(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023082073
(43)【公開日】2023-06-13
(54)【発明の名称】ヘアドライヤー及びそのエアノズル
(51)【国際特許分類】
A45D 20/12 20060101AFI20230606BHJP
【FI】
A45D20/12 J
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023051315
(22)【出願日】2023-03-28
(62)【分割の表示】P 2021093926の分割
【原出願日】2021-06-03
(31)【優先権主張番号】202022593093.7
(32)【優先日】2020-11-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】520460937
【氏名又は名称】深▲せん▼市華思旭科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN CARKU TECHNOLOGY CO.,LIMITED
【住所又は居所原語表記】Room 103,Building A,Qixing Creative Squaure,Gaofeng Community,Dalang Street,Longhua District Shenzhen,Guangdong 518000 China
(74)【代理人】
【識別番号】100121728
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 勝守
(74)【代理人】
【識別番号】100165803
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 修平
(72)【発明者】
【氏名】レイ ユィン
(72)【発明者】
【氏名】リオウ チュウェイ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン ユィビン
(57)【要約】 (修正有)
【課題】本発明は、便利に取り付けることができるエアノズル及び該エアノズルを有するヘアドライヤーを提供する。
【解決手段】ヘアドライヤーは、エアダクト及びエアノズルを含み、エアダクトはメインハウジングを含み、メインハウジングの一端にはエアアウトレットが設けられており、エアノズルはエアノズルハウジング及び第一吸着部材を含み、エアノズルハウジングにはエアアウトチャネルが設けられており、エアノズルハウジングのエアアウトチャネルの第一端部はエアダクトのエアアウトレットに連通され、第一吸着部材はエアノズルハウジングにおけるエアアウトチャネルの第一端部に近い箇所に設置され、エアダクトのエアアウトレットには第一吸着部材と協同する第二吸着部材が設置されており、第二吸着部材はエアアウトレットの周りに設置され、第一吸着部材と第二吸着部材が協同してエアノズルハウジングをエアダクトに位置付ける。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘアドライヤーのエアダクトに着脱可能に装着されたエアノズルであって、
前記エアノズルはエアノズルハウジング及び第一吸着部材を含み、前記エアノズルハウジングにはエアアウトチャネルが設けられており、前記エアダクトにはエアアウトレットが設けられており、前記エアノズルハウジングのエアアウトチャネルの第一端部は前記エアダクトのエアアウトレットに連通され、前記第一吸着部材は前記エアノズルハウジングにおける前記エアアウトチャネルの第一端部に近い箇所に設置され、前記エアダクトのエアアウトレットには前記第一吸着部材と協同する第二吸着部材が設置されており、前記第一吸着部材と前記第二吸着部材が協同して前記エアノズルハウジングを前記エアダクトに位置付け、前記エアノズルは、エアアウトダクトと、前記エアダクトに近い前記エアアウトダクトの一端に設置された接続リングと、をさらに含み、前記第一吸着部材は、前記エアアウトダクトに背を向ける前記接続リングの片側に設置され、前記エアダクトに面する前記エアノズルの側面には環状の突起が設置されており、前記突起は、前記エアアウトダクトに背を向ける前記接続リングの側面に突出されるように設置され、前記突起は前記エアダクトのエアアウトレットの内側壁に密着され、前記第一吸着部材の内側壁は前記突起の外側壁に当接される、
ことを特徴とするエアノズル。
