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特開2023-82640搾り出汁つゆ加工方法及び搾り出汁つゆ調味料
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023082640
(43)【公開日】2023-06-14
(54)【発明の名称】搾り出汁つゆ加工方法及び搾り出汁つゆ調味料
(51)【国際特許分類】
   A23L 27/00 20160101AFI20230607BHJP
   A23L 27/50 20160101ALN20230607BHJP
【FI】
A23L27/00 D
A23L27/50 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021208726
(22)【出願日】2021-12-02
(71)【出願人】
【識別番号】521514990
【氏名又は名称】株式会社ODAWA創林
(72)【発明者】
【氏名】小田 和人
【テーマコード(参考)】
4B039
4B047
【Fターム(参考)】
4B039LB16
4B039LC20
4B039LR30
4B047LB07
4B047LB09
4B047LE01
4B047LF01
4B047LF04
4B047LF10
4B047LG10
4B047LG42
4B047LG55
4B047LG60
4B047LG62
4B047LG63
4B047LG65
4B047LP01
(57)【要約】
【課題】 もろみ粕を有効利用し、簡単・確実に搾り出汁つゆを製造できるとともに、新しい調味料として使用できる搾り出汁つゆ加工方法及び搾り出汁つゆ調味料を提供することを目的とする
【解決手段】 圧搾後に廃棄されていたもろみ粕に液体を加え、圧縮機でしぼり出し、搾り出汁つゆにする工程からなること。搾り出汁つゆ工程においては、液体を加えてなること。前記液体が酒、みりん、水、しろだまり醤油、醤油、酢、オイル、かつおだし、昆布だしであることを特徴とする。搾り出汁つゆの調味料において、多種多様な隠し味や食料品の材料としても使用することができるため用途も広く、もろみ粕の入った健康調味料として用いられる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
しろだまり・しろだまり醤油・醤油の製造工程において、圧搾後に出るもろみ粕をもう一度液体を加え、圧縮機でしぼり、搾り出汁つゆにする工程からなることを特徴とした加工方法。
【請求項2】
前記搾り出汁つゆ工程において、酒、みりん、水、しろだまり醤油、醤油、酢、オイル、かつおだし、昆布だしを少なくとも1つを加えてなることを特徴とする請求項1記載の搾り出汁つゆ加工方法。
【請求項3】
前記請求額2で加工された搾り出汁つゆ調味料
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、しろたまり・しろだまり醤油・醤油のもろみ粕を使用して、しろだまり・しろだまり醤油・醤油もろみ粕を搾り出汁つゆにする加工方法及び搾り出汁つゆ調味料に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の技術としては、魚醤油に、少なくとも醤油麹由来の酵素と醤油粕とを含む醤油成分を添加し、所定期間の反応熟成ののち火入れを行い、その後に濾過して濾液を得ることを特徴とする、発酵調味料の製造方法及び上記濾液を乾燥して粉末状に形成するものがある。(特許文献1参照)
【0003】
また、従来技術としては、粉末醤油及び/又は粉末醤油諸味と乳化食品とを混合してなる調味料がある。(特許文献2参照)
【0004】
さらに、従来技術としては、もろみ粕(果物粕)を使用して、醤油もろみ粉末(果物粉末)調味料を製造する粉末加工方法及び粉末調味料がある(特許文献3参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002-176951号公報
【特許文献2】特開2000-157201号公報
【特許文献3】特開2018-61499号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1においては、魚醤油に酵素と醤油粕を加えて濾過した濾液を粉末状にしたもので、本発明のようなしろだまり・しろだまり醤油・醤油粕のみを使用したものではなく、自ずと異なるものである。
【0007】
特許文献2においては、バターに粉末醤油を混合したものであり、本発明とは本質的に異なるものである。
また、しろだまり・しろだまり醤油・醤油粕を搾り出汁つゆにしたものにおいては、従来の技術はないものである。
【0008】
特許文献3においては、もろみ粕(果物粕)を使用し、粉末加工する調味料であるため、本発明とは本質的に異なるものである
また、しろだまり・しろだまり醤油・醤油粕を搾り出汁つゆにしたものにおいては、従来の技術はないものである。
【0009】
本発明は、このような従来の構成が有していた問題を解決しようとするもので、もろみ粕を有効利用し、簡単・確実に搾り出汁つゆを製造できるとともに、新しい調味料として使用できる搾り出汁つゆ加工方法及び搾り出汁つゆ調味料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上記目的を達成するため、圧搾後に出るもろみ粕に液体を加え、圧縮機でしぼり出すことで搾り出汁つゆにする工程からなること。しぼり出し工程においては、圧縮機で搾り出汁にすること。搾り出汁つゆ工程において、液体を加えてなること。前記液体が酒、みりん、水、しろだまり醤油、醤油、酢、オイル、かつおだし、昆布だしであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
1 しろだまり・しろだまり醤油・醤油製造工程で出るもろみ粕を液体を加え、搾り出汁つゆにすることにより、しろだまり・しろだまり醤油・醤油もろみの栄養をそのまま料理等に加えて食べることができると共に、食料品の材料としてもそのままでも使用できる。
2 もろみ粕は、今までは肥料や飼料等に使用されており、原材料として安価で引き取ることにより、コストを大幅に安くできる。
3 もろみ粕を産業廃棄物として処分されるものも多く、原材料として引き取ることにより環境への負荷が少なく、SDGsの理念にも合致している。
4 搾り出汁つゆ工程において、液体を加え圧縮機で圧縮するのみででき、素人でも簡単に搾り出汁つゆ化できる。
5 搾り出汁つゆ工程において、液体(酒、みりん、水、しろだまり醤油、醤油、酢、オイル、かつおだし、昆布だし)を加えることにより、新しいタイプの調味料や食品材料ができる。
【発明を実施するための形態】
【0012】
まず、搾り出汁つゆ加工方法について説明する。
しろだまり・しろだまり醤油・醤油製造工程において圧搾後に出るもろみ粕を液体を加え、圧縮機でしぼり出したもろみ粕を、搾り出汁つゆにする工程からなるものである。
【0013】
上記もろみ粕は、そのまま液体を加え圧縮してしぼり出すため、1:1以上の液体を加えるものとする。
上記しぼり出しに関しては、圧縮機でしぼり出します。
上記圧縮機は、特に限定するものではないが、市販されている一般的な圧縮機を使用し、上記もろみ粕と液体を投入してしぼり出すことにより、搾り出汁つゆにできる。
この時、必要に応じて液体である(酒、みりん、水、しろだまり醤油、醤油、酢、オイル、かつおだし、昆布だし)を入れて混合し、搾り出汁つゆにすることで新しいタイプの調味料や食品材料を作ることができる。
【0014】
上記搾り出汁つゆ加工方法により搾り出汁つゆにした調味料とする。
例えば、肉や魚の下味として漬け込むことで、肉や魚が柔らかくなる。
サラダにかけることでドレッシングとしても使うことが可能であり、チャーハンやスープ、鍋つゆ、またパスタ等に練りこむことで使用することができると共に、食料品材料としても使用することできるものである。
【産業上の利用可能性】
【0015】
搾り出汁つゆの調味料において、多種多様な隠し味や食料品の材料としても使用することができるため用途も広く、特に料理業界に貢献できるものである。
また、SDGsの理念である、持続可能な世界の実現のために、今まで廃棄されたり、肥料や飼料等に使用されていたもろみ粕を有効利用することができる。