化フィルムとスクリーンの間によくカールさせることができ、スクリーンと一定の押圧接触力が存在し、スクリーンと摩擦力が存在して、それによってさらに静電気を発生し、スクリーン上のほこりをよりよく持っていくと同時に、スクリーンとしっかりと貼り付けることができ、スクリーン上の清掃されていない領域のほこりが飛んできて強化フィルムに吸着し、強化フィルムに汚染をもたらすことを避ける。
12、フィルム貼付ツールを閉じた後、強化フィルムと電子設備のフィルム貼付表面部分との間に距離が存在し、電子製品のスクリーンと離型フィルム層との間に引き出し部が引き出すための空間を有し、フィルム貼付と除塵の2つのステップをほぼ同時に行わせ、かつ貼付フィルムを非常に小さい空間範囲内に限定し、過剰な不純物に接触することを避け、貼付フィルムの品質を向上させる。
13、離型フィルムと電子スクリーンとの間の距離の高い方の一端に対応する位置決め部材と前記固定具とが緊密に合わせて、低い方の一端に対応する位置決め部材と前記固定具とが可動式に合わせ、強化フィルムの貼り合わせ方向をよく制御することができ、低い方の一端の強化フィルムが先にスクリーンに貼り合わせ、高い方の一端の強化フィルムが自動的に落下することを回避し、そのため、強化フィルムが低い端から高い端へ徐々に貼り付けることを保証することができる。
14、高さの差の低い一端において、前記離型フィルム層と前記電子機器のフィルム貼付表面との間の距離は前記離型フィルム層の厚さ寸法に等しく、外部の不純物が再び離型フィルムとスクリーンとの間の距離を通じてフィルム貼付ツールに入ることを有効に減少でき、再び貼付フィルムの品質を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】
図1は本発明の第1実施例が提供した貼付フィルム爆発構造模式図である。
【
図2】
図2は本発明の電子製品の立体構造模式図である。
【
図3】
図3は本発明の第2実施例が提供した貼付フィルム爆発構造模式図である。
【
図4】
図4は本発明の第2実施例が提供した別の貼付フィルム爆発構造模式図である。
【
図5】
図5は本発明の第2実施例が提供した別の貼付フィルムの局部爆発構造模式図である。
【
図6】
図6はフィルム貼付ツールの立体構造模式図である。
【
図7】
図7は本発明の第3実施例が提供した貼付フィルムの爆発構造模式図である。
【
図8】
図8は本発明の第3実施例が提供した貼付フィルムの別の爆発構造模式図である。
【
図9】
図9は本発明の第3実施例が提供した別の貼付フィルムの爆発構造模式図である。
【
図10】
図10は本発明の第4実施例が提供した別の貼付フィルムの構造模式図である。
【
図11】
図11は本発明の第4実施例が提供した別の貼付フィルムの平面模式図である。
【
図12】
図12は本発明の第4実施例が提供した別の貼付フィルムの爆発構造模式図である。
【
図14】
図14は、本発明の第4実施例が提供した別の貼付フィルムの別の爆発構造模式図である。
【
図16】
図16は、本発明の第5実施例が提供したフィルム貼付ツールの立体構造模式図である。
【
図17】
図17は本発明の第5実施例が提供したフィルム貼付ツールと貼付フィルムが合わせた後の立体構造模式図である。
【
図18】
図18は本発明の第5実施例が提供したフィルム貼付ツールと貼付フィルムが合わせた後に電子製品と対向する時の爆発構造模式図である。
【
図19】
図19は本発明の第6実施例が提供したフィルム貼付ツールの立体構造模式図である。
【
図20】
図20は、本発明の第6実施例が提供したフィルム貼付ツールの別の立体構造模式図である。
【
図21】
図21は、本発明の第6実施例が提供したフィルム貼付ツールの別の視点の爆発構造模式図である。
【
図22】
図22は、本発明の第6実施例が提供したフィルム貼付ツールの別の視点の爆発構造模式図である。
【
図23】
図23は、本発明の第7実施例が提供したフィルム貼付ツールの斜視構造模式図である。
【
図24】
図24は、本発明の第7実施例が提供したフィルム貼付ツールと協働する貼付フィルムの斜視構造模式図である。
【
図25】
図25は、本発明の第7実施例が提供したフィルム貼付ツールの開状態の斜視構造模式図である。
【
図26】
図26は本発明の第7実施例が提供したフィルム貼付ツールの爆発構造模式図である。
【
図27】
図27は本発明の第8実施例が提供したフィルム貼付ツールの側面構造模式図である。
【
図28】
図28は本発明の第8実施例が提供したフィルム貼付ツールの開いた状態の立体構造模式図である。
【
図29】
図29は本発明の第9実施例が提供したフィルム貼付ツールの側面構造模式図である。
【
図30】
図30は本発明の第9実施例が提供したフィルム貼付ツールにおけるベースの断面構造模式図である。
【
図31】
図31は、本発明の第9実施例が提供したフィルム貼付ツールと貼付フィルムとが対向する状態を示す図である。
【
図32】
図32は、本発明の第10実施例が提供した別のフィルム貼付ツールの斜視構造模式図である。
【
図33】
図33は、本発明の第10実施例が提供したフィルム貼付ツールの別の角度の斜視構造模式図である。
【
図34】
図34は、本発明の第11実施例が提供したフィルム貼付ツールの背面構造模式図である。
【
図35】
図35は、本発明の第11実施例が提供したフィルム貼付ツールの正面構造模式図である。
【
図36】
図36は、本発明の第11実施例が提供したフィルム貼付ツールの斜視構造模式図である。
【
図37】
図37は、本発明の第12実施例が提供したフィルム貼付ツールの斜視構造模式図である。
【
図38】
図38は、本発明の第13実施例が提供したフィルム貼付ツールの断面構造模式図である。
【
図39】
図39は、本発明の第14実施例が提供したフィルム貼付ツールの断面構造模式図である。
【
図40】
図40は、本発明の第14実施例が提供したフィルム貼付ツールの別の断面構造模式図である。
【
図41】
図41は、本発明の第15実施例が提供したフィルム貼付アセンブリの斜視構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の目的、請求項及び利点を明らかにするために、以下に添付図面及び実施例を参照して、本発明について更に詳細に説明する。本明細書に記載された特定の実施例は、単に発明を説明するためのものであり、発明を限定するものではないことを理解されたい。
【0021】
なお、本発明において、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」、「上」、「下」、「内」、「外」、「中」、「垂直」、「水平」、「横」、「縦」等の用語が示す方位や位置関係は、図面に示す方位や位置関係に基づくものである。これらの用語は、主に発明およびその実施例をよりよく説明するためのものであり、示された装置、要素、または構成要素が特定の向きを有するか、または特定の向きで構成され、動作しなければならないことを限定するものではない。
【0022】
また、上記の一部の用語は、方位や位置関係以外の意味で用いられることもあり、例えば「上」という用語は、場合によっては何らかの依存関係や接続関係を示すこともある。当業者であれば、本発明におけるこれらの用語の具体的な意味を具体的な状況に応じて理解することができる。
【0023】
さらに、「実装する」、「設置する」、「設けられる」、「接続される」という用語は、広義に理解されるべきである。例えば、固定接続、取外し可能な接続、または一体構造とすることができ;機械的接続、または電気的接続であり得る;直接的に接続されていてもよいし、中間媒体を介して間接的に接続されていてもよいし、2つの装置、要素または構成要素の間の内部的な接続であってもよい。当業者であれば、上記の用語の本考案における具体的な意味を、具体的な状況から理解することができるであろう。
【0024】
図1及び
