(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023082336
(43)【公開日】2023-06-14
(54)【発明の名称】電源装置
(51)【国際特許分類】
H02M 7/48 20070101AFI20230607BHJP
【FI】
H02M7/48 L
H02M7/48 M
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021196042
(22)【出願日】2021-12-02
(71)【出願人】
【識別番号】000002037
【氏名又は名称】新電元工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】森下 泰輔
(72)【発明者】
【氏名】南 祐輔
【テーマコード(参考)】
5H770
【Fターム(参考)】
5H770DA01
5H770DA22
5H770DA30
5H770DA41
5H770FA13
5H770GA13
5H770HA03Y
5H770JA09X
5H770JA10X
5H770KA01Y
5H770LA08W
5H770LB07
(57)【要約】
【課題】交流電圧を検出する際の消費電力を小さくし、かつ放電回路の回路規模および消費電力を小さくすること。
【解決手段】電源装置は、第1直流電圧端子と、第2直流電圧端子との間に接続される平滑化コンデンサと、複数のスイッチ素子を含み、第1出力電圧端子と、第2出力電圧端子とから出力電圧を出力するブリッジ回路と、第1出力電圧端子および第2出力電圧端子に外部装置から流入する交流電圧を検出する交流電圧検出部と、ブリッジ回路を制御する制御部と、を備える。制御部は、通常動作時には、第1出力電圧端子と第2出力電圧端子とから出力電圧を出力させる。制御部は、動作停止時であり、かつ交流電圧検出部が外部装置からの交流電圧を検出していない場合には、平滑化コンデンサを放電させる。制御部は、動作停止時であり、かつ交流電圧検出部が外部装置からの交流電圧を検出している場合には、ブリッジ回路のスイッチ素子の動作を停止させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
直流電圧が供給される第1直流電圧端子と、第2直流電圧端子との間に接続される平滑化コンデンサと、
複数のスイッチ素子を含み、前記スイッチ素子のスイッチング動作により前記平滑化コンデンサから入力された前記直流電圧を交流電圧に変換し、第1出力電圧端子と、第2出力電圧端子とから出力電圧として出力するブリッジ回路と、
前記第1出力電圧端子と前記第2出力電圧端子に電気的に接続され、前記第1出力電圧端子および前記第2出力電圧端子に外部装置から流入する交流電圧を検出する交流電圧検出部と、
前記ブリッジ回路を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
通常動作時には、前記ブリッジ回路の前記スイッチ素子を所定の範囲の駆動周波数で制御して、前記第1出力電圧端子と前記第2出力電圧端子とから前記出力電圧を出力させ、
動作停止時であり、かつ前記交流電圧検出部が前記外部装置からの前記交流電圧を検出していない場合には、前記ブリッジ回路の前記スイッチ素子を前記駆動周波数よりも高い出力停止用周波数で制御して、前記平滑化コンデンサを放電させ、
動作停止時であり、かつ前記交流電圧検出部が前記外部装置からの交流電圧を検出している場合には、前記ブリッジ回路の前記スイッチ素子の動作を停止させる、
電源装置。
【請求項2】
前記平滑化コンデンサに並列接続された、放電抵抗素子と放電スイッチ素子とを含む放電回路を備え、
前記放電抵抗素子は、一端が前記平滑化コンデンサの高電位側の端子に電気的に接続され、他端が前記放電スイッチ素子のドレイン端子に電気的に接続され、
前記放電スイッチ素子は、ソース端子が前記平滑化コンデンサの低電位側の端子に電気的に接続されており、
前記制御部は、
動作停止時、かつ前記交流電圧検出部が前記外部装置からの前記交流電圧を検出していない場合には、前記放電スイッチ素子を制御して、前記平滑化コンデンサを前記放電抵抗素子で放電させ、
動作停止時、かつ前記交流電圧検出部が前記外部装置からの交流電圧を検出している場合には、前記ブリッジ回路の前記放電スイッチ素子の動作を停止させる、
請求項1に記載の電源装置。
【請求項3】
前記制御部は、動作停止時には、
制御電源からの制御電力が供給されている場合には、前記スイッチ素子を前記駆動周波数よりも高い出力停止用周波数で制御して、前記平滑化コンデンサを放電させ、または前記放電スイッチ素子を制御して、前記平滑化コンデンサを放電させ、
前記制御電源からの制御電力の供給が停止したときには、蓄電素子にチャージしておいた制御用電力を放電動作に使用し、