【請求項2】
前記第一吸着部材は、係合、接着、又はホットメルト接続によって前記エアノズルハウジングに結合される、
ことを特徴とする請求項1に記載のエアノズル。
【請求項3】
前記エアダクトの第二吸着部材に面する前記エアノズルハウジングの片側には係合溝が設けられており、前記第一吸着部材は前記係合溝に係合される、
ことを特徴とする請求項1に記載のエアノズル。
【請求項4】
前記係合溝は前記エアアウトチャネルの円周方向に沿って少なくとも一周設置され、前記第一吸着部材は前記係合溝に設置された環状構造である、
ことを特徴とする請求項3に記載のエアノズル。
【請求項5】
前記第一吸着部材は磁石であり、前記第二吸着部材は磁石であり、又は前記第一吸着部材は鉄リングであり、前記第二吸着部材は磁石であり、又は前記第一吸着部材は磁石であり、前記第二吸着部材は鉄リングであり、又は前記第一吸着部材は磁石又は鉄ブロックであり、前記第二吸着部材は電磁石である、
ことを特徴とする請求項1に記載のエアノズル。
【請求項6】
前記エアアウトチャネルは前記第一端部と、前記第一端部に対向して設置された第二端部を含み、前記エアアウトチャネルの第一端部の開口内径は前記エアアウトチャネルの第二端部の開口内径より大きく、前記エアアウトチャネルの径方向の寸法は、前記エアアウトチャネルの第一端部から第二端部に向かって、前記第一端部から離れるほど徐々に減少する、
ことを特徴とする請求項1に記載のエアノズル。
【請求項7】
前記第一吸着部材は前記突起を囲むように突起の外周面に設置され、前記エアダクトに隣接する前記突起の端部は前記第一吸着部材から外に露出している、
ことを特徴とする請求項3に記載のエアノズル。
【請求項8】
前記突起は前記係合溝に隣接し、且つ前記突起と前記エアアウトチャネルとの間の距離は前記係合溝と前記エアアウトチャネルとの間のものよりも小さい、
ことを特徴とする請求項3に記載のエアノズル。
【請求項9】
前記突起の内側壁及び前記エアアウトチャネルのチャネル壁は滑らかに移行する、
ことを特徴とする請求項3に記載のエアノズル。
【請求項10】
前記接続リングは前記エアアウトダクトに固定接続され、前記接続リング上の前記エアアウトダクトの投影は前記接続リングに落ちる、
ことを特徴とする請求項1に記載のエアノズル。
【請求項11】
ヘアドライヤーであって、
エアダクト及びエアノズルを含み、前記エアダクトはメインハウジングを含み、前記メインハウジングの一端にはエアアウトレットが設けられており、前記エアノズルはエアノズルハウジング及び第一吸着部材を含み、前記エアノズルハウジングにはエアアウトチャネルが設けられており、前記エアノズルハウジングのエアアウトチャネルの第一端部は前記エアダクトのエアアウトレットに連通され、前記第一吸着部材は前記エアノズルハウジングにおける前記エアアウトチャネルの第一端部に近い箇所に設置され、前記エアダクトのエアアウトレットには前記第一吸着部材と協同する第二吸着部材が設置されており、前記第二吸着部材は前記エアアウトレットの周りに設置され、前記第一吸着部材と前記第二吸着部材が協同して前記エアノズルハウジングを前記エアダクトに位置付け、前記エアノズルは、エアアウトダクトと、前記エアダクトに近い前記エアアウトダクトの一端に設置された接続リングと、をさらに含み、前記第一吸着部材は、前記エアアウトダクトに背を向ける前記接続リングの片側に設置され、前記エアダクトに面する前記エアノズルの側面には環状の突起が設置されており、前記突起は、前記エアアウトダクトに背を向ける前記接続リングの側面に突出されるように設置され、前記突起は前記エアダクトのエアアウトレットの内側壁に密着され、前記第一吸着部材の内側壁は前記突起の外側壁に当接される、
ことを特徴とするヘアドライヤー。
【請求項12】
前記エアダクトはフロントハウジングをさらに含み、前記フロントハウジングは前記メインハウジングに接続され、前記第二吸着部材は前記フロントハウジングによって前記メインハウジングに固定され、前記フロントハウジングには前記エアアウトレットに対応する貫通穴が開設され、前記第二吸着部材は前記エアアウトレットの周りに設置された環状構造であり、前記第二吸着部材の外側表面にはフランジが突出して設置され、前記フロントハウジングの貫通穴の穴壁にはストッパーが設置され、前記フランジは前記ストッパーによって止められる、
ことを特徴とする請求項11に記載のヘアドライヤー。
【請求項13】