図2を参照すると、本発明の第1実施例は、電子製品300のスクリーン301に貼り付けるための強化フィルム201と、前記強化フィルム201と貼り合わせ且つ静電層である離型フィルム層202とを含む貼付フィルム200を提案する。また、前記強化フィルム201は粘着面2011を有し、前記離型フィルム層202は前記粘着面2011に貼り合わせ、離型フィルム層202を剥がした後、粘着面2011を電子製品300のスクリーン301に貼り付ける。貼付フィルムを貼り付ける時、前記離型フィルム層202と前記強化フィルム201を分離する時、前記離型フィルム層202と前記強化フィルム201が貼り合わされる面に静電気が発生し、離型フィルム層202の静電気が存在する面を電子製品300のスクリーン301に近づけてスクリーン上のほこりを吸着する。
【0025】
引き続き
図1を参照すると、離型フィルム層202には、離型フィルム層202を引き剥がすための取っ手2021が設けられている。
【0026】
図3を参照すると、前記貼付フィルム200は保護層240をさらに含み、前記保護層240は前記強化フィルム201の前記粘着面2011と反対側に設けられる。同様に、保護層240の引き剥がしを容易にするために、保護層240にも取っ手2021も設けられている。
【0027】
いくつかの具体的な実施例では、前記離型フィルム層202は、離型フィルム層202と強化フィルム201を層分離するときに静電気が発生するように、摩擦によって静電気が発生しやすい材料で作られる。あるいは、離型フィルム層202は、合成樹脂系材料、ゴム系材料などからなる。あるいは、合成樹脂系材料としては、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PE(ポリエチレン)、PC(ポリカーボネート)、PVC(ポリ塩化ビニル)などが挙げられる。ゴム系材料としては、SBR(スチレン-ブタジエンゴム)、NBR(アクリロニトリル-ブタジエンゴム)、または一部のBR(ブタジエンゴム)が挙げられる。本実施例では、離型フィルム層202を形成する材料としてPETを選択した。PET材料の出所が比較的に広く、コストが低く、材料性能が優れ、需要に応じて離型フィルム層202を異なる硬度を有するように製造することができ、異なるタイプの貼付フィルム200を製造することができる。
【0028】
強化フィルム201は、落下防止機能を有し、主にケイ酸塩材料からなるガラス材質のサンプルであり、その後強化処理を経て得られる。その主要な材料と製造技術は既存のものであり、ここではこれ以上説明しない。
【0029】
他の実施例では、一般的なプロセスに基づいて製造された強化フィルム201の接着面2011には、通常、AB接着剤、OCA接着剤、または他の高分子有機物などの接着剤が存在する。そのため、部分強化フィルム201は、離型フィルム層202と分離する際にも静電気を帯びやすい。これにより、離型フィルム層202を剥離する際に強化フィルム201に静電気が発生し、ほこりが付着しやすくなる。強化フィルム201の静電吸着力は、離型フィルム層202の静電吸着力よりも小さく設定され、強化フィルム201へのゴミの付着を防止している。また、強化フィルム201は、帯電防止性を有するようにしてもよい。強化フィルム201が帯電防止特性を有するように、強化フィルム201を製造する際に、いくつかの帯電防止材料が添加される。離型フィルム層202を強化フィルム201から引き剥がす時、強化フィルム201は静電気を発生せず、ほこりの吸着を避け、強化フィルム201の清潔度を向上させる。
【0030】
他の具体的な実施例において、前記強化フィルム201の離型フィルム層202に面する側に粘着層が設けられ、前記粘着層は帯電防止性を有し、前記粘着層はAB接着層、OCA接着層などを含むが、これらに限定されない。
【0031】
なお、本実施例が提供した貼付フィルム200は、フィルム貼付ツールを用いてフィルム貼付を補助してもよく、フィルム貼付ツールの補助なしにフィルム貼付を完成することもできる。
【0032】
以下、貼付フィルム200のフィルム貼付過程について紹介し、一つの選択可能なフィルム貼付過程は以下の通りである:
S1、強化フィルム201を貼り付けようとする電子製品300をテーブルの上に置く;
S2、貼り付ける強化フィルム201と電子製品300のフィルム貼り付け表面との間の距離を予め設定された距離範囲内に保持し、取っ手2021によって離型フィルム層202を強化フィルム201から引き剥がすと同時に、引き剥がされた離型フィルム層202の粘着面2011との貼り合わせた面をスクリーン301に近接または接触させ、スクリーン301上のほこりを吸い取る;
S3、離型フィルム層202と貼り付ける強化フィルム201を分離し、強化フィルム201の一端をまずスクリーン301に接触させ、そして接触したこの端から順に強化フィルム201を残りのスクリーン301領域に接触させ、このようにフィルム貼付方向は相対的に単一であり、気泡を排出することに有利である。
【0033】
上記ステップS2とステップS3とは、順次行われてもよいし、同期して行われてもよいことが理解される。
【0034】
図4、
図5及び
図6を参照すると、本発明の第2実施例は、第1実施例が提供した貼付フィルム200とは異なり、前記保護層440は、前記強化フィルム201を覆う被覆部441と、前記被覆部441を超える位置決め部442とを含む、前記位置決め部442には位置決め部材443が設けられ、前記位置決め部材443は、フィルム貼付ツール500に合わせて前記貼付フィルム400を位置決めするために用いられる。
【0035】
いくつかの特定の実施例では、位置決め部材443は、貫通孔または柱である。
【0036】
引き続き
図6を参照すると、本実施例では、前記貼付フィルム400に合わせて使用するためのフィルム貼付ツール500を提供し、前記フィルム貼付ツール500はベース501を含み、前記ベース501には、フィルムを貼り付けようとする電子製品300を収容する位置決め溝502が設けられている。ベース501は、対向する第1端壁5011および第2端壁5012、並びに前記第1端壁5011と前記第2端壁5012との間に設けられた2つの側壁5013を有し、前記第1端壁5011、前記第2端壁5012、前記2つの側壁5013が囲んで位置決め溝502を形成している。
【0037】
前記ベース501には、前記第1端壁5011と側壁5013に設けられた固定具5014が設けられている。位置決め部材443が貫通孔である場合、固定具5014は柱である。位置決め部材443が柱である場合、固定具5014は、貫通孔、止まり孔、または座ぐり孔のような構造である。
【0038】
電子製品300を位置決め溝502に入れて、貼付フィルム400をフィルム貼付ツール500に位置決めした後、さらなる押圧力によって強化フィルム201を電子製品300のスクリーン301に一端から他端に向かって貼り付けるように、強化フィルム201と電子製品300のスクリーン301との間に一定の距離が存在する。
【0039】
1つの選択可能なフィルム貼付過程は以下のとおりである:
T1、強化フィルム201を貼り付けようとする電子製品300を位置決め溝502に入れる;
T2、取っ手2021によって離型フィルム層202を強化フィルム201から引き剥がし、引き剥がした離型フィルム層202の粘着面2011と貼り合わせた面をスクリーン301に近接または接触させ、スクリーン301上のほこりを吸い取り、フィルム貼付ツール500に貼付フィルム400を位置決めし、同時に粘着面2011をスクリーンに合わせてスクリーンに近づける;
T3、保護層440の表面の一端を押圧することによって強化フィルム201とスクリーン301を接触させ、スクリーン301の一端をまず強化フィルム201に接触させ、そして接触したこの端から徐々に強化フィルム201を順次残りのスクリーン301領域に接触させ、このようにフィルム貼付方向は一定の方向に沿って行われるものであり、気泡を排出するのに有利である。
【0040】
図7及び