前記制御電源からの制御電力の供給が停止し、かつ前記交流電圧検出部が前記外部装置からの前記交流電圧を検出していない場合には、前記ブリッジ回路の前記スイッチ素子を前記駆動周波数よりも高い出力停止用周波数で制御して、前記平滑化コンデンサを放電させ、または前記放電スイッチ素子を制御して、前記平滑化コンデンサを放電させ、
前記制御電源からの制御電力の供給が停止し、かつ前記交流電圧検出部が前記外部装置からの前記交流電圧を検出している場合には、前記放電スイッチ素子の動作を停止させ、前記平滑化コンデンサの放電を停止させる、
請求項2に記載の電源装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記制御電源からの制御電力の供給が停止し、かつ前記交流電圧検出部が前記外部装置からの前記交流電圧を検出している場合には、上位装置が他の並列接続された電源装置の出力を停止させるまで、前記放電スイッチ素子または前記スイッチ素子の動作を停止させ、前記平滑化コンデンサの放電を停止させる、
請求項3に記載の電源装置。
【請求項5】
前記交流電圧検出部は、フォトカプラを含み、交流電圧検出している場合のフォトカプラ出力を基に生成される信号が連続信号になるように構成されている、
請求項1から4のいずれか1項に記載の電源装置。
【請求項6】
前記制御部は、通常の動作停止時には、前記交流電圧検出部が前記外部装置からの交流電圧を検出する際には、予め前記ブリッジ回路の前記スイッチ素子の動作を停止させる、
請求項1または5に記載の電源装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電源装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子機器の内部に蓄積された電荷を放電する技術が知られている。例えば、特許文献1には、DC/ACインバータの動作停止時において、内部のコンデンサに蓄積された電荷を放電回路により放電する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数のDC/ACインバータを並列に接続して使用することがある。この場合、自身のDC/ACインバータの出力端子に、他のDC/ACインバータの出力電圧が流入することがある。他のDC/ACインバータの出力電圧が流入した状態で、放電回路が内部の電荷を放電すると、放電回路が他のDC/ACインバータからの出力電圧も放電することとなり、放電回路の負荷が大きくなってしまうことがある。
【0005】
本開示は、交流電圧を検出する際の消費電力小さくし、かつ放電回路の回路規模および消費電力を小さすることのできる電源装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の電源装置は、直流電圧が供給される第1直流電圧端子と、第2直流電圧端子との間に接続される平滑化コンデンサと、複数のスイッチ素子を含み、前記スイッチ素子のスイッチング動作により前記平滑化コンデンサから入力された前記直流電圧を交流電圧に変換し、第1出力電圧端子と、第2出力電圧端子とから出力電圧として出力するブリッジ回路と、前記第1出力電圧端子と前記第2出力電圧端子に電気的に接続され、前記第1出力電圧端子および前記第2出力電圧端子に外部装置から流入する交流電圧を検出する交流電圧検出部と、前記ブリッジ回路を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、通常動作時には、前記ブリッジ回路の前記スイッチ素子を所定の範囲の駆動周波数で制御して、前記第1出力電圧端子と前記第2出力電圧端子とから前記出力電圧を出力させ、動作停止時であり、かつ前記交流電圧検出部が前記外部装置からの前記交流電圧を検出していない場合には、前記ブリッジ回路の前記スイッチ素子を前記駆動周波数よりも高い出力停止用周波数で制御して、前記平滑化コンデンサを放電させ、動作停止時であり、かつ前記交流電圧検出部が前記外部装置からの交流電圧を検出している場合には、前記ブリッジ回路の前記スイッチ素子の動作を停止させる。
【0007】
本開示の電源装置において、前記平滑化コンデンサに並列接続された、放電抵抗素子と放電スイッチ素子とを含む放電回路を備え、前記放電抵抗素子は、一端が前記平滑化コンデンサの高電位側の端子に電気的に接続され、他端が前記放電スイッチ素子のドレイン端子に電気的に接続され、前記放電スイッチ素子は、ソース端子が前記平滑化コンデンサの低電位側の端子に電気的に接続されており、前記制御部は、動作停止時、かつ前記交流電圧検出部が前記外部装置からの前記交流電圧を検出していない場合には、前記放電スイッチ素子を制御して、前記平滑化コンデンサを前記放電抵抗素子で放電させ、動作停止時、かつ前記交流電圧検出部が前記外部装置からの交流電圧を検出している場合には、前記ブリッジ回路の前記放電スイッチ素子の動作を停止させる。
【0008】