前記エアダクトの内部には充電電池が配置され、前記第二吸着部材は前記充電電池に電気的に接続された電磁石であり、前記第一吸着部材は磁石又は鉄ブロックである、
ことを特徴とする請求項11に記載のヘアドライヤー。
【請求項14】
前記エアダクトに面する前記エアノズルの側面には環状の突起が設置されており、前記突起は前記エアアウトレットの内側壁に気密係合される、
ことを特徴とする請求項11に記載のヘアドライヤー。
【請求項15】
前記ヘアドライヤーはロック構造をさらに含み、前記フロントハウジングと前記メインハウジングは前記ロック構造によって固定接続される、
ことを特徴とする請求項12に記載のヘアドライヤー。
【請求項16】
前記ヘアドライヤーは装飾リングをさらに含み、前記装飾リングは前記メインハウジングに背を向ける前記ストッパーの側面に取り付けられ、前記装飾リングは前記ロック構造を覆う、
ことを特徴とする請求項15に記載のヘアドライヤー。
【請求項17】
前記第二吸着部材の前記フランジから離れた端部は前記貫通穴を貫いて前記第一吸着部材に当接される、
ことを特徴とする請求項12に記載のヘアドライヤー。
【請求項18】
前記第二吸着部材は、前記フロントハウジングと前記メインハウジングとの間に挟まれる、
ことを特徴とする請求項12に記載のヘアドライヤー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2020年11月10日に中国特許庁に提出した、出願番号がCN2020
22593093.7であり、発明名称が「ヘアドライヤー及びそのエアノズル」である
中国特許出願の優先権を主張し、その内容全体は引用により本出願に組み込まれる。
【0002】
本発明は、ヘアドライヤーの技術分野に関し、特にエアノズル及び該エアノズルを含む
ヘアドライヤーに関する。
【背景技術】
【0003】
現在、市販されているヘアドライヤーのエアノズルのタイプは様々である。一般的に、
既存のエアノズルはヘアドライヤーのエアアウトレットに螺接されるか又は係合される。
しかしながら、ユーザがヘアドライヤーに結合された現エアノズルを異なるタイプの他の
エアノズルに交換する際、交換操作は面倒であり、使用不便である。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、便利に取り付けることができるエアノズル及び該エアノズルを有するヘアド
ライヤーを提供することを目的とする。
【0005】
上記の技術問題を解決するために、本発明は、ヘアドライヤーのエアダクトに着脱可能
に装着されるエアノズルを提供する。エアノズルは、エアノズルハウジング及び第一吸着
部材を含む。エアノズルハウジングにはエアアウトチャネルが設けられており、エアダク
トにはエアアウトレットが設けられている。エアノズルハウジングのエアアウトチャネル
の第一端部はエアダクトのエアアウトレットに連通される。第一吸着部材は、エアノズル
ハウジングにおけるエアアウトチャネルの第一端部に近い箇所に設置される。エアダクト
のエアアウトレットには第一吸着部材と協同する第二吸着部材が設置されており、第一吸
着部材と第二吸着部材が協同してエアノズルハウジングをエアダクトに位置付ける。
【0006】
好ましくは、第一吸着部材は、係合、接着、又はホットメルト接続によってエアノズル
ハウジングに接続される。
【0007】
好ましくは、エアダクトの第二吸着部材に面するエアノズルハウジングの片側には係合
溝が設けられ、第一吸着部材は係合溝に係合される。
【0008】
好ましくは、係合溝はエアアウトチャネルの円周方向に沿って少なくとも一周設置され
、第一吸着部材は係合溝に設置された環状構造である。
【0009】
第一吸着部材は磁石であり、第二吸着部材も磁石であり、又は第一吸着部材は鉄リング
であり、第二吸着部材は磁石であり、又は第一吸着部材は磁石であり、第二吸着部材は鉄
リングである。
【0010】
エアアウトチャネルは対向して設置された第一端部及び第二端部を含み、エアアウトチ
ャネルの第一端部の開口内径はエアアウトチャネルの第二端部の開口内径より大きく、エ
アアウトチャネルの径方向の寸法は、エアアウトチャネルの第一端部から第二端部に向か
って、第一端部から離れるほど徐々に減少する。
【0011】
本発明は、さらにヘアドライヤーを提供する。ヘアドライヤーは、エアダクト及びエア
ノズルを含み、エアダクトはメインハウジングを含み、メインハウジングの一端にはエア
アウトレットが設けられており、エアノズルはエアノズルハウジング及び第一吸着部材を