図8を参照すると、本発明の第3実施例は、貼付フィルム100を提供し、第1実施例の貼付フィルム200又は第2実施例の貼付フィルム400との主な違いは、前記貼付フィルム100が、離型フィルム層202に取っ手を設けることなく、離型フィルム層202に設けられた引き出し部130をさらに含むことである。離型フィルム層202は、引き出し部130によって引き剥がされる。前記離型フィルム層202は、長さ方向の両端部2022を有する。前記引き出し部130は、前記離型フィルム層202の一方の端部2022と接続され、前記引き出し部130の一部または全部は、前記離型フィルム層202の前記粘着面2011と反対側に位置し、前記引き出し部130は、前記離型フィルム層202の長さ方向に沿って一定の長さで延びている。このように引き出し部130を設置することは、操作者により便利な付勢作用を提供し、離型フィルム層202を容易に引き剥がすことができ、離型フィルム層202を引き剥がす時に指が強化フィルム201に接触することにより、それを汚染することがない。また、引き出し部130は、前記離型フィルム層202の前記粘着面2011から離れる方向に、引き出し部130の自由端の方向に引き出すように設けられ、引き出し部130は、折り返すようにして粘着面2011を引き剥がすことにより、スクリーン301の上方に合わせて操作することができ、操作時に引き出し部130を引き出すことにより離型フィルム層202を引き剥がすことができ、離型フィルム202を折り返すように引き裂くことで、離型フィルム202の静電気が発生する側を自然にスクリーン301に接触させることができ、離型フィルム202の静電気層を利用して同時にほこりを持ち去り、静電気を最大限に利用することができる。
【0041】
いくつかの他の実施例では、前記引き出し部130は、前記離型フィルム層202の幅方向の一端部に接続される。前記引き出し部130は、前記離型フィルム層202の幅方向に沿って一定の長さで延びている。
【0042】
あるいは、離型フィルム層202と引き出し部130とは、一体成形されていてもよいし、別体で設けられていてもよい。両者が別体で設けられている場合は、貼り合わせ、スナップ接続などで両者を接続する必要がある。
【0043】
前記フィルム貼付ツール500に前記フィルムを位置決めすると、前記引き出し部130は離型フィルム層202とスクリーン301との間に位置し、前記離型フィルム層202とスクリーン301との間には距離がある。引き出し部130の厚さと離型フィルム層202の厚さ寸法が同じであることに基づいて、引き出し部130をスクリーン301と離型フィルム層202との間でスムーズに移動させることができるように、また、剥離した離型フィルム層202もスムーズに引っ張ることができるように、離型フィルム層202を剥離する際に、前記離型フィルム層202は、湾曲状に強化フィルム201とスクリーン301との間に位置する。この距離は、少なくとも離型フィルム層202の厚さ寸法以上である必要がある。引き出し部130の厚さ寸法が離型フィルム層202よりも小さくなる可能性があることに基づいて、離型フィルム層202とスクリーン301との間の距離を確保するために、離型フィルム層202をスムーズにスライドさせて引き剥がすことができる。そのため、離型フィルム層202とスクリーン301との間の距離を離型フィルム層202の厚さ寸法に対して対比することにより、本発明が提供した技術案をより明確にし、実現することができる。
【0044】
図9に示すように、離型フィルム層202を超えるM部分を設けることにより、電子製品300をフィルム貼付ツール500に載置した後、引き出し部130にフィルム貼付ツール500を超えるM部分が存在することにより、電子製品300を載置した後に離型フィルム層202を引き剥がすことができる。離型フィルム層202の引き剥がしと強化フィルム201の貼り合わせの時間間隔をより短くさせ、操作ステップをより連続させ、空気と接触する時間を短縮させ、フィルム引き剥がしとフィルム貼付をほぼ同時に行い、過剰なほこりの付着を回避し、貼付フィルムの効果を向上させる。離型フィルム層202を剥がす過程で、離型フィルム層202は静電気を発生し、スクリーン301上のほこりを吸い取る。すなわち、引き出し部130を引っ張ることによって離型フィルム層202を引き剥がし、離型フィルム層202を折り返すように引き剥がすことで、自然に離型フィルム層202の静電気が発生する側をスクリーン301に接触させ、スクリーン301上のほこりを吸着して除去することができる。いくつかの特定の実施例では、離型フィルム層202は、離型フィルム層202と強化フィルム201の層を分離するときに静電気が発生するように、摩擦によって静電気が発生しやすい材料で作られる。あるいは、離型フィルム層202は、合成樹脂系材料、ゴム系材料などからなる。あるいは、合成樹脂系材料としては、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PE(ポリエチレン)、PC(ポリカーボネート)、PVC(ポリ塩化ビニル)などが挙げられる。ゴム系材料としては、SBR(スチレン-ブタジエンゴム)、NBR(アクリロニトリル-ブタジエンゴム)、または一部のBR(ブタジエンゴム)が挙げられる。本実施例では、離型フィルム層202を形成する材料としてPETを選択した。PET材料の出所が比較的に広く、コストが低い;材料性能が優れ、需要に応じて離型フィルム層202を異なる硬度を有するように製造することができ、異なるタイプの貼付フィルムを製造する。
【0045】
以下にいくつかの貼付フィルム100の貼付中にほこりを吸着するいくつかの方式を列挙する:
方式1:離型フィルム層202を剥がす過程で、離型フィルム層202はスクリーン301に接触せず、スクリーン301に近ければよく、存在する静電気を利用してほこりを吸い上げる。この時、離型フィルム層202を剥がした後、強化フィルム201がスクリーン301に直接面するため、スクリーン301上のほこりが強化フィルム201の貼り合わせ面に飛びやすく、この時、強化フィルム201にもほこりが吸着しないように、強化フィルム201を帯電防止層にする必要がある。
方式2:離型フィルム層202を引き剥がす過程において、離型フィルム層202はスクリーン301と強化フィルム201の粘着面2011との間に巻き取られ、離型フィルム層202はスクリーン301に乗り上げてスクリーン301に接触し、これにより離型フィルム層202は引き剥がす時にまずスクリーン301に接触し、ほこりを吸着し、強化フィルム201にほこりが吸着することを避け、同時に離型フィルム層202とスクリーン301が接触し、スクリーン301上の引き裂かれていない離型フィルム層202に覆われたスクリーン301領域上のほこりが強化フィルム201と離型フィルム層202の静電吸着で舞い上がり、強化フィルム201にもほこりが吸着することをよく遮断することができる。このとき、強化フィルム201は帯電防止層であっても非帯電防止層であってもよい。
【0046】
図10~
図13を参照すると、本発明の第4実施例は、第1実施例の貼付フィルム200、第2実施例の貼付フィルム400または第3実施例の貼付フィルム100と主に異なる点は、前記貼付フィルム90が第1折り線125をさらに含み、前記強化フィルム201が粘着面2011を有し、前記強化フィルム201は、対向する第1端2012と第2端2013とを有し、前記離型フィルム層202は、前記粘着面2011を覆う粘着部121と、前記第1端2012を超える接続段122とを含み、前記接続段122は、前記粘着部121に接続される;前記接続段122に設ける、前記接続段122を第1接続段122aと第2接続段122bとに分割する第1折り線125は、前記強化フィルム201の幅方向に延設され、複数のミシン目が間隔をあける配置にされるか、または少なくとも1つのミシン目が形成する、前記第1接続段122aは、前記粘着部121に接続され、前記第1折り線125に沿って折り曲げ可能である。前記引き出し部130は、前記第2接続段122bに接続される接続端部2023と、前記第2接続段122bから離れる方向に延びる延長端部132とを含み、前記延長端部132の縁部と前記第1折り線125との間の距離cは、前記第1折り線125と前記第2端部2013との距離dよりも大きい。
【0047】