本開示の電源装置において、前記制御部は、動作停止時には、制御電源からの制御電力が供給されている場合には、前記スイッチ素子を前記駆動周波数よりも高い出力停止用周波数で制御して、前記平滑化コンデンサを放電させ、または前記放電スイッチ素子を制御して、前記平滑化コンデンサを放電させ、前記制御電源からの制御電力の供給が停止したときには、コンデンサなど蓄電素子にチャージしておいた制御用電力を放電動作に使用し、前記制御電源からの制御電力の供給が停止し、かつ前記交流電圧検出部が前記外部装置からの前記交流電圧を検出していない場合には、前記ブリッジ回路の前記スイッチ素子を前記駆動周波数よりも高い出力停止用周波数で制御して、前記平滑化コンデンサを放電させ、前記放電スイッチ素子を制御して、前記平滑化コンデンサを放電させ、前記制御電源からの制御電力の供給が停止し、かつ前記交流電圧検出部が前記外部装置からの前記交流電圧を検出している場合には、前記放電スイッチ素子の動作を停止させ、前記平滑化コンデンサの放電を停止させる。
【0009】
本開示の電源装置において、前記制御部は、前記制御電源からの制御電力の供給が停止し、かつ前記交流電圧検出部が前記外部装置からの前記交流電圧を検出している場合には、上位装置が他の並列接続された電源装置の出力を停止させるまで、前記放電スイッチ素子または前記スイッチ素子の動作を停止させ、前記平滑化コンデンサの放電を停止させる。
【0010】
本開示の電源装置において、前記交流電圧検出部は、フォトカプラを含み、交流電圧検出している場合のフォトカプラ出力を基に生成される信号が連続信号になるように構成されている。
【0011】
本開示の電源装置において、前記制御部は、通常の動作停止時には、前記交流電圧検出部が前記外部装置からの交流電圧を検出する際には、予め前記ブリッジ回路の前記スイッチ素子の動作を停止させる。
【発明の効果】
【0012】
本開示によれば、交流電圧を検出する際の消費電力を小さくし、かつ放電回路の回路規模および消費電力を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】
図1は、第1実施形態に係る電源装置の構成例を示す図である。
【
図2】
図2は、第1実施形態の第1の例に係る放電処理の流れを示すフローチャートである。
【
図3】
図3は、第1実施形態の第2の例に係る放電処理の流れを示すフローチャートである。
【
図4】
図4は、第2実施形態に係る電源システムの構成例を示す図である。
【
図5】
図5は、第2実施形態の第1の例に係る放電処理の流れを示すフローチャートである。
【
図6】
図6は、第2実施形態に係る電源システムにおける第1の例の放電処理の流れを示すシーケンス図である。
【
図7】
図7は、第2実施形態に係る電源システムにおける第2の例の放電処理の流れを示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面を参照して、本開示に係る実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示が限定されるものではなく、また、以下の実施形態において、同一の部位には同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
【0015】
[第1実施形態]
図1を用いて、第1実施形態に係る電源装置の構成例を説明する。
図1は、第1実施形態に係る電源装置の構成例を示す図である。
【0016】
図1に示すように、電源装置1は、第1直流電圧端子11と、第2直流電圧端子12と、平滑化コンデンサ20と、放電回路30と、ブリッジ回路40と、フィルタ回路50と、第1出力電圧端子61と、第2出力電圧端子62と、交流電圧検出部70と、ANDゲート80と、制御部90と、を含む。
【0017】
第1直流電圧端子11は、図示しないDC/DCコンバータの高電位側の端子に電気的に接続されている。第2直流電圧端子12は、図示しないDC/DCコンバータの低電位側の端子に電気的に接続されている。
【0018】
平滑化コンデンサ20の一端は、第1直流電圧端子11に電気的に接続されている。平滑化コンデンサ20の他端は、第2直流電圧端子12に電気的に接続されている。平滑化コンデンサ20は、第1直流電圧端子11および第2直流電圧端子12に入力された電圧を平滑化する。
【0019】
放電回路30の一端は、第1直流電圧端子11に電気的に接続されている。放電回路30の他端は、第2直流電圧端子12に電気的に接続されている。放電回路30は、抵抗素子31と、スイッチ素子32と、を含む。
【0020】
抵抗素子31の一端は、第1直流電圧端子11に電気的に接続されている。抵抗素子31の他端は、スイッチ素子32のドレイン端子に電気的に接続されている。抵抗素子31は、放電抵抗素子と呼ばれることもある。
【0021】