含み、エアノズルハウジングにはエアアウトチャネルが設けられており、エアノズルハウ
ジングのエアアウトチャネルの第一端部はエアダクトのエアアウトレットに連通され、第
一吸着部材はエアノズルハウジングにおけるエアアウトチャネルの第一端部に近い箇所に
設置され、エアダクトのエアアウトレットには第一吸着部材と協同する第二吸着部材が設
置されており、第二吸着部材はエアアウトレットの周りに設置され、第一吸着部材と第二
吸着部材が協同してエアノズルハウジングをエアダクトに位置付ける。
【0012】
好ましくは、エアダクトはフロントハウジングをさらに含み、フロントハウジングはメ
インハウジングに接続され、第二吸着部材はフロントハウジングによってメインハウジン
グに固定され、フロントハウジングにはエアアウトレットに対応する貫通穴が開設され、
第二吸着部材はエアアウトレットの周りに設置された環状構造であり、第二吸着部材の外
側表面にはフランジが突出して設置され、フロントハウジングの貫通穴の穴壁にはストッ
パーが設置され、フランジはストッパーによって止められる。
【0013】
好ましくは、ヘアドライヤーはエアダクトの内部に配置された充電電池をさらに含み、
第二吸着部材は充電電池に電気的に接続された電磁石であり、第一吸着部材は磁石又は鉄
ブロックである。
【0014】
好ましくは、エアダクトに面するエアノズルの側面には環状の突起が設置されており、
突起はエアアウトレットの内側壁に密着される。
【0015】
本発明によって提供されるヘアドライヤーのエアノズルには第一吸着部材が設置されて
おり、ヘアドライヤーのエアダクトのエアアウトレットの周りには第二吸着部材が設置さ
れており、エアノズルは第一吸着部材と第二吸着部材の吸着によってエアダクトに結合さ
れる。エアノズルは吸着方式によってヘアドライヤーのエアアウトレットに着脱可能に接
続され、螺接又は係合によって接続することを必要としない。エアノズルの取付過程が簡
単であり、従ってエアノズルを便利に交換することができ、ユーザ体験を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
以下、本発明の実施形態の技術方案をより明確に説明するために、本発明の実施形態の
説明に使用される図面について簡単に説明する。明らかに、以下説明される図面は、本発
明の一部の実施形態だけのものであり、当業者であれば、これらの図面から創造的な努力
なしに他の図面を得ることができる。
【
図1】本発明の実施形態に係るヘアドライヤーの立体構造を示す図面である。
【
図2】
図1に示すヘアドライヤーのエアノズルとエアダクトの立体分解図である。
【
図4】
図1に示すヘアドライヤーのエアノズル及びエアダクトをさらに分解するときの立体分解図である。
【
図5】
図4に示すエアノズル及びエアダクトの別の視角の立体構造の概略図である。
【
図6】
図1に示すヘアドライヤーの部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に、本発明の実施形態の添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態の技術的手
段を明確かつ完全に説明する。明らかに、説明される実施形態は、本発明の一部の実施形
態だけのものであり、全ての実施形態ではない。本明細書に説明される実施形態から創造
的な努力なしに当業者が得ることができるすべての別の実施形態は、本発明の保護範囲に
入るものとする。
【0018】
本発明の実施形態の説明において、「厚さ」という用語で示される方向又は位置関係は
、図面に示される方向又は位置関係に基づくものであり、ただ本発明を便利に説明し、説
明を簡略化するためのものであり、装置又は素子が必ず特定の方向を有し、特定の方向で
構成及び操作されなければならないことを暗示したり示したりするものではなく、従って
本発明の制限するものとして理解してはいけない。
【0019】
図1~
図3に示されたように、本発明は、エアダクト20及びエアノズル30を含むヘ
アドライヤー100を提供する。エアダクト20は、メインハウジング21及びフロント
ハウジング22を含む。フロントハウジング22の一端にはエアアウトレット210が設
けられている。エアノズル30はエアダクト20に着脱可能に取り付けられている。エア
ノズル30は、エアノズルハウジング31及び第一吸着部材33を含む。エアノズルハウ