強化フィルム201の接着面2011は、貼付フィルム90を貼り付けるためのものであることが理解される。離型フィルム層202の粘着部121は、接着剤により強化フィルム201の粘着面2011に貼り合わされ、離型フィルム層202の粘着部121及び接続段122は一体成形されている。引き出し部130と離型フィルム層202は一体成型でもよいし、引き出し部130が離型フィルム層202の第2接続段122bに接続されてもよい。より安定した接続効果を保証するために、引き出し部130の接続端2023を第2接続段122bに重ね、ラップ部142に接着剤を塗布してもよい。引き出し部130の表面または第2接続段122bの表面に塗布してもよく、引き出し部130と第2接続段122bのラップ部142をスナップフィット接続の構造に設置し、スナップフィットによって引き出し部130と離型フィルム層202を接続してもよい。
【0048】
引き出し部130が粘着部121の強化フィルム201とは反対側に位置するように、接続段122を第1折り線125に沿って折り曲げ、延出端132の縁と前記第1折り線125との間の距離cが前記第1折り線125と前記第2の端部2013との距離dよりも大きいため、折り曲げ後、引き出し部130の延長部分は強化フィルム201の第2端2013を超え、引き出し部130をより握りやすく、かつ探しやすくさせ、それによって引き出し部130を引き出すだけで離型フィルム層202を強化フィルム201から分離させることができ、操作が便利である。フィルム貼付ケースにフィルムを貼付際には、折り畳まれた状態の貼付フィルム90の引き出し部130が位置する側面をフィルム貼付ケースのスクリーン上に配置する、引き出し部130を引き出し部130の延伸部から延伸部の延伸方向に引き出し、離型フィルム層202を強化フィルム201の第1端部2012から強化フィルム201から徐々に分離すると同時に、強化フィルム201の粘着面2011は、フィルム貼付ケースのスクリーンに貼り合わされ、貼付フィルム作業が完了する。
【0049】
引き出し部130の設置により、離型フィルム層202を強化フィルム層201から分離する操作が簡単で、分離速度を向上させ、さらに貼付フィルム設備の貼付フィルム効率を向上させ、かつユーザが手動で離型フィルム層202の引き裂き口を探すことを回避し、離型フィルム層202の裂け目を手動で探すと、手の不純物が強化フィルム201の粘着面2011に入る可能性があり、それによって強化フィルム201とフィルム貼付ケースのスクリーンの間に気泡が発生し、フィルム貼付ケースの表示効果に影響を与える。このように、この貼付フィルムの操作ステップは簡単で、迅速で便利で、かつ強化フィルム201と貼付フィルム設備のスクリーンに気泡が発生しにくく、貼り合わせ効果を向上させる。
【0050】
本発明の一実施例では、
図13に示すように、前記第2接続段122bには、前記強化フィルム201の幅方向に延びる第2折り線126が設ける、前記第2折り線126は、複数のミシン目が間隔を隔てて配置するか、または少なくとも1つの線溝によって形成され、第2折り線126と第1折り線125との間の距離は、1.2mm以下である。本実施例では、第1折り線125と第2の折り線126のミシン目または線溝はいずれも線状に設けられ、線またはミシン目の長さ方向は、いずれも強化フィルム201の幅方向と一致し、第2の折り線126と第1折り線125の間の距離は1.2mm以下である。具体的には、0.2mm、0.5mm、0.8mm、1mm又は1.2mm等である。第1折り線125は、接続段122の折り曲げを容易にする、折り曲げ後の接続段122の貼付フィルム90の厚さ方向の占有スペースを減少させ、第2折り線126は、第1折り線125に近い第2接続段122bに設ける、折り曲げ後の第2接続段122bを折り曲げ可能にする、これにより、第2接続段122bと第1接続段122aとの密着がより緊密になり、第1折り線125における貼付フィルム90の厚さ方向の占有空間がより小さくなり、引き出し部130の引き出しがより容易になる。
【0051】
本発明の一実施例において、
図14及び
図15を参照すると、前記第1接続段122aには、前記強化フィルム201の幅方向に延びる第3折り線127が設けられ、前記第3折り線12727は、間隔を置いて配置された複数のミシン目によって、または少なくとも1つのミシン目によって形成され、第3折り線127と第1折り線125との間の距離は、1.2mm以下である。本実施例では、第1折り線125、第2の折り線126および第3折り線127のミシン目または線溝は、いずれも線状に配置され、線またはミシン目の長さ方向は、いずれも強化フィルム201の幅方向と一致し、第3折り線127と第1折り線125との間の距離は1.2mm以下である。具体的には、0.2mm、0.5mm、0.8mm、1mm又は1.2mm等である。第3折り線127を設けることにより、第1折り線125における貼付フィルム90の厚さ方向の占有スペースをさらに小さくすることができるとともに、引き出し部130を引き出す際に、第1接続段122aが最初に屈曲し、第3折り線127により第1接続段122aの屈曲抵抗を小さくすることができるので、引き出し抵抗を小さくすることができる。
【0052】
前記第2折り線126のミシン目は、前記第1折り線125のミシン目とずれて配置され、前記第3折り線127のミシン目は、前記第1折り線125のミシン目とずれて配置されている。前記孔の長さ方向は前記強化フィルム201の幅方向と一致し、前記孔の長さはaであり、前記強化フィルム201の幅方向に隣接する前記孔の間の距離はbであり、a≦b≦1.5aである。好ましくは、a≦b≦1.5aであり、同じ折り線の隣接する2つのミシン目の間の距離bが小さすぎると、加工時にミシン目の端部が1つの孔になりやすく、同じ折り線の隣接する2つのミシン目の間の距離bが大きすぎると、折り線が貼付フィルム90の厚さ方向に占めるスペースを減らす効果に影響を与える。引き出し部130には、引き出し部130の幅方向に延びる複数の収納折り線133が設けるており、いずれかの収納折り線133は、接続端131からの距離よりも延出端132からの距離の方が小さい、引き出し部130の長手方向に間隔を隔てて複数配置ており、収容折り線133は、間隔を置いて配置された複数のミシン目によって形成されるか、または少なくとも1つの線溝によって形成される。
【0053】
図16~
図18を参照すると、本発明の第5実施例は、第1実施例、第2実施例、第3実施例及び第4実施例に記載されたフィルム貼付ツール600を提供し、強化フィルムを電子製品300のスクリーン301に貼り付けるために用いられる。
【0054】
フィルム貼付ツール600はベース601を含み、前記ベース601にはフィルム貼付される電子製品300を収容する位置決め溝602が設けられる。ベース601は、対向する第1端壁6011および第2端壁6012と、第1端壁6011と第2端壁6012との間に設けられた2つの側壁6013とを有する。第1端部壁6011、第2の端部壁6012、および2つの側壁6013は、位置決め溝602を形成するために一緒になっている。第1端壁6011、第2端壁6012および側壁6013に対応する位置には、リブ6015が設けられている。
【0055】
位置決め溝602内に電子製品300が配置されると、リブ6015は電子製品300を支持する。電子製品300が位置決め溝602に配置され、フィルム貼付ツール600に貼付フィルム400が位置決めされると、強化フィルムと電子製品のスクリーン301との間には一定の距離が存在する。
【0056】
離型フィルム層202は、引き出し部130によって引き剥がすことができるようになっている。貼り合わせツール600には、引き出し部130が突出する引き出し口6016が設けられている。
図17に示すように、引き出し開口6016を形成するために、側壁6013と第2の端壁6012との間に移行斜面を設けて、第2の端壁6012の高さが側壁6013より低くなって引き出し開口6016を形成するようにしてもよい。代替的に、引き出し開口6016は、他の方法で、例えば、第2の端壁6012に貫通孔を開けることによって、引き出し開口6016として形成されてもよい。
【0057】