スイッチ素子32のドレイン端子は、抵抗素子31の他端に電気的に接続されている。スイッチ素子32のソース端子は、第2直流電圧端子12に電気的に接続されている。すなわち、抵抗素子31と、スイッチ素子32とは、平滑化コンデンサ20に並列に接続されている。スイッチ素子32は、制御部90によりオン状態とオフ状態とが制御される。スイッチ素子32は、放電スイッチ素子と呼ばれることもある。スイッチ素子32は、例えば、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)であるが、これに限定されない。スイッチ素子32は、シリコンパワーデバイス、GaNパワーデバイス、SiCパワーデバイス、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などでも良い。
【0022】
スイッチ素子32は、寄生ダイオード(ボディダイオード)を有する。寄生ダイオードとは、MOSFETのバックゲートとソース及びドレインとの間のpn接合である。寄生ダイオードは、トランジスタのオフ時の過渡的な逆起電力を逃すためのフリーホイールダイオードとして利用可能である。寄生ダイオードに加えて、各トランジスタのドレインとソース間にダイオード素子を付加しても良い。
【0023】
ブリッジ回路40は、スイッチ素子41と、スイッチ素子42と、スイッチ素子43と、スイッチ素子44と、を含む。ブリッジ回路40は、フルブリッジ回路である。スイッチ素子41からスイッチ素子44は、それぞれ、制御部90によりオン状態とオフ状態とが制御される。
【0024】
スイッチ素子41のドレイン端子は、平滑化コンデンサ20の高電位側に電気的に接続されている。スイッチ素子41のソース端子は、スイッチ素子42のドレイン端子に電気的に接続されている。
【0025】
スイッチ素子42のドレイン端子は、スイッチ素子41のソース端子に電気的に接続されている。スイッチ素子42のソース端子は、平滑化コンデンサ20の低電位側に電気的に接続されている。
【0026】
スイッチ素子41のソース端子と、スイッチ素子42のドレイン端子との接続部は、ブリッジ回路40の第1出力部となる。
【0027】
スイッチ素子43のドレイン端子は、平滑化コンデンサ20の高電位側に電気的に接続されている。スイッチ素子43のソース端子は、スイッチ素子44のドレイン端子に電気的に接続されている。
【0028】
スイッチ素子44のドレイン端子は、スイッチ素子43のソース端子に電気的に接続されている。スイッチ素子44のソース端子は、平滑化コンデンサ20の低電位側に電気的に接続されている。
【0029】
スイッチ素子43のソース端子と、スイッチ素子44のドレイン端子との接続部は、ブリッジ回路40の第2出力部となる。
【0030】
スイッチ素子41からスイッチ素子44は、例えば、MOSFETであるが、これに限定されない。スイッチ素子41からスイッチ素子44は、シリコンパワーデバイス、GaNパワーデバイス、SiCパワーデバイス、IGBTなどでも良い。スイッチ素子41からスイッチ素子44は、寄生ダイオード(ボディダイオード)を有する。
【0031】
フィルタ回路50は、チョークコイル51と、チョークコイル52と、コンデンサ53と、を含む。フィルタ回路50は、ローパスフィルタである。
【0032】
チョークコイル51の一端は、ブリッジ回路40の第1出力部に電気的に接続されている。チョークコイル51の他端は、第1出力電圧端子61に電気的に接続されている。
【0033】
チョークコイル52の一端は、ブリッジ回路40の第2出力部に電気的に接続されている。チョークコイル52の他端は、第2出力電圧端子62に電気的に接続されている。
【0034】
コンデンサ53の一端は、チョークコイル51の他端と、第1出力電圧端子61との間に電気的に接続されている。コンデンサ53の他端は、チョークコイル52の他端と、第2出力電圧端子62との間に電気的に接続されている。
【0035】
第1出力電圧端子61と、第2出力電圧端子62とは、任意の負荷に電気的に接続される。
【0036】
交流電圧検出部70は、フォトカプラ71と、抵抗素子72と、コンデンサ73とを、含む。交流電圧検出部70は、第1出力電圧端子61および第2出力電圧端子62から流入した交流電圧を検出するように構成されている。
【0037】
フォトカプラ71は、発光部71aと、フォトトランジスタ71bと、を含む。発光部71aは、第1出力電圧端子61および第2出力電圧端子62から交流電流が抵抗素子72およびコンデンサ73を介して流入した場合に発光する。フォトトランジスタ71bは、発光部71aが発光することにより、オフ状態からオン状態に切り替わる。これにより、交流電圧検出部70は、交流電圧を検出する。フォトカプラ71は、交流電圧を検出すると、ANDゲート80に対して検出信号S1を出力し、制御部90に対して検出信号S2を出力する。フォトカプラ71は、交流電圧を検出している間は、連続信号を出力する。