ジング31にはエアアウトチャネル310が設けられている。エアダクト20にはエアア
ウトレット210が設けられている。エアノズルハウジング31のエアアウトチャネル3
10の第一端部は、エアダクト20のエアアウトレット210に連通される。第一吸着部
材33は、エアノズルハウジング31におけるエアアウトチャネル310の第一端部に近
い箇所に設置される。エアダクト20のエアアウトレット210には第一吸着部材33と
協同する第二吸着部材23が設置されており、第一吸着部材33と第二吸着部材23が協
同してエアノズルハウジング31をエアダクト20に位置付ける。具体的には、第一吸着
部材33はエアノズルハウジング31のエアアウトチャネル310の周りに設置され、第
二吸着部材23はエアアウトレット210の周りに設置される。
【0020】
本実施形態において、第一吸着部材33はエアアウトチャネル310の第一端部を取り
囲む環状構造であり、第二吸着部材23はエアアウトレット210を取り囲む環状構造で
ある。第一吸着部材33及び第二吸着部材23は互いに吸着されて、エアノズル30をエ
アダクト20に着脱可能に結合させる。好ましくは、第一吸着部材33が第二吸着部材2
3に吸着されるとき、第一吸着部材33の軸と第二吸着部材23の軸は同じ直線上にある
。
【0021】
本発明によって提供されるヘアドライヤー100のエアノズル30には第一吸着部材3
3が設置されており、ヘアドライヤー100のエアダクト20のエアアウトレット210
の周りには第二吸着部材23が設置されており、エアノズル30は第一吸着部材33と第
二吸着部材23の吸着によってエアダクト20に結合される。エアノズル30は吸着方式
によってヘアドライヤー100のエアアウトレット210に着脱可能に接続され、螺接又
は係合によって接続することを必要としない。エアノズル30の取付過程が簡単であり、
従ってエアノズル30を便利に交換することができ、ユーザ体験を向上させる。
【0022】
図2~
図5に示されたように、第一吸着部材33は、係合、接着又はホットメルト接続
によってエアノズルハウジング31に結合される。本実施形態において、第一吸着部材3
3は、係合方式によってエアノズルハウジング31に結合される。具体的には、エアノズ
ルハウジング31は、エアアウトダクト311と、エアダクト20に近いエアアウトダク
ト311の一端に設置された接続リング313と、を含む。第一吸着部材33は、エアア
ウトダクト311に背を向ける接続リング313の片側に係合される。エアアウトダクト
311は、対向して設置される第一端部及び第二端部を含む。接続リング313は、エア
アウトダクト311の第一端部に設置される。エアダクト20の第二吸着部材23に面す
るエアノズルハウジング31の片側には係合溝315が設けられており、第一吸着部材3
3は係合溝315に係合される。接続リング313の内部キャビティはエアアウトダクト
311の内部キャビティに連通されてエアアウトチャネル310を形成する。
【0023】
係合溝315は、エアアウトチャネル310の円周方向に沿って少なくとも一周設置さ
れる。第一吸着部材33は、係合溝315に設置された環状構造である。具体的には、係
合溝315は、エアダクト20に面する接続リング313の側面におけるエアアウトチャ
ネル310の周りに設置された環状溝である。係合溝315の軸と接続リング313の軸
は同じ直線上にある。接続リング313は、エアアウトダクト311に固定接続される。
接続リング313上のエアアウトダクト311の投影は接続リング313に落ちる。接続
リング313とエアアウトダクト311は係合又は接着によって一体に接続される。接続
リング313とエアアウトダクト311は一体成型によって作製されてもよい。
【0024】
第一吸着部材33が設置されているエアノズル30のエアノズルハウジング31の側面
には環状の突起317が設置されている。突起317は、エアアウトレット210の内側
壁に密着される。具体的には、突起317は、エアアウトダクト311に背を向ける接続
リング313の側面に突出されるように設置され、且つ接続リング313の円周方向に沿
って一周設置される。第一吸着部材33は突起317を囲むように突起317の外周面に
設置され、即ち、第一吸着部材33の内側壁は突起317の外側壁に当接される。エアダ
クト20に隣接する突起317の端部は第一吸着部材33から外に露出している。本実施