前記ベース601には、前記貼付フィルムを位置決めする固定具6014が設けられている。側壁6013は、その延在方向に沿って、長さ方向の一端が高く、他端が低く、すなわち傾斜した状態に設けられ、フィルム貼付ツール600にフィルムを位置決めし、前記位置決め溝602に前記電子製品300を入れた後、強化フィルムの第1端と第2端のスクリーンに対する高さに段差が生じるようにする。フィルム貼付過程において、スクリーンからの距離が低い端部の強化フィルムを先にスクリーンに貼り合わせ、その後、低い端部に沿って徐々に強化フィルムを押圧し、フィルム貼付方向を一定の方向に進行させ、気泡を排出するのにさらに有利である。
【0058】
ここで述べた方法は、上記のいずれの実施例にも適用可能であり、ここではどの実施例を例にとって説明するが、これに限定されるものではない。任意選択で、スクリーンに対する強化フィルムの高さの差は、他の方法、例えば、リブック6015を高さの差を有する構造に配置することによっても達成され得る。
なお、高さの差を設けるのは構造の設置方式の一つにすぎず、高さの差をなくし、第1端と第2端の高さを一致させ、一方の端から他方の端に向かって貼付フィルムを貼り付けるように制御しても、依然として優れた貼付フィルムを貼り付ける効果を得ることができる。例えば、フィルム貼付方向は、引き出し口6016から遠い端から先に始まり、引き出し口6016の端に向かって徐々に貼り付ける。
【0059】
図19及び
図20を参照すると、本発明の第6実施例は、第1実施例、第2実施例、第3実施例及び第4実施例に記載されたフィルム貼付ツール700を提供し、強化フィルムを電子製品300のスクリーン301に貼り付けるために用いられる。フィルム貼付ツールはフィルム貼付ケースを含み、フィルム貼付ケースはベースアセンブリ99とトップケース98を含み、ベースアセンブリ99には位置決め溝502が設けられ、位置決め溝502はフィルム貼付ケースを位置決めするために用いられ、トップケース98は位置決め溝502を開閉するために用いられ、トップケース98には保護フィルムアセンブリを取り付けるための保護フィルム装着位置が設けられ、貼り合わせ箱の側壁には引き出し口97が設けられ、引き出し口97は保護フィルムアセンブリの離型フィルム層202の引き出し部130を通すために用いられる。
【0060】
具体的には、保護フィルムアセンブリをパネルケースの保護フィルム装着位置に装着、引き出し口97が貼付ケースの側壁に設けられているため、保護フィルムアセンブリを装着と同時に離型フィルム層202上の引き出し部130が自動的に引き出し口97に入り、ユーザが引き出し部130を引き出し口97に引き込む必要がない、トップケース98とベースユニット99を被せるだけで、引き出し口97は閉じた引き出し孔であり、引き出し部130は引き出し口97から外れにくく、この時引き出し部130を引き出すことで、保護フィルムアセンブリの離型フィルム層202を引き裂くことができる。このように、このようなフィルム貼付アセンブリは操作が簡単で、高い貼付フィルム効率を有し、かつユーザが手動で離型フィルム層202の引き裂き口を探すことを回避し、手動で離型フィルム層202の引き裂き口を探すと、手の不純物が保護フィルム96の粘着面に入り込み、保護フィルム96とスクリーンの間に気泡が発生し、フィルム貼付ケースの表示効果に影響を与える可能性がある。
【0061】
具体的には、
図20に示すように、引き出し開口97は、トップケース98に設けられた第1切り欠き310と、ベースアセンブリ99に設けられた第2の切り欠き320とを含む。
【0062】
更に、
図21及び
図22を参照すると、ベースアセンブリ99は、また、トップケース98に面する取付スロット141を有する下側トップケース110と、取付スロット141内に配置された位置決め座120と、位置決め座120上に配置された位置決め溝502とを含む。具体的には、位置決め座120はベースケース110に着脱可能に取り付けられ、ベースアセンブリ99はベースケース110と位置決め座120に分けられ、このように設けられる目的は、ユーザが携帯電話やタブレットなどのフィルム貼付ケースの大きさ及び外観サイズに合わせて変更できるようにすることであり、そのため、位置決め座120のデザインは複数種類に設計することができ、各位置決め座120はフィルム貼付ケースの型番に対応し、携帯電話がちょうど位置決め座120に適合できるようにし、フィルム貼付ケースの固定の安定性を増加させる。勿論、本発明はこれに限定されるものではなく、第2実施例において、ボトムケース110と位置決め座120とが一体に形成されてもよい。勿論、本発明はこれに限定されるものではなく、第2実施例において、ボトムケース110と位置決め座120は接着によって一体に接続されてもよい。
【0063】
あるいは、トップケース98は、保護フィルムアセンブリを位置決めして取り付けるための位置決め構造を保護フィルム装着位置の縁部に備える。位置決め構造の設置は保護フィルムアセンブリ上の位置決め部442に合わせて保護フィルムアセンブリを位置決めすることに有利で、保護フィルムアセンブリが貼り付ける設備に対してずれることを回避し、保護フィルムアセンブリの精確な位置決めを実現し、保護フィルム96を貼り付けることを回避する。
【0064】
あるいは、位置決め構造は複数の位置決め凸部230を含み、保護フィルム装着位置の両側にはそれぞれ位置決め凸部230の一部が設けられ、少なくとも一つの位置決め凸部230は、他の位置決め凸部230とは断面寸法及び/又は形状が異なるボケ防止凸部231として構成される。ボケ防止凸部231を設けることにより、ユーザが保護フィルムアセンブリの前後の順序を逆にして取り付けるミスを回避することができ、さらに、位置決め凸部230の構造が簡単で、加工しやすい。
【0065】
あるいは、ボケ防止凸部231は、円柱状に設けられていてもよいし、長尺状のリブに設けられていてもよい。位置決め凸部230の形状は、円形としてもよいし、方形、角柱等の他の形状としてもよく、特に限定されない。明らかな円柱状または長尺状のリブを選択するのは、ユーザに保護フィルムアセンブリの前後順序を明らかにさせ、保護フィルムアセンブリを迅速かつ正確に位置決めさせるためである。
【0066】
トップケース98には、保護フィルム装着位置を貫通する操作口220が設けられており、操作口220は、ユーザの手で保護フィルム96を押圧して、保護フィルム96を被貼付装置に貼り付けるためのものである。このフィルム貼付方式は操作が簡単で、保護フィルム96とフィルム貼付ケースのスクリーンとの間に気泡が発生しにくく、フィルム貼付ケースの表示効果に影響を与える。
【0067】
図23および
図24を参照すると、本発明の第7実施例は、第1実施例、第2実施例、第3実施例および第4実施例に記載されたフィルム貼付ツール800と協働して、強化フィルムを電子製品300のスクリーン301に貼り付けるためのフィルム貼付ツール800を提供する。
【0068】
具体的には、フィルム貼付ツール800は、フィルム貼付ケース10に位置決めされ、フィルム貼付ケース10が閉じられた後、引き出し部130が離型フィルム層202とスクリーン301との間に位置し、離型フィルム層202とスクリーン301との間には距離がある。引き出し部130の厚さと離型フィルム層202の厚さ寸法が同じであることに基づいて、引き出し部130をスクリーン301と離型フィルム層202との間でスムーズに移動させることができるように、また、剥離した離型フィルム層202もスムーズに引っ張ることができるように、離型フィルム層202を剥離する際に、前記離型フィルム層202は、湾曲状に強化フィルム201とスクリーン301との間に位置する。この距離は、少なくとも離型フィルム層202の厚さ寸法以上である必要がある。引き出し部130の厚さ寸法が離型フィルム層202よりも小さくなる可能性があることに基づいて、離型フィルム層202とスクリーン301との間の距離を確保するために、離型フィルム層202をスムーズにスライドさせて引き剥がすことができる。そのため、離型フィルム層202とスクリーン301との間の距離を離型フィルム層202の厚さ寸法に対して対比することにより、本発明が提供した技術案をより明確にし、実現することができる。