【0038】
検出信号S1と、検出信号S2とは、同じ信号である。検出信号S1および検出信号S2は、交流電圧が検出された場合に、ローレベルとなる。検出信号S1および検出信号S2は、交流電圧が検出されていない場合に、ハイレベルとなる。
【0039】
フォトカプラ71の一方の入力端子は、第1出力電圧端子61に電気的に接続されている。フォトカプラ71の一方の入力端子と、第1出力電圧端子61との間には、コンデンサ73が直列に接続されている。
【0040】
フォトカプラ71の他方の入力端子は、第2出力電圧端子62に電気的に接続されている。フォトカプラ71の他方の入力端子と、第2出力電圧端子62との間には、抵抗素子72が直列に接続されている。
【0041】
フォトカプラ71の一方の入力端子と、第1出力電圧端子61との間にコンデンサ73と抵抗素子72が直列に接続、またはフォトカプラ71の他方の入力端子と、第2出力電圧端子62との間にコンデンサ73と抵抗素子72が直列に接続されてもよい。
【0042】
フォトカプラ71の一方の出力端子は、連続信号に加工されANDゲート80の一方の入力端子と制御部90に電気的に接続されている。フォトカプラ71の他方の出力端子は、制御部90のGNDに電気的に接続されている。
【0043】
ANDゲート80の一方の入力端子には、フォトカプラ71の一方の入力端子が電気的に接続されている。ANDゲート80の一方の入力端子には、フォトカプラ71からの検出信号S1が入力される。ANDゲート80の他方の入力端子には、制御部90が電気的に接続されている。ANDゲート80の他方の入力端子には、制御部からの駆動信号S4が入力される。ANDゲート80の出力端子は、放電回路30のスイッチ素子32のゲート端子に電気的に接続されている。
【0044】
制御部90は、放電回路30およびブリッジ回路40を制御する。制御部90は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などの情報処理装置と、RAM(Random Access Memory)又はROM(Read Only Memory)などの記憶装置とを有する。制御部90は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。制御部90は、ハードウェアと、ソフトウェアとの組み合わせで実現されてもよい。
【0045】
制御部90は、交流電圧検知部91と、ブリッジ回路制御部92と、放電回路制御部93と、を含む。
【0046】
交流電圧検知部91は、交流電圧検出部70の検出結果に基づいて、所定以上の値の交流電圧を検知する。交流電圧検知部91は、所定以上の値の交流電圧を検知した場合に、その旨を示す検知信号をブリッジ回路制御部92と、放電回路制御部93とに出力する。
【0047】
ブリッジ回路制御部92は、ブリッジ回路40を制御する。ブリッジ回路制御部92は、駆動信号S3をブリッジ回路40に出力することで、ブリッジ回路40を制御する。ブリッジ回路制御部92は、ブリッジ回路40に含まれるスイッチ素子41からスイッチ素子44のオン状態とオフ状態とを切り替える。ブリッジ回路制御部92は、通常動作時には、スイッチ素子41からスイッチ素子44を所定の範囲の駆動周波数で制御して、第1出力電圧端子61と第2出力電圧端子62とから出力電圧を出力させる。通常の動作停止時には、交流電圧検出部70が外部装置からの交流電圧を検出しない際には、ブリッジ回路制御部92は、スイッチ素子41からスイッチ素子44を制御して、平滑化コンデンサ20に蓄積された電荷を放電する。ブリッジ回路制御部92は、通常の動作停止時には、交流電圧検出部70が外部装置からの交流電圧を検出する際には、スイッチ素子41からスイッチ素子44の動作を停止させることが好ましい。ブリッジ回路制御部92がスイッチ素子41からスイッチ素子44を制御して、平滑化コンデンサ20を放電する処理の詳細は後述する。
【0048】
放電回路制御部93は、放電回路30を制御する。放電回路制御部93は、駆動信号S4を放電回路30に出力することで、放電回路30を制御する。放電回路制御部93は、放電回路30のスイッチ素子32を制御して、平滑化コンデンサ20に蓄積された電荷を放電する。放電回路制御部93がスイッチ素子32を制御して、平滑化コンデンサ20に蓄積された電荷を放電する処理の詳細は後述する。
【0049】
[放電処理]
次に、第1実施形態に係る放電処理について説明する。
図1において、第1出力電圧端子61および第2出力電圧端子62に、外部の他の装置から交流電圧が流入してしまうことがあり得る。交流電圧が流入している状態では、平滑化コンデンサ20へ充電が継続する為、平滑化コンデンサ20を放電することができない。この状態で、平滑化コンデンサ20の放電を行うと、放電電力が大きくなってしまう。したがって、交流電圧流入中の平滑化コンデンサ20の放電動作は、放電電力の限定が出来ず放電回路の放電容量設定が定まらない。そこで、第1実施形態では、第1出力電圧端子61および第2出力電圧端子62に交流電圧が流入している間は、放電処理を停止させる処理を行う。