形態において、突起317は係合溝315よりも接続リング313の内側壁にさらに近い
。具体的には、突起317は係合溝315に隣接し、且つ突起317とエアアウトチャネ
ル310との間の距離は係合溝315とエアアウトチャネル310との間の距離より小さ
い。好ましくは、突起317の内側壁と接続リング313の内側壁は同じ平面上にあり、
突起317の外側壁は係合溝315の1つの側壁である。突起317の内側壁及びエアア
ウトチャネル310のチャネル壁は滑らかに移行するので、風の抵抗を減らし、ユーザ体
験を向上させる。
【0025】
他の実施形態において、第一吸着部材33は、長方形のリング、正方形のリング、楕円
形のリング、又は他の形状のリング構造であることができる。第一吸着部材33を係合溝
315に係合させるために、第一吸着部材33の異なる形状に対応して、係合溝315は
、長方形のリング溝、正方形のリング溝、楕円形のリング溝である。第二吸着部材23の
形状は第一吸着部材33の形状にほぼ対応され、第二吸着部材23は、長方形のリング、
正方形のリング、楕円形のリング、又は他のリング構造である。
【0026】
本実施形態において、第一吸着部材33は磁石であり、第二吸着部材23も磁石である
。第二吸着部材23に面する第一吸着部材33の片側は陰極であり、第一吸着部材33に
面する第二吸着部材23の片側は陽極である。他の実施形態において、第二吸着部材23
に面する第一吸着部材33の片側は陽極であり、第一吸着部材33に面する第二吸着部材
23の片側は陰極である。
【0027】
他の実施形態において、第一吸着部材33は鉄リングであり、第二吸着部材23は磁石
である。又は、第一吸着部材23は磁石であり、第二吸着部材23は鉄リングである。
【0028】
他の実施形態において、エアダクト20の内部には充電電池が配置されている。第二吸
着部材23は充電電池に電気的に接続された電磁石であり、第一吸着部材33は磁石又は
鉄ブロックである。具体的には、一実施形態では、第二吸着部材23が磁性を維持できる
ように、第二吸着部材23は常に充電電池に電気的に接続されており、第一吸着部材33
を第二吸着部材23に便利に吸着させることができる。別の実施形態では、エアダクト2
0にはさらに第二吸着部材23と充電電池との間の電気接続状態を制御するスイッチが設
置されている。エアノズル30を使用することを必要とする場合、スイッチをオンにして
、第二吸着部材23に磁性を付与し、第一吸着部材33は第二吸着部材23に便利に吸着
接続することができる。エアノズル30を取り外すことを必要とする場合、スイッチをオ
フにして、第二吸着部材23と充電電池との間の電気接続を切断し、第二吸着部材23の
磁性は消失し、エアノズル30を便利に取り外すことができる。
【0029】
エアアウトチャネル310は、対向して設置された第一端部及び第二端部を含む。エア
アウトチャネル310の第一端部の開口内径は第二端部の開口内径より大きく、従ってヘ
アドライヤー100によって生成された風を集中させることができ。本実施形態において
、エアアウトチャネル310の第一端部の開口は円形の穴であり、エアアウトチャネル3
10の第二端部の開口は腰型の穴である。エアアウトチャネル310の第一端部の開口面
積は、エアアウトチャネル310の第二端部の開口面積より大きい。
【0030】
好ましくは、エアアウトチャネル310の径方向の寸法は、エアアウトチャネル310
の第一端部から第二端部に向かって、第一端部から離れるほど徐々に減少する。
【0031】
図4及び
図5に示されたように、フロントハウジング22はメインハウジング21に接
続され、第二吸着部材23はフロントハウジング22によってメインハウジング21に固
定される。具体的には、第二吸着部材23は、フロントハウジング22及びメインハウジ
ング21に挟まれて固定される。即ち、第二吸着部材23は、メインハウジング21とフ
ロントハウジング22との間に挟まれている。メインハウジング21のエアアウトレット
210の周りにメインハウジング21の軸方向に沿ってクランプリング212が突出して
設置される。メインハウジング21のクランプリング212の周りに位置決め溝214が
一周設置される。第二吸着部材23は、クランプリング212を囲むように設置され、且
つ位置決め溝210に位置決められる。ヘアドライヤー100はロック構造をさらに含み
、メインハウジング21とフロントハウジング22はロック構造によって固定接続される