【0069】
さらに、
図25および
図26を参照すると、フィルム貼付ケース10は、ボトムケース110と、ボトムケース110に接続された第3端部151と、第3端部151に対向する第4端部152とを含むトップケース98とを含む本体部分を含み、トップケース98は、第4端部152とボトムケース110との間に形成された引き出し開口6016を覆う。トップケース98は、ボトムケース110に向かって凹んでおり、トップケース98の凹み領域では、トップケース98の長手方向に垂直な横断面で切断した断面が凹弧状を呈し、トップケース98の凹弧状の曲率は、第3端151から第4端152の方向に向かって徐々に大きくなっている。あるいは、第3端部151から第4端部152に向かう方向において、トップケース98の中間領域は凹んでいる。
【0070】
トップケース98は、開閉することができ、ボトムケース110との接続方法は様々である。例えば、トップケース98は、ボトムケース110に回転可能に接続され、トップケース98の第3端部151とボトムケース110との間の一端には、回転可能な接続段材が設けられ、この接続段材を回転させることにより、トップケース98がボトムケース110を中心に回転し、トップケース98を開閉することができる。この接続段材は、回転軸であってもよいし、可撓性のあるプラスチック等であってもよい。トップケース98とボトムケース110とは、ヒンジによってヒンジ結合されてもよい。トップケース98とボトムケース110はスライド接続することもでき、ボトムケース110の長さ方向の両側にガイドレールまたはガイド溝が設けられ、トップケース98の長さ方向の両側に対応するガイドレールまたはガイド溝が設けられ、トップケース98はボトムケース110上でスライドしてトップケース98を開閉する効果を達成することができる。離型フィルム層202には、剥離フィルムがフィルム貼付ケース10に位置決めされた後に、引き出し開口部6016から引き出すことができる引き出し部130が設けられている。トップケース98は、ボトムケース110に向かって凹んでおり、トップケース98の凹み領域では、トップケース98の長手方向に垂直な横断面で切断した断面が凹弧状となっている。トップケース98の凹弧曲率は、第3端部151から第4端部152の方向に徐々に増大する。第3端部151に近いほどトップケース98の凹みの程度は小さく、逆に第4端部152に近いほどトップケース98の凹みの程度は大きくなる。トップケース98の凹み領域は、第3端部151から第4端部152まで連続して延びていてもよいし、第3端部151から第4端部152までの間の任意の位置から第4端部152まで連続して延びていてもよいし、第3端部151から第4端部152までの間の任意の2つの位置の間に延びていてもよい。
【0071】
引き出し口6016は、トップケース98および/またはボトムケース110の第4端部152とは反対側の端面を高さ方向に切り欠いて形成されている。
フィルム貼付時には、フィルム貼付ケース10に貼付フィルムが載置され、引き出し部130が引き出し口6016から引き出される。凹みの程度が小さい方の端の離型フィルム層202とスクリーン301との間の距離は前記離型フィルム層202の厚さ寸法に等しく、トップケース98の凹みの程度が低い方の端は貼付フィルム200に接触し、貼付フィルム200をスクリーン301に接触させ、すなわちトップケース98の内面、フィルムおよびスクリーン301の三者の間に順次接触させる。引き出し部130を引っ張ると、離型フィルム層202は強化フィルム201から分離され、強化フィルム201はスクリーン301に直接接触し、凹んだトップケース98は強化フィルム201がスクリーン301に貼り付くように圧力を与える。トップケース98は弾性を有し、トップケース98がフィルムに与える圧力は変化可能な弾性力であり、この弾性力は大きすぎて電子製品のスクリーンを損傷することがなく、また、強化フィルム201をスクリーン301に貼り付けるのに適切な圧力を提供することができ、気泡の発生を減少させ、さらに気泡を発生させない。同時に強化フィルム201と電子製品スクリーン301が貼り合わずに位置ずれが発生することを回避する。これにより、電子製品の貼付フィルムの効果が向上した。第3端151に近いトップケース98の凹み程度が小さく、トップケース98が貼付フィルム200に与える圧力が小さく、さらに圧力を与えないため、貼付フィルム200とスクリーン301との間に一定の距離があり、引き出し部130を容易に引き出すことができる。第4端152に近いトップケース98の凹みの程度が大きく、トップケース98が貼付フィルム200に与える圧力が大きく、離型フィルム層202とスクリーン301との間に大きな摩擦力を発生させることができ、離型フィルム層202に付着した静電気は電子製品のスクリーン上のほこりを吸着して持ち去ることができる。
【0072】
トップケース98の凹状領域は、第3端部151から第4端部152への方向に第4端152まで延びている。トップケース98の凹状領域は、第3端部151から第4端部152への方向に、または第3端部151から第4端部152の間の任意の位置から第4端部152まで延びており、引き出し口6016の上側の辺は、下方に凹んだ円弧状をなしている。トップケース98は第4端152でフ貼付ィルム200に与える圧力が最も大きく、第3端151から第4端152まで離型フィルム層202を引き剥がした後、低い方の端の強化フィルム、すなわち第4端152の強化フィルム201はまずスクリーンと接触し、その後、この端から第3端151の方向に徐々に貼り付ける。貼付フィルムを貼り付ける過程を一定の方向に進行させ、気泡を排出することによって、フィルムの品質を向上させる。
【0073】
トップケース98が凹状湾曲部を形成するためには、凹状湾曲部に対応する型を準備することによって得ることができる。あるいは、PP材料などの熱可塑性材料から製造される。トップケース98の厚さが比較的薄い寸法に設定され、ボトムケース110と結合するための構造が比較的中央部に設けられていない場合、熱間射出成形が完了した後の冷却段階では、冷却収縮の過程が存在し、冷却後のトップケース98は自然に対応する凹状の弧を形成する。
【0074】
図27及び
図28を参照すると、本発明の第8実施例は、第1実施例、第2実施例、第3実施例及び第4実施例に記載されたフィルム貼付ツールと協力して、強化フィルムを電子製品300のスクリーン301に貼り付けるためのフィルム貼付ツールを提供する。
【0075】
本発明第8実施例に係るフィルム貼付ケースは、他のフィルム貼付ケース10aであり、第1実施例のフィルム貼付ケース10との主な相違点は、前記トップケース98が窪んで設けられているのではなく、トップケース98の内面が水平面に対して傾斜して設けられている点(破線は水平面に対して水平)、トップケース98の内面の水平面に対する高さはトップケース98の長さ方向の第3端151から第4端152に向かって徐々に減少し、前記リブ147は水平面に対して水平であり、電子製品を取付溝141に位置決めし、かつ貼付フィルムを位置決めした後、強化フィルム201の長さ方向の両端はスクリーン301に対して傾斜角度が存在し、スクリーン301に対する強化フィルム201の高さは、第3端部151から第4端部152に向かって徐々に小さくなっている。
【0076】
なお、トップケース98の内面の水平面に対する高いが、トップケース98の幅方向の第3端151から第4端152に向かって徐々に低くなっており、前記リブ147が水平面に対して水平である、電子部品300を取付溝141に位置決めし、貼付フィルム200を位置決めした後、前記強化フィルム201の幅方向の両端はスクリーン301に対して傾斜角度が存在し、スクリーン301に対する強化フィルム201の高さは第3端151から第4端152に向かって徐々に小さくなる。
【0077】
図29及び
図30を参照すると、本発明の第9実施例は、第1実施例、第2実施例、第3実施例及び第4実施例に記載された貼付フィルムと合わせて、強化フィルムを電子製品300のスクリーン301に貼り付けるために用いられるフィルム貼付ツール900を提供する。