【0050】
(第1の例)
図2を用いて、第1実施形態の第1の例に係る放電処理について説明する。
図2は、第1実施形態の第1の例に係る放電処理の流れを示すフローチャートである。
【0051】
第1実施形態の第1の例に係る放電処理は、制御部90がブリッジ回路40を制御して、平滑化コンデンサ20に蓄積された電荷を放電する処理である。
【0052】
制御部90は、電源装置1が搭載された電源装置が動作中であるか否かを判定する(ステップS10)。電源装置1が搭載された電源装置が動作中であると判定された場合(ステップS10;Yes)、ステップS12に進む。電源装置1が搭載された電源装置が停止中であると判定された場合(ステップS10;No)、ステップS14に進む。
【0053】
ステップS10でYesと判定された場合、ブリッジ回路制御部92は、ブリッジ回路40のスイッチ素子41からスイッチ素子44を所定の範囲の駆動周波数で制御して、第1出力電圧端子61と第2出力電圧端子62とから出力電圧を出力させる(ステップS12)。そして、ステップS10に進む。すなわち、ブリッジ回路制御部92は、動作中はブリッジ回路40に出力電圧を出力させる動作を継続する。
【0054】
ステップS10でNoと判定された場合、交流電圧検知部91は、交流電圧を検知したか否かを判定する(ステップS14)。具体的には、交流電圧検知部91は、交流電圧検出部70からの検出信号に基づいて、交流電圧を検知する。交流電圧検知部91は、平滑化コンデンサ20を放電する際には、常時、交流電圧を検知したか否かを判定する。交流電圧が検出された場合(ステップS14;Yes)、ステップS16に進む。交流電圧が検出されない場合(ステップS14;No)、ステップS18に進む。
【0055】
ステップS14でYesと判定された場合、ブリッジ回路制御部92は、ブリッジ回路40のスイッチ素子41からスイッチ素子44の動作を停止させる(ステップS16)。言い換えると、ブリッジ回路制御部92は、スイッチ素子41からスイッチ素子44の全てをオフ状態にする。そして、ステップS14に進む。
【0056】
ステップS14でNoと判定された場合、ブリッジ回路制御部92は、ブリッジ回路40を制御して、平滑化コンデンサ20を放電させる(ステップS18)。具体的には、ブリッジ回路制御部92は、スイッチ素子41からスイッチ素子44を、動作時の駆動周波数よりも高い出力停止用周波数で駆動させることで、平滑化コンデンサ20を放電させる。そして、
図2の処理を終了する。
【0057】
(第2の例)
図3を用いて、第1実施形態の第2の例に係る放電処理について説明する。
図3は、第1実施形態の第2の例に係る放電処理の流れを示すフローチャートである。
【0058】
第1実施形態の第2の例に係る放電処理は、制御部90が放電回路30を制御して、平滑化コンデンサ20に蓄積された電荷を放電する処理である。
【0059】
ステップS30からステップS34の処理は、
図2に示すステップS10からステップS14の処理と同一なので、説明を省略する。
【0060】
ステップS34でYesと判定された場合、放電回路制御部93は、放電回路30のスイッチ素子32の動作を停止させる(ステップS36)。言い換えると、放電回路制御部93は、スイッチ素子32をオフ状態にする。そして、ステップS34に進む。
【0061】
ステップS34でNoと判定された場合、放電回路制御部93は、放電回路30を制御して、平滑化コンデンサ20を放電させる(ステップS38)。具体的には、放電回路制御部93は、放電回路30のスイッチ素子32をオン状態に切り替えて、平滑化コンデンサ20に蓄積された電荷を放電抵抗21により放電させる。より具体的には、放電回路制御部93は、動作中に出力停止操作が行われたとき以外と交流電圧が検知されている場合には、ローレベルの駆動信号S4をANDゲート80に出力する。放電回路制御部93は、動作中に出力停止操作が行われたときに交流電圧が検知されていない場合には、ハイレベルの駆動信号S4をANDゲート80に出力する。すなわち、交流電流が検知されていない場合には、ANDゲート80の一方の入力端子には、交流電圧検出部70からハイレベルの検出信号S1が入力され、他方の入力端子には放電回路制御部93から動作中に出力停止操作が行われてから一定時間、ハイレベルの駆動信号S4が入力される。これにより、ANDゲート80は、ハイレベルの駆動信号S5をスイッチ素子32に出力する。スイッチ素子32は、ANDゲート80からのハイレベルの駆動信号S5により、オン状態に切り替わる。これにより、放電回路30は、抵抗素子31で平滑化コンデンサ20に蓄積された電荷を放電することができる。そして、