。ロック構造にはバックル構造、磁気吸着構造、内外螺接構造、ボルト構造などが含まれ
るが、これらに限定されない。メインハウジング21の位置決め溝210の周りには複数
の接続柱215が設置される。各々の接続柱215はその軸方向に沿ってロック穴216
が設けられる。本実施形態において、ロック構造はネジなどのような複数のロック部材を
含む。ロック部材毎はフロントハウジング22を貫いてから対応するロック穴216にロ
ックされて、フロントハウジング22はメインハウジング21に固定的に接続される。
【0032】
フロントハウジング22には、エアアウトレット210に対応する貫通穴220が開設
される。第二吸着部材23は、エアアウトレット210の周りに設置された環状構造であ
る。第二吸着部材23の外側表面にはフランジ231が突出して設置される。フロントハ
ウジング22の貫通穴220の穴壁にはストッパー221が設置され、フランジ213は
ストッパー221によって止められる。第二吸着部材23のフランジ231から離れた端
部は貫通穴220を貫いて第一吸着部材33に当接される。具体的には、フロントハウジ
ング22は、ほぼ環状構造である。ストッパー221は、フロントハウジング22の内側
面におけるメインハウジング21から離れた片側に設置された環状シートである。ストッ
パー221には、メインハウジング21の複数のロック穴216に対応する複数の貫通穴
223が設けられる。
【0033】
好ましくは、フロントハウジング22は装飾リング225をさらに含む。装飾リング2
25は、メインハウジング21に背を向けるストッパー221の側面に取り付けられる。
装飾リング225は、ロック構造を覆う。即ち、装飾リング225はストッパー221上
の複数の貫通穴223を覆って、空気中のほこりなどの不純物が侵入するのを防ぎ、且つ
ヘアドライヤー100の空気漏れを防ぐ。具体的には、メインハウジング21に背を向け
るストッパー221の側面には受容溝が設けられており、装飾リング225は係合又は接
着によって受容溝に固定される。
【0034】
図4~
図6に示されたように、第一吸着部材33をエアノズルハウジング31に組み立
てるとき、突起317を囲むように第一吸着部材33を設置し、且つ第一吸着部材33は
係合溝315に係合する。第二吸着部材23をメインハウジング21に組み立てるとき、
クランプリング212を囲むように第二吸着部材23を設置し、且つ第二吸着部材23は
位置決め溝214に収容される。フロントハウジング22で第二吸着部材23を覆って、
フロントハウジング22のストッパー221が第二吸着部材23のフランジ231に当接
され、フロントハウジング22の複数の貫通穴223はそれぞれメインハウジング21の
複数のロック穴216と位置合わせる。複数の貫通穴223に挿入された複数のロック部
材はそれぞれ対応する複数のロック穴216にロックされる。フロントハウジング22が
メインハウジング21に固定的に結合され、第二吸着部材23がフロントハウジング22
とメインハウジング21との間にクランプされて固定される。装飾リング225をフロン
トハウジング22の受け溝に取り付ける。フランジ231に背を向ける第二吸着部材23
の側面は貫通孔220から外向きに露出されて装飾リング225の外表面と同じ平面上に
ある。
【0035】
図1~
図3、
図6を一緒に参照すると、エアノズル30を使用する必要がある場合、エ
アノズル30の突起317をエアダクト20のエアアウトレット210に挿入すると、第
一吸着部材33は第二吸着部材23に吸着されて、エアノズル30はエアダクト20に結
合され、装着に便利である。この時、エアノズル30のエアアウトチャネル310はエア
ダクト20のエアアウトレット210に連通され、突起317の外側壁は第二吸着部材2
3の内側壁に気密に取り付けられて、エアダクト20によって生成される風がエアノズル
30とエアダクト20との間の接続部から漏れることを防止する。エアダクト20からエ
アノズル30を取り外すことを必要とする場合、メインハウジング21から離れる方向に
向ってエアノズル30の一端を引っ張って、第一吸着部材33と第二吸着部材23との間
の吸着力を解除すると、エアノズル30を取り外すことができ、使用便利であり、操作も
簡単である。
【0036】
上記の説明は、本発明のいくつかの例示的な実施形態にすぎない。当業者は、本発明の
原理を逸脱せずに、複数の改善及び潤飾を行うことができ、このような改善及び潤飾も本
発明の保護の範囲内に含まれる。