【0078】
本発明の第9実施例に記載のフィルム貼付ツールは、別のフィルム貼付ケース10bであり、トップケース98の貼付フィルムを固定する内面の水平面に対する高さが一致し、前記リブ147は水平面に対して傾斜し(破線は水平面に対して水平)、第3端151から第4端152まで水平面に対する高さが徐々に増加し、強化フィルム201は水平面に対して水平し、電子製品300を配置した後、第4端部152に近い強化フィルム201のスクリーン301に対する高さは、第3端部151に近い強化フィルム201のスクリーン301に対する高さよりも低い。
【0079】
いくつかの代替の実施例では、トップケース98の凹部の低い端部、または強化フィルム201の水平面に対して低い端部における引き出し部130は、スクリーン301と接触せず、フィルムが位置決めされた後、フィルムとスクリーン301との間には一定の空間距離がある。すなわち、離型フィルム層202とスクリーン301との間の距離は、離型フィルム層202の厚さ寸法よりも大きい。離型フィルム層202を剥がす時、前記離型フィルム層202は湾曲状に強化フィルム201とスクリーン301の間に位置する。
【0080】
図31を参照すると、離型フィルム層202を剥がした後、強化フィルム201が電子製品300のスクリーン301にぴったりと位置合わせされ、ずれないようにすると同時に、離型フィルム層202がカールされた状態で剥がれるようにする。いくつかの特定の実施例では、スクリーン301と離型フィルム層202との間の距離Lは、離型フィルム層202の厚さ寸法の3~300倍に等しい。あるいは、距離Lは、5倍、15倍、30倍、50倍、80倍、130倍、200倍、または250倍の範囲であってもよい。
【0081】
あるいは、離型フィルム層202の厚さ寸法の100~300倍に相当する距離Lだけ離型フィルム層202を容易に引き剥がすことができるように、離型フィルム層202を引き剥がすと、離型フィルム層202の粘着面2011と接触する面がスクリーン301と自然に接触する。すなわち、フィルム貼付ケース10のトップケース98は、フィルム貼付ケース200に対して押圧力を発生させず、剥離された離型フィルム層202とスクリーン301との間にはほとんど摩擦力がない。あるいは、距離Lは、115倍、125倍、130倍、150倍、180倍、200倍、220倍、または250倍の範囲であってもよい。一部のほこりは比較的に細かく、あるいは吸着が比較的にしっかりしているため、離型フィルム層202の粘着面2011と接触する面をスクリーン301と自然に接触するように設置し、離型フィルム層202とスクリーン301はこれらの細かいほこりをよく吸い上げることができ、清掃能力を向上させる。
【0082】
他の実施例において、前記距離Lは、前記離型フィルム層202の厚さ寸法の3~100倍に等しく、離型フィルム層202を引き剥がす時に、前記離型フィルム層202の粘着面2011と接触する面がスクリーン301に密着する。すなわち、フィルム貼付ケース10のトップケース98が係合した後、カールした離型フィルム層202に対して押圧力を有する。このように、離型フィルム層202を剥離する過程で、離型フィルム層202はスクリーン301と接触して摩擦力が存在し、離型フィルム層202はさらに静電気を発生させる。すなわち、離型フィルム層202は静電気層を含むことができる。距離Lを限定することにより、離型フィルム層202の静電気発生効果を高めることができ、スクリーン301上の塵埃の吸着効果を高めることができる。あるいは、距離Lは、10倍、30倍、50倍、70倍、80倍、または90倍の範囲であってもよい。
【0083】
図23~
図31を参照して、第7実施例が提供したフィルム貼付ケース10では、凹状のトップケース98を設けることにより、第8実施例によるフィルム貼付ケース10aでは、トップケース98を傾斜状にした構造を設けることにより、第9実施例によるフィルム貼付ケース10bでは、引き出し口6016に近い側の強化フィルム201のスクリーン301に対する距離が低い、引き出し口6016から遠い側の強化フィルム201のスクリーン301に対する距離が高くなるように、ベース14上のリブ147を傾斜角度に設けることにより、貼付フィルムを貼り付ける過程に、低い側の強化フィルム201を先にスクリーン301に接触させ、その後、この端から反対側の端に順次に貼り合わせ、フィルム貼付方向をよく制御することができ、フィルム貼付方向を一定の方向に進行させ、気泡を持ち去り、貼付フィルムを貼り付ける品質を向上させることに有利である。すなわち、離型フィルム層202を剥がす方向は、第3端151から第4端152に向かう方向であり、フィルム貼付方向は、第4端152から第3端151に向かう方向であり、フィルムを剥がす方向とフィルム貼付方向は逆方向である。
【0084】
なお、他の実施例では、引き出し口6016に近い側の強化フィルム201をスクリーン301に対して高さが高く、引き出し口6016から遠い側の強化フィルム201をスクリーン301からの距離が低く設定してもよく、気泡が一方向に排出されるように段差が形成されていればよい。貼付フィルムを貼り付ける際、離型フィルム層202を剥がす方向は第3端151から第4端152の方向であり、フィルム貼付方向も第3端151から第4端152の方向であり、フィルムを剥がす方向と貼り付ける方向は同じである。この時、第3端151の離型フィルム層202が引き裂かれる時にこの端の強化フィルム201とスクリーン301を押して接触させることができ、フィルムの貼り合わせを実現し、つまりフィルムの引き裂きとフィルムの貼り合わせがほぼ同時に行われる効果を達成することができ、スクリーン301にほこりが入ることをよりよく避けることができる。
【0085】
ベース14の材料は、紙、木、分解性プラスチック、金属、セラミック、または非分解性プラスチックなどであり得るが、これらに限定されない。本実施例では、ベース14は分解性プラスチックである。
【0086】
図32及び
図33を参照すると、本発明の第10実施例は、上記貼付フィルムと協働して電子製品に貼付フィルムを貼り付けるための別のフィルム貼付ツール40cを提供し、このフィルム貼付ツール40cは、ベース14と、第1端壁6011に設けられた第1固定部111と、側壁6013に設けられた第2固定部112とを含む固定部と、を含み、第2端壁6012の高さが第1端壁6011の高さより低いことにより、貼付フィルムの保護層240が第1固定部111及び第2固定部112に位置決めされたときに、貼付フィルムのフィルム層202の引き出し部130が第2端壁6012の上端面を越えて外側に延び、使用者が引き出すことができる引き出し口6016が形成される。
【0087】
さらに、フィルム貼付ツール40cのベース14の材質は紙である。紙、木または分解可能なプラスチックを使用することにより、ベース14が廃棄された後、自然界で迅速に小分子物質に分解され、再び地球の炭素循環に戻り、資源の浪費を避け、人工物が野生動物に誤食されることによる生態破壊も避けることができる。また、紙などの分解可能な材料を選択し、コストが低く、加工が簡単で、生産コストの低減に有利である。また、ベースは電子製品を収納して取り付け、離型紙を位置決めした後、構造が変わらないため、繰り返し使用することができ、ベースの環境保護属性をさらに増加させる。
【0088】
また、
図33の取付溝141の溝底に環状リブ140を設けることにより、ベース14の強度を向上させてもよい。
【0089】
図34~
図36を参照すると、本発明の第11実施例はフィルム貼付ツール50を提供し、前記フィルム貼付ツール50はベース20を含み、ベース20は接続板21、接続板21の同一表面に設けられた位置決めリブ22及び固定部112を含む。位置決めリブ22は取付溝180を囲み、取付溝180は電子製品と貼付フィルムを位置決めするために用いられ、取付溝180の溝側壁に引き出し口97が設けられ、引き出し口97は離型フィルム層202での引き出し部130を通すために用いられる。
【0090】