図3の処理は終了する。
【0062】
上述のとおり、第1実施形態は、他の電源装置からの交流電圧が停止するまで、平滑化コンデンサ20の放電動作を行わない。これにより、第1実施形態は、放電動作時の放電電力を内部のコンデンサに蓄積された電荷に限定することができる。
【0063】
具体的には、第1実施形態は、放電動作時に放電電力を内部のコンデンサに蓄積された電力に限定することで、放電回路30の規模を小さくすることができる。
【0064】
また、第1実施形態は、並列に接続されている他の電源装置からの出力電圧は、交流電圧検出部70で検出することにより、消費電力を小さくすることができる。これにより、第1実施形態は、他の電源装置からの出力電圧が停止するまでの間、放電回路30を待機状態とすることができるので、消費電力を抑制しつつ待機することができる。
【0065】
[第2実施形態]
次に、本開示の第2実施形態について説明する。
【0066】
第1実施形態では、電源装置1は、1台のみであるとして説明した。本開示では、例えば、複数の電源装置1が並列に接続されることもある。
図4は、第2実施形態に係る電源システムの構成例を示す図である。
【0067】
図4に示すように、電源システム100は、電源装置1aと、電源装置1bと、上位装置110と、を含む。電源装置1aと、電源装置1bとは、並列に接続されている。
図4に示す例では、電源システム100は、2台の電源装置が並列に接続されている例を示すが、本開示はこれに限定されない。電源システム100は、3台以上の電源装置が並列に接続されていてもよい。
【0068】
図4に示す例では、電源装置1aの第1出力電圧端子61と、第2出力電圧端子62とには、電源装置1bからの交流電流が流入することがあり得る。すなわち、電源装置1aから見て、電源装置1bは外部装置となる。電源装置1bの第1出力電圧端子61と、第2出力電圧端子62とには、電源装置1bからの交流電流が流入することがあり得る。すなわち、電源装置1bから見て、電源装置1aは外部装置となる。
【0069】
上位装置110は、電源システム100を制御する制御装置である。上位装置110は、例えば、ECU(Engine Control Unit)であるが、これに限定されない。上位装置110は、電源装置1aと、電源装置1bとを監視する。上位装置110は、電源装置1aおよび電源装置1bを制御する。上位装置110は、電源装置1aおよび電源装置1bに対して、制御電源を出力することで、電源装置1aおよび電源装置1bを制御する。
【0070】
図5を用いて、第2実施形態に係る放電処理について説明する。
図5は、第2実施形態に係る放電処理の流れを示すフローチャートである。
【0071】
第2実施形態に係る放電処理は、上位装置110からの制御電力の有無によって、放電動作を変更する。
図5に示す例では、上位装置110が電源装置1aを監視する場合の処理について説明する。
【0072】
ステップS50およびステップS52の処理は、それぞれ、
図2に示すステップS10およびステップS12の処理と同一なので、説明を省略する。
【0073】
ステップS50でNoと判定された場合、制御部90は、上位装置110から制御電力が供給されているか否かを判定する(ステップS54)。制御電力が供給されていると判定された場合(ステップS54;Yes)、ステップS56に進む。制御電力が供給されていないと判定されない場合(ステップS54;No)、ステップS58に進む。
【0074】
ステップS54でYesと判定された場合、制御部90は、上位装置110からの制御電力を放電動作に使用すると判定する(ステップS56)。そして、ステップS60に進む。
【0075】
ステップS54でNoと判定された場合、制御部90は、コンデンサなどの蓄積素子に蓄えられた電力を放電動作に使用すると判定する(ステップS58)。蓄積素子は、例えば、制御部90に設けられている。制御部90は、例えば、上位装置110から制御電力が供給されているときに、蓄積素子に電力を蓄積するとよい。このとき、ブリッジ回路40による放電に比べ、放電回路30による放電の方が小電力で実施できる。放電回路30は制御電源を喪失したときのための放電手段として、小さな電力蓄積素子で実現できる回路である。そして、ステップS60に進む。
【0076】
ステップS60の処理は、
図2に示すステップS14の処理と同一なので、説明を省略する。
【0077】
ステップS60でYesと判定された場合、制御部90は、ブリッジ回路40のスイッチ素子41からスイッチ素子44、または放電回路30のスイッチ素子32の動作を停止させる(ステップS62)。言い換えると、ブリッジ回路制御部92は、スイッチ素子41からスイッチ素子44の全てをオフ状態にする。または、放電回路制御部93は、スイッチ素子32をオフ状態にする。そして、ステップS60に進む。