具体的には、ベース20に取付溝180を設け、ベース20を用いて電子製品に貼付フィルムを貼り付ける際には、まず、貼付フィルムの離型フィルム層202が取付溝180の溝口に面するように貼付フィルムを取付溝180の溝底に取り付け、引き出し部130に引き出し口97を穿設し、電子製品のスクリーンがフィルム貼付方向にベース20の取付溝180に入れる;最後に引き出し部130を引き出し、引き出し部130によって離型フィルム層202を強化フィルム201から剥離し、さらに強化フィルム201は電子製品のスクリーンに貼り合わせ、この電子製品のフィルム貼付過程は電子製品、貼付フィルムと取付溝180によって形成された密封環境で行われるため、そのため、空気中のほこりなどの不純物が電子製品のスクリーンに入ることを効果的に避けることができ、それによって強化フィルム201とスクリーンの間に不純物の存在による気泡の発生を避けることができる。そして、フィルムと電子製品を同時に取付溝180に入れることで、フィルムと電子製品のスクリーンを自動的に位置合わせすることができ、フィルムと電子製品のスクリーンの位置ずれを回避することができる。また、フィルム貼付ツール50は繰り返し使用することができ、使用中に貼付フィルムが破損した場合、貼付フィルムのみを購入し、フィルム貼付ツール50に装着してフィルム貼付操作を行えばよく、新たなフィルム貼付ツール50を購入する必要がない。本発明の技術案は操作が簡単で、高い貼付フィルム効率を有するだけでなく、電子製品の貼付フィルム効果と除塵効果を向上させることができ、かつ本フィルム貼付ツールは繰り返し使用することができる。
【0091】
さらに、電子製品は、タブレット、携帯電話、腕時計などの電子製品であってもよく、ここで電子製品のタイプは特に限定されない。
【0092】
代替的に、ベース20の材料は、紙、木、分解性プラスチック、金属、セラミック、または非分解性プラスチックなどであってもよいが、これらに限定されない。本実施例では、ベース20は分解可能なプラスチックである。
【0093】
図37を参照すると、本発明の第12実施例はフィルム貼付ツール50bを提供し、第11実施例が提供したフィルム貼付ツール50との区別は、前記リブ503が囲む空間と前記貼付フィルムの輪郭寸法が合わせ、前記リブ503は貼付フィルムを位置決めする固定部であり、貼付フィルムはリブ503が囲む空間内に位置決めされることである。すなわち、2つの切り欠き113に設けられた固定部が省略されている。なお、電子部品の位置決めをより良好に行うために、接続板21の幅方向の両端部にも位置決めリブ22を設けてもよい。
【0094】
図38を参照すると、本発明の第13実施例は、フィルム貼付ツール50cを提供し、第11実施例が提供したフィルム貼付ツール50との区別は、前記リブ503が水平面に対して傾斜して設けられる。前記離型フィルム層202の長さ方向の両端または幅方向の両端は、電子製品が取付溝180に位置決めされ、貼付フィルムが固定部112によって位置決めされた後、電子機器の対向する両端に対して段差が存在する。フィルム貼付過程において、強化フィルム201のスクリーンから低い方の端をまず電子製品のスクリーンに接触させ、そしてこの端から反対端へ貼付フィルムを貼り付ける。フィルム貼付方向を一定の方向に制御することで、気泡をよく排出することができる。
【0095】
前記固定部112は前記二つの切り欠き113に設けられ、傾斜の高い側に設けられた対応する固定部112と前記位置決め部材243とは可動式に合わせ、傾斜の高い側に設けられた固定部112と前記位置決め部材243とは緊密に合わせる。これにより、フィルム貼付過程において、傾斜の高い側の強化フィルム201が自動的に落下することを避けることができ、離型フィルム層202を剥がした後、操作口114による押圧操作で落下させ、フィルム貼付方向をよく制御することができる。
【0096】
引き続き
図38を参照すると、より高い側の強化フィルム201がより遅く落下することをさらに保証するために、この端部に接着領域95がさらに設けられる。接続の安定性をさらに高めるためである。
【0097】
図39を参照すると、本発明の第14実施例は、フィルム貼付ツール50dを提供し、第11実施例が提供したフィルム貼付ツール50との区別は、前記接続板21の固定部112が設けられた両端を水平面に対して傾斜するように設け、前記リブ503を水平面に対して水平にし、前記離型フィルム層202の長さ方向の両端または幅方向の両端は、電子製品が取付溝180に位置決めされ、貼付フィルムが固定部112によって位置決めされた後、電子機器の両端に対して段差が存在する。フィルム貼付過程において、強化フィルム201のスクリーンから低い方の端をまず電子製品のスクリーンに接触させ、その後、この端から反対側の端部に貼付フィルムを貼り付ける。フィルム貼付方向を一定の方向に制御することで、気泡をよく排出することができる。
【0098】
図40を参照すると、前記接続板21の固定部112が設けられた両端を水平面に対して傾斜させるために、一方の固定部112にシム1121を設置し、貼付フィルムを接続板21の表面に対して高く設置することができる。貼付フィルムは、接続板21に対して斜めに配置されている。接続板21の幅方向の両端のうち、一方の端の厚さを厚くし、他方の端を薄くして、貼付フィルムを位置決めした後、貼付フィルムとスクリーンの間に傾斜角度があるようする。
【0099】
図41を参照すると、本発明の第15実施例では、第1実施例から第4実施例まで提供された貼付フィルムのいずれか、及び第5実施例から第14実施例まで提供されたフィルム貼付ツールのいずれかを含むフィルム貼付アセンブリ80が提供される。
【0100】
上記は本発明の好ましい実施例にすぎず、本発明を制限するものではなく、本発明の原則内で行われたいかなる修正、等価置換及び改良なども本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0101】
200 貼付フィルム
201 強化フィルム
2011 粘着面
2012 第1端
2013 第2端
202 離型フィルム層
2021 取っ手
2022 端部
2023 接続端
240 保護層
300 電子製品
301 スクリーン
400 貼付フィルム
440 保護層
441 被覆部
442 位置決め部
443 位置決め部材
500 フィルム貼付ツール
501 ベース
5011 第1端壁
5012 第2端壁
5013 側壁
5014 固定具
502 位置決め溝
100 貼付フィルム
121 粘着部
122 接続段
122a 第1接続段
122b 第2接続段
1221 第1接続段
1222 第2接続段
125 第1折り線
130 引き出し部
133 収納折り線
142 ラップ部
600 フィルム貼付ツール
601 ベース
602 位置決め溝
6011 第1端壁
6012 第2端壁
6013 側壁
6014 固定具
6015 リブ
6016 引き出し口
700 フィルム貼付ツール
701 ベース
7014 固定具
703 上蓋
706 下蓋
7016 引き出し口
80 フィルム貼付アセンブリ
99 ベースアセンブリ
98 トップケース
97 引き出し口
96 保護フィルム
110 ボトムケース
120 位置決め座
230 位置決め凸部
231 ボケ防止凸部
10 フィルム貼付ケース
10a フィルム貼付ケース
10b フィルム貼付ケース
147 リブ
141 取付溝
126 第2折り線
127 第3折り線
90 貼付フィルム
132 延長端
800 フィルム貼付ツール
700 フィルム貼付ツール
600 フィルム貼付ツール
151 第3端
152 第4端
900 フィルム貼付ツール
131 接続端
310 第1切り欠き
320 第2切り欠き
220 操作口
14 ベース
111 第1固定部
112 第2固定部
140 環状リブ
180 取付溝
503 リブ
243 位置決め部品
114 操作口
95 接着領域
1121 シム
21 接続板
20 ベース
50 フィルム貼付ツール
40c フィルム貼付ツール
50b フィルム貼付ツール
50c フィルム貼付ツール
50d フィルム貼付ツール
113 切り欠き
22 位置決めリブ
【外国語明細書】