【0078】
ステップS60でNoと判定された場合、制御部90は、ブリッジ回路40または放電回路30を制御して、平滑化コンデンサ20を放電させる(ステップS64)。具体的には、ブリッジ回路制御部92は、スイッチ素子41からスイッチ素子44を、動作時の駆動周波数よりも高い出力停止用周波数で駆動させることで、平滑化コンデンサ20を放伝させる。放電回路制御部93は、放電回路30のスイッチ素子32をオン状態に切り替えて、平滑化コンデンサ20に蓄積された電荷を放電抵抗21により放電させる。そして、
図5の処理を終了する。
【0079】
(第1の例)
図6を用いて、第2実施形態に係る電源システムにおける第1の例の放電処理の流れを説明する。
図6は、第2実施形態に係る電源システムにおける第1の例の放電処理の流れを示すシーケンス図である。
【0080】
第2実施形態に係る電源システムにおける第1の例の放電処理は、電源装置1aに異常が発生して、動作が停止した際に実行される処理である。
【0081】
電源装置1aは、規定以上の異常温度が検出されるなどして、出力が停止する(ステップS70)。電源装置1aは、電源装置1bから出力された交流電圧を検出しているため、放電動作の待機状態となる(ステップS72)。電源装置1aは、異常が発生したことを示す異常信号を上位装置110に送出する(ステップS74)。
【0082】
上位装置110は、電源装置1aが送出した異常信号を受信する(ステップS76)。上位装置110は、異常信号を受信すると、動作停止指示を電源装置1bに送出する(ステップS78)。
【0083】
電源装置1bは、上位装置110が送出した動作停止指示を受信する(ステップS80)。電源装置1bは、動作停止指示を受信すると、出力を停止する(ステップS82)。
【0084】
電源装置1bは、電源装置1aが停止しているため交流電圧が検出されないので、放電動作を開始する(ステップS84)。電源装置1aは、電源装置1bが停止しているため交流電圧が検出されないので、放電動作を開始する(ステップS86)。
【0085】
上述のとおり、上位装置110の指示により、電源装置1aの動作が停止した場合には電源装置1bの動作を停止させることができるので、放電動作を行う際の安全性を向上させることができる。
【0086】
(第2の例)
図7を用いて、第2実施形態に係る電源システムにおける第2の例の放電処理の流れを説明する。
図7は、第2実施形態に係る電源システムにおける第2の例の放電処理の流れを示すシーケンス図である。
【0087】
第2実施形態に係る電源システムにおける第2の例の放電処理は、電源装置1aの制御電力が喪失した際に実行される処理である。
【0088】
電源装置1aは、制御電力が喪失することにより出力が停止する(ステップS90)。例えば、電源装置1aは、電源装置1aと制御電源とを繋ぐハーネスが断線することにより制御電力が喪失する。
【0089】
ステップS92からステップS102の処理は、それぞれ、
図6に示すステップS72からステップS82の処理と同一なので、説明を省略する。
【0090】
電源装置1bは、電源装置1aが停止しているため交流電圧が検出されず、かつ制御電力を喪失していないので、制御電力を用いて放電動作を開始する(ステップS104)。電源装置1aは、電源装置1bが停止しているため交流電圧が検出されず、かつ制御電力を喪失しているため、蓄積素子に蓄積された電力を用いて放電動作を開始する(ステップS106)。
【0091】
上述のとおり、第2実施形態は、他の電源装置からの交流電圧が停止するまで、平滑化コンデンサ20の放電動作を行わない。これにより、各スイッチ素子制御のための消費電力を抑えることができるので、上位装置110の制御電力の供給が停止した場合でも、他の電源装置からの交流電圧が停止した後の、各スイッチ素子で平滑化コンデンサ20を放電するための電力を確保することができる。
【0092】
以上、本開示の実施形態を説明したが、これら実施形態の内容により本開示が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、前述した実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
【符号の説明】
【0093】
1 電源装置
11 第1直流電圧端子
12 第2直流電圧端子
20 平滑化コンデンサ
30 放電回路
31,72 抵抗素子
32,41,42,43,44 スイッチ素子
40 ブリッジ回路
50 フィルタ回路
51,52 チョークコイル
53,73 コンデンサ
61 第1出力電圧端子
62 第2出力電圧端子
70 交流電圧検出部
71 フォトカプラ
71a 発光部
71b フォトトランジスタ
80 ANDゲート
90 制御部
91 交流電圧検知部
92 ブリッジ回路制御部
93 放電回路制